JP2010027768A - 発光装置及び発光装置の製造方法 - Google Patents

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真悟 戸谷
Naoki Nakajo
直樹 中條
Kunihiro Jinme
邦博 甚目
Kosuke Yabaneta
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Abstract

【課題】発光素子に対するダメージを抑制できる発光装置及び発光装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る発光装置2は、はんだ層が表面に設けられた電極を有する発光素子1と、バンプ110を有する搭載基板100とを備え、発光素子1は、はんだ層がバンプ110へ接合することにより搭載基板100に固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置及び発光装置の製造方法に関する。特に、本発明は、発光素子と搭載基板とを接合して製造される発光装置及び発光装置の製造方法に関する。
従来、表面実装型の発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)として、電極パターンを形成した絶縁基板からなる配線基板の上面の電極上の所定の位置にAu−Snはんだを塗布して、Auバンプを有した発光素子をこのAu−Snはんだにフリップチップ実装した後、樹脂封止した表面実装型の発光ダイオードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−304003号公報
しかし、特許文献1に記載の表面実装型の発光ダイオードは、ワイヤーボンダーを用いてAuワイヤーをバンピングすることにより発光ダイオードの電極上にAuバンプを形成しているので、このAuバンプの形成時における超音波等により、発光ダイオードにダメージが生じたり、電極の剥がれが生じたりする場合がある。
したがって、本発明の目的は、発光素子に対するダメージを抑制できる発光装置及び発光装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、はんだ層が表面に設けられた電極を有する発光素子と、前記発光素子のはんだ層と接合されAuからなるバンプを有する搭載基板と、を備えた発光装置が提供される。
また、上記発光装置において、前記はんだ層の厚さ寸法は、前記バンプの高さ寸法より小さくてもよい。
また、上記発光装置において、前記はんだ層は、共晶はんだ又は鉛フリーはんだであってもよい。
また、上記発光装置において、前記発光素子は、フリップチップタイプであり、前記電極は、前記はんだ層が設けられる表面が互いに略同一高さの第1電極及び第2電極を有していてもよい。
また、上記発光装置において、前記発光素子は、n型コンタクト層と、前記n型コンタクト層上に設けられるn型クラッド層と、前記n型クラッド層上に設けられる発光層と、前記発光層上に設けられるp型クラッド層と、前記p型クラッド層上に設けられるp型コンタクト層とを含む窒化物化合物半導体層と、を有し、前記第1電極は、p型コンタクト層上に形成され、前記第2電極は、n型コンタクト層上に形成されていてもよい。
また、上記発光装置において、前記発光素子は、前記第1電極及び前記第2電極と接する絶縁層を有していてもよい。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記発光装置の製造方法であって、前記電極を有する前記発光素子を準備する発光素子準備工程と、前記電極にはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、前記電極と電気的に接続するバンプを有する搭載基板を準備する搭載基板準備工程と、前記電極の前記はんだ層を前記バンプへ接合する接合工程と、を含む発光装置の製造方法が提供される。
本発明に係る発光装置及び発光装置の製造方法によれば、発光素子に対するダメージを抑制できる発光装置及び発光装置の製造方法を提供できる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の平面の概要を示しており、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の図1のA−A線における断面の概要を示す。
(発光素子1の構成)
発光素子1は、例えば、青色領域の波長の光を発するフリップチップ(FC)型の発光ダイオード(LED)である。この発光素子1は、順電圧が3.5Vで、順電流が20mAの場合に、ピーク波長が470nmの光を発する。また、発光素子1は上面視にて四角形状に形成される。発光素子1は、平面視にて略正方形状を呈し、縦寸法及び横寸法がそれぞれ略350μmである。
図1を参照すると、発光素子1は、第1電極としてのp側電極10と、第2電極としてのn側電極20と、p側電極10の表面上に形成されるp側はんだ層30と、n側電極20の表面上に形成されるn側はんだ層40とを備える。なお、本実施の形態において、p側電極10の表面と、n側電極20の表面とは略同一の高さになるように形成される。
p側電極10は、平面視にて、n側電極20よりも大きな面積を有する。本実施の形態においては、p側電極10の拡散電極11は、平面視にて櫛状に形成され、拡散電極11における櫛の歯に対応する部分上に、接合電極13(図1中不図示)を介して互いに平行な長尺の複数のp側はんだ層30が形成される。幅方向について外側の接合電極13及びp側はんだ層30は、他の接合電極13及びp側はんだ層30より短く形成される。
n側電極20のオーミック電極21は、p側電極10のメサ部分に形成される。オーミック電極21上には接合電極22(図1中不図示)を介してn側はんだ層40が形成される。本実施の形態においては、n側電極20の接合電極22及びn側はんだ層40は、発光素子1の2つの角部に形成され、短く形成されたp側の接合電極13及びp側はんだ層30の先端と平面視にて対向している。
図2に示すように、発光素子1は、(0001)面を有するサファイア基板50と、サファイア基板50の上に設けられるバッファ層60と、バッファ層60の上に設けられるn側コンタクト層61と、n側コンタクト層61の上に設けられるn側クラッド層62と、n側クラッド層62の上に設けられる発光層63と、発光層63の上に設けられるp側クラッド層64と、p側クラッド層64の上に設けられるp側コンタクト層65とを備える。
バッファ層60と、n側コンタクト層61と、n側クラッド層62と、発光層63と、p側クラッド層64と、p側コンタクト層65とはそれぞれ、III族窒化物化合物半導体からなる層である。バッファ層20からp側コンタクト層65までの各層は、例えば、有機金属化学気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition : MOCVD)法、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy : MBE)法、又はハライド気相エピタキシー(Halide Vapor Phase Epitaxy : HVPE)法等によって形成される。
本実施の形態においては、バッファ層60は、AlNから形成される。そして、n側コンタクト層61とn側クラッド層62は、所定量のSiをn型ドーパントとしてドーピングしたn−GaNからそれぞれ形成される。また、発光層63は、InGa1−xN/GaNから形成される多重量子井戸構造を有する。更に、p側クラッド層64とp側コンタクト層65は、所定量のMgをp型ドーパントとしてドーピングしたp−GaNからそれぞれ形成される。なお、バッファ層20はGaNから形成することもできる。また、発光層30の量子井戸構造は多重量子井戸構造ではなく、単一量子井戸構造、又は歪量子井戸構造から形成することもできる。また、発光層30は、pn接合、ダブルヘテロ接合等の構造とすることができる。
また、発光素子1のp側電極10は、p側コンタクト層65の上に設けられる前述の拡散電極11と、拡散電極11上の一部の領域に設けられる中間電極12とを有する。拡散電極11は、中間電極12の部分を除いて絶縁膜70により覆われ、絶縁膜70の内部には反射部80が配置される。絶縁膜70は、中間電極12を露出させる開口71を有している。また、p側電極10は、絶縁膜70の上面を覆い中間電極12と接触する接合電極13を有している。
本実施の形態においては、p側電極10の拡散電極11は透明電極であり、ITO(Indium Tin Oxide)から形成される。また、絶縁膜70は、発光層63が発する光に対して透明な絶縁材料から形成される薄膜である。絶縁膜70は、例えば、二酸化シリコン(SiO)等の無機ガラス材料から形成される。また、反射部80は、アルミニウム(Al)から形成される。なお、絶縁膜70は、窒化ケイ素(Si)、酸化チタン(TiO)、アルミナ(Al)、五酸化タンタル(Ta)等の金属酸化物から形成することもできる。また、反射部80は、Agから形成することもでき、Al又はAgを主成分として含む合金から形成することもできる。また、反射部80は、屈折率の異なる2つの材料の複数の層から形成される分布ブラッグ反射器(Distributed Bragg Reflector : DBR)としてもよい。
中間電極12は、拡散電極11との接触部分に形成されるNi層と、接合電極13との接触部分に形成されるAl層と、Ni層とAl層との間に形成されるAu層と、を有する。
接合電極13は、単一材料又は複数の材料から形成できる。接合電極13を単一材料から形成する場合、例えば、外力に対してAuよりも塑性変形しやすいAg等の金属材料から接合電極13は形成される。
また、接合電極13を複数の材料から形成する場合は、接合電極13を以下のような構成にして形成できる。すなわち、接合電極13は、絶縁膜70及び中間電極12と接触する接触メタルと、接触メタルの上に形成される拡散防止部としての第1バリアメタルと、第1バリアメタルの上に形成される拡散防止部としての第2バリアメタルと、第2バリアメタルの上に形成される拡散防止部としての第3バリアメタルとを有する。本実施の形態においては、接触メタルはTiから構成され、第1バリアメタル及び第3バリアメタルはNiから構成され、第2バリアメタルはTiから構成される。なお、第3バリアメタルの上に、Ag等の金属層を更に設けることもできる。
接合電極13の上に、所定厚さを有するp側はんだ層30が形成される。本実施の形態において、p側はんだ層30は、共晶材料としてのAu−Sn(共晶温度:約280℃)から構成される共晶はんだとしてのAu−Snはんだ層である。具体的に、Au−Snはんだ層は、2μm以上20μm以下の厚さで形成される。また、Au−Snはんだ層は、Auが60%以上80%以下の濃度で形成される。なお、Au−Snはんだ層は、その全体がAuとSnとが略均一となったAuSn合金として形成するか、又は、Au層とSn層とを積層した積層構造として形成することができる。なお、p側はんだ層30は、その表面にAu薄膜層を更に有していてもよい。
n側電極20は、n側コンタクト層61の上に設けられる前述のオーミック電極21と、オーミック電極21上に設けられる接合電極22とを有している。オーミック電極21は、Ti、Al、Pd、Pt、V、Ir、及びRhの金属よりなる群から選ばれた少なくとも1種の金属を含んで形成される。絶縁膜70は、オーミック電極21の形成領域を除いてn側コンタクト層61を覆っている。そして、絶縁膜70は、オーミック電極21を露出させる開口72を有している。また、接合電極22条に形成されるn側はんだ層40は、p側はんだ層40と略同一の構成を有する。
なお、p側はんだ層30及びn側はんだ層40は、それぞれ、真空蒸着法(例えば、電子ビーム蒸着法、又は抵抗加熱蒸着法等)、スパッタ法、めっき法、スクリーン印刷法等により接合電極13及び接合電極22上に形成される。また、p側はんだ層30及びn側はんだ層40は、それぞれ、Au−Sn以外の共晶材料からなる共晶はんだ又はSnAgCu等の鉛フリーはんだから形成することもできる。
また、本実施の形態において、発光層63が発する光は青色領域の光であるが、他の波長領域の光を発する発光層63としてもよく、例えば、近紫外領域の光、又は紫外領域の光を発する発光層63としてもよい。
(搭載基板100の構成)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るバンプを有する搭載基板の断面の概要を示す。
搭載基板100は、発光素子1が有するp側はんだ層30及びn側はんだ層40のそれぞれに対応した複数のバンプ110を、搭載面に有している。本実施の形態では、搭載基板100の搭載面を「表面」とし、搭載面と反対側の面を「裏面」として説明する。各バンプ110は、搭載基板100の表面の所定の位置に、例えば、スタッドボンディング(STB)により所定の高さで形成される。本実施の形態においては、各バンプ110は、Auから形成される。各バンプ110の高さ寸法は、p側はんだ層30及びn側はんだ層40の厚さ寸法より大きく形成される。例えば、各バンプ110の高さ寸法は50μmであり、各バンプ110の基端部の直径は80μmである。
各バンプ110は、搭載基板100の表面に所定の間隔をおいて設けられる。具体的に、各バンプ110は、搭載基板100に固定される発光素子1のp側はんだ層30及びn側はんだ層40に対応した位置にそれぞれ設けられる。なお、搭載基板100の表面及び裏面の少なくとも一方には、所定のパターン形状を有する配線パターンが形成される(図示しない)。各バンプ110は、所定の配線パターンと電気的に接続している。なお、配線パターンは、導電性材料から形成され、例えば圧延銅箔等の金属材料から形成される。
(発光装置2の構成)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の断面の概要を示す。
本実施の形態に係る発光装置2は、搭載基板100に発光素子1が固定されることにより構成される。具体的には、発光素子1のn側はんだ層40が搭載基板100の一部のバンプ110に接合すると共に、p側はんだ層40が搭載基板100の他部のバンプ110に接合することにより、発光素子1は搭載基板100に固定される。なお、搭載基板100の所定の位置に発光素子1を固定した後、搭載基板100を発光素子1の外周に沿って所定の大きさに切断することにより、図4に示すような本実施の形態に係る発光装置2が得られる。
(発光装置2の製造方法)
図5Aから図5Eは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要を示す。
(発光素子準備工程、はんだ層形成工程)
まず、第1の実施の形態に係る発光素子1を準備する。具体的には、サファイア基板50上にMOCVD法等を用いて化合物半導体層を形成した後、フォトリソグラフィー法、電極形成技術(例えば、真空蒸着法等)、アニール技術、及びエッチング技術等を用いて、図2において説明したような各電極表面にはんだ層が形成されている構造を有するウエハーを製造する。そして、ウエハーを所定の粘着シート300に貼り付け、スクライブ法及びクリービング法等のチップ化技術を用いて、ウエハーを複数の発光素子1に分割する。
(搭載基板準備工程)
また、所定の材料から形成される搭載基板100を準備する。すなわち、絶縁材料からなる所定の基板に配線パターンを形成した後、当該基板の表面に複数のバンプ110をスタッドボンディングにより形成する。ここで、複数のバンプ110のそれぞれは、発光素子1が有する各電極の位置に対応した位置に形成する。これにより、本実施の形態に係る搭載基板100が準備される。
(接合工程)
次に、図5A及び図5Bに示すように、粘着シート300上の複数の発光素子1のうちの1つを第1コレット200で粘着シート300から取り外す。具体的には、第1コレット200の平坦な端面200aを、発光素子1のp側はんだ層30及びn側はんだ層40が形成されている面に接触させる。そして、図示しない真空ポンプによって吸引孔200b内を減圧して、発光素子1を第1コレット200に吸着させる。
この場合において、p側はんだ層30及びn側はんだ層40の厚さは、第1コレット200による発光素子1の吸着を阻害しない程度の厚さであるので、発光素子1は、第1コレット200に適切に吸着する。そして、図5Bのように、粘着シート300の上方Aへ第1コレット200を移動させる。これにより、第1コレット200は、発光素子1を粘着シート300から取り外す。
続いて、図5Cに示すように、第1コレット200から、第2コレット210に発光素子1を受け渡す。まず、発光素子1を吸着している第1コレット200と、第2コレットとを対向させる。そして、第1コレット200が吸着している発光素子1の基板側(端面200aが接触している面の反対側)を、第2コレット210の端面210aに接触させる方向に、第1コレット200を第2コレット210に対して相対的に移動させる。
次に、発光素子1の基板側が第2コレット210の端面210aに接触した後、第2コレット210に接続されている真空ポンプ(図示しない)によって吸引孔210b内を減圧すると共に、第1コレット200の吸引孔200b内を常圧以上とする。なお、第2コレット210に接続されている真空ポンプによって吸引孔210b内を減圧した後であれば、発光素子1を第1コレット200の端面200aから確実に離間させるために、吸引孔200b内を断続的に常圧を超える圧力とすることもできる。このようにして、第1コレット200を発光素子1から離すことにより、発光素子1は第2コレット210に受け渡される(反転受け渡し工程)。
次に、図5Dに示すように、第2コレット210に吸着されている発光素子1を、バンプ110が形成されている搭載基板100の所定の位置に対応するように位置合わせする。そして、p側はんだ層30及びn側はんだ層40とバンプ110とを接触させる方向Bに、第2コレット210を搭載基板100に対して移動させる。
次に、図5Eに示すように、p側はんだ層30及びn側はんだ層40がバンプ110と接触した姿勢で発光素子1を保持する。そして、所定の雰囲気下、所定の温度条件、所定の荷重条件にて、p側はんだ層30及びn側はんだ層40をバンプ110に接合させる。所定の雰囲気は、例えば、窒素等の不活性雰囲気である。また、発光素子1に加えられる荷重は、2N以上10N以下に設定される。発光素子1に荷重を加えるには、例えば、第2コレット210を搭載基板100側に押し込めばよい。
ここで、温度条件は任意に設定されるが、はんだを溶融させるためには、p側はんだ層30及びn側はんだ層40をそれぞれ構成する材料の共晶温度又は融点以上の温度(例えば、250℃以上400℃以下の温度)に加熱する必要がある。例えば、p側はんだ層30及びn側はんだ層40をAu−Snで構成した場合、AuSnの共晶温度が約280℃であるので、少なくとも約280℃以上に加熱する必要ある。また、p側はんだ層30及びn側はんだ層40をSnAgCuで構成した場合、SnAgCuの融点が約220℃であるので、少なくとも約220℃以上に加熱する必要ある。
このように、はんだを溶融固化して搭載基板100に発光素子1を固定した後、発光素子1ごとに搭載基板100を切断することにより、本実施の形態に係る発光装置2が形成される。
なお、本実施の形態においては、フラックスを用いずに発光素子1を搭載基板100に固定したが、本実施の形態の変形例においては、フラックスを用いることもできる。例えば、バンプ110を有する搭載基板100の表面に所定厚さのフラックスを設ける。そして、発光素子1のp側はんだ層30及びn側はんだ層40が形成されている側をフラックス中に押し込むことによってp側はんだ層30及びn側はんだ層40をバンプ110に接触させる。次いで、所定の雰囲気下、所定の温度条件及び荷重条件にて、はんだを溶融固化することにより発光素子1を搭載基板100に固定する。発光素子1を搭載基板100に固定した後、フラックス洗浄液で、搭載基板100の表面等に残存したフラックスを除去する。これにより、本実施の形態と同様に、発光装置2を製造できる。
(第1の実施の形態の効果)
本発明の第1の実施の形態に係る発光装置2によれば、発光素子1の各電極の表面にAu−Snはんだ層を設け、搭載基板100にAuバンプを設ける。そして、搭載基板100に対して発光素子1のAu−Snはんだ層を接触させ、はんだを溶融固化して、発光素子1を搭載基板100に固定する。これにより、第1の実施の形態によれば、発光素子1側にバンプ110を超音波等で形成することがなく、また、実装時に発光素子1側に負荷が加わったとしても溶融したはんだが変形するので、発光素子1の絶縁膜70が破損する等のダメージが発生することを抑制できる。
また、第1の実施の形態に係る発光装置2によれば、搭載基板100に各はんだ層30,40よりも厚さ寸法が大きいバンプ110がAuを用いて形成されるので、搭載基板100に十分な剛性が付与される。これにより、搭載基板100に発光素子1を搭載するときに、搭載基板100の反り、搭載基板100の表面の凹凸等を抑制することができる。また、搭載時に、搭載基板100を形成する材料の熱膨張率と発光素子1を形成する材料の熱膨張率の差に起因して、搭載基板100の表面に沿った方向の位置ずれを抑制することもできる。したがって、第1の実施の形態に係る発光装置2によれば、発光素子1と搭載基板100のバンプ110との接合不良を抑制できる。
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る発光素子の断面の概要を示す。
第2の実施の形態に係る発光装置は、発光素子1aの構造が第1の実施の形態に係る発光素子1の構造と異なる点を除き、第1の実施の形態の発光素子1と同様に構成される。よって、相違点である発光素子1aについてのみ説明する。
第2の実施の形態に係る発光素子1aは、第1の実施の形態に係る発光素子1とは、絶縁膜70と、反射部80と、拡散電極11と、中間電極12と、接合電極13とが設けられておらず、p側コンタクト層65の表面の所定の領域にp側電極10が形成され、p側電極上にp側はんだ層30が形成されると共に、n側コンタクト層61に接触して設けられるオーミック電極21の上にn側はんだ層40が形成されている点が異なる。その他の点は、発光素子1aは、第1の実施の形態に係る発光素子1と同様である。
そして、図示は省略するが、第1の実施の形態と同様にして搭載基板100に発光素子1aが搭載されることにより、第2の実施の形態に係る発光装置が製造される。第2の実施の形態においては、GaNからなるp側コンタクト層に直接、p側電極10が設けられる。p側電極10の材料は、任意であるが、例えば、Agである。ここで、p側電極10をAgとすると、p側電極10はp側コンタクト層65から剥がれ易くなる。
(第2の実施の形態の効果)
本発明の第2の実施の形態に係る発光装置は、発光素子1aの各電極表面にはんだ層(p側はんだ層30及びn側はんだ層40)が形成されており、当該はんだ層が実装基板100のバンプ110に接合されることにより製造される。本実施の形態によれば、発光素子1側にバンプ110を超音波等で形成することがないし、実装時には発光素子1側に負荷が加わったとしても溶融したはんだが変形するので、各電極が半導体層から剥離することを抑制できる。
[第3の実施の形態]
図7は本発明の第3の実施の形態に係るバンプを有する搭載基板の断面図、図8は本発明の第3の実施の形態に係る発光装置の断面図である。第3の実施の形態では、搭載基板100の各バンプ110を所定高さに潰した後に、発光素子1を搭載することによって、発光装置2aを製造する。
具体的には、図7(a)に示すように、搭載基板100の各バンプ110上に、金属、セラミックス等からなる伝熱板400を載置する。そして、図7(b)に示すように、伝熱板400を加熱しながら伝熱板400に荷重を加えて、各バンプ110を所定高さに潰し、各バンプ110の上端に平坦面110aを形成する。尚、伝熱板400を加熱することなく、各伝熱板400に荷重を加えるのみでも各バンプ110を潰すことができる。この後、図8に示すように、発光素子1を搭載基板100に搭載する。このとき、各バンプ110が予め潰れた状態であるので、各バンプ110を潰すために発光素子1に加える荷重は不要となる。従って、搭載時に発光素子1に加える荷重を小さくすることができ、発光素子1へのダメージをさらに抑制することができる。また、各バンプ110の高さを揃えることができ、各バンプ110の高さのばらつきによる接触不良を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の平面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る発光素子の図1のA−A線における断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るバンプを有する搭載基板の断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の断面図である。 図5Aは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要図である。 図5Bは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要図である。 図5Cは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要図である。 図5Dは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要図である。 図5Eは、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の製造工程の概要図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態に係る発光素子の断面図である。 図7は、本発明の第3の実施の形態に係るバンプを有する搭載基板の断面図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係る発光装置の断面図である。
符号の説明
1、1a 発光素子
2、2a 発光装置
10 p側電極
11 拡散電極
12 中間電極
13 接合電極
20 n側電極
21 オーミック電極
22 接合電極
30 p側はんだ層
40 n側はんだ層
50 サファイア基板
60 バッファ層
61 n側コンタクト層
62 n側クラッド層
63 発光層
64 p側クラッド層
65 p側コンタクト層
70 絶縁膜
71 開口
72 開口
80 反射部
100 搭載基板
110 バンプ
110a 平坦面
200 第1コレット
200a 端面
200b 吸引孔
210 第2コレット
210a 端面
300 粘着シート
400 伝熱板

Claims (7)

  1. はんだ層が表面に設けられた電極を有する発光素子と、
    前記発光素子のはんだ層と接合されAuからなるバンプを有する搭載基板と、を備えた発光装置。
  2. 前記はんだ層の厚さ寸法は、前記バンプの高さ寸法より小さい請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記はんだ層は、共晶はんだ又は鉛フリーはんだである請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、フリップチップタイプであり、
    前記電極は、前記はんだ層が設けられる表面が互いに略同一高さの第1電極及び第2電極を有する請求項3に記載の発光装置。
  5. 前記発光素子は、n型コンタクト層と、前記n型コンタクト層上に設けられるn型クラッド層と、前記n型クラッド層上に設けられる発光層と、前記発光層上に設けられるp型クラッド層と、前記p型クラッド層上に設けられるp型コンタクト層とを含む窒化物化合物半導体層と、を有し、
    前記第1電極は、p型コンタクト層上に形成され、
    前記第2電極は、n型コンタクト層上に形成される請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記発光素子は、前記第1電極及び前記第2電極と接する絶縁層を有する請求項5に記載の発光装置。
  7. 請求項1から6に記載の発光装置の製造方法であって、
    前記電極を有する前記発光素子を準備する発光素子準備工程と、
    前記電極にはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、
    前記電極と電気的に接続するバンプを有する搭載基板を準備する搭載基板準備工程と、
    前記電極の前記はんだ層を前記バンプへ接合する接合工程と、を含む発光装置の製造方法。
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