JP2010011246A - 固体撮像素子 - Google Patents

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徹 島
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文秀 村尾
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Abstract

【課題】得られる画像に混入するノイズを低減する。
【解決手段】固体撮像素子1は、2次元に配置され入射光を光電変換する複数の画素11と、これらの画素11に対して、画素行毎に、当該画素11を駆動する複数種の駆動信号φRES,φTX,φSELを供給する垂直走査回路12と、画素11の各列に対応して設けられ対応する列の画素11の出力信号が供給される垂直信号線14と、を備える。垂直走査回路12は、駆動信号φRES,φTX,φSELを出力する出力回路をなすバッファ回路B1〜B3と、バッファ回路B1〜B3以外のデジタル回路を含む信号生成回路20とを有する。バッファ回路B1〜B3は、垂直走査回路12の信号生成回路20を作動させる電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)とは異なる所定電源(グランド電位DRVGND及び電源電位DRVVDD)により作動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子に関するものである。
ビデオカメラや電子スチルカメラなどでは、CCD型や増幅型の固体撮像素子が使用されている。このような固体撮像素子では、光電変換部を有する画素がマトリクス状に複数配置されており、各画素の光電変換部にて信号電荷を生成する。増幅型固体撮像素子では、画素の光電変換部にて生成・蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョン等の電荷電圧変換部に導き、電荷電圧変換部で信号電荷を電圧に変換し、その電圧に応じた信号を画素に設けられた増幅部によって画素から出力する。増幅型固体撮像素子の各画素は、一般的に、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する等の電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部、及び、当該画素を選択する選択部を、有している(例えば、下記特許文献1)。
このような増幅型固体撮像素子では、2次元に配置された複数の画素に対して、画素行毎に、当該画素を駆動する複数種の駆動信号(例えば、電荷転送部をオンオフする2値の信号、リセット部をオンオフする2値の信号、選択部をオンオフする2値の信号)を供給する垂直走査回路を備えている(例えば、下記特許文献1)。この垂直走査回路は、一般的に、シフトレジスタ及びその他のデジタル回路と、それらの回路によって得た信号を必要な駆動能力等を持つ信号に変換して前記駆動信号として出力するバッファ回路等の出力回路と、を有している。
そして、従来は、垂直走査回路の各部は、前記出力回路であろうと、その他のデジタル回路であろうと、全て同じ電源で作動されていた。
特開平11−122532号公報
しかしながら、本発明者らの研究の結果、前記従来の固体撮像素子では、垂直走査回路の各部を全て同じ電源で作動させることに起因して、固体撮像素子から得られる画像に混入するノイズが増大していることが判明した。そのノイズ発生原因等については、後述する比較例の説明を参照されたい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、得られる画像に混入するノイズを低減することができる固体撮像素子を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の第1の態様による固体撮像素子は、2次元に配置され入射光を光電変換する複数の画素と、前記複数の画素に対して、画素行毎に、当該画素を駆動する複数種の駆動信号を供給する垂直走査回路と、前記複数の画素の各列に対応して設けられ対応する列の前記画素の出力信号が供給される垂直信号線と、を備え、前記垂直走査回路は、前記複数種の駆動信号を出力する出力回路と、該出力回路以外のデジタル回路とを含み、前記出力回路のうち、前記複数種の駆動信号のうちの少なくとも1種類の駆動信号を出力する回路は、前記垂直走査回路の前記デジタル回路を作動させる電源とは異なる所定電源により作動されるものである。
本発明の第2の態様による固体撮像素子は、前記第1の態様において、前記所定電源は、前記垂直走査回路以外のデジタル回路を作動させる電源とも異なるものである。
本発明の第3の態様による固体撮像素子は、前記第1又は第2の態様において、前記各画素は増幅部を有し、前記所定電源は前記増幅部を作動させる電源であるものである。
本発明の第4の態様による固体撮像素子は、前記第1又は第2の態様において、前記各画素は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部、及び、当該画素を選択する選択部を有するものである。
本発明の第5の態様による固体撮像素子は、前記第4の態様において、前記所定電源は前記増幅部を作動させる電源であるものである。
本発明によれば、得られる画像に混入するノイズを低減することができる固体撮像素子を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像素子について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子1を示す概略ブロック図である。本実施の形態による固体撮像素子1は、CMOS型固体撮像素子として構成されている。
図1に示すように、本実施の形態による固体撮像素子1は、一般的なCMOS型固体撮像素子と同様に、2次元状に配置された複数の単位画素11(図1では、2×2個の画素11のみを示す。)と、垂直走査回路12と、水平走査回路13と、画素11の各列に対応して設けられ対応する列の画素11の出力信号が供給される垂直信号線14と、各垂直信号線14に接続された定電流源15とを有している。なお、画素11の数が限定されるものではないことは、言うまでもない。
各画素11は、一般的なCMOS型固体撮像素子と同様に、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部としてのフォトダイオードPDと、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部としてのフローティングディフュージョンFDと、フローティングディフュージョンFDの電位に応じた信号を出力する増幅部としての増幅トランジスタAMPと、フォトダイオードPDからフローティングディフュージョンFDに電荷を転送する電荷転送部としての転送トランジスタTXと、フローティングディフュージョンFDの電位をリセットするリセット部としてのリセットトランジスタRESと、当該画素11を選択するための選択部としての選択トランジスタSELとを有し、図1に示すように接続されている。なお、本実施の形態では、画素11のトランジスタAMP,TX,RES,SELは、全てnMOSトランジスタである。各画素11は第1の電源により作動するようになっており、各増幅トランジスタAMPも前記第1の電源により作動するようになっている。図1において、AVDDは前記第1の電源の電源電位、AGNDは前記第1の電源のグランド電位である。
転送トランジスタTXのゲートは、画素行毎に、垂直走査回路12からの転送トランジスタTXを制御する駆動信号φTXを転送トランジスタTXに供給する駆動信号線に、接続されている。リセットトランジスタRESのゲートは、画素行毎に、垂直走査回路12からのリセットトランジスタRESを制御する駆動信号φRESをリセットトランジスタRESに供給する駆動信号線に、接続されている。選択トランジスタSELのゲートは、画素行毎に、垂直走査回路12からの選択トランジスタSELを制御する駆動信号φSELを選択トランジスタSELに供給する駆動信号線に、接続されている。
フォトダイオードPDは、入射光の光量(被写体光)に応じて信号電荷を生成する。転送トランジスタTXは、転送パルス(駆動信号)φTXのハイレベル期間にオンし、フォトダイオードPDに蓄積された信号電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。リセットトランジスタRESは、リセットパルス(駆動信号)φRESのハイレベル期間にオンし、フローティングディフュージョンFDをリセットする。
増幅トランジスタAMPは、そのドレインが前記第1の電源の電源電位AVDDに接続され、そのゲートがフローティングディフュージョンFDに接続され、そのソースが選択トランジスタSELのドレインに接続され、定電流源15を構成し各垂直信号線14に対応して設けられたトランジスタTDを負荷とするソースフォロア回路を構成している。各トランジスタTDのドレインは各垂直信号線14に接続され、各トランジスタTDのソースは前記第1の電源のグランド電位AGNDに接続されている。各トランジスタTDのゲートは共通に接続され、そこには、前記第1の電源の電源電位AVDDとグランド電位AGNDとの間に接続された抵抗RL及びトランジスタTSからなる定電流設定回路によって得た一定電圧が、与えられている。これにより、定電流源15は、垂直信号線14に対応する画素11の選択トランジスタSELがオンされたときに、当該垂直信号線14に電流を流す。この電流は、当該画素11の増幅トランジスタAMPのソースフォロアバイアス電流である。
増幅トランジスタAMPは、フローティングディフュージョンFDの電圧値に応じて、選択トランジスタSELを介して垂直信号線14に読み出し電流を出力する。選択トランジスタSELは、選択パルス(駆動信号)φSELのハイレベル期間にオンし、増幅トランジスタAMPのソースを垂直信号線14に接続する。
垂直走査回路12は、外部からの駆動パルス(図示せず)を受けて、画素行毎に、選択パルスφSEL、リセットパルスφRES及び転送パルスφTXをそれぞれ出力する。本実施の形態では、垂直走査回路12は、信号生成回路20と、バッファ回路B1〜B3とから構成されている。信号生成回路20は、シフトレジスタ及びその他のデジタル回路を含んでおり、外部からの前記駆動パルス(図示せず)を受けて、画素行毎に、選択パルスφSEL、リセットパルスφRES及び転送パルスφTXにそれぞれ対応する信号を生成する。したがって、信号生成回路20には、垂直走査回路12におけるバッファ回路B1〜B3以外のデジタル回路が全て含まれている。バッファ回路B1〜B3は、画素行毎に設けられている。各バッファ回路B1は、各画素行に対応するもの毎に、リセットパルスφRESに対応する信号生成回路20からの信号を必要な駆動能力等を持つリセットパルスφRESに変換して、これを出力する。各バッファ回路B2は、各画素行に対応するもの毎に、転送パルスφTXに対応する信号生成回路20からの信号を必要な駆動能力等を持つ転送パルスφTXに変換して、これを出力する。各バッファ回路B3は、各画素行に対応するもの毎に、選択パルスφSELに対応する信号生成回路20からの信号を必要な駆動能力等を持つ選択パルスφSELに変換して、これを出力する。本実施の形態では、バッファ回路B1〜B3が、画素11を駆動する3種類の駆動信号φRES,φTX,φSELを出力する出力回路を構成している。
本実施の形態では、垂直走査回路12の信号生成回路20は、前記第1の電源(グランド電位AGND及び電源電位AVDD)とは異なる別系統の第2の電源により作動するようになっている。図1において、DVDDは前記第2の電源の電源電位、DGNDは前記第2の電源のグランド電位である。一方、垂直走査回路12のバッファ回路B1〜B3は、前記第1の電源及び前記第2の電源とは異なる別系統の第3の電源により作動するようになっている。図1において、DRVVDDは前記第3の電源の電源電位、DRVGNDは前記第3の電源のグランド電位である。
また、水平走査回路13は、外部からの駆動パルス(図示せず)を受けて、列毎に水平走査信号φHを出力する。水平走査回路13は、シフトレジスタ及びその他のデジタル回路を含んでおり、垂直走査回路12の信号生成回路20と同じく、前記第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)により作動するようになっている。
また、本実施の形態による固体撮像素子は、各垂直信号線14の信号に応じた信号をサンプリング制御信号φTVN,φTVSに従ってサンプリングして保持するとともに、当該保持された信号を水平走査信号φHに従って水平信号線16N,16Sへ供給するサンプルホールド部17を、備えている。本実施の形態では、サンプルホールド部17は、各垂直信号線14に対応して設けられた光信号用蓄積容量CS及び暗信号用蓄積容量CNと、画素11で光電変換された光情報を含む光信号を光信号用サンプリング制御信号φTVSに従って光信号用蓄積容量CSに蓄積させる光信号用サンプリングスイッチTVSと、前記光信号から差し引くべきノイズ成分を含む差分用信号してのいわゆる暗信号を暗信号用サンプリング制御信号φTVNに従って暗信号用蓄積容量CNに蓄積させる暗信号用サンプリングスイッチTVNと、光信号用蓄積容量CSに蓄積された光信号を水平走査信号φHに従って光信号用水平信号線16Sに供給する光信号用水平転送スイッチTHSと、暗信号用蓄積容量CNに蓄積された暗信号を水平走査信号φHに従って暗信号用水平信号線16Nに供給する暗信号用水平転送スイッチTHNとを有している。なお、実際には、水平信号線16N,16Sをそれぞれ所定タイミングで所定の電位にリセットするための各トランジスタが設けられるが、それらのトランジスタの図示は省略している。水平信号線16N,16Sには、出力アンプAPN,APSがそれぞれ接続されている。本実施の形態では、スイッチTVS,TVN,THS,THNは、全てnMOSトランジスタである。
各光信号用サンプリングスイッチTVSのゲートは共通に接続され、そこには外部制御部(図示せず)から光信号用サンプリング制御信号φTVSが供給される。光信号用サンプリング制御信号φTVSに応じて光信号用サンプリングスイッチTVSがオンすると、垂直信号線14の光信号が、対応する光信号用蓄積容量CSに蓄積される。各暗信号用サンプリングスイッチTVNのゲートは共通に接続され、そこには外部制御部(図示せず)から暗信号用サンプリング制御信号φTVNが供給される。暗信号用サンプリング制御信号φTVNに応じて暗信号用サンプリングスイッチTVNがオンすると、垂直信号線14の暗信号が、対応する暗信号用蓄積容量CNに蓄積される。
各列毎に、光信号用水平転送スイッチTHS及び暗信号用水平転送スイッチTHNのゲートが共通に接続され、そこには水平走査回路13から対応する列の水平走査信号φHが供給される。各列の水平走査信号φHに応じて、各列の水平転送スイッチTHS,THNがオンすると、対応する列の光信号用蓄積容量CS及び暗信号用蓄積容量CNにそれぞれ蓄積されていた光信号及び暗信号が、光信号用水平信号線16S及び暗信号用水平信号線16Nにそれぞれ出力され、それぞれ出力アンプAPS,APNを介して、外部信号処理部(図示せず)へ出力される。出力アンプAPS,APNは、前記第1の電源(グランド電位AGND及び電源電位AVDD)により作動するようになっている。
図面には示していないが、前記外部信号処理部は、出力アンプAPS,APNの出力間の差分を、差動アンプ等によって得る。これにより相関2重サンプリングが実現され、この外部信号処理部から、画像信号として、固定パターンノイズ等が除去された光情報信号が得られる。なお、このような差分を得る差動アンプ等を固体撮像素子1に搭載してもよい。
図2は、本実施の形態による固体撮像素子1の読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
本実施の形態では、メカニカルシャッタ(図示せず)が所定の露光期間だけ開かれて各画素11のフォトダイオードPDの電荷蓄積層に電荷が蓄積された後、1行ずつ順次選択され、各1行について順次同じ動作が行われていく。図2は、主として、n行目の画素11が選択され、引き続いてn+1行目の画素11が選択された場合の動作を示している。
期間T1は、n−1行目の画素11の出力の水平走査期間であり、後述する期間T3に対応している。期間T1後の期間T2は、n行目の画素11の出力の水平ブランキング期間である。
期間T2において、垂直走査回路12によりn行目の画素11が選択され、n行目のリセットパルスφRES(n)がローレベルに変化し、n行目のリセットトランジスタRESがオフする。また、期間T2において、n行目の選択パルスφSEL(n)がハイレベルに変化し、n行目の選択トランジスタSELがオンする。n行目の選択トランジスタSELのオンにより、n行目の増幅トランジスタAMPのソースは垂直信号線14に接続される。そして、n行目の増幅トランジスタAMPは、定電流源15によってソースフォロア回路として動作する。
期間T2が開始した後、期間T12が開始するまでの期間においては、n行目の選択トランジスタSELがオンし、同時にn行目のリセットトランジスタRESがオフすることで、n行目の画素11の増幅トランジスタAMPのゲート電圧が、フローティング状態となり、n行目の画素11のリセットレベルが垂直信号線14に現れる。このとき、期間T2が開始した後の期間T11において、暗信号用サンプリングパルス(制御信号)φTVNがハイレベルに変化し、暗信号用サンプリングスイッチTVNがオンする。これにより、n行目の画素11の暗信号が、暗信号用蓄積容量CNに蓄積される。この動作は、n行目の各列の画素11に対して同時並列に実行される。
次に、期間T2中の期間T12において、n行目の転送パルスφTX(n)がハイレベルに変化し、n行目の転送トランジスタTXがオンする。n行目の転送トランジスタTXのオンにより、n行目の画素11のフォトダイオードPDで光電変換され蓄積されていた信号電荷が、対応するフローティングディフュージョンFDに転送される。これによって、フローティングディフュージョンFDの電圧は転送されてきた電荷量に応じた電圧となり、この電圧が増幅トランジスタAMPのゲート電極に印加される。その結果、n行目の画素11の光情報を含んだレベルが、垂直信号線14に現れる。このとき、期間T12の後の期間T13において、光信号用サンプリングパルス(制御信号)φTVSがハイレベルに変化し、光信号用サンプリングスイッチTVSがオンする。これにより、n行目の画素11の光信号が、光信号用蓄積容量CSに蓄積される。この動作は、n行目の各列の画素11に対して同時並列に実行される。
このようにして、期間T2において、n行目の画素11の出力信号のサンプリングが行われ、各列毎に、暗信号用蓄積容量CNにはn行目の画素11の暗信号が蓄積され、光信号用蓄積容量CSにはn行目の画素11の光信号が蓄積される。
期間T2後の期間T3は、n行目の画素11の出力の水平走査期間である。期間T3において、水平走査回路13からの水平走査信号φHによる水平走査によって暗信号用水平転送スイッチTHN及び光信号用水平転送スイッチTHSが各垂直信号線14に対応するもの毎に順次オンされ、蓄積容量CN,CSにそれぞれ蓄積されていた暗信号及び光信号が各垂直信号線14に対応するもの毎に順次暗信号用水平信号線16N及び光信号用水平信号線16Sにそれぞれ読み出され、出力アンプAPN,APSをそれぞれ介して外部信号処理部3へ出力される。外部信号処理部3は、出力アンプAPS,APNの出力間の差分を、差動アンプ等によって得る。これにより、外部信号処理部3から、画像信号として、固定パターンノイズ等が除去された光情報信号が得られる。
次に、期間T4,T5において、n行目に関して期間T2,T3で行われたのと同様の動作が、n+1行目について行われ、それ以降においても同様の動作を繰り返す。
ところで、実際には、図3に示すように、前記各画素11において、増幅トランジスタAMPのゲートの電位を決定する容量としては、前記第1の電源のグランド電位AGNDと増幅トランジスタAMPのゲートとの間のフローティングディフュージョンFDの他に、増幅トランジスタAMPのゲートと前記第1の電源の電源電位AVDDとの間の寄生容量CAVDD、増幅トランジスタAMPのゲートと垂直信号線14との間の寄生容量COUT、増幅トランジスタAMPのゲートと駆動信号φRESの駆動信号線との間の寄生容量CRES、増幅トランジスタAMPのゲートと駆動信号φTXの駆動信号線との間の寄生容量と転送トランジスタTXのゲートとソース/ドレインとの間のオーバーラップ容量との合成容量CTX、及び、増幅トランジスタAMPのゲートと駆動信号φSELの駆動信号線との間の寄生容量CSELも、存在する。なお、図3は、図1中の1つの画素11の寄生容量等を示す回路図である。
したがって、前記寄生容量CRESが存在するために、駆動信号φRESに高周波ノイズ成分が重畳されると、それに応じたノイズ成分が増幅トランジスタAMPのゲート電位に現れ、それに応じたノイズが垂直信号線14への画素出力に現れる。同様に、前記合成容量CTXが存在するために、駆動信号φTXに高周波ノイズ成分が重畳されると、それに応じたノイズ成分が増幅トランジスタAMPのゲート電位に現れ、それに応じたノイズが垂直信号線14への画素出力に現れる。同様に、前記寄生容量CSELが存在するために、駆動信号φSELに高周波ノイズ成分が重畳されると、それに応じたノイズ成分が増幅トランジスタAMPのゲート電位に現れ、それに応じたノイズが垂直信号線14への画素出力に現れる。これらのノイズは、前述した図2中の電荷転送前の期間T11のサンプリング時、及び、電荷転送後の期間T13のサンプリング時の両方において、影響を及ぼし、その結果、最終的に得られる画像にノイズが混入される。
ここで、本実施の形態と比較される比較例について説明する。図4は、この比較例による固体撮像素子101を示す概略ブロック図である。この比較例は、前述した従来技術に相当している。図4において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
この比較例による固体撮像素子101が本実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、本実施の形態では、駆動信号φRES,φTX,φSELをそれぞれ出力するバッファ回路B1〜B3が、垂直走査回路12の信号生成回路20を作動させる前記第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)とは異なる別系統の、前記第3の電源(グランド電位DRVGND及び電源電位DRVVDD)により作動されるようになっているのに対し、この比較例では、駆動信号φRES,φTX,φSELをそれぞれ出力するバッファ回路B1〜B3が、垂直走査回路12の信号生成回路20(したがって、デジタル回路)を作動させる第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)により作動されるようになっている点のみである。
前記第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)は、垂直走査回路12の信号生成回路20(したがって、デジタル回路)の作動に用いられているため、スパイク状の高周波ノイズ成分を多く含んでいる。したがって、この比較例では、バッファ回路B1〜B3がこの第2の電源で作動するため、バッファ回路B1〜B3から出力される駆動信号φRES,φTX,φSELは、スパイク状の高周波ノイズ成分を多く含むことになる。したがって、図2を参照した先の説明からわかるように、この比較例では、最終的に得られる画像に混入されるノイズが大きくなるのである。
これに対し、本実施の形態では、バッファ回路B1〜B3が、前記第2の電源とは異なる別系統の前記第3の電源(グランド電位DRVGND及び電源電位DRVVDD)により作動され、前記第3の電源はデジタル回路の作動に用いられていないのでスパイク状の高周波ノイズ成分を含んでいないため、バッファ回路B1〜B3から出力される駆動信号φRES,φTX,φSELは、スパイク状の高周波ノイズ成分を含んでいない。したがって、本実施の形態によれば、最終的に得られる画像に混入されるノイズが低減されるのである。
なお、バッファ回路B1〜B3のうちの1種類又は2種類のバッファ回路のみを前記第3の電源(グランド電位DRVGND及び電源電位DRVVDD)で作動させ、残りの2種類又は1種類のバッファ回路を前記第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)で作動させてもよい。この場合には、本実施の形態ほどノイズ低減効果は大きくないが、前記比較例に比べれば、ノイズを低減することができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子31を示す概略ブロック図である。図5において、図1中の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態による固体撮像素子31が前記第1の実施の形態による固体撮像素子1と異なる所は、前記第1の実施の形態では、駆動信号φRES,φTX,φSELをそれぞれ出力するバッファ回路B1〜B3が、前記第3の電源(グランド電位DRVGND及び電源電位DRVVDD)により作動されるようになっているのに対し、本実施の形態では、バッファ回路B1〜B3が、各画素11の増幅トランジスタAMP等を作動させる前記第1の電源(グランド電位AGND及び電源電位AVDD)により作動されるようになっている点のみである。
前記第1の電源(グランド電位AGND及び電源電位AVDD)も、デジタル回路の作動に用いられていないのでスパイク状の高周波ノイズ成分を含んでいないため、本実施の形態においても、バッファ回路B1〜B3から出力される駆動信号φRES,φTX,φSELは、スパイク状の高周波ノイズ成分を含んでいない。したがって、本実施の形態によっても、前記第1の実施の形態と同様に、最終的に得られる画像に混入されるノイズが低減される。
また、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と異なり、前記第3の電源が不要となるので、用意すべき電源数を低減することができる。
なお、バッファ回路B1〜B3のうちの1種類又は2種類のバッファ回路のみを前記第1の電源(グランド電位AGND及び電源電位AVDD)で作動させ、残りの2種類又は1種類のバッファ回路を前記第2の電源(グランド電位DGND及び電源電位DVDD)で作動させてもよい。この場合には、本実施の形態ほどノイズ低減効果は大きくないが、前記比較例に比べれば、ノイズを低減することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。例えば、本発明では、各画素11の構成は前述した構成に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態による固体撮像素子を示す概略ブロック図である。 図1に示す固体撮像素子の読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。 図1中の1つの画素の寄生容量等を示す回路図である。 比較例による固体撮像素子を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像素子を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1,31 固体撮像素子
11 画素
12 垂直走査回路
13 水平走査回路
14 垂直信号線
B1〜B3 バッファ回路(出力回路)

Claims (5)

  1. 2次元に配置され入射光を光電変換する複数の画素と、
    前記複数の画素に対して、画素行毎に、当該画素を駆動する複数種の駆動信号を供給する垂直走査回路と、
    前記複数の画素の各列に対応して設けられ対応する列の前記画素の出力信号が供給される垂直信号線と、
    を備え、
    前記垂直走査回路は、前記複数種の駆動信号を出力する出力回路と、該出力回路以外のデジタル回路とを含み、
    前記出力回路のうち、前記複数種の駆動信号のうちの少なくとも1種類の駆動信号を出力する回路は、前記垂直走査回路の前記デジタル回路を作動させる電源とは異なる所定電源により作動されることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記所定電源は、前記垂直走査回路以外のデジタル回路を作動させる電源とも異なることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記各画素は増幅部を有し、前記所定電源は前記増幅部を作動させる電源であることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。
  4. 前記各画素は、入射光に応じた信号電荷を生成し蓄積する光電変換部、前記信号電荷を受け取って前記信号電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部、該電荷電圧変換部の電位に応じた信号を出力する増幅部、前記光電変換部から前記電荷電圧変換部に電荷を転送する電荷転送部、前記電荷電圧変換部の電位をリセットするリセット部、及び、当該画素を選択する選択部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像素子。
  5. 前記所定電源は前記増幅部を作動させる電源であることを特徴とする請求項4記載の固体撮像素子。
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