JP2010009369A - フィールド機器 - Google Patents

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穂高 上倉
Masaru Nakagawa
勝 中川
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Abstract

【課題】フィールド機器への電源入力後、異常診断の実行開始を一定時間遅らせるフィールド機器を提供すること。
【解決手段】被測定対象のプロセス量に基づく異常診断を実行する診断部40を備え、この診断部40による診断結果を出力または表示するフィールド機器10において、異常診断の実行を指示する診断実行指示信号DEを生成する診断実行指示部20を備え、診断部40は、診断実行指示信号DEに基づいて異常診断を実行する、ことを特徴とするもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、異常診断を実行するフィールド機器に関し、特に、フィールド機器への電源入力後、異常診断の実行開始を一定時間遅らせる技術に関するものである。
化学プラントなどで行われるプロセス制御(被測定対象の圧力、流量、温度、レベル制御など)に用いられる圧力測定器、流量計、温度測定器、レベル計などのフィールド機器が一般に知られている。このようなフィールド機器は、被測定対象のプロセス量(圧力、流量、温度、レベルなど)に基づく異常診断を実行する診断機能を有するものがある。
被測定対象のプロセス量に基づく異常診断には、気泡、振動ノイズ、電気ノイズ、腐食および異物の付着などによるものがある。具体的には、被測定対象の1つである被測定流体に気泡、振動ノイズおよび電気ノイズが混入した場合、被測定対象のプロセス量を検出するセンサが腐食した場合、センサに異物が付着した場合に、プロセス量の変化量(例えば、揺動)は正常状態の変化量より大きくなる。フィールド機器の診断部は、プロセス量の変化量が大きくなったことを診断し、診断結果として異常状態であることを出力する。
このようなフィールド機器の構成について図8の構成図を用いて説明する。図8において、フィールド機器1は、センサ2、プロセス量演算部3、診断部4、出力部5および表示部6を備える。
被測定対象HSがセンサ2に入力される。センサ2は、被測定対象HSのプロセス量検出信号をプロセス量演算部3へ出力する。プロセス量演算部3は、受け取ったプロセス量検出信号を用いてプロセス量を演算し、演算によって求められたプロセス量Mを診断部4、出力部5および表示部6へ出力する。
診断部4は、プロセス量Mの変化量を診断し、診断結果を出力部5を介して出力する(診断結果出力DS)。また、診断部4は、診断結果を表示部6に表示させる。
また、プロセス量演算部3は、プロセス量Mを、出力部5を介して出力し(プロセス量出力PS)、表示部6に表示させる。
このようなフィールド機器1の動作について、図9の動作フローチャート図を用いて説明する。図9において、フィールド機器1への電源入力(ステップS1)後、プロセス量演算部3は、プロセス量検出信号に対して所定演算を行ってプロセス量Mを演算する(ステップS2)。
その後、診断部4は、プロセス量Mの変化量を診断する(ステップS3)。診断部4は、プロセス量Mの変化量が所定量より大きい場合には異常状態である、小さい場合には正常状態であるとの診断結果を生成する。その後、診断部4は、異常または正常の診断結果を、出力部5を介して出力または表示部6に表示させる(ステップS4)。その後、ステップS2に戻り、ステップS2〜S4を繰り返す。
なお、特許文献1には、圧力の揺動に基づく導圧管の詰まり検出(詰まり診断)について記載されている。
特開2007−292733号公報
ところで、被測定流体が流れる測定管に挿入される絞り(図示しない)と、絞りの前後の圧力を導圧管を介して検出するフィールド機器1と、フィールド機器1に接続されるコントローラ(図示しない)と、測定管の上流側に挿入され被測定流体を下流側へ流すポンプ(図示しない)とから構成されるプラントにおいて、フィールド機器1は、絞りの前後の圧力差を用いて被測定流体の流量を演算し、コントローラは、フィールド機器1から受け取った流量を流量制御に用いる。なお、この場合のフィールド機器1は圧力測定器である。
プラント運転中に停電が発生して、フィールド機器1およびポンプへの電源入力が停止した後、復電して、プラントが運転を再開する場合がある。このような場合のプラント運転状況およびフィールド機器1の動作について、図10の動作タイミングチャート図を用いて説明する。図10(a)はプラント運転状況、(b)はフィールド機器1のプロセス量出力PS、(c)はフィールド機器1の診断結果出力DSの動作を表す。
図10(a)において、時間T1からT2までプラントは稼動し、時間T2において、停電が発生し、フィールド機器1およびポンプへの電源入力が停止して、時間T2からT3までプラントは停止する。時間T3において、復電して、フィールド機器1およびポンプへの電源入力がなされ、プラントは稼動(再開)する。
図10(b)において、時間T1からT2まで、フィールド機器1のプロセス量出力PSの変化量(圧力変化量)はP1であり、P1は、プロセス量の変化量が異常状態であると診断する判定値PTHより小さい。このため、図10(c)において、時間T1からT2まで、フィールド機器1の診断結果出力DSは、診断結果として正常状態であることを出力する。
そして、時間T2からT3まで、フィールド機器1は停止するため、プロセス量出力PS(b)および診断結果出力DS(c)は停止する。
時間T3において電源入力されたポンプは、時間T3からT4まで(起動時)動作が不安定となり、被測定流体を安定して流すことができず、流量に脈動などが発生する。これによって、時間T3からT4まで、プロセス量出力PS(b)の変化量はP2となり、PTHより大きくなる。このため、図10(c)において、時間T3からT4まで、診断結果出力DS(c)は、診断結果として異常状態であることを出力する。
そして、時間T4以後、ポンプは動作が安定して、被測定流体を安定して流すことができるため、プロセス量出力PS(b)の変化量はP1となり、診断結果出力DS(c)は、診断結果として正常状態であることを出力する。
ここで、プラントのユーザーは、異常診断として、プラント稼動継続中に診断された診断結果を受け取ることを望む。一方、時間T3からT4において、復電後の電源入力が再開された後、プラント(ポンプ)の不安定状態に起因して一時的に発生する異常状態(診断結果)を受け取ることを好まない。また、このような時間T3からT4までの間の異常状態を受け取ったユーザーは、異常発生原因を調査するため煩雑となり、調査工数を負担することになる。
本発明の目的は、フィールド機器への電源入力後、異常診断の実行開始を一定時間遅らせるフィールド機器を提供することである。
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、
被測定対象のプロセス量に基づく異常診断を実行する診断部を備え、この診断部による診断結果を出力または表示するフィールド機器において、
前記異常診断の実行を指示する診断実行指示信号を生成する診断実行指示部を備え、
前記診断部は、前記診断実行指示信号に基づいて前記異常診断を実行する、
ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記診断実行指示部は、
前記フィールド機器への電源入力後の経過時間を計数する計数部と、
この計数部によって計数された経過時間が所定時間以上になったときに前記診断実行指示信号を生成する経過時間確認部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記経過時間確認部は、前記異常診断の種類に対応する複数の前記診断実行指示信号を生成する、
ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載の発明において、
前記経過時間確認部は前記所定時間を変更できることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記診断実行指示部は、前記フィールド機器への電源入力後、前記プロセス量が安定したときに前記診断実行指示信号を生成する安定監視部を備えた、
ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記安定監視部は、
前記プロセス量の変化量または変化率を演算するプロセス量変化演算部と、
前記フィールド機器への電源入力後、前記プロセス量変化演算部によって演算されたプロセス量の変化量または変化率が所定値以下または以上になったときに前記診断実行指示信号を生成するプロセス量変化確認部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記プロセス量変化確認部は前記所定値を変更できることを特徴とする。
本発明によれば、フィールド機器への電源入力後、異常診断の実行開始を一定時間遅らせることのできるフィールド機器によって、ユーザーは、電源入力後、プラントの不安定状態に起因して一時的に発生する異常状態(診断結果)を受け取らなくて済む。また、ユーザーは、このような異常状態を受け取らないことによって、異常発生原因の工数を含めた調査負担を低減できる。
[第1の実施例]
第1の実施例を図1を用いて説明する。図1は、フィールド機器10の構成図であり、図8と同一のものは同一符号を付し説明を省略する。
図1において、フィールド機器10は、センサ2、プロセス量演算部3、出力部5、表示部6、診断実行指示部20および診断部40を備える。センサ2およびプロセス量演算部3の構成は、図8と同様なので説明を省略する。
プロセス量演算部3は、プロセス量Mを診断部40、出力部5および表示部6へ出力する。診断実行指示部20は、フィールド機器10への電源PWの入力を受け、この入力後一定時間経過したとき、異常診断の実行を指示する診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。
診断部40は、診断実行指示信号DEに基づいて異常診断を実行し、診断結果を出力部5を介して出力する(診断結果出力DS)。また、診断部40は、診断結果を表示部6に表示させる。
また、プロセス量演算部3は、プロセス量Mを、出力部5を介して出力し(プロセス量出力PS)、表示部6に表示させる。
このようなフィールド機器10の動作について、図3の動作フローチャート図を用いて説明する。図3において、フィールド機器10への電源入力(ステップS10)後、プロセス量演算部3は、センサ2によって検出されたプロセス量検出信号に対して所定演算を行って、プロセス量Mを演算する(ステップS11)。
その後、診断部40は、診断実行指示部20から診断実行指示信号DEを受け取ったかどうかを判定し(ステップS12)、受け取らなければ(ステップS12の「いいえ」)異常診断を実行しないで、ステップS11に戻る。
一方、診断部40は、診断実行指示信号DEを受け取れば(ステップS12の「はい」)、異常診断を実行する(ステップS13)。診断部40は、プロセス量Mの変化量が所定量より大きい場合には異常状態である、小さい場合には正常状態であるとの診断結果を生成する。なお、例えば、所定サンプリング周期でプロセス量Mが演算される場合、プロセス量Mの変化量は、今回のサンプリングで演算されたプロセス量Mと一回前のサンプリングで演算されたプロセス量Mとの差によって求められる。
その後、診断部40は、異常または正常の診断結果を、出力部5を介して出力または表示部6に表示させる(ステップS14)。例えば、異常状態の場合、出力部5は警報音(ブザーなど)または警報光(ランプなど)を出力してもよい。なお、出力および表示は両方行ってもよい。その後、ステップS11に戻る。
つぎに、診断実行指示部20の構成について図2を用いて説明する。図2は診断実行指示部20の構成図であり、図2(a)は、計数部にタイマー21を用いた診断実行指示部20の構成図、(b)は、計数部にカウンタ31を用いた診断実行指示部20の構成図である。
図2(a)において、診断実行指示部20は、タイマー(計数部)21、比較部23と所定時間STとを有する経過時間確認部22を備える。
タイマー21は、フィールド機器10への電源PWの入力を受け、この入力後の経過時間KTを比較部23へ出力する。比較部23は、経過時間KTと所定時間STとを受け取り、経過時間KTが所定時間ST以上になったとき、診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。
経過時間確認部22は、所定時間変更部24から所定時間データを受け取って、所定時間STを変更することができる。なお、所定時間STは、記憶部(図示しない)に記憶された所定時間データを読み込むようにしてもよい。
診断実行指示部20の他の構成を説明する。図2(b)において、診断実行指示部20は、カウンタ(計数部)31、比較部33と所定値SVとを有する経過時間確認部32を備える。
カウンタ31は、フィールド機器10への電源PWの入力を受け、この入力後に所定時間間隔でカウントするカウント値CTを比較部33へ出力する。比較部33は、カウント値CTと所定値SVとを受け取り、カウント値CTが所定値SV以上になったとき、診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。
経過時間確認部32は、所定値変更部34から所定値データを受け取って、所定値SVを変更することができる。なお、所定値SVは、記憶部(図示しない)に記憶された所定値データを読み込むようにしてもよい。
このような診断実行指示部20の動作について、図4の動作フローチャート図を用いて説明する。図4(a)は、図2(a)で示した診断実行指示部20の動作フローチャート図、図4(b)は、図2(b)で示した診断実行指示部20の動作フローチャート図である。
図4(a)において、フィールド機器10への電源入力(ステップS10)後、ステップS20以降の動作は、図3で説明した各ステップの動作と並行して行われる。
タイマー21は、フィールド機器10への電源PWの入力を受け、この入力後の経過時間KTを計数する(ステップS20)。その後、比較部23は、経過時間KTと所定時間STとを比較し、経過時間KTが所定時間ST以上でなければ(ステップS21の「いいえ」)ステップS20へ戻り、タイマー21は経過時間KTを計数する。
一方、経過時間KTが所定時間ST以上であれば(ステップS21の「はい」)、比較部23は診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する(ステップS22)。なお、「以上」に限らず、経過時間KTが所定時間STより大きくなった場合、ステップS22へ移行してもよい。そして、診断実行指示部20の動作は終了する。
つぎに、図4(b)の動作について説明する。図4(b)において、フィールド機器10への電源入力(ステップS10)後、ステップS30以降の動作は、図3で説明した各ステップの動作と並行して行われる。
カウンタ31は、フィールド機器10への電源PWの入力を受け、カウント値CTを初期化(例えば0(ゼロ))する(ステップS30)。その後、カウンタ31は、カウント値CTをインクリメント(例えば1を加算)する(ステップS31)。
その後、比較部33は、カウント値CTと所定値SVとを比較し、カウント値CTが所定値SV以上でなければ(ステップS32の「いいえ」)ステップS31へ戻り、カウンタ31は、カウント値CTをインクリメントする。
一方、カウント値CTが所定値SV以上であれば(ステップS32の「はい」)、比較部33は診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する(ステップS33)。なお、「以上」に限らず、カウント値CTが所定値SVより大きくなった場合、ステップS33へ移行してもよい。そして、診断実行指示部20の動作は終了する。
なお、カウンタ31は、所定時間間隔でカウント値CTをインクリメントするため、カウント値CTは、フィールド機器10への電源入力後の経過時間を表す。
そして、図4(a)(b)において、診断実行指示信号DEが生成出力された場合(ステップS22、S33)、図3において、診断部40は、診断実行指示信号DEを受け取り、異常診断を実行する(図3のステップS13)。
つぎに、前述した図10と同様のプラント状況におけるフィールド機器10の動作について図5を用いて説明する。図5(a)はプラント運転状況、(b)はフィールド機器10のプロセス量出力PS、(c)はフィールド機器10の診断結果出力DSの動作タイミングチャート図である。なお、図5(d)については後述する。
図5において、図5(a)(b)の動作は、図10(a)(b)と同様なので説明を省略する。
図5(c)において、時間T1からT2まで、フィールド機器10の診断結果出力DSは、診断結果として正常状態であることを出力する。
そして、時間T2からT3まで、フィールド機器10は停止するため、診断結果出力DS(c)は停止する。
そして、時間T3からT4までは、ポンプの動作は不安定となり、被測定流体の流量に脈動などが発生する。ここで、時間T3からT4までの時間は所定時間STより小さい。このため、時間T3(電源入力)から所定時間STを経過するまでの時間T5まで、異常診断は実行されず、診断結果出力DSは異常状態であることを出力しない。
そして、時間T5以後、異常診断は実行され、診断結果出力DSは、診断結果として正常状態であることを出力する。
本実施例によれば、フィールド機器への電源入力(時間T3)後、所定時間STを経過するまで(時間T5)異常診断は実行されず、時間T5以後異常診断は実行される。このため、ユーザーは、電源入力後、プラントの不安定状態に起因して一時的に発生する異常状態(診断結果)を受け取らなくて済む。また、ユーザーは、このような異常状態を受け取らないことによって、異常発生原因の工数を含めた調査負担を低減できる。
また、図2(a)(b)において、電源入力後、プラントが不安定状態となる時間に応じて所定時間ST、所定値SVを変更することによって(例えば、不安定状態となる時間とほぼ等しい時間に変更する)、この不安定状態となる時間に、より適応した診断結果出力DSを得ることができる。
また、電源入力後、ポンプなどの起動の影響によって気泡や電気ノイズなどが発生し、これらが無くなり安定となるまでの時間は、異常診断の種類毎(気泡診断、電気ノイズ診断など)で異なることがある。これに対応するため、図2(a)の診断実行診断部20の他の構成例として、経過時間確認部22は、異常診断の種類の数に対応する複数の所定時間STおよび比較部23を有してもよい。複数の比較部23は、異常診断の種類毎に複数の診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。診断部40は、複数の診断実行指示信号DEに基づいて、異常診断の種類毎に診断を実行する。
このような構成において、異常診断の種類毎に同一または異なる複数の所定時間STを設定することによって、異常診断の種類毎に、より適応した診断結果出力DSを得ることができる。また、図2(b)の診断実行診断部20も同様に、異常診断の種類の数に対応する複数の所定値SVおよび比較部33を有してもよい。
[第2の実施例]
第2の実施例を図6を用いて説明する。図6(a)はフィールド機器50の構成図、(b)は安定監視部70の構成図である。図1と同一のものは同一符号を付し説明を省略し、第1の実施例との相違点(主に安定監視部70)を中心に説明する。
図6(a)において、フィールド機器50は、センサ2、プロセス量演算部3、出力部5、表示部6、診断部40、安定監視部70を有する診断実行指示部60を備える。
安定監視部70は、フィールド機器50への電源PWの入力およびプロセス量演算部3からプロセス量Mを受け、フィールド機器50への電源入力後、プロセス量Mが安定したときに診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。
図6(b)において、安定監視部70は、プロセス量変化演算部71、比較部73と所定値SCVとを有するプロセス量変化確認部72を備える。
プロセス量変化演算部71は、プロセス量Mを受け、プロセス量Mの変化量または変化率PCを演算し、比較部73へ出力する。
比較部73は、プロセス量Mの変化量または変化率PCと所定値SCVとを受け取り、プロセス量Mの変化量または変化率PCが所定値SCV以下になったとき、診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する。
プロセス量変化確認部72は、所定値変更部74から所定値データを受け取って、所定値SCVを変更することができる。なお、所定値SCVは、記憶部(図示しない)に記憶された所定値データを読み込むようにしてもよい。
このような安定監視部70の動作について、図7の動作フローチャート図を用いて説明する。図7は安定監視部70の動作フローチャート図である。
図7において、フィールド機器50への電源入力(ステップS10)後、プロセス量変化演算部71は、プロセス量Mの変化量または変化率PCを演算し、比較部73へ出力する。(ステップS40)。例えば、所定サンプリング周期でプロセス量Mが演算される場合、プロセス量Mの変化量は、今回のサンプリングで演算されたプロセス量Mと一回前のサンプリングで演算されたプロセス量Mとの差によって求められる。また、プロセス量Mの変化率は、プロセス量Mの変化量を一回前のプロセス量Mで除算して求められる。
その後、比較部73は、プロセス量Mの変化量または変化率PCと所定値SCVとを比較し、プロセス量Mの変化量または変化率PCが所定値SCV以下でなければ(ステップS41の「いいえ」)ステップS40へ戻る。
一方、プロセス量Mの変化量または変化率PCが所定値SCV以下であれば(ステップS41の「はい」)、比較部73は、プロセス量Mは安定したと判定し、診断実行指示信号DEを生成し、診断部40へ出力する(ステップS42)。なお、「以下」に限らず、プロセス量Mの変化量または変化率PCが所定値SCVより小さくなった場合、ステップS42へ移行してもよい。そして、安定監視部70の動作は終了する。その後、図3において、診断部40は、診断実行指示信号DEを受け取り、異常診断を実行する(図3のステップS13)。
つぎに、再度、図5を用いてフィールド機器50の動作について説明する。図5(a)〜(c)の説明は、前述したので省略する。図5(d)はフィールド機器50の診断結果出力DSの動作を表す。
図5(d)において、時間T1からT3までの診断結果出力DS(d)の動作は、診断結果出力DS(c)と同様である。
そして、時間T3からT4までは、ポンプの動作は不安定となり、被測定流体の流量に脈動などが発生する。この間、プロセス量Mの変化量または変化率PC(例えばP2)は所定値SCV(例えばPTH)より大きいため、異常診断は実行されず、診断結果出力DS(d)は異常状態であることを出力しない。
そして、時間T4以後、プロセス量Mの変化量または変化率PC(例えばP1)は所定値SCV以下となるため、異常診断は実行され、診断結果出力DS(d)は、診断結果として正常状態であることを出力する。
本実施例によれば、ユーザーは、フィールド機器への電源入力後、プラントの不安定状態に起因して一時的に発生する異常状態(診断結果)を受け取らなくて済み、異常発生原因の工数を含めた調査負担を低減できるとともに、プラントが安定状態になった後、極力早く(時間T4)異常診断が実行されて、ユーザーはプラントの運転状況を監視できる。
また、図6(b)において、プロセス量Mの安定を判定する所定値SCVを変更することによって、プラントや被測定対象の状態に、より適応した診断結果出力DSを得ることができる。
また、特許文献1に示された詰まり診断では、プロセス量Mの変化量の1つである圧力揺動が所定値以下になったときに詰まり異常であると診断する。この場合、プロセス量Mの変化量が所定値以上になったときにプロセス量Mは正常となり安定した状態となるので、図6(b)のプロセス量変化確認部72は、プロセス量Mの変化量または変化率が所定値SCV以上になったときに診断実行指示信号DEを生成する。具体的には、図7のステップS41において、プロセス量Mの変化量または変化率PCが所定値SCV以上であればステップS42へ進み、所定値SCV未満であればステップS40へ戻る。
なお、例えば、プロセス量演算部3、診断実行指示部20、60、診断部40、計数部21、31、比較部23、33、所定時間変更部24、所定値変更部34、安定監視部70、プロセス量変化演算部71、比較部73および所定値変更部74は、所定プログラムを実行するプロセッサによって実現でき、また論理回路などによって実現されてもよい。
なお、本発明は、前述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲で、さらに多くの変更および変形を含む。また、前述した各部の組み合わせ以外の組み合わせを含むことができる。
本発明を適用したフィールド機器の構成図の例である。 図1の診断実行指示部の構成図の例である。(a)は、計数部にタイマーを用いた構成図、(b)は、計数部にカウンタを用いた構成図である。 本発明を適用したフィールド機器の動作フローチャート図の例である。 (a)(b)は、図2で示した診断実行指示部の動作フローチャート図の例である。 プラント運転状況および本発明を適用したフィールド機器の動作タイミングチャート図の例である。(a)はプラント運転状況、(b)はフィールド機器のプロセス量出力PS、(c)(d)はフィールド機器の診断結果出力DSの動作を表す。 (a)は本発明を適用したフィールド機器の構成図の他の例、(b)は安定監視部の構成図の例である。 安定監視部の動作フローチャート図の例である。 背景技術で示したフィールド機器の構成図の例である。 図8のフィールド機器の動作フローチャート図の例である。 プラント運転状況およびフィールド機器の動作タイミングチャート図の例である。(a)はプラント運転状況、(b)はフィールド機器のプロセス量出力PS、(c)はフィールド機器の診断結果出力DSの動作を表す。
符号の説明
10、50 フィールド機器
20、60 診断実行指示部
21、31 計数部
22、32 経過時間確認部
23、33、73 比較部
40 診断部
70 安定監視部
71 プロセス量変化演算部
72 プロセス量変化確認部

Claims (7)

  1. 被測定対象のプロセス量に基づく異常診断を実行する診断部を備え、この診断部による診断結果を出力または表示するフィールド機器において、
    前記異常診断の実行を指示する診断実行指示信号を生成する診断実行指示部を備え、
    前記診断部は、前記診断実行指示信号に基づいて前記異常診断を実行する、
    ことを特徴とするフィールド機器。
  2. 前記診断実行指示部は、
    前記フィールド機器への電源入力後の経過時間を計数する計数部と、
    この計数部によって計数された経過時間が所定時間以上になったときに前記診断実行指示信号を生成する経過時間確認部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器。
  3. 前記経過時間確認部は、前記異常診断の種類に対応する複数の前記診断実行指示信号を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のフィールド機器。
  4. 前記経過時間確認部は前記所定時間を変更できることを特徴とする請求項2または3に記載のフィールド機器。
  5. 前記診断実行指示部は、前記フィールド機器への電源入力後、前記プロセス量が安定したときに前記診断実行指示信号を生成する安定監視部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィールド機器。
  6. 前記安定監視部は、
    前記プロセス量の変化量または変化率を演算するプロセス量変化演算部と、
    前記フィールド機器への電源入力後、前記プロセス量変化演算部によって演算されたプロセス量の変化量または変化率が所定値以下または以上になったときに前記診断実行指示信号を生成するプロセス量変化確認部と、
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載のフィールド機器。
  7. 前記プロセス量変化確認部は前記所定値を変更できることを特徴とする請求項6に記載のフィールド機器。
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