JP2010013992A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】EGRフィードバック制御の機会を増加させて、NOx排出量の低減を図る。
【解決手段】エンジン運転領域が協調制御領域にある場合、過給圧フィードバック制御のI項ゲインの上限をI項ガード値Ioで規制し、I項ゲインがI項ガード値Ioに達した場合、オープンループ制御へ切換える。EGR制御部50bは、過給圧制御が過給圧オープンループ制御に切換わると、目標新気量過給圧ガード補正値演算部73で過給圧オープンループ制御による過給不足を補償する目標新気量補正値Qkを算出する。そして補正後目標新気量演算部74で目標新気量Qoから目標新気量補正値Qkを減算して、補正後目標新気量Qαを算出する。その後新気量偏差演算部75で、補正後目標新気量Qαと実際の新気量Qaとの差分から新気量偏差Qσを算出し、フィードバック補正値演算部78で新気量偏差Qσに基づいてEGRフィードバック補正値λEGRを設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気ガス再循環のフィードバック制御を過給圧フィードバック制御領域の一部まで拡大して行うようにしたエンジンの制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンでは、エンジンの背圧を利用して、筒内へ供給される新気を加圧するターボ過給機と、排気ガスの一部を燃焼室へ還流させて再燃させることでNOxを低減させる排気ガス再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置とを併設するものが知られている。
ターボ過給機の代表である可変ノズル式ターボ過給機は、排気通路に臨まされているタービンの上流に配設されている可変ノズルのベーン開度を変化させることで、タービンに印加される排気ガスの流速を可変させて過給圧を制御するようにしている。
一方、EGR装置は、可変ノズル上流側の排気通路と吸気通路との間をEGR通路でパイパスし、このEGR通路に介装したEGR弁の開度を制御することで、筒内に供給される新気量に対するEGR量(排気ガス量)の比率であるEGR率(=EGR量/(EGR量+新気量)) を調整するものである。換言すれば、筒内に供給されるガス総量はEGR量と新気量との和であるため、EGR量を調整することで新気量を調整することができる。
可変ノズル式ターボ過給機の可変ノズルはベーン開度を小さくすると、可変ノズル上流の背圧が上昇し、逆に、大きくすると背圧が低下する。EGR装置は、吸排気の差圧を利用してEGRを吸気系へ環流させるものであるため、可変ノズルのベーン開度がフィードバック制御されている状態では、可変ノズル上流の背圧が常に変化してしまう。その結果、EGR弁の開度をフィードバック制御して、筒内に供給される新気量を目標新気量に収束させようとしても、背圧の変化によりEGR量の目標新気量に対する追従性が悪くなるばかりでなく、可変ノズルのベーン開度とEGR弁の開度とを同時にフィードバック制御した場合、制御干渉が生じてしまう。
そのため、例えば特許文献1(特開2000−303896号公報)に開示されている技術に代表されるように、過給圧フィードバック領域ではEGR弁開度のフィードバック制御(EGRフィードバック制御)を禁止し、EGRフィードバック制御領域では、過給圧フィードバック制御を禁止することで、両フィードバック制御の干渉を防止する技術が多く採用されている。
すなわち、このような技術によれば、EGRフィードバック制御領域では過給圧をオーブンループ制御するため、EGR量の目標新気量に対する追従性が良くなる。一方、過給圧フィードバック制御領域ではEGRフィードバック制御を禁止するようにしたので、ターボ過給によるエンジンの高出力を確保することができる。
特開2000−303896号公報
しかし、上述した文献に代表される技術では、エンジン運転領域が過給圧フィードバック制御領域にある場合は、EGRフィードバック制御が一律に禁止されるため、EGRフィードバック制御領域と過給圧フィードバック制御との境界付近では、EGRフィードバック制御の機会が少なくなり、NOx排出量の低減効果等を充分に得ることができない問題がある。
この場合、EGRフィードバック制御の機会を増やすべく、EGRフィードバック制御領域を高負荷運転側へ単純に拡大した場合には、上述したように過給圧フィードバック制御と干渉してしまい、EGR量の目標新気量に対する追従性が悪くなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑み、EGRフィードバック制御領域を過給圧フィードバック制御領域へ拡大しても、EGRフィードバック制御と過給圧フィードバック制御とが干渉せず、EGRフィードバック制御の機会を増加させて、NOx排出量等を低減させることのできるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明によるエンジンの制御装置は、背圧を利用して新気を加圧する過給機と、排気ガスの一部を燃焼室へ還流させる排気ガス再循環装置と、前記過給機の過給圧を制御する過給圧制御手段と、前記排気ガス再循環装置の排気ガス再循環率を制御する排気ガス再循環制御手段と、エンジン運転領域が、過給圧をフィードバック制御する過給圧フィードバック制御領域であって過給圧オープンループ制御領域との境界に設定されている協調制御領域にあるか否かを判定する協調制御領域判定手段とを備え、前記過給圧制御手段は、前記協調制御領域判定手段にてエンジン運転領域が前記協調制御領域にあると判定した場合、過給圧オープンループ制御を実行し、前記排気ガス再循環制御手段は、エンジン運転領域が前記協調制御領域にある場合であって、前記過給圧制御手段が過給圧オープンループ制御を実行しているときは、排気ガス再循環量のフィードバック制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン運転状態が過給圧フィードバック制御領域内の協調制御領域にある場合は、過給圧フィードバック制御値の上限を規制し、過給圧フィードバック制御値が上限に達した場合、過給圧オープンループ制御を実行し、過給圧フィードバック制御値の上限を規制することによって生じるEGR(排気ガス再循環)率の低下を、EGRフィードバック制御側で補償するようにしたので、EGRフィードバック制御の機会が増加し、NOx排出量等を低減させることができる。
又、EGRフィードバック制御は、過給圧フィードバック制御が上限に達して過給圧オープンループ制御へ移行した後に行うようにしたので、EGRフィードバック制御領域を過給圧フィードバック制御領域へ拡大しても、EGRフィードバック制御と過給圧フィードバック制御とが干渉することがなく、良好な制御性を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1にディーゼルエンジンの制御系の全体構成図を示す。
同図に示すディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」と記載する)1の燃焼室2に、吸気弁3、排気弁4を介して吸気通路5、排気通路6がそれぞれ連通されている。
吸気通路5の上流に吸気チャンバ40が形成され、この吸気チャンバ40の上流に、スロットル弁10が介装されている。又、この吸気チャンバ40にスロットル弁10下流の空気圧を絶対圧で検出する圧力センサ37が臨まされている。又、このスロットル弁10に、エンジン制御装置(ECU)50からの制御信号によってスロットル弁10の開度を調整し、新気量を制御する吸気アクチュエータ11が連設されている。又、スロットル弁10の上流側に、インタークーラ12が介装され、このインタークーラ12の更に上流側に、ターボ過給機13のコンプレッサ13aが介装されている。更に、ターボ過給機13のコンプレッサ13a上流側に、エアクリーナ14が介装され、このエアクリーナ14の下流側に、吸気温を検出する吸気温センサ15を内蔵する吸入空気量センサ16が介装されている。
一方、エンジン1の排気通路6に、ターボ過給機13のタービン13bが介装され、このタービン13bを通過した排気が、図示しないディーゼル用酸化触媒(DOC)とディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)とを通過する際に所定に浄化された後、排気マフラ(何れも図示せず)を経て排出される。
タービン13b上流側の排気通路6は、EGR通路17を介してスロットル弁10下流側の吸気通路5にバイパス接続されている。このEGR通路17にEGR弁18が介装されていると共に、このEGR弁18の上流側にEGRクーラ19が介装されている。EGR弁18は、ECU50からの制御信号により駆動する制御モータ20に連設されており、制御モータ20の駆動により弁開度が可変されて、吸気系へ供給されるEGRの量(EGR量)が調整される。尚、本実施形態では、制御モータ20として、ECU50からのPWM信号により回転角が設定されるPWMサーボモータを採用している。
ターボ過給機13は、可変ノズル式ターボ過給機であり、タービン13bの周囲に設けられている可変ノズルのベーンがリンク機構(図示せず)を介して負圧作動式のアクチュエータ21に連設されている。可変ノズルのベーンはタービン13bに吹き付ける排気ガスの流速を調整するもので、アクチュエータ21の動作によりベーン開度が閉方向へ変化すると、排気ガス流速が速くなり、過給圧が上昇する。逆にベーン開度が開方向へ変化すると、排気ガス流速が遅くなり、過給圧が低下する。
このアクチュエータ21の圧力導入管に、ECU50からのPWM信号等の駆動信号によって駆動される負圧制御電磁弁22が介装されており、図示しない負圧源からの負圧が負圧制御電磁弁22で調圧されてアクチュエータ21に導入される。これにより、可変ノズルのベーン開度が可変設定される。
次に、エンジン1の燃料噴射系について簡単に説明する。このエンジン1は、周知のコモンレール式燃料噴射システムを採用しており、燃焼室2に、ECU50によって制御されるインジェクタ25が臨まされている。又、燃焼室2のインジェクタ25の噴射ノズル近傍には、グローコントローラ27によって通電が制御されるグロープラグ26が臨まされている。
インジェクタ25は、各気筒に分岐配管される燃料配管28を介してコモンレール29に接続されており、コモンレール29には、図示しない燃料タンクから燃料を吸い上げて加圧するサプライポンプ30が接続されている。そして、サプライポンプ30によって高圧に昇圧された燃料がコモンレール29に蓄圧され、各気筒への燃料配管28を介して各気筒のインジェクタ25に高圧燃料が供給される。
サプライポンプ30は、例えばインナカム式の圧送系と電磁弁による吸入量の調量方式を備えるもので、吸入量を調整する吸入調量電磁弁31、燃料温度を検出する燃料温度センサ32が本体内に組込まれている。サプライポンプ30の燃料温度センサ32からの信号は、コモンレール29内の燃料圧力(レール圧)を検出する燃料圧力センサ33からの信号と共にECU50に入力され、他のセンサ類からの信号と共に処理される。そして、ECU50により、サプライポンプ30の吐出圧すなわちコモンレール29の燃料圧力が、例えばエンジン回転数と負荷とに応じた最適値に、吸入調量電磁弁31を介してフィードバック制御される。
次に、ECU50を中心とする電子制御系について説明する。ECU50は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の読書き自在な不揮発性記憶手段等を有する周知のマイクロコンピュータで構成されており、ROMにはCPUが実行する制御プログラムや固定データ等が記憶されている。
このECU50の入力側に、吸気温センサ15、吸入空気量センサ16、燃料温度センサ32、燃料圧力センサ33、エンジン1の冷却水通路に臨まされて冷却水温を検出する水温センサ34、クランク軸1aの回転位置を検出するクランク角センサ35、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルペダルセンサ36、吸気チャンバ40に臨まされている圧力センサ37、その他、図示しない各種センサ類やスイッチ類からの信号が入力される。ECU50は、これらのセンサ・スイッチ類からの信号に基づいて、燃料圧力制御、燃料噴射制御、吸気制御、過給圧制御、EGR制御等の各種エンジン制御を実行し、エンジン1の運転状態を最適状態に維持する。
過給圧制御は、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づいて運転領域が、過給圧フィードバック制御領域にあるか否かを調べ、過給圧フィードバック制御領域にある場合、過給圧フィードバック制御を実行し、過給圧フィードバック領域から外れている場合は、オープンループ制御を実行する。
一方、EGR制御は、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づいて運転領域が、EGRフィードバック制御領域にあるか否かを調べ、EGRフィードバック制御領域にある場合、EGRフィードバック制御を実行し、EGRフィードバック領域から外れている場合は、EGR制御を禁止する。EGRフィードバック制御は低回転低負荷領域で実行され、過給圧フィードバック制御は高回転領域及び高負荷領域で実行される。両フィードバック制御は互いに制御干渉することなく実行できるように設定されており、EGRフィードバック制御領域と過給圧フィードバック制御領域との境界付近では、過給圧フィードバック制御値の上限を予め設定したガード値で制限し、過給圧フィードバック制御値がガード値に張り付いた場合、過給圧制御をオープンループ制御へ切換えると共にEGRフィードバック制御を開始する協調制御が行われる。
図2、図3は、ECU50で実行される過給圧制御とEGR制御との協調制御を示す機能ブロック図である。同図に示すように、ECU50は、過給圧制御を実行する過給圧制御手段としての過給圧制御部50aとEGR制御を実行するEGR(排気ガス再循環)制御手段としてのEGR制御部50bとを備えている。
図2に示すように、過給圧制御部50aは、過給圧基本値演算部51、過給圧フィードバック制御領域判定部52、目標過給圧演算部53、過給圧偏差演算部54、過給圧フィードバック比例(P)項演算部55、過給圧フィードバック積分(I)項演算部56、協調制御領域判定部57、過給圧フィードバック補正値演算部58、積分(I)項上限判定部59、過給圧演算部61、アクチュエータ制御量演算部62、積分(I)項ガード補正値演算部63、ガード値補正後過給圧演算部64を備えている。
又、図3に示すように、EGR制御部50bは、目標新気量演算部71、EGR弁基本開度演算部72、目標新気量過給圧ガード補正値演算部73、補正後目標新気量演算部74、新気量偏差演算部75、EGRフィードバック比例(P)項演算部76、EGRフィードバック積分(I)項演算部77、EGRフィードバック補正値演算部78、EGR弁開度演算部79、モータ制御量演算部80を備えている。
EGR制御は、過給圧制御がオープンループ制御を実行している場合、EGRフィードバック制御を実行し、過給圧フィードバック制御を実行している場合、EGRオープンループ制御を実行する。
次に、ECU50で処理される過給圧制御とEGR制御との協調制御について、図2、図3に示す機能ブロック図に従って説明する。先ず、図2の示す機能ブロック図を参照して過給圧制御部50aの機能について説明する。
過給圧基本値演算部51は、基本となる過給圧を設定するもので、クランク角センサ35からのクランク角信号に基づいて算出したエンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づいて過給圧基本値Ppを設定する。図4(a)に過給圧基本値マップの概念を示す。可変ノズル式ターボ過給機13ではベーン開度を全運転領域で制御している。過給圧基本値マップには、各運転領域において背圧の変動を抑制することのできる過給圧基本値Ppを、エンジン運転領域ごとに予め実験などから求めて格納されている。
過給圧フィードバック制御許可領域判定部52は、エンジン運転状態を特定するパラメータであるエンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づき、運転領域判定マップを参照してエンジン運転領域が過給圧フィードバック制御許可領域に有るか否かを調べる。
本実施形態による過給圧制御は、過給圧オープンループ制御と過給圧フィードバック制御と協調制御との3モードを有しており、又、過給圧オープンループ制御を実行している領域では後述するEGRフィードバック制御を実行し、過給圧フィードバック制御を実行している領域ではEGR制御を停止する。更に、協調制御を実行する領域では過給圧フィードバック制御とEGRフィードバック制御との双方を実行する。
図5に示すように、過給圧オープンループ制御は低回転低負荷領域で実行される。又、過給圧フィードバック制御は、過給圧応答性の良好な高回転・高負荷領域で実行される。更に協調制御は、過給圧フィードバック制御が行われる領域内であって、過給圧オープンループ制御が行われる領域との境界付近で実行される。上述したように、過給圧フィードバック制御領域でEGRフィードバック制御を実行させると、両フィードバック制御が干渉してしまうが、この境界付近においてもEGRフィードバック制御を行えばNOx排出量を低減させることができる。一般に、過給圧フィードバック制御領域でEGRフィードバック制御を行おうとした場合、過給圧を固定した状態でEGRフィードバック制御を行う必要がある。しかし、過給圧を固定した場合、背圧にバラツキが生じてしまうため、本実施形態では、過給圧制御とEGR制御との双方を、制御干渉を発生させることなく実行させるようにしている。
尚、以下においては、過給圧オープンループ制御を行う領域を過給圧オープンループ制御領域、過給圧フィードバック制御を行う領域を過給圧フィードバック制御領域、協調制御を行う領域を協調制御領域と称する。又、過給圧フィードバック制御許可領域は、過給圧フィードバック制御領域と、この過給圧フィードバック制御領域に含まれている協調制御領域との双方が該当する。
そして、過給圧フィードバック制御許可領域判定部52にて、エンジン運転領域が過給圧フィードバック制御許可領域にあると判定された場合、過給圧基本値Ppをフィードバック制御時の基本値として過給圧演算部61へ出力する。又、エンジン運転領域が過給圧フィードバック制御許可領域から外れていると判定した場合、すなわち、過給圧オープンループ制御領域にある場合は、過給圧基本値演算部51で設定した過給圧基本値Ppを最終目標過給圧Peとして(Pe←Pp)、アクチュエータ制御量演算部62へ出力する。
アクチュエータ制御量演算部62は、エンジン運転領域が過給圧オープンループ制御領域にある場合、過給圧基本値演算部51で設定した過給圧基本値Pp(最終目標過給圧Pe)に対応する、所定デューティ比のPWM信号等にて負圧制御電磁弁22の開度を制御し、可変ノズルのベーン開度を設定するアクチュエータを駆動させて、過給圧オープンループ制御を行う。
一方、目標過給圧演算部53は、基本的に、フィードバック制御時における過給圧を設定するもので、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づいて目標過給圧Poを設定する。図4(b)に目標過給圧マップの概念を示す。この目標過給圧マップには、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとで特定されるエンジン運転領域ごとに、過給圧の上がり過ぎを防止すると共に、最大出力を得られる目標過給圧Poが、予め実験などから求めて格納されている。
又、過給圧偏差演算部54は、目標過給圧Poに対する吸気チャンバ40に臨まされている圧力センサ37で検出した吸入管圧力(過給圧)Ptの偏差(過給圧偏差)Pσを算出する(Pσ←Po−Pt)。
本実施形態による過給圧フィードバック制御は、周知のPI(比例積分)制御を用いて行っている。そのため、過給圧フィードバックP項演算部55でP項ゲインを設定し、過給圧フィードバックI項演算部56で、I項ゲインを設定する。
すなわち、過給圧フィードバックP項演算部55は、過給圧偏差Pσと予め設定されている不感帯幅とを比較し、過給圧偏差Pσが不感帯幅から最初に逸脱したと判定した場合、当該過給圧偏差Pσの逸脱した方向に応じ、増加側へ逸脱した場合は、マイナス値のP項ゲインを設定する。又、減少へ逸脱した場合は、プラス値のP項ゲインを設定する。尚、本実施例ではP項ゲインを固定値としているが、P項ゲイン過給圧偏差Pσに応じて設定する可変値であっても良い。又、過給圧偏差Pσが不感帯幅内にある場合、或いは不感帯幅から逸脱した状態が継続されている場合は、P項ゲインを0に設定する。
一方、過給圧フィードバックI項演算部56は、上述した過給圧フィードバックP項演算部55でP項ゲインがプラス側に設定された場合、過給圧偏差Pσが不感帯幅に収束するまでI項ゲインを演算周期毎に加算する。又、P項ゲインがマイナス側に設定された場合、過給圧偏差Pσが不感帯幅に収束するまでI項ゲインを演算周期毎に減算する。
協調制御領域判定部57では、エンジン運転領域が協調制御領域に有るか否かを調べる。そして、協調制御領域から外れていると判定した場合は、過給圧フィードバック補正値演算部58へ過給圧フィードバックI項演算部56で設定したI項ゲインを出力する。尚、この協調制御領域判定部57が、本発明の協調制御領域判定手段に対応している。
一方、協調制御領域判定部57でエンジン運転領域が協調制御領域にあると判定した場合は、I項上限判定部59へI項ゲインを出力する。I項上限判定部59では、I項ゲインと、過給圧フィードバック制御値の上限として予め設定されているI項ガード値Ioとを比較し、I項ゲインがI項ガード値Io未満の場合は(I<Io)、過給圧フィードバック制御を実行し、I項ゲインがI項ガード値Io以上の場合は(I≧Io)、過給圧制御をオープンループ制御とする。すなわち、I項上限判定部59では、I項ゲインがI項ガード値Io未満の場合は(I<Io)、I項ゲインを過給圧フィードバック補正値演算部58へ出力し、通常のフィードバック制御を行うが、I項ゲインがI項ガード値Io以上の場合は(I≧Io)、I項ゲインの上昇を制限する。
そして、このI項ガード値IoをI項ガード学習補正値演算部63と、EGR制御の目標新気量過給圧ガード補正値演算部73へ出力する。
過給圧フィードバック補正値演算部58では、P項ゲインとI項ゲインとを加算して過給圧フィードバック補正値λpを算出し(λp←P+I)、この過給圧フィードバック補正値λpを過給圧演算部61へ出力する。従って、エンジン運転領域が、協調制御領域に有っても、I項ゲインがI項ガード値Io未満の場合は、過給圧フィードバック補正値λpによる過給圧フィードバック制御が行われる。
又、過給圧演算部61では、過給圧基本値演算部51で求めた過給圧基本値Ppを過給圧フィードバック補正値λpで補正して、最終目標過給圧Peを算出し(Pe←Pp+λp)、アクチュエータ制御量演算部62へ出力する。
アクチュエータ制御量演算部62では、エンジン運転領域が過給圧フィードバック制御領域にある場合、過給圧演算部61で演算した最終目標過給圧Peに対応する、所定デューティ比のPWM信号等にて負圧制御電磁弁22の開度を制御し、可変ノズルのベーン開度を設定するアクチュエータを駆動させて、過給圧フィードバック制御を行う。尚、この場合、エンジン運転領域が協調制御領域(図5参照)にある場合であっても、I項ゲインがI項ガード値Io未満の場合は、過給圧フィードバック制御が行われる。
又、I項ガード学習補正値演算部63では、I項上限判定部59で、I≧Ioと判定されて、I項ガード値Ioが入力された場合、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づき学習補正値マップを補間計算付きで参照して学習補正値αを設定する。図6に学習補正マップの概念を示す。この学習補正マップには、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとで特定されるエンジン運転領域ごとに、I項ガード値Ioの学習補正値αが予め実験などから求めて格納されている。すなわち、上述したように、協調制御領域においてI項ゲインがI項ガード値Io以上となった場合、過給圧制御はオープンループ制御となり、一方、後述するようにEGR制御はフィードバック制御となる。
上述したI項ガード値Ioは固定値であり、エンジン運転状態に拘わらずI項ガード値Ioに基づいて最終目標過給圧Peを設定した場合、背圧が大きく変動してしまい、EGRフィードバック制御が不安定化する。学習補正マップに格納されている学習補正値αは、エンジン運転領域が変化しても一定のEGR率が得られるように、背圧の大きな変動を抑制し、安定したEGR制御が行えるような値に設定されている。すなわち、例えば、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとが共に低い領域では、学習補正値αを大きな値に設定しても、実際の過給圧を鋭敏に追従させることができず、背圧の変動を抑制することができなくなるため、小さな値の学習補正値αが格納されている。一方、インターセプトポイント前では過給圧の追従が鋭敏であるため比較的大きな値の学習補正値αが格納されており、インターセプトポイント以降では一定値が格納されている。
図7に示すように、I項ガード値Ioを学習補正値αで補正し、その値をI項ゲインとすることで(I←Io+α)、最終目標過給圧Peをある程度、過給圧フィードバック制御時に設定される最終目標過給圧Peに近い値に設定することができる。その結果、過給圧オープンループ制御であっても、過給圧の制御幅が広がり、背圧変動を抑制しつつ、エンジン運転状態に応じて最適な状態に保持させることができる。但し、この最終目標過給圧Peは、目標過給圧演算部53で設定される目標過給圧Poよりも低い値となるように、学習補正値αが設定されている。更に、I項ガード値Ioを学習補正値αで補正することで、過給圧制御がフィードバック制御からオープンループ制御へ切り替わった際に、過給圧の急激な落ち込みを防止することができる。
このI項ガード補正値演算部63で設定したI項ゲイン(Io+α)は、ガード値補正後過給圧演算部64で読込まれる。このガード値補正後過給圧演算部64では、過給圧基本値演算部51で設定した過給圧基本値PpにI項ゲイン(Io+α)を加算した値を、最終目標過給圧Peとして(Pe←Pp+(Io+α))、アクチュエータ制御量演算部62へ出力する。アクチュエータ制御量演算部62では、エンジン運転領域が協調制御領域にあり、且つ過給圧制御がオープンループ制御の場合、ガード値補正後過給圧演算部64で演算した最終目標過給圧Peに対応する、所定デューティ比のPWM信号等にて負圧制御電磁弁22の開度を制御し、可変ノズルのベーン開度を設定するアクチュエータを駆動させて、過給圧オープンループ制御を行う。
その結果、エンジン運転領域が協調制御領域にあるときの過給圧制御は、I項ゲインがI項ガード値Ioに達するまでは、過給圧基本値Ppを、過給圧フィードバック補正値λpで補正して、目標過給圧Poに追従させる最終目標過給圧Peを設定する過給圧フィードバック制御が行われる(Pe←Pp+λp)。又、I項ゲインがI項ガード値Ioに達した後は、過給圧オープンループ制御へ切り替わり、過給圧基本値Ppを、I項ガード値Ioにエンジン運転状態に応じて設定する学習補正値αを加算した値で補正して、背圧変動を抑制した最終目標過給圧Peを設定する。
ところで、本実施形態では、エンジン運転領域が協調制御領域にある場合、I項ゲインがI項ガード値Ioに達すると、過給圧制御が過給圧フィードバック制御から過給圧オープンループ制御へ切り替わるため、図7に示すように、このI項ガード値Ioに学習補正値αを加算した値(Io+α)と、そのときに算出されるI項ゲイン(一点鎖線で示すライン)との間に開きが生じる。そのため、最終目標過給圧Peが目標過給圧Poに対して未達となり過給圧不足が発生する。過給圧不足が発生すると、新気量を一定とした場合、相対的にEGR率が減少し、NOx排出量が増加してしまう。この対策として、本実施形態では、後述するように、EGR制御において、EGR量QEGRを増加させ相対的に目標新気量Qoを減少させることで、過給圧不足を補償し、EGR率がほぼ一定となるように制御する。
次に、図3の示す機能ブロック図を参照してEGR制御部50bの機能について説明する。このEGR制御は、過給圧制御がオープンループ制御状態にある場合にのみ起動し、過給圧フィードバック制御状態に有るときはEGR弁18が全閉状態で停止する。
先ず、目標新気量演算部71にて、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づき、図9に示すような目標新気量マップを補間計算付きで参照して目標新気量Qoを算出する。この目標新気量マップには、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loと基づき最適な目標新気量Qoが予め実験等により求めて格納されている。
又、EGR弁基本開度演算部72は、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づき、図10に示すEGR弁基本開度マップを補間計算付きで参照して、EGR弁基本開度Vbaseを設定する。
目標新気量過給圧ガード補正値演算部73は、上述した過給圧制御において、I項上限判定部59からI項ガード値Ioが出力された際に起動されて、後述する目標新気量補正値Qkが演算される。従って、I項ガード値Ioが出力されない状態では、起動されないためQk=0となる。
すなわち、協調制御領域では、過給圧制御がオーブループ制御に切換った際に、EGRフィードバック制御が起動される。上述したように、過給圧オープンループ制御では、過給圧フィードバックI項演算部56で求めるI項ゲインよりも、I項ガード学習補正値演算部63で設定するI項ゲイン(Io+α)が低いため、両I項ゲインの差分だけ過給圧不足が発生し、相対的にEGR率が低下する。目標新気量過給圧ガード補正値演算部73は、この不足分を補償するため、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loと吸入管圧力(過給圧)Ptとをパラメータとして、差分を補償する目標新気量補正値Qkを算出し、この目標新気量補正値Qkで目標新気量Qoを減算し、相対的にEGR量QEGRを増加させることで、EGR率がほぼ一定となるように制御する。
従って、I項上限判定部59から出力されるI項ガード値Ioは、エンジン運転領域が協調制御領域にある場合に、EGRフィードバック制御を許可する信号として機能し、I項ガード値Ioが出力されていない場合は、EGR制御が停止される。
そして、補正後目標新気量演算部74で目標新気量Qoから目標新気量補正値Qkを減算して補正後目標新気量Qαを算出し(Qα←Qo−Qk)、新気量偏差演算部75で、補正後目標新気量Qαから、吸入空気量センサ16で検出した実際の新気量(吸入空気量)Qaを減算して新気量偏差Qσを算出する(Qσ←Qα−Qa)。
ところで、各気筒にはEGR量と新気量との混合ガス量が供給されているため、EGR量を可変することで相対的に筒内に供給される新気量が増減される。その結果、図11に示すように、実新気量Qaから過給不足を補償する目標新気量補正値Qkを減算することで、新気量偏差Qσが見かけ上、小さな値となる。従って、後述するEGRフィードバックP項演算部76で設定するP項ゲインが相対的に増加しEGR量が増加される。
本実施形態によるEGRフィードバック制御は、周知のPI(比例積分)制御を用いて行っている。そのため、EGRフィードバックP項演算部76でP項ゲインを設定し、EGRフィードバックI項演算部77で、I項ゲインを設定する。
すなわち、EGRフィードバックP項演算部76は、新気量偏差Qσと予め設定されている不感帯幅とを比較し、新気量偏差Qσが不感帯幅から最初に逸脱したと判定した場合、当該新気量偏差Qσの逸脱した方向に応じ、増加側へ逸脱した場合は、マイナス値のP項ゲインを設定する。又、減少へ逸脱した場合は、プラス値のP項ゲインを設定する。尚、本実施例ではP項ゲインを固定値としているが、新気量偏差Qσに応じて設定する可変値であっても良い。又、新気量偏差Qσが不感帯幅内にある場合、或いは不感帯幅から逸脱した状態が継続されている場合は、P項ゲインを0に設定する。
一方、EGRフィードバックI項演算部77は、上述したEGRフィードバックP項演算部76でP項ゲインがプラス側に設定された場合、新気量偏差Qσが不感帯幅に収束するまでI項ゲインを演算周期毎に加算する。又、P項ゲインがマイナス側に設定された場合、新気量偏差Qσが不感帯幅に収束するまでI項ゲインを演算周期毎に減算する。
そして、EGRフィードバック補正値演算部78では、P項ゲインとI項ゲインとを加算してEGRフィードバック補正値λEGRを算出し(λEGR←P+I)、このEGRフィードバック補正値λEGRをEGR弁開度演算部79へ出力する。
EGR弁開度演算部79では、EGR弁基本開度演算部72で求めたEGR弁基本開度VbaseをEGRフィードバック補正値λEGRで補正して、最終目標弁開度Veを算出し(Ve←Vbase+λEGR)、モータ制御量演算部80へ出力する。
モータ制御量演算部80では、制御モータ20に対して、EGR弁開度演算部79で演算した最終目標弁開度Veに対応するPWM信号を出力し、制御モータ20を所定角度回転させて、この制御モータ20に連設するEGR弁18の弁開度を可変させることで、吸気系へ供給するEGR量を制御する。
このように、本実施形態では、エンジン運転領域が、過給圧フィードバック制御領域であって、過給圧オープンループ制御との境界付近に設定されている協調制御領域にある場合に、過給圧フィードバック制御のI項ゲインが予め設定したI項ガード値Ioに達する間では、過給圧フィードバック制御を実行すると共に、EGR制御を停止するようにしたので、過給圧制御とEGR制御との制御干渉を回避することができる。
又、協調制御領域において、過給圧フィードバック制御のI項ゲインが予め設定したI項ガード値Ioを超えた場合、過給圧制御はオーブンループ制御に切換えられ、又EGR制御はフィードバック制御が開始されるので、過給圧フィードバック制御とEGRフィードバック制御との制御干渉が回避されると共に、EGRフィードバック制御の機会が増加し、良好なNOx低減効果等を得ることができる。
更に、過給圧制御では、I項ゲインがI項ガード値Ioに達するまで過給圧フィードバック制御を実行し、I項ゲインがI項ガード値Ioに達した場合、このI項ガード値Ioに学習補正値αを加算した値で過給圧オープンループ制御を行うので、過給圧オープン制御へ移行した場合であっても過給圧の急激な落ち込みを防止することができる。又、この学習補正値αは、エンジン回転数Neとエンジン負荷Loとに基づいて、背圧が安定するような値に設定されているため、安定した背圧を得ることができ、良好なEGRフィードバック制御を実行させることができる。
一方、協調制御領域におけるEGRフィードバック制御では、過給圧オープンループ制御における過給不足分を目標新気量Qoから減算して補正後目標新気量Qαを算出し、この補正後目標新気量Qαと実測による新気量Qとの偏差に応じたEGRフィードバック補正値λEGRを設定しているので、EGR率がほぼ一定となり、良好なNOx低減効果を得ることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば採用するエンジンはディーゼルエンジンに限らず、ガソリンエンジンであっても良い。
ディーゼルエンジンの制御系の全体構成図 過給圧制御を示す機能ブロック図 EGR制御を示す機能ブロック図 (a)は過給圧基本値マップの概念図、(b)は目標過給圧マップの概念図 過給圧制御におけるオーブンループ制御領域とフィードバック制御領域と協調制御領域とを示す説明図 学習補正マップの概念図 PI制御により設定する過給圧フィードバック補正値の説明図 目標過給圧と最終目標過給圧との関係を示す説明図 目標新気量マップの概念図 EGR弁基本開度マップの概念図 協調制御領域における目標新気量とEGRフィードバック制御との関係を示す説明図
符号の説明
1…ディーゼルエンジン、
13…ターボ過給機、
16…吸入空気量センサ、
18…EGR弁、
37…圧力センサ、
50…エンジン制御装置、
50a…過給圧制御部、
50b…EGR制御部、
51…過給圧基本値演算部、
52…過給圧フィードバック制御許可領域判定部、
53…目標過給圧演算部、
54…過給圧偏差演算部、
55…過給圧フィードバックP項演算部、
56…過給圧フィードバックI項演算部、
57…協調制御領域判定部、
58…過給圧フィードバック補正値演算部、
59…I項上限判定部、
61…過給圧演算部、
62…アクチュエータ制御量演算部、
63…I項ガード補正値演算部、
64…ガード値補正後過給圧演算部、
71…目標新気量演算部、
72…EGR弁基本開度演算部、
73…目標新気量過給圧ガード補正値演算部、
74…補正後目標新気量演算部、
75…新気量偏差演算部、
76…EGRフィードバックP項演算部、
77…EGRフィードバックI項演算部、
78…EGRフィードバック補正値演算部、
79…EGR弁開度演算部、
80…モータ制御量演算部、
Io…I項ガード値、
Lo…エンジン負荷、
Ne…エンジン回転数、
Pe…最終目標過給圧、
Po…目標過給圧、
Pp…過給圧基本値、
Pt…過給圧、
Pto…目標過給圧、
Pσ…過給圧偏差、
Qa…新気量、
Qk…目標新気量補正値、
Qo…目標新気量
Qα…補正後目標新気量、
Qσ…新気量偏差、
α…学習補正値、
λEGR…EGRフィードバック補正値、
λp…過給圧フィードバック補正値、

Claims (4)

  1. 背圧を利用して新気を加圧する過給機と、
    排気ガスの一部を燃焼室へ還流させる排気ガス再循環装置と、
    前記過給機の過給圧を制御する過給圧制御手段と、
    前記排気ガス再循環装置の排気ガス再循環率を制御する排気ガス再循環制御手段と、
    エンジン運転領域が、過給圧をフィードバック制御する過給圧フィードバック制御領域であって過給圧オープンループ制御領域との境界に設定されている協調制御領域にあるか否かを判定する協調制御領域判定手段と
    を備え、
    前記過給圧制御手段は、前記協調制御領域判定手段にてエンジン運転領域が前記協調制御領域にあると判定した場合、過給圧オープンループ制御を実行し、
    前記排気ガス再循環制御手段は、エンジン運転領域が前記協調制御領域にある場合であって、前記過給圧制御手段が過給圧オープンループ制御を実行しているときは、排気ガス再循環量のフィードバック制御を実行する
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記協調制御領域において、
    前記過給圧制御手段は、前記過給圧フィードバック制御値の上限を規制し、該過給圧フィードバック制御値が前記上限に達したときに、前記過給圧オープンループ制御を実行し、
    前記排気ガス再循環制御手段は、前記過給圧オープンループ制御による過給圧不足を補償する排気ガス再循環量のフィードバック制御を実行する
    ことを特徴とする請求項2記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記協調制御領域において、
    前記過給圧制御手段は、前記過給圧フィードバック制御値が上記上限に達したと判定された場合は、エンジン運転状態に基づいて設定した過給圧基本値に前記過給圧フィードバック制御値の上限及び該過給圧フィードバック制御値の上限を補正する学習補正値を加算した値に基づいて前記過給圧オープンループ制御を実行し、
    前記排気ガス再循環制御手段は、前記過給圧制御手段がオープンループ制御を実行していると判定された場合、目標過給圧と実際の過給圧との乖離分に応じた目標新気量補正値を設定し、エンジン運転状態に基づいて設定した目標新気量から前記目標新気量補正値を減算した値と、実際の新気量との差分に応じて排気ガス再循環量をフィードバック制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記目標新気量補正値は、エンジン回転数とエンジン負荷と実際の過給圧とに基づいて設定する
    ことを特徴とする請求項3記載のエンジンの制御装置。
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