JP2010026658A - 掌位置検出装置、掌紋認証装置、携帯電話端末、プログラム、および掌位置検出方法 - Google Patents

掌位置検出装置、掌紋認証装置、携帯電話端末、プログラム、および掌位置検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば携帯電話端末により撮影された画像から自動的に掌の位置を検出することができる。
【解決手段】手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出装置であって、前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出する掌左右方向検出手段と、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出する上端検出手段と、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出する左右端検出手段と、前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出する下端検出手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、掌位置検出装置、掌紋認証装置、携帯電話端末、プログラム、および掌位置検出方法に関する。
近年、電子商取引や入退場管理など日常の様々な場面において、電子的な個人認証が広く利用されるようになっている。こうした個人認証には、以前からICカードやパスワード等を使った単純な方法も用いられているが、より高い信頼性でセキュリティを確保することが可能な方法として、指紋や眼の虹彩、声など人間の身体的特徴や行動的特徴を利用して本人であることを確認する、いわゆるバイオメトリクス認証も実現されている。
掌の掌紋、すなわち、感情線や生命線等の「主線」やその他の細かい「しわ」、および皮膚の「隆起線」からなる紋様は、指紋と同様に個人を識別する生体情報として利用することができ、しかも指先の指紋とは異なり加齢や摩耗による“かすれ”が少ないという特徴を持っている。このようなことから、バイオメトリクス認証の1つとして掌紋認証の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、特許文献1で提案されている掌紋認証の方法について説明する。この認証方法では、採取した掌の画像をビット行列で表される掌紋コードへ変換し、変換した掌紋コードと登録されたデータとを照合している。このとき、採取した掌の画像から掌紋認証を行う掌の位置を検出している。以下、特許文献1に記載の掌の位置検出について解説する。なお、本願明細書においては、「掌紋」の語を、上記「主線」、「しわ」および「隆起線」を含んだ語であると定義する。
(1)画像採取
非特許文献1の方法では、CCDカメラ等により構成された専用の撮像装置を用いて、掌の全体の画像データを採取する。このとき、撮像装置には、各指先を置く目安となる印があり、ユーザはその印に合わせて掌を開いた状態で置く。
(2)掌位置の決定
採取された掌の画像から、境界線追跡アルゴリズムを用いて、手の部分とそれ以外の部分の境界線を定める。そして、指と指の間の位置を検出することにより、掌の位置を決定する。
特表2006−500662号公報
上述のように、特許文献1に記載されている方法を用いて掌紋認証を実現することが可能である。一方、最近ではコミュニケーションツールとして携帯電話端末が広く普及しているとともに、ユーザにおけるセキュリティ意識の高まりを受けて、携帯電話端末においても信頼性の高い個人認証を実現しようという動きがある。近年の携帯電話端末はカメラ機能を搭載している機種も多いことから、このカメラを用いて上述した掌紋認証を採用するということも考えられる。
しかしながら、上述した従来の掌紋認証方式を用いることとする場合、画像採取の際に掌の掌紋部分を正しく画像読み取り部に位置合わせする必要がある。
特許文献1の方式では、画像読み取り部にユーザが掌を位置合わせするので採取される掌紋画像は位置ずれが生じない。これにより、指と指の間の位置を精度良く検知することができる。しかしながら、携帯電話端末のカメラを用いる場合、カメラと掌との距離、掌の方向が撮影のたびに同じにならないため、撮影画像から得られる掌紋の範囲が登録時と異なってしまうという問題も考えられる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば携帯電話端末により撮影された画像から自動的に掌の位置を検出することができる掌位置検出装置、プログラム、および掌位置検出方法を提供することにある。また、当該掌位置検出装置を用いて掌紋認証を行うことが可能な掌紋認証装置、携帯電話端末を提供することを目的としている。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出装置であって、前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出する掌左右方向検出手段と、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出する上端検出手段と、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出する左右端検出手段と、前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出する下端検出手段と、を備えることを特徴とする掌位置検出装置である。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記画像を前記掌の左右方向に基づいて前記座標検出用に回転させる回転手段と、前記掌の上端の座標、前記掌の左右端の座標及び前記掌の下端の座標を回転前の画像の座標に変換する変換手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記掌左右方向検出手段は、四角形の画像フォーマットの所定の一辺の方向における第1の微分値と前記所定の一辺と直交する辺の方向における第2の微分値を成分とする1次微分ベクトルを前記画像の各画素について算出するベクトル算出手段と、前記1次微分ベクトルの長さを算出するベクトル長算出手段と、前記所定の一辺の方向に対する前記1次微分ベクトルの角度を算出する角度算出手段と、前記画像における各画素の1次微分ベクトル長を前記角度毎に累積して累積テーブルを生成する累積テーブル生成手段と、を有し、前記累積テーブルにおいて最大値となる角度を掌の左右方向とすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記上端検出手段は、前記掌の左右方向の微分値を前記画像の各画素について算出する微分手段と、前記微分値を前記掌の左右方向に直交する方向の座標毎に累積して累積テーブルを生成する累積テーブル生成手段と、を有し、当該累積テーブルにおいて、累積値の負の傾きが最大である座標を掌の上端とすることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記左右端検出手段は、掌の左領域における前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した累積テーブルを生成し、当該累積テーブルにおいて、累積値の最大点より右方向にある極大点から左方向に探索して累積値が所定の値未満になった座標を掌の左端とする左端検出手段と、掌の右領域における前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した累積テーブルを生成し、当該累積テーブルにおいて、累積値の最大点より左方向にある極大点から右方向に探索して累積値が所定の値未満になった座標を掌の右端とする右端検出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記左右端検出手段は、前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した第1の累積テーブルと、指の付け根とを対応付ける対応付け手段と、当該第1の累積テーブルの人差し指と中指の間にある付け根に対応する座標より左方向にある累積値の最大点から左方向に探索して、累積値が所定の値未満になった座標を掌の左端とする左端検出手段と、当該第1の累積テーブルの薬指と小指の間にある付け根に対応する座標より右方向にある累積値の最大点から右方向に探索して、累積値が所定の値未満になった座標を掌の右端とする右端検出手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件1のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第1の整合性判定手段を有することを特徴とする。
(条件1)
・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR1
・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR2
・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR1
・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR2
ただし、LR1、LR2、RR1及びRR2は定数である。LR2はLR1より大きい定数である。RR2はRR1より大きい定数である。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件2のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第2の整合性判定手段を有することを特徴とする。
(条件2)
・付け根1左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根1左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
・付け根2左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根2左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
・付け根0右端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根0右端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
ただし、V1及びV2は定数である。V2はV1より大きい定数である。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件3を全て満たす場合に整合性なしと判定する第3の整合性判定手段を有することを特徴とする。
(条件3)
・(付け根0より左の極大点の座標−付け根0左端の座標)≧(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL1
・(付け根0より左の極大点の座標−付け根0左端の座標)≦(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL2
・付け根0より左の極大点の座標の累積量≧付け根0左端の座標の累積量×VL1
・付け根0より左の極大点の座標の累積量≦付け根0左端の座標の累積量×VL2
ただし、RL1、RL2、VL1及びVL2は定数である。RL2はRL1より大きい定数である。VL2はVL1より大きい定数である。
また、本発明の一態様は、上記の掌位置検出装置において、前記掌の左右方向に直交する方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した第2の累積テーブルと、前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件4のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第4の整合性判定手段を有することを特徴とする。
(条件4)
・座標γの累積値>付け根0の座標の累積値×YA
・座標γの累積値>付け根1の座標の累積値×YA
・付け根0の座標の累積値<付け根1の座標の累積値×YB
ただし、YA及びYBは定数である。YAはYBより大きい定数である。座標γは、座標γと付け根1の座標の中点が付け根0の座標となるものである。
また、本発明の一態様は、掌から掌紋を含んだ画像を採取して該画像を用いて認証を行う掌紋認証装置において、上記の掌位置検出装置と、前記掌位置検出装置により検出された掌の位置に基づいて認証対象画像を抽出する画像抽出手段と、特定の登録された人物にかかる掌紋の照合用画像を記憶する記憶手段と、前記認証対象画像を前記記憶手段の照合用画像と照合することによりユーザ認証を行う照合手段と、を備えることを特徴とする掌紋認証装置である。
また、本発明の一態様は、上記の掌紋認証装置を備えることを特徴とする携帯電話端末である。
また、本発明の一態様は、手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出装置のコンピュータに、前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出するステップと、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出するステップと、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出するステップと、前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出するステップと、を実行させるためのプログラムである。
また、本発明の一態様は、手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出方法において、前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出するステップと、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出するステップと、前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出するステップと、前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出するステップと、を含むことを特徴とする掌位置検出方法である。
本発明によれば、手の掌側が撮像された画像から掌の上端の座標、左右端の座標及び下端の座標を検出することができる。このため、検出した座標から当該画像を掌紋認証に用いる照合用画像の大きさ及び方向に補正することができる。これにより、カメラなどの撮像部と掌との距離、掌の方向及び撮影画像から得られる掌紋の範囲が登録時と異なる場合でも、正しく掌紋認証を行うことが可能になる。よって、携帯電話端末でも、掌紋認証を行うことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
本実施形態では、左手の掌紋を用いて掌紋認証を行う。また、左手の掌に加えて指が撮像されている画像を用いて掌の位置を検出する。
なお、説明を容易にするために、本明細書全体について図1を参照して以下のように用語を定義する。
左方向:左手の親指側
右方向:左手の小指側
上方向:左手の指側
下方向:左手の手首側
掌の上端:指と掌の境界線
掌の左端:掌の左側の境界線
掌の右端:掌の右側の境界線
掌の下端:掌と手首の境界線
付け根0:人差し指と中指の間にある付け根
付け根1:中指と薬指の間にある付け根
付け根2:薬指と小指の間にある付け根
付け根は幅を持った部分である。
なお、本実施形態では左手を対象にしているが、本発明は左手右手を区別せずに掌の位置及び範囲を検出することができる。右手を対象にする場合は左右の座標方向が逆になる。右手の場合、左方向を右方向に、右方向を左方向にそれぞれ読み替え、用語の定義は以下のようになる。
右方向:右手の親指側
左方向:右手の小指側
上方向:右手の指側
下方向:右手の手首側
付け根0:人差し指と中指の間にある付け根
付け根1:中指と薬指の間にある付け根
付け根2:薬指と小指の間にある付け根
また、図2に示すように、画像データにおいて、四角形の画像フォーマットの所定の一辺の方向をX軸方向、当該一辺に直交する辺の方向をY軸方向としてXY座標系を定める。
図3は、本発明の一実施形態による掌紋認証装置1の構成を示すブロック図である。この掌紋認証装置1は、一般的な携帯電話端末に掌紋認証の機能が搭載されたものであり、
電話機能部10と、カメラ11と、掌位置検出部12と、画像補正部13と、画像認識部14と、画像抽出部15と、画像変換部16と、照合部17と、掌紋DB(データベース)18とから構成されている。
電話機能部10は、一般的な携帯電話としての機能を発揮する部分であり、音声を捉えて電気信号として出力するマイク、入力信号を音として発音するスピーカ、マイクからの入力信号やスピーカへの出力信号の音声処理を行う音声処理回路、送信信号の変調処理および受信信号の復調処理を行う変復調回路や無線回路、無線電波を送受信するアンテナ、テンキー等からなる操作部、各種情報を表示する液晶ディスプレイ、装置全体の動作制御用のCPU、その他バイブレータなどから構成されている。なお、電話機能部10を構成している上記各部は、携帯電話端末のごく一般的な構成要素であり、上記の各構成要素は図3中に表示していない。
カメラ11は、掌を画像データとして撮影するほか、通常の写真撮影やテレビ電話等の用途に使用される。
掌位置検出部12は、カメラ11で撮影した画像データから掌の位置を検出し、その座標を画像補正部13へ出力する。画像補正部13へ出力する座標は、掌の上端、左右端及び下端の座標である。掌位置検出部12における処理の詳細については後述する。
画像補正部13は、掌位置検出部12から出力された座標に基づいて、カメラ11で撮影した画像を補正し、補正した画像を画像認識部14へ出力する。具体的には、画像補正部13は、入力された座標に基づいて撮影した掌の大きさsを算出し、掌紋DB28からマスターデータの掌紋を撮影した時の掌の大きさs’を取得する。そして、画像補正部13は、カメラ11で撮影した画像データをs’/s倍することにより、画像の拡大縮小を行う。この補正処理の結果、掌紋認証時とマスターデータ登録時との画像の大きさの違いが補正されて、掌紋認証時に撮影した画像の大きさがマスターデータの画像の大きさと合うようになる。また、画像補正部13は、掌の方向がマスターデータと等しくなるように、撮像した画像を回転させる。この補正処理の結果、掌紋認証時とマスターデータ登録時との掌の方向の違いが補正されて、掌紋認証時に撮影した画像の方向がマスターデータの画像の方向と合うようになる。
画像認識部14は、画像補正部13により補正された掌の画像データから、実際に掌紋の照合に使用する一部分の画像を取り出すための基準となる点Pを検出する画像処理を行う。この基準点として、本掌紋認証装置1では掌位置検出部12から出力された座標を利用する。
画像抽出部15は、画像認識部14により検出された基準点Pを基準として、画像補正部13から供給される補正後の掌の画像データから実際に掌紋の照合に使用する部分である認証対象画像を決定する処理を行う。
画像変換部16は、画像抽出部15によって抽出された複数の認証対象画像のそれぞれに対して空間フィルタ関数を作用させることにより、当該画像内のエッジ(掌紋を構成する「主線」や「しわ」など)を抽出する演算を行う。この演算によって、掌紋がビット行列として表された掌紋コードが得られる。
掌紋DB18は、特定の人物についてカメラ11で画像を撮影し、画像認識部14、画像抽出部15、および画像変換部16で処理した掌紋のデータをマスターデータとして記憶している。記憶されたマスターデータは、照合部17において行われる掌紋の照合処理の際に呼び出されて利用される。なお、記憶するマスターデータは一人分でも複数人分でもよい。
照合部17は、画像変換部16から入力された掌紋コードに対して、掌紋DB18に記憶されているマスターデータと照合する演算を行い、所定の演算結果が得られた場合に当該掌紋コードにかかる掌紋を登録されたマスターデータと一致したと判断して、その人物を登録者本人として認証する。
次に、上述した掌紋認証装置1における掌位置検出部12の動作を図4から図20を用いて説明する。
図4は、本実施形態における掌位置検出部12の処理全体の流れを示すフローチャートである。
[ステップS1:掌左右方向検出]
まず、掌位置検出部12は、カメラ11で撮影した画像データから、当該画像データの掌の左右方向(角度)を検出する。ここで、掌と指が撮影された画像データは、指と指の境界線等があるため、掌の左右方向に画素値が大きく変化する。そこで、本実施形態では、画像データにおいて、最も画素値の変化が大きい方向を掌の左右方向とする。
図5は、本実施形態における掌位置検出部12の掌左右方向検出処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS11では、掌位置検出部12は、カメラ11で撮影した画像データ(撮像データ)の1次微分ベクトル画像を生成する。1次微分ベクトル画像は、各画素のX方向微分値、Y方向微分値、X方向微分値とY方向微分値を成分とする1次微分ベクトルの長さ及びX軸方向に対する1次微分ベクトルの角度の値を持つ画像データである。
具体的には、まず、掌位置検出部12は、当該撮像データのX方向及びY方向の微分値を算出する。
図6を参照してX方向の微分値算出処理の動作を具体的に説明する。この図に示す例では、座標(n,m)(n,mは、1以上の整数)のX方向微分値x(n,m)を算出している。なお、本例では、フィルタのサイズは5である。図6(a)は、撮像データ(微分前)の各画素値p(i,j)(i=n−2,n−1,n,n+1,n+2;j=m−2,m−1,m,m+1,m+2)を表わすテーブルである。図6(b)は、フィルタの各画素値f(i,j)を表わすテーブルである。フィルタの各画素値f(i,j)は、図6上の最左列(i=n−2)が−1、図6上の最右列(i=n+2)が1、残りが0である。図6(c)は、X方向微分後の画像データの各画素値x(i,j)を表わすテーブルである。なお、図6(a)〜(c)に示すテーブルにおいて、縦軸はY軸、横軸はX軸である。
X方向微分値x(n,m)は、以下の式(1)により算出される。式(1)は、微分前のテーブルとフィルタのテーブルの対応する各画素値を乗算し、乗算した値の総和がX方向微分値x(n,m)であることを表わしている。
Figure 2010026658
また、Y方向微分値y(n,m)は、同様に以下の式(2)により算出される。このとき、フィルタの各画素値f(i,j)は、最上列(j=m−2)が−1、最下列(j=m+2)が1、残りが0である。
Figure 2010026658
次に、掌位置検出部12は、図7に示す1次微分ベクトルを算出する。1次微分ベクトルは、算出したX方向微分値とY方向微分値を成分とするベクトルである。そして、掌位置検出部12は、X軸方向に対する1次微分ベクトルの角度θ及び1次微分ベクトル長を算出する。
図5に戻り説明を続ける。
次のステップS12では、掌位置検出部12は、ステップS11で算出した1次微分ベクトル長を角度毎に累積して、累積テーブルを生成する。具体的には、例えば、角度0度の1次微分ベクトル長を累積する場合には、掌位置検出部12は、1次微分ベクトル画像において、角度0度の画素を抽出し、抽出した各画素の1次微分ベクトル長を累積する。掌位置検出部12は、この処理を各角度に対して行い、累積テーブルを生成する。
次のステップS13では、掌位置検出部12は、当該累積テーブルの平滑化を行う。
図8を参照して累積テーブルの平滑化処理の動作を具体的に説明する。図8(a)は、平滑化前の累積テーブルの値A(θ)を表す。図8(b)は、平滑化のためのフィルタの値F(θ)を表す。図8(c)は、平滑化後の累積テーブルの値A’(θ)を表す。ここで、フィルタのサイズはfsize(fsizeは3以上の奇数)である。また、フィルタの値F(θ)は全て1である。A’(θ)は以下の式(3)により算出される。掌位置検出部12は、累積テーブルの全ての値についてA’(θ)を算出して平滑化後の累積テーブルを生成する。
Figure 2010026658
図5に戻り説明を続ける。
次のステップS14では、掌位置検出部12は、平滑化後の累積テーブルの最大値を探索し、当該最大値の角度を掌の左右方向とする。
図9は、1次微分ベクトル長の角度毎の累積テーブルの一例を示す概略図である。この図に示すグラフの縦軸は1次微分ベクトル長の累積値、横軸は角度θである。図9に示す例では、角度αで累積値の最大値なので、X軸方向に対する角度αが掌左右方向となる。
ただし、実際の回転角度α’は角度αから180減算した値となる。
[ステップS2:撮像データの回転]
次に、掌位置検出部12は、検出した方向に基づいて、掌の上下方向が撮像データのY軸方向に対して平行になるように当該撮像データを回転する。具体的には、掌位置検出部12は、撮像データの中心を軸にして撮像データを−α’度回転させる。
図10は、撮像データと撮像データを回転した画像データを示す概略図である。図10(a)は、撮像データである。図10(b)は、図10(a)に示す撮像データを、当該撮像データの中心を軸として−α’度回転した後の画像データである。この図に示すように、回転後の画像データでは、四角形のフォーマット上で画像データのない四隅が黒く補完される。そのため、境界線100が存在する。
[ステップS3:掌の上端検知]
次に、掌位置検出部12は、回転した画像データから掌の上端を検知する。
図10(b)に示すように、掌の上端より上にある指の部分は、指と指の間の境界線などがありX軸方向に変化が大きくなる。一方、掌の上端より下にある掌の部分はX軸方向の変化が少ない。このことから、本実施形態では、X軸方向の変化の境目を掌の上端とする。
図11は、本実施形態における掌位置検出部12の上端検知処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS31では、掌位置検出部12は、回転後の画像データの1次微分ベクトル画像を生成する。次に、ステップ32では、掌位置検出部12は、1次微分ベクトル画像にマスクをする。具体的には、掌位置検出部12は、図10(b)に示す回転後の画像データの斜め方向の一次微分ベクトルをマスクするために、対応するX方向微分値またはY方向微分値を0にする。
次のステップS33では、掌位置検出部12は、1次微分ベクトル画像において、「X方向微分値の絶対値×C」をY座標毎に累積して、累積テーブルを生成する。ただし、Cは対象画素のX座標に依存する値である。次のステップS34では、掌位置検出部12は、当該累積テーブルに図8に示す平滑化処理を行う。次のステップS35では、掌位置検出部12は、当該累積テーブルの最大減少位置を探索し、その値を掌の上端とする。最大減少位置とは、「累積値(y−1)−累積値(y)」が最大となるyの値である。累積値(y)は、当該累積テーブルの座標yにおける累積値である。つまり、最大減少位置は、負の傾きが最大である座標である。
図12は、X方向微分値のY座標毎の累積テーブルの一例を示す概略図である。この図に示すグラフの縦軸はY座標の値、横軸はX方向微分値の累積値である。図12で示す例では、座標βが累積テーブルの最大減少位置なので、座標βが掌の上端座標となる。
[ステップS4:掌の左右端検知]
次に、掌位置検出部12は、回転した画像データから掌の左右端を検知する。
図13は、本実施形態における掌位置検出部12の左右端検知処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS41では、掌位置検出部12は、手法1にて左右端の検知を行う。次のステップS42では、掌位置検出部12は、手法1における検知成否を判定する。手法1で検知できた場合には、処理を終了する。一方、手法1にて検知できなかった場合には、ステップS43に進む。ステップS43では、掌位置検出部12は、手法2にて左右端の検知を行い、処理を終了する。
まず、手法1における左右端検知処理について説明する。
図14は、手法1における左右端検知処理の流れを示すフローチャートである。この図に示す処理は、上述したステップS41に対応する処理である。
まず、ステップS431では、掌位置検出部12は、回転後の画像データのX方向微分値をX座標毎に累積して、累積テーブルを生成する。
図15を参照して具体的に説明する。図15(a)は、各画素の値がX方向微分値である画像データである。この図において、符号21は、上方領域である。また、符号22は、下方領域である。図15(b)は、累積テーブルである。この図において、符号23は、上方領域21における正の累積テーブルである。符号24は、上方領域21における負の累積テーブルである。符号25は、下方領域22における正の累積テーブルである。符号26は、下方領域22における負の累積テーブルである。ここで、正の累積テーブルとは、正の値のみ累積した累積テーブルである。負の累積テーブルとは、負の値のみ累積した累積テーブルである。上述したステップS431では、掌位置検出部12は、累積テーブル23、累積テーブル24、累積テーブル25及び累積テーブル26を生成する。
図14に戻り説明を続ける。
次のステップS432では、掌位置検出部12は、1次微分ベクトル画像のY方向微分値をX座標毎に累積して、累積テーブルを生成する。
図15を参照して具体的に説明する。図15(c)は、各画素の値がY方向微分値である画像データである。この図において、符号27は、中央領域である。図15(d)に示す符号28は、図15(c)の中央領域27における絶対値を累積した累積テーブルである。上述したステップS432では、累積テーブル28を生成する。
図14に戻り説明を続ける。
ステップS433では、掌位置検出部12は、生成した各累積テーブルに図8に示す平滑化処理を行う。次のステップS434では、掌位置検出部12は、各累積テーブルの極大点及び最大点を探索する。最大点とは、累積値が最大となる点である。ただし、極大値と前後の極小値の差分が、累積値の最大値(以下、最大累積値とする)に比して十分に小さい場合には、当該極大点を削除する。同様に、極大値が最大累積値に比して十分に小さい場合には、当該極大点を削除する。
次に、ステップS435では、掌位置検出部12は、極大点と指の付け根を対応付けて、検知可否判定を行う。左右端の検知を行うためには、図15(a)及び図15(b)に示すように指のエッジと累積テーブル23及び累積テーブル24の極大点が対応付いていなければならない。このため、掌位置検出部12は、生成した累積テーブルの整合性を検証して、左右端の検知が可能か否かを判定する。検知可の場合には、ステップS436に進む。一方、検知否の場合には、処理を終了する。
以下、検知可否判定の処理について詳細に説明する。
なお、説明を容易にするために、本明細書全体について以下のように用語を定義する。
正極大点[i]:上方領域21における正の累積テーブル23による極大点のうち左からi番目のもの
負極大点[i]:上方領域21における負の累積テーブル24による極大点のうち左からi番目のもの
図16は、本実施形態における検知可否判定処理の流れを示すフローチャートである。
掌位置検出部12は、以下のステップS501からS507までの処理を検知可と判定されるまで探索した全ての正極大点について行う。iPの初期値は0である。なお、正極大点数は探索した全ての正極大点の数である。
まず、ステップS501では、掌位置検出部12は、正極大点[iP]に最近の負極大点[iM]を探索する。次のステップS502では、掌位置検出部12は、負極大点[iM]に最近の極大点[iP2]を探索する。次のステップS503では、掌位置検出部12は、iPとiP2が等しいか否かを判定する。等しい場合には、次のステップS504に進む。一方、iPとiP2が等しくない場合には、iPに1を加算して、ステップS501の処理に戻る。ただし、加算後のiPが正極大点数と等しい場合には、検知否と判定して処理を終了する。
ステップS504では、掌位置検出部12は、正極大点[iP]の位置(X座標値)が負極大点[iM]の位置(X座標値)より小さいか否かを判定する。正極大点[iP]の位置が負極大点[iM]の位置より小さい場合には、ステップS505へ進む。一方、正極大点[iP]の位置が負極大点[iM]の位置以上の場合には、ステップS506へ進む。
ここで、掌に対して左方向から光が当たっている場合には、指の左側領域が白くなり、指の右側領域が黒くなる。よって、正極大点[iP]の位置が負極大点[iM]の位置より小さくなる。このとき、掌の左端のエッジが白くなり、掌の右端のエッジが黒くなる。このため、左端の探索には負の累積テーブル26を使用し、右端の探索には正の累積テーブル25を使用する。同様の理由により、正極大点[iP]の位置が負極大点[iM]の位置より右になる場合には、左端の探索には正の累積テーブル25を使用し、右端の探索には負の累積テーブル26を使用する。以下に示すflgは、左右端の探索に正の累積テーブル25を用いるか負の累積テーブル26を用いるかを示すフラグである。flgが1の場合には、左端の探索には負の累積テーブル26を使用し、右端の探索には正の累積テーブル25を使用する。一方、flgが0の場合には、左端の探索には正の累積テーブル25を使用し、右端の探索には負の累積テーブル26を使用する。
ステップS505では、掌位置検出部12は、次の対応付け1を行う。
(対応付け1)
左側極大点=正極大点[iP−1]
付け根0左端=正極大点[iP]
付け根1左端=正極大点[iP+1]
付け根2左端=正極大点[iP+2]
付け根0右端=負極大点[iM]
付け根1右端=負極大点[iM+1]
flg=1
一方、ステップS506では、掌位置検出部12は、次の対応付け2を行う。
(対応付け2)
左側極大点=負極大点[iM−1]
付け根0左端=負極大点[iM]
付け根1左端=負極大点[iM+1]
付け根2左端=負極大点[iM+2]
付け根0右端=正極大点[iP]
付け根1右端=正極大点[iP+1]
flg=0
次のステップS507では、掌位置検出部12は、整合性の判定を行う。具体的には、掌位置検出部12は、以下に示す整合性判定1〜4全てにおいて整合性あり(OK)と判定された場合に、検知可と判定して処理を終了する。一方、整合性判定1〜4のいずれかにおいて整合性なし(NG)と判定された場合には、iPに1加算してステップS501の処理に戻る。ただし、加算後のiPが正極大点数と等しい場合には、検知否と判定して処理を終了する。なお、本実施形態では、整合性判定1〜4全てにおいて整合性あり(OK)と判定された場合にのみ検知可としているが、整合性判定1〜4のいずれかが整合性あり(OK)となった場合に検知可としてもよい。
(整合性判定1:付け根位置の間隔の整合性判定)
・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR1
・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR2
・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR1
・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR2
のいずれかを満たす場合に、整合性なし(NG)と判定する。一方、いずれも満たさない場合に、整合性あり(OK)と判定する。ただし、LR1、LR2、RR1及びRR2は予め設定された定数である。LR1はLR2より小さい値である。RR1はRR2より小さい値である。
(整合性判定2:付け根の累積値の整合性判定)
・付け根1左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根1左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
・付け根2左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根2左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
・付け根0右端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
・付け根0右端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
のいずれかを満たす場合に、整合性なし(NG)と判定する。一方、いずれも満たさない場合に、整合性あり(OK)と判定する。ただし、V1及びV2は予め設定された定数である。V1はV2より小さい値である。
(整合性判定3:左側極大点の整合性判定)
・(左側極大点の座標−付け根0左端の座標)≧(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL1
・(左側極大点の座標−付け根0左端の座標)≦(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL2
・左側極大点の座標の累積量≧付け根0左端の座標の累積量×VL1
・左側極大点の座標の累積量≦付け根0左端の座標の累積量×VL2
のすべてを満たす場合に、整合性なし(NG)と判定する。一方、いずれかが満たさない場合には、整合性あり(OK)と判定する。つまり、人差し指の左側(つまり親指の上側)に指のような特徴が発生している場合に、整合性なし(NG)となる。ただし、RL1、RL2、VL1及びVL2は予め設定された定数である。RL1はRL2より小さい値である。VL1はVL2より小さい値である。左側極大点は、付け根0より左方向にある極大点である。
(整合性判定4:Y方向微分累積値の整合性判定)
・座標γのY方向微分累積値>付け根0のY方向微分累積値×YA
・座標γのY方向微分累積値>付け根1のY方向微分累積値×YA
・付け根0のY方向微分累積値<付け根1のY方向微分累積値×YB
のいずれかを満たす場合に、整合性なし(NG)と判定する。一方、いずれも満たさない場合に、整合性あり(OK)と判定する。ただし、Y方向微分累積値は、絶対値を累積した累積テーブル28の累積値である。また、YA及びYBは予め設定された定数である。YAはYBより大きい値である。また、座標γは、座標γと付け根1の中点が付け根0となるような座標である。
図14に戻り説明を続ける。
ステップS436では、掌位置検出部12は、左端の探索を行う。
図17を参照して左端の探索処理を具体的に説明する。なお、説明を容易にするために、この図において以下のように値を定義する。
付け根幅:「付け根1左端の座標−付け根0左端の座標」と、「付け根2左端の座標−付け根1左端の座標」と、「付け根1右端の座標−付け根0右端の座標」と、の平均値。
付け根累積値:「付け根0右端の累積値」と、「付け根1右端の累積値」と、の平均値。ただし当該累積値は、flgが1の場合には、上方領域21における負の累積テーブル24の累積値である。一方、flgが0の場合には、当該累積値は上方領域21における正の累積テーブル23の累積値である。
図17に示す累積テーブルは、flgが1の場合には、下方領域22における負の累積テーブル26である。一方、flgが0の場合には、下方領域22における正の累積テーブル25である。この図に示すグラフは、縦軸が累積値、横軸がX座標である。
まず、掌位置検出部12は、座標lsxからlex間の最大点を探す。座標lexは、付け根0の右端の座標から付け根幅を減算した座標に「付け根幅×lexRate」を加算した座標である。座標lsxは、付け根0の右端の座標から付け根幅を減算した座標に「付け根幅×lsxRate」を減算した座標である。ここで、最大点の累積値が所定の閾値未満の場合には、「付け根0右端−付け根幅」を左端とする。一方、最大点の累積値が閾値以上の場合には、lexからlsx方向に、累積値が「付け根累積値×LVRate」未満になる座標を探索し、その座標lxを左端とする。ただし、LVRate、lsxRate及びlexRateは、予め設定された定数である。
図14に戻り説明を続ける。
ステップS437では、掌位置検出部12は、右端の探索を行う。
図18を参照して右端の探索処理を具体的に説明する。なお、説明を容易にするために、この図において以下のように値を定義する。
付け根幅:「付け根1左端の座標−付け根0左端の座標」と、「付け根2左端の座標−付け根1左端の座標」と、「付け根1右端の座標−付け根0右端の座標」と、の平均値。
付け根累積値:「付け根0左端の累積値」と、「付け根1左端の累積値」と、「付け根2左端の累積値」と、の平均値。ただし、当該累積値は、flgが1の場合には、上方領域21における正の累積テーブル23の累積値である。一方、flgが0の場合には、当該累積値は上方領域21における負の累積テーブル24の累積値である。
図18に示す累積テーブルは、flgが1の場合には、下方領域22における正の累積テーブル25である。一方、flgが0の場合には、下方領域22における負の累積テーブル26である。この図に示すグラフは、縦軸が累積値、横軸がX座標である。
まず、掌位置検出部12は、座標rsxからrex間の最大点を探す。座標rexは、付け根2の左端の座標に付け根幅を加算した座標に「付け根幅×rexRate」を加算した座標である。座標rsxは、付け根0の左端の座標に付け根幅を加算した座標に「付け根幅×rsxRate」を減算した座標である。ここで、最大点の累積値が所定の閾値未満の場合には、「付け根2左端+付け根幅」を右端とする。一方、最大点の累積値が閾値以上の場合には、rsxからrex方向に、累積値が「付け根累積値×RVRate」未満になる座標を探索し、その座標rxを右端とする。ただし、RVRate、rsxRate及びrexRateは、予め設定された定数である。
次に、手法2における左右端検知処理について説明する。
図19は、手法2における右端検知処理の流れを示すフローチャートである。この図に示す処理は、上述したステップS43に対応する処理である。
まず、ステップS411では、掌位置検出部12は、回転後の画像データにおけるX方向微分値の絶対値をX座標毎に累積して、累積テーブルを生成する。このとき、図20に示す右領域のX方向微分値の絶対値が累積される。図20は、画素値がX方向微分値である回転後の画像データを示す概略図である。
次のステップS412では、掌位置検出部12は、当該累積テーブルに図8に示す平滑化処理を行う。次のステップS413では、掌位置検出部12は、当該累積テーブルの極大点及び最大点を探索する。次のステップS414では、掌位置検出部12は、掌の右端の探索を行う。
ここで、掌の右端の探索処理について具体的に説明する。
掌位置検出部12は、まず、当該累積テーブルの最大累積値が予め設定された閾値より小さいか否かを判定する。掌位置検出部12は、最大累積値が閾値より小さい場合には、予め設定された座標を掌の右端とする。これは、当該画像データには掌の右端のエッジがないと判定するためである。
一方、掌位置検出部12は、最大累積値が予め設定された閾値以上の場合には、最大点より左にある極大点であって、「最大累積値×minRate」以上の極大点を仮の右端とする。なお、「最大累積値×minRate」以上の極大点が複数存在する場合には、最も左に位置するものを仮の右端とする。なお、「最大累積値×minRate」以上の極大点が存在しない場合には、最大点を仮の右端とする。次に、掌位置検出部12は、この仮の右端から右を探索し、累積値が「仮の右端×Rrate」未満になるとき、その位置の一つ左を右端とする。ただし、minRate及びRrateは、予め設定された値である。なお、累積値が「仮の右端×Rrate」未満にならないとき、当該終了位置の一つ左を右端とする。
また、手法2における左端探索処理では、上述したステップS411からS413の処理を図20に示す左領域に対して行い、累積テーブルを生成する。
そして、掌位置検出部12は、当該累積テーブルの最大累積値が予め設定された閾値より小さいか否かを判定する。掌位置検出部12は、最大累積値が閾値より小さい場合には、予め設定された座標を掌の左端とする。これは、当該画像データには掌の左端のエッジがないと判定するためである。
一方、掌位置検出部12は、最大累積値が予め設定された閾値以上の場合には、最大点より右にある極大点であって、「最大累積値×minRate」以上の極大点を仮の左端とする。なお、「最大累積値×minRate」以上の極大点が複数存在する場合には、最も右に位置するものを仮の左端とする。なお、「最大累積値×minRate」以上の極大点が存在しない場合には、最大点を仮の左端とする。次に、掌位置検出部12は、この仮の左端から左を探索し、累積値が「仮の左端×Lrate」未満になるとき、その位置の一つ右を左端とする。ただし、Lrateは、予め設定された値である。なお、累積値が「仮の左端×Lrate」未満にならないとき、当該終了位置の一つ右を左端とする。
[ステップS5:掌の下端検知]
次に、掌位置検出部12は、回転した画像データから掌の下端を検知する。具体的には、掌位置検出部12は、予め設定された掌の縦横比を用いて、上述したステップS3及びS4で算出した掌の上端及び左右端の座標から下端の座標を算出する。
[ステップS6:掌位置座標の計算]
次に、掌位置検出部12は、上述したステップS3からS5で検知した掌の上端、左右端、下端の座標を、画像データの中心を軸にα’度回転させて、回転前の画像データ(撮像データ)における掌の上端、左右端、下端の座標を算出して処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、撮影された画像における掌の上端及び左右端を検出することができる。このため、掌紋認証に用いるマスターデータに撮像された画像の大きさ及び方向を補正することができる。これにより、カメラと掌との距離、掌の方向及び撮影画像から得られる掌紋の範囲が登録時と異なる場合でも、正しく掌紋認証を行うことが可能になる。よって、携帯電話端末でも、掌紋認証を行うことができる。
また、図1に示す掌紋認証装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、掌紋認証処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本実施形態における用語の定義を説明するための図である。 本実施形態におけるXY座標軸を説明するための図である。 本実施形態における掌紋認証装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における掌位置検出部の処理全体の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における掌位置検出部の掌方向検出処理の流れを示すフローチャートである。 1次微分ベクトルの微分値算出処理を具体的に説明するための図である。 1次微分ベクトルの概略図である。 累積テーブルの平滑化処理の動作を具体的に説明するための図である。 1次微分ベクトル長の角度毎の累積テーブルの一例を示す概略図である。 撮影データと撮像データを回転した画像データを示す概略図である。 本実施形態における掌位置検出部の上端検知処理の流れを示すフローチャートである。 X方向微分値のY座標毎の累積テーブルの一例を示す概略図である。 本実施形態における掌位置検出部の左右端検知処理の流れを示すフローチャートである。 手法1における左右端検知処理の流れを示すフローチャートである。 手法1の左右端検知処理における累積テーブルを具体的に説明するための図である。 検知可否判定処理の流れを示すフローチャートである。 左端検知処理を具体的に説明するための図である。 右端検知処理を具体的に説明するための図である。 手法2における左右端検知処理の流れを示すフローチャートである。 画素値がX方向微分値である回転後の画像データを示す概略図である。
符号の説明
1…掌紋認証装置 10…電話機能部 11…カメラ 12…掌位置検出部 13…画像補正部 14…画像認識部 15…画像抽出部 16…画像変換部 17…照合部 18…掌紋DB

Claims (14)

  1. 手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出装置であって、
    前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出する掌左右方向検出手段と、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出する上端検出手段と、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出する左右端検出手段と、
    前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出する下端検出手段と、
    を備えることを特徴とする掌位置検出装置。
  2. 前記画像を前記掌の左右方向に基づいて前記座標検出用に回転させる回転手段と、
    前記掌の上端の座標、前記掌の左右端の座標及び前記掌の下端の座標を回転前の画像の座標に変換する変換手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の掌位置検出装置。
  3. 前記掌左右方向検出手段は、
    四角形の画像フォーマットの所定の一辺の方向における第1の微分値と前記所定の一辺と直交する辺の方向における第2の微分値を成分とする1次微分ベクトルを前記画像の各画素について算出するベクトル算出手段と、
    前記1次微分ベクトルの長さを算出するベクトル長算出手段と、
    前記所定の一辺の方向に対する前記1次微分ベクトルの角度を算出する角度算出手段と、
    前記画像における各画素の1次微分ベクトル長を前記角度毎に累積して累積テーブルを生成する累積テーブル生成手段と、
    を有し、
    前記累積テーブルにおいて最大値となる角度を掌の左右方向とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の掌位置検出装置。
  4. 前記上端検出手段は、
    前記掌の左右方向の微分値を前記画像の各画素について算出する微分手段と、
    前記微分値を前記掌の左右方向に直交する方向の座標毎に累積して累積テーブルを生成する累積テーブル生成手段と、
    を有し、
    当該累積テーブルにおいて、累積値の負の傾きが最大である座標を掌の上端とすることを特徴とする請求項1から3にいずれか1の項に記載の掌位置検出装置。
  5. 前記左右端検出手段は、
    掌の左領域における前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した累積テーブルを生成し、当該累積テーブルにおいて、累積値の最大点より右方向にある極大点から左方向に探索して累積値が所定の値未満になった座標を掌の左端とする左端検出手段と、
    掌の右領域における前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した累積テーブルを生成し、当該累積テーブルにおいて、累積値の最大点より左方向にある極大点から右方向に探索して累積値が所定の値未満になった座標を掌の右端とする右端検出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から4いずれか1の項に記載の掌位置検出装置。
  6. 前記左右端検出手段は、
    前記掌の左右方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した第1の累積テーブルと、指の付け根とを対応付ける対応付け手段と、
    当該第1の累積テーブルの人差し指と中指の間にある付け根に対応する座標より左方向にある累積値の最大点から左方向に探索して、累積値が所定の値未満になった座標を掌の左端とする左端検出手段と、
    当該第1の累積テーブルの薬指と小指の間にある付け根に対応する座標より右方向にある累積値の最大点から右方向に探索して、累積値が所定の値未満になった座標を掌の右端とする右端検出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1から4いずれか1の項に記載の掌位置検出装置。
  7. 前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件1のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第1の整合性判定手段を有することを特徴とする請求項6に記載の掌位置検出装置。
    (条件1)
    ・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR1
    ・(付け根2左端の座標−付け根1左端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×LR2
    ・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)<(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR1
    ・(付け根1右端の座標−付け根0右端の座標)>(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RR2
    ただし、LR1、LR2、RR1及びRR2は定数である。LR2はLR1より大きい定数である。RR2はRR1より大きい定数である。
  8. 前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件2のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第2の整合性判定手段を有することを特徴とする請求項6に記載の掌位置検出装置。
    (条件2)
    ・付け根1左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
    ・付け根1左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
    ・付け根2左端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
    ・付け根2左端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
    ・付け根0右端の座標の累積値<付け根0左端の座標の累積値×V1
    ・付け根0右端の座標の累積値>付け根0左端の座標の累積値×V2
    ただし、V1及びV2は定数である。V2はV1より大きい定数である。
  9. 前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件3を全て満たす場合に整合性なしと判定する第3の整合性判定手段を有することを特徴とする請求項6に記載の掌位置検出装置。
    (条件3)
    ・(付け根0より左の極大点の座標−付け根0左端の座標)≧(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL1
    ・(付け根0より左の極大点の座標−付け根0左端の座標)≦(付け根1左端の座標−付け根0左端の座標)×RL2
    ・付け根0より左の極大点の座標の累積量≧付け根0左端の座標の累積量×VL1
    ・付け根0より左の極大点の座標の累積量≦付け根0左端の座標の累積量×VL2
    ただし、RL1、RL2、VL1及びVL2は定数である。RL2はRL1より大きい定数である。VL2はVL1より大きい定数である。
  10. 前記掌の左右方向に直交する方向の微分値を前記掌の左右方向の座標毎に累積した第2の累積テーブルと、前記第1の累積テーブルに対応付けられた指の付け根において、以下の条件4のいずれかを満たす場合に整合性なしと判定する第4の整合性判定手段を有することを特徴とする請求項6に記載の掌位置検出装置。
    (条件4)
    ・座標γの累積値>付け根0の座標の累積値×YA
    ・座標γの累積値>付け根1の座標の累積値×YA
    ・付け根0の座標の累積値<付け根1の座標の累積値×YB
    ただし、YA及びYBは定数である。YAはYBより大きい定数である。座標γは、座標γと付け根1の座標の中点が付け根0の座標となるものである。
  11. 掌から掌紋を含んだ画像を採取して該画像を用いて認証を行う掌紋認証装置において、
    請求項1から10いずれか1の項に記載の掌位置検出装置と、
    前記掌位置検出装置により検出された掌の位置に基づいて認証対象画像を抽出する画像抽出手段と、
    特定の登録された人物にかかる掌紋の照合用画像を記憶する記憶手段と、
    前記認証対象画像を前記記憶手段の照合用画像と照合することによりユーザ認証を行う照合手段と、
    を備えることを特徴とする掌紋認証装置。
  12. 請求項11に記載の掌紋認証装置を備えることを特徴とする携帯電話端末。
  13. 手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出装置のコンピュータに、
    前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出するステップと、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出するステップと、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出するステップと、
    前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  14. 手の掌側が撮像された画像内の掌の位置を検出する掌位置検出方法において、
    前記画像の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右方向を検出するステップと、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の上端の座標を検出するステップと、
    前記画像の前記掌の左右方向の画素値の変化に基づいて前記画像内の掌の左右端の座標を検出するステップと、
    前記掌の上端の座標及び前記掌の左右端の座標から前記画像内の掌の下端の座標を検出するステップと、
    を含むことを特徴とする掌位置検出方法。
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