JP2001271309A - 散布式表面処理作業車 - Google Patents

散布式表面処理作業車

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JP2001271309A
JP2001271309A JP2000084450A JP2000084450A JP2001271309A JP 2001271309 A JP2001271309 A JP 2001271309A JP 2000084450 A JP2000084450 A JP 2000084450A JP 2000084450 A JP2000084450 A JP 2000084450A JP 2001271309 A JP2001271309 A JP 2001271309A
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spray
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JP2000084450A
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Norio Meshida
紀雄 召田
Makoto Saito
誠 斉藤
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Nichireki Co Ltd
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Nichireki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散布式表面処理工法に必要とされる種々の機
材や使用材料を搭載しながらコンパクトで安定性があ
り、かつ、種々の使用材料をそれぞれの使用量に応じて
バランス良く搭載することのできる散布式表面処理作業
車、並びに、その散布式表面処理作業車を用いる散布式
表面処理工法を提供することを課題とする。 【解決手段】 結合材散布装置と骨材散布装置とを、車
両前方に近い方からこの順に、車両後輪よりも後方に備
えると共に、車両前方に骨材ホッパーを備え、この車両
前方に位置する骨材ホッパーと車両後輪よりも後方に位
置する骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装置を車両幅方向
のほぼ中央部に備えてなる散布式表面処理作業車であっ
て、車両幅方向のほぼ中央部に位置する骨材搬送装置に
対して、車両の進行方向に向かって左右どちらか一方の
側に結合材タンクを配置すると共に、他方の側にエンジ
ンを配置してなる散布式表面処理作業車を提供すること
によって上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、散布式表面処理作
業車とそれを用いる散布式表面処理工法に関し、特に、
結合材の散布と骨材の散布とを一台の作業車によって前
進形態で一貫して行うことによって、均一で耐久性に優
れた散布式表面処理層を構築することを可能にする、コ
ンパクトな散布式表面処理作業車をそれを用いる散布式
表面処理工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路舗装は、交通に供されるにつれて、
次第に老化し、劣化が進み、路面が摩耗して凹凸を生じ
たり、舗装表面にひび割れ等が発生したりすることがあ
る。このような老化ないしは劣化した道路舗装は、凹凸
やひび割れ等の損傷が軽度のうちに補修を行えば、比較
的簡便な方法でかつ安価に補修を行うことが可能である
が、従来、損傷の程度が軽い舗装の補修を行う簡便な方
法として散布式表面処理工法が提案されている。
【0003】散布式表面処理工法は、アスファルト等の
瀝青材を老化ないしは劣化した路面に膜状に散布し、続
いてその上に骨材を単層に散布して、瀝青材によって骨
材を路面に結合し、路面上に瀝青材と単層の骨材とから
なる層を構築するという簡便な工法である。即ち、散布
式表面処理工法においては、アスファルト混合物を舗設
するのではなく、単に瀝青材と骨材とが散布され、散布
された骨材が、結合材として作用する瀝青材によって路
面に結合し、表面処理層を構築するものである。構築さ
れる表面処理層が単層の場合をシールコートと呼び、2
層以上の複層の場合をアーマーコートと呼んでいる。
【0004】また、上記の散布式表面処理工法は、既存
舗装体の補修だけでなく、上部に舗装用混合物を舗設す
る前の下地層を構築する場合にも使用される。この場合
には散布式表面処理工法によって構築される下地層は、
サミー層(SAMI=Stress−Absorbin
g Membrane Interlayer)、或い
は、褥層と呼ばれる応力緩和層として、又は、リフレク
ションクラック防止層や不透水層として機能する。更に
は、散布式表面処理工法は、結合材と骨材とからなる表
面処理層を複層に4〜5cmの厚さに構築して、簡易舗
装の表層とする場合や、砕石等で構築された路盤におい
て、路盤に使用された砕石が飛散するのを防止するため
に路盤上部に保護層として表面処理層を構築する際に使
用されたり、或いは、砂利道等において車両の走行に伴
う塵の発生を防ぐための防塵層として表面処理層を構築
する場合にも使用されることがある。
【0005】このように散布式表面処理工法は多方面に
応用することができる便利な工法であるが、従来、この
散布式表面処理工法は、例えば、典型的には図14に示
すような工法で行われていた。即ち、図14において、
表面処理を施すべき路面101上を、まず、ロードスイ
ーパー102が矢印方向に進行して清掃した後、アスフ
ァルトディストリビューター103が進み、路面101
上に、結合材としてのアスファルトを散布する。続い
て、骨材を搭載したトラック104が荷台を傾斜させ、
後部から骨材をアスファルト層上に散布しながら、矢印
方向に、即ち車両としては後進で進行する。これは、既
に散布されているアスファルト層の上をトラック104
のタイヤが踏まないようにするためである。アスファル
ト層の上をトラック104のタイヤが通過すると、その
部分のアスファルト層がトラックのタイヤに付着して薄
くなり、骨材と路面との結合力が弱まるばかりでなく、
トラック104のタイヤに付着したアスファルトが、ト
ラックがそのまま他の道路上を走行した際に、路面にア
スファルトの跡を付けるなどの問題を生じるからであ
る。続いて、散布された骨材上をローラー105で転圧
し、更には、ロードスイーパー102が再度通過して、
余剰の骨材などを処理層面から取り去って、作業は終了
する。
【0006】従来は、このように、結合材としてのアス
ファルトの散布と骨材の散布とを別々の車両を用いて、
別個の工程として行っていたので、互いの連携を取るこ
とが難しく、結合材を散布したあと直ちに骨材を散布す
ることができない等、作業効率が悪いという問題があっ
た。また、骨材を搭載したトラック104が後進状態で
進まなければならない為、ややもすればトラック104
が蛇行し、散布された結合材上にきちんと骨材を散布で
きなかったり、更には、骨材が、トラック104の比較
的高い位置から散布されるので、落下した骨材が路面で
跳ね、ないしは転がって、予定した散布幅員外に飛散し
てしまうという問題があった。しかも、こうした作業効
率の悪さが原因で、構築した散布式表面処理層は一般的
に耐久性に欠け、交通開放後、比較的短時間で骨材が飛
散し、対向車のフロントガラス等に飛び散って交通を妨
害したり、沿道人家に飛び散るなどの問題を生じること
が多かった。しかも、骨材が飛散した跡のアスファルト
層は、車両スリップの原因となったり、夏季にはフラッ
シュ現象の原因になったりして、決して好ましいもので
はなかった。これらの欠点があるために、散布式表面処
理工法は、簡便で比較的安価であるという利点を有しな
がら、その一方で信頼性に欠け、補修工法としては、こ
れまでそれほど多用されてはいなかった。特に、耐久性
に劣るという散布式表面処理工法の上述の欠点は、散布
した骨材を単に結合材で路面に結合するという散布式表
面処理工法そのものの持つ構造的な欠陥と見なされ、そ
の原因の究明が為されることもなく、放置されていたの
が現状である。
【0007】以上のような問題を解決すべく、自走する
単一の作業車に骨材散布装置、結合材散布装置の両装置
を搭載した散布式表面処理作業車が、同じ出願人によっ
て、特開平11−350413号公報、特開平11−3
50414号公報、特開平11−350415号公報、
特開2000−45217号公報、特開2000−45
218号公報などにおいて提案されている。しかしなが
ら、これらの作業車は、自走する単一の作業車に骨材散
布装置、結合材散布装置の両装置をはじめ、結合材タン
クや、その他、散布式表面処理工法に必要とされる様々
な機材や使用材料を搭載するものであるため、必然的に
車両長さが長くなり、小回りが効かなくなると共に、車
高が高くなって安定性に欠けると同時に、運転席からの
見下ろし角度が高くなりすぎて、作業車の進行中に沿道
民家の軒先や張り出した樹木等に運転者が接触する危険
性がある。
【0008】特に、結合材散布装置と骨材散布装置と
を、車両前方に近い方からこの順に、車両後輪よりも後
方に備えるタイプの散布式表面処理作業車にあっては、
散布式表面処理作業車自身のタイヤが散布された骨材の
散布面上を踏まないので、極めて優れた散布式表面処理
層が構築できるという利点があるが、その利点を生かす
ためには他の車両のタイヤも骨材の散布面上を走行させ
ない必要があり、骨材の供給車も散布式表面処理作業車
の後方ではなく、前方に位置させるのが好ましいことと
なる。その結果、骨材の供給は散布式表面処理作業車の
前方から受けることとなり、車両前方から供給された骨
材を一旦車両前部にある骨材ホッパーに受け、その骨材
ホッパーから車両後方に位置する骨材散布装置まで骨材
を搬送する手段を散布式表面処理作業車内に設けること
が必要となる。ところが、散布式表面処理作業車内に、
作業車を前から後ろまで縦断する骨材搬送装置を設置す
ると、他の必要な機材や使用材料の配置に自由度が失わ
れ、コンパクトな配置が極めて困難になるという不都合
があった。そのため、結合材散布装置と骨材散布装置と
を車両前方に近い方からこの順に車両後輪よりも後方に
備えるタイプの散布式表面処理作業車にあっては、作業
車の長さがどうしても長くなってしまう上に、車高が高
くなりすぎたり、散布式表面処理工法に使用する種々の
材料を量的なバランス良く作業車に搭載することが難し
く、補給時期が材料毎に異なって、効率の良い作業を行
うことができないという欠点があった。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
散布式表面処理作業車の持つ欠点を解消し、散布式表面
処理工法が本来有している利点を十分に生かすために為
されたものであって、散布式表面処理工法に必要とされ
る種々の機材や使用材料を搭載しながらコンパクトで安
定性があり、かつ、種々の使用材料をそれぞれの使用量
に応じてバランス良く搭載することのできる散布式表面
処理作業車、並びに、その散布式表面処理作業車を用い
る散布式表面処理工法を提供することを課題とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、結合材散
布装置と骨材散布装置とを、車両前方に近い方からこの
順に、車両後輪よりも後方に備えると共に、車両前方に
骨材ホッパーを備え、この車両前方に位置する骨材ホッ
パーと車両後輪よりも後方に位置する骨材散布装置とを
結ぶ骨材搬送装置を備えてなるタイプの散布式表面処理
作業車において、散布式表面処理工法に必要とされる種
々の機材や使用材料の配置形態について研究を重ねた結
果、骨材ホッパーと骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装置
を車両幅方向のほぼ中央部に位置させると共に、その骨
材搬送装置によって進行方向に向かって左右に区切られ
る作業車スペースのうち左右どちらか一方に収まるよう
に結合材タンクを幅狭、かつ、縦長に形成して、結合材
タンクを骨材搬送装置の左右どちらか一方の側に偏在さ
せ、他方の側にエンジン等のその他の機材や使用材料を
配置することによって、必要とされる機材や使用材料を
コンパクトにバランス良く作業車に搭載することが可能
となり、長さがそれほど長くなく、かつ、車高も高すぎ
ることのない散布式表面処理作業車が得られることを見
出して、本発明を完成した。
【0011】即ち、本発明は、結合材散布装置と骨材散
布装置とを、車両前方に近い方からこの順に、車両後輪
よりも後方に備えると共に、車両前方に骨材ホッパーを
備え、この車両前方に位置する骨材ホッパーと車両後輪
よりも後方に位置する骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装
置を車両幅方向のほぼ中央部に備えてなる散布式表面処
理作業車であって、車両幅方向のほぼ中央部に位置する
骨材搬送装置に対して、車両の進行方向に向かって左右
どちらか一方の側に結合材タンクを配置すると共に、他
方の側にエンジンを配置してなる散布式表面処理作業車
を提供することによって上記課題を解決するものであ
る。
【0012】散布式表面処理工法において主として使用
される材料は、前述のように、骨材と結合材とである
が、本発明においては、骨材搬送装置によって左右に区
切られる作業車スペースのうち一方の側を結合材タンク
に占有させたので、そのスペースの中で結合材タンクの
容量を可能な限り大きくすることができ、作業車の車高
を高くすることなく施工に必要な十分な量の結合材をタ
ンク内に予め貯蔵しておくことができる。しかも、骨材
搬送装置を挟んで結合材タンクとは反対側にエンジンを
配置したので、結合材とエンジンという共に重量のある
材料と機材とが作業車の左右に配置されることとなり、
作業車全体としての重量バランスが良いという利点もあ
る。
【0013】また、本発明は、骨材搬送装置に対してエ
ンジンが配置されている側に、作動油タンク、発電機、
コンプレッサー、バッテリー、水タンク、プライマータ
ンク、及び、洗浄油タンクから選ばれる1又は2以上の
機材を配置した散布式表面処理作業車を提供するもので
もある。作動油タンク、発電機、コンプレッサー、バッ
テリー、水タンク、プライマータンク、及び、洗浄油タ
ンクなどの機材は、比較的重量がある上に、或る程度の
容積も必要とされるものであるので、作業車の底部から
頂部までを使用できるエンジンと同じ側に配置すること
によって、エンジンだけでは占有できない作業車スペー
スを有効に使用することができる。
【0014】本発明においては、熱油タンク、補助材タ
ンク、燃料タンク、ガスボンベ、結合材用ポンプ、補助
材用ポンプ、水・プライマー用ポンプ、及び、熱油循環
用ポンプなどは、骨材搬送装置の上部に配置される。こ
れらの機材は比較的軽量である上に、容積的にもそれほ
ど大きくはないので、散布式表面処理作業車を前方から
後方まで縦断している骨材搬送装置の上部の空間に配置
することができる。本発明においては、このように骨材
搬送装置の上部の空間までもが有効に利用され、無駄な
スペースというものがない。しかも、水、プライマー、
補助材などのタンクの容積を、結合材タンクの容積に合
わせて、それぞれの使用量に応じた大きさに形成するこ
とができるので、種々の使用材料をそれぞれの使用量に
応じた量だけバランス良く作業車に搭載することができ
る。
【0015】更に、本発明の散布式表面処理作業車にお
いては、骨材搬送装置を挟んで車両進行方向に向かって
左側及び/又は右側であって骨材散布装置の上部に、1
つ又は2つの運転席が配置される。骨材散布装置の上部
に運転席を配置することによって、骨材散布装置の上部
空間を有効に利用することができると共に、運転席に必
要な高さを確保することができるという二重のメリット
がある。
【0016】また、本発明は、上記のような散布式表面
処理作業車を用いて、散布式表面処理作業車を進行させ
ながら、路面上に少なくとも結合材と骨材とをこの順に
少なくとも1回ずつ散布する散布式表面処理工法を提供
するものでもある。本発明の散布式表面処理作業車は、
長さがそれほど長くなく、かつ、車高も高すぎることが
ないので、小回りがきくと共に安定であり、運転席から
の見下ろし角度も高すぎることがないので、危険の少な
い施工を効率良く行うことがきるものである。また、本
発明の散布式表面処理作業車は、必要な材料をそれぞれ
の使用量に応じてバランス良く搭載しているので、使用
材料の補給回数は最低限で済み、この点でも作業効率は
良いものである。
【0017】以下、図面を用いて本発明の散布式表面処
理作業車及び散布式表面処理工法を説明するが、本発明
が図面記載のものに限られるものではないことは言うま
でもない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の散布式表面処理
作業車の一例を示す説明図であり、図1において、1は
本発明の散布式表面処理作業車であり、作業車1には、
結合材散布装置としてのスプレーノズル2と、骨材散布
装置としての骨材ビン(bin)3とが、作業車1の前方
からこの順に。作業車1の後輪4bよりも後方に設けら
れている。なお、4aは作業車前輪である。
【0019】スプレーノズル2は、例えば、図2に示す
ように、作業車1の幅方向に設けられたスプレーバー5
を介して、作業車1の幅方向に複数個設けられている。
個々のスプレーノズル2a、2b、・・・にはそれぞれ
弁6a、6b、・・・が設けられており、この弁6a、
6b、・・・を開閉することにより、スプレーノズル2
a、2b、・・・からの結合材の噴射を開始ないしは停
止することができる。図2の例においては、図2中左半
分のスプレーノズル2a〜2aに設けられた弁6a
〜6aは、作動杵7に連結されており、空気シリン
ダ8の動作に応じて、一斉に開ないしは閉動作を行うよ
うになっている。一方、図2中右半分のスプレーノズル
2b、2c、・・・は、そのそれぞれに設けられた弁6
b、6c、・・・の動作を、空気圧によって個々に独立
して制御できるようになっている。なお、シリンダや弁
を駆動する手段としては、空気だけに限られるものでは
なく、油圧や電磁力等の他の手段を用いても良い。この
ように構成されているので、例えば、作業車1の運転席
に設置された制御パネルを操作することによって、或い
は、遠隔操作ないしは予め定められたプログラムに従っ
て、空気シリンダ8を作動させ、弁6a〜6aを一
斉に開いて、スプレーノズル2a〜2aから路面の
所定幅の部分に結合材を散布することができる。制御パ
ネルには、散布幅がリアルタイムで表示される。散布幅
を増す場合には、空気圧によって弁6bないしは6fを
必要なものだけ作動させ、スプレーノズル2bないしは
2fからも結合材を散布させるようにすれば良い。な
お、この図の場合には、作業車1の左半分に位置するス
プレーノズル2a〜2aはまとまって開閉動作をす
るようにしたが、全てのスプレーノズル2a〜2fを
個々に開閉可能なようにしても良いし、一斉に開閉動作
するスプレーノズルの数を変えても良い。また、図示の
例では空気圧で作動する弁を示したが、油圧や電磁的に
作動する弁を使用しても良いことは勿論である。個々の
スプレーノズルから散布される結合材の量は、弁6の開
き具合を調節することによって調節しても良いが、スプ
レーバー5よりも上流に別途、弁等の別の手段を設け、
その弁の開き具合等によって調節するのが好ましい。
【0020】一方、骨材ビン3は、図3に示すような断
面形状をしており、9は骨材散布量調節扉、10はその
操作レバーであって、符号11で示される骨材散布幅調
節扉と協同して、骨材排出口12の開口度を調節するも
のである。13は骨材排出手段としての骨材排出ロール
である。骨材散布量調節扉9は、例えば、ラック・ピニ
オン機構によって、操作レバー10の操作に応じて上下
動可能であり、骨材排出口12の作業車1の幅方向と直
交する方向の長さを調節する。骨材散布量調節扉9の開
閉度は、作業車1の運転席からもパネル操作、或いは遠
隔操作ないしは予め決められたプログラムに従って図示
しない駆動手段を駆動することによっても調節可能であ
る。骨材散布量調節扉9の開閉度によって、骨材排出口
12から排出される骨材の基本量が決定される。
【0021】骨材散布幅調節扉11は、図3の例では円
筒形をしており、図4に示すように円筒形の一部が曲線
をもって切り欠かれている。従って、この骨材散布幅調
節扉11を回転させることによって、骨材排出口12の
作業車1の幅方向の開口長さは変化し、骨材の散布幅が
調節される。この骨材散布幅調節扉11の回転角度は、
図示しないレバーを操作して手動で調節することも可能
であるし、骨材散布量調節扉9と同じく、作業車1の運
転席からのパネル操作によって、或いは遠隔操作ないし
は予め決められたプログラムに従って駆動手段を駆動し
ても調節可能である。また、骨材散布幅調節扉11の側
面に、回転位置を示す角度目盛ないしは回転位置を骨材
散布幅に換算して示す骨材散布幅目盛を付しておくと、
その時々の骨材の散布幅を知ることができて便利であ
る。なお、骨材散布幅調節扉11としては、円筒形のも
のに限らず、板状のものを曲線をもって切り欠いたもの
を用いても良く、このように板状の場合には、骨材散布
幅調節扉11は、骨材散布量調節扉9と平行に上下動す
ることになる。
【0022】骨材ビン3からの骨材の排出散布は、基本
的には上記骨材散布量調節扉9と骨材散布幅調節扉11
の2つで可能であるが、例えば、作業車1の進行速度に
応じて、よりきめ細かな骨材の排出制御を行おうとする
ならば、例えば、骨材排出ロール13などの骨材排出手
段を設けるのが望ましい。骨材排出ロール13は、表面
にゴム、合成樹脂ないしは金属製等の凹凸を有してお
り、図3及び図4に示す矢印方向に回転することによっ
て、骨材を骨材排出口から連続して排出、散布するもの
である。凹凸の代わりに、ゴム、合成樹脂ないしは金属
等で作られた網状布で表面を被覆するようにしても良
い。骨材排出ロール13の回転速度を変化させることに
よって、骨材の排出速度を調節することが可能であり、
骨材排出ロール13の回転速度を、例えば作業車1の速
度に応じて変化させれば、作業車1の速度に関わりな
く、常に一定量の骨材を路面上に散布することができ
る。なお、骨材排出ロール13の形状としては、図3、
図4では断面円形のものを示したが、必要に応じて断面
が長円形ないしは多角形状であっても構わない。この場
合、骨材の散布量が連続的に多くなったり少なくなった
りして、散布量を変化させることができる。
【0023】骨材排出口12は、路面から最大でも50
cm以下、望ましくは30cm以下、更に望ましくは2
0cm以下の位置に開口しており、骨材を骨材排出口1
2から路面に向かって散布しても、骨材が路面で跳ね、
飛散したり転がって、施工幅員外へ飛び散る恐れがな
い。骨材ビン3全体を上下に移動可能に設けることも可
能である。また、骨材ビン3には、図示しない加熱、保
温手段が設けられており、内部にある骨材を必要に応じ
て加熱ないしは保温することができる。更には、図示し
ない振動付与装置を骨材ビン3に取り付け、骨材ビン3
に適宜振動を付与することによって、骨材量の分布を均
一化したり、骨材の団塊化を防いだり、骨材の排出を滑
らかなものとすることができる。
【0024】図1に戻って、作業車1の前部には骨材ホ
ッパー15が設けられており、この骨材ホッパー15に
一旦蓄積された骨材は、骨材搬送装置としての骨材搬送
コンベア14によって、作業車後部に位置する骨材ビン
3に搬送される。骨材搬送コンベア14としては、ベル
トコンベア、スクリューコンベア、バーコンベア、バケ
ットコンベア等、骨材を搬送することが可能なものなら
ばどのような搬送手段を使用しても良い。
【0025】図5は、骨材ホッパー15、骨材搬送コン
ベア14及び骨材ビン3だけを取り出して図式的に示す
平面図であって、図5に示すように、骨材搬送コンベア
14は、作業車1の幅方向中央を縦断して、作業車1の
前部から後部まで延びており、その先端は骨材ビン3内
に位置している。その結果、骨材ホッパー15に一時貯
蔵された骨材は、骨材搬送コンベア14によって図5中
矢印方向に骨材ビン3へと搬送される。16は骨材ビン
3内に設けられたスクリューコンベアであって、このス
クリューコンベア16を回転させることによって、骨材
ビン3内で、骨材は作業車1の幅方向に均一化される。
【0026】図1において、21は補助材の散布手段で
ある補助材用スプレーノズルであり、例えば図6に拡大
して示すように、結合材用のスプレーノズル2と対応さ
せて、スプレーバー22を介して、作業車1の幅方向に
複数個設けられている。スプレーノズル21の位置は、
スプレーノズル2よりも作業車の後方であっても、ま
た、スプレーノズル2よりも作業車の前方であっても良
いが、スプレーノズル2と近接していることが必要であ
り、スプレーノズル21は、スプレーノズル2から散布
される結合材とスプレーノズル21から散布される補助
材とが空中で混じり合うような角度に設けるのが望まし
い。複数の材料を同時に散布できる複頭ガンのスプレー
ノズルを使用したり、スプレーノズルからの噴射直前に
結合材と補助材とを混合した後に噴射するようにしても
良い。このように補助材は結合材と同時に散布するのが
望ましいが、混合が極めて速やかに行われる場合には、
結合材が散布される直前あるいは直後に補助材を散布す
るようにしても良い。なお、補助材とは、結合材の性状
を調節するために使用されるものであり、例えば、結合
材の凝固促進材や分解促進材などが挙げられるが、これ
らのもののみに限られるものではない。
【0027】スプレーノズル21からの補助材の散布量
ないしは散布幅は、個々のスプレーノズル21に設けら
れた弁23を開閉ないしはその開き具合を調節すること
によって、変更することが可能であるが、通常、補助材
は常に結合材とペアで使用されるので、スプレーノズル
21からの補助材の散布量、散布幅は、結合材の散布量
及び散布幅と連動して変化するようにしておくのが好ま
しい。例えば、図6に示すように、補助材用の弁23の
開閉動作を結合材用の弁6の開閉動作と連動させ、共に
作動杵7に連結し、例えば、空気シリンダ8の動作に伴
って、同時に開閉作動するようにすることができる。こ
のようにすることによって、図2の左側半分にあるスプ
レーノズル2a〜2aと、それに対応するスプレー
ノズル21は、一斉に開閉動作することになる。
【0028】一方、作業車1の右側半分にあるスプレー
ノズル21は、図7に示すように、スプレーノズル2
b、2c、・・・と個々に対応、連結されて、1つずつ
が組になって開閉動作を行うようにすることができる。
このように構成することによって、補助材の散布幅をつ
ねに結合材の散布幅と連動して変更することが可能であ
る。個々のスプレーノズル21から散布される補助材の
量は、弁23の開き具合を調節することによって調節し
ても良いが、結合材と同じく、スプレーバー22よりも
上流に別途、弁等の別の手段を設け、その弁の開き具合
等によって調節するのが好ましい。
【0029】図1に戻って、27は水又はプライマー散
布用のノズルであって、水又はプライマーは、結合材の
散布前に路面に散布される。水は、例えば結合材として
アスファルト乳剤を使用した場合に、アスファルト乳剤
と路面との接着性やなじみ性を増強するために散布さ
れ、夏季には、上昇した路面温度を低下させる効果もあ
る。一方、プライマーは、例えば結合材として加熱アス
ファルトを使用する場合に用いられ、加熱アスファルト
と路面との接着性やなじみ性を増強する効果がある。こ
れら水ないしはプライマーは、後述する専用のタンクに
貯蔵され、適宜選択使用される。
【0030】図1において、17は作業車を駆動し、そ
の他必要箇所に動力を供給するエンジンであり、18は
油圧モーターを駆動するために必要な作動油タンク、1
9はエンジン17からの動力を受けて作動する発電機並
びにコンプレッサー、20は発電された電力を蓄積し、
必要箇所に供給するバッテリーである。24は水タン
ク、25はプライマータンク、26は洗浄油タンクであ
って、洗浄油タンク26とは後述する結合材タンクや、
結合材タンクから結合材ポンプやスプレーノズルまでを
含めた配管系統を洗浄するための洗浄油を貯蔵しておく
タンクである。これらエンジン17、作動油タンク1
8、発電機・コンプレッサー19、バッテリー20、水
タンク24、プライマータンク25、及び洗浄油タンク
26は、全て、骨材搬送コンベア14に対して作業車1
の左側に配置されている。
【0031】図8は、図1の作業車1を上から見た平面
図であって、図1と同じものには同じ符号を付してあ
る。図8において、28は結合材タンクであって、この
結合材タンク28は、図8からも分かるように、骨材搬
送コンベア14に対して作業車1の右側に配置されてお
り、作業車1の右側スペースを作業車1の底部から頂部
までほぼ占有する大きさ形状に形成されている。結合材
タンク28には、図示しない点検用マンホールや空気
弁、攪拌機、及び、後述する熱油による加熱・保温手段
が設けられている。
【0032】29は熱油タンクであり、30は結合材用
ポンプ、31は補助材タンク及びガスボンベ用のスペー
スであり、36は熱油循環用ポンプ、37は補助材用ポ
ンプ、水・プライマー用ポンプのためのスペース、38
は燃料タンクである。ここで、熱油とは、結合材タンク
28やスプレーバー5、スプレーノズル2を含めた結合
材の配管系統を加熱・保温するための油で、この熱油を
貯蔵する熱油タンク29に加熱・保温手段が設けられて
いることは言うまでもない。また、補助材も、この補助
材タンク及びガスボンベ用のスペース31に配置される
補助材タンクから図示しないポンプ等の圧送手段によっ
て、スプレーノズル21に供給される。補助材タンクや
補助材の管路にも必要に応じて適宜の加熱ないしは保温
手段を設けることができるのは勿論である。ガスボンベ
とは施工面を加熱するためのバーナーなどの燃料である
プロパンガスを貯蔵するボンベであり、燃料タンク38
は、作業車1のエンジン17を駆動する燃料を貯蔵する
タンクである。
【0033】なお、図1及び図8に示す各種機材の具体
的な配置は、単に好ましい一例であって、本発明におい
ては基本的に結合材タンク28が骨材搬送コンベア14
で区切られる作業車1の左右スペースの片側にあり、エ
ンジン17その他の機材が他方の側にあれば良く、結合
材タンク28とエンジン17その他の機材の位置を左右
取り替えても良いことは勿論であるし、個々の機材の位
置も変更可能であって、エンジン17と同じ側に配置さ
れる機材と、骨材搬送コンベア14上に配置される機材
とは、適宜入れ替えても良いことは言うまでもない。ま
た、補助材や水、プライマー等を使用しない場合には、
それら材料のためのタンクやポンプを搭載しなくても良
いことは勿論である。
【0034】図8において、39a、39bは運転席で
あって、骨材搬送コンベア14を挟んで、作業車1の左
右にそれぞれ設けられている。このように運転席39
a、39bを作業車1の左右にそれぞれ設けることによ
って、施工現場の状況に応じて左右どちらからも運転す
ることが可能となるので、施工幅員の端部を目標ライン
にきっちり合わせるなど、きめ細かな操作が可能とな
る。また、運転席39a、39bは、骨材搬送コンベア
14を挟んで、骨材散布装置としての骨材ビン3の上に
設けられているので、作業車1の長さを短くすることが
できると共に、運転席に必要な高さを確保することがで
き、図1に示す運転席39a、39bに着席したときの
運転者の視線からの見下ろし角度γとして10度以上を
確保することができる。なお、見下ろし角度γとして
は、10度〜35度の範囲が望ましく、見下ろし角度が
35度を超えると、運転席の位置が高くなりすぎて、施
工中に沿道民家の軒先や張り出した樹木などに運転席の
オペレーターが接触する危険があり、逆に見下ろし角度
が10度未満では、作業車前方の視野が限られ、施工現
場での小回りが利かないという不都合がある。
【0035】図1及び図8において、40は図示しない
骨材供給車を押すためのプッシュローラーであり、この
プッシュローラー40によって、骨材供給車を押し進
め、骨材供給車から骨材の供給を受けながら連続的に作
業を進めることができる。作業車1と結合材供給車との
間に牽引手段を設けても良いことは勿論である。41は
加熱装置であり、作業用ステップ42と共に、骨材ビン
3の後部にワンタッチで簡単に脱着できるようになって
いる。この加熱装置41によって、骨材散布後の路面を
加熱し、結合材の分解ないしは凝固を早め、短時間でよ
り強固な表面処理層を構築することができる。
【0036】本発明の散布式表面処理作業車による散布
式表面処理層は、例えば図9に示すようにして構築され
る。即ち、図示しないロードスイーパー等で、路面10
1を必要に応じて清掃した後、本発明の作業車1を図示
しない骨材供給車及び/又は結合材供給車と共に前進方
向に進行させながら、まず、ノズル27から水又はプラ
イマー32を散布し、続いて、結合材用のスプレーノズ
ル2から結合材33を散布する。同時にスプレーノズル
21からは補助材34が散布され、結合材33と空中で
混じり合い、路面101上に結合材33と補助材34と
の混合物の層が膜状に形成される。続いて、この結合材
33と補助材34との混合物の層上に骨材35が骨材ビ
ン3から1層に散布される。
【0037】ここで、結合材33を散布する結合材用の
スプレーノズル2と骨材35を散布する骨材ビン3とが
同じ作業車1に取り付けられているという点が重要であ
る。結合材用のスプレーノズル2と骨材ビン3とが同一
車両に取り付けられているので、通常、両者の距離は一
定であり、作業車1が定速で前進する限り、結合材33
が散布されてから骨材35が散布されるまでの時間は一
定である。そのため、骨材35が散布される直前の結合
材33の性状は一定であり、結合材33と骨材35との
均一で確実な付着が実現される。結合材33が散布され
てから骨材35が散布されるまでの時間は、一定時間以
内、好ましくは短時間以内、更に好ましくは一定の短時
間以内でかつ一定でありさえすれば、何秒であっても良
いが、作業効率を考えると、通常は10秒以内、好まし
くは6秒以内、更に好ましくは3秒以内である。最適な
時間は、路面の損傷程度、現場の線型等の状況に応じて
適宜決められるものであることは言うまでもない。
【0038】結合材としては、従来の散布式表面処理工
法において使用されていたものを含めて、瀝青材やその
他、路面と骨材とを結合することができるものならば、
どのような材料でも使用できる。典型的には改質加熱ア
スファルトないしは改質アスファルト乳剤等が使用され
るが、これらのものに限られるものではない。結合材の
散布量は、従来の散布式表面処理工法におけるものと同
程度で良いが、典型的には0.5〜2.5(l/m
程度、好ましくは、0.7〜1.5(l/m)程度で
ある。また、使用する骨材は、散布式表面処理工法に使
用できるものであれば特に制限はなく、どのようなもの
を使用しても良いが、粒度は単一粒度であることが望ま
しい。
【0039】以上の例では、結合材用のスプレーノズル
2と骨材ビン3との距離を一定に保ち、作業車1を定速
で前進させるようにしたが、作業車1の速度を一定に保
つことが困難な場合には、結合材用のスプレーノズル2
と骨材ビン3との距離が作業車1の速度に合わせて変化
するようにしても良い。即ち、作業車1が速度を落とす
場合には結合材用のスプレーノズル2と骨材ビン3との
距離を狭くし、逆に、作業車1が速度を上げる場合には
結合材用のスプレーノズル2と骨材ビン3との距離を広
くして、結合材33が散布されてから骨材35が散布さ
れるまでの時間を常に一定に保つことができる。あるい
は、作業車1の速度に合わせてスプレーノズル2の路面
に対する角度を変化させるようにしても良い。また、結
合材散布から骨材散布までの時間を一定時間以内とする
場合には、作業車の速度は多少変動しても良い。
【0040】水又はプライマー、結合材、補助材および
骨材の散布量や作業車1の進行速度、進行方法などは、
作業車1の運転席に設けられたハンドルやアクセル等の
操作機器及び制御パネル上で、或いは遠隔操作装置上で
一括して制御可能であり、路面の性状や気温、路面温
度、結合材及び補助材の種類、骨材の種類、粒度などに
応じて、適宜設定、変更可能となっている。また、一旦
設定した値に自動的に制御することも可能であり、例え
ば作業車1を一定の速度で進行させたり、作業車1の速
度が変化した場合には、作業車1の車速を検知して、そ
の検知信号に基づいて、常に一定量の結合材、補助材、
ないしは骨材が散布されるよう、散布量を変動させるよ
うになっている。
【0041】なお、本発明の作業車1においては、結合
材33や骨材35が施工箇所に過不足なく散布されるよ
う、水ないしはプライマー32の散布、結合材33及び
補助材34の散布、並びに骨材35の散布が、作業車1
の速度に応じた所定の時間差をもって開始され、また、
所定の時間差をもって終了するようになっている。
【0042】また、図9の例では、結合材用スプレーバ
ー5に取り付けられた複数個の結合材スプレーノズル2
の列は一列であり、骨材ビン3も1つであるが、スプレ
ーノズル2の列および骨材ビン3の数は、1つに限ら
ず、作業車1の後輪4bよりも後方であるならば、2以
上設けても良い。例えば、結合材用スプレーノズル2の
1列と骨材ビン3の1つとを組として、そのような組を
2組以上設けて、1回の作業車の通過によって、複数の
層を一度に構築することもできる。また、スプレーバー
2の列の数と骨材ビン3の数は必ずしも同じである必要
はなく、スプレーバー2の1列に対して、骨材ビン3が
2以上設けて、単一の結合材層の上に、例えば粒度等が
異なる2種以上の骨材を散布するようにしても良いし、
その逆に、1つの骨材ビン3に対して2以上のスプレー
バー2の列を設けて、多種多量の結合材を散布するよう
にしても良い。このように本発明の作業車を用いれば、
一度の作業車の通過によって、路面101上に、種類や
粒度、散布量などを変えて、種々の結合材及び骨材を1
回又は2回以上散布することができ、所望の散布式表面
処理層を一挙に構築することができる。更には、設けら
れた複数のスプレーバー2の列及び骨材ビン3の全てを
常に使用する必要はなく、それらのうちの必要なものだ
けを使用するようにしても良い。以上の場合、1回又は
2回以上散布される結合材、補助材、並びに骨材は、種
類、粒度、散布量等が全て同じものであっても良いし、
それぞれに異なるものであっても良い。
【0043】ここで、本発明の散布式表面処理作業車に
使用される結合材の散布装置及び補助材の散布装置につ
いて更に説明すると、図10は、本発明の散布式表面処
理工法に使用する結合材及び補助材の散布装置のうち、
結合材の散布装置のみを取り出して示した図であって、
これまでの図と同じものには同じ符号を付してある。5
はこれまでの図と同じく結合材散布用のスプレーバーを
表し、2−1、2−2、2−3、・・・は、スプレーバ
ー5に取り付けられた結合材散布用のスプレーノズルで
ある。また、33−1、33−2、33−3、・・・
は、各々のスプレーノズルから噴射された結合材であ
る。スプレーノズル2−1、2−2、2−3、・・・と
しては、どのような形式のスプレーノズルを使用しても
良く、例えば、円形全面形の噴射パターンを有するスプ
レーノズルや、四角形全面形の噴射パターン、円環形の
噴射パターン、その他の噴射パターンを有するものであ
っても良いが、均一な散布を実現する観点からは、図1
0に示すようなフラット形の噴射パターンを有するスプ
レーノズルを使用するのが望ましい。フラット形の噴射
パターンとは、スプレーノズルからある噴射角度αをも
って扇形に噴射される、噴射方向に垂直な断面が細長い
ほぼ線状の噴射パターンであって、本明細書においてフ
ラット形の噴射パターンのフラット面とは扇形の噴射パ
ターンの扇の面を指すものとする。
【0044】図11は、図10を上から見た平面図であ
って、図11に示すように、フラット形のスプレーノズ
ル2−1、2−2、2−3、・・・は、通常、その噴射
された結合材33−1、33−2、33−3、・・・の
噴射パターンのフラット面がスプレーノズル列の列方向
とある角度βを持つように配置される。角度βに特に制
限はなく、0度超90度未満の範囲であれば何度でも良
いが、各スプレーノズルからの噴射パターンを重複させ
て不均一性を打ち消すという観点からは、通常、5〜4
5度、好ましくは、10〜40度、更に好ましくは15
〜35度の範囲である。スプレーノズルの取付角度β
は、1本のスプレーバーにおいては同一であるのが好ま
しい。
【0045】図10、図11に示すように、各スプレー
ノズル2−1、2−2、2−3、・・・からの噴射され
た結合材33−1、33−2、33−3、・・・は、ス
プレーバー5の長手方向と直交する水平方向から見た場
合、互いにその一部が重複している。例えば、図10、
図11の場合には、各噴射された結合材33−1、33
−2、33−3、・・・は、路面101上で互いに2/
3ずつ重複している。このようなスプレーバー5とスプ
レーノズル2−1、2−2、2−3、・・・からなる結
合材の散布装置を搭載した本発明の散布式表面処理作業
車は、スプレーバー5の長手方向と直交する方向に進行
するので、路面101上のある箇所、例えばA点から見
ると、スプレーノズル2−4、2−3、2−2から噴射
された結合材33−4、33−3、33−2の下を順次
通過することになる。従ってA点は、都合3回、即ち、
三重の散布を受けることになる。重複散布の重複数は三
重に限らず、二重であっても四重以上であってもよい
が、散布される結合材の均一性を求めるのであれば、三
重ないしは四重以上、少なくとも二重に散布するのが好
ましい。この散布の重複数が、スプレーノズルの路面か
らの高さ、スプレーノズルからの噴射角度α、各スプレ
ーノズル間の間隔などを調整することによって適宜調整
可能であることは言うまでもない。
【0046】さて、以上のような結合材の散布装置に対
して、本発明の散布式表面処理工法に使用する補助材の
散布装置は、好ましくは、例えば図12に示すように併
設される。図12は、結合材の散布装置と補助材の散布
装置との好ましい併設状態を示す側面図であって、補助
材用のスプレーバー22に取り付けられた補助材用のス
プレーノズル21は、先端が曲げられていて、噴射され
た補助材34がスプレーノズル2から噴射された結合材
33と空中で衝突するように配置されている。
【0047】図13は、図12の装置を上から見た図で
あって、図13に示すように、本発明の散布式表面処理
工法に使用する装置においては、結合材のスプレーノズ
ル1個に対して、補助材のスプレーノズル1個が対応し
ており、例えば、結合材用のスプレーノズル2−1から
噴射された結合材33−1には、補助材用のスプレーノ
ズル21−1から噴射された補助材34−1が空中で衝
突し、結合材用のスプレーノズル2−2から噴射された
結合材33−2には、補助材用のスプレーノズル21−
2から噴射された補助材34−2が空中で衝突するよう
になっている。噴射された結合材又は補助材が互いに空
中で衝突する結合材用のスプレーノズル2−1、2−
2、・・・と補助材用のスプレーノズル21−1、21
−2、・・・との間の対応関係は極めて厳密であって、
両者は1対1に対応し、例えば、補助材用のスプレーノ
ズル21−2から噴射された補助材34−2は、対応す
る結合材用のスプレーノズル2−2から噴射された結合
材33−2とのみ空中で衝突し、結合材用の他のスプレ
ーノズルから噴射された結合材と衝突することはない。
【0048】噴射された結合材又は補助材が互いに空中
で衝突する結合材用のスプレーノズル2−1、2−2、
・・・と補助材用のスプレーノズル21−1、21−
2、・・・との間のこのような1対1の対応関係は次の
ようにして実現される。例えば、図13において、補助
材用のスプレーノズル21−1から噴射される補助材3
4−1を例にとると、噴射された補助材34−1と対応
する結合材33−1との間には、対応しない結合材用の
スプレーノズル2−2から噴射された結合材33−2が
存在するが、噴射された結合材33−2は、例えば図1
0に示すように、裾広がりの扇形をしているので、噴射
された補助材34−1が、手前にある結合材33−2の
傾斜する裾広がりの肩部分よりも上を通過して結合材3
3−1に衝突するようにすれば良い。即ち、図10にお
いて、スプレーバー5の長手方向と直交する水平方向か
ら見て、噴射された結合材33−1の右肩と、噴射され
た結合材33−2の左肩との交点xから水平に引いた線
分を線分Xとして示したが、図13における補助材用の
スプレーノズル21−1から噴射された補助材34−1
が、結合材33−2の上を、図10における線分Xより
も高い位置で通過するようにすれば、結合材用のスプレ
ーノズルと補助材用のスプレーノズルとを1対1に対応
させることができる。噴射された結合材と補助材とがこ
のような位置関係になるように、結合材用のスプレーノ
ズル2−1、2−2、2−3、・・・と補助材用のスプ
レーノズル21−1、21−2、21−3・・・とを配
置することによって、例えば、補助材用のスプレーノズ
ル21−3から噴射された補助材34−3は、結合材用
のスプレーノズル2−3から噴射された結合材33−3
とだけ衝突し、隣接する他の結合材用のスプレーノズル
2−2又は2−4から噴射された結合材33−2又は3
3−4と衝突することがないようになる。
【0049】なお、補助材用のスプレーノズル21−1
からの補助材34−1の噴射方向は、通常斜め下向きで
あるので、補助材34−1が手前にある結合材33−2
の上を通過する位置を線分Xよりも若干高い位置とした
場合でも、結合材33−1上での結合材33−1と補助
材34−1との衝突位置は、図10に線分Yで示すよう
に、線分Xよりもやや低い位置まで下げることが可能で
ある。しかしながら、狭い範囲に多数のスプレーノズル
が共存することになるので、装置設計上の観点からは、
結合材33−1と補助材34−1との衝突位置は、線分
Xよりもやや上になるようにするのが好ましい。
【0050】結合材と補助材との衝突位置Yは、余りに
低いと、結合材と補助材とが衝突してから路面上に落下
して運動量を失うまでの時間が短すぎて、均一な混合が
実現できなくなり、また、余りに高いと、噴射された結
合材と補助材とが両者とも未だ濃く固まった状態で衝突
することになるので好ましくない。従って、衝突位置Y
の高さは、路面1から結合材用のスプレーノズル2−1
までの高さをHとして、1/4H〜3/4Hの範囲が好
ましく、より好ましくは、2/4H〜3/4Hの範囲で
ある。
【0051】以上のようにして、結合材用のスプレーノ
ズル2−1、2−2、2−3・・・と補助材用のスプレ
ーノズル21−1、21−2、21−3・・・とを1対
1に対応させることによって、衝突する結合材と補助材
の量的割合や、衝突速度、衝突位置などの衝突条件をコ
ントロールすることが容易となり、結合材と補助材とを
最適の割合で、かつ、最適の衝突条件で衝突させること
が可能になる。その結果、両者の極めて均一な混合が実
現され、補助材が例えば結合材の分解促進材であるよう
な場合には、より短い養生時間が実現できることは言う
までもない。
【0052】また、本発明の散布式表面処理工法に使用
する装置においては、図13に示すように、補助材34
−1、34−2、34−3、・・・は、それぞれ対応す
る結合材33−1、33−2、33−3、・・・に向か
って、各々の衝突位置Y1、Y2、Y3、・・・上での
噴射密度が均一になるように噴射される。即ち、補助材
34−1、34−2、34−3、・・・は、図13の平
面図において、その扇形の噴射パターンが、結合材33
−1、33−2、33−3、・・・の扇形の噴射パター
ンのフラット面に対する垂直面Z1、Z2、Z3、・・
・に関して左右対称となるような角度で、結合材33−
1、33−2、33−3、・・・に向かって噴射され
る。これにより、各々の衝突位置Y1、Y2、Y3、・
・・上での補助材34−1、34−2、34−3、・・
・の噴射密度は、衝突位置Y1、Y2、Y3、・・・の
幅方向の全体に亘って均一となり、結合材と補助材との
より均一な混合が実現される。
【0053】なお、以上の例においては、路面に対して
ほぼ垂直に噴射される結合材に補助材を斜めに衝突させ
るようにしたが、逆に、補助材を路面に対して垂直に噴
射して、その補助材に対して結合材を斜めに衝突させる
ようにしても良く、更には、結合材及び補助材共に斜め
に噴射して衝突させるようにしても良い。しかしなが
ら、結合材の方が量的に多く、主材であるということを
考えると、以上に述べた例のように路面に対してほぼ垂
直に噴射される結合材に補助材を斜めに衝突させるのが
好ましい。
【0054】以上のようにして、結合材と補助材とを各
々のスプレーノズルを1対1で対応させ、結合材と補助
材とを空中で衝突させるようにすると、両者の極めて均
一な混合が速やかに実現できるので、例えば、補助材と
して結合材の分解を促進する分解促進材を使用する場合
には、結合材として分解に比較的時間の要するアスファ
ルト乳剤を使用する場合でも、短い養生時間で強固で耐
久性に富む散布式表面処理層を構築することが可能とな
り、早期の交通開放が可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の散布式表面
処理作業車によれば、結合材散布装置と骨材散布装置と
を、車両前方に近い方からこの順に、車両後輪よりも後
方に備えると共に、車両前方に骨材ホッパーを備え、こ
の車両前方に位置する骨材ホッパーと車両後輪よりも後
方に位置する骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装置を備え
てなるタイプの散布式表面処理作業車において、骨材ホ
ッパーと骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装置を車両幅方
向のほぼ中央部に位置させると共に、その骨材搬送装置
によって進行方向に向かって左右に区切られる作業車ス
ペースのうち左右どちらか一方に収まるように結合材タ
ンクを幅狭、かつ、縦長に形成して、結合材タンクを骨
材搬送装置の左右どちらか一方の側に偏在させ、他方の
側にエンジン等のその他の機材や使用材料を配置するよ
うにしたので、散布式表面処理工法に必要な機材や使用
材料を全体としてコンパクトに、かつ、バランス良く一
台の作業車に搭載することができ、作業車は車長が長く
なりすぎることも、車高が高くなりすぎることもなく、
小回りの利く、安定した作業車を提供することができ
る。
【0056】また、本発明においては、骨材搬送装置に
よって左右に区切られる作業車スペースのうち一方の側
を結合材タンクに占有させたので、そのスペースの中で
結合材タンクの容量を可能な限り大きくすることがで
き、作業車の車高を高くすることなく施工に必要な十分
な量の結合材をタンク内に予め貯蔵しておくことができ
る。しかも、骨材搬送装置を挟んで結合材タンクとは反
対側にエンジンを配置したので、結合材とエンジンとい
う共に重量のある材料と機材とが作業車の左右に配置さ
れることとなり、作業車全体としての重量バランスが良
いという利点もある。
【0057】更には、本発明は、骨材搬送装置に対して
エンジンが配置されている側に、作動油タンク、発電
機、コンプレッサー、バッテリー、水タンク、プライマ
ータンク、及び、洗浄油タンクから選ばれる1又は2以
上の機材を配置するようにしたので、これら比較的重量
がある上に或る程度の容積も必要とされる機材を作業車
の底部から頂部までを使用できるエンジンと同じ側に配
置することによって、エンジンだけでは占有できない作
業車スペースを有効に使用することができる。
【0058】しかも、本発明においては、熱油タンク、
補助材タンク、燃料タンク、ガスボンベ、結合材用ポン
プ、補助材用ポンプ、水・プライマー用ポンプ、及び、
熱油循環用ポンプなどの機材を、骨材搬送装置の上部に
配置するようにしたので、骨材搬送装置の上部の空間ま
でもが有効に利用され、無駄なスペースというものがな
い。しかも、水、プライマー、補助材などのタンクの容
積を、結合材タンクの容積に合わせて、それぞれの使用
量に応じた大きさに形成することができるので、種々の
使用材料をそれぞれの使用量に応じた量だけバランス良
く作業車に搭載することができる。
【0059】上記のような散布式表面処理作業車を用い
る本発明の散布式表面処理工法は、用いる作業車が小回
りがきくと共に安定であり、運転席からの見下ろし角度
も高すぎることがないので、危険の少ない施工を効率良
く行うことがきるものである。また、必要な材料をそれ
ぞれの使用量に応じてバランス良く搭載した作業車を使
用するので、使用材料の補給回数は最低限で済み、作業
効率の良い施工ができるという優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業車の一例を示す側面図である。
【図2】 結合材散布装置を示す図である。
【図3】 骨材散布装置を示す図である。
【図4】 骨材散布装置の構成を説明するための図であ
る。
【図5】 骨材搬送コンベアの配置形態を説明するため
の図である。
【図6】 結合材用のスプレーノズルと補助材用のスプ
レーノズルとの位置関係を示す図である。
【図7】 結合材用のスプレーノズルと補助材用のスプ
レーノズルとの位置関係を示す図である。
【図8】 本発明の作業車の一例を示す平面図である。
【図9】 本発明の散布式表面処理工法の一例を示す図
である。
【図10】 結合材の散布装置の一例を示す側面図であ
る。
【図11】 結合材の散布装置の一例を示す平面図であ
る。
【図12】 結合材の散布装置と補助材の散布装置の位置
関係の一例を示す側面図である。
【図13】 結合材の散布装置と補助材の散布装置の位置
関係の一例を示す平面図である。
【図14】 従来の工法を示す図である。
【符号の説明】
1 作業車 2、21、27 スプレーノズル 3 骨材ビン 4a、4b 作業車のタイヤ 5、22 スプレーバー 6、23 弁 7 作動杵 8 油圧シリンダー 9 骨材散布量調節扉 10 操作レバー 11 骨材散布幅調節扉 12 骨材排出口 13 骨材排出ロール 14 骨材搬送コンベア 15 骨材ホッパー 16 スクリューコンベア 17 エンジン 18 作動油タンク 19 発電機・コンプレッサー 20 バッテリー 24 水タンク 25 プライマータンク 26 洗浄油タンク 28 結合材タンク 29 熱油タンク 30 結合材用ポンプ 31 補助材タンク及びガスボンベ用のス
ペース 32 水又はプライマー 33 結合材 34 補助材 35 骨材 36 熱油循環用ポンプ 37 補助材用ポンプ、水・プライマー用
ポンプのためのスペース 38 燃料タンク 39a、39b 運転席 40 プッシュローラー 41 加熱装置 42 作業用ステップ 101 路面 102 ロードスイーパー 103 アスファルトディストリビューター 104 ダンプトラック 105 ローラー α スプレーノズルの噴射角度 β スプレーノズルの取付角度 γ 運転席からの見下ろし角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合材散布装置と骨材散布装置とを、車
    両前方に近い方からこの順に、車両後輪よりも後方に備
    えると共に、車両前方に骨材ホッパーを備え、この車両
    前方に位置する骨材ホッパーと車両後輪よりも後方に位
    置する骨材散布装置とを結ぶ骨材搬送装置を車両幅方向
    のほぼ中央部に備えてなる散布式表面処理作業車であっ
    て、車両幅方向のほぼ中央部に位置する骨材搬送装置に
    対して、車両の進行方向に向かって左右どちらか一方の
    側に結合材タンクを配置すると共に、他方の側にエンジ
    ンを配置してなる散布式表面処理作業車。
  2. 【請求項2】 結合材散布装置の近傍に補助材散布装置
    を備えてなる請求項1記載の散布式表面処理作業車。
  3. 【請求項3】 結合材と補助材とが空中で衝突するよう
    な位置関係に結合材散布装置と補助材散布装置とが備え
    られている請求項2記載の散布式表面処理作業車。
  4. 【請求項4】 結合材散布装置よりも車両前方に、水及
    び/又はプライマーの散布装置を備えてなる請求項1、
    2又は3記載の散布式表面処理作業車。
  5. 【請求項5】 骨材搬送装置に対してエンジンが配置さ
    れている側に、作動油タンク、発電機、コンプレッサ
    ー、バッテリー、水タンク、プライマータンク、及び、
    洗浄油タンクから選ばれる1又は2以上の機材が配置さ
    れている請求項1乃至4のいずれかに記載の散布式表面
    処理作業車。
  6. 【請求項6】 骨材搬送装置の上部に、熱油タンク、補
    助材タンク、燃料タンク、ガスボンベ、結合材用ポン
    プ、補助材用ポンプ、水・プライマー用ポンプ、及び、
    熱油循環用ポンプから選ばれる1又は2以上の機材が配
    置されている請求項1乃至5のいずれかに記載の散布式
    表面処理作業車。
  7. 【請求項7】 骨材搬送装置を挟んで車両進行方向に向
    かって左側及び/又は右側であって、骨材散布装置の上
    部に運転席を配置してなる請求項1乃至6のいずれかに
    記載の散布式表面処理作業車。
  8. 【請求項8】 結合材散布装置と骨材散布装置とを、そ
    れぞれ、1又は2以上、車両後輪よりも後方に備えてな
    る請求項1乃至7のいずれかに記載の散布式表面処理作
    業車。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の散布
    式表面処理作業車を用いて、散布式表面処理作業車を進
    行させながら、路面上に少なくとも結合材と骨材とをこ
    の順に少なくとも1回ずつ散布する散布式表面処理工
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100563803B1 (ko) 2005-12-21 2006-03-28 주식회사 경우엔지니어링 유색성 도로 포장재를 이용하는 도로 포장 방법 및 그 장치
KR100760584B1 (ko) * 2006-04-20 2007-09-28 주식회사 경풍 차량을 이용한 초속경 도로 미끄럼 방지제 도포장치 및방법
KR100762932B1 (ko) * 2006-04-20 2007-10-08 주식회사 경풍 융착식 도로면 미끄럼 방지층 도포 방법
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CN114319052A (zh) * 2021-12-14 2022-04-12 谢伙旺 道路施工用破损盲道修复装置

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