JP2010025406A - 真空加熱装置及び真空加熱処理方法 - Google Patents

真空加熱装置及び真空加熱処理方法 Download PDF

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弘樹 西河
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Abstract

【課題】簡易な構成で、加熱炉を効果的に冷却して、短時間で真空槽を大気開放させることが可能な真空加熱装置及び真空加熱処理方法を提供する。
【解決手段】真空加熱装置1は、真空槽10と、真空槽10の内部10aを真空雰囲気に排気可能な排気手段20と、真空槽10の内部10aに設けられて被処理物Wを収容する加熱炉31と、加熱炉31に収容された被処理物Wに加熱処理を行う加熱手段33と、加熱炉31に向かって不活性気体Gを吹き付ける送風手段50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、真空雰囲気内で被処理物に加熱処理を行う真空加熱装置及び真空加熱処理方法に関する。
真空雰囲気内の加熱炉で被処理物に加熱処理を行う装置としては、例えば、真空雰囲気内で金属や合金を加熱して溶解させる真空誘導溶解炉などがある。このような真空誘導溶解炉は、外気に対して気密にされた真空槽と、該真空槽の内部で交流電力が供給される誘加熱手段である導加熱コイルと、該誘導加熱コイルの内側に設けられて被処理物である被溶解金属を収容する加熱炉であるルツボとを備えている。また、ルツボの内部には冷却水路が設けられている(例えば、特許文献1参照)。このような真空誘導溶解炉では、真空槽内部を真空雰囲気として、誘導加熱コイルに交流電力を供給すれば、ルツボの内部の被処理物は、発熱して溶解することとなり、溶湯を製造されることとなる。そして、溶湯の製造後には、ルツボ内部の冷却水路に冷却水を通水してルツボ全体を冷却した後に、真空槽の内部を大気圧に開放し、次の操業を行うものとしている。
特開2002−327988号公報
しかしながら、特許文献1の真空誘導溶解炉において、加熱炉であるルツボの温度は、被処理物として例えば金属を溶解する場合には、1200度程度まで上昇することとなる。そして、この温度状態でルツボの内部に冷却水を通水すれば、冷却水が気化してしまうため、安定的に冷却することができなかった。このため、真空槽を大気圧に開放可能とするためには、まず冷却水によって冷却可能な温度までルツボを自然冷却する必要があり、冷却時間によって次の操業までに時間がかかってしまう問題があった。また、冷却水によってルツボを冷却するには、ルツボ内部に冷却水路を設けるとともに、真空槽外部に設けられた冷却水の供給装置とルツボ内部の冷却水路とを接続する構造を設ける必要があり、構造が複雑になってしまう問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で、加熱炉を効果的に冷却して、短時間で真空槽を大気開放させることが可能な真空加熱装置及び真空加熱処理方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の真空加熱装置は、真空槽と、該真空槽の内部を真空雰囲気に排気可能な排気手段と、前記真空槽の内部に設けられて被処理物を収容する加熱炉と、該加熱炉に収容された前記被処理物に加熱処理を行う加熱手段と、前記加熱炉に向かって不活性気体を吹き付ける送風手段とを備えることを特徴としている。
また、本発明の真空加熱処理方法は、所望の気圧となるまで排気を行い、真空槽の内部を真空雰囲気とする排気工程と、該排気工程によって真空雰囲気とされた前記真空槽の内部で、被処理物を加熱炉に収容して加熱処理を行う加熱工程と、該加熱工程後の前記加熱炉に不活性気体を吹き付けて冷却する冷却工程と、該冷却工程によって前記加熱炉を冷却した後に、前記真空槽を大気開放する給気工程とを備えることを特徴としている。
上記の構成及び方法によれば、真空雰囲気で被処理物に対して加熱処理を行う場合には、まず排気工程として、排気手段によって真空槽の内部を排気して真空雰囲気にする。そして加熱工程として、真空槽の内部で加熱手段によって加熱炉に収容された被処理物を加熱することで、被処理物には真空雰囲気で加熱処理が施されることとなる。次に、冷却工程として、送風手段によって加熱炉に向かって不活性気体を吹き付けることで、加熱炉を効果的に冷却することができ、自然冷却と比較して短時間で大気開放可能な温度まで降温させることができる。この際、加熱炉の外側から不活性気体を吹き付けるだけであるので、加熱炉に冷却配管等を設ける必要がなく、加熱炉の内部構造や接続構造が複雑化してしまうことが無い。また、吹き付ける冷却風が不活性気体であることで、加熱炉が酸化してしまうおそれがなく、加熱炉を劣化させずに冷却することができる。そして、給気工程として、真空槽を大気開放することで、加熱処理を施した被処理物を取り出すとともに、新たな被処理物を供給して、次の操業を行うことができるようになる。
また、上記の真空加熱装置において、前記真空槽の内部に不活性気体を供給するガス供給部を備え、前記送風手段は、該ガス供給部によって不活性気体が供給された前記真空槽の内部の気体を給気して吹き付けることが好ましい。
また、上記の真空加熱処理方法において、前記加熱工程後に、前記真空槽の内部に不活性気体を充填させるガス充填工程を備え、前記冷却工程は、該ガス充填工程後に、前記真空槽の内部の気体を給気して、前記加熱炉に向かって吹き付けることによって行われることが好ましい。
上記の構成及び方法によれば、ガス充填工程として、加熱工程後にガス供給部によって真空槽の内部に不活性気体を供給する。そして、冷却工程においては、送風手段によって真空槽の内部の気体を給気して吹き付けることで、予めガス充填工程で供給しておいた不活性気体を循環させて加熱炉に吹き付けることができる。このため、真空槽の内部を、ガス充填工程後の気圧で略一定に保ちつつ、繰り返し加熱炉の冷却を行うことができ、効率的である。
また、上記の真空加熱装置において、前記真空槽の内部の気体を冷却する冷却手段を備え、前記送風手段は、該冷却手段によって冷却された気体を給気することが好ましい。
また、上記の真空加熱処理方法において、前記冷却工程は、前記真空槽の内部の気体を冷却した後に前記加熱炉に向かって吹き付けることによって行われることが好ましい。
上記の構成及び方法によれば、冷却工程において、送風手段は、冷却手段によって冷却された気体を給気して加熱炉に向かって吹き付けるので、加熱炉をより効果的に冷却することができる。
また、上記の真空加熱装置において、前記加熱手段の前記加熱炉の温度を検出する温度センサと、該温度センサによる検出結果に基づいて、前記加熱炉が所定の温度となるまで前記送風手段を駆動させる制御部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、制御部が温度センサによる検出結果に基づいて加熱炉が所定の温度となるまで送風手段を駆動させることで、加熱炉を短時間でかつ自動的に、所定の温度まで冷却することができる。
また、上記の真空加熱装置において、前記被処理物を収容する前記加熱炉であるルツボと、該ルツボの外側に設けられて電源の供給により、前記加熱手段として前記ルツボ内の前記被処理物の加熱を行う誘導加熱コイルとを有し、前記ルツボ内の前記被処理物を溶解させる真空誘導溶解炉であることが好ましい。
この構成によれば、溶解処理後のルツボについて、送風手段によって不活性気体を吹き付けることで、効果的に冷却して、短時間で真空槽を大気開放させることができる。
本発明の真空加熱装置によれば、送風手段を備えることで、簡易な構成で、加熱炉を効果的に冷却して、短時間で真空槽を大気開放させることが可能であり、真空加熱処理によるサイクルタイムを短縮することができる。
本発明の真空加熱処理方法によれば、冷却工程を備えることで、簡易な手段により、加熱炉を効果的に冷却して、短時間で真空槽を大気開放させることが可能であり、サイクルタイムを短縮することができる。
図1及び図2は、この発明に係る実施形態を示していて、真空雰囲気で被処理物を処理する真空処理装置の一例として、金属等を溶解する真空誘導溶解炉を示している。図1及び図2に示すように、真空誘導溶解炉1は、内部10aを気密に閉塞する真空槽10と、真空槽10の内部10aを所定の圧力となるまで排気可能な排気手段である真空ポンプ20と、金属等の被処理物Wを収容するルツボ31を有し、収容された被処理物Wを加熱溶解する溶解処理部30とを備える。さらに、真空誘導溶解炉1は、溶解処理部30によって溶解処理された被処理物Wの溶湯W1が流し込まれる水冷鋳型40と、溶解処理部30のルツボ31を冷却する送風手段50と、各構成を制御する制御部60とを備える。以下に、各構成の詳細について説明する。
真空槽10には、内部10aを大気開放するための大気圧開放用バルブ11と、内部10aに不活性気体Gを供給するガス供給部12が設けられている。ガス供給部12によって供給される不活性気体Gとしては、アルゴンやヘリウムなどの不活性ガス、さらには窒素などの低反応性のガスも含む。大気圧開放用バルブ11及びガス供給部12は制御部60と接続されていて、制御部60による制御のもと、大気圧開放用バルブ11の開閉及びガス供給部12によるガス供給の有無を切り替えることが可能となっている。また、真空槽10には、覗き窓10bが設けられていて、外部から内部10aを観察可能となっている。また、真空ポンプ20は、真空槽10に外部から接続されていて、制御部60による制御のもとオン・オフ切替可能となっている。なお、真空ポンプ20としては、本実施形態では例えば、到達圧力が10−5Pa以下の高真空雰囲気となるまで排気可能な性能を有するものが使用されている。
また、溶解処理部30は、上記ルツボ31を有する加熱炉である溶解炉32と、ルツボ31を加熱する加熱手段33とを有する。溶解炉32のルツボ31は、底付きの筒状の部材で、例えば黒鉛などによって形成されている。加熱手段33は、ルツボ31に断熱材34を介して外装された誘導加熱コイル35と、真空槽10の外部に設けられ、誘導加熱コイル35に高周波電流を供給する加熱用電源36とで構成されている。そして、制御部60による制御のもと、加熱用電源36から誘導加熱コイル35に高周波電流を供給すれば、交流磁界を生じ、特に磁束密度の大きいルツボ31の内部に収容された金属等の被処理物Wには誘導電流(渦電流)が発生することになる。このため、被処理物Wは、誘導電流により発熱して溶解することとなる。
また、水冷鋳型40は、溶解炉32に隣接配置される載置台41上に設けられている。水冷鋳型40の上部にはタンディッシュ42が設けられている。そして、溶解炉32は、図示しない傾動機構によって傾動し、ルツボ31の内部の溶湯をタンディッシュ42から水冷鋳型40に流し込むことが可能となっている。また、載置台41の下部には、ガイド43aによって載置台41を水平移動させる鋳型移動機構43が設けられていて、溶湯W1が流し込まれた水冷鋳型40を回収して、図示しない搬入出口より新しい水冷鋳型40に置き換えることが可能となっている。なお、鋳型移動機構43の駆動、及び、図示しない搬入口の開閉は、制御部60による制御のもと行われるようになっている。
また、送風手段50は、真空槽10の内部10aの気体を給気して排出するブロワ51と、ブロワ51から排出された気体を案内する吐出ノズル52とを有する。真空槽10の上部には、内部10aの気体を循環させることが可能に第一の開口10c及び第二の開口10dを有する循環路10eが設けられていて、ブロワ51は、循環路10eにおいて第二の開口10d近傍に設けられている。なお、ブロワ51は、制御部60に接続されていて、制御部60による制御のもと駆動することが可能となっている。また、吐出ノズル52は、ブロワ51から第二の開口10dを通ってルツボ31に向かって突出していて、ブロワ51から排出される気体をルツボ31に向かって吹き付けることが可能に配置されている。なお、吐出ノズル52は、ルツボ31に気体を吹き付ける場合に近接するように、上下に進退可能な構成としても良い。
また、循環路10eにおいて、ブロワ51よりも第一の開口10c側には、冷却手段として熱交換器70が設けられていて、循環路10eを通過する気体の熱を吸収し、真空槽10の外部に放出することが可能となっている。より具体的には、熱交換器70は、例えば、放熱フィンなどであり、空冷式や水冷式など様々なものが適用可能である。また、熱輸送手段としてヒートシンクなどが設けられていて、真空槽10の外部に設けられた他の強制的に冷却を行う装置に熱輸送して冷却する手段としても良い。そして、送風手段50のブロワ51を駆動して給気を開始すると、真空槽10の内部10aの気体は、第一の開口10cから循環路10eに流入し、まず熱交換器70で冷却された後にブロワ51に給気され、ルツボ31に向かって吹き付けられることとなる。
また、真空誘導溶解炉1には、真空槽10の内部10aの気圧を計測する気圧センサ61と、ルツボ31の温度を検出する温度センサ62とが設けられていて、気圧センサ61及び温度センサ62の検出結果は制御部60に出力されている。そして、制御部60は、これら検出結果に基づいて、各構成の制御を行っている。
以下に、真空誘導溶解炉1による被処理物Wの真空溶解処理を行う工程の詳細について説明するとともに、制御部60による制御の詳細について説明する。
被処理物Wを溶解するには、まず、準備工程として、図示しない供給手段によってルツボ31の内部に所定量の被処理物Wを投入するとともに、新しい水冷鋳型40を載置台41上にセットしておく。次に、排気工程として、真空槽10の内部10aを真空雰囲気に設定する。すなわち、制御部60は、真空ポンプ20を駆動し、真空槽10の内部10aを排気させる。そして、制御部60は、気圧センサ61による検出結果に基づいて、所定の気圧に達した段階で、真空ポンプ20の駆動を停止させる。
次に、加熱工程として、被処理物Wを加熱して溶解処理を行う。すなわち、制御部60は、加熱手段33の加熱用電源36を駆動させて、誘導加熱コイル35に所定の交流電力を供給させる。これによりルツボ31内部の被処理物Wは加熱され、溶解して溶湯W1が製造されることとなる。そして、溶解後は、図示しない傾動機構を駆動することにより、ルツボ31内の溶湯W1は、水冷鋳型40に投入されることとなる。なお、被処理物Wとして金属を溶融した場合には、ルツボ31の温度は、例えば1200℃程度にまで達する。
次に、ガス充填工程として、制御部60は、まずガス供給部12を駆動させて、真空槽10の内部10aに不活性気体Gを供給する。この際、制御部60は、気圧センサ61の検出結果を監視していて、予め設定された気圧となるまで真空槽10の内部10aに不活性気体Gを充填させる。なお、設定する気圧としては、大気圧以下であれば良い。
次に、冷却工程として、ルツボ31の冷却を行う。すなわち、制御部60は、送風手段50のブロワ51を駆動して、給気を行わせる。真空槽10の内部10aには、ガス充填工程で供給された不活性気体Gが充填されているので、ブロワ51の駆動に伴って、この不活性気体Gが第一の開口10cから熱交換器70を経由してブロワ51に給気されることとなる。このため、送風手段50の吐出ノズル52からは、熱交換器70によって冷却された不活性気体Gが吐出されることとなり、ルツボ31は、この不活性気体Gが吹き付けられることによって冷却されることとなる。そして、ルツボ31に吹き付けられた不活性気体Gは、再び熱交換器70で冷却された後、ブロワ51から吐出され、ルツボ31を繰り返し冷却することとなる。この際、制御部60は、ルツボ31の温度を温度センサ62の検出結果に基づいて監視している。そして、制御部60は、ルツボ31が予め設定されている温度となるまで冷却を継続して行う。ここで、具体的に設定する温度としては、例えば、ルツボ31の温度で、例えば150℃程度である。なお、上記のようにルツボ31の冷却を行うと同時に、水冷鋳型40についても別途冷却を行っている。
そして、ルツボ31が設定した温度まで冷却されたら、送風手段50のブロワ51の駆動を停止し、次に給気工程として、制御部60は、大気圧開放用バルブ11を駆動し、真空槽10の内部10aを大気開放させる。そして、最後に搬出工程として、冷却した水冷鋳型40を図示しない搬入出口から搬出することで、再び準備工程から次の操業が行える状態となる。
以上のように、本実施形態の真空誘導溶解炉1では、制御部60による制御のもと、送風手段50によって不活性気体Gを吹き付けることで、ルツボ31を自動的にかつ効果的に冷却することができ、自然冷却と比較して短時間で大気開放可能な温度まで降温させることができる。具体的には、上記のように溶解時でルツボ31が1200℃程度まで昇温した状態から150℃まで冷却させる場合において、自然冷却では8時間以上放置する必要があるのに対し、送風手段50を備えることで、1〜2時間程度の冷却で150℃まで降温させることができ、冷却時間を1/4以下に短縮することができる。このため、被処理物Wの溶解処理において、準備工程から搬出工程までのサイクルタイムの低減を図ることができる。また、送風手段50によってルツボ31に向かって不活性気体Gを吹き付けるだけであるので、ルツボ31に冷却配管などを設ける必要がなく、ルツボ31の内部構造や接続構造が複雑化してしまうことが無い。また、吹き付ける気体が不活性気体であることで冷却工程に伴ってルツボ31が酸化してしまうおそれがなく、ルツボ31を劣化させずに冷却することができる。
また、本実施形態では、送風手段50では、予め真空槽10の内部10aに供給された不活性気体Gを循環させて、ルツボ31に吹き付けているので、真空槽10の内部10aの気圧を略一定に保ちつつ、繰り返しルツボ31の冷却を行うことができるので、より効率的である。また、不活性気体Gを給気する際には、熱交換器70で冷却することで、冷却効果をさらに向上させることができる。なお、上記のように不活性気体Gを循環させる方法に限らず、ガス供給部12から直接ブロワ51へ給気してルツボ31に吹き付けるようにしても良い。また、この際に、真空ポンプ20によって真空槽10の内部10aの気体を排気して、気圧の上昇を抑えるものとしても良い。
また、本実施形態では、真空加熱装置の一例として、真空誘導溶解炉1を例として挙げたが、これに限るものでは無く、真空槽を有し、真空雰囲気で被処理物に対して加熱処理を行う様々な装置に適用可能である。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
この発明の実施形態の真空誘導溶解炉の概要を示す全体図である。 この発明の実施形態の真空誘導溶解炉の概要を示すブロック図である。
符号の説明
1 真空誘導溶解炉(真空処理装置)
10 真空槽
10a 内部
12 ガス供給部
20 真空ポンプ(排気手段)
31 ルツボ(加熱炉)
33 加熱手段
35 誘導加熱コイル
50 送風手段
60 制御部
62 温度センサ
70 熱交換器(冷却手段)
G 不活性気体
W 被処理物
W1 溶湯(被処理物)

Claims (8)

  1. 真空槽と、
    該真空槽の内部を真空雰囲気に排気可能な排気手段と、
    前記真空槽の内部に設けられて被処理物を収容する加熱炉と、
    該加熱炉に収容された前記被処理物に加熱処理を行う加熱手段と、
    前記加熱炉に向かって不活性気体を吹き付ける送風手段とを備えることを特徴とする真空加熱装置。
  2. 請求項1に記載の真空加熱装置において、
    前記真空槽の内部に不活性気体を供給するガス供給部を備え、
    前記送風手段は、該ガス供給部によって不活性気体が供給された前記真空槽の内部の気体を給気して吹き付けることを特徴とする真空加熱装置。
  3. 請求項2に記載の真空加熱装置において、
    前記真空槽の内部の気体を冷却する冷却手段を備え、
    前記送風手段は、該冷却手段によって冷却された気体を給気することを特徴とする真空加熱装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の真空加熱装置において、
    前記加熱炉の温度を検出する温度センサと、
    該温度センサによる検出結果に基づいて、前記加熱炉が所定の温度となるまで前記送風手段を駆動させる制御部とを備えることを特徴とする真空加熱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の真空加熱装置において、
    前記被処理物を収容する前記加熱炉であるルツボと、該ルツボの外側に設けられて電源の供給により、前記加熱手段として前記ルツボ内の前記被処理物の加熱を行う誘導加熱コイルとを有し、前記ルツボ内の前記被処理物を溶解させる真空誘導溶解炉であることを特徴とする真空加熱装置。
  6. 所望の気圧となるまで排気を行い、真空槽の内部を真空雰囲気とする排気工程と、
    該排気工程によって真空雰囲気とされた前記真空槽の内部で、被処理物を加熱炉に収容して加熱処理を行う加熱工程と、
    該加熱工程後の前記加熱炉に不活性気体を吹き付けて冷却する冷却工程と、
    該冷却工程によって前記加熱炉を冷却した後に、前記真空槽を大気開放する給気工程とを備えることを特徴とする被処理物の真空加熱処理方法。
  7. 請求項6に記載の真空加熱処理方法において、
    前記加熱工程後に、前記真空槽の内部に不活性気体を充填させるガス充填工程を備え、
    前記冷却工程は、該ガス充填工程後に、前記真空槽の内部の気体を給気して、前記加熱炉に向かって吹き付けることによって行われることを特徴とする真空加熱処理方法。
  8. 請求項7に記載の真空加熱処理方法において、
    前記冷却工程は、前記真空槽の内部の気体を冷却した後に前記加熱炉に向かって吹き付けることによって行われることを特徴とする真空加熱処理方法。
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