JP5147473B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は流量計測装置に係り、特に流量計より出力された流量パルスをカウントして流量計測値を演算すると共に、前記流量計における異常検出を検出するように構成された流量計測装置に関する。
流量計においては、被測流体の流量または流速に比例した流量パルスを生成し、この流量パルスを積算することにより単位時間当たりの瞬時流量や1月当たりの積算流量を演算しており、例えば、都市ガスなどの流量を計測するガスメータの場合には、1月当たりの積算流量からガス使用量に応じた金額を請求している。
また、この種の流量計の演算回路では、ロータの回転方向が順方向である場合には、検出された流量パルスを加算し、ロータの回転方向が逆方向である場合には、検出された流量パルスを減算している(例えば、特許文献1参照)。
ロータの回転検出方法としては、ロータに埋設されたマグネットに磁力を磁気センサにより検出する方法がある。そして、磁気センサ方式の回転検出方法では、ロータに設けられた一対のマグネットがロータと共に回転するときの位相差(A相のパルスの立ち上がりとB相のパルスの立ち上がりとの時間差)を監視することによりロータの回転方向を判定しており、さらには流量パルスの検出パターンが異なる場合には、何らかの異常が発生したものと判定することが可能になる。
特開平6−160149号公報
従来の流量計測装置では、流量パルス発信器より出力される流量パルスの出力パターンがA相、B相が交互に周期的に出力されている場合には、正常と判定し、この正常な出力パターンを異なる場合には異常と判定されて異常検出信号が検出されると共に、この異常時の流量計測(流量パルスの積算処理)は行わないようになっている。
一方、上述のような流量パルスの出力パターンの異常としては、種々あり、例えば、磁気センサが故障して流量パルスを全く出力しない場合、あるいは、流量計のロータに設けられたマグネットが脱落して磁気センサがロータの回転を検出できない場合には、完全な故障と判定されて、流量計を交換することになる。
しかしながら、流量計自体には故障は生じていないが、例えば、電磁ノイズの影響によるものもあるため、流量計の機械的な構成としては、正常であるのに、流量計測時の流量パルスの出力パターンが異常になる場合があり、例えば、微小流量域でA相またはB相の何れかのパルスが欠落したり、同相の流量パルスが連続して検出されたりした場合には、一時の出力パターンの異常から流量計自体の異常を検出することは難しい。
このため、従来は、流量計の故障の検出は、例えば、定期点検や、この流量計で計測された所定期間毎の流量計測値を比較することにより行うこととなり、この結果、流量計の故障を迅速に検出することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した流量計測装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、被測流体の流量または流速に応じた流量パルスを出力する流量パルス出力器と、
該流量パルス出力器より出力される流量パルスから被測流体の流量または流速を演算する演算手段と、
前記流量パルス出力器より出力される流量パルスの出力パターンの異常を検出する異常検出手段と、
を有する流量計測装置において、
前記演算手段により演算された流量または流速が所定値を越えているか否かを判定する判定手段を備え、
前記異常検出手段は、前記判定手段による判定結果が前記演算手段により演算された流量または流速が所定値を越えているとしている際に前記流量パルスの出力パターンに異常があった場合には、前記流量計測装置の異常を検出することを特徴とする。
また、前記異常検出手段は、
前記流量パルスの出力パターンの異常が検出されていないときの前記流量パルスの間隔に応じた監視時間を設定し、当該監視時間が経過する間に、流量パルスの出力パターンから異常であると検出された回数が所定回数に達した場合に前記流量計測装置の異常を検出することが望ましい。
また、前記異常検出手段は、前記流量計測装置の異常が検出された場合には、前記監視時間が経過するまでの流量パルスの積算を禁止することにより、上記課題を解決するものである。
本発明によれば、判定手段による判定結果が演算手段により演算された流量または流速が所定値を越えているとしている際に流量パルスの出力パターンに異常があった場合には、流量計測装置の異常を検出するため、所定流量以上の流量が計測されている場合の異常のみを異常として検出するようにして、異常検出の信頼性をより高められると共に、一時的な異常検出の場合には、正常に復旧した時点で通常の流量計測を再開することが可能になる。そのため、異常検出の曖昧な領域での異常判定を規則的に行なうことが可能になり、異常検出の信頼性を高められると共に、流量計の異常が拡大する前に点検・修理を行なうように指示することが可能になる。
また、流量パルスの出力パターンの異常が検出されていないときの流量パルスの間隔に応じた監視時間を設定し、当該監視時間が経過する間に、流量パルスの出力パターンから異常であると検出された回数が所定回数に達した場合に流量計測装置の異常を検出することができ、例えば、流量パルス出力器が完全に故障して流量計測が全くできなくなってしまう前に点検・修理を行なうことで、流量計による誤計測の発生を未然に防止することができる。
また、流量計測装置の異常が検出された場合には、監視時間が経過するまでの流量パルスの積算を禁止するため、流量パルスのノイズが発生した場合でもノイズを流量パルスとして演算してしまうことを防止でき、あいまいな領域での異常判定が可能になって流量計測の信頼性をより一層高められる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明による流量計測装置の一実施例を示すシステム系統図である。図1に示されるように、流量計測装置10は、概略、流量計20と、流量計受信部30とを有する。流量計20は、計量部40と、アンプ・波形整形回路50と、計数部60とから構成されている。また、流量計受信部30は、流量計20から分離されており、CPU(中央演算処理部)70と、表示手段(ディスプレイ)80と、センタ90との通信を行なう通信インターフェース100とを有する。尚、本実施例においては、流量計20と流量計受信部30とが分離された場合を例に挙げて説明するが、流量計20と流量計受信部30とを一体化した構成のものにも本発明を適用することができるのは勿論である。
また、本実施例では、CPU70及び表示手段80を流量計受信部30に設けた構成を例示しているが、計数部60の代わりにCPU70及び表示手段80を流量計20に設ける構成とすることも可能である。
計量部40は、例えば、被測流体の流量(流速)に比例した回転数で回転するロータ42を有し、ロータ42の回転を磁気センサ(流量パルス出力器)44により検出している。尚、ロータ42には、一対のマグネット46が埋設されており、磁気センサ44は、マグネット46がロータ42と共に回転する際に生じる磁界の変化を磁気的に検出して流量パルスを生成する。また、マグネット46は、少なくともA相用とB相用の一対が所定間隔で設けられており、夫々が所定の位相差で信号を出力するように配置されている。
アンプ・波形整形回路50では、磁気センサ44から出力されたアナログ波形を矩形波に変換しており、一対のマグネット46の通過に応じたタイミングでA相、B相の流量パルスを出力する。
計数部60は、A相、B相の流量パルスを計数する演算部(演算手段)62と、ロータ42の回転−流量との関係から磁気センサ44から出力された流量パルスPa,Pbを数分の一に分周した流量パルスPa',Pb'に変換する流量パルス変換部64と、所定流量以上である場合にA相、B相の流量パルスの出力パターンの変化から異常を判定する異常検出部(異常検出手段)66とを有する。
異常検出部66は、後述するようにA相、B相の流量パルスの出力パターンに異常があった場合は、流量パルスの間隔(周期)に応じた監視時間を設定し、この監視時間が経過する間に異常パルスが予め設定された所定数以上に達した場合に異常検出信号を出力する。
流量計受信部30のCPU70は、計数部60から出力された流量パルスをカウントして流量(瞬時流量及び積算流量)を演算して表示手段80に表示させると共に、異常検出手段66から異常検出信号が出力された場合には、表示手段80に異常検出を表示し、且つセンタ90にも異常検出信号を出力する。尚、異常検出信号がセンタ90に出力された場合は、センタ90において、当該流量計20を交換するように手配される。
また、本実施例では、計数部60及びCPU70の両方で流量演算処理を行なっているが、計数部60では、磁気センサ44から出力された流量パルスPa,Pbを積算して瞬時流量及び積算流量を算出し、CPU70では計数部60において流量パルスPa,Pbを数分の一に分周した流量パルスPa',Pb'を積算して瞬時流量及び積算流量を算出する。
ここで、図2乃至図7を参照してA相、B相の流量パルスの時系列的な出力パターンについて説明する。図2は流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの正常な出力パターンを示すタイミングチャートである。図2に示されるように、A相の流量パルスPaと、B相の流量パルスPbとが交互に周期的に出力された場合は、正常な流量計測が行なわれており、異常検出信号は出力されない。
図3は流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常な出力パターン1を示すタイミングチャートである。図3に示されるように、出力パターン1は、A相の流量パルスPaと、B相の流量パルスPbとの伝達経路に短絡が生じてA相、B相の流量パルスPa,Pbが同時に出力された異常な状態を示している。従って、A相、B相の流量パルスPa,Pbが同時に出力されてから次に正常な流量パルスPaが出力されるまで異常検出となる。この異常検出区間では、流量パルスの存在が不明確であるので流量計異常信号Pcが出力されると共に流量パルスの積算処理を行なわず、流量計異常信号Pcが出力される間は、表示手段80に流量計異常を示すメッセージ等を表示する。そして、流量パルスPa,Pbの出力パターンが正常になってから積算処理を再開する。
図4は流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常な出力パターン2を示すタイミングチャートである。図4に示されるように、出力パターン2は、A相の流量パルスPaが正常で、B相が断線により流量パルスPbが欠落する出力パターンである。従って、A相の流量パルスPaが連続して区間は、異常検出となる。この異常検出区間では、流量パルスの存在が不明確であるので流量計異常信号Pcが出力されると共に流量パルスの積算処理を行なわず、流量計異常信号Pcが出力される間は、表示手段80に流量計異常を示すメッセージ等を表示する。そして、流量パルスPa,Pbの出力パターンが正常になってから積算処理を再開する。
図5は流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常な出力パターン3を示すタイミングチャートである。図5に示されるように、出力パターン3は、B相の流量パルスPbが正常で、A相が断線により流量パルスPaが欠落する出力パターンである。従って、B相の流量パルスPbが連続して区間は、異常検出となる。この異常検出区間では、流量パルスの存在が不明確であるので流量計異常信号Pcが出力されると共に流量パルスの積算処理を行なわず、流量計異常信号Pcが出力される間は、表示手段80に流量計異常を示すメッセージ等を表示する。そして、流量パルスPa,Pbの出力パターンが正常になってから積算処理を再開する。
図6は流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常な出力パターン4を示すタイミングチャートである。図6に示されるように、出力パターン4は、B相の流量パルスPbが正常で、A相が短い周期の流量パルスを断続的に出力した場合、それ以前のパルス周期T1に対する異常保持監視時間T2を設定し、この異常保持監視時間T2において、異常パルスPd(A相またはB相のパルスが2回以上連続した場合)が所定数以上(図6では、2個目の立ち上がり)検出された時に、異常検出を出力する。この異常検出区間では、流量パルスの存在が不明確であるので流量パルスの積算処理を行なわず、流量計異常信号Pcが出力される間は、表示手段80に流量計異常を示すメッセージ等を表示する。そして、異常保持監視時間T2が経過してA相の流量パルスPaが正常に出力されてから異常表示をクリアして積算処理を再開する。
また、図6に示されるように、出力パターン4は、流量が所定未満の微小流量あるいは殆ど流量がゼロである状態において、B相の流量パルスPbが正常で、A相が短い周期の流量パルスを断続的に出力した場合は、温度上昇に伴う配管内の圧力変動などによりロータ42が正転と逆転とを交互に繰り返した可能性が高いので、異常検出を行なわない。

また、出力パターン4は、流量が所定以上である状態において、B相の流量パルスPbが正常で、A相が短い周期の流量パルスを断続的に出力した場合、それ以前のパルス周期T1に対する異常保持監視時間T2を設定し、この異常保持監視時間T2において、例えば、A相パルスまたはB相パルスが連続した場合、異常信号と認識し、流量計異常信号Pcのオン・オフが所定数以上(図6では、2個目の立ち上がり)検出された時に、異常検出を出力する。なお、流量計異常信号Pcのオン・オフの判定数(閾値)は、任意に設定することが可能であり、例えば、信号にノイズが多い場合には、所定数を5個〜8個に設定することにより、ノイズによる誤判定を回避することが可能になる。
計数部60では、例えば、A相の流量パルスPaとB相の流量パルスPbとが交互に1つずつ正常に入力された場合を1サイクルとしており、直前の正常な流量パルスの入力時点から経過時間T1を計測する。この経過時間T1において、流量計20の流量計測停止状態または微小流量計測状態のように著しく流量が低い場合は、配管内の圧力変動によりロータ42が正転と逆転とを繰り返すことが経験的に分かっているため、異常保持監視時間T2において、流量パルスPaが断続的に出力されるといった現象が現れる。
そして、異常検出手段64は、経過時間T1が計量部40の仕様に基づいた予め設定された一定流量以上に相当する時間以下である場合、異常保持監視時間T2においては後述するように本発明による異常検出処理及び異常検出保持を行なう。
また、異常検出手段64は、経過時間T1に基づいて比例計算などの関数を実行して異常保持監視時間T2を算出する。尚、この異常保持監視時間T2は、演算により算出しても良いし、あるいはパルス周期T1と異常保持監視時間T2とのデータテーブル(図示せず)を予め作成し、パルス周期T1より異常保持監視時間T2を検索して抽出することも可能である。そして、異常保持監視時間T2が設定された状態で流量計異常信号Pcのオン・オフが所定数以上(図6では、2個目の立ち上がり)検出された場合は、異常検出を出力する。
この異常検出区間では、流量パルスの存在が不明確であるので流量パルスの積算処理を行なわず、次に異常監視周期T2が経過してA相の流量パルスPaが正常に出力されてから異常表示をクリアして積算処理を再開する。すなわち、該パルス周期T1に応じた異常保持監視時間T2が設定された場合は、異常保持監視時間T2が経過するまで、流量パルス
のカウント(計数及び積算)が禁止される。
このように、図6に示す出力パターン4は、異常か正常かを判定することが難しい場合、予め決められた方式で設定された異常保持監視時間T2において、流量計異常信号Pcのオン・オフが所定数以上発生したことを条件に異常と判定することにより、従来はあいまいな領域での異常判定が可能になる。
従って、A相またはB相の流量パルスPa,Pbの出力パターンに異常があった場合にはその直前に正常に検出されたA相、B相の流量パルスPa,Pbのパルス周期T1を求め、当該パルス周期T1に応じた異常保持監視時間T2を演算し、当該異常保持監視時間T2が経過するまで流量パルスの積算を禁止するため、例えば、流量パルスPa,Pbにノイズが発生した場合でもノイズを流量パルスとしてカウントしてしまうことを防止でき、流量計測の信頼性をより一層高められる。
ここで、図7、図8のフローチャートを参照して計数部60が実行する演算処理について説明する。尚、計数部60は、図7、図8に示す処理を所定時間毎に繰り返し実行する。
図7に示されるように、S11では、前回の正常な流量パルスの検出から経過時間T1を計算する。次のS12では、経過時間T1を基に異常保持監視時間T2を求める。そして、S13に進み、異常保持監視時間T2をタイマにセットして異常保持監視時間T2が経過するまで正常パルス及び異常パルスの有無を監視する。続いて、S14では、次回の正常パルスが検出されるまでの時間T1の計測を開始する。
このように、経過時間T1を計測し、この経過時間T1に基づいて異常保持監視時間T2を演算することにより、経過時間T1が経過するまでに流量パルスが検出される否かをチェックしており、流量(流速)に応じた異常保持監視時間T2を自動的に設定することが可能になる。
図8に示されるように、S21では流量パルスの入力変化の状態を判定する。この流量パルスの入力変化状態の判定処理を行なう際は、例えば、ロータ42の回転数によって流量パルスの幅(時間軸長さ)及びパルス間隔が変化することが分かっているので、過去のデータを比較して流量パルスの幅(時間軸長さ)またはパルス間隔が所定流量以上か否かをチェックすることによって判定することが可能である。
次のS22において、上記S21の判定結果により流量パルスの幅(時間軸長さ)またはパルス間隔が所定流量以上の場合には、S23に進み、自動クリア機能(異常検出の保持を解除する機能)がバイパスされていないか否かをチェックする。S23において、自動クリア機能がバイパスされているときは、S24に進み、異常発生回数カウンタをクリアし、異常状態表示をクリアする。また、S23において、自動クリア機能がバイパスされているときは、S24の処理を省略する。
また、上記S22において、正常な流量パルスが異常パルスに変化した場合は、S25に進み、異常発生回数のフィルタ処理を行なう。すなわち、異常発生回数カウンタに1を加算する。続いて、S26に進み、異常発生回数カウンタのカウント値が予め設定された異常確定回数以上になったか否かをチェックする。
S26において、異常発生回数カウンタのカウント値が予め設定された異常確定回数(n回)以上になったときは、S27に進み、異常検出処理(図6の異常パルスPdが3個目のとき流量計異常信号Pcをオンにする)を行なう。この異常検出処理では、異常状態表示の保持、及び外部(センタ90等)への通信等を行なって流量計異常発生を報知する。
次のS28では、異常保持監視時間T2内か否かをチェックする。S28において、異常保持監視時間T2内であるときは、S29に進み、異常を保持すると共に、自動クリア機能のバイパスを設定する。これにより、異常保持監視時間T2が経過するまで、自動クリア機能のバイパス処理が継続されており、異常保持監視時間T2に達した時点でS29の処理を省略する。また、上記S26において、異常発生回数カウンタのカウント値が予め設定された異常確定回数に達しないときは、上記S27〜S29の処理を省略する。
このように、異常発生回数カウンタのカウント値が予め設定された異常確定回数以上になった異常検出処理を行なって流量計異常信号Pcをオンにするため、被測流体の流量が微小流量あるいは殆どゼロの場合に異常パルスPdが検出されても、それを異常検出処理を行なわず、所定流量以上の場合に異常パルスPdが異常確定回数以上になると異常検出処理を行なうため、流量計測装置10における異常判定のあいまいな領域での判定処理の信頼性をより高めることが可能になり、流量計20が完全に故障していなくても、異常な状態が繰り返されれば、異常検出処理を行なってセンタ90に報知することができる。
このように、被測流体の流量が所定流量以上である場合に異常発生回数カウンタのカウント値が予め設定された異常確定回数に達したときは、流量計20で何らかの異常が発生しているものとしてセンタ90に報知することができるため、センタ90の管理者の判断によって当該流量計20の点検、修理を行なうように指示することが可能になる。そのため、流量計20での小さな異常が発生した段階で点検・修理を行なうことにより、流量計20による計測誤差が拡大してゆくことを防止することが可能になる。
図9は異常検出処理の変形例を示すフローチャートである。図9に示されるように、S31において、被測流体の流量が所定流量以下であると判定されると、S32で異常パルスPdが検出されたか否かをチェックする。S32において、異常パルスPdが検出されたときは、S33に進み、今回の異常パルス検出時間を前回までの総異常パルス検出時間に加算する。尚、S32において、異常パルスPdが検出されないときは、今回の処理を終了する。
次のS34では、累積された総異常パルス検出時間が予め設定された基準時間T以上になったか否かをチェックする。S34において、総異常パルス検出時間が予め設定された基準時間T未満のときは、これで今回の処理を終了する。
また、S34において、総異常パルス検出時間が予め設定された基準時間T以上のときは、S35に進み、センタ90に異常報知を行なう。
このように、被測流体の流量が所定流量以下である場合でも総異常パルス検出時間が予め設定された基準時間T以上になったときは、流量計20で何らかの異常が発生しているものとしてセンタ90に報知することができるため、センタ90の管理者の判断によって早めに当該流量計20の点検、修理を行なうように手配することが可能になる。そのため、流量計20での異常が頻繁に発生する前に予防的な点検・修理を行なうことにより、流量計20による計測誤差の発生を未然に防止することが可能になる。
上記実施例では、流量計20の計数部60において異常検出処理を行なった場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、流量計受信部30で異常検出処理を行なうことも可能である。図10は流量計受信部30のCPU70で異常検出処理を行なう場合のタイミングチャートである。
流量計受信部30のCPU70は、計数部60から出力された流量パルスPa'またはPb'のパルス間隔(周期)T3を監視しており(図7のS11〜S14の処理を参照)、例えば、パルス間隔(周期)T3が予め設定された基準時間tよりも大きい場合(T3>t)は、微小流量であると判定し、計数部60から流量計異常信号Pc前述した図8のS27の処理参照)が入力されても流量計異常表示信号Peの出力を保持しない。
パルス間隔(周期)T3が予め設定された基準時間tよりも小さい場合(T3<t)は、所定以上の流量であると判定し、流量計異常信号Pcが入力されてから所定時間T4(T3に基づいて算出された値)が経過するまで流量計異常表示信号Peの出力を保持する。
このように、計数部60において、流量計異常検出処理が行なわれた場合でも、流量計受信部30のCPU70でパルス間隔(周期)T3に応じて流量が所定以上か否かを判定し、所定流量以上の場合のみ表示手段80に流量計異常表示を保持すると共に、センタ90に報知するようにできる。これにより、流量計測装置10による流量計測の信頼性をより一層高めることが可能になる。
上記実施例では、流量計20のロータ42の回転検出を磁気センサ44を用いて行なう場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、他の方式で流量パルスを生成する構成のものにも本発明を適用することができるのは、言うまでもない。
また、上記実施例では、流量計受信部30が流量計20と分離された構成を一例として示したが、これに限らず、流量計受信部30が流量計20と一体な構成のものにも本発明を適用できるのは、勿論である。
また、上記実施例の異常検出処理(図7〜図9の処理)は、流量計20の計数部60で行なう場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、流量計受信部30のCPU70において、上記異常検出処理を行なうことも可能である。
本発明による流量計測装置の一実施例を示すシステム系統図である。 流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの正常な出力パターンを示すタイミングチャートである。 流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常出力パターン1を示すタイミングチャートである。 流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常出力パターン2を示すタイミングチャートである。 流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常出力パターン3を示すタイミングチャートである。 流量計20から流量計受信部30へ出力される流量パルスの異常出力パターン4を示すタイミングチャートである。 正常なパルス検出処理を示すフローチャートである。 パルス入力の変化検出処理を示すフローチャートである。 異常検出処理の変形例を示すフローチャートである。 流量計受信部30のCPU70で異常検出処理を行なう場合のタイミングチャートである。
符号の説明
10 流量計測装置
20 流量計
30 流量計受信部
20 流量計
40 計量部
42 ロータ
44 磁気センサ
46 マグネット
50 アンプ・波形整形回路
60 計数部
70 CPU(中央演算処理部)
80 表示手段(ディスプレイ)
90 センタ
100 通信インターフェース
62 演算部
64 流量パルス変換部
66 異常検出部

Claims (3)

  1. 被測流体の流量または流速に応じた流量パルスを出力する流量パルス出力器と、
    該流量パルス出力器より出力される流量パルスから被測流体の流量または流速を演算する演算手段と、
    前記流量パルス出力器より出力される流量パルスの出力パターンの異常を検出する異常検出手段と、
    を有する流量計測装置において、
    前記演算手段により演算された流量または流速が所定値を越えているか否かを判定する判定手段を備え、
    前記異常検出手段は、前記判定手段による判定結果が前記演算手段により演算された流量または流速が所定値を越えているとしている際に前記流量パルスの出力パターンに異常があった場合には、前記流量計測装置の異常を検出することを特徴とする流量計測装置。
  2. 前記異常検出手段は、
    前記流量パルスの出力パターンの異常が検出されていないときの前記流量パルスの間隔に応じた監視時間を設定し、当該監視時間が経過する間に、流量パルスの出力パターンから異常であると検出された回数が所定回数に達した場合に前記流量計測装置の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の流量計測装置。
  3. 前記異常検出手段は、
    前記流量計測装置の異常が検出された場合には、前記監視時間が経過するまでの流量パルスの積算を禁止することを特徴とする請求項に記載の流量計測装置。
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