JP3485864B2 - 脱水プレス - Google Patents

脱水プレス

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JP3485864B2
JP3485864B2 JP2000105497A JP2000105497A JP3485864B2 JP 3485864 B2 JP3485864 B2 JP 3485864B2 JP 2000105497 A JP2000105497 A JP 2000105497A JP 2000105497 A JP2000105497 A JP 2000105497A JP 3485864 B2 JP3485864 B2 JP 3485864B2
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solid
pressing screw
liquid mixture
compression chamber
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吉郎 青山
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吉郎 青山
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B9/00Presses specially adapted for particular purposes
    • B30B9/02Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
    • B30B9/12Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing
    • B30B9/124Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using pressing worms or screws co-operating with a permeable casing using a rotatable and axially movable screw

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水汚泥を脱水し
て廃水汚泥の含水率を下げたり、植物を混入した液体を
脱水して植物の搾り汁を取り出したり、固形物を混入し
た液体を脱水して固形物と液体に分離したりする脱水プ
レスに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の脱水プレスは、特開平11‐3
47796号公報に開示されているように、液体透過性
筒にスクリュー軸を嵌合し、スクリュー軸を回転駆動す
る装置を設けている。
【0003】液体透過性筒とスクリュー軸の羽根付き部
分との間には、螺旋形状の移送圧縮通路を形成してい
る。移送圧縮通路は、基端の入口側より先端の出口側の
断面積が小さい。液体透過性筒の基端側の上部には、廃
水汚泥のような固液混合物を供給する供給口を設けてい
る。
【0004】液体透過性筒の先端部分とスクリュー軸の
羽根なし先端部分との間には、円筒形状ないし円環形状
の圧縮室を形成している。圧縮室は、移送圧縮通路の出
口が入口である。圧縮室の出口は、スクリュー軸の羽根
なし先端部分が貫通した液体透過性筒の先端開口であ
り、そこから流出する脱水ケーキの流出抵抗を増減する
装置を設けている。
【0005】回転中のスクリュー軸をその軸心方向に前
後進する装置を設けている。液体透過性筒の基端部分に
は、スクリュー軸の後退時に、スクリュー軸の羽根後側
の固液混合物が逃げ込む空間を設けている。
【0006】この脱水プレスを運転する場合、スクリュ
ー軸が後退端に位置し、圧縮室の出口が閉鎖された状態
で、スクリュー軸を回転し、供給口に固液混合物を連続
して供給する。
【0007】すると、移送圧縮通路の入口に流入する固
液混合物は、スクリュー軸の回転によって、移送圧縮通
路を移送されて脱水され、圧縮室に送り込まれる。圧縮
室に固液混合物が充填されてその圧力が設定値に達する
と、回転中のスクリュー軸が設定速度で回転しつつ設定
速度で前進し始める。
【0008】圧縮室の固液混合物は、移送圧縮通路で脱
水された上、更に、圧縮室に送り込まれてくる後続の固
液混合物で押されて脱水されると共に、回転しつつ前進
するスクリュー軸の羽根で押されて脱水され、脱水ケー
キになる。その脱水ケーキは、圧縮室の出口から設定範
囲内の抵抗を受けつつ流出する。圧縮室の固液混合物が
後続の固液混合物とスクリュー軸の羽根との両者で押さ
れて脱水されるので、脱水力が高い。
【0009】回転中のスクリュー軸は、前進端に達する
と、その回転速度を高速度にしつつ、高速度で後退す
る。すると、スクリュー軸の羽根後側の固液混合物は、
逃げ込み空間に流入する。圧縮室の出口は、閉鎖された
状態に戻る。
【0010】スクリュー軸が後退端に達し、再び、圧縮
室に固液混合物が充填されてその圧力が設定値に達する
と、スクリュー軸は、その回転速度を前進時の速度に戻
しつつ、前進し始める。すると、前回と同様に、固液混
合物は、移送圧縮通路と圧縮室を順次通過して脱水され
る。
【0011】固液混合物が供給口に連続して供給される
一方、スクリュー軸が回転前進と高速回転後退を繰り返
し、スクリュー軸の前進時に圧縮室から脱水ケーキが流
出する。
【0012】スクリュー軸の後退時には、スクリュー軸
の前進による圧縮室での脱水が中断されるが、固液混合
物の供給は、中断せずに連続して行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な脱水プレスにおいては、供給口に連続して供給される
固液混合物は、液体透過性筒の基端側に流下してから、
スクリュー軸の回転によって移送圧縮通路を通過し、液
体透過性筒先端側の圧縮室に達するまでの間に、自重と
圧縮によって脱水され、固液混合物から分離した液体が
液体透過性筒の液体通過孔から流出し、容積と重量が激
減する。
【0014】一方、圧縮室に充填した固液混合物を、ス
クリュー軸の回転によって圧縮室に送り込まれてくる後
続の固液混合物と、回転しつつ前進するスクリュー軸の
羽根との両者で押圧する際、押圧速度が速いと、圧縮室
の固液混合物が固形物と液体に分離せずにそのままの混
合状態で液体透過性筒の液体通過孔から流出してしま
う。そこで、押圧速度は、固液混合物の物性に適した低
速度に設定される。即ち、圧縮室の固液混合物を押圧す
る際、スクリュー軸は、回転と前進が低速度になる。液
体透過性筒の基端側に流下した固液混合物を圧縮室側に
移送する速度も遅くなる。
【0015】その結果、圧縮室の固液混合物を押圧する
間、スクリュー軸によって液体透過性筒の供給口側から
圧縮室側に移送される固液混合物は、容積と重量が激減
する上、移送速度が遅いので、移送量が少ない。換言す
ると、圧縮室に送り込まれる固液混合物の量が少なく、
圧縮室における押圧による脱水能力が高くない。結局、
脱水処理能力が高くない。
【0016】
【課題を解決するための着眼】上記のような脱水プレス
において、圧縮室の固液混合物を押圧する間、圧縮室に
送り込まれる固液混合物の量が少なくなる原因は、圧縮
室の固液混合物を押圧するスクリュー軸と、液体透過性
筒の基端側に流下した固液混合物を圧縮室側に移送する
スクリュー軸とが同一軸であるため、圧縮室の固液混合
物を押圧する速度を、固液混合物の押圧に適した低速度
にする、即ち、スクリュー軸の回転を、固液混合物の物
性に適した低速度にすると、圧縮室に固液混合物を送り
込む速度も低速度になり、圧縮室への固液混合物の送り
込み量が少なくなることに起因している。
【0017】そこで、圧縮室の固液混合物を押圧するス
クリュー軸と、圧縮室に固液混合物を送り込むスクリュ
ー軸とを別々のスクリュー軸に分け、押圧用のスクリュ
ー軸と送り込み用のスクリュー軸とをそれぞれに適した
回転速度で回転することに着眼した。押圧用のスクリュ
ー軸は、押圧に適した低速度で回転し、送り込み用のス
クリュー軸は、送り込みに適した高速度で回転すること
とした。
【0018】
【課題を解決するための手段】1)液体透過性筒の基端
側の上部に、固液混合物を供給する供給口を設け、液体
透過性筒の基端側部分に送り込みスクリュー軸を嵌合
し、送り込みスクリュー軸を回転駆動する装置を設け、
液体透過性筒の基端側部分と送り込みスクリュー軸の羽
根付き部分との間に螺旋形状の送り込み通路を形成し、
液体透過性筒の先端側部分に押圧スクリュー軸を嵌合
し、押圧スクリュー軸を回転駆動する装置を設け、液体
透過性筒の先端側部分と押圧スクリュー軸の羽根付き部
分との間に螺旋形状の移送通路を形成し、液体透過性筒
の先端部と押圧スクリュー軸の羽根なし先端部との間に
は、円筒形状ないし円環形状の圧縮室を形成し、供給口
に供給する固液混合物を、送り込みスクリュー軸の回転
と押圧スクリュー軸の回転によって送り込み通路と移送
通路を経て、圧縮室に送り込む構成にし、回転中の押圧
スクリュー軸をその軸心方向に前後進する移動装置を設
け、圧縮室に充填した固液混合物を、圧縮室に送り込ま
れてくる後続の固液混合物で押すと共に、回転しつつ前
進する押圧スクリュー軸で押して圧縮する構成にし、
圧スクリュー軸の前進中、押圧スクリュー軸の回転速度
は、押圧スクリュー軸前進前の回転速度より低く設定
し、送り込みスクリュー軸の回転速度は、押圧スクリュ
ー軸前進前の回転速度より高く設定する構成にしたこと
を特徴とする脱水プレス。
【0019】2)上記の脱水プレスにおいて、移送通路
は、入口側より出口側の断面積を小さくした移送圧縮通
路である。
【0020】3)上記の脱水プレスにおいて、押圧スク
リュー軸の移動装置は、押圧スクリュー軸の前進速度を
調整可能にし、押圧スクリュー軸の後退速度を前進速度
より高速度に調整可能にした。
【0021】4)上記の脱水プレスにおいて、押圧スク
リュー軸の回転駆動装置は、押圧スクリュー軸の前進時
の回転速度を調整可能にし、押圧スクリュー軸の後退時
の回転速度を前進時より高速度に調整可能にした。
【0022】5)上記の脱水プレスにおいて、送り込み
スクリュー軸の回転駆動装置は、回転速度を調整可能に
した。
【0023】
【発明の効果】圧縮室に充填した固液混合物を押圧する
間、押圧スクリュー軸は、その固液混合物の押圧脱水に
適した低速度で回転前進させ、送り込みスクリュー軸
は、その固液混合物の送り込みに適した高速度で回転さ
せることができる。
【0024】従って、圧縮室に送り込まれる固液混合物
の量を多くすることができ、圧縮室における押圧による
脱水能力を高くすることができる。結局、脱水処理能力
が高い。
【0025】
【発明の実施の形態】[第1例(図1〜図5参照)] [構 成]本例の脱水プレスは、図1に示すように、機
台1の先端側と基端側に設立した開口支持板2と閉鎖支
持板3との間に円筒形状のスクリーン筒4を水平に掛け
渡して固定している。スクリーン筒4は、開口支持板2
側の先端を開口し、閉鎖支持板3側の基端を閉鎖し、閉
鎖基端側の上部に固液混合物の供給口5を設け、周壁に
多数の小径の液体通過孔6を貫通している。
【0026】スクリーン筒4の基端側部分には、送り込
みスクリュー軸7を同心に嵌合し、送り込みスクリュー
軸7の羽根なし基端部分を、閉鎖支持板3とこれの機台
1基端側に設立した基端側固定軸受板8とに貫通して、
径方向と軸心方向に軸受している。
【0027】閉鎖支持板3の上には、可変速電動機9を
取り付け、可変速電動機9の回転軸と送り込みスクリュ
ー軸7の基端部分をチェン伝動機構10で連結してい
る。送り込みスクリュー軸7の可変速回転駆動装置9,
10を設けている。送り込みスクリュー軸7の回転速度
は、調整可能である。
【0028】スクリーン筒4の基端側部分と送り込みス
クリュー軸7の羽根付き部分との間には、螺旋形状の送
り込み通路11を形成している。供給口5に供給される
固液混合物は、送り込みスクリュー軸7の回転によって
送り込み通路11をその基端側の入口から先端側の出口
に移送される。送り込み通路11の基端側には、固液混
合物の逃げ込み空間がない。
【0029】スクリーン筒4の先端側部分には、押圧ス
クリュー軸12を同心に嵌合し、スクリーン筒4の先端
開口から突出した押圧スクリュー軸12の羽根なし大径
先端を、開口支持板2の機台1先端側に設立した先端側
固定軸受板13に貫通して、径方向のみに軸受してい
る。押圧スクリュー軸12の羽根なし小径基端軸部14
は、押圧スクリュー軸12と同心の送り込みスクリュー
軸7の両端間に貫通した中心孔に貫通している。
【0030】機台1の上には、基端側固定軸受板8の機
台1基端側位置に可動台15を押圧スクリュー軸12の
軸心方向に沿って移動可能に設けている。可動台15に
は、前側軸受板16と後側軸受板17を設立し、前側軸
受板16と後側軸受板17に、送り込みスクリュー軸7
の中心孔の基端開口から突出した押圧スクリュー軸12
の小径基端軸部14を径方向と軸心方向に軸受してい
る。
【0031】後側軸受板17の上には、可変速電動機1
8を取り付け、可変速電動機18の回転軸と押圧スクリ
ュー軸12の小径基端軸部14をチェン伝動機構19で
連結している。押圧スクリュー軸12の可変速回転駆動
装置18,19を設けている。押圧スクリュー軸12の
回転速度は、調整可能である。
【0032】スクリーン筒4の先端側部分と押圧スクリ
ュー軸12の羽根付き部分との間には、螺旋形状の移送
圧縮通路20を形成している。移送圧縮通路20は、そ
の基端側の入口から先端側の出口に至るに従って断面積
を徐々に小さくしている。スクリーン筒4の先端部と押
圧スクリュー軸12の羽根なし大径先端部との間には、
円筒形状ないし円環形状の圧縮室21を形成している。
【0033】供給口5に供給される固液混合物は、送り
込みスクリュー軸7の回転によって送り込み通路11を
通過した後、押圧スクリュー軸12の回転によって移送
圧縮通路20をその基端側の入口から先端側の出口に移
送されて圧縮され、圧縮室21に送り込まれる。
【0034】押圧スクリュー軸12の羽根なし大径先端
部には、三角形断面の円環形状の抵抗体22を嵌合して
先端側固定軸受板13とスクリーン筒4先端開口との間
で軸心方向に移動可能にしている。抵抗体22は、スク
リーン筒4の先端開口即ち圧縮室21の出口に対面し、
圧縮室21出口との間の距離に応じて圧縮室21出口の
流出抵抗を増減する。
【0035】先端側固定軸受板13は、その外側面に複
数の油圧シリンダ23を抵抗体22の移動方向に沿って
固定し、各油圧シリンダ23のピストンロッド24を先
端側固定軸受板13に貫通し、各ピストンロッド24の
先端を抵抗体22に連結し、ピストンロッド24の前
進、後退と停止位置を制御する油圧回路を設けて、抵抗
体22の位置制御装置を構成している。この位置制御装
置23,24は、抵抗体22が受ける後退力を検出する
機能と、その後退力を設定範囲内に保持する機能を備え
ている。
【0036】可動台15の機台1基端側に設立した固定
板25には、油圧シリンダ26を可動台15の移動方向
に沿って固定し、油圧シリンダ26のピストンロッド2
7の先端を後側軸受板17に連結し、ピストンロッド2
7の前進、後退と停止位置を制御する油圧回路を設けて
いる。押圧スクリュー軸12の移動装置15〜17,2
5〜27を構成している。押圧スクリュー軸12の前進
速度と後退速度は、個別に調整可能である。
【0037】ピストンロッド27を前進又は後退する
と、可動台15が前側軸受板16、後側軸受板17と押
圧スクリュー軸12の可変速回転駆動装置18,19と
一緒に前進又は後退し、押圧スクリュー軸12が前進又
は後退する。押圧スクリュー軸12の前進速度と後退速
度は、個別に設定可能である。
【0038】スクリーン筒4の下側には、固液混合物か
ら分離してスクリーン筒4の液体通過孔6から流出する
液体を集める受皿28を設けている。
【0039】開口支持板2の下部と先端側固定軸受板1
3の下部との間には、圧縮室21の出口から抵抗体22
によって抵抗を受けつつ流出する脱水ケーキの落下路2
9を設けている。
【0040】[作 用]本例の脱水プレスを運転する場
合、図1に示すように、押圧スクリュー軸12が後退端
に位置し、圧縮室21の出口が抵抗体22で閉鎖された
状態で、送り込みスクリュー軸7と押圧スクリュー軸1
2をそれぞれ回転し、供給口5に廃水汚泥のような固液
混合物を連続して供給する。
【0041】すると、供給口5に連続供給される固液混
合物は、送り込みスクリュー軸7の回転によって送り込
み通路11をその基端側の入口から先端側の出口に移送
され、その移送中に自重によって脱水され、固液混合物
から分離した液体がスクリーン筒4の液体通過孔6から
流出する。送り込み通路11の出口から流出する固液混
合物は、押圧スクリュー軸12の回転によって移送圧縮
通路20をその基端側の入口から先端側の出口に移送さ
れて、その移送中に自重と圧縮によって脱水され、固液
混合物から分離した液体がスクリーン筒4の液体通過孔
6から流出する。移送圧縮通路20の出口から流出する
固液混合物は、圧縮室21の入口に送り込まれて圧縮室
21に充填する。固液混合物は、図2に示すように、送
り込み通路11と移送圧縮通路20及び圧縮室21に充
填する。
【0042】供給口5への固液混合物の供給流量、送り
込み通路11の移送流量を決定する送り込みスクリュー
軸7の回転速度と、移送圧縮通路20の移送流量を決定
する押圧スクリュー軸12の回転速度は、それぞれ、固
液混合物の物性に応じて設定する。固液混合物は、送り
込み通路11を通過する間に自重によって脱水されて容
積が減少する量が、移送圧縮通路20を通過する間に自
重と圧縮によって脱水されて容積が減少する量より多
い。従って、送り込み通路11又は移送圧縮通路20に
固液混合物がない空洞が形成されるのを防止するため、
送り込みスクリュー軸7の回転速度は、押圧スクリュー
軸12の回転速度より高く設定する。
【0043】圧縮室21に充填した固液混合物で抵抗体
22が受ける後退力が設定範囲の下限値に達すると、回
転中の押圧スクリュー軸12は、回転しつつ前進し始め
る。圧縮室21に充填した固液混合物は、圧縮室21に
送り込まれてくる後続の固液混合物で押されると共に、
回転しつつ前進する押圧スクリュー軸12で押され、圧
縮されて脱水され、固液混合物から分離した液体がスク
リーン筒4の液体通過孔6から流出する。圧縮室21に
充填した固液混合物は、送り込み通路11と移送圧縮通
路20で脱水された上、圧縮室21で圧縮されて脱水ケ
ーキになる。
【0044】圧縮室21の脱水ケーキで抵抗体22が受
ける後退力が設定範囲の下限値を越えると、図3に示す
ように、抵抗体22が後退し、圧縮室21の出口が開放
し、圧縮室21の脱水ケーキは、圧縮室21の出口から
抵抗体22によって設定範囲内の抵抗を受けつつ流出す
る。
【0045】押圧スクリュー軸12の前進中に圧縮室2
1の固液混合物を押す押圧速度、即ち、押圧スクリュー
軸12の前進速度と回転速度は、固液混合物の押圧に適
した低速度に設定する。押圧スクリュー軸12の回転速
度は、押圧スクリュー軸12前進前の回転速度より低く
設定し、また、送り込みスクリュー軸7の回転速度は、
押圧スクリュー軸12前進前の回転速度より高く設定す
る。
【0046】回転中の押圧スクリュー軸12が前進し始
めると、押圧スクリュー軸12による移送流量が増加
し、図3に示すように、移送圧縮通路20が前進して送
り込み通路11から遠ざかり、スクリーン筒4の移送圧
縮通路20入口側に固液混合物がない空洞が形成され
る。しかし、送り込みスクリュー軸7が高速度で回転し
て送り込み通路11の移送流量が増加するので、送り込
み通路11の出口から高速度で流出する固液混合物がス
クリーン筒4の移送圧縮通路20入口側の空洞を速やか
に埋める。
【0047】押圧スクリュー軸12が前進するに従って
圧縮室21の軸心方向の長さが短くなる。回転前進中の
押圧スクリュー軸12が前進端に達すると、回転中の押
圧スクリュー軸12は、図4に示すように、同一方向に
回転しつつ後退し始める。抵抗体22は、その後退力が
設定範囲の下限値を下回ると、前進し、圧縮室21の出
口を閉鎖する。
【0048】押圧スクリュー軸12の後退速度は、前進
速度の数倍の高速度に設定する。押圧スクリュー軸12
の後退中の回転速度は、前進中の数倍の高速度に設定す
る。送り込みスクリュー軸7の回転速度は、高速度に設
定したままである。
【0049】回転中の押圧スクリュー軸12が後退する
と、圧縮室21は、その軸心方向の長さが長くなり、図
4に示すように、固液混合物がない空洞が形成される。
しかし、押圧スクリュー軸12の後退中の高速回転と送
り込みスクリュー軸7の高速回転によって固液混合物が
送り込み通路11と移送圧縮通路20を経て圧縮室21
に送り込まれる。その固液混合物によって、圧縮室21
の空洞は、押圧スクリュー軸12が後退端に達する頃に
は、埋められる。
【0050】また、押圧スクリュー軸12が高速後退す
ると、送圧縮通路20が高速後退して送り込み通路11
に近付き、送圧縮通路20の入口付近と送り込み通路1
1の出口付近との間の固液混合物が圧縮されて脱水され
る。
【0051】押圧スクリュー軸12が後退端に達し、図
2に示すように、圧縮室21に固液混合物が充填し、そ
の固液混合物で抵抗体22が受ける後退力が設定範囲の
下限値に達すると、前回と同様に、図3に示すように、
回転中の押圧スクリュー軸12は、回転しつつ前進す
る。圧縮室21の固液混合物は、送り込み通路11と移
送圧縮通路20で脱水された上、圧縮室21に送り込ま
れてくる後続の固液混合物で押されると共に、回転しつ
つ前進する押圧スクリュー軸12で押され、圧縮されて
脱水され、脱水ケーキになる。その脱水ケーキは、圧縮
室21の出口から抵抗体22によって設定範囲内の抵抗
を受けつつ流出する。
【0052】供給口5に固液混合物が連続して供給され
る一方、押圧スクリュー軸12が前進と後退及び低速回
転と高速回転を繰り返し、送り込みスクリュー軸7が高
速回転し、押圧スクリュー軸12の前進中に圧縮室21
の固液混合物が圧縮されて脱水される。
【0053】本例の脱水プレスの運転を停止する場合、
図5に示すように、固液混合物の供給を停止し、回転中
の送り込みスクリュー軸7の回転を維持する一方、回転
中の押圧スクリュー軸12を回転しつつ前進させ、抵抗
体22を後退させて圧縮室21の出口を開放する。
【0054】すると、圧縮室21の固液混合物は、回転
しつつ前進する押圧スクリュー軸12で圧縮室21の出
口から押し出され、圧縮室21に残らない。移送圧縮通
路20の固液混合物も、排出されて移送圧縮通路20に
残らない。
【0055】回転前進中の押圧スクリュー軸12が図5
に示す前進端に達すると、押圧スクリュー軸12を後退
させる。抵抗体22は、前進させて、圧縮室21の出口
を閉鎖する。押圧スクリュー軸12が後退端に達する
と、送り込みスクリュー軸7と押圧スクリュー軸12の
回転を停止する。脱水プレスは、図1に示す運転開始前
の状態に戻る。
【0056】[第2例(図6参照)]本例の脱水プレス
は、第1例のそれにおける押圧スクリュー軸12の可変
速回転駆動装置18,19と押圧スクリュー軸12の移
動装置15〜17,25〜27を、図6に示すように、
機台1の基端側ではなく、機台1の先端側に設けてい
る。
【0057】押圧スクリュー軸12は、大径先端面に小
径先端軸部31を同心に連結している。小径先端軸部3
1は、第1例における小径基端軸部14と同様に、可動
台15上の前側軸受板16と後側軸受板17に径方向と
軸心方向に軸受している。
【0058】小径先端軸部31は、第1例における小径
基端軸部14より太くして動力の伝達能力を高めること
ができる。本例における小径基端軸部14は、第1例に
おけるそれより細くし、本例における送り込みスクリュ
ー軸7の軸径は、第1例におけるそれより細くし、本例
における送り込み通路11の断面積を第1例におけるそ
れより大きくすることができる。
【0059】その他の点は、第1例におけるのと同様で
ある。
【0060】[変形例] 1)上記の脱水プレスにおいては、液体透過性筒は、液
体が通過する多数の小孔6が貫通した金属板を、スクリ
ュー軸7,12を嵌合する円筒形状に湾曲したスクリー
ン筒4であるが、スクリュー軸7,12を嵌合する孔が
貫通した多数の板を、液体が通過する隙間を設けて並列
した多重板の筒状体にする。
【0061】2)上記の脱水プレスにおいては、押圧ス
クリュー軸12の移動装置15〜17,25〜27は、
油圧シリンダ装置26,27を用いているが、螺軸を前
後進するねじ機構を用いる。
【0062】3)上記の脱水プレスにおいては、圧縮室
21に直接接続した移送通路20は、固液混合物を移送
中に圧縮する移送圧縮通路20であるが、移送中に圧縮
しない移送通路にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1例における脱水プレス
の一部縦断側面図。
【図2】同脱水プレスの運転開始後にスクリーン筒に固
液混合物が充填した状態を示す一部縦断側面図。
【図3】同脱水プレスの押圧スクリュー軸が前進途中の
状態を示す一部縦断側面図。
【図4】同脱水プレスの押圧スクリュー軸が後退途中の
状態を示す一部縦断側面図。
【図5】同脱水プレスの運転を終了する際、押圧スクリ
ュー軸が前進端に達した状態を示す一部縦断側面図。
【図6】第2例における脱水プレスの一部縦断側面図。
【符号の説明】
4 スクリーン筒,液体透過性筒 5 固液混合物の供給口 7 送り込みスクリュー軸 9,10 送り込みスクリュー軸の可変速回転駆動装置 11 送り込み通路 12 押圧スクリュー軸 15〜17,25〜27 押圧スクリュー軸の移動装置 18,19 押圧スクリュー軸の可変速回転駆動装置 20 移送圧縮通路,移送通路 21 圧縮室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 9/14 B01D 29/25

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体透過性筒の基端側の上部に、固液混
    合物を供給する供給口を設け、液体透過性筒の基端側部
    分に送り込みスクリュー軸を嵌合し、送り込みスクリュ
    ー軸を回転駆動する装置を設け、液体透過性筒の基端側
    部分と送り込みスクリュー軸の羽根付き部分との間に螺
    旋形状の送り込み通路を形成し、 液体透過性筒の先端側部分に押圧スクリュー軸を嵌合
    し、押圧スクリュー軸を回転駆動する装置を設け、液体
    透過性筒の先端側部分と押圧スクリュー軸の羽根付き部
    分との間に螺旋形状の移送通路を形成し、液体透過性筒
    の先端部と押圧スクリュー軸の羽根なし先端部との間に
    は、円筒形状ないし円環形状の圧縮室を形成し、 供給口に供給する固液混合物を、送り込みスクリュー軸
    の回転と押圧スクリュー軸の回転によって送り込み通路
    と移送通路を経て、圧縮室に送り込む構成にし、 回転中の押圧スクリュー軸をその軸心方向に前後進する
    移動装置を設け、 圧縮室に充填した固液混合物を、圧縮室に送り込まれて
    くる後続の固液混合物で押すと共に、回転しつつ前進す
    る押圧スクリュー軸で押して圧縮する構成にし、押圧スクリュー軸の前進中、押圧スクリュー軸の回転速
    度は、押圧スクリュー軸前進前の回転速度より低く設定
    し、送り込みスクリュー軸の回転速度は、押圧スクリュ
    ー軸前進前の回転速度より高く設定する 構成にしたこと
    を特徴とする脱水プレス。
  2. 【請求項2】 移送通路は、入口側より出口側の断面積
    を小さくした移送圧縮通路であることを特徴とする請求
    項1に記載の脱水プレス。
  3. 【請求項3】 押圧スクリュー軸の移動装置は、押圧ス
    クリュー軸の前進速度を調整可能にし、押圧スクリュー
    軸の後退速度を前進速度より高速度に調整可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の脱水プレス。
  4. 【請求項4】 押圧スクリュー軸の回転駆動装置は、押
    圧スクリュー軸の前進時の回転速度を調整可能にし、押
    圧スクリュー軸の後退時の回転速度を前進時より高速度
    に調整可能にしたことを特徴とする請求項1,2又は3
    に記載の脱水プレス。
  5. 【請求項5】 送り込みスクリュー軸の回転駆動装置
    は、回転速度を調整可能にしたことを特徴とする請求項
    1,2,3又は4に記載の脱水プレス。
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