JP2010011407A - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信装置と受信装置との間で中継装置を介して、複数のデータブロックを含む信号を送受信する場合に、高い通信効率を実現することができる無線通信方法及び装置を提供する。
【解決手段】送信装置から送信されたN(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを含む受信装置宛ての第1の無線信号を中継装置が受信して、データブロック毎に受信誤りの有無を検出し、中継装置が前記データブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を送信装置及び受信装置に送信し、前記応答信号を受けて送信装置が、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたM(MはN以下の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線信号を送信するとともに、中継装置が、前記N個のデータブロックのうち受信誤りの検出されなかった「N−M」個のデータブロックを含む第3の無線信号を送信し、受信装置が前記第2の無線信号と前記第3の無線信号を受信する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、無線通信方法及び装置に関する。
無線通信の特徴の1つに、送信装置が送信した無線信号が無線通信路を介して受信装置に到来する際に、当該無線通信の通信距離に応じて、送信された無線信号のエネルギーが減少(以降、伝搬損失と称する)することがある。このため、通信距離が長い場合などにおいては、受信装置に到来した無線信号のエネルギーが不足していることにより、正常に受信できない、または、伝送速度が低下するなどの影響が生じる場合がある。
上記した影響を回避する技術の1つに、中継(リレー)通信があげられる。これは、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間の無線通信を、第3の無線通信装置が中継するものであり、より具体的には、第1の無線通信装置が送信した無線信号は、一旦第3の無線通信装置により受信され、続いて、当該信号を第3の無線通信装置が送信し、第2の無線通信装置はこれを受信するものである。これにより、各通信装置間の通信距離が短縮されることとなり、結果として、上記した影響を低減し、第2の無線通信装置が受信に失敗する確率を低減することや、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間の無線通信の伝送速度の低下を防ぐことができる。
また、一般的な無線通信では、送信装置は、送信すべきデータに対して通信装置間の同期や無線通信路の推定に用いる既知信号などを付加して送信するが、このような信号は送信すべきデータとは無関係な信号であるために、通信効率、すなわち、単位時間あたりに通信可能なデータ量を低下させてしまうオーバヘッドとなる。したがって、オーバヘッドを低減させること、すなわち通信効率を向上させることも無線通信において重要な技術課題である。
ところで、近年、より高速な無線通信に対する要求に基づき通信速度の向上が目覚ましいが、通信速度が向上するとデータの送信に要する時間が相対的に短くなることから、結果として、相対的にオーバヘッド(のデータに対する割合)が増大してしまい、通信速度が向上したにもかかわらず、通信効率がさほど向上しないといった影響が生じてしまう。
上記した影響を回避する技術の1つに、複数の、誤り検出用の符号が付加されたデータ(以後データブロックと称する)を結合し、これに対して、上記した既知信号などを付加して送信する技術があげられる。これにより、データの送信に要する時間が相対的に長くなることから、結果として、上記した影響を低減し、通信効率を向上させることができる。
このように、リレー通信や、複数のデータブロックを結合した通信は、高速な無線通信を実現するうえで必要になる技術であるが、これら双方を加味した無線通信方法としては、送信装置が中継装置に複数のデータブロックを結合したデータを送信し、中継装置が、受信に成功したデータブロックのみを再度結合し、当該データを受信装置に送信する方法や、送信装置が中継装置並びに受信装置に対して複数のデータブロックを結合したデータを送信し、受信装置が中継装置に対してデータブロック単位の確認応答を返送し、中継装置が受信装置において受信に失敗したデータブロックのみを再度結合し、当該データを受信装置に送信する方法などが開示されており、これにより、リレー通信並びに複数のデータブロックを結合した通信双方の特徴を活かした、効率の高い無線通信が実現できるとされている(例えば特許文献1参照)。
上記した従来技術では、特に、中継装置が受信装置に対してデータを送信する際に、送信装置並びに受信装置間の無線通信が行われていないことから、必ずしも通信効率を最大限に高めているとは言えない。
また、送信装置並びに受信装置間の無線通信を、中継装置が受信装置に対してデータを送信する際に同時に活用することで、受信ダイバーシチを実現し通信の効率を向上させる技術がある(例えば特許文献2)が、当該技術では、これまで説明してきたような、送信データが複数のデータブロックを結合したデータであることまでは考慮されていない。
特開2004−15136号公報 特開2007−96433号公報
以上説明したように、従来は、送信装置と受信装置との間で中継装置を介して無線通信を行い、且つ、送信装置が複数のデータブロックを含む信号を送信する場合に、高い通信効率を実現することができないという問題点があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、送信装置と受信装置との間で中継装置を介して、複数のデータブロックを含む信号を送受信する場合に、高い通信効率を実現することができる無線通信方法及び装置を提供することを目的とする。
第1の無線通信装置(送信装置)が、N(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線通信装置(受信装置)宛ての第1の無線信号を送信し、
前記第1の無線信号を中継する第3の無線通信装置(中継装置)が前記第1の無線信号を受信して、データブロック毎に受信誤りの有無を検出し、
前記第3の無線通信装置が、前記データブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を前記第1の無線通信装置及び第2の無線通信装置に送信し、
前記応答信号を受けて前記第1の無線通信装置が、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたM(MはN以下の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線信号を送信するとともに、前記第3無線通信装置が、前記N個のデータブロックのうち受信誤りの検出されなかった「N−M」個のデータブロックを含む第3の無線信号を送信し、
前記第2の無線通信装置が、前記第2の無線信号と前記第3の無線信号を受信する。
送信装置と受信装置との間で中継装置を介して、複数のデータブロックを含む信号を送受信する場合に、高い通信効率を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示したものである。図1の無線通信システムは、第1の無線通信装置11、第2の無線通信装置12及び第3の無線通信装置13を含む。第1の無線通信装置11と第2無線通信装置12との間には第1の無線通信リンクが確立され、第1の無線通信装置11と第3無線通信装置13との間には第2の無線通信リンクが確立され、第2の無線通信装置12と第3無線通信装置13との間には第3の無線通信リンクが確立されている。
なお、図1では3台の無線通信装置により構成される例を示しているが、無線通信装置の数はこれに限られることなく、任意の数にて構成することが可能である。
図2は、本実施形態に係る無線通信方法を用いた図1の無線通信システムの処理動作を説明するためのシーケンス図である。
図2において、ステップS1では、まず、第1の無線通信装置11が、N(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを結合した第2の無線通信装置12宛てのデータ(Nブロックのデータ)を含む信号を送信する。ここで、N個のデータブロックのそれぞれには誤り検出符号(例えば、CRC符号など)が付加され、誤り検出符号の付加されているデータブロックを含む信号が送信される。
第3の無線通信装置13は、第1の無線通信装置11から送信されたNブロックのデータを含む信号を受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて誤り検出処理を行う。そして、ステップS2において、第3の無線通信装置13は、第1の無線通信装置11及び第2の無線通信装置12に対して、誤り検出処理により受信誤りの検出されたデータブロック、または、受信誤りの検出されなかった(受信に成功した)データブロックを、確認応答信号(以後ACKと称する)を用いて通知する。ここで、ステップS1で第1の無線通信装置11から送信され第3の無線通信装置13で受信されたN個のデータブロックのうち受信誤りの検出されたデータブロックがM(Mは、N以下の正の整数または「0」)個あるとする。
次にステップS3において、第3の無線通信装置13は、受信に成功した「N−M」個のデータブロック(誤り検出符号を付加されている各データブロック)を再度結合し、これを含む信号を第2の無線通信装置12に対して送信する。一方、第1の無線通信装置11も、ステップS2にて受信誤りと通知されたM個のデータブロック(誤り検出符号を付加されている各データブロック)を再度結合し、これを含む信号を第2の無線通信装置12に対して送信する。この際、詳細は後述するが、2つの無線通信装置11、13が同時に第2の無線通信装置12へデータを送信することから、当該データを多重する技術が別途必要になる。
第2の無線通信装置12は、ステップS3で第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13から送信された信号を受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて誤り検出処理を行う。そして、ステップS4において、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13から送信されたデータブロックのうち誤り検出処理により受信誤りの検出された(受信に失敗した)データブロック、誤りの検出されなかった(受信に成功した)データブロックを通知する確認応答信号(ACK)を、第1の無線通信装置11(または第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13)へ送信する。
次に図3を参照して、上記図2に示した処理動作の説明を補足する。図3において、ステップS1において、第1の無線通信装置11はN個のデータブロック(D1…DN)を結合したNブロックのデータを送信しているが、これを第3の無線通信装置13が受信したとき、2番目と4番目のデータブロック(D2及びD4)に受信誤りを検出している。したがって、第3の無線通信装置13は、ステップS2において、当該データブロック(D2及びD4)が受信誤りであることを第1の無線通信装置11及び第2の無線通信装置12に対してACKを用いて通知することになる。
この場合、ステップS3において、第3の無線通信装置13は、受信誤りを生じたデータブロック(D2及びD4)を除く「N−2」個のデータブロックを再度結合して、これを第2の無線通信装置12へ送信する。また、第1の無線通信装置11は、ステップS2で受信誤りと通知された2個のデータブロック(D2及びD4)を結合して、これを第2の無線通信装置12へ送信する。なお、図3では、無線通信装置間の同期や無線通信路の推定に用いる既知信号などをHとして記載している。
図4は、本実施形態に係る他の無線通信方法を用いた図1の無線通信システムの処理動作を説明するためのシーケンス図である。
図4のステップS1において、第1の無線通信装置11が、結合されたN個のデータブロックを送信すると、これは第3の無線通信装置13で受信されるとともに第2の無線通信装置12でも受信される。
第2の無線通信装置12はNブロックのデータを受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて受信誤りを検出し、受信誤りの検出されたデータブロックまたは受信誤りが検出されなかった(受信に成功した)データブロック(およびまたはその識別子)を記憶する。
また、図2と同様、第3の無線通信装置13は、Nブロックのデータを受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて受信誤りを検出する。そして、ステップS2において、第3の無線通信装置13は、第1の無線通信装置11及び第2の無線通信装置12に対して、受信誤りの検出されたデータブロック、または、誤りの検出されなかった(受信に成功した)データブロックを、確認応答信号(ACK)を用いて通知する。
図2と同様、ステップS3では、第3の無線通信装置13は、受信に成功した「N−M」個のデータブロックを再度結合して、これを第2の無線通信装置12に対して送信する。また、第1の無線通信装置11は、ステップS2にて受信誤りと通知されたM個のデータブロックを再度結合して、これを第2の無線通信装置12に対して送信する。
第2の無線通信装置12は、ステップS3で第1の無線通信装置11から送信されたデータと、第3の無線通信装置13から送信されたデータを受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて受信誤りの有無を検出する。そして、第2の無線通信装置12は、ステップS1で受信したときに受信誤りが検出され、且つステップS3で受信したときにも受信誤りが検出されたデータブロックを受信誤り有りの(受信に失敗した)データブロックとし、ステップS1とステップS3のうちの少なくとも一方で受信に成功したデータブロックを受信誤り無しの(受信に成功した)データブロックとする。そして、このデータブロック毎の受信誤りの有無を通知するACKを、第1の無線通信装置11(または第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13)へ送信する。
図5は、本実施形態に係る無線通信装置(例えば、図1の第1の無線通信装置11、第2の無線通信装置12、及び第3の無線通信装置13)の主要部の構成例を示したもので、制御部101、誤り検出符号付加部102、符号化部103、変調部104、D/A変換部105、送信処理部106、アンテナ107、受信処理部108、A/D変換部109、復調部110、復号部111、誤り検出部112を含む。また、制御部101は、分割部101a、結合部101b、データ記憶部101c、誤り記憶部101dを含む。
制御部101は、送信すべきデータを誤り検出符号付加部102に入力する。誤り検出符号付加部102は、入力されたデータに対して、CRC符号に代表される所定の誤り検出符号を付加し、これを符号化部103に入力する。符号化部103は、入力されたデータに対して、所定の符号化方式及び符号化率に従って誤り訂正符号化を行い、その結果得られた符号化データを変調部104へ入力する。変調部104は入力された符号化データに対して、所定の変調方式に従って変調を行い、送信信号を生成する。この送信信号はD/A変換部105に入力されて、デジタル信号からアナログ信号に変換される。D/A変換部105から出力された送信アナログ信号は、送信処理部106に入力する。送信処理部106は、入力された送信アナログ信号に対して、直交変調、アップコンバート、帯域制限、電力増幅等の所定の送信処理を行って無線信号を生成し、当該無線信号はアンテナ107により送信される。
また、アンテナ107で受信された無線信号は受信処理部108に入力され、受信処理部108は、入力された無線信号に対して、電力増幅、帯域制限、ダウンコンバート、直交復調等の所定の受信処理を行い、受信アナログ信号を生成してA/D変換部109へ入力する。A/D変換部109は、入力された受信アナログ信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して受信信号を生成し、この受信信号を復調部110へ入力する。復調部110は、入力された受信信号に対して上記変調処理に対応する復調処理を行い、その結果得られた符号化受信データを復号部111へ入力する。復号部111は、入力された符号化受信データに対して、所定の符号化方式及び符号化率に従って復号処理を行い、受信データとして誤り検出部112へ入力する。誤り検出部112は、入力された受信データに対して誤り検出を行い、誤り検出結果を制御部101へ通知するとともに誤りなく受信されたデータを制御部101へ入力する。
次に、図2及び図4のステップS3で、第1の無線通信装置11が(第3の無線通信装置13で受信誤りの検出された)M個のデータブロックを送信し、第3の無線通信装置13が(受信誤りの検出されなかった)「N−M」個のデータブロックを送信する方法(多重送信方法)について説明する。
図6に示す多重送信方法は、無線通信方式がOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と称されるマルチキャリア無線通信方式である場合に好適である。
なお、ここでは、ステップS1で第1の無線通信装置11から送信されるD1〜DNのN個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13において、D2、D4の(M=)2個のデータブロックに受信誤りが検出された場合を例にとり説明する。
図6に示す多重送信方法は、ステップS3での通信に用いるサブキャリアが、第1の無線通信装置11と第3の無線通信装置13とで重複しないように、第1の無線通信装置11と第3の無線通信装置13がそれぞれ異なるサブキャリアをステップS3での通信に用いることで多重されている。
図6(a)に示す第1の多重送信方法の例では、第1の無線通信装置11は、送信すべきM(ここでは例えば「2」)個のデータブロックを最も高次の(周波数の最も高い)サブキャリアから順にM個のサブキャリアを用いて送信し、第3の無線通信装置13は、送信すべき「N−M」(ここでは例えば「N−2」)個のデータブロックを最も低次の(周波数の最も低い)サブキャリアから順に「N−M」個のサブキャリアを用いて送信することで、特に新たな制御を加えることなく多重することができる。
また、図6(b)に示す第2の多重送信方法の例では、N個のデータブロックを送信するサブキャリアがそれぞれ予め定められている場合である。すなわち、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれが、予めデータブロック毎に定められたサブキャリアを用いることで、特に新たな制御を加えることなく多重することが可能である。
なお、上記したような予め定められた所定の規則にしたがいステップS3での通信に用いるサブキャリアを決定するだけでなく、例えば、ステップS3の前に、第1の無線通信装置11が第3の無線通信装置13に対して、ステップS3での通信に用いるサブキャリアを通知するなどの方法でも実現することが可能である。この場合、第1の無線通信装置11は比較的良好な品質のサブキャリアを選択することが可能になる効果を享受できる。
次に図7を参照して、図6に示した第1及び第2の多重送信方法の説明を補足する。図7では、無線通信装置間の同期に用いる既知信号をH1、無線通信路の推定に用いる既知信号をH2と表している。
図7(a)は、図6(a)の第1の多重送信方法に好適な既知信号の送信方法である。図7(a)では、まず、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれは、例えば全てのサブキャリアを用いて同一の同期用の既知信号(H1)を送信し、続いて、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれは、引き続きデータを送信する際に用いる図6(a)に示したサブキャリアにて伝送路推定用の信号(H2)を送信する。
すなわち、第1の無線通信装置11は、同期用の既知信号(H1)を送信した後、高次のM個のサブキャリアを用いて伝送路推定用の信号(H2)を送信し、第3の無線通信装置13は、同期用の既知信号(H1)を送信した後、低次の「N-M」個のサブキャリアを用いて伝送路推定用の信号(H2)を送信する。
図7(b)は、図6(b)の第2の多重送信方法に好適な既知信号の送信方法である。
図7(b)では、図7(a)と同様に、まず、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれは、同一の同期用の既知信号(H1)を送信する。続いて、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれは、全てのサブキャリアを用いて伝送路推定用の信号(H2)を送信するが、この際、それぞれの無線通信装置が送信する信号が直交するように送信する。直交させる方法としては、例えば、第1及び第3の無線通信装置のうちのいずれか一方の無線通信装置(図7の例では第1の無線通信装置11)は、2つの連続するサブキャリアのうちのいずれか一方の信号の符号を反転させることで実現することができる。
なお、同期用の既知信号(H1)については、第1及び第3の無線通信装置のうちのいずれか一方の無線通信装置より送信する方法でも構わない。この場合、第2の無線通信装置12における当該信号の受信エネルギーを勘案して、第3の無線通信装置13から同期用の既知信号を送信することが好ましい。
ステップS3で用いる他の多重送信方法を図8に示す。図8では、無線通信方式がCDMA(Code Division Multiple Access)と称される方式である場合に好適である。
ここでも、図6と同様、ステップS1で第1の無線通信装置11から送信されるD1〜DNのN個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13において、D2、D4の(M=)2個のデータブロックに受信誤りが検出された場合を例にとり説明する。
図8に示す多重送信方法は、第1の無線通信装置11と第3の無線通信装置13とで重複しないように、データブロック毎に異なる符号を用いて多重されている。
図8(a)に示す第3の多重送信方法の例では、ステップ1で送信されたN個のデータブロック用と既知信号用の異なる複数の符号(例えばここでは1次〜「N+2」次の符号)のうち、第1の無線通信装置11は、M個のデータブロックを送信するために、最も高次の符号から順にM(例えば「2」)個のデータブロック用と既知信号用とに「2+1=3」個の符号を用いる。また、第3の無線通信装置13は、「N-M」個のデータブロックを送信するために、最も低次の符号から順に「N-M」個のデータブロック用と既知信号用とに、「N-2+1」個の符号を用いる。
このように、第3の多重送信方法では、第1及び第3の無線通信装置において、重複しないように、各データブロックの送信に用いる符号を選択する。
また、図8(b)に示す第4の多重送信方法では、N個のデータブロック及び各既知信号に対し、予め符号が定められている場合である。すなわち、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のそれぞれが、予めデータブロック毎に定められた符号を用いることで、特に新たな制御を加えることなく多重することが可能である。
ステップS3で用いるさらに他の多重送信方法を図9に示す。図9に示す第5の多重送信方法では、無線通信方式が、TDMA(Time Division Multiple Access)と称される方式である場合に好適である。
ここでも、図6と同様、ステップS1で第1の無線通信装置11から送信されるD1〜DNのN個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13において、D2、D4の(M=)2個のデータブロックに受信誤りが検出された場合を例にとり説明する。
図9の第5の多重送信方法は、第1の無線通信装置11と第3の無線通信装置13とが、予め定められた順序にて(図9では第3の無線通信装置13から)順に送信することで、特に新たな制御を加えることなく多重することができる。この際、第1の無線通信装置11は、第3の無線通信装置13がステップ3にて送信するデータブロック数Mに応じて送信を開始するタイミングを決定することとなるが、相互の信号が干渉することを避けるために、当該タイミングに対してさらに所定のオフセット(図9ではΔTと表している)が経過した後に送信を開始することが好ましい。
次に、図10〜図12を参照して、第1の無線通信装置11、第2の無線通信装置12、及び第3の無線通信装置13の構成及び動作についてさらに説明を加える。なお、以降の説明では、ステップ3における第1の無線通信装置11と第3の無線通信装置13とは、図6に示した第1または第2の多重送信方法を用いる場合を例にとり説明する。
なお、図10〜図12では、図5に示した無線通信装置の主要部の構成をより詳細に示したもので、図5に示した構成に、マルチキャリア変調部202、マルチキャリア復調部211、既知信号生成部202、同期部213、伝送路推定部214がさらに追加されている。
マルチキャリア変調部201は、変調部104から入力された送信信号に対して、例えば逆高速フーリエ変換(IFFT)などを用いてマルチキャリア変調を行い、マルチキャリア送信信号を生成して、D/A変換部105に入力する。
マルチキャリア復調部211は、A/D変換部109より入力されたマルチキャリア受信信号に対して、例えば高速フーリエ変換(FFT)などを用いてマルチキャリア復調を行い、受信信号を生成して、復調部110へ入力する。
既知信号生成部202は、無線通信装置間の同期や無線伝送路の推定に用いるために予め定められたフォーマット及び信号波形の既知信号を生成する。同期用の既知信号はD/A変換部105に入力され、伝送路推定用の既知信号はマルチキャリア変調部201に入力される。
同期部213は、A/D変換部109より入力されたマルチキャリア受信信号の、特に同期用の既知信号を用いて、以降の処理の適切なタイミングを決定し、当該タイミングをマルチキャリア復調部211に通知する。伝送路推定部214は、マルチキャリア復調部211より入力された受信信号の、特に伝送路推定用の既知信号を用いて、無線通信路によるひずみを推定し、結果を復調部110に通知する。
次に、図2における第1の無線通信装置11の動作について、図10及び図2を参照して説明する。
ステップS1:上位レイヤから、送信すべきデータが分割部101aに入力される。分割部101aは、上位レイヤから入力されたデータを、予め定められたデータ長単位に分割して、複数の(例えば、N個の)データブロックを生成する。分割部101aは、各データブロックを誤り検出符号付加部102に入力するとともに、データ記憶部101cに記憶する。誤り検出符号付加部102は、入力された各データブロックに誤り検出符号を付加し、これを符号化部103へ入力する。誤り検出符号がそれぞれ付加されたN個のデータブロックは、符号化部103から送信処理部106までの各構成部を経由して、アンテナ107から第3の無線通信装置13へ送信される。
ステップS2:前述したように、第3の無線通信装置13は、N個のデータブロックを含む信号を受信すると、各データブロックの誤り検出符号を用いて誤り検出処理を行い、N個のデータブロック(例えばD1…DN)のうち受信誤りの検出されたM個のデータブロックを通知するためのACKが第1の無線通信装置11及び第2の無線通信装置12へ送信される。
第3の無線通信装置13から送信されたACKが、第1の無線通信装置11のアンテナ107で受信され、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、及び復号部111を経由して、誤り検出部112で受信誤りが検出されなければ、当該ACKには、ステップS1で第3の無線通信装置13が受信したN個のデータブロックのうち、受信誤りの検出されたM個のデータブロックはどれであるか(または、受信に成功したデータブロックはどれであるか)を示す識別情報(例えば、データブロックのシーケンス番号)が含まれている。制御部101は、この情報を誤り記憶部101dに記憶する。
ステップS3:ステップS2で誤り記憶部101dに記憶された情報を参照して、第1の無線通信装置11の制御部101は、データ記憶部101cに記憶されているN個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信誤りの検出されたM個のデータブロックを読み出す。そして読み出された各データブロックを誤り検出符号付加部102に入力する。
誤り検出符号付加部102は、入力された各データブロックに誤り検出符号を付加し、これを符号化部103へ入力する。誤り検出符号がそれぞれ付加されたM個のデータブロックは、符号化部103から送信処理部106までの各構成部を経由して、アンテナ107から第2の無線通信装置12へ送信される。
なお、ステップS3では、第1の無線通信装置11から送信するM個のデータブロックを含む信号と第3の無線通信装置13が送信する信号とが多重されるように、第1の無線通信装置11の制御部101は、例えば、図6(a)または(b)に示した多重送信方法を用いて、マルチキャリア変調部201でM個のデータブロックを送信するサブキャリアを選択する。
ステップS4:ステップS3で、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13から送信されるデータブロックに対し、第2の無線通信装置12からACKが送信されるので、このACKをアンテナ107で受信し、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、復号部111、及び誤り検出部112において受信処理する。
次に、図2における第2の無線通信装置12の動作について、図11及び図2、図3を参照して説明する。
ステップS1:第1の無線通信装置11からN個のデータブロックを含む信号が送信されるが、図3に示したように、これは、第2の無線通信装置12においても受信できる。この第1の無線通信装置11から送信されたN個のデータブロックを第2の無線通信装置12が受信する場合、前述したように、アンテナ107、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、復号部111、及び誤り検出部112で受信処理される。このとき、受信されたN個のデータブロックのうち、誤り検出部112で受信誤りの検出されたデータブロックについては、そのデータブロックに関する情報を誤り記憶部101dに記憶するとともに、受信誤りなく受信されたデータブロックはデータ記憶部101cに記憶する。例えば、受信すべきN個のデータブロックのうち、受信誤りなく受信されたデータブロックに含まれる該データブロックの識別情報(例えばシーケンス番号)から、受信誤りの検出されたデータブロックがどれであるかがわかるので、この識別情報を誤り記憶部101dに記憶する。
ステップS2:第3の無線通信装置13から送信されたACKを、第2の無線通信装置12のアンテナ107、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、復号部111、及び誤り検出部112を通じて、誤りなく受信できた場合、当該ACKには、ステップS1で第3の無線通信装置13が受信したN個のデータブロックのうち、受信誤りの検出されたM個のデータブロックはどれであるか(または、受信に成功したデータブロックはどれであるか)を示す情報(例えば受信に成功したデータブロックの識別情報)が含まれているため、これを誤り記憶部101dに記憶する。
ステップS3:第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13からは、図6(a)または(b)に示した多重送信方法を用いて、データブロックを含む信号が送信されてくるので、第2の無線通信装置12は、この信号をアンテナ107、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、復号部111、及び誤り検出部112を用いて受信する。
受信された信号は、例えば、図6(a)または(b)に示した多重送信方法にしたがい多重されている。そこで、制御部101は、ステップS2で誤り記憶部101dに記憶した情報(第3の無線通信装置13で受信誤りの検出されたデータブロックの識別情報)に基づき、受信したデータブロック毎に、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13のうちどの無線通信装置から送信されたデータブロックであるかを判定する。すなわち、ステップS3で受信されたデータブロックのうち、ステップS2で第3の無線通信装置13で受信誤りの検出されたデータブロックは、第1の無線通信装置11から送信されたデータブロックであると判定し、第3の無線通信装置13で受信誤りの検出されなかったデータブロックは第3の無線通信装置13から送信されたデータブロックであると判定する。
制御部101は、ステップS3で受信したデータブロックのうち誤り検出部112で受信誤りの検出されたデータブロックに関する情報(例えば受信誤りの検出されたデータブロックの識別情報)を、誤り記憶部101dに記憶する。または、図4に示すように、ステップS1で受信されたデータブロックのうち受信誤りが検出されたデータブロックの識別情報が誤り記憶部101dに記憶されている場合には、ステップS3で受信したときに受信誤りが検出され、且つステップS1で受信したときにも受信誤りが検出されたデータブロックに関する情報(識別情報)を誤り記憶部101dに記憶する。
また、制御部101は、ステップS1とステップS3のうちの少なくとも一方で受信に成功した(受信誤りの検出されなかった)データブロックを結合部101bに渡す。結合部101bは、誤りなく受信されたデータブロックを結合し、上位レイヤで出力する。
ステップS4:制御部101は、誤り記憶部101dに記憶されている、ステップS1で受信したときに受信誤りが検出され、且つステップS3で受信したときにも受信誤りが検出されたデータブロックに関する情報を参照し、ステップS1及びステップS3で誤りなく受信することができなかったデータブロック(及びまたは、ステップS1及びステップS3のうちの少なくとも一方で受信に成功したデータブロック)を通知するためのACKを、誤り検出符号付加部102、符号化部103、変調部104,マルチキャリア変調部201、D/A変換部105,送信処理部106、アンテナ107を通じて、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13へ送信する。
次に、図2における第3の無線通信装置13の動作について、図12及び図2、図3を参照して説明する。
ステップS1:第1の無線通信装置11からN個のデータブロックを含む信号が送信されると、第3の無線通信装置13は、この信号に対し、アンテナ107、受信処理部108、A/D変換部109、マルチキャリア復調部211、復調部110、復号部111、及び誤り検出部112で受信処理する。このとき、受信されたN個のデータブロックのうち、誤り検出部112で受信誤りの検出されたデータブロックについては、そのデータブロックに関する情報を誤り記憶部101dに記憶するとともに、受信誤りなく受信されたデータブロックはデータ記憶部101cに記憶する。例えば、受信すべきN個のデータブロックのうち、受信誤りなく受信されたデータブロックに含まれる該データブロックの識別情報(例えばシーケンス番号)から、受信誤りの検出されたデータブロックがどれであるかがわかるので、この識別情報を誤り記憶部101dに記憶する。
ステップS2:第3の無線通信装置13の制御部101は、誤り記憶部101dに記憶されている情報を参照して、N個のデータブロック(例えばD1…DN)のうち受信誤りの検出されたM個のデータブロックはどれであるかを通知するためのACKを、誤り検出符号付加部102、符号化部103、変調部104,マルチキャリア変調部201、D/A変換部105、送信処理部106、アンテナ107を通じて、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13へ送信する。
ステップS3:ステップS2で誤りなく受信された「N-M」個のデータブロックをデータ記憶部101dから読み出す。そして読み出された各データブロックを誤り検出符号付加部102に入力する。
誤り検出符号付加部102は、入力された各データブロックに誤り検出符号を付加し、これを符号化部103へ入力する。誤り検出符号がそれぞれ付加された「N-M」個のデータブロックは、符号化部103から送信処理部106を経由して、アンテナ107から第2の無線通信装置12へ送信される。
なお、ステップS3では、第1の無線通信装置11から送信するM個のデータブロックを含む信号と第3の無線通信装置13が送信する信号とが多重されるように、第3の無線通信装置13の制御部101は、例えば、図6(a)または(b)に示した多重送信方法を用いて、マルチキャリア変調部201で「N-M」個のデータブロックを送信するサブキャリアを選択する。
ステップS4:第2の無線通信装置12により送信されたACKを、前述したように受信する。
次に図13を参照して伝搬損失について説明する。
図13(a)は、第1の無線通信装置11及び第3の無線通信装置13が、全てのサブキャリアを用いて、且つ、1サブキャリアあたり一定の送信電力で送信した場合に、第2の無線通信装置12における各サブキャリアあたりの受信電力を示したものである。一般的に、第3の無線通信装置13は、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との通信を中継するものであることから、図13(a)に示すように、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との間の通信距離は、第3の無線通信装置13と第2の無線通信装置との間の通信距離よりも長くなる。無線信号の伝搬損失は通信距離が長くなるほど大きくなるものであり、第2の無線通信装置12におけるサブキャリアあたりの受信電力は、第3の無線通信装置13から送信された信号よりも、第1の無線通信装置11から送信された信号の方が小さくなる。
図13(b)は、図13(a)を用いて説明した伝搬損失の特徴を勘案し、これまで説明してきた無線通信方法及び装置の動作例に照らし合わせたものである。結果として、ステップS3において、異なるサブキャリアを用いて多重された第1の無線通信装置11が送信した信号と第3の無線通信装置13が送信した信号との間には、第2の無線通信装置12がこれを受信する際、サブキャリアあたりの受信電力に差が生じることとなる。より具体的には、第3の無線通信装置13から送信されたサブキャリアよりも、第1の無線通信装置11から送信されたサブキャリアの方が受信電力が小さくなる。
そこで、ステップS3での多重送信を行う場合、図14に示すように、第1の無線通信装置11が、第3の無線通信装置13が受信に失敗したM個のデータブロックを送信する際に、1サブキャリアあたりの送信電力を(第1の無線通信装置11がステップS1でN個のデータブロックを送信する際に1データブロック(1サブキャリア)当たりに用いる送信電力Pdよりも)Δp増加させて送信する。この結果、ステップS3において、異なるサブキャリアを用いて多重された第1の無線通信装置11が送信した信号と第3の無線通信装置13が送信した信号を第2の無線通信装置12が受信する際、その受信電力の差を抑えることができ、これにより、ステップS3における第1の無線通信装置11から第2の無線通信装置12への通信に関し、データブロックの受信に失敗する確率を低減することができる。なお、このような送信電力の制御方法については後述する。
図14に示したような送信電力制御を行うための第1の無線通信装置11の構成例を図15に示す。なお、図15において、図10と同一部分には同一符号を付し、異なる部分について説明する。すなわち、図15の送信系には、電力制御部301が追加されている。
電力制御部301は、マルチキャリア変調部201から入力されたマルチキャリア送信信号に対して、制御部101から通知された電力制御パラメータPnに従って、当該マルチキャリア送信信号の送信電力を増加させ、D/A変換部105に入力する。
なお、図15の例では、電力制御部301は、マルチキャリア変調部201とD/A変換部105の間に配置されているが、本発明の実施形態では、変調部104とマルチキャリア変調部201の間に配置されても構わない。この場合も、上記したように、制御部101から通知された電力制御パラメータPnに従って、変調部104から入力された送信信号の送信電力を増加させ、マルチキャリア変調部201に入力するよう動作する。
図16は、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101の電力制御パラメータPnの決定方法を説明するためのフローチャートである。以下、図16を参照して、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101の送信電力制御について説明する。
ステップS1で、第1の無線通信装置11がN個のデータブロックを送信する際、1サブキャリア(1データブロック)当たりの送信電力がPdであったとする。このときステップS3で、N個のデータブロックのうちM個のデータブロックを送信する場合、送信データブロック数がM/Nになったので、使用しないサブキャリア分の送信電力を、このM個のデータブロックを送信するために用いることを考える。すなわち、1データブロック当たりの送信電力をN/M倍にしても、M個のデータブロックを送信する際に用いる送信電力の総計は、ステップS1でN個のデータブロックを送信する場合の送信電力の総計とほぼ同じになる。
ステップS3において制御部101は、前述したように、誤り記憶部101dに記憶されている情報から、N個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロック数がいくつあるかを調べる(ステップS310)。例えば、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロックがM個あったとする。
続いて、制御部101は、ステップS1でN個のデータブロックを送信したときに用いた1サブキャリア当たりの送信電力Pdに対し、ステップS3でM個のデータブロックを送信する際に用いる1サブキャリア当たりの送信電力の倍率ΔPを計算する。ここでは、ΔPとしてINT(N/M)を算出する(ステップS320)。なお、Nは、ステップS1において第1の無線通信装置11が送信したデータブロック数である。また、INT(x)は、xを超えない最大の整数を表している。
次に、Pn=Pd×ΔPにより、電力制御パラメータPnを決定し(ステップS330)、これを電力制御部301へ通知する(ステップS340)。
なお、以上のようにして求めた送信電力Pnは、図14に示したように、第1の無線通信装置11がステップS1でN個のデータブロックを送信する際に1データブロック(1サブキャリア)当たりに用いる送信電力PdよりもΔpだけ大きい。
このように、図16では、ステップS3でM個のデータブロックを送信する際に用いる送信電力の総計と、ステップS1でN個のデータブロックを送信する場合の送信電力の総計とがほぼ同じになるように、M個のデータブロックを送信する際の1サブキャリア当たりの送信電電力を増加させる。
以下、図16に示した電力制御方法のバリエーションを説明する。
図17は、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101の電力制御パラメータPnの他の決定方法を説明するためのフローチャートである。以下、図17を参照して、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101の他の送信電力制御について説明する。なお、図16と同一部分には同一符号を付している。
ステップS3において制御部101は、前述したように、誤り記憶部101dに記憶されている情報から、N個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロック数がいくつあるかを調べる(ステップS310)。例えば、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロックがM個あったとする。このMを予め定められた閾値(Mth)と比較し、M≧Mthである場合には(ステップS311)、ステップS312へ進み、M=Mthとする(ステップS312)。M<Mthの場合には(ステップS311)、Mは変更せずに、ステップS320へ進む。なお、閾値Mthは、第1の無線通信装置11が、ステップS3において送信可能なデータブロック数の上限値であり、本実施形態では、第1の無線通信装置は、ステップS3において、ステップS1において第3の無線通信装置13が受信に失敗した全てのデータブロックを送信するのではなく、閾値Mth以下のデータブロック数を送信するよう動作する。
送信するブロック数Mを決定した後、ステップS320へ進み、図16と同様、制御部101は、ΔPとしてINT(N/M)を算出する(ステップS320)。次に、Pn=Pd×ΔPにより、電力制御パラメータPnを決定し(ステップS330)、これを電力制御部301へ通知する(ステップS340)。
図18は、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101の電力制御パラメータPnのさらに他の決定方法を説明するためのフローチャートである。以下、図18を参照して、ステップS3における第1の無線通信装置11の制御部101のさらに他の送信電力制御について説明する。なお、図16と同一部分には同一符号を付している。
ステップS3において制御部101は、前述したように、誤り記憶部101dに記憶されている情報から、N個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロック数がいくつあるかを調べる(ステップS310)。例えば、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロックがM個あったとする。
ここでは、第1の無線通信装置11が、ステップS3において送信可能なデータブロック数の上限値を、予め定められた正の整数Lを用いて、INT(N/L)と表す。
ステップS313へ進み、MをINT(N/L)と比較し、M≧INT(N/L)である場合には(ステップS313)、ステップS314へ進み、M=INT(N/L)とする(ステップS314)。M<INT(N/L)の場合には(ステップS313)、Mは変更せずにステップS320へ進む。
本実施形態では、第1の無線通信装置11は、ステップS3において、ステップS1において第3の無線通信装置13が受信に失敗した全てのデータブロックを送信するのではなく、INT(N/L)以下のデータブロック数を送信するよう動作する。
送信するブロック数Mを決定した後、ステップS320へ進み、図16と同様、制御部101は、ΔPとしてINT(N/M)を算出する(ステップS320)。次に、Pn=Pd×ΔPにより、電力制御パラメータPnを決定し(ステップS330)、これを電力制御部301へ通知する(ステップS340)。
次に、第1の無線通信装置11の他の構成例について、図19を参照して説明する。なお、図19において、図15と同一部分には同一符号を付し、異なる部分について説明する。すなわち、図19では、制御部101に、伝送路状態記憶部101eが追加されている。
この場合、伝送路推定部214は、特に前回ステップS4で第2の無線通信装置12から送信されたACKを用いて、第2の無線通信装置12と第1の無線通信装置11との間の伝送路状態の推定値として、例えば、受信信号電力対雑音電力比(SNR)を算出する。算出された受信信号電力対雑音電力比(SNR)を伝送路状態記憶部101eに記憶される。
図20は、図19に示した構成の第1の無線通信装置11の制御部101が、ステップS3で実施する送信電力制御を説明するためのフローチャートであり、以下、図20を参照して、上記伝送路状態の推定値を用いて送信電力制御を行う場合について説明する。なお、図20において図17と同一部分には同一符号を付している。
ステップS3において制御部101は、前述したように、誤り記憶部101dに記憶されている情報から、N個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロック数がいくつあるかを調べる(ステップS310)。例えば、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロックがM個あったとする。さらに、制御部101は、伝送路状態記憶部101eに記憶されている第2の無線通信装置12と第1の無線通信装置11との間の伝送路状態の推定値(SNR)を読み出す(ステップS315a)。
制御部101は、この読み出されたSNRと予め定められた閾値(SNRth)とを比較し(ステップS315b)、第2の無線通信装置12へ送信可能なデータブロック数の上限値を表す閾値MthをMth1と、Mth2とのうちのいずれか一方に決定する。なお、Mth1>Mth2である。すなわち、SNR≧SNRthである場合にはステップS315cへ進み、Mth=Mth1とし、ブロック数の閾値を大きくする(ステップS315c)。一方、SNR<SNRthである場合にはステップS315dへ進み、Mth=Mth2とし、ブロック数の閾値を小さくする(ステップS315d)。
次に、ステップS315eへ進み、ステップS310で得られた値Mと、上記のように決定されたその閾値Mthとを比較し、M≧Mthである場合にはステップS315fへ進み、M=Mthとし(ステップS315f)、M<Mthである場合にはMを変更しない。
このように、第1の無線通信装置11は、ステップS3において、ステップS1で第3の無線通信装置13が受信に失敗した全てのデータブロックを送信するのではなく、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との間の伝送路状態に応じて定められた閾値Mth以下のデータブロック数を送信するよう動作する。
なお、図20では、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との間の伝送路状態が良好であるほど、閾値Mthが増加するので、第1の無線通信装置11がステップS3で送信可能なデータブロック数を増加させることできる。
送信するブロック数Mを決定した後の処理ステップS320〜ステップS340は、図17等と同様である。
図21は、図19に示した構成の第1の無線通信装置11の制御部101が、ステップS3で実施される他の送信電力制御を説明するためのフローチャートである。以下、図21を参照して、ステップS3における図10の制御部101の他の送信電力制御について説明する。なお、図21において、図18、図20と同一部分には同一符号を付している。
ステップS3において制御部101は、前述したように、誤り記憶部101dに記憶されている情報から、N個のデータブロックのうち、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロック数がいくつあるかを調べる(ステップS310)。例えば、第3の無線通信装置13で受信に失敗したデータブロックがM個あったとする。さらに、制御部101は、伝送路状態記憶部101eに記憶されている第2の無線通信装置12と第1の無線通信装置11との間の伝送路状態の推定値(SNR)を読み出す(ステップS315a)。
ここでは、第1の無線通信装置11が、ステップS3において送信可能なデータブロック数の上限値を、予め定められた正の整数Lを用いて、INT(N/L)と表すが、このLの値を、第2の無線通信装置12と第1の無線通信装置11との間の伝送路状態の推定値(SNR)の善し悪しに応じて決定する。
制御部101は、この読み出されたSNRと予め定められた閾値(SNRth)とを比較し(ステップS315b)、第1の無線通信装置11が、ステップS3において送信可能なデータブロック数の上限値INT(N/L)を決定するために用いる正の整数値Lを、L1とL2とのうちのいずれか一方に決定する。なお、L1<L2ある。すなわち、SNR≧SNRthである場合にはステップS316aへ進み、L=L1とし、Lの値を小さくして、INT(N/L)の値を大きくする(ステップS316a)。一方、SNR<SNRthである場合にはステップS316bへ進み、L=L2とし、Lの値を大きくして、INT(N/L)の値を小さくする(ステップS316b)。
次に、ステップS316cへ進み、ステップS310で得られた値Mと、Nと上記のように決定されたLとから得られる値INT(N/L)とを比較し、M≧INT(N/L)である場合には、ステップS316dへ進み、M=INT(N/L)とし(ステップS316d)、M<INT(N/L)の場合にはMは変更しない。
このように、第1の無線通信装置11は、ステップS3において、ステップS1で第3の無線通信装置13が受信に失敗した全てのデータブロックを送信するのではなくINT(N/L)以下のデータブロック数を送信するよう動作する。
また、図21では図20と同様、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との間の伝送路状態が良好であるほど、上記した第1の無線通信装置11がステップS3において送信可能なデータブロック数を増加させることとなる。
送信するブロック数Mを決定した後の処理ステップS320〜ステップS340は、図18等と同様である。
以上説明したように、上記実施形態によれば、第1の無線通信装置11(送信装置)が第2の無線通信装置12(受信装置)宛ての複数の(N個の)データブロックを含む信号を送信し、これを、第3の無線通信装置13(中継装置)が中継するシステムにおいて、第1の無線通信装置11は、第3の無線通信装置13が受信に失敗したM個のデータブロックを含む信号を送信するとともに、第3の無線通信装置13は、受信に成功した「N−M」個のデータブロックを含む信号を送信することにより、高い通信効率を実現することが可能となる。
さらに、第1の無線通信装置11は、第3の無線通信装置13で受信に失敗したM個のデータブロックを再送する際、送信するデータブロック数がN個からM個に減少した分送信電力を増加させることで、第1の無線通信装置11と第2の無線通信装置12との間の無線通信におけるデータ誤り率を低減させることができる。これにより、従来技術では中継することができなかったデータブロックも第2の無線通信装置12が正常に受信できる確率が高まることから、結果として、より高い通信効率を実現することが可能となる。
なお、上記実施形態では、N個のデータブロックのうち第3の無線通信装置13で受信に失敗したM個のデータブロックを第1の無線通信装置11が第2の無線通信装置12へ送信する際(ステップS3)、1サブキャリア当たりの送信電力をΔpだけ上げて送信する場合を説明した。この場合に限らず、さらに、第3の無線通信装置13も、図22に示すように、第3の無線通信装置13で受信に成功した「N−M」個のデータブロックを送信する際に(ステップS3)、1サブキャリア当たりの送信電力を増加して送信するようにしてもよい。
この場合の第3の無線通信装置13の構成は、図19と同様である。また、送信電力の増加量Δp´は、ステップS1において、第1の無線通信装置11が送信したデータブロック数Nと、同じくステップS1において受信に成功したデータブロック数(N−M)に応じて決定される。
例えば、第3の無線通信装置13の制御部101は、(第1の無線通信装置11がステップS1でN個のデータブロックを送信したときに用いたのと同じ)1サブキャリア当たりの送信電力Pdに対し、ステップS3で第3の無線通信装置13が「N−M」個のデータブロックを送信する際に用いる1サブキャリア当たりの送信電力の倍率ΔP´として、INT(N/(N−M))を算出する。そして、Pn´=Pd×ΔP´により、電力制御パラメータPn´を決定し、これを電力制御部301へ通知する。
第3の無線通信装置13でΔP´を算出する方法は、図16〜図18と同様である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係る無線通信システム全体の構成例を示す図。 図1の無線通信システムの処理動作を説明するためのシーケンス図。 図2の処理動作をより具体的に説明するための図。 図1の無線通信システムの他の処理動作を説明するためのシーケンス図。 第1乃至第3の無線通信装置の主要部の構成例を示した図。 第1の多重送信方法(a)と、第2の多重送信方法(b)を説明するための図。 図6に示した第1及び第2の多重送信方法を説明するための図。 第3の多重送信方法(a)と、第2の多重送信方法(b)を説明するための図。 第5の多重送信方法を説明するための図。 第1の無線通信装置の動作を説明するための第1の無線通信装置のより詳細な構成例を示した図。 第2の無線通信装置の動作を説明するための第2の無線通信装置のより詳細な構成例を示した図。 第3の無線通信装置の動作を説明するための第3の無線通信装置のより詳細な構成例を示した図。 無線通信システムにおいて一般的に生ずる伝搬損失について説明するための図。 本実施形態に係る送信電力制御の概要を説明するための図。 図14に示したような送信電力制御を行う無線通信装置の構成例を示した図。 図15の無線通信装置の制御部における送信電力制御動作を説明するためのフローチャート。 他の送信電力制御動作を説明するためのフローチャート。 さらに他の送信電力制御動作を説明するためのフローチャート。 送信電力制御を行う無線通信装置の他の構成例を示した図。 図19の無線通信装置の制御部における送信電力制御動作を説明するためのフローチャート。 他の送信電力制御動作を説明するためのフローチャート。 第1及び第3の無線通信装置が行う送信電力制御の概要を説明するための図。
符号の説明
11…第1の無線通信装置
12…第2の無線通信装置
13…第3の無線通信装置
101…制御部
101a…分割部
101b…結合部
101c…データ記憶部
101d…誤り記憶部
301…電力制御部

Claims (26)

  1. 第1の無線通信装置が、N(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線通信装置宛ての第1の無線信号を送信する第1の送信ステップと、
    前記第1の無線信号を中継する第3の無線通信装置が前記第1の無線信号を受信して、データブロック毎に受信誤りの有無を検出する第1の検出ステップと、
    前記第3の無線通信装置が、前記データブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を前記第1の無線通信装置及び第2の無線通信装置に送信する第2の送信ステップと、
    前記応答信号を受けて前記第1の無線通信装置が、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたM(MはN以下の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線信号を送信するとともに、前記第3無線通信装置が、前記N個のデータブロックのうち受信誤りの検出されなかった「N−M」個のデータブロックを含む第3の無線信号を送信する第3の送信ステップと、
    前記第2の無線通信装置が、前記第2の無線信号と前記第3の無線信号を受信する受信ステップと、
    を含む無線通信方法。
  2. 前記第2の無線信号は、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたデータブロックのうち、予め定められた第1の閾値K(KはNより小さい任意の正の整数)以下のM個のデータブロックを含むことを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  3. 前記第1の閾値Kは、前記第1の無線信号に含まれるデータブロック数Nに基づいて決定されることを特徴とする請求項2記載の無線通信方法。
  4. 前記第1の閾値Kは、前記第1の無線信号に含まれるデータブロック数Nの1/L(Lは任意の正の整数)であることを特徴とする請求項2記載の無線通信方法。
  5. 前記第2の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が増加されることを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  6. 前記第2の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が、N/M倍に増加されることを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  7. 前記第2の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が、N/K倍に増加されることを特徴とする請求項2載の無線通信方法。
  8. 前記第2の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が、L倍に増加されることを特徴とする請求項4に記載の無線通信方法。
  9. 前記第1の閾値Kは、前記1の無線信号に含まれるデータブロック数Nと、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝送路推定値に基づいて決定されることを特徴とする請求項2記載の無線通信方法。
  10. 前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝送路推定値が予め定められた第2の閾値以上の場合、前記第1の閾値はK1(K1はNより小さい任意の正の整数)に設定され、前記伝送路推定値が前記第2の閾値未満の場合、前記第1の閾値はK2(K2はK1より小さい任意の正の整数)に設定される請求項2記載の無線通信装置。
  11. 前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の伝送路推定値が予め定められた第2の閾値以上の場合、前記第1の閾値はN/L1(L1は任意の正の整数)に設定され、前記伝送路推定値が前記第2の閾値未満の場合、前記第1の閾値はN/L2(L2はL1より大きい任意の正の整数)に設定される請求項4記載の無線通信方法。
  12. 前記第3の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が増加されることを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  13. 前記第2の無線通信装置が、前記受信ステップで受信された前記第2の無線信号及び前記第3の無線信号に含まれる各データブロックの受信誤りの有無を検出する第2の検出ステップと、
    前記第2の無線通信装置が、前記第2の検出ステップで検出されたデータブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を前記第1の無線通信装置及び前記第3の無線通信装置へ通知する第4の送信ステップと、
    をさらに含む請求項1記載の無線通信方法。
  14. 前記第2の無線通信装置が、前記第1の送信ステップで送信された前記第1の無線信号を受信して、データブロック毎に受信誤りの有無を検出する第3の検出ステップをさらに含み、
    前記第4の送信ステップは、前記第3の検出ステップで受信誤りが検出され且つ前記第2の検出ステップで受信誤りの検出されたデータブロックを受信誤り有りのデータブロックとして通知し、前記第3の検出ステップ及び前記第2の検出ステップのうちの少なくとも一方で受信誤りの検出されなかったデータブロックを受信誤り無しのデータブロックとして通知する請求項13記載の無線通信方法。
  15. 第1の無線通信装置から送信されたN(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線通信装置宛ての第1の無線信号を受信する受信手段と、
    受信された前記第1の無線信号に含まれる各データブロックの受信誤りの有無を検出する検出手段と、
    データブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を前記第1の無線通信装置及び前記第2の無線通信装置に送信する第1の送信手段と、
    前記N個のデータブロックのうち受信誤りの検出されたM個のデータブロックを除く「N−M」個の受信誤りの検出されなかったデータブロックを含む第2の無線信号を前記第2の無線通信装置へ送信する第2の送信手段と、
    を含む無線通信装置。
  16. 前記第2の無線信号は前記第1の無線信号よりも、データブロックあたりの送信電力が増加されることを特徴とする請求項15記載の無線通信装置。
  17. N(Nは2以上の任意の正の整数)個のデータブロックを含む第1の無線信号を送信する第1の送信手段と、
    データブロック毎の受信誤りの有無を通知する応答信号を受信する第1の受信手段と、
    前記第1の無線信号よりも1データブロックあたりの送信電力を増加して、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたM(MはN以下の正の整数)個のデータブロックを含む第2の無線信号を送信する第2の送信手段と、
    を含む無線通信装置。
  18. 前記第2の送信手段は、前記応答信号で受信誤り有りと通知されたデータブロックのうち、予め定められた第1の閾値K(KはNより小さい任意の正の整数)以下のM個データブロックを含む前記第2の無線信号を送信する請求項17記載の無線通信装置。
  19. 前記第1の閾値Kは、前記第1の無線信号に含まれるデータブロック数Nに基づいて決定されることを特徴とする請求項18記載の無線通信装置。
  20. 前記第1の閾値Kは、前記第1の無線信号に含まれるデータブロック数Nの1/L(Lは任意の正の整数)以下の整数値であることを特徴とする請求項18記載の無線通信装置。
  21. 前記第2の送信手段は、データブロックあたりの送信電力を前記第1の無線信号の場合のN/M倍に増加して前記第2の無線信号を送信することを特徴とする請求項17記載の無線通信装置。
  22. 前記第2の送信手段は、データブロックあたりの送信電力を前記第1の無線信号の場合のN/K倍に増加して前記第2の無線信号を送信することを特徴とする請求項18記載の無線通信装置。
  23. 前記第2の送信手段は、データブロックあたりの送信電力を前記第1の無線信号の場合のL倍に増加して前記第2の無線信号を送信することを特徴とする請求項20記載の無線通信装置。
  24. 前記N個のデータブロックの宛先の無線通信装置との間の伝送路推定値を計算する伝送路推定手段をさらに含み、
    前記第1の閾値Kは、前記1の無線信号に含まれるデータブロック数Nと前記伝送路推定値とに基づいて決定されることを特徴とする請求項18記載の無線通信装置。
  25. 前記N個のデータブロックの宛先の無線通信装置との間の伝送路推定値を計算する伝送路推定手段をさらに含み、
    前記伝送路推定値が予め定められた第2の閾値以上の場合、前記第1の閾値はK1(K1はNより小さい任意の正の整数)に設定され、前記伝送路推定値が前記第2の閾値未満の場合、前記第1の閾値はK2(K2はK1より小さい任意の正の整数)に設定される請求項18記載の無線通信装置。
  26. 前記伝送路推定値が予め定められた第2の閾値以上の場合、前記第1の閾値はN/L1(L1は任意の正の整数)に設定され、前記伝送路推定値が前記第2の閾値未満の場合、前記第1の閾値はN/L2(L2はL1より大きい任意の正の整数)に設定される請求項24記載の無線通信装置。
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