JP2010024791A - 移動式接着剤適用装置及び該装置を利用したアスファルト舗装工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成でありながら、ゆっくりとした移動速度に対応でき、接着剤をコンクリート床版などの基層の表面に均等に適用することができる移動式接着剤適用装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 移動式接着剤適用作業車10の進行方向下流側には、接着剤適用装置20が配設されている。接着剤適用装置20は、飛散保護ネット23内に配設された接着剤適用ノズル30を含んで構成される。移動式接着剤適用作業車10は、例えば150m/h〜4.4km/hの速度を略一定に維持して走行(自走)することができるように構成されていて、例えば、コンクリート床版の防水工事などにおける旧舗装の除去作業の比較的遅い速度(時速200m程度)に合わせて走行できるように構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンクリート床版等の基層の上に、例えば防水層としての接着剤を適用(例えば、滴下、塗布、吹き付け、拡散など)するための移動式接着剤適用装置に関する。また、本発明は、当該装置を利用したアスファルト舗装工法に関する。
例えば、道路や道路橋などの基層を構成するコンクリート床版には、乾燥による収縮作用や様々な負荷が作用することによりクラックなどが生じるおそれがあるが、該クラック内に雨水などが侵入するとコンクリート床版の劣化が加速されるため、防水層を表層のアスファルト混合物と基層のコンクリート床版の間に設ける防水工法が種々提案されている。
特に、近年では、前記防水層の上に敷設されるアスファルト混合物(アスファルトと骨材を主要な材料とする混合物)として、雨天時の走行安全性などの観点から、透水性(排水性)が高められた開粒度アスファルト混合物(骨材の粒度分布を調整して比較的大きな空隙率を有するアスファルト混合物)が採用される場合が多く、従来に増してコンクリート床版は過酷な環境(水による侵食など)に曝されるおそれが高く、防水層の強化及びコンクリート床版と表層との界面の剥離強度向上などに対する要求がより一層高まってきている。
また、道路や道路橋を新設する場合や補修する場合において、通行規制による交通渋滞などの発生を極力抑制することができるように、工期をできる限り短縮したいという要求もある。
このような観点から、本願出願人等は、特許文献1において、コンクリート床版の表面にエポキシ系樹脂接着剤を適用し、当該エポキシ系接着剤をコンクリート床版に塗布・含侵させた状態にした後に、その上から加熱されたアスファルト防水材を撒き均すことにより硬化させ、コンクリート床版を効果的に補強しつつ防水性及び表層と基層との間の付着強度等を高められるようにした防水工法を提案している。
特願2006−232154号
ところで、コンクリート床版の防水工事は、既設の道路においてコンクリート床版上に既に敷設されているアスファルト混合物、硅砂、加熱型アスファルト系塗膜防水材などの旧舗装を切削等により除去してコンクリート床版を露出させ、かかる状態で、清掃後、エポキシ系接着剤をコンクリート床版に塗布し、その後、加熱型アスファルト系塗膜防水材、硅砂、アスファルト混合物をこの順番で敷設することにより行う。なお、硅砂は、加熱型アスファルト系塗膜防水材層とアスファルト混合物層との間で発生する滑りなどを防止するために用いられる。
このような作業は、首都高速などの交通量の多い道路を工事の対象とする場合、工期をできるだけ短く、かつ片側の通行を残して作業する必要性等から作業スペースを節約することなどが求められるため、一連の流れ作業で(或いは隊列を組んで)行われることが多く、例えば先頭の車両が移動しながら旧舗装の除去作業を行ない、その後方で、清掃車や作業員が移動しながら清掃し、当該清掃作業の後方で移動しながらエポキシ系接着剤をコンクリート床版に塗布し、更にその後方で加熱型アスファルト系塗膜防水材、硅砂、アスファルト混合物を順に移動しながら敷設するような工法が採られる場合が多い。
ここで、一連の流れ作業での旧舗装の除去作業は時速200m程度の比較的遅い速度で行なわれるため、これに合わせて、清掃作業、エポキシ系接着剤の塗布作業などの作業も行なう必要がある。
なお、このような作業速度(例えば200m/hour)は極めて低速であり、一般的な走行車両にとっては一定速度を維持して走行することは困難である。
このため、例えば、清掃作業などは、旧舗装の除去作業がある程度進行してから(除去作業があるまとまった面積分終了したら)、その除去作業が完了した領域に対して清掃作業を行うなど、間欠的に作業することが行われている。
しかし、エポキシ系接着剤の塗布作業は硬化により防水層を形成するものであるため、このように間欠的に作業を行うと、先に塗布した部分と後に塗布した部分との間に隙間ができたり、先に塗布した部分と後に塗布した部分とを重畳させた場合には重畳部分が層状に形成されるなどして防水性能等への悪影響が生じる惧れなどが想定される。
このため、従来は、図5、図6に示すように、作業者が上記作業速度(例えば200m/hour)に合わせて歩行しながら、ハンドスプレー130などを用いて、コンクリート床版200にエポキシ系接着剤を適用(散布、噴霧など)していたのが実情である。
なお、図5、図6に示したように、ハンドスプレー130にエポキシ系接着剤を供給するための装置110は作業車両100に搭載され、例えば供給ホース120などを介してハンドスプレー130にエポキシ系接着剤を供給するようになっている。この作業車両100は前記作業速度(例えば200m/hour)を一定に維持して走行することは困難であるため、徒歩でエポキシ系接着剤の適用作業を行っている作業者とは別に、所定距離移動して停止し、適用作業がある程度進んだら、また所定距離移動して停止し、適用作業が進行するのを待つ、といった間欠的な運行がなされるのが実情である。
しかし、作業者が徒歩で作業を行ったとしても、かかる非常にゆっくりとした速度で歩行しながらの作業は困難で、作業者には疲労等も伴うため、均等にエポキシ系接着剤をコンクリート床版200に適用することは難しく、作業者の個人差や疲労度合いなどにより、標準的な適用量(例えば約0.2kg/m)にバラツキが生じたり、塗りムラが生じるなど、施工品質を所定に保つことは困難であった。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、ゆっくりとした移動速度に対応でき、接着剤をコンクリート床版などの基層の表面に均等に適用することができる移動式接着剤適用装置を提供することを目的とする。また、本発明は、当該移動式接着剤適用装置を用いることで、施工品質の高いアスファルト舗装工事を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る移動式接着剤適用装置は、
駆動源が備えられ、所定速度を略一定に維持して走行可能に構成されると共に、
接着剤を走行表面に適用することができる接着剤適用手段を備えたことを特徴とする。
本発明において、前記所定速度が、既設のアスファルト舗装を除去して基層を露出させるのに対応した速度であることを特徴とすることができる。
本発明において、前記所定速度が、時速約0.1km〜約5kmの何れかの速度に設定されることを特徴とすることができる。
本発明において、前記接着剤が、エポキシ系樹脂接着剤であることを特徴とすることができる。
本発明において、前記接着剤は、当該移動式接着剤適用装置の幅方向に広く散布されることを特徴とすることができる。
本発明において、前記接着剤が所定範囲を超えて飛散するのを防止する飛散防止装置が配設されることを特徴とすることができる。
本発明において、前記基層が、コンクリート床版であることを特徴とすることができる。
また、本発明に係るアスファルト舗装工法は、
既設のアスファルト舗装を除去して基層を露出させ、当該基層上に接着剤を適用した後、再びアスファルト舗装を形成するアスファルト舗装工法において、
上述した本発明に係る移動式接着剤適用装置を用いて、前記基層上に接着剤を適用することを特徴とする。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成でありながら、ゆっくりとした移動速度に対応でき、接着剤をコンクリート床版などの基層の表面に均等に適用することができる移動式接着剤適用装置を提供することができる。
また、本発明によれば、当該移動式接着剤適用装置を用いることで、施工品質の高いアスファルト舗装工事を提供することができる。
以下に、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車(本発明に係る移動式接着剤適用装置に相当する)10は、図示しない内燃機関が搭載され、当該内燃機関は非常に低速(例えば200m/h〜4.4km/h)な速度で走行可能な減速機構(図示せず)を介してクローラ11を回転駆動するように構成されている。
なお、かかる移動式接着剤適用作業車10のベースとなる作業車としては、例えば、株式会社筑水キャニコム社製の歩行型クローラ運搬車「BP419」などを利用することができる。但し、駆動源は内燃機関に限定されるものではなく、電動モータなどを駆動源とすることも可能である。
前記移動式接着剤適用作業車10は、非常に低速(例えば150m/h〜4.4km/h)な速度を略一定に維持して走行(自走)することができ、例えば、コンクリート床版の防水工事などにおける旧舗装の除去作業の比較的遅い速度(時速200m程度)に合わせて連続的に走行することができるため、作業進行方向に対する速度変化を最小に抑制することができ、以って適用作業進行方向に対する塗りムラ等の発生を極力抑制することができる。なお、使用ギヤを変更するなどして変速比を変更することで、前記速度は変更することも可能である。
なお、要求に応じて前記速度は変更されることが望ましく、従って移動式接着剤適用作業車10の速度としては、時速約0.1km〜約5kmの速度に略一定に維持して走行可能であることが望まれる。
ところで、移動式接着剤適用作業車10の進行方向下流側には、接着剤適用装置20が配設されている。
この接着剤適用装置20は、図3に示すように、前記移動式接着剤適用作業車10の進行方向後端から下流側に伸びるブラケット21に取り付けられた鎖状要素22に懸架される飛散保護ネット23内に配設された接着剤適用ノズル30を含んで構成される。なお、接着剤適用ノズル30が、本発明に係る接着剤適用手段に相当する。また、飛散保護ネット23が、本発明に係る飛散防止装置に相当する。
なお、飛散保護ネット23はアングル部材等によりフレーム状に枠組みされた直方体形状からなり、下面を除く各面は、前記接着剤適用ノズル30から散布(噴霧)されるエポキシ系接着剤の外部への飛散を抑制するためのネット状要素或いはメッシュ状要素で覆われている。ネット状要素或いはメッシュ状要素を採用するのは、軽量化を図りながら、所望にエポキシ系接着剤の外部への飛散を防止することができるためである。但し、ネット状要素やメッシュ状要素板の代わりに板状要素などを採用することも可能である。このとき、木製、樹脂製などとすることで、エポキシ系接着剤の外部への飛散を確実に防止しつつ軽量化を図ることができる。
飛散保護ネット23に取り付けられているアーム状要素24の先端部は、ブラケット21の基端部に設けられた収容部26に挿入されており、これにより鎖錠要素22により懸架されている飛散保護ネット23の車両進行前後方向(図2中左右方向)及び図2に略直交する方向(作業幅方向)への移動式接着剤適用作業車10に対する相対移動(遊動)が抑制されるようになっている。
このような構成とすることで、例えばエポキシ系接着剤がネット状要素(或いはメッシュ状要素)に付着して飛散保護ネット23を交換する必要などが生じた際に、その交換作業を容易にできると共に、飛散保護ネット23の遊動防止や位置決めなどを容易なものとすることができる。
なお、飛散保護ネット23は、移動式接着剤適用作業車10の車幅方向に約片側車線分の長さ(約3.5m)をもって延在されており、一度で片側車線分の処理を行えるようになっている。
また、飛散保護ネット23の進行方向後端下部には、飛散保護ネット23の幅方向に延在され、前記接着剤適用ノズル30から散布(噴射)されたエポキシ系樹脂接着剤を塗り均すためのブラシ(刷毛)、ゴム製ブレードなどを含んで構成される接着剤塗り均し手段などを配設することも可能である。
ここで、前記接着剤適用ノズル30は、図4に示すように、所定圧力で圧送供給されるエポキシ系接着剤を複数の憤孔から噴射することにより車幅方向に対して幅広に散布可能に構成されている。なお、接着剤適用ノズル30は、複数備えることができる。
前記接着剤適用ノズル30には、図3に示したように、エポキシ系樹脂接着剤を供給するためのゴムホース等からなる供給ホース31が、例えば脱着容易なクイックチャックなどからなる接続要素を介して接続されている。
そして、前記供給ホース31は、例えば脱着容易なクイックチャックなどからなる接続要素を介して、接着剤供給装置40に接続されている。
前記接着剤供給装置40は、例えば、主剤と硬化剤の二液を混合したエポキシ系樹脂接着剤を吐出供給するためのもので、図1、図2に示すように、作業車両100に搭載されている発電機50から電気ケーブル51を介して電力供給を受けて駆動される3wayポンプ60を備えて構成されている。
なお、電気ケーブル51は、弛むなどして作業の邪魔にならないように、オートリール52により所定のテンションが付与されるようになっている。
3wayポンプ60は、図3に示したように、主剤を収容する主剤用サービスタンク61Aと、硬化剤を収容する硬化剤剤用サービスタンク61Bと、を備え、これらを主剤と硬化剤を容積比2:1の割合で吐出するようになっている。具体的には、主剤は2本の主剤吐出ホース62から吐出され、硬化剤は1本の硬化剤吐出ホース63から吐出させる構成とすることで、上記割合が達成されるようになっている。
そして、前記3wayポンプ60から容積比2:1の割合で別々に吐出された主剤と硬化剤は、主剤吐出ホース62、硬化剤吐出ホース63を介してミキシングブロック(所謂スタティックミキサー)70に給送される。
当該ミキシングブロック70では、主剤と硬化剤の流体運動を利用してこれらを所定に混合した後、前記供給ホース31を介して前記接着剤適用ノズル30へ給送し、当該接着剤適用ノズル30では、給送されたエポキシ系樹脂接着剤をコンクリート床版200上に適用(例えば、散布など)される。
なお、主剤と硬化剤とが混合されたエポキシ系樹脂接着剤は硬化するため、これらが流れる接着剤適用ノズル30や供給ホース31などは、例えば作業終了後にクイックチャックなどの接続要素により容易に取り外し、洗浄したり使い捨てすることなどが可能である。
ところで、既述したように、エポキシ系接着剤は、例えば、主剤と硬化剤の二液を2:1の割合で混合して使用されるが、図1に示すように、主剤を小分けして収容している複数の容器Aと、硬化剤を小分けして収容している複数の容器Bと、を作業車両100の荷台に搭載しておき、必要に応じて、作業者(作業車両100は間欠走行するので停車中に運転者が当該作業者として作業することができる)が、これら容器A、Bから主剤用サービスタンク111、硬化剤用サービスタンク112に注ぎ足すようにしている。主剤用サービスタンク111及び硬化剤用サービスタンク112には吐出ポンプ113が接続されていて、当該吐出ポンプ113には、主剤を吐出する主剤用吐出ホース114及び主剤用吐出ガン(エポキチャージャ)115と、硬化剤を吐出する硬化剤用吐出ホース116及び硬化剤用吐出ガン(エポキチャージャ)117と、が接続されている。
作業者は、前記移動式接着剤適用作業車10に搭載されている主剤用サービスタンク61A、硬化剤用サービスタンク61Bが収容している主剤、硬化剤の残存量を観察して、前記主剤用吐出ガン115、硬化剤用吐出ガン117を用いて、主剤用サービスタンク61A、硬化剤用サービスタンク61Bへ主剤、硬化剤を補給してその残量を適当に管理する。
かかる作業者としては、例えば作業車両100は間欠走行するので停車中に運転者が担当することができる
なお、主剤用サービスタンク111及び硬化剤用サービスタンク112には、加熱ヒータなどが設けられており、主剤、硬化剤は加熱されて所定粘度に調整されるようになっている。
ところで、本実施の形態では、浸透性のエポキシ系樹脂接着剤を防水材として用いるが、この場合、コンクリート床版200の表面に形成されるエポキシ系樹脂接着剤層が防水機能を有するのは勿論、エポキシ系樹脂接着剤がコンクリート床版200の内部に浸透してその床版自体に防水機能を持たせることができるため、優れた防水機能を奏することができる。また、コンクリート床版200にクラックなどが生じていたとしても、そのクラックにエポキシ系樹脂接着剤が浸透してコンクリート床版200を補強することができるという利点がある。
更に、コンクリート床版200の表面に形成されるエポキシ系樹脂接着剤層と、コンクリート床版200の内部及びクラック内に浸透したエポキシ系樹脂接着剤層と、が一体となって硬化するため、強度の高い防水層を形成することができる。
また、エポキシ系樹脂接着剤層の上に形成されるアスファルト混合物中のアスファルト成分がエポキシ系樹脂接着剤と結合しながら防水層を形成するため、高い防水機能を奏することができると共に、アスファルト混合物層とエポキシ系樹脂接着剤層とは高い強度をもって結合されるため、付着性が高く剥離等のおそれの少ない優れたアスファルト舗装を提供することができることになる。
エポキシ系樹脂接着剤としては、所望の粘度と浸透性を備えるものであれば特に限定されるものではないが、例えば、「ADOX1380W」(日本アドックス株式会社製)などを採用することができる。
以上のような構成を備えた本実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車10は、以下のようにして接着剤の適用作業を行う。
すなわち、旧表層(旧アスファルト混合物)等が時速約200mの速度で切削され清掃されたコンクリート床版200の上を移動式接着剤適用作業車10は、図1、図2に示したように、図1、図2に示したように、作業方向(進行方向)に向かって、前記切削作業の速度に合わせて時速約200m(例えば、時速0.15km〜0.2kmの間の速度に設定される場合が多い)の略一定速度で走行(自走可)する。
このとき、移動式接着剤適用作業車10に搭載されている前記接着剤供給装置40から所望にエポキシ系樹脂接着剤が給送され、前記接着剤適用ノズル30からコンクリート床版200上に所定の膜厚を達成できるようにエポキシ系樹脂接着剤が所定に適用(例えば、散布など)される。
既述したように、作業車両100は時速約200mの略一定速度で走行継続することができないため、間欠的に走行して停止するといった運転形態であるため、停車中の運転者は、前記移動式接着剤適用作業車10に搭載されている主剤用サービスタンク61A、硬化剤用サービスタンク61Bの残存量を観察し、必要に応じて、前記主剤用吐出ガン115、硬化剤用吐出ガン117を用いて、主剤用サービスタンク61A、硬化剤用サービスタンク61Bへ主剤、硬化剤を補給する。
また、当該作業者は、作業車両100の荷台に搭載されている主剤用サービスタンク111、硬化剤用サービスタンク112の残量を観察し、必要に応じて(例えば、定期的に)、容器A、Bから主剤、硬化剤を主剤用サービスタンク111、硬化剤用サービスタンク112に注ぎ足して補給する。
なお、それぞれ専任の作業者を配置することも可能である。
ところで、前記移動式接着剤適用作業車10はクローラ11による駆動であり直進安定性に優れると共に、自動的に一定速度で走行可能であるため、前記移動式接着剤適用作業車10は作業開始時と作業終了時以外の操作は不要とすることもできる。但し、例えば作業対象となる道路がカーブしている場合などは、前記作業者(例えば作業車両100の運転者)が他の作業をしている最中に必要に応じてハンドル12を操作しに行くだけで、当該カーブに沿って走行することなどが可能である。
そして、図1、図2に示したように、移動式接着剤適用作業車10の後方では、例えば2名の作業者がコンクリート床版200上に適用されたエポキシ系樹脂接着剤をローラー等を用いて均一に塗り均す。
更に、その後方では、例えば別の2名の作業者が、エポキシ系樹脂接着剤の上に、加熱型アスファルト系塗膜防水材を散布し塗り均す作業を行う。
なお、加熱型アスファルト系塗膜防水材は、図2に示したように、作業車両100の進行方向前方位置で、当該作業車両100の間欠運行に合わせて間欠運行される作業車両150の荷台上のタンク等に収容されており、担当の作業者が適時に当該作業車両150まで取りに行って散布し塗り均す作業に供する。
更に、図1、図2に示したように、その後方では、例えば別の2名の作業者が、加熱型アスファルト系塗膜防水材の上に、硅砂を散布する作業を行う。
そして、その後方では、図示しないアスファルト敷設作業車が、所定に加熱されているアスファルト混合物を撒き均すと共に、該撒き均されたアスファルト混合物を所定に押し固める。
このような一連の作業を所定区間行うことで、当該区間の防水工事を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車10によれば、時速0.15km〜0.2kmという非常にゆっくりとした速度を略一定に維持して自走しながら、エポキシ系樹脂接着剤を均等に散布することができる。
従って、従来のように作業者が徒歩でエポキシ系樹脂接着剤の散布を行っていた場合に比べ、かかる非常にゆっくりとした速度での作業であっても、バラツキなく均等にエポキシ系接着剤を適用することができ、作業者の個人差や疲労度合いなどによって生じる塗りムラなどを抑制でき、以って施工品質を所定に維持することができる。
また、本実施の形態によれば、防水材としてエポキシ系樹脂接着剤をコンクリート床版200の基層上に適用し、コンクリート床版200の基層に存するクラック等を効果的に補強しつつ、その上にアスファルト混合物を敷設する構成としたので、簡単かつ安価な構成でありながら、短い工期で信頼性が高く、付着強度が高く耐久性に優れた良好なアスファルト舗装を提供することができる。
更に、本実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車10は比較的小型・軽量で、飛散保護ネット23などの着脱も容易な構成であるため、作業車両100の荷台等に搭載することができ、作業場所から他の場所への比較的高速での移動なども容易である。
本実施の形態では、コンクリート床版200上にエポキシ系樹脂接着剤を適用する場合を一例として説明したが、コンクリート床版200に限定されるものでなく、他の材質からなる基層に対しても本発明は適用可能である。
上述した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものでないことは勿論である。
本発明の一実施の形態に係る防水工事或いは舗装路補修工事の一連の作業の一部(接着剤適用、接着剤均しの2工程)を概略的に示す側面図である。 同上実施の形態に係る防水工事或いは舗装路補修工事の一連の作業の一部(接着剤適用、接着剤均し、加熱型アスファルト系塗膜防水材適用及び均し、硅砂の散布)を概略的に示す上面図である。 同上実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車の構成を概略的に示す側面図である。 同上実施の形態に係る移動式接着剤適用作業車に備えられる接着剤適用装置20、接着剤適用ノズル30等を拡大して示す拡大図である。 従来の防水工事或いは舗装路補修工事の一連の作業の一部(接着剤適用、接着剤均しの2工程)を概略的に示す側面図である。 従来の防水工事或いは舗装路補修工事の一連の作業の一部(接着剤適用、接着剤均し、加熱型アスファルト系塗膜防水材適用及び均し、硅砂の散布)を概略的に示す上面図である。
符号の説明
10 移動式接着剤適用作業車
20 接着剤適用装置
23 飛散保護ネット
30 接着剤適用ノズル
40 接着剤供給装置
100 作業車両
150 作業車両
200 コンクリート床版(基層)

Claims (8)

  1. 駆動源が備えられ、所定速度を略一定に維持して走行可能に構成されると共に、
    接着剤を走行表面に適用することができる接着剤適用手段を備えたことを特徴とする移動式接着剤適用装置。
  2. 前記所定速度が、既設のアスファルト舗装を除去して基層を露出させるのに対応した速度であることを特徴とする請求項1に記載の移動式接着剤適用装置。
  3. 前記所定速度が、時速約0.1km〜約5kmの何れかの速度に設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動式接着剤適用装置。
  4. 前記接着剤が、エポキシ系樹脂接着剤であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の移動式接着剤適用装置。
  5. 前記接着剤は、当該移動式接着剤適用装置の幅方向に広く散布されることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の移動式接着剤適用装置。
  6. 前記接着剤が所定範囲を超えて飛散するのを防止する飛散防止装置が配設されることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載の移動式接着剤適用装置。
  7. 前記基層が、コンクリート床版であることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の移動式接着剤適用装置。
  8. 既設のアスファルト舗装を除去して基層を露出させ、当該基層上に接着剤を適用した後、再びアスファルト舗装を形成するアスファルト舗装工法において、
    請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の移動式接着剤適用装置を用いて、前記基層上に接着剤を適用することを特徴とするアスファルト舗装工法。
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