JP2010026995A - 電子機器、表示制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】マーカ表示の対象として選択された範囲のうちマーカ表示をする範囲や文字消去表示をする範囲をマーカの色に基づいて指定可能とする。
【解決手段】少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、それぞれに指定された色を用いてマーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて文字消去表示をするかを同一の色が指定された範囲毎に一括制御制御する表示制御部21と、第2入力部12を介して色の指定を受け付ける第1受付部24とを備え、色の指定を受け付けた際に当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲があれば、表示制御部21は当該マーカ表示をしている範囲を当該指定された色を用いて文字消去表示をする一方、色の指定を受け付けた際に当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲があれば、表示制御部21は当該文字消去表示をしている範囲を当該指定された色を用いてマーカ表示をする。
【選択図】図2
【解決手段】少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、それぞれに指定された色を用いてマーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて文字消去表示をするかを同一の色が指定された範囲毎に一括制御制御する表示制御部21と、第2入力部12を介して色の指定を受け付ける第1受付部24とを備え、色の指定を受け付けた際に当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲があれば、表示制御部21は当該マーカ表示をしている範囲を当該指定された色を用いて文字消去表示をする一方、色の指定を受け付けた際に当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲があれば、表示制御部21は当該文字消去表示をしている範囲を当該指定された色を用いてマーカ表示をする。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子辞書機能を有する電子機器、当該電子機器における表示制御方法、および当該表示制御方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。特に、見出し語についての意味内容を見出し語毎に表示可能な電子機器、表示制御方法、およびプログラムに関する。
従来、表示された文字に対してマーカを引くことにより当該文字をマーカ表示するマーカ機能を備えた電子辞書が知られている。
このような電子辞書では、単語帳に登録した見出し語についての詳細情報中において、ユーザにとって重要な範囲や覚えておきたい範囲にマーカを引くことができる。また、当該電子辞書では、マーカを引いた範囲について文字消去表示をすることができる。ここで文字消去表示とは、当該範囲における文字の文字領域に相当する領域を、当該文字の背景領域の色となるマーカの色に変更して表示することをいう。さらに、当該電子辞書では、上記文字消去表示した範囲を、再度元の状態であるマーカ表示の状態に戻すことができる。
また、特許文献1には、マーカ位置に応じて検索結果である単語にマーカを付与して表示する構成が開示されている。
特開2004−213299号公報
しかしながら、従来の電子辞書においては、マーカとして用いることができる色は一色しかない。
また、従来の電子辞書では、複数の範囲にマーカが引かれている場合に、上述したような文字消去表示を行おうとすると、マーカを引いた全範囲について上記文字消去表示が行われる。したがって、従来の電子辞書においては、マーカを引いた範囲について、或る範囲のみを対象に上記文字消去表示を行うことができない。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、マーカ表示の対象として選択された範囲のうちマーカ表示をする範囲や文字消去表示をする範囲をマーカの色に基づいて指定可能な、電子機器、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明のある局面に従うと、電子機器は、電子辞書機能を備えた電子機器であって、カーソルの位置に関わらず文字の背景領域の色を予め規定された色とは異なる色であって当該文字の色とは異なる色に変更して表示装置に表示することをマーカ表示と、当該文字の文字領域に相当する領域と当該文字の背景領域との色を前記異なる色に変更して表示装置に表示することを文字消去表示とすると、少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、上記異なる色としてそれぞれに指定された色を用いて前記マーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて文字消去表示をするかを、異なる色として同一の色が指定された範囲毎に一括制御する表示制御手段と、入力装置を介して、色の指定を受け付ける第1受付手段とを備え、表示制御手段は、第1受付手段が色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて文字消去表示をする一方、第1受付手段が色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲を、当該指定された色を用いてマーカ表示をする。
また、入力装置を介した入力に基づいて、複数の色の中からマーカ表示に用いる色の指定を受け付ける第2受付手段と、入力装置を介した入力に基づいて、範囲を選択する選択手段とを備え、表示制御手段は、選択された範囲を第2受付手段が受け付けた色を用いてマーカ表示を行うことが好ましい。
また、表示制御手段は、見出し語と当該見出し語の本文とを含む詳細情報を表示装置に表示し、選択手段は、表示された詳細情報において上記範囲を選択することが好ましい。
また、第1受付手段は、上記複数の色の中から色の指定を受け付けることが好ましい。
また、表示制御手段は、第1の指示を受け付けた場合には、選択された全範囲について文字消去表示をすることが好ましい。
また、表示制御手段は、第1の指示を受け付けた場合には、選択された全範囲について文字消去表示をすることが好ましい。
また、表示制御手段は、第2の指示を受け付けた場合には、選択された全範囲についてマーカ表示をすることが好ましい。
また、記マーカ表示を行う一方で文字消去表示を行わない動作モードを第1動作モードと、マーカ表示と文字消去表示とを行う動作モードを第2動作モードとすると、少なくとも、動作モードを第1動作モードから第2動作モードに変更する動作モード変更手段を備え、第1受付手段は、動作モードが第2動作モードに変更された場合、色の指定を受け付けることが好ましい。
また、入力装置は、表示機能を備えたタッチパネルとして構成され、第1受付手段は、タッチパネルを介した入力に基づき、複数の色の中から色の指定を受け付け、第2受付手段は、タッチパネルを介した入力に基づき、複数の色の中からマーカ表示に用いる色の指定を受け付けることが好ましい。
また、表示装置は、入力機能を備えたタッチパネルとして構成され、第1受付手段は、タッチパネルを介した入力に基づき、複数の色の中から色の指定を受け付け、第2受付手段は、タッチパネルを介した入力に基づき、複数の色の中からマーカ表示に用いる色の指定を受け付けることが好ましい。
本発明の他の局面に従うと、電子機器における表示制御方法は、電子辞書機能を備えた電子機器における表示制御方法であって、カーソルの位置に関わらず文字の背景領域の色を予め規定された色とは異なる色であって当該文字の色とは異なる色に変更して表示装置に表示することをマーカ表示と、当該文字の文字領域に相当する領域と当該文字の背景領域との色を上記異なる色に変更して表示装置に表示することを文字消去表示とすると、少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、上記異なる色としてそれぞれに指定された色を用いてマーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて文字消去表示をするかを、上記異なる色として同一の色が指定された範囲毎に一括制御する表示制御ステップと、色の指定を受け付ける受付ステップとを含み、表示制御ステップでは、受付ステップにて色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて文字消去表示をする一方、受付ステップにて色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲を、当該指定された色を用いてマーカ表示をする。
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、上記電子機器における表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明に係る電子機器、表示制御方法またはプログラムによれば、マーカ表示の対象として選択された範囲のうちマーカ表示をする範囲や文字消去表示をする範囲をマーカの色に基づいて指定可能となるといった効果を奏する。
本実施の形態に係る電子機器1について、図1〜図25に基づいて説明すると、以下の通りである。
<ハードウェア構成について>
まず、電子機器1の具体的構成の一態様について説明する。図1は、電子機器1として機能するコンピュータシステム100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
まず、電子機器1の具体的構成の一態様について説明する。図1は、電子機器1として機能するコンピュータシステム100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
コンピュータシステム100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU110と、コンピュータシステム100の使用者による指示の入力を受ける操作キー120およびタッチパネル130と、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、又は操作キー120若しくはタッチパネル130を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM140と、データを不揮発的に格納するROM150と、メモリカードリーダライタ160と、モニタ170と、スピーカ180と、通信IF190とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。メモリカードリーダライタ160には、メモリカード161が装着される。
コンピュータシステム100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ROM150に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード161その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、メモリカードリーダライタ160その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF190を介してダウンロードされた後、ROM150に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU110によってROM150から読み出され、RAM140に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU110は、そのプログラムを実行する。
同図に示されるコンピュータシステム100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM140、ROM150、メモリカード161その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、コンピュータシステム100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
なお、記録媒体としては、メモリカードに限られず、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
ところで、上記構成は、あくまでも具体的構成の一態様にすぎず、電子機器1をタッチパネル130の代わりにマウスを備える構成としてもよい。さらに、電子機器1を、例えば、CD−ROM駆動装置を備える構成とし、メモリカードの機能をCD−ROMに担わせてもよい。また、電子機器1をハードディクスを備える構成としてもよい。
また、モニタ170は、液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置等の様々なディスプレイ装置とすることができる。
以下では、電子機器1を、携帯型の電子辞書として説明する。なお、電子機器1は、このような電子辞書に限定されるものではなく、一般のパーソナルコンピュータなどであってもよい。
<機能ブロックについて>
図2は、電子機器1の概略構成を示した機能ブロック図である。
図2は、電子機器1の概略構成を示した機能ブロック図である。
電子機器1は、同図に示すとおり、第1入力部11と、第2入力部12と、表示部13と、メモリ14と、記憶部15と、辞書データベース16と、制御部17とを備えている。
第1入力部11は、ユーザからの入力を受け付けるための入力デバイスである。例えば、第1入力部11を介してユーザが語句等の入力を行うことにより、メモリ14に当該入力された語句等が一時的に記憶される。また、第1入力部11は、複数のキーにより構成される。なお、第1入力部11は、操作キー120に対応する。
第2入力部12は、ユーザからの入力を受け付けるための入力デバイスである。また、第2入力部12は、入力装置と表示装置との機能を備える。そして、当該表示装置の表示画面に表示された領域を、ユーザが指やタッチペン等により選択することにより、第2入力部12は、ユーザからの上記入力を受け付ける。なお、第2入力部12は、タッチパネル130に対応する。また、第2入力部12は、電子機器1のサブディスプレイとしての機能を果たす。なお、以下では、第2入力部12がタッチパネルであるとして説明する。
表示部13は、制御部17からの指示に基づき、第1入力部11および第2入力部12を介して入力されたデータ、および制御部17における各種の処理の結果を表示するためのデバイスである。表示部13は、上記モニター170に対応する。表示部13は、電子機器1のメインディスプレイとしての機能を果たす。
なお、電子機器1は、蓋体と本体とからなる折り畳み型の機器として構成できる。このように構成した場合には、例えば、蓋体の内面側に表示部13を備え、本体の内面側に第1入力部11と第2入力部12とを備える構成とできる。
メモリ14は、第1入力部11を介して入力されたデータ、第2入力部12を介して入力されたデータ、制御部17により処理されるデータ、および制御部17により処理されている途中のデータ等を、一時的に記憶する。例えば、メモリ14は、制御部17が辞書データベース16から読み出した後述する辞書データを一時記憶する。
記憶部15は、単語帳登録された単語(見出し語)を特定するための特定情報を記憶する。つまり、記憶部15は、上記特定情報として、辞書データベース16に記憶された複数の辞書のうち辞書の種類を示した辞書情報と、当該辞書における見出し語を特定するための情報等を記憶する。また、記憶部15は、電子機器1を動作させるための各種プログラムを記憶している。
図24は、特定情報のデータ構造を示した図である。具体的には、記憶部15は、上記特定情報として、例えば図24に示すとおり、国語辞典を示す辞書情報と、当該国語辞典における或る見出し語のワードナンバー等を記憶する。さらに、記憶部15には、後述する付加情報が記憶される。
なお、ワードナンバーとは、各辞書において、当該辞書の何番目の見出し語であるかを示した情報である。また、本文とは、見出し語の意味内容を記した文を指す。また、詳細情報とは、見出し語と当該見出し語の本文とを含んだ情報を指す。なお、記憶部15へのデータの記憶(書き込み)および記憶したデータの読み出しは、制御部17により行われる。
辞書データベース16には、予め各種の辞書データが記憶されている。辞書データベース16には、例えば、国語辞典、漢和辞典、英和辞典、和英辞典、百科事典等の辞書データが記憶されている。
制御部17は、電子機器1の各種の動作を制御する。また、制御部17は、表示制御部21と、範囲選択部22と、動作モード変更部23と、第1受付部24と、第2受付部25とを備えている。なお、制御部17および制御部17内の各機能ブロックによる処理は、上述したように、CPUにより実行されるソフトウェアによって実現される。
ここで、制御部17の各機能ブロックについて、説明する。
表示制御部21は、第1入力部11を介したユーザからの指示や、第2入力部12を介したユーザからの指示等に従って、表示部13に表示させる表示内容を制御する。表示制御部21は、例えば、各辞書における見出し語の候補一覧、上記詳細情報を表示部13に表示させる。さらには、表示制御部21は、記憶部15に記憶された特定情報を用いて辞書データベース16から詳細情報を読出し、当該読み出した情報を表示部13に表示させる。これにより、電子機器1において、単語帳に登録された見出し語の表示や当該見出し語についての詳細情報の表示が可能となる。その他、表示制御部21が表示部13に表示させる表示内容については後述する。
表示制御部21は、第1入力部11を介したユーザからの指示や、第2入力部12を介したユーザからの指示等に従って、表示部13に表示させる表示内容を制御する。表示制御部21は、例えば、各辞書における見出し語の候補一覧、上記詳細情報を表示部13に表示させる。さらには、表示制御部21は、記憶部15に記憶された特定情報を用いて辞書データベース16から詳細情報を読出し、当該読み出した情報を表示部13に表示させる。これにより、電子機器1において、単語帳に登録された見出し語の表示や当該見出し語についての詳細情報の表示が可能となる。その他、表示制御部21が表示部13に表示させる表示内容については後述する。
第2受付部25は、第2入力部12を介した入力に基づき、複数の色の中から前記マーカ表示に用いる色の指定を受け付ける。なお、以下の説明では、上記複数の色の各色は、電子機器1において予め定められている色であるとする。本実施の形態では、予め定められている色として、「緑色」、「黄色」、および「ピンク色」の3色とする。なお、色や色の数は、これに限定されるものではない。
範囲選択部22は、表示部13に上記詳細情報が表示されている場合に、第1入力部11を介した入力に基づき、当該詳細情報において第2受付部25にて受け付けた色を用いてマーカ表示を行う文字の範囲を選択する。具体的には、範囲選択部22は、マーカ表示を行う始点と終点とを指定する入力を受け付けることにより、始点の文字から終点の文字までの文字を、上記マーカ表示を行う文字の範囲として選択する。
ここで、マーカ表示とは、カーソルの位置に関わらず、文字の背景領域の色を、予め規定された色(例えば白色)とは異なる色であって、かつ当該文字の色(例えば黒色)とは異なる色(例えば黄色)に変更して表示部13に表示することをいう。また、マーカを引くとは、マーカを引く範囲を範囲選択部29により選択し、当該選択した範囲を表示制御部21によりマーカ表示することをいう。
なお、予め規定された色とは、プログラムにおいて予め規定された値(例えば、RGBの各値)に基づく色である。具体的には、本実施の形態では、マーカ表示を行っている範囲以外における、文字の背景領域の色である。また、予め規定された色とは、文字が表示されていない領域の色でもある。さらには、予め規定された色とは、マーカ表示を行っていない場合における、文字の背景領域の色ともいえる。当該予め規定された色を用いた表示は、表示制御部21が、記憶部15に記憶されたプログラムを実行することにより行われる。つまり、予め規定された色を用いた表示は、プログラム中に記述された色を指定する命令(処理内容を符号化した命令)を表示制御部21が実行することにより行われる。
さらに、以下では、上記文字の文字領域に相当する領域と当該文字の背景領域との色を上記異なる色に変更して表示部13に表示することを、文字消去表示と称する。また、実際にマーカ表示が行われている場合には、文字消去表示とは、マーカ表示された範囲における文字領域の色を、当該マーカ表示に用いた色に変更して、文字を非表示とすることをいう。
ここで、文字領域に相当する領域とは、マーカ表示の対象となっている範囲については、当該マーカ表示が行われて文字が視認可能に表示される状態になった場合に、文字領域となる領域をさす。なお、文字領域とは、文字を表示する際に確保される画素の領域(例えば、横Xドット×縦Yドットの領域)のうち、文字の背景となる背景領域を除いた領域を指す。以下では、説明の便宜上、「文字領域に相当する領域」を、「文字相当領域」と記載して説明する。
上述した文字消去表示を実行する方法としては、文字の色をマーカ表示に用いた色に変更する方法と、当該文字の情報を表示対象から除外して、文字相当領域と当該文字の背景領域とからなる領域をマーカ表示に用いた色に設定する方法とがある。
上記マーカ表示をするか、あるいは上記文字消去表示をするかの制御は、表示制御部21が行う。なお、以下では、マーカ表示を行った場合には、文字の色は変更しない構成として説明する。
マーカ表示を行う範囲の選択が行われた場合、表示制御部21は、第2受付部25が受け付けた色を用いて、上記選択された範囲を前記マーカ表示する。
そして、他の範囲についてもマーカ表示を行う旨の指示を制御部17が第1入力部11を介して受け付けた場合には、再度、第2受付部25が色の指定を受け付ける。さらに、範囲選択部22により範囲が再度選択される。そして、表示制御部21は、第2受付部25が受け付けた色を用いて、上記選択された範囲を前記マーカ表示する。
例えば、見出し語「dictionary」に関する詳細情報の本文において、第2受付部25が「ピンク色」の指定を受け付け、さらに、例えば「辞書,辞典」という文字が範囲選択部22により選択されると、表示制御部21は、「辞書,辞典」という文字の背景色をピンク色に変更して表示部13に表示させる。また、「辞書,辞典」について上記マーカ表示がなされた後に、第2受付部25が「緑色」の指定を受け付け、さらに、例えば「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった文字が範囲選択部22により選択されると、表示制御部21は、「(電子辞典などの)辞書ソフト」という文字の背景色を緑色に変更して表示部13に表示させる。
ここで、制御部17が、第1入力部11を介して上記マーカ表示を行った見出し語を単語帳(詳しくは、マーカ付き単語帳)に登録させる指示を受け付けた場合、制御部17は、当該マーカ表示を行った見出し語を特定する上記特定情報を記憶部15に記憶させる。この場合、記憶部15には、上記特定情報と、当該特定情報で特定される見出し語についての詳細情報に対してマーカ表示を行うための付加情報とが、互いに関連付けて記憶される。
図25は、付加情報のデータ構造を示した図である。上記付加情報には、マーカ表示を行う範囲を示す範囲情報や、当該範囲におけるマーカ表示の色(マーカ色)等を示した色情報が含まれている。図25に示すとおり、選択した範囲の先頭の文字の位置と当該範囲の末尾の文字の位置とを示した情報を、上記範囲情報として用いることができる。ここで位置とは、詳細情報の最初の文字から数えて何番目の文字かを示した情報である。
動作モード変更部23は、第1入力部11を介した入力により、電子機器1の動作モードを変更する。動作モードの変更の一例として、上記のように詳細情報についてマーカを引くことが可能なモードから、マーカテストモードといった動作モードへの変更が挙げられる。
マーカテストモードとは、マーカ表示の対象となっている各範囲を文字消去表示とし、当該各範囲の文字をユーザが一旦視認できないように設定可能なモードである。なお、マーカ表示の対象となっている範囲とは、範囲選択部22による選択が完了した範囲を指す。
例えば、上述したマーカ表示の例では「辞書,辞典」という文字の背景色をピンク色にした。この場合において文字消去表示にするとは、「辞書,辞典」といった文字を構成する各画素(文字色の画素)の領域の画素値を、当該文字の背景領域の色と同じピンク色を示す画素値に変更することをいう。一方、「(電子辞典などの)辞書ソフト」という文字については、当該文字の背景色を緑色にした。この場合において文字消去表示にするとは、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった文字を構成する各画素(文字色の画素)の領域の画素値を、背景領域の色と同じ緑色を示す画素値に変更することをいう。
ここで、動作モードがマーカテストモードに変更されると、表制御部21は、記憶部15に記憶された特定情報のうち上記付加情報が関連付けられた特定情報に関する見出し語の一覧を、表示部13に表示させる。
上記見出し語の一覧が表示されている状態で、制御部17が、第1入力部11を介して当該見出し語の一覧から一つの見出し語を選択する処理を受け付けた場合、表示制御部21は、当該選択された見出し語についての詳細情報を表示部13に表示させる。
この詳細情報の表示の際、表示制御部21は、マーカ表示の対象となっている範囲について、文字消去表示とする。なお、マーカ表示の対象となっていない範囲については、表示制御部21は、文字の色を変更することなく、かつ当該文字の背景も上記予め規定された色のままとする。
このように、表示制御部21は、マーカ表示の対象となっている範囲については文字消去表示の状態とし、それ以外の文字については表示された状態となるよう、表示部13における詳細情報の表示状態を制御する。
第1受付部24は、電子機器1が上記マーカテストモードで動作している際に、第2入力部12を介して、上述した複数の色の中から少なくとも1つの色の指定を受け付ける。
ここで、マーカ表示の対象となっている各範囲について文字消去表示の状態に設定した後に、第1受付部24が色の指定を受け付けた場合、表示制御部21は、上記各範囲のうち第1受付部24にて受け付けた色を用いてマーカ表示を行うことになっている範囲を、当該受け付けた色を用いてマーカ表示を行う。これにより、当該範囲については、表示制御部21によって、文字消去表示の状態からマーカ表示の状態へ変更される。
上述したマーカ表示の例では、見出し語「dictionary」に関する詳細情報の本文において、「辞書,辞典」という文字の背景色をピンク色にした。さらに、「(電子辞典などの)辞書ソフト」という文字については、当該文字の背景色を緑色にした。この例において、マーカテストモードに動作モードが変更された後に、上記見出し語の一覧から当該見出し語「dictionary」を選択する処理を制御部17が受け付けた場合を考える。
この場合、表示制御部21は、まず、「辞書,辞典」という範囲と「(電子辞典などの)辞書ソフト」という範囲とを、ともに文字消去表示の状態に設定する。つまり、表示制御部21は、「辞書,辞典」といった範囲については、文字相当領域を背景領域の色と同じピンク色に変更し、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった範囲については、文字相当領域を背景領域の色と同じ緑色に変更する。
ここで、第1受付部24がピンク色の指定を受け付けた場合、表示制御部21は、「辞書,辞典」といった範囲を文字消去表示の状態からマーカ表示の状態へと変更する。なお、この場合、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった範囲については、文字消去表示の状態のままである。さらに、第1受付部24が緑色の指定を受け付けた場合、表示制御部21は、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった範囲を文字消去表示の態からマーカ表示の状態へと変更する。これにより、「辞書,辞典」と「(電子辞典などの)辞書ソフト」の両範囲がマーカ表示の状態となり、ユーザが両文字を視認可能になる。
さらに、「辞書,辞典」の範囲と「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲とがマーカ表示の状態である場合に、第1受付部24がピンク色の指定を受け付けた場合、表示制御部21は、「辞書,辞典」の範囲をマーカ表示の状態から文字消去表示の状態へと変更する。一方、「辞書,辞典」の範囲と「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲とがマーカ表示の状態である場合に、第1受付部24が緑色の指定を受け付けた場合、表示制御部21は、「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲をマーカ表示の状態から文字消去表示の状態へと変更する。
このように、第1受付部24が受け付ける色と、当該色を受け付けた回数とに応じて、当該色でマーカ表示された範囲について、マーカ表示とするか、あるいは文字消去表示とするかが表示制御部21により制御される。つまり、マーカ表示の対象となっている範囲をマーカ表示とするか、あるいは文字消去表示とするかの切換えは、表示制御部21によってマーカ表示に用いられる色毎に行われる。
電子機器1は、このように色毎に表示を個別的に管理する機能に加えて、色に関わりなく一括して管理する機能も有している。例えば、表示制御部21が、第2入力部12を介して第1の指示を受け付けた場合、範囲選択部22によって選択された全範囲について上記文字消去表示をする。その一方、表示制御部21が、第2入力部12を介して第2の指示を受け付けた場合、範囲選択部22によって選択された全範囲について上記マーカ表示をする。
以下、マーカ表示および文字消去表示について、図を用いてより具体的に説明する。
<マーカを引く処理について>
図3は、表示部13に表示された、見出し語「dictionary」の詳細情報を示した図である。図4は、後述する各図(図5,図7〜図11,図13〜16,図19,および図21)に示す模様と、当該各模様が示している色との対応関係を示した図である。つまり、番号が1の模様は緑色を示しており、番号が2の模様は黄色を示しており、番号が3の模様はピンク色を示している。
<マーカを引く処理について>
図3は、表示部13に表示された、見出し語「dictionary」の詳細情報を示した図である。図4は、後述する各図(図5,図7〜図11,図13〜16,図19,および図21)に示す模様と、当該各模様が示している色との対応関係を示した図である。つまり、番号が1の模様は緑色を示しており、番号が2の模様は黄色を示しており、番号が3の模様はピンク色を示している。
図5は、第1入力部11を介して、図3に示した詳細情報をマーカ処理の対象とする選択がなされた後の、当該詳細情報の状態を示した図である。表示制御部21は、当該選択がなされた場合、図5に示すとおり、表示部13の表示画面における左端の上端の領域(つまり、見出し語「dictionary」の左端の図形領域)の背景色を、前回マーカを引くのに用いた色に変更する。なお、以下では、第1入力部11のマーカキーといった操作キーが押下された場合、図3の状態から図5の状態へ遷移するものとして説明する。
このような図5に示した状態において、第1入力部11を介した入力に基づき、範囲選択部22は、当該詳細情報においてマーカ表示を行う範囲の選択が可能となる。なお、ユーザは、カーソルを移動させることによって、上記範囲を選択するための指示を入力する。また、図5に示した状態においては、第2受付部25は、第2入力部12を介した入力に基づき、複数の色の中からマーカ表示に用いる色の指定を受け付ける。
図6は、タッチパネルである第2入力部12の上面図であって、タッチペン等により「ピンク」の領域が選択された状態を示した図である。この場合、図6に示すとおり、ピンク色を選択したことをユーザが視認できるように、ピンクの領域を他の領域と異なる表示態様とする。なお、図6に示した表示態様に限らず、例えば、当該領域を反転表示してもよい。また、図6に示した状態においては、ユーザは、タッチペンにより、「緑」の領域および「黄」の領域のうちのいずれかの領域を選択することもできる。これらの3つの領域のうち1つの領域の選択がタッチペンによりなされることにより、第2受付部25は、マーカ表示に用いる色の指定を受け付けたことになる。
なお、上記タッチパネルをカラー表示可能な構成とすることが、視認性を向上させる観点から好ましい。特に、上記色が選択されて反転表示される場合、「緑」の領域、「黄」の領域、および「ピンク」の領域について、反転表示に用いる背景色を、それぞれ、緑、黄、およびピンクとして表示することが、視認性を向上させる観点から好ましい。
図7は、上記複数の色の中から前記マーカ表示に用いる色として「ピンク色」の指定を第2受付部25が受け付けた後の詳細情報を示した図である。つまり、図7は、図5の状態においてタッチペンにより「ピンク」の領域が選択された後の詳細情報を示した図である。このように、「ピンク」の領域が選択された場合、表示制御部21は、上記図形領域の背景色をピンク色に変更する。なお、この場合、表示制御部21は、カーソル位置を上記指定された色であるピンク色で点滅させる制御を行う。
図8は、範囲選択部22によってマーカ表示を行う文字の範囲の選択が完了した後の詳細情報を示した図である。このように選択が完了した場合、図8に示すとおり、「辞書,辞典」の範囲がピンク色を用いてマーカ表示される。
上記範囲の選択が完了してマーカ表示された後は、当該見出し語を単語帳に登録する指示を受け付けたか否かを制御部17が判断する。制御部17が、上記指示を受け付けた場合、制御部17は、マーカを引いていない見出し語を登録する単語帳(通常の単語帳)への登録ではなく、マーカを引いている見出し語を登録するための単語帳(マーカ付き単語帳)への登録を実行する。なお、当該登録を実行するための上記指示は、第1入力部11を介して行われる。
図9は、マーカ付き単語帳への登録を実行した後における表示部13の表示画面の状態を示した図である。図9に示すとおり、マーカを引いた見出し語の登録が完了した旨の表示が、表示制御部21によって表示部13の表示画面に行われる。
図10は、図9に示した内容が表示されてから一定時間経過した際における、表示部13の表示画面に表示される表示内容を示した図である。図10に示すとおり、表示制御部21は、上記一定時間経過した場合には、図8に示した表示内容と同じ内容の表示を行う。
次に、「辞書,辞典」以外の範囲をピンク色とは異なる色を用いてマーカ表示する場合について説明する。
図11は、第1入力部11を介して、ピンク色を用いてマーカ表示がなされた詳細情報を、再度マーカ処理の対象とする選択がなされた後の、当該詳細情報の状態を示した図である。この場合、表示制御部21は、上記図形領域の背景色を、前回のマーカを引くのに用いた色であるピンク色に変更する。
図12は、タッチパネルである第2入力部12の上面図であって、タッチペン等により「緑」の領域が選択された状態を示した図である。この場合、図6に示すとおり、緑色を選択したことをユーザが視認できるように、緑の領域を他の領域と異なる表示態様とする。
図13は、上記複数の色の中から前記マーカ表示に用いる色として「緑色」の指定を第2受付部25が受け付けた後の詳細情報を示した図である。つまり、図13は、図11の状態においてタッチペンにより「緑」の領域が選択された後の詳細情報を示した図である。このように、「緑」の領域が選択された場合、表示制御部21は、上記図形領域の背景色を緑色に変更する。
図14は、範囲選択部22によってマーカ表示を行う文字の範囲の選択が完了した後の詳細情報を示した図である。このように選択が完了した場合、図14に示すとおり、新たに、「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲が緑色を用いてマーカ表示される。これにより、図14に示すとおり、「辞書,辞典」の範囲がピンク色を用いてマーカ表示されるとともに、「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲が緑色を用いてマーカ表示される。
「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲についてもマーカ表示された後は、上述したとおり、見出し語「dictionary」を単語帳に登録する指示を受け付けたか否かを制御部17が判断する。以降の処理は、図9および図10に基づいて説明した処理と同様であるため、再度の説明は行わない。
なお、上記においては、2つの範囲を選択し、当該2つの範囲について異なる色のマーカを引く構成を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、3つ以上の範囲を選択し、当該3つ以上の範囲のうち2つ以上の範囲に対して同一の色を用いてマーカを引く構成も本発明に含まれる。
このように、電子機器1では、詳細情報(見出し語および当該見出し語の本文)における選択された各範囲について、上述した異なる色としてそれぞれに指定された色を用いてマーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて文字消去表示をするかを、上記異なる色として同一の色が指定された範囲毎に表示制御部21により一括制御することができる。
このように、電子機器1は、各見出し語の詳細情報を表示する際に、複数の色を用いてマーカ表示できる。このため、一色を用いてしかマーカ表示できない構成に比べて、電子機器1の利便性は高くなる。
なお、或る色を用いてマーカ表示を行った範囲を、別の色を用いてマーカ表示する場合には、電子機器1では、当該範囲についてマーカ表示の設定を解除し、その後新たにマーカを引く処理を行うこととする。この際、マーカ表示の設定を解除するかどうかのガイダンスを電子機器1が表示し、ユーザに、マーカ表示の設定を解除する確認を行わせることが好ましい。このような構成により、電子機器1では、マーカ表示が間違って消されることがなくなる。それゆえ、このような構成の電子機器1では、上記ガイダンスを表示しない構成の機器に比べて、安全性を高めることが可能となる。
<マーカテストについて>
次に、電子機器1の動作モードをマーカテストモードに変更した場合について説明する。
次に、電子機器1の動作モードをマーカテストモードに変更した場合について説明する。
図15は、マーカテストを行う見出し語を選択するための表示画面を示した図である。マーカテストモードに移行した場合には、図15に示すとおり、上述したマーカ付き単語帳に登録された見出し語の一覧が表示部13の表示画面に表示される。なお、マーカ付き単語帳へ登録された見出し語が「dictionary」だけであるため、図15では、見出し語「dictionary」のみが表示されている。
図16は、第1入力部11を介した入力やタッチペンにより見出し語「dictionary」が選択された後における、表示部13の表示画面を示した図である。
この場合、図16に示すとおり、表示制御部21が、マーカ表示の対象となっている各範囲を文字消去表示とし、当該範囲の文字をユーザが一旦視認できないように設定する。つまり、表示制御部21は、「辞書,辞典」の範囲と、「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲とを、文字消去表示の状態に設定する。
このような設定により、見出し語「dictionary」の意味を示す2つの文字列が隠された状態となり、ユーザは、「辞書,辞典」といった文字と、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった文字とを視認できなくなる。それゆえ、電子機器1では、ユーザが見出し語「dictionary」の2つの意味を思い出そうとすることを喚起できる。
図17は、タッチパネルである第2入力部12の上面図であって、マーカテスト時に表示される複数の領域を示した図である。図17に示すとおり、マーカテスト時には、図6等に示した「緑」の領域と「黄」の領域と「ピンク」の領域と以外に、「全部表示」の領域と「全部隠す」の領域とが、表示制御部21により上記タッチパネルの表示画面に表示される。
図18は、タッチパネルである第2入力部12の上面図であって、図17の状態において「緑」の領域が選択された状態を示した図である。また、図19は、図18に示したように「緑」の領域が選択されたときの表示部13の表示画面の状態を示した図である。このように「緑」の領域が選択された場合には、図19に示すとおり、表示制御部21は、緑色を用いて文字消去表示された範囲を、当該緑色を用いてマーカ表示を行う。
つまり、表示制御部21は、第2入力部12を介して、第1受付部24が色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて文字消去表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて文字消去表示がされている範囲を、当該指定された色を用いてマーカ表示する。
例えば、3つ以上の範囲を選択し、当該3つ以上の範囲のうち2つ以上の範囲に対して同一の色を用いてマーカを引く処理を行っていた場合には、表示制御部21は、当該色を用いて文字消去表示された各範囲を、それぞれマーカ表示する。
このような、表示制御部21の表示処理により、「(電子辞典などの)辞書ソフト」といった文字をユーザが視認可能となる。その一方で、図19に示すとおり、「辞書,辞典」といった文字はユーザが視認不可能なままの状態を保つ。したがって、ユーザは、自己が確認したい範囲のみを選択的に表示部13の表示画面に表示させることが可能となる。
図20は、タッチパネルである第2入力部12の上面図であって、図19の状態において「ピンク」の領域が選択された状態を示した図である。また、図21は、図20に示したように「ピンク」の領域が選択されたときの表示部13の表示画面の状態を示した図である。このように、「緑」の領域に続き「ピンク」の領域が選択された場合には、図21に示すとおり、表示制御部21は、ピンク色を用いて文字消去表示された範囲についても当該ピンク色を用いてマーカ表示を行う。
また、図21に示した状態で、さらに「ピンク」の領域が選択された場合には、表示制御部21は、表示部13の表示画面を、図21の状態から図19の状態に遷移させる。さらに、「緑」の領域が選択された場合には、表示制御部21は、表示部13の表示画面を、図19の状態から図16の状態に遷移させる。
また、図21に示した状態で、さらに「緑」の領域が選択された場合には、表示制御部21は、緑色を用いてマーカ表示がされている範囲(つまり、「(電子辞典などの)辞書ソフト」の範囲)を、緑色を用いて文字消去表示を行う。
つまり、表示制御部21は、第2入力部12を介して、第1受付部24が色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いてマーカ表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いてマーカ表示がされている範囲を、当該指定された色を用いて文字消去表示する。
例えば、3つ以上の範囲を選択し、当該3つ以上の範囲のうち2つ以上の範囲に対して同一の色を用いてマーカを引く処理を行っていた場合には、表示制御部21は、当該色を用いてマーカ表示された各範囲を、それぞれ文字消去表示する。
次に、図17、図18、および図20に示した、「全部表示」の領域がタッチペン等により選択された場合について説明する。
図16に示した状態で「全部表示」の領域がタッチペン等により選択された場合、表示制御部21は、表示部13の表示画面の表示内容を図16に示す状態から、図21に示す状態に遷移させる。つまり、表示制御部21は、第2入力部12を介して、「全部表示」の領域が選択されたことを示す指示を受け付けた場合には、範囲選択部22により選択された全範囲についてマーカ表示をする。
また、図19に示した状態で「全部表示」の領域がタッチペン等により選択された場合にも、表示制御部21は、表示部13の表示画面の表示内容を図19に示す状態から、図21に示す状態に遷移させる。
以上のように、ユーザが「全部表示」の領域をタッチペン等により選択することにより、表示制御部21は、文字消去表示されていた範囲を、文字消去表示に用いていた色に関わりなく一括してマーカ表示の状態に遷移させる。このため、複数の色を用いて文字消去表示がされており、かつユーザが当該文字消去表示されている全範囲の内容を確認したい場合には、当該複数の色の各色の領域を連続して選択する構成に比べ、迅速に当該内容を確認することができる。
次に、図17、図18、および図20に示した、「全部隠す」の領域がタッチペン等により選択された場合について説明する。
図21に示した状態で「全部隠す」の領域がタッチペン等により選択された場合、表示制御部21は、表示部13の表示画面の表示内容を図21に示す状態から、図16に示す状態に遷移させる。つまり、表示制御部21は、第2入力部12を介して、「全部隠す」の領域が選択されたことを示す指示を受け付けた場合には、範囲選択部22により選択された全範囲について文字消去表示をする。
また、図19に示した状態で「全部表示」の領域がタッチペン等により選択された場合にも、表示制御部21は、表示部13の表示画面の表示内容を図19に示す状態から、図16に示す状態に遷移させる。
このように、ユーザが「全部隠す」の領域をタッチペン等により選択することにより、表示制御部21は、マーカ表示されていた範囲を、マーカ表示に用いていた色に関わりなく一括して文字消去表示の状態に遷移させる。このため、複数の色を用いてマーカ表示がされており、かつユーザが当該マーカ表示されている全範囲の内容を非表示の状態にしたい場合には、当該複数の色の各色の領域を連続して選択する構成に比べ、迅速に当該内容を非表示の状態にすることができる。
電子機器1は、以上のような構成を備えるため、マーカ表示の対象として選択された範囲のうちマーカ表示をする範囲や文字消去表示をする範囲をマーカの色に基づいて指定可能となる。それゆえ、ユーザが表示させたい文字、およびユーザが消去しておきたい文字を、ユーザ自身が指定することができる。したがって、ユーザは、電子機器1を用いることにより、辞書を用いた学習を効率よく行うことが可能となる。
<処理フローについて>
図22は、マーカを引く処理についての処理フローを示したフローチャートである。
図22は、マーカを引く処理についての処理フローを示したフローチャートである。
まず、ステップS1において、制御部17がマーカキーが押下されたか否かを判断する。ステップS1においてマーカキーが押下されたと判断された場合には、表示制御部21は、マーカの色を前回マーカを引くときに用いた色に設定する(S2)。なお、マーカを引く処理が過去に一度も行われていない場合には、表示制御部21は、マーカの色をデフォルトの色に設定すればよい。一方、ステップS1においてマーカキーが押下されていないと判断された場合には、再度、ステップS1に戻る。
ステップS2の後は、第2入力部12を介して色の指定を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する(S3)。ステップS3において色の指定を受け付けたと判断された場合、表示制御部21は、マーカ表示に用いる色を上記受け付けた色に変更し(S4)、その後ステップS5に進む。一方、ステップS3において色の指定を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS4の処理を行うことなく、ステップS5に進む。
ステップS5においては、マーカを引く範囲の選択が完了したか否かを、表示制御部21が判断する。ステップS5において範囲の選択が完了したと判断された場合には、表示制御部21は、上記選択された範囲をマーカ表示する(S6)。この際、ステップS4で色の変更が行われた場合には、当該変更後の色を用いてマーカ表示を行う。一方、ステップS3で色の指定を受け付けたと判断されなかった場合には、前回用いた色を用いてマーカ表示を行う。ステップS6の後は、マーカ表示の処理を行っている見出し語を、マーカ付き単語帳に登録する処理が完了したか否かを、制御部17が判断する(S7)。
ステップS7において登録が完了したと判断された場合には、制御部17がマーカキーが押下されたか否かを判断する(S8)。ステップS8においてマーカキーが押下されたと判断された場合には、再度、ステップS3に戻る。一方、ステップS8においてマーカキーが押下されたと判断されなかった場合には、マーカを引く処理を終了させることを示した終了指示を受け付けたか否かを、制御部17が判断する(S9)。なお、上記終了指示の入力は、第1入力部11を介して行われる。
ステップS9において終了指示を受け付けた判断された場合には、一連の処理を終了する。一方、ステップS9において終了指示を受け付けたと判断されなかった場合には、再度、ステップS8に戻る。
ステップS7において登録が完了したと判断されなかった場合には、マーカを引く処理を終了させることを示した終了指示を受け付けたか否かを、制御部17が判断する(S10)。ステップS10において終了指示を受け付けた判断された場合には、一連の処理を終了する。一方、ステップS10において終了指示を受け付けたと判断されなかった場合には、再度、ステップS7に戻る。
図23は、マーカテストモードにおいて1つの見出し語を選択した後の処理フローを示したフローチャートである。
まず、ステップS21において、表示制御部21が、図16に示したように、マーカ表示の対象として選択されている全範囲を文字消去表示に設定する。ステップS1の後は、第2入力部12を介して緑色の指定を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する(S22)。ステップS22において緑色の指定を受け付けたと判断された場合には、表示制御部21は、緑色を用いて文字消去表示された範囲をマーカ表示の状態に変更し(S23)、その後ステップS24に進む。一方、ステップS22において緑色の指定を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS23の処理を行わず、ステップS24に進む。
ステップS24においては、第2入力部12を介して黄色の指定を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する。ステップS24において黄色の指定を受け付けたと判断された場合には、表示制御部21は、黄色を用いて文字消去表示された範囲をマーカ表示の状態に変更し(S25)、その後ステップS26に進む。一方、ステップS24において緑色の指定を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS25の処理を行わず、ステップS26に進む。
ステップS26においては、第2入力部12を介してピンク色の指定を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する。ステップS26においてピンク色の指定を受け付けたと判断された場合には、表示制御部21は、ピンク色を用いて文字消去表示された範囲をマーカ表示の状態に変更し(S27)、その後ステップS28に進む。一方、ステップS26において緑色の指定を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS27の処理を行わず、ステップS28に進む。
ステップS28においては、第2入力部12を介して全部表示の指示を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する。ステップS28において全部表示の指示を受け付けたと判断された場合には、表示制御部21は、全範囲をマーカ表示の状態に設定する(S29)。つまり、表示制御部21は、マーカ表示を行った際に各範囲についてそれぞれに指定されたマーカの色を用いて、各範囲をマーカ表示の状態に設定する。そして、ステップS29の後は、ステップS30に進む。一方、ステップS28において全部表示の指示を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS29の処理を行わず、ステップS30に進む。
ステップS30においては、第2入力部12を介して全部隠す指示を受け付けたか否かを、表示制御部21が判断する。ステップS28において全部隠す指示を受け付けたと判断された場合には、表示制御部21は、全範囲を文字消去表示の状態に設定する(S31)。つまり、表示制御部21は、マーカ表示を行った際に各範囲についてそれぞれに指定されたマーカの色を用いて、各範囲を文字消去表示の状態に設定する。そして、ステップS31の後は、ステップS32に進む。一方、ステップS30において全部隠す指示を受け付けたと判断されなかった場合には、ステップS31の処理を行わず、ステップS32に進む。
ステップS32においては、マーカテストモードを終了させることを示した終了指示を受け付けたか否かを、制御部17が判断する。なお、上記終了指示の入力は、第1入力部11を介して行われる。ステップS32において終了指示を受け付けたと判断された場合には、マーカテストモードを終了する。一方、ステップS32において終了指示を受け付けたと判断されたなかった場合には、再度、ステップS22に戻る。
<変形例>
(1)上記においては、見出し語と当該見出し語の本文(つまり、詳細情報)からマーカ表示をする範囲を選択する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子機器1の構成を、上記本文のみから上記範囲を選択する構成としてもよい。
(1)上記においては、見出し語と当該見出し語の本文(つまり、詳細情報)からマーカ表示をする範囲を選択する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電子機器1の構成を、上記本文のみから上記範囲を選択する構成としてもよい。
(2)上記においては、表示部13とは別に第2入力部12が表示装置の機能を備えた構成を例に挙げて説明した。しかしながら、この構成に限定されるものではない。表示部13をタッチパネルとして構成しておき、表示部13が第2入力部12を備える構成としてもよい。この場合、表示制御部21は、表示部13の表示画面の一部領域に、図6等に示した領域を示す表示制御を行う構成とすればよい。
(3)上記においては、マーカ表示を行った見出し語をマーカ付き単語帳に記憶させる構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、マーカ表示された詳細情報を、記憶部15に記憶するのではなく、辞書データベース16に記憶された詳細情報に対して上書きする構成としてもよい。
(4)上記においては、マーカを引いてから、当該見出し語をマーカ付き単語帳に登録する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、マーカ付き単語帳に登録してから、マーカを引く構成としてもよい。
(5)上記においては、「緑」の領域、「黄」の領域、「ピンク」の領域といったように、各領域に1つの色のみが対応した構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、「緑+黄」の領域といったように、電子機器1を複数の色を指定することが可能な構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電子機器、11 第1入力部、12 第2入力部、13 表示部、15 記憶部、16 辞書データベース、17 制御部、21 表示制御部、22 範囲選択部、23 動作モード変更部、24 第1受付部、25 第2受付部。
Claims (11)
- 電子辞書機能を備えた電子機器であって、
カーソルの位置に関わらず文字の背景領域の色を予め規定された色とは異なる色であって当該文字の色とは異なる色に変更して表示装置に表示することをマーカ表示と、当該文字の文字領域に相当する領域と当該文字の背景領域との色を前記異なる色に変更して表示装置に表示することを文字消去表示とすると、
少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、前記異なる色としてそれぞれに指定された色を用いて前記マーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて前記文字消去表示をするかを、前記異なる色として同一の色が指定された範囲毎に一括制御する表示制御手段と、
入力装置を介して、色の指定を受け付ける第1受付手段とを備え、
前記表示制御手段は、
前記第1受付手段が前記色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をする一方、
前記第1受付手段が前記色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をする、電子機器。 - 入力装置を介した入力に基づいて、複数の色の中から前記マーカ表示に用いる色の指定を受け付ける第2受付手段と、
前記入力装置を介した入力に基づいて、前記範囲を選択する選択手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記選択された範囲を前記第2受付手段が受け付けた色を用いて前記マーカ表示を行う、請求項1に記載の電子機器。 - 前記表示制御手段は、前記見出し語と当該見出し語の本文とを含む詳細情報を前記表示装置に表示し、
前記選択手段は、前記表示された詳細情報において前記範囲を選択する請求項2に記載の電子機器。 - 前記第1受付手段は、前記複数の色の中から色の指定を受け付ける、請求項2または3に記載の電子機器。
- 前記表示制御手段は、第1の指示を受け付けた場合には、前記選択された全範囲について前記文字消去表示をする、請求項2から4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記表示制御手段は、第2の指示を受け付けた場合には、前記選択された全範囲について前記マーカ表示をする、請求項5に記載の電子機器。
- 前記マーカ表示を行う一方で前記文字消去表示を行わない動作モードを第1動作モードと、前記マーカ表示と前記文字消去表示とを行う動作モードを第2動作モードとすると、少なくとも、前記動作モードを前記第1動作モードから前記第2動作モードに変更する動作モード変更手段を備え、
前記第1受付手段は、前記動作モードが前記第2動作モードに変更された場合、前記色の指定を受け付ける、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記入力装置は、表示機能を備えたタッチパネルとして構成され、
前記第1受付手段は、前記タッチパネルを介した入力に基づき、前記複数の色の中から色の指定を受け付け、
前記第2受付手段は、前記タッチパネルを介した入力に基づき、前記複数の色の中から前記マーカ表示に用いる色の指定を受け付ける、請求項2から6のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記表示装置は、入力機能を備えたタッチパネルとして構成され、
前記第1受付手段は、前記タッチパネルを介した入力に基づき、前記複数の色の中から色の指定を受け付け、
前記第2受付手段は、前記タッチパネルを介した入力に基づき、複数の色の中からマーカ表示に用いる色の指定を受け付ける、請求項2から6のいずれか1項に記載の電子機器。 - 電子辞書機能を備えた電子機器における表示制御方法であって、
カーソルの位置に関わらず文字の背景領域の色を予め規定された色とは異なる色であって当該文字の色とは異なる色に変更して表示装置に表示することをマーカ表示と、当該文字の文字領域に相当する領域と当該文字の背景領域との色を前記異なる色に変更して表示装置に表示することを文字消去表示とすると、
少なくとも見出し語の本文における選択された各範囲について、前記異なる色としてそれぞれに指定された色を用いて前記マーカ表示をするか、あるいは当該指定された色を用いて前記文字消去表示をするかを、前記異なる色として同一の色が指定された範囲毎に一括制御する表示制御ステップと、
色の指定を受け付ける受付ステップとを含み、
前記表示制御ステップでは、
前記受付ステップにて前記色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をする一方、
前記受付ステップにて前記色の指定を受け付けた際に、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をしている範囲がある場合には、当該指定された色を用いて前記文字消去表示をしている範囲を、当該指定された色を用いて前記マーカ表示をする、電子機器における表示制御方法。 - 請求項10に記載の電子機器における表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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