JP5168932B2 - ガスメータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、各家庭でのガス供給管の入り口部分に設置され、ガス流量を計測するガスメータにおいて、使用器具やその使い方に合わせたサービス及び保安機能を提供するために使用中のガス器具を判別検知する技術に関するものである。
従来、この種の流量計測装置は、図12に示すように、特定の器具を判別するための方法として、以下のような提案がある(例えば、特許文献1参照)。
提案例の動作について説明する。図12は、あるガス器具の起動時のガス流量変化パターンとそのパターンをもとにパターンマッチングを行うための参照値(パターンテーブル)を示している。1つのガス器具についてこのパターンテーブルはガス器具の燃焼制御に伴って発生する一連のガスの流量変化パターン分用意する必要があり、また各家庭で使われているガス器具の総台数分必要になる。ガスメータの流量計測装置により計測された流量値の変化とこれらのパターンテーブルを常に比較しながらマッチングするものを抽出し、使用器具を特定するものである。
特開2003−149027号公報
前記の構成において、各ガス器具の判別に関わる器具判定値及びガス器具またはガス配管内の異常に関わる保安基準値が登録時のガス配管内のガス圧から変化してしまった場合、ガス圧調整の付いていない器具では燃焼ガスの体積量が変わってしまい登録データと異なる起動状態になり器具の判別に失敗したり、ガス器具またはガス配管内の異常の検出に失敗したりする可能性が高くなるという課題を有している。
本発明は、前記の課題を解決するもので、ガス配管内の圧力変化があったことにより登録データの器具判定値及び保安基準値と実際の器具判定値及び保安基準値に差異が生じてしまった場合でも、圧力測定手段を有し、圧力の変化があれば圧力変化に対応して器具判定値及び保安基準値を変えることで、ガス配管内圧力が変化した場合でも器具の判別や異常の検出を誤らないようにし、また器具判定値及び保安基準値のメンテナンスも容易に行えることを可能とする技術を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のガスメータ装置はガス供給管に接続されガス流量を計測する流量計測手段と、前記ガス供給管に接続された複数のガス器具の流量情報をそれぞれ器具判定値として記憶し、前記複数のガス器具に設定されている保安基準値の合計値をガス器具またはガス供給管内の異常を判断するための保安基準値として記憶する登録記憶手段と、前記器具判定値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較し使用ガス器具を判する器具判定手段と、前記保安基準値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値と比較しガス器具またはガス供給管内の異常を判する保安判定手段と、前記ガス供給管内のガス圧を計測する圧力測定手段と、前記圧力測定手段の測定値に応じて、前記器具判定値及び前記保安基準値の値を変更する登録値変更手段を有する構成である。
本発明のガスメータ装置は、ガス配管内のガス圧が変化することにより登録してあった
器具判定値及び保安基準値と実際の器具の起動特性等に差異が生じてしまっても登録された器具判定値及び保安基準値を見直すことで器具判別の精度及びガス器具またはガス管内の異常を判断する精度を高めることができる。
また器具判別機能及び保安機能の更新はガスメータの仕様を変えることなく行えるため、将来的な機器機能のメンテナンスも容易に行えることも可能とする。
本願発明は、ガス供給管に接続されガス流量を計測する流量計測手段と、前記ガス供給管に接続された複数のガス器具の流量情報をそれぞれ器具判定値として記憶し、前記複数のガス器具に設定されている保安基準値の合計値をガス器具またはガス供給管内の異常を判断するための保安基準値として記憶する登録記憶手段と、前記器具判定値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較し使用ガス器具を判する器具判定手段と、前記保安基準値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値と比較しガス器具またはガス供給管内の異常を判する保安判定手段と、前記ガス供給管内のガス圧を計測する圧力測定手段と、前記圧力測定手段の測定値に応じて、前記器具判定値及び前記保安基準値の値を変更する登録値変更手段を有する構成とすることで、ガス配管内のガス圧が変化することにより登録してあった器具判定値及び保安基準値と実際の器具の起動特性等が変わっても登
録された器具判定値及び保安基準値を見直すことが可能となる。
さらに前記登録値変更手段は、前記圧力測定手段によって計測したガス圧に変動が生じた場合、ガス圧変動に比例して、前記器具判定値及び前記保安基準値を変更する構成とすることで、ガス配管内のガス圧が変化することにより登録してあった器具判定値及び保安基準値と実際の器具の起動特性等に差異が生じてしまっても登録された器具判定値及び保安基準値を変動に対応して自動的に変更が可能となる。
また前記器具判定値及び前記保安基準値は所定の幅を有し、前記登録変更手段は、前記に対しても前記ガス圧変動に比例して値を変更する構成とすることで、圧力変動時、器具判定値及び保安基準値だけではなくそれに付随する判定のマージン分もガス圧の変動に比例して変更することができより正確な器具判定及び異常判断をすることが可能となる。
さらに前記圧力測定手段が計測したガス圧値を記憶するガス圧記憶手段を有する構成とすることで、測定したガス圧の履歴を残すことが可能となり、ガス圧変動を明確にすることができる。
また前記圧力測定手段計測たガス圧、既に前記ガス圧記憶手段内に記憶され
ているガス圧値と所定量以上の差が有った場合、前記登録変更手段は、前記器具判定値及び前記保安基準値を変更する構成とすることで、ガス圧変化があったことが履歴により明確にすることができる。
さらに前記登録記憶手段に前記流量情報を登録すると同時に、前記ガス圧記憶手段に前記ガス圧値を登録する構成とすることで、器具判定値及び保安基準値が登録された時の圧力情報も同時に登録されるため、器具判定値及び保安基準値と圧力の関係は常に一義的に決められる。
また前記圧力測定手段は、所定時間毎にガス圧を測する構成とすることで、定期的な器具判定値及び保安基準値の更新が可能となり、圧力変動による器具判別の誤り及び異常判断の誤りを極力減らすことが可能となる。
さらに前記圧力測定手段は、前記流量計測手段によって計測した器具起動時の流量が前記器具判定値に該当しない場合、ガス圧を測定する構成とすることで、判別の失敗がガス圧変化である場合、次回の失敗及び異常判断の誤りを未然に防ぐことができる。
また前記圧力測定手段は、前記ガス供給管へのガス供給がボンベ方式である場合、ボンベ交換時にガス圧測定する構成とすることで、ガスボンベ交換時に圧力変動があった場合でも、圧力の変動に対応して器具判定値及び保安基準値を更新するため、器具判別及び異常判断を誤作動させることが無い。
さらに、流量計測手段が超音波計測方式より構成されており、瞬時計測が行えるため、時間経過による流量変化の詳細を計測することが可能で、より精度の高い器具の判別を行うことが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるガスメータ装置の構成を示すものである。
図1において、1はガスメータ装置であり、ガス供給管の途中に設けられ、その下流側の配管には各顧客宅内に設置された1台以上のガス器具が接続されている。
ガスメータ装置1内部はガス管に接続されたガスの流路内に設けられたガス遮断弁2と、ガス流量計測手段3と、ガス流量計測手段3からの信号を演算処理して使用ガス流量を表示する表示部4と、また地震などの振動を検出する感震器5と、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定手段6と、本発明に係わるガス器具判別を行うための演算手段7及び器具情報入力手段8と、その情報を登録する登録記憶手段9及び器具判定手段10と、ガス器具またはガス配管内の異常を判断する保安判定手段11と、圧力測定手段6により計測したガス圧を記録するガス圧記録手段12と、圧力測定手段12の測定値により登録記憶手
段9内の登録内容を変更する登録値変更手段13と、感震器5や圧力測定手段6の作動や器具判断、保安機能その他を統括制御処理する制御回路14及びそれらの動力源となる電池(図示せず)を内蔵している。
登録記憶手段9には、流量変化が起こったかどうかの比較判定値となる器具判定値及び異常が起こったかどうかの比較判定値となる保安基準値が記録されている。記録されたデータを記憶保持する記憶手段としては本発明では半導体メモリを使用しているが、記録の追加、書き換えができるものであれば、磁気記録媒体その他でも可能である。また必要に応じて複数の記録媒体に分割して記録することも可能である。
なお、本発明の流量計測手段3に関しては、超音波方式の計測手段を使用しているが、計測方式としては、他の流量計測方式でもフルディック方式などの短時間に一定サイクルで連続計測可能であれば使用可能である。
以下、動作について説明する。
まず超音波方式の流速計測に関して図2をもとに説明する。計測流路15は矩形断面を持っており、計測流路15のガスの流れる方向と直角方向にある壁面には計測流路15を挟んで一対の超音波送受信器16、17が流路の上流側と下流側で角度φを有して斜めに対向して装着されている。超音波送受信器16、17間で交互に超音波を送受信させて流体の流れに対して順方向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を一定間隔を置いて計り、伝搬時間差信号として出力する働きを持つ。この伝搬時間差信号を受けて計算手段(図示せず)により被計測流体の流速及び流量を算出するものである。
演算式を下記に示す。
図2において Lは測定距離であり、t1を上流からの伝達時間、t2を下流からの伝達時間、Cを音速とすると、流速Vは
式(1) V=(L/2cosφ)((1/t1)−(1/t2))
計測の時間間隔は超音波の送受信が可能な範囲で設定できるが、本発明では2秒間隔の計測を行っている。更に時間間隔を小さくすることは測定原理上可能であり、ガス器具によっては2秒より短時間で起動する器具もあるため、測定時間間隔を小さくすることは器具判別を瞬時に行う点では有利となるが、計測間隔を短くすると電池の消耗が大きくなるなどの課題がある、また計測時間を従来のガスメータで使用している膜式方式と同等の計測間隔が2桁オーダーの秒数間隔になると、本発明のアルゴリズムの流量変化の差分を見て判断することが困難になり、コストや器具判別の性能面からバランスの良い時間として本発明では2秒間隔計測で行っている。
次に、ガス器具の動作状態の判別手順について図3をもとに説明する。
ガスメータ装置1では上記した様に2秒間隔毎にガス流量を計測し、そのデータを演算手段7に送り流量値を微分して2秒毎の流量の差分データとして出力している。
この差分データは逐次器具判定手段10及び保安判定手段11に送られ、登録記憶手段9に登録されている変化判定値との比較を行っている。差分値が変化判定値を超えた場合、ガス器具に状態変化があったと判断する。変化が検知されると、さらにどのガス器具がどのような状態なのか判断するため、まず保安判定手段11は登録記憶手段9に登録されている各ガス器具及びガス配管の保安基準値と比較し、各ガス器具及びガス配管に異常がないかを判断を行う。もし異常がある場合はガス遮断弁2を動作させる等のあらかじめ規定された異常処理を行い、異常がない場合は次に器具判定手段10は登録記憶手段9に登
録されている各ガス器具の状態別変化値と比較し、器具の判別とその器具の状態の判別を行う。
図4(a)に実際のガス器具使用時のガス流量の変化と差分値の変化を示す。
図4(a)のグラフにおいて実線が流量計測手段により測定されたガスの流量値と破線がそのときの微分値、すなわち、2秒毎の差分値を示す。ガス器具の起動時には差分値はプラス側にピークを持って表現され、停止時にはマイナス側にピークをもって表現される。
次に図4(b)にガス器具またはガス配管に異常があった場合のガス流量の変化と差分値の変化の例を示す。
図4(b)のグラフにおいて実線が流量計測手段により測定されたガスの流量値と破線がそのときの微分値、すなわち、2秒毎の差分値を示す。ガス器具またはガス配管の異常時の例としては、例えば登録されているガス器具の最大流量値を保安基準値とした時、各器具の保安基準値を合計した流量値より大きな流量が発生した場面等が考えられる。このような場合、各器具の保安基準値を合計した流量値をしきい値として仮に4000l/hであるとすると、図4(b)に示すように約5000l/hの流量が流れると異常が発生したと判断し、異常処理としてガス遮断弁2を動作させている。
なお、上記実施例では、まず差分値の変化がある所定の値(変化判定値)以上の場合、図3に示すように変化があり、器具または配管には異常がなかったとして次のステップでその器具の特定と状態の変化の判定を行っているが、予め登録された限定器具についての判定の場合や処理速度が速く、演算手段からの差分値データをそのまま、全ての各ガス器具の変化点判定値データとの比較を2秒以内に可能であれば、図5に示すように差分値から直接、変化したガス器具や状態の判別をすることも可能である。
なお、図5に3つの器具(A、B、C)を同時に使用した時の流量値と差分値をグラフに示すが、3つの器具の起動時と停止時の変化を読み取ることが確認できる。
なお、判別された情報としては登録記憶手段9内からの情報を制御回路14を介して表示部4への表示または、外部の端末機(図示していない)へのデータ転送など確認できる手段であればいずれも使用可能である。
図6に配管ガス圧の変化とガス器具の起動流量の変化を示す。
図6に示すように、配管ガス圧が変化した際、ガス器具(器具A、B、C)によってはその起動流量が変わるため前述した判別方法において登録した器具判定値及び保安基準値と実際の起動時の流量が変化してしまい誤判別する要因となる。
そこで本発明においては、ガス圧変化があった場合器具の判定値を変更する構成を有している。その構成について以下に説明する。
まず、本発明に関わるガス圧の測定方法について説明する。
図7のフローに示すように、まずガスの流量変化が無いことを確認し、流量変化が無かった場合、圧力測定に入り、測定した値をガス圧記憶手段12に記憶させる。
次にガス圧変動を調べる手順について図8を用いて説明する。
ガス圧の測定を行い、ガス圧記憶手段12に登録された値と比較し、両者の間に所定さ以上の違いがあれば、ガス圧に差があるとして新たなガス圧を登録する。
新たに登録する器具判定値及び保安基準値としては、例えば圧力変化に比例させて式(2−1)及び式(2−2)で示すように器具判定値及び保安基準値を決める方法がある。
新しい器具判定値をQnew以前の器具判定値をQold新しい保安基準値をQsnew以前の保安基準値をQsold新規に計測したガス圧Pnew以前のガス圧Poldとすると
式(2−1) Qnew=Qold×(Pnew/Pold
式(2−2) Qsnew=Qsold×(Pnew/Pold
で計算できる。
なお、器具を判別する際にその判定値に所定のマージンを持つことで、判定の結果に安定性を持たせることが可能となるが、そのマージンに関しても圧力変化に応じた値にするのが理想的であり、器具判定値及び保安基準値と同様に式(3)にて求めることができる。
器具判定値のマージンを改定前Mold、変更後をMnewとすると、
式(3) Mnew=Mold×(Pnew/Pold
で計算される。
なお上記例では、新規に登録する判定値を圧力の変化分に比例させて計算して求めたが、予め用意された、圧力値と判別値の相関テーブルより決める方法でも可能である。
なお、器具判別を行うためには器具情報を登録記憶手段9に記録する必要があるが、機器を設置し現場で登録する際に、機器登録設定ボタン(図示せず)を操作するが、その動作が行われた際、制御手段14の働きにより、ガス圧測定を行いガス圧値も同時に記録することで、一度の操作で器具判定値及び保安基準値と圧力の関係は常に一義的に決められるため、登録ミスで器具判別の誤り及び異常判断の誤りをすることが無くなる。
なお、装置内に時間計測手段(図示せず)を有し、この圧力計測を一定時間毎に行うことで、定期的な器具判定値及び保安基準値の更新が可能となり、圧力変動が生じた場合でも定期的な補正が入るので器具判別の誤り及び異常判断の誤りを極力減らすことが可能となる。
なお、ガス器具が起動し、使用ガス流量に変化が見られ、何らかの器具が起動してはいるが器具判別時に登録された器具判定値に該当する器具がなく未判定検知となった場合、本装置は、ガス圧変動が生じたと判断し、ガス圧の測定を行い、前回の登録の値と差があればガス圧変動があったとして、その変動分に応じて前述したように器具判定値及び保安基準値を登録しなおす構成を持つことで、誤判別の際の自動修正機能を持たせることが可能となる。
なお、ガス圧が変化した際に、器具の使用ガス流量が変化するのはガス器具側にガス圧調整装置が付いていない機器であり、逆にガス圧調整機構が付いている器具(図6における器具D)はガス圧が変動しても、器具判定値及び保安基準値を変える必要がないので器具の登録情報として器具判定値及び保安基準値の見直しの必要性の是非を登録しておけば変更必要ないものまで再登録の処理をしてしまうことなく、再登録の処理の効率を上げることが可能となる。
図10に器具登録の例として登録テーブルを示す。
なお、ガスの供給がボンベ方式の場合、ボンベを取り替えることで、供給されるガス圧が変わる場合があるので、ボンベを取り替え操作時に、ボンベ取替え時操作ボタン(図示せず)を有し、そのボタンを操作するか、あるいは別の何らかの手段でボンベを取り替えたことをガスメータ装置に知らせることで、圧力の再測定を行い前回と差があれば器具判定値及び保安基準値を見直すことを自動的に行うことを可能とでき、ボンベ交換時に生じる可能性のある不具合を防ぐことができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2におけるガスメータ装置の構成を示すものである。
図11において、1はガスメータ装置であり、ガス供給管の途中に設けられ、その下流側の配管には各顧客宅内に設置された1台以上のガス器具が接続されている。
ガスメータ装置1内部はガス管に接続されたガスの流路内に設けられたガス遮断弁2と、ガス流量計測手段3と、ガス流量計測手段3からの信号を演算処理して使用ガス流量を表示する表示部4と、また地震などの振動を検出する感震器5と、ガス配管内の圧力を計測する圧力測定手段6と、本発明に係わるガス器具判別を行うための演算手段7及び器具情報入力手段8と、その情報を登録する登録記憶手段9及び器具判定手段10と、ガス器具またはガス配管内の異常を判断する保安判定手段11と、圧力測定手段6により計測したガス圧を記録するガス圧記録手段12と、ガス配管内の温度を計測する温度測定手段18と、温度測定手段18により計測した温度を記録する温度記録手段19と、圧力測定手段12の測定値及び温度記録手段19の測定値により登録記憶手段9内の登録内容を変更する登録値変更手段20と、感震器5や圧力測定手段6の作動や器具判断、保安機能その他を統括制御処理する制御回路14及びそれらの動力源となる電池(図示せず)を内蔵している。実施の形態1と異なる点は温度測定手段18と、温度記憶手段19と、登録値変更手段20を設けた点である。
以下、動作について説明する。
まず、温度測定手段18によりガス供給管内の温度を計測し、ある所定の基準温度との差異を求め、次にある所定の基準温度に対するガスの体積膨張がどれだけであるかを算出する。このガスの体積膨張分が温度変化によるガス流量の変化分となるため、登録値変更手段20により算出された値の分だけ登録記憶手段9内の器具判定値及び保安基準値を補正する。
以上のようにガス供給管内の温度の計測が可能な温度測定手段18を有し、ガスの体積膨張によるガス流量変化を知ることで、季節の変化等で温度変化により登録してあった器具判定値及び保安基準値と実際の器具の起動特性等に差異が生じてしまっても器具判定値及び保安基準値の補正が可能であるので、器具判別の誤り及び異常判断の誤りを防ぐことができる。
また温度測定手段18により計測した温度を記録する温度記憶手段19を設けることにより、測定した温度の履歴を残すことが可能となり、温度変動を明確にすることができる。
なお基準温度を温度記憶手段19に記憶させる構成とすることで、器具設置時の温度を基準温度として登録することも可能である。
なお超音波測定方式においては、温度変化により超音波の伝達時間が変化するため、その時間差より温度の変化を検出することが可能であるため、ガス流量計測手段3と温度測定手段18を兼用することもできる。
以上のように、本発明にかかわるガスメータ装置は、家庭用ガス供給管に接続され、ガス流量を計測する流量計測手段と、器具情報入力手段と、前記器具情報入力手段により登録されるデータを記憶する登録記憶手段と、前記登録記憶手段のデータである器具判定値をもとに前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較し使用ガス器具を判断する器具判定手段と、前記登録記憶手段に登録された保安基準値をもとに前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較しガス器具またはガス管内の異常を判断する保安判定手段と、ガス供給管内のガス圧を計測する圧力測定手段と、前記圧力測定手段の測定値により前記登録記憶手段内の器具判定値及び保安基準値の登録データを変更する登録値変更手段を有する構成で、ガス配管内のガス圧が変化することにより登録してあった器具判定値及び保安基準値と実際の器具の起動特性等に差異が生じてしまっても登録された器具判定値及び保安基準値を見直すことで器具判別の精度及びガス器具またはガス管内の異常を判断する精度を高めることができる。
また器具判別機能及び保安機能の更新はガスメータの仕様を変えることなく行えるため、将来的な機器機能のメンテナンスも容易に行えることも可能とする。
本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図 本発明の実施の形態1における流量計測部の構成図 本発明の実施の形態1における判別動作の流れ図 本発明の実施の形態1における流量及び演算値の特性図 本発明の実施の形態1における流量及び演算値の特性図 本発明の実施の形態1における圧力変化とガス流量の相関図 本発明の実施の形態1における機能を説明する流れ図 本発明の実施の形態1における機能を説明する流れ図 本発明の実施の形態1における機能を説明する流れ図 本発明の実施の形態1における登録データの状態図 本発明の実施の形態2における流量計測装置の構成図 従来の流量計測装置の判別方法データ構成図
符号の説明
1 ガスメータ装置
2 ガス遮断弁
3 流量計測手段
4 表示部
5 感震器
6 圧力測定手段
7 演算手段
8 器具情報入力手段
9 登録記憶手段
10 器具判定手段
11 保安判定手段
12 ガス圧記憶手段
13 登録値変更手段
14 制御回路
15 計測流路
16,17 超音波送受信器
18 温度測定手段
19 温度記憶手段
20 登録値変更手段

Claims (10)

  1. ガス供給管に接続されガス流量を計測する流量計測手段と、
    前記ガス供給管に接続された複数のガス器具の流量情報をそれぞれ器具判定値として記憶し、前記複数のガス器具に設定されている保安基準値の合計値をガス器具またはガス供給管内の異常を判断するための保安基準値として記憶する登録記憶手段と、
    前記器具判定値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値とを比較し使用ガス器具を判定する器具判定手段と、
    前記保安基準値と前記流量計測手段で計測されるガス流量値と比較しガス器具またはガス供給管内の異常を判定する保安判定手段と、
    前記ガス供給管内のガス圧を計測する圧力測定手段と、
    前記圧力測定手段の測定値に応じて、前記器具判定値及び前記保安基準値の値を変更する登録値変更手段を有するガスメータ装置。
  2. 前記登録値変更手段は、前記圧力測定手段によって計測したガス圧に変動が生じた場合、ガス圧変動に比例して、前記器具判定値及び前記保安基準値を変更する請求項1に記載のガスメータ装置。
  3. 前記器具判定値及び前記保安基準値は所定の幅を有し、
    前記登録変更手段は、前記幅に対しても前記ガス圧変動に比例して値を変更する請求項に記載のガスメータ装置。
  4. 前記圧力測定手段が計測したガス圧値を記憶するガス圧記憶手段を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
  5. 前記圧力測定手段が計測したガス圧値が、既に前記ガス圧記憶手段内に記憶されているガス圧値と所定量以上の差が有った場合、前記登録変更手段は、前記器具判定値及び前記保安基準値を変更する請求項に記載のガスメータ装置。
  6. 前記登録記憶手段に前記流量情報を登録すると同時に、前記ガス圧記憶手段に前記ガス圧値を登録する請求項またはに記載のガスメータ装置。
  7. 前記圧力測定手段は、所定時間毎にガス圧を計測する請求項1〜のずれか1項に記載のガスメータ装置。
  8. 前記圧力測定手段は、前記流量計測手段によって計測した器具起動時の流量が前記器具判定値に該当しない場合、ガス圧を測定する請求項1〜のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
  9. 前記圧力測定手段は、前記ガス供給管へのガス供給がボンベ方式である場合、ボンベ交換時にガス圧を測定する請求項1〜のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
  10. 前記流量計測手段は、超音波計測方式からなる請求項1〜のいずれか1項に記載のガスメータ装置。
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