JP2010014578A - エンコーダの信号処理回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 A相信号とB相信号に対してZ相信号の位相がばらついた場合、位置信号検出用カウンタが誤カウントしてしまうという問題点があった。
【解決手段】位置を検出する第1のカウンタとA相信号とB相信号の立ち上がり毎にクリアされる第2のカウンタを設ける。第2のカウンタは、A相信号進み時はB相信号の立ち上がり毎にクリア、A相信号遅れ時はA相信号の立ち上がり毎にクリアされる。第1のカウンタはZ相信号毎にクリアされる。第1と第2のカウンタ値の差を監視し、誤カウント時は、第2のカウンタ値を選択使用する。
【選択図】図1
【解決手段】位置を検出する第1のカウンタとA相信号とB相信号の立ち上がり毎にクリアされる第2のカウンタを設ける。第2のカウンタは、A相信号進み時はB相信号の立ち上がり毎にクリア、A相信号遅れ時はA相信号の立ち上がり毎にクリアされる。第1のカウンタはZ相信号毎にクリアされる。第1と第2のカウンタ値の差を監視し、誤カウント時は、第2のカウンタ値を選択使用する。
【選択図】図1
Description
本発明は、互いに90度位相の異なるパルス信号であるA相信号とB相信号に対して基準となるZ相信号に位相誤差が生じた場合でも、位置検出用カウンタに原点位置で誤カウントさせないためのエンコーダの信号処理回路に関する。
従来のエンコーダ信号処理の原点検出は、B相信号とZ相信号のAND区間のA相立下りエッジを検出し、位置検出カウント値をクリアし原点として、互いに90度位相の異なるパルス信号であるA相信号及びB相信号と基準点であるZ相信号の位相誤差に対する原点位置の誤カウントを防止していた(例えば、特許文献1参照)。また、A相信号とB相信号とZ相信号の論理積信号でカウンタをクリアすることで、90度位相の異なるパルス信号であるA相信号及びB相信号と基準点であるZ相信号の位相誤差に対して原点位置の誤カウントを防止していた(例えば、特許文献2参照)。
図6(A)は特許文献1に示される原点検出装置のタイミングチャートを示したものである。B相信号(b)とZ相信号(c)のAND区間のA相信号の立ち上がりエッジを検出し原点としている。これにより正常時のZ相信号(c)に対してZ相信号(d)のようにZ相の位相ずれが生じた場合も原点の誤検出を防止している。
図7(A)は特許文献2に示される原点検出装置のタイミングチャートである。A相、B相エッジ信号毎に回転位置を検出するカウンタをアップダウンさせ、A相信号とB相信号とZ相信号のNAND区間でカウンタ値をクリアすることで互いに90度位相の異なるパルス信号であるA相信号及びB相信号と基準点であるZ相信号の位相誤差に対して、原点の誤検出を防止し位置検出用カウンタの誤カウントを防止している。
特許第3413053号(第8頁、図5)
特開2000−9494号
しかし、従来の原点検出回路の方法ではA相信号とB相信号に対してZ相信号の位相が許容範囲を越え大きく異なった場合、原点信号が出力されない、またはカウンタが誤カウントしてしまうという問題点があった。例えば特許文献1の場合、図6(B)のようにA相信号のデューティが変化し、かつZ相信号(d)のようにその許容範囲を超え変化した場合(B相信号とZ相信号のAND区間にA相信号の立ち下りが発生しない場合)には、原点信号は出力されず、また特許文献2の場合であって図7(B)に示されるように、B相信号がNAND信号より先に立ち上がった場合、位置信号をしめすカウンタ値が誤カウントしてしまうという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、A相信号とB相信号とZ相信号の位相がばらついた場合でも正しく原点を検出する原点検出回路を有するエンコーダの信号処理回路を提供することを目的とする。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、A相信号とB相信号とZ相信号の位相がばらついた場合でも正しく原点を検出する原点検出回路を有するエンコーダの信号処理回路を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成した。
請求項1に記載の発明は、90度位相差を持ったA相信号1とB相信号2を入力し角度、回転方向によりアップダウンカウントし、基準点を示すZ相信号3を入力してアップダウンカウンタ6をクリアさせるエンコーダの信号処理回路において、前記A相信号と前記B相信号の立ち上がりエッジと立下りエッジを検出し、エッジ信号を出力するエッジ検出器と、前記A相信号と前記B相信号より回転方向を検出し、アップダウン信号を出力する回転方向検出器5と、前記エッジ検出器より出力される前記エッジ信号と前記回転方向検出器より出力される前記アップダウン信号によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器より出力される第1のアップダウンカウンタクリア信号によりクリアされる第1のアップダウンカウンタと、前記エッジ検出器より出力される前記エッジ信号と前記回転方向検出器より出力される前記アップダウン信号によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器より出力される第2のアップダウンカウンタクリア信号によりクリアされる第2のアップダウンカウンタと、前記第1、第2のアップダウンカウンタの出力の差分を演算する減算器と、前記減算器の減算器出力と所定の比較値とを比較する比較器と、前記比較器の出力により前記第1のアップダウンカウンタまたは前記第2のアップダウンカウンタの出力を選択出力するセレクタとからなり、前記第2のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内で前記アップダウン信号により前記A相信号の立上り、または前記B相信号の立上りエッジを選択することでつくられ、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記A相信号、前記B相信号およびZ相信号から作られる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内で前記Z相信号の立上りを検出して作られる。
請求項1に記載の発明は、90度位相差を持ったA相信号1とB相信号2を入力し角度、回転方向によりアップダウンカウントし、基準点を示すZ相信号3を入力してアップダウンカウンタ6をクリアさせるエンコーダの信号処理回路において、前記A相信号と前記B相信号の立ち上がりエッジと立下りエッジを検出し、エッジ信号を出力するエッジ検出器と、前記A相信号と前記B相信号より回転方向を検出し、アップダウン信号を出力する回転方向検出器5と、前記エッジ検出器より出力される前記エッジ信号と前記回転方向検出器より出力される前記アップダウン信号によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器より出力される第1のアップダウンカウンタクリア信号によりクリアされる第1のアップダウンカウンタと、前記エッジ検出器より出力される前記エッジ信号と前記回転方向検出器より出力される前記アップダウン信号によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器より出力される第2のアップダウンカウンタクリア信号によりクリアされる第2のアップダウンカウンタと、前記第1、第2のアップダウンカウンタの出力の差分を演算する減算器と、前記減算器の減算器出力と所定の比較値とを比較する比較器と、前記比較器の出力により前記第1のアップダウンカウンタまたは前記第2のアップダウンカウンタの出力を選択出力するセレクタとからなり、前記第2のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内で前記アップダウン信号により前記A相信号の立上り、または前記B相信号の立上りエッジを選択することでつくられ、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記A相信号、前記B相信号およびZ相信号から作られる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内で前記Z相信号の立上りを検出して作られる。
また請求項3の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内でA相信号が“H”でB相信号が”H”の時でZ相信号の立ち上りエッジを検出して作られる。
また請求項4の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号はエッジ検出器内でA相信号、B相信号およびZ相信号の論理積から作られる。
また請求項5の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内でZ相信号の立ち上がりエッジか、A相信号が“H”でB相信号が”H”の時Z相信号の立ち上りエッジか、A相信号とB相信号とZ相信号の論理積信号かのいずれかの信号を選択する原点選択信号を設ける。
また請求項4の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号はエッジ検出器内でA相信号、B相信号およびZ相信号の論理積から作られる。
また請求項5の発明は、請求項1に記載のエンコーダの信号処理回路において、前記第1のアップダウンカウンタクリア信号は前記エッジ検出器内でZ相信号の立ち上がりエッジか、A相信号が“H”でB相信号が”H”の時Z相信号の立ち上りエッジか、A相信号とB相信号とZ相信号の論理積信号かのいずれかの信号を選択する原点選択信号を設ける。
請求項1乃至2記載の発明によると、第2のアップダウンカウンタをA相信号がB相信号より進んでいた場合(以下、正転時という)B相信号の立ち上がりでクリアし、他のエッジ信号でアップさせ、またA相信号がB相信号より遅れていた場合(以下、逆転という)A相信号の立ち上がりでクリアし他のエッジ信号でダウンさせるようにし、位置検出のための第1のアップダウンカウンタの原点でのクリア信号をA相信号、B相信号およびZ相信号からつくり、かつ第1のアップダウンカウンタと第2のアップダウンカウンタの差分を検出し、その差分から第1、第2のいずれかのカウンタ値を位置信号としてカウンタ出力とするため、A相信号、B相信号とZ相信号の位相がばらついた場合でも、Z相信号毎に原点信号を検出し、第1のアップダウンカウンタの誤カウントを防止することができる。
請求項3記載の発明によるとA相信号=B相信号=“H”の区間でZ相信号の立ち上がりという限定された位置での原点検出が可能である。
請求項4記載の発明によると少ない素子数にての原点検出が可能である。
請求項5記載の発明によると原点検出をそれぞれの特徴に合わせて選択が可能である。
請求項3記載の発明によるとA相信号=B相信号=“H”の区間でZ相信号の立ち上がりという限定された位置での原点検出が可能である。
請求項4記載の発明によると少ない素子数にての原点検出が可能である。
請求項5記載の発明によると原点検出をそれぞれの特徴に合わせて選択が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を示すエンコーダの信号処理回路である。図中のCLKはクロック入力を示しておりA相信号とB相信号とZ相信号に比べて十分小さい所定の周波数のクロックである。エッジ検出器4は、A相信号1とB相信号2とZ相信号3と後述し外部から入力される原点選択信号16とアップダウン信号17を入力として、A相信号とB相信号のエッジ信号12を出力する。また、第1のアップダウンカウンタ6をクリアする第1のアップダウンカウンタクリア信号14と第2のアップダウンカウンタをクリアする第2のアップダウンカウンタクリア信号13を出力する。回転方向検出器5はA相信号1とB相信号2を入力として、正転時“H”を、逆転時には”L”となるアップダウン信号17を出力する。第1のアップダウンカウンタ6は位置検出用のカウンタで、第1のアップダウンカウンタクリア信号14が“L”の時クリアされ、エッジ信号12が”L”でアップダウン信号17が“H”の時アップカウントを、同じくアップダウン信号17が”L”の時ダウンカウントを行なう所定のビット幅(本例では8ビット幅、0〜255までカウント)のアップダウンカウンタである。第1のアップダウンカウンタ6のクリア動作は全ての信号に優先して実行される。第2のアップダウンカウンタ7は第2のアップダウンカウンタクリア信号13が“L”の時クリアされ、エッジ信号12が”L”でアップダウン信号17が“H”の時アップカウントを、同じくアップダウン信号17が”L”の時ダウンカウントを行なう、2ビット幅のアップダウンカウンタである。
減算器8は第1のアップダウンカウンタ6と第2のアップダウンカウンタ7の出力値を減算する減算器である。比較器9は減算器出力21と比較値10とを比較する。セレクタB15は第1のアップダウンカウンタ6と第2のアップダウンカウンタ7の出力を選択出力し位置信号を表すカウンタ出力11として出力する。セレクタB15では、減算結果 < 比較値10の時、第1のアップダウンカウンタ6の値を出力し、減算結果>= 比較値10の時には第2のアップダウンカウンタ7の値を出力する。
図4(A)は、請求項2記載のエッジ検出器4の回路図を示す。図4(B)は請求項3記載のエッジ検出器4の回路図である。図5(A)は請求項4記載のエッジ検出器4の回路図である。図5(B)は請求項5記載のエッジ検出器4の回路図である。
図4(A)のエッジ検出器の動作構成を説明する。A相信号1はフリップフロップ(以下、FFという)FFA50とFFB51とNANDA52とNANDB53を用いてA相立ち上がり時と立下り時に“L”パルスを生成する。すなわち、A相立ち上がり時NANDB53の出力より”L”パルスが生成され、A相立下り時NANDA52の出力より“L”パルスが生成される。B相信号も同様であり、B相信号立ち上がり時NANDD58の出力より”L”パルスが生成され、B相信号立下り時NANDC57の出力より“L”パルスが生成される。ORA54では、NANDA52、NANDB53、NANDC57、NANDD58の出力が入力され論理和によりエッジ信号12を出力する。エッジ信号12は、A相信号とB相信号の立ち上がり、立下り毎に”L”パルスを出力する。セレクタC59にはNANDB53とNANDD58が入力されアップダウン信号17に応じて第2のアップダウンカウンタクリア信号13が選択出力される。セレクタC59からは、正転時B相信号の立ち上がり毎の“L”パルスが、逆転時A相信号の立ち上がり毎の”L”パルスが出力される。前記構成は、図4(B)、図5(A)、図5(B)も同じであるため説明を省略する。
図4(A)のエッジ検出器の動作構成を説明する。A相信号1はフリップフロップ(以下、FFという)FFA50とFFB51とNANDA52とNANDB53を用いてA相立ち上がり時と立下り時に“L”パルスを生成する。すなわち、A相立ち上がり時NANDB53の出力より”L”パルスが生成され、A相立下り時NANDA52の出力より“L”パルスが生成される。B相信号も同様であり、B相信号立ち上がり時NANDD58の出力より”L”パルスが生成され、B相信号立下り時NANDC57の出力より“L”パルスが生成される。ORA54では、NANDA52、NANDB53、NANDC57、NANDD58の出力が入力され論理和によりエッジ信号12を出力する。エッジ信号12は、A相信号とB相信号の立ち上がり、立下り毎に”L”パルスを出力する。セレクタC59にはNANDB53とNANDD58が入力されアップダウン信号17に応じて第2のアップダウンカウンタクリア信号13が選択出力される。セレクタC59からは、正転時B相信号の立ち上がり毎の“L”パルスが、逆転時A相信号の立ち上がり毎の”L”パルスが出力される。前記構成は、図4(B)、図5(A)、図5(B)も同じであるため説明を省略する。
図4(A)のZ相信号3は、FFE60、FFF61、NANDE62によりZ相信号の立ち上がり毎に“L”パルスを生成する。このNANDE62の出力は、第1のアップダウンカウンタクリア信号14となる。図4(B)では前記NANDE62の出力とA相信号(逆相)とB相信号(逆相)がORB63に入力され、出力を第1のアップダウンカウンタクリア信号14としている。ORB63の出力は、A相信号とB相信号が”H”時のZ相信号の立ち上がり毎に“L”パルスを出力する。
図5(A)のZ相信号はNANDF64でA相信号1とB相信号2と共に論理積が取られ、第1のアップダウンカウンタクリア信号14となる。NANDF64の出力は、A相信号1とB相信号2とZ相信号3の全てが”H“時に出力される。図5(B)の第1のアップダウンカウンタクリア信号14は図4(A)のNANDE62出力と、図4(B)のORB63出力と図5(A)のNANDF64出力の中から1信号をセレクタD65の原点選択信号16により選択出力する。
図2は本発明の第1の実施例の動作を示すタイミングチャート1である。
その動作を図1と図2を用いて説明する。図2中の位置検出のための第1のアップダウンカウンタ6は0〜255までカウントできる8ビットのカウンタを例として示している。正転時、第1のアップダウンカウンタ6はエッジ検出器4からの第1のアップダウンカウンタクリア信号14が入来すると“0”クリアされる。この後、第1のアップダウンカウンタ6はエッジ信号12毎にアップカウントする(0→1→2→3→4)。第1のアップダウンカウンタ6が4までカウントしたところで、逆転したため、第1のアップダウンカウンタ6は4からダウンカウントをエッジ信号12毎に開始する(4→3→2→1→0)。正転時には、第2のアップダウンカウンタ7はB相信号の立ち上がり信号である、第2のアップダウンカウンタクリア信号13が入来すると“0”クリアされる。この後、第2のアップダウンカウンタ7はエッジ信号12毎にアップカウントする(0→1→2→3)。第2のアップダウンカウンタ7は3までカウントした時必ずB相信号の立ち上がりが入来するから、この時点で第2のアップダウンカウンタ7は再度“0”クリアされる。この時比較値10は第1のアップダウンカウンタ6の最大値+1(“256”)が設定されている。比較器9の出力は、常に比較値10より小さくなりカウンタ出力11には、第1のアップダウンカウンタ6の出力がそのまま出力される。
これに対して図3は第1のアップダウンカウンタ6が誤カウントを起こした場合のタイミングチャートを示したものである。その動作を図1と図3を用いて説明する。図31)に示すようにB相信号がZ相信号に比べて進んだように、A相信号とB相信号とZ相信号相互の位相がばらついた場合を示したものである。第1のアップダウンカウンタ6はB相信号立ち上がりのエッジ信号12を受けて255から256をカウントし誤カウントを起こす。この時第2のアップダウンカウンタ7はこの時2)の位置でB相信号の立ち上がりより生成される第2のアップダウンカウンタクリア信号13により”0”クリアされる。したがって、減算器8の出力は(256−0)の演算により256を出力する。今、比較値10は256に設定しているので、減算器8の出力(256)>=比較値10(256)となり、カウンタ出力11には、第2のアップダウンカウンタ7の”0”が出力され、前記した誤カウントの“256”が出力されることがない。また、逆転の場合は、A相信号の立ち上がり毎に第2のアップダウンカウンタ7を”0”クリアするため、同様にして誤カウントを防止できる。このようにしてA相信号とB相信号に対してZ相信号の位相がばらついた場合において誤カウントを防止することができる。
図4(B)は請求項3の発明のエッジ検出器4である。請求項2と異なる点は、第1のアップダウンカウンタクリア信号をA相信号=B相信号=“H”の区間でかつZ相信号の立ち上がりで生成し第1のアップダウンカウンタ6を“0”クリアさせるようにしたものである。請求項2と同じ効果が得られかつ、A相信号=B相信号=“H”の区間でZ相信号の立ち上がりという限定された位置での原点検出が可能である。
図5(A)は請求項4の発明のエッジ検出器4である。請求項2と異なる点は。第1のアップダウンカウンタクリア信号14をA相信号=B相信=Z相信号“H”の区間で生成し第1のアップダウンカウンタ6を“0”クリアさせるようにしたもので請求項2と同じ効果が得られる。NAND回路のみで構成するため少ない素子数にての原点検出が可能である。A相信号とB相信号とZ相信号のレベルで原点を検出するため、回転板のスリットに忠実に回転板のスリットと同じ区間で原点を検出することができる。
図5(A)は請求項4の発明のエッジ検出器4である。請求項2と異なる点は。第1のアップダウンカウンタクリア信号14をA相信号=B相信=Z相信号“H”の区間で生成し第1のアップダウンカウンタ6を“0”クリアさせるようにしたもので請求項2と同じ効果が得られる。NAND回路のみで構成するため少ない素子数にての原点検出が可能である。A相信号とB相信号とZ相信号のレベルで原点を検出するため、回転板のスリットに忠実に回転板のスリットと同じ区間で原点を検出することができる。
図5(B)は請求項2のZ相信号の立ち上がりを検出して第1のアップダウンカウンタ6を”0“クリアするものと、請求項3のA相信号A相信号=B相信号=“H”の区間のZ相信号の立ち上がりを検出して第1のアップダウンカウンタ6を“0”クリアさせるようにしたものと、A相信号=B相信=Z相信号“H”の区間で第1のアップダウンカウンタ6を”0”クリアさせるようにしたものを原点選択信号16で選択出力させるようにしたものである。原点検出をA相、B相、Z相各スリットの製造時の精度などそれぞれの特徴に合わせて選択できる。
このように、正転時B相信号の立ち上がりで”0”クリア、逆転時A相信号の立ち上がりで”0”クリアされる第2のアップダウンカウンタ7を設けるとともに、減算器および比較器およびセレクタを用いた構成により、A相信号とB相信号とZ相信号の位相がばらついた場合においても誤カウントを防止することができる。
比較値10は所定の値を設定できるため、本実施例では、第1のアップダウンカウンタ6のカウント数は0〜255カウントとしたが、たとえば0〜1023カウントの場合には最大カウント数1023+1=1024の設定することで容易に位置分解能の異なるスリットのエンコーダに対しても対応が可能である。
1 A相信号
2 B相信号
3 Z相信号
4 エッジ検出器
5 回転方向検出器
6 第1のアップダウンカウンタ
7 第2のアップダウンカウンタ
8 減算器
9 比較器
10 比較値
11 カウンタ出力
12 エッジ信号
13 第2のアップダウンカウンタクリア信号
14 第1のアップダウンカウンタクリア信号
15 セレクタB
16 原点選択信号
17 アップダウン信号
21 減算器出力
50、51、55、56、60、61 フリップフロップ
52、53、57、58、62、64 NAND回路
54、62 OR回路
59、65 セレクタ
2 B相信号
3 Z相信号
4 エッジ検出器
5 回転方向検出器
6 第1のアップダウンカウンタ
7 第2のアップダウンカウンタ
8 減算器
9 比較器
10 比較値
11 カウンタ出力
12 エッジ信号
13 第2のアップダウンカウンタクリア信号
14 第1のアップダウンカウンタクリア信号
15 セレクタB
16 原点選択信号
17 アップダウン信号
21 減算器出力
50、51、55、56、60、61 フリップフロップ
52、53、57、58、62、64 NAND回路
54、62 OR回路
59、65 セレクタ
Claims (5)
- 90度位相差を持ったA相信号1とB相信号2を入力し角度、回転方向によりアップダウンカウントし、基準点を示すZ相信号3を入力してアップダウンカウンタ6をクリアさせるエンコーダの信号処理回路において、
前記A相信号1と前記B相信号2の立ち上がりエッジと立下りエッジを検出し、エッジ信号12を出力するエッジ検出器4と、
前記A相信号1と前記B相信号2より回転方向を検出し、アップダウン信号17を出力する回転方向検出器5と、
前記エッジ検出器4より出力される前記エッジ信号12と前記回転方向検出器5より出力される前記アップダウン信号17によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器4より出力される第1のアップダウンカウンタクリア信号14によりクリアされる第1のアップダウンカウンタ6と、
前記エッジ検出器4より出力される前記エッジ信号12と前記回転方向検出器5より出力される前記アップダウン信号17によりアップダウンカウントされ、前記エッジ検出器4より出力される第2のアップダウンカウンタクリア信号13によりクリアされる第2のアップダウンカウンタ7と、
前記第1、第2のアップダウンカウンタの出力の差分を演算する減算器8と、
前記減算器8の減算器出力21と所定の比較値10とを比較する比較器9と、
前記比較器9の出力により前記第1のアップダウンカウンタ6または前記第2のアップダウンカウンタ7の出力を選択出力するセレクタ15とからなり、
前記第2のアップダウンカウンタクリア信号13は前記エッジ検出器4内で前記アップダウン信号17により前記A相信号1の立上り、または前記B相信号2の立上りエッジを選択することでつくられ、
前記第1のアップダウンカウンタクリア信号14は前記A相信号1、前記B相信号2およびZ相信号3から作られることを特徴とするエンコーダの信号処理回路。 - 前記第1のアップダウンカウンタクリア信号14は前記エッジ検出器4内で前記Z相信号3の立上りを検出して作られることを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理回路。
- 前記第1のアップダウンカウンタクリア信号14は前記エッジ検出器4内でA相信号1が“H”でB相信号2が”H”の時でZ相信号3の立ち上りエッジを検出して作られることを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理回路。
- 前記第1のアップダウンカウンタクリア信号14はエッジ検出器4内でA相信号1、B相信号2およびZ相信号3の論理積から作られることを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理回路。
- 前記第1のアップダウンカウンタクリア信号14は前記エッジ検出器4内でZ相信号3の立ち上がりエッジか、A相信号が“H”でB相信号が”H”の時Z相信号の立ち上りエッジか、A相信号とB相信号とZ相信号の論理積信号かのいずれかの信号を選択する原点選択信号16を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンコーダの信号処理回路。
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JP (1) | JP2010014578A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020230411A1 (ja) | 2019-05-10 | 2020-11-19 | オムロン株式会社 | カウンタユニット |
-
2008
- 2008-07-04 JP JP2008175526A patent/JP2010014578A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020230411A1 (ja) | 2019-05-10 | 2020-11-19 | オムロン株式会社 | カウンタユニット |
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