JP2010014380A - 熱流体供給システム及び熱流体供給方法 - Google Patents

熱流体供給システム及び熱流体供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高エネルギー効率を有しかつ、様々な温度レベルの熱流体を供給することが可能な熱流体供給システムを提供する。
【解決手段】熱流体供給システムは、第1装置(10)と、熱交換装置(41,42,43)と、第2装置(20)を備える。第1装置(10)は、少なくとも2段を有する多段圧縮部(12)を含むヒートポンプ(10)を備える。熱交換装置(41,42,43)において、第1流体からの熱が第2流体に伝わる。第2装置(20)は、第1流体からの伝達熱を受けた第2流体を出力する。熱流体供給システムはさらに、1段ごとに圧縮部(12)で圧縮された第1流体からの熱が第2流体に伝わる第1モードと、圧縮部(12)の少なくとも2段で連続して圧縮された第1流体からの熱が第2流体に伝わる第2モードと、第1モードと第2モードとを切り替える制御装置(70)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱流体供給システム及び熱流体供給方法に関する。
熱流体供給システムとして、ヒートポンプを利用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ヒートポンプは、サイクル外の熱(例えば大気の熱)を利用することにより、エネルギー利用効率が比較的高いことが知られている。
特開2004−28479号公報
ヒートポンプの成績係数(COP:coefficient of performance)は、被加熱流体の入出力温度差に応じて変化する。ヒートポンプを利用した熱流体供給システムの仕様において、出力温度範囲が比較的限定的である。
本発明は、高エネルギー効率を有しかつ、様々な温度レベルの熱流体を供給することが可能な熱流体供給システム及び熱流体供給方法を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、第1流体が流れる第1装置であり、少なくとも2段を有する多段圧縮部を含むヒートポンプを備える前記第1装置と、前記第1流体からの熱が第2流体に伝わる熱交換装置と、前記第2流体が流れる第2装置であり、前記第1流体からの伝達熱を受けた前記第2流体を出力する前記第2装置と、1段ごとに前記圧縮部で圧縮された前記第1流体からの熱が前記第2流体に伝わる第1モードと、前記圧縮部の少なくとも2段で連続して圧縮された前記第1流体からの熱が前記第2流体に伝わる第2モードと、前記第1モードと前記第2モードとを切り替える制御装置と、を備える熱流体供給システムが提供される。
この熱流体供給システムによれば、エネルギー効率を考慮した、最適なモードの選択により、高エネルギー効率を有しかつ、要求に応じて、様々な温度レベルの熱流体を供給することができる。
本発明の別の態様に従えば、多段圧縮部を含むヒートポンプからの伝達熱を受けた流体を出力する工程と、1段ごとに前記圧縮部で圧縮された作動媒体からの熱を前記流体に伝える第1モードと、前記圧縮部の少なくとも2段で連続して圧縮された前記作動媒体からの熱を前記流体に伝える第2モードとを切り替える工程と、を含む、熱流体供給方法が提供される。
この熱流体供給方法によれば、エネルギー効率を考慮した、最適なモードの選択により、高エネルギー効率を有しかつ、要求に応じて、様々な温度レベルの熱流体を供給することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態にかかる熱流体供給システムS1を示す概略図である。図1において、熱流体供給システムS1は、作動流体(作動媒体、第1流体)が流れるヒートポンプ10(第1装置)と、被加熱流体(被加熱媒体、第2流体)の供給系20(第2装置)と、制御装置70とを備える。本実施形態において、被加熱流体は水である。制御装置70は、システム全体を統括的に制御する。熱流体供給システムS1の構成は、熱流体供給システムS1の設計要求に応じて様々に変更可能である。
ヒートポンプ10は、蒸発、圧縮、凝縮、及び膨張の各工程からなるサイクルにより、低温の物体から熱を汲み上げ、高温の物体に熱を与える装置である。ヒートポンプは一般に、エネルギー効率が比較的高く、結果として、二酸化炭素等の排出量が比較的少ないという利点を有する。
本実施形態において、ヒートポンプ10は、吸熱部11、圧縮部12、放熱部(第1放熱部13A、第2放熱部13B、第3放熱部13C)、及び膨張部14を有し、これらは導管を介して接続されている。
吸熱部11では、主経路15内を流れる作動流体がサイクル外の熱源の熱を吸収する。本実施形態において、ヒートポンプ10の吸熱部11は、冷熱供給装置90の放熱管91に熱的に接続されている。冷熱供給装置90において、放熱管91を流れる媒体(冷媒など)の熱(温排熱)がヒートポンプ10の吸熱部11に吸収される。冷却された媒体が冷熱供給装置90から所定の設備に供給される。ヒートポンプ10の吸熱部11が大気など他の熱源の熱を吸収する構成とすることもできる。
圧縮部12は、圧縮機等によって作動流体を圧縮する。この際、通常、作動流体の温度が上がる。本実施形態において、圧縮部12は、作動流体を複数段に圧縮する多段圧縮構造を有し、すなわち、第1圧縮部12A及び第2圧縮部12Bを含む2段圧縮構造を有する。圧縮の段数は、熱流体供給システムS1の仕様に応じて設定され、2、3、4、5、6、7、8、9、あるいは10以上である。圧縮部12は、軸流圧縮機、遠心圧縮機、レシプロ式圧縮機、ロータリー式圧縮機などの様々な圧縮機のうち、作動流体の圧縮に適するものが適用される。圧縮機には動力が供給される。圧縮部12は、各圧縮部12A〜12Bに対応する回転数が個々に制御される多軸圧縮構造を有することができる。あるいは、圧縮部12は、同軸圧縮構造を有することができる。圧縮部12の圧縮比(圧力比)は、熱流体供給システムS1の仕様に応じて設定される。
放熱部13A、13B、13Cは、圧縮部12で圧縮された作動流体が流れる導管を有し、主経路15内を流れる作動流体の熱をサイクル外の熱源に与える。本実施形態において、作動流体の流れ方向に沿って、3つの放熱部13A,13B,及び13Cが実質的に直列に配置されている。放熱部の数は、熱流体供給システムS1の仕様に応じて設定され、3、4、5、6、7、8、9、10、あるいは11以上である。
膨張部14は、減圧弁またはタービン等によって作動流体を膨張させる。この際、通常、作動流体の温度が下がる。タービンを使用した場合には膨張部14から動力を取り出すことができ、その動力を例えば圧縮部12に供給してもよい。ヒートポンプ10に使用される作動流体として、フロン系媒体(HFC 245fa、R134aなど)、アンモニア、水、二酸化炭素、空気などの公知の様々な熱媒体が、熱流体供給システムS1の仕様及び熱バランスなどに応じて用いられる。ヒートポンプ10の放熱部13A,13Bを流れる作動流体の少なくとも一部が超臨界状態であってもよい。
本実施形態において、ヒートポンプ10は、第1圧縮部12Aから第2放熱部13Bの間における、作動流体のルートを切り替えるルート切替装置150を有する。作動流体用の第1ルートにおいて、概略的に、第1圧縮部12A、第1放熱部13A、第2圧縮部12B、第2放熱部13B、及び第3放熱部13Cの順に作動流体が流れる。作動流体用の第2ルートにおいて、概略的に、第1圧縮部12A、第2圧縮部12B、第1放熱部13A、第2放熱部13B、及び第3放熱部13Cの順に作動流体が流れる。ルート切替装置150は、ルート切替のための分岐配管151,152、及びバルブ161、162、163,164,165,166等を有する。バルブ161〜166は、例えば実質的な三方バルブ、レギュレータ、流量制御弁、又は開閉バルブである。ルート切替装置150の形態は、図1に示す構成に限定されず、様々な形態が適用可能である。バルブ161〜166を含むルート切替装置150は、制御装置70によって制御される。
本実施形態において、ヒートポンプ10はさらに、バイパス経路17と、再生器18とを有する。バイパス経路17の入口端がヒートポンプ10の主経路15における放熱部13A,13Bと第3放熱部13Cとの間の導管に流体的に接続される。バイパス経路17の出口端が主経路15における第3放熱部13Cと膨張部14との間の導管に流体的に接続される。バイパス経路17の入口に、作動流体のバイパス流量を制御する流量制御弁を設けることができる。バイパス経路17において、第1及び第2放熱部13A,13Bからの作動流体の一部が、第3放熱部13Cを迂回し、膨張部14の手前で第3放熱部13Cからの作動流体と合流する。第1及び第2放熱部13A,13Bからの残りの作動流体は、第3放熱部13Cを流れ、後述する第3熱交換器43においてその作動流体と供給系20内の水とが熱交換する。
再生器18は、バイパス経路17の導管の一部と、ヒートポンプ10の主経路15の導管(吸熱部11と圧縮部12との間の導管)の一部とが熱的に接続された構成を有する。例えば、両導管が互いに接触あるいは隣接して配置される。ヒートポンプ10において、吸熱部11からの作動流体に比べて、第1及び第2放熱部13A,13Bからの作動流体は高温である。再生器18において、バイパス経路17を流れる第1及び第2放熱部13A,13Bからの作動流体と、ヒートポンプ10の主経路15を流れる吸熱部11からの作動流体とが熱交換する。この熱交換により、バイパス経路17内の作動流体の温度が降下し、主経路15内の作動流体の温度が上昇する。再生器18は、低温の流体(主経路15内の作動流体)と高温の流体(バイパス経路17内の作動流体)とが対向して流れる向流型の熱交換方式を有することができる。あるいは、再生器18は、高温流体と低温流体とが並行して流れる並行流型の熱交換方式を有してもよい。
供給系20は、加温部21と、蒸発部22と、圧縮機30(吸引装置)と、必要に応じて流体駆動部29とを有する。
加温部21は、ヒートポンプ10の第3放熱部13Cに熱的に接続されかつ供給源(不図示)からの水が流れる導管を含む。加温部21と第3放熱部13Cとを含んで第3熱交換器43(熱交換装置)が構成される。第3熱交換器43は、低温の流体(供給系20内の水)と高温の流体(ヒートポンプ10内の作動流体)とが対向して流れる向流型の熱交換方式を有することができる。あるいは、第3熱交換器43は、高温流体と低温流体とが並行して流れる並行流型の熱交換方式を有してもよい。本実施形態において、第3熱交換器43の熱交換構造として、公知の様々なものを採用することができる。加温部21の導管と第3放熱部13Cの導管とは互いに接触あるいは隣接して配置される。例えば、第3放熱部13Cの導管を、加温部21の導管の外周面や内部に配設することができる。加温部21において、ヒートポンプ10の第3放熱部13Cからの伝達熱によって、供給系20内の水が温度上昇する。
蒸発部22は、少なくとも液状の被加熱流体(水)を貯溜するタンク47と、タンク47に流体的に接続された循環導管(第1循環導管48A、第2循環導管48B)とを有する。加温部21とタンク47との間には、必要に応じて脱気槽(不図示)と、流体駆動部(不図示)とが配置される。タンク47には、加温部21からの水の供給口と、蒸気の排出口とが設けられる。タンク47は、必要に応じて、液面を計測するレベルセンサ50と、気液分離器(不図示)とを有することができる。
本実施形態において、1つのタンク47に対して各循環導管48A,48Bが流体的に接続されている。すなわち、循環導管48A及び48Bの各入口端と各出口端とがタンク47に流体的に接続される。循環導管の数は、熱流体供給システムS1の仕様に応じて設定され、2、3、4、5、6、7、8、9、あるいは10以上である。第1循環導管48Aは、ヒートポンプ10の第1放熱部13Aに熱的に接続される被加熱管51A(第1導管)と、ポンプ52Aと、必要に応じてバルブ(不図示)とを有する。同様に、第2循環導管48Bは、ヒートポンプ10の第2放熱部13Bに熱的に接続される被加熱管51B(第2導管)と、ポンプ52Bと、必要に応じてバルブ(不図示)とを有する。本実施形態において、被加熱管51A及び51Bは、個々に独立してタンク47に流体的に接続される。また、被加熱管51A及び51Bは、タンク47及び供給系20に対して並列に配置される。被加熱流体(水)の熱対流及び/又は外部との差圧などを利用してポンプ52A及び52Bの少なくとも1つを省いてもよい。
本実施形態において、被加熱管51A(第1導管)と第1放熱部13Aとを含んで第1熱交換器41(熱交換装置)が構成される。すなわち、第1熱交換器41において、ヒートポンプ10の第1放熱部13Aと蒸発部22の被加熱管51Aとが熱的に接続される。第1放熱部13Aを流れる作動流体からの熱が被加熱管51Aを流れる水に伝わる。同様に、被加熱管51B(第2導管)と第2放熱部13Bとを含んで第2熱交換器42(熱交換装置)が構成される。熱交換器41,42は、低温の流体(被加熱管51A又は51B内の水)と高温の流体(ヒートポンプ10内の作動流体)とが対向して流れる向流型の熱交換方式を有することができる。あるいは、熱交換器41,42は、高温流体と低温流体とが並行して流れる並行流型の熱交換方式を有してもよい。熱交換器41,42の熱交換構造として、公知の様々なものを採用することができる。ヒートポンプ10の第1放熱部13A(又は第2放熱部13B)の導管と、被加熱管51A(又は被加熱管51B)とは互いに接触あるいは隣接して配置される。例えば、ヒートポンプ10の第1放熱部13A(又は第2放熱部13B)の導管を、被加熱管51A(又は被加熱管51B)の外周面や内部に配設することができる。第1及び第2熱交換器41,42は、互いに異なる熱交換構造を有してもよい。
圧縮機30は、タンク47の内部空間を吸引し、タンク47からの蒸気を圧縮し、昇圧した蒸気を下流に流す。圧縮機30は、供給系20上に配設され、その配設位置はタンク47に対して下流である。圧縮機30としては、軸流圧縮機、遠心圧縮機、レシプロ式圧縮機、ロータリー式圧縮機などの様々な圧縮機が適用され、蒸気圧縮に適するものが用いられる。
圧縮機30及び/又は供給系20には、蒸気に対して水を供給するノズル35が、必要に応じて配設される。ノズル35の配設位置は、例えば、圧縮機30の入口及び/又は出口である。圧縮機30が多段式である場合には、ノズル35を圧縮機30の段間に配設することができる。圧縮機30の圧縮比(圧力比)は、熱流体供給システムS1の仕様に応じて設定される。ノズル35とタンク47の液相位置とが導管36を介して流体的に接続することができる。この導管構成では、比較的高温であるタンク47内の液体がノズル35への供給に有効利用される。ノズル35からの液体の排出(スプレイ)には、ポンプ37などの動力源を用いてもよく、導管36の入口と出口との圧力差を利用してもよい。
本実施形態において、圧縮機30による吸引作用により、供給系20におけるヒートポンプ10による加熱部位での内部空間、すなわちタンク47の内部空間が減圧される。タンク47の内部圧力が大気圧に比べて低い負圧(陰圧)となるように、供給系20上の制御弁(流量制御弁など。不図示)や圧縮機30が制御される。この制御は、例えば、タンク47の内部圧力を計測するセンサ(不図示)の計測結果に基づいて行われる。
本実施形態において、供給系20は、被加熱流体(水)のルートを切り替えるルート切替装置170を有する。被加熱流体用の第1ルートにおいて、加温部21、タンク47、及び第1又は第2循環導管48A,48Bの順に、水が流れる。被加熱流体用の第2ルートにおいて、加温部21、被加熱管51B(第2導管)、及び被加熱管51Aの順に、水が流れる。ルート切替装置170は、ルート切替のためのバルブ181,182,183,184,185、及び導管等を有する。バルブ181〜185は、例えば実質的な三方バルブ、レギュレータ、流量制御弁、又は開閉バルブである。ルート切替装置170の形態は、図1に示す構成に限定されず、様々な形態が適用可能である。バルブ181〜185を含むルート切替装置170は、制御装置70によって制御される。
後述するように、被加熱流体用の第1ルートの選択時、作動流体用の第1ルートが好ましく選択される。この場合、供給系20から、蒸気が出力される。一方、被加熱流体用の第2ルートの選択時、作動流体用の第1ルート又は第2ルートが選択される。この場合、供給系20から、比較的低温の液相の水又は比較的高温の液相の水が出力される。
次に、熱流体供給システムS1の動作について説明する。図2は、その動作を示す表である。図2に示すように、制御装置70は、出力媒体に要求される条件に応じて、熱流体供給システムS1の運転状態を変化させることができる。制御装置70は、システムを統括的に制御する。本実施形態において、熱流体供給システムS1は、Aモード(第1モード/第1サブモード)、Bモード(第1モード/第2サブモード)、及びCモード(第2モード)を有する。モードの切替は、制御装置70によって行われる。
<Aモード>
図3は、Aモードを示す模式図である。Aモードでは、ルート切替装置150によって作動流体用に第1ルートが選択され、ルート切替装置170によって被加熱流体用に第1ルートが選択される。Aモードにおいて、供給系20から出力される水は気相(蒸気)である。図4は、Aモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。
図3に示すように、供給系20の第3熱交換器43(加温部21)において、供給系20内の水がヒートポンプ10の第3放熱部13Cからの伝達熱によって温度上昇する(図4の(a)部)。供給系20において、第1ルートに沿って、概略的に、加温部21からの水が供給口を介してタンク47に供給され、タンク47及び循環導管48A,48B内に水が貯溜される。タンク47内の液面が所定範囲内になるように、タンク47への水の供給量が制御される。例えば、レベルセンサ50の計測結果に基づいて、タンク47への水の供給量が制御される。一方、ヒートポンプ10において、第1ルートに沿って、概略的に、第1圧縮部12A、第1放熱部13A、第2圧縮部12B、第2放熱部13B、及び第3放熱部13Cの順に作動流体が流れる。
第1圧縮部12Aで圧縮された作動流体は温度上昇する(図4のm1)。第1圧縮部12Aからの作動流体が第1放熱部13Aを流れる。第1熱交換器41において、第1放熱部13Aからの伝達熱によって第1循環導管48Aの被加熱管51A内の水が加熱される(図4の(c)部)。第1熱交換器41(第1放熱部13A)からの、放熱した作動流体は、第2圧縮部12Bに入る。第2圧縮部12Bで圧縮された作動流体は温度上昇する(図4のm2)。第2圧縮部12Bからの作動流体が第2放熱部13Bを流れる。第2熱交換器42において、第2放熱部13Bからの伝達熱によって第2循環導管48Bの被加熱管51B内の水が加熱される(図4の(b)部)。このように、Aモードでは、1段ごとに圧縮部12A,12Bで圧縮された作動流体からの熱が被加熱流体(水)に伝わる。第2熱交換器42(第2放熱部13B)からの作動流体は、第3熱交換器43(第3放熱部13C)に入る。
圧縮機30の吸引作用により、蒸発部22の内部空間が減圧されている。熱を受けた被加熱管51A及び51B内の水は、少なくとも一部が蒸発する。タンク47内の蒸気は、ダクト23内を圧縮機30に向けて流れ、外部に向けて出力される。熱流体供給システムS1からの熱流体(蒸気)は、外部の所定施設、例えば食品製造設備、電子機器製造プラント、その他製造設備、調理施設、空調設備、発電プラントなどに供給される。
水の顕熱加熱が主に第3熱交換器43(加温部21)において行われ、水の潜熱加熱が主に第1熱交換器41及びは第2熱交換器42において行われる。第3熱交換器43が顕熱交換に適した形態であり、第1及び第2熱交換器41,42が潜熱交換に適した形態であるといった、装置構成の最適化が図られ、これに応じて、好ましい加熱プロセスを経て蒸気が生成される。
ボイラのエネルギー効率が一般に約0.7〜0.8(70〜80%)であるのに対して、ヒートポンプのエネルギー効率としての成績係数(COP:coefficient of performance)は一般に2.5〜5.0である。本実施形態において、顕熱交換及び潜熱交換に対応してヒートポンプが個別の加熱部を有することにより、より高いエネルギー効率で蒸気を発生させることができる。
多段式の圧縮部12の段間の第1放熱部13Aの熱が奪われることによって、作動流体の圧縮過程における作動流体の温度上昇が抑制され、その結果、圧縮部12の圧縮効率の向上及び圧縮機の動力の低減化が図られる。圧縮に伴う作動流体の温度上昇と、段間の放熱部における作動流体の温度降下との繰り返しの数(再熱の段数)は、2、3、4、5、6、7、8、9、あるいは10以上である。再熱の段数が装置構成上の制約の範囲内で多いのが、エネルギー効率の向上に有利である場合がある。
タンク47及びヒートポンプ10は、タンク47の内部空間が負圧状態において、水が蒸発するように設計(容量設計、能力設計など)されている。タンク47の内部空間が負圧状態であるという条件により、高いCOPでのヒートポンプ10の使用が可能である。本実施形態において、熱流体供給システムS1からの蒸気の出力温度は、例えば、約70℃〜約100℃である。
<Bモード>
図5は、Bモード(第1モード/第2サブモード)を示す模式図である。Bモードでは、ルート切替装置150によって作動流体用に第1ルートが選択され、ルート切替装置170によって被加熱流体用に第2ルートが選択される。Bモードにおいて、供給系20から出力される水は比較的低温の液相(温水)である。図6は、Bモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。
図5に示すように、供給系20の第3熱交換器43(加温部21)において、供給系20内の水がヒートポンプ10の第3放熱部13Cからの伝達熱によって温度上昇する(図6の(a)部)。供給系20において、第2ルートに沿って、概略的に、加温部21からの水が被加熱管51B、及び被加熱管51Aの順に流れる。一方、ヒートポンプ10において、第1ルートに沿って、概略的に、第1圧縮部12A、第1放熱部13A、第2圧縮部12B、第2放熱部13B、及び第3放熱部13Cの順に作動流体が流れる。
第1圧縮部12Aで圧縮された作動流体は温度上昇する(図6のm1)。第1圧縮部12Aからの作動流体が第1放熱部13Aを流れる。第1熱交換器41において、第1放熱部13Aからの伝達熱によって被加熱管51A内の水が加熱される(図6の(c)部)。第1熱交換器41(第1放熱部13A)からの、放熱した作動流体は、第2圧縮部12Bに入る。第2圧縮部12Bで圧縮された作動流体は温度上昇する(図6のm2)。第2圧縮部12Bからの作動流体が第2放熱部13Bを流れる。第2熱交換器42において、第2放熱部13Bからの伝達熱によって被加熱管51B内の水が加熱される(図6の(b)部)。このように、Bモードにおいても、1段ごとに圧縮部12A,12Bで圧縮された作動流体からの熱が被加熱流体(水)に伝わる。第2熱交換器42(第2放熱部13B)からの作動流体は、第3熱交換器43(第3放熱部13C)に入る。
Bモードにおいて、圧縮機30は通常停止される。熱を受けた被加熱管51A及び51B内の水は、さらに温度上昇し、外部に向けて出力される。熱流体供給システムS1からの熱流体(温水、圧縮水)は、外部の所定施設、例えば食品製造設備、電子機器製造プラント、その他製造設備、調理施設、空調設備、発電プラントなどに供給される。本実施形態において、熱流体供給システムS1からの温水(又は圧縮水)の出力温度は、例えば、約70℃〜約120℃である。
<Cモード>
図7は、Cモード(第2モード)を示す模式図である。Cモードでは、ルート切替装置150によって作動流体用に第2ルートが選択され、ルート切替装置170によって被加熱流体用に第2ルートが選択される。Cモードにおいて、供給系20から出力される水は比較的高温の液相(温水)である。図8は、Cモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。
図7に示すように、供給系20の第3熱交換器43(加温部21)において、供給系20内の水がヒートポンプ10の第3放熱部13Cからの伝達熱によって温度上昇する(図8の(a)部)。供給系20において、第2ルートに沿って、加温部21からの水が、概略的に、被加熱管51B、及び被加熱管51Aの順に流れる。一方、ヒートポンプ10において、第2ルートに沿って、概略的に、第1圧縮部12A、第2圧縮部12B、第1放熱部13A、第2放熱部13B、及び第3放熱部13Cの順に作動流体が流れる。
第1圧縮部12Aで圧縮された作動流体は温度上昇する(図8のm1)。第1圧縮部12Aからの作動流体は連続的に第2圧縮部12Bに入る。第2圧縮部12Bで圧縮された作動流体はさらに温度上昇する(図8のm2)。Cモードにおいて、第2圧縮部12Bからの、連続的に圧縮された作動流体の温度は、A及びBモードに比べて高い。第2圧縮部12Bからの作動流体が、第1放熱部13A及び第2放熱部13Bを順に流れる。第2熱交換器42において、第2放熱部13Bからの伝達熱によって被加熱管51B内の水が加熱される。第1熱交換器41において、第1放熱部13Aからの伝達熱によって被加熱管51A内の水がさらに加熱される。
Cモードにおいて、圧縮機30は通常停止される。熱を受けた被加熱管51A及び51B内の水は、さらに温度上昇し、外部に向けて出力される。熱流体供給システムS1からの熱流体(温水、圧縮水)は、外部の所定施設、例えば食品製造設備、電子機器製造プラント、その他製造設備、調理施設、空調設備、発電プラントなどに供給される。本実施形態において、熱流体供給システムS1からの温水(又は圧縮水)の出力温度は、例えば、約90℃〜約150℃である。
このように、本実施形態において、モードの切り替えに応じて、熱流体供給システムS1からの熱流体の出力形態が変化する。すなわち、Aモードでは蒸気が出力され、Bモードでは比較的低温の温水(又は圧縮水)が出力され、Cモードでは比較的高温の温水(又は圧縮水)が出力される。制御装置70は、要求される温度レベルに応じて、エネルギー効率を考慮して、最適なモードを選択する。作動流体及び/又は被加熱媒体のルートの切り替えによって、出力温度の変化に伴うCOPの低下が回避される。したがって、熱流体供給システムS1は、高エネルギー効率を有しかつ、要求に応じて、様々な温度レベルの熱流体を供給することができる。
本実施形態において、熱流体供給システムS1は、設備からの戻りの熱流体を、再度、被加熱流体として使用することができる(循環方式)。循環方式において、A及びBモードは、戻り温度と出力温度との差が比較的小さい場合に適する。また、Cモードは、戻り温度と出力温度との差が比較的大きい場合に適する。
プラントや設備で必要な熱需要は、時間的に限定的である場合がある。様々な温度レベルの熱流体を供給することが可能な熱流体供給システムS1は、多くの用途に好ましく適用可能である。
代替的及び追加的に、被加熱媒体として、水以外の流体(オイルなど)を使用することができる。
また、本実施形態において、バイパス経路17を介して作動流体の一部が第3熱交換器43を迂回するから、第3熱交換器43に入る作動流体の流量の最適化が図られる。これは、作動流体の保有熱を有効に使う上で有利である。
また、本実施形態において、バイパス経路17を介して作動流体の一部が第3熱交換器43を迂回することにより、第3熱交換器43への作動流体の流入量が制御される。バイパス経路17を流れる作動流体は、再生器18において、ヒートポンプ10の主経路15を流れる吸熱部11からの作動流体と熱交換する。この熱交換により、バイパス経路17内の作動流体の温度が降下し、ヒートポンプ10の主経路15内の作動流体の温度が上昇する。圧縮部12に対する作動流体の入力温度の上昇により、圧縮部12の動力の低減が図られる。なお、作動流体のバイパス量は、被加熱流体及び作動流体の各物性値(比熱など)に応じて定められる。
また、本実施形態において、再生器18で温度降下したバイパス経路17内の作動流体は、膨張部14の手前で、ヒートポンプ10の主経路15を流れる第3熱交換器43(第3放熱部13C)からの作動流体と合流する。前述したように、第3熱交換器43からの作動流体の出力温度は比較的低く設定される。膨張部14に対する作動流体の入力温度の降下により、作動流体の液ガス比の最適化が図られ、その結果、吸熱部11においてサイクル外の熱源(冷熱供給装置90の放熱管91を流れる媒体)から有効に熱が吸収される。
このように、本実施形態において、熱流体の加熱に用いた後の作動流体が水の加温と作動流体の再生とに用いられることにより、熱の有効利用が図られる。
また、本実施形態において、供給系20内の水が、ヒートポンプ10(放熱部13A、13B、13C)からの熱伝達によって比較的低圧力かつ低温度の蒸気となり、圧縮機30による圧縮で比較的高圧力かつ高温度の蒸気とすることができる。すなわち、ヒートポンプ10で加熱された水が、圧縮機30による圧縮によってさらに加熱され、これにより、高温蒸気が発生できる。
図9は、熱流体供給システムS1における、蒸気生成プロセス(Aモード)の状態変化の一例を示す T-s 線図である。図9に示すように、水は、温度上昇した後、温度一定のまま相変化する。このとき、大気圧(P1=1atm=約0.1MPa)に比べて低い負圧P0の状態において、飽和蒸気d0が発生する。飽和蒸気d0の温度は標準沸点よりも低い。
次に、その飽和蒸気d0は、圧縮機30(図1参照)による圧縮で比較的高圧力かつ高温の蒸気(過熱蒸気e2)になる。すなわち、その圧縮に伴って、蒸気が温度上昇する。過熱蒸気e2の圧力P2は大気圧よりも高い、例えば0.8MPaである。
例えば、0.8MPaの過熱蒸気e2を定圧下で冷却することにより、約160℃の飽和蒸気を得ることができる(図9の破線a)。同様に、大気圧(約0.1MPa)の過熱蒸気を定圧下で冷却することにより、約100℃の飽和蒸気d1を得ることができる。上記数値は理解のための一例であって本発明はこれに限定されない。
過熱蒸気から飽和蒸気への冷却に、液状の水または温水を直接混入することにより、蒸気のボリュームが増加する。この場合、例えば、圧縮機30の出口において蒸気に対して水または温水が供給される。
水または温水の供給量及びタイミングの最適化により、比較的低圧力かつ低温度の飽和蒸気d0から比較的高圧力かつ高温度の飽和蒸気d2への変化を、より直接的にできる。例えば、圧縮機30の入口で適量の水または温水が蒸気に供給されることにより、圧縮機30の入口での飽和蒸気d0が、圧縮機30の出口で飽和蒸気d2に変化する(図9の破線c1(スプレー)及びc2(圧縮))。または、圧縮機30の中間で圧縮機30の段落ごとに適量の水または温水が蒸気に供給されることにより、圧縮機30の入口での飽和蒸気d0が、圧縮機30の出口で飽和蒸気d2に変化する(図9の破線b)。すなわち、圧縮機30による圧縮と水または温水による冷却との組み合わせの最適化により、効率良く圧縮機30から飽和状態に近い蒸気を排出することができる。
このように、本実施形態では、ヒートポンプ10及び圧縮機30による順次加熱により、飽和蒸気及び過熱蒸気のいずれも容易に発生させることができる。つまり、熱流体供給システムS1は、蒸気仕様に対する柔軟性が高い。
また、本実施形態において、蒸気発生のための加熱過程の一部を圧縮機30が補うから、高いCOPでヒートポンプ10が使用される。したがって、熱流体供給システムS1は、全体としての一次エネルギーの節減が期待される。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図10は、第2実施形態にかかる熱流体供給システムS2を示す概略図である。以下の説明では、上記実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図10に示すように、本実施形態において、熱流体供給システムS2は、図に示した熱流体供給システムS1の圧縮機30が省かれた構成を有する。
本実施形態において、制御装置70は、図1のシステムS1と同様に、出力媒体に要求される条件に応じて、熱流体供給システムS2の運転状態を変化させることができる。本実施形態においても、熱流体供給システムS2は、Aモード、Bモード、及びCモードを有する。モードの切替は、制御装置70によって行われる。各モードは、図3、図5、及び図7と示したものと同様の、作動流体及び被加熱流体(水)のルートを採る。
本実施形態において、タンク47の内部空間を吸引する圧縮機が省かれているから、熱流体供給システムS2からの熱流体の出力温度は、図1のシステムS1に比べて高い。Aモードにおいて、蒸気の出力温度は、例えば、約100℃〜約130℃である。Bモードにおいて、温水又は圧縮水の出力温度は、例えば、約90℃〜約130℃である。Cモードにおいて、温水又は圧縮水の出力温度は、例えば、約110℃〜約160℃である。
このように、本実施形態においても、モードの切り替えに応じて、熱流体供給システムS1からの熱流体の出力形態が変化する。したがって、熱流体供給システムS2は、高エネルギー効率を有しかつ、要求に応じて、様々な温度レベルの熱流体を供給することができる。
上記説明において使用した数値は一例であって、本発明はこれに限定されない。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。上記説明において使用した数値は一例であって、本発明はこれに限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の請求の範囲によってのみ限定される。
第1実施形態にかかる熱流体供給システムを示す概略図である。 熱流体供給システムの動作モードを示す図である。 1つのモードを示す模式図である。 図3のモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。 別のモードを示す模式図である。 図5のモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。 さらに別のモードを示す模式図である。 図7のモードにおける、被加熱流体(水)及び作動流体の温度変化を模式的に示す図である。 蒸気生成システムによる水の状態変化の一例を示す T-s 線図である。 第2実施形態にかかる熱流体供給システムを示す概略図である。
符号の説明
S1,S2…熱流体供給システム、10…ヒートポンプ(第1装置)、11…吸熱部、12…圧縮部、13A〜13C…放熱部、14…膨張部、15…主経路、17…バイパス経路、18…再生器、20…供給系(第2装置)、21…加温部、22…蒸発部、30…圧縮機(吸引装置)、42…熱交換器(熱交換装置)、47…タンク、48A,48B…循環導管、51A…被加熱管(第1導管)、51B…被加熱管(第2導管)、70…制御装置。

Claims (11)

  1. 第1流体が流れる第1装置であり、少なくとも2段を有する多段圧縮部を含むヒートポンプを備える前記第1装置と、
    前記第1流体からの熱が第2流体に伝わる熱交換装置と、
    前記第2流体が流れる第2装置であり、前記第1流体からの伝達熱を受けた前記第2流体を出力する前記第2装置と、
    1段ごとに前記圧縮部で圧縮された前記第1流体からの熱が前記第2流体に伝わる第1モードと、
    前記圧縮部の少なくとも2段で連続して圧縮された前記第1流体からの熱が前記第2流体に伝わる第2モードと、
    前記第1モードと前記第2モードとを切り替える制御装置と、
    を備える熱流体供給システム。
  2. 請求項1に記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記第1モードにおいて、前記第2装置から出力される前記第2流体は、気相又は比較的低温の液相であり、
    前記第2モードにおいて、前記第2装置から出力される前記第2流体は、比較的高温の液相である、熱流体供給システム。
  3. 請求項1又は2に記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記熱交換装置は、前記圧縮部からの前記第1流体が流れる第1熱交換器及び第2熱交換器と、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の少なくとも一方からの前記第1流体が流れる第3熱交換器とを含む、熱流体供給システム。
  4. 請求項3に記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記圧縮部は、第1圧縮部と第2圧縮部とを有し、
    前記第1モードにおいて、前記第1圧縮部、前記第1熱交換器、前記第2圧縮部、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器の順に、前記第1流体が流れ、
    前記第2モードにおいて、前記第1圧縮部、前記第2圧縮部、前記第1熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第3熱交換器の順に、前記第1流体が流れる、熱流体供給システム。
  5. 請求項3又は4に記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記第2装置は、前記第2流体を貯溜するタンクと、前記タンクに流体的に接続されかつ前記第2流体が流れかつ前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の少なくとも一方で前記第1装置に熱的に接続される導管とを含む、熱流体供給システム。
  6. 請求項5に記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記第2装置は、前記タンクの内部空間を吸引する吸引装置をさらに含む、熱流体供給システム。
  7. 請求項3から6のいずれかに記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記第1モードは、前記第2装置から出力される前記第2流体が気相である第1サブモードと、前記第2装置から出力される前記第2流体が液相である第2サブモードとを有し、
    前記第1サブモードにおいて、前記第3熱交換器、前記タンク、及び前記第1又は第2熱交換器の順に、前記第1流体が流れ、
    前記第2サブモードにおいて、前記第3熱交換器、前記第2熱交換器、及び前記第1熱交換器の順に、前記第1流体が流れる、熱流体供給システム。
  8. 請求項3から7のいずれかに記載の熱流体供給システムにおいて、
    前記ヒートポンプは、前記圧縮部からの前記第1流体の一部が前記第3熱交換器を迂回するバイパス経路と、前記バイパス経路内の前記第1流体からの熱が前記圧縮部の上流の前記第1流体に伝わる再生器と、をさらに含む熱流体供給システム。
  9. 多段圧縮部を含むヒートポンプからの伝達熱を受けた流体を出力する工程と、
    1段ごとに前記圧縮部で圧縮された作動媒体からの熱を前記流体に伝える第1モードと、前記圧縮部の少なくとも2段で連続して圧縮された前記作動媒体からの熱を前記流体に伝える第2モードとを切り替える工程と、
    を含む、熱流体供給方法。
  10. 請求項9に記載の熱流体供給方法において、
    要求される温度レベルに基づいて、前記第1モードと前記第2モードとが切り替えられる、熱流体供給方法。
  11. 請求項9又は10に記載の熱流体供給方法において、
    前記第1モードにおいて、気相又は比較的低温の液相の前記流体が出力され、
    前記第2モードにおいて、比較的高温の液相の前記流体が出力される、熱流体供給方法。
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