JP2010013966A - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンの始動性を確保する。
【解決手段】EFI−ECUは、アルコール濃度DENを学習するステップ(S130)と、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより多くの燃料を噴射して、エンジンが始動するように制御するステップ(S102)と、エンジンが始動したか否かを判断するステップ(S104)と、エンジンが始動しないと(S104にてNO)、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGを増大するステップ(S120)とを備える、プログラムを実行する。
【選択図】図3
【解決手段】EFI−ECUは、アルコール濃度DENを学習するステップ(S130)と、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより多くの燃料を噴射して、エンジンが始動するように制御するステップ(S102)と、エンジンが始動したか否かを判断するステップ(S104)と、エンジンが始動しないと(S104にてNO)、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGを増大するステップ(S120)とを備える、プログラムを実行する。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンの制御装置に関し、特に、エンジンの燃料噴射量を制御する技術に関する。
従来より、内燃機関(特にガソリンエンジン)では、スロットルバルブにより吸入空気量を調整することが知られている。燃料噴射量は、空燃比がたとえば理論空燃比となるように定められる。したがって、吸入空気量が定まると、燃料噴射量が必然的に定まる。その結果、エンジンの出力が定まる。
エンジンの始動時には、スロットルバルブの開度(以下、スロットル開度とも記載する)は予め定められた値に維持される。ところが、スロットルバルブにはデポジットなどが付着し得る。スロットルバルブにデポジットが付着すると、吸入空気量が減少し得る。吸入空気量が減少すると、エンジンの始動に必要な出力が得られずに、エンジンが始動不能になり得る。そこで、エンジンの始動時のスロットル開度は、エンジンがストールしたか否か、およびエンジン回転数が低下したか否かなどに基づいて学習(補正)される。スロットル開度の学習値は、たとえばECU(Electronic Control Unit)のRAM(Random Access Memory)に記憶される。スロットル開度を学習することにより、エンジンの始動性が確保される。
しかしながら、ECUの電源である補機バッテリがメンテナンスなどのために車両から取外された場合、RAMに記憶されていたスロットル開度の学習値が削除され得る。この場合、その後のエンジン始動時には、スロットル開度の学習値の初期値が用いられる。ところが、削除された学習値と初期値との差が大きいと、すなわちスロットルバルブに多くのデポジットが付着していると、エンジンが始動するために必要な出力を得ることができなくなり得る。そこで、スロットル開度の学習値が初期化された場合には、スロットル開度の学習値を嵩上げする技術が提案されている。
特開2003−27992号公報(特許文献1)は、スロットルバルブのアイドル開度に対する吸入空気量の変化を学習する第1の学習部と、バッテリからの給電が中断されたことに基づいて第1の学習部の学習値が初期化されたことを検出する検出部と、吸入空気量の学習初期値に対して所定量の嵩上げを行なう第2の学習部とを備える内燃機関の吸気制御装置を開示する。
この公報に記載の吸気制御装置によれば、デポジットが吸気通路の内壁面に堆積するなどの経時変化に起因するスロットルバルブのアイドル開度に対する吸入空気量の変化が学習される。吸入空気量の学習値が初期化されると、吸入空気量の学習初期値に対して所定量の嵩上げが行われる。嵩上げされた学習値に基づいてスロットルバルブのアイドル開度が調節される。これにより、吸入空気量をアイドル回転速度を所定回転速度にするために必要な吸入空気量にすることができる。そのため、内燃機関の始動を確保することができるようになる。
特開2003−27992号公報
しかしながら、ガソリンにアルコール(たとえばエタノール)を混ぜた燃料もしくはアルコールのみからなる燃料(以下、これらをアルコール燃料とも記載する)を用いた場合、着火性が悪化するため、吸入空気量を嵩上げしても、始動が不安定になり得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アルコール燃料が用いられるFFV(Flexible Fuel Vehicle)において始動性を向上することができるエンジンの制御装置を提供することである。
第1の発明に係るエンジンの制御装置は、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度を学習するための学習手段と、アルコール濃度の学習値が大きいほど、より燃料の噴射量が多くなるように制御するための制御手段と、エンジンが始動するように制御するための手段と、エンジンが始動したか否かを判断するための手段と、エンジンが始動しなかった場合、アルコール濃度の学習値が大きくなるように補正するための補正手段とを備える。
この構成によると、エンジンに供給される燃料のアルコール濃度が学習される。アルコール濃度の学習値が大きいほど、より多くの燃料が噴射される。これにより、アルコール燃料の着火を促進することができる。たとえば、補機バッテリからECUへの給電が中断されるなどしてアルコール濃度の学習値が初期化された結果、エンジンを始動できなくなると、アルコール濃度の学習値が大きくなるように補正される。これにより、アルコール燃料の噴射量を増やすことができる。そのため、アルコール燃料の着火を促進することができる。その結果、アルコール燃料が用いられるFFVにおいて始動性を向上することができるエンジンの制御装置を提供することができる。
第2の発明に係るエンジンの制御装置においては、第1の発明の構成に加え、学習手段は、エンジンが始動しなかった場合、アルコール濃度の学習値の変化量を大きくしてアルコール濃度を学習するための手段を含む。
この構成によると、エンジンが始動しなかった場合、アルコール濃度の学習値の変化量を大きくしてアルコール濃度が学習される。これにより、たとえば、補機バッテリからECUへの給電が中断されるなどしてアルコール濃度の学習値が初期化された場合には、アルコール濃度を学習する速度を上げることができる。そのため、正しいアルコール濃度を速やかに得ることができる。
第3の発明に係るエンジンの制御装置は、第2の発明の構成に加え、エンジンの空燃比を検出するための手段をさらに備える。学習手段は、空燃比が大きいほどアルコール濃度がより大きくなるように学習するための手段と、空燃比が小さいほどアルコール濃度がより小さくなるように学習するための手段とを含む。
この構成によると、エンジンの空燃比に応じてアルコール濃度を精度よく学習することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を有する車両のエンジンシステムについて説明する。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではなく、V型6気筒エンジン、V型8気筒エンジンなど、種々の形式のエンジンに適用可能である。
エンジン10は、ガソリンに加えてアルコール(たとえばエタノール)を含有するアルコール燃料により駆動する内燃機関である。図1に示すように、エンジン10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続される。
吸気ダクト40内には電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置される。スロットルバルブ70は、スロットル開度TAがアクセル開度に応じて変化するように制御される。エンジン10がアイドル状態にある場合、ISC(Idle Speed Control)により、エンジン回転数が目標のアイドル回転数になるようにスロットル開度が制御される。アイドル時のスロットル開度TAISCは、エンジンの運転状態に応じて補正される。
たとえば、アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE1よりも小さい場合などに、アイドル時のスロットル開度TAISCが予め定められた値だけ増大するように補正される。アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE2よりも大きい場合などに、アイドル時のスロットル開度TAISCが予め定められた値だけ増大するように補正される。
また、予め定められた学習条件が成立した場合、アイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCG、すなわち吸気の流量学習値が算出される。たとえば、アイドル時のスロットル開度TAISCがしきい値TAISC1より大きくなった場合に予め定められた値だけ学習値ISCGを増大したり、アイドル時のスロットル開度TAISCがしきい値TAISC2より小さくなった場合に予め定められた値だけ学習値ISCを低減したりすることにより、学習値ISCが算出される。
さらに、たとえば、エンジン10がストールした場合およびアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE3よりも小さい場合などに、予め定められた値だけ学習値ISCGが増大される。アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE4よりも大きい場合などに、予め定められた値だけ学習値ISCGが低減される。なお、アイドル時のスロットル開度TAISCの補正方法ならびに学習値ISCGの算出方法はこれらに限らない。
各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。各気筒112に対しては、点火プラグ110、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するインジェクタ120がそれぞれ設けられている。点火プラグ110およびインジェクタ120はEFI(Electronic Fuel Injection)−ECU300の出力信号に基づいて制御される。
各インジェクタ120は、デリバリパイプ130に接続されており、デリバリパイプ130は燃料圧レギュレータ140を介して、電動モータ駆動式の燃料ポンプ150に接続されている。燃料圧レギュレータ140は燃料ポンプ150から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、燃料ポンプ150から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがってインジェクタ120に供給されている燃料圧が設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
燃料タンク200には、燃料ポンプ150に接続されたパイプ210が挿入されている。燃料ポンプ150は、パイプ210を介して燃料タンク200内の燃料を吸い上げる。燃料ポンプ150の回転数が大きいほど、燃料の吸入量が大きくなる。
EFI−ECU300は、デジタルコンピュータから構成され、クロック310、ROM(Read Only Memory)320、RAM330およびCPU(Central Processing Unit)340を備えている。
本実施の形態において、EFI−ECU300には、バッテリ302から電力が供給される。イグニッションスイッチ304がオンにされると、EFI−ECU300が起動する。一方、イグニッションスイッチ304がオフにされるとEFI−ECU300が休止状態になる。
また、イグニッションスイッチ304がオンからオフに切替えられるとエンジン10が停止される。イグニッションスイッチ304がオフからオンに切替えられるとエンジン10が始動するように制御される。なお、イグニッションスイッチ304の代わりにスタートスイッチがオフからオンに操作された場合にエンジン10が始動するように制御してもよい。
EFI−ECU300には、空燃比センサ350の出力電圧が入力される。空燃比センサ350は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ350としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるか(小さいか)リーンであるか(大きいか)をオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
本実施の形態において、EFI−ECU300は、空燃比センサ350の出力電圧に基づいて、燃料の噴射量のフィードバック補正量FAFを算出する。たとえば、空燃比が目標の空燃比(理論空燃比など)よりも大きい(リーンである)場合、フィードバック補正量FAFが大きくなるように算出される。一方、空燃比が目標の空燃比よりも小さい(リッチ)である場合、フィードバック補正量FAFが小さくなるように算出される。
また、予め定められた学習条件が成立した場合、フィードバック補正量FAFの学習値(燃料噴射量の恒常的なズレ量を表す値)KGを算出する。たとえば、フィードバック補正量FAFがしきい値FAF1より大きくなった場合に予め定められた値だけ学習値KGを増大したり、フィードバック補正量FAFがしきい値FAF2より小さくなった場合に予め定められた値だけ学習値KGを低減したりすることにより、学習値KGが算出される。したがって、空燃比が大きい(リーンである)ほど、フィードバック補正量FAFの学習値KGが大きくなる。空燃比が小さい(リッチ)であるほど、フィードバック補正量FAFの学習値KGが小さくなる。
燃料噴射量の最終的な補正量は、フィードバック補正量FAFと学習値KGとの和である。なお、フィードバック補正量FAFおよびその学習値KGを算出する方法については、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
ところで、燃料のアルコール濃度DENが高いほど、インジェクタ120から噴射される燃料の量が要求に対し少なくなり得る。そのため、空燃比が目標の空燃比に対してリーンになる。この場合、燃料噴射量を増量するようにフィードバック補正量FAFが算出される。したがって、本実施の形態においては、空燃比のフィードバック補正量FAFの学習値KGに応じてアルコール濃度DENが学習される。
たとえば、下記の式1を用いてアルコール濃度DENの学習値DENGが算出される。なお、アルコール濃度DENの学習値DENGの初期値DENGIには、実験およびシミュレーションなどにより予め定められた値が用いられる。
DENG(i)=DENG(i-1)+G×(KG(i)−KG(i-1)) … (1)
式1における「DENG(i)」はアルコール濃度DENの学習値DENGの今回値を示す。「DENG(i-1)」はアルコール濃度DENの学習値DENGの前回値を示す。「G」はゲインであって、たとえば正値である。ゲインGを変更することにより、アルコール濃度DENの学習値DENGの変化量、すなわち学習する速度を変更することができる。「KG(i)」はフィードバック補正量FAFの学習値KGの今回値を示す。「KG(i-1)」は、フィードバック補正量FAFの学習値KGの前回値を示す。
式1における「DENG(i)」はアルコール濃度DENの学習値DENGの今回値を示す。「DENG(i-1)」はアルコール濃度DENの学習値DENGの前回値を示す。「G」はゲインであって、たとえば正値である。ゲインGを変更することにより、アルコール濃度DENの学習値DENGの変化量、すなわち学習する速度を変更することができる。「KG(i)」はフィードバック補正量FAFの学習値KGの今回値を示す。「KG(i-1)」は、フィードバック補正量FAFの学習値KGの前回値を示す。
式1から明らかなように、フィードバック補正量FAFの学習値KGが大きいほどアルコール濃度DENがより大きくなるように学習される。フィードバック補正量FAFの学習値KGが小さいほどアルコール濃度DENがより小さくなるように学習される。言い換えると、空燃比が大きい(リーンである)ほどアルコール濃度DENがより大きくなるように学習される。空燃比が小さい(リッチである)ほどアルコール濃度DENがより小さくなるように学習される。
さらに、たとえば、エンジン10がストールした場合およびアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE3よりも小さい場合、すなわち、アイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCGを増大するように補正する条件が満たされた場合などにも、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGが増大される。
なお、アルコール濃度DENの学習値DENGの算出方法はこれらに限らず、その他の方法を用いてアルコール濃度DENの学習値DENGを算出するようにしてもよい。
アルコール濃度DENの学習値DENGは、RAM330に記憶される。メンテナンスなどのためにバッテリ302からEFI−ECU300への給電が中断された場合には、RAM330に記憶されたアルコール濃度DENの学習値DENGは消去され、初期値DENGIに戻される。すなわち、アルコール濃度DENの学習値DENGが初期化される。
また、EFI−ECU300には、スロットル開度センサ360の出力電圧が入力される。スロットル開度センサ360は、スロットル開度を検出し、検出結果を表わす信号をEFI−ECU300に送信する。
さらに、EFI−ECU300には、燃料タンク200のアルコール燃料の残存量MASSを表わす信号を発生するセンダーゲージ(燃料残存量計)370から、アルコール燃料の残存量MASSを示す信号が入力される。アルコール燃料の残存量MASSは、燃料メータ372に表示される。
図2を参照して、EFI−ECU300の機能について説明する。なお、以下に説明する機能はハードウェアにより実現するようにしてもよく、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
EFI−ECU300は、検出部400と、学習部402と、制御部410と、始動部420と、判断部422と、補正部430とを備える。
検出部400は、空燃比センサ350の出力電圧に基づいて、エンジン10の空燃比を検出する。
学習部402は、前述した式1に従って、アルコール濃度DENを学習する。すなわち、学習部402は、空燃比が大きい(リーンである)ほどアルコール濃度DENがより大きくなるように学習し、空燃比が小さい(リッチである)ほどアルコール濃度DENがより小さくなるように学習する。
さらに、学習部402は、エンジン10が始動するように制御された後において始動しなかった場合、前述した式1におけるゲインGを大きくして、アルコール濃度DENを学習する。
制御部410は、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより燃料の噴射量が多くなるようにインジェクタ120を制御する。
始動部420は、エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作された場合、エンジン10を始動するように制御する。
判断部422は、エンジン10が始動したか否かを判断する。たとえば、エンジン回転数が予め定められた回転数まで上昇すると、エンジンが始動したと判定される。
補正部430は、エンジン10が始動するように制御された後において始動しなかった場合、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きくなるように補正する。たとえば、初期値DENGIに補正量ΔDENGを加算した値が、アルコール濃度DENの学習値DENGに設定される。なお、アルコール濃度DENの学習値DENGの補正方法はこれに限らない。その他、初期値DENGIに正値の係数を乗算してもよい。
図3を参照して、EFI−ECU300が実行するプログラムの制御構造について説明する。以下に説明するプログラムは、たとえばROM320に記録される。なお、EFI−ECU300により実行されるプログラムをCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録して市場に流通させてもよい。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、EFI−ECU300は、エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作されたか否かを判断する。エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作されると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、EFI−ECU300は、エンジン10が始動するように制御する。エンジン10の始動時には、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより燃料の噴射量が多くなるようにインジェクタ120が制御される。
S104にて、EFI−ECU300は、エンジン10が始動したか否かを判断する。エンジン10が始動すると(S104にてYES)、処理はS130に移される。もしそうでないと(S104にてNO)、処理はS106に移される。
S106にて、EFI−ECU300は、エンジン10がストールしたという条件あるいはアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE3よりも小さいという条件が満たされたか否かを判断する。すなわち、アイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCGを増大するための条件が満たされたか否かが判断される。なお、エンジン10がストールしたか否かは周知の技術を利用して判断すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
エンジン10がストールしたという条件あるいはアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE3よりも小さいという条件が満たされると(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS102に戻される。
S108にて、EFI−ECU300は、予め定められた値だけアイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCGを増大するとともに、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGを増大する。
S110にて、EFI−ECU300は、エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作されたか否かを判断する。エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作されると(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS110に戻される。S112にて、EFI−ECU300は、エンジン10が始動するように制御する。
S114にて、EFI−ECU300は、エンジン10が始動したか否かを判断する。エンジン10が始動すると(S114にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S114にてNO)、処理はS106に戻される。
S120にて、EFI−ECU300は、アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE4よりも大きいという条件、すなわちアイドル時のスロットル開度TAICSの学習値ISCGを低減するための条件が満たされたか否かを判断する。アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE4よりも大きいという条件が満たされると(S120にてYES)、処理はS122に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS124に移される。
S122にて、EFI−ECU300は、予め定められた値だけアイドル時のスロットル開度TAICSの学習値ISCGを低減する。
S124にて、EFI−ECU300は、前述した式1におけるゲインGを大きくして、アルコール濃度DENを学習する。
S130にて、EFI−ECU300は、通常のゲインG、すなわちS124におけるゲインGよりも小さいゲインGを用いて、アルコール濃度DENを学習する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置の動作について説明する。
エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように操作されると(S100にてYES)、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより多くの燃料を噴射して、エンジン10が始動するように制御される(S102)。
エンジン10が始動すると(S104にてYES)、通常のゲインGを用いて、アルコール濃度DENが学習される(S130)。これにより、アルコール濃度に応じた量の燃料を噴射することができる。そのため、アルコール濃度が高いほどより多くの燃料を噴射することができる。その結果、失火が発生する回数を低減することができる。
一方、エンジン10が始動せず(S104にてNO)、かつエンジン10がストールしたという条件あるいはアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE3よりも小さいという条件が満たされると(S106にてYES)、燃料の噴射量が不足している可能性がある。この場合、メンテナンス時などにRAM330に記憶されたアルコール濃度DENの学習値DENGが初期化されたことにより、アルコール濃度DENの学習値DENGが実際のアルコール濃度DENよりも低くなった可能性がある。
そこで、予め定められた値だけアイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCGが増大されるとともに、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGが増大される(S120)。
これにより、エンジン10の始動時において、吸入空気量を増やすとともに、より多くのアルコール燃料を噴射することができる。そのため、アルコール燃料の着火を促進することができる。その結果、エンジン10の始動性を向上することができる。
エンジン10が停止した状態においてイグニッションスイッチ304がオフからオンになるように再度操作されると(S110にてYES)、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより多くの燃料を噴射して、エンジン10が始動するように制御される(S112)。
エンジン10が始動せず(S114にてNO)、かつエンジン10がストールしたという条件あるいはアイドル時のエンジン回転数がしきい値NE1よりも小さいという条件が満たされると(S106にてYES)、再度、予め定められた値だけアイドル時のスロットル開度TAISCの学習値ISCGが増大されるとともに、予め定められた値だけアルコール濃度DENの学習値DENGが増大される(S108)。
エンジン10が始動すると(S114にてYES)、アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE4よりも大きいという条件、すなわちアイドル時のスロットル開度TAICSの学習値ISCGを低減するための条件が満たされたか否かが判断される(S120)。
アイドル時のエンジン回転数がしきい値NE4よりも大きいという条件が満たされると(S120にてYES)、予め定められた値だけアイドル時のスロットル開度TAICSの学習値ISCGが低減される(S122)。これにより、吸入空気量を低減することができる。そのため、エンジン回転数が大きい場合には、エンジン回転数を小さくすることができる。そのため、燃料の消費量を低減することができる。
さらに、エンジン10の始動後は、前述した式1におけるゲインGを大きくして、アルコール濃度DENが学習される(S124)。これにより、アルコール濃度DENの学習速度を早くすることができる。そのため、正しいアルコール濃度を速やかに得ることができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置によれば、空燃比に基づいてアルコール濃度DENが学習される。アルコール濃度DENの学習値DENGが大きいほどより燃料の噴射量が多くなるようにインジェクタ120が制御される。エンジン10が始動するように制御された後において始動しなかった場合、アルコール濃度DENの学習値DENGが大きくなるように補正される。これにより、アルコール燃料の噴射量を増やすことができる。そのため、アルコール燃料の着火を促進することができる。その結果、エンジンの始動性を向上することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、110 点火プラグ、112 気筒、120 インジェクタ、130 デリバリパイプ、140 燃料圧レギュレータ、150 燃料ポンプ、200 燃料タンク、210 パイプ、300 EFI−ECU、302 バッテリ、304 イグニッションスイッチ、310 クロック、350 空燃比センサ、360 スロットル開度センサ、370 センダーゲージ、372 燃料メータ、400 検出部、402 学習部、410 制御部、420 始動部、422 判断部、430 補正部。
Claims (3)
- エンジンの制御装置であって、
前記エンジンに供給される燃料のアルコール濃度を学習するための学習手段と、
アルコール濃度の学習値が大きいほど、より燃料の噴射量が多くなるように制御するための制御手段と、
前記エンジンが始動するように制御するための手段と、
前記エンジンが始動したか否かを判断するための手段と、
前記エンジンが始動しなかった場合、アルコール濃度の学習値が大きくなるように補正するための補正手段とを備える、エンジンの制御装置。 - 前記学習手段は、前記エンジンが始動しなかった場合、アルコール濃度の学習値の変化量を大きくしてアルコール濃度を学習するための手段を含む、請求項1に記載のエンジンの制御装置。
- エンジンの空燃比を検出するための手段をさらに備え、
前記学習手段は、
空燃比が大きいほどアルコール濃度がより大きくなるように学習するための手段と、
空燃比が小さいほどアルコール濃度がより小さくなるように学習するための手段とを含む、請求項2に記載のエンジンの制御装置。
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---|---|---|---|
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