JP7072131B1 - 流量推定システム - Google Patents

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Abstract

流量推定システム100は、推定対象となるスチームトラップ2のドレン流量を推定する。流量推定システム100は、スチームトラップ2の現場Sにおいて、診断員が測定したスチームトラップ2の振動情報と、振動情報が測定されたときのスチームトラップ2の作動状態から診断員が判定したスチームトラップ2のドレン流量とを関連付けた現場データが蓄積されていく蓄積部21と、推定対象となるスチームトラップ2の振動情報を検出するプローブ18、蓄積部21の現場データと、プローブ18によって検出された振動情報とに基づいて推定対象となるスチームトラップ2のドレン流量を推定する推定部15を有する推定装置10とを備えている。

Description

本開示の技術は、流量推定システムに関する。
従来より、ドレントラップなどの弁を通過する流体の流量を推定する装置が知られている。例えば特許文献1に開示されている推定装置は、弁の振動を検出して、予め記憶されている流量と振動との相関関係から、実際の流量を推定する。また、特許文献2に開示されている測定装置は、ドレントラップなどの弁の振動と蒸気漏洩量との関係から、弁の作動良否を判定する。
特開平9-196716号公報 特開昭63-195498号公報
ところで、前述した特許文献1のような推定装置では、流量と振動の相関関係は、主として実験データに基づいて生成されていることから、データ量が少なく、特に、様々な環境条件に応じたデータが少ない。そのため、流量の推定精度は十分ではなく、推定精度を向上させたいという要望がある。また、特許文献2のような測定装置では、ドレン流量が多いときに発生する振動を検出した場合、正常にドレンが排出されている状態であるにも拘わらず、作動不良の(即ち、蒸気が漏れている)状態であると誤判定してしまう虞がある。このようなとき、ドレンの流量を把握することができれば、作動良否に関する誤判定を抑制することができる。このようなことからも、流量の高い推定精度が望まれる。
本開示の技術は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドレントラップにおけるドレン流量の推定精度を向上させることができる流量推定システムを提供することにある。
本開示の技術は、推定対象となるドレントラップのドレン流量を推定する流量推定システムである。流量推定システムは、蓄積部と、推定装置とを備えている。前記蓄積部は、ドレントラップの現場において、診断員が測定した該ドレントラップの振動情報と、前記振動情報が測定されたときの該ドレントラップの作動状態から前記診断員が判定した該ドレントラップのドレン流量とを関連付けた現場データが蓄積されていく。前記推定装置は、前記推定対象となるドレントラップの振動情報を検出する検出部、前記蓄積部の前記現場データと、前記検出部によって検出された振動情報とに基づいて前記推定対象となるドレントラップのドレン流量を推定する推定部を有する。
前記の流量推定システムによれば、ドレントラップにおけるドレン流量の推定精度を向上させることができる。
図1は、流量推定システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、蓄積部における現場データの一例を示す図である。 図3は、推定モデルの入出力を示す概念図である。 図4は、推定装置によるドレン流量の推定動作を示すフローチャートである。 図5は、表示部における表示態様の一例を示す図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の流量推定システム100は、例えば蒸気システム等に設けられるスチームトラップ2におけるドレン流量を推定する。スチームトラップ2は、ドレントラップの一例であり、例えばドレン配管1に設けられている。スチームトラップ2は、ドレン配管1からドレンが流入してきた場合はそのドレンを下流側へ流出させる一方、ドレン配管1から蒸気が流入してきた場合はその蒸気の流出を阻止する、いわゆる自動弁である。
図1に示すように、流量推定システム100は、推定装置10と、サーバ装置20とを備えている。推定装置10とサーバ装置20とは、ネットワークNを介して通信可能である。ネットワークNは、インターネットなどの広域通信ネットワークである。
推定装置10は、スチームトラップ2におけるドレン流量、即ち、スチームトラップ2を通過しているドレン流量を推定する携帯用の装置である。具体的に、推定装置10は、装置本体11およびプローブ18を有している。
プローブ18は、推定対象となるスチームトラップ2の振動情報(例えば、振動レベル)を検出する検出部の一例である。プローブ18は、例えばスチームトラップ2のケーシングに押し当てられることで、スチームトラップ2の振動情報を検出する。プローブ18は、ケーブル18aを介して装置本体11と接続されている。プローブ18によって検出された振動情報は、ケーブル18aを介して装置本体11に出力される。推定対象となるスチームトラップ2とは、ドレン流量が推定されるスチームトラップ2である。
なお、装置本体11とプローブ18とは、一体に形成されていてもよい。また、装置本体11とプローブ18とは、Bluetooth(登録商標)等の無線通信規格によって無線で接続されていてもよい。
装置本体11は、プローブ18によって検出された振動情報に基づいて、スチームトラップ2におけるドレン流量を推定する。装置本体11は、ネットワークNを介して サーバ装置20と通信可能である。具体的に、装置本体11は、入力部12と、記憶部13と、表示部14と、推定部15と、修正部16とを有している。
入力部12は、ユーザである診断員からの入力操作を受け付ける。入力部12は、入力操作に応じた入力信号を出力する。入力部12は、例えば、入力キー、または後述する表示部14に重ね合わされるタッチパネルである。
記憶部13は、各種プログラム及び各種データを記憶する、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体である。記憶部13は、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMおよびDVD等の光ディスク、または半導体メモリによって形成されている。記憶部13は、後述するサーバ装置20の学習部22で生成された推定モデルM等を記憶する。また、記憶部13は、後述する推定部15によって出力されたドレン流量等、および修正部16によって修正されたドレン流量も記憶する。
表示部14は、推定部15によって出力されたドレン流量と、そのドレン流量の確信度を表示する。ドレン流量の確信度は、記憶部13に記憶されている推定モデルMの正解率を示す情報の一例である。表示部14は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイである。
推定部15は、後述する蓄積部21の現場データに基づいて、プローブ18によって検出された振動情報からドレン流量を推定する。具体的に、推定部15は、プローブ18によって検出された振動情報を、後述する学習部22によって生成された推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量を出力する。より詳しくは、推定部15は、プローブ18によって検出された振動情報と、プローブ18が検出したときの推定対象となるスチームトラップ2の圧力とを、学習部22によって生成された推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量を出力する。
修正部16は、推定部15によって出力されたドレン流量を診断員の入力操作に応じて修正する。より詳しくは、修正部16は、診断員が判定したドレン流量が診断員によって入力部12から入力されることで、推定部15によって出力されたドレン流量を、入力部12から入力されたドレン流量に修正する。推定部15および修正部16は、例えば、マイクロコンピュータまたはプロセッサと、各種半導体メモリとによって実現される。
サーバ装置20は、現場Sで取得されたスチームトラップ2の振動情報およびドレン流量を含む現場データを蓄積していくと共に、蓄積した現場データを用いて前述の推定モデルMを生成および更新する。サーバ装置20は、例えば、クラウドサーバである。具体的に、サーバ装置20は、蓄積部21と、学習部22とを有している。
蓄積部21は、スチームトラップ2の現場Sにおいて、診断員が測定したスチームトラップ2の振動情報と、前記振動情報が測定されたときのスチームトラップ2の作動状態から診断員が判定したスチームトラップ2のドレン流量とを関連付けた現場データが蓄積されていく。スチームトラップ2の現場Sとは、スチームトラップ2が実際に設置されて稼働している場所である。
診断員は、各現場Sにおけるスチームトラップ2の点検時やメンテナンス時において、スチームトラップ2の作動状態を診断し、その診断結果を客先へ報告等している。例えば、診断員は、スチームトラップ2を診断するために、振動測定器によってスチームトラップ2の振動情報(以下、単に「振動情報」ともいう)を測定する。また、診断員は、スチームトラップ2の作動状態からドレン流量を判定する。スチームトラップ2の作動状態は、例えば、スチームトラップ2の作動音や、ドレンの流れ状態である。スチームトラップ2の作動音は、例えば聴診器によって測定される。ドレンの流れ状態は、例えば、スチームトラップ2の下流に接続されているドレン配管1内を目視することで把握される。診断員は、これらのスチームトラップ2の作動状態からドレン流量を判定する。こうして、各現場Sにて取得されたスチームトラップ2に関する各種情報が現場データとして蓄積部21に逐次蓄積されていく。
なお、ドレン流量は流量測定器によって測定することも考えられるが、流量測定器は高価であり、また流量測定器のドレン配管1等への取付作業が手間であることから、診断員によりドレン流量を判定することが効果的である。
具体的に、蓄積部21の現場データは、図2に示すように、振動情報とドレン流量とが関連付けされている。より詳しくは、現場データは、振動情報、圧力およびドレン流量が関連付けされている。圧力は、診断員が振動情報を測定したときのスチームトラップ2の流体圧力であり、例えば、入口側のドレン配管1に設けられている圧力計によって測定されるスチームトラップ2の入口圧力である。ドレン流量は、数値ではなく、程度で表されている。本実施形態では、ドレン流量の程度は、「大」「中」「小」の3段階で表される。なお、ドレン流量の程度は、2段階または4段階以上で表すようにしてもよい。
さらに、蓄積部21の現場データは、現場Sにおいてスチームトラップ2のドレン流量を判定した診断員の熟練度を示す診断員レベルも関連付けされている。本実施形態では、診断員レベルは、熟練度が高い順に「1」「2」「3」の3段階で表している。当然ながら、診断員の熟練度が高いほど、ドレン流量の判定精度は高い。なお、診断員レベルは、2段階または4段階以上で表すようにしてもよい。このように振動情報、圧力、ドレン流量および診断員レベルを関連付けけした現場データは、スチームトラップ2の型式ごとに区分されている(図2に示す「型式A」、「型式B」、「型式C」参照)。
また、蓄積部21は、推定装置10の修正部16による修正後のドレン流量と、修正部16による修正前のドレン流量を推定部15が出力したときに推定モデルMに入力された振動情報とを関連付けて蓄積する。つまり、本実施形態では、推定装置10によって推定されたドレン流量が診断員の入力操作によって修正された場合は、修正後のドレン流量が現場データとして蓄積部21に蓄積される。そのため、推定装置10によって推定されたドレン流量が適切でないと診断員が判断した場合、診断員が判定したドレン流量が蓄積部21の現場データとして反映される。
学習部22は、蓄積部21の現場データにおける振動情報を入力としドレン流量を出力とする教師データを用いて機械学習させた推定モデルMを生成する。具体的に、学習部22は、データ選択部23と、モデル生成部24とを有している。
データ選択部23は、モデル生成部24が推定モデルMを生成するために必要な教師データを、蓄積部21の現場データから選択して作成する。より詳しくは、データ選択部23は、蓄積部21の現場データにおける振動情報および圧力を入力としドレン流量を出力とする教師データを作成する。また、本実施形態では、データ選択部23は、モデル生成部24がスチームトラップ2の型式ごとに推定モデルMを生成するために、スチームトラップ2の型式ごとに教師データを作成する。
また、本実施形態では、データ選択部23は、蓄積部21の現場データのうち、所定の熟練度以上の診断員レベルが関連付けされた現場データを教師データとして選択する。例えば、蓄積部21の現場データのうち、診断員レベルが「2」以上の現場データを対象として教師データが作成される。そのため、全ての診断員レベル(この例では、診断員レベル「3」以上)の現場データを対象とする場合に比べて、ドレン流量に関して判定精度の高い教師データが作成される。
モデル生成部24は、データ選択部23によって作成された教師データを用いて、機械学習させた推定モデルMを生成する。図3に示すように、推定モデルMは、振動情報および圧力を入力とし、推定されるドレン流量を出力とする。推定モデルMは、ニューラルネットワークなどの公知の機械学習アルゴリズムを利用して、振動情報および圧力とドレン流量との関係を学習させる教師あり機械学習により生成される学習済みモデルである。
学習部22では、例えば定期的に、データ選択部23によって教師データが更新され、モデル生成部24によって推定モデルMが更新される。
以上のように構成された流量推定システム100では、診断員が推定装置10を操作することにより、推定装置10が、推定対象となるスチームトラップ2のドレン流量を推定する。推定装置10の記憶部13には、モデル生成部24によって生成された最新の推定モデルMが格納されている。例えば、推定装置10は、ネットワークNを介してサーバ装置20から推定モデルMをダウンロードすることで、記憶部13に格納する。より詳しくは、記憶部13には、スチームトラップ2の各型式に対応する複数種の推定モデルMが格納される。
具体的に、推定装置10によるドレン流量の推定動作について、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
現場Sにおいて、診断員は、推定対象となるスチームトラップ2の振動情報を推定装置10によって検出する(ステップS1)。具体的に、診断員が推定装置10のプローブ18をスチームトラップ2のケーシングに押し当てることによって、プローブ18がスチームトラップ2の振動情報を検出する。プローブ18によって検出された振動情報は、装置本体11に出力される。
続くステップS2において、診断員は、圧力および型式を推定装置10に入力する。具体的に、診断員は、例えばドレン配管1に設けられている圧力計から推定対象となるスチームトラップ2の圧力(即ち、入口圧力)を読み取り、読み取った圧力を入力部12によって入力する。また、診断員は、推定対象となるスチームトラップ2の型式を入力部12によって入力する。
続くステップS3では、推定部15が、推定対象となるスチームトラップ2のドレン流量を推定する。具体的に、推定部15は、入力部12によって入力されたスチームトラップ2の型式に対応する推定モデルMを記憶部13から読み出す。そして、推定部15は、プローブ18から出力された振動情報および入力部12によって入力された圧力を、記憶部13から読み出した推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量(詳しくは、ドレン流量の程度)を出力する。
続くステップS4では、推定部15によって出力されたドレン流量の程度が、図5に示すように表示部14に表示される。本実施形態では、ドレン流量の程度は「大」であることが表示されている。また、このステップS4では、推定部15によって出力されたドレン流量(ドレン流量の程度)の確信度も表示部14に表示される。つまり、推定部15が記憶部13から読み出した推定モデルMの正解率が表示部14に表示される。本実施形態では、確信度は「80%」であることが表示されている。
続くステップS5では、修正部16が、診断員の修正指示があったか否かを判定する。診断員は、表示部14に表示されたドレン流量の程度が適切であると判断した場合はそのドレン流量の程度の修正指示を行わず、表示部14に表示されたドレン流量の程度が適切ではないと判断した場合はそのドレン流量の程度の修正指示を行う。
具体的に、本実施形態の表示部14には、前述したドレン流量の程度および確信度に加え、OKボタン14aおよび修正ボタン14bも表示される。OKボタン14aおよび修正ボタン14bは、タッチパネル式のボタンである。診断員は、表示部14に表示されたドレン流量の程度が適切であると判断した場合は、OKボタン14aを押す。つまり、診断員は、表示部14に表示されたドレン流量の程度が、診断員自身が判定したドレン流量の程度と同程度ある場合は、修正指示を行わずOKボタン14aを押す。そうすると、ステップS5において、修正部16は修正指示がなかったと判定し、ドレン流量の推定動作が終了する。こうして、推定部15によって出力されたドレン流量の程度は妥当であると認定される。
また、診断員は、表示部14に表示されたドレン流量の程度が適切ではないと判断した場合は、修正ボタン14bを押す。つまり、診断員は、表示部14に表示されたドレン流量の程度が、診断員自身が判定したドレン流量の程度と異なる場合は、修正ボタン14bを押すことで修正指示を行う。そうすると、ステップS5において、修正部16は修正指示があったと判定し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、修正部16が、表示部14に表示されたドレン流量の程度(即ち、推定部15によって出力されたドレン流量の程度)を修正する。具体的に、診断員は、自身が判定したドレン流量の程度を入力部12によって入力する。その際、診断員は、自身の診断員レベルも入力部12によって入力する。修正部16では、この診断員の入力操作を受けると、表示部14に表示されたドレン流量の程度が、診断員が入力部12によって入力したドレン流量の程度に修正される。
続くステップS7では、記憶部13が、修正後のドレン流量等を記憶する。具体的に、修正後のドレン流量の程度と、修正前のドレン流量の程度を推定部15が出力したときに推定モデルMに入力された振動情報とが関連付けられて、記憶部13に記憶される。より詳しくは、推定モデルMに入力された振動情報および圧力と、修正後のドレン流量の程度と、診断員が入力した診断員レベルとが関連付けられて、記憶部13に記憶される。
続くステップS8では、蓄積部21の現場データが更新される。ステップS7で記憶部13に記憶されたドレン流量の程度や振動情報等は、例えばネットワークNを介してサーバ装置20の蓄積部21に新たな現場データとして蓄積される。そのため、蓄積部21の現場データが精度の高いデータとして更新される。特に、診断員レベルの高い診断員が修正した場合は、現場データがより高精度なデータとして更新される。こうしてステップS8が完了すると、ドレン流量の推定動作が終了する。
以上のように、前記実施形態の流量推定システム100は、推定対象となるスチームトラップ2(ドレントラップ)のドレン流量を推定するシステムである。流量推定システム100は、蓄積部21と、推定装置10とを備えている。蓄積部21は、スチームトラップ2の現場Sにおいて、診断員が測定したスチームトラップ2の振動情報と、振動情報が測定されたときのスチームトラップ2の作動状態から診断員が判定したスチームトラップ2のドレン流量とを関連付けた現場データが蓄積されていく。推定装置10は、推定対象となるスチームトラップ2の振動情報を検出するプローブ18(検出部)、蓄積部21の現場データと、プローブ18によって検出された振動情報とに基づいて推定対象となるスチームトラップ2のドレン流量(ドレン流量の程度)を推定する推定部15を有する。
この構成によれば、スチームトラップ2の各現場において取得した現場データに基づいてドレン流量を推定する。そのため、蓄積部21には、様々な環境条件が加味された現場データが大量に蓄積される。そうした現場データに基づいてドレン流量を推定するため、ドレン流量(ドレン流量の程度)の推定精度を向上させることができる。したがって、例えば、経験の浅い診断員であっても容易に推定精度の高いドレン流量を得ることができる。
また、ドレン流量の推定精度を向上させることができることから、前述した特許文献2のような測定装置では、ドレン流量を精度良く把握することができる。そのため、例えば、正常にドレンが排出されている状態であるにも拘わらず、作動不良の(即ち、蒸気が漏れている)状態であると誤判定してしまうことを抑制することができる。したがって、作動良否の判定精度を向上させることができる。
また、前記実施形態の流量推定システム100は、蓄積部21の現場データにおける振動情報を入力としドレン流量を出力とする教師データを用いて機械学習させた推定モデルMを生成する学習部22をさらに備えている。そして、推定部15は、プローブ18によって検出された振動情報を、学習部22によって生成された推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量を出力する。
この構成によれば、蓄積部21の現場データを教師データとして機械学習させた推定モデルMを用いてドレン流量を推定するようにしたので、推定精度をより向上させることができる。
また、前記実施形態の流量推定システム100において、蓄積部21の現場データは、診断員が振動情報を測定したときのスチームトラップ2の圧力も関連付けされている。学習部22の教師データは、蓄積部21の現場データにおける振動情報および圧力を入力としドレン流量を出力とするものである。推定部15は、プローブ18によって検出された振動情報と、プローブ18が検出したときの推定対象となるスチームトラップ2の圧力とを、学習部22によって生成された推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量を出力する。
この構成によれば、振動情報を測定したときのスチームトラップ2の圧力も現場データとして加えるようにした。そのため、より現場Sの環境条件に即した現場データを蓄積部21に蓄積していくことができる。したがって、ドレン流量(ドレン流量の程度)の推定精度をより向上させることができる。
また、前記実施形態の流量推定システム100において、蓄積部21の現場データは、スチームトラップ2の現場Sにおいてスチームトラップ2のドレン流量を判定した診断員の熟練度を示す診断員レベルも関連付けされている。学習部22は、蓄積部21の現場データのうち、所定の熟練度以上の診断員レベルが関連付けされた現場データを教師データとして選択する。
この構成によれば、より熟練度の高い診断員の知見を反映した教師データを作成することができる。そのため、ドレン流量に関して精度の高い教師データひいては推定モデルMを構築することができる。したがって、ドレン流量(ドレン流量の程度)の推定精度をより向上させることができる。
また、前記実施形態の流量推定システム100において、推定装置10は、入力操作を受けて、推定部15によって出力されたドレン流量を修正する修正部16をさらに有している。蓄積部21は、修正部16による修正後のドレン流量と、修正部16による修正前のドレン流量を推定部15が出力したときに推定モデルMに入力された振動情報とを関連付けて蓄積する。
この構成によれば、より熟練度の高い診断員の知見を蓄積部21の現場データに反映させることができる。そのため、蓄積部21の現場データが精度の高いデータとして更新されるので、高精度な推定モデルMを生成、更新することができる。よって、ドレン流量(ドレン流量の程度)の推定精度をより向上させることができる。
また、前記実施形態の流量推定システム100において、推定装置10は、推定部15によって出力されたドレン流量と、推定モデルMの正解率を示す情報とを表示する表示部14をさらに有している。
この構成によれば、推定されたドレン流量およびその確信度を容易に視認することができる。そのため、装置の信頼度が高まる。
また、前記実施形態の流量推定システム100において、振動情報が測定されたときのスチームトラップ2の作動状態は、スチームトラップ2の作動音である。
この構成によれば、振動情報だけではドレン流量を判定し難いところ、スチームトラップ2の作動音を考慮することで、ドレン流量を高精度に判定することができる。
(その他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、教師データとしては、圧力を省略して振動情報だけを入力とし、ドレン流量(ドレン流量の程度)を出力とするものであってもよい。
また、蓄積部21には、現場データに加え、例えば、実験室で取得した各種情報も蓄積するようにしてもよい。
また、現場データとして、圧力に代えて、作動回数を加えるようにしてもよい。具体的に、蓄積部21の現場データは、振動情報、作動回数およびドレン流量(ドレン流量の程度)が関連付けされている。作動回数は、診断員が振動情報を測定したときのスチームトラップ2の所定時間内の作動回数である。作動回数とは、スチームトラップ2がドレンを排出する動作の回数である。所定時間内の作動回数が多いほど、ドレン流量は増加する傾向にある。
この場合、学習部22の教師データは、蓄積部21の現場データにおける振動情報および作動回数を入力としドレン流量を出力とするものである。推定部15は、プローブ18によって検出された振動情報と、プローブ18が検出したときの推定対象となるスチームトラップ2の所定時間内の作動回数とを、学習部22によって生成された推定モデルMに入力することで、推定されるドレン流量を出力する。このような構成においても、ドレン流量の推定精度を向上させることができる。
また、スチームトラップ2の圧力および作動回数の両方を現場データとして採用するようにしてもよい。
また、現場データとして、診断員レベルを省略するようにしてもよい。
また、現場データとして、例えばスチームトラップ2の温度を加えるようにし、教師データの入力として前述の温度を加えるようにしてもよい。
以上説明したように、本開示の技術は、流量推定システムについて有用である。
100 流量推定システム
2 スチームトラップ(ドレントラップ)
10 推定装置
14 表示部
15 推定部
16 修正部
18 プローブ(検出部)
21 蓄積部
22 学習部
S 現場

Claims (8)

  1. 推定対象となるドレントラップのドレン流量を推定する流量推定システムであって、
    ドレントラップの現場において、診断員が測定した該ドレントラップの振動情報と、前記振動情報が測定されたときの該ドレントラップの作動状態から前記診断員が判定した該ドレントラップのドレン流量とを関連付けた現場データが蓄積されていく蓄積部と、
    前記推定対象となるドレントラップの振動情報を検出する検出部、前記蓄積部の前記現場データと、前記検出部によって検出された振動情報とに基づいて前記推定対象となるドレントラップのドレン流量を推定する推定部を有する推定装置とを備えている
    ことを特徴とする流量推定システム。
  2. 請求項1に記載の流量推定システムにおいて、
    前記蓄積部の現場データにおける振動情報を入力としドレン流量を出力とする教師データを用いて機械学習させた推定モデルを生成する学習部をさらに備え、
    前記推定部は、前記検出部によって検出された振動情報を、前記学習部によって生成された前記推定モデルに入力することで、推定されるドレン流量を出力する
    ことを特徴とする流量推定システム。
  3. 請求項2に記載の流量推定システムにおいて、
    前記推定装置は、入力操作を受けて、前記推定部によって出力されたドレン流量を修正する修正部をさらに有し、
    前記蓄積部は、前記修正部による修正後のドレン流量と、前記修正部による修正前のドレン流量を前記推定部が出力したときに前記推定モデルに入力された振動情報とを関連付けて蓄積する
    ことを特徴とする流量推定システム。
  4. 請求項2または3に記載の流量推定システムにおいて、
    前記蓄積部の現場データは、前記診断員が振動情報を測定したときの前記ドレントラップの所定時間内の作動回数も関連付けされており、
    前記学習部の教師データは、前記蓄積部の現場データにおける振動情報および作動回数を入力としドレン流量を出力とするものであり、
    前記推定部は、前記検出部によって検出された振動情報と、前記検出部が検出したときの前記推定対象となるドレントラップの所定時間内の作動回数とを、前記学習部によって生成された前記推定モデルに入力することで、推定されるドレン流量を出力する
    ことを特徴とする流量推定システム。
  5. 請求項2または3に記載の流量推定システムにおいて、
    前記蓄積部の現場データは、前記診断員が振動情報を測定したときの前記ドレントラップの圧力も関連付けされており、
    前記学習部の教師データは、前記蓄積部の現場データにおける振動情報および圧力を入力としドレン流量を出力とするものであり、
    前記推定部は、前記検出部によって検出された振動情報と、前記検出部が検出したときの前記推定対象となるドレントラップの圧力とを、前記学習部によって生成された前記推定モデルに入力することで、推定されるドレン流量を出力する
    ことを特徴とする流量推定システム。
  6. 請求項2乃至5の何れか1項に記載の流量推定システムにおいて、
    前記蓄積部の現場データは、前記ドレントラップの現場において前記ドレントラップのドレン流量を判定した前記診断員の熟練度を示す診断員レベルも関連付けされており、
    前記学習部は、前記蓄積部の現場データのうち、所定の熟練度以上の診断員レベルが関連付けされた現場データを前記教師データとして選択する
    ことを特徴とする流量推定システム。
  7. 請求項2乃至6の何れか1項に記載の流量推定システムにおいて、
    前記推定装置は、前記推定部によって出力されたドレン流量と、前記推定モデルの正解率を示す情報とを表示する表示部をさらに有している
    ことを特徴とする流量推定システム。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の流量推定システムにおいて、
    前記振動情報が測定されたときの前記ドレントラップの作動状態は、前記ドレントラップの作動音である
    ことを特徴とする流量推定システム。

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