JP2010025146A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】2ポンプシステムを前提として、両油圧ポンプの負荷を均等化してポンプ寿命を高める。
【解決手段】油圧アクチュエータ群を二つのグループG1,G2に分け、第1、第2両油圧ポンプ20,21によってグループ別に駆動するように構成されたショベル回路に、木材処理用のプロセッサアクチュエータを接続し、このプロセッサ用アクチュエータのうち、最大必要流量が一方の油圧ポンプのみによって賄い得る単流相当である油圧アクチュエータに対し、両油圧ポンプ20,21の吐出油を、それぞれの吐出流量の合計が上記単流相当となる頭切り状態で合流させて供給する小合流制御を行うように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は複数の油圧アクチュエータを有し、その油圧源として二つの油圧ポンプを備えた2ポンプシステムの作業機械に関するものである。
油圧ショベルは、図5に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載されてベースマシンBが構成されるとともに、ベースマシンBの上部旋回体2に、ブーム3、アーム4、バケット5及びこれらを作動させるブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)6〜8から成るショベルアタッチメントA1が装着されて構成され、掘削、積み込み作業等を行う。
また、他の油圧アクチュエータとして、下部走行体1を走行駆動する左右の走行モータと、上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ(いずれも図示しない)が設けられている。
この油圧ショベルにおいては、全油圧アクチュエータを二つのグループに分け、両グループのアクチュエータ群を別々の油圧ポンプ(第1及び第2油圧ポンプ)で駆動する構成をとるのが一般的である。
以上の構成は特許文献1に示されている。
一方、この油圧ショベルを他の作業機械、たとえば樹木の切断、枝打ち、運搬等を行う木材処理機に転用する場合がある。
この場合、図6に示すようにショベルアタッチメントA1の先端からバケット5が取外され、代わりに木材処理ユニット(以下、通称に従ってプロセッサという)9が装着されて木材処理アタッチメントA2が構成される。
プロセッサ9は、大きな木を伐るビッグソー、小さな木を伐るスモールソー、木材をつかんで運搬するグラブ、木材を滑らせて枝打ちを行うホイール、これらを一括したフレームとしてのハーベスタ、及びこれらを作動させる複数の油圧アクチュエータ(以下、これらを総称してプロセッサ用アクチュエータという)とによって構成される。
このプロセッサ9をアタッチメント先端に取付けて、油圧ショベルから木材処理機に転換する場合、プロセッサ用アクチュエータはたとえば第2グループに接続され、同グループのショベル用アクチュエータ(走行、旋回両モータとブーム、アーム両シリンダ)ととともに第2ポンプからの吐出油によって駆動される。
木材処理機については特許文献2,3に示されている。
特開2001−295804号公報 特開2002−154104号公報 特開昭52−57597号公報
ところが、上記構成によると、プロセッサ用アクチュエータが加わった分、第2油圧ポンプの負荷頻度が高くなる。しかも、木材処理機においてはプロセッサ用アクチュエータが高頻度で使用されるため、同ポンプのカップリングやベアリングの破損リスクが高くなり、第1油圧ポンプよりも寿命が格段に短くなるという問題が生じていた。
なお、プロセッサ用アクチュエータ専用の油圧ポンプを増設することが考えられるが、同ポンプを含めた設備コストが高くなるとともに、追加設備のためのスペースの確保が困難であるため現実的でない。
そこで本発明は、2ポンプシステムを前提として、両油圧ポンプの負荷を均等化してポンプ寿命を高めることができる作業機械を提供するものである。
請求項1の発明は、油圧アクチュエータ群を二つのグループに分け、第1、第2両油圧ポンプによってグループ別に駆動するように構成された作業機械において、最大必要流量が一方の油圧ポンプのみによって賄い得る単流相当である油圧アクチュエータに対し、両油圧ポンプの吐出油を、それぞれの吐出流量の合計が上記単流相当となる頭切り状態で合流させて供給する小合流制御を行うように構成したものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、最大必要流量が一方の油圧ポンプのみで賄い得る単流相当である小流量アクチュエータと、最大必要流量が両油圧ポンプの最大吐出量の合計でのみ賄い得る合流相当である大流量アクチュエータとを併備し、上記小流量アクチュエータの作動時に小合流制御を行い、上記大流量油圧アクチュエータの作動時には両油圧ポンプの吐出量の合計が合流相当となる状態で合流させて供給する大合流制御を行うように構成されたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、ベースマシンに作業アタッチメントが装着され、この作業アタッチメントは、ブームの先端にアーム、このアームの先端に作業機がそれぞれ取付けられて成り、この作業機用の小流量アクチュエータの作動時に小合流制御を行うように構成されたものである。
請求項4の発明は、請求項3の構成において、作業機として、樹木の切断、枝打ち、運搬等の木材処理を行う木材処理ユニットが取付けられたものである。
請求項5の発明は、請求項3または4の構成において、小流量油圧アクチュエータの作動と、ベースマシン、ブームまたはアームの動作が同時に行われる複合操作時に、両油圧ポンプの吐出流量の合計が単流相当以上で合流相当以下の値となるように、少なくとも一方の油圧ポンプの吐出量を割り増すように構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項5の構成において、各油圧アクチュエータの作動を指令する操作手段の操作量に応じて、操作量が大きいほど要求流量が大きいとしてポンプ吐出量を制御するポジコン制御を行うこと前提として、ブーム上げ動作を含む複合操作時において、ブーム上げ操作量が設定値以上となったときに、小合流アクチュエータについての小合流制御を解除し、一方の油圧ポンプの吐出油のみを供給する単流制御に切換えるように構成されたものである。
本発明によると、一つのポンプの吐出油で賄い得る単流相当の油圧アクチュエータに対して、二つの油圧ポンプの吐出油を、その合計流量が単流相当となる頭切り状態で合流させて供給する小合流制御を行う構成としたから、使用頻度の高い油圧アクチュエータ(請求項3では作業機用の油圧アクチュエータ、請求項4ではプロセッサ用の油圧アクチュエータ)を制御対象とすることにより、両油圧ポンプの負荷を均等化させて破損リスクを軽減し、結果として両ポンプの寿命を改善することができる。
この場合、請求項2の発明によると、小合流を要する小流量アクチュエータと、大合流を要する大流量アクチュエータとを併備する機械において、アクチュエータに応じて、頭切りした小合流作用と頭切り無しの大合流作用を使い分けることができるため、ポンプ保護と、大流量による作業機能確保の二つの機能を両立させることができる。
また、請求項5,6の発明によると、小流量油圧アクチュエータの作動とベースマシン、ブームまたはアームの動作が同時に行われる複合操作時に、供給流量を小合流制御時よりも割り増すため、流量不足を回避することができる。
ところで、ブーム上げ動作を含む複合操作時において、ブーム上げの作動圧が高いことからブーム上げ用の流量が不足傾向となる。とくに、ポジコン制御を行う機械において、ブーム上げ操作量の増加(ブーム急速上げ指令)に応じてポンプ吐出量を増加させても、思うようにブーム上げ速度が上がらない事態が発生する。
この点、請求項6の発明によると、ブーム上げ操作量が設定値以上となったときに小合流制御を解除して単流制御に切換えるため、ブーム上げ用に十分な流量を確保し、ブームの急速上げ動作を確保することができる。
本発明の実施形態を図1〜図4によって説明する。
実施形態では、油圧ショベルのアタッチメント先端にプロセッサを取付けて木材処理機を構成した場合を例にとって説明する。
図1はショベル本来の油圧回路(ショベル回路)の構成を示す。
このショベル回路においては、油圧アクチュエータとして、ブーム、アーム、バケット各シリンダ6,7,8のほか、左右の走行モータ10,11と旋回モータ12とを具備している。
この油圧アクチュエータ群、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット式のコントロールバルブ群は、第1及び第2の二つのグループG1,G2に分けられている。
図右側の第1グループG1は、右走行モータ11、ブームシリンダ6、バケットシリンダ8、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブ13,14,15から成っている。
なお、アームシリンダ7を増速させるためのアーム二速用コントロールバルブがこの第1グループに設けられる場合がある。
図左側の第2グループG2は、左走行モータ10、旋回モータ12、アームシリンダ7、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブ16,17,18から成っている。
この両グループG1,G2の各コントロールバルブ13〜15,16〜18は、それぞれ走行モータ用コントロールバルブ13,16を最上流側にしてセンターバイパスラインC1,C2によりタンデムに接続される一方、走行用以外の各コントロールバルブ14,15,17,18については、センターバイパスラインC1,C2とは別に設けられた圧油供給ラインLにパラレルに接続されている。Tはタンクである。
また、コントロールバルブごとにリモコン弁が設けられるとともに、このリモコン弁のパイロット圧をコントロールバルブ操作量として検出する圧力センサが設けられている。但し、ここでは請求項6の発明と関係するブーム上げパイロット圧を検出する圧力センサ19のみを図示し、他は図示省略している。
一方、油圧アクチュエータ群に対する圧油供給源として、第1グループG1を受け持つ第1油圧ポンプ20と、第2グループG2を受け持つ第2油圧ポンプ21とが設けられている。
両油圧ポンプ20,21にはポンプレギュレータ22,23が設けられ、両油圧ポンプ20,21の吐出量(傾転)がこのレギュレータ22,23を通じてショベルコントローラ24によって制御される。
ここで、ポンプ吐出量は、アクチュエータごとのリモコン弁の操作量が大きいほど要求流量が大きいとするポジコン制御によって制御される。
ショベル回路においては、走行しながら旋回する等の走行操作を含む複合操作時(走行複合操作時)に、左右の走行モータ10,11に同量の油を供給して同速で駆動する必要があるため、上記のように左右の走行モータ10,11を別グループG2,G1に分け、走行複合操作時以外は別ポンプで駆動する一方、走行複合操作時に同一ポンプの吐出油を両走行モータ10,11に分配供給する構成がとられる。
従って、走行複合操作時とそれ以外とで両油圧ポンプ20,21からの油の流路を切換える必要がある。
そこで、両油圧ポンプ20,21のポンプラインにこの切換えを行うための走行直進弁(以下、一般的な略称に従って走直弁という)25が設けられ、両ポンプ20,21の吐出油が走直弁25を介して、または直接、両グループG1,G2に供給されるようになっている。
走直弁25は、単独操作位置(後述する合流/単流の観点でいうと単流位置)イと、複合操作位置(同、合流位置)ロとを有し、かつ、二つのポンプポートP1,P2と、二つのアクチュエータポートa,bを備えた二位置4ポートの油圧パイロット切換弁として構成され、両油圧ポンプ20,21のポンプラインに接続されている。
この走直弁25は、ショベルコントローラ24からの指令に基づく電磁比例式の切換制御弁としての走直制御弁26の二次圧によって切換制御される。27は走直制御弁26の二次側と走直弁25のパイロットポートとを結ぶ走直パイロットラインである。
ショベルコントローラ24には、各リモコン弁の操作量に応じた操作信号(圧力センサ19からのブーム上げパイロット圧信号Ps1を含むパイロット圧信号)が入力され、走行操作と、それ以外の操作(作業操作)が別々に行なわれる単独操作時には走直弁25が図示の単独操作位置イとなる。
この状態では、第1ポンプ20の吐出油が走直弁5の通路P1−bを通って第1グループG1に、第2ポンプ21の吐出油が直接、第2グループG2にそれぞれ供給される。
一方、走行操作と作業操作が同時に行なわれる走行複合操作時には、走直弁25がショベルコントローラ24からの信号に基づいて単独操作位置イから複合操作位置ロに切換わる。
この状態では、第1ポンプ20の吐出油が走直弁25の通路P1−a、及び圧油供給ラインLを通って両走行モータ10,11以外の油圧アクチュエータ6,7,8,12にパラレルに供給される一方、第2ポンプ21の吐出油が両走行モータ10,11に分配供給される。
こうして、両走行モータ10,11が共通の第2ポンプ21によって駆動されるため、左右同量ずつ走行操作されれば両走行モータ10,11に同量の油が供給されてこれらが同速で回転する。すなわち、走行直進性が確保される。
また、走直弁25は、同一グループに属する走行モータ10,11以外の複数の油圧アクチュエータが同時に操作される複合操作時にも複合操作位置ロに切換えられる。
この状態で、両油圧ポンプ20,21の吐出油が合流点Oで合流し、この合流作用により複数の油圧アクチュエータが同時に作動するのに必要な流量が確保される。
ところで、走直弁25が複合操作位置ロにセットされた状態で、上記のように第2油圧ポンプ21の吐出油が両グループG1,G2のセンターバイパスラインC1,C2に分配されるため、両グループG1,G2の一方のアクチュエータ作動時に、他方のセンターバイパスラインC1またはC2がタンクTに通じたままだとポンプ吐出油がすべてアンロードされてしまい、アクチュエータが作動しない事態が発生する。
そこで、両センターバイパスラインC1,C2の最下流側に、同ラインC1,C2を必要に応じて閉じるための油圧パイロット式のカット弁28,29が設けられている。
このカット弁28,29は、ショベルコントローラ24からの信号に基づいて電磁式の比例弁(図示省略)から送られるパイロット圧により、図示のようにセンターバイパスラインC1をタンクTに連通させるアンロード位置イと、タンクTに対して遮断するブロック位置ロとの間で切換わり作動する。
この両カット弁28,29のうち第1グループG1側のカット弁28は、第2グループG2側のいずれかのコントロールバルブの操作時に、また第2グループG2側のカット弁29は第1グループG1側のいずれかのコントロールバルブの操作時に、それぞれブロック位置ロに切換わる。
この作用により、両グループG1,G2のアクチュエータ作動が確保される。
以上のショベル回路を備えた油圧ショベルをベースとして木材処理機を構成する場合、プロセッサ9に装備された油圧アクチュエータ群がオプションバルブ30を介して第2グループG2に接続される。
オプションバルブ30は油圧パイロット切換式の方向制御弁として構成され、ソレノイド弁31を介して、図2中のプロセッサコントローラ32によって制御される。図1,2中の33はオプションバルブ30のパイロット油圧源としての第3油圧ポンプ、34はオプションバルブ30のパイロット圧(切換わり状態)を検出してショベルコントローラ24にパイロット圧信号Ps2として送る圧力センサである。
プロセッサ9は、前記のように大きな木を伐るビッグソー、小さな木を伐るスモールソー、ホイールの回転及び開閉運動により木材を滑らせて枝打ちを行うホイール、木材をつかんで運搬するグラブ、これらを一括したフレームとしてのハーベスタ(いずれも図示しない)と、これらを駆動する油圧アクチュエータ(油圧シリンダまたは油圧モータ)35〜40と、これら各アクチュエータの作動を指令するスイッチ41〜46とから成っている。
また、作動するアクチュエータの種類に応じてプロセッサコントローラ32からの信号に基づいて切換わり作動する合流切換スイッチ47が設けられ、この合流切換スイッチ47の切換わり信号がショベルコントローラ24に送られて、合流制御が、「小合流制御」と「大合流制御」のうちから選択され、実行される。
「小合流制御」とは、最大必要流量が第2油圧ポンプ21のみで賄い得る単流相当である小流量アクチュエータ(スモールソーモータ35、ホイール開閉シリンダ38、グラブ開閉シリンダ39、ハーベスタ上げシリンダ40)に対し、両油圧ポンプ20,21の吐出油を、それぞれの吐出流量の合計が単流相当となる頭切り状態(たとえば第1油圧ポンプ20が最大吐出量の45%、第2油圧ポンプ21が55%の比率)で合流させて供給する制御をいう。
これに対し「大合流制御」とは、最大必要流量が両油圧ポンプの最大吐出量の合計でのみ賄い得る合流相当である大流量アクチュエータ(ビッグソーモータ36及びホイール回転モータ37)に対し、両油圧ポンプ20,21の吐出量の合計が合流相当となる状態(頭切り無し=最大吐出量)でフル合流させて供給する制御をいう。
この点の作用を含めた全体の作用を図3,4のフローチャートを併用して説明する。
図3のフローチャートは基本的作用を示す。
制御開始後、ステップS1でプロセッサスイッチ(スイッチ41〜46の少なくともいずれか一つ)がオン操作されたか否かが判断され、YESとなると、ステップS2で、図2中の合流切換スイッチ47の切換わり信号(操作されたスイッチの種類で決まる)に基づいて大合流制御と小合流制御のいずれを実行すべきかが判断される。
すなわち、スモールソー、ホイール開閉、グラブ開閉、ハーベスタ上げの各スイッチ41,44〜46の操作時には小合流制御、ビッグソー、ホイール回転の両スイッチ42,43の操作時には大合流制御と判断される。
大合流制御であると判断されると、ステップS3で図1の走直弁25が合流位置(複合操作位置)ロに切換えられるとともに、ステップS4で両油圧ポンプ20,21が最大傾転に制御される。
これにより、第1、第2両油圧ポンプ20,21の最大吐出量が合流してプロセッサ用アクチュエータ(ビッグソーモータ36またはホイール回転モータ37)に供給される。
一方、小合流制御であると判断されたときも、ステップS5で走直弁25が合流位置(複合操作位置)ロに切換えられるが、続くステップS6で、油圧ポンプ20,21の合流流量が単流相当となる頭切り状態(たとえば最大吐出量の45%:55%)で合流するように両油圧ポンプ20,21の傾転が制御される。
この制御は、ステップS7でプロセッサスイッチがオフされたと判断されるまで続けられ、プロセッサスイッチオフ後、両油圧ポンプ20,21が最小傾転に制御され(ステップS8)、走直弁25の切換が解除(単流位置イに復帰)されて制御終了となる。
このように、必要流量が単流相当(一方のポンプ吐出油のみで賄い得る流量)である油圧アクチュエータの作動時に、両油圧ポンプ20,21の吐出油を頭切り状態で合流させて供給する構成としたから、従来のように第2油圧ポンプ21のみで賄う構成とした場合のように同ポンプ21の負荷頻度が高くなって破損リスクが高くなるという問題を解消し、結果として両油圧ポンプ20,21の寿命を改善(均等化)することができる。
木材処理の実作業計測データをもとに、両油圧ポンプ20,21の寿命改善に関して、掘削作業での寿命を100%とした場合の軸スプライン面圧寿命Laとベアリング寿命Lbについての効果確認を行った。
この結果、従来ではLaが9.6%、Lbが23.9%であったのに対し、Laが137%、Lbが121%の改善をみた。
図4は、プロセッサ用油圧アクチュエータについての小合流制御の実行中(小流量アクチュエータの作動時)にブーム3またはアーム4が操作される複合操作が行われたときの作用を示す。
プロセッサ用油圧アクチュエータに対する小合流または大合流制御に係るステップS11〜ステップS16は図3のステップS1〜ステップS6と同じである。
ステップS17でショベル操作(ブーム動作、アーム動作、旋回動作、走行動作)が有るか否かが判断され、NO(ショベル操作無し)の場合は、図3のステップS7〜ステップS9に相当するステップS18〜ステップS20と進んで制御が終了する。
一方、ステップS17でYES(ショベル操作有り)の場合、ステップS21で両油圧ポンプ20,21の合計流量が単流相当プラスαとなるように両油圧ポンプ20,21の傾転を制御する。
「単流相当プラスα」とは、両油圧ポンプ20,21の吐出流量の合計が単流相当以上でフル合流相当以下の値(たとえば単流相当の1割増し)を意味する。
こうして、ショベル操作との複合操作時には供給流量を小合流制御時よりも割り増すため、プロセッサ用及びショベル用両アクチュエータの流量不足を回避することができる。
ところで、ブーム上げ動作を含む複合操作時において、ブーム上げの作動圧が高いことから、作動圧が低い他のアクチュエータに流量をとられてブーム上げ用の流量が不足傾向となる。
そこで、ステップS22でショベル操作にブーム上げ動作が含まれるか否か、ステップS23でブーム上げパイロット圧(操作量)が設定値以上か否かがそれぞれ判断され、ともにYESの場合にステップS24で走直弁25が単流位置(単独操作位置)イに切換えられる。
この走直弁25の切換えにより、第1油圧ポンプ20の吐出油が第1グループG1に、第2油圧ポンプ21の吐出油がプロセッサ用アクチュエータを含む第2グループG2にそれぞれ供給される。このため、ブーム上げ用に十分な流量を確保し、ブームの急速上げ動作を確保することができる。
なお、ステップS25では再度ブーム上げパイロット圧が設定値以上か否かが判断され、NOとなるとステップS26で走直弁25が再び合流位置(複合操作位置)ロに切換得られてステップS22に戻る。
また、ステップS22でブーム上げ操作を含まないと判断されると、ステップS27でショベル操作有りか否かが判断され、ショベル操作無しと判断されるとステップS28で元の小合流制御に切換えてステップS17に戻る。
他の実施形態
(1)上記実施形態では、小流量アクチュエータと大流量アクチュエータとを併備するプロセッサ9を対象として小合流制御と大合流制御の切換えを行う構成をとったが、プロセッサが小流量アクチュエータのみを具備する場合には小合流制御に限って行う構成をとればよい。
(2)上記実施形態では、アタッチメント先端に木材処理用のプロセッサ9を取付けて木材処理機を構成する場合を例にとったが、本発明はこのプロセッサ9以外の作業機が取付けられた2ポンプシステムの機械に広く適用することができる。
本発明の実施形態を示すショベル回路の回路図である。 同、プロセッサ回路の回路図である。 基本的作用を説明するためのフローチャートである。 基本的作用にショベル操作との複合操作時の作用を加えたフローチャートである。 油圧ショベルの概略側面図である。 油圧ショベルの転用例である木材処理機の概略側面図である。
符号の説明
B ベースマシン
A1 作業アタッチメントとしてのショベルアタッチメント
A2 同、木材処理アタッチメント
1 ベースマシンの下部走行体
2 同、上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ
9 プロセッサ(木材処理ユニット)
10,11 左右の走行モータ
12 旋回モータ
19 ブーム上げパイロット圧を検出する圧力センサ
20 第1油圧ポンプ
21 第2油圧ポンプ
24 ショベルコントローラ
25 走直弁
32 プロセッサコントローラ
35 小流量アクチュエータとしてのスモールソーモータ
36 大流量アクチュエータとしてのビッグソーモータ
37 大流量アクチュエータとしてのホイール回転モータ
38 小流量アクチュエータとしてのホイール開閉シリンダ
39 小流量アクチュエータとしてのグラブ開閉シリンダ
40 小流量アクチュエータとしてのハーベスタ上げシリンダ
47 合流切換スイッチ

Claims (6)

  1. 油圧アクチュエータ群を二つのグループに分け、第1、第2両油圧ポンプによってグループ別に駆動するように構成された作業機械において、最大必要流量が一方の油圧ポンプのみによって賄い得る単流相当である油圧アクチュエータに対し、両油圧ポンプの吐出油を、それぞれの吐出流量の合計が上記単流相当となる頭切り状態で合流させて供給する小合流制御を行うように構成したことを特徴とする作業機械。
  2. 最大必要流量が一方の油圧ポンプのみで賄い得る単流相当である小流量アクチュエータと、最大必要流量が両油圧ポンプの最大吐出量の合計でのみ賄い得る合流相当である大流量アクチュエータとを併備し、上記小流量アクチュエータの作動時に小合流制御を行い、上記大流量油圧アクチュエータの作動時には両油圧ポンプの吐出量の合計が合流相当となる状態で合流させて供給する大合流制御を行うように構成されたことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
  3. ベースマシンに作業アタッチメントが装着され、この作業アタッチメントは、ブームの先端にアーム、このアームの先端に作業機がそれぞれ取付けられて成り、この作業機用の小流量アクチュエータの作動時に小合流制御を行うように構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  4. 作業機として、樹木の切断、枝打ち、運搬等の木材処理を行う木材処理ユニットが取付けられたことを特徴とする請求項3記載の作業機械。
  5. 小流量油圧アクチュエータの作動と、ベースマシン、ブームまたはアームの動作が同時に行われる複合操作時に、両油圧ポンプの吐出流量の合計が単流相当以上で合流相当以下の値となるように、少なくとも一方の油圧ポンプの吐出量を割り増すように構成されたことを特徴とする請求項3または4記載の作業機械。
  6. 各油圧アクチュエータの作動を指令する操作手段の操作量に応じて、操作量が大きいほど要求流量が大きいとしてポンプ吐出量を制御するポジコン制御を行うこと前提として、ブーム上げ動作を含む複合操作時において、ブーム上げ操作量が設定値以上となったときに、小合流アクチュエータについての小合流制御を解除し、一方の油圧ポンプの吐出油のみを供給する単流制御に切換えるように構成されたことを特徴とする請求項5記載の作業機械。
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