JP2004082626A - カラー印刷装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1ページの印刷においてタイミング信号が1回しか送信されてこないようなインターフェースを有するカラー印刷装置において、各色の画像の印刷開始位置がずれないようにする。
【解決手段】水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信するSHIPPER1〜4を各印刷ユニットに対応して備えており、垂直同期信号生成回路501は、最初に印刷を行う印刷ユニットに対応したSHIPPER1の動作タイミングを規定する垂直同期信号/TOPを受信した後に、受信した水平同期信号/lsyncの数をカウントし、カウントした水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応したSHIPPER2〜4の動作タイミングを規定する信号/TOP2〜4を発生する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー印刷装置及びその制御方法に関し、特に、それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー印刷を行う画像形成装置として、例えばシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の印刷を行う画像形成ユニットを配設し、各色の印刷を順次行うことにより、記録媒体(用紙)に各色の画像を重ね合わせて印刷を行う所謂タンデム方式の画像形成装置が知られている。
【0003】
この方式の画像形成装置では、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを用紙に順次転写してカラー画像を形成するため、各色の画像データの露光タイミングが重要になってくる。すなわち、各色の画像データの露光タイミングが合っていないと、各色の画像間で位置ずれが生じ、印刷された画像の品質が著しく劣化する。
【0004】
かかる場合、露光タイミングは垂直同期信号(/TOP)によって制御され、各色の露光タイミングは副走査方向の位置の補正が可能なように、設定によって補正可能に構成されている。プリンタエンジンから垂直同期信号(/TOP)が1回しかプリンタコントローラに送られないようなインタフェースであると、プリンタコントローラ内のハードウェアによって、一色目以外の色に対するそれぞれの垂直同期信号に対応する露光タイミング信号を生成して出力する必要がある。
【0005】
図2は、1つの垂直同期信号から各色の露光タイミング信号を生成する一般的なタイミング信号生成回路の構成を示すブロック図である。SHIPPER1〜4は4ビットの画像信号を出力する回路であり、それぞれシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の画像データを並列に出力することができる。
【0006】
SHIPPER1はラインカウンタを有しており、一色目の垂直同期信号(/TOP)を受信した後に水平同期信号(/lsync1)をカウントして、所定のライン数カウントしたらSHIPPER2の垂直同期信号として機能する信号/TOPOUT1を出力する。この所定のライン数は、各色の感光ドラム間の距離に相当する。
【0007】
同様に、SHIPPER2もラインカウンタを有しており、SHIPPER1が出力した信号/TOPOUT1を受信した後に水平同期信号(/lsync2)の回数をカウントして、所定のライン数をカウントしたらSHIPPER3の垂直同期信号として機能する信号/TOPOUT2を出力する。以下、同様にSHIPPER3がSHIPPER4へと数珠つなぎ(デイジーチェーン)で各々の色の垂直同期信号として機能する信号を出力することによって各々の色の露光タイミングを制御している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例では以下のような問題が発生する。図3は、プリンタエンジンから送信される垂直同期信号/TOPと各々の水平同期信号/lsync1〜4の時間的関係を示すタイミングチャートである。4本の水平同期信号/lsyncの位相は全て非同期であり、副走査方向の印刷開始位置を1ドット以内のわずかなタイミングで制御することが可能になっている。
【0009】
4本の印刷ドラムにはプロセスのばらつきがあるため、エンジン電源投入時に印刷調整を行い、副走査方向の印刷開始位置が4色きちんと揃うようにエンジンが/lsync1〜4の位相を調整して送信する。そのため、各色の感光ドラム間のずれ(距離或いは動作タイミングの時間差)が各々1000ラインの幅或いは画像データ転送時間に相当すると想定すると、例えば、図3の/lsync2と/lsync3のような位相になっていると、信号/lsync3の方が信号/lsync2の位相よりも前に来ているため、最初の1ラインをとばしてしまい、実際には1001ライン分カウントしていることになり、実際の印刷開始位置よりも3色目が1ライン下にずれて印刷されることになってしまう。
【0010】
カラープリンタは、各色の印刷開始位置が揃っていないと重ね合わせた画像のずれが顕著に見えるため、印刷品質が極端に劣化下してしまう。
【0011】
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、1ページの印刷においてタイミング信号が1回しか送信されてこないようなインターフェースを有するカラー印刷装置において、各色の1ページ分の画像データ(以下、プレーンとも称する)の印刷開始位置がずれないようなカラー印刷装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のカラー印刷装置は、それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置であって、
各印刷ユニットに対応して設けられており、水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信する画像データ送信回路と、
最初に印刷を行う印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第1のタイミング信号を受信した後に、受信した水平同期信号の数をカウントするカウンタと、
前記カウンタの値に応じて、他の印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第2のタイミング信号を発生するタイミング信号生成回路と、を備えている。
【0013】
また、上記目的を達成する本発明のカラー印刷装置の制御方法は、それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信する画像データ送信回路を各印刷ユニットに対応して備えており、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置の制御方法であって、
最初に印刷を行う印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第1のタイミング信号を受信した後に、受信した水平同期信号の数をカウンタによってカウントするカウント工程と、
前記水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第2のタイミング信号を発生するタイミング信号生成工程と、を備えている。
【0014】
すなわち、本発明によれば、それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信する画像データ送信回路を各印刷ユニットに対応して備えており、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置において、最初に印刷を行う印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第1のタイミング信号を受信した後に、受信した水平同期信号の数をカウンタによってカウントし、水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第2のタイミング信号を発生する。
【0015】
このようにすると、1ページの記録媒体の印刷に対して第1のタイミング信号が1回だけ出力されれば、他の他の印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを受信した水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを規定できるので、複数の印刷ユニットによって印刷される画像の重ね合わせ位置を高精度で制御できる。
【0016】
従って、1ページの印刷においてタイミング信号が1回しか送信されてこないようなインターフェースを有するカラー印刷装置において、各色の画像の印刷開始位置のずれを低減し、印刷されたカラー画像の品質が向上される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態例としてのカラー印刷装置の全体構成を示す図である。尚、本実施形態のカラー印刷装置は、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニットが配設された、所謂タンデム方式のカラープリンタである。また、印刷方式の観点から見ると、電子写真方式のページプリンタである。
【0019】
同図において、カラー印刷装置100は、用紙供給/搬送機構、画像形成ユニット部、定着部で構成されている。用紙供給/搬送機構は、給紙カセット101から不図示の給紙ロコによって用紙が搬出されて、待機ローラ117及び、用紙の通過を検出する待機センサ118によって、後述する感光体ドラムに形成されるトナー像と一致するタイミングで画像形成ユニット部へ送られていく。また、両面印刷用の搬送機構として、斜行ローラ107、スイッチバックローラ116を備えている。
【0020】
画像形成ユニット部は、例えばシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の4個の画像形成ユニット108〜111によって構成され、対応するシアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを用紙に転写する。各色の画像データはプリンタコントローラ120から出力され、不図示のレーザ発生回路によってレーザビームに変換されて画像形成ユニット108〜111に送られる。
【0021】
各画像形成ユニット108〜111は、現像容器に収納されたトナーの色を除き、同じ構成であり、感光体ドラム112〜115の周面近傍に不図示の帯電器、レーザ発生回路、現像器、転写器を順次配置する構成である。感光体ドラム112〜115は矢印方向に回転し、先ず帯電器からの電荷付与により、感光体ドラム112〜115の周面を一様に帯電する。次に、レーザ発生回路で発生されたレーザービームによる露光により、感光体ドラム112〜115の周面に静電潜像を形成し、現像器による現像処理によりトナー像を形成する。この時、感光体ドラム112〜115の周面に形成されたトナー像は、現像容器に収納されたトナーによって形成される。このようにして感光体ドラム112〜115の周面に形成されるトナー像は、搬送ベルト106によって画像形成部上を搬送される用紙に転写される。
【0022】
用紙の上面に転写されたトナー像は図1において下から上方向に搬送され、上述と同様の構成の他の画像形成ユニットによって、各々のトナー像が転写され、減法混色に基づくカラー印刷が行われる。
【0023】
また、定着部は熱ロールと圧接ロールで構成された定着ユニット105によって用紙がこの熱ロールと圧接ロール間を挟持搬送される間、用紙への定着処理が行われる。その後、排紙センサ119によって用紙の通過を検出し、分離ローラ104、排紙ローラ103を順次通って排紙トレイ102に排紙される。
【0024】
尚、両面印刷を行う場合には、一旦排紙ローラ103まで搬送された後に、排紙ローラ103が逆方向に回転することによって、斜行ローラ107に引き戻されスイッチバックローラ116を経由して待機ローラ117まで搬送される。ここで、複数ページの印刷を行う場合は、この段階では画像形成ユニット部において2ページ目の表面の転写を行っており、それが終了するまで待機ローラ117で待たされる。その後、2ページ目の用紙が排紙センサ119を通過したのを確認した後に待機ローラ117が回転し、1ページ目の裏面の印刷動作に入る。後の動作は同様に行われることになる。
【0025】
図5は、本実施形態のカラー印刷装置において、1つの垂直同期信号から各色の露光タイミング信号を生成するタイミング信号生成回路の構成を示すブロック図である。図示した回路は図1のプリンタコントローラ120内に設けられている。入力/出力される信号及び201〜204のSHIPPER1〜4は、図2に関して説明した従来のタイミング信号生成回路で説明したものと同様であり説明を省略する。ただし、SHIPPER201〜204は、図2のものとは異なり、それぞれラインカウンタを含んでいない。
【0026】
本実施形態のタイミング信号生成回路は、図2に示した従来のタイミング信号生成回路に加え、垂直同期信号生成回路501とセレクタ505とを含んでいる。なお、メモリ504は、不図示のホストコンピュータからプリンタ固有の言語(ページ記述言語)で記述されたコードデータやイメージデータが不図示のCPUによって変換されたビットマップデータを格納する画像メモリであり、メモリ504に格納されたビットマップデータは、不図示のDMAコントローラによってSHIPPER201〜204へ転送される。SHIPPER201〜204は、パラレルに送られてきた画像データを1ビット、2ビット、4ビットにそれぞれ変換して各色の画像データをエンジンに出力する。
【0027】
セレクタ505には/lsync1〜4の4つの水平同期信号が入力され、そのうち1つの水平同期信号を/lsyncとして出力する。垂直同期信号生成回路501は、ラインカウンタ502(以降、ラインカウンタ1と呼ぶ)とラインカウンタ503(以降、ラインカウンタ2と呼ぶ)の2つのカウンタから構成され、後述する複数ページの印刷を行う時には、垂直同期信号/TOPを受信する度に、ラインカウンタ1又はラインカウンタ2でのカウントを交互に開始して、それぞれのカウンタで対応する水平同期信号を受信した後の水平同期信号をカウントする。そして、カウント値が所定の値になったらSHIPPER2〜4に垂直同期信号として機能する/TOP2〜4を出力する。
【0028】
図4は、SHIPPER201〜204における垂直同期信号及び画像データVDO1〜4との時間的関係を示すタイミングチャートである。プリンタコントローラがエンジンへプリントコマンドを発行した後、用紙が待機センサ118を通過すると、垂直同期信号/TOPがエンジンから送られてくる。1プレーン目の画像データを出力するSHIPPER1 201は垂直同期信号/TOPを受け取ってから、水平同期信号/lsync1をページの上の空白分のライン数だけカウントした後に1プレーン目の画像データを出力する。
【0029】
例えば、用紙の上にs1ライン分だけ空白をあける設定であれば、水平同期信号/lsync1をs1回カウントした後に画像データが出力されることになる。その後、垂直同期信号からt1ライン分カウントされると2プレーン目の画像データを出力するSHIPPER2 202が起動を始める。ここで、t1ラインとは1プレーン目の感光ドラム115と2プレーン目の感光ドラム114との間のずれ(距離或いは動作タイミングの時間差)に相当するライン数を表している。
【0030】
同様に、垂直同期信号/TOPが送られてきてからt2ライン後には3プレーン目の画像データを出力するSHIPPER3 203が起動を始め、t3ライン後には4プレーン目の画像データを出力するSHIPPER4 204が起動を始め、それぞれの色の画像データを出力する。
【0031】
複数ページの印刷を行う場合には、1ページ目の印刷途中に2ページ目の用紙が搬送されてきて2ページ目の垂直同期信号が入ってくることになる。従って、画像形成ユニット部には同時に2枚の用紙が搬送され、転写されることになる。
【0032】
再び図5に戻って、本実施形態のタイミング信号生成回路の動作について説明する。従来は図2に関して先に説明したように、ラインを各々のプレーンの水平同期信号/lsync1〜/lsync4によってカウントしていたため、図3に示した例のように各々の/lsync1〜/lsync4の位相がバラバラに送られてくると、次のプレーンに対する垂直同期信号のタイミングが1ラインずれてしまう事が発生し得る。その結果、色によって印刷開始位置が副走査方向で異なってしまうことになり、印刷品質が著しく劣化する。
【0033】
本実施形態ではこのような不具合の発生を防止するため、垂直同期信号/TOPが送信された後、最初に送られてくる水平同期信号を常にセレクタ505によって選択して、垂直同期信号生成回路501で、選択された水平同期信号をカウントをするように構成した。こうすることによって、それぞれの水平同期信号の位相にばらつきがあっても、用紙に対する印刷開始位置が副走査方向にずれることはなくなる。なお、以下では、垂直同期信号/TOPが送信された後に最初に送られてくる水平同期信号を/lsyncとして説明する。
【0034】
また、従来のタイミング信号生成回路では、次のプレーンの垂直同期信号を各SHIPPERに設けられたカウンタが、対応する水平同期信号を所定の数だけカウントしたときに出力し、各SHIPPERを数珠つなぎに接続する構成であった。これに対して本実施形態では、カウンタがカウントする水平同期信号は1つの垂直同期信号に対して常に同じであり、各々の感光ドラム間のずれ(距離或いは動作タイミングの時間差)に相当するライン数を積算して、各々のプレーンに対する垂直同期信号を出力する構成とした。例えば、感光ドラム間のずれが1000ラインに相当する距離だとすると、図4のt1が1000ライン、t2が2000ライン、t3が3000ラインとなる。
【0035】
ところが、先に説明したように連続ページ印刷の場合、1ページ目の印刷途中で2ページ目の用紙が搬送されてくる。本実施形態は、このようなときに1ページ目に対するカウント値を保持すると共に2ページ目に対する水平同期信号のカウントを可能とするように、垂直同期信号生成回路501がラインカウンタを2つ備えており、1ページ目と2ページ目とに対する水平同期信号の数を、それぞれのラインカウンタで別個にカウントする。
【0036】
図6は、垂直同期信号生成回路501の入力信号及び出力信号の状態を示すタイミングチャートである。1ページ目の垂直同期信号/TOPがエンジンから送信されてきたら、ラインカウンタ1がイネーブルになり、水平同期信号/lsyncの回数のカウントを開始する。その後、用紙には1色目の画像が転写され始め、ラインカウンタ1の値がt1になったら垂直同期信号生成回路501は次のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP2をSHIPPER2 202に対して出力する。
【0037】
その後、2色目の画像転写が行われる。さらに、ラインカウンタ1の値がt2になると垂直同期信号生成回路501は3番目のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP3をSHIPPER3 203に対して出力する。その後、同様に3色目の画像転写が行われる。そして、最後にラインカウンタ1の値がt3になると最後のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP4をSHIPPER204に対して出力し、その後4色目のプレーンの画像転写が行われる。
【0038】
連続ページ印刷の場合には、上記動作の途中に2ページ目の垂直同期信号/TOPがエンジンから送信されてくる。その場合、2回目の/TOPの受信により、ラインカウンタ2がイネーブルになり、1ページ目の動作と同様に水平同期信号/lsyncの回数のカウントを開始する。その後、同様に2ページ目の垂直同期信号の制御はラインカウンタ2が行う。また、ラインカウンタ1はt3をカウントするとカウント値がクリアされて0になる。
【0039】
図7A及び図7Bは、本実施形態の垂直同期信号生成回路の動作を示すフローチャートである。まず、1ページ目に対する垂直同期信号生成回路の動作について、図7Aを参照して説明する。
【0040】
1ページ目の垂直同期信号/TOPを受信するまではラインカウンタ1及びラインカウンタ2はいずれも動作していない状態である。ステップS701において、エンジンから垂直同期信号/TOPを受信したら、ステップS702に進んでラインカウンタ1のカウントを開始する。ラインカウンタ1は/lsyncを受信する度にアップカウントされ、値がt1になるまでは特に何も処理をせずにカウントを続ける。垂直同期信号/TOPを受信したSHIPPER1 201は、所定のライン数だけ空白をあけた後に、一色目の画像データVDO1をエンジンに出力する。
【0041】
ステップS703においてラインカウンタ1の値がt1となったら、垂直同期信号生成回路501はSHIPPER2に対して、2番目のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP2を生成して、SHIPPER2に対して出力する(ステップS704)。垂直同期信号/TOP2を受信したSHIPPER2は所定のライン数だけ空白をあけた後に、2色目の画像データVDO2をエンジンに出力する。
【0042】
その後もラインカウンタ1はカウントを続け、ステップS705においてカウンタの値がt2となったら、ステップS706に進んで3番目のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP3を生成して、SHIPPER3に対して出力する(ステップS706)。垂直同期信号/TOP3を受信したSHIPPER3は同様に所定のライン数だけ空白をあけた後に、3色目の画像データVDO3をエンジンに出力する。
【0043】
更にラインカウンタはカウントを続け、ステップS707において、カウンタの値がt3となったら、ステップS708に進んで最後のプレーンの垂直同期信号として機能する/TOP4を生成して、SHIPPER4に対して出力する(ステップS708)。垂直同期信号/TOP4を受信したSHIPPER4は同様に所定のライン数だけ空白をあけた後に、最後の画像データVDO4をエンジンに出力する。t3までカウントしたラインカウンタ1は、ステップS709において0にクリアされる。
【0044】
連続ページの印刷を行う場合には、1ページ目に対する印刷の途中で2ページ目の用紙が搬送されてくる。そのため、垂直同期信号生成回路501は、1ページ目のラインカウンタ1と2ページ目のラインカウンタ2とを独立して同時に並列に動作させる。例えば、奇数ページの水平同期信号はラインカウンタ1で、偶数ページの水平同期信号はラインカウンタ2でカウントすると言う具合に、ページ毎に水平同期信号のカウントに使用するラインカウンタを交互に切り替えることによって、同時に2ページ分の垂直同期信号を制御することが可能になる。
【0045】
図7Bは2ページ目に対する垂直同期信号生成回路の動作を示しており、この動作は、図7Aに示した処理の実行中に、2ページ目に対する垂直同期信号/TOPうぃ受信したら、図7Aに示した処理と同様な処理を行う。すなわち、使用するラインカウンタが異なる以外は、図7BのS711〜S719の各ステップは、図7AのS701〜S709の各ステップに対応している。
【0046】
印刷ページ数が3以上であるときは、3ページ目に対する垂直同期信号/TOPを受信したら、ラインカウンタ1によるカウント処理を行うべく、ステップS701〜S709の処理を行い、4ページ目に対する垂直同期信号/TOPを受信したら、ラインカウンタ2によるカウント処理を行うべく、ステップS711〜S719の処理を行い、以降のページに対する垂直同期信号/TOPを受信する度に、2つのラインカウンタを交互に使用した処理を実行し、対応するページに対する垂直同期信号の制御を行う。
【0047】
[その他の実施形態]
上記実施形態では、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の4色の画像データを重ね合わせてカラー画像を形成する、電子写真方式を採用した、所謂タンデム型のページプリンタを例に挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
【0048】
例えば、記録に使用する色の種類は上記の4つに限られず、C、M、Yの3色あるいは他の複数の色であってもよい。また、記録方式としてはトナーを用いた電子写真方式以外の記録方式であってもよい。更に、印刷ユニット間の機械的な位置はタンデム型でなくてもよい。
【0049】
要するに、記録用紙に異なる色の画像を順次記録して重ね合わせることによりカラー画像を印刷するページプリンタであれば、どのようなタイプのプリンタにも本発明は適用できる。
【0050】
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0051】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0052】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0053】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0054】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0056】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図7Aおよび/または図7Bに示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1ページの記録媒体の印刷に対して第1のタイミング信号が1回だけ出力されれば、他の他の印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを受信した水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応した画像データ送信回路の動作タイミングを規定できるので、複数の印刷ユニットによって印刷される画像の重ね合わせ位置を高精度で制御できる。
【0058】
従って、1ページの印刷においてタイミング信号が1回しか送信されてこないようなインターフェースを有するカラー印刷装置において、各色の画像の印刷開始位置のずれを低減し、印刷されたカラー画像の品質が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としてのカラー印刷装置の全体構成を示す図である。
【図2】従来のカラー印刷装置のタイミング信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図3】従来のカラー印刷装置の水平同期信号と各プレーンに対する垂直同期信号の時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る垂直同期信号と各プレーンの画像データ出力の時間的関係を示すタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施形態のタイミング信号生成回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施形態で複数ページの印刷を行う場合における垂直同期信号とカウンタの状態を示すタイミングチャートである。
【図7A】、
【図7B】本発明の実施形態で複数ページの印刷を行う場合の垂直同期信号生成回路の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 カラープリンタ
101 給紙カセット
102 排紙トレイ
103 排紙ローラ
104 分離ローラ
105 定着ユニット
106 搬送ベルト
107 斜行ローラ
108〜111 画像形成ユニット
112〜115 感光体ドラム
116 スイッチバックローラ
117 待機ローラ
118 待機センサ
119 排紙センサ
120 プリンタコントローラ
201〜204 SHIPPER回路
501 垂直同期信号生成回路
502〜503 カウンタ
504 メモリ
505 セレクタ

Claims (14)

  1. それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置であって、
    各印刷ユニットに対応して設けられており、水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信する画像データ送信回路と、
    最初に印刷を行う印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第1のタイミング信号を受信した後に、受信した水平同期信号の数をカウントするカウンタと、
    前記カウンタの値に応じて、他の印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第2のタイミング信号を発生するタイミング信号生成回路と、を備えることを特徴とするカラー印刷装置。
  2. 1ページの印刷を行う間は、同じ画像データ送信手段に入力される水平同期信号を前記カウンタに出力するセレクタを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷装置。
  3. 前記タイミング信号生成回路は、前記カウンタの値が、各印刷ユニットによって印刷される画像が重なり合う動作タイミングの差に相当する数となったときに、前記第2のタイミング信号を発生することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー印刷装置。
  4. 前記カウンタを2つ備え、複数の記録媒体に印刷するときに、異なった記録媒体に対する前記第1のタイミング信号を受信する度に、前記水平同期信号の数をカウントするカウンタを交互に切り替えるスイッチ手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカラー印刷装置。
  5. 各印刷ユニットが、感光体ドラムを有し、電子写真方式によって画像を記録媒体上に印刷することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のカラー印刷装置。
  6. シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の各色に対して前記印刷ユニットを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のカラー印刷装置。
  7. それぞれ異なった色に対応して印刷ユニットを複数有し、水平同期信号が入力されると印刷する画像をライン単位で送信する画像データ送信回路を各印刷ユニットに対応して備えており、各印刷ユニットによる記録媒体上への画像の印刷を順次行ってカラー画像を印刷するカラー印刷装置の制御方法であって、
    最初に印刷を行う印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第1のタイミング信号を受信した後に、受信した水平同期信号の数をカウンタによってカウントするカウント工程と、
    前記水平同期信号の数に応じて、他の印刷ユニットに対応した前記画像データ送信回路の動作タイミングを規定する第2のタイミング信号を発生するタイミング信号生成工程と、を備えることを特徴とするカラー印刷装置の制御方法。
  8. 1ページの印刷を行う間は、同じ画像データ送信手段に入力される水平同期信号を前記カウンタに出力する信号選択工程を更に備えることを特徴とする請求項7に記載のカラー印刷装置の制御方法。
  9. 前記タイミング信号生成工程において、前記カウンタの値が、各印刷ユニットによって印刷される画像が重なり合う動作タイミングの差に相当する数となったときに、前記第2のタイミング信号を発生することを特徴とする請求項7又は8に記載のカラー印刷装置の制御方法。
  10. 前記カウンタを2つ備え、複数の記録媒体に印刷するときに、異なった記録媒体に対する前記第1のタイミング信号を受信する度に、前記水平同期信号の数をカウントするカウンタを交互に切り替えるスイッチ工程を更に備えることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のカラー印刷装置の制御方法。
  11. 各印刷ユニットが、感光体ドラムを有し、電子写真方式によって画像を記録媒体上に印刷することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のカラー印刷装置の制御方法。
  12. 前記カラー印刷装置が、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、ブラック(K)の各色に対して前記印刷ユニットを備えることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のカラー印刷装置の制御方法。
  13. 請求項7から12のいずれか1項に記載のカラー印刷装置の制御方法をコンピュータによって実現するコンピュータプログラム。
  14. 請求項13に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019188619A (ja) * 2018-04-19 2019-10-31 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、タイミング制御プログラム及びタイミング制御方法

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