JP2010007938A - ガス遮断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のガス器具の使用時間を正確に監視し、上限値を超えたときにガスの供給を遮断でき、且つ使用中のガス器具に関する情報を報知できるガス遮断装置を提供する。
【解決手段】ガス遮断装置は、流量測定手段11で測定された流量の変化を検出する流量変化検出手段と、流量変化検出手段12で検出した変化の大きさから、使用しているガス器具の流量区分を判定する流量区分判定手段13と、使用していると判定した複数の流量区分について流量区分毎に連続使用時間を計測可能であって、且つ計測した各連続使用時間を流量区分毎の上限値と比較することで流量区分毎の連続使用時間を監視する使用時間監視手段14と、使用時間監視手段14で監視中の流量区分に関する情報を出力することで報知する区分情報報知手段と、監視中の流量区分の連続使用時間がその流量区分の上限値になったときに、ガス流路を遮断する遮断手段16と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】ガス遮断装置は、流量測定手段11で測定された流量の変化を検出する流量変化検出手段と、流量変化検出手段12で検出した変化の大きさから、使用しているガス器具の流量区分を判定する流量区分判定手段13と、使用していると判定した複数の流量区分について流量区分毎に連続使用時間を計測可能であって、且つ計測した各連続使用時間を流量区分毎の上限値と比較することで流量区分毎の連続使用時間を監視する使用時間監視手段14と、使用時間監視手段14で監視中の流量区分に関する情報を出力することで報知する区分情報報知手段と、監視中の流量区分の連続使用時間がその流量区分の上限値になったときに、ガス流路を遮断する遮断手段16と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガスメータにおけるガス遮断装置に関する。
従来から、ガスメータにはガスの供給を遮断するためのガス遮断装置が設けられている。例えば、特許文献1には、ガスの流量から使用中のガス器具を判定し、そのうち最大流量を消費しているガス器具について、時間監視タイマで連続使用時間(使用継続時間)を監視し、その使用継続時間が閾値を超えたときに遮断弁を閉止するガス事故防止装置が開示されている。このガス事故防止装置では、全体の流量に変化があったとしても、最大流量を消費しているガス器具の使用継続時間の計測は継続している。
また、特許文献2には、ガス流量の変化量に応じた時間設定データ(遮断弁を閉止する時間を示すデータ)と連続使用経過時間とを比較し、時間設定データが連続使用経過時間より大きい状態で、ガス供給を遮断する前(例えば数分前)に警報器などの外部機器で報知する流体遮断制御装置が開示されている。
特公平06−013925号公報
特公平06−046828号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、流量区分の異なるガス器具を同時使用した場合、最大流量を消費しているガス器具(以下、第1のガス器具という)の使用を停止すると、その停止時に使用時間監視時間がリセットされて、停止前に2番目に大きな流量を消費していたガス器具(以下、第2のガス器具という)の監視が開始されることになってしまう。第2のガス器具は第1のガス器具を停止する前にも稼働していたため、第2のガス器具について使用時間に基づく遮断(使用時間遮断)の閾値として用いる使用時間上限値が、実質的に長くなってしまい、遮断のタイミングが遅れてしまう。このように、特許文献1に記載の装置では、使用時間監視が見た目上長くなるガス器具があり、保安上の観点から良くない。
さらに、ガス使用者は、ガスを安全に使用したいという気持ちから、今使用しているガス器具が正しく安全監視されているかどうか知りたいという要望をもっているが、特許文献1に記載の装置では、上述のように正しく安全が監視されているとは言えないだけでなく、ガス使用者に監視中であることを伝えることもできないため、その要望に応えることはできない。
また、特許文献2に記載の装置では、使用時間遮断を実行する数分前に遮断予告を外部機器で報知しているが、遮断することのみを予告する報知であり、使用時間遮断の要因となった区分情報をガス使用者が得られる訳ではないため、ガス使用者はどのガス器具を止めればよいのかを判断できないし、上述の要望に応えることもできない。また、特許文献1記載の装置に特許文献2記載の予告報知を適用したとしても、現在使用中の流量区分のうち最大の流量区分について使用時間判定を行いながら、遮断予告判定と遮断判定を行うことしかできず、同様の問題がある。
本発明は、上述の実状に鑑みてなされたものであり、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中のガス器具に関する情報を報知することが可能なガス遮断装置を提供することを、その目的とする。
また、本発明は、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ遮断予告を遮断予告の要因となったガス器具に関する情報と併せて報知することが可能なガス遮断装置を提供することを、他の目的とする。
また、本発明は、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中の全てのガス器具を示す情報を報知することが可能なガス遮断装置を提供することを、他の目的とする。
また、本発明は、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中の全てのガス器具を示す情報を報知することが可能で、且つ遮断予告を遮断予告の要因となったガス器具に関する情報と併せて報知することが可能なガス遮断装置を提供することを、他の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の技術手段は、ガス遮断装置において、ガスメータを通過するガスの流量を測定する流量測定手段と、該流量測定手段で測定された流量の変化を検出する流量変化検出手段と、該流量変化検出手段で検出した変化の大きさから、使用しているガス器具の流量区分を判定する流量区分判定手段と、該流量区分判定手段で使用していると判定した複数の流量区分について流量区分毎に連続使用時間を計測可能であって、且つ計測した各連続使用時間を流量区分毎に設定されている上限値と比較することで流量区分毎の連続使用時間を監視する使用時間監視手段と、該使用時間監視手段で監視中の流量区分に関する情報を、前記ガスメータに設けた表示部又は前記ガスメータに接続されている表示機能付き外部機器に出力することで報知する区分情報報知手段と、前記使用時間監視手段で監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値になったときに、ガス流路を遮断する遮断手段と、を備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記使用時間監視手段は、監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値の所定時間前になったか否かを判定する判定手段を有し、前記区分情報報知手段は、前記使用時間監視手段で監視中の流量区分に関する情報として、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報を、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記区分情報報知手段は、前記使用時間監視手段での監視中の全ての流量区分を示す情報を、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記使用時間監視手段は、監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値の所定時間前になったか否かを判定する判定手段を有し、前記区分情報報知手段は、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された場合には、遮断の前記所定時間前であることを示す情報を、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報に関連付けて、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴としたものである。
本発明によれば、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中のガス器具に関する情報を報知することが可能となる。
また、本発明の一形態によれば、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ遮断予告を遮断予告の要因となったガス器具に関する情報と併せて報知することが可能となる。
また、本発明の他の形態によれば、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中の全てのガス器具を示す情報を報知することが可能となる。
また、本発明の他の形態によれば、複数のガス器具のそれぞれに対して正確に使用時間を監視し、使用時間が上限値を超えたときにガスの供給を遮断することが可能で、且つ使用中の全てのガス器具を示す情報を報知することが可能で、且つ遮断予告を遮断予告の要因となったガス器具に関する情報と併せて報知することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスメータを備えた保安システムの構成例を示すブロック図で、図中、1はガスメータ、2は警報器等の外部機器である。
ガスメータ1にはガス遮断装置が組み込まれており、このガス遮断装置は、流量測定手段11、流量変化検出手段12、流量区分判定手段13、使用時間監視手段14、区分情報報知手段、及び遮断手段16を有する。区分情報報知手段については、遮断予告手段15で例示している。
このうち、流量測定手段11は、ガスメータの主な機能である測定機能のために設けられているものであり、ガスメータ1に流入しガスメータ1を通過するガスの流量を測定する手段である。流量測定手段11は、ガスメータ1を通過するガスの流量に応じた信号を発し、必要に応じて各種演算を施してガス流量を測定する。ガスメータ1が膜式ガスメータである場合には、流量測定手段11は、ガスメータ内部に設けた計量膜の前後可動を、リンク機構により回転バルブの回転運動に変換してその回転数からガス流量を算出する。ガスメータ1が超音波式ガスメータの場合には、流量測定手段11は、ガス流路の上流及び下流に設けられた超音波振動子がそれぞれ超音波を放射し、超音波がガス流体を伝播する伝播時間より伝播時間差を算出し、ガス流量を算出する。流量測定手段11における測定方式は、これらの測定方式に限ったものではなく、他の方式を採用してもよい。
流量変化検出手段12は、流量測定手段11で測定された流量の変化を検出する。流量区分判定手段13は、流量変化検出手段12で変化有りが検出されたときに、流量変化検出手段12で検出した変化の大きさ(つまり増加した流量値又は減少した流量値)から、その変化の大きさに対応する流量区分を判定し、最終的に現在使用しているガス器具の流量区分を判定する。より具体的に説明すると、流量変化検出手段12で流量の増加が検出されたときには、流量区分判定手段13はその変化の大きさ(増加量)に対応する流量区分のガス器具の使用が開始されたと判定し、逆に流量の減少が検出されたときには、その変化の大きさ(減少量)に対応する流量区分のガス器具の使用が停止されたと判定する。
使用時間監視手段14は、流量区分判定手段13で使用していると判定した複数の流量区分について、流量区分毎に連続使用時間(つまり使用継続時間)を計測可能とする。ガス遮断装置に、時計を設けるか、或いは同時に判定・監視させたい流量区分の最大数に応じた数のタイマを設けるとよい。この時計やタイマはガスメータに設けられているものを援用してもよい。さらに、使用時間監視手段14は、計測した各連続使用時間を計測し、それらを流量区分毎に設定されている上限値と比較することで、流量区分毎の連続使用時間を監視する。
遮断手段16は、使用時間監視手段14で監視中の流量区分の連続使用時間がその流量区分について設定された上限値になったときに、ガス流路を遮断する。つまり、使用時間監視手段14が、各流量区分について対応する上限値になった(又は上限値を超過した)か否かを判定し、少なくとも1つの流量区分について上限値になったときに、遮断手段16がガス流路の遮断を実行する。遮断のためには、ガス流路に電磁式などの遮断弁を設けておき、それを閉弁する制御を行えばよい。
区分情報報知手段は、使用時間監視手段14で監視中の流量区分に関する情報を、ガスメータ1に設けたLCD等の表示部及び/又はガスメータ1に接続されている表示機能付き外部機器2に、報知のために出力する。表示部又は外部機器2ではその情報を表示することで、ガス使用者への報知を行う。
区分情報報知手段の一例である遮断予告手段15では、上限値(最大使用時間)と実際の連続使用時間とを比較し、連続使用時間が最大使用時間に近づくと、表示部又は外部機器2に予告信号を出力する。より具体的には、遮断予告手段15は、使用時間監視手段14で上限値の所定時間前となったことが判定されたときに、使用時間監視手段14で監視中の流量区分に関する情報として、所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報と、遮断の所定時間前であることを示す情報とを、表示部又は外部機器に出力することで報知を行う。ここで、後者の情報は出力しなくてもよい。
そのため、遮断予告手段15を採用したガス遮断装置においては、使用時間監視手段14は、監視中の流量区分の連続使用時間がその流量区分について設定された上限値の所定時間前になったか否かを判定する判定手段を有するものとする。
次に、本実施形態のガス遮断装置を備えたガスメータ1の動作例について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、図1の保安システムにおけるガスメータの動作例を説明するためのフロー図である。また、図3は、図1の保安システムにおけるガスメータで使用される流量区分と流量区分毎の上限値と一例を示す図で、図4は、図2の動作例を説明するためのガス流量及びそのときの監視例を示す図である。
まず、流量測定手段11がガスメータ1に流れるガス流量値を測定する(ステップS1)。次に流量変化検出手段12が流量測定手段11の流量値から流量の変化を検出し(ステップS2)、流量区分判定手段13が、流量値の変化の大きさを、使用開始されたガス器具の流量区分であるとして、或いは使用停止したガス器具の流量区分であるとして判定する(ステップS3)。
流量区分の一例として図3の表21を挙げて説明すると、検出された変化の大きさが200L/hであれば区分2−3、700L/hであれば区分8、といった具合に流量区分を判定すると共に、その変化が増加であれば使用開始されたガス器具の流量区分であると判定し、減少であれば使用停止されたガス器具の流量区分であると判定する。
ステップS3に続き、使用時間監視手段14が、現在監視中の流量区分毎に、連続使用時間と上限値との比較を行う(ステップS4)。流量区分のそれぞれに対応した上限値の一例を図3の表21を挙げて説明する。既に監視中の流量区分については、その流量区分に対応する上限値との比較を行う。例えば、区分5、区分7が監視中の場合、それぞれの連続使用時間をそれぞれ400分、250分と比較する。表21は、使用時間テーブルとして読み出し可能にガス遮断装置に記憶しておけばよい。
なお、表21において、区分5、区分7について警報器未接続時の上限値をそれぞれ160分、100分として例示しているように、警報器等の外部機器2がガスメータ1に接続されている場合と、接続されていない場合とで、上限値を異ならせてもよい。また、表21において、区分1−1で例示したように特定の区分だけ上限値を設けないようにしてもよい。また、表21においては、区分1−2の上限値を720分、300分、190分、120分、60分、30分の中から設定可能にし、区分2の上限値(区分2−1,2−2,2−3全てに共通の上限値)を160分、120分、90分、60分、30分の中から設定可能にし、他の区分では上限値を無段階で設定可能にした例を挙げている。また、4・5号湯沸器の長時間使用の対策として、区分1−1は制限なしとし区分5,6のみ上限値を決めておき、他の区分を無制限に設定できるようにした例も挙げている。これらの例のように、流量区分に対応する上限値は任意に設定可能なように構成することもできる。なお、表21では下限値も例示しているように、連続使用時間が下限値を下回った場合にも報知を行うように構成してもよい。
ステップS4では、ステップS2,S3により新たな流量区分の使用が確認された場合にも同様に比較を行うとよい。例えば、ステップS3において区分2のガス器具が使用開始されたと判定された場合、その時点から上限値720分の使用時間監視が開始され、連続使用時間と上限値720分との比較がなされる。同様に、区分8のガス器具が使用開始されたと判定された場合、その時点から上限値210分の使用時間監視が開始される。
ステップS4における各流量区分の上限値との比較は、流量区分毎に独立してなされる。例えば、区分2のガス器具の使用開始判定後に、区分8のガス器具の使用開始判定がなされた場合、つまり区分2の720分の使用時間監視が継続しているときに区分8の使用時間監視が開始された時でも、区分2の720分監視は停止せずに継続したままとなる。その様子を図4で例示すると、時刻T1に区分A(例えば上記区分2)の監視が開始され、その監視中の時刻T2に区分B(例えば上記区分8)の監視が開始されても、区分Aの監視は時刻T2で停止しない。区分Aの監視は、その使用が停止されるまで(この例では時刻T6で停止)、或いはT1+上限値で示される時刻(つまり遮断される時刻)になるまで継続される。なお、図4の例では、区分Bは時刻T2〜T4までの間で検出され監視されており、区分Cは時刻T5〜T7までの間で検出され監視されている。
ステップS4の比較結果に基づき、遮断予告判定を行う(ステップS5)。ステップS5では、判定手段が、流量区分毎に上限値の所定時間前(例えば数分前)になったか否かを判定する。つまり、各流量区分についてステップS4で比較した結果、上限値との差が所定時間になったか否か(所定時間より大きいか)を、流量区分毎に判定する。
ステップS5の判定の結果、所定時間前となった流量区分がある場合にのみ、遮断予告手段15が外部機器2及び/又は表示部に情報を出力する(ステップS6)。この出力する情報(つまり通報内容)には、所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報と、遮断の所定時間前であることを示す情報とが含まれる。流量区分を示す情報としては、例えば「区分2」やそれに対応するガス器具名(例えば「コンロ」等)などが挙げられる。
情報を受け取った表示部及び/又は外部機器2は、その情報(つまりもうすぐ遮断されるガス器具の情報)を表示することでガス使用者に報知する。この報知としてはスピーカ及び/又は外部機器のスピーカによる音声報知であってもよく、また表示と音声とを併せて実行してもよい。音声による報知の場合には、その流量区分又はそれに対応するガス器具と、それが原因となり所定時間後に遮断がなされることを、音声で読み上げるなどすればよい。
このような報知により、2つ以上のガス器具を同時に使用していた場合にも、ガス使用者は、どのガス器具を停止すればよいかが即時に理解できるので、慌てることなくそのガス器具を停止でき、残りのガス器具を停止することなく、安全に使用することが可能となる。
この効果について、図4の例で、区分Aの上限値の時間がT6−T1+α(αはα<T7−T6を満たす時間とする)であると想定して説明する。もし、図4の例とは異なり区分Aのガス器具の使用を時刻T6+α以降も継続していたときには、ガスが遮断され、当然、区分Cのガス器具にもガスが供給されなくなる。これに対し、時刻T6で予告報知してガス使用者が予告報知から時間α以内に区分Aのガス器具の使用を停止したとすると、区分Aの使用時間判定によるガス遮断は起こらず、区分Cのガス器具の使用は区分Cに対応する上限値まで可能となる。これは、予告報知に基づき区分Aのガス器具を停止したことにより、区分Cのガス器具の使用を継続できたことを意味する。
ステップS5でNOの場合及びステップS6の終了後、遮断判定を行う(ステップS7)。ステップS7では、使用時間監視手段14が、各流量区分が各上限値になったか否かを判定する。遮断手段16は、上限値となった流量区分がある場合にのみ遮断を実行する(ステップS8)。なお、ステップS5の判定とステップS7の判定との処理手順は前後してもよい。このとき、ステップS6での通報はステップS5より後にYESの場合のみ実行し、ステップS8での遮断はステップS7より後にYESの場合のみ実行すればよい。
このように、本実施形態では、ガスメータ1が遮断手段16及び遮断予告手段15という保安機能をもっている。従って、どのガス器具がもうすぐ遮断されるかをガス使用者が理解できるため、ガス器具の使用停止を迅速に行え、不用意な遮断をすることなくガスを安全且つ快適に使用できる。
図5は、本発明の他の実施形態に係るガスメータの構成例を示すブロック図で、図中、1aはガスメータである。
本実施形態に係るガスメータ1aには次のガス遮断装置が組み込まれている。このガス遮断装置は、図1のガスメータ1について説明したように、流量測定手段11、流量変化検出手段12、流量区分判定手段13、使用時間監視手段14、区分情報報知手段、及び遮断手段16を有する。
但し、本実施形態では、区分情報報知手段として、遮断予告手段15の代わりに以下に説明するような流量区分報知手段15aを採用しており、この差異を中心に本実施形態について説明を行う。流量測定手段11、流量変化検出手段12、流量区分判定手段13、使用時間監視手段14、及び遮断手段16については、使用時間監視手段14における図1を参照して説明した判定手段を必須としないこと以外には、基本的に図1を参照して説明した通りであり、説明を省略する。また、図5では図示していないが、ガスメータ1aにおいても、流量区分報知手段15aでの報知先として図1の外部機器2を接続してもよい。
流量区分報知手段15aは、使用時間監視手段14での監視中の全ての流量区分を示す情報を、表示部及び/又は外部機器に出力することで報知する。出力する情報とそのタイミングについては任意に決めておけばよく、例えば、監視中の流量区分に変更がある度に全ての流量区分を示す情報を出力してもよいし、監視中に変更のあった流量区分についてのみ情報を出力し報知側でその変更を反映させてもよい。
次に、本実施形態のガス遮断装置を備えたガスメータ1aの動作例ついて、図6〜図8及び図3を参照して説明する。図6は、図5のガスメータの動作例を説明するためのフロー図で、図7は、図6の動作例を説明するためのガス流量及びそのときの監視例を示す図で、図8は、図5のガスメータにおける流量区分情報の表示例を示す図である。なお、本実施形態においても、図3で例示した流量区分及び上限値が適用できる。
まず、ガスメータ1aは、図2のステップS1〜S4と同様の処理を行う(ステップS11〜S14)。その後、流量区分報知手段15aが、監視中の全ての流量区分を示す情報を表示部及び/又は外部機器に出力することで報知を行う(ステップS15)。この報知としてはスピーカ及び/又は外部機器のスピーカによる音声報知であってもよく、また表示と音声とを併せて実行してもよい。
報知する情報の例として、図7(A)のように、時刻T1〜T6で区分Aのガス器具が使用され、時刻T2〜T4で区分Bのガス器具が使用され、時刻T3〜T4及びT5〜T7で区分Cのガス器具が使用された場合を挙げて、ステップS15での報知内容について説明する。このような場合、図7(B)で示したように、T1〜T2では区分Aを示す情報が報知され、T2〜T3では区分A及び区分Bを示す情報が報知され、T3〜T4では区分A及び区分B及び区分Cを示す情報が報知される。同様に、T4〜T5では区分Aを示す情報が報知され、T5〜T6では区分A及び区分Cを示す情報が報知され、T6〜T7では区分Cを示す情報が報知され、T7以降は何も報知されない。
実際の表示部や外部機器の表示部での表示方法としては、図8の画面15bで例示するように、流量値(積算値)と共に監視中の区分を監視中でない区分と区別するように表示すればよい。図8の画面15bは、図3の表21に基づき、区分2と区分8の両区分が使用時間監視中である場合を例示している。この表示例は、図7において、例えば区分Aが区分2、区分Bが区分8であった場合における時刻T2〜T3での表示例に相当する。この表示例でのように、ガス使用者は、ガスメータ1aが使用しているガス器具を正しく監視している状態かどうかがわかるため、安心してガスを快適に使用することができる。なお、音声による報知の場合には区分又はそれに対応するガス器具を音声で読み上げるなどすればよい。
ステップS15の後、図2のステップS7,S8と同様に、遮断判定及び遮断を実行する(ステップS16,S17)。なお、ステップS16の判定でNOであった場合の後、及びステップS17での遮断の実行後に、ステップS15の報知を実行してもよい。
このように、本実施形態では、監視中の流量区分を示す情報を報知する流量区分報知手段を備えているので、ガス使用者は、ガスメータが使用しているガス器具を正しく監視している状態かどうかがわかるため、安心してガスを快適に使用することができる。
また、他の実施形態として、上述したガスメータ1aにおいて、使用時間監視手段14に上述の判定手段を設け、区分情報報知手段で遮断予告手段15のような予告報知を行ってもよい。以下、この実施形態について説明する。
本実施形態では、区分情報報知手段は、使用時間監視手段14で監視中の全ての流量区分を示す情報を表示部及び/又は外部機器に出力すると共に、判定手段で所定時間前となったことが判定された場合には、遮断の所定時間前であることを示す情報を、判定手段で所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報に関連付けて、表示部及び/又は外部機器に出力することで報知する。
表示部及び/又は外部機器での表示例としては、図8の画面15bにおいて、遮断の所定時間前であることを示す情報を併せて表示すればよく、例えば区分2が要因となって遮断される5分前である場合には、区分2の表示の横に「5分後に遮断されます」などと表示させればよい。また、表示内容も、時間の経過と共に例えば「4分後に遮断されます」などと変更してもよい。また、音声による報知を採用してもよく、その場合にはその流量区分又はそれに対応するガス器具と、それが原因となり所定時間後に遮断がなされることを、音声で読み上げるなどすればよい。
このように、本実施形態では、監視中の流量区分を示す情報を報知する流量区分報知手段を備え、且つ遮断予告の報知も可能となっているので、ガス使用者は、ガスメータが使用しているガス器具を正しく監視している状態かどうかがわかり安心してガスを快適に使用することができ、さらに、どのガス器具がもうすぐ遮断されるかを理解できるため、ガス器具の使用停止を迅速に行え、不用意な遮断をすることなくガスを安全且つ快適に使用できる。
1,1a…ガスメータ、2…外部機器、11…流量測定手段、12…流量変化検出手段、13…流量区分判定手段、14…使用時間監視手段、15…遮断予告手段、15a…流量区分報知手段、15b…画面、16…遮断手段。
Claims (4)
- ガスメータを通過するガスの流量を測定する流量測定手段と、
該流量測定手段で測定された流量の変化を検出する流量変化検出手段と、
該流量変化検出手段で検出した変化の大きさから、使用しているガス器具の流量区分を判定する流量区分判定手段と、
該流量区分判定手段で使用していると判定した複数の流量区分について流量区分毎に連続使用時間を計測可能であって、且つ計測した各連続使用時間を流量区分毎に設定されている上限値と比較することで流量区分毎の連続使用時間を監視する使用時間監視手段と、
該使用時間監視手段で監視中の流量区分に関する情報を、前記ガスメータに設けた表示部又は前記ガスメータに接続されている表示機能付き外部機器に出力することで報知する区分情報報知手段と、
前記使用時間監視手段で監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値になったときに、ガス流路を遮断する遮断手段と、
を備えたことを特徴とするガス遮断装置。 - 前記使用時間監視手段は、監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値の所定時間前になったか否かを判定する判定手段を有し、
前記区分情報報知手段は、前記使用時間監視手段で監視中の流量区分に関する情報として、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報を、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴とする請求項1に記載のガス遮断装置。 - 前記区分情報報知手段は、前記使用時間監視手段での監視中の全ての流量区分を示す情報を、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴とする請求項1に記載のガス遮断装置。
- 前記使用時間監視手段は、監視中の流量区分の連続使用時間が該流量区分について設定された前記上限値の所定時間前になったか否かを判定する判定手段を有し、
前記区分情報報知手段は、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された場合には、遮断の前記所定時間前であることを示す情報を、前記判定手段で前記所定時間前となったことが判定された流量区分を示す情報に関連付けて、前記表示部又は前記外部機器に出力することで報知することを特徴とする請求項3に記載のガス遮断装置。
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---|---|---|---|
JP2008167311A Pending JP2010007938A (ja) | 2008-06-26 | 2008-06-26 | ガス遮断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010007938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102242865A (zh) * | 2011-04-11 | 2011-11-16 | 青岛中油通用机械有限公司 | 一种液压子站拖车持续供气装置 |
-
2008
- 2008-06-26 JP JP2008167311A patent/JP2010007938A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102242865A (zh) * | 2011-04-11 | 2011-11-16 | 青岛中油通用机械有限公司 | 一种液压子站拖车持续供气装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20110614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A072 | Dismissal of procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 Effective date: 20121106 |