JP2010015087A - 画像形成装置及びトナー濃度制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びトナー濃度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トナー濃度が過度に高くなることを抑制して、トナーかぶり等の不具合の発生を防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときのPセンサ34の検出値に基づいて、制御装置が現像装置4内の現像剤26のトナー濃度を高くするようにTセンサ29の目標値を変化させたとき、そのときのTセンサ29の目標値の変化量が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、Tセンサ29の目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量をPセンサ34で検出し、そのときのPセンサ34の検出値に基づいて制御装置がTセンサ29の目標値を制御するように構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等における画像形成装置、及びその画像形成装置におけるトナー濃度制御方法に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式の画像形成プロセスを利用した画像形成装置において、キャリアと呼ばれる磁性粉と非磁性のトナーとを混合して構成された2成分現像剤が多く用いられている。2成分現像剤を用いて作像する場合、現像装置内においてトナーとキャリアを攪拌して帯電させる。そして、帯電されたトナーを感光体上に形成した静電潜像部分に付着させることにより、トナー画像(可視画像)が形成される。
トナー画像を形成する際、現像装置から感光体にトナーのみが供給されるため、トナー画像を形成するに伴って現像装置内のトナーが減少し、現像剤中のトナーとキャリアの比率が変化する。そのため、トナー補給装置によって現像装置内にトナーを補給するようにしている。
しかしながら、現像装置へトナーを補給しすぎての現像剤中のトナー量が過度に多くなると、トナーがキャリアに接触する機会が少なくなるためトナーが十分に帯電できない。この帯電不足が原因で、トナーが印刷用紙等の画像部以外の箇所に飛散するトナーかぶりと称される現象が生じる。
そのため、例えば下記特許文献1〜5に開示された画像形成装置は、現像剤中のトナー濃度を検知するためのトナー濃度センサ(以下、Tセンサという)と、感光体等の像担持体上に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検知するためのパターン濃度センサ(以下、Pセンサという)を備えている。Tセンサによって、現像剤中のトナー濃度を検出し、その検出値を予め設定した目標値となるように調整することによって、現像剤中のトナー濃度を制御することができる。しかし、Tセンサの出力値が同じでも、温度や湿度などの現像剤の周辺環境や、現像剤の使用条件によっては、画像濃度が異なる場合がある。そのため、感光体上に形成したトナーパターンのトナー付着量を、Pセンサによって検出し、この検出結果に基づいてTセンサの目標値を修正するようにしている。これにより、画像濃度を目標とする濃度に維持するようにしている。
特開2003−177599号公報 特開2005−134796号公報 特開平5−257369号公報 特開平7−134491号公報 特開平11−202573号公報
ところで、画像形成装置の駆動部の速度ムラや電装部の出力異常などが原因で、一時的に画像濃度が極端に薄くなる場合がある。このとき形成されたトナーパターンのトナー付着量をPセンサが検出した場合、画像濃度が薄いと判断されるため、Tセンサの目標値を変更してトナー濃度を上げようと制御する。しかし、実際は、現像装置内の現像剤のトナー濃度は適正な濃度に維持されており、この状態でさらに現像装置内にトナーが補給されることとなるため、現像装置内の現像剤のトナー濃度が過度に高くなる。
トナー濃度が過度に高くなっても、その後、Pセンサによってトナーパターンの検出を行うことによって、Tセンサの目標値を変更してトナー濃度を下げることができる。しかし、頻繁にトナーパターンの検出を行うと、通常の画像形成動作を停滞させることになるため、トナーパターンの検出はある程度の間隔をあけて行うようにしている。このため、上記のように現像剤のトナー濃度が過度に高くなっても、しばらくの間トナーパターンの検出が行われない場合がある。従って、トナー濃度が過度に高くなって、トナーパターンの検出が行われない間に印刷が行われると、トナーかぶり等の不具合が発生する。
そこで、本発明は、トナー濃度が過度に高くなることを抑制して、トナーかぶり等の不具合の発生を防止する画像形成装置及びトナー濃度制御方法を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、現像装置内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、像担持体上にトナーパターンを形成するパターン形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検出するパターン濃度センサと、前記パターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって前記現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御する制御装置を備えた画像形成装置において、予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記制御装置が現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのトナー濃度センサの目標値の変化量が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成したものである。
万が一、通常のトナーパターンの検出において、一時的に濃度が薄くなったトナーパターンを検出した結果、トナー濃度センサの目標値を上記閾値以上変化させた場合は、トナー濃度が過度に高くなりトナーかぶり等の不具合が発生する虞がある。そのため、このようなトナー濃度を過度に高くする虞があるトナー濃度センサの目標値の変化があった場合は、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行う。このトナーパターンの再検出の結果に基づいて、トナー濃度センサの目標値を制御することによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。また、前記トナーパターンの再検出を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記トナー濃度センサの出力値をVt、前記現像剤のトナー濃度をTとすると共に、トナー濃度センサの特性、現像剤の特性及びトナー濃度センサの出力を変換する回路構成によって決まる定数をa及びbとするとき、Vt=−a×T+b、又はVt=a×T+bで近似される前記トナー濃度センサの出力特性において、現像剤のトナー濃度が上昇したときのトナー濃度の上昇量が閾値ΔT以上になった場合に不具合が発生すると共に、現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたときの目標値の変化量が閾値A以上となった場合に不具合が発生すると規定した場合、A=a×ΔTと表した。
これにより、トナー濃度センサの目標値の変化量における不具合が発生する閾値Aを決定することができる。そして、トナー濃度センサの目標値を閾値A以上変化させた場合に、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行うことによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。
請求項3の発明は、現像装置内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、像担持体上にトナーパターンを形成するパターン形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検出するパターン濃度センサと、前記パターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって前記現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御する制御装置を備えた画像形成装置において、予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記制御装置が現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのパターン濃度センサの検出値と、その1つ前の通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときのパターン濃度センサの検出値との出力差の絶対値が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成したものである。
万が一、通常のトナーパターンの検出において、一時的に濃度が薄くなったトナーパターンを検出した結果、そのトナーパターンの検出における検出値と、1つ前の行った通常のトナーパターンの検出における検出値との出力差の絶対値が前記閾値以上となっている場合は、トナー濃度が過度に高くなりトナーかぶり等の不具合が発生する虞がある。そのため、このようなトナー濃度を過度に高くする虞がある場合は、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行う。このトナーパターンの再検出の結果に基づいて、トナー濃度センサの目標値を制御することによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。また、前記トナーパターンの再検出を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記パターン濃度センサの出力値をVp、トナーパターンのトナー付着量をMとすると共に、前記パターン濃度センサの特性、現像剤の特性及びパターン濃度センサの出力を変換する回路構成によって決まる定数をc及びdとするとき、Vp=−c×log(M)+dで近似される前記パターン濃度センサの出力特性において、トナーパターンのトナー付着量が増加したときの増加量が閾値ΔM以上になった場合に不具合が発生すると共に、前記パターン濃度センサの検出値の出力差の絶対値が閾値B以上となった場合に不具合が発生すると規定した場合、B=−c×log(M)+c×log(M+ΔM)と表した。
これにより、パターン濃度センサの出力差における不具合が発生する閾値Bを決定することができる。そして、パターン濃度センサの出力値の絶対値が閾値B以上変化させた場合に、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行うことによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する印刷枚数に達する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成したものである。
一般に、トナーかぶり等の不具合は、トナー濃度センサの目標値を変化させた直後には発生せず、ある程度印刷が行われてから発生する。従って、上記トナーパターンの再検出のタイミングを、印刷枚数によって設定することができる。これにより、トナーパターンの再検出のタイミングを簡単に制御してトナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量をΔVとし、当該通常のタイミングでトナーパターンの検出を行った後、再度、トナーパターンの検出を行ったときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量をΔVとしたとき、ΔV<ΔVの場合、前記制御装置が変化量ΔVに基づいて前記トナー濃度センサの目標値を補正し、ΔV≧ΔVの場合、前記トナー濃度センサの目標値を補正しないように構成したものである。
これにより、トナーパターンを再検出した結果に基づいて、トナー濃度センサの目標値を適正な値に制御することができ、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。
請求項7の発明は、像担持体上に形成したトナーパターンのトナー付着量をパターン濃度センサによって検出し、そのパターン濃度センサの検出値に基づいてトナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御方法において、予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、トナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの目標値を制御する方法である。
万が一、通常のトナーパターンの検出において、一時的に濃度が薄くなったトナーパターンを検出した結果、トナー濃度センサの目標値を上記閾値以上変化させた場合は、トナー濃度が過度に高くなりトナーかぶり等の不具合が発生する虞がある。そのため、このようなトナー濃度を過度に高くする虞があるトナー濃度センサの目標値の変化があった場合は、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行う。このトナーパターンの再検出の結果に基づいて、トナー濃度センサの目標値を制御することによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。また、前記トナーパターンの再検出を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
請求項8の発明は、像担持体上に形成したトナーパターンのトナー付着量をパターン濃度センサによって検出し、そのパターン濃度センサの検出値に基づいてトナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御方法において、予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのパターン濃度センサの検出値と、その1つ前の通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときのパターン濃度センサの検出値との出力差が、不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、トナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの目標値を制御する方法である。
万が一、通常のトナーパターンの検出において、一時的に濃度が薄くなったトナーパターンを検出した結果、そのトナーパターンの検出における検出値と、1つ前の行った通常のトナーパターンの検出における検出値との出力差の絶対値が前記閾値以上となっている場合は、トナー濃度が過度に高くなりトナーかぶり等の不具合が発生する虞がある。そのため、このようなトナー濃度を過度に高くする虞がある場合は、通常のトナーパターンの検出以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行う。このトナーパターンの再検出の結果に基づいて、トナー濃度センサの目標値を制御することによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。また、前記トナーパターンの再検出を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
本発明の画像形成装置及びトナー濃度制御方法によれば、通常のトナーパターンの検出動作においてトナー濃度が極端に薄いと判断され、トナー濃度センサの目標値が大きく変化された結果、トナーかぶり等の不具合が発生する虞が生じても、その後、通常のトナーパターンの検出動作以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行うことによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。しかも、不具合の発生する虞のある場合に限って、再度トナーパターンの検出を行うようにしている。このため、トナーパターンの検出を頻繁に行う必要が無く、円滑な画像形成動作の実行を維持することができる。また、トナーパターンの再検出を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の全体の概略構成図である。以下、図1に基づいて、本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、本発明に係る画像形成装置は、画像形成装置本体100の内部に、画像形成部200を備えている。画像形成部200は、静電潜像を担持する像担持体としての感光体1と、帯電ローラ等を有する帯電装置2と、書込装置3と、現像装置4と、トナー補給装置5と、転写装置6と、クリーニングブレード等から成るクリーニング装置7と、除電装置8と、定着装置9を備えている。定着装置9は、互いに圧接した加熱ローラ10と加圧ローラ11を有している。
画像形成装置本体100の上部には、画像読取装置12が配設されている。また、画像形成装置本体100の下部には、紙やOHPシート等の記録媒体としてのシートSを収容したシートカセット13が複数配設されている。各シートカセット13には、呼出ローラ14と、供給ローラ15と、分離ローラ16等が設けてある。
画像形成装置本体100内には、シートカセット13から上方のストック部17に向かってシートSを搬送するためのシート搬送路R1が形成されている。シート搬送路R1においてシートカセット13から感光体1に至る手前には、一対のレジストローラ18が配設してある。また、シート搬送路R1の出口付近には、一対の排出ローラ19が配設されている。
本発明の画像形成装置は図の右側にシート反転装置20を備える。シート反転装置20は、シート搬送路R1の出口の手前側で分岐した反転路R2を有する。反転路R2には正逆方向に回転する一対のスイッチバックローラ21が配設されている。また、反転路R2は、再供給路R3を介してシート搬送路R1に合流するように構成されている。
シート反転装置20の下方には、手差しトレイ22が開閉可能に設けられている。また、手差しトレイ22上のシートをシート搬送路R1へ導くための手差し供給路R4が配設されている。この手差し供給路R4の入口付近には、呼出ローラ23と、供給ローラ24と、分離ローラ25が配設されている。
図2は、上記画像形成部200の一部を拡大した図である。
図2に示すように、現像装置4内には、現像剤26が収容されている。現像剤26は、磁性粉から成るキャリアと非磁性のトナーとを混合して構成された2成分現像剤である。現像装置4は、現像剤26を担持する現像スリーブ27と、現像剤26を攪拌する攪拌部材28を有する。現像スリーブ27内には、複数の磁石あるいは複数の磁極を有するマグネットローラが配設されている(図示省略)。また、攪拌部材28は、支軸28aを中心に回転可能に設けられている。
また、現像装置4には、トナー濃度センサ29(以下、Tセンサという)が配設されている。この実施形態では、Tセンサ29として、例えば、透磁率センサを適用している。透磁率センサは、現像剤の透磁率を検出することによって、現像剤中のトナーの割合、すなわちトナー濃度を検出する。ただし、Tセンサ29は、現像剤の濃度を検出できるものであれば透磁率センサ以外のものも適用可能である。
図2に示すように、転写装置6は、駆動ローラ30と従動ローラ31に張架された無端状の転写ベルト32を有する。転写ベルト32は図示しない接離機構によって感光体1に対して接離可能に構成されている。また、転写ベルト32の内周面側であって、転写ベルト12の外周面と感光体1の表面が接触する位置の近傍に、電圧印加部材としてのバイアスローラ33が配設されている。
また、本発明の画像形成装置は、画像濃度検出用のトナーパターンを、感光体1の表面に形成するように構成されている。このトナーパターンを形成するトナーパターン形成手段は、感光体1、帯電装置2、書込装置3、現像装置4等によって構成される。図2に示すように、転写装置6の図の左側には、感光体1上のトナーパターンのトナー付着量(トナーパターンの濃度)を検出するためのパターン濃度センサ34(以下、Pセンサという)が配設されている。Pセンサ34は、例えば、光を照射する赤外線発光LED等から成る発光素子と、照射した光の反射光を受光してその受光した光の強度に応じた電気信号を出力するフォトトランジスタ等から成る受光素子とを有するフォトセンサによって構成されている。ただし、Pセンサ34は、感光体1上のトナーパターンの付着量が検出できるものであればこれに限らない。
図3は本発明の画像形成装置の全体動作を制御する制御装置35のブロック図である。図3に示すように、制御装置35は、I/Oインターフェース36と、CPU37と、ROM38と、RAM39を有するコンピュータによって構成されている。図の符号40は、操作画面及び各種設定キー等から構成される操作部である。また、制御装置35には、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路41を介して、Tセンサ29及びPセンサ34が接続されている。
以下、図1及び図2を参照して、上記画像形成装置の動作について説明する。
まず、画像読取装置12によって原稿内容を読み取る。この原稿内容の読み取りと同時に、感光体1を図示しない駆動モータによって回転させ、その感光体1の表面を帯電装置2によって均一な高電位に帯電させる。次いで、画像読取装置12で読み取った原稿内容に応じて書込装置3から感光体1の表面にレーザ光を照射する。これにより、感光体1のレーザ光が照射された部分の電位が低下し、感光体1の表面に静電潜像が形成される。そして、現像装置4内の現像スリーブ27上に担持された現像剤が、感光体1との対向位置に搬送されて、現像剤が感光体1の静電潜像が形成された部分に付着する。これにより、感光体1の表面にトナー画像が形成される(可視画像化する)。
一方、シートカセット13に収納したシートSを呼出ローラ14によって送り出す。送り出されたシートSは、供給ローラ15と分離ローラ16によって一枚ずつ分離され、分離された一枚のシートSがシート搬送路R1側へ案内される。シート搬送路R1内に案内されたシートSは、レジストローラ18によって一旦停止される。なお、シートSを手差しで供給する場合は、手差しトレイ22を開いてその上にシートSを配置する。この場合も、呼出ローラ23、供給ローラ24及び分離ローラ25によって、手差しトレイ22上のシートSを一枚ずつ分離し、分離した一枚のシートSを手差し供給路R4へ搬送する。そして、手差し供給路R4へ搬送されたシートSは、シート搬送路R1へ案内され、レジストローラ18によって一旦停止される。
その後、レジストローラ18の駆動を再開し、感光体1上に形成したトナー画像とタイミングを合わせて、シートSを感光体1と転写ベルト32の接触部(転写位置)へ送る。転写ベルト32には、図示しない電源によってバイアスローラ33を介してトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されており、感光体1と転写ベルト32との間に転写電界が形成されている。この転写電界の作用によって、感光体1と転写ベルト32の接触部に送り込まれたシートSに感光体1上のトナー画像が転写される。トナー画像を転写した後、感光体1の表面に残留するトナーは、クリーニング装置7によって除去され、感光体1上の残留電位は除電装置8によって除電される。
トナー画像が転写されたシートSは定着装置9へと搬送され、加熱ローラ10と加圧ローラ11との間を通過することによってトナー画像がシートSに定着される。その後、シートSは排出ローラ19によってストック部17に排出される。
また、シートSの両面に画像を形成する場合は、上述のようにシートSの片面にトナー画像を定着した後、そのシートSをストック部17に排出せずに反転路R2へと導く。反転路R2へ送られたシートSは、スイッチバックローラ21によって逆向きに搬送され、再供給路R3へ送り出される。これを、一般に、スイッチバック動作と呼び、この動作によってシートSの表裏を反転させることができる。その後、シートSは、再びシート搬送路R1へ案内され、上記と同様にして、シートSの裏面にトナー画像が転写される。
次に、本発明のトナー濃度制御方法について説明する。
Tセンサ29によるトナー濃度の検出は、現像装置4内の現像剤が攪拌されているときが望ましい。また、Tセンサ29の検出の間隔は、なるべく短い間隔で行う方が望ましい。このため、本実施形態では、Tセンサ29による検出を、例えば、画像形成動作ごとに行うように設定している。一方、Pセンサ34によるトナーパターンの検出は、あまり頻繁に行うと、その度に通常の画像形成動作が中断されるので好ましくない。このため、本実施形態では、Pセンサ34による検出を、例えば100枚印刷するごとに行うように設定している。ただし、Tセンサ29による検出のタイミング及びPセンサ34による検出のタイミングは、上記設定したタイミングに限らず、適宜設定することができる。
Tセンサ29によって現像装置4内の現像剤のトナー濃度を検出した際、そのTセンサ29の検出値(出力電圧)Vtは制御装置35に送信される。そして、制御装置35において、Tセンサ29の検出値Vtと目標値(基準電圧)Vtrefを比較する。検出値Vtが目標値Vtref以上となっている場合、トナー補給装置5を駆動させて、現像装置4内にトナーを補給する。一方、検出値Vtが目標値Vtref未満になっている場合は、トナー補給装置5の駆動を停止させて、現像装置4内へのトナーの補給を停止する。
また、100枚印刷するごとに、感光体1上にトナーパターンを形成し、そのトナーパターンのトナー付着量をPセンサ34によって検出する。このとき、感光体1上に形成したトナーパターンが転写装置6の転写ベルト32に転写されないように、転写ベルト32は感光体1に対して離間した状態に配設されている。そして、トナーパターンを検出したPセンサ34の検出値(出力電圧)Vpを制御装置35に送信し、制御装置35において、Pセンサ34の検出値Vpと目標とするトナー付着量に対応した規定値(規定電圧)Vprefを比較する。検出値Vpが規定値Vpref以上となっている場合、Tセンサ29の目標値Vtrefを高くするように補正する。Tセンサ29の目標値Vtrefを高くすることによって、現像装置4内にトナーを補給する基準値が上がり、結果としてトナー濃度が低下する。一方、検出値Vpが規定値Vpref未満となっている場合、Tセンサ29の目標値Vtrefを低くするように補正する。Tセンサ29の目標値Vtrefを低くすることによって、現像装置4内にトナーを補給する基準値が下がり、結果としてトナー濃度が上昇する。このように、Tセンサ29とPセンサ34を併用することによって、画像濃度を適正な濃度に制御するようにしている。
しかし、画像形成装置の駆動部の速度ムラや電装部の出力異常などが原因で、一時的に画像濃度が極端に薄くなる場合がある。このとき形成されたトナーパターンのトナー付着量をPセンサ34によって検出した場合、画像濃度が薄いと判断されるため、Tセンサ29の目標値Vtrefを低くして現像装置4内にトナーを補給するように制御される。しかし、実際は、現像装置4内の現像剤のトナー濃度は適正な濃度に維持されているため、この状態でさらに現像装置4内にトナーが補給されると、トナー濃度が過度に高くなってトナーかぶり等の不具合が発生する虞がある。
図4に示すように、上記トナーかぶり等の不具合は、トナー濃度Tの上昇量がある閾値ΔT以上となったときに発生しやすい。Tセンサ29の出力値Vtとトナー濃度Tとの相対的関係を示す近似線αは、Tセンサ29の特性、現像剤の特性及びTセンサ29の出力を変換する回路構成によって決まる定数をa及びbとすると、下記数式(1)で表すことができる。
Vt=−a×T+b・・・・・・・数式(1)
トナー濃度Tの上昇量の閾値ΔTに対応したTセンサ29の出力値Vt又は目標値Vtrefの変化量(低下量)の閾値Aは、上記数式(1)を利用して、A=a×ΔTと表すことができる。従って、Tセンサ29の出力値Vt又は目標値Vtrefが上記閾値A以上に変化した場合、トナーかぶり等の不具合が発生する。なお、Tセンサ29の検出回路において出力を反転させている場合、Tセンサ29の出力値Vtとトナー濃度Tとの相対的関係はVt=a×T+bの数式で近似されるが、トナーかぶり等の不具合が発生するTセンサ29の出力値Vtの変化量の閾値Aは、上記と同様にA=a×ΔTと表すことができる。このトナーかぶり等の不具合の発生を示す閾値Aを予め算出し、それを制御装置35に記憶させておく。
そして、上記トナーパターンの検出を行ったときに、Tセンサ29の目標値Vtrefを下げるように(トナー濃度を高くするように)変化させた場合、その目標値Vtrefの変化量が上記閾値A以上となっているか否かを制御装置35が判断する。
制御装置35によって、Tセンサ29の目標値Vtrefの変化量が上記閾値A未満となっていると判断された場合は、トナーかぶり等の不具合が発生する虞がないためそのまま印刷を行う。
一方、制御装置35によって、Tセンサ29の目標値Vtrefの変化量が上記閾値A以上となっていると判断された場合は、上記トナーパターンの検出後、再度トナーパターンを形成し、そのトナーパターンのトナー付着量をPセンサ34で検出する。つまり、通常のタイミングでトナーパターンの検出動作を行った結果、Tセンサ29の目標値Vtrefを閾値A以上変化させることにより、トナーかぶり等の不具合が発生する虞がある場合は、通常のトナーパターンの検出動作以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行う。以下、通常のトナーパターンの検出動作の後に再度行うトナーパターンの検出動作を、トナーパターンの再検出動作と称する。
上記トナーパターンの再検出動作は、トナーかぶり等の不具合が発生する前に行われる。Tセンサ29の目標値Vtrefを上記閾値A以上変化させたことによって、万が一トナー濃度が過剰に高くなっても、トナーかぶり等の不具合は、目標値Vtrefを変化させた直後に行われる印刷では発生せず、ある程度印刷が行われてから発生する。従って、上記トナーパターンの再検出動作は、Tセンサ29の目標値Vtrefを変化させた後、不具合が発生する印刷枚数に達する前に行う。
また、Tセンサ29の目標値Vtrefを上記閾値A以上変化させた直後から不具合が生じるまでの印刷枚数は、現像剤の特性などによって異なる。このため、不具合が生じるまでの印刷枚数を予め試験によって調査し、これにより取得した印刷枚数の情報を制御装置35に記憶させておく。
例えば、Tセンサ29の目標値Vtrefを上記閾値A以上変化させた後、50枚印刷が行われたタイミングで、トナーパターンの再検出動作を行うように設定している場合、印刷を50枚行った時点で一旦中断し、トナーパターンの再検出動作を行った後、連続印刷を再開する。また、Tセンサ29の目標値Vtrefを上記閾値A以上変化させた後、スタートボタンを押して連続印刷の開始を指示した時点で、連続印刷を行う枚数がトナーパターンの再検出動作を行うタイミングまでの印刷枚数を超えている場合、スタートボタンを押した直後に、トナーパターンの再検出動作を行うようにしてもよい。
上記トナーパターンの再検出動作によって得たPセンサ34の検出値に基づいて、制御装置35がTセンサ29の目標値Vtrefを制御する。例えば、通常のトナーパターンの検出動作の結果に基づいて、Tセンサ29の目標値VtをΔVだけ低く変化させた場合、変化後のTセンサ29の目標値はVt−ΔVと表される。また、このときの変化量ΔVを制御装置35に記憶させておく。そして、その後行われたトナーパターンの再検出動作の結果に基づいて変化させたTセンサ29の目標値の(Vtに対する)変化量(低下量)がΔVであった場合、この変化量ΔVと上記記憶している変化量ΔVを比較する。
ΔV≧ΔVとなっている場合は、通常のトナーパターンの検出動作を行ったときよりも、その後トナーパターンの再検出動作を行ったときの方が、トナー濃度が薄いと検出されていることを示している。このことから、通常のトナーパターンの検出動作で検出したときのトナー濃度は、上記画像形成装置の駆動部の速度ムラや電装部の出力異常などの原因によって一時的にトナー濃度が極端に薄くなったものではないと考えられる。従って、この場合は、通常のトナーパターンの検出動作に基づいて変化させたTセンサ29の目標値Vtrefを変更せず印刷を行う。なお、このとき、トナーパターンの再検出動作の結果に基づくTセンサ29の目標値の変化量ΔVが、通常のトナーパターンの検出動作の結果に基づくTセンサ29の目標値の変化量ΔVと異なっているにも関わらず、Tセンサ29の目標値Vtrefを変化量ΔVに基づいて変更しないのは、Tセンサ29の目標値Vtrefをこれ以上低下させると地汚れなどの不具合が発生する虞があるからである。
一方、ΔV<ΔVとなっている場合は、通常のトナーパターンの検出を行ったときよりも、その後トナーパターンの再検出動作を行ったときの方が、トナー濃度が濃くなったと検出されたことを意味している。このことから、通常のトナーパターンの検出動作で検出したときのトナー濃度は、上記画像形成装置の駆動部の速度ムラなどの原因によって一時的にトナー濃度が極端に薄くなったものであると考えられる。従って、この場合は、トナーパターンの再検出動作の結果に基づいて、Tセンサ29の目標値Vtrefを変更して印刷を行う。具体的には、Tセンサ29の変化前目標値Vtは、通常のトナーパターンの検出動作の結果によりVt−ΔVと変化されているため、この変化後の目標値(Vt−ΔV)に(ΔV−ΔV)を加算して、目標値をVt−ΔVとなるように変更する。
上述の実施例では、トナーかぶり等の不具合が発生する虞があるか否かを、Tセンサ29の目標値Vtrefの変化量を上記閾値Aに対して比較することによって判断しているが、Pセンサ34の変化量に基づいてトナーかぶり等の不具合が発生する虞があるか否かを判断することも可能である。以下、Pセンサ34の変化量に基づく不具合の判断方法について説明する。
図5に示すように、Pセンサ34の出力値Vpとトナー付着量Mとの相対的関係を示す近似線βは、Pセンサ34の特性、現像剤の特性及びPセンサ34の出力を変換する回路構成によって決まる定数をc及びdとすると、下記数式(2)で表すことができる。
Vp=−c×log(M)+d・・・・・・・数式(2)
図5において、ΔMはトナーかぶり等の不具合が発生するトナー付着量Mの増加量の閾値を示す。つまり、トナー付着量Mの増加量が閾値ΔM以上となったときに、トナーかぶり等の不具合が発生する。また、このトナー付着量Mの増加量の閾値ΔMに対応したPセンサ34の出力値Vpの変化量(低下量)の閾値は、図のBで示される。つまり、Pセンサ34の出力値Vpが上記閾値B以上に変化した場合、トナーかぶり等の不具合が発生する。上記閾値Bは、上記数式(2)を利用して、B=−c×log(M)+c×log(M+ΔM)と表すことができる。このトナーかぶり等の不具合の発生を示す閾値Bを予め算出し、それを制御装置35に記憶させておく。
そして、予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行い、そのときのPセンサ34の検出値Vp1が、それの1つ前の通常のタイミングで行ったトナーパターンの検出動作時におけるPセンサ34の検出値Vp2よりも低下した場合(すなわち、トナー濃度を高くするようにTセンサ29の目標値Vtrefを変化させる場合)、制御装置35によってそれら2つの検出値Vp1,Vp2の出力差を演算する。
算出されたPセンサ34の出力差の絶対値が、上記閾値B未満となっている場合は、トナーかぶり等の不具合が発生する虞がないためそのまま印刷を行う。
一方、算出されたPセンサ34の出力差の絶対値が、上記閾値B以上となっている場合は、上記と同様に、通常のトナーパターンの検出を行った後、トナーパターンの再検出動作を行い、次いで、トナーパターンの再検出動作の結果に基づいてTセンサ29の目標値Vtrefを制御する。
以上、本発明に係るトナー濃度制御方法によれば、通常のトナーパターンの検出動作においてトナー濃度が極端に薄いと判断され、Tセンサ29の目標値Vtrefが大きく変化された結果、トナーかぶり等の不具合が発生する虞が生じても、その後、通常のトナーパターンの検出動作以外に、特別的に再度トナーパターンの検出を行うことによって、トナー濃度が過度に高くなることを抑制することができる。しかも、不具合の発生する虞のある場合に限って、トナーパターンの再検出を行うようにしている。このため、通常のトナーパターンの検出を頻繁に行う必要が無く、円滑な画像形成動作の実行を維持することができる。また、トナーパターンの再検出動作を、不具合が発生する前に行うことによって、トナーかぶり等の不具合の発生を防止することが可能となる。
本発明は図1に示す画像形成装置に限らず、互いに異なる色の画像を担持する複数の感光体を備えたタンデム型の画像形成装置や、感光体上のトナー像をシートに直接転写する直接転写方式の画像形成装置等にも適用可能である。また、本発明に係る画像形成装置は、像担持体としての転写ベルト等の転写体にトナーパターンを形成し、それをPセンサによって検出するように構成されたものであってもよい。
本発明の画像形成装置の全体構成図である。 前記画像形成装置における画像形成部の一部を拡大した図である。 前記画像形成装置のブロック図である。 Tセンサの出力値又は目標値とトナー濃度との相対的関係を示すグラフである。 Pセンサの出力値とトナー付着量の相対的関係を示すグラフである。
符号の説明
4 現像装置
26 現像剤
29 トナー濃度センサ(Tセンサ)
34 パターン濃度センサ(Pセンサ)
35 制御装置

Claims (8)

  1. 現像装置内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、像担持体上にトナーパターンを形成するパターン形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検出するパターン濃度センサと、前記パターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって前記現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御する制御装置を備えた画像形成装置において、
    予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記制御装置が現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのトナー濃度センサの目標値の変化量が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー濃度センサの出力値をVt、前記現像剤のトナー濃度をTとすると共に、トナー濃度センサの特性、現像剤の特性及びトナー濃度センサの出力を変換する回路構成によって決まる定数をa及びbとするとき、Vt=−a×T+b、又はVt=a×T+bで近似される前記トナー濃度センサの出力特性において、現像剤のトナー濃度が上昇したときのトナー濃度の上昇量が閾値ΔT以上になった場合に不具合が発生すると共に、現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたときの目標値の変化量が閾値A以上となった場合に不具合が発生すると規定した場合、A=a×ΔTと表した請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 現像装置内の現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度センサと、像担持体上にトナーパターンを形成するパターン形成手段と、前記像担持体上に形成されたトナーパターンのトナー付着量を検出するパターン濃度センサと、前記パターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって前記現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御する制御装置を備えた画像形成装置において、
    予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記制御装置が現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのパターン濃度センサの検出値と、その1つ前の通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときのパターン濃度センサの検出値との出力差の絶対値が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記パターン濃度センサの出力値をVp、トナーパターンのトナー付着量をMとすると共に、前記パターン濃度センサの特性、現像剤の特性及びパターン濃度センサの出力を変換する回路構成によって決まる定数をc及びdとするとき、Vp=−c×log(M)+dで近似される前記パターン濃度センサの出力特性において、トナーパターンのトナー付着量が増加したときの増加量が閾値ΔM以上になった場合に不具合が発生すると共に、前記パターン濃度センサの検出値の出力差の絶対値が閾値B以上となった場合に不具合が発生すると規定した場合、B=−c×log(M)+c×log(M+ΔM)と表した請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する印刷枚数に達する前に、再度、前記トナーパターン形成手段によってトナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記制御装置が前記トナー濃度センサの目標値を制御するように構成した請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量をΔVとし、
    当該通常のタイミングでトナーパターンの検出を行った後、再度、トナーパターンの検出を行ったときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量をΔVとしたとき、
    ΔV<ΔVの場合、前記制御装置が変化量ΔVに基づいて前記トナー濃度センサの目標値を補正し、
    ΔV≧ΔVの場合、前記トナー濃度センサの目標値を補正しないように構成した請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体上に形成したトナーパターンのトナー付着量をパターン濃度センサによって検出し、そのパターン濃度センサの検出値に基づいてトナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御方法において、
    予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときの前記トナー濃度センサの目標値の変化量が不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、トナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの目標値を制御することを特徴とするトナー濃度制御方法。
  8. 像担持体上に形成したトナーパターンのトナー付着量をパターン濃度センサによって検出し、そのパターン濃度センサの検出値に基づいてトナー濃度センサの検出値の目標値を変化させることによって現像装置内の現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御方法において、
    予め設定した通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときの前記パターン濃度センサの検出値に基づいて、現像装置内の現像剤のトナー濃度を高くするように前記トナー濃度センサの目標値を変化させたとき、そのときのパターン濃度センサの検出値と、その1つ前の通常のタイミングでトナーパターンの検出を行ったときのパターン濃度センサの検出値との出力差が、不具合の発生を示す閾値以上となっている場合、前記トナー濃度センサの目標値を変化させた後であって、トナー濃度が高くなることによって不具合が発生する前に、再度、トナーパターンを形成すると共にそのトナーパターンのトナー付着量を前記パターン濃度センサで検出し、そのときのパターン濃度センサの検出値に基づいて前記トナー濃度センサの目標値を制御することを特徴とするトナー濃度制御方法。
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