JP2010026389A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光ドラムを回転させる制御信号と感光ドラムを帯電させる制御信号との出力の回数を低減し、かつ両者の制御信号を容易に連動させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光ドラム42と、感光体ドラム42を駆動するモータ86と、モータ86を制御する駆動回路46と、感光ドラム42を帯電する帯電ブラシ44と、帯電ブラシ44に対してバイアスを印加する帯電バイアス印加回路46と、駆動回路46及び帯電バイアス印加回路46に対して制御信号を出力するプリンタコントローラ34と、駆動回路46と帯電バイアス印加回路46とを実装し駆動回路46及び帯電バイアス印加回路46に対してプリンタコントローラ34から制御信号を送信するための単一の信号線47を有する単一の基板45と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、感光体ドラムを駆動する駆動回路と、感光ドラムを帯電する帯電部と、帯電部に対してバイアスを印加する帯電バイアス印加回路と、を備えた画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、感光ドラムと、感光体ドラムを駆動する駆動源と、駆動源を制御する駆動回路と、感光ドラムを帯電する帯電部と、帯電部に対してバイアスを印加する帯電バイアス印加回路と、駆動回路及び帯電バイアス印加回路に対して制御信号を出力する制御部と、を備えている。ここで、駆動回路と帯電バイアス印加回路とは別々の基板に実装されており、各基板と制御部との間には、制御部から制御信号を送信するための信号線がそれぞれ別々に接続されている。
特開2007−212867号公報 特開2007−57562号公報
ところで、上記従来の画像形成装置は、起動時において、感光ドラムを回転させる制御信号と、感光ドラムを帯電させる制御信号とは、制御部から各基板に対してそれぞれ別々に出力されていた。このため、制御部から出力する制御信号の回数が多くなる問題が生じ、また、両者のタイミングを合わせることも困難になる問題が生じていた。
そこで、本発明は、感光ドラムを回転させる制御信号と感光ドラムを帯電させる制御信号との出力の回数を低減し、かつ両者の制御信号を容易に連動させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本願第1発明は、感光ドラムと、前記感光体ドラムを駆動する駆動源と、前記駆動源を制御する駆動回路と、前記感光ドラムを帯電する帯電部と、前記帯電部に対してバイアスを印加する帯電バイアス印加回路と、前記駆動回路及び前記帯電バイアス印加回路に対して制御信号を出力する制御部と、前記駆動回路と前記帯電バイアス印加回路とを設け、前記駆動回路及び前記帯電バイアス印加回路に対して前記制御部から制御信号を送信するための単一の信号線を有する単一の基板と、を備える。
この構成によれば、単一の基板に、駆動回路と帯電バイアス印加回路とが設けられ、これらが制御部と単一の信号線により接続されている。このため、制御部は、駆動回路を制御する制御信号と帯電バイアス印加回路を制御する制御信号とを含めた一つの制御信号を出力することにより、感光ドラムの回転駆動と感光ドラムの帯電を同時に実行することができる。これにより、制御部から別々の制御信号を出力して感光ドラムの回転駆動と帯電とを実行する構成と比較して、制御部から出力する制御信号の数を減らすことができる。
本願第2発明は、本願第1発明において、前記感光ドラムにトナーを供給し前記感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像部と、前記制御部からの制御信号に基づいて前記現像部に対してバイアスを印加する現像器バイアス印加回路と、を有し、前記制御部は、前記感光ドラムの駆動の開始を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力すると同時に、前記感光ドラムの駆動の開始時から、前記感光ドラムが未帯電の状態で前記現像部に到達する部位が前記現像部を通過するまでの間、前記現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加し、かつ前記感光ドラムが未帯電の状態で前記現像部に到達する部位が前記現像部を通過した後は、前記現像部がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する。
この構成によれば、感光ドラムの駆動の開始時から、感光ドラムが未帯電の状態で現像部に到達する部位が現像部を通過するまでの間、現像部にはトナーの極性と逆の極性となるバイアスが印加される。これにより、現像部とトナーとの極性が逆の極性となり、両者の引き合う力が強くなるため、現像部のトナーが感光ドラムの未帯電部に移行することを防止できる。この結果、感光ドラムの未帯電部の現像を防止できる。
続いて、感光ドラムが未帯電の状態で現像部に到達する部位が前記現像部を通過した後は、現像部がトナーの極性と同じ極性となるバイアスが印加される。これにより、現像部とトナーとの極性が同じ極性となり、両者の引き合う力が無くなるため、現像部のトナーが感光ドラムの帯電部に移行することを防止できる。この結果、感光ドラムの帯電部に形成された静電潜像に対する現像が容易になる。
なお、本明細書において、「現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号」とは、現像部がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路であれば、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)をONにする制御信号を意味し、現像部がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路であれば、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)をOFFにする制御信号を意味する。また、「現像部がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号」とは、現像部がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路であれば、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)をOFFにする制御信号を意味し、現像部がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路であれば、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)をONにする制御信号を意味する。
本願第3発明は、本願第1発明又は第2発明において、前記制御部は、前記感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力すると同時に又は前記感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力する所定時間前に、前記現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する。
この構成によれば、感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号が駆動回路に対して出力されると同時に又は感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号が駆動回路に対して出力される所定時間前に、現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号が現像器バイアス印加回路に対して出力される。これにより、感光ドラムの駆動が停止した後に、現像部とトナーとの極性が逆の極性となり、両者の引き合う力が強くなるため、現像部のトナーが感光ドラム側に移行することを防止できる。この結果、用紙への印字終了後に、感光ドラムにトナーが付着して汚れてしまうことを防止できる。
本願第4発明は、本願第3発明において、前記制御部は、前記感光ドラムの惰性による回転停止後に、前記現像部に対するバイアスの印加を停止する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する。
この構成によれば、感光ドラムの惰性による回転停止後に、現像部に対するバイアスの印加を停止する制御信号が現像器バイアス印加回路に対して出力される。これにより、感光ドラムの回転が完全に停止した後に、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)を停止することができる。
なお、本明細書において、「現像部に対するバイアスの印加を停止する制御信号」とは、現像部がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路、現像部がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路のいずれの現像器バイアス印加回路に対しても、現像器バイアス印加回路の起動(駆動)をOFFにする制御信号を意味する。
本発明によれば、感光ドラムを回転させる制御信号と感光ドラムを帯電させる制御信号との出力の回数を低減し、かつ両者の制御信号を容易に連動させることができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、ファクシミリ機能とコピー機能を備えたいわゆる複合機として構成したもので、MPU12、NCU(網制御回路:Network Control Unit)14、MODEM16、ROM18、RAM20、画像メモリ(DRAM)22、CODEC(符号化・復号器:Coder and Decoder)24、操作部26、スキャナ28、パーソナルコンピュータ(PC)30が接続されたプリンタI/F32と、複数の給紙カセット(図示省略)と、を備えている。
MPU12は、この装置を構成する各部を制御する。NCU14は、電話回線網(PSTN)との接続を制御し、受信原稿のデータを受信するとともに、相手先の電話番号(FAX番号を含む)に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出するための機能を備えている。MODEM16は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17、V.27ter、V.29等に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。或いは、これらに加えてV.34に従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。
ROM18は、この装置を制御するためのプログラムを記憶する。RAM20は、データ等を一時的に記憶する。画像メモリ22は、受信データあるいはスキャナ28で読み取った画データを一時的に記憶する。CODEC24は、読み取った画データを送信するために、MH、MR、MMR方式等により符号化(エンコード)し、受信画データを復号(デコード)する。操作部26は、ユーザがFAX送信・受信、プリント(用紙印字)等の指示をするためのものである。スキャナ28は、FAX送信するときに原稿の画データを読み取る。
この装置のプリンタは、プリンタ各部を制御するプリンタコントローラ(制御部)34を備えている。また、プリンタコントローラ34は、CPU36と、RAM38と、タイマ40と、を内蔵している。
CPU36は、用紙に対する画像形成処理に関するシステム全体を制御している。特に、図2に示すように、CPU36は、モータ86の駆動制御に関する制御信号と帯電バイアスに関する制御信号とを含めた一つの制御信号を後述のモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路(駆動回路、帯電バイアス印加回路)46に対して出力する。具体的には、画像形成装置10の起動時(印字処理時)に、CPU36は、モータ86を駆動(感光ドラム42を回転駆動)させる制御信号と感光ドラム42を帯電させる制御信号とが1つの制御信号(以下、適宜、「モータ駆動/バイアス印加信号」と称する)として生成し、これを信号線47を介して1回の出力処理でモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して送信する。
また、CPU36は、感光ドラム42の回転駆動の開始及び帯電ブラシ(帯電部)44による帯電の開始を指示する制御信号を後述のモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力すると同時に、感光ドラム42の回転駆動の開始時(帯電ブラシ44による帯電の開始時)から、感光ドラム42が未帯電の状態で現像ローラ(現像部)52に到達する部位が現像ローラ52を通過するまでの間、現像ローラがトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加し、かつ感光ドラム42が未帯電の状態で現像ローラ52に到達する部位が現像ローラ52を通過した後は、現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号を現像器バイアス印加回路56に対して出力する。
また、図3に示すように、CPU36は、感光ドラム42の回転駆動の停止及び帯電ブラシ44による帯電の停止を指示する制御信号をモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力すると同時に、又は感光ドラム42の回転駆動の停止及び帯電ブラシ44による帯電の停止を指示する制御信号を後述のモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力する所定時間前(例えば、時間Y前、図3参照)に、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号を現像器バイアス印加回路56に対して出力する。
さらに、CPU36は、感光ドラム42の惰性による回転停止後に、現像ローラ52に対するバイアスの印加を停止する制御信号を現像器バイアス印加回路56に対して出力する。
なお、「現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号」とは、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)をONにする(作動する)制御信号を意味し、現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)をOFFにする(停止する)制御信号を意味する。具体的には、正規チャージトナーとしてマイナス(−)の極性を持ったトナーを使用した場合には、現像ローラ52をプラス(+)の極性にするバイアスが逆バイアスになり、現像ローラ52をマイナス(−)の極性にするバイアスが正バイアスになる。この場合には、現像器バイアス印加回路56が現像ローラ52をプラス(+)の極性にする逆バイアスを印加する回路であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がONになり、現像器バイアス印加回路56が現像ローラ52をマイナス(−)の極性にする正バイアスを印加する回路であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がOFFになる。
また、「現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号」とは、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)をOFFにする(停止する)制御信号を意味し、現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)をONにする(作動する)制御信号を意味する。この場合も、同様にして、現像器バイアス印加回路56が現像ローラ52をプラス(+)の極性にする逆バイアスを印加する回路であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がOFFになり、現像器バイアス印加回路56が現像ローラ52をマイナス(−)の極性にする正バイアスを印加する回路であれば、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がONになる。
さらに、「現像ローラ52に対するバイアスの印加を停止する制御信号」とは、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性とするための逆バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56、現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性とするための正バイアスを印加する現像器バイアス印加回路56のいずれの現像器バイアス印加回路56に対しても、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)をOFF(停止)にする制御信号を意味する。
図1に示すように、RAM38には、用紙にトナー画像を形成する画像形成処理を適切に実行するために各部を制御するプログラムが記憶されている。特に、RAM38には、上記したCPU36による制御信号の出力に関するプログラムが記憶されている。
また、画像形成装置10の内部には、感光体として外周面に光導電膜を有する感光ドラム42が配置され、感光ドラム42は、駆動源となるモータ86により回転される。この感光ドラム42の周囲には、ブラシローラ式の帯電器として帯電ブラシ44が配置され、この帯電ブラシ44にはモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46により所定のバイアス電圧が印加される。バイアス電圧が印加された帯電ブラシ44は、回転しながら感光ドラム42の外周面を約−750Vに一様に帯電させる。
ここで、モータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46は、感光ドラム42を回転駆動させるためのモータ駆動回路と、帯電ブラシ44に対して所定のバイアスを印加させるための帯電バイアス印加回路と、の2つの回路が単一の基板45(1つの基板45)に実装されて構成されている。
また、プリンタコントローラ34と基板45とは、単一の信号線47(1つの信号線47)で接続されている。感光ドラム42を回転駆動させる制御信号と、感光ドラム42を帯電させるための制御信号は、この信号線47を介してプリンタコントローラ34からモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力(送信)される。
感光ドラム42の周囲に配置された露光部としてのLEDプリントヘッド48は、多数のLEDを並設してなり、入力された画情報に基づき感光ドラム42の外周面に光を照射し、外周面に画情報に対応する静電潜像を形成する。なお、LEDプリントヘッド48の出力は、プリンタコントローラ34のCPU36により制御される。
また、感光ドラム42の周囲に配置された現像器は、供給ローラ50、現像ローラ52、ブレード54及び現像器バイアス印加回路56等を備えている。供給ローラ50は、トナーを入れたトナーケース(図示省略)からトナーを帯電させつつ現像ローラ52に供給するもので、この供給ローラ50には現像器バイアス印加回路56により所定のバイアス電圧(−300V〜−700V、好ましくは約−500V)が印加される。この供給ローラ50と感光ドラム42に接触して配置された現像ローラ52には、現像器バイアス印加回路56により所定のバイアス電圧(−300V〜−400V、好ましくは−350V)が印加される。なお、現像器バイアス印加回路56は、プリンタコントローラ34のCPU36により制御される。
ブレード54は、現像ローラ52の外周面に弾性的に接触し、現像ローラ52の外周面に付着したトナーの層厚を均一にするもので、このブレード54には現像器バイアス印加回路56により所定のバイアス電圧(−300V〜−700V、好ましくは約−400V)が印加される。
さらに、感光ドラム42の周囲に配置された転写器としての転写ローラ58は、用紙搬送経路を挟んで感光ドラム42の外周面と接触するように配置され、駆動源(図示せず)により回転される。この転写ローラ58には転写バイアス印加回路60により所定のバイアス電圧(転写バイアス)が印加される。転写ローラ58にバイアス電圧が印加されると、転写ローラ58には流入電流が流れるが、転写ローラ58の流入電流は電流検出部62により検出される。そして、この検出された電流値は、プリンタコントローラ34のRAM38に保存される。なお、転写バイアス印加回路60は、プリンタコントローラ34のCPU36により制御される。
用紙搬送経路の用紙送り出し側に配置された定着部64は、ハロゲンランプ等のヒータ66を内蔵するヒートローラ68と、プレスローラ72と、で構成される。ヒートローラ68は、駆動モータ78により回転駆動される。また、ヒートローラ68は、円筒状に形成されており、軸方向に延びるように形成されている。また、ヒートローラ68のヒータ66は、プリンタコントローラ34のCPU36に制御されたヒータ駆動回路70によって所定の温度に加熱される。そして、ヒートローラ68とプレスローラ72は、転写ローラ58による転写後の用紙を加熱圧接することにより、用紙上のトナー画像を定着させる。
また、図1に示すように、画像形成装置10には、感光ドラム42の周囲にメモリ除去ブラシ74が配置されている。このメモリ除去ブラシ74は、転写後にも感光ドラム42の外周面に画像の輪郭に沿って残るトナー画像(メモリ画像)を除去するためのもので、メモリ除去ブラシ74にはメモリ除去ブラシ電圧印加回路76により所定のバイアス電圧が印加される。
また、感光ドラム42の用紙搬送方向上流側には、用紙を検知するためのPSS82が配置されている。このPSS82の検知結果は、プリンタコントローラ34に出力される。搬送されてくる用紙は、このPSS82に検知され、この検知結果をトリガーとして、用紙搬送方向下流において用紙への画像形成が実現される。
さらに、画像形成装置10には、給紙ローラ84が設けられている。この給紙ローラ84は、給紙カセットに収納された用紙を、順次、用紙搬送路(図示省略)に供給するためのものである。この給紙ローラ84には、駆動源としてのモータ86がクラッチ88を介して接続されている。給紙ローラ84がクラッチ88を介してモータ86と接続されている状態では、モータ86の駆動力が給紙ローラ84に伝達され、給紙ローラ84が回転する。なお、このモータ88は、感光ドラム42を回転駆動させる駆動源として兼用されている。
上記のように構成された画像形成装置10において、プリント動作は周知であるが、概説すると、帯電ブラシ44により感光ドラム42が約−750Vに一様に帯電され、その感光ドラム42にLEDプリントヘッド48により画情報に対応する静電潜像が形成され、現像ローラ52により感光ドラム42上の静電潜像にトナーが吸着されて、感光ドラム42上にトナー画像が形成される。そして、転写ローラ58により感光ドラム42上のトナー画像が用紙に転写される。転写後は、ヒートローラ68とプレスローラ72により用紙が加熱・加圧され、用紙にトナー画像が永久像として定着される。このとき、用紙のサイズが大きい場合、幅方向(搬送方向に対して直交する方向)両端部は、ヒートローラ68の軸方向両端部に接触し、ヒートローラ68の軸方向両端部の熱量により用紙の幅方向両端部のトナー画像が定着される。
次に、第1実施形態に係る画像形成装置10による印字開始時のバイアス印加処理について、フローチャートに基づいて説明する。画像形成装置10の待機状態を出発点として説明する。
図2及び図4に示すように、CPU36からモータ駆動/バイアス印加信号がモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力された場合(S100:YES)には、モータ86の駆動が開始される(S110)と同時に、感光ドラム42に対する帯電が開始される(S120)。
なお、モータ86の駆動開始と感光ドラム42の帯電処理は、画像形成装置10の起動時(印字処理時)に、モータ86を駆動させる制御信号と感光ドラム42を帯電させる制御信号とが1つの制御信号(以下、適宜、「モータ駆動/バイアス印加信号」と称する)としてCPU36により生成され、これが1回の出力処理でモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して送信されることにより実現される。このように、CPU35は、モータ86を駆動する制御信号と帯電ブラシ44を制御する制御信号とを含めた一つの制御信号をモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力することにより、感光ドラム42の回転駆動と感光ドラム42の帯電を同時に実行することができる。これにより、CPU36から別々の制御信号を出力して感光ドラム52の回転駆動と帯電とを実行する構成と比較して、CPU36から出力する制御信号の数を減らすことができる。
このとき、並行して(同時に)、現像ローラ52をトナーの極性と逆の極性にする逆バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がONにされ、現像ローラ52に対して逆バイアスが印加される(S130)。なお、現像ローラ52をトナーの極性と同じ極性にする正バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がOFFにされる。これにより、現像ローラ52の表面は、トナーの極性と逆の極性になる。この結果、現像ローラ52とトナーとの極性が逆の極性となり、両者の引き合う力が強くなるため、現像ローラ52のトナーが感光ドラム42の未帯電部に移行することを防止でき、ひいては感光ドラム42の未帯電部の現像を防止できる。さらに、同時に、タイマ40によるカウントが開始する(S140)。このS110からS140の各処理は、同時に開始される。
タイマ40によるカウント値が所定値になり、所定時間T(図2参照)が経過した場合(S150:YES)には、現像ローラ52をトナーの極性と同じ極性にする正バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がONにされ、現像ローラ52に対して正バイアスが印加される(S160)。ここで、所定時間T(図2参照)とは、感光ドラム42の回転駆動の開始時から、感光ドラム42が未帯電の状態で現像ローラ52に到達する部位が現像ローラ52を通過するまでの間までに要する時間を意味し、予めRAM38のプログラムに記憶されている。なお、現像ローラ52をトナーの極性と逆の極性にする逆バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がOFFにされる。これにより、現像ローラ52の表面は、トナーの極性と同じ極性になる。この結果、現像ローラ52とトナーとの極性が同じ極性となり、両者の引き合う力が無くなるため、現像ローラ52のトナーが感光ドラム42の帯電部に移行することを防止できる。この結果、感光ドラム42の帯電部の静電潜像に対する現像が容易になる。そして、この状態のまま、印字処理が開始される。
なお、上記した現像器バイアス印加回路56による現像ローラ52に対する印加処理は、感光ドラム42の駆動の開始及び帯電ブラシ44による帯電の開始を指示する制御信号がモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力されると同時に、感光ドラム42の駆動の開始時から、感光ドラム42が未帯電の状態で現像部ローラ52に到達する部位が現像ローラ52を通過するまでの間、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加し、かつ感光ドラム42が未帯電の状態で現像ローラ52に到達する部位が現像ローラ52を通過した後は、現像ローラ52がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号をモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力することにより実現される。
次に、図3に示すように、感光ドラム42の駆動の停止及び帯電ブラシ44による帯電の停止を指示する制御信号がモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力される所定時間Y前に、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号が現像器バイアス印加回路56に対して出力される。具体的には、現像ローラ52をトナーの極性と逆の極性にする逆バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がONにされ、現像ローラ52に対して逆バイアスが印加される。なお、現像ローラ52をトナーの極性と同じ極性にする正バイアスを現像ローラ52に対して印加する現像器バイアス印加回路56に対しては、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)がOFFにされる。これにより、現像ローラ52の表面は、トナーの極性と逆の極性になる。このため、感光ドラム42の駆動が停止した後に、現像ローラ52とトナーとの極性が逆の極性となり、両者の引き合う力が強くなり、現像ローラ52のトナーが感光ドラム42に移行することを防止できる。この結果、用紙への印字終了後に、感光ドラム42にトナーが付着して汚れてしまうことを防止できる。
なお、感光ドラム42の駆動の停止及び帯電ブラシ44による帯電の停止を指示する制御信号がモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力されると同時に、現像ローラ52がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号が現像器バイアス印加回路56に対して出力されるようにしてもよい。
このように、いずれの場合でも、感光ドラム42の駆動の停止及び帯電ブラシ44による帯電の停止を指示する制御信号がモータ駆動回路/帯電バイアス印加回路46に対して出力されたときには、現像ローラ52の表面は、トナーの極性と逆の極性になっている。
また、CPU36により、感光ドラム42の惰性による回転停止後に、現像ローラ52に対するバイアスの印加を停止する制御信号が現像器バイアス印加回路56に対して出力される。これにより、感光ドラム42の回転が完全に停止した後に、現像器バイアス印加回路56の起動(駆動)を停止することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示すシステム図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の起動時の各制御信号のON/OFFを示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の停止時の各制御信号のON/OFFを示した説明図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置による印字開始時のバイアス印加処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 画像形成装置
34 プリンタコントローラ(制御部)
42 感光ドラム
44 帯電ブラシ(帯電部)
45 基板
46 モータ駆動回路/帯電バイアス印加回路(駆動回路、帯電バイアス印加回路)
52 現像ローラ(現像部)
56 現像器バイアス印加回路
86 モータ(駆動源)

Claims (4)

  1. 感光ドラムと、
    前記感光体ドラムを駆動する駆動源と、
    前記駆動源を制御する駆動回路と、
    前記感光ドラムを帯電する帯電部と、
    前記帯電部に対してバイアスを印加する帯電バイアス印加回路と、
    前記駆動回路及び前記帯電バイアス印加回路に対して制御信号を出力する制御部と、
    前記駆動回路と前記帯電バイアス印加回路とを設け、前記駆動回路及び前記帯電バイアス印加回路に対して前記制御部から制御信号を送信するための単一の信号線を有する単一の基板と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記感光ドラムにトナーを供給し前記感光ドラムに形成された静電潜像を現像する現像部と、
    前記制御部からの制御信号に基づいて前記現像部に対してバイアスを印加する現像器バイアス印加回路と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記感光ドラムの駆動の開始を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力すると同時に、
    前記感光ドラムの駆動の開始時から、前記感光ドラムが未帯電の状態で前記現像部に到達する部位が前記現像部を通過するまでの間、前記現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加し、
    かつ前記感光ドラムが未帯電の状態で前記現像部に到達する部位が前記現像部を通過した後は、前記現像部がトナーの極性と同じ極性となるバイアスを印加する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力すると同時に又は前記感光ドラムの駆動の停止を指示する制御信号を前記駆動回路に対して出力する所定時間前に、
    前記現像部がトナーの極性と逆の極性となるバイアスを印加する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、
    前記感光ドラムの惰性による回転停止後に、前記現像部に対するバイアスの印加を停止する制御信号を前記現像器バイアス印加回路に対して出力する請求項3に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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