JP2010007979A - ロータリーキルン - Google Patents

ロータリーキルン Download PDF

Info

Publication number
JP2010007979A
JP2010007979A JP2008168963A JP2008168963A JP2010007979A JP 2010007979 A JP2010007979 A JP 2010007979A JP 2008168963 A JP2008168963 A JP 2008168963A JP 2008168963 A JP2008168963 A JP 2008168963A JP 2010007979 A JP2010007979 A JP 2010007979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cylinder
cylinder
plates
support
rotary kiln
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008168963A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5444646B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Otake
泰弘 大竹
Munetaka Hagitani
宗高 萩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2008168963A priority Critical patent/JP5444646B2/ja
Publication of JP2010007979A publication Critical patent/JP2010007979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5444646B2 publication Critical patent/JP5444646B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Abstract

【課題】 内筒と連通管の支持構造の応力集中を小さくすることで、長寿命化を図る。
【解決手段】 供給側と排出側の連通管7,8をリング状の端面板9,10を介し接続した内筒3の外周に外筒2を配置し、各端面板9,10の外側面の外周部に所要間隔で設けた支持プレート30表面のブラケット31と、外筒2の内周面に設けたブラケット33のピン孔32,34に、支持ピン35を挿通させて、内外筒間に加熱流路6を備えたキルン本体1を形成する。支持プレート30と連通管7,8の外周面との間に、径方向に沿うリブ部材40を配置して、リブ部材40の外側端部と内側端部と幅方向一端縁部を、支持プレート30の裏面と連通管7,8の外周面と端面板9,10の外側面にそれぞれ取り付ける。連通管7,8の荷重はリブ部材40を介して支持プレート30へ直接伝えさせることで構造不連続部を少なくし、更に応力集中を小さくして長寿命化を図る。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物やバイオマスと云われる生物由来資源等の有機物を外熱により間接加熱して乾燥、熱分解、炭化処理するために用いるロータリーキルンに関するものである。
都市ごみ等の廃棄物の処理システムのうち、廃棄物を焼却炉で燃焼するようにした燃焼方式に代るものとして、近年では、廃棄物を低酸素雰囲気で加熱することにより熱分解させて、可燃性の熱分解ガスと、熱分解残渣としての炭化物(チャー)及び灰分を発生させ、該熱分解ガスと熱分解残渣を溶融炉へ導き、少ない空気量(たとえば、空気比1.3程度)で高温にして燃焼させ、溶融スラグとして取り出すようにし、更に排ガスは排ガス処理装置で処理して大気へ放出するようにした廃棄物の熱分解ガス化溶融設備や、上記熱分解ガスは燃焼炉で燃焼させた後、排ガス処理を施してから大気へ放出させるようにし、一方、熱分解残渣は、選別、粉砕をして炭化物を回収するようにした廃棄物の炭化処理設備(熱分解ガス化設備)が開発され、実用化されている。
この種の廃棄物の熱分解ガス化溶融設備や廃棄物の炭化処理設備において廃棄物の熱分解、炭化処理を行なうための装置の1つとしては、外熱式のロータリーキルンが用いられてきている。
図2は従来提案されている外熱式のロータリーキルンの一例の概略を示すもので、外筒2の長手方向の各端部を、それぞれ固定配置する入口筒4と出口筒5に回転継手4aと5aを介して回転可能に接続すると共に、該外筒2を、入口筒4側よりも出口筒5側の方が僅かに低くなるように傾斜させて回転駆動可能に横置きし、且つ該外筒2内に、外筒2との間に加熱流路6が形成されるように内筒3を同心状に収納させて、外筒2と内筒3を一体に回転駆動できるようにした二重筒構造のキルン本体1を構成する。上記内筒3の入口側と出口側の両端部には、該内筒3よりも小径とした供給側の連通管7と排出側の連通管8を、リング状の端面板9,10を介しそれぞれ連通接続すると共に、上記供給側連通管7を上記入口筒4内に、又、上記排出側連通管8を上記出口筒5内にそれぞれ位置させてなる構成として、上記出口筒5に設けてある高温ガス入口(熱風供給口)11から導入した高温ガスとしての熱風13を、加熱流路6を流通させた後、上記入口筒4に設けてある高温ガス出口(熱風排出口)12より排出できるようにしてある。
更に、上記入口筒4の外筒2と離反する側の端部には、給じん機14が上記内筒3の供給側連通管7の内側に挿入させて設けてあり、投入ホッパ15に投入された廃棄物16を、上記給じん機14により内筒3内へ供給できるようにしてある。
一方、上記出口筒5の外筒2と離反する側の端部には、熱分解ガス17と熱分解残渣18とを分離させるための分離室19を、上記内筒3の排出側連通管8と連通するように設けてなる構成としてある。
7a,8aは上記内筒3の供給側連通管7と排出側連通管8の内筒3より離反する端部に設けたシールプレートである。
これにより、上記キルン本体1を回転させた状態において、上記投入ホッパ15内の廃棄物16を給じん機14により内筒3の入口側の端部へ徐々に供給しつつキルン本体1の内外筒間に形成した加熱流路6内に出口筒5側より入口筒4側へ向けて熱風13を流通させることにより、内筒3内の廃棄物16を、内筒3の周面を高温の伝熱面として間接加熱して、乾燥、熱分解、炭化させ、発生する熱分解ガス17と熱分解残渣18を、内筒3の排出側連通管8内を通して分離室19に移した後、該分離室19の頂部より上記熱分解ガス17を、又、底部より上記熱分解残渣18を、それぞれ分離させて取り出すことができるようにしてある。
上記構成としてある外熱式のロータリーキルンは、単筒型の内筒3の周面のみを伝熱面とする間接加熱方式であるため、処理能力を高めるために伝熱面積の増大化を図るには、内筒3の径を大きくするか長くしなければならず、ロータリーキルン全体の大型化に繋がる。
そのために、外熱式のロータリーキルンにおいて、全体を大型化することなく伝熱面積を増大させて処理能力を高めることができるようにするためのものとして、図3(イ)(ロ)に示す如き分円型ロータリーキルンが従来提案されてきている。
すなわち、上記図3(イ)(ロ)に示す分円型ロータリーキルンは、図2に示したと同様の構成において、キルン本体1における内筒3内を、該内筒3の回転中心部より放射方向に延びる複数の仕切板20で全長に亘り仕切って、円周方向に複数の熱分解室となる分円型筒21を区画形成して、該各分円型筒21が供給側連通管7と排出側連通管8に共に連通するようにし、更に、上記各仕切板20を二重構造として該各仕切板20の間に内側加熱流路22を形成すると共に、該内側加熱流路22の長手方向両端部を、内筒3の出口側と入口側の各端面板9と10の所要個所にそれぞれ設けた図示しない貫通孔を介して出口筒5の高温ガス入口11と入口筒4の高温ガス出口12にそれぞれ連通させてなる構成としてある。
なお、23は外筒2の長手方向両端部の外周に沿って設けたタイヤ、24は上記各タイヤ23を介してキルン本体1を回転可能に支持するための支持ローラである。又、25はキルン本体1の回転駆動機構の一例を示すもので、外筒2の外周面に設けたリングギヤ26と、回転駆動装置としてのモータ27と、該モータ27の出力軸に取り付けて上記リングギヤ26に噛合させた駆動ピニオン28とからなる構成としてある。その他の構成は図2に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてある分円型ロータリーキルンによれば、出口筒5の高温ガス入口11より供給されて入口筒4の高温ガス出口12へ向かう熱風13を、内外筒間の加熱流路6に加えて上記内筒3の内側に設けた仕切板20により形成してある内側加熱流路にも流通させることで、上記内筒3の各分円型筒21の全周面を伝熱面とすることができて、廃棄物16を間接加熱するための伝熱面積の増大化を図ることができるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
なお、上記図2に示したと同様の構成としてあるロータリーキルンにおいて、キルン本体1を構成する外筒2と内筒3を一体に回転できるよう、内筒3を外筒2に支持させるための支持構造の1つとして、図4(イ)(ロ)に示す如き構成の支持装置29が従来提案されている。
かかる支持装置29は、内筒3の入口側と出口側の各端面板9,10の外側面の外周部における周方向所要間隔個所に、外筒連結部材を支持させるための支持プレート30を、外筒2の内周面に対峙する姿勢で内筒3の軸心方向に沿って所要寸法突出させてそれぞれ取り付け、且つ該各支持プレート30における外筒2の内周面に臨む表面に、外筒連結部材としてのピン孔32を有する2枚一組のブラケット31が、内筒3の軸心方向に所要間隔を隔てて上記各端面板9,10と平行に取り付けてある。
又、ピン孔34を有する別のブラケット33を、上記内筒3側に設けた外筒連結用の2枚一組の各組のブラケット31の間に内筒軸心方向の微小な隙間が形成されるようにそれぞれ挿入し、且つ該各ブラケット33のピン孔34の位置が上記内筒3側に設けた各組のブラケット31のピン孔32に一致するように配置した状態で外筒2の内周面に取り付けてある。
更に、位置を揃えて配置した上記内筒3側の各組のブラケット31のピン孔32と、上記外筒2側の各ブラケット33のピン孔34に、外径を該各ブラケット31,33のピン孔32,34よりもわずかに小径としたつば部35a付きの支持ピン35を、内筒3の軸心方向に沿って挿通させて、該支持ピン35のつば部35aを、上記内筒3側の2枚一組のブラケット31のうちの一方のブラケット31にボルト36で固定してある。これにより、上記外筒2を図示しないモータの駆動で回転させるときの回転力を、ブラケット33、支持ピン35、ブラケット31、支持プレート30を介して内筒3へ伝えて、該内筒3を上記外筒2と一体に回転駆動させることができるようにしてある。37は外筒2の外周面に設けた耐火材である(たとえば、特許文献2参照)。
特開2001−311583号公報 特開2002−188890号公報
ところが、図2に示した如き単筒型の内筒3を備えたロータリーキルンや、図3(イ)(ロ)に示した如き内筒3内に分円型筒21を設けた分円型ロータリーキルンにて、キルン本体1における内筒3の入口側と出口側に設けてある供給側連通管7と排出側連通管8は、軸心方向の片側の端部のみがそれぞれ対応する内筒3の端面板9,10に取り付けられて支持された片持ち構造となっていると共に、上記供給側連通管7と排出側連通管8における内筒3より離反する端部には、重量物であるシールプレート7a,8aが取り付けられた構成となっている。そのため、キルン本体1を回転駆動するロータリーキルンの運転中には、内筒3と一体に回転する上記供給側連通管7と内筒3の入口側端面板9との連結個所、及び、上記排出側連通管8と内筒3の出口側端面板10との連結個所に、高い繰り返し曲げ応力が発生するようになるというのが実状である。
上記のような各連通管7,8と内筒3の対応する端面板9,10との連結個所に作用する高い繰り返し曲げ応力を低減させるための対策として、本発明者等は、図5(イ)(ロ)に示すように、上記各連通管7,8の片側端部の外周面と、内筒3の対応する端面板9,10の外側面との間に、周方向所要間隔で放射方向に延びる複数の補強リブ38を設ける構成とすることを検討している。
又、図4(イ)(ロ)に示した如き内筒3の支持装置29を備えたロータリーキルンでは、内筒3の自重による荷重は、上記内筒3の入口側と出口側の各端面板9,10の外側面に取り付けてある各支持プレート30よりブラケット31と支持ピン35とブラケット33を介して外筒2に伝えられて支持されるようになるため、上記内筒3の各端面板9,10に取り付けられている各支持プレート30に対しては、上記内筒3の自重による荷重が常に上向きの力として作用するようになる。そのために、キルン本体1を回転駆動してロータリーキルンを運転する際、内筒3と一体に回転する支持プレート30が内筒3の上部に位置するときには、該支持プレート30に対して上向きの力として内筒3の径方向外向きの力が作用する一方、支持プレート30が上記内筒3の下部に位置するときには、該支持プレート30に対して上向きの力が内筒3の径方向内向きの力として作用するようになる。よって、上記ロータリーキルンの運転時には、上記各支持プレート30と、内筒3の各端面板9,10における該各支持プレート30の取付個所に、繰り返し曲げ応力が発生するようになるというのが実状である。
上記のような各支持プレート30と、該各支持プレート30の内筒3の端面板9,10に対する取付個所に作用する繰り返し曲げ応力を低減させるための対策として、本発明者等は、図5(イ)(ロ)に示すように、上記各支持プレート30の内筒3の軸心側に臨む裏面と、対応する内筒3の端面板9,10の外側面との間に、補強リブ39を設ける構成とすることを検討している。
以上のように、上記各連通管7,8の外周面と、内筒3の対応する端面板9,10の外側面との間に補強リブ38を設ける構成、及び、上記各支持プレート30の裏面と、内筒3の対応する端面板9,10の外側面との間に補強リブ39を設ける構成を共に採用すれば、上記各連通管7,8の内筒の端面板9,10に対する連結個所に発生する高い繰り返し曲げ応力、及び、上記各支持プレート30とその内筒3の端面板9,10に対する取付個所に発生する繰り返し曲げ応力を緩和させることができると考えられる。
しかし、上記補強リブ38及び39を用いる手法では、上記各連通管7,8の重量による荷重は、内筒3の各端面板9,10に一旦受けられ、更に、この各連通管7,8の重量と内筒3の自重との和の荷重が、上記内筒3の各端面板9,10に設けてある各支持プレート30とブラケット31を経てから、支持ピン35を介して外筒2の内周面に設けたブラケット33に伝えられて受けられるようになることから、上記各連通管7,8の重量を上記外筒2に伝えて支持させる支持構造が不連続になってしまう。
そのために、上記各補強リブ38,39、又は、上記各連通管7,8及び内筒3の各端面板9,10及び各支持プレート30におけるリブ取付部に作用する応力をあまり小さくすることができず、よって、該各補強リブ38,39やリブ取付部の疲労が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、内筒の入口側と出口側の両端部に取り付ける供給側及び排出側の各連通管の重量と、内筒の自重による荷重を外筒へ伝えて支持させる部分に設けるリブやリブ取付部に作用する応力をより低減させることができて、該リブやリブ取付部の疲労を抑制して長寿命化を図ることができるロータリーキルンを提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、内筒の両端部に供給側連通管と排出側連通管をリング状の端面板を介してそれぞれ連通接続し、上記内筒の外周に外筒を配置し、上記内筒の両端の各端面板に周方向に所要間隔で内筒の軸心方向に沿わせて突設した各支持プレートの外筒側の面と、外筒の内周面とを所要の連結部材を介し連結して、上記内外筒間に加熱流路を有し且つ上記内外筒を一体に回転できるようにしてなるキルン本体を回転させた状態にて、上記供給側連通管より内筒内へ供給した原料を、上記加熱流路を流通させる高温ガスの外熱により間接加熱して乾燥、熱分解、炭化処理できるようにしてあるロータリーキルンにおいて、上記内筒の両端部の各端面板に設けた上記各支持プレートと、上記各連通管の外周面との間に、上記各端面板の径方向に沿って延びるリブ部材をそれぞれ配置して、該各リブ部材の外側端部を上記各支持プレートに取り付け、且つ該各リブ部材の内側端部を上記各連通管の外周面に取り付け、更に、上記各リブ部材の幅方向の一端縁部を上記各端面板の外側面に取り付けてなる構成とする。
又、上記構成における各リブ部材を、支持プレート取り付け側の端部よりも、連通管取り付け側の端部の方が幅広となるようにし、且つ該各リブ部材における内筒の端面板より離反する幅方向の他端縁を凹状に湾曲させてなる形状とした構成とする。
更に、上記各構成において、内筒の両端部の各端面板に設けた各支持プレートと、各連通管の外周面との間に、周方向に所要間隔を隔てた2枚一組のリブ部材を設けるようにした構成とする。
上述の各構成において、支持プレートを、平面形状等脚台形状となるようにした構成とする。
本発明のロータリーキルンによれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1)内筒の両端部に供給側連通管と排出側連通管をリング状の端面板を介してそれぞれ連通接続し、上記内筒の外周に外筒を配置し、上記内筒の両端の各端面板に周方向に所要間隔で内筒の軸心方向に沿わせて突設した各支持プレートの外筒側の面と、外筒の内周面とを所要の連結部材を介し連結して、上記内外筒間に加熱流路を有し且つ上記内外筒を一体に回転できるようにしてなるキルン本体を回転させた状態にて、上記供給側連通管より内筒内へ供給した原料を、上記加熱流路を流通させる高温ガスの外熱により間接加熱して乾燥、熱分解、炭化処理できるようにしてあるロータリーキルンにおいて、上記内筒の両端部の各端面板に設けた上記各支持プレートと、上記各連通管の外周面との間に、上記各端面板の径方向に沿って延びるリブ部材をそれぞれ配置して、該各リブ部材の外側端部を上記各支持プレートに取り付け、且つ該各リブ部材の内側端部を上記各連通管の外周面に取り付け、更に、上記各リブ部材の幅方向の一端縁部を上記各端面板の外側面に取り付けてなる構成としてあるので、キルン本体の回転時に、内筒の自重による荷重と、該内筒の両端側の各連通管の自重による荷重を外筒へ伝えて支持させる支持構造に、構造不連続部が少なくなるため、内筒と各連通管による荷重を外筒へスムーズに伝えることができて、リブ部材及び該リブ部材の取付部に局所的に大きな応力集中が生じる虞を未然に防止することができる。よって、上記リブ部材、及び、上記内筒の各端面板、各支持プレート、各連通管におけるリブ部材の取付個所の疲労を低減させて疲労寿命を向上させることができるため、キルン本体における内筒の支持構造の長寿命化を達成することが可能になる。
(2)更に、内筒と各連通管による荷重を外筒へ伝えて支持させる支持構造を補強するために用いる部材点数を削減することができて、施工面から有利なものとすることができると共に、製作コストの削減化を図ることが可能になる。
(3)各リブ部材を、支持プレート取り付け側の端部よりも、連通管取り付け側の端部の方が幅広となるようにし、且つ該各リブ部材における内筒の端面板より離反する幅方向の他端縁を凹状に湾曲させてなる形状とした構成とすることにより、各連通管の外周面に取り付けるリブ部材の内側端部における幅方向他端面と、上記連通管の外周面のなす角度を鈍角にすることで、該部分に応力集中が生じる虞を未然に防止させることができる。
(4)内筒の両端部の各端面板に設けた各支持プレートと、各連通管の外周面との間に、周方向に所要間隔を隔てた2枚一組のリブ部材を設けるようにした構成とすることにより、上記2枚一組のリブ部材と、該各リブ部材の外側端部を取り付けた支持プレートと、上記各リブ部材の内側端部を取り付ける連通管の周壁とにより略矩形状のボックス構造を構築できるため、上記ブラケット支持プレートの板厚を薄くしたり、リブ部材の板厚を薄くしても、上記ブラケット支持プレートの捻れを抑えることが可能な構成とすることができる。
(5)支持プレートを、平面形状等脚台形状となるようにした構成とすることにより、上記等脚台形の斜辺にあたる支持プレートの両端面と、内筒の端面板の外側面との間に形成される角度を鈍角とさせることができて、該部分に応力集中が生じる虞を未然に防止させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1(イ)(ロ)は本発明のロータリーキルンの実施の一形態を示すもので、図2に示したロータリーキルン、及び、図3(イ)(ロ)に示した分円型のロータリーキルンと同様に、内筒3の入口側と出口側の各端部に、該内筒3よりも小径の供給側連通管7と排出側連通管8をリング状の端面板9と10を介してそれぞれ接続し、更に、図4(イ)(ロ)に示したと同様に、上記内筒3の両端部に設けた各端面板9,10の外側面における外周部の周方向所要間隔個所に支持プレート30をそれぞれ突設して、該各支持プレート30における外筒2側の面としての表面に取り付けたブラケット31のピン孔32と、外筒2の内周面の所要個所に設けたブラケット33のピン孔34に、支持ピン35を挿通させて、上記ブラケット33と支持ピン35とブラケット31からなる連結部材と上記支持プレート30による支持構造を形成して、該支持構造を介在させることで外筒2に内筒3を一体に回転できるよう支持させてなる構成としてあるロータリーキルンにおいて、上記各支持プレート30の内筒軸心側に臨む裏面と、その内周側に位置する連通管7,8の外周面との間に、上記リング状としてある内筒3の各端面板9,10の径方向に沿って延びるリブ部材40を、該リブ部材40の幅方向の一端縁部が上記各端面板9,10の外側面に接するように配置して、該各リブ部材40の内側端部を対応する上記連通管7,8の外周面に取り付け、且つ該各リブ部材40の外側端部を対応する支持プレート30の裏面に取り付け、更に、該各リブ部材40の幅方向一端縁を、全長に亘り対応する端面板9,10の外側面に取り付けてなる構成とする。
詳述すると、上記リブ部材40は、上記各支持プレート30とその内周側に位置する連通管7,8の外周面との間に、所要の間隔、たとえば、上記支持プレート30の幅寸法と対応する間隔を隔てて2枚一組で配設するようにしてある。これにより、上記2枚一組のリブ部材40と、該2枚一組の各リブ部材40外側端部が取り付けてある支持プレート30、及び、2枚一組の各リブ部材40の内側端部が取り付けてある連通管7,8の周壁とにより略矩形状のボックス構造を構築できるようにして、上記支持プレート30の板厚を薄くしたり、リブ部材40の板厚を薄くしても、上記支持プレート30の捻れ変形を抑えることができるようにしてある。
更に、上記各リブ部材40は、外側端部の幅寸法を、上記支持プレート30の端面板9,10からの突出量と対応した寸法とすると共に、内筒3の各端面板9,10より離反する幅方向の他端縁を凹状に湾曲させて、内側端部に向けて幅寸法が増加するようにした形状としてある。これにより、上記連通管7,8の外周面に取り付けてある該リブ部材40の内側端部における幅方向他端面と、上記連通管7,8の外周面との間に形成される角度が鈍角になるようにして、上記リブ部材40の内側端部における幅方向他端部の上記連通管7,8の外周面に対する取付個所に、応力集中が生じる虞を未然に防止できるようにしてある。
上記各支持プレート30は、内筒3の各端面板9,10に対する取り付け側の端部の幅寸法が、該各端面板9,10から離反する突出端部側の幅寸法に比して大きい平面形状等脚台形状としてある。これにより、上記等脚台形の斜辺にあたる各支持プレート30の幅方向両側端面と、上記内筒の端面板9,10の外側面との間に形成される角度が鈍角となるようにして、各支持プレート30の内筒3の各端面板9,10に対する取付個所における各支持プレート30の幅方向両端部と対応する個所に、応力集中が生じる虞を未然に防止できるようにしてある。
なお、更に、図1(イ)(ロ)に示したものでは、外筒2の内周面に設ける各ブラケット33を、平面形状が底角の小さい略二等辺三角形状となるようにして、該各ブラケット33の幅方向両側の端面と、外筒2の内周面の間に形成される角度が大きな鈍角となるようにして、該各ブラケット33の外筒2の内周面に対する取付個所におけるブラケット33の幅方向両端部と対応する個所に、応力集中が生じる虞を未然に防止させることができるようにしてある。
その他の構成は図2及び図3(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
以上の構成としてあるロータリーキルンによれば、内筒3の入口側と出口側にそれぞれ端面板9,10を介して片持ち構造で取り付けられている供給側と排出側の各連通管7,8と対応する内筒3の端面板9,10との連結部、及び、上記各端面板9,10の外側面における各支持プレート30の取付部を、上記各リブ部材40によって補強することができる。又、上記各連通管7,8の重量による荷重は、該各連通管7,8の外周面と、各支持プレート30の裏面との間に取り付けてある上記リブ部材40を介して上記各支持プレート30へ直接伝えられるようになると共に、上記内筒3の自重による荷重も、各端面板9,10より上記各リブ部材40によって補強されている各支持プレート30へ伝えられるようになるため、この各連通管7,8の重量と内筒3の自重による荷重は、該各支持プレート30よりブラケット31と支持ピン35とブラケット33を介して上記外筒2の内周面に受けられて支持されるようになる。
このように、本発明のロータリーキルンによれば、上記内筒3と各連通管7,8による荷重を伝える支持構造に、構造不連続部が少なくなるため、該内筒3と各連通管7,8による荷重を上記外筒2へスムーズに伝えることができて、該荷重の伝達系路上の各部位に作用する応力をより小さくすることができる。よって、上記リブ部材40、及び、上記内筒3の各端面板9,10の外側面と、各支持プレート30の裏面と、各連通管7,8の外周面におけるリブ部材40の取付個所の応力集中による発生応力が小さくなり、疲労寿命を向上させることができるため、キルン本体1における内筒3の支持構造の長寿命化を達成することが可能になる。
なお、図示してないが、上記各連通管7,8の内筒3の端面板9,10に対する取付部の補強と、内筒3を外筒2に支持させるためのブラケット31を取り付けるために設ける支持プレート30の内筒3の端面板9,10に対する取付部との補強をリブ部材40で一体化するようにして行う構成とする場合の発生応力を、本発明者等がシミュレーションで調べ、応力解析結果より疲労強度評価を行った結果、上記本発明のロータリーキルンの構成を採用することによる上記各リブ部材40と該各リブ部材40の取付部における応力抑制に関する有効性が確認されている。
更に、上記内筒3の端面板9,10と、各支持プレート30と、各連通管7,8の外周面とをリブ部材40を介して繋ぐようにしてあるため、図5(イ)(ロ)に示したように、内筒3の端面板9,10と各支持プレート30との間、及び、上記内筒3の端面板9,10と各連通管7,8の外周面との間を別々の補強リブ38,39で補強する場合の構成に比して、部材点数を削減することができて、施工面から有利なものとすることができ、更には、製作コストの削減化を図ることが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、内筒3の入口側と出口側の各端部に該内筒3よりも小径の供給側連通管7と排出側連通管8をリング状の端面板9と10を介してそれぞれ連通接続し、且つ上記内筒3の各端面板9,10の外側面における外周部の周方向所要間隔個所に、外筒連結部材を取り付けるための支持プレート30を備えた構成のロータリーキルンであれば、上記各支持プレート30の表面に設ける外筒連結部材として、図1(イ)(ロ)に示した如きブラケット31と支持ピン35とブラケット33からなる支持構造以外のいかなる外筒連結部材を備えた形式のロータリーキルンにも適用してよい。更に、内筒3内に装入して内外筒間に設けた加熱流路6(図2、図3(イ)(ロ)参照)を流通させる高温ガスの外熱により間接加熱して熱分解、炭化させる原料として、廃棄物以外の原料を用いる形式のロータリーキルンに適用してもよい。
図1(イ)(ロ)に示した内筒3、外筒2、各連通管7,8の径寸法や、支持プレート30、リブ部材40のサイズは、図示するための便宜的なものであり、実際の寸法を反映したものではない。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のロータリーキルンの実施の一形態を示すもので、(イ)は内筒の端面板の部分を拡大して示す切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。 従来のロータリーキルンの一例の概要を示す切断側面図である。 従来提案されている分円型ロータリーキルンの一例の概要を示すもので、(イ)は切断側面図、(ロ)は(イ)のB−B方向矢視拡大図である。 ロータリーキルンの内筒を一体に回転できるよう外筒に支持させる支持構造の一例を示すもので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のC−C方向矢視図である。 ロータリーキルンの内筒を一体に回転できるよう外筒に支持させる支持構造を補強するために本発明者等が従来検討していた構造を示すもので、(イ)は該略切断側面図、(ロ)は(イ)のD−D方向矢視図である。
符号の説明
1 キルン本体
2 外筒
3 内筒
6 加熱流路
7 供給側連通管
8 排出側連通管
9 端面板
10 端面板
13 熱風(高温ガス)
16 廃棄物(原料)
30 支持プレート
31 ブラケット(連結部材)
33 ブラケット(連結部材)
35 支持ピン(連結部材)
40 リブ部材

Claims (4)

  1. 内筒の両端部に供給側連通管と排出側連通管をリング状の端面板を介してそれぞれ連通接続し、上記内筒の外周に外筒を配置し、上記内筒の両端の各端面板に周方向に所要間隔で内筒の軸心方向に沿わせて突設した各支持プレートの外筒側の面と、外筒の内周面とを所要の連結部材を介し連結して、上記内外筒間に加熱流路を有し且つ上記内外筒を一体に回転できるようにしてなるキルン本体を回転させた状態にて、上記供給側連通管より内筒内へ供給した原料を、上記加熱流路を流通させる高温ガスの外熱により間接加熱して乾燥、熱分解、炭化処理できるようにしてあるロータリーキルンにおいて、上記内筒の両端部の各端面板に設けた上記各支持プレートと、上記各連通管の外周面との間に、上記各端面板の径方向に沿って延びるリブ部材をそれぞれ配置して、該各リブ部材の外側端部を上記各支持プレートに取り付け、且つ該各リブ部材の内側端部を上記各連通管の外周面に取り付け、更に、上記各リブ部材の幅方向の一端縁部を上記各端面板の外側面に取り付けてなる構成を有することを特徴とするロータリーキルン。
  2. 各リブ部材を、支持プレート取り付け側の端部よりも、連通管取り付け側の端部の方が幅広となるようにし、且つ該各リブ部材における内筒の端面板より離反する幅方向の他端縁を凹状に湾曲させてなる形状とした請求項1記載のロータリーキルン。
  3. 内筒の両端部の各端面板に設けた各支持プレートと、各連通管の外周面との間に、周方向に所要間隔を隔てた2枚一組のリブ部材を設けるようにした請求項1又は2記載のロータリーキルン。
  4. 支持プレートを、平面形状等脚台形状となるようにした請求項1、2又は3記載のロータリーキルン。
JP2008168963A 2008-06-27 2008-06-27 ロータリーキルン Active JP5444646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008168963A JP5444646B2 (ja) 2008-06-27 2008-06-27 ロータリーキルン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008168963A JP5444646B2 (ja) 2008-06-27 2008-06-27 ロータリーキルン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010007979A true JP2010007979A (ja) 2010-01-14
JP5444646B2 JP5444646B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=41588694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008168963A Active JP5444646B2 (ja) 2008-06-27 2008-06-27 ロータリーキルン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5444646B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102425799A (zh) * 2011-11-16 2012-04-25 北京机电院高技术股份有限公司 一种回转窑结焦清除方法及装置
CN103047854A (zh) * 2012-12-25 2013-04-17 中冶长天国际工程有限责任公司 一种节能长寿型回转窑

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510990U (ja) * 1991-07-18 1993-02-12 川崎製鉄株式会社 粉粒体の回転円筒型乾燥機
JPH0579394U (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 石川島播磨重工業株式会社 傾斜回転窯のスラスト受け装置
JP2002188890A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ロータリーキルン

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0510990U (ja) * 1991-07-18 1993-02-12 川崎製鉄株式会社 粉粒体の回転円筒型乾燥機
JPH0579394U (ja) * 1992-03-30 1993-10-29 石川島播磨重工業株式会社 傾斜回転窯のスラスト受け装置
JP2002188890A (ja) * 2000-10-13 2002-07-05 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd ロータリーキルン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102425799A (zh) * 2011-11-16 2012-04-25 北京机电院高技术股份有限公司 一种回转窑结焦清除方法及装置
CN103047854A (zh) * 2012-12-25 2013-04-17 中冶长天国际工程有限责任公司 一种节能长寿型回转窑
CN103047854B (zh) * 2012-12-25 2015-01-14 中冶长天国际工程有限责任公司 一种节能长寿型回转窑

Also Published As

Publication number Publication date
JP5444646B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102840587A (zh) 回转窑内外热复合式直接热回收方法及其系统
US9879912B2 (en) Heat treatment apparatus
JP4670861B2 (ja) ロータリーキルン
JP5444646B2 (ja) ロータリーキルン
KR100995366B1 (ko) 폐기물 고형연료 연소장치
JP4066262B2 (ja) 廃棄物の乾燥熱分解装置
JP2006138535A (ja) ロータリーキルン
JP4529230B2 (ja) ロータリーキルン
RU2447359C2 (ru) Разборная горелка
JP4552999B2 (ja) 分円型ロータリーキルンの原料分配装置
US11698226B2 (en) Expansion constraint assembly and related methods
JP4118379B2 (ja) 炭化炉
JP7385778B2 (ja) 焼却炉構造
JP5242065B2 (ja) 間接加熱式キルン
KR101507085B1 (ko) 방사형 다단 회전 소성로
JP6533939B2 (ja) ロータリーキルン用リフター装置
JPH10300356A (ja) 外熱式ロータリーキルン
JP3431407B2 (ja) 廃棄物の乾留熱分解反応器
JP2005274109A (ja) 空気加熱器
JP4139762B2 (ja) ロータリーキルン炉
JP2008196712A (ja) ロータリキルン
JP3781337B2 (ja) 廃棄物の乾留熱分解反応器
KR101017413B1 (ko) 폐기물 열분해 가스화 소각장치의 소각재 배출축
JP2007119524A (ja) 炭化炉
JP2001152159A (ja) 廃棄物の乾留熱分解反応器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5444646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250