JP2010101448A - 作業機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Naoki Sugano
直紀 菅野
Takao Nanjo
孝夫 南條
Naoto Hori
直人 堀
Hidekazu Oka
秀和 岡
Tomohiro Nakagawa
智廣 中川
Koji Ueda
浩司 上田
Hiroshi Taji
浩 田路
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Abstract

【課題】複合操作時に高負荷圧アクチュエータの必要回路流量を確保するとともに、エネルギー効率の改善及びバルブ構成の簡素化を実現する。
【解決手段】油圧ポンプ27の吐出管路29に、圧力補償付き流量制御弁である優先弁30を設け、複数の油圧アクチュエータのうち予め定めた第1の優先アクチュエータである破砕シリンダ12の操作時には、優先弁30により確保された優先流量を第1の通路31を通じて破砕シリンダ12に供給するとともに、余剰の非優先流量を、第2の通路33,34,15aを通じて、第2の優先アクチュエータである旋回モータ10とアームシリンダ7に供給する。一方、破砕操作が無く、旋回操作がある場合は、優先流量を第3の通路34,15bを通じて旋回モータ10に供給するとともに、余剰の非優先流量をアームシリンダ7に供給する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は油圧ショベルやこれを転用して構成される破砕機等の作業機械の油圧制御装置に関するものである。
油圧ショベルは、図4に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に、ブーム3、アーム4、バケット5、及びこれらを作動させる油圧アクチュエータとしてのブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)6〜8から成る作業アタッチメントAが装着されて構成され、掘削、積み込み作業等を行う。
また、他の油圧アクチュエータとして、下部走行体1を走行駆動する左右の走行モータと、上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ(いずれも図示しない)が設けられている。
一方、この油圧ショベルを他の作業機械、たとえば図5に示すような破砕機に転用する場合がある。
この場合、作業アタッチメントAの先端に、バケット5に代えて、図示しない破砕シリンダ(オプションアクチュエータ)により開閉作動してコンクリート構造物等を破砕するオプションとしての破砕装置9が取付けられる。従って、油圧アクチュエータは破砕シリンダを加えた七つとなる。
この油圧アクチュエータ群、及びこれらの作動を個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブ群は、通常、二つにグループ分けされ、両グループが別ポンプで駆動される。
たとえばアームシリンダ7、旋回モータ、左走行モータ、破砕シリンダ、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブが第1グループに属し、第1油圧ポンプに対してパラレルに接続される。
一方、ブームシリンダ6、バケットシリンダ8、右走行モータ、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブが第2グループに属し、第2油圧ポンプに対してパラレルに接続される。
このような所謂パラレル回路によると、同一グループ内の複数の油圧アクチュエータを同時に作動させる複合操作時に、同時作動する油圧アクチュエータの負荷圧(作動圧)が異なる場合に、高負荷圧側のアクチュエータ流量が不足するという問題がある。
たとえば、第1グループにおいて旋回モータとアームシリンダ7とを同時に作動させる場合、負荷圧の高い旋回モータの回路流量が不足し、旋回速度が遅くなる。また、破砕シリンダと他のアクチュエータとを同時に作動させる場合、高負荷圧側の破砕シリンダの回路流量が不足し、破砕速度が遅くなる。
この問題を解決する手段として、たとえば特許文献1に記載された技術が公知である。
この公知技術では、全油圧アクチュエータのうち最高負荷圧の油圧アクチュエータ(以下、特定油圧アクチュエータという)以外の油圧アクチュエータの回路流量を絞り弁(コンペンセータ弁)で絞ることにより、特定油圧アクチュエータの必要回路流量を確保する構成がとられている。
特開2003−301803号公報
しかし、この公知技術によると、絞りによる圧損が大きくてエネルギー効率(燃費)が悪くなる上に、特定油圧アクチュエータ以外の全油圧アクチュエータに対して絞り弁を設けるため、バルブ構成が複雑化しコストアップとなる。
そこで本発明は、負荷圧の高い油圧アクチュエータを含む複数油圧アクチュエータの複合操作時に高負荷圧アクチュエータの必要回路流量を確保でき、しかもエネルギー効率の改善及びバルブ構成の簡素化を実現することができる作業機械の油圧制御装置を提供するものである。
請求項1の発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプによって駆動される複数の油圧アクチュエータと、この各油圧アクチュエータの作動を個別に制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械の油圧制御装置において、上記複数の油圧アクチュエータのうち予め定めた第1及び第2の優先アクチュエータに優先的にポンプ吐出油を供給する優先弁と、第1、第2、第3の各通路とを備え、次のように構成されたものである。
A.上記第1の優先アクチュエータの作動を制御する第1の優先コントロールバルブの操作時に、上記優先弁により確保された優先流量を上記第1の通路を通じて第1の優先アクチュエータに供給するとともに、余剰の非優先流量を上記第2の通路を通じて上記第2の優先アクチュエータを含む他の油圧アクチュエータに供給する。
B.上記第1の優先コントロールバルブの非操作時であって上記第2の優先アクチュエータの作動を制御する第2の優先コントロールバルブの操作時に、上記優先流量を上記第3の通路を通じて上記第2の優先アクチュエータに供給するとともに、余剰の非優先流量を上記第1の優先アクチュエータ以外の油圧アクチュエータに供給する。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、優先弁として、上記優先コントロールバルブの圧油供給開口の前後差圧を一定に保つように流量制御を行う圧力補償付きの流量制御弁が用いられたものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、第1の優先コントロールバルブの非操作時に、第2の優先アクチュエータの圧油供給管路を第1の優先コントロールバルブの中立位置を経由して圧力補償付きの流量制御弁のパイロットポートに連通させるパイロット通路が設けられたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの構成において、第2の通路の一部が、第1の優先コントロールバルブにおける中立位置以外の位置に設けられたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの構成において、油圧ショベルの左右の走行モータ、旋回モータ、及びオプションアクチュエータとしての破砕シリンダのうちから選択された油圧アクチュエータを第1または第2の優先アクチュエータとして優先弁及び第1、第2、第3の各通路が設けられたものである。
本発明によると、予め定めた第1または第2の優先アクチュエータに優先的にポンプ吐出油を供給する構成としたから、基本的な作用効果として、優先アクチュエータの必要回路流量を確保することができる。
従って、負荷圧の高い油圧アクチュエータ(たとえば請求項5のように油圧ショベルの走行モータ、旋回モータ、破砕シリンダ)を第1または第2の優先アクチュエータとして優先制御することにより、この優先アクチュエータと他の油圧アクチュエータとを同時に作動させる複合操作時に、優先アクチュエータの回路流量が不足して動作速度が低下するという問題を解消することができる。
しかも、第1の優先コントロールバルブの操作/非操作に連動して第1〜第3の各通路を切換えることにより、優先流量及び非優先流量の供給先を第1、第2両優先アクチュエータ及び他のアクチュエータの間で切換える構成としたから、この切換えのための専用切換弁を別途設ける必要がなく、回路構成を簡略化できるとともにコストを安くすることができる。
請求項2,3の発明によると、優先弁として、優先コントロールバルブの圧油供給開口の前後差圧を一定に保つように流量制御を行う圧力補償付きの流量制御弁を用いているため、作業アタッチメントの姿勢変化(他の油圧アクチュエータの負荷圧の変化)の影響を受けて優先アクチュエータの動作速度が変動するという問題を解消することができる。
ここで、請求項3の発明によると、圧力補償付き流量制御弁として油圧パイロット弁を用いる場合に、同制御弁に加えるパイロット圧(負荷圧)を、第1、第2両優先アクチュエータの間で切換える操作を、第1の優先コントロールバルブの切換えに連動して、かつ、同コントロールバルブそのものを切換弁として自動的に行うことができる。
このため、別途、このパイロット圧切換えのための専用切換弁を設ける必要がなくなり、回路構成をより簡略化することができる。
請求項4の発明によると、上記第2の通路の一部を、第1の優先コントロールバルブ(中立位置以外の位置)に設けたから、この第2の通路全体を別途独立して設ける場合と比較して、回路構成をさらに簡略化することができる。
以下の実施形態では、背景技術の説明に合せて、破砕機に転用された油圧ショベルを適用対象として例にとっている。
第1実施形態(図1参照)
この油圧ショベルにおいては、油圧アクチュエータとして、ブーム、アーム、バケット各シリンダ6〜8のほか、旋回モータ10、左右の走行モータ11L,11R、それに破砕装置用の破砕シリンダ12とを具備し、これらがそれぞれ油圧パイロット式のコントロールバルブ13〜19によって制御される。
また、コントロールバルブごとにリモコン弁20〜26が設けられ、このリモコン弁20〜26からのパイロット圧により各コントロールバルブ13〜19が切換わり作動して各アクチュエータ6〜8,10,11L,11R,12の作動が制御される。
ここで、上記油圧アクチュエータ群及びコントロールバルブ群は、図左側のアームシリンダ7、旋回モータ10、破砕シリンダ12、左走行モータ11Lとこれらの作動を個別に制御するアーム用、旋回用、破砕用、左走行用の各コントロールバルブ13〜16が属する第1グループG1と、図右側のブームシリンダ6、バケットシリンダ8、右走行モータ11Rとこれらの作動を個別に制御するブーム用、バケット用、右走行用の各コントロールバルブ17〜19が属する第2グループG2とにグループ分けされ、第1グループG1に第1油圧ポンプ27が、第2グループG2に第2油圧ポンプ28がそれぞれ接続されている。
第1実施形態では、第1グループG1において、破砕シリンダ12とそのコントロールバルブ15を第1の優先アクチュエータ及び優先コントロールバルブとし、旋回モータ10とそのコントロールバルブ14を第2の優先アクチュエータ及び優先コントロールバルブとした場合を例にとっている。
第1油圧ポンプ27の吐出管路29に優先弁30が設けられている。
この優先弁30は、第1油圧ポンプ27の吐出油を破砕シリンダ12または旋回モータ10に優先的に供給する優先機能に加えて、優先コントロールバルブ(破砕用、旋回用両コントロールバルブ15,14)の圧油供給開口の前後差圧を一定に保つように流量制御を行う圧力補償付き流量制御弁としての機能を備えている。
詳述すると、優先弁30は、片側に優先側パイロットポート30a、反対側に非優先側パイロットポート30bを有する油圧パイロット弁として構成され、両側パイロットポート30a,30bに加えられるパイロット圧に応じて、優先位置イと非優先位置ロとの間で切換わり、かつ、流量制御を行う。
上記優先位置イでは、第1油圧ポンプ27の吐出油のうち流量制御作用によって確保された流量が優先管路31(請求項1の第1の通路)に、その余剰分がアームシリンダ用圧油供給管路32にそれぞれ導かれる。
アームシリンダ用圧油供給管路32には分岐管路33が接続され、この分岐管路33が破砕用コントロールバルブ15の両側作動位置で、旋回モータ用圧油供給管路34に連通する。
この分岐管路33と旋回モータ用圧油供給管路34、それに破砕用コントロールバルブ15の両側作動位置で両管路33,34をつなぐバルブ内通路15aによって請求項1、4の第2の通路が形成される。
また、この旋回モータ用圧油供給管路34は、破砕用コントロールバルブ15の中立位置で優先管路31に連通する。
この優先管路31と旋回モータ用圧油供給管路34、それに破砕用コントロールバルブ15の中立位置で両管路31,34をつなぐバルブ内通路15bによって請求項1の第3の通路が形成される。
一方、優先弁30の優先側パイロットポート30aには破砕シリンダ作動時の負荷圧が、非優先側パイロットポート30bには破砕シリンダ作動時の供給圧がそれぞれパイロット管路35,36によりパイロット圧として加えられる。
また、破砕シリンダ12の非作動時でかつ旋回モータ10の作動時に、旋回モータ10の負荷圧が、パイロット管路37、破砕用コントロールバルブ15の中立位置、パイロット管路35とを通じて優先弁30の優先側パイロットポート30aに加えられる。
上記パイロット管路35,37、及び破砕用コントロールバルブ15の中立位置で両管路35,37をつなぐバルブ内通路15cによって請求項3のパイロット通路が形成される。
これらパイロット圧により、優先弁30が優先位置イと非優先位置ロとの間で切換わり、かつ、破砕用または旋回用コントロールバルブ15,14の圧油供給開口の前後差圧を一定に保つ流量制御が行われる。
この制御装置の作用を説明する。
I.破砕用コントロールバルブ15が操作されたとき
第1油圧ポンプ27の吐出油が、優先弁30の優先位置イ、優先管路31、破砕用コントロールバルブ15を通じて破砕シリンダ12に供給される。
このとき、破砕シリンダ12の負荷圧(作動圧)がパイロット管路35を通じて優先弁30の優先側パイロットポート30aに、供給圧がパイロット管路36を介して非優先側パイロットポート30bにそれぞれパイロット圧として加えられ、この両側パイロット圧の差に基づいて作動する。
すなわち、供給圧が設定値よりも低い場合は、優先弁30が優先位置イ側に作動し、破砕シリンダ12への供給流量を増加させる。逆に、供給圧が設定値よりも高い場合は、優先弁30が非優先位置ロ側に作動し、破砕シリンダ12への供給流量を減少させる。
こうして、破砕シリンダ12の負荷圧に関係なく一定の流量(優先流量)が破砕シリンダ12に優先的に供給される。
一方、この状態では、上記優先流量を除いた余剰流量(非優先流量)が他の油圧アクチュエータ(旋回モータ10及びアームシリンダ7)に供給される。
II.破砕用コントロールバルブ15の非操作状態(中立状態)で旋回用コントロールバルブ14が操作されたとき
このとき、旋回モータ10の負荷圧がパイロット管路37、破砕用コントロールバルブ15のバルブ内通路15c、パイロット管路35によって形成されるパイロット通路を通じて優先弁30の優先側パイロットポート30aに加えられる。
一方、旋回モータ10に対する供給圧がパイロット管路36を通じて優先弁30の非優先側パイロットポート30bに加えられる。
この両側パイロット圧により、優先弁30が、上記破砕シリンダ優先の場合と同様に、旋回モータ10に一定流量を優先的に供給するように作動する。
また、余剰流量がアームシリンダ用圧油供給管路32及びアーム用コントロールバルブ13を通じてアームシリンダ7に供給される。
III.破砕用及び旋回用両コントロールバルブ15,14とも操作されないとき
パイロット管路35を通じた優先弁30への優先側パイロット圧の入力がない(このときパイロット管路35はタンクTに連通している)ため、優先弁30が非優先位置ロに切換わり、優先弁30で絞られないポンプ吐出油がアームシリンダ7に供給される。すなわち、優先機能も流量制御機能も働かず、アームシリンダ7、及び優先弁30よりも上流側で第1油圧ポンプ27に接続された左走行モータ11Lのみが作動可能となる。
このように、優先アクチュエータ(破砕シリンダ12、旋回モータ10)に優先的にポンプ吐出油を供給するため、基本的な作用効果として両者に必要回路流量を確保することができる。
従って、優先アクチュエータ12,10と他の油圧アクチュエータ(アームシリンダ7)とを同時に作動させる複合操作時に、優先アクチュエータ12,10の回路流量が不足して動作速度が低下するという問題を解消することができる。
しかも、第1の優先コントロールバルブである破砕用コントロールバルブ15の操作/非操作に連動して第1〜第3の各通路を切換えることにより、優先流量及び非優先流量の供給先を第1、第2両優先アクチュエータ12,10及び他のアクチュエータ7の間で切換える構成としたから、この切換えのための専用切換弁を別途設ける必要がなく、回路構成を簡略化できるとともにコストを安くすることができる。
また、優先弁30として、優先コントロールバルブ15,14の圧油供給開口の前後差圧を一定に保つように流量制御を行う圧力補償付きの流量制御弁を用いているため、図1の作業アタッチメントAの姿勢変化(他の油圧アクチュエータの負荷圧の変化)の影響を受けて優先アクチュエータ12,10の動作速度が変動するという問題を解消することができる。
さらに、油圧パイロット弁である優先弁30に加えるパイロット圧(負荷圧)を、第1、第2両優先アクチュエータ12,10の間で切換える操作を、破砕用コントロールバルブ15の切換えに連動して、かつ、同コントロールバルブ15そのものを切換弁として自動的に行うことができる。
このため、別途、このパイロット圧切換えのための専用切換弁を設ける必要がなくなり、回路構成をより簡略化することができる。
加えて、第2の通路の一部(バルブ内通路15a)を、破砕用コントロールバルブ15の中立位置以外の位置に設けたから、この第2の通路全体を別途独立して設ける場合と比較して、回路構成をさらに簡略化することができる。
第2実施形態(図2参照)
以下の第2、第3両実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明する。
第1実施形態では、第1油圧ポンプ27を油圧源とする第1グループG1において、破砕シリンダ12を第1の優先アクチュエータ、旋回モータ10を第2の優先アクチュエータとしたのに対し、第2実施形態では、第1グループG1において、左走行モータ11Lを第1の優先アクチュエータ、破砕シリンダ12を第2の優先アクチュエータとしている。
この場合、左走行用コントロールバルブ16が第1の優先コントロールバルブ、破砕用コントロールバルブ15が第2の優先コントロールバルブとなる。
また、左走行モータ11Lを優先アクチュエータとしたのに伴い、第2グループG2の右走行モータ11Rについても、これを優先アクチュエータとして、優先弁38(以下、これを第2優先弁、第1グループG1の優先弁30を第1優先弁という)による優先機能及び流量制御機能が働くように構成している。
38a,38bは第2優先弁38の優先側、非優先側両パイロットポート、39は右走行モータ11Rの負荷圧を優先側パイロットポート38aに導くパイロット管路、40は供給圧を非優先側パイロットポート38bに導くパイロット管路である。
なお、第1グループG1において、第1〜第3の各通路を形成する各管路31〜37について、第1実施形態と同じ符号を付して示している。
また、第1実施形態における破砕用コントロールバルブ15のバルブ内通路15a,15b,15cに相当するバルブ内通路16a,16b,16cが左走行用コントロールバルブ16に設けられる。
この構成によっても、第1実施形態と同様に、
1)左走行用コントロールバルブ16の操作時に、左走行モータ11Lに第1優先弁30による流量制御された優先流量が供給され、余剰流量が破砕シリンダ12、旋回モータ10、アームシリンダ7)に供給され、
2)左走行用コントロールバルブ16の非操作状態で破砕用コントロールバルブ15が操作されたときに、破砕シリンダ12に第1優先弁30による流量制御された優先流量が供給され、余剰流量が旋回モータ10及びアームシリンダ7に供給され、
3)左走行用、破砕用両コントロールバルブ16,15の非操作時には第1優先弁30が非優先位置ロに切換わり、優先弁30で絞られないポンプ吐出油が旋回モータ10及びアームシリンダ7に供給される。
この構成によると、第1実施形態と基本的に同じ効果が得られる。
また、左右両走行モータ11L,11Rについて優先弁30,38による優先機能及び流量制御機能が得られるため、直進走行中の作業アタッチメントAの姿勢変化による走行速度の変動がなくなるという効果が得られる。
第3実施形態(図3参照)
第3実施形態は第1実施形態のバリエーションとして、パイロットポート41aに加えられるパイロット圧によって優先(絞り)位置イと非優先(非絞り)位置ロとの間で開度が変化する絞り弁である優先弁41を第1油圧ポンプ27の吐出管路29に設けている。
この優先弁41の優先位置イでは、ポンプ吐出油のうちアームシリンダ用圧油供給管路32及び分岐管路33に供給される油が絞られることにより、ポンプ吐出油が優先管路31に優先的に供給される。
一方、非優先位置ロでは上記絞り作用が働かず、優先機能も働かない。
この優先弁41のパイロットポート41aには、破砕用リモコン弁22の操作時にはそのリモコン圧がパイロット管路42によって加えられ、破砕用リモコン弁22の非操作時で旋回用リモコン弁21の操作時にはそのリモコン圧がパイロット管路43及び破砕用コントロールバルブ15のバルブ内通路15cを通じて加えられる。
このパイロット圧によって優先弁41が優先位置イにセットされ、優先弁40の優先機能によってポンプ吐出油が破砕シリンダ12または旋回モータ10に優先的に供給される。
但し、この場合、第1、第2両実施形態の優先弁30のような圧力補償付き流量制御作用は行われない。
他の構成及び作用は第1実施形態と基本的に同じであり、基本的に第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。 本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。 本発明の第3実施形態を示す回路構成図である。 油圧ショベルの概略側面図である。 油圧ショベルを破砕機に転用した状態の概略側面図である。
符号の説明
1 油圧ショベルの下部走行体
2 同、上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ
9 破砕装置
10 第2優先アクチュエータとしての旋回モータ
11L 第1優先アクチュエータとしての走行モータ
11R 右走行モータ
12 第1または第2優先アクチュエータとしての破砕シリンダ
13〜19 コントロールバルブ
27,28 油圧ポンプ
30 優先弁(圧力補償付き流量制御弁)
31 第1の通路であってかつ第3の通路を形成する優先管路
33,34,15a 第2の通路を形成する管路またはバルブ内通路
34,15b 第3の通路を形成する管路またはバルブ内通路
35,37,15c パイロット通路を形成するパイロット管路またはバルブ内通路
41 優先弁

Claims (5)

  1. 油圧ポンプと、この油圧ポンプによって駆動される複数の油圧アクチュエータと、この各油圧アクチュエータの作動を個別に制御する複数のコントロールバルブとを備えた作業機械の油圧制御装置において、上記複数の油圧アクチュエータのうち予め定めた第1及び第2の優先アクチュエータに優先的にポンプ吐出油を供給する優先弁と、第1、第2、第3の各通路とを備え、次のように構成されたことを特徴とする作業機械の油圧制御装置。
    A.上記第1の優先アクチュエータの作動を制御する第1の優先コントロールバルブの操作時に、上記優先弁により確保された優先流量を上記第1の通路を通じて第1の優先アクチュエータに供給するとともに、余剰の非優先流量を、上記第2の通路を通じて、上記第2の優先アクチュエータを含む他の油圧アクチュエータに供給する。
    B.上記第1の優先コントロールバルブの非操作時であって上記第2の優先アクチュエータの作動を制御する第2の優先コントロールバルブの操作時に、上記優先流量を上記第3の通路を通じて上記第2の優先アクチュエータに供給するとともに、余剰の非優先流量を上記第1の優先アクチュエータ以外の油圧アクチュエータに供給する。
  2. 優先弁として、上記第1及び第2の優先コントロールバルブの圧油供給開口の前後差圧を一定に保つように流量制御を行う圧力補償付きの流量制御弁が用いられたことを特徴とする請求項1記載の作業機械の油圧制御装置。
  3. 圧力補償付きの流量制御弁として、パイロットポートに加えられるパイロット圧に応じて流量制御作用を行う油圧パイロット弁が用いられ、第1の優先コントロールバルブの操作時には第1の優先アクチュエータの負荷圧を、第1の優先コントロールバルブの非操作時でかつ第2の優先コントロールバルブの操作時には第2の優先アクチュエータの負荷圧を、それぞれ第1の優先コントロールバルブを通じて上記流量制御弁のパイロットポートにパイロット圧として導くパイロット通路が設けられたことを特徴とする請求項2記載の作業機械の油圧制御装置。
  4. 第2の通路の一部が、第1の優先コントロールバルブにおける中立位置以外の位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械の油圧制御装置。
  5. 油圧ショベルの左右の走行モータ、旋回モータ、及びオプションアクチュエータとしての破砕シリンダのうちから選択された油圧アクチュエータを第1または第2の優先アクチュエータとして優先弁及び第1、第2、第3の各通路が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機械の油圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015146219A1 (ja) * 2014-03-24 2015-10-01 日立建機株式会社 作業機械の油圧システム
WO2018043217A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 ナブテスコ株式会社 建設機械

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