JP2010024968A - 圧縮機 - Google Patents

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Hirokazu Mesaki
寛和 目崎
Yoshinori Inoue
井上  宜典
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Abstract

【課題】冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機の提供。
【解決手段】冷媒ガスの吐出経路に配置されて冷媒ガスに含まれる潤滑油Lを分離する油分離器43と、分離後の潤滑油Lの通路となる油回収路63と、分離後の潤滑油Lを貯留して外部冷媒回路38の吸入側配管又は圧縮機10内へ戻す貯油室62と、貯油室62と吐出経路とを連通するガス抜き通路65を備え、吐出経路に配置される差圧発生手段と、差圧発生手段の上流側の高圧側吐出域と、下流側の低圧側吐出域と、ガス抜き通路65の連通先を高圧側又は低圧側吐出域に切り換える通路切換手段と、を備え、通路切換手段が備える弁体は、吐出流量が減少するときガス抜き通路65を低圧側吐出域に連通させ、吐出流量が増大するときガス抜き通路65を高圧側吐出域に連通させる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、圧縮機に関し、特に、冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、油分離器により分離された潤滑油を貯留する貯油室を備えた圧縮機に関する。
従来の圧縮機としては、例えば、特許文献1に開示された圧縮機が知られている。
この圧縮機は可変容量型の斜板式圧縮機であり、圧縮機には、冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器がハウジング内の吐出経路に設置されている。
圧縮機は、潤滑油を貯留する貯油室と、分離器により分離された潤滑油を貯油室へ通す透孔と、貯油室から圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)又は外部冷媒回路の吸入側配管に潤滑油を戻すオイル戻し通路と、を備えている。
さらに、この圧縮機には、透孔よりも下流側の吐出経路と貯油室を繋ぐガス戻し通路が備えられている。
この圧縮機によれば、透孔の入口よりも下流側の吐出経路と貯油室とを連通し、貯油室の冷媒ガスを吐出経路に戻すガス戻し通路を形成したから、吐出経路上に生じる差圧によって冷媒ガスには透孔、貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路に戻るガス流れが生じる。
従って、この冷媒ガスの流れによって貯油室のガス抜きが行われ、透孔を介して油分離器で分離した潤滑油を貯油室に直ぐに送ることが可能となり、油分離器での油滞留が抑止される。
特開2004−218610号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、ガス戻し通路の通路断面積は一定である。
このため、従来技術では、例えば、ガス戻し通路の通路断面積を大きく設定すると、冷媒ガスの吐出流量が低流量のとき、貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れにより貯油室のガス抜きは十分に行えるものの、吐出流量が高流量のときに貯油室内の潤滑油がガス戻し通路を流れ出す。
潤滑油がガス戻し通路から吐出経路へ流出する場合、外部冷媒回路におけるオイルが多くなり冷房効率が低下するという問題がある。
逆に、ガス戻し通路の通路断面積を小さくすると、吐出流量が高流量のときにガス戻し通路を介した貯油室内の潤滑油の流出は防止できるものの、吐出流量が低流量のときに貯油室及びガス戻し通路を通って吐出経路へ戻るガス流れが不十分となり、貯油室のガス抜きができなくなる。
貯油室のガス抜きができなくなると、油分離器において分離された潤滑油が貯油室へ導入されなくなり、圧縮機内の潤滑油が不足したり、吐出経路から外部冷媒回路へ流れる潤滑油が増大したりするという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機の提供にある。
上記課題を達成するため、本発明は、冷媒ガスの吐出経路に配置されて前記冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、分離後の潤滑油の通路となる油回収路と、油回収路を介して取り込んだ分離後の潤滑油を貯留して外部冷媒回路の吸入側配管又は圧縮機内へ戻す貯油室と、前記貯油室と前記吐出経路とを連通するガス抜き通路を備えた圧縮機において、前記吐出経路に配置される差圧発生手段と、前記差圧発生手段の上流側に設定される高圧側吐出域と、前記差圧発生手段の下流側に設定される低圧側吐出域と、前記ガス抜き通路の連通先を前記高圧側吐出域又は前記低圧側吐出域に切り換える通路切換手段と、を備え、前記通路切換手段は、吐出流量に応じて移動される弁体を備え、前記弁体は、吐出流量が減少するとき前記ガス抜き通路を低圧側吐出域に連通させ、吐出流量が増大するとき前記ガス抜き通路を高圧側吐出域に連通させることを特徴とする。
本発明では、通路切換手段の弁体は冷媒ガスの吐出流量に応じて移動され、冷媒ガスの吐出流量が減少するときには、弁体はガス抜き通路を低圧側吐出域に連通させ、吐出流量が増大するときにはガス抜き通路を高圧側吐出域に連通させる。
このため、吐出流量が減少して低流量のときに、貯油室内のガス抜きを行うことができる。
吐出流量が高流量のときには、油分離器により分離される潤滑油が増大し、貯油室に貯油される潤滑油も増大するが、高圧側吐出域の圧力が貯油室の圧力より高いため、貯油室から高圧吐出域への流れは生じない。
その結果、吐出流量が増大して高流量のときに、ガス抜き通路を介した貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を確実に防止することができる。
また、本発明では、上記の圧縮機において、互いに領域の異なる第1圧力領域と第2圧力領域が形成され、前記弁体は、前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動されてもよい。
この場合、弁体は第1圧力領域及び第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動される。
第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が低流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が高流量となる2点間差圧や、第1圧力領域と第2圧力領域の差圧が小さい場合に吐出流量が高流量で、両領域の差圧が大きい場合に吐出流量が低流量となる2点間差圧を利用することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域は前記高圧側吐出域に設定され、前記第2圧力領域は前記低圧側吐出域に設定されてもよい。
この場合、吐出経路における高圧側吐出域となる第1圧力領域は、差圧発生手段の下流側である低圧側吐出域よりも高圧となる。
この発明では、吐出経路における高圧側吐出域及び低圧側吐出域における冷媒ガスの差圧の多寡によりガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記差圧発生手段は、前記吐出経路の経路断面積を小さくする絞りであり、前記高圧側吐出域と前記低圧側吐出域の差圧に応じた可動体の移動量に基づき、吐出流量を検出する流量検出装置を備え、前記可動体が前記弁体を兼ねてもよい。
この場合、流量検出装置の可動体をガス抜き通路の連通先を切り換える弁体として用いることができるから、ガス抜き通路を切り換えるための通路切換手段を別に設ける必要がない。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記流量検出装置は、ハウジング内に形成され、前記可動体を収容する可動体収容部と、前記可動体の移動量を検出する検出センサと、を備え、前記ガス抜き通路は、前記貯油室と前記可動体収容部とを連通し、前記可動体収容部は、前記可動体の収容により前記高圧側吐出域に連通する高圧側感圧室と、前記低圧側吐出域に連通する低圧側感圧室と、に区画され、前記ガス抜き通路は、吐出流量の減少時に前記低圧側感圧室と連通され、吐出流量の増大時に前記高圧側感圧室と連通されてもよい。
この場合、吐出流量が減少するとき、低圧側感圧室が広く、高圧側感圧室が狭くなるように可動体は移動され、ガス抜き通路は低圧側感圧室と連通する。
他方、吐出流量が増大するとき、高圧側感圧室が広く、低圧側感圧室が狭くなるよう可動体は移動され、ガス抜き通路は高圧側感圧室と連通する。
この発明では、可動体の移動によりガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
また、この発明では、吐出流量が増大するときには、高圧側感圧室の圧力を利用してガス抜き通路における貯油室から吐出経路への流れを防止するので、例えば、吐出流量が増大するときに弁体でガス抜き通路を閉塞する場合のように、ハウジングとの弁体とのクリアランスによる漏れは発生せず、ガス抜き通路を介した貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を確実に防止することができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記可動体は、前記可動体の外周面に形成される環状の溝部と、前記溝部の両側に形成される摺動部と、前記溝部と連通され、かつ、前記高圧側感圧室又は前記低圧側感圧室に連通する通孔と、を備えてもよい。
この場合、可動体の移動に応じて、ガス抜き通路が環状の溝部と連通する。ガス抜き通路が溝部と連通すると、溝部は通孔を通じて高圧側感圧室又は前記低圧側感圧室に連通される。
この発明では、環状の溝部の両側に複数の摺動部が形成されることにより、安定した可動体の移動を実現し易い。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域は前記圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体は吐出経路と吸入経路の差圧の多寡によりガス抜き通路の連通先を切り換える。
吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は低圧側吐出域に連通され、吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は高圧側吐出域に連通される。
この発明では、弁体は吐出経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記第1圧力領域は前記吸入側配管に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体は吸入側配管と圧縮機内の吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路の連通先を切り換える。
吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は低圧側吐出域に連通され、吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は高圧側吐出域に連通される。
この発明では、弁体は吸入側経路と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、前記クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、前記第2圧力領域はクランク室内に設定されてもよい。
この場合、弁体は吐出経路とクランク室内との差圧の多寡によりガス抜き通路の連通先を切り換える。
吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は低圧側吐出域に連通され、吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は高圧側吐出域に連通される。
この発明では、弁体は吐出経路とクランク室における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、前記クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、前記第1圧力領域は前記クランク室内に設定され、前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されてもよい。
この場合、弁体はクランク室内と吸入経路との差圧の多寡によりガス抜き通路の連通先を切り換える。
クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が小さい場合、吐出流量は高流量であるからガス抜き通路は高圧側吐出域に連通され、クランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧が大きい場合、吐出流量は低流量であるからガス抜き通路は低圧側吐出域に連通される。
この発明では、弁体はクランク室と吸入経路における冷媒ガスの差圧の多寡に基づいてガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
さらに、本発明は、上記の圧縮機において、前記弁体は貫通孔を備え、前記貫通孔は、前記弁体の位置に関わらず前記ガス抜き通路と常時連通し、かつ、前記弁体の位置に応じて前記高圧側吐出域又は前記低圧側吐出域と連通してもよい。
この場合、貫通孔は弁体の位置に関わらずガス抜き通路と常時連通し、弁体の移動に応じて高圧側吐出域又は低圧側吐出域と連通する。
この発明では、通路切換手段が簡単な構造で済むほか、弁体の移動により確実にガス抜き通路の連通先を切り換えることができる。
本発明によれば、冷媒ガスの吐出流量が低流量のときに貯油室の十分なガス抜きができ、吐出流量が高流量のときに貯油室から吐出経路への潤滑油の流出を防ぐことができる圧縮機を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る圧縮機について図1〜図4に基づき説明する。
この実施形態に係る圧縮機は、可変容量型の斜板式圧縮機である。
図1は、第1の実施形態に係る圧縮機の縦断面図であり、図2は図1におけるA−A線矢視図であり、図3(a)は図2における要部を拡大して示す拡大図であり、図3(b)は可動体を拡大して示す拡大図であり、図4(a)は冷媒ガスの吐出流量が低流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図であり、図4(b)は冷媒ガスの吐出流量が高流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図である。
説明の便宜上、図1における左方を前方とし、右方を後方とする。
圧縮機10のハウジング11は、主に、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の前端に接合されたフロントハウジング13と、シリンダブロック12の後端に接合されたリヤハウジング14から形成されている。
シリンダブロック12とフロントハウジング13は、クランク室15をハウジング11内に形成する。
クランク室15には、駆動軸16が回転可能に配設されている。
駆動軸16は、車両に積載された外部駆動源としてのエンジン17に作動連結され、エンジン17からの動力伝達を受けて回転駆動される。
この実施形態の圧縮機10は、エンジン17の動力が常に駆動軸16に伝達される構成を採用しており、クラッチレス方式の圧縮機である。
クランク室15において、駆動軸16にはラグプレート18が一体回転可能に固定されている。
また、クランク室15内には斜板19が収容されている。
斜板19は設定された傾斜角で駆動軸16に嵌合されつつ、駆動軸16の軸線方向に傾動可能であって、かつ、駆動軸16に対して軸線方向に摺動可能に支持されている。
ラグプレート18と斜板19との間にヒンジ機構20が介在されている。
ヒンジ機構20は、ラグプレート18及び駆動軸16を同期回転させるとともに、駆動軸16の軸線方向に対する斜板19の傾動を許容する機能を備えている。
シリンダブロック12には複数(図1には一つのみ示す)のシリンダボア21が形成されている。
各シリンダボア21内には、片頭型のピストン22が往復動可能に収容されている。
各ピストン22はシュー23を介して斜板19の外周部に係留されている。
シリンダブロック12とリヤハウジング14の間に弁・ポート形成体24が介装されている。
シリンダボア21の背面側(図1における後方側)には、ピストン22と弁・ポート形成体24により囲まれた圧縮室25が区画されている。
シリンダブロック12とリヤハウジング14の間に弁・ポート形成体24が介装されていることにより、リヤハウジング14の内部には、吸入室26及び吐出室27が区画形成される。
弁・ポート形成体24は、吸入室26と圧縮室25を連通する吸入ポート28と、吸入ポート28を開閉する吸入弁29と、吐出室27と圧縮室25を連通する吐出ポート30と、吐出ポート30を開閉する吐出弁31を形成する。
図1に示すように、リヤハウジング14に形成された隔壁14aが両室26、27を隔てるようにしている。
リヤハウジング14には、外部に露出する吸入口32が形成されており、吸入口32と吸入室26が吸入通路33により連通されている。
吸入口32は外部冷媒回路38と接続され、吸入口32から吸入室26までの冷媒ガスの通路を吸入経路とする。
吸入通路33の途中には吸入通路33の開度を調節する吸入絞り弁34が配置されている。
吸入絞り弁34は、OFF運転等の低容量運転時における吸入弁29の脈動を防止するための逆止弁である。
吸入絞り弁34は、吸入通路33を開閉する吸入側弁体34aと、後述する容量制御弁37の動作に追従して制御される制御側弁体34bと、両弁体34a、34bの間に介装されたコイルばね34cと、を備える。
リヤハウジング14には、吐出室27からの冷媒ガスを通す吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には、吐出圧の冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を分離する油分離器43が設けられている。
吐出室27の冷媒ガスは油分離器43へ導入され、油分離器43は冷媒ガスに含まれるミスト状の潤滑油を冷媒ガスから分離する。
シリンダブロック12には、クランク室15と吸入室26とを連通する抽気通路35が形成されている。
抽気通路35はクランク室15の圧力を吸入室26へ放出するための通路である。
また、吐出室27とクランク室15を連通する給気通路36がシリンダブロック12及びリヤハウジング14にわたって形成されている。
給気通路36は吐出室27の圧力をクランク室15へ供給するための通路である。
リヤハウジング14において、給気通路36の途中には容量制御弁37が配設されている。
容量制御弁37の開度を調節することで、給気通路36を介してクランク室15へ導入される高圧冷媒ガスの導入量と抽気通路35を介してクランク室15から導出される冷媒ガス導出量とのバランスが制御され、クランク室15の内圧が決定される。
クランク室15の内圧に応じて、ピストン22を介したシリンダボア21内の内圧との差が変更され、斜板19は駆動軸16に対する傾斜角が変更される。
この結果、圧縮機10はピストン22のストローク、即ち冷媒ガスの吐出容量を変更することができる。
例えば、クランク室15の内圧が低下すると斜板19の傾斜角が増大し、圧縮機10の吐出容量が増大される。
図1の二点鎖線で示した斜板19はラグプレート18に当接した最大傾斜角度の状態を示している。
逆に、クランク室15の内圧が上昇すると斜板19の傾斜角度は減少し、圧縮機10の吐出容量が減少される。
図1の実線で示した斜板19は最小傾斜角度の状態を示している。
シリンダブロック12の上面には、吐出フランジ46が備えられており、吐出フランジ46はハウジング11の一部を形成する。
吐出フランジ46内の内部にはフランジ通路48が形成されている。
フランジ通路48は、リヤハウジング14において油分離器43の下流側に形成された吐出通路44と連通する。
フランジ通路48は外部冷媒回路38と接続されている。
車両用空調装置の冷媒回路(冷凍サイクル)は、冷媒回路の一部としての圧縮機10と、圧縮機10の吐出室27及び吸入室26に接続される外部冷媒回路38と、から構成されている。
なお、冷媒としては、例えば、二酸化炭素やフロンが用いられている。
外部冷媒回路38は、吐出室27側から順に、凝縮器39、レシーバタンク40、膨張弁41及び蒸発器42を備えている。
外部冷媒回路38における蒸発器42と圧縮機10の吸入口32との間の配管は吸入側配管に相当する。
吐出フランジ46内には、冷媒ガスの吐出流量を検知する流量検出装置53が設置されている。
流量検出装置53は、図3(a)に示すように、吐出フランジ46に収容される可動体54と、可動体54を付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57と、吐出フランジ46の表面に固定される検出センサとしての磁気センサ61から主に構成される。
吐出フランジ46とシリンダブロック12との間にはガスケット47が介在されている。
吐出フランジ46がシリンダブロック12に接合された状態では、吐出フランジ46の内部にはフランジ通路48が形成される。
フランジ通路48は、図2又は図3(a)に示すように、吐出フランジ46の隔壁46aに設けた差圧発生手段としての絞り52を介して連通される高圧空間48a及び低圧空間48bと、低圧空間48bと連通される吐出口51と、低圧空間48bと連通する可動体収容部49と、可動体収容部49と高圧空間48aを連通する通路50を含む。
なお、この実施形態では、吐出室27から吐出口51までの吐出された冷媒ガスが通る冷媒ガスの通路を吐出経路とする。
この吐出経路における絞り52の上流側が高圧側吐出域に相当し、また、絞り52の下流側は低圧側吐出域に相当する。
絞り52はフランジ通路48の経路断面積を小さくし、高圧空間48aは絞り52の上流側であって、低圧空間48bは絞り52の下流側である。
この実施形態では、高圧空間48aは第1圧力領域に相当し、低圧空間48bは第2圧力領域に相当し、両空間48a、48bは互いに異なる領域である。
吐出フランジ46内には、低圧空間48bと連通され、通路50を介して高圧空間48aと連通する有底円筒形状の可動体収容部49が形成されている。
可動体収容部49の内部に可動体54が一定の距離を摺動することができるように収容されている。
このため、可動体収容部49は、収容される可動体54により、通路50を介して高圧空間48aと連通する高圧側感圧室49aと、低圧空間48bと連通する低圧側感圧室49bに区画される。
可動体54における高圧側感圧室49aを臨む面は、高圧空間48aの圧力を受ける受圧面であり、可動体54における低圧側感圧室49bを臨む面は低圧空間48bの圧力を受ける受圧面である。
可動体54は、図3(a)及び図3(b)に示すように、可動体54は略円柱状の形態を呈しており、可動体54の外周面に形成される環状の溝部55を備えている。
溝部55の移動方向の両側には、吐出フランジ46と摺動する摺動部54a、54bが夫々形成されている。
摺動部54a、54bの外径は可動体収容部49の内径にほぼ対応しており、両者の隙間(クリアランス)は可動体収容部49内における可動体54の摺動を許容する程度の微小な隙間となっている。
摺動部54aは、可動体収容部49において高圧側感圧室49aと低圧側感圧室49bを区画する仕切りとしての機能を有する。
溝部55の移動方向における長さは十分に設定されており、溝部55の両側に摺動部54a、54bが夫々設定されるから、摺動部54a、54bの移動方向の長さを小さく設定しても、可動体54の吐出フランジ46に対する摺動は安定する。
可動体54には、溝部55と低圧側感圧室49bとを連通する通孔56が形成されている。
この実施形態の通孔56は、可動体54の低圧側感圧室49b側の端面から移動方向へ穿孔された有底孔56aと、可動体54の径方向に形成され、溝部55と有底孔56aとを繋ぐ貫通孔56bとにより構成されている。
従って、溝部55と低圧側感圧室49bは有底孔56a及び貫通孔56bとにより連通する。
なお、この実施形態では、溝部55と低圧側感圧室49bを連通する通孔56を設けたが、例えば、溝部55と高圧側感圧室49aを連通する通孔を設けるようにし、摺動部54bを高圧側感圧室49aと低圧側感圧室49bを区画する仕切りとしてもよい。
可動体54を上方へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング57が低圧側感圧室49bに設けられている。
コイルスプリング57は可動体54に後述する差圧が作用したとき、所定位置にて釣り合うようにばね定数が設定されている。
この実施形態では、コイルスプリング57の一部が有底孔56a内に収容されている。
吐出フランジ46における可動体収容部49の下端付近には、有孔の係止部材59が取り付けられている。
係止部材59は、低圧空間48bと低圧側感圧室49bとを区画するほか、コイルスプリング57の下端を支持する。
係止部材59は可動体54とコイルスプリング57の可動体収容部49からの脱落を防止する。
可動体54の高圧側感圧室49aの端部側には、磁石58が埋設されている。
吐出フランジ46の上面には、可動体54の磁石58と対向する磁気センサ61が取付部材60により固定されている。
磁気センサ61は磁石58の磁束密度を検出する検出センサである。
磁気センサ61は図示しないアンプに接続されている。
アンプは 磁気センサ61からの出力に基づき、磁気センサ61と磁石58との距離が接近したとき、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧が小さいと認識する機能を有する。
アンプは、磁気センサ61と磁石58との距離が離れたとき両者48a、48bの差圧が大きいと認識する機能を有する。
高圧空間48aは吐出室27から吐出通路44を通った吐出圧の冷媒ガスの供給を受けることができる。
なお、図2に示すシリンダブロック12には、フロントハウジング13及びリヤハウジング14との接合を図る通しボルト66のためのボルト用通孔が形成されている。
吐出フランジ46内には、潤滑油Lを貯留することができる貯油室62が設置されている。
貯油室62の底面はシリンダブロック12に形成されており、貯油室62と油分離器43とを連通する油回収路63が形成されている。
つまり、油回収路63は分離後の潤滑油Lの通路となる。
油分離器43において分離された潤滑油Lは、油回収路63を通じて貯油室62へ導入される。
さらに、貯油室62と吸入通路33における吸入絞り弁34の上流側と連通する潤滑油戻し通路64が形成されている。
潤滑油戻し通路64は絞り(図示せず)が備えられており、貯油室62に貯留された潤滑油Lは所定の流量で潤滑油戻し通路64を通り、吸入通路33へ供給される。
図1、図3(a)及び図3(b)に示すように、貯油室62と可動体収容部49とを連通するガス抜き通路65が形成されている。
吐出経路における可動体収容部49の位置は、油分離器43よりも下流側の位置である。
ガス抜き通路65は、主に吐出流量が低流量のときに貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
この実施形態では、ガス抜き通路65の一端が貯油室62の上部に接続され、ガス抜き通路65の他端は可動体収容部49の上下方向における中間付近に接続されている。
ガス抜き通路65は貯油室62の上部から可動体収容部49へ向けて斜め下方へ形成されている。
ガス抜き通路65の通路断面積は、吐出流量が低流量のときに十分に貯油室62のガス抜きができる寸法に設定されている。
ガス抜き通路65の連通先は、可動体54の移動により高圧側感圧室49a又は低圧側感圧室49bのいずれかに切り換えられる。
図4(a)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の通路50側に位置する状態(吐出流量が低流量)では、ガス抜き通路65の可動体収容部49側の端部は可動体54の溝部55を臨む位置となる。
すなわち、吐出流量が低流量のとき、ガス抜き通路65は、可動体54を介して貯油室62と低圧側感圧室49bとを連通する。
図4(b)に示すように、可動体54が最も可動体収容部49の係止部材59側に位置する状態(吐出流量が高流量)では、ガス抜き通路65の可動体収容部49側の端部は高圧側感圧室49aを臨む。
つまり、吐出流量が高流量のとき、ガス抜き通路65は貯油室62と高圧側感圧室49aとを連通する。
このように、可動体54は、流量検出装置53の一部を構成するとともに、ガス抜き通路65の連通先を切り換える通路切換手段の弁体として機能を有し、高圧空間48aと低圧空間48bとの2点間差圧に基づき移動される。
次に、この実施形態に係る圧縮機10の動作について説明する。
駆動軸16の回転運動に伴うピストン22の往復運動に基づき、吸入室26の冷媒ガスは弁・ポート形成体24の吸入ポート28から吸入弁29の開弁によりシリンダボア21内へ導かれる。
シリンダボア21内の冷媒ガスは圧縮され、吐出弁31を開弁させて吐出室27へ吐出される。
吐出室27へ吐出された高圧の冷媒ガスの大部分は、油分離器43、フランジ通路48を通り外部冷媒回路38へ導かれる。
圧縮機10の運転時において、吐出室27から吐出される冷媒ガスにはミスト状の潤滑油が含まれている。
油分離器43は、吐出圧の冷媒ガスから潤滑油Lを分離する。
分離された潤滑油Lは油回収路63を通って油分離器43から貯油室62に導かれ、貯油室62において貯留される。
油分離器43内の圧力は貯油室62内の圧力よりも高いことから、貯油室62に貯留される潤滑油Lは、潤滑油戻し通路64を通じて吸入通路33へ導かれる。
ところで、圧縮機10の吐出容量は、容量制御弁37の開度に対応する斜板19の傾斜角度により決定されるが、吸入絞り弁34は、容量制御弁37の開閉動作に追従して動作される。
例えば、容量制御弁37が閉じた状態から開く状態へ至る過程では、斜板19の傾斜角度は徐々に小さくなり最小容量運転(OFF運転)となる。
吸入絞り弁34はこの過程に追従して作動し、制御側弁体34bが最上位置へ向けて移動し、制御側弁体34bは吸入側弁体34aを閉じる方向にコイルばね34cを介して付勢する。
吸入される冷媒ガスの流量に応じて吸入側弁体34aが吸入通路33を開閉することにより、吸入通路33と吸入室26の間に可変絞りが設けられたことと同じ状態となり、圧力変動による吸入弁29の自励振動が防止される。
次に、容量制御弁37が開いた状態から閉じる過程では、斜板19の傾斜角度は徐々に大きくなり最大容量運転となる。
この過程では、制御側弁体34bが最上位置から最下位置へ向い移動し、吸入側弁体34aに対するコイルばね34cの付勢力は作用しなくなる。
最大容量運転時に吸入側弁体34aが吸入通路33を閉じている場合であっても、冷媒ガスが吸入室26からシリンダボア21内へ最大容量で吸入される結果、吸入側弁体34aは吸入通路33を開弁するように下方へ向けて移動する。
フランジ通路48が高圧の冷媒ガスの供給を受けることにより、高圧空間48aから絞り52を通じて低圧空間48bへ冷媒ガスが導入され、低圧空間48bにおける冷媒ガスの圧力は高圧空間48aと比較して低下した状態にある。
一方、高圧空間48aにおける高圧の冷媒ガスの一部は通路50を通じて高圧側感圧室49aへ導入される。
他方、低圧空間48bの低圧ガスの一部は低圧側感圧室49bに導入される。
このため、可動体54における高圧側感圧室49aを臨む受圧面が受ける高圧の冷媒ガスと、可動体54における低圧側感圧室49bと通じる受圧面に作用する低圧の冷媒ガスとの2点間の流量差圧により、可動体54は可動体収容部49内において上下に移動する。
容量制御弁37の制御により吐出容量が変更されると、吐出室27へ吐出される冷媒ガスの吐出流量が変更されるから、可動体54に作用する流量差圧が変化し、可動体54は流量差圧に応じて上方又は下方へ移動する。
例えば、冷媒ガスの吐出流量が低流量であるとき、図4(a)に示すように、高圧空間48aと低圧空間48bとの流量差圧は小さいため、コイルスプリング57の付勢力が勝り、可動体54は上方に移動した状態となる。
可動体54が上方に位置するとき、ガス抜き通路65は可動体54の溝部55を臨み、ガス抜き通路65は低圧側感圧室49bと貯油室62を連通する。
貯油室62の圧力は低圧側感圧室49b内の圧力よりも高いため、貯油室62のガス抜きがガス抜き通路65を通じて行われる。
吐出流量が低流量であるとき、油分離器43により分離される潤滑油Lは、高流量時と比べて少ないが、貯油室62のガス抜きが行われることで、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
圧縮機10の吐出容量が増大するように変更されると、吐出室27へ吐出される冷媒ガスの吐出流量が増大される。
このとき、流量差圧が増大するため可動体54は下方へ移動する。
可動体54が可動体収容部49を下方へ移動するにつれて、可動体54の溝部55はガス抜き通路65から離れ、摺動部54aがガス抜き通路65と干渉する。
さらに、可動体54が下方へ移動すると、図4(b)に示すように、摺動部54aがガス抜き通路65の下側に位置し、ガス抜き通路65は高圧側感圧室49aと連通する。
吐出流量が高流量のときには、油分離器43により分離される潤滑油Lが増大し、油分離器43から貯油室62へ導入され、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大する。
吐出流量が高流量のときには、高圧側感圧室49aの圧力が貯油室62の圧力より僅かに高いから、ガス抜き通路65を介した貯油室62から高圧側感圧室49aへの冷媒ガスの流れは発生せず、貯油室62の潤滑油量が増大しても貯油室62の潤滑油Lはガス抜き通路65から流出することはない。
ガス抜き通路65を介した高圧側感圧室49aから貯油室62への冷媒ガスの流れは生じても、油分離器43から貯油室62に貯油される潤滑油Lが増大しているので、この冷媒ガスの流れによる影響は殆どない。
この実施形態に係る圧縮機によれば以下の効果を奏する。
(1)冷媒ガスの吐出流量が減少するときにガス抜き通路65を低圧空間48bに連通させ、吐出流量が増大するときにガス抜き通路65を高圧空間48aに連通させる可動体54を設けているから、吐出流量が減少するときにガス抜き通路65を通じて貯油室62内のガス抜きを行うことができる。また、吐出流量が増大するときには、油分離器43により分離される潤滑油Lが増大し、貯油室62に貯油される潤滑油Lも増大するが、ガス抜き通路65が高圧空間48aに連通されているため、貯油室62から高圧空間48aへの冷媒ガスの流れは生じない。この結果、吐出流量が高流量のときにガス抜き通路65を介した貯油室62からフランジ通路48への潤滑油Lの流出を確実に防止することができ、外部冷媒回路38への潤滑油流出による冷房効率の低下が抑制される。
(2)流量検出装置53における可動体収容部49と貯油室62とを連通するガス抜き通路65を形成することにより、可動体54をガス抜き通路65の連通先を切り換える弁体として用いることができる。従って、ガス抜き通路65を切り換えるための通路切換手段を別に設ける必要がない。
(3)吐出流量が増大するときには、高圧空間48aの圧力を利用してガス抜き通路65における貯油室62から吐出通路44への流れが防止されるので、例えば、吐出流量が増大するときに可動体54でガス抜き通路65を閉塞する場合のように、吐出フランジ46との可動体54との隙間(クリアランス)による漏れは発生せず、ガス抜き通路65を介した貯油室62から吐出通路44への潤滑油Lの流出を確実に防止することができる。
(4)可動体54の環状の溝部55が外周面に形成されており、吐出フランジ46に対する摺動部54a、54bが、可動体54の移動方向において溝部55の両側に形成されており、複数の摺動部54a、54bが形成されることにより、可動体54を安定して移動させることができる。また、可動体に単一の摺動部を設ける場合と比べて、可動体54における摺動部54a、54bの移動方向の長さを小さく設定することができる。これにより可動体54の軽量化を図ったり可動体54の移動方向の長さを小さく設定したりすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る圧縮機について図5、図6に基づいて説明する。
図5は第2の実施形態に係る圧縮機における冷媒ガス回路図を示す概略構成図であり、図6はガス抜き通路に設けた通路切換手段の概要を示す要部断面図である。
第2の実施形態に係る圧縮機70は可変容量型の斜板式圧縮機であり、第1の実施形態に係る圧縮機と基本的に同一である。
従って、この実施形態では、第1の実施形態の圧縮機10と共通又は類似する要素については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して使用する。
図5に示す圧縮機70が備える吸入室26の上流側には、外部冷媒回路38と連通する吸入通路33が設けられ、吸入通路33の途中には吸入絞り弁34が設置されている。
圧縮機70の吐出室27の下流側には、外部冷媒回路38と連通すると吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には油分離器43が設けられており、油分離器43と貯油室62を連通する油回収路63が備えられている。
油回収路63は、油分離器43において分離された潤滑油Lを貯油室62へ送る通路である。
因みに、第2の実施形態に係る圧縮機70は第1の実施形態の流量検出装置53を備えていない。
吐出通路44における油分離器43の下流側には、差圧発生手段としての絞り52が設けられている。
吐出通路44における絞り52の上流側は高圧側吐出域であり、吐出通路44における絞り52の下流側は低圧側吐出域である。
圧縮機70は、貯油室62と吸入通路33における吸入絞り弁34の上流側とを連通する潤滑油戻し通路64を備える。
潤滑油戻し通路64は貯油室62に貯留された潤滑油Lを所定の流量で吸入通路33へ供給する通路である。
圧縮機70は、吐出通路44における絞り52の下流側(低圧側吐出域)又は絞り52の上流側(高圧側吐出域)と貯油室62とを連通するガス抜き通路71を備える。
ガス抜き通路71は、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入を促進するために、貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
ガス抜き通路71の途中には、ガス抜き通路71の連通先を切り換える通路切換手段としての切換弁72が備えられている。
ガス抜き通路71は、切換弁72と貯油室62を繋ぐ上流側通路71aと、切換弁72と低圧側吐出域を結ぶ低圧側通路71bと、切換弁72と高圧側吐出域を結ぶ高圧側通路71cと、を備えている。
切換弁72は第1圧力領域である圧縮機70内の吐出経路と、第2圧力領域である吸入経路との2点間差圧により作動される。
切換弁72は、吐出経路と吸入経路との2点間差圧に基づく作動により、ガス抜き通路71の連通先を、低圧側吐出域又は高圧側吐出域に切り換える。
図5及び図6では、説明の便宜上、第1圧力領域をAで示し、第2圧力領域をBで示す。
この実施形態に係る圧縮機70内の吐出経路は吐出室27及び吐出通路44により構成されており、圧縮機70内の吸入経路は吸入通路33及び吸入室26により構成されている。
切換弁72は、図6に示すように、弁体75が収容される弁体収容部73を備えている。
弁体収容部73の一側の中央付近には、上流側通路71aが接続されているほか、弁体収容部73の他側の中央付近には低圧側通路71b及び高圧側通路71cが接続されている。
弁体収容部73内を往復動する弁体75は、弁体75の位置に関わらず常に上流側通路71aと連通し、かつ、弁体75の位置に応じて低圧側通路71b又は高圧側通路71cと連通する通孔75aを備える。
弁体75は、通孔75aが低圧側通路71bに連通されるとき、高圧側通路71cを塞ぐ閉塞部75bを備える。
弁体75は、通孔75aが高圧側通路71cに連通されるとき、低圧側通路71bを塞ぐ閉塞部75cを備える。
なお、上流側通路71aでは、弁体75の位置に関わらず常に上流側通路71aと連通するように、弁体75寄りの通路断面積を大きく設定している。
弁体75は弁体収容部73を第1圧力室73aと第2圧力室73bを区画形成する。
第1圧力室73aは第1圧力領域Aである吐出通路44(例えば、油分離器43より上流側)と接続されている。
第2圧力室73bは第2圧力領域Bである吸入通路33と接続されている。
第2圧力室73bにはコイルばね74が介装されており、コイルばね74は弁体75を付勢する。
コイルばね74の付勢力は、弁体75の通孔75aと低圧側通路71bを連通する方向へ弁体75を移動させる付勢力である。
この実施形態では、吐出流量が低流量であるとき、吐出通路44の圧力と吸入通路33の圧力との差圧は、吐出流量が高流量のときと比べて小さい。
吐出流量が低流量のとき、弁体75は弁体収容部73において通孔75aと低圧側通路71bを連通するとともに、閉塞部75bが高圧側通路71cを閉塞する位置となる。
この位置では、ガス抜き通路71の連通先は低圧側吐出域であり、このとき、貯油室62から低圧側吐出域への冷媒ガスの流れが生じて、ガス抜き通路71を介した貯油室62のガス抜きが行われる。
貯油室62のガス抜きが行われることにより油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
一方、吐出流量が高流量になると、吐出流量が低流量であるときと比較して、吐出通路44の圧力と吸入通路33の圧力との差圧が大きくなり、弁体75がコイルばね74の付勢力に抗して移動される。
弁体75が付勢力に抗して移動されると、弁体75の通孔75aは高圧側通路71cと連通するとともに、閉塞部75cが低圧側通路71bを閉塞する位置となる。
この位置では、ガス抜き通路71の連通先は高圧側吐出域であり、このとき、高圧側吐出域の圧力は貯油室62の圧力よりも僅かに高い状態にある。
このため、貯油室62から低圧側吐出域への冷媒ガスの流れは生じることがなく、ガス抜き通路71を通じた貯油室62から吐出通路44への潤滑油Lの流出は発生しない。
なお、ガス抜き通路71を介した高圧側吐出域から貯油室62への冷媒ガスの流れは生じても、油分離器43から貯油室62に貯油される潤滑油Lが増大しているので、この冷媒ガスの流れによる影響は殆どない。
第2の実施形態では、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)とほぼ同等の作用効果を有する。
さらに言うと、流量検出装置を備えない圧縮機であっても、切換弁72を設けることにより、吐出流量が低流量のときに貯油室62の十分なガス抜きを行えるほか、高流量のときに貯油室62の潤滑油Lの外部冷媒回路38への流出を防止又は抑制することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る圧縮機について図7に基づき説明する。
第3の実施形態に係る圧縮機80は可変容量型の斜板式圧縮機であり、第1の実施形態に係る圧縮機と基本的に同一である。
従って、この実施形態では、第1の実施形態の圧縮機10と共通又は類似する要素については第1の実施形態の説明を援用し、符号を共通して使用する。
図7に示すように、圧縮機80の吐出室27の下流側には、外部冷媒回路38と連通すると吐出通路44が形成されている。
吐出通路44の途中には油分離器43が設けられており、油分離器43と貯油室62を連通する油回収路63が備えられている。
油回収路63は、油分離器43において分離された潤滑油Lを貯油室62へ送る通路である。
因みに、第3の実施形態に係る圧縮機80は、第2の実施形態と同様に第1の実施形態の流量検出装置53を備えていない。
この実施形態では、吐出通路44には、絞りは設けられていないが、油分離器43が差圧発生手段としての機能を果たす。
吐出通路44における油分離器43の上流側は高圧側吐出域であり、吐出通路44における油分離器43の下流側は低圧側吐出域である。
圧縮機80は、吐出通路44における油分離器43の下流側(低圧側吐出域)又は上流側(高圧側吐出域)と貯油室62とを連通するガス抜き通路81を備える。
ガス抜き通路81は、油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入を促進するために、貯油室62のガス抜きを行うための通路である。
ガス抜き通路81の途中には、ガス抜き通路81の連通先を切り換える通路切換手段としての切換弁82が備えられている。
ガス抜き通路81は、切換弁82と貯油室62を繋ぐ上流側通路81aと、切換弁82と低圧側吐出域を結ぶ低圧側通路81bと、切換弁82と高圧側吐出域を結ぶ高圧側通路81cと、を備えている。
切換弁82は第1圧力領域である圧縮機80内の吐出経路と、第2圧力領域である吸入経路との2点間差圧により作動される。
切換弁82は、吐出経路と吸入経路との2点間差圧に基づく作動により、ガス抜き通路81の連通先を、低圧側吐出域又は高圧側吐出域に切り換える。
図7では、説明の便宜上、第1圧力領域をAで示し、第2圧力領域をBで示す。
この実施形態に係る圧縮機80内の吐出経路は吐出室27及び吐出通路44により構成されており、圧縮機80内の吸入経路は吸入通路33及び吸入室26により構成されている。
なお、切換弁82は、第2の実施形態の切換弁72と同一構成である。
この実施形態では、吐出流量が低流量であるとき、ガス抜き通路81の連通先は低圧側吐出域であり、このとき、貯油室62から低圧側吐出域への冷媒ガスの流れが生じて、ガス抜き通路81を介した貯油室62のガス抜きが行われる。
貯油室62のガス抜きが行われることにより油分離器43から貯油室62への潤滑油Lの導入が促進される。
一方、吐出流量が高流量になると、ガス抜き通路81の連通先は高圧側吐出域であり、このとき、高圧側吐出域の圧力は貯油室62の圧力よりも僅かに高い状態にある。
このため、貯油室62から低圧側吐出域への冷媒ガスの流れは生じることがなく、ガス抜き通路81を通じた貯油室62から吐出通路44への潤滑油Lの流出は発生しない。
なお、ガス抜き通路81を介した高圧側吐出域から貯油室62への冷媒ガスの流れは生じても、油分離器43から貯油室62に貯油される潤滑油Lが増大しているので、この冷媒ガスの流れによる影響は殆どない。
第3の実施形態では、油分離器43は差圧発生手段として機能する。
油分離器43の下流側を低圧側吐出域、上流側を高圧側吐出域とし、通路切換手段である切換弁82によりガス抜き通路81の連通先を低圧側吐出域又は高圧側吐出域に連通させることができる。
油分離器43は、冷媒ガスに含まれる潤滑油Lの分離機能と、差圧発生手段としての機能と、を果たすことができ、絞り等の差圧発生手段を別に吐出通路44に設ける必要がない。
本発明は、上記の第1〜第3の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○上記の第1〜第3の実施形態では、圧縮機を可変容量型の斜板式圧縮機としたが、可変容量型の斜板式圧縮機に限定する趣旨ではなく、例えば、固定容量型の斜板式圧縮機に本発明を適用してもよい。
○上記の第2、第3の実施形態では、切換弁における第1圧力室を吐出通路と連通し、第2圧力室を吸入室と連通するようにしたが、切換弁における第1圧力室と第2圧力室の連通先の組み合せは以下の(イ)〜(ハ)であってもよい。
(イ)第1圧力室と外部冷媒回路の吸入側配管とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入室)とを連通する。吸入側配管と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり切換弁はガス抜き通路の連通先を低圧側吐出域とし、両者の差圧が大きい場合には、吐出流量が高流量であり切換弁はガス抜き通路の連通先を高圧側吐出域とする。
(ロ)第1圧力室と圧縮機内の吐出経路(例えば、吐出室)とを連通し、第2圧力室とクランク室とを連通する。吐出経路とクランク室内との冷媒ガスの2点間差圧が小さい場合には、冷媒ガスの吐出流量が低流量であり切換弁はガス抜き通路の連通先を低圧側吐出域とし、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が高流量であり、切換弁はガス抜き通路の連通先を高圧側吐出域とする。この切換弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
(ハ)第1圧力室とクランク室とを連通し、第2圧力室と圧縮機内の吸入経路(例えば、吸入通路)とを連通する。クランク室内と吸入経路における冷媒ガスの2点間差圧が殆どない場合には、冷媒ガスの吐出流量が高流量であり切換弁はガス抜き通路の連通先を高圧側吐出域とし、両者の差圧が大きい場合には吐出流量が低流量であり切換弁はガス抜き通路の連通先を低圧側吐出域とする。この切換弁が適用できる圧縮機はクランク室の圧力が変動する可変容量型圧縮機である。
第1の実施形態に係る圧縮機の縦断面図である。 図1におけるA−A線矢視図である。 (a)は図2における要部を拡大して示す拡大図であり、(b)は可動体を拡大して示す拡大図である。 (a)は冷媒ガス吐出流量が低流量のときの圧縮機要部の状態を示す概要図であり、(b)は冷媒ガス吐出流量が高流量時のときの圧縮機要部の状態を示す概要図である。 第2の実施形態に係る圧縮機における冷媒ガス回路図を示す概略構成図である。 ガス抜き通路に設けた通路切換手段の概要を示す要部断面図である。 第3の実施形態に係る圧縮機における冷凍ガス回路図を示す概略構成図である。
符号の説明
10、70、80 圧縮機
11 ハウジング
15 クランク室
16 駆動軸
19 斜板
26 吸入室
27 吐出室
33 吸入通路
37 容量制御弁
38 外部冷媒回路
43 油分離器
44 吐出通路
46 吐出フランジ
49 可動体収容部
52 絞り
53 流量検出装置
54 可動体
54a、54b 摺動部
55 溝部
56 通孔
62 貯油室
63 油回収路
64 潤滑油戻し通路
65、71、81 ガス抜き通路
71a、81a 上流側通路
71b、81b 低圧側通路
71c、81c 高圧側通路
72、82 切換弁
73 弁体収容部
73a 第1圧力室
73b 第2圧力室
75 弁体
A 第1圧力領域
B 第2圧力領域
L 潤滑油

Claims (11)

  1. 冷媒ガスの吐出経路に配置されて前記冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器と、分離後の潤滑油の通路となる油回収路と、油回収路を介して取り込んだ分離後の潤滑油を貯留して外部冷媒回路の吸入側配管又は圧縮機内へ戻す貯油室と、前記貯油室と前記吐出経路とを連通するガス抜き通路を備えた圧縮機において、
    前記吐出経路に配置される差圧発生手段と、
    前記差圧発生手段の上流側に設定される高圧側吐出域と、
    前記差圧発生手段の下流側に設定される低圧側吐出域と、
    前記ガス抜き通路の連通先を前記高圧側吐出域又は前記低圧側吐出域に切り換える通路切換手段と、を備え、
    前記通路切換手段は、吐出流量に応じて移動される弁体を備え、
    前記弁体は、吐出流量が減少するとき前記ガス抜き通路を低圧側吐出域に連通させ、
    吐出流量が増大するとき前記ガス抜き通路を高圧側吐出域に連通させることを特徴とする圧縮機。
  2. 互いに領域の異なる第1圧力領域と第2圧力領域が形成され、
    前記弁体は、前記第1圧力領域と前記第2圧力領域の2点間差圧に基づき移動されることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 前記第1圧力領域は前記高圧側吐出域に設定され、
    前記第2圧力領域は前記低圧側吐出域に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  4. 前記差圧発生手段は、前記吐出経路の経路断面積を小さくする絞りであり、
    前記高圧側吐出域と前記低圧側吐出域の差圧に応じた可動体の移動量に基づき、吐出流量を検出する流量検出装置を備え、前記可動体が前記弁体を兼ねていることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
  5. 前記流量検出装置は、
    ハウジング内に形成され、前記可動体を収容する可動体収容部と、
    前記可動体の移動量を検出する検出センサと、を備え、
    前記ガス抜き通路は、前記貯油室と前記可動体収容部とを連通し、
    前記可動体収容部は、
    前記可動体の収容により前記高圧側吐出域に連通する高圧側感圧室と、
    前記低圧側吐出域に連通する低圧側感圧室と、に区画され、
    前記ガス抜き通路は、吐出流量の減少時に前記低圧側感圧室と連通され、吐出流量の増大時に前記高圧側感圧室と連通されることを特徴とする請求項4記載の圧縮機。
  6. 前記可動体は、
    前記可動体の外周面に形成される環状の溝部と、
    前記溝部の両側に形成される摺動部と、
    前記溝部と連通され、かつ、前記高圧側感圧室又は前記低圧側感圧室に連通する通孔と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の圧縮機。
  7. 前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、
    前記第2圧力領域は前記圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  8. 前記第1圧力領域は前記吸入側配管に設定され、
    前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  9. 外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、
    前記クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、
    前記第1圧力領域は前記吐出経路に設定され、
    前記第2圧力領域はクランク室内に設定されることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  10. 外部駆動源により駆動する駆動軸により回転する斜板を収容したクランク室と、
    前記クランク室内の圧力を調節して冷媒ガスの吐出容量を制御する容量制御手段を備え、
    前記第1圧力領域は前記クランク室内に設定され、
    前記第2圧力領域は圧縮機内の冷媒ガスの吸入経路に設定されていることを特徴とする請求項2記載の圧縮機。
  11. 前記弁体は貫通孔を備え、
    前記貫通孔は、前記弁体の位置に関わらず前記ガス抜き通路と常時連通し、かつ、前記弁体の位置に応じて前記高圧側吐出域又は前記低圧側吐出域と連通することを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項記載の圧縮機。
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