JP2013147864A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】三ポンプ方式を前提として、カット弁を用いずにクイックヒッチシリンダを高圧で作動させる。
【解決手段】回路全体を第1〜第3回路A,B,Cに分け、各回路を基本的には第1〜第3各ポンプ19,20,21で駆動する三ポンプ/三回路方式をとり、かつ、第3ポンプ21から吐出される第3ポンプ油を第1回路Aまたは第2回路Bに送って第1ポンプ19または第2ポンプ20からの油と合流させる合流弁29を備えた油圧回路において、バケット等の作業装置の着脱用のクイックヒッチシリンダ13を第3回路Cとパラレルの状態で第3ポンプ21に接続する一方、合流弁29に、合流通路33,34及びタンク通路35を第3ポンプ21に対して遮断する第4位置ニを設け、この第4位置ニでクイックヒッチシリンダ13を作動させるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は三回路/三ポンプ方式をとり、かつ、作業アタッチメントのアームに対して作業装置を着脱するためのクイックヒッチ装置を備えた建設機械の油圧回路に関するものである。
油圧ショベルを例にとって背景技術を説明する。
油圧ショベルは、図3に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が地面に対して鉛直な軸Xのまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に、ブーム3、アーム4、作業装置としてのバケット5、及びこれらを作動させるブーム、アーム、バケット各シリンダ6,7,8から成る作業アタッチメント9が装着されて構成される。
また、他の油圧アクチュエータとして、下部走行体1(左右のクローラ)を走行駆動する左右の走行モータ、及び上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ(いずれも図示省略)が設けられる。
この油圧ショベルにおいて、特許文献1に示されているように、旋回動作と他のアクチュエータ動作の独立性を確保することを主眼として、回路全体を、
i 左右両側走行モータのうち一方の走行モータとブームシリンダとが属する第1回路と、
ii 他方の走行モータとアームシリンダとが属する第2回路と、
iii 旋回モータが属する第3回路と
に分け、この三つの回路を基本的には別ポンプ(第1〜第3ポンプ)で駆動する三回路/三ポンプ方式をとるものが公知である。
この公知技術においては、たとえばブーム上げと旋回が同時に行われるブーム上げ/旋回操作時のブーム上げ動作を速やかに行わせることを目的として、第3回路の上流側に合流弁を設けている。
この合流弁は、中立の第1位置と、第2位置とを有し、ブーム上げ/旋回時に第1位置から第2位置に切換わり、この第2位置で、第3ポンプから吐出される第3ポンプ油を旋回モータとパラレルにブームシリンダに供給する(第1ポンプ油と合流させる)ように構成されている。
一方、油圧ショベルにおいて、バケット5または他の作業装置(ブレーカ等)の交換を含めた着脱作業を助ける手段として、図4に示すようにアーム4の先端部にクイックヒッチ装置10が設けられる場合がある(特許文献2参照)。
このクイックヒッチ装置10は、固定、可動両フック11,12と、可動フック12を回動させるクイックヒッチシリンダ(油圧シリンダ)13とを備え、バケット5(作業装置)に設けられたアーム取付用及びリンク取付用の両ピン14,15の一方に固定フック11を引っ掛けた状態で、クイックヒッチシリンダ13を伸長作動させることにより、可動フック12を他方のピンに係合させてバケット5をアーム先端に取付け、またこれと逆の操作によってアーム先端から取外すように構成されている。
このクイックヒッチ装置10を三ポンプ方式の油圧ショベルに採用する場合、クイックヒッチシリンダ13を、いずれかのポンプラインの上流側に、メイン回路に対してパラレルの状態で接続し、回路の圧損による圧力で作動させる構成をとることができる。
特許第3681833号 特開2004−36635号
ところが、上記のように回路の圧損のみでクイックヒッチシリンダ13を作動させる構成では、同シリンダ13の作動圧力が低くなるため、シリンダ負荷が大きい場合(たとえば同シリンダ13や可動フック12の回動支点部分に泥等が付着した場合)にクイックヒッチシリンダ13が圧力不足で十分作動しなくなるおそれがある。
この場合、メイン回路の油圧アクチュエータを作動させて第3ポンプの圧力を上げることが考えられるが、油圧アクチュエータの作動によってクイックヒッチ装置10の位置が変わってしまい、掴み損ないや作業装置の不測の動きが発生するため、好ましくない。
つまり、油圧アクチュエータを作動させずにポンプ圧を上げることが必要となる。
この点の対策として、従来、二ポンプ方式の油圧回路に一般に採用されているカット弁を用い、このカット弁を閉じてポンプ圧を上げた状態でクイックヒッチシリンダ13を作動させるように構成することが考えられる。
しかし、カット弁を追加すると、このカット弁を含めたバルブブロック全体が大型化し、かつ、コストアップするため、とくにミニショベルのようにバルブスペースとコストに制限を受けるショベルには適用困難となる。
そこで本発明は、三ポンプ方式を前提として、カット弁を用いずにクイックヒッチシリンダを高圧で作動させることができる建設機械の油圧回路を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、本発明においては、次の(A)〜(I)のすべての要件を具備するものである。
(A) 下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載され旋回モータによって旋回駆動される上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられた作業アタッチメントを有すること。
(B) 上記作業アタッチメントは、上記上部旋回体に取付けられたブームと、このブームの先端に取付けられたアームと、このアームの先端に着脱自在に取付けられる作業装置と、上記ブームを上げ下げ作動させるブームシリンダと、上記アームを押し引き作動させるアームシリンダと、上記作業装置を作動させる作業装置シリンダとを有すること。
(C) 油圧アクチュエータ回路として、上記ブームシリンダが属する第1回路と、上記アームシリンダが属する第2回路と、上記旋回モータが属する第3回路を備え、上記第1〜第3各回路は油圧アクチュエータごとに作動を制御するための、ブーム用、アーム用、旋回用を含むコントロールバルブを有すること。
(D) 上記第1回路の油圧源としての第1ポンプと、上記第2回路の油圧源としての第2ポンプと、上記第3回路の油圧源としての第3ポンプとを有すること。
(E) 上記第3ポンプから吐出される第3ポンプ油を上記第1及び第2両回路の少なくとも一方に供給する合流通路と、上記第3回路のコントロールバルブを通過した上記第3ポンプ油をタンクに戻すタンク通路を有すること。
(F) 上記合流通路及び上記タンク通路を上記第3ポンプに対して連通/遮断する合流弁を備え、この合流弁は遮断位置を有し、この合流弁の遮断位置で、上記合流通路及びタンク通路の双方を上記第3ポンプに対して遮断するように構成したこと。
(G) 上記作業装置を上記アームに対して着脱するためのクイックヒッチ装置を備え、このクイックヒッチ装置の駆動源であるクイックヒッチシリンダを上記第3回路とパラレルの状態で上記第3ポンプに接続したこと。
(H) 上記第3ポンプとクイックヒッチシリンダを結ぶ管路に、クイックヒッチシリンダを作業装置取付状態に保持する保持弁を設けたこと。
(I) 上記合流弁を上記遮断位置に切換える位置切換手段を具備すること。
この構成によれば、合流弁を遮断位置に切換えて、第3ポンプ油のクイックヒッチシリンダ以外への流出先を遮断するブロック状態を形成し、クイックヒッチシリンダを、第3回路の最高圧力で作動させることができる。
従って、クイックヒッチ装置に泥等が付着した、シリンダ負荷が高い状態でもクイックヒッチシリンダを高圧で力強く作動させてクイックヒッチ動作を完遂させることができる。
しかも、合流弁がカット弁機能を果たすため、カット弁をバルブブロックに追加する必要がない。
従って、バルブブロックの大形化及びコストアップを招くおそれがなく、ミニショベルにも容易に適用することができる。
また、合流弁のみでブロック状態を得ることができるため、合流弁に接続された他のメイン回路の影響(アクチュエータ作動や管路の破損等)を受けるおそれがない。
本発明において、上記合流弁を、パイロットポートに加えられるパイロット圧によって切換わる油圧パイロット切換弁として構成し、上記合流弁を上記遮断位置に切換えるためのパイロットポートをパイロット油圧源に接続する位置とタンクに接続する位置との間で切換わり作動する電磁切換弁である位置切換弁と、位置切換スイッチと、この位置切換スイッチ操作に基づいて上記位置切換弁を切換制御する制御手段によって上記位置切換手段を構成するのが望ましい(請求項2)。
この構成によると、上記合流弁によるブロック状態とその解除の切換えをスイッチ操作のみによって簡単に行うことができる。
本発明によると、三ポンプ方式を前提として、カット弁を用いずにクイックヒッチシリンダを高圧で作動させることができる。
本発明の実施形態を示す回路図である。 同実施形態の合流弁の拡大図である。 本発明の適用対象である油圧ショベルの概略側面図である。 クイックヒッチ装置の概略構成を示す図である。
実施形態は油圧ショベルを適用対象としている。
図1,2に示す実施形態に係る油圧回路においては、油圧アクチュエータ回路として、左走行モータ16とブームシリンダ6とバケットシリンダ8が属する第1回路Aと、右走行モータ17とアームシリンダ7が属する第2回路Bと、旋回モータ18が属する第3回路Cとを備えるとともに、第1回路Aの油圧源としての第1ポンプ19と、第2回路Bの油圧源としての第2ポンプ20と、第3回路Cの油圧源としての第3ポンプ21が設けられている。
各回路A,B,Cには、油圧アクチュエータごとに、図示しないリモコン弁の操作によりストローク作動してアクチュエータ作動を制御する油圧パイロット式のスプール弁であるコントロールバルブ(方向切換弁)が設けられている。
すなわち、第1回路Aには、ブーム用、バケット用、左走行用の各コントロールバルブ22,23,24、第2回路Bにはアーム用と右走行用の両コントロールバルブ25,26、第3回路Cには旋回用のコントロールバルブ27がそれぞれ設けられている。
28は第3ポンプ21のポンプラインに設けられたリリーフ弁である。
なお、図の簡素化のため、他の各ポンプラインに設けられるリリーフ弁等、本発明とは直接関係のない要素、部分の図示を省略している。
また、実機では第2回路Bに予備アクチュエータとそのコントロールバルブ、第3回路にドーザシリンダとそのコントロールバルブがそれぞれ設けられるが、ここでは図示省略している。
第1及び第2両回路A,Bは、図示のように走行用コントロールバルブ24,26がポンプ油の流れの最上流側に位置し、走行操作時に第1ポンプ19から吐出された第1ポンプ油が左走行モータ16に、第2ポンプ20から吐出された第2ポンプ油が右走行モータ17にそれぞれ優先的に供給される。
従って、両走行モータ16,17が同時に駆動される両走行時に、ポンプ流量を両走行モータ16,17に全量供給する操作が行われた場合、第1、第2両回路A,Bにおける走行モータ以外の油圧アクチュエータにはポンプ流量が供給されない。
そこで、両走行時に他のアクチュエータ動作を確保する手段として、第3回路Cに合流弁29が設けられ、両走行時に、第3ポンプ21から第3回路C(旋回モータ18)に向けて吐出される第3ポンプ油を、第1、第2両回路A,Bに供給するように構成されている。
この合流弁29とその関連構成を図2を併用して説明する。
合流弁29は、片側に第1及び第2両パイロットポート29a,29b、反対側に第3パイロットポート29cを備え、パイロット圧の導入/停止、パイロット圧の種類により中立の第1位置イと、第2位置ロと、第3位置ハと、第4位置ニの間で切換わる四位置油圧パイロット切換弁として構成されている。
すなわち、第1〜第3各パイロットポート29a,29b,29cのいずれにもパイロット圧が導入されない状態では、合流弁29は第1位置イにセットされ、第1パイロットポート29aにパイロット圧が導入されると第2位置ロに、第2パイロットポート29bにパイロット圧が導入されると第3位置ハに、第3パイロットポート29cにパイロット圧が導入されると第4位置ニにそれぞれ切換わる。
この合流弁29は、二つの入力ポートと三つの出力ポートを備え、二つの入力ポートの一方が、第3ポンプ21のポンプライン30から分岐して旋回用コントロールバルブ27のブリードオフ通路を通るアンロード通路31に、他方が、ポンプライン30から分岐したパラレル通路32にそれぞれ接続されている。
また、三つの出力ポートのうち、第1の出力ポートは第1合流通路33を介して第1回路Aに、第2の出力ポートは第2合流通路34を介して第2回路Bに、第3の出力ポートはタンク通路35を介して、タンクTに通じるタンクライン36にそれぞれ接続されている。
合流弁29の第1パイロットポート29aは、シャトル弁37を介してブーム下げパイロットライン38と、パイロット油圧源39に通じるパイロット一次圧ライン40とに接続されている。
一方、第2パイロットポート29bは、直接、パイロット一次圧ライン40に接続されている。
また、パイロット一次圧ライン40には、第1及び第2両サイドバイパスライン41,42が接続され、第1サイドバイパスライン41はアーム用コントロールバルブ25のサイドバイパス部25aを通って、タンクTに通じるドレン通路43に接続されている。
これに対し、第2サイドバイパスライン42は、アーム用以外の各コントロールバルブ(図1の上から順に右走行用、左走行用、ブーム用、バケット用の各コントロールバルブ)26,24,22,23のサイドバイパス部26a,24a,22a,23aを直列に通ってドレン通路43に接続されている。
ここで、右、左両走行用コントロールバルブ26,24のサイドバイパス部26a,24aは、同コントロールバルブ26,24の位置に関係なく常に開通状態となり、他のコントロールバルブ(アーム用、ブーム用、バケット用各コントロールバルブ25,22,23)のサイドバイパス部25a,22a,23aは中立で開通、作動状態でブロックとなるように構成されている。
こうして、旋回以外の各コントロールバルブ25,26,24,22,23の操作状況に応じて、合流弁29の第1及び第2両パイロットポート29a,29bに対してパイロット一次圧が供給/遮断されるように構成されている。
ここまでの構成による作用は次の通りである。
一切のアクチュエータ操作が無い状態では、合流弁29は図示のように中立の第1位置イにある。
この第1位置イでは、第3ポンプ油が第1合流通路33を介して第1回路Aのブーム用、バケット用両コントロールバルブ22,23に供給可能となる。
但し、このとき旋回操作がなければアンロード通路31がタンク通路35に接続されるため、第3ポンプ21のポンプ圧が上昇せず、ブームまたはバケット操作があってもアクチュエータ(ブーム、バケット両シリンダ6,8)は合流されない。
(1) ブーム上げ/旋回操作が行われたとき
図1の状態でブーム上げ/旋回操作が行われると、第2バイパスライン42はブーム用コントロールバルブ22のサイドバイパス部22aによって遮断されるが、第1バイパスライン41はドレン通路43に接続された状態のままとなるため、合流弁29の両パイロットポート29a,29bにはパイロット圧は供給されず、合流弁29は第1位置イに保持される。
従って、第3ポンプ油が旋回モータ18とパラレルにブームシリンダ6に供給される。
この場合、旋回圧力>ブーム保持圧であるため、低圧側のブーム保持圧に同調してブーム上げ/旋回が行われる。
一方、合流弁29には、第3ポンプ油を第1合流通路33に導く通路44に絞り44aが設けられ、この絞り44aにより、ブーム上げ/旋回時に、旋回圧力を高め、旋回加速性能を確保するように構成されている。
(2) ブーム下げ操作が行われたとき
図1の状態からブーム下げ操作が行われると、ブーム下げパイロット圧が合流弁29の第1パイロットポート29aに供給されるため、合流弁29が第2位置ロに切換わる。
この第2位置ロでは、アンロード通路31が第1、第2両合流通路33,34に接続される。
ここで、図示のように第1合流通路33に対しては絞り作用が働くため、第3ポンプ油は絞り作用を受けない第2合流通路34に優先的に流れてアーム用コントロールバルブ25に供給され、このときアーム非操作であればタンクTに流れる。
つまり、第3ポンプ油はブームシリンダ6には供給されず、ブーム下げ/旋回時には、ブーム上げ/旋回時と異なり合流は行われないため、旋回圧力が、ブーム下げ圧力に同調して低下することがない。このため、良好な旋回加速性能を確保することができる。
また、ブーム下げパイロット圧を合流弁29の第1パイロットポート29aに導くだけで合流弁29を第2位置ロに切換えることができるため、合流弁29を第2位置ロに切換えるための回路構成が簡単ですむ。
一方、上記合流弁29の第2位置ロでアーム操作があれば、第3ポンプ油がアームシリンダ7に優先的に供給され、アームの動きが増速される。
(3) 両走行操作と他のアクチュエータ操作が行われたとき
左右両走行用コントロールバルブ24,26が操作され、他のコントロールバルブは非操作であれば、サイドバイパスライン41,42がいずれもドレン通路43を通じてタンクTに連通するため、パイロット一次圧は合流弁29の両パイロットポート29a,29bのいずれにも導入されず、合流弁29は第1位置イにある。
この状態で他のアクチュエータ操作が行われると、サイドバイパスライン41,42が、操作されたコントロールバルブのサイドバイパス部によってドレン通路43から遮断されるため、パイロット一次圧が第2パイロットポート29bに導入され、合流弁29が第3位置ハに切換わる。
この第3位置ハでは、第3ポンプ油が、旋回非操作を前提としてアンロード通路31経由で第2合流通路34に流入するとともに、パラレル通路32経由で第1合流通路33に流入し、第1、第2両回路A,Bに供給される。
これにより、第1ポンプ油が左走行モータ16に、第2ポンプ油が右走行モータ17にそれぞれ流れて走行独立状態となる一方で、第3ポンプ油によって走行以外のアクチュエータ動作を確保することができる。
この油圧回路においては、合流弁29における第1位置イを挟んで第2,第3両位置ロ,ハと反対側に遮断位置としての第4位置ニが設けられ、第1、第2両パイロットポート29a,29bと反対側の第3パイロットポート29cにパイロット圧が導入されたときに合流弁29がこの第4位置ニに切換わるように構成されている。
合流弁29をこの第4位置ニに切換える位置切換手段として、第3パイロットポート29cとパイロット油圧源39及びタンクTとを結ぶパイロットライン45に電磁切換弁である位置切換弁46が設けられ、この位置切換弁46が励磁されたときに、図示のタンク位置イからパイロット圧供給位置ロに切換わって第3パイロットポート29cにパイロット圧(パイロット油圧源39の一次圧)が供給され、合流弁29が第4位置ニに切換わる。
この第4位置ニで、第1、第2両合流通路33,34及びタンク通路35の双方が第3ポンプ21に対して遮断される。
すなわち、タンクT及び第1、第2両回路A,Bの各油圧アクチュエータのいずれに対しても第3ポンプ油の流れを遮断する「ブロック状態」となり、旋回非操作状態で第3ポンプ油の流出先が全く無くなる。
一方、第3ポンプ21のポンプライン30の最上流側にクイックヒッチシリンダ13が電磁切換弁である掴み/外し切換弁47を介して接続されている。
掴み/外し切換弁47は、非励磁で掴み位置イ、励磁で外し位置ロとなり、掴み位置イでクイックヒッチシリンダ13が伸長作動して図4の可動フック12を押し出し、外し位置ロで同シリンダ13が縮小作動して同フック12を引っ張る。
すなわち、掴み位置イで掴み動作が行われてバケット5等の作業装置をアーム先端に取付け、外し位置ロで外し動作が行われて作業装置をアーム先端から取外すことができる。
ここで、クイックヒッチシリンダ13と第3ポンプ21を結ぶ管路に、同シリンダ13を伸長状態(作業装置取付状態)に保持するパイロットチェック弁である保持弁48が設けられている。
また、位置、掴み/外し両切換弁46,47の制御手段として、掴み/外し切換スイッチ49と、位置切換スイッチ50が設けられるとともに、この両スイッチ49,50の操作に基づいて両切換弁46,47を励磁/非励磁するコントローラ51が設けられている。
次にクイックヒッチ動作について説明する。
オペレータは、上述したように、作業装置をアーム先端に取り付けたいとき、あるいは作業装置をアーム先端から取り外したいときには、掴み/外し切換スイッチ49を操作する。
たとえば、作業装置をアーム先端に取り付けたいときは、掴み/外し切換スイッチ49を掴み側に切り換える。コントローラ51は、掴み/外し切換スイッチ49が掴み側に切り換わったことを検出すると、掴み/外し切換弁47を非励磁として掴み位置イとする。
この状態で、第3ポンプ油がクイックヒッチシリンダ13のヘッド側に流入して同シリンダ13が伸長作動し、掴み動作が行われる。
このとき、クイックヒッチ装置に泥等が付着した、シリンダ負荷が高い状態にあるときには、掴み動作がスムーズに動作しないときがある。
この場合、オペレータは位置切換スイッチ50をON操作する。この位置切換スイッチ50のON操作によって、合流弁29の第3パイロットポート29cにパイロット圧が供給されて合流弁29が第4位置ニに切換わり、前記のように合流弁29を経由する第3ポンプ油の流れがすべて遮断される「ブロック状態」となる。
このように回路を「ブロック状態」に切り換えることにより、第3ポンプ21の吐出圧力はリリーフ弁28で決まる最高圧力まで上昇するため、クイックヒッチシリンダ13はストロークエンドまで伸長作動し、強い力で掴み動作を行わせることができる。
ここで、クイックヒッチシリンダ13は、容量が小さくて短時間でストロークエンドに達する。
そこで、位置切換スイッチ50がON操作された時点から予め設定した時間(クイックヒッチシリンダ13がストロークエンドに達するのに必要な時間)が経過した時点で位置切換弁46を非励磁としてタンク位置イに戻すように構成するのがよい。
この状態で、合流弁29は、アクチュエータ操作がなければ第1位置イに復帰し、アクチュエータ操作があればその操作に応じた位置(第2位置ロまたは第3位置)に切換わるので、回路が通常の作業状態となり、アクチュエータ操作に応じた作業を行うことができる。
この通常作業中、クイックヒッチシリンダ13はアクチュエータ動作によって発生する圧力(「ブロック状態」のときよりも低い圧力)を加えられるため、油温低下による油の収縮やシリンダ内部漏れ等によるクイックヒッチ装置10のがたつきが防止される。
また、クイックヒッチシリンダ13は保持弁48によって伸長状態、すなわち、作業装置取付状態に保持される。
一方、作業装置取外し時には、オペレータは掴み/外し切換スイッチを外し側に操作する。この操作に基づいてコントローラ51は掴み/外し切換弁47を外し位置ロに切り換えるように指令する。これを受けて、掴み/外し切換弁47が励磁されて外し位置ロに切換わる。
これにより、クイックヒッチシリンダ13が縮小作動して外し動作が行われる。
また、このときに、クイックヒッチシリンダ13が思うように動作しないときは上述した掴み動作時と同様にオペレータは位置切換スイッチ50をON操作する。これにより掴み動作同様、回路を「ブロック状態」に切り換えて回路圧を高めることにより、スムーズな外し動作を行うことができる。
なお、位置切換弁46の他の操作方法として、位置切換スイッチ50を、上記設定時間に相当する時間、継続してON操作するようにしてもよい。
ところで、上記実施形態では、合流弁29の第1位置(中立位置)イで、旋回用コントロールバルブ27のブリードオフ通路を通るアンロード通路31を、独立して設けたタンク通路35に接続する構成としたが、アンロード通路31を、第2回路Bのアーム用及び右走行用両コントロールバルブ25,26のブリードオフ通路を通ってタンクTに至るアンロード通路に接続する構成をとってもよい。
A 第1回路
B 第2回路
C 第3回路
T タンク
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ
9 作業アタッチメント
10 クイックヒッチ装置
13 クイックヒッチシリンダ
16 左走行モータ
17 右走行モータ
18 旋回モータ
19 第1ポンプ
20 第2ポンプ
21 第3ポンプ
22 ブーム用コントロールバルブ
23 バケット用コントロールバルブ
24 左走行用コントロールバルブ
25 アーム用コントロールバルブ
26 右走行用コントロールバルブ
27 旋回用コントロールバルブ
28 リリーフ弁
29 合流弁
29a 合流弁の第1パイロットポート
29b 同、第2パイロットポート
29c 同、第3パイロットポート
30 ポンプライン
31 アンロード通路
32 パラレル通路
33 第1合流通路
34 第2合流通路
35 タンク通路
36 タンクライン
39 パイロット油圧源
44 合流弁の通路
45 合流弁のパイロットライン
46 位置切換手段を構成する位置切換弁
47 掴み/外し切換弁
48 クイックヒッチシリンダの保持弁
49 掴み/外し切換スイッチ
50 位置切換手段を構成する位置切換スイッチ
51 同、コントローラ(制御手段)

Claims (2)

  1. 次の(A)〜(I)のすべての要件を具備することを特徴とする建設機械の油圧回路。
    (A) 下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載され旋回モータによって旋回駆動される上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられた作業アタッチメントを有すること。
    (B) 上記作業アタッチメントは、上記上部旋回体に取付けられたブームと、このブームの先端に取付けられたアームと、このアームの先端に着脱自在に取付けられる作業装置と、上記ブームを上げ下げ作動させるブームシリンダと、上記アームを押し引き作動させるアームシリンダと、上記作業装置を作動させる作業装置シリンダとを有すること。
    (C) 油圧アクチュエータ回路として、上記ブームシリンダが属する第1回路と、上記アームシリンダが属する第2回路と、上記旋回モータが属する第3回路を備え、上記第1〜第3各回路は油圧アクチュエータごとに作動を制御するための、ブーム用、アーム用、旋回用を含むコントロールバルブを有すること。
    (D) 上記第1回路の油圧源としての第1ポンプと、上記第2回路の油圧源としての第2ポンプと、上記第3回路の油圧源としての第3ポンプとを有すること。
    (E) 上記第3ポンプから吐出される第3ポンプ油を上記第1及び第2両回路の少なくとも一方に供給する合流通路と、上記第3回路のコントロールバルブを通過した上記第3ポンプ油をタンクに戻すタンク通路を有すること。
    (F) 上記合流通路及び上記タンク通路を上記第3ポンプに対して連通/遮断する合流弁を備え、この合流弁は遮断位置を有し、この合流弁の遮断位置で、上記合流通路及びタンク通路の双方を上記第3ポンプに対して遮断するように構成したこと。
    (G) 上記作業装置を上記アームに対して着脱するためのクイックヒッチ装置を備え、このクイックヒッチ装置の駆動源であるクイックヒッチシリンダを上記第3回路とパラレルの状態で上記第3ポンプに接続したこと。
    (H) 上記第3ポンプとクイックヒッチシリンダを結ぶ管路に、クイックヒッチシリンダを作業装置取付状態に保持する保持弁を設けたこと。
    (I) 上記合流弁を上記遮断位置に切換える位置切換手段を具備すること。
  2. 上記合流弁を、パイロットポートに加えられるパイロット圧によって切換わる油圧パイロット切換弁として構成し、上記合流弁を上記遮断位置に切換えるためのパイロットポートをパイロット油圧源に接続する位置とタンクに接続する位置との間で切換わり作動する電磁切換弁である位置切換弁と、位置切換スイッチと、この位置切換スイッチ操作に基づいて上記位置切換弁を切換制御する制御手段によって上記位置切換手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧回路。
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