JP4349994B2 - 情報表示装置及び電子書籍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報表示装置及びいわゆる電子ブックリーダー等と呼称される電子書籍装置に関する。より詳しくは、電子化された情報をディスプレイに表示する情報表示装置、及び、書籍等における文字や図表、絵等の情報を電子化して情報記憶媒体に記憶し、呼び出して表示する電子書籍装置に関するものである。
情報表示装置は、情報記憶媒体等から文字や画像データを読み込んで画面上に表示させる電子機器であり、紙に情報を印刷して表示する等の従来の情報伝達手段に代わって、情報の取得手段として広く普及し日常生活等に欠かすことができないものとなっている。情報表示装置の中でも、主に書籍内容を表示させる携帯型の電子書籍装置は、書籍を読むのと同じような感覚で、電子機器を用いて読書や勉強をすることを可能とするものであり、電子情報端末の1つの用途として商品化され、大いに普及するものと期待されている。
このような電子書籍装置においては、単に書籍のコンテンツを携帯型の情報表示装置により表示させるだけではなく、例えば、(1)直感的な簡便な動作で装置を操作できるようにし、紙の書籍を取り扱う場合と同じような感覚で取り扱えるようにすることや、(2)書籍等の内容を電子化して取り扱う利点を最大限に引き出し、紙の書籍にはない利便性等を付与することが重要視される。現在の電子書籍の市場においては、書籍内容をモノクロ表示するもの、簡易動画や音声機能を有するものがあるが、電子書籍に求められる簡便性や利便性をより充実することが求められている。
ところで、電子書籍において、ベースページの記載内容の上にペンやマーカーでメモ手書きするように書き込みを行ったり、文章の内容を一部隠して暗記・学習の手助けをする付箋のような虫食いを行ったりすることができれば便宜である。虫食いの機能においては、付箋を貼って文章の内容の一部を見えなくしたり、付箋をめくって文章の内容の一部を再び見えるようにしたりする機能が求められる。しかしながら、ページ上に書き込んだ落書きを残したまま虫食い表示を行うと、手書きの書き込みと虫食い表示が混在し、表示画面が乱雑になり、虫食い表示時に暗記等の学習に専念することができないという不都合が生じることになる。また、手書き等により「絵を描く」のか、「虫食いの付箋をめくる/貼る」のかの操作の認識が操作者(ユーザー)にとって難しいといったことから、従来の電子書籍においては、電子書籍に求められる簡便性や利便性を充実することが達成できるものではなかった。
また電子書籍表示装置に関し、操作者が、文章を読みながら、文章中の暗唱したい任意の文字列、個人のメモ書きをマスクし、また、その文字列のマスク、マスク解除する動作を繰り返すことができる対話的学習システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、メモ書きと文字列のマスク、マスク解除とが関連付けられていないことから、メモ書きとマスクとが画面上に合わせて表示されることになり、また、暗記等の学習においてこれらの操作の認識が煩雑で難しいことから、電子書籍を用いて簡便にかつ効率よく学習等を行うことができる便利な機能を備えたものとする工夫の余地があった。
なお、このような対話的学習システムにおけるメモ書きは、メモウィンドウによるもので、ペンやマーカーで文章中に書き込むといった機能を有することは開示されていない。
特開平8−212209号公報(第1、2頁及び5頁の図8等)
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、ページ上への書き込みモードと虫食いの付箋をめくる/貼るといったモードとを切り替えることにより、画面の乱雑さを解消し、しかも学習等において利便性に優れた機能を有する情報表示装置及び電子書籍装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、画面を備え、上記画面に表示情報を表示させる情報表示装置及び電子書籍装置について種々検討したところ、電子書籍における有用な機能として、(1)ベースページ(本の内容を記載したページ)の上にペンやマーカー等でメモ手書きするように書き込みする機能と、(2)文章の内容を一部隠して暗記・学習の手助けをする付箋のような虫食い表示の機能があることに着目した。そして、(2)の虫食い表示するときには(1)の手書きメモ等の落書きを一時的に消し、(2)の虫食い表示を解除した場合には(1)の手書きメモ等を再び表示すると、画面がすっきりと見やすくなり、虫食い表示時には暗記等の学習に専念でき、そうでないときは手書きのメモを見ることができることから、電子書籍に求められる簡便性や利便性をより充実することが可能となり、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、画面を備え、上記画面上に表示情報を表示させる情報表示装置であって、上記情報表示装置は、複数種の表示情報を入力するための情報入力手段と、上記情報入力手段により入力された表示情報を記憶する記憶手段と、上記複数種の表示情報の中から1又は2以上の画面に表示する表示情報を選択する選択手段と、上記選択手段により選択された情報を画面上に表示する処理を行う選択情報表示処理手段とを有することを特徴とする情報表示装置である。
本発明はまた、上記情報表示装置により構成される電子書籍装置でもある。
本発明の情報表示装置は、画面を備え、上記画面上に表示情報を表示させる機能を有するものであり、電子化された情報を液晶表示装置等の画面(ディスプレイ)に表示する機能を有する。
本発明の好ましい形態としては、電子書籍の分野に好適に適用されるものであることから、例えば、モバイル機器等と称される携帯型の端末装置を用いて構成し、主に書籍内容等における文字や図表、画像等を表示することに専用化された電子書籍装置とすることである。
この場合には、電子書籍装置が情報表示装置により構成されることになるが、主に電子書籍として利用されることになり、一般的な広い用途をもつ情報表示装置とは区別されることになる。
なお、本発明の情報表示装置及び電子書籍装置を構成する情報記憶媒体や画面等の電子的構成要素や機械的構成としては、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体から電子化された情報を読み込んで画面上に表示させる機能、及び、いわゆる電子書籍としての機能や構成を有するものであることが好ましく、またその他の機能や構成要素を含んでいてもよい。
本発明は、情報表示装置を(1)情報入力手段と、(2)記憶手段と、(3)選択手段と、(4)選択情報表示処理手段として機能させるためのプログラムによって作動することにより、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて具体的に実現されたものである。
このような装置において、操作者の操作・指示によりベースページとなる画面に表示される情報の上に、複数種の表示情報が入力され、そのデータを記憶することになる。
上記(1)の情報入力手段は、情報表示装置の操作者が複数種の表示情報を入力するための手段である。このような表示情報を入力する手段としては、操作者が画面上において書き込んだり虫食いしたりすることを直接的に指示できるようにした手段が好適であり、例えば、画面上のタッチパネルを操作することにより操作を行える手段が好ましい。
上記情報表示装置としては、画面上にタッチパネルを備えるものであり、上記情報入力手段は、タッチパネルを操作して情報を入力する形態が挙げられる。この場合、操作者が情報表示装置の座標入力装置となるタッチパネルに対してペン操作(マウス操作)又は指操作等を行うことにより、情報表示装置に備えられた検出装置が手書きや虫食い等の入力動作を検出し、例えば、手書きの場合には入力位置が表示画面上の座標として情報表示装置に認識されることになる。
上記複数種の表示情報としては、画面上に書き込まれた手書き表示、及び、画面上に表示された文字をマスクする虫食い表示の情報を少なくとも含むことが好ましい。この場合、例えば手書き又は虫食いを入力することを予め指示できる手段を備え、操作者が手書き又は虫食いを入力することを予め指示した後、情報表示装置のタッチパネルに対してペン操作又は指操作等を行うことによって情報表示装置に備えられた検出装置がその動作を検出し、手書き表示又は虫食い表示が入力されることになる。
上記(2)の記憶手段は、上記情報入力手段により入力された表示情報を記憶する手段である。このような手段により、上記(1)の情報入力手段によって入力された手書き表示や虫食い表示等の表示情報を記憶することになる。
なお、それぞれの表示情報の表示方法としては特に限定されず、例えば、手書き表示においては、ペン等で入力された線や記号、文字等がそのまま画面上に表示されるようにすればよく、また虫食い表示においては、文字列等の一部をマスクする場合、ペン等で指定された文字列等に沿ってあらかじめ設定された幅の矩形で連続的に覆うようにする表示する等の表示方法が挙げられる。
上記(3)の選択手段は、上記複数種の表示情報の中から1又は2以上の画面に表示する表示情報を選択する手段である。すなわち、操作者が複数種の表示情報の中から1又は2以上の表示情報を選択して表示させることを情報表示装置に入力することにより、書籍等の内容を表示するページ上に合わせて表示する情報が選択されることになる。例えば、手書き表示や虫食い表示等の複数種の情報が入力されている場合、ページに付加するメモ書き等の手書き表示を見たいときには手書き表示を選択し、また、暗記等の学習を行いたいときには虫食い表示を選択することにより、ページ上に書籍等の内容とともに表示させたい情報が選択されることになる。選択方法としては、タッチパネルやフレーム等に備えられたボタン等を操作して、例えば、メニュー等の操作により選択できるように適宜設定すればよい。
なお、虫食い表示によりページ上に表示された文章等の一部にマスクを付けて隠すことになるが、虫食い表示をしない場合、すなわちマスクを外す場合には、マスクされる部分がカラーマーカー等で色付けされる手段を有することが好ましい。また、虫食いのマスクが外れる/マスクが付けられて文章等が隠れることを切り替える機能を有することが好ましい。これにより、学習に利用する面で電子書籍の利便性を充分に発揮することになる。
上記(4)の選択情報表示処理手段は、上記選択された表示情報を画面上に表示し、選択されなかった表示情報を画面上に表示しない処理を行う手段である。これにより、上記(3)の選択手段により複数種の表示情報の中から選択された1又は2以上の表示情報が書籍内容等を表示するページ上に合わせて表示され、選択されなかった表示情報はページ上に表示されないか、又は、ページ上から消えることになる。
本発明の好ましい形態としては、上記画面表示処理手段は、選択された表示情報が虫食い表示である場合には、画面上に虫食い表示を表示し、手書き表示を表示しない処理を行い、選択された表示情報が手書き表示である場合には、画面上に手書き表示を表示し、虫食い表示を表示しない処理を行う形態が挙げられる。このような形態においては、例えば、ページ上に表示された内容とともに、手書き表示の場合には、書き込まれた手書き情報が表示され、虫食い表示のマスクが外されてその部分に色付けされたマーカーが表示され、また、虫食い表示の場合には、虫食いのマスクが付けられて文章等が隠れ、書き込まれた手書き情報がページ上に表示されないことになる。
これにより、手書き表示、虫食い表示といったモードを切り替えることができ、また、虫食い表示したときには手書き画面を消すことにより画面がすっきりと見やすくなり、暗記等の学習に効果的な情報表示装置及び電子書籍装置を提供することができる。
上述したような本発明の情報表示装置は、虫食い等の表示情報が予め記憶されているものや、表示情報が入力手段を通じて入力されないものであってもよく、ベースページ及び上記ベースページに付加する複数種の表示情報を記憶する記憶手段と、上記ベースページに付加する複数種の表示情報から表示するものを選択する選択手段と、上記選択手段により選択された情報を画面上に表示する処理を行う画面表示手段と、を備えたものであってもよい。この場合においても、上記情報表示装置は、表示情報を入力するための情報入力手段を備え、上記複数種の表示情報の少なくとも一つは、情報入力手段により入力されることが好ましい。
上述したような本発明の情報表示装置及び電子書籍装置においては、書籍等のコンテンツを画面上に表示することになるが、複数の書籍等のコンテンツを表示する場合におけるコンテンツの多層化の手段について以下に説明する。
すなわちコンテンツの多層化とは、複数のコンテンツの中から操作者が見たいコンテンツの画面を表示するための手法である。すなわち、複数のコンテンツは、1つのコンテンツが1つの層(Layer)をそれぞれ形成し、選択された層が画面合成処理をされて表示手段に表示されることになる。
例えば、ベースページの表示情報を描画する層と上記ベースページに付加する表示情報を描画する層とを画面合成処理して表示する手段を備えたものである。
本発明においては、上記ベースページに付加する表示情報は、画面上に書き込まれた手書き表示、及び、画面上に表示された文字をマスクする虫食い表示の情報を含むことが好ましい。なお、ベースページとは、電子書籍においては、書籍等の内容が書き込まれ、操作者であるユーザーによる書き込みがないページである。また、手書き情報や虫食い情報等は、ベースページの表示情報を描画する層とは別の層に描画され、これらの層が画面合成処理されて画面上に表示されることになる。
本発明の情報表示装置においては、ベースページに付加する表示情報を描画する層を切り替えることにより手書き表示と虫食い表示とを切り替えることが好ましい。これにより、ベースページ上における層を選択することによって虫食い表示を選択した場合に画面上に虫食い表示を表示し、手書き表示を表示しない処理を行い、手書き表示を選択した場合に画面上に手書き表示を表示し、虫食い表示を表示しない処理を行うことができる。
上記表示手法を適用した1つの例としては、1つのコンテンツのページを表示している状態から他のページに表示を切り替える際に、同じコンテンツの前後のページ及び他のコンテンツの関連するページの中から操作者が選択して指示する手段と、該選択手段により選択されたページを画面上に表示する処理を行う手段とを備えた情報表示装置又は電子書籍装置が挙げられる。
上述したようにコンテンツが多層化され、複数の層を画像合成処理する手段を備えた情報表示装置及び電子書籍装置もまた本発明の1つである。
上記コンテンツの多層化の例としては、例えば、情報表示装置又は電子書籍装置を学習・教育に利用する形態がある。この場合、複数のコンテンツとして教科書、副読本、参考書、辞書、問題集等がある場合、特定のコンテンツ(例えば、教科書)のページを表示する機能と、表示されたページに関連する他のコンテンツ(副読本、参考書、辞書、問題集等)のページを表示する機能とを有することにより、例えば、特定のコンテンツのページをめくり、他のコンテンツのページを見たいときに操作者が指示すれば他のコンテンツの関連ページが表示され、そこから他のコンテンツのページをめくることができ、また、特定のコンテンツのページに戻りたいときに操作者が指示すれば特定のコンテンツの関連ページが表示されるという形態を実施することが可能となる。また、コンテンツのページ中の特定部分に関連する他のコンテンツのページを見たいときに操作者が指示すれば他のコンテンツの関連ページが表示され、更に表示されたコンテンツのページ中の特定部分に関連する他のコンテンツのページを見たいときに操作者が指示すれば他のコンテンツの関連ページが表示され、これを複数回行うことができるという形態を実施することが可能となる。
これらの形態により、携帯用の電子書籍装置において、電源や性能に制約がある中で一般的なパソコン等とは異なる方法でコンテンツの多層化を実現することができる。例えば、教科書のコンテンツを用いた学習・教育において、(1)教育のレベルによりコンテンツを多層化する形態、(2)通信機能(有線、無線)を生かしてe-learningコンテンツ(インターネットにおけるウェブサイトのコンテンツ)を多層化する形態等を実現することができる。
上記(1)では、第1層が表面的な内容、第2層が少し詳しい内容、第3層がより詳しい内容、第4層が参考文献、URL等の外部リンクに関する内容とすることが挙げられる。上記(2)では、第1層を教科書や参考書等の書籍の内容、第2層を教師等により作成された練習問題の内容や参考・発展的内容の追記等、第3層を生徒による回答内容等とすることが挙げられる。これらのコンテンツの多層化により、特に電子書籍としての専用端末においては、効率的にコンテンツの内容を表示させて学習することができ、従来の書籍を用いる場合よりも複数のコンテンツを簡便に見ることができる簡便性や、複数のコンテンツを様々な方法で利用することができる利便性を充実させることが可能となる。
なお、ここに挙げた例は、コンテンツの多層化における例の一部であり、多層化されたコンテンツのうち、選択されたコンテンツを画面表示する機能を有する限りこれらの例に限られるものではい。
本発明の情報表示装置又は電子書籍装置は、上述した構成からなるので、(a)表示モードを切り替えることができ、簡便な操作により必要に応じた情報を表示させることができる、(b)複数の表示情報の中から適宜選択した情報を書籍等の内容を表示したページ上に表示させることにより、他の表示情報を消して画面をすっきりと見やすくするといった機能を有するものである。例えば、ページ上への書き込みモードと虫食いの付箋をめくる/貼るといったモードとを切り替える手段を有する場合には、画面の乱雑さを解消し、しかも学習等において利便性に優れた機能を有することになる。
以下に本発明を実施するための最良の形態として電子書籍装置に具現化させた例を掲げ、図面を参照して更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施の形態のみに限定されるものではない。
ここでは、タッチパネルのペン操作による電子書籍装置について、1.ブロック図、2.操作フロー図(操作に対する処理の流れを示す図)、3.状態遷移図、4.データ構成とデータの存在箇所、5.表示モードと画面表示の様子、6.表示モード切り替えの操作法の実現例、7.虫食い部分の表示と解除の操作、8.虫食いデータ構造、及び、書籍データと虫食いデータとの関連付けの例、9.フローチャート(処理の手順を示す図)(1)メイン、(2)サブ(虫食い表示等の画面合成)、(3)サブ(自由描画)、10.Layer(層)の概念とLayer画面合成処理の実現方法を説明した後、本発明により実現された電子書籍装置の手書き表示と虫食い表示との切り替え機能の表示形態について説明する。
1.ブロック図
電子書籍端末装置のハードウェア構成について、ブロック図を図1に示す。
(1)CPU(中央処理装置;Central Processing Unit)
CPU(1)は、ROM(Read Only Memory)(2)、RAM(Random Access Memory)(3)からプログラムを読み込み、実行する装置であり、データを演算し、各部を制御する。なお、本実施の形態ではCPUは1個で構成したが、複数のCPUで構成(マルチプロセッサシステム)してもよい。
(2)ROM
ROM(2)は、本実施の形態ではFLASHメモリで構成されており、ブート(ハードウェア初期化・起動)プログラム、システムプログラム(OS、デバイスドライバ)等が格納されている。なお、本実施の形態ではアプリケーションプログラムは、CF(Compact Flash)メモリカード(17)に格納されており、RAM(3)へ転送後にCPU(1)により実行される。しかし、そのアプリケーションプログラムをRAM(2)へ格納して直接CPU(1)より読み出せるようにして実行してもよい。そうすると、電源ON後極めて短時間(数秒以内)で起動でき、使い勝手が飛躍的に向上する。
(3)RAM
RAM(3)は、本実施の形態ではDDR−SDRAM(Double Data Rate-Synchronous Dynamic RAM)により構成されており、プログラムエリア又はワークエリア(一時記憶領域)として使われる。本実施の形態では電源OFFすると消えるが、不揮発性RAM(M−RAM)等で構成してもよい。
(4)タッチパネル
タッチパネル(4)は、表示装置(13)上に重ねて配置している。ユーザー操作入力をシステムで検出するための一手段である。本実施の形態では抵抗膜方式を使っているが、他の方式(電磁誘導方式等)でもかまわない。
(5)タッチパネルコントローラ
タッチパネルコントローラ(5)は、ユーザーが操作したタッチパネル(4)の情報(XY座標値、押した強さ等)を符号化し、CPU(1)へ伝える機能を有する。なお、本実施の形態ではタッチパネルコントローラ(5)として独立したICを用いたが、これを汎用のADコンバータ(analog to digital converter)やトランジスタ回路で実現し、CPU(1)のソフトウェアプログラムによって直接制御する方式で実現してもかまわない。
(6)キー
キー(6)は、ユーザー操作入力をシステムで検出するための一手段であり、ユーザー操作を入力するためのキースイッチである。
(7)キー入力ポート
キー入力ポート(7)は、キー(6)が押されている結果(各キーのOn/Off状態)を符号化してCPU(1)に伝える。
(8)電源キー
システム電源が入っていないときに電源キー(8)を押すと、電源コントローラ(9)がシステム各部へ電源を供給し始める。また、システム電源が入っているときに電源キー(8)を押すと、キー入力ポート(7)経由でCPU(1)へ伝える。その後、CPU(1)から電源コントローラ(9)へ「電源OFF指示」符号が伝え、システムの電源が落ちる。これにより、電源のソフト制御を可能としている。
(9)電源コントローラ
電源コントローラ(9)は、(i)電源キー(8)によるシステム電源ON機能、(ii)CPU(1)からの指示による電源OFF機能、(iii)ACアダプタ(11)接続時に、供給された電気をシステム各部の適切な電圧へ変換し、供給する機能、(iv)ACアダプタ(11)未接続時に、充電池に蓄えられた電気をシステム各部の適切な電圧へ変換し、供給する機能、及び、(v)ACアダプタ接続時に充電池(10)を充電する機能を有する。
(10)充電池
電源コントローラ(9)において説明したとおりである。
(11)ACアダプタ
ACアダプタ(11)は、外部からの電源を供給する。
(12)表示コントローラ
表示コントローラ(12)は、表示装置で表示する内容のデータを送り続ける。
(13)表示装置
表示装置(13)は、CPU(1)の演算結果を出力し、ユーザーへ示す機能を持つ。なお、本実施の形態では液晶表示装置を用いたが、もちろん他の方式の表示装置を使ってもかまわない。
(14)MMCコントローラ
MMCコントローラ(14)は、着脱式メモリカードMMC(Multi Media Card)の読み書きを制御したり、カードの有無を検出する。なお、本実施の形態ではMMCを用いたが、もちろん他の方式のメモリカードを用いてもかまわない。このようなカードとしては、SDmメモリカード、Mini−SDメモリカード、Mini−MMC、SmartMedia(登録商標)、XD−Pictureカード等が挙げられる。
(15)メモリカード(MMC)
メモリカード(MMC)(15)の中には、本端末で表示するプログラムやデータを格納してもよい。また、本実施の形態ではスロットは1個のみ載せたが、スロットを複数持ってもよい。
(16)CFメモリカードコントローラ
CFメモリカードコントローラ(16)は、メモリカードCompactFlashの読み書きを制御したり、カードの有無を検出する。本実施の形態ではCFを用いたが、もちろん他の方式のメモリカードを用いてもかまわない。このようなカードとしては、SDメモリカード、Mini−SDメモリカード、Mini−MMC、SmartMedia(登録商標)、XD−Pictureカード等が挙げられる。
(17)CFメモリカード
CFメモリカード(17)の中に、本端末で表示するプログラムやデータを格納する。また、本実施の形態ではスロットは1個のみ載せたが、スロットを複数持ってもよい。また他形式のメモリカードにしてもよい。なお、プログラムやデータは、本体のROM(2)やRAM(3)に搭載してもよい。
2.操作フロー図(操作に対する処理の流れを示す図)
電子書籍端末装置の入力操作・処理フローについて、フロー図を図2に示す。
(複数の表示情報入力・選択表示フロー)
タッチパネル(4)には描画エリアとモード選択エリアとが設けられており、電子書籍装置の操作者であるユーザーからタッチパネル(4)の描画エリア内にマーカー線の描画や虫食い、その他の描画処理をするための座標データがタッチパネル(4)から入力される。このとき如何なる表示を行なうかはどのペン動作モードが選択されているかによって異なる。なお、この際、タッチパネル(4)による入力は、電子書籍の場合にはペン入力が好ましいが、指入力又はマウス操作でもよい。以下にはペン入力の場合を例に説明する。
ペン動作モードは、タッチパネル(4)のモード選択エリア内で入力操作を行なうことによって選択(判断とその結果による分岐)を行えるように設定されている。ペン動作モードとしては、[a]自由描画、[b]虫食い、[c]消しゴム、[d]ページ操作(スクロール、拡大縮小等)が設定されており、[a]自由描画、[b]虫食いモードの場合にはユーザー描画Layer(層)41への書き込み、[c]消しゴムモードの場合にはユーザー描画Layer(層)41への消去の処理が行われる。このLayer(層)構造については後述する。
(ページ送り・指定ページ表示フロー)
ユーザーからページ送り・指定ページが「戻る」キー(6a)、「前ページ」キー(6b)、「後ページ」キー(6c)等により入力される。これらのキーコードにより、一階層上のページ、トップページ(目次ページ)等に戻る処理や、前後のページに移動する処理が行われる。このときキー操作の対象となるのはベースページLayer(層)であり、キー操作に応じたベースページLayerが表示されることとなる。
(出力フロー)
表示装置(13)に出力するときは、マーカー線や虫食い等の描画のフローの処理によるユーザー描画Layer及びページ送り・指定ページ表示フローの処理によるベースページLayerを画面合成することにより重ね合わせが行われ、後述するような画面が表示されることになる。
ユーザー描画LayerとベースページLayerとは関連付けがなされており、表示ページの切り替えに連動して、関連付けられたユーザー描画Layerも切り替えることになり、これによりユーザー描画Layer及びベースページLayerの両Layerに対応するページを合成して表示されることになる。なお、一つのベースページLayerに関連付けられているユーザー描画Layerは単数に限られず複数でも良い。
3.状態遷移図
電子書籍端末装置の状態遷移図を図3に示す。
図中において、Pen Downは、ペンをタッチパネルに接触させたことを意味し、これによりXY座標と押し圧の値が得られる。Pen Upは、ペンをタッチパネルから離したことを意味し、Pen Up直前のXY座標が得られることになる。
状態遷移図(図3)において、電子書籍装置の電源を入れ、スタートして初期化した後、アイドル状態(入力待ち)となる。その状態から、イベント(Event:ユーザ操作、システム状態の変化、システム(OS)からアプリケーションプログラムへの処理の要求などをシステムからアプリケーションへ伝える情報のひとまとめ)としてモードエリア内でのペンダウン(Pen Down)によりペン動作モードを選択し、それによりペン動作モードを記憶し、ペンアップ(Pen Up)によりアイドル状態となる。また、描画エリア内でのPen Downにより各ペン動作モードに分岐することになる。各モードの分岐は、それぞれの操作に対応して [a]自由描画、[b] 虫食い、[c]消しゴム、[d]ページ操作となる。
Eventとしてキー入力する場合には、キー入力処理をし、また、Eventとして再描画を要求する場合には、再描画を行ってアイドル状態に戻るようにすることができる。
EventとしてPower Off Switch操作をした場合には、システムを終了処理し、電源をオフにする。各状態でパワー・オフ・スイッチ(Power Off Switch)を操作した場合、強制的にPen Upしたものとみなし、一度アイドル状態に戻る。それによりシンプルにシステム終了処理を開始できる。
4.データ構成とデータの存在箇所
データ構成及びデータの存在箇所について、図4−1を用いて説明する。
(1)データ構成
データは、(I)書籍データ、(II)組み込み虫食いデータ、(III)ユーザー虫食いデータ、(IV)ユーザー書き込みデータより構成される。各データについて以下に説明する。
(I)書籍データ
電子書籍の本体データであり、本文+挿絵+アニメーション等、書籍としてのデータである。主に、出版社や著作者(出版社/著作者サイド)が作成する。また、このデータがべースページの表示情報となる。
(II)組み込み虫食いデータ
(I)書籍データに組み込まれている虫食いデータであり、例えば、練習問題等に用いることができる。主に出版社サイドが作成する。
(III)ユーザー虫食いデータ
電子書籍の読者(ユーザーサイド)が追加した虫食いデータである。
(IV)ユーザー書き込みデータ
ユーザーが書き込み(自由描画、マーカー)したデータである。
なお、データをファイルとして形成する場合、(I)+(II)又(I)+(II)+(III)で一まとめにして構成してもよいし、(I)+(II)、(III)+(IV)としてもよい。任意の組み合わせでファイル化が可能である。しかしながら、(I)及び(II)は出版社/著作者サイドが作成するデータであり、(III)及び(IV)はユーザーサイドが作成するデータである。従って、著作権等を考慮し、(i)(I),(II)と(III),(IV)とを別々のファイルにする、(ii)(I)+(II)で1ファイルとし、かつ(III),(IV)でそれぞれのファイルとする、又は、(iii)(I)+(II)で1ファイルとし、かつ(III)+(IV)で1ファイルとする等、出版社/著作者サイドが作成するファイルとユーザーサイドが作成するファイルとを物理的に分離し、著作者を明確にすることが好ましいと考える。出版社/著作者サイドが作成するファイルとユーザーサイドが作成するファイルとを物理的に分離する利点としては、暗号化の可否又は暗号化の方式等をそれぞれのファイルに対し、別々に設定することができるようになり、著作権保護やプライバシーの保護等に配慮することができることが挙げられる。
(2)データの存在箇所
上述した(I)〜(IV)の各データは、電子書籍端末装置のハードウェアシステム構成(図1)において、以下に示す場所に任意に配置してよい。例えば、ROM2(本体内の不揮発性メモリ、フラッシュメモリ等)、RAM3(本体内の揮発性メモリSRAM、DRAM、不揮発性メモリ、バックアップ式SRAM、又は、バックアップ式擬似SRAM等)、CF Card17、MMC15等の着脱式メモリカード等が挙げられる。
5.表示モードと画面表示の様子
次に、表示モード及び画面表示の様子について、図4−2を用いて説明する。表示パターンとしては、図に示すように、A〜Eの5パターンが考えられる。これらについて、順に説明する。
なお、図中の「写真等」とは、本文テキスト以外の情報(図形、挿絵、写真、表、動画像等)のデータを表現したものであり、通常は、そのデータは(I)書籍データ中に埋め込まれている。図4−2に示すように、表示パターンAは、(I)書籍データ表示モード、表示パターンBは、(I)書籍データ+(II)組み込み虫食いデータ表示モード、表示パターンCは、(I)書籍データ+(III)ユーザー虫食いデータ表示モード、表示パターンDは、(I)書籍データ+(II)組み込み虫食いデータ+(III)ユーザー虫食いデータ表示モード、表示パターンEは、(I)書籍データ+(IV)ユーザー書き込みデータ表示モードである。
組み込み虫食い及びユーザー虫食いを画面上へ表示する、すなわち表示パターンDの場合には、両者を区別するために、それぞれの虫食いを別の色/模様/形/パターンで表示してもよいし、区別しなくてもよい。ただし、各々の虫食いを互いに区別できるようにすれば、ユーザーが自分で付けたものを認識できるようになり、学習効果が高まることが期待される。また、虫食いは、写真等の内部に置いてもよく、例えば、図表の一部のマスク等にも使うことができる。この場合の作用効果の一つとして、(II)及び(III)の虫食い表示モードと(IV)ユーザー書き込みデータ表示モードとを切り替えることにより、画面の煩雑性、タッチパネル操作の煩雑性を防ぐことができることが挙げられる。
6.表示モード切替の操作方法
次に、表示モードの切り替えの操作方法について、図4−3(a),(b)に示す具体例を用いて説明する。
図4−3(a)は、タッチパネル上の操作ボタンによる表示モードの切り替え操作法の一実現例を示す。
図4−3(a)に示す実現例においては、(I)書籍データのみが画面表示されているモード(表示パターンA)において、画面上の〔マーカー〕ボタンをタッチペン53でペンタッチすると、(I)書籍データ+(IV)ユーザー書き込みデータが画面表示されているモード(表示パターンE)に切り替わり、表示パターンAにおいて、〔虫食い〕ボタンをペンタッチすると、(I)書籍データ+(II)組み込み虫食いデータ+(III)ユーザー虫食いデータが画面表示されているモード(表示パターンD)に切り替わる。また、表示パターンDにおいて、画面上の〔マーカー〕ボタンをペンタッチすると表示パターンEに切り替わり、〔虫食い〕ボタンをペンタッチすると表示パターンAに切り替わる。更に、表示パターンEにおいて、画面上の〔マーカー〕ボタンをペンタッチすると、表示パターンAに切り替わり、〔虫食い〕ボタンをペンタッチすると表示パターンDに切り替わる。なお、表示パターンDにおいては、(II)、(III)の虫食いデータが表現されていることをユーザーが認識できるように、画面上の〔虫食い〕ボタンが色付けされ、表示パターンBにおいては、(IV)ユーザー書き込みデータが表現されていることをユーザーが認識できるように、〔マーカー〕ボタンが色付けされる。
図4−3(b)は、タッチパネル上の操作ボタンによる表示モードの切り替え操作法の他の実現例を示す。
図4−3(b)に示す実現例においては、書籍データのみが画面表示されているモード(表示パターンA)において、画面上の〔マーカー〕ボタンをタッチペン53でペンタッチすると、図4−3(a)と同様に、(I)書籍データ+(IV)ユーザー書き込みデータが画面表示されているモード(表示パターンE)に切り替わる。一方、〔虫食い〕ボタンをペンタッチすると、選択メニュー54が画面上に現れる。本実現例においては、選択メニュー54は、〔虫食いなし〕、〔組み込み虫食い表示〕、〔ユーザー虫食い表示〕、〔全虫食い表示〕の4つの操作ボタンからなる。この選択メニュー54において、〔虫食いなし〕ボタンをペンタッチすると、表示パターンAに切り替わる。また、〔組み込み虫食い表示〕ボタンをペンタッチすると、(I)書籍データ+(II)組み込み虫食いデータが表示されるモード(表示パターンB)に切り替わり、〔ユーザー虫食い表示〕ボタンをペンタッチすると、(I)書籍データ+(III)ユーザー虫食いデータが表示されるモード(表示パターンC)に切り替わり、〔全虫食い表示〕ボタンをペンタッチすると、(I)書籍データ+(II)組み込み虫食いデータ+(III)ユーザー虫食いデータが表示されるモード(表示パターンD)に切り替わる。
表示パターンB,C及びDにおいて〔マーカー〕ボタンをペンタッチすると、表示パターンEに切り替わり、表示パターンEにおいて〔虫食い〕ボタンをペンタッチすると、表示パターンB,C及びDのいずれかに切り替わる。また、表示パターンEにおいて〔マーカー〕ボタンをペンタッチすると、表示パターンAに切り替わる。なお、各表示パターンにおいては、どのデータが表現されているかをユーザが認識できるように、〔マーカー〕ボタン又は〔虫食い〕ボタンが適宜色付けされる。なお、上述した図4−3(a),(b)の実現例では、操作ボタンはタッチパネル上に展開しているが、これに限定されず、例えばハード的にボタンを設置してもよい。
7.虫食い部分の表示と解除の操作
虫食い部分の表示及び解除の操作について、図4−4を用いて説明する。
図4−4に示すように、虫食い表示モードにおいて、虫食い部分をタッチペン53でペンタッチすると、タッチした部分の虫食い表示が解除される。逆に、表示解除された部分をペンタッチすると、虫食い部分が再表示される。
8.虫食いデータ構造と書籍データ及び虫食いデータとの関連
虫食いデータ構造と書籍データ及び虫食いデータとの関連について、図4−5及び4−6を用いて説明する。
先ず、図4−5を用いて、虫食いの位置を「文字」と結びつけて表現した実現例について説明する。
図4−5(a)は、画面表示の一例である。なお、図中の(a),(b)は組み込み虫食い部、(c)は解除された組み込み虫食い部、(d),(e)はユーザー虫食い部を表す。また、図4−5(b)〜(d)は、図4−5(a)にて表現された(I)書籍データ、(II)組み込み虫食いデータ、(III)ユーザー虫食いデータをそれぞれ表す。なお、図4−5(b)〜(d)にて、各ファイルの各行の先頭に記された“1:”,“2:”は行番号を便宜的に示したものであり、データ本体ではない。
本実現例では、(I)書籍データ“filename.dat”、(II)組み込み虫食いデータ“filename.em”、(III)ユーザー虫食いデータ“filename.um”をそれぞれ別ファイルとし、filenameを同一にすることでリンクをとっているが、別の形式(例えば(II),(III)に(I)書籍ファイル名を組み込む等)でリンクを実現してもよい。
上述した「表示パターンA」で表示するとき、画面には(I)書籍データのみが表現される。
(I)書籍データには、図4−5(b)に示すように、1行目にタイトル、2行目に章区切り“<chapter N>”(Nは自然数)、3行目以降には本文が段落別に改行コードで区切られて記録されている。なお、章区切りは適宜現れる。
次に、「表示パターンB」又は「表示パターンD」で表示される場合について具体例を挙げて説明する。組み込み虫食い部(a)を画面上に表示する場合、(II)組み込み虫食いデータには、図4−5(c)に示すように、段落番号“<section N>”(Nは自然数)の後に、虫食いの場所及び長さが「文字」を1単位とした数値で記録されている。本実現例の場合には、「段落」の始めの文字を1文字目として場所を表し、文字数を長さとしている。また、本実現例では、1段落分のデータを論理行([CR]まで)に収めている。
組み込み虫食い部(a)について、図4−5(b)に示す<mask 1,3>は、第1段落の第1文字目から3文字分が「虫食い」状態として表示されることを示している。組み込み虫食い部(b)についても同様に、図4−5(b)に示す<mask 8,2>は、第1段落の第8文字目から2文字分が「虫食い」状態として表示されることを示している。また、解除された組み込み虫食い部(c)について、図4−5(b)に示す<mask 1,3,OFF>は、虫食いを解除した状態を示している。本来は第2段落の第1文字目から3文字分が虫食いである。虫食いの“表示”と“解除”は、上述したように、虫食い表示部をペンでタッチする度に、“表示”と“解除”状態を交互に繰り返す。(なお、この操作はペンではなく、キー等の他の入力手段で行ってもかまわない)。
本実現例によれば、虫食いが「文字」によって結びつけられているため、表示画面の解像度や文字の大きさ等が変わり画面のレイアウトが変わった場合においても、虫食いの位置を正確に対応付けることができる。しかしながら、テキスト以外の部分、例えば挿絵の一部等について、部分的に虫食いを指定するのが難しい。
次に、図4−6を用いて、虫食いの場所を「ページ内の位置(座標)」と結びつけて表現した例について説明する。
図4−6(a)は、画面表示の一例である。なお、図中の(f),(g)は組み込み虫食い部、(g)はユーザー虫食い部を表す。また、図4−6(b)〜(d)は、図4−6(a)にて表現された(I)書籍データ、(II)組み込み虫食いデータ、(III)ユーザー虫食いデータをそれぞれ表す。
上述した「表示パターンA」で表示するとき、画面には(I)書籍データのみが表現される。
(I)書籍データについては、図4−5(b)と同様であり、説明を省略する。
次に、「表示パターンB」又は「表示パターンD」で表示される場合について具体例を挙げて説明する。組み込み虫食い部(f)やユーザー虫食い部(g)を表示する場合、(II)組み込み虫食いデータや(III)ユーザー虫食いデータには、図4−6(b),(c)に示すように、図番“<image N>”(Nは自然数)の後に、虫食いの場所、大きさを表す記号が記録されている。
図4−6(a),(c),(d)に示す<freemask X,Y,L,M>について説明する。“freemask”は、(写真上等での)自由な座標位置へ配置できる虫食い(マスク)の指定を表す。また、“X,Y”は、写真等の左上点を原点(0,0)、右方向をX軸、下方向をY軸としたときの、虫食い部の左上点の相対座標(X,Y)を表す。更に、“L,M”は、虫食い部の横幅L、縦幅Mをそれぞれ表す。
従って、組み込み虫食い部(f)について、図4−6(c)に示す<freemask 10,200,40,20>は、写真等において、座標(10,200)を左上点とし、横幅を40、縦幅を20とする矩形領域が「虫食い」状態として表示されることを示している。また、ユーザー虫食い部(g)について、図4−6(d)に示す<freemask 40,240,30,20>は、写真等において、座標(40,240)を左上点とし、横幅を30、縦幅を20とする矩形領域が「虫食い」状態として表示されることを示している。
なお、図4−6には示されていないが、<freemask X,Y,L,M,OFF>は、該当する虫食いを解除した状態を示している。
本例においても、虫食い表示部をペンでタッチする度に、“表示”と“解除”状態を交互に繰り返す。(なお、この操作はペンではなく、キー等の他の入力手段で行ってもかまわない)。
上述した図4−5及び4−6の例において、(I)〜(III)の各ファイルは、すべて同じ場所(ROM、RAM、着脱式メモリカードCF Card、MMC等)に配置してもよいし、それぞれ別の場所に配置してもよい。また、階層化ディレクトリ構造をもつファイルシステム内の同一フォルダに配置してもよいし、別々のフォルダに配置してもよい。また、図4−5及び4−6に示した実現例を併用することにより、画面のレイアウトが変わった場合においても、虫食いの位置を正確に対応付けることができるとともに、テキスト以外の部分、例えば挿絵の一部等について、部分的に虫食いを指定することもできるようになる。
9.フローチャート(処理の手順を示す図)
(1)メイン
メインフローチャートについて図4−7に示す。
図4−7に示すように、先ずアイドル状態からイベント(Event)を待つ状態となる。Eventは、図4−7の吹き出しに示されるように種類によって様々なパラメータを持ち、それぞれが意味付けられている。Eventを待つ状態においては、メッセージキュー内にEventが入るのを待つことになる。
Eventが入れば次いでそのEventの種類が判断され、その結果により分岐することになる。Pen DownがEventとして入ったときには、X,Y領域判定し、ペン入力がモード切り替えエリア内の場合は表示モード切り替え、描画エリア内の場合は各モードによる操作・処理が行われる。また、Key Downによってはキー処理、再描画要求、Redrawにより再描画要求の処理が行われる。なお、図4−7において、各フロー下部分の「A」は、「イベントを待つ」処理に戻ることを示している。
また、図4−7に示すフローチャート内のS29内部の虫食いのON/OFFフローチャートを図4−8に示す。
図4−8に示すように、S29においては先ずCF Cardより虫食いデータを読み出し、ペンの座標と虫食い(マスク範囲)とを照合する。次いで、ペンが虫食い上に存在するか否かを判断し、NOであればリターンされるが、YESであれば、該当部の虫食い表示状態がONかOFFかを判断する。このとき、虫食いONであれば、画面上から虫食いを消去(ベースページの該当部分を露出)した後、虫食い表示状態をOFFとして、そのデータをCF Cardに書き込み、リターンされる。一方、虫食いOFFであれば、画面上に虫食いを表示した(ベースページの該当部分を隠した)後、虫食い表示状態をONとして、そのデータをCF Cardに書き込み、リターンされる。
なお、この例では、虫食いデータをCF Cardから読み出すこととしているが、特に限定されるものではなく、例えば高速化の観点から、一度RAM等のメモリに読み出しておいて、その上で処理を行ってもよい(キャッシュ)。
更に、図4−7に示すフローチャートに従って処理することができるソフトウェアの概略構成を図4−9に示す。ここでは、ソフトウェアは、入力手段を制御するデバイスドライバーソフトウェアとしてのタッチパネル、キー、及び、出力手段を制御するスクリーンドライバにより構成され、デバイスドライバー、システム(OS)、タスクにより全体のソフトウェアが構成されることが示されている。
(2)サブ(虫食い表示等の画面合成)
虫食い表示のフローチャート(サブ)を図4−10(a)に示す。
図4−10(a)に示すように、先ず、再描画を要求する状態から、(I)書籍データを読み込み、画面を描画する状態となる。この際、(I)書籍データはCF Cardから読み出され、例えば図4−10(b)のαに示すような画面を描画する。
(I)書籍データの読み込み、描画を終えた後、次いで組み込み虫食いを表示するか否かを判断する。このとき、描画モード設定記憶内の設定を読み出し、その設定に従って(I)のデータに対応する(II)組み込み虫食いデータの読み込み及び画面表示を行うと判断すれば、CF Cardより(II)のデータを読み出し、図4−10(b)のβに示すような画面を描画する。画面表示を行わないと判断すれば、次いで、ユーザー虫食いを表示するか否かの判断に進む。以後のユーザー虫食いを表示するか否か、マーカーを表示するか否かの判断は、組み込み虫食い表示の判断と同様に、描画モード設定記憶内の設定に従って実行され、画面表示を行うと判断されれば、CF Cardより(III),(IV)のデータを読み出し、図4−10(b)のγ,δに示すような画面をそれぞれ描画する。その後、描画された画面を合成し、スクリーンへ出力した後、リターンされる(再描画を要求する状態に戻る)。
(I)書籍データの形式は、書籍を表現できるものであれば何でもよく、例えば次のような形式が考えられる。テキスト形式(文字コードのみを含む最も単純な形式)、テキスト+文字修飾(文字の大きさ、色、強調、斜体、下線などの指定)+画像、音声等を取り込むことができるHTML形式(インターネットのホームページを記述する形式)、任意のデータ形式に対応可能なXML形式(HTML形式に類似)、パソコンで動くAdobe Acrobat等のソフトによってデータを生成することができ、フォントを組み込むことができるPDF形式(米Adobe社が開発したページ記述形式)、携帯電話やPDA等で文庫等を配布しているXMDF形式(シャープが開発した電子書籍フォーマット)等が挙げられる。また、これらを適宜組み合わせて使用してもよい。
本発明は、上述した任意の形式と組み合わせて実現できる。
(II)、(III)の虫食い情報の表現方法(データの符号化方法)は、便宜的に示した一例であり、他の形式(XML形式、バイナリ形式)等の任意の方法で実現してもかまわない。
(3)サブ(自由描画)
自由描画のフローチャートを図4−11(a)に示す。このフローチャートにおいては、自由描画がスタートしてイベントを待つ状態からイベントの種類を判断し、その結果により分岐することになる。Pen DownによりX,Y領域判定し、Event(X,Y)を始点として記憶し、始点をユーザー描画Layerへ描画し、Pen Moveにより始点と移動した点のEvent(X,Y)との座標間を線で描画し、移動した点のEvent(X,Y)から始点までの線をユーザー描画Layerへ描画する。Pen Upやその他のEventにおいては、リターンされスタートに戻ることになる。
なお、ユーザー描画Layerにおけるデータの書き込みについて、始点のユーザー描画Layerへの描画(※1)を図4−11(b)に、また、始点とEvent(X,Y)との座標間の線描画(※2)を図4−11(c)に概念図として示した。消しゴムの処理においては、これら※1、※2と同じアルゴリズムで逆に空データを書き込むことになる。
10.Layer(層)の概念とLayer画面合成処理の実現方法
(1)Layer(層)の概念
図5においては、ユーザー描画LayerとベースページLayerとが重なって構成される概念図が示されている。ユーザー描画Layerは、ユーザーが画面上に書き込んだ描画を表示するLayerであり、ビットマップ方式で実現してもよいし、ベクトル方式で実現してもよい。描画の種類としては、不透明自由描画、透明自由描画等、不透明マーカー、透明マーカー等が挙げられる。ベースページLayerは、書籍の内容等を表示するLayerである。
これらのLayerを画面合成処理し、その画面合成結果(オフスクリーンバッファ)を転送してモード選択エリアを表示させて画面表示内容が構成されることになる。
(2)Layer画面合成処理の実現例
図6においては、ユーザー描画Layerにおけるカラー情報(カラーコード)表現U、ベースページLayerにおけるカラー情報(カラーコード)表現P、画面合成結果(オフスクリーンバッファ)におけるカラー情報(カラーコード)表現Oが示されている。
ユーザー描画Layerにおいては、T bitの状態で描画の方法を決定する。この際、1ドット毎(ユーザー指定の色)により、透明/不透明が選択可能である。
ユーザー描画LayerとベースページLayerとを合成した画面合成結果(オフスクリーンバッファ)では、(ア)ユーザー描画Layerで不透明色(T=0)のドットと(イ)ユーザー描画Layerで透明色(T=1)のドットとに分けて示されている。(ア)においては、画面では、ページの上に「ユーザー描画」内容が重なって表示される。この場合、例えて言うとペンキで上塗りした感じとなる。(イ)においては、図7に示されるように実現法(1)と実現法(2)が挙げられる。実現法(1)では、ユーザー描画(U)とベースページ(P)におけるカラー情報(カラーコード)のred,green,blueがそれぞれAND(論理積)演算されて画面合成結果(O)となることが概念的に示されている。この場合、下記のような効果、長所、短所がある。
効果:擬似的に紙を染料で染めた感じを出すことができる。
長所:処理が実現法(2)より軽い。
短所:ユーザー描画(U)とベースページ(P)との色の組み合わせによっては、色が出ない場合がある(論理積のパターンに変化が出ない。)。
実現法(2)では、ユーザー描画(U)とベースページ(P)におけるカラー情報(カラーコード)のred,
green, blueが、図8に示されるように、それぞれ色成分乗算されて画面合成結果(O)となることが概念的に示されている。この場合、下記のような効果、長所、短所がある。
効果:擬似的に紙を染料で染めた感じを出すことができる。
長所:紙の表現に忠実。
短所:処理が実現法(1)より重い。ただし、MMX(米国Intel社や米国AMD社等のx86系CPUのマルチメディア処理命令)や、それと同等する命令を持つRISC系CPUを使えば容易に実現できる。
図8においては、Redの場合のLayer画面合成処理のフローを示している。
先ずユーザー描画(U)とベースページ(P)におけるカラー情報のredの値の範囲から図中に示す色成分乗算することにより、画面合成結果(O)におけるカラー情報のredの値の範囲が求められることになる。Green, Blueの場合もRed同様に演算すればよい。
実施の形態1
本実施の形態では、上記構成の電子書籍端末装置を用いた。
まずこの端末が起動したときには、図9に示すように自由描画(手書き)モードとなっている。図9において、文字列「おやすみなさい。・・・・・ごきげんいかがですか?」の周りの囲み線28aと、“おぼえること!!”という文字28bと、文字列「おはようございます。」上に付されたマーカー線29と、文字列「やまだひでお」の右側に付された横線30が、操作者が手書きしたものである。なお、自由描画モードでは、操作者がタッチパネルを操作すると書き込みができる。
この状態において、操作者がタッチパネルのメニュー画面を操作すること等により、虫食い画面を選択すると、図10に示すように、手書き内容が消去され、虫食いモード表示に切り替わる。図10において、黒色で塗られている箇所(3箇所)32が虫食い部分である。この部分をタッチパネルで操作すると、虫食いのマスク32が現れる/隠れるを繰り返す。その後、再び自由描画モード表示を選択すると、一時的に消去された手書きメモ28a〜30が再び表示されるとともに、虫食い箇所32が一時的に消去される(図9)。なお、更に虫食いモード表示を選択すると、手書きメモ28a〜30が再び一時的に消去され、一時的に消去された虫食い箇所32が再表示されることとなる(図10)。
実施の形態2
本実施の形態では、実施の形態1と同様の電子書籍装置であって、更にコンテンツの多層化が実現された装置を用いた。すなわち、多層化されたコンテンツのうち、選択された1つ又は2つ以上のコンテンツを画面に表示する機能を有する装置により構成される電子書籍装置を用いた。なお、多層化されたコンテンツとして、第1層を表面的な内容、第2層を少し詳しい内容、第3層をより詳しい内容、第4層を参考文献やURL等の外部リンクの内容とし、第1層からは第2層へ、第2層からは第1又は第3層へ、第3層からは第2又は第4層へ、第4層からは第3層へ表示画面を切り替えることが可能となっている。
このような電子書籍装置に任意のコンテンツが表示されている状態において、実施の形態1と同様に操作者が自由描画(手書き)モードで書き込みをした後に、虫食い画面を選択すると、手書き内容が消去されて虫食い表示画面に切り替わり、実施の形態1と同様の操作・処理がなされる。
本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の入力操作・処理フローを示すデータフロー図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の状態遷移図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置のデータ構成を示す図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の表示モードと画面表示の様子を示す図である。 (a),(b)は、本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の表示モード切り替えの操作法を模式的に示すである。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の虫食い部分の表示及び解除の操作を示す模式図である。 (a)は、本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の表示例を示す図であり、(b),(c)及び(d)は、(a)にて表現されている書籍データ、組み込み虫食いデータ及びユーザー虫食いデータを示す図である。 (a)は、本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置の表示例を示す図及び<freemask>を説明する図であり、(b),(c)及び(d)は、(a)にて表現されている書籍データ、組み込み虫食いデータ及びユーザー虫食いデータを示す図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置のメインフローチャートである。 図4−7に示すメインフローチャートのS29内部の[a]虫食いのON/OFFフローチャートである。 図4−7に示すメインフローチャートに従って処理することができるソフトウェアの概略構成を示す模式図である。 (a)は、本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置のフローチャート(サブ:虫食い表示等の画面合成)であり、(b)は、(a)に示すフローチャートにより描画される画面を示す模式図である。 (a)は、本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置のフローチャート(サブ:自由描画)であり、(b),(c)は、(a)に示すフローチャートにより描画される様子を示す模式図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置において、ユーザー描画LayerとベースページLayerとが重なって構成されることを示す概念図である。 本発明の1つの実施の形態における電子書籍端末装置において、ユーザー描画Layerにおけるカラー情報(カラーコード)表現U、ベースページLayerにおけるカラー情報(カラーコード)表現P、及び、画面合成結果(オフスクリーンバッファ)におけるカラー情報(カラーコード)表現Oを概念的に示す図である。 図6における(イ)ユーザー描画Layerで透明色(T=1)のドットの場合の実現法(1)及び(2)を概念的に示す図である。 図7の実現法(2)における色成分乗算方法を示すフロー図である。 実施の形態1において、電子書籍端末装置における自由描画(手書き)モードの表示画面を示す模式図である。 実施の形態1において、電子書籍端末装置における虫食いモードの表示画面を示す模式図である。
符号の説明
1:CPU(中央処理装置)
2:ROM
3:RAM
4:タッチパネル
5:タッチパネルコントローラ
6:キー
7:キー入力ポート
8:電源キー
9:電源コントローラ
10:充電池
11:ACアダプタ
12:表示コントローラ
13:表示装置
14:MMCコントローラ
15:メモリカード(MMC)
16:CFメモリカードコントローラ
17:CFメモリカード
18:不透明自由描画
19:不透明マーカー
20:透明マーカー
21:透明自由描画
22:モード選択エリア
23:〔自由描画〕ボタン
24:〔虫食い〕ボタン
25:〔消しゴム〕ボタン
26:〔色選択〕ボタン
27:〔太さ選択〕ボタン
28a:実施の形態1において、操作者が手書きした線
28b:実施の形態1において、操作者が手書きした文字
29:実施の形態1において、操作者が引いたマーカー線
30:実施の形態1において、操作者が引いた縦線
31:画面
32:実施の形態1において、操作者が付した虫食いのマスク
51:表示画面及びタッチパネル領域
52:装置筐体
53:タッチペン
54:選択メニュー

Claims (6)

  1. 画面を備え、該画面上に表示情報を表示させる情報表示装置であって、
    画面上に書き込まれた手書き表示、及び、画面上に表示されたベースページの表示情報をマスクする虫食い表示の情報を少なくとも含む複数種の表示情報を入力するための情報入力手段と、
    該情報入力手段により入力された表示情報を記憶する記憶手段と、
    該複数種の表示情報の中から1又は2以上の画面に表示する表示情報を選択する選択手段と、
    該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び虫食い表示の情報を表示し、手書き表示の情報を表示しない処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び手書き表示の情報を表示し、虫食い表示の情報を表示しない処理を行う表示処理手段と、
    を有し、
    該表示処理手段は、ベースページの表示情報のみが画面表示されている第一表示パターンにおいて、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、ベースページの表示情報及び手書き表示の情報が画面表示される第二表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、ベースページの表示情報及び虫食い表示の情報が画面表示される第三表示パターンに切り替わる処理を行い、
    該第二表示パターンにおいて、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、該第三表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、該第一表示パターンに切り替わる処理を行い、
    該第三表示パターンにおいて、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、該第二表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、該第一表示パターンに切り替わる処理を行う
    ことを特徴とする情報表示装置。
  2. 画面を備え、該画面上に表示情報を表示させる情報表示装置であって、
    該情報表示装置は、ベースページ及び該ベースページに付加する複数種の表示情報を記憶する記憶手段と、
    該ベースページに付加する複数種の表示情報から表示するものを選択する選択手段と、
    該選択手段により選択された情報を画面上に表示する処理を行う表示処理手段と、
    を備え、
    該複数種の表示情報は、画面上に書き込まれた手書き表示の情報、及び、ベースページの表示情報をマスクする虫食い表示の情報を少なくとも含み、
    該表示処理手段は、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び虫食い表示の情報を表示し、手書き表示の情報を表示しない処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び手書き表示の情報を表示し、虫食い表示の情報を表示しない処理を行い、さらに、
    該表示処理手段は、ベースページの表示情報のみが画面表示されている第一表示パターンにおいて、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、ベースページの表示情報及び手書き表示の情報が画面表示される第二表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、ベースページの表示情報及び虫食い表示の情報が画面表示される第三表示パターンに切り替わる処理を行い、
    該第二表示パターンにおいて、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、該第三表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、該第一表示パターンに切り替わる処理を行い、
    該第三表示パターンにおいて、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、該第二表示パターンに切り替わる処理を行い、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、該第一表示パターンに切り替わる処理を行う
    ことを特徴とする情報表示装置。
  3. 前記虫食い表示の情報は、組み込み虫食いデータ、及び、ユーザー虫食いデータに分類され、
    前記表示処理手段は、前記第一表示パターンから前記第三表示パターンへの切り替え時に選択メニューを表示する処理を行い、
    前記選択メニューは、組み込み虫食いデータ、ユーザー虫食いデータ、並びに、組み込み虫食いデータ及びユーザー虫食いデータの両方のうちから、ベースページの表示情報とともに表示する虫食い表示の情報の種類を選択させるものである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
  4. 画面を備え、該画面上に表示情報を表示させる情報表示装置であって、
    画面上に書き込まれた手書き表示、及び、画面上に表示されたベースページの表示情報をマスクする虫食い表示の情報を少なくとも含む複数種の表示情報を入力するための情報入力手段と、
    該情報入力手段により入力された表示情報を記憶する記憶手段と、
    該複数種の表示情報の中から1又は2以上の画面に表示する表示情報を選択する選択手段と、
    該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び虫食い表示の情報を表示し、手書き表示の情報を表示しない処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び手書き表示の情報を表示し、虫食い表示の情報を表示しない処理を行う表示処理手段と、
    を有し、
    該情報表示装置は、ベースページの表示情報を描画する層と該ベースページに付加する表示情報を描画する層とを画面合成処理して表示する手段を備え、
    ベースページに付加する表示情報を描画する層を切り替えることにより手書き表示と虫食い表示とを切り替える
    ことを特徴とする情報表示装置。
  5. 画面を備え、該画面上に表示情報を表示させる情報表示装置であって、
    該情報表示装置は、ベースページ及び該ベースページに付加する複数種の表示情報を記憶する記憶手段と、
    該ベースページに付加する複数種の表示情報から表示するものを選択する選択手段と、
    該選択手段により選択された情報を画面上に表示する処理を行う表示処理手段と、
    を備え、
    該複数種の表示情報は、画面上に書き込まれた手書き表示の情報、及び、ベースページの表示情報をマスクする虫食い表示の情報を少なくとも含み、
    該表示処理手段は、該選択手段により虫食い表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び虫食い表示の情報を表示し、手書き表示の情報を表示しない処理を行い、該選択手段により手書き表示の情報が選択された場合には、画面上にベースページの表示情報及び手書き表示の情報を表示し、虫食い表示の情報を表示しない処理を行い、
    該情報表示装置は、ベースページの表示情報を描画する層と該ベースページに付加する表示情報を描画する層とを画面合成処理して表示する手段を備え、
    ベースページに付加する表示情報を描画する層を切り替えることにより手書き表示と虫食い表示とを切り替える
    ことを特徴とする情報表示装置。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の情報表示装置により構成されることを特徴とする電子書籍装置。
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