JP2010025200A - 油圧装置及びそれを備える除雪車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油圧装置10は、供給される圧油の流れに応じて駆動するアングル用油圧シリンダ23を駆動するためのものであり、油圧ポンプ31と右側プラウ用操作弁41Rとアキュムレータ42とを備える。油圧ポンプ31は、アングル用油圧シリンダ23に圧油を供給するためのものであり、エンジン30の回転数の増減に応じて圧油の吐出量が変化する用に構成されている。右側プラウ用操作弁41Rは、前記油圧ポンプ31からアングル用油圧シリンダ23に供給される圧油の流れを第1操作レバー43に対する揺動操作に応じて切換可能に構成される。アキュムレータ42は、油圧ポンプ31から右側プラウ用操作弁41Rに通じるポンプ通路46に接続されている。アキュムレータ42は、油圧ポンプ31からの圧油を蓄積可能に構成されている。
【選択図】 図3
Description
図1は、本件発明の第1実施形態の油圧装置10を備える除雪ドーザ11の左側面図である。図2は、図1に示す除雪ドーザ11の平面図である。以下の説明における方向の概念は、除雪ドーザ11を運転する運転者が有する方向の概念と略一致している。
除雪ドーザ11は、道路又は駐車場等に積もった雪を除去するための4輪走行車両である。除雪ドーザ11は、そこに搭載されるエンジン30により走行可能に構成されている。また除雪ドーザ11は、その前部に取付けられたマルチウイングプラウ(以下、単に「マルチプラウ」ともいう)12により、走行しながら雪を除去可能に構成されている。さらに詳細に説明すると、除雪ドーザ11は、駆動源であるエンジン30及び油圧装置10を搭載し、前記エンジン30により走行可能な車両本体13を備える。車両本体13は、エンジン30が搭載される後部に対して前部が揺動可能に設けられている。車両本体13には、後部に対して前部を揺動するためのステアリングシリンダ25(図3参照)が設けられている。ステアリングシリンダ25は、左右一対で構成されており、一方が伸張して他方が収縮すると、車両本体13の前部が揺動するように配設されている。以下では、左右のステアリングシリンダの各々をステアリングシリンダ25L,25Rという場合がある。
マルチプラウ12は、基本的に昇降用アーム14の先端部14aに着脱可能な取付け部20と、この取付け部20に取付けられる2枚のプラウ21,22によって構成される。2枚のプラウ21,22は、取付け部20から左右に夫々延在し、その基端部21a,22aが取付け部20の前端部20aに揺動可能に取付けられている。また2枚のプラウ21,22には、各々を揺動させるためのアングル用油圧シリンダ(以下、単に「アングル用シリンダ」ともいう)23,24が設けられている。
図3は、第1実施形態の油圧装置10の油圧回路を示す回路図である。油圧装置10は、前述のステアリングシリンダ25、チルト用シリンダ18、昇降用シリンダ17及びアングル用シリンダ23,24を備える。油圧装置10は、各シリンダ17,18,23,24,25に対応付けられたステアリング装置及び複数の操作レバー等の操作手段を備えている。油圧装置10は、いずれかの操作手段が操作されると、その操作レバーに対応付けられた各シリンダ17,18,23,24,25に圧油を供給し、各シリンダ17,18,23,24,25を駆動するように構成されている。以下に、油圧装置10の構成について更に詳細に説明する。
ステアリング駆動部33は、ステアリング操作弁35を備える。ステアリング操作弁35は、センタークローズ型の切換弁であり、優先弁32とステアリングシリンダ25L,25Rに接続されている。ステアリング操作弁35は、車両本体13の運転席に設けられる図示しないステアリング装置になされる操作に応じて、ステアリングシリンダ25L,25Rへの圧油の流れを阻止したり、ステアリングシリンダ25L,25Rに流れる圧油の流れる方向を切換えたりするように構成されている。ステアリングシリンダ25L,25Rに流れる圧油の流れる方向が切換わると、ステアリングシリンダ25L,25Rの一方が伸張して、他方が収縮する。これにより車両本体13の前部が後部に対して左又は右方向に揺動し、車両本体13の走行方向が切換わる。
アーム駆動部34は、チルト用操作弁36と昇降用操作弁37とを備える。チルト用操作弁36は、センターオープン型の切換弁であり、優先弁32とチルト用シリンダ18と昇降用操作弁37とに接続されている。チルト用操作弁36は、車両本体13の運転席に設けられるチルト用操作レバー38が中立位置にあるとき、チルト用シリンダ18への圧油の流れを阻止し、チルト用操作レバー38が操作されると、その操作に応じて前記圧油の流れる方向を切換えるように構成されている。チルト用シリンダ18は、前記圧油の流れる方向に応じて伸縮してチルト用アーム15を回動させる。これにより、マルチプラウ12が上下方向にチルトする。またチルト用操作弁36は、チルト用操作レバー38が中立位置にあるとき、油圧ポンプ31から昇降用操作弁37への圧油の流れを許容し、チルト用操作レバー38が操作されると、油圧ポンプ31から前記昇降用操作弁37への圧油の流れを阻止するように構成されている。
図4は、アングル駆動部40の油圧回路を拡大して示す回路図である。図3も参照しつつ、アングル駆動部40について説明する。なお、図3及び図4では、理解しやすくするために、第1及び第2操作レバー43,45を矢印で示す箇所に拡大して示している。アングル駆動部40は、基本的に、右側プラウ用操作弁(以下、単に「右側操作弁」ともいう)41Rと、左側プラウ用操作弁(以下、単に「左側操作弁」ともいう)41Lと、アキュムレータ42とを有する。右側操作弁41Rは、アーム駆動部34(具体的には昇降用切換弁37)と、右側のプラウ21を駆動するためのアングル用シリンダ23とに接続されている。
エンジン30を駆動させることにより油圧ポンプ31から圧油が吐出される。ステアリング装置、チルト用操作レバー38及び昇降用操作レバー39が操作されていない場合、油圧ポンプ31から吐出された圧油は、アーム駆動部34を通過してアングル駆動部40に供給される。アングル駆動部40に供給された圧油は、逆止弁47に導かれる。導かれた圧油の圧力は、逆止弁47の下流側の油圧より高いため、逆止弁47が開く。第1及び第2操作レバー43,45が操作されていない状態では、右側及び左側のアングル用シリンダ23,24への圧油の流れが阻止されている。そのため、逆止弁47を通った圧油は、アキュムレータ42に導かれ蓄積される。
図5は、第2実施形態の油圧装置10Aが備えるアングル駆動部40Aの油圧回路を示す回路図である。第2実施形態の油圧装置10Aは、第1実施形態の油圧装置10と構成が類似している。以下では、第2実施形態の油圧装置10Aの構成について、第1実施形態の油圧装置10と異なる点について説明し、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は、第3実施形態の油圧装置10Bが備えるアングル駆動部40Bの油圧回路を示す回路図である。第3実施形態の油圧装置10Bは、第1実施形態の油圧装置10と構成が類似している。以下では、第3実施形態の油圧装置10Bの構成について、第1実施形態の油圧装置10と異なる構成についてだけ説明し、同一の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。また図3及び4と同様に、図6では、理解しやすくするために、第1及び第2操作レバー43,45を矢印で示す箇所に拡大して示している。
第1乃至第3実施形態では、アキュムレータ42、アンロード弁50,50B、アンロード解除弁51,51Aがアングル駆動部40に適用されているけれども、アーム駆動部34に適用されてもよい。この場合、チルト用シリンダ18及び昇降用シリンダ17の駆動速度を速くすることができる等、第1乃至第3実施形態の場合と同様の作用効果が得られる。
11 除雪ドーザ
12 マルチプラウ
13 車両本体
21 右側プラウ
22 左側プラウ
23 アングル用シリンダ
24 アングル用シリンダ
30 エンジン
31 油圧ポンプ
41L 左側操作弁
41R 右側操作弁
42 アキュムレータ
43 第1操作レバー
44 アングル側油通路
45 第2操作レバー
46 ポンプ油通路
47 逆止弁
50,50B アンロード弁
51,51A アンロード解除弁
57 制御部
58a〜58d リミットスイッチ
60 パイロット機構
61 解除機構
70 リリーフ弁
Claims (2)
- 圧油を吐出する油圧ポンプと、
前記油圧ポンプから吐出される圧油が供給され、前記圧油により駆動する油圧アクチュエータと、
前記油圧ポンプから油圧アクチュエータへ供給される圧油の流れを阻止するものであって、操作手段が操作されると前記圧油の流れを許容する切換弁と、
前記油圧ポンプと前記切換弁とを繋ぐポンプ通路に接続され、前記油圧ポンプから吐出される圧油を蓄積するアキュムレータと、
前記ポンプ通路において前記アキュムレータより油圧ポンプ側に介在し、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータへの圧油の流れを許容し、その反対方向の圧油の流れを阻止する逆止弁と、
前記ポンプ通路において前記逆止弁より前記油圧ポンプ側に接続され、前記アキュムレータ内の圧力が所定の圧力を超えると前記油圧ポンプをアンロードするためのアンロード弁と、
前記操作手段が操作されると、前記油圧ポンプのアンロードを解除するためのアンロード解除手段とを更に備えていることを特徴とする油圧装置。 - 請求項1に記載の油圧装置と、
出力を変更可能な駆動源と、
前記駆動源と前記油圧装置とを搭載し、前記駆動源の出力に応じた走行速度で走行する車両本体と、
除雪するために前記車両本体に設けられ、前記油圧アクチュエータが駆動することにより作動する除雪手段とを備え、
前記油圧装置の前記油圧ポンプは、前記駆動源の出力の増減に応じて吐出量を増減するように構成されていることを特徴とする除雪車両。
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