JP2007120512A - 作業機械の油圧制御装置 - Google Patents

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秀和 岡
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Abstract

【課題】アーム引き複合操作時にアームシリンダのメータイン側及びメータアウト側を絞る油圧パイロット式の絞り弁専用の電磁比例弁を省略し、回路構成の簡素化及びコストダウンを実現する。
【解決手段】アーム引き/旋回の複合操作時に、油圧パイロット式の走行直進弁26の流路切換作用により両油圧ポンプ24,25の吐出油を合流させてアームシリンダ7と旋回モータ12に供給する一方、アームシリンダ7のメータイン側及びメータアウト側を油圧パイロット式の絞り弁35,36によって絞る構成を前提として、コントローラ27からの指令に基づいて走直制御弁28から走行直進弁26に送られるパイロット圧を両絞り弁35,36にもパラレルに送って同時に作動させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は油圧ショベルや、油圧ショベルを母体として構成される破砕機等の作業機械の油圧制御装置に関するものである。
油圧ショベルを例にとって説明する。
油圧ショベルは、図4に示すように、クローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に、ブーム3、アーム4、バケット5、それにこれらを駆動するブーム、アーム、バケット各シリンダ6,7,8から成る作業(掘削)アタッチメント9が装着されて構成される。
また、他の油圧アクチュエータとして、下部走行体1を走行駆動する左右の走行モータと、上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ(いずれも図示しない)が設けられている。
この油圧ショベルにおいては、全油圧アクチュエータを二つのグループに分け、両グループのアクチュエータ群を別々の油圧ポンプ(第1及び第2油圧ポンプ)で駆動する構成をとるのが一般的である。
この場合、走行しながら旋回する等の走行操作を含む複合操作時(以下、走行複合操作時という)に、左右の走行モータに同量の油を供給して同速で駆動する必要があるため、左右の走行モータを別グループに分け、走行複合操作時以外は別ポンプで駆動する一方、走行複合操作時に同一ポンプの吐出油を両走行モータに分配供給する構成がとられる。
従って、走行複合操作時とそれ以外とで両油圧ポンプからの油の流路を切換える必要があるため、両油圧ポンプのポンプラインにこの切換えを行うための走行直進弁が設けられている。
この走行直進弁は、油圧パイロット式の切換弁として構成され、制御手段により、電磁比例式の切換制御弁である走直制御弁を通じて制御される。
また、この走行直進弁は、同一グループに属する複数の油圧アクチュエータの同時操作時にも上記同様の流路切換作用を行う。
このような回路構成をとる場合、アームシリンダ7の引き(伸長)操作と、同シリンダと同じグループに属する他の油圧アクチュエータの操作とを同時に行うアーム引き複合操作時に次のような問題が生じる。
代表的な例として、土砂を運搬車に積み込んだ後、アーム4を引きながら旋回して掘削ポイントに戻るためのアーム引き/旋回の複合操作の場合で説明する。
アーム引き/旋回の複合操作時には、上記走行複合操作時等の他の複合操作時と同様に、アームシリンダ7と他の油圧アクチュエータを同時に作動させるために必要流量が増加し、一つの油圧ポンプでは賄い切れなくなる。
そこで、上記走行直進弁によって両油圧ポンプの吐出油を合流させてアームシリンダ7と他の油圧アクチュエータとに供給することとしている。
この場合、ポンプ吐出油の多くが負荷(作動圧)の小さいアームシリンダに送られて作動圧の高い旋回モータが流量不足となり、旋回速度が低下するという不都合が生じる。
従来、この点の対策として、アームシリンダ7の作動を制御するコントロールバルブのメータイン側及びメータアウト側に絞り弁を設け、アーム引き複合操作時にこの両絞り弁によりアームシリンダ7のメータイン側及びメータアウト側の流量を絞って旋回モータの作動圧を確保する技術が公知である(特許文献1参照)。
特開平2001−295804号公報
ところが、上記公知技術によると、両絞り弁として、電磁比例弁の二次圧によって作動する油圧パイロット式の弁(流量制御弁)を用い、この両絞り弁をそれぞれ電磁比例弁を通じて制御手段で制御する構成をとっている。
すなわち、両絞り弁に専用の高価な電磁比例弁を設けなければならないため、回路構成が複雑化し、かつ、コストアップになるという問題があった。
そこで本発明は、アーム引き複合操作時に、メータイン及びメータアウト両絞り弁によってアームシリンダの作動圧を上げる構成をとりながら、絞り弁専用の電磁比例弁を省略し、回路構成の簡素化及びコストダウンを実現することができる作業機械の油圧制御装置を提供するものである。
請求項1の発明は、下部走行体上に搭載された上部旋回体に、アームを備えた作業アタッチメントが装着され、かつ、上記アームを駆動するアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータと、これらの作動を制御するコントロールバルブと、上記油圧アクチュエータの油圧源としての第1及び第2両油圧ポンプと、上記アームシリンダのメータイン側及びメータアウト側の少なくとも一方の流量を絞る油圧パイロット式の絞り弁と、アーム引き操作を含む複数のアクチュエータ操作が同時に行われるアーム引き複合操作時に上記両油圧ポンプの吐出油を合流させてアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータに分配供給する油圧パイロット式の切換弁と、この切換弁にパイロット圧を供給する電磁比例式の切換制御弁と、この切換制御弁を通じて上記切換弁の作動を制御する制御手段とが設けられた作業機械の油圧制御装置において、上記切換制御弁の二次側と上記絞り弁とがパイロットラインによって接続され、切換制御弁から出力されるパイロット圧が切換弁と絞り弁とにパラレルに送られるように構成されたものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、両油圧ポンプのポンプラインに、制御手段により電磁比例式の走直制御弁を通じて制御される油圧パイロット式の走行直進弁が設けられ、この走行直進弁を切換弁として、
(i) 走行操作を含む複数のアクチュエータ操作が同時に行われる走行複合操作時に、一方の油圧ポンプの吐出油を両走行モータに、他方の油圧ポンプの吐出油を他のアクチュエータにそれぞれ供給し、
(ii) アーム引き複合操作時に両油圧ポンプの吐出油を合流させてアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータに分配供給する
ように構成され、かつ、切換制御弁としての上記走直制御弁の二次側と絞り弁とがパイロットラインによって接続されたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、制御手段は、アーム引き複合操作時にアームシリンダ以外の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブの操作量に応じて、絞り弁の開度を小さくするとともにポンプ合流量を増加させる信号を切換制御弁に出力するように構成されたものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、アームシリンダの作動を制御するアーム用コントロールバルブとして、リモコン弁からのパイロット圧によって制御される油圧パイロット切換弁が用いられ、このアーム用コントロールバルブが絞り弁を兼ねるように、そのアーム押し側パイロットポートとして、上記リモコン弁からのパイロット圧を導入する主パイロットポートと、切換制御弁からのパイロット圧を導入する補助パイロットポートとが設けられ、切換制御弁とこの補助パイロットポートとがパイロットラインによって接続されたものである。
アーム引き複合操作時には、前記のように切換制御弁(前記説明中の走直制御弁)から切換弁(同、走行直進弁)に、両油圧ポンプの吐出油を合流させるためのパイロット圧が送られる。
一方、絞り弁も、アーム引き複合操作時に電磁比例弁からのパイロット圧によって制御される。
つまり、切換弁と絞り弁とは、アーム引き複合操作時に制御手段からの指令に基づく電磁比例弁からのパイロット圧によって作動する点で共通している。
本発明はこの点に着目し、切換制御弁(請求項2では走直制御弁)の二次側と絞り弁とをパイロットラインで接続し、アーム引き複合操作時に、切換制御弁から切換弁(同、走行直進弁)に向けて出力されるパイロット圧を絞り弁にもパラレルに送り、このパイロット圧によって切換弁及び絞り弁を同時に作動させる構成、いいかえれば切換弁用の切換制御弁を、絞り弁用の電磁比例弁として兼用する構成としたから、公知技術と比較して、絞り弁専用の二つの高価な電磁比例弁を省略することができる。
このため、回路構成の簡素化及びコストダウンを実現することができる。
ところで、請求項2の発明のように走行直進弁を切換弁として用いると、次のような問題が生じる。
(イ) 走行直進弁を用いる回路では、走行複合操作時に、前記のように一方の油圧ポンプの吐出油を両走行モータに供給し、他方の油圧ポンプの吐出油を他のアクチュエータに供給する。
たとえば走行+アーム引きの複合操作時には一方のポンプ吐出油を両走行モータに、他方のポンプ吐出油をアームシリンダに供給する。
この状態で、所謂アーム水平引きのためにさらにブーム上げ操作が行われると、上記他方の油圧ポンプの吐出油が作動圧の低いアームシリンダ側に多く流れ、ブームシリンダの作動圧が上がらないためブームが起動しない事態が発生する。
この点、請求項2の発明によると、走行複合操作時に絞り弁によってアームシリンダの作動圧が高くなるため、ブームシリンダの作動圧を確保し、ブームを起動させることができる。
(ロ) 走行複合操作時には、一台の油圧ポンプで両走行モータを駆動するため、二台の油圧ポンプの吐出油を両走行モータに供給する走行単独操作時と比べて両走行モータに対する圧油供給量が半減する。このため、速度も半減(急減速)してショックが発生する。
そこで、このショックを緩和する手段として、通常、走直弁に連通路を設け、走行複合操作時に両ポンプのポンプラインをこの連通路で連通させることにより、作業側のポンプ吐出油の一部を走行側に送る構成がとられる。
ところが、走行+アーム引きの走行複合操作時には、アームシリンダの作動圧が低いことから、連通路によって走行側からアームシリンダ側に油が流入して走行速度が急減する事態を回避できない。
この点、請求項2の発明では、絞り弁によってアームシリンダ流量を絞ることができるため、連通路を設けたことの本来の目的である、走行複合操作時の走行減速のショック緩和という目的を確実に達成することができる。
また、請求項3の発明によると、アーム引き複合操作時に、アームシリンダ以外の油圧アクチュエータ(たとえば旋回モータ)のコントロールバルブの操作量に応じて、制御手段から切換制御弁に、絞り弁の開度を小さくするとともにポンプ合流量を増加させる信号を出力するように構成したから、作動圧の高い方のアクチュエータを優先側としてオペレータの意思通りに作動させることができる。
ところで、アーム用のコントロールバルブとして、リモコン弁からのパイロット圧によって制御される油圧パイロット切換弁を用いた場合、アーム引き複合操作時に、アーム引き側に加えられるパイロット圧に応じたストロークでアーム用コントロールバルブがアーム引き側に作動する。
この場合、コントロールバルブのアーム押し側にアーム引きパイロット圧に対抗するパイロット圧を加えると、アーム引きストロークが減少し、実質的にコントロールバルブのメータイン及びメータアウト両通路に絞り作用が働く。
請求項4の発明によると、この作用を利用し、油圧パイロット式のアーム用コントロールバルブのアーム押し側に、主パイロットポートとは別に補助パイロットポートを設け、アーム引き複合操作時に切換制御弁からのパイロット圧をアーム引きパイロット圧に対抗してこの補助パイロットポートに加える構成、すなわち、アーム用コントロールバルブをメータイン及びメータアウト両絞り弁として兼用する構成としたから、専用の絞り弁を設ける必要がなくなる。このため、回路構成の簡略化及びコストダウンという所期の目的をより効果的に達成できる。
本発明の実施形態を図1〜図3によって説明する。
以下の実施形態では油圧ショベルを適用対象として例にとっている。
第1実施形態(図1,2参照)
図1にこの油圧制御装置の全体構成を示す。
この油圧ショベルにおいては、油圧アクチュエータとして、ブーム、アーム、バケット各シリンダ6,7,8のほか、左右の走行モータ10,11と旋回モータ12とを具備している。
この油圧アクチュエータ群、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット式のコントロールバルブ群は、第1及び第2の二つのグループG1,G2に分けられている。
図左側の第1グループG1は右走行モータ11、バケットシリンダ8、ブームシリンダ6、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブ13,14,15から成っている。
図右側の第2グループG2は左走行モータ10、旋回モータ12、アームシリンダ7、及びこれらを個別に制御する油圧パイロット切換弁であるコントロールバルブ16,17,18から成っている。
この両グループG1,G2の各コントロールバルブ13〜15,16〜18は、それぞれ走行モータ用コントロールバルブ13,16を最上流側にしてセンターバイパスラインC1,C2によりタンデムに接続される一方、走行用以外の各コントロールバルブ14,15,17,18については、センターバイパスラインC1,C2とは別に設けられた圧油供給ラインLにパラレルに接続されている。Tはタンクである。
また、コントロールバルブごとにリモコン弁が設けられるとともに、このリモコン弁のパイロット圧をコントロールバルブ操作量として検出する圧力センサが設けられている。但し、ここではアーム用及び旋回用の両リモコン弁19,20と、これらのパイロット圧を検出する圧力センサ21,22,23のみを図示し、他は図示省略している。
一方、油圧アクチュエータ群に対する圧油供給源として第1、第2両ポンプ24,25が設けられ、この両ポンプ24,25の吐出油が油圧パイロット式の切換弁である走行直進弁(以下、一般的な略称に従って走直弁という)26を介して、または直接、両グループG1,G2に供給される。
走直弁26は、単独操作位置イと複合操作位置ロとを有し、かつ、二つのポンプポートP1,P2と、二つのアクチュエータポートA,Bを備えた二位置4ポート切換弁として構成され、両油圧ポンプ24,25のポンプラインPL1,PL2に接続されている。
この走直弁26は、コントローラ27からの指令に基づく電磁比例式の切換制御弁としての走直制御弁28の二次圧によって切換制御される。29は走直制御弁28の二次側と走行直進弁26とを結ぶ走直パイロットラインである。
コントローラ27には、各リモコン弁の操作量に応じた操作信号(圧力センサ21〜23等からの信号)が入力され、走行操作と、それ以外の操作(作業操作)が別々に行なわれる単独操作時には走直弁26が図示の単独操作位置イとなる。
この状態では、第1ポンプ24の吐出油が、走直弁26の通路P1−Bを通って第1グループG1に、第2ポンプ25の吐出油が直接、第2グループG2にそれぞれ供給される(この状態を第1圧油供給状態という)。
一方、走行操作と作業操作が同時に行なわれる走行複合操作時には、走直弁26がコントローラ27からの信号に基づいて単独操作位置イから複合操作位置ロに切換わる。
この状態では、第1ポンプ24の吐出油が走直弁26の通路P1−A、及び圧油供給ラインLを通って両走行モータ10,11以外の油圧アクチュエータ6,7,8,12にパラレルに供給される一方、第2ポンプ25の吐出油が両走行モータ10,11に分配供給される(この状態を第2圧油供給状態という)。
この第2圧油供給状態で、両走行モータ10,11が共通の第2ポンプ25によって駆動されるため、左右同量ずつ走行操作されれば両走行モータ10,11に同量の油が供給されてこれらが同速で回転する。すなわち、走行直進性が確保される。
この場合、両走行モータ10,11に対する圧油供給量が第1圧油供給状態と比べて半減するため、速度も半減(急減速)してショックが発生する。
そこで、このショックを緩和する手段として、走直弁26に連通路Xが設けられ、第2圧油供給状態で両ポンプ24,25のポンプラインをこの連通路Xで連通させることにより、第1ポンプ24の吐出油の一部を走行側に送るように構成されている。
また、走直弁26は、同一グループに属する走行モータ10,11以外の複数の油圧アクチュエータが同時に操作される複合操作時にも複合操作位置ロに切換えられる。
この状態で、両油圧ポンプ24,25の吐出油が図1中に矢印で示すように合流点Oで合流し、この合流作用により複数の油圧アクチュエータが同時に作動するのに必要な流量が確保される。なお、上記矢印は、後述するアーム引き/旋回の複合操作時の合流状況を示している。
ところで、走直弁26が複合操作位置ロにセットされた状態で、上記のように第2油圧ポンプ25の吐出油が両グループG1,G2のセンターバイパスラインC1,C2に分配されるため、両グループG1,G2の一方のアクチュエータ作動時に、他方のセンターバイパスラインC1またはC2がタンクTに通じたままだとポンプ吐出油がすべてアンロードされてしまい、アクチュエータが作動しない事態が発生する。
そこで、両センターバイパスラインC1,C2の最下流側に、同ラインC1,C2を必要に応じて閉じるための油圧パイロット式のカット弁30,31が設けられている。
このカット弁30,31は、コントローラ27からの信号に基づいて電磁式の比例弁32(カット弁31用の比例弁は図示省略している)から送られるパイロット圧により、図示のようにセンターバイパスラインC1をタンクTに連通させるアンロード位置イと、タンクTに対して遮断するブロック位置ロとの間で切換わり作動する。
この両カット弁30,31のうち第1グループG1側のカット弁30は、第2グループG2側のいずれかのコントロールバルブの操作時に、また第2グループG2側のカット弁31は第1グループG1側のいずれかのコントロールバルブの操作時に、それぞれブロック位置ロに切換わる。
この作用により、両グループG1,G2のアクチュエータ作動が確保される。
両油圧ポンプ24,25には、ポンプレギュレータとしての電磁式の比例弁33,34が設けられ、両油圧ポンプ24,25の吐出量がこの比例弁33,34を通じてコントローラ27によって制御される。
一方、この制御装置においては、アーム用コントロールバルブ18のメータイン側及びメータアウト側の双方に油圧パイロット式の絞り弁(流量制御弁)35,36が設けられ、この両絞り弁35,36のパイロットポートが、絞りパイロットライン37によって走直パイロットライン29に接続されている。
この構成において、第2グループG2におけるアーム引き複合操作、たとえばアーム引き/旋回の複合操作が行われると、コントローラ27からの指令に基づいて走直制御弁28から走直弁26にパイロット圧が送られ、走直弁26が複合操作位置ロに切換わる。
また、このとき第1グループG1のカット弁30がブロック位置ロに切換わり、第1グループG1のセンターバイパスラインC1が閉じられる。
これにより、前記のように両油圧ポンプ24,25の吐出油が合流点Oで合流し、十分な流量がアームシリンダ7と旋回モータ12とに分配供給される。
さらに、この装置においては、走直制御弁28から走直弁26に送られるパイロット圧が、そのまま両絞り弁35,36にパラレルに送られて両絞り弁35,36が作動し、アームシリンダ7のメータイン側及びメータアウト側が絞られる。
この絞り作用により、アームシリンダ7の作動圧が高くなり、旋回モータ12の作動が確保される。
図2は旋回パイロット圧(旋回用リモコン弁20のパイロット圧=旋回操作量)と、コントローラ27からの指令に基づく走直制御弁28の二次圧との関係を示し、旋回の操作範囲で旋回パイロット圧に比例して走直制御弁28の二次圧が高くなるように設定されている。
従って、旋回操作量に応じて、走直弁26の複合操作位置ロへの移動量が増加して合流量が増加する一方、アームシリンダ7のメータイン及びメータアウト両絞り35,36の開度が小さくなる。
この制御により、作動圧の高い旋回モータ12を優先側としてオペレータの意思通りに作動させることができる。
この装置においては、上記のようにアーム引き複合操作時に走直制御弁28から走直弁26に向けて出力されるパイロット圧をアームシリンダ7のメータインおよびメータアウト両絞り弁35,36にもパラレルに送り、このパイロット圧によって走直弁26及び両絞り弁35,36を同時に作動させる構成、すなわち、走直制御弁28を両絞り弁35,36用の電磁比例弁として兼用する構成としたから、特開平2001−295804号公報に記載された公知技術と比較して、両絞り弁専用の二つの高価な電磁比例弁を省略することができる。
このため、回路構成を簡素化し、大幅なコストダウンを実現することができる。
ところで、走行複合操作時に、前記のように第2油圧ポンプ25の吐出油が両走行モータ10,11に供給され、第1油圧ポンプ24の吐出油が他のアクチュエータ6,7,8,12に供給される。
たとえば走行+アーム引きの複合操作時には第2油圧ポンプ25の吐出油が両走行モータ10,11に、第1油圧ポンプ24の吐出油がアームシリンダ7に供給される。
この状態で、所謂アーム水平引きのためにさらにブーム上げ操作が行われると、第1油圧ポンプ24の吐出油が作動圧の低いアームシリンダ7側に多く流れようとする。
この場合、絞り弁35,36によってアームシリンダ7の作動圧が高くなるため、ブームシリンダ6の作動圧を確保し、ブームを起動させることができる。
一方、前記のように走行複合操作時に第1油圧ポンプ24の吐出油の一部を走直弁26の連通路Xによって走行側に送ることを意図しているが、走行+アーム引きの走行複合操作時には、アームシリンダ7の作動圧が低いことから、連通路Xによって走行側からアームシリンダ側に油が流入してしまう。このため、このままでは走行速度が急減する事態を回避できない。
本装置によると、この場合も絞り弁35,36によってアームシリンダ流量を絞ることができるため、連通路Xを設けたことの本来の目的である、走行複合操作時の走行減速のショック緩和という目的を確実に達成することができる。
第2実施形態(図3参照)
第1実施形態との相違点のみを説明する。
アーム用コントロールバルブ18は、アーム引き複合操作時にはアーム引き側に加えられるパイロット圧により、そのパイロット圧に応じたストロークでアーム引き側に作動する。
この場合、同コントロールバルブ18のアーム押し側にアーム引きパイロット圧に対抗するパイロット圧を加えると、アーム引きストロークが減少し、実質的にコントロールバルブ18のメータイン及びメータアウト両通路に絞り作用が働く。
第2実施形態はこの作用を利用し、アーム用コントロールバルブ18のアーム押し側に、主パイロットポート38とは別に補助パイロットポート39を設け、アーム引き複合操作時に走直制御弁28からのパイロット圧を、アーム引き側のパイロットポート40に加えられるアーム引きパイロット圧に対抗してこの補助パイロットポート39に加える構成としている。41は走直制御弁28と補助パイロットポート39とを結ぶパイロットラインである。
こうすれば、アーム用コントロールバルブ18をメータイン及びメータアウト両絞り弁として兼用することができる。従って、絞り弁専用の電磁比例弁を省略できることに加えて、第1実施形態のメータイン側及びメータアウト側の絞り弁35,36をも省略することができるため、一層、回路構成を簡略化し、コストダウンすることができる。
なお、この第2実施形態においても、図2に示す旋回パイロット圧/走直制御弁二次圧の特性を適用することができる。
ところで、上記実施形態では、油圧ショベルの油圧回路に元々装備されている走直弁26をアーム引き複合操作時にポンプ吐出油を合流させるための切換弁として作用させる構成としたが、本発明は、この走直弁26とは別にアーム引き複合操作時用の油圧パイロット式の切換弁を設けた回路構成をとる場合にも適用することができる。
また、上記実施形態では、アーム用コントロールバルブ18のメータイン側及びメータアウト側の双方に油圧パイロット式の絞り弁35,36を設けたが、メータイン側とメータアウト側の一方のみに絞り弁を設けてもよい。
さらに、上記実施形態ではアーム引き/旋回の複合操作時を例示したが、アーム引きとブーム上げの複合操作時、及びアーム先端に開閉式等の破砕装置を取付けた破砕機において、アーム引きと、破砕装置の作動の複合操作時にも上記同様の作用を得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる油圧制御装置の全体構成図である。 同装置による旋回パイロット圧と走直制御弁の二次圧との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる油圧制御装置の全体構成図である。 油圧ショベルの概略側面図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
8 バケットシリンダ
9 作業アタッチメント
10,11 左右の走行モータ
12 旋回モータ
13〜18 コントロールバルブ
G1 第1グループ
G2 第2グループ
C1,C2 センターバイパスライン
L 圧油供給ライン
19 アーム用リモコン弁
20 旋回用リモコン弁
21〜23 リモコン弁のパイロット圧(操作量)を検出する操作量検出手段としての圧力センサ
24 第1油圧ポンプ
25 第2油圧ポンプ
PL1,PL2 ポンプライン
26 切換弁としての走直弁
27 制御手段としてのコントローラ
28 切換制御弁としての走直制御弁
29 走直制御弁と走行直進弁とを結ぶ走直パイロットライン
35 メータイン絞り弁
36 メータアウト絞り弁
37 走直制御弁と両絞り弁とを結ぶ絞りパイロットライン
38 アーム用コントロールバルブのアーム押し側主パイロットポート
39 同補助パイロットポート

Claims (4)

  1. 下部走行体上に搭載された上部旋回体に、アームを備えた作業アタッチメントが装着され、かつ、上記アームを駆動するアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータと、これらの作動を制御するコントロールバルブと、上記油圧アクチュエータの油圧源としての第1及び第2両油圧ポンプと、上記アームシリンダのメータイン側及びメータアウト側の少なくとも一方の流量を絞る油圧パイロット式の絞り弁と、アーム引き操作を含む複数のアクチュエータ操作が同時に行われるアーム引き複合操作時に上記両油圧ポンプの吐出油を合流させてアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータに分配供給する油圧パイロット式の切換弁と、この切換弁にパイロット圧を供給する電磁比例式の切換制御弁と、この切換制御弁を通じて上記切換弁の作動を制御する制御手段とが設けられた作業機械の油圧制御装置において、上記切換制御弁の二次側と上記絞り弁とがパイロットラインによって接続され、切換制御弁から出力されるパイロット圧が切換弁と絞り弁とにパラレルに送られるように構成されたことを特徴とする作業機械の油圧制御装置。
  2. 請求項1記載の作業機械の油圧制御装置において、両油圧ポンプのポンプラインに、制御手段により電磁比例式の走直制御弁を通じて制御される油圧パイロット式の走行直進弁が設けられ、この走行直進弁を切換弁として、
    (i) 走行操作を含む複数のアクチュエータ操作が同時に行われる走行複合操作時に、一方の油圧ポンプの吐出油を両走行モータに、他方の油圧ポンプの吐出油を他のアクチュエータにそれぞれ供給し、
    (ii) アーム引き複合操作時に両油圧ポンプの吐出油を合流させてアームシリンダを含む複数の油圧アクチュエータに分配供給する
    ように構成され、かつ、切換制御弁としての上記走直制御弁の二次側と絞り弁とがパイロットラインによって接続されたことを特徴とする作業機械の油圧制御装置。
  3. 請求項1または2記載の作業機械の油圧制御装置において、制御手段は、アーム引き複合操作時にアームシリンダ以外の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブの操作量に応じて、絞り弁の開度を小さくするとともにポンプ合流量を増加させる信号を切換制御弁に出力するように構成されたことを特徴とする作業機械の油圧制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業機械の油圧制御装置において、アームシリンダの作動を制御するアーム用コントロールバルブとして、リモコン弁からのパイロット圧によって制御される油圧パイロット切換弁が用いられ、このアーム用コントロールバルブが絞り弁を兼ねるように、そのアーム押し側パイロットポートとして、上記リモコン弁からのパイロット圧を導入する主パイロットポートと、切換制御弁からのパイロット圧を導入する補助パイロットポートとが設けられ、切換制御弁とこの補助パイロットポートとがパイロットラインによって接続されたことを特徴とする作業機械の油圧制御装置。
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