JP2010016497A - 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、読取走査の円滑性を安価かつ大幅に向上させることを可能とする。
【解決手段】駆動ベルトB3を挟持する一対の固定連結板201d,201eのうちの一方201dを筐体シャーシ201aに設け、他方の固定連結板201eを摺動軸受201bに設けたことにより、走査用支軸B2に対する取付角度の回転調整が行われたときに筐体シャーシ201a側の固定連結板201dと摺動軸受201b側の固定連結板201eとの間に形成されている空間部分を略楔状をなすように変化させ、その楔状の空間の狭小側部分によって駆動ベルトB3を強圧状態とし、それにより固定連結板201d,201eと駆動ベルトB3との固定を確実に行わせるように構成したものである。
【選択図】図9

Description

本発明は、原稿を照射したときの反射光により原稿画像の読取を行うように構成された画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置やその他の各種装置において、光源手段から射出された原稿読取用の照明光を原稿に照射し、その原稿からの反射光の進路を反射手段により適宜に変更しつつ光学系で集光させて光電変換手段に結像させることにより原稿画像の読取を行うようにした画像読取装置が広く採用されている。
そのように原稿画像の読取を行うにあたっては、画像読取装置又は原稿を副走査方向に移動させることとなるが、画像読取装置を移動させるように構成された装置では、原稿読取用の照明光を射出する光源手段を内部に備えた筐体シャーシが、当該筐体シャーシに設けられた摺動軸受を介して走査用支軸に往復移動可能に取り付けられているとともに、前記筐体シャーシから突出する一対の固定連結板のどうしの間に、前記走査用支軸に隣接して張架された駆動ベルトが挟持されるようにして固定されている。そして、その駆動ベルトが循環するように駆動されることによって、筐体シャーシの全体が前記駆動ベルトと一体的に往復移動され、そのときに原稿画像の読取が行われるようになっている。
ここで、上述した駆動ベルトは、一般的には筐体シャーシに設けられた一対の固定連結板のどうしの間部分に軽圧入にて差し込まれており、その差し込み部分に接着剤が用いられたり、あるいは取付け専用部材が付加されたりして、それらの駆動ベルトと固定連結板との固定が最終的に行われるようにしている。
ところが、上述したように駆動ベルトと固定連結板とを固定するにあたって接着剤を使用した場合には、注入した接着剤が揮発して装置内にガスが溜まってしまい、読取画像に対して影響を及ぼすおそれがある。また、駆動ベルトを固定連結板に圧入して固定した場合には、その駆動ベルトが圧入された部位の強度が弱くなっている部分等において緩みが発生してしまい、走査不良などの原因となることがあり、駆動ベルトが外れてしまうおそれもある。さらに、取付け専用部材を別途設ける場合には、部品数及び組立工数の双方が増大してしまい、特に生産性の点から好ましくない。
また従来装置においては、駆動ベルトが取付けられる固定連結板が、走査用支軸から離れた位置に設けられていることあるが、その場合には読取走査が行われる際に走査用支軸に対して垂直方向の力が作用し、その作用力により発生する回転モーメントに基づいてスムーズな走査ができなくなってしまい、読取り画像に影響を及ぼすことがある。また、大きな振動などが発生するおそれもあるが、その場合には装置内部の光学部品などに位置ズレを生じて読取機能が停止することがあり、原稿搬送装置で搬送される原稿を読取る場合であっても読取画像に影響を及ぼすおそれがある。
特開平9−270896号公報 特開2005−331533号公報
本発明は、上述したような従来の課題を解決するものであって、その目的は、部品点数を増やすことなく駆動ベルトに対してユニットを安価で確実に取り付けるとともに、ユニットの走査を円滑に行わせることができるようにした画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明では、原稿読取用の照明光を射出する光源手段を内部に備えた筐体シャーシが、当該筐体シャーシに設けられた摺動軸受を介して、副走査方向に延在する走査用支軸に往復移動可能に取り付けられているとともに、前記筐体シャーシから突出する一対の固定連結板のどうしの間に、前記走査用支軸に隣接して張架された駆動ベルトが挟持されるように固定されていることによって、前記筐体シャーシが前記駆動ベルトと一体的に往復移動されるように構成された画像読取装置において、前記一対の固定連結板のうちの一方が、前記筐体シャーシの一部に立設されているとともに、他方の固定連結板が、前記摺動軸受の一部に立設されている。
このような構成を有する本発明によれば、走査用支軸に対する装置の取付角度の回転調整が行われたときに、摺動軸受側に設けられた固定連結板と、筐体シャーシ側に設けられた固定連結板との間に形成されている空間部分が、略楔状をなすように変化することとなり、その楔状の空間の狭小側に駆動ベルトが強圧状態となることによって固定連結板と駆動ベルトとの固定が行われるようになっている。
また本発明では、前記走査用支軸に対する装置の取付角度の回転調整中心位置が、前記走査用支軸と直交する方向において前記固定連結板と対面する範囲内に配置された構成とすることが可能である。さらに本発明では、前記筐体シャーシに対して前記摺動軸受の摺動部が副走査方向に複数設けられ、前記取付角度の回転調整中心位置を原点としたときの前記複数の摺動軸受の副走査方向の中心位置までの距離座標の総和が略0となるように設定されることが可能である。
このような構成を有する本発明によれば、走査用支軸に対する装置の取付角度の回転調整が行われたときに、摺動軸受側の固定連結板と筐体シャーシ側の固定連結板との間の空間部分が、確実に略楔状に変化することとなり、それによって固定連結板と駆動ベルトとの固定が良好に行われるようになっている。
また本発明では、上述したいずれかに記載の画像読取装置を備えた画像形成装置とすることが可能であり、このような構成を有する本発明によれば、画像形成装置において同様な作用が得られる。
以上述べたように本発明にかかる画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置は、駆動ベルトを挟持する一対の固定連結板のうちの一方を筐体シャーシに設け、他方の固定連結板を摺動軸受に設けたことにより、走査用支軸に対する装置の取付角度の回転調整が行われたときに筐体シャーシ側の固定連結板と摺動軸受側の固定連結板との間に形成されている空間部分を略楔状をなすように変化させ、その楔状の空間の狭小側部分によって駆動ベルトを強圧状態として固定連結板と駆動ベルトとの固定を確実に行わせるように構成したものであるから、従来のように接着剤や取付け専用部材を用いることなく駆動ベルトに対して装置を強固に取り付けることができ、部品点数を増やすことなく読取走査の円滑性を安価かつ大幅に向上させることができる。
以下、画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置としての複写機に本発明を適用した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、本発明を適用した複写機の全体構成は、図1に示されているように、画像形成装置本体Aの各部に、スキャナ部B、画像形成部C及びシートデッキDを備えたものとなっている。画像形成装置本体Aの上部に配置されたスキャナ部Bは、ブック原稿の画像情報を読み取る画像読取装置を構成するものであるが、そのスキャナ部Bの下部側に画像形成手段となる画像形成部Cが配置され、さらにその画像形成部Cの下部側にシートデッキDが組み付けられている。
前記スキャナ部(画像読取装置)Bは、本発明にかかる一体型照明光学ユニット201がプラテンガラス202の直下で往復移動されるように構成されており、前記プラテンガラス202上に、本や記録紙等からなるブック原稿又はシート状原稿などが原稿面を下向きにして載置された後に、画像形成装置本体Aに対して開閉可能な原稿圧板203により背面を押圧して静止状態にセットが行われるようになっている。その状態でユーザが読取スタートキー(図示省略)を押すと、上述した一体型照明光学ユニット201がプラテンガラス202の下部を矢印a方向に移動して読取走査が行われて原稿面の画像情報が読み取られる。
上記一体型照明光学ユニット201により読み取られた原稿の画像情報は、画像処理部において処理され、電気信号に変換されてから画像形成部Cのレーザスキャナ111に伝送される。ここで、画像形成装置本体Aは、画像形成部Cのレーザスキャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写機として機能し、外部装置(コンピュータ)の出力信号を入力すればプリンタとして機能する。また、画像形成装置本体Aは、他のファクシミリ装置からの信号を受信したり、画像処理部の信号を他のファクシミリ装置に送信したりすれば、ファクシミリ装置としても機能する。
一方、上述した画像形成部Cの下部にはシートカセット1が装着されている。このシートカセット1は、下段カセット1aと上段カセット1bの2個で1つの給送ユニットを構成しており、本実施形態では、2つの給送ユニットU1及びU2による計4個のカセットが装着可能になされている。そして、上方側に配置された1つの給送ユニットU1は、前記画像形成装置本体Aに対して着脱可能に取り付けられ、下方側の給送ユニットU2は、シートデッキDに対して着脱可能に取り付けられている。
このような下段カセット1a及び上段カセット1bの内部に収容されたシート状記録媒体(用紙)は、給送回転体となるピックアップローラ3により繰り出され、フィードローラ4とリタードローラ5との協動作用により1枚ずつ分離・給送された後、搬送ローラ104、105によってレジストローラ106まで搬送され、該レジストローラ106によって後述する画像形成動作に同期するようにして画像形成部Cへと給送される。また、前述したシートカセット1とは別に、手差しトレイ6が画像形成装置本体Aの側面に配置されており、手差しトレイ6上のシートは手差し給紙ローラ7により、レジストローラ106へと繰り出される。
また、前記画像形成部Cは、電子写真感光ドラム112、画像書き込み光学系113、帯電ローラ116、現像器114及び転写帯電器115等を備えた構成になされている。そして、帯電ローラ116により一様に帯電された感光体ドラム112の表面に、レーザスキャナ111から射出された画像情報に対応するレーザ光が画像書き込み光学系113により走査されて静電潜像が形成され、その静電潜像が現像器114により現像されることによりトナー像が形成される。その感光体ドラム112上のトナー像は、当該感光体ドラム112の回転に同期して上記レジストローラ106から送り出されたシート状記録媒体(用紙)の第1面に、転写帯電器115が配置された転写部で転写されるようになっている。
ここで、図中の符号117は、上述したようにしてトナー像を形成されたシート状記録媒体を搬送する搬送部を示し、また符号118及び119は、定着装置及び排出ローラをそれぞれ示している。上記搬送部117は、トナー像を形成された被加熱材としてのシート状記録媒体(記録用紙)を搬送可能とする構成になされていて、トナー像を形成されたシート状記録媒体は、上記搬送部117により定着装置118に搬送され、そこで加熱及び加圧が行われることによってトナー像が表面に定着された後、排出ローラ119によって機外の排紙トレイ120に向かって排出され積載される構成になされている。
また、シート状記録媒体(記録用紙)の両面に画像を記録する場合には、定着装置118から排出されたシート状記録媒体が排出ローラ119に挟持されて当該シート状記録媒体の後端が分岐点207を通過した時点で上記排出ローラ119が逆転方向に回転駆動される。それにより上記シート状記録媒体は両面トレイ121上に一旦載置され、その後に搬送ローラ104、105により搬送されてレジストローラ106に到達し、その反転されたシート状記録媒体の第2面に上述と同様にして画像が形成された後、排紙トレイ120に排出・積載される構成になされている。
[スキャナ部(画像読取装置)Bについて]
ここで、本発明の要部であるスキャナ部(画像読取装置)Bの構成について説明する。スキャナ部Bは、特に図2に示されているような平面略矩形状の枠体を有しているとともに、その枠体における副走査方向両端部分に配置された両側枠B1,B1どうしの間に、丸棒状をなす一対のメイン走査用支軸B2及びサブ走査用支軸B2’が、副走査方向に掛け渡すようにして略平行状態で取り付けられている。一方のメイン走査用支軸B2には、前述した一体型照明光学ユニット201を構成している筐体シャーシ201aの底面部に設けられた摺動軸受201bが摺動自在に装着されているとともに、他方のサブ走査用支軸B2’には、前記筐体シャーシ201aの底面部が摺動自在に載置されている。
このように、後述する原稿読取用の照明光を射出する光源手段を内部に備えた筐体シャーシ201aが、当該筐体シャーシ201aに設けられた摺動軸受201bを介して、副走査方向に延在するメイン走査用支軸B2に往復移動可能に取り付けられており、それによって上記一体型照明光学ユニット201の全体が、前記プラテンガラス202の下方側において副走査方向に往復移動される構成になされている。
一方、前記メイン走査用支軸B2の近傍に沿って延在するようにして無端環状の駆動ベルトB3が張設されている。その駆動ベルトB3の途中部分には、上述した一体型照明光学ユニット201の筐体シャーシ201aが固定されている。このときの一体型照明光学ユニット201と上記駆動ベルトB3との固定構造については、本発明の要部であることから後段において詳細に説明することとする。
上述した無端環状の駆動ベルトB3は、プーリB4を介してモータB5の出力軸に掛け回されており、前記モータB5の回転駆動力により上記駆動ベルトB3が循環されるようにして移動される構成になされている。そして、その駆動ベルトB3の循環移動によって前記一体型照明光学ユニット201が前記両走査用支軸B2,B2’に沿って往復移動され、そのときに前記プラテンガラス202上の原稿面に対する読取が行われる構成になされている。
前記一体型照明光学ユニット201を構成している筐体シャーシ201aは、図3及び図4にも示されているように、副走査方向に直交する主走査方向である原稿幅方向(図1の紙面垂直方向)に沿って細長状に延在している。この筐体シャーシ201aは、上部に開口部を備えた中空箱状をなすように形成されたものであって、当該筐体シャーシ201aの上部開口部を覆うようにして保持部材としてのカバー部材201cが取り付けられている。
その保持部材としてのカバー部材201cは、金属材やセラミック材等の良熱伝導体からなる板状部材により形成されたものであって、後述する反射手段としてのミラー201m,201n,201p,201q,201r(図4参照)による反射領域の上部に配置されており、前記各ミラーによる反射領域に加えて、後述する結像光学系及びCCDセンサ(光電変換手段)201sに対して、前記原稿面からの反射光束以外の外部光を侵入させないように前記シャーシ201bの上部全体をほぼ覆うように配置されている。このように本実施形態における保持部材は、一体型照明光学ユニットの内部に侵入する外部光を遮蔽するカバー部材201cにより構成されている。
また、前記カバー部材(保持部材)201cには、特に図5及び図6に示されているように、段差状に窪む一対の光源取付面201h,201hが、主走査方向である原稿幅方向(図1の紙面垂直方向)に延在するように形成されている。これら一対の光源取付面201h,201hは、副走査方向において互いに対面するように形成されており、それら光源取付部201h,201hの段差を構成している立上り壁面に対して、照明光を射出する光源手段を構成する多数の点光源からなるLEDアレイ201i,201iが取り付けられている。それらのLEDアレイ201i,201iは、点光源である微小発光ダイオードが主走査方向に沿ってアレイ配列された構成からなるものであり、それらの各LEDアレイ201i,201iに設けられた発光面201j,201jが、副走査方向において互いに対向し合う配置関係になされている。このように本実施形態においては、光源手段が、カバー部材201cからなる所定の保持部材上にアレイ配列された複数の点光源であるLEDアレイ201i,201iを有しているとともに、その保持部材としてのカバー部材201cは、少なくとも前記各点光源である発光ダイオードに対面する部位が良熱伝導部材により形成されている。
さらに、前記各LEDアレイ201i,201iの発光面201j,201jには、当該光源手段としてのLEDアレイ201i,201iから射出される照明光が入射される導光手段を構成する導光体201k,201kが隣接するように配置されている。これらの導光手段としての導光体201k,201kは、光源手段から入射する照明光を所定方向に出射させて原稿の照射を行うものであって、主走査方向である原稿幅方向に沿って延在する細長状の略透明体から形成されており、前記各LEDアレイ201i,201iの発光面201j,201jを前面側から覆うように配置されている。これによって、前記各LEDアレイ201iの各点光源から射出された照明光は、前記プラテンガラス202上の原稿の表面に向かって出射されるようになっている。なお、図5においては、導光体の記載を省略している。
そして、このような各LEDアレイ201iから導光体201kを通して射出された照明光の光束は、前記カバー部材(保持部材)201cの上方部分に配置されたプラテンガラス202上の原稿面に照射され、その原稿面で反射された光束は、前記筐体シャーシ201aの内壁面側に取り付けられた反射手段としてのミラー201m,201n,201p,201q,201rによって反射させられ、その後に、前記原稿からの反射光を光電変換手段に結像させる光学系、すなわち、図示を省略した結像レンズ等からなる光学系によって、光電変換手段であるCCDセンサ201sに適宜の倍率で原稿画像が結像されて受光が行われ、原稿画像の読取が完了されるようになっている。
ここで、本願発明の要旨である上述した一体型照明光学ユニット201と駆動ベルトB3との固定構造について説明する。
まず、図7から図9に示されているように、前記筐体シャーシ201aの底面部に設けられた摺動軸受201bは、前述したように副走査方向に延在するメイン走査用支軸B2に対して往復移動可能となるように装着されている。また、そのメイン走査用支軸B2に沿って張架された無端環状の駆動ベルトB3の途中部分が、前記筐体シャーシ201aの底面部から突出して立ち上がるように立設された一対の固定連結板201d,201eどうしの間に挟持されている。そして、その筐体シャーシ201aの底面側から突出するように設けられた一対の固定連結板201d,201eのうちの一方の固定連結板201dは、前記筐体シャーシ201aの底面部そのものに立設されるようにして一体的に設けられている。また、他方の固定連結板201eは、前記摺動軸受201bが前記筐体シャーシ201aの底面部に固定されているベース部分に立設されるようにして一体的に設けられている。
このように本実施形態では、前記一対の固定連結板201d,201eのうちの一方201dが、前記筐体シャーシ201aの一部に立設されているとともに、他方の固定連結板201eが、摺動軸受201bの一部に立設されており、それら一対の固定連結板201d,201eは、前記メイン走査用支軸B2の近傍位置において主走査方向に近接して対向するように配置されている。このとき、上述した無端環状の駆動ベルトB3の片面側(図7の上面側)には、図示を省略した噛み合い歯が連続的に形成されている。また、その駆動ベルトB3の噛み合い歯に対応して、上記筐体シャーシ201a側の固定連結板201dにも同様に噛み合い歯が形成されている。
そして、これら両部材B3,201dの噛み合い歯どうしが互いに嵌合された状態で、前記摺動軸受201b側の他方の固定連結板201eが、前記駆動ベルトB3を介して筐体シャーシ201a側の固定連結板201dに押し付けられ、それによって前記両固定連結板201d,201eどうしの間に駆動ベルトB3が挟持される構成になされている。このように一対の固定連結板201d,201eどうしの間に駆動ベルトB3を挟持させるにあたっては、一般においても読取位置を正確に合わせるために行われているような前記一体型照明光学ユニット201における取付角度の回転調整により確実に行われる。
すなわち、本実施形態における取付角度の回転調整は、例えば図10中の符号RCで示されている点を中心位置として、前記一体型照明光学ユニット201の全体を微小角度にわたって回動させることによりが行われるが、そのような取付角度の回転調整によって、前記メイン走査用支軸B2に対する一体型照明光学ユニット201の直角度、より具体的には、上述したLEDアレイ201i及びCCDセンサ201sの延在方向の精度が微調整されるようになっている。
また、上述したような一体型照明光学ユニット201の取付角度の回転調整が行われる際の中心位置RCに対して、前記一対の固定連結板201d,201eが次のような位置関係となるように配置されていることによって、上述した一対の固定連結板201d,201eどうしの間における無端環状の駆動ベルトB3の挟持が良好に行われる構成になされている。
すなわち、上述した一対の固定連結板201d,201eが、前記メイン走査用支軸B2に沿って延在している範囲が、図10中において符号Zで示された範囲として表されているが、その固定連結板201d,201eが延在している軸方向の範囲Zの領域内に、上述した一体型照明光学ユニット201の取付角度の回転調整中心位置RCが含まれる配置関係になされている。つまり、前記メイン走査用支軸B2に対する装置の取付角度の回転調整中心位置RCが、前記メイン走査用支軸B2と直交する方向において前記固定連結板201d,201eと対面する範囲内に配置されている。
このような構成を有する本発明によれば、走査方向に対する装置の角度調整が行われることによって、摺動軸受201b側に設けられた固定連結板201eと、筐体シャーシ201a側に設けられた固定連結板201dとの間に形成されている空間部分が、略楔状をなすように変化することとなり、その楔状の空間の狭小側における一対の固定連結板201d,201eにより無端環状の駆動ベルトB3が強圧状態となることによって固定連結板201d,201eと駆動ベルトB3との固定が行われる。
特に、本実施形態のように取付角度の回転調整が行われる中心位置RCに対して無端環状の駆動ベルトB3の取付け位置の中心位置が軸方向(副走査方向)に対してほぼ同一の位置にある場合には、一体型照明光学ユニット201の取付角度の回転調整がどちらの方向に行われた場合であっても、無端環状の駆動ベルトB3に対して押圧力が均等に付与されることにより安定した挟持力が得られ、無端環状の駆動ベルトB3の緩みによる走査不良などを起こすことがない。
また、上述したようにして無端環状の駆動ベルトB3が取り付けられた状態では、無端環状の駆動ベルトB3の取付位置と、メイン走査用支軸B2との間の距離Yが極小となることから、無端環状の駆動ベルトB3に伝達された駆動力F1により一体型照明光学ユニット201を走査させるにあたってメイン走査用支軸B2に負荷される作用力F2,F2が小さくなる。その結果、前記駆動力F1が一体型照明光学ユニット201に対して高効率で伝わることとなってスムーズな走査が可能になる。これに対して、従来のようにベルト取付け部と走査用支軸との距離Yが大きくなっている場合には、上述した駆動力F1に対して摺動軸受には大きな作用力がかかってしまい、走査用支軸に対する摺動軸受のスティックスリップの発生が多くなってしまい、スムーズな走査ができなくなるおそれがある。
また、前述した筐体シャーシ201aに対して摺動軸受の摺動部が副走査方向に複数設けられている場合には、前記取付角度の回転調整中心位置RCを原点としたとき、その原点RCから各摺動軸受の副走査方向の中心位置までの距離座標の総和が略0となるように設定されていれば、上述した実施形態と同様に、無端環状の駆動ベルトB3に伝達された駆動力により一体型照明光学ユニットを走査させるにあたってメイン走査用支軸に負荷される作用力が小さくなってスムーズな走査が可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態は、読取時に一体型照明光学ユニットを移動させる方式のものであるが、照明光学ユニットが移動を行わずに原稿の搬送によって原稿を読取る方式であっても本発明は同様に適用することができ、原稿搬送によるスムーズな走査によって読取位置の停止精度が安定し、原稿搬送装置との読取位置精度を向上させることができる。また、光源手段のみを有する照明光学ユニットに対しても本発明は同様に適用することができる。
また、上述した実施形態は、複写機に対して本発明を適用したものであるが、プリンタ等の画像形成装置、あるいはその他の装置に対しても本発明は同様に適用することができる。
以上述べたように本発明にかかる画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置は、プリンタや複写機などの多種多様な画像形成装置やその他の装置に対して広く適用することが可能である。
本発明を適用する画像形成装置の一例としての複写機の全体構成の概略を表した縦断面説明図である。 図1に表された複写機に用いられている画像読取装置からカバーを取り外した状態の全体構造を表した外観斜視説明図である。 図2に表された画像読取装置に用いられている一体型照明光学ユニットの外観斜視説明図である。 図2及び図3に表された一体型照明光学ユニットの内部構造を表した横断面説明図である。 図2乃至図4に表された一体型照明光学ユニットの上面部分の一部を拡大して表した外観斜視説明図である。 図2乃至図5に表された一体型照明光学ユニットの上面部分の一部を拡大して表した横断面説明図である。 図2乃至図4に表された一体型照明光学ユニットの摺動軸受の一部を拡大して表した底面説明図である。 図6に表された一体型照明光学ユニットの底面側部分を表した外観斜視説明図である。 図8に表された一体型照明光学ユニットの底面側部分の要部を拡大して表した外観斜視説明図である。 図7に表された一体型照明光学ユニットの摺動軸受に負荷される作用力を表した底面説明図である。
符号の説明
A 画像形成装置本体
B スキャナ部(画像読取装置)
B1 両側枠
B2 メイン走査用支軸
B2’ サブ走査用支軸
B3 無端環状駆動ベルト
B4 プーリ
B5 モータ
C 画像形成部
D シート状記録媒体デッキ
R 画像転写部
N 定着ニップ部
112 感光ドラム
115 転写ローラ
118 定着装置
201 一体型照明光学ユニット
201a 筐体シャーシ
201b 摺動軸受
201c カバー部材(保持部材)
201d,201e 固定連結板
201h 光源取付面
201i LEDアレイ(点光源)
201j 発光面
201k 導光体
201l 押圧部材
201m,201n,201p,201q,201r ミラー
201s CCDセンサ(光電変換手段)
202 プラテンガラス
RC 取付角度の回転調整中心
F1 駆動力
F2 作用力

Claims (4)

  1. 原稿読取用の照明光を射出する光源手段を内部に備えた筐体シャーシが、当該筐体シャーシに設けられた摺動軸受を介して、副走査方向に延在する走査用支軸に往復移動可能に取り付けられているとともに、
    前記筐体シャーシから突出する一対の固定連結板のどうしの間に、前記走査用支軸に隣接して張架された駆動ベルトが挟持されるように固定されていることによって、前記筐体シャーシが前記駆動ベルトと一体的に往復移動されるように構成された画像読取装置において、
    前記一対の固定連結板のうちの一方が、前記筐体シャーシの一部に立設されているとともに、他方の固定連結板が、前記摺動軸受の一部に立設されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記走査用支軸に対する装置の取付角度の回転調整中心位置が、前記走査用支軸と直交する方向において前記固定連結板と対面する範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記筐体シャーシに対して前記摺動軸受の摺動部が副走査方向に複数設けられ、前記取付角度の回転調整中心位置を原点としたときの前記複数の摺動軸受の副走査方向の中心位置までの距離座標の総和が略0となるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2008172840A 2008-07-01 2008-07-01 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置 Withdrawn JP2010016497A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012145780A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Murata Mach Ltd 画像読取装置
JP2019027985A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 アンリツインフィビス株式会社 金属検出装置および金属検出方法

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