JP2003110820A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003110820A
JP2003110820A JP2001342271A JP2001342271A JP2003110820A JP 2003110820 A JP2003110820 A JP 2003110820A JP 2001342271 A JP2001342271 A JP 2001342271A JP 2001342271 A JP2001342271 A JP 2001342271A JP 2003110820 A JP2003110820 A JP 2003110820A
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美秀 雨谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】流し読み方式にも原稿固定方式にも対応でき
て、且つ従来よりも小型化した画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】原稿台フレーム63に搬送ガイド台95を
一体に形成した。また、原稿台フレーム63に原稿台ガ
ラス61を固定するときに原稿台ガラス61が搬送ガイ
ド台95に突き当たる。さらに、原稿台ガラス61のう
ち原稿突当板67が形成されている一端部とは反対側の
他端部の近傍に搬送ガイド台95を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像を
形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、原稿に記録された画像を読み
取り(原稿を読み取り)、この読み取った画像を記録紙
などの記録媒体に形成する画像形成装置が使用されてい
る。原稿を読み取る方式としては、いわゆる流し読み方
式と原稿固定方式とが知られている。
【0003】流し読み方式では、原稿を読み取る例えば
コンタクトイメージセンサ(以下、CISという。)を
原稿台ガラスの下に固定しておき、この原稿台ガラスの
うちCISの上の領域(読取領域)に原稿を通過させな
がらCISで原稿を読み取る。一方、原稿固定方式で
は、原稿台ガラスの一端部近傍に形成された原稿突当板
に原稿を突き当てて原稿台ガラスに原稿を載置し、この
状態でCISを所定の読取方向に移動させながら原稿を
読み取る。
【0004】流し読み方式を行える画像形成装置には、
原稿を搬送する搬送部材を原稿台ガラスの上の全面に配
置しておくタイプと、原稿を読取領域に給紙する給紙ユ
ニットを原稿台ガラスの一端部に配置しておくタイプと
がある。この給紙ユニットを用いるタイプでは、原稿台
ガラスの上の全面に搬送部材を配置しておく必要が無い
ので、軽量化が図られる。
【0005】上記した給紙ユニットを用いるタイプの画
像形成装置の従来例を、図7を参照して説明する。
【0006】図7は、従来の画像形成装置の一例を示す
模式図である。
【0007】画像形成装置10は、原稿を読み取る読取
部20と、この読取部20で読み取った画像を記録媒体
に形成する画像形成部100に大別される。
【0008】読取部20は、原稿が載置される原稿載置
トレイ32と、原稿載置トレイ32に載置された原稿
を、原稿が読み取られる読取領域22に搬送する複数の
搬送ローラ34と、読取領域22を通過した原稿が載置
される原稿排紙トレイ36とを有する自動原稿給紙ユニ
ット30を備えている。読取領域22には、原稿が通過
するプラテンガラス24が配置されている。また、プラ
テンガラス24の下方には、CIS26が配置されてい
る。原稿載置トレイ32に載置されている原稿は複数の
搬送ローラ34によって読取領域22に給紙され、読取
領域22を通過しながらCIS26で読み取られ、搬送
ガイド台38に案内されて原稿排紙トレイ36に排出さ
れる。
【0009】画像形成装置10には、原稿を固定して読
み取るための原稿台ガラス40も備えられている。ま
た、原稿台ガラス40の一端部近傍には、原稿台ガラス
40に載置する原稿を突き当てる原稿突当板42が配置
されている。上記の原稿固定方式で原稿を読み取る場合
は、ユーザが原稿突当板42に原稿を突き当てて原稿台
ガラス40上で原稿の位置決めをし、CIS26を読取
方向(矢印E方向)に移動させながら原稿を読み取る。
【0010】上記のようにして流し読み方式又は原稿固
定方式で読み取られた原稿は、原稿台ガラス40の下方
に配置された画像形成部100において記録媒体に形成
される。この画像形成部100の構成については図3を
参照して後述する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した画像形成装置
10では、流し読み方式には搬送ガイド台38、原稿固
定方式には原稿突当板42が必須の構成部品となり、搬
送ガイド台38やプラテンガラス24は原稿突当板42
を避けるために原稿突当板42の外側に配置されてい
る。従って、流し読みのためのプラテンガラス24が原
稿台ガラス40とは別に設置されており、その分、画像
形成装置10が大型化している。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、流し読み方式
にも原稿固定方式にも対応できて、且つ従来よりも小型
化した画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の画像形成装置は、所定の画像読取領域が形成
されると共に原稿が載置される原稿台ガラスと、該原稿
台ガラスの下方に配置されて原稿の画像を読み取る画像
読取手段と、前記画像読取領域に原稿を搬送する原稿自
動搬送装置とを備え、前記原稿台ガラスに原稿を載置し
ておき、前記画像読取手段を前記原稿台ガラスの下方で
所定の走査方向に走査させながら原稿の画像を読み取る
原稿固定走査モード、及び、前記画像読取領域の下方に
前記画像読取手段を静止させておき、前記原稿自動搬送
装置で前記画像読取領域に原稿を搬送しながらこの原稿
の画像を前記画像読取手段を用いて前記画像読取領域で
読み取る画像流読走査モード双方のうちの何れか一方の
モードを選択して原稿の画像を読み取り、この読み取っ
た画像を記録媒体に形成する画像形成装置において、
(1)前記原稿固定走査モードのときに前記原稿台ガラ
スに載置される原稿が突き当てられる、前記原稿台ガラ
スの一端部近傍に形成された突当部材と、(2)前記原
稿自動搬送装置によって前記画像読取領域に搬送された
原稿を所定の排紙トレイに案内する、前記原稿台ガラス
のうち前記突当部材とは反対側の他端部側に形成された
搬送ガイド台とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】ここで、(3)前記突当部材と搬送ガイド
台のうちの少なくとも一つは、前記原稿台ガラスを固定
する原稿台フレームに一体成形されたものであってもよ
い。
【0015】また、(4)前記搬送ガイド台は、(4―
1)前記原稿台ガラスを固定する前記原稿台フレームに
一体成形されたものであって、かつ、(4−2)前記原
稿台ガラスを前記原稿台フレームに固定するときに該原
稿台ガラスが突き当たることにより該原稿台ガラスの固
定位置を決めるものであってもよい。
【0016】さらに、(5)前記画像読取手段が読み取
った画像の現像像が形成される感光ドラムと、該感光ド
ラムから搬送されてきた記録媒体に現像像を定着する定
着器とを備え、(6)前記原稿台ガラスは、該原稿台ガ
ラスのうち前記感光ドラムを挟んで前記定着器とは反対
の側の一端部に前記画像読取領域が形成されたものであ
り、(7)前記画像読取手段は、前記画像流読走査モー
ドが選択されているときは、前記画像読取領域の下方に
静止するものであってもよい。
【0017】さらにまた、(8)前記原稿台ガラスは、
前記画像流読走査モードのための前記画像読取領域が形
成されると共に原稿固定走査モードのときに原稿が載置
されるものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態
を説明する。 [第1実施形態]
【0019】図1と図2を参照して本発明の画像形成装
置の第1実施形態を説明する。
【0020】図1は、本発明の画像形成装置の第1実施
形態であるデジタル複写機の外観を示す斜視図である。
図2は、原稿圧着板を開いた図1のデジタル複写機の外
観を示す斜視図である。
【0021】複写機50は、原稿に記録された画像を読
み取るための複数の部品が組み込まれた第1筐体60
と、画像を記録媒体に形成するための複数の部品が組み
込まれた第2筐体(画像形成部)100とを有する。第
2筐体100は、図に示すように、第1筐体60の下に
配置されている。従って、第1筐体60は第2筐体10
0に載置されていることとなる。
【0022】複写機50の頂面には開閉自在な直方体状
の原稿圧着板62が配置されている。原稿圧着板62の
下には、周知の光学系(図示せず)が組み込まれた光学
用筐体64が配置されている。光学系には光源LED
(図示せず)などが備えられている。光学用筐体64の
上面(上壁)は、原稿が載置される原稿台ガラス61で
ある。原稿圧着板62と光学用筐体64によって、第1
筐体60が構成されている。
【0023】原稿台ガラス61のうち感光ドラム112
(図3参照)を挟んで定着器126とは反対の側の一端
部には、原稿の画像が読み取られる画像読取領域82が
形成されている。また、画像読取領域82よりもやや矢
印B方向下流側には、画像読取領域82に搬送されてき
た原稿を排紙トレイ86に案内する搬送ガイド台95が
形成されている。搬送ガイド台95は、矢印A,B方向
に直交する方向に延びる細長いものである。搬送ガイド
台95には、原稿が接触しながら上方に案内される斜面
95aが形成されている。一方、原稿台ガラス61のう
ち、搬送ガイド台95が形成された一端部とは反対側の
他端部には、原稿台ガラス61に載置される原稿が突き
当てられる突当板67(本発明にいう突当部材の一例で
ある)が形成されている。この突当板67は、矢印A,
B方向に直交する方向に延びる細長いものである。上記
のように、一枚の原稿台ガラス61の両端側にそれぞれ
搬送ガイド台95と突当板67を形成したので、2枚の
原稿台ガラスを必要としない。従って、その分、部品点
数を減らして複写機50を小型化できる。
【0024】原稿圧着板62には、原稿を自動的に給紙
する原稿自動搬送装置80が組み込まれている。この原
稿自動搬送装置80については、図3などを参照して後
述する。
【0025】第2筐体100のうち、第1筐体60より
も手前側(正面側)には、複写枚数などが入力される操
作パネル102が配置されている。第2筐体100の下
部には、複数枚のカット紙が収容されるカセット104
が第2筐体100に出し入れ自在に備えられている。第
2筐体100の右側壁には、葉書などの小サイズの記録
紙を給紙できる矩形状の手差しトレイ106が備えられ
ている。この手差しトレイ106は、下辺部106aを
中心にして矢印C方向(図3参照)に回動し、記録媒体
を載置できる位置まで開く。また、第2筐体100の左
側部分には空間が形成されており、排出された記録紙が
積載される排紙トレイ108が形成されている。
【0026】図3を参照して、複写機50で画像を形成
する手順などを説明する。
【0027】図3は、複写機の内部構造を示す模式図で
ある。
【0028】複写機50では、原稿に記録された画像を
記録媒体に形成する際に、流し読み方式及び原稿固定方
式を選択できる。
【0029】原稿固定方式を選択した場合は、先ず原稿
圧着板62を開き、原稿台ガラス61の上面に原稿を載
置し、この原稿を原稿圧着板62で押さえて固定する。
次に、所定の操作ボタン等を押すことにより、光学用筐
体64に組み込まれたCIS(コンタクトイメージセン
サ)65(本発明にいう読取手段の一例である)が二点
鎖線で示す位置から矢印B方向に走査する。このCIS
65によって、原稿に記録された画像が読み取られる。
読み取られた画像はデジタル信号に変換され、このデジ
タル信号はレーザスキャナ110に送信される。なお、
原稿台ガラス61は、光学用筐体64に形成された矩形
状の原稿台フレーム63に固定されている。また、CI
S65は画像読取ユニット68に組み込まれている。画
像読取ユニット68は、駆動モータ(図示せず)や駆動
ベルト(図示せず)で駆動されてガイド軸69に案内さ
れながら矢印A,B方向に移動する。
【0030】上記した原稿台ガラス61は、光学用筐体
64に形成された矩形状の原稿台フレーム63に固定さ
れている。この原稿台フレーム63のうち原稿台ガラス
61の一端部61aの近傍には、原稿台ガラス61に原
稿を載置する際にこの原稿を突き当てる原稿突当板67
(本発明にいう原稿突当部材の一例である)が形成され
ている。この原稿突当板67は、矢印A,B方向に直交
する方向に延びるものであり、原稿を原稿台ガラス61
に載置するときに原稿の位置決めをするためのものであ
る。
【0031】流し読み方式を選択した場合について説明
する。
【0032】原稿を流し読みするために、複写機50に
は自動原稿給紙ユニット80が備えられている。自動原
稿給紙ユニット80は、原稿に記録された画像が読み取
られる(原稿が読み取られる)読取領域82を原稿が通
過するようにこの原稿を自動的に給紙するものである。
読取領域82は、原稿台ガラス61の矢印B方向下流側
部分に形成されており、矢印B方向に直交する方向に延
びている。なお、複写機50で流し読み方式を選択した
場合は、原稿台ガラス61を挟んで読取領域82とは反
対の側(原稿台ガラス61の下側)にCIS65が移動
している。
【0033】自動原稿給紙ユニット80には、原稿が載
置される原稿載置トレイ84、読取領域82を通過した
原稿が載置される原稿排紙トレイ86が形成されてい
る。また、自動原稿給紙ユニット80には、原稿載置ト
レイ84に載置された原稿を読取領域82を通過させて
原稿排紙トレイ86まで搬送する複数のローラ(給紙ロ
ーラ90やレジストローラ対92など)が組み込まれて
いる。
【0034】原稿載置トレイ84に載置された原稿は給
紙口90aから給紙ローラ90によってレジストローラ
対92に給紙され、ここで斜行を矯正される。斜行を矯
正された原稿は、レジストローラ対92によってプラテ
ンローラ94まで搬送されて読取領域82を通過する。
この読取領域82にはCIS65が位置しており、読取
領域82を通過する原稿はCIS65に読み取られる。
読み取られた画像はデジタル信号に変換され、このデジ
タル信号はレーザスキャナ110に送信される。
【0035】読取領域82を通過した原稿は、原稿を上
方に向ける斜面が形成された搬送ガイド台95によって
反転ローラ96に案内される。反転ローラ96は原稿を
反転させて排紙ローラ98まで搬送する。排紙ローラ9
8に搬送された原稿は、この排紙ローラ98によって原
稿排紙トレイ86に排出される。
【0036】上述したように複写機50では、流し読み
方式及び原稿固定方式のいずれであっても、読み取られ
た原稿の画像はデジタル信号に変換され、このデジタル
信号はレーザスキャナ110に送信される。レーザスキ
ャナ110に送信された信号はレーザ光に変換されて、
このレーザ光は、高速で回転するスキャナミラー110
a、折り返しミラー110bを経由して感光ドラム11
2に照射される。感光ドラム112は帯電器111によ
って一様に帯電されており、レーザ光が照射された感光
ドラム112には静電潜像が形成される。この静電潜像
は現像ローラ114から供給された現像剤で現像されて
現像像が形成される。
【0037】一方、カセット104からは記録紙などの
記録媒体が給紙ローラ116によって矢印D方向(給紙
方向)に給紙され、搬送ローラ118とレジストローラ
120によって転写器122に搬送される。転写器12
2では、搬送されてきた記録媒体に感光ドラム112の
現像像が転写される。現像像が転写された記録媒体は搬
送装置124によって定着器126に搬送される。定着
器126には定着ローラ126aと加圧ローラ126b
が配置されており、これら2つのローラ126a,12
6bに記録媒体が挟まれながら搬送されて、現像像が記
録媒体に定着される。このようにして現像像が定着され
た記録媒体は排紙ローラ128によって排出されて排紙
トレイ108に積載される。
【0038】なお、手差しトレイ106から記録媒体を
給紙することもでき、手差しトレイ106から給紙され
た記録媒体に画像が形成される手順も上記と同じであ
る。また、複写機50には、各種部品を駆動するための
電源及び電気部品が装着された電装基板129も内蔵さ
れている。
【0039】上述したように複写機50には種々の部品
や部材が組み込まれている。これらの部品のうち、帯電
器111、感光ドラム112、及び現像ローラ114な
どはプロセスカートリッジ130に組み込まれている。
このプロセスカートリッジ130は複写機50に着脱自
在に装着されている。
【0040】図4と図5を参照して、原稿台ガラス61
やその周辺の部材について説明する。
【0041】図4は、原稿圧着板を取り除いた複写機を
上から見た上面図である。図5は、自動原稿給紙ユニッ
トによって原稿を給紙する状態を模式的に示す斜視図で
ある。
【0042】上述したように、光学用筐体64には、原
稿台フレーム63が形成されている。この原稿台フレー
ム63には、上記の搬送ガイド台95が射出成型などに
よって一体に形成されている。このため、搬送ガイド台
95を原稿台フレーム63とは別の位置に形成したとき
に比べて複写機50を小型化できる。また、搬送ガイド
台95を原稿台フレーム63とは別の部品にしたときに
比べて部品点数を削減できる。
【0043】また、原稿台フレーム63に原稿台ガラス
61を固定するときに原稿台ガラス61が搬送ガイド台
95に突き当たる。従って、搬送ガイド台95によって
原稿台ガラス61の固定位置が決められるので、搬送ガ
イド台95が原稿台ガラス61の位置決め部材を兼ねる
こととなり、その分、部品点数を少なくできる。
【0044】ところで、原稿台ガラス61の一端部近傍
には、原稿固定方式を選択した場合、原稿台ガラス61
に載置する原稿を突き当てて位置決めするための原稿突
当板67が形成されている。一方、上記した搬送ガイド
台95は、原稿台ガラス61の一端部とは反対の側の他
端部の近傍に形成されている。従って、自動原稿給紙ユ
ニット80を原稿台ガラス61の他端部近傍に配置でき
ることとなる。この逆に、自動原稿給紙ユニット80を
原稿台ガラス61の一端部近傍に配置する構成にした場
合は、原稿台ガラス61を広くする(若しくは、原稿台
ガラスとは別の小さな原稿台ガラスを配置する)必要が
あるので、その分、原稿台フレーム63が大きく(広
く)なる。このように複写機50では、一枚の原稿台ガ
ラス61の両端側にそれぞれ搬送ガイド95と原稿突当
板67を形成したので2枚の原稿台ガラスを必要とせ
ず、原稿台フレーム63を小さくできるので、その分、
複写機50を小型化できる。
【0045】また、複写機50では、原稿台ガラス61
に載置された原稿をCIS65が読み取るときは、原稿
突当板67の近傍からCIS65が原稿を読み取り始
め、CIS65が矢印B方向に移動しながら原稿を読み
取り続ける。従って、原稿突当板67の近傍にCIS6
5を停止させておくことにより、原稿の読み取りを速や
かに開始できる。 [第2実施形態]
【0046】図6を参照して第2実施形態のデジタル複
写機150(本発明にいう第2の発明の画像形成装置で
ある)を説明する。
【0047】図6は、第2実施形態のデジタル複写機の
内部構造を示す模式図である。
【0048】第2実施形態のデジタル複写機150の基
本的構造は第1実施形態のデジタル複写機50と同じで
あり、図1や図2に示された構成要素と同一の構成要素
には同一の符号が付されている。
【0049】デジタル複写機150では、原稿に記録さ
れた画像を記録媒体に形成するに当り、原稿固定走査モ
ード及び画像流読走査モードを選択できる。原稿固定走
査モードとは、原稿台ガラス61に原稿を載置してお
き、CIS(コンタクトイメージセンサ)65(本発明
にいう読取手段の一例である)を原稿台ガラス61の下
方で矢印B方向(走査方向)に走査させながら原稿の画
像を読み取るモードである。一方、画像流読走査モード
とは、画像読取領域82の下方にCIS65を静止させ
ておき、原稿自動搬送装置80で画像読取領域82に原
稿を搬送しながらこの原稿の画像をCIS65を用いて
画像読取領域82で読み取るモードである。
【0050】原稿固定走査モードを選択した場合は、先
ず原稿圧着板62を開き、原稿台ガラス61の上面に原
稿を載置して突当板152に突き当てることにより位置
決めし、この原稿を原稿圧着板62で押さえて固定す
る。次に、所定の操作ボタン等を押すことにより、光学
用筐体64に組み込まれたCIS65が二点鎖線で示す
位置から矢印B方向に走査する。このCIS65によっ
て、原稿に記録された画像が読み取られる。読み取られ
た画像はデジタル信号に変換され、このデジタル信号は
レーザスキャナ110に送信される。なお、原稿台ガラ
ス61は、光学用筐体64に形成された矩形状の原稿台
フレーム63に固定されている。また、CIS65は画
像読取ユニット68に組み込まれている。画像読取ユニ
ット68は、駆動モータ(図示せず)や駆動ベルト(図
示せず)で駆動されてガイド軸69に案内されながら矢
印A,B方向に移動する。
【0051】画像流読走査モードを選択した場合につい
て説明する。
【0052】原稿を流し読みするために、デジタル複写
機150には原稿自動搬送装置80が備えられている。
原稿自動搬送装置80は、原稿に記録された画像が読み
取られる(原稿の画像が読み取られる)画像読取領域8
2を原稿が通過するようにこの原稿を自動的に給紙する
ものである。画像読取領域82は、上述したように、原
稿台ガラス61の矢印B方向上流側部分に形成されてお
り、矢印B方向に直交する方向に延びている。また、デ
ジタル複写機150で画像流読走査モードを採用する場
合は、原稿台ガラス61を挟んで画像読取領域82とは
反対の側(原稿台ガラス61の下側)にCIS65が静
止している。
【0053】上記した画像読取領域82は、原稿台ガラ
ス61のうち感光ドラム112を挟んで定着器126と
は反対の側の一端部に形成されている。また、画像流読
走査モードでは読み取り原稿が多いと、CIS65の静
止時間は長くなる。CIS65は、一般に、熱に弱い
が、本実施形態の画像流読走査モードでは、静止してい
るCIS65が定着器126から離れている。従って、
定着器126で発生する熱の影響をCIS65が受けに
くい。この結果、デジタル複写機150には、CIS6
5を冷却する冷却装置などが不要である。このため、部
品点数を減少できるので、デジタル複写機150を小型
化できる。
【0054】原稿自動搬送装置80には、原稿が載置さ
れる原稿載置トレイ84、画像読取領域82を通過した
原稿が載置される原稿排紙トレイ86が形成されてい
る。また、原稿自動搬送装置80には、原稿載置トレイ
84に載置された原稿を、画像読取領域82を通過させ
て原稿排紙トレイ86まで搬送する複数のローラ(給紙
ローラ90やレジストローラ対92など)が組み込まれ
ている。
【0055】原稿載置トレイ84に載置された原稿は給
紙口90aから給紙ローラ90によってレジストローラ
対92に給紙され、ここで斜行を矯正される。斜行を矯
正された原稿は、レジストローラ対92によってプラテ
ンローラ94まで搬送されて画像読取領域82を通過す
る。プラテンローラ94の長手方向両端部には、そのロ
ーラ面と原稿台ガラス61の上面とに隙間を形成するた
めのスペーサ(図示せず)が設けられている。このスペ
ーサによって、原稿の画像面を原稿台ガラス61の上面
に接近させながらこの原稿を搬送できる。なお、給紙ロ
ーラ90の近傍には、記録媒体の有無を検知する検知セ
ンサ91が配置されている。
【0056】画像読取領域82の下方にはCIS65が
位置しており、画像読取領域82を通過する原稿は、L
ED(図示せず)に照明されてCIS65に読み取られ
る。読み取られた画像はデジタル信号に変換され、この
デジタル信号はレーザスキャナ110に送信される。
【0057】画像読取領域82を通過した原稿は、原稿
を上方に向ける斜面154aが形成された搬送ガイド台
154によって反転ローラ96に案内される。反転ロー
ラ96は原稿を反転させて排紙ローラ98まで搬送す
る。排紙ローラ98に搬送された原稿は、この排紙ロー
ラ98によって原稿排紙トレイ86に排出される。
【0058】上述したようにデジタル複写機150で
は、画像流読走査モード及び原稿固定走査モードのいず
れであっても、読み取られた原稿の画像はデジタル信号
に変換され、このデジタル信号はレーザスキャナ110
に送信される。レーザスキャナ110に送信された信号
はレーザ光に変換されて、このレーザ光は、高速で回転
するスキャナミラー110a、折り返しミラー110b
を経由して感光ドラム112に照射される。感光ドラム
112は帯電器111によって一様に帯電されており、
レーザ光が照射された感光ドラム112には静電潜像が
形成される。この静電潜像は現像ローラ114から供給
された現像剤で現像されて現像像が形成される。
【0059】一方、カセット104からは記録紙などの
記録媒体が給紙ローラ116によって矢印D方向(給紙
方向)に給紙され、搬送ローラ118とレジストローラ
120によって転写器122に搬送される。転写器12
2では、搬送されてきた記録媒体に感光ドラム112の
現像像が転写される。現像像が転写された記録媒体は搬
送装置124によって定着器126に搬送される。定着
器126には加熱ローラ126aと加圧ローラ126b
が配置されており、これら2つのローラ126a,12
6bに記録媒体が挟まれながら搬送されて、現像像が記
録媒体に定着される。このようにして現像像が定着され
た記録媒体は排紙ローラ128によって排出されて排紙
トレイ108に積載される。
【0060】なお、上述した定着器126の加熱ローラ
126aには、ヒータ126cが内蔵されている。ヒー
タ126cは、記録媒体に画像を形成するときは加熱さ
れるが、記録媒体に画像を形成しないときは加熱されな
いように制御されており、いわゆるオンデマンド方式で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像形成装
置では、前記原稿台ガラスに載置された原稿が突き当た
る原稿突当部材が前記原稿台ガラスの一端部近傍に形成
されたものであり、前記搬送ガイド台は、前記原稿台ガ
ラスのうち前記一端部とは反対側の他端部の近傍に形成
されたものである場合は、自動原稿給紙ユニットを原稿
台ガラスの他端部近傍に配置できることとなるので、原
稿台ガラスを広くして(若しくは、原稿台ガラスとは別
の小さな原稿台ガラスを配置して)自動原稿給紙ユニッ
トを原稿台ガラスの一端部近傍に配置する構成に比べて
原稿台フレームを小さくできる。従って、原稿台フレー
ムを小さく出来る分だけ、画像形成装置を小型化でき
る。
【0062】ここで、前記突当部材と搬送ガイド台のう
ちの少なくとも一つは、前記原稿台ガラスを固定する原
稿台フレームに一体成形されたものである場合は、これ
らを容易に作製でき、部品点数も少なくできる。
【0063】また、前記搬送ガイド台は、前記原稿台ガ
ラスを固定する前記原稿台フレームに一体成形されたも
のであって、かつ、前記原稿台ガラスを前記原稿台フレ
ームに固定するときに該原稿台ガラスが突き当たること
により該原稿台ガラスの固定位置を決めるものである場
合は、搬送ガイド台が原稿台ガラスの位置決め部材を兼
ねるので、その分、部品点数を少なくできる。
【0064】さらに、前記画像読取手段が読み取った画
像の現像像が形成される感光ドラムと、該感光ドラムか
ら搬送されてきた記録媒体に現像像を定着する定着器と
を備え、前記原稿台ガラスは、該原稿台ガラスのうち前
記感光ドラムを挟んで前記定着器とは反対の側の一端部
に前記画像読取領域が形成されたものであり、前記画像
読取手段は、前記画像流読走査モードが選択されている
ときは、前記画像読取領域の下方に静止するものである
場合は、原稿台ガラスのうち感光ドラムを挟んで定着器
とは反対の側の一端部に画像読取領域が形成されている
ので、画像流読走査モードのときは画像読取手段が定着
器から離れている。このため、定着器で発生する熱の影
響を画像読取手段は受けにくい。従って、画像読取手段
が熱に弱いものであってもこの画像読取手段を冷却する
冷却装置等が不要であり、その分、部品点数を減少でき
る。この結果、画像形成装置を小型化できる。
【0065】さらにまた、前記原稿台ガラスは、前記画
像流読走査モードのための前記画像読取領域が形成され
ると共に原稿固定走査モードのときに原稿が載置される
ものである場合は、画像流読走査モード及び原稿固定走
査モード双方ともに一枚の同じ原稿台ガラスを使用する
ので、二枚の原稿台ガラスを必要としない。従って、そ
の分、部品点数をいっそう減少できると共に画像形成装
置を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施形態であるデジ
タル複写機の外観を示す斜視図である。
【図2】原稿圧着板を開いた図1のデジタル複写機の外
観を示す斜視図である。
【図3】図1の複写機の内部構造を示す模式図である。
【図4】原稿圧着板を取り除いた複写機を上から見た上
面図である。
【図5】自動原稿給紙ユニットによって原稿を給紙する
状態を模式的に示す斜視図である。
【図6】第2実施形態のデジタル複写機の内部構造を示
す模式図である。
【図7】従来の画像形成装置の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
50,150 複写機 61 原稿台ガラス 65 コンタクトイメージセンサ 67,152 原稿突当板 80 自動原稿給紙ユニット 82 読取領域 84 原稿載置トレイ 86 原稿排紙トレイ 95,154 搬送ガイド台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/12 Z 1/107 Fターム(参考) 2H071 DA12 DA15 DA18 EA04 2H076 BA01 BA30 BA36 BA45 BA95 5B047 AA01 BA01 BA02 BB02 BC16 BC18 BC20 5C062 AA05 AB17 AB32 AD06 BA01 5C072 AA01 BA01 LA03 LA18 NA01 SA03 XA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の画像読取領域が形成されると共に
    原稿が載置される原稿台ガラスと、該原稿台ガラスの下
    方に配置されて原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    前記画像読取領域に原稿を搬送する原稿自動搬送装置と
    を備え、前記原稿台ガラスに原稿を載置しておき、前記
    画像読取手段を前記原稿台ガラスの下方で所定の走査方
    向に走査させながら原稿の画像を読み取る原稿固定走査
    モード、及び、前記画像読取領域の下方に前記画像読取
    手段を静止させておき、前記原稿自動搬送装置で前記画
    像読取領域に原稿を搬送しながらこの原稿の画像を前記
    画像読取手段を用いて前記画像読取領域で読み取る画像
    流読走査モード双方のうちの何れか一方のモードを選択
    して原稿の画像を読み取り、この読み取った画像を記録
    媒体に形成する画像形成装置において、 前記原稿固定走査モードのときに前記原稿台ガラスに載
    置される原稿が突き当てられる、前記原稿台ガラスの一
    端部近傍に形成された突当部材と、 前記原稿自動搬送装置によって前記画像読取領域に搬送
    された原稿を所定の原稿排紙トレイに案内する、前記原
    稿台ガラスのうち前記突当部材とは反対側の他端部側に
    形成された搬送ガイド台とを備えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記突当部材と搬送ガイド台のうちの少
    なくとも一つは、前記原稿台ガラスを固定する原稿台フ
    レームに一体成形されたものであることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ガイド台は、 前記原稿台ガラスを固定する前記原稿台フレームに一体
    成形されたものであって、かつ、 前記原稿台ガラスを前記原稿台フレームに固定するとき
    に該原稿台ガラスが突き当たることにより該原稿台ガラ
    スの固定位置を決めるものであることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記画像読取手段が読み取った画像の現
    像像が形成される感光ドラムと、該感光ドラムから搬送
    されてきた記録媒体に現像像を定着する定着器とを備
    え、 前記原稿台ガラスは、 該原稿台ガラスのうち前記感光ドラムを挟んで前記定着
    器とは反対の側の一端部に前記画像読取領域が形成され
    たものであり、 前記画像読取手段は、 前記画像流読走査モードが選択されているときは、前記
    画像読取領域の下方に静止するものであることを特徴と
    する請求項1,2,又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿台ガラスは、 前記画像流読走査モードのための前記画像読取領域が形
    成されると共に原稿固定走査モードのときに原稿が載置
    されるものであることを特徴とする請求項1,2,3,
    又は4に記載の画像形成装置。
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