JP2010029811A - 中和装置、並びに、潜熱回収型給湯装置 - Google Patents

中和装置、並びに、潜熱回収型給湯装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置構成がシンプルで、中和剤の充填量を必要最小限に抑制できると共に、中和剤の充填作業を容易に実施可能な中和装置、並びに、当該中和装置を備えた潜熱回収型給湯装置の提供を目的とした。
【解決手段】中和装置50は、導入部51および排出部52の間に中和剤を収容可能な中和剤収容部53を有する。中和剤収容部53は、主要部がゴムなどの可撓性素材で形成されており、これを屈曲させて形成された下向屈曲部60と、上向屈曲部61、連接部62を有する。中和装置50は、下向屈曲部60に所定の水位以上までドレンや上水などの液体を溜めることにより、燃焼ガス等の気体が通過不可能な水封状態とすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドレンを中和するための中和装置、並びに、当該中和装置を備えた潜熱回収型給湯装置に関する。
従来より、燃焼により発生した高温の燃焼ガスが持つ顕熱だけでなく、潜熱まで回収可能とした、いわゆる潜熱回収式の給湯装置が提供されている。この種の給湯装置では、潜熱の回収に伴ってドレンが発生するが、このドレンが燃焼ガスにさらされると酸性度が高く、腐食性を有する液体となる。そのため、従来技術の潜熱回収式の給湯装置の多くは、ドレンを排出するためのドレン排出系統を燃焼ガス通路に連通するように設けると共に、ドレン排出系統の中途に下記特許文献1に開示されているような中和装置を設けた構成とし、ドレンを中和して排出することとしている。
特許第4035909号
上記特許文献1に開示されている中和装置は、ブロー成形などによって形成された箱形の形状の容器内に中和剤を収容可能としたものであり、ドレンと中和剤との接触時間を長くすべく、複雑な形状の流路を持つ構成とされていた。しかし、従来技術の中和装置では、成形上の都合などにより、容器内に充填された中和剤のほぼ全てを中和に有効利用な形状の流路を形成するのは困難であった。そのため、従来技術の中和装置は、容器が必要以上に大きく、相当の設置スペースを要し、中和剤も過剰に充填しなければならないという問題があった。また、従来技術の中和装置のように、箱状の容器内に複雑な流路を形成した場合は、成形が困難であるばかりか、複雑に形成された流路内に中和剤を充填するために容器を揺するなどせねばならず、中和剤の充填作業の作業効率が低いという問題があった。
そこで、かかる知見に基づき、本発明は、装置構成がシンプルで、中和剤の充填量を必要最小限に抑制できると共に、中和剤の充填作業を容易に実施可能な中和装置、並びに、当該中和装置を備えた潜熱回収型給湯装置の提供を目的とした。
上記した課題を解決すべく提供される本発明の中和装置は、ドレンを導入するための導入部と、中和されたドレンを排出するための排出部と、前記導入部および前記排出部に接続され、ドレンを中和可能な中和剤を収容可能な中和剤収容部と、を有し、当該中和剤収容部は、一部又は全部が可撓性を有する可撓性素材で形成されており、当該可撓性素材で形成された部分に所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能なように屈曲させた状態で前記導入部および排出部に接続されていることを特徴としている(請求項1)。
本発明の中和装置は、導入部および排出部に接続された中和剤収容部の一部又は全部が可撓性を有する可撓性素材で形成されている。そのため、本発明の中和装置は、中和剤の充填時に中和剤収容部を自由に屈曲させることができ、中和剤の充填作業を容易に実施できる。
本発明の中和装置は、中和剤収容部において可撓性素材で形成された部分を屈曲させることで液体を所定の液位まで溜めることにより気体の通過を阻止可能とされているため、装置構成がシンプルであり、製造も容易である。また、上記したような構成とすることにより、中和対象であるドレンが通る領域に中和剤を充填させることができるため、中和剤の充填量を最小限に抑制することができる。
また、上述したように、中和剤収容部の一部又は全部が可撓性素材で形成されている。そのため、本発明の中和装置は、例えば給湯装置のような他の装置類の内部に設置される場合に、この装置内にあるスペースを有効利用したレイアウトとなるように中和剤収容部を屈曲させることができる。
上述した本発明の中和装置は、中和剤収容部が、下方に向けて凸となるように屈曲した下向屈曲部を有し、当該下向屈曲部の一部又は全部が可撓性素材によって形成されており、前記下向屈曲部において所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能なものであってもよい(請求項2)。
かかる構成によれば、下向屈曲部への中和剤の充填を容易に実施可能な中和装置を提供できる。
上述した本発明の中和装置は、中和剤収容部が、下方に向けて凸となるように屈曲した下向屈曲部と、上方に向けて凸となるように屈曲した上向屈曲部と、を有し、前記下向屈曲部において所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能であり、当該下向屈曲部に対して液体を補充するための補充口が、前記上向屈曲部に設けられているものであってもよい(請求項3)。
かかる構成によれば、液体を所定の液位に達するまで補充口から下向屈曲部に対して供給することで、中和剤収容部を確実に気体の通過を阻止可能な中和装置を提供できる。
上述した本発明の中和装置は、導入部には、気体の通過を阻止可能な状態とすることができる液位まで中和剤収容部内に液体が溜まっているか否かを検知可能な水位センサが取り付けられていることが望ましい(請求項4)。
かかる構成によれば、中和剤収容部に気体の通過を阻止可能な液位まで液体が溜まっているか否かを適確に把握し、中和剤収容部を水封状態に維持可能な中和装置を提供できる。
本発明の潜熱回収型給湯装置は、主として顕熱を回収して湯水を加熱可能な一次熱交換器と、主として潜熱を回収して湯水を加熱可能な二次熱交換器と、前記二次熱交換器における熱交換に伴って発生するドレンを排出可能なドレン排出管と、外部の給水源から前記一次熱交換器および二次熱交換器に対して湯水を供給可能な入水管と、中和装置と、を有し、当該中和装置が、ドレンを中和可能な中和剤を収容可能な中和剤収容部と、当該中和剤収容部にドレンを導入するための導入部と、前記中和剤収容部を通過したドレンを排出するための排出部と、を有し、当該中和剤収容部の一部又は全部が、可撓性を有する可撓性素材で形成されており、当該可撓性素材で形成された部分が、所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能となるように屈曲されていることを特徴としている(請求項5)。
本発明の潜熱回収型給湯装置が備える中和装置は、導入部および排出部に接続された中和剤収容部の一部又は全部が可撓性を有する可撓性素材で形成されており、中和剤の充填時に中和剤収容部を自由に屈曲させることができる。従って、本発明の潜熱回収型給湯装置は、中和装置に対する中和剤の充填作業を容易に実施できる。
本発明の潜熱回収型給湯装置が備える中和装置は、中和剤収容部において可撓性素材で形成された部分を屈曲させることにより、液体を所定の液位まで溜めることで気体の通過を阻止可能な構成とされている。そのため、本発明の潜熱回収型給湯装置は、中和装置の装置構成がシンプルであり、製造も容易である。また、上記したような構成とすることにより、中和装置において中和対象であるドレンが通る領域に中和剤を充填させることができ、充填された中和剤の大部分をドレンの中和のために有効利用できる。そのため、本発明の潜熱回収型給湯装置は、中和装置に充填される中和剤の充填量が最小限で済み、その分中和装置をコンパクト化することができる。
また、上述した中和装置は、中和剤収容部の一部又は全部が可撓性素材で形成されている。そのため、本発明の潜熱回収型給湯装置は、装置内に設けられたスペースにあわせて中和剤収容部を適宜変形させて収容することができる。従って、上記した構成によれば、潜熱回収型給湯装置内に設けられたスペースを中和装置の設置のために有効利用できる。
本発明によれば、装置構成がシンプルで、中和剤の充填量を必要最小限に抑制できると共に、中和剤の充填作業を容易に実施可能な中和装置、並びに、当該中和装置を備えた潜熱回収型給湯装置を提供できる。
続いて、本発明の一実施形態に係る潜熱回収型給湯装置1(以下、単に給湯装置1とも称す)および中和装置50について図面を参照しつつ詳細に説明する。給湯装置1は、燃焼部2(燃焼手段)と、一次熱交換器20と、二次熱交換器30と、中和装置50とを備えた、いわゆる潜熱回収型の給湯装置であり、運転に伴って発生したドレンを中和装置50において中和可能とされている。給湯装置1は、燃焼部2の下方に燃焼ケース3と、排気集合部5とを有する。また、燃焼部2の側方には、排気部6が設けられている。さらに、排気集合部5の下方には、中和装置50が設けられている。燃焼ケース3および排気部6は、それぞれ給湯装置1の底側に設けられた排気集合部5に連通している。これにより、給湯装置1には、燃焼ケース3から排気集合部5を経て排気部6に至る、断面形状が略「U」字型となるように連通した空間が形成されている。
燃焼部2は、従来公知のいかなる燃焼装置を採用したものであってもよいが、本実施形態では、液体燃料を気化して燃焼ガスを生成し燃焼する、いわゆる気化式の燃焼装置が採用されている。そのため、燃焼部2は、従来公知の噴霧式の燃焼装置のように、液体燃料を噴霧ノズルから噴霧して燃焼する燃焼形態を採用したものに比べ、燃焼騒音が小さい。燃焼部2は、火炎を下方に設けられた燃焼ケース3側に向けて形成するように燃焼作動することができる。
燃焼ケース3は、燃焼部2に対して下方側に位置しており、燃焼部2における燃焼動作に伴って発生する高温の燃焼ガスが流れる部分(燃焼ガス通路)である。燃焼ケース3の周囲には、内部を流れる高温の燃焼ガスにより過度に高温となるのを防止すべく、水管15が巻き付けられている。水管15の一端側には接続口16が設けられており、これに後に述べる配管38が接続されている。また、水管15の他端側は、後に詳述する一次熱交換器20の一次入水口25に接続されている。
燃焼ケース3の下端側の部分には、一次熱交換器20が設けられている。一次熱交換器20は、燃焼ケース3を流れてきた燃焼ガス中に含まれている顕熱を主として回収するためのものである。一次熱交換器20は、いわゆるフィンアンドチューブ型の熱交換器によって構成されている。すなわち、一次熱交換器20は、略「コ」字型に屈曲した一連の水管21を有し、この水管21が燃焼ケース3を横断するように挿通されている。水管21には、多数のフィン22が装着されている。一次熱交換器20は、燃焼ケース3内を流れる高温の燃焼ガスとの熱交換により、水管21内を流れる湯水を熱交換加熱することができる。
水管21は、その一端側に一次出水口23を有し、他端側に一次入水口25を有する。一次出水口23は、図示しない配管等を介してカラン等の湯水の供給先に接続されている。一方、一次入水口25には、燃焼部2に巻き付けられた水管15が接続されている。
排気集合部5は、燃焼ケース3の下方に配置され、燃焼ケース3に直接連通した部分である。排気集合部5は、給湯装置1の底側において給湯装置1の幅方向(図1において左右方向)に伸びる内部空間を有する。また、排気集合部5は、燃焼ケース3の側方に配された排気部6とも連通している。そのため、排気集合部5は、燃焼ケース3を下方に向けて流れる燃焼ガスを流入させるとともに、当該燃焼ガスを排気部6に向けて流出させる部分として機能する。すなわち、排気集合部5は、下方に向けて流れる燃焼ガスの流れ方向を上方に向けて折り返すための部分として機能する。
図1に示すように、排気部6は、外壁部材6aによって四方を囲まれ、上下方向に連通した空間6bを有する。排気部6は、上端側に設けられた排気口6dには排気筒6cが接続されており、これを介して空間6bが外部雰囲気と連通している。また、排気部6内の空間6bは、下端側に設けられた導入口6eを介して排気集合部5と連通している。
図1〜図3に示すように、排気部6の空間6b内には、二次熱交換器30が配されている。二次熱交換器30は、例えば多管式の熱交換器やプレート型の熱交換器、フィンアンドチューブ型の熱交換器など、いかなる形式の熱交換器によって構成されていてもよい。二次熱交換器30は、二次入水口35と二次出水口36とを有する。二次熱交換器30は、主として排気部6内を流れる燃焼ガスとの熱交換により、当該燃焼ガスに含まれている潜熱を回収するものである。二次入水口35は、配管(図示せず)を介して給水源(図示せず)に接続されている。二次出水口36は、配管38を介して上記した一次熱交換器20の接続口16に接続されている。そのため、二次熱交換器30は、二次入水口35から流入した湯水を熱交換加熱して二次出水口36から一次熱交換器20側に向けて供給することができる。
また、排気部6の底部側には、ドレン排出口47が設けられている。図1において二点鎖線で示すように、ドレン排出口47は、排気集合部5の下方に設けられた中和装置50に対して配管48を介して接続されている。これにより、二次熱交換器30から下方に設けられた受部40に落下したドレンを導入口6eを迂回して中和装置50に導くことができる。
図2や図3に示すように、中和装置50は、導入部51と、排出部52と、中和剤収容部53とを有する。中和装置50は、導入部51と排出部52との間を中和剤収容部53で接続した構造とされている。導入部51は、樹脂等で形成され、一端側(以下、閉塞端とも称す)が閉塞され、他端側(以下、開口端とも称す)が開口した筒状の部材である。導入部51の閉塞端には、接続口55が設けられている。接続口55には、上述した配管48が接続されている。また、導入部51の閉塞端には、水位センサ56が取り付けられている。水位センサ56は、給湯装置1の制御装置(図示せず)に接続されている。水位センサ56は、中和装置50内の水位を検出可能なように導入部51の内側に向けて突出している。導入部51の開口端は、中和剤収容部53が接続される部分である。また、導入部51の開口端は、中和剤収容部53の外径とほぼ同一の開口径を有し、内側に中和剤収容部53を接続するためのネジ溝(図示せず)が形成されている。
排出部52は、上述した導入部51とほぼ同様の構造とされている。具体的には、排出部52は、樹脂等で形成され、一端側(以下、閉塞端とも称す)が閉塞され、他端側(以下、開口端とも称す)が開口した筒状の部材である。排出部52の閉塞端には、中和した後のドレンを排出するための配管(図示せず)を接続するための接続口57が設けられている。接続口57には、中和されたドレンを排出するための配管58が接続されている。排出部52の開口端は、中和剤収容部53の端部が接続される部分である。排出部52の開口端は、中和剤収容部53の外径とほぼ同一の開口径を有し、内周面に中和剤収容部53を接続するためのネジ溝(図示せず)が設けられている。
中和剤収容部53は、主要部がゴムなどの可撓性を有する素材(可撓性素材)で形成され、両端が開口した筒状の部材であり、中和剤を内部に収容した状態で屈曲させることができる。また、中和剤収容部53の両端部には、上述した導入部51や排出部52の内周面に形成されたネジ溝(図示せず)と係合可能なネジ(図示せず)が形成されている。そのため、中和剤収容部53は、上述した導入部51や排出部52に対して容易に接続および取り外し可能とされている。従って、中和剤収容部53は、中和装置50の組み立て時に、内部に中和剤を投入した後、適宜の形状に屈曲させた状態で導入部51や排出部52に接続することができる。
中和剤収容部53は、中途に下方に向けて凸となるように屈曲させた下向屈曲部60と、上方に向けて凸となるように屈曲させた上向屈曲部61と、連接部62と、を有する。中和剤収容部53は、ドレンの流れ方向上流側から下向屈曲部60、上向屈曲部61、連接部62の順で連続して設けられている。
下向屈曲部60は、ドレンや水などの液体が溜まると気体が通過できない、いわゆる水封状態となる部分である。下向屈曲部60の端部は、上述した導入部51の開口端に差し込まれ、接続されている。上向屈曲部61は、下向屈曲部60に連続し、下向屈曲部60と同様に中和剤が充填される部分である。上向屈曲部61の頂部には、補充口63が設けられており、これを介して外部から中和剤収容部53内に水などの液体を補充することができる。本実施形態では、補充口63には、外部の給水源に繋がる補液管65が接続されており、補充口63を介して上水を導入可能とされている。補充口63を介して外部から上水を供給することにより、上水を下向屈曲部60に供給し、水封状態とすることができる。連接部62は、上向屈曲部61の下流端に連続する部分であり、端部が上述した排出部52の開口端に差し込まれ接続されている。連接部62の内部にも、下向屈曲部60や上向屈曲部61と同様に中和剤が収容されている。
中和剤収容部53の両端部、具体的には下向屈曲部60の上流端および連接部62の下流端と、上述した導入部51や排出部52との境界部には、フィルター67が設けられている。フィルター67には、未溶解状態の中和剤の平均粒径よりも小さな孔68が多数設けられており、中和剤収容部53から導入部51や排出部52に中和剤が漏出するのを防止できる。
続いて、給湯装置1の動作について説明する。給湯装置1は、図示しない流量センサ等により外部の給水源から二次熱交換器30に向けて湯水が供給されてきたことが検知されると、燃焼部2が燃焼作動を開始する。燃焼部2における燃焼作動に伴って発生した燃焼ガスは、燃焼ケース3内を下方に向けて流れる。その後、燃焼ガスは、給湯装置1の底側に設けられた排気集合部5を通過し、排気部6の底面に設けられた導入口6eを介して排気部6側に抜ける。このようにして排気部6内に流入した燃焼ガスは、二次熱交換器30において熱交換した後、外部に排気される。
一方、外部から供給されてきた湯水は、二次熱交換器30に流入し、排気部6を流れる燃焼ガスとの熱交換により加熱される。また、二次熱交換器30において熱交換加熱された湯水は、配管38を介して一次熱交換器20に供給され、さらに熱交換加熱される。
ここで、本実施形態の給湯装置1において、二次熱交換器30では、主として燃焼ガス中に含まれている潜熱の回収が行われる。そのため、二次熱交換器30において熱交換が行われると、燃焼ガス中に含まれている水分が凝集され、ドレンが発生する。二次熱交換器30で発生したドレンは、排気部6内において下方に落下し、ドレン排出口47を介して中和装置50に向けて排出される。また、給湯装置1において、中和装置50では、水位センサ56により検知される水位が中和剤収容部53を水封状態とするのに十分な液位まで水等の液体が達していない場合は、図示しない給水源から補液管65を介して上水が適宜供給され、常に水封状態となるように維持されている。そのため、排気部6を流れる燃焼ガス等の気体は、中和装置50には流れ込まない。
上記したようにして排気部6から排出されたドレンは、配管48を介して中和装置50の導入部51に流入する。導入部51に流入したドレンは、フィルター67の孔68を介して中和剤収容部53に流入する。中和剤収容部53内に流入したドレンは、下向屈曲部60、上向屈曲部61、並びに、連接部62を順に流れると共に、これらの内部に収容されている中和剤との反応により中和される。中和剤収容部53内において中和されたドレンは、連接部62に接続された排出部52を介して外部に排出される。
本実施形態の中和装置50は、導入部51および排出部52に接続された中和剤収容部53の主要部がゴムなどのような可撓性を有する可撓性素材で形成されている。そのため、中和装置50は、中和剤収容部53を中和剤の充填を行いやすい形状にした状態で中和剤の充填作業を行うことができる。よって、中和装置50は、中和剤の充填作業を容易かつ効率よく行うことができる。
中和装置50は、中和剤を充填した後、中和剤収容部53を屈曲させて下向屈曲部60や上向屈曲部61、連接部62を形成し、所定の水位までドレン等の液体を溜めることにより水封可能な状態とすることができる。そのため、中和装置50は、従来技術のものに比べて格段に装置構成がシンプルであり、製造も容易に行える。また、中和装置50は、例えば導入部51や排出部52から取り外した中和剤収容部53を直線状に伸ばした状態で中和剤を充填する等することにより、中和対象であるドレンが通る領域に中和剤を隙間なく充填させることができる。そのため、中和装置50は、ドレンが通過可能な程度において中和剤を高密度に充填することができ、中和剤の充填量を最小限に抑制することができる。
中和装置50は、中和剤収容部53が可撓性素材で形成されているため、給湯装置1の筐体内にあるスペースを有効利用したレイアウトとなるように中和剤収容部53を屈曲させることができる。そのため、上述した中和装置50を採用すれば、給湯装置1全体をコンパクト化することができる。
上記実施形態では、中和剤収容部53を下向屈曲部60、上向屈曲部61、並びに、連接部62を有する形状に屈曲させた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドレンなどの液体により水封状態とすることができる形状であれば、いかなる形状に屈曲させたものであってもよい。具体的には、上向屈曲部61や連接部62を持たない形状に屈曲させたり、下向屈曲部60や、上向屈曲部61、連接部62と同様の形状の部分を複数設けた構成としてもよい。
中和装置50において、排出部52に対して接続される中和剤収容部53の連接部62は、図2などに示すようにほぼ水平な姿勢とすることが可能であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、ドレンの流れ方向下流側に向かうにつれ上方に傾斜した状態としたり、下方に傾斜した姿勢としてもよい。なお、中和装置50におけるドレンの滞留時間を長期化し、より確実にドレンを中和可能としたい場合は、連接部62が上方に向けて傾斜した状態となるように設置されることが望ましい。
上記したように、中和装置50は、中和剤収容部53の中途、さらに具体的には上向屈曲部61に補充口63が設けられており、これを介して適宜上水を補充することで水封状態とすることができる構成とされている。そのため、中和装置50によれば、排気部6を流れる燃焼ガスなどの気体が中和装置50を介して漏洩するのを確実に防止することができる。
上記実施形態では、中和剤収容部53は、両端部のネジが形成された部分を導入部51や排出部52の内周面に設けられたネジ溝にねじ込むことで接続されるものであったが、本発明はこれに限定されない。すなわち、導入部51や排出部52と中和剤収容部53との接続形態は、いかなるものであってもよい。
上記実施形態では、中和剤収容部53のほぼ全体をゴムなどの可撓性素材で形成した例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中和剤収容部53の一部が可撓性を有しない素材で形成されていてもよい。さらに詳細には、例えば図4に示すように、可撓性を有しない樹脂等で形成されたブロック状の本体75に上述した導入部51や中和剤収容部53の上向屈曲部61に相当するものを一体的に形成し、これに可撓性素材によって形成された中和剤収容部53の下向屈曲部60に相当するものや、連接部62に相当するものを接続する構成としてもよい。かかる構成の中和装置50についても、上記実施形態で示したものと同様に装置構成がシンプルであると共に、中和剤の充填が容易で、充填量を最小限に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る給湯装置の構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る中和装置の構成を示す正面図である。 図2に示す中和装置の断面斜視図である。 図2に示す中和装置の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 潜熱回収型給湯装置(給湯装置)
20 一次熱交換器
30 二次熱交換器
50 中和装置
51 導入部
52 排出部
53 中和剤収容部
56 水位センサ
60 下向屈曲部
61 上向屈曲部

Claims (5)

  1. ドレンを導入するための導入部と、
    中和されたドレンを排出するための排出部と、
    前記導入部および前記排出部に接続され、ドレンを中和可能な中和剤を収容可能な中和剤収容部と、を有し、
    当該中和剤収容部は、一部又は全部が可撓性を有する可撓性素材で形成されており、当該可撓性素材で形成された部分に所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能なように屈曲させた状態で前記導入部および排出部に接続されていることを特徴とする中和装置。
  2. 中和剤収容部が、下方に向けて凸となるように屈曲した下向屈曲部を有し、
    当該下向屈曲部の一部又は全部が可撓性素材によって形成されており、
    前記下向屈曲部において所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能であることを特徴とする請求項1に記載の中和装置。
  3. 中和剤収容部が、下方に向けて凸となるように屈曲した下向屈曲部と、上方に向けて凸となるように屈曲した上向屈曲部と、を有し、
    前記下向屈曲部において所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能であり、
    当該下向屈曲部に対して液体を補充するための補充口が、前記上向屈曲部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の中和装置。
  4. 導入部には、気体の通過を阻止可能な状態とすることができる液位まで中和剤収容部内に液体が溜まっているか否かを検知可能な水位センサが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の中和装置。
  5. 主として顕熱を回収して湯水を加熱可能な一次熱交換器と、
    主として潜熱を回収して湯水を加熱可能な二次熱交換器と、
    前記二次熱交換器における熱交換に伴って発生するドレンを排出可能なドレン排出管と、
    外部の給水源から前記一次熱交換器および二次熱交換器に対して湯水を供給可能な入水管と、
    中和装置と、を有し、
    当該中和装置が、
    ドレンを中和可能な中和剤を収容可能な中和剤収容部と、
    当該中和剤収容部にドレンを導入するための導入部と、
    前記中和剤収容部を通過したドレンを排出するための排出部と、を有し、
    当該中和剤収容部の一部又は全部が、可撓性を有する可撓性素材で形成されており、当該可撓性素材で形成された部分が、所定の液位まで液体を溜めることにより、気体の通過を阻止可能となるように屈曲されていることを特徴とする潜熱回収型給湯装置。
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