JP2010018350A - フィルム梱包用補助部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルムに塵や傷が付くことが抑制された梱包を可能とするフィルム梱包用補助部材を提供する。
【解決手段】円筒部材3と、円筒部材3の外周部に捲回されたフィルム5とを有するフィルム捲回体1を梱包するためのセパレータ梱包ユニット6Aであって、円筒部材に挿入される第1軸部11と、第1軸部から第1軸部の径方向に張り出してフィルム捲回体の端面を覆う端面カバー部9,23とを備え、第1軸部の中心軸から端面カバー部の外縁までの最短長さは、フィルム捲回体の端面の半径よりも長いことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】円筒部材3と、円筒部材3の外周部に捲回されたフィルム5とを有するフィルム捲回体1を梱包するためのセパレータ梱包ユニット6Aであって、円筒部材に挿入される第1軸部11と、第1軸部から第1軸部の径方向に張り出してフィルム捲回体の端面を覆う端面カバー部9,23とを備え、第1軸部の中心軸から端面カバー部の外縁までの最短長さは、フィルム捲回体の端面の半径よりも長いことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、蓄電デバイスのセパレータなどに利用されるフィルムを梱包する際に用いられるフィルム梱包用補助部材に関する。
リチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電デバイスは、一般に正極と負極の間にセパレータとしての微多孔膜を有している(特許文献1参照)。セパレータは、正極と負極とが接触してショートすることを防止しつつ、正極と負極間でのイオンの透過を可能にする。近年の小型電子機器の普及に伴って蓄電デバイスの小型化、軽量化、高出力化が要望されており、それを実現するために極めて薄いセパレータが利用されている。この種のセパレータなどのフィルムは、薄くすればするほど破断や突き破りなどが生じ易くなる。そこで従来は、長尺状のフィルムを円筒状の部材に巻き付けて箱などの梱包部材に収容し、その状態で搬送や保管を行っていた。
しかしながら、フィルムを梱包部材で囲っても、梱包部材とフィルムとが接触したり、その接触によってフィルムに塵や傷が付く虞があった。特に、蓄電デバイス用のセパレータにおいては、フィルムに付いた塵や傷が蓄電デバイスの短絡の原因となりかねないため、フィルムにその様な塵や傷が付くことを抑制することが望まれる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、フィルムに塵や傷が付くことが抑制された梱包を可能とするフィルム梱包用補助部材を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るフィルム梱包用補助部材は、円筒部材と、円筒部材の外周部に捲回されたフィルムとを有するフィルム捲回体を梱包するためのフィルム梱包用補助部材であって、円筒部材に挿入される軸部と、軸部から軸部の径方向に張り出してフィルム捲回体の端面を覆う端面カバー部とを備え、軸部の中心軸から端面カバー部の外縁までの最短長さは、フィルム捲回体の端面の半径よりも長いことを特徴とする。
本発明に係るフィルム梱包用補助部材では、軸部の中心軸から端面カバー部の外縁までの最短長さは、フィルム捲回体の端面の半径よりも長いため、端面カバー部は、フィルム捲回体の端面から張り出している。その張り出しの分だけ、フィルム捲回体を箱などの梱包部材に収容した際に、フィルム捲回体の側面と梱包部材との間には空間が形成され、例えば、フィルム捲回体は、梱包部材に対して持ち上げられて支持されているような状態になる。その結果として、フィルム捲回体の側面と梱包部材との接触が防止され、フィルム捲回体が梱包部材に接触して巻きずれを生じる虞も少なくなり、フィルムに塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能になる。
さらに、端面カバー部には、円筒部材の端面に当接してフィルムと端面カバー部との間に隙間を形成する凸部が設けられていることが好ましい。これにより、フィルム捲回体のフィルムの端面と端面カバー部との接触を防ぐことができる。その結果、フィルムに塵や傷が付くことがさらに抑制された梱包が可能となる。
さらに、端面カバー部に立設され、フィルム捲回体の側面との間に隙間を形成すると共に、フィルム捲回体の側面を囲む側面カバー部を更に備えることが好ましい。これにより、フィルム捲回体の端面側と側面側がフィルム梱包用補助部材によって覆われるため、フィルムに塵や傷が付くことがさらに抑制された梱包が可能となる。
さらに、側面カバー部は、端面カバー部に一体成形されていることが好ましい。これにより、フィルム梱包用補助部材を構成する部品数を減らすことができる。
さらに、端面カバー部は、フィルム捲回体の両側の端面に対応して一対設けられており、側面カバー部は、一対の端面カバー部を展開可能に連結する連結部と、端面カバー部の周縁に沿って立設された壁部と、を有し、一対の端面カバー部は、連結部との接続箇所を折れ線にして展開状態から互いに対面するように折り曲げることでフィルム捲回体の両側の端面をそれぞれ覆い、側面カバー部の壁部は、端面カバー部が折り曲げられた状態でフィルム捲回体の側面を覆うと好適である。端面カバー部と側面カバー部とは一体成形されており、展開状態の一対の端面カバー部を互いに対面するように折り曲げることでフィルム捲回体の両側の端面は端面カバー部に覆われ、フィルム捲回体の側面は側面カバー部に覆われるため、端面カバー部と側面カバー部との取り付け作業が簡単であり、作業性が向上する。
さらに、側面カバー部は、少なくとも一部の領域は透明であることが好ましい。これにより、フィルム捲回体を梱包した状態で、外部からフィルム捲回体に関する情報を得ることが容易になる。
さらに、端面カバー部は、多角形の平板状であることが好ましい。これにより、フィルム捲回体を梱包した複数のフィルム梱包用補助部材を平面上に横向きに配置した場合、各フィルム梱包部材をすべて同じ状態とすることができる。その結果、複数のフィルム梱包用補助部材をまとめて扱うことが容易になる。また、側面カバー部が端面カバー部の外縁に沿って配置され、側面カバー部の少なくとも一部が透明である場合、フィルム捲回体に関する情報を外部から得ることがより容易になる。
本発明のフィルム梱包用補助部材によれば、フィルムに塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能となる。
以下、実施の形態に係るフィルム梱包用補助部材について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、可能な場合には同一要素には同一符号を用いる。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
[第1実施形態]
[第1実施形態]
図1は、フィルム捲回体の断面斜視図である。図1に示されるように、フィルム捲回体1は、円筒部材3とフィルム5を有する。円筒部材3は、ポリオレフィン系樹脂等からなる円筒形状の部材である。フィルム5は、フィルム状の部材であって、例えば、蓄電デバイスのセパレータとして用いられる微多孔膜である。フィルム5は、長尺状であり、円筒部材3の外周部3aに捲回されている。
本実施形態においては、円筒部材3の高さ3hとフィルム5の高さ(幅)5hとが等しいため、フィルム捲回体1は円筒形状となるが、円筒部材3の高さ3hとフィルム5の高さ5hは、異なっていてもよい。
円筒部材3の内周部3bは、フィルム捲回体1の内周部となり、フィルム5の外周部5aは、フィルム捲回体1の外周部(側面)となる。また、円筒部材3の端面3e(円筒部材5の中心軸に交差する平面上の面)と、フィルム5の端面5e(円筒部材5の中心軸に交差する平面上の面)とで、フィルム捲回体1の端面1eが形成される。
円筒部材3の高さ3h、内径3t1、及び、外径3t2のそれぞれは、例えば、20〜200mm、20〜300mm、及び、20〜300mmである。フィルム5の高さ5hは、例えば20〜200mmである。また、円筒部材3の外周部3aに捲回された状態のフィルム5の厚さ5tは、例えば5〜200mmである。また、フィルム捲回体1の半径1t1、及び外径1t2は、例えば、20〜175mm、30〜350mmである。
本実施形態に係るフィルム5は、蓄電デバイスのセパレータとして用いられる極めて薄い微多孔膜などであり、傷などがあると生産ラインで切れやすくなるため搬送や保管は慎重に行う必要がある。また、リチウムイオン二次電池や電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスに用いられるために高い生産性が要求され、さらに、異物の混入が無いように細心の注意が必要であり、品質管理要求が非常に高い。そこで、フィルム5は、円筒部材3に捲回されてフィルム捲回体1とされ、一個体ずつセパレータ梱包ユニット6A(図2及び図3参照)に収容されて仮梱包され、その後でダンボール箱などの梱包部材45(図7参照)に収められて梱包される。セパレータ梱包ユニット6Aは、ケース部7と蓋部23とからなり、本実施形態では、セパレータ梱包ユニット6Aがフィルム梱包用補助部材に相当する。
図4(A)は、ケース部の平面図であり、図4(B)は、図4(A)のIVB−IVB線に沿った断面図である。
ケース部7は、PS(ポリスチレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明なプラスチック製であり、底部9と、第1軸部11と、第1側面カバー部13とを備えている。
第1軸部11は、中空の円柱形状の部材であるが、中実の円柱状の部材であってもよい。第1軸部11の高さ11hは、フィルム捲回体1の高さ3h、5hよりも高くなっている。また、第1軸部11の外径11t2は、円筒部材3の内径3t1と略同一となっていることが好ましい。第1軸部11の内径11t1は、例えば、15〜300mmであり、第1軸部11の外径11t2は、例えば20〜300mmである。第1軸部11の高さ11hは、例えば30〜250mmである。
底部9は、上下二層に分かれ、第1軸部11に一体成型された上層部9bと、上層部9bに積層された下層部9aとからなる。底部9は、第1軸部11の中心軸11cと略直交するように設けられている。即ち、本実施形態では、底部9が第1軸部11の径方向に張り出した部材となり、フィルム捲回体1の端面1eを覆う第1の端面カバー部に相当する。
本実施形態では、底部9の外縁9eの互いに向かい合う2つの辺間の距離の半分の距離9tが、第1軸部11の中心軸11cから底部9の外縁9eまでの最短長さに相当し、距離9tは、フィルム捲回体1の端面1eの半径1t1よりも長くなるように適宜に設定される。例えば、距離9tは、10〜175mmである。
下層部9a及び上層部9bは、正八角形の平板状であり、上層部9bの略中央には、第1軸部11内に連通する円状の孔部が形成されている。また、上層部9bには、強度を上げるために、その中心部から外縁まで延びるリブ17が設けられている。
また、上層部9bには、中央の孔部の縁に沿ったリング状の第1凸部15が設けられている。図5は、第1凸部を拡大して示す断面図であり、図5に示されるように、第1凸部15は、フィルム捲回体1に向けて上層部9bから第1軸部11の軸方向に僅かに突出している。第1凸部15は、フィルム捲回体1のフィルム5には当接せず、円筒部材3の端面3eにのみ当接し、上層部9bとフィルム5との間に空間を形成する。第1凸部15は、中空であるが、中実であってもよい。第1凸部15は、上層部9bと一体形成されていてもよいし、上層部9bと分離可能であってもよい。また、第1凸部15は、上層部9bと同一素材で形成されていてもよいし、異なる素材で形成されていてもよい。
本実施形態では、第1軸部11の中心軸11cは、底部9の外縁9eの中心9cを通っている。しかしながら、中心軸11cから底部9の外縁9eまでの最短長さ9tがフィルム捲回体1の端面1eの半径1t1よりも長ければ、中心軸11cは外縁9eの中心9cを通っていなくてもよい。
第1側面カバー部13は、底部9の上層部9bに一体成型されてなり、底部9の外縁9eに沿って設けられている。第1側面カバー部13は、正八角形の底部9の各辺から底部9と略直交する方向に立ち上がってフィルム捲回体1の外周面5aを囲む八枚の壁部13eを備えている。壁部13eとフィルム捲回体1の外周面5aとの間には、隙間が形成される。対向する壁部13e同士の間の距離13tは、例えば、100〜400mmである。なお、本実施形態では、第1側面カバー部13は、底部9と一体成型されているためにケース部7を構成する部品点数を減らすことができて望ましいが、第1側面カバー部13と底部9とを別体として設けてもよい。
ケース部7を構成する第1側面カバー部13は透明になっている。これにより、ケース部7を用いてフィルム捲回体1を仮梱包した状態で、外部からフィルム捲回体1に関する情報(例えば、フィルム捲回体1の表面に記載された品番やバーコード8(図2参照)等の情報)を得ることが容易になる。特に本実施形態では、底部9は正八角形の平板状であるため、外縁9eに沿って設けられた壁部13eも平板状になる。これにより、第1側面カバー部13を光が略直線的に透過するため、ケース部7を用いてフィルム捲回体1を仮梱包した状態で、外部からフィルム捲回体1に関する情報を得ることが特に容易になる。なお、第1側面カバー部13の全体が透明でなくてもよく、例えば、品番やバーコード8等が付されたフィルム捲回体1の一部分に対面する壁部13eのみが透明であってもよい。なお、フィルム捲回体1に関する情報を外部から取得する必要が無い場合などには、第1側面カバー部13は非透明であってもよい。
図6(A)は、蓋部23の平面図であり、図6(B)は、図6(A)のVIB−VIB線に沿った断面図である。
蓋部23は、ケース部7と同様に、PS(ポリスチレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明なプラスチック製であり、図6に示されるように正八角形の平板状の部材である。
蓋部23の中央には、ケース部7の第1軸部11が嵌め込まれて固定される嵌合部25が設けられている。嵌合部25は、円筒状に突き出しており、その内径25t1は、第1軸部11の外径と略同一となっているため、第1軸部11の先端部に嵌合させることができる。
蓋部23は、嵌合部25が第1軸部11に嵌め込まれることで第1軸部11の中心軸11cと略直交するように設けられた状態になる。即ち、蓋部23は、第1軸部11の径方向に張り出した部材となり、フィルム捲回体1の端面1eを覆う第2の端面カバー部となる。
本実施形態では、蓋部23の外縁23eの互いに向かい合う2つの辺間の距離の半分の距離23tが、第1軸部11の中心軸11cから蓋部23の外縁23eまでの最短長さに相当し、距離23tは、フィルム捲回体1の端面1eの半径1t1よりも長くなるように適宜に設定される。例えば、距離23tは、50〜200mmである。
フィルム捲回体1を仮梱包する際は、まず、円筒部材3の内周部3bにケース部7の第1軸部11を挿入し、円筒部材3の端面3eと第1凸部15とを当接させる。この際、第1凸部15は、フィルム5とは当接しておらず、フィルム5と底部9との間には隙間が形成される。続いて、第1軸部11の先端部と蓋部23の嵌合部25とを嵌合させ、図3に示されるように、セパレータ梱包ユニット6A内にフィルム捲回体1を収容した状態にする。このようにして、フィルム捲回体1が仮梱包された仮梱包体39が完成する。その後、仮梱包体39をダンボール箱などの梱包部材45(図7参照)で梱包することにより、
フィルム捲回体1の梱包が完了する。
フィルム捲回体1の梱包が完了する。
上述のようなセパレータ梱包ユニット6Aでは、第1軸部11の中心軸11cからケース部7の底部9の外縁9eまでの最短長さ9tは、フィルム捲回体1の端面1eの半径1t1よりも長い。また、第1軸部11の中心軸11cから蓋部23の外縁23eまでの最短長さ23tは、フィルム捲回体1の端面1eの半径1t1よりも長い。ケース部7の底部9と蓋部23とは、フィルム捲回体1の端面1eから均一に揃って張り出している。フィルム捲回体1を箱などの梱包部材45に収容した際には、底部9と蓋部23との張り出しの分だけ、フィルム捲回体1の側面5aと梱包部材45との間には空間が形成される。従って、フィルム捲回体1をセパレータ梱包ユニット6Aに収容して梱包部材45で梱包すると、フィルム捲回体1は、第1側面カバー部13を挟んで梱包部材45に対して持ち
上げられ、宙吊りで支持されているような状態になる。その結果として、フィルム捲回体1の側面5aと梱包部材45との接触が防止され、フィルム捲回体1が梱包部材45に接触して巻きずれを生じる虞も少なくなり、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能となっている。
上げられ、宙吊りで支持されているような状態になる。その結果として、フィルム捲回体1の側面5aと梱包部材45との接触が防止され、フィルム捲回体1が梱包部材45に接触して巻きずれを生じる虞も少なくなり、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能となっている。
さらに、上述のケース部7では、底部9に、円筒部材3の端面3eに当接してフィルム5と底部9との間に隙間を形成する第1凸部15が設けられている。これにより、フィルム5と底部9との接触を防ぐことができる。その結果、フィルム5に塵や傷が付くことがさらに抑制された梱包が可能となっている。
さらに、上述のセパレータ梱包ユニット6Aでは、ケース部7に第1側面カバー部13が設けられている。これにより、フィルム捲回体1の端面1e側と側面5a側がフィルム梱包用補助部材7によって覆われるため、フィルム7に塵や傷が付くことがさらに抑制された梱包が可能となっている。なお、第1軸部11の高さ11hを円筒部材の高さ3hのn倍(nは整数)よりも大きく設定し、n個以下の複数のフィルム捲回体1の円筒部材3の内周部3bに第1軸部11を挿入してもよい。この場合、複数のフィルム捲回体1が互いに隣接することになるが、上述の宙吊りの状態を確保することは、最短長さ9t、23tを適宜選択することによって可能であり、フィルム5へ塵や傷が付くことが抑制し得て好適である。さらにこの場合において、ケース部7は第1側面カバー部13を有していなくても、同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、蓋部23の嵌合部25がケース部7の第1軸部11に嵌め込まれることで、蓋部23がケース部7に装着されている。しかしながら、蓋部23をケース部7に装着する態様は、この態様に限らず、蓋部23の周縁とケース部7の第1側面カバー部13の先端部とが嵌合又は係合する態様であっても良い。より具体的には、例えば、蓋部23の周縁に沿って環状の溝を形成し、一方で、ケース部7の第1側面カバー部13の先端に、蓋部23の環状の溝に係合するような爪を設けてもよい。この形態の場合、蓋部23の溝と第1側面カバー部13の爪との係り合いによって蓋部23がケース部7に装着される。また、蓋部23の第1側面カバー部13に対する当接部位に凸部又は凹部を設ける一方、第1側面カバー部13の蓋部23に対する当接部位に蓋部23の凸部又は凹部と嵌合可能な凹部又は凸部を設けてもよい。この形態の場合、これらの凸部と凹部との嵌合によって蓋部23がケース部7に装着される。
また、フィルム捲回体1が大きく(例えば、軸線方向に長く)なった場合のことを想定し、セパレータ梱包ユニット6Aに補強治具を備え付けるようにしてもよい。この補強治具は、例えば、セパレータ梱包ユニット6Aを取り囲むように囲む金属製のフレーム部材を設け、さらに、持ち運びの利便性を考慮してフレーム部材に取っ手を設けるような構成にしてもよい。
次に、フィルム捲回体1をダンボール箱などの梱包部材45に収容する方法を説明する。図7は、梱包部材に、複数のフィルム捲回体を収容した状態を示す図であり、(A)は側面図、(B)は上方から見た断面図である。
複数のフィルム捲回体1を梱包部材45に収容する際には、まず、フィルム捲回体1をそれぞれセパレータ梱包ユニット6Aに収容して仮梱包し、複数の仮梱包体39を用意する。その後、複数の仮梱包体39を第1軸部11の中心軸11c方向に積み上げる。その際、各仮梱包体39のケース部7の第1側面カバー部13を揃えるように積み上げるのが好ましい。
続いて、一列に並んだ第1側面カバー部13が梱包部材45内の平面と接するように横向きに配置する。本実施形態では、底部9及び蓋部23は、正八角形の平板状の部材であり、第1側面カバー部13は底部9の正八角形に対応した正八角柱状であるため、仮梱包体39を梱包部材45に収容した際に規則的に整列された状態になる。そのため、複数の仮梱包体39をまとめて扱うことが容易になり、梱包部材45に入れる向きなどを特に意識しなくても複数の仮梱包体39を揃った状態で梱包できる。
[第2実施形態]
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係るセパレータ梱包ユニット内にフィルム捲回体を収容した状態を示す断面図である。
本実施形態に係るセパレータ梱包ユニット6Bは、ケース部7aと蓋部29とからなり、セパレータ梱包ユニット6B内にフィルム捲回体1を収容して仮梱包する。ケース部7aは、上述のケース部7と比較して、第1軸部11の長さが短くなっている点以外は、同様の構成を有している。従って、ケース部7と同様の要素については同一の符号を付して詳細説明を省略する。なお、蓋部29は、ケース部7aと比較して第1側面カバー部13を有していない点以外は、ケース部7aと同様の構成を有している。
蓋部29は、上層部31bと下層部31aとからなる本体部31を備え、第2軸部33は、上層部31aに一体成形されている。本体部31は、第2軸部33の径方向に張り出した部材となり、フィルム捲回体1の端面1eを覆う端面カバー部となる。また、蓋部29の裏面には、円筒部材3の端面3eに当接してフィルム5と本体部31との間に隙間を形成する第2凸部37が設けられている。これにより、フィルム5と蓋部29との接触を防ぐことができる。その結果、フィルム5に塵や傷が付くことがさらに抑制された梱包が可能となっている。
セパレータ梱包ユニット6Bを用いてフィルム捲回体1を梱包する際は、まず、ケース部7aの第1軸部11を円筒部材3の内周部3bに挿入し、円筒部材3の端面3eと第1凸部15とを当接させる。この際、第1軸部11の長さが短くなっているため、第1軸部11は、内周部3bを貫通しない。続いて、蓋部29の第2軸部33を円筒部材3の他方の端面3e側から挿入し、円筒部材3の他方の端面3eと第2凸部37とを当接させてセパレータ梱包ユニット6Bを組み上げる。
本実施形態においても第1実施形態と同様に、フィルム捲回体1の側面1eと梱包部材との接触が防止され、フィルム捲回体1が梱包部材に接触して巻きずれを生じる虞も少なくなり、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能となっている。
[第3実施形態]
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るセパレータ梱包ユニットについて説明する。なお、本実施形態については、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の要素については、第1実施形態と同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図9(A)は、セパレータ梱包ユニットのケース部の平面図であり、図9(B)は、図9(A)のIXB−IXB線に沿った断面図である。ケース部7xは、第1実施形態のケース部7と比較して、底部9xの形状が異なる点、及び、嵌合部10を有している点が異なる。底部9xは、正方形の平板状の部材である。また、ケース部7xは、第1側面カバー部13の底部9x側とは反対側に設けられた嵌合部10を有している。嵌合部10は、正方形の平板の中央部に円形の孔を設けた形状をなしている。また、嵌合部10の底部9x側とは反対側の面の角部には、4つの嵌合孔10hが設けられている。
図10(A)は、セパレータ梱包ユニットの蓋部の平面図であり、図10(B)は、図10(A)のXB−XB線に沿った断面図である。蓋部23xは、第1実施形態の蓋部23と比較して、形状が異なる点、及び、嵌合凸部23hと当接部23sを有している点が異なる。蓋部23xは、正方形の平板状の部材である。また、蓋部23xは、嵌合部25と同方向に突出する嵌合凸部23hと当接部23sを有している。
図11は、本実施形態に係るセパレータ梱包ユニットにフィルム捲回体を収容して仮梱包した状態を示す断面図である。
本実施形態に係るセパレータ梱包ユニット6Cと第1実施形態に係るセパレータ梱包ユニット6Aとを比較した場合、異なる点の一つは、ケース部7xと蓋部23xとが嵌合孔10hと嵌合凸部23hとの嵌合によっても固定されている点である。これにより、ケース部7xと蓋部23xとをより強固に固定することができる。また、当接部23sは、嵌合部10及び第1側面カバー部13と当接し、ケース部7xと蓋部23xとの固定を強固なものにしている。このように、ケース部7xと蓋部23xとが強固に固定されていると、搬送中などに外れ難くなって取り扱い易くなる。
本実施形態においては、第1軸部11xと円筒部材3とを固定するために、第1軸部11xには、シリコーンゴムや発泡樹脂といった伸縮性素材のリング状の滑り止め部材51が設けられている。滑り止め部材51は、第1軸部11xをフィルム捲回体1の円筒部材3に挿入した後で、第1軸部11xの先端から嵌め込まれる。滑り止め部材51は、円筒部材3に当接するまで押し込まれてフィルム捲回体1を定位置で保持する。これにより、円筒部材3が、第1軸部11xに対して第1軸部11xの軸に沿った方向にずれることが防止される。なお、第1軸部11xには、滑り止め部材51のずれを防止するために、環状の溝が形成されていてもよい。なお、このような滑り止め部材51は、上述した第1実施形態及び第2実施形態においても同様に使用可能である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形態様が可能である。
例えば、端面カバー部は正八角形や正四角形の平板状に限定されず、正三角形や正五角形などの正多角形の平板状であってもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態では、第1凸部15、15xは第1軸部11、11xと接し、第1軸部11、11xの側面全体に沿って設けられている。しかし、フィルム捲回体1を仮梱包した際に第1凸部15、15xはフィルム捲回体1のうち円筒部材3の端面3eのみと当接すれば、第1凸部15、15xの態様は特に制限されない。例えば、第1凸部15、15xは、第1軸部11の側面の一部のみと接するように設けられていてもよく、第1軸部11と接していなくてもよい。第2凸部37についても、同様である。
また、上述の第1〜第3実施形態では、第1側面カバー部13は、底部9の外縁9eに沿って設けられているが、仮梱包した際に壁部13eとフィルム捲回体1の外周面5aとの間に隙間が形成されれば、第1側面カバー部13は底部9の外縁9e以外の場所に設けられていてもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態では、第1側面カバー部13は、底部9と略直交する方向に立ち上がっているが、仮梱包した際に壁部13eとフィルム捲回体1の外周面5aとの間に隙間が形成されれば、このような態様に限定されない。例えば、第1側面カバー部13は、底部9と鋭角又は鈍角で交差する方向に立ち上がってもよい。
また、上述の第1〜第3実施形態において、ケース部7は第1側面カバー部13を有していなくてもよい。この場合であっても、ケース部7、7xの底部9と蓋部23、23xは、フィルム捲回体1の端面1eから張り出しているため、フィルム捲回体1の側面5aと梱包部材45との間には空間が形成される。その結果、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能となる。
また、上述の実施形態では、フィルム捲回体1を仮梱包する際、フィルム捲回体1を個別に仮梱包しているが、図12に示すように、2つのフィルム捲回体1x、1yをまとめて仮梱包してもよく、3つ以上のフィルム捲回体をまとめて仮梱包してもよい。
なお、ケース部7や蓋部23の素材としては、上述した素材の他、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニル(PVC)等といった柔軟性の素材を適宜選定して用いることができる。このような柔軟性の素材を用いると、外部から衝撃が印加された場合にもフィルム捲回体1への衝撃を抑制し得、ロールの段ズレ(巻きズレ)や変形等を抑制し得て好ましい。
また、上述の実施形態では、底部9及び蓋部23は正八角形や正方形等の正多角形の平板状であったが、このような態様に限られない。例えば、底部9及び蓋部23は、正多角形ではない多角形の平板状であってもよい。この場合も外縁9eに沿って設けられた壁部13eは平板状になるため、第1側面カバー部13の少なくとも一部が透明であれば、外部からフィルム捲回体1に関する情報を得ることが容易になり(図2〜図4参照)、また、仮梱包体39を梱包部材45に収容した際に規則的に整列された状態にすることも可能である(図7参照)。また、底部9及び蓋部23を円形や楕円形の平板状とすることも可能である。
[第4実施形態]
[第4実施形態]
次に、図13〜図16を参照して本発明の第4実施形態に係るセパレータ梱包ユニットについて説明する。なお、本実施形態に係るセパレータ梱包ユニット6Dに収容されるフィルム捲回体1は上述の各実施形態で説明したフィルム捲回体1と同様の物である。また、セパレータ梱包ユニット6Dはフィルム梱包用補助部材に相当する。
セパレータ梱包ユニット6Dは、ポリプロピレン(PP)などの材料を真空成形によって所定形状のシート状に加工して成形されている。なお、シートの厚みとしては、例えば、2mm〜0.1mmであり、可撓性を有してもよい。セパレータ梱包ユニット6Dは、展開状態で左右に並ぶ第1のホールド部61と第2のホールド部63を備え、さらに、第1のホールド部61と第2のホールド部63とを展開可能に連結する台座部65とを備えている。
第1のホールド部61は台座部65との接続箇所に形成された折れ溝65aを折れ線にして折れ曲げ可能であり、また、第2のホールド部63は台座部65との接続箇所に形成された折れ溝65aを折れ線にして折れ曲げ可能である。第1のホールド部61及び第2のホールド部63は、台座部65に対して折れ曲がった状態で互いに対面し、且つ結合する(図14及び図15参照)。この状態は、セパレータ梱包ユニット6Dがフィルム捲回体1を収容して閉じた状態である。
台座部65には、フィルム捲回体1の側面5aの一部分が装着される凹部65bが形成されている。フィルム捲回体1は、台座部65の凹部65bに装着され、第1のホールド部61側に一方の端面1eを向け、第2のホールド部63側に他方の端面1eを向けた状態で仮設置される。
第1のホールド部61は、閉じた状態においてフィルム捲回体1の一方の端面1eに対向する八角形のベース部61aを有する。ベース部61aの一辺部分は、台座部65に展開可能に連結している。ベース部61aの中央には、フィルム捲回体1の円筒部材3に挿入される円柱状の軸部61bが設けられ、軸部61bの根本には、円筒部材3の端面3eに当接してフィルム5とベース部61aとの間に隙間を形成する環状の凸部61cが設けられている。
ベース部61aの周縁には、台座部65との連結部分を除いてベース部61aを取り囲むように第1の壁部61dが立設されている。第1の壁部61d(図16参照)は、断面逆U字状であり、内側には外部からの衝撃を吸収してフィルム捲回体1を保護するための緩衝領域が形成されている。
第1の壁部61dの上端には、周縁に沿って段差部61eが形成されている。段差部61eは、軸部61bに対して径外方向である外側が突き出し、内側が凹んでおり、内側の凹み部分には、係合爪61fが二カ所に突出形成されている。
第2のホールド部63は、閉じた状態においてフィルム捲回体1の他方の端面1eに対向する八角形のベース部63aを有する。ベース部63aの一辺部分は台座部65に展開可能に連結している。ベース部63aの中央には、第1のホールド部61の軸部61bに嵌合する環状の凸部63cが設けられている。凸部63cは、円筒部材3の端面3eに当接してフィルム5とベース部との間に隙間を形成する。
ベース部63aの周縁には、台座部65との連結部分を除いてベース部63aを取り囲むように第2の壁部62dが立設されている。第2の壁部62dの内側には、第1の壁部61dと同様に、外部からの衝撃を吸収してフィルム捲回体1を保護するための緩衝領域が形成されている。
第2の壁部63dの上端には、第1の壁部61dの段差部61eとの間で凹凸嵌合状態を形成する段差部63eが形成されている。段差部63eは、内側が突き出し、外側が凹んでおり、内側の突出部分には、第1の壁部61dの係合爪61fが嵌合する係合孔63fが二カ所に設けられている。
閉じた状態において、第1の壁部61dに形成された段差部61eは、第2の壁部62dに形成された段差部63eに嵌り込んで凹凸嵌合状態を形成する。さらに、第1の壁部61dの係合爪61fは、第2の壁部62dの係合孔63fに嵌入し、その結果、第1のホールド部61及び第2のホールド部63は互いに結合した状態になる。なお、台座部65にも、第1の壁部61d及び第2の壁部62dとの間で凹凸嵌合状態を形成するための段差部65eが形成されている。
フィルム捲回体1は、閉じた状態の第1のホールド部61及び第2のホールド部63内に収容される(図15参照)。閉じた状態の第1のホールド部61のベース部61a及び第1の壁部61dの根本の部分によって第1の端面カバー部71は形成され、閉じた状態の第2のホールド部63のベース部63a及び第2の壁部62dの根本の部分によって第2の端面カバー部73は形成される。
セパレータ梱包ユニット6Dでは、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73は、フィルム捲回体1を収容した状態(閉じた状態)で、それぞれ軸部61bから径方向に張り出してフィルム捲回体1の端面1eを覆う状態となる。さらに、この状態で、軸部61bの中心から第1の端面カバー部71の外縁までの最短長さ、及び軸部61bの中心から第2の端面カバー部73の外縁までの最短長さは、フィルム捲回体1の端面1eの半径よりも長い。その結果として、フィルム捲回体1の側面5aと梱包部材との接触が防止され、フィルム捲回体1が梱包部材に接触して巻きずれを生ずる虞もなくなり、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能になる。
さらに、閉じた状態において第1のホールド部61の軸部61bはフィルム捲回体1の円筒部材3に挿入されて貫通し、第2のホールド部63の環状の凸部63cに嵌合する。そして、第1のホールド部61の凸部61c及び第2のホールド部63の凸部63cは、それぞれ円筒部材3の端面3eに当接してフィルム5とベース部61a,63aとの間に隙間を形成する。その結果、フィルム捲回体1の端面1eと第1の端面カバー部71または第2の端面カバー部73との接触を防ぐことができ、フィルム5に塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能になる。
また、第1の壁部61d及び第2の壁部62dによって側面カバー部75が形成される。側面カバー部75は、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73が折り曲げられた状態で、フィルム5の側面(フィルム捲回体の側面)5aとの間に隙間を形成し、且つフィルム5の側面5aを囲むように覆う。その結果、フィルム捲回体1の側面5aに塵や傷が付くことが抑制された梱包が可能なる。
また、セパレータ梱包ユニット6Dでは、側面カバー部75と、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73とは一体成形されているために、部品点数を減らすことができる。
さらに、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73を、展開状態から互いに対面するように折り曲げることでフィルム捲回体1の両側の端面1eは第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73に覆われ、同時にフィルムの側面5a(フィルム捲回体の側面)は側面カバー部75に覆われるようになる。その結果、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73と側面カバー部75との取り付け作業が簡単であり、作業性が向上する。
さらに、セパレータ梱包ユニット6Dでは、フィルム捲回体1を個別に封止した状態で収容できる。その結果、例えば、複数(10個)のセパレータ梱包ユニット6Dを梱包部材内に収容し、その梱包部材を開封してフィルム捲回体1を取り出す際であっても、セパレータ梱包ユニット6Dを一つずつ開封して利用できるので、他のフィルム捲回体1は使用直前まで封止状態を保持できる。
さらに、従来の梱包では、例えば、梱包する箱の中でフィルム捲回体1をビニール袋で覆い、ビニール袋内には、湿度対策のためのシリカゲルなどを入れているが、セパレータ梱包ユニット6Dによれば、フィルム捲回体1を個別に封止するため、その中にシリカゲルなどを入れて保持できるようになり、シリカゲルの必要量が減る。
さらに、フィルム捲回体1を収容する前のセパレータ梱包ユニット6Dは、展開状態で複数段に積み重ねて保管できるため(図16参照)、保管場所として占有する領域を小さくできる。
さらに、側面カバー部75の少なくとも一部または全部は透明であるため、フィルム捲回体1を収容して梱包した状態で、外部からフィルム捲回体1に関する情報を得ることができる。
さらに、第1の端面カバー部71及び第2の端面カバー部73は多角形(例えば、八角形)で平板状のベース部61a,63aを有するため、フィルム捲回体1を収容して梱包した複数のセパレータ梱包ユニット6Dを平面上に横向きに配置した場合に、各セパレータ梱包ユニット6Dを規則的に整列した状態に整え易くなり、まとめて扱うのが容易になる。
なお、上述の第4実施形態において、フィルム捲回体1は台座部65の凹部65bに装着されているが、捲回体1の側面と凹部65bとの間には隙間が形成されていても良い。
また、上述の第4実施形態においては、第1のホールド部61に設けられた軸部61bと、第2のホールド部63に設けられた凸部63cとが、第2のホールド部63側で嵌合するように形成されているが、その嵌合位置に制限はない。
さらに、上述の第4実施形態においては、一対の軸部と凸部(軸部61bと、凸部63c)とが嵌合するように形成されているが、第2のホールド部63にも第1のホールド部61に設けられた軸部と同様の軸部を設け、フィルム捲回体1が両側面から軸部により支持されるように形成することも可能である。その際、第1のホールド部61に設けられた軸部と、第2のホールド部63に設けられた軸部との高さは、同じ高さでも異なる高さでもよい。
また、上述の第4実施形態においては、第1のホールド部61に設けられた軸部61bと、第2のホールド部63に設けられた凸部63cとが、第2のホールド部63側で嵌合するように形成されているが、その嵌合位置に制限はない。
さらに、上述の第4実施形態においては、一対の軸部と凸部(軸部61bと、凸部63c)とが嵌合するように形成されているが、第2のホールド部63にも第1のホールド部61に設けられた軸部と同様の軸部を設け、フィルム捲回体1が両側面から軸部により支持されるように形成することも可能である。その際、第1のホールド部61に設けられた軸部と、第2のホールド部63に設けられた軸部との高さは、同じ高さでも異なる高さでもよい。
1・・・フィルム捲回体、3・・・円筒部材、5・・・フィルム、6A,6B,6C,6D・・・セパレータ梱包ユニット(フィルム梱包用補助部材)、9,9x・・・ケース部の底部(端面カバー部)、9e・・・外縁、9t・・・最短長さ、11,11x・・・第1軸部、11c・・・中心軸、13・・・側面カバー部、15・・・第1凸部、23,23x・・・蓋部(端面カバー部)、23e…外縁、23t・・・最短長さ、31・・・蓋部の本体部(端面カバー部)、33・・・第2軸部、37・・・第2凸部、61b…軸部、73…第1の端面カバー部、73…第2の端面カバー部、75…側面カバー部。
Claims (7)
- 円筒部材と、前記円筒部材の外周部に捲回されたフィルムと、を有するフィルム捲回体を梱包するためのフィルム梱包用補助部材であって、
前記円筒部材に挿入される軸部と、
前記軸部から前記軸部の径方向に張り出して前記フィルム捲回体の端面を覆う端面カバー部と、を備え、
前記軸部の中心軸から前記端面カバー部の外縁までの最短長さは、前記フィルム捲回体の端面の半径よりも長いことを特徴とするフィルム梱包用補助部材。 - 前記端面カバー部には、前記円筒部材の端面に当接して前記フィルムと前記端面カバー部との間に隙間を形成する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のフィルム梱包用補助部材。
- 端面カバー部に立設され、前記フィルム捲回体の側面との間に隙間を形成すると共に、前記フィルム捲回体の側面を囲む側面カバー部を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載のフィルム梱包用補助部材。
- 前記側面カバー部は、前記端面カバー部に一体成形されていることを特徴とする請求項3記載のフィルム梱包用補助部材。
- 前記端面カバー部は、前記フィルム捲回体の両側の端面に対応して一対設けられており、
前記側面カバー部は、一対の前記端面カバー部を展開可能に連結する連結部と、前記端面カバー部の周縁に沿って立設された壁部と、を有し、
一対の前記端面カバー部は、前記連結部との接続箇所を折れ線にして展開状態から互いに対面するように折り曲げることで前記フィルム捲回体の両側の端面をそれぞれ覆い、
前記側面カバー部の壁部は、前記端面カバー部が折り曲げられた状態で前記フィルム捲回体の側面を覆うことを特徴とする請求項4記載のフィルム梱包用補助部材。 - 前記側面カバー部は、少なくとも一部の領域は透明であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項記載のフィルム梱包用補助部材。
- 前記端面カバー部は、多角形の平板状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のフィルム梱包用補助部材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017216229A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-12-07 | 住友化学株式会社 | 積層セパレータ捲回体 |
JP2017216228A (ja) * | 2016-05-26 | 2017-12-07 | 住友化学株式会社 | 多孔質セパレータ捲回体の包装体、その製造方法及び多孔質セパレータ捲回体の保管方法 |
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-
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- 2009-02-23 JP JP2009039842A patent/JP2010018350A/ja active Pending
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