JP2010026012A - 画像形成装置、制御装置、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、制御装置、およびプログラム Download PDF

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英夫 竹内
Seiji Honda
誠司 本田
Masashi Ono
真史 小野
Koichi Azuma
恒一 東
Tatsuyuki Tanaka
辰幸 田中
Tetsuya Hori
哲也 堀
Takeshi Ikeda
健 池田
Kazuaki Watanabe
和昭 渡辺
Tsutomu Nakaminato
努 中港
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Abstract

【課題】画像形成装置における電力消費の無駄を低減して省エネ性能を高める。
【解決手段】画像データに基づき画像を形成する画像形成装置1の構成要素各々に関する画像形成過程での動作タイミングを、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、後処理制御部400それぞれが画像形成装置1にて出力される画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する。そして、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、後処理制御部400それぞれは、算出された構成要素各々の動作タイミングに対応させて、構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定し、設定された電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとに応じて構成要素各々への電力供給を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、制御装置、およびプログラムに関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置では、画像が形成される過程において、例えば、原稿から画像を読み取る画像読取処理、用紙収容部から用紙を給紙して搬送路に沿って搬送する用紙搬送動作、トナー像を形成するトナー像形成処理、用紙へのトナー像の転写処理や定着処理、トナー像が定着された用紙に対する綴じ等の後処理等といった各種の動作・処理が実行される。そして、このような動作・処理を順次実行するために、画像形成の開始命令と同時に各構成要素への電力供給が開始され、各構成要素において動作可能状態が設定される。
例えば特許文献1には、ホストコンピュータからプリント命令を受信すると、電力供給が停止されていたエンジン各部への電力供給が開始されて、印刷動作が実行される画像形成装置について記載されている。
特開2004−101919号公報
ここで一般に、画像形成装置において画像形成処理の開始が命令されても、直ちに画像形成装置内に設けられた構成要素のすべてで動作や信号処理が開始されることはない。例えば、取得した画像データに対する画像処理が完了してトナー像の形成動作が開始されるまでは、用紙搬送動作は待機状態に設定されている。そのため、待機状態にある構成要素では、電力が供給されながら動作が行われない時間が存在することとなり、その間の電力が無駄に消費されている。
本発明は、画像形成装置における電力消費の無駄を低減して省エネ性能を高めることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段に前記画像データを出力する画像データ出力手段と、当該装置を構成する構成要素各々に電力を供給する電力供給手段と、前記画像形成手段での画像形成過程にて前記構成要素各々が動作する動作タイミングを前記画像データ出力手段から出力される前記画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する算出手段と、前記算出手段にて算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて前記電力供給手段から前記構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する設定手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記設定手段は、前記構成要素への電力の供給開始から当該構成要素の動作が安定するまでに要する安定化時間を加味して、前記電力供給開始タイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記設定手段は、前記構成要素が他の当該構成要素を駆動する駆動手段である場合に、当該駆動手段の動作停止状態が強制的に維持される予め定めた時間を加味して前記電力供給終了タイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、前記画像の形成開始タイミングと前記画像データの出力開始タイミングとを対応付け、前記設定手段にて設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する電力制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段から検出結果を取得し、当該検出結果に対応して他の前記構成要素に対する動作制御を行う動作制御手段をさらに備え、前記動作制御手段は、前記電力制御手段が前記検出手段に対する電力供給を行っていない期間には当該検出手段からの前記検出結果に対応した前記動作制御を行わないことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段をさらに備え、前記設定手段は、前記検出手段の前記動作タイミングに拘わらず前記画像形成手段での画像形成が開始される前に当該検出手段への電力供給期間を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の構成要素各々に関する画像形成過程での動作タイミングを、当該画像形成装置にて出力される当該画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する算出手段と、前記算出手段にて算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて、前記構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する設定手段と、前記設定手段にて設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する電力制御手段とを備えたことを特徴とする制御装置である。
請求項8に記載の発明は、前記設定手段は、前記構成要素への電力の供給開始から当該構成要素の動作が安定するまでに要する安定化時間を加味して、前記電力供給開始タイミングを設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置である。
請求項9に記載の発明は、前記設定手段は、前記構成要素が他の当該構成要素を駆動する駆動手段である場合に、当該駆動手段の動作停止状態が強制的に維持される予め定めた時間を加味して前記電力供給終了タイミングを設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置である。
請求項10に記載の発明は、検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段をさらに備え、前記設定手段は、前記検出手段の前記動作タイミングに拘わらず前記画像形成装置での画像形成が開始される前に当該検出手段への電力供給期間を設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置である。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の構成要素各々に関する画像形成過程での動作タイミングを、当該画像形成装置にて出力される当該画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する機能と、算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて、当該構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する機能と、設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する機能とを実現させることを特徴とするプログラムである。
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置における電力消費の無駄を低減して省エネ性能を高めることができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置を構成する各構成要素をより安定した状態で動作させるような電力供給タイミングを設定することができる。
本発明の請求項3によれば、本発明を採用しない場合に比べて、駆動手段が他の駆動手段と干渉して駆動動作が不安定となることを抑制することができる。
本発明の請求項4によれば、画像形成装置を構成する各構成要素へはそれぞれの動作時間だけに電力供給が行われるので、本発明を採用しない場合に比べて、無駄な電力消費を低減することができる。
本発明の請求項5によれば、電力供給が行われていない状態の検出手段から受ける信号と、電力供給が行われている状態の検出手段から受ける信号とに信号処理上の矛盾が生じる場合に、検出手段からの信号に基づき動作制御する動作制御手段に動作制御の誤りが生じることを抑制することができる。
本発明の請求項6によれば、画像形成の開始前に画像形成装置に異常が発生しているか否かを調べることができる。
本発明の請求項7によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置における電力消費の無駄を低減して省エネ性能を高めることができる。
本発明の請求項8によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置を構成する各構成要素をより安定した状態で動作させるような電力供給タイミングを設定することができる。
本発明の請求項9によれば、本発明を採用しない場合に比べて、駆動手段が他の駆動手段と干渉して駆動動作が不安定となることを抑制することができる。
本発明の請求項10によれば、画像形成の開始前に画像形成装置に異常が発生しているか否かを調べることができる。
本発明の請求項11によれば、本発明を採用しない場合に比べて、画像形成装置における電力消費の無駄を低減して省エネ性能を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、例えば電子写真方式により画像を形成する画像形成手段の一例としての本体装置部2、原稿から画像を読み取る画像読取手段の一例としてのイメージスキャナ部3、本体装置部2にて画像形成された後の記録材(用紙、シート)に対して綴じ等の後処理を行う後処理手段の一例としてのシート後処理部4を備えている。
まず、本体装置部2について説明する。
図1に示したように、本体装置部2は、所謂タンデム方式で構成され、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に関する各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット200Y,200M,200C,200K(以下、「画像形成ユニット200」とも総称する)、各画像形成ユニット200に設けられた感光体ドラム201を露光するレーザ露光部202を備えている。レーザ露光部202は、例えば半導体レーザからなる光源281、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)282、光源281を駆動するレーザ駆動回路283を備えている。
また、本体装置部2は、各画像形成ユニット200にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト203、各画像形成ユニット200にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト203に順次転写(一次転写)する一次転写ロール204、中間転写ベルト203上に転写された各色トナー像を用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ロール205、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着する定着ユニット260を備えている。
さらに、本体装置部2は、本体装置部2全体を制御する本体制御部230、イメージスキャナ部3から送られた画像データや通信回線(不図示)を介して取得した画像データに対して予め定めた画像処理を施す画像処理部231、用紙の給紙動作を制御する給紙制御部232、レーザ露光部202のポリゴンミラー(不図示)や用紙搬送機構等での機械的な動作を制御する動作制御部233、本体装置部2やイメージスキャナ部3やシート後処理部4内の各構成要素に電力を供給する電力供給手段の一例としての電力供給部270を備えている。
本体装置部2の各画像形成ユニット200では、感光体ドラム201への帯電工程、レーザ露光部202からの走査露光による感光体ドラム201での静電潜像形成工程、形成された静電潜像への各色トナーの現像工程等を経て、各色のトナー像が形成される。各画像形成ユニット200に形成された各色トナー像は、一次転写ロール204により中間転写ベルト203上に順次静電転写される。そして、各色トナー像は、中間転写ベルト203の移動に伴って二次転写ロール205が配置された位置に向けて搬送される。その際に、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、中間転写ベルト203、および二次転写ロール205等は、駆動モータMOT1(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。また、レーザ露光部202のポリゴンミラー282は、スキャナモータMOT2(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。
また、各画像形成ユニット200には、感光体ドラム201の電位やトナー濃度等を検出する複数のセンサ(センサSEN1:図2参照)が配置されている。さらに、中間転写ベルト203に近接させて、中間転写ベルト203に転写された各色トナー像の濃度や温度および湿度を検出する複数のセンサ(センサSEN2:図2参照)が配置されている。
この駆動モータMOT1は、動作制御部233により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。また、スキャナモータMOT2、センサSEN1、センサSEN2、およびレーザ露光部202の光源281やレーザ駆動回路283等は、それぞれ本体制御部230により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。さらに、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、および二次転写ロール205は、それぞれ本体制御部230により電力供給部270から供給される高圧電圧のオン/オフが選択的に設定され、高圧電圧の供給が制御される。
また、本体装置部2では、異なるサイズや異なる紙種の複数の用紙P1〜P3(以下、「用紙P」とも総称する)が、それぞれ用紙容器250A〜250Cに収容されている。そして、本体制御部230により例えば用紙P1が指定された場合には、ピックアップロール251により用紙容器250Aから用紙P1が取り出される。その後、第1搬送ロール252および第2搬送ロール253によって1枚ずつレジストロール254の位置まで搬送される。本体制御部230により用紙P2,P3が指定された場合にも、それぞれ同様である。
そして、中間転写ベルト203上の各色トナー像が二次転写ロール205の配置位置に搬送されるタイミングに合わせて、レジストロール254から用紙Pが供給される。それにより、各色トナー像は、二次転写ロール205により形成された転写電界の作用によって用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
各色トナー像が二次転写された用紙Pは、中間転写ベルト203から剥離されて定着ユニット260に搬送される。定着ユニット260では、定着ロール261内のヒータHTによる熱と、定着ロール261と加圧ロール262との間の圧力とにより各色トナー像が用紙P上に定着され、画像が形成される。そして、画像が形成された用紙Pは、第3搬送ロール255によって本体装置部2の用紙排出部Eから排出され、本体装置部2に接続されたシート後処理部4に搬送される。
その際に、ピックアップロール251は、駆動モータMOT3(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。また、駆動モータMOT3とピックアップロール251との間にはクラッチCL1(図2参照)がそれぞれ配置されている。さらに、用紙容器250A〜250Cから用紙排出部Eまでの用紙搬送路の近くには、残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する複数のセンサ(センサSEN3:図2参照)が配置されている。
この駆動モータMOT3は、給紙制御部232により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。また、クラッチCL1は、給紙制御部232により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、駆動モータMOT3からピックアップロール251への駆動力の伝達のオン/オフが制御される。さらに、センサSEN3は、本体制御部230により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。
また、第1搬送ロール252、第2搬送ロール253、レジストロール254、定着ユニット260、および第3搬送ロール255は、駆動モータMOT4(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。駆動モータMOT4とレジストロール254との間にはクラッチCL2(図2参照)が配置されている。さらに、定着ユニット260には、定着ロール261の表面温度を検出するセンサ(センサSEN4:図2参照)と定着ロール261を加熱するヒータHTが配置されている。
この駆動モータMOT4は、動作制御部233により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。また、クラッチCL2は、給紙制御部232により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、駆動モータMOT4からレジストロール254への駆動力の伝達のオン/オフが制御される。さらに、センサSEN4およびヒータHTは、本体制御部230により電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。特に、ヒータHTへの電力供給は、本体制御部230によりセンサSEN4からの検出値に応じて制御される。
次に、イメージスキャナ部3について説明する。
イメージスキャナ部3は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、生成した画像データを本体装置部2に送信する。
図1に示したように、イメージスキャナ部3は、原稿を静止させた状態で載せる(載置する)第1プラテンガラス301、搬送中の原稿を読み取るための光開口部(読取位置m)を形成する第2プラテンガラス302を備えている。また、複数枚の原稿を載せる原稿容器303、原稿容器303に載せられた原稿を原稿の片面または両面が第2プラテンガラス302の読取位置mを通過するように搬送する原稿搬送部304、読取位置mにて原稿を第2プラテンガラス302に密着させるプラテンロール305、読み取られた原稿を集積する集積容器306を備えている。
また、イメージスキャナ部3は、第2プラテンガラス302の読取位置mに静止するか、または第1プラテンガラス301の全体に亘ってスキャン(走査)することで、光源311から光照射を行いながら原稿上の画像を読み取るフルレートキャリッジ310、フルレートキャリッジ310から得られた光をCCDイメージセンサ340(後述)に導くハーフレートキャリッジ320を備えている。さらに、ハーフレートキャリッジ320から得られた光学像を光学的に縮小する結像レンズ330、結像レンズ330によって結像された光学像を光電変換して例えばR,G,B各色信号(画像信号)を生成するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ340を備えている。
さらに、イメージスキャナ部3は、イメージスキャナ部3の動作を制御するスキャナ制御部350、CCDイメージセンサ340からのR,G,B各色信号を処理して画像データを生成する信号処理部360を備えている。ここで、スキャナ制御部350および信号処理部360は、不図示の信号線によって本体装置部2の本体制御部230および画像処理部231にそれぞれ接続され、相互に制御信号や画像データ等の送受信を行う。
イメージスキャナ部3の原稿搬送部304には、原稿容器303から原稿を搬送する複数の搬送ロール307が配置されている。そして、これらの搬送ロール307は駆動モータMOT5(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。また、原稿の搬送路の近くには、残留原稿(ジャム紙)の有無を検出する複数のセンサ(センサSEN5:図2参照)が配置されている。
この駆動モータMOT5およびセンサSEN5は、スキャナ制御部350により本体装置部2の電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。
また、フルレートキャリッジ310およびハーフレートキャリッジ320は、駆動モータMOT6(図2参照)からの駆動力を受けて走査移動(スキャン)する。フルレートキャリッジ310の光源311、CCDイメージセンサ340、および信号処理部360は、スキャナ制御部350により本体装置部2の電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。
続いて、シート後処理部4について説明する。
シート後処理部4は、本体装置部2の用紙排出部Eの下流側に配置され、画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。
図1に示したように、シート後処理部4は、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部401、本体装置部2にて画像形成された後の用紙Pを搬送する複数の搬送ロール402、用紙Pの中央部分に折り目を形成する折り機能部403、用紙束Pの端部にステープル綴じ(端綴じ)を実行する端綴じステープル機能部404、折り機能部403にて折り目が施された用紙束Pの中央部分にステープル綴じ(中綴じ)を実行する中綴じステープル機能部405、用紙束Pを保持し、保持する用紙束Pの量に応じて上下移動するスタッカー容器406、シート後処理部4を制御する後処理制御部400を備えている。後処理制御部400は、不図示の信号線によって本体装置部2の本体制御部230に接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。
そして、搬送ロール402は駆動モータMOT7(図2参照)からの駆動力を受けて駆動する。また、用紙Pの搬送路近くには、残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する複数のセンサ(センサSEN6:図2参照)が配置されている。
この駆動モータMOT7およびセンサSEN6は、後処理制御部400により本体装置部2の電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。
また、パンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、中綴じステープル機能部405、およびスタッカー容器406は、後処理制御部400により本体装置部2の電力供給部270からの電力供給のオン/オフが選択的に設定され、動作が制御される。
次の図2は、画像形成装置1に配置された各構成要素を動作させる駆動手段の一例としての駆動モータMOT1, MOT3〜MOT7、ポリゴンミラー282を駆動するスキャナモータMOT2、ジャム紙等の有無を検出する検出手段の一例としてのセンサSEN1〜SEN6、駆動力の伝達をオン/オフするクラッチCL1およびクラッチCL2を示した図である。
図2に示したように、駆動モータMOT1は、本体装置部2の各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、中間転写ベルト203、および二次転写ロール205等を駆動する。また、スキャナモータMOT2は、レーザ露光部202のポリゴンミラー282を駆動する。センサSEN1は、各画像形成ユニット200の感光体ドラム201の電位やトナー濃度等を検出する。センサSEN2は、中間転写ベルト203に転写された各色トナー像の濃度や温度および湿度を検出する。
駆動モータMOT3は、本体装置部2のピックアップロール251を駆動する。また、クラッチCL1は、駆動モータMOT3からピックアップロール251への駆動力伝達のオン/オフを選択的に設定する。センサSEN3は、本体装置部2内の用紙搬送路中における残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する。
駆動モータMOT4は、第1搬送ロール252、第2搬送ロール253、レジストロール254、定着ユニット260、および第3搬送ロール255を駆動する。また、センサSEN4は、定着ロール261の表面温度を検出して、本体制御部230に検出値を送信する。
また、駆動モータMOT5は、イメージスキャナ部3の原稿搬送部304に配置された複数の搬送ロール307を駆動する。センサSEN5は、原稿搬送部304内の原稿搬送路中における残留原稿(ジャム紙)の有無を検出する。
駆動モータMOT6は、フルレートキャリッジ310およびハーフレートキャリッジ320を走査移動(スキャン)させる。
駆動モータMOT7は、シート後処理部4の搬送ロール402を駆動する。また、センサSEN6は、シート後処理部4内の用紙搬送路中における残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する。
次に、画像形成装置1に配置された各構成要素の動作タイミングについて説明する。
ここでは、画像形成装置1内の図1に示した各構成要素、これら各構成要素を動作させる駆動モータMOT1,MOT3〜MOT7、スキャナモータMOT2、ジャム紙等の有無を検出するセンサSEN1〜SEN6、および駆動力の伝達をオン/オフするクラッチCL1,CL2を取り上げて説明する。しかし、これらは画像形成装置1に配置された構成要素の一例であって、図1に示した各構成要素や図2で示した動作機構等以外の他の構成要素が含まれてもよい。また、図1に示した各構成要素や図2で示した動作機構等の一部を含まなくてもよい。
本実施の形態の画像形成装置1では、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表す信号(これを「ページシンク信号」という)を生成する。さらには、生成したページシンク信号を基準とした電力供給部270から各構成要素への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号を生成する。そして、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号と、生成したページシンク信号およびプレページシンク信号とに基づいて、画像形成動作中の各構成要素等への電力供給を制御する。それにより、各構成要素等における動作を制御する。
例えば、画像形成装置1において複写処理が行われる場合を例に述べる。この場合には、まず、イメージスキャナ部3にて原稿から画像が読み取られる。具体的には、ユーザにより例えば本体装置部2に設けられた操作パネル(不図示)を介して複写指示が行われると、本体制御部230は、イメージスキャナ部3内のスキャナ制御部350に対して原稿からの画像読込みを指示する。その際に、ユーザにより拡大縮小率の設定、Nアップ(複数Nのページを用紙の1ページに割り付ける印刷)の設定、余白領域の大きさの設定等といった形成される画像のサイズの変更を伴う指示コマンド(サイズ変更コマンド)が設定された場合には、本体制御部230は、このサイズ変更コマンドを記憶しておく。
画像読込み指示を受け取ったスキャナ制御部350は、読取対象である原稿が原稿容器303に置かれた原稿か、または第1プラテンガラス301に置かれた原稿かに応じて、駆動モータMOT5およびセンサSEN5と、駆動モータMOT6との何れか一方への電力供給をオンに設定する。さらに、フルレートキャリッジ310の光源311、CCDイメージセンサ340、および信号処理部360への電力供給をオンに設定する。
そして、原稿の読取りを開始する。例えば、第1プラテンガラス301に置かれた原稿を読み取る場合には、駆動モータMOT6によりフルレートキャリッジ310およびハーフレートキャリッジ320が第1プラテンガラス301に沿って走査される。その間、フルレートキャリッジ310の光源311から照射され原稿から反射された光は、CCDイメージセンサ340に受光され、CCDイメージセンサ340はR,G,B各色信号を生成する。生成されたR,G,B各色信号は、信号処理部360に送られる。信号処理部360は、R,G,B各色信号に対する各種処理を施して画像データを生成する。
画像データを生成するに際して、信号処理部360は、原稿からの画像読取りに同期して、読み取った1ページ分の画像の走査方向(副走査方向)に関する先頭と後端とを表す信号(「読取ページシンク信号」)を生成する。具体的には、CCDイメージセンサ340が原稿の副走査方向における最初の(先頭の)ラインの先頭画素を読み取ることで、読取ページシンク信号を立ち上げる。その後、フルレートキャリッジ310およびハーフレートキャリッジ320のスキャンに従って画像を読み込むに際して、主走査方向に配列されたCCDイメージセンサ340の画素数(例えば7500画素)に等しい数の画素を読み込みことで副走査方向に沿った画像の1ラインを判定する。そして、スキャンされた画像領域のライン数をカウントしていく。すなわち、読み取った画素の数を主走査方向に配列されたCCDイメージセンサ340の画素数で区切りながら、読み取った画像の副走査方向のライン数をカウントする。そして、最後の(最後尾の)ラインの最後端画素を読み取った時点で、読取ページシンク信号を立ち下げる。それにより、原稿から読み取った画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表す読取ページシンク信号が生成される。例えば、A3サイズの原稿から縦方向(長尺方向)に画像を読み取った場合には、イメージスキャナ部3にて生成された画像データは副走査方向に9900ラインからなる画像データであることを表す読取ページシンク信号が生成される。この場合に、原稿の先後端に余白領域が存在する場合には、余白領域を含めた読取ページシンク信号を生成してもよい。
このように、本実施の形態のイメージスキャナ部3では、信号処理部360において画像データを生成するとともに、原稿から読み取った1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表す読取ページシンク信号を生成する。信号処理部360は、生成した画像データを本体装置部2の画像処理部231に送る。また、生成した読取ページシンク信号をスキャナ制御部350と本体装置部2の画像処理部231に送る。
そして、イメージスキャナ部3から読取ページシンク信号を取得した画像処理部231は、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表すページシンク信号を生成する。さらには、生成したページシンク信号を基準とした電力供給部270から各構成要素への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号を生成する。
また、読取ページシンク信号を生成したイメージスキャナ部3では、スキャナ制御部350は、信号処理部360から取得した読取ページシンク信号の立ち下がりに対応させて、駆動モータMOT6、フルレートキャリッジ310の光源311、およびCCDイメージセンサ340への電力供給部270からの電力供給をオフに設定する。すなわち、読取ページシンク信号の立ち下がりによりイメージスキャナ部3での画像読取動作の終了が把握される。そのため、スキャナ制御部350は、読取ページシンク信号の立ち下がりに対応させて、CCDイメージセンサ340の画像読取機能部への電力供給をオフにする。
また、画像データおよび読取ページシンク信号を本体装置部2に送信した後、スキャナ制御部350は、信号処理部360への電力供給部270からの電力供給をオフに設定する。イメージスキャナ部3での画像読取り動作が終了した後も、信号処理部360での画像データ生成処理が継続している場合がある。そこで、画像データおよび読取ページシンク信号の本体装置部2への送信の完了により信号処理部360での処理が完了したと判断して、信号処理部360への電力供給をオフする。このように、動作・処理が終了した構成要素を順次オフすることで、イメージスキャナ部3での不要な電力消費を低減する。
なお、複写処理時のように原稿容器303に置かれた原稿を読み取る場合には、スキャナ制御部350が、取得した読取ページシンク信号の立ち下がりに対応させて、駆動モータMOT5およびセンサSEN5、フルレートキャリッジ310の光源311、およびCCDイメージセンサ340への本体装置部2の電力供給部270からの電力供給をオフに設定する。
上記のように、画像形成装置1において複写処理が行われる場合には、イメージスキャナ部3が画像データを生成するとともに、読取ページシンク信号を生成する。一方、本体装置部2が通信回線(不図示)を介して画像データを取得する場合には、本体装置部2の画像処理部231が読取ページシンク信号を生成することとなる。
次に、イメージスキャナ部3から画像データおよび読取ページシンク信号を取得した本体装置部2にて行われる動作制御について説明する。
ユーザにより例えば複写指示が行われると、本体制御部230は、イメージスキャナ部3に対して原稿の読取りを指示する。それにより、上記したように、イメージスキャナ部3は、原稿から画像を読み取り、画像データと、読み取った1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を示す読取ページシンク信号とを本体装置部2に送る。本体装置部2では、本体制御部230が読取ページシンク信号を取得する。そして本体制御部230は、取得した読取ページシンク信号に基づき、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表す信号(「ページシンク信号」)を生成する。さらに本体制御部230は、生成したページシンク信号を給紙制御部232、動作制御部233、後処理制御部400に送る。
具体的には、本体制御部230は、ユーザにより拡大縮小率の設定等のサイズ変更コマンドが設定されている場合には、イメージスキャナ部3から取得した読取ページシンク信号をサイズ変更コマンドに応じて拡大/縮小する。すなわち、設定されたサイズ変更コマンドが例えば50%の縮小処理に関するものである場合には、取得した読取ページシンク信号を50%縮小する。そして、50%縮小された読取ページシンク信号を本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する画像データ長を示すページシンク信号として設定(生成)する。一方、ユーザによりサイズ変更コマンドが設定されていない場合には、本体制御部230は、取得した読取ページシンク信号をそのままページシンク信号として生成する。
そして、本体制御部230は、生成したページシンク信号を給紙制御部232、動作制御部233、後処理制御部400に送る。本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、まず、生成・取得したページシンク信号を基準として、プロセス速度に応じた各構成要素間での画像(トナー像)搬送時間や用紙搬送時間に基づき各構成要素の動作タイミングを算出する。さらに、各構成要素の動作タイミングに基づいて、ページシンク信号を基準とする各構成要素での電力供給タイミングを算出する。
すなわち、まず、ページシンク信号を生成した本体制御部230は、ページシンク信号を基準として、センサSEN1〜SEN4、およびレーザ露光部202の光源281やレーザ駆動回路283やスキャナモータMOT2等の動作タイミング、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、および二次転写ロール205への高圧電圧の供給タイミング、ヒータHTの動作タイミングを算出する。
ページシンク信号を取得した給紙制御部232は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT3およびクラッチCL1の動作タイミングを算出する。
ページシンク信号を取得した動作制御部233は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT1,MOT4、およびクラッチCL2の動作タイミングを算出する。
ページシンク信号を取得した後処理制御部400は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT7、センサSEN6、さらにはパンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、中綴じステープル機能部405、およびスタッカー容器406の動作タイミングを算出する。なお、パンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、中綴じステープル機能部405、およびスタッカー容器406に関する動作タイミングの算出は、ユーザによる例えば操作パネル(不図示)からパンチ機能部401等に対する動作指示があった場合に実行される。
このように、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、各構成要素の動作タイミングを算出する算出手段の一例として機能する。
ところで、画像形成装置1に配置された各構成要素には、電力供給を開始してから実際に動作が開始され定常状態に到達するまでの固有の遅延時間(タイムラグ、安定化時間)が存在する。例えば、検出手段の一例としてのセンサSEN2,SEN3,SEN6等に使用されるフォトセンサでは、電力供給を開始して20msec後に動作が安定する定常動作状態に到達する。また、各画像形成ユニット200等を駆動する駆動モータMOT1、ポリゴンミラー282を駆動するスキャナモータMOT2、ピックアップロール251等を駆動する駆動モータMOT3、および第2搬送ロール253等を駆動する駆動モータMOT4では、電力供給を開始して500msec後に駆動速度が予め定めた速度で安定する定常動作状態に到達する。
また、駆動モータMOT1〜MOT4では、駆動モータMOT1〜MOT4相互間の干渉による共振の発生を抑制するため、停止状態を維持させるための停止状態維持時間を設定することも必要となる。
そのため、各構成要素を安定した動作状態で動作させるためには、各構成要素の動作タイミングから各構成要素での電力供給タイミングを算出するに際して、各構成要素での固有の遅延時間、および駆動モータMOT1〜MOT4の停止状態維持時間を加味する必要がある。そのため、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、それぞれが動作制御する各構成要素での固有の遅延時間、および駆動モータMOT1〜MOT4の停止状態維持時間を記憶している。この遅延時間や停止状態維持時間は、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400内の不揮発性メモリ(次の図3の不揮発性メモリ104)に記憶されている。
図3は、本体制御部230のハードウェア構成を示した図である。図3に示したように、本体制御部230は、動作制御等を実行するに際して、予め定められたプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する演算手段の一例としてのCPU101、CPU101により実行されるプログラム等が格納されるRAM102、CPU101により実行されるプログラム等にて用いられる設定値等のデータが格納されるROM103、各構成要素での固有の遅延時間や停止状態維持時間等が記憶されるEEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ104、本体制御部230等に接続される各構成要素との信号の入出力を制御するインターフェース部105を備えている。
なお、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400それぞれも、図3に示した本体制御部230と同様のハードウェア構成を有する。
それにより、動作制御対象となる各構成要素への電力供給タイミングを算出するに際して、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、まず、CPU101が不揮発性メモリ104から各構成要素での固有の遅延時間や停止状態維持時間を読み出す。また、CPU101は、設定されているプロセス速度に関する情報を取得する。そして、プロセス速度に応じた各構成要素間での画像(トナー像)搬送時間や用紙搬送時間に基づき算出された動作タイミングと、各構成要素での固有の遅延時間や停止状態維持時間とを用いて、ページシンク信号を基準とする各構成要素への電力供給タイミングを算出する。すなわち、ページシンク信号の立ち上がりまたは立ち下がりを基準とする各構成要素での安定した動作が開始されるタイミングおよび安定して動作が終了するタイミングを算出し、そのタイミングに対応した電力供給タイミング(電力供給開始タイミングおよび電力供給終了タイミング)を規定するタイミング信号である「プレページシンク信号」を算出する。
このように、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する設定手段の一例として機能する。
また、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、動作制御手段および電力制御手段の一例としても機能する。
ところで、本体制御部230等には外部記憶部100が接続されている。そして、外部記憶部100には、本体制御部230等により実行されるプログラムが格納されており、本体制御部230等がこのプログラムを読み込むことによって、本実施の形態の本体制御部230等での電力供給タイミングの算出処理や動作制御等が実行される。すなわち、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、電力供給タイミングの算出処理や動作制御を実現するプログラムを例えば外部記憶部100としてのハードディスクやDVD−ROM等からRAM102に読み込む。そして、RAM102に読み込まれたプログラムに基づいて、CPU101が電力供給タイミングの算出処理や動作制御を行う。このプログラムに関するその他の提供形態としては、予めROM103に格納された状態にて提供され、RAM102にロードされる形態がある。さらに、EEPROM等の書き換え可能なROM103を備えている場合には、本体制御部230等がセッティングされた後に、プログラムだけがROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態がある。また、インターネット等のネットワーク(通信手段)を介して本体制御部230等にプログラムが伝送され、ROM103にインストールされ、RAM102にロードされる形態等もある。
続いて、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400にて各構成要素毎に算出されるプレページシンク信号について説明する。
まず始めに、本体制御部230が算出する本体装置部2に設けられた各構成要素に関するプレページシンク信号の具体例を示す。
なお、以下の説明では、本体装置部2は定着ユニット260が定着可能温度に到達した状態、すなわちウォームアップを完了した状態にあるとする。また、理解を容易とするため、画像(トナー像)の搬送距離や画像が形成された用紙Pの搬送距離に対応させてプレページシンク信号を算出している。ただし、実際には、例えば感光体ドラム201上でのトナー像の搬送時間や、レジストロール254での待機時間等の各構成要素に特有の機能に応じて設定される時間が加味される。すなわち、実際のプレページシンク信号では、各構成要素に特有の機能に応じて設定される時間が加算または減算されることとなる。
図4は、ページシンク信号と各構成要素に関するプレページシンク信号とを示したタイミングチャートの一例である。上記したように、本体制御部230は、ページシンク信号を基準として、センサSEN1〜SEN4、レーザ露光部202のスキャナモータMOT2、光源281、レーザ駆動回路283、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、二次転写ロール205、ヒータHTへの電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号を算出する。そこで、図4では、センサSEN1〜SEN4に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_1〜PrePS_4、レーザ露光部202のスキャナモータMOT2に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_5、レーザ露光部202の光源281に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_6、レーザ駆動回路283に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_7、画像形成ユニット200Y,200M,200C,200Kに関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_8〜PrePS_11、4個の一次転写ロール204に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_12〜PrePS_15、二次転写ロール205に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_16、ヒータHTに関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_17とする。さらに、ページシンク信号をPSとする。
また、プレページシンク信号PrePS_n(n=1〜17)は、図4に示したように、tn_sで立ち上がり、tn_eで立ち下がるものとする。
上記したように、ページシンク信号PSは、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する画像データ長を表している。そのため、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startは、感光体ドラム201に向けて画像データを副走査方向に1ラインずつ走査露光するレーザ露光部202への、画像データ出力手段の一例としての画像処理部231からの1ページ分の画像データの出力開始タイミングに対応付けることができる。また、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endは、画像処理部231からレーザ露光部202への1ページ分の画像データの出力終了タイミングに対応付けることができる。
一方、タンデム方式で構成された本体装置部2では、画像処理部231にてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色毎の画像データが生成される。そして、各色それぞれの画像データは、各画像形成ユニット200の配置位置に対応させた時間間隔(後段の図5参照)を持って送信される。
そこで、本実施の形態の本体制御部230では、立ち上がりt_startをY色画像データの出力開始タイミングに対応付け、立ち下がりt_endをK色画像データの出力終了タイミングに対応付けたページシンク信号PSを設定(生成)する。すなわち、タンデム方式で構成された本体装置部2に対応させ、それぞれ時間間隔を持って送信されるY〜K各色の画像の副走査方向に関する全体の画像データ長を表すページシンク信号PSを生成する。また、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startを基準時間(=“0”)とする。
それにより、本体制御部230にて生成されるページシンク信号PSは、立ち上がりt_startから立ち下がりt_endまでの間に4色からなる1ページ分の画像データが出力される画像データ出力時間に対応付けられる。そこで、このようなページシンク信号PSを基準として、各構成要素への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号PrePS_nの立ち上がりtn_s(電力供給開始タイミング)と立ち下がりtn_e(電力供給終了タイミング)とを算出する。そして、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号とページシンク信号PSとを対応付け、プリントスタート信号とページシンク信号PSとプレページシンク信号PrePS_nとに対応させて各構成要素への電力供給を制御する。それによって、各構成要素へはそれぞれの動作時間においてだけ電力供給が行われるので、無駄な電力消費が低減される。
ここでまず、本体装置部2に配置された各構成要素の位置関係を説明しておく。図5は、本体装置部2に配置された各構成要素の位置関係を示した図である。図5に示したように、画像形成ユニット200Y,200M,200C,200Kは、中間転写ベルト203の搬送路に沿って相互に距離d1だけ離れて配置されている。また、最下流部に配置された画像形成ユニット200Kと二次転写ロール205とは、中間転写ベルト203の搬送路に沿って距離d2だけ離れて配置されている。二次転写ロール205と定着ユニット260とは、用紙搬送路に沿って距離d3だけ離れて配置されている。また、一次転写ロール204は各画像形成ユニット200と対向する位置に配置されている。
さらに、用紙容器250A(図1参照)に収容されている用紙P1を取り出すピックアップロール251と二次転写ロール205とは、用紙搬送路に沿って距離d4だけ離れて配置されている。ピックアップロール251と第1搬送ロール252とは、用紙搬送路に沿って距離d5だけ離れて配置されている。定着ユニット260と第3搬送ロール255とは、用紙搬送路に沿って距離d6だけ離れて配置されている。レジストロール254と二次転写ロール205とは、用紙搬送路に沿って距離d7だけ離れて配置されている。
したがって、画像形成装置1のプロセス速度をS_proとすると、中間転写ベルト203上に形成された画像が各画像形成ユニット200相互間を移動する時間は、d1/S_proである。また、画像形成ユニット200Kから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間は、時間d2/S_proである。用紙搬送路に沿って用紙が二次転写ロール205から定着ユニット260に搬送されるまでの時間は、d3/S_proである。
また、例えば用紙搬送路に沿って用紙P1が用紙容器250Aから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間は、d4/S_proである。ピックアップロール251から第1搬送ロール252に搬送されるまでの時間は、d5/S_proである。定着ユニット260から第3搬送ロール255に搬送されるまでの時間は、d6/S_proである。レジストロール254から二次転写ロール205に搬送されるまでの時間は、d7/S_proである。
そこで、本体制御部230は、これらの配置位置に起因する画像(トナー像)や用紙Pの搬送時間差に応じた各構成要素の動作タイミングと、不揮発性メモリ104に記憶された各構成要素が有する固有の遅延時間および停止状態維持時間とを用いて、ページシンク信号PSを基準とする本体装置部2に設けられた各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜17)の立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを算出する。
引き続き図4を用いて、本体装置部2内の各構成要素のプレページシンク信号PrePS_nの立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを具体的に示す。
まず、Y色画像データの出力開始タイミングに対応付けられるページシンク信号PSの立ち上がり時(t_start=“0”)には、レーザ露光部202のポリゴンミラー282は、予め定めた回転速度を維持する定常回転状態に到達していることが必要である。そのため、ポリゴンミラー282を回転駆動させるスキャナモータMOT2のプレページシンク信号PrePS_5は、立ち上がりt5_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりもスキャナモータMOT2の固有の遅延時間pret5だけ早く設定される。すなわち、t5_s=−pret5と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_5の立ち下がりt5_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endと同時に設定される。K色画像データの送信が終了した後は、ポリゴンミラー282の回転を維持する必要がなくなるからである。
同様に、レーザ露光部202の光源281に関するプレページシンク信号PrePS_6は、立ち上がりt6_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも光源281の固有の遅延時間pret6だけ早く設定される。すなわち、t6_s=−pret6と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_6の立ち下がりt6_eは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endと同時に設定される。
また、レーザ駆動回路283に関するプレページシンク信号PrePS_7は、立ち上がりt7_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりもレーザ駆動回路283の固有の遅延時間pret7だけ早く設定される。すなわち、t7_s=−pret7と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_7の立ち下がりt7_eは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endと同時に設定される。
次に、ページシンク信号PSの立ち上がり時(t_start=“0”)には画像形成ユニット200Yに対するY色画像データの送信が開始される。そのため、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startには、画像形成ユニット200Yは画像形成が可能な状態に設定されていることが必要である。そのため、画像形成ユニット200Yのプレページシンク信号PrePS_8は、立ち上がりt8_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも画像形成ユニット200Yの固有の遅延時間pret8だけ早く設定される。すなわち、t8_s=−pret8と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_8の立ち下がりt8_eは、Y色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Yでの画像形成の終了時に設定される。画像形成ユニット200Yでの画像形成が終了した後は、画像形成ユニット200Yでの画像形成可能状態を維持する必要がなくなるからである。
引き続く画像形成ユニット200Mについては、プレページシンク信号PrePS_9の立ち上がりt9_sは、画像形成ユニット200Yとの配置位置の間隔に基づく時間d1/S_proだけページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも動作開始を遅らせるとともに、画像形成ユニット200Mの固有の遅延時間pret9だけ前に設定される。すなわち、t9_s=d1/S_pro−pret9と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_9の立ち下がりt9_eは、M色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Mでの画像形成の終了時に設定される。
同様にして、画像形成ユニット200Cのプレページシンク信号PrePS_10の立ち上がりt10_sに関しては、t10_s=2×d1/S_pro−pret10と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_10の立ち下がりt10_eは、C色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Cでの画像形成の終了時に設定される。さらに、画像形成ユニット200Kのプレページシンク信号PrePS_11の立ち上がりt11_sに関しては、t11_s=3×d1/S_pro−pret11と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_11の立ち下がりt10_eは、K色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Kでの画像形成の終了時に設定される。したがって、t10_eは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも遅れることとなる。
4個の一次転写ロール204に関するプレページシンク信号PrePS_12〜PrePS_15は、それぞれが対向して配置される画像形成ユニット200に対応して設定される。
すなわち、ページシンク信号PSの立ち上がり時(t_start=“0”)には画像形成ユニット200Yに対するY色画像データの送信が開始される。そのため、ページシンク信号PSの立ち上がりt_start時には、画像形成ユニット200Yは画像形成が可能な状態に設定されることが必要となる。そこで、画像形成ユニット200Yに対向して配置された一次転写ロール204のプレページシンク信号PrePS_12は、立ち上がりt12_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも一次転写ロール204の固有の遅延時間pret12だけ早く設定される。すなわち、t12_s=−pret12と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_12の立ち下がりt12_eは、Y色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Yでの画像形成の終了時に設定される。画像形成ユニット200Yでの画像形成が終了した後は、一次転写ロール204を動作状態に維持しておく必要がないからである。
同様にして、画像形成ユニット200Mに対向して配置された一次転写ロール204は、t13_s=d1/S_pro−pret13と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_9の立ち下がりt13_eは、M色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Mでの画像形成の終了時に設定される。また、画像形成ユニット200Cに対向して配置された一次転写ロール204は、t14_s=2×d1/S_pro−pret14と設定される。プレページシンク信号PrePS_14の立ち下がりt14_eは、C色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Cでの画像形成の終了時に設定される。さらに、画像形成ユニット200Kに対向して配置された一次転写ロール204には、t15_s=3×d1/S_pro−pret15と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_15の立ち下がりt15_eは、K色画像データの送信が終了して、画像形成ユニット200Kでの画像形成の終了時に設定される。したがって、t15_eは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも遅れることとなる。
二次転写ロール205は、中間転写ベルト203上の各色トナー像を用紙P上に転写する。そのため、二次転写ロール205は、各画像形成ユニット200にて形成された各色トナー像が中間転写ベルト203の搬送路に沿って二次転写ロール205の配置位置に到達する時点で転写可能な状態に設定される必要がある。そのため、二次転写ロール205のプレページシンク信号PrePS_16の立ち上がりt16_sは、トナー像が画像形成ユニット200Yから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間(3×d1+d2)/S_proだけ、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも動作開始を遅らせるとともに、二次転写ロール205の固有の遅延時間pret16だけ前に設定される。すなわち、t16_s=(3×d1+d2)/S_pro−pret16と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_16の立ち下がりt16_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、各色トナー像が画像形成ユニット200Kから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間d2/S_proだけ遅らせて設定される。
定着ユニット260のヒータHTに関しては、上記したように、定着ユニット260がウォームアップを完了した状態にあると想定している。そのため、ヒータHTのプレページシンク信号PrePS_17の立ち上がりt17_sは、例えば画像形成装置1のメインスイッチ(不図示)のオンと同時に設定される。また、例えば、1ページ分の画像形成が終了した段階で定着ユニット260への電力供給がオフされる省エネモードに移行する場合には、プレページシンク信号PrePS_17の立ち下がりt17_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが定着ユニット260を通過し終えるまでの時間(d2+d3)/S_proだけ遅らせて設定される。
センサSEN4に関しても、定着ユニット260のヒータHTと同様である。すなわち、センサSEN4のプレページシンク信号PrePS_4の立ち上がりt4_sは、例えば画像形成装置1のメインスイッチ(不図示)のオンと同時に設定される。また、例えば、1ページ分の画像形成が終了した段階で定着ユニット260への電力供給がオフされる省エネモードに移行する場合には、プレページシンク信号PrePS_4の立ち下がりt4_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが定着ユニット260を通過し終えるまでの時間(d2+d3)/S_proだけ遅らせて設定される。
次に、センサSEN1は、各画像形成ユニット200での感光体ドラム201の電位やトナー濃度等を検出するものである。そのため、センサSEN1のプレページシンク信号PrePS_1は、画像形成ユニット200Y〜画像形成ユニット200Kの動作時間に対応して設定される。すなわち、画像形成ユニット200Yでの画像形成可能状態が設定され、画像形成ユニット200Kでの画像形成が終了するまで、センサSEN1各々の動作が行われるように設定される。そのため、プレページシンク信号PrePS_1の立ち上がりt1_sは、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりもセンサSEN1の固有の遅延時間pret1だけ早く設定される。すなわち、t1_s=−pret1と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_1の立ち下がりt1_eは、画像形成ユニット200Kでの画像形成の終了時に設定される。
それにより、画像形成ユニット200Y〜画像形成ユニット200Kの何れかが動作している状態で、各画像形成ユニット200の状態が把握される。
なお、センサSEN1に関しては、各々が対向して配置された各画像形成ユニット200の動作に同期させてプレページシンク信号PrePS_1を設定してもよい。
センサSEN2は、中間転写ベルト203に転写された各色トナー像の濃度や温度および湿度を検出する。そのため、センサSEN2のプレページシンク信号PrePS_2も、画像形成ユニット200Y〜画像形成ユニット200Kの動作時間に対応して設定される。すなわち、プレページシンク信号PrePS_2の立ち上がりt2_sは、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりもセンサSEN2の固有の遅延時間pret2だけ早く設定される(t2_s=−pret2)。また、プレページシンク信号PrePS_2の立ち下がりt2_eは、画像形成ユニット200Kでの画像形成の終了時に設定される。
それにより、画像形成ユニット200Y〜画像形成ユニット200Kの何れかが動作している状態で、温度および湿度を検出する。また、中間転写ベルト203に転写された各色トナー像の濃度が把握される。
センサSEN3は、用紙搬送路中における残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する。そのため、センサSEN3の動作時間は、用紙搬送路中を用紙Pが搬送されるタイミングに対応させて設定される。すなわち、センサSEN3は、例えば用紙容器250A(図1参照)に収容された用紙P1が用紙搬送路に沿って搬送される場合には、用紙P1が用紙容器250Aから取り出され、用紙P1が定着ユニット260を通過し終えるまでの間動作させる。そこで、センサSEN3のプレページシンク信号PrePS_3の立ち上がりt3_sは、二次転写ロール205が転写可能な状態に設定される時点よりも、用紙搬送路に沿って用紙P1が用紙容器250Aから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間d4/S_proだけ前に設定される。すなわち、センサSEN3のプレページシンク信号PrePS_3の立ち上がりt3_sは、センサSEN3の固有の遅延時間pret3を加味して、t3_s=(3×d1+d2−d4)/S_pro−pret3と設定される。
なお、用紙容器250B,250Cに収容されている用紙P2,P3をそれぞれ取り出すピックアップロール251と二次転写ロール205とが、それぞれ用紙搬送路に沿って距離d4′,d4″だけ離れて配置されているとした場合には、プレページシンク信号PrePS_3の立ち上がりt3_sは、それぞれt3_s=(3×d1+d2−d4′)/S_pro−pret3、t3_s=(3×d1+d2−d4″)/S_pro−pret3と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_3の立ち下がりt3_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、用紙Pが定着ユニット260を通過し終えるまでの時間(d2+d3)/S_proだけ遅らせて設定される。
このように、本体制御部230は、ページシンク信号PSを基準として、本体制御部230が動作制御を行う各構成要素への電力供給タイミングとなるプレページシンク信号PrePS_nの立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを算出する。そして、本体制御部230は、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に対応させて、ページシンク信号PSおよびプレページシンク信号PrePS_nに基づき各構成要素への電力供給を制御する。それにより、各構成要素へはそれぞれの動作時間だけ電力供給が行われるので、無駄な電力消費が低減される。また、各構成要素毎に固有の遅延時間等を考慮して電力供給を制御するので、各構成要素の動作開始に遅れが生じることを抑制する。また、各構成要素での安定した動作を確保する。
次に、給紙制御部232が算出する本体装置部2に設けられた各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_nについて具体例を示す。
図6は、ページシンク信号PSと各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_nとを示したタイミングチャートの一例である。上記したように、給紙制御部232は、ページシンク信号PSを基準として、駆動モータMOT3およびクラッチCL1への電力供給タイミングを算出する。そこで、図6では、駆動モータMOT3に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_18、クラッチCL1に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_19とする。ここでは、一例として用紙容器250A(図1参照)に収容された用紙P1が用紙搬送路に沿って搬送される場合について述べる。
駆動モータMOT3は、用紙容器250A〜250Cにそれぞれ収容されている用紙P1〜P3を取り出すピックアップロール251を駆動する。そのため、駆動モータMOT3は、用紙搬送路に沿って搬送される用紙P1の二次転写ロール205の配置位置への到達が、各画像形成ユニット200にて形成された各色トナー像が中間転写ベルト203の移動に伴って二次転写ロール205の配置位置に到達するタイミングに間に合うように、動作を開始する。そして、第1搬送ロール252が用紙P1の搬送を開始する時点で動作を停止する。すなわち、駆動モータMOT3は、用紙P1が用紙容器250Aから取り出され、用紙P1が第1搬送ロール252に到達するまでの間動作する。そこで、駆動モータMOT3のプレページシンク信号PrePS_18の立ち上がりt18_sは、各色トナー像が二次転写ロール205に搬送される時点よりも、用紙搬送路に沿って用紙P1が用紙容器250Aから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間d4/S_proだけ前に設定される。すなわち、駆動モータMOT3のプレページシンク信号PrePS_18の立ち上がりt18_sは、駆動モータMOT3の固有の遅延時間pret18を加味して、t18_s=(3×d1+d2−d4)/S_pro−pret18と設定される。
なお、用紙容器250B,250Cに収容されている用紙P2,P3をそれぞれ取り出すピックアップロール251と二次転写ロール205とが、それぞれ用紙搬送路に沿って距離d4′,d4″だけ離れて配置されているとした場合には、プレページシンク信号PrePS_18の立ち上がりt18_sは、それぞれt18_s=(3×d1+d2−d4′)/S_pro−pret18、t18_s=(3×d1+d2−d4″)/S_pro−pret18と設定される。
また、駆動モータMOT3は、用紙P1が用紙搬送路に沿ってピックアップロール251と第1搬送ロール252との間(距離d5:図5参照)を搬送された時点で停止される。そのため、プレページシンク信号PrePS_18の立ち下がりt18_eは、駆動モータMOT3の停止状態維持時間post18を加味して、ピックアップロール251が用紙P1の搬送を開始してからd5/S_pro+post18後に設定される。すなわち、駆動モータMOT3の本来の立ち上がり時間(3×d1+d2−d4)/S_proからd5/S_pro+post18後に設定される。したがって、t18_e=3×d1/S_pro+d2/S_pro−d4/S_pro+d5/S_proと設定される。
クラッチCL1は、駆動モータMOT3からの駆動力をピックアップロール251へ伝達する。そのため、クラッチCL1のプレページシンク信号PrePS_19の立ち上がりt19_sは、駆動モータMOT3の本来の立ち上がり時間(3×d1+d2−d4)/S_proよりも、クラッチCL1の固有の遅延時間pret19だけ早く設定される。すなわち、t19_s=(3×d1+d2−d4)/S_pro−pret19と設定される。
また、クラッチCL1は、用紙P1が用紙搬送路に沿ってピックアップロール251と第1搬送ロール252との間(距離d5:図5参照)を搬送された時点で駆動力の伝達を停止する。そのため、プレページシンク信号PrePS_19の立ち下がりt19_eは、プレページシンク信号PrePS_19の立ち上がりt19_sからd5/S_pro後に設定される。
次に、動作制御部233において算出されるプレページシンク信号PrePS_nについて具体例を示す。
図7は、ページシンク信号PSと各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_nとを示したタイミングチャートの一例である。上記したように、動作制御部233は、ページシンク信号PSを基準として、駆動モータMOT1,MOT4、およびクラッチCL2への電力供給タイミングを算出する。そこで、図7では、駆動モータMOT1に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_20、駆動モータMOT4に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_21、クラッチCL2に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_22とする。ここでは、一例として用紙容器250A(図1参照)に収容された用紙P1が用紙搬送路に沿って搬送される場合について述べる。
駆動モータMOT1は、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、中間転写ベルト203、および二次転写ロール205を駆動する。そのため、Y色画像データの出力開始タイミングに対応付けられるページシンク信号PSの立ち上がり時(t_start=“0”)には、駆動モータMOT1は、予め定めた回転速度を維持する定常回転状態に到達していることが必要である。そのため、駆動モータMOT1のプレページシンク信号PrePS_20は、立ち上がりt20_sがページシンク信号PSの立ち上がりt_startよりも駆動モータMOT1の固有の遅延時間pret20だけ早く設定される。すなわち、t20_s=−pret20と設定される。また、プレページシンク信号PrePS_20の立ち下がりt20_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが第3搬送ロール255を通過し終えるまでの時間(d2+d3+d6)/S_proと、駆動モータMOT1の停止状態維持時間post20とを加算した時間だけ遅らせて設定される。
駆動モータMOT4は、第1搬送ロール252、第2搬送ロール253、レジストロール254、定着ユニット260、および第3搬送ロール255を駆動する。そのため、駆動モータMOT4は、例えば用紙容器250A(図1参照)に収容された用紙P1が用紙搬送路に沿って搬送される場合には、用紙搬送路に沿って搬送される用紙P1の二次転写ロール205の配置位置への到達が、各画像形成ユニット200にて形成された各色トナー像が中間転写ベルト203の移動に伴って二次転写ロール205の配置位置に到達するタイミングに間に合うように、動作を開始する。そして、第3搬送ロール255が用紙P1の搬送を終了した時点で動作を停止する。そこで、駆動モータMOT4のプレページシンク信号PrePS_21の立ち上がりt21_sは、各色トナー像が二次転写ロール205の配置位置に到達する時点よりも、用紙搬送路に沿って用紙P1が第1搬送ロール252から二次転写ロール205に搬送されるまでの時間(d4−d5)/S_proだけ前に設定される。すなわち、駆動モータMOT3のプレページシンク信号PrePS_18の立ち上がりt21_sは、駆動モータMOT4の固有の遅延時間pret21を加味して、t21_s=(3×d1+d2−(d4−d5))/S_pro−pret21と設定される。
なお、用紙容器250B,250Cに収容されている用紙P2,P3をそれぞれ取り出すピックアップロール251と二次転写ロール205とが、それぞれ用紙搬送路に沿って距離d4′,d4″だけ離れて配置されているとした場合には、プレページシンク信号PrePS_18の立ち上がりt18_sは、それぞれt21_s=(3×d1+d2−(d4′−d5))/S_pro−pret21、t21_s=(3×d1+d2−(d4″−d5))/S_pro−pret21と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_21の立ち下がりt21_eは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが第3搬送ロール255を通過し終えるまでの時間(d2+d3+d6)/S_proと、駆動モータMOT4の停止状態維持時間post21とを加算した時間だけ遅らせて設定される。
クラッチCL2は、駆動モータMOT4からの駆動力をレジストロール254へ伝達する。また、レジストロール254は、中間転写ベルト203上の各色トナー像が二次転写ロール205の配置位置に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pを供給する。そのため、クラッチCL2のプレページシンク信号PrePS_22の立ち上がりt22_sは、各色トナー像が二次転写ロール205の配置位置に到達する時点よりも、用紙搬送路に沿って用紙P1がレジストロール254から二次転写ロール205に搬送されるまでの時間d7/S_proだけ前に設定される。すなわち、クラッチCL2のプレページシンク信号PrePS_22の立ち上がりt22_sは、クラッチCL2の固有の遅延時間pret22を加味して、t22_s=(3×d1+d2−d7)/S_pro−pret22と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_22の立ち下がりt22_eは、用紙Pがレジストロール254を通過し終える時間に設定される。例えば、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、各色トナー像が画像形成ユニット200Kから二次転写ロール205に搬送されるまでの時間d2/S_proだけ遅らせて設定される。
次に、後処理制御部400が算出するシート後処理部4に設けられた各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_nについて具体例を示す。
図8は、ページシンク信号PSと各構成要素に関するプレページシンク信号PrePS_nとを示したタイミングチャートの一例である。上記したように、後処理制御部400は、駆動モータMOT7、センサSEN6、さらにはパンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、中綴じステープル機能部405、およびスタッカー容器406への電力供給タイミングを算出する。そこで、図8では、駆動モータMOT7に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_23、センサSEN6に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_24とする。また、パンチ機能部401に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_25、折り機能部403に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_26、端綴じステープル機能部404に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_27、中綴じステープル機能部405に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_28、スタッカー容器406に関して算出されたプレページシンク信号をPrePS_29とする。
ここでまず、本体装置部2とシート後処理部4とに配置された各構成要素の位置関係を説明しておく。図9は、本体装置部2とシート後処理部4とに配置された各構成要素の位置関係を示した図である。図9に示したように、本体装置部2の二次転写ロール205とシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402とは、用紙搬送路に沿って距離d8だけ離れて配置されている。最も上流側に配置された搬送ロール402とパンチ機能部401が機能する用紙搬送路上の位置(以下、「機能位置」という)とは、用紙搬送路に沿って距離d9だけ離れて配置されている。
また、パンチ機能部401の機能位置と折り機能部403の機能位置とは、用紙搬送路に沿って距離d10だけ離れて配置されている。折り機能部403の機能位置と端綴じステープル機能部404の機能位置とは、用紙搬送路に沿って距離d11だけ離れて配置されている。端綴じステープル機能部404の機能位置と中綴じステープル機能部405の機能位置とは、用紙搬送路に沿って距離d12だけ離れて配置されている。さらに、スタッカー容器406は、中綴じステープル機能部405の直下に配置されている。
したがって、画像形成ユニット200Kからシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402に搬送されるまでの時間は、(d2+d8)/S_proである。用紙が用紙搬送路に沿ってシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402からパンチ機能部401の機能位置に搬送されるまでの時間は、d9/S_proである。
また、用紙が用紙搬送路に沿ってパンチ機能部401の機能位置から折り機能部403の機能位置に搬送されるまでの時間は、d10/S_proである。折り機能部403の機能位置から端綴じステープル機能部404の機能位置に搬送されるまでの時間は、d11/S_proである。端綴じステープル機能部404の機能位置から中綴じステープル機能部405の機能位置に搬送されるまでの時間は、d12/S_proである。一方、中綴じステープル機能部405の機能位置からスタッカー容器406までは、用紙Pの落下により搬送されるものとして、経過時間はないと想定する。
そこで、後処理制御部400は、これらの各構成要素の配置位置に起因する用紙の搬送時間差と、不揮発性メモリ104に記憶された各構成要素が有する固有の遅延時間および停止状態維持時間とを加味して、ページシンク信号PSを基準とするシート後処理部4に設けられた各構成要素のプレページシンク信号PrePS_n(n=23〜29)の立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを算出する。
引き続き図8を用いて、シート後処理部4に設けられた各構成要素のプレページシンク信号PrePS_nの立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを具体的に示す。
まず、画像が形成された用紙Pがシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402に搬送される時には、シート後処理部4に配置された搬送ロール402は、定常回転状態に設定されていることが必要である。そのため、搬送ロール402を回転駆動させる駆動モータMOT7のプレページシンク信号PrePS_23の立ち上がりt23_sは、K色画像データの出力終了タイミングに対応付けられたページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pがシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402に到達する時間(d2+d8)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、駆動モータMOT7の固有の遅延時間pret23を加味しておく。すなわち立ち上がりt23_sは、t23_s=t_end+(d2+d8)/S_pro−pret23と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_23の立ち下がりt23_eは、用紙Pがスタッカー容器406に到達する時間に設定される。したがって、立ち下がりt23_eは、用紙Pがシート後処理部4内をスタッカー容器406まで搬送される時間と、各構成要素での機能時間と、さらには駆動モータMOT7の停止状態維持時間post23を加算した時間の後に設定される。
ここで、各構成要素での機能時間は、パンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、および中綴じステープル機能部405の何れを機能させるかは、例えば端綴じステープル機能部404や中綴じステープル機能部405等で束ねて処理される用紙Pの束ね枚数等により異なる。そこで、後処理制御部400は、これらの情報を本体制御部230から取得する。そして、取得した構成要素の指定と束ね枚数に関する情報に基づき各構成要素での機能時間を算出する。ここでは、便宜上各構成要素での機能時間をTとする。すなわち、各構成要素での機能時間Tは、後段で示したパンチ機能部401の機能時間T1、折り機能部403の機能時間T2、端綴じステープル機能部404の機能時間T3、および中綴じステープル機能部405の機能時間T4の何れか一または複数が加算されたものとなる。
そうすると、プレページシンク信号PrePS_23の立ち下がりt23_eは、用紙Pがシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402に到達する時間(d2+d8)/S_proの後、(d9+d10+d11+d12)/S_pro+T+post23を経過した時点となる。
次に、センサSEN6は、用紙搬送路中における残留用紙(ジャム紙)の有無を検出する。そのため、センサSEN6の動作時間は、用紙搬送路中を用紙Pが搬送されるタイミングに対応させ、駆動モータMOT7の動作時間と同様に設定される。したがって、センサSEN6のプレページシンク信号PrePS_24の立ち上がりt24_sは、センサSEN6の固有の遅延時間pret24を加味して、t24_s=t_end+(d2+d8)/S_pro−pret24と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_24の立ち下がりt24_eは、用紙Pがシート後処理部4の最も上流側に配置された搬送ロール402に到達する時間(d2+d8)/S_proの後、(d9+d10+d11+d12)/S_pro+Tを経過した時点となる。
次いで、パンチ機能部401を機能させる場合のパンチ機能部401に関するプレページシンク信号PrePS_25について説明する。プレページシンク信号PrePS_25の立ち上がりt25_sは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pがパンチ機能部401の機能位置に到達する時間(d2+d8+d9)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、パンチ機能部401の固有の遅延時間pret25を加味しておく。すなわち、立ち上がりt25_sは、t25_s=t_end+(d2+d8+d9)/S_pro−pret25と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_25の立ち下がりt25_eは、用紙Pがパンチ機能部401の機能位置に到達した後、パンチ機能部401が機能する時間(以下、「機能時間」という)T1を経過した時点となる。ここで、パンチ機能部401の機能時間T1は、用紙Pの束ね枚数に応じて設定される。すなわち、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報を本体制御部230から取得する。また後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数とパンチ処理に要する時間T1との対応関係をテーブルとして不揮発性メモリ104内に記憶している。それにより、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報とテーブルとに基づいて、パンチ機能部401の機能時間T1を算出する。
折り機能部403を機能させる場合の折り機能部403に関するプレページシンク信号PrePS_26では、立ち上がりt26_sは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが折り機能部403の機能位置に到達する時間(d2+d8+d9+d10)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、折り機能部403の固有の遅延時間pret26を加味しておく。すなわち、立ち上がりt26_sは、t26_s=t_end+(d2+d8+d9+d10)/S_pro−pret26と設定される。なお、ここでの立ち上がりt26_sは、パンチ機能部401を機能させないとして算出されるものである。したがって、パンチ機能部401を機能させる場合には、さらにパンチ機能部401の機能時間T1だけ遅らせることとなる。
また、プレページシンク信号PrePS_26の立ち下がりt26_eは、用紙Pが折り機能部403の機能位置に到達した後、折り機能部403の機能時間T2を経過した時点となる。ここで、折り機能部403の機能時間T2は、用紙Pの束ね枚数に応じて設定される。すなわち、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報を本体制御部230から取得する。また後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数と折り処理に要する機能時間T2との対応関係をテーブルとして不揮発性メモリ104内に記憶している。それにより、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報とテーブルとに基づいて、折り機能部403の機能時間T2を算出する。
続いて、端綴じステープル機能部404を機能させる場合の端綴じステープル機能部404に関するプレページシンク信号PrePS_27では、立ち上がりt27_sは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが端綴じステープル機能部404の機能位置に到達する時間(d2+d8+d9+d10+d11)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、端綴じステープル機能部404の固有の遅延時間pret27を加味しておく。すなわち、立ち上がりt27_sは、t27_s=t_end+(d2+d8+d9+d10+d11)/S_pro−pret27と設定される。なお、ここでの立ち上がりt27_sは、パンチ機能部401および折り機能部403を機能させないとして算出されるものである。したがって、パンチ機能部401を機能させる場合には、さらにパンチ機能部401の機能時間T1だけ遅らせることとなる。なお、端綴じステープル機能部404を機能させる場合には、一般に、折り機能部403は機能させない。
また、プレページシンク信号PrePS_27の立ち下がりt27_eは、用紙Pが端綴じステープル機能部404の機能位置に到達した後、端綴じステープル機能部404の機能時間T3を経過した時点となる。ここで、端綴じステープル機能部404の機能時間T3は、用紙Pの束ね枚数に応じて設定される。すなわち、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報を本体制御部230から取得する。また後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数と端綴じステープル処理に要する機能時間T3との対応関係をテーブルとして不揮発性メモリ104内に記憶している。それにより、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報とテーブルとに基づいて、端綴じステープル機能部404の機能時間T3を算出する。
次の中綴じステープル機能部405を機能させる場合の中綴じステープル機能部405に関するプレページシンク信号PrePS_28では、立ち上がりt28_sは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが端綴じステープル機能部404の機能位置に到達する時間(d2+d8+d9+d10+d11+d12)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、中綴じステープル機能部405の固有の遅延時間pret28を加味しておく。また、中綴じステープル機能部405を機能させる際には、通常、折り機能部403を機能させる。そのため、折り機能部403の機能時間T2が加算される。したがって、立ち上がりt28_sは、t28_s=t_end+(d2+d8+d9+d10+d11+d12)/S_pro+T2−pret28と設定される。なお、ここでの立ち上がりt28_sは、パンチ機能部401および端綴じステープル機能部404を機能させないとして算出されるものである。したがって、パンチ機能部401を機能させる場合には、さらにパンチ機能部401の機能時間T1だけ遅らせることとなる。なお、中綴じステープル機能部405を機能させる場合には、一般に、端綴じステープル機能部404は機能させない。
また、プレページシンク信号PrePS_28の立ち下がりt28_eは、用紙Pが中綴じステープル機能部405の機能位置に到達した後、中綴じステープル機能部405の機能時間T4を経過した時点となる。ここで、中綴じステープル機能部405の機能時間T4は、用紙Pの束ね枚数に応じて設定される。すなわち、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報を本体制御部230から取得する。また後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数と中綴じステープル処理に要する時間T4との対応関係をテーブルとして不揮発性メモリ104内に記憶している。それにより、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報とテーブルとに基づいて、中綴じステープル機能部405の機能時間T4を算出する。
次のスタッカー容器406に関するプレページシンク信号PrePS_29では、立ち上がりt29_sは、ページシンク信号PSの立ち下がりt_endよりも、二次転写ロール205を通過した用紙Pが端綴じステープル機能部404の機能位置に到達する時間(d2+d8+d9+d10+d11+d12)/S_proだけ遅らせて設定される。その際には、スタッカー容器406の固有の遅延時間pret29を加味しておく。また、各構成要素での機能時間Tが加算される。したがって、立ち上がりt29_sは、t29_s=t_end+(d2+d8+d9+d10+d11+d12)/S_pro+T−pret29と設定される。
また、プレページシンク信号PrePS_29の立ち下がりt29_eは、集積された用紙Pの総量に応じて設定される。すなわち、後処理制御部400は、用紙Pの束ね枚数に関する情報や用紙束の数に関する情報を本体制御部230から取得して、集積された用紙Pの総量を算出する。そして、後処理制御部400は、集積された用紙Pの総量に応じてスタッカー容器406の機能時間T5を算出する。
このように、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400それぞれは、ページシンク信号PSを基準として、それぞれが動作制御を行う各構成要素への電力供給タイミングとなるプレページシンク信号PrePS_n(n=18〜29)の立ち上がりtn_sと立ち下がりtn_eとを算出する。そして、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に対応させて、ページシンク信号PSおよびプレページシンク信号PrePS_nに基づき各構成要素への電力供給を制御する。それにより、各構成要素へはそれぞれの動作時間だけ電力供給が行われるので、無駄な電力消費が低減される。また、各構成要素毎に固有の遅延時間等を考慮して電力供給を制御するので、各構成要素の動作開始に遅れが生じることを抑制する。また、各構成要素での安定した動作を確保する。
ここで、複数ページの画像が連続して、または断続的に形成される場合には、ページシンク信号PSも各画像データに対応して、連続的または断続的に本体制御部230にて生成される。そして、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400に送られる。その場合においても、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に対応させて、連続的または断続的に生成されるページシンク信号PSおよび各構成要素への電力供給タイミングとなるプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜29)に基づき各構成要素への電力供給が制御される。
その際に、連続的または断続的にページシンク信号PSが生成される場合において、あるページでのページシンク信号PSを基準とするプレページシンク信号PrePS_nの立ち上がりtn_sが、その前のページでのページシンク信号PSを基準とするプレページシンク信号PrePS_nの立ち下がりtn_eよりも時間が先となる場合には、その構成要素に関しては、連続して動作が継続されることとなる。
また、センサSEN3やセンサSEN6等の残留用紙(ジャム紙)の有無を検出するセンサでは、センサSEN3やセンサSEN6への電力供給がオフされている間、センサSEN3やセンサSEN6からの信号が本体制御部230や後処理制御部400に送られない。そのため、残留用紙の有無を検出する際の各センサでの設定条件等により、本体制御部230や後処理制御部400が残留用紙の有りを検出することがある。
そこで、本体制御部230や後処理制御部400においては、センサSEN3やセンサSEN6でのプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜4、24)が立ち上がっていない期間(立ち上がりtn_sから立ち下がりtn_eまでの期間以外の期間)には、残留用紙の有無の検出処理を行わないように設定してもよい。画像形成装置1内の異常を検出する他のセンサについても、同様に設定してもよい。
さらには、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に同期させて、センサSEN3やセンサSEN6等への電力供給を、プレページシンク信号PrePS_n(n=1〜4、24)の設定に拘わらず強制的にオンに設定してもよい。それにより、画像形成処理の開始前に用紙搬送路中に用紙が残留しているか否かがチェックされる。また、画像形成装置1内の異常を検出する他のセンサについても同様に設定すれば、画像形成装置1に異常が発生しているか否かがチェックされる。
次に、画像形成装置1での動作制御の全体の流れについて示しておく。
図10は、画像形成装置1にて実行される動作制御の流れの一例を示したフローチャートである。図10に示したように、ユーザにより例えば本体装置部2に設けられた操作パネル(不図示)を介して複写指示が行われると(ステップ101)、本体制御部230は、イメージスキャナ部3内のスキャナ制御部350に対して原稿からの画像読込みを指示する(ステップ102)。
それにより、イメージスキャナ部3は、原稿から画像を読み取り、画像データと、読み取った1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を示す読取ページシンク信号とを生成する(ステップ103)。そして、イメージスキャナ部3は、画像データと読取ページシンク信号とを本体装置部2に送る(ステップ104)。
本体装置部2では、本体制御部230が読取ページシンク信号を取得する(ステップ105)。そして本体制御部230は、取得した読取ページシンク信号に基づき、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表すページシンク信号を生成する(ステップ106)。本体制御部230は、生成したページシンク信号を給紙制御部232、動作制御部233、後処理制御部400に送る(ステップ107)。
ページシンク信号を生成した本体制御部230は、ページシンク信号を基準として、センサSEN1〜SEN4、およびレーザ露光部202の光源281やレーザ駆動回路283やスキャナモータMOT2等への電力供給タイミング、各画像形成ユニット200、一次転写ロール204、および二次転写ロール205への高圧電圧の供給タイミング、ヒータHTへの電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜17)を算出する(ステップ108)。
ページシンク信号を取得した給紙制御部232は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT3およびクラッチCL1への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号PrePS_n(n=18〜19)を算出する(ステップ109)。
ページシンク信号を取得した動作制御部233は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT1,MOT4、およびクラッチCL2への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号PrePS_n(n=20〜22)を算出する(ステップ110)。
ページシンク信号を取得した後処理制御部400は、ページシンク信号を基準として、駆動モータMOT7、センサSEN6、さらにはパンチ機能部401、折り機能部403、端綴じステープル機能部404、中綴じステープル機能部405、およびスタッカー容器406への電力供給タイミングを設定するプレページシンク信号PrePS_n(n=23〜29)を算出する(ステップ111)。
そして、本体制御部230、給紙制御部232、動作制御部233、および後処理制御部400は、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に対応させて、ページシンク信号PSおよびプレページシンク信号PrePS_n(1〜29)に基づき各構成要素への電力供給を制御する(ステップ112)。
具体的には、ページシンク信号PSの立ち上がりt_startを基準時間(=“0”)として、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号が時間(−TS)に出力されるとする。そうすると、プリントスタート信号の出力時間(−TS)を画像形成処理の開始基点として、次のように設定される。
すなわち、例えばポリゴンミラー282を回転駆動させるスキャナモータMOT2への電力供給は、プレページシンク信号PrePS_5の立ち上がりt5_sがt5_s=−pret5であるから(図4参照)、プリントスタート信号の(TS−pret5)後に開始される。それにより、プリントスタート信号の出力から(TS−pret5)後にスキャナモータMOT2は回転駆動を開始する。
同様に、各画像形成ユニット200等を駆動する駆動モータMOT1への電力供給は、プレページシンク信号PrePS_20の立ち上がりt20_sがt20_s=−pret20であるから(図7参照)、プリントスタート信号の(TS−pret20)後に開始される。それにより、プリントスタート信号の出力から(TS−pret20)後に駆動モータMOT1は回転駆動を開始する。
また、プリントスタート信号の出力から(TS)後にY色画像データの送信が開始される。プリントスタート信号の出力から(TS+t_end)後にK色画像データの送信が終了される。
さらに、シート後処理部4の搬送ロール402を回転駆動させる駆動モータMOT7への電力供給は、プレページシンク信号PrePS_23の立ち上がりt23_sがt23_s=t_end+(d2+d8)/S_pro−pret23であるから(図8参照)、プリントスタート信号の(TS+t_end+(d2+d8)/S_pro−pret23)後に開始される。それにより、プリントスタート信号の出力から(TS+t_end+(d2+d8)/S_pro−pret23)後に駆動モータMOTは回転駆動を開始する。
なお、各構成要素での動作の終了も同様である。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置1は、本体装置部2にて形成する1ページ分の画像の副走査方向に関する先頭から後端までの画像データ長を表すページシンク信号を生成する。さらに、ページシンク信号PSを基準とする各構成要素の動作タイミングに基づき、各構成要素への電力供給タイミングとなるプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜29)を生成する。そして、画像形成処理の開始を命令するプリントスタート信号に対応させて、ページシンク信号PSおよびプレページシンク信号PrePS_n(n=1〜29)に基づき各構成要素への電力供給を制御する。それにより、各構成要素へはそれぞれの動作時間にて電力供給が行われるので、無駄な電力消費が低減される。また、各構成要素毎に固有の遅延時間(タイムラグ)を考慮して電力供給を制御するので、各構成要素の動作開始に遅れが生じることを抑制する。
本実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成装置に配置された駆動モータ、スキャナモータ、センサ、クラッチを示した図である。 本体制御部のハードウェア構成を示した図である。 ページシンク信号と各構成要素に関するプレページシンク信号とを示したタイミングチャートの一例である。 本体装置部に配置された各構成要素の位置関係を示した図である。 ページシンク信号と各構成要素に関するプレページシンク信号とを示したタイミングチャートの一例である。 ページシンク信号と各構成要素に関するプレページシンク信号とを示したタイミングチャートの一例である。 ページシンク信号と各構成要素に関するプレページシンク信号とを示したタイミングチャートの一例である。 本体装置部とシート後処理部とに配置された各構成要素の位置関係を示した図である。 画像形成装置にて実行される動作制御の流れの一例を示したフローチャートである。
符号の説明
1…画像形成装置、2…本体装置部、3…イメージスキャナ部、4…シート後処理部、230…本体制御部、231…画像処理部、232…給紙制御部、233…動作制御部、400…後処理制御部

Claims (11)

  1. 画像データに基づき画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段に前記画像データを出力する画像データ出力手段と、
    当該装置を構成する構成要素各々に電力を供給する電力供給手段と、
    前記画像形成手段での画像形成過程にて前記構成要素各々が動作する動作タイミングを前記画像データ出力手段から出力される前記画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する算出手段と、
    前記算出手段にて算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて前記電力供給手段から前記構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する設定手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記設定手段は、前記構成要素への電力の供給開始から当該構成要素の動作が安定するまでに要する安定化時間を加味して、前記電力供給開始タイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記設定手段は、前記構成要素が他の当該構成要素を駆動する駆動手段である場合に、当該駆動手段の動作停止状態が強制的に維持される予め定めた時間を加味して前記電力供給終了タイミングを設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記画像の形成開始タイミングと前記画像データの出力開始タイミングとを対応付け、前記設定手段にて設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する電力制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段から検出結果を取得し、当該検出結果に対応して他の前記構成要素に対する動作制御を行う動作制御手段をさらに備え、
    前記動作制御手段は、前記電力制御手段が前記検出手段に対する電力供給を行っていない期間には当該検出手段からの前記検出結果に対応した前記動作制御を行わないことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記検出手段の前記動作タイミングに拘わらず前記画像形成手段での画像形成が開始される前に当該検出手段への電力供給期間を設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の構成要素各々に関する画像形成過程での動作タイミングを、当該画像形成装置にて出力される当該画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する算出手段と、
    前記算出手段にて算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて、前記構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する設定手段と、
    前記設定手段にて設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する電力制御手段と
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  8. 前記設定手段は、前記構成要素への電力の供給開始から当該構成要素の動作が安定するまでに要する安定化時間を加味して、前記電力供給開始タイミングを設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置。
  9. 前記設定手段は、前記構成要素が他の当該構成要素を駆動する駆動手段である場合に、当該駆動手段の動作停止状態が強制的に維持される予め定めた時間を加味して前記電力供給終了タイミングを設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置。
  10. 検出対象の状態変化を検出する一の前記構成要素としての検出手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記検出手段の前記動作タイミングに拘わらず前記画像形成装置での画像形成が開始される前に当該検出手段への電力供給期間を設定することを特徴とする請求項7記載の制御装置。
  11. コンピュータに、
    画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の構成要素各々に関する画像形成過程での動作タイミングを、当該画像形成装置にて出力される当該画像データの出力開始タイミングおよび出力終了タイミングを基準として算出する機能と、
    算出された前記構成要素各々の前記動作タイミングに対応させて、当該構成要素各々への電力供給開始タイミングと電力供給終了タイミングとを設定する機能と、
    設定された前記電力供給開始タイミングと前記電力供給終了タイミングとに応じて前記構成要素への電力供給を制御する機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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