JP2010007617A - 還元剤供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプの駆動停止後における尿素等の析出を抑制し、ひいては還元剤水溶液を好適に添加供給する。
【解決手段】尿素水タンク21には尿素水供給管22を介して尿素水添加弁15が接続されている。尿素水供給管22の途中には、尿素水タンク21内の尿素水に浸漬しない状態で尿素水ポンプ23が設けられている。尿素水供給管22には、尿素水ポンプ23による尿素水の給送に伴い尿素水を貯留するフィルタ装置25と、尿素水ポンプ23が駆動停止した状態で、フィルタ装置25に貯留されている尿素水を所定量ずつ尿素水ポンプ23に供与する第1チェック弁24とが設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】尿素水タンク21には尿素水供給管22を介して尿素水添加弁15が接続されている。尿素水供給管22の途中には、尿素水タンク21内の尿素水に浸漬しない状態で尿素水ポンプ23が設けられている。尿素水供給管22には、尿素水ポンプ23による尿素水の給送に伴い尿素水を貯留するフィルタ装置25と、尿素水ポンプ23が駆動停止した状態で、フィルタ装置25に貯留されている尿素水を所定量ずつ尿素水ポンプ23に供与する第1チェック弁24とが設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、還元剤供給システムにかかり、具体的には排気管のNOx触媒上流部など、所定の還元剤添加場所に対して還元剤水溶液を添加する還元剤供給システムに関するものである。例えば、本システムは、エンジンの排気管に設けられた選択還元型のNOx触媒の上流側に尿素水溶液を添加する尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムとして実用化されている。
近年、自動車等に適用されるエンジン(特にディーゼルエンジン)において、排気中のNOxを高い浄化率で浄化する排気浄化システムとして、尿素SCRシステムの開発が進められており、一部実用化に至っている。尿素SCRシステムとしては次の構成が知られている。すなわち、尿素SCRシステムでは、エンジン本体に接続された排気管に選択還元型のNOx触媒が設けられるとともに、その上流側に、NOx還元剤としての尿素水(尿素水溶液)を排気管内に添加する尿素水添加弁が設けられている。
上記システムにおいては、尿素水添加弁により排気管内に尿素水が添加されることで、NOx触媒上で排気中のNOxが選択的に還元除去される。NOxの還元に際しては、尿素水が排気熱で加水分解されることによりアンモニア(NH3)が生成され、そのアンモニアがNOx触媒に吸着するととともに同NOx触媒上にてアンモニアに基づく還元反応が行われることによってNOxが還元、浄化されることになる。
ここで、尿素SCRシステムでは、尿素水タンク内に貯留されている尿素水を尿素水添加弁に給送する尿素水ポンプが設けられており、例えば特許文献1のポンプ装置が知られている。ただし、かかるポンプ装置は還元剤用の供給ポンプとして特殊でかつ複雑な構成を有するものとなっている。また、尿素水ポンプとして、既存の燃料ポンプやオイルポンプを流用することが提案されている。具体的には、例えばタービンポンプやトロコイドポンプを用いることが検討されている。
特表2004−510093号公報
ところで、タービンポンプやトロコイドポンプなど、ポンプ部において回転部材と他の部材との間に微小隙間が存在している構成では、当該ポンプ内において尿素の析出が生じると、ポンプ部の作動不良が生じるおそれがある。すなわち、ポンプの停止後において、ポンプ部に尿素水が付着残留し、その残留尿素水から水分が蒸発すると尿素が析出する。この場合、析出した尿素がポンプ部の微小隙間に入り込むことにより、次回のポンプ起動後において尿素の噛み込みにより作動ロックが生じ、尿素水を好適に添加供給できなくなるといった不都合が生じる。
本発明は、ポンプの駆動停止後における尿素等の析出を抑制し、ひいては還元剤水溶液を好適に添加供給することができる還元剤供給システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明の還元剤供給システムでは、還元剤水溶液を貯留する還元剤タンクと、該還元剤タンクに還元剤通路を介して接続される還元剤添加装置と、還元剤通路の途中であって還元剤タンク内の還元剤水溶液に浸漬しない状態で設けられるポンプとを備える。そして、ポンプの駆動により還元剤添加装置に対して還元剤水溶液が給送され、還元剤添加装置により還元剤水溶液が所定の還元剤添加場所に添加される。また特に、請求項1に記載の発明では、還元剤通路に設けられ、ポンプによる還元剤水溶液の給送に伴い還元剤水溶液を貯留する還元剤貯留部と、ポンプが駆動停止した状態で、還元剤貯留部に貯留されている還元剤水溶液を所定量ずつポンプに供与する還元剤供与部と、を備えている。
上記構成によれば、還元剤貯留部には、ポンプの駆動中に還元剤水溶液が貯留される。そして、ポンプの駆動停止後には、還元剤供与部により、還元剤貯留部に貯留されている還元剤水溶液が所定量ずつポンプに供与される。これにより、ポンプの駆動停止後にも、当該ポンプに還元剤水溶液が連続して又は断続的に供給されるようになり、ポンプ内部がウエット状態で保持される。ゆえに、還元剤水溶液中の還元剤(尿素等)の析出を抑制できる。なお、還元剤水溶液の供与量(所定量)は、還元剤水溶液の供与期間内において常に一定でもよいし、時間の経過に合わせて変更される量であってもよい。
補足すると、本発明のポンプは、還元剤タンク内の還元剤水溶液に浸漬しない状態で設けられているため、還元剤水溶液の凍結・膨張による破損を抑制できる反面、駆動停止後においてポンプ内に残留する還元剤水溶液から水分が蒸発すると還元剤(尿素等)が析出する。この析出物によりポンプの駆動に支障が及ぶおそれがある。この点、上記のようにポンプの駆動停止後にもポンプ内部がウエット状態で保持されることで、ポンプが還元剤水溶液に浸漬されていなくても尿素等の析出を抑制できる。その結果、還元剤水溶液を好適に添加供給することができる。
請求項2に記載の発明では、ポンプを下側、還元剤貯留部を上側としてこれらが上下(重力方向上下)に設置されるとともに、それらポンプと還元剤貯留部との間に還元剤供与部が設置されている。また、還元剤供与部は、還元剤貯留部に貯留されている還元剤水溶液をその自重によりポンプに供与するものである。
本構成によれば、還元剤貯留部内の還元剤水溶液の自重により還元剤水溶液がポンプに供与(滴下)されるため、電気的な動力等を要しなくても還元剤水溶液の供与が可能となる。したがって、ポンプの駆動停止後に還元剤水溶液を継続的に供与する場合において好適なる構成を実現できる。
請求項3に記載したように、還元剤供与部は、通路開閉部に並列に設けられ、その通路開閉部を挟んで還元剤貯留部側の還元剤通路とポンプ側の還元剤通路とを連通するオリフィスにより構成されるとよい。これにより、オリフィスを通じて少量ずつの還元剤水溶液の供与が可能となる。
請求項4に記載したように、還元剤貯留部は、還元剤通路内の還元剤水溶液を濾過するための濾過部を有するフィルタ装置であるとよい。フィルタ装置は、エレメント等からなる濾過部を有し、ポンプの駆動停止後において還元剤水溶液を貯留させておく上で都合がよい。
請求項5に記載の発明では、ポンプは、還元剤通路内の還元剤水溶液を双方向に流通させることができるものであり、還元剤添加装置に対する還元剤供給の停止後に、ポンプによる還元剤流通方向を逆にして還元剤吸い戻しを実施する手段を備える。
要するに、還元剤供給の停止後に還元剤通路内が還元剤水溶液で満たされた状態にあると、寒冷地等において還元剤水溶液が凍結膨張することがあり、配管の破損等が生じるおそれがある。この点本発明では、還元剤供給の停止後に、ポンプによる還元剤流通方向を逆にして還元剤吸い戻しが実施されるため、還元剤通路に残留する還元剤水溶液の凍結膨張を抑制できる。ただし、還元剤吸い戻しが行われると、ポンプ内部の還元剤水溶液もタンク等に吸い戻され、ポンプ内部で還元剤(尿素等)が析出しやすくなるが、上記のとおりポンプ駆動停止後に還元剤水溶液の供与が行われることで、還元剤(尿素等)の析出を抑制できる。
請求項6に記載の発明では、還元剤通路に、還元剤貯留部を迂回させて設けられる迂回通路を接続している。そして、前記還元剤吸い戻しの実施時には、迂回通路を介して還元剤水溶液を吸い戻すようにしている。これにより、還元剤吸い戻しの実施時において、還元剤貯留部に還元剤水溶液が流れなくなる。したがって、ポンプの駆動停止後において、還元剤貯留部内に還元剤水溶液を貯留したまま保持できる。
請求項7に記載の発明では、還元剤貯留部には、貯留還元剤の凍結膨張時の変形を許容する易変形部が設けられている。還元剤貯留部に還元剤水溶液が貯留される場合、凍結膨張による破損が懸念されるが、易変形部を設けることで、凍結膨張による破損を抑制できる。
還元剤水溶液を所定の還元剤添加場所に添加する技術としては、選択還元型NOx触媒を用いた排気浄化装置が知られている(請求項8)。この場合、還元剤水溶液は、排気通路においてNOx触媒よりも上流側に添加され、この添加された還元剤水溶液により、NOx触媒において好適なるNOx浄化が行われる。
以下、本発明を具体化した排気浄化システムの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の排気浄化システムは、選択還元型触媒を用いて排気中のNOxを浄化するものであり、尿素SCRシステムとして構築されている。はじめに、図1を参照してこのシステムの構成について詳述する。図1は、本実施形態に係る尿素SCRシステムの概要を示す構成図である。
図1に示すように、本システムは、自動車に搭載されたディーゼルエンジン(図示略)により排出される排気を浄化対象として、大きくは、排気を浄化するための各種アクチュエータ及び各種センサ、並びにECU(電子制御ユニット)30等を有して構築されている。
エンジン排気系の構成として具体的には、図示しないエンジン本体に接続された排気管11が設けられており、その排気管11にはDPF(Diesel Particulate Filter)12と選択還元触媒(以下、SCR触媒という)13とが配設されている。また、排気管11においてDPF12とSCR触媒13との間には、還元剤水溶液としての尿素水(尿素水溶液)を排気管11内に添加供給するための尿素水添加弁15が設けられている。なお、図示のとおり排気管11は複数の管材が連結されて構成されているが、ここではそれらを総じて排気管11としている。
排気管11においてSCR触媒13の下流側には、NOx検出部(NOxセンサ)と排気温検出部(排気温センサ)とが共に内蔵された排気センサ16が設けられており、同SCR触媒13の下流側にて、排気中のNOx量(ひいてはSCR触媒13によるNOxの浄化率)、及び排気の温度が検出されるようになっている。排気管11の更に下流には、余剰のアンモニア(NH3)を除去するためのアンモニア除去装置(例えば酸化触媒)や、排気中のアンモニア量を検出するためのアンモニアセンサ等が必要に応じて設けられる。
DPF12は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集するPM除去用フィルタである。DPF12は白金系の酸化触媒を担持しており、PM成分の1つである可溶性有機成分(SOF)とともに、HCやCOを除去することができるようになっている。ちなみに、DPF12に捕集されたPMは、ディーゼルエンジンにおけるメイン燃料噴射後のポスト噴射等により燃焼除去でき(再生処理に相当)、これによりDPF12の継続使用が可能となっている。
SCR触媒13はNOxの還元反応(排気浄化反応)を促進するものであり、例えば、
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O …(式1)
6NO2+8NH3→7N2+12H2O …(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O …(式3)
のような反応を促進して排気中のNOxを還元する。そして、これらの反応においてNOxの還元剤となるアンモニア(NH3)を添加供給するものが、同SCR触媒13の上流側に設けられた尿素水添加弁15である。
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O …(式1)
6NO2+8NH3→7N2+12H2O …(式2)
NO+NO2+2NH3→2N2+3H2O …(式3)
のような反応を促進して排気中のNOxを還元する。そして、これらの反応においてNOxの還元剤となるアンモニア(NH3)を添加供給するものが、同SCR触媒13の上流側に設けられた尿素水添加弁15である。
尿素水添加弁15は、既存の燃料噴射弁(インジェクタ)とほぼ同様の構成を有するものであり、公知の構成が採用できるため、ここでは構成を簡単に説明する。尿素水添加弁15は、電磁ソレノイド等からなる駆動部と、尿素水を流通させる尿素水通路や、先端噴出口15aを開閉するためのニードルを有する弁体部とを備えた電磁式開閉弁として構成されており、ECU100からの駆動信号に基づき開弁又は閉弁する。すなわち、前記駆動信号に基づき電磁ソレノイドが通電されると、該通電に伴いニードルが開弁方向に移動し、そのニードル移動に伴い先端噴出口15aから尿素水が添加(噴射)される。
尿素水添加弁15に対しては、尿素水タンク21から尿素水が逐次供給されるようになっており、次に、尿素水供給系の構成について説明する。なお以下には、説明の便宜上、尿素水タンクから尿素水添加弁15に対して尿素水が供給される場合を基準としてタンク側を上流側、尿素水添加弁側を下流側として記載する。
尿素水タンク21は給液キャップ付きの密閉容器にて構成されており、その内部に所定濃度の尿素水が貯蔵されている。なお、タンク内尿素水の凍結対策として、尿素水タンク21にヒータを付設したり、タンク周りに断熱シート等の断熱材を配設したりすることも可能である。
尿素水タンク21と尿素水添加弁15とは尿素水供給管22により接続されており、同尿素水供給管22の途中に尿素水ポンプ23が設けられている。尿素水供給管22内に尿素水通路(還元剤通路)が形成されている。尿素水ポンプ23は、ECU100からの駆動信号により回転駆動されるインライン式の電動ポンプであり、正逆いずれの方向にも回転が可能となっている。尿素水ポンプ23が所定の正回転方向に回転駆動されることにより、尿素水タンク21内の尿素水が汲み上げられ、尿素水供給管22を通じて尿素水添加弁15側に吐出(圧送)される。また、尿素水ポンプ23が逆回転方向に回転駆動されることにより、尿素水添加弁15側から尿素水供給管22を通じて尿素水が吸い戻される。本実施形態では、尿素水タンク21外に、すなわち尿素水に浸漬しない状態で尿素水ポンプ23が設けられているため、尿素水の凍結・膨張による尿素水ポンプ23の破損を抑制できるようになっている。
ここで、尿素水ポンプ23は、負圧により尿素水タンク21内の尿素水を吸い込むトロコイドポンプであり、その概略構成を図2及び図3に示す。図2は尿素水ポンプ23の一部破断断面図であり、図3は図2のA−A線断面図である。
図2において、尿素水ポンプ23は、モータ部41とトロコイド式のポンプ部42とを有している。ポンプ部42の下面をカバーするポンプカバー43には尿素水吸入口44が形成されており、この尿素水吸入口44から尿素水がポンプ部42内に吸入される。図のポンプ上端部には尿素水吐出口45が設けられている。ポンプ部42には円筒状をなすポンプケーシング46が設けられ、その内側にアウタロータ47とインナロータ48とが収納されている。
図3に示すように、アウタロータ47の内周側とインナロータ48の外周側には、それぞれ内歯47aと外歯48aが等間隔で形成されており、インナロータ48の外歯48aの歯数がアウタロータ47の内歯47aの歯数よりも1つ少なくなっている。アウタロータ47は、ポンプケーシング46に偏心して形成された円形穴49内に回転自在に嵌合されている。アウタロータ47の内周側にはインナロータ48が偏心して収納され、両ロータ47,48の各歯の噛合い又は接触によって歯47a,48a間に複数のポンプ室50が形成されている。
図2に示すように、インナロータ48の中心部にはモータ部41の回転軸51が一体化されている。これにより、回転軸51が回転すると、これと一体的にインナロータ48が回転し、さらにインナロータ48と噛み合うアウタロータ47も回転するようになっている。また、図3に示すように、ポンプ部42には、吸入ポート52と吐出ポート53とが形成されている。
上記構成において、モータ部41によってインナロータ48が回転駆動されると、このインナロータ48と噛み合うアウタロータ47が回転する。この場合、アウタロータ47とインナロータ48とが互いに偏心しているため、回転時に両ロータ47,48の各歯の噛合い量が連続的に増加・減少し、各ポンプ室50の容積が連続的に増加・減少する動作が1回転を周期として繰り返される。これにより、容積が拡大するポンプ室50では、吸入ポート52から尿素水を吸い込みながら両ロータ47,48の回転方向に移送し、容積が縮小するポンプ室50では、移送されてきた尿素水を加圧しながら吐出ポート53から吐出する。
図1の説明に戻り、尿素水供給管22において、尿素水ポンプ23よりも下流側(尿素水添加弁15側)には、開弁することにより下流方向(図のA方向)への尿素水の流通を許容する第1チェック弁24と、尿素水を濾過するためのフィルタ装置25と、尿素水の圧力を調整するための圧力調整弁26とが設けられている。したがって、尿素水ポンプ23から尿素水が吐出(圧送)されると、その尿素水は第1チェック弁24を通過した後、フィルタ装置25により異物等が除去され、さらにその後、圧力調整弁26により所定の供給圧力に調整される。圧力調整の結果、余剰となった尿素水はリターン配管27を通じて尿素水タンク21に戻されるようになっている。本実施形態では特に、尿素水ポンプ23、第1チェック弁24及びフィルタ装置25が、尿素水ポンプ23を下側、フィルタ装置25を上側として上下(重力方向の上下)に並べて設けられている。
また、尿素水供給管22には、第1チェック弁24とフィルタ装置25とを迂回するようにしてバイパス配管28が接続されている。バイパス配管28には、開弁することにより上流方向(図のB方向)への尿素水の流通を許容する第2チェック弁29が設けられている。なお、尿素水供給管22においてバイパス配管28と並列となる部位は上下となる向きに設けられており、高位置及び低位置の各分岐部の間にバイパス配管28が設けられている。
尿素水添加弁15側への尿素水圧送時には、尿素水ポンプ23が正回転駆動され、尿素水ポンプ23から吐出される尿素水は、第1チェック弁24とフィルタ装置25とを経由して圧力調整弁26に流れ込み、さらに尿素水添加弁15に給送される。また、尿素水タンク21への尿素水吸い戻し時には、尿素水ポンプ23が逆回転駆動され、尿素水供給管22内の尿素水がバイパス配管28及び第2チェック弁29を経由して吸い戻され、さらに尿素水タンク21に流入する。
尿素水供給系の他の構成として、尿素水供給管22には、尿素水供給管22内の尿素水の圧力を検出するための圧力センサ31と、同尿素水の温度を検出するための温度センサ32とが設けられている。
フィルタ装置25の構成を図4に示す。フィルタ装置25は、有底円筒形をなす金属製又は合成樹脂製のケース61と、ケース61の上面開口に装着されケース61を液密に閉鎖する金属製又は合成樹脂製のカバー62と、ケース61に設けられ吸入ポートを形成する入口側接続管63と、カバー62に設けられ吐出ポートを形成する出口側接続管64とを備えている。
ケース61及びカバー62により形成される内部空間には、同内部空間を二室に区画するダイアフラム(区画部材)65が設けられている。ダイアフラム65は易変形部に相当する。図示の構成では、金属製のカバー62を想定し、ケース61の端部(図の上端部)とダイアフラム65の周縁部とを挟み込んでカバー62の周縁部が折り曲げ形成されることで、ダイアフラム65の周縁部が固定されている。ただしその固定方法は任意である。
カバー62及びダイアフラム65の中央部には同軸位置に開口部62a,65aがそれぞれ設けられており、それら開口部62a,65aに挿通された状態で出口側接続管64が設けられている。ダイアフラム65と出口側接続管64との連結部には連結具67が設けられており、この連結具67により、ダイアフラム65と出口側接続管64とが強固に接続され、かつダイアフラム65により区画される二室が液密に区画されるようになっている。これに対し、カバー62と出口側接続管64とは互いの相対変位が可能となっている。したがって、ダイアフラム65の中央部が図の上下いずれかに膨らむように変形する際、出口側接続管64はカバー62には関係なく動作できるようになっている。
ダイアフラム65により区画される二室のうち一方はエレメント室68、他方は空気室69であり、エレメント室68にフィルタエレメント71が収容されている。フィルタエレメント71は不織布等の濾紙部材により構成されている。なお、ケース61内にはフィルタエレメント71を位置固定するためのストッパ72が設けられている。
上記構成のフィルタ装置25では、尿素水ポンプ23の駆動により尿素水が供給される場合に、エレメント室68に収容されたフィルタエレメント71により所定容積分の尿素水を貯留ことができるようになっている。つまり、フィルタ装置25が還元剤貯留部に相当する。また、寒冷地などで使用される場合にはフィルタ装置25内の尿素水が凍結することがあり、その尿素水の凍結により体積膨張が生じてケース61が破損する等の不都合が懸念される。ちなみに、尿素水は−11℃で凍結し、凍結により約7%膨張する。この点、易変形部としてのダイアフラム65を備える上記構成によれば、仮にフィルタ内の尿素水が凍結したとしても凍結による膨張分がダイアフラム65の変形により吸収されるため、ケース61の破損等を抑制できる。
上記システムの中で電子制御ユニットとして主体的に排気浄化に係る制御を行う部分がECU100である。ECU100は、周知のマイクロコンピュータ(図示略)を備え、各種センサの検出値に基づいて所望とされる態様で尿素水添加弁15をはじめとする各種アクチュエータを操作することにより、排気浄化に係る各種の制御を行うものである。具体的には、例えば尿素水添加弁15の通電時間や尿素水ポンプ23の駆動量等を制御することにより、排気管11内に、適切な時期に適正な量の尿素水を添加供給する。なお、ECU100には、上述した排気センサ16、圧力センサ31、温度センサ32の他に、水温センサ101や外気温センサ102の検出信号が逐次入力されるようになっている。
本実施形態に係る上記システムでは、エンジン運転時において、尿素水ポンプ23の駆動により尿素水タンク21内の尿素水が尿素水供給管22を通じて尿素水添加弁15に圧送され、尿素水添加弁15により排気管11内に尿素水が添加供給される。すると、排気管11内において排気と共に尿素水がSCR触媒13に供給され、SCR触媒13においてNOxの還元反応が行われることによってその排気が浄化される。NOxの還元に際しては、例えば、
(NH2)2CO+H2O→2NH3+CO2 …(式4)
のような反応をもって、尿素水が排気熱で加水分解されることによりアンモニア(NH3)が生成され、SCR触媒13にアンモニアが吸着するとともに同SCR触媒13において排気中のNOxがアンモニアにより選択的に還元除去される。すなわち、同SCR触媒13上で、そのアンモニアに基づく還元反応(上記反応式(式1)〜(式3))が行われることによって、NOxが還元、浄化されることになる。
(NH2)2CO+H2O→2NH3+CO2 …(式4)
のような反応をもって、尿素水が排気熱で加水分解されることによりアンモニア(NH3)が生成され、SCR触媒13にアンモニアが吸着するとともに同SCR触媒13において排気中のNOxがアンモニアにより選択的に還元除去される。すなわち、同SCR触媒13上で、そのアンモニアに基づく還元反応(上記反応式(式1)〜(式3))が行われることによって、NOxが還元、浄化されることになる。
ところで、エンジン停止に伴い尿素水ポンプ23の駆動が停止された後には、尿素水ポンプ23内の尿素水が尿素水タンク21に戻されるが、同ポンプ23内の各部材表面には尿素水がウエット状態(湿潤状態)で付着残留し、そのウエット状態で残留する尿素水から水分が蒸発すると尿素が析出する。この場合、析出した尿素が尿素水ポンプ23のポンプ部42(図2,図3参照)に入り込むと、同ポンプ部42での作動不良の原因となる。具体的には、析出尿素がアウタロータ47とインナロータ48との間のポンプ室50に入り込むと、これら各ロータ47,48が析出尿素の噛み込みによりロックしてしまい、モータ部41を作動させても尿素水を圧送できなくなる。本実施形態では、インライン式の尿素水ポンプ23を採用し、尿素水タンク21内に尿素水ポンプ23を浸漬させない構成としているため、こうした不都合が生じるものとなっている。
また本実施形態では、エンジン停止後において残留尿素水の凍結膨張による尿素水供給管22の破損等を抑制すべく、エンジン停止後には尿素水ポンプ23を逆回転させることで尿素水の吸い戻しを行う構成としている。この場合、尿素水ポンプ23を逆回転させることで尿素水供給管22内の尿素水が尿素水タンク21に吸い戻され、ポンプ内部は上記のとおり尿素水が残留した状態となる。したがって、尿素析出による上記不都合が生じる原因となっている。
そこで本実施形態では、エンジン停止後において尿素水ポンプ23内での尿素析出を抑制すべく、フィルタ装置25内に貯留されている尿素水を用いて尿素水ポンプ23に対して尿素水を少量ずつ滴下する構成を採用している。これにより、尿素水ポンプ23内部でウエット状態が保持され、ポンプ内部での尿素析出を抑制できるようになっている。つまり、本システムでは、尿素水ポンプ23が駆動停止した状態で、フィルタ装置25に貯留されている尿素水を時間あたり所定量ずつ尿素水ポンプ23に供与する尿素水供与部(還元剤供与部)を備える構成としており、第1チェック弁24に一体に尿素水供与部(後述のオリフィス91)が設けられている。これからすれば、第1チェック弁24は尿素水の供与装置であるとも言える。以下、第1チェック弁24の構成を詳しく説明する。
図5は、第1チェック弁24の構成を示す断面図である。第1チェック弁24は、バルブ本体81と、そのバルブ本体81の入口側及び出口側にそれぞれ設けられるジョイント部82,83とを有している。ジョイント部82,83には、それぞれ入口側通路82aと出口側通路83aとが設けられている。これら各部材81〜83は、接合部分に中空円板状のスペーサ84,85が介装された状態で一体に結合されている。第1チェック弁24は、各ジョイント部82,83と図示しない配管とを通じて尿素水ポンプ23及びフィルタ装置25にそれぞれ接続されている。
バルブ本体81は中空状をなしており、その中空部が貫通孔86となっている。貫通孔86は、孔径が各々異なりかつ同軸の3つの孔部86a,86b,86cを有しており、そのうち中央の孔部86bに弁座部材87が配設されている。弁座部材87の中央部には通路87aが形成され、その通路87aを囲むようにして弁座面87bが形成されている。弁座部材87の図の上方には弁押さえ部材88が設けられ、弁座部材87と弁押さえ部材88との間に球状の弁体89が配設されている。また、スペーサ85と弁押さえ部材88との間にはスプリング90が設けられており、そのスプリング90の付勢力により、弁体89が弁座面87bに押しつけられている。本実施形態は、弁体89が弁座面87bに押しつけられる部位(着座部位)により通路開閉部が構成されている。
上記構成の第1チェック弁24では、尿素水ポンプ23側の尿素水圧力(IN側圧力)と、フィルタ装置25側の尿素水圧力(OUT側圧力)との対比において、「IN側圧力<スプリング付勢力+OUT側圧力」であれば閉弁状態が保持され、「IN側圧力>スプリング付勢力+OUT側圧力」であれば開弁する。尿素水ポンプ23による尿素水吐出時にはIN側圧力の上昇に伴い弁体89が着座状態から離座状態に移行し、第1チェック弁24が開弁する。
尿素水の吸い戻し時(尿素水ポンプ23の逆回転駆動時)には、OUT側圧力>IN側圧力となるため、弁体89が離座することはなく、第1チェック弁24が閉弁状態で保持される。なお、尿素水吸い戻し時には、第2チェック弁29(図1参照)が開弁状態となることで、バイパス配管28を介して尿素水の吸い戻しが行われる(前述のとおり)。
また、弁座部材87には、フィルタ装置25に貯留されている尿素水をその自重により尿素水ポンプ23に供与するための構成が設けられており、具体的にはオリフィス(絞り孔)91が形成されている。オリフィス91は、弁座部材87及び弁体89の通路開閉部を迂回して設けられ、その通路開閉部を挟んでポンプ側通路(IN側通路)とフィルタ側通路(OUT側通路)とを連通するものである。エンジン停止時には、オリフィス91を介して、フィルタ装置25よりも下方の尿素水ポンプ23に対して尿素水が少量ずつ滴下され、その尿素水の滴下により尿素水ポンプ23のウエット状態が保持されるようになっている。
かかる場合、弁座部材87の上面には、それよりも上方(重力方向上方)の尿素水である、フィルタ装置25及びその下方の通路部分(フィルタ装置25〜弁体89までの部分)における貯留尿素水の重みにより圧力Pが作用し、オリフィス91では、圧力Pに応じて定まる量で尿素水が滴下される。このとき、圧力Pは、フィルタ装置25及びその下方の通路部分(フィルタ装置25〜弁体89までの部分)における尿素水の容量Vに依存して変化し、尿素水の滴下が行われることで次第に尿素水容量Vが減少すると、それに伴い尿素水の滴下量(オリフィス流量Q)も減じられるようになっている。
尿素水の滴下動作を図6を用いて説明する。エンジン停止時において、フィルタ装置25には、満容量に相当する容量VAの尿素水が貯留されている。このとき、尿素水の重みにより弁座部材87の上面部分に作用する圧力Pは「PA」であり、オリフィス流量Qは「QA」である。尿素水の滴下が開始され継続して行われると、尿素水容量Vが徐々に減少する。なお、容量Vは下記の(数式1)にて求められ、オリフィス流量Qは下記の(数式2)で求められる。
V=S1×P/(ρ×g) …(数式1)
Q=μ×S2×√(2×P/ρ) …(数式2)
(数式1)(数式2)中、S1は弁座部材87の上面の面積(受圧面積)、ρは尿素水密度(=1090kg/m3)、gは重力加速度(=9.8m/sec2)、S2はオリフィス開口の断面積、μは流量係数である。
Q=μ×S2×√(2×P/ρ) …(数式2)
(数式1)(数式2)中、S1は弁座部材87の上面の面積(受圧面積)、ρは尿素水密度(=1090kg/m3)、gは重力加速度(=9.8m/sec2)、S2はオリフィス開口の断面積、μは流量係数である。
そして、容量Vが「VO」まで減少すると、圧力Pが「PO」まで減少し、オリフィス流量Qは「QO」に減少する。エンジン停止からの経過時間Tで見ると、この時点で時間TOが経過していることになる。容量VがVOからさらに減少すると、オリフィス流量Qがさらに減ることになるが、時間Tzになるまで尿素水の滴下を継続できる。
時間Tzは、尿素水の滴下を継続して実施することが可能な実施可能期間であり、例えば1週間として定められている。ただし、フィルタ装置25における容積(尿素水の満容量)を大きくしたり、オリフィス開口面積を小さくしたりすれば、時間Tzの延長が可能である。また逆に、フィルタ装置25における容積(尿素水の満容量)を小さくしたり、オリフィス開口面積を大きくしたりすれば、時間Tzの短縮が可能である。自動車を通勤等に毎日使用することを想定すれば、時間Tzを1日、又は2日程度に設定することも可能である。
ちなみに、時間が経過するほどオリフィス流量Q(尿素水滴下量)が少なくなるが、ある程度の尿素水滴下が行われると、ポンプ内部が飽和蒸気圧に達し、尿素が析出しにくくなると考えられる。ゆえに、オリフィス流量Qが時間の経過とともに少なくなっても支障がないと考えられる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
尿素水供給管22において尿素水ポンプ23の上方に第1チェック弁24とフィルタ装置25とを設け、尿素水ポンプ23の駆動停止後に、第1チェック弁24に設けられているオリフィス91により、フィルタ装置25に貯留されている尿素水を所定量ずつ尿素水ポンプ23に供与(滴下)する構成とした。これにより、尿素水ポンプ23の駆動停止後にも、当該ポンプ23に尿素水が断続的に供給されるようになり、ポンプ内部がウエット状態(湿潤状態)で保持される。ゆえに、ポンプ内部での尿素の析出を抑制でき、次回のポンプ起動後においてポンプ部42での析出尿素に起因して作動不良が生じる等の不都合を抑制できる。
補足すると、本実施形態では、尿素水ポンプ23が、尿素水タンク21内の尿素水に浸漬しない状態で設けられているため、尿素水の凍結膨張による破損を抑制できる反面、駆動停止後においてポンプ内部に残留する尿素水から水分が蒸発すると尿素が析出する。この点、上記のように尿素水ポンプ23の駆動停止後にもポンプ内部がウエット状態で保持されることで、尿素水ポンプ23が尿素水に浸漬されていなくても尿素の析出を抑制できる。その結果、エンジン排気管内に尿素水を好適に添加供給することができる。
なお、上記のごとく尿素水ポンプ23に対して尿素水を滴下する構成であっても、エンジン停止後(ポンプ停止後)においていずれは尿素が析出し始めることも考えられる(例えば、時間経過に伴い滴下量不足が生じた場合など)。ただし、上記構成によれば、尿素が析出し始める時期を遅らせることができるため、尿素の析出抑制の効果を間違いなく得られることとなる。
また、エンジン停止後に、尿素水ポンプ23を逆回転させて尿素水の吸い戻しを行う構成としたため、尿素水供給管22内に残留する尿素水の凍結膨張を抑制できる。ただしこの場合、ポンプ内部の尿素水も尿素水タンク21に吸い戻され、ポンプ内部で尿素が析出しやすくなるが、上記のとおりポンプ駆動停止後に尿素水の供与(滴下)が行われることで、ポンプ内部での尿素の析出を抑制できる。
上記のように尿素水の添加供給が好適に行えるようになれば、SCR触媒13でのNOx浄化の適正化を実現できる。
第1チェック弁24において、フィルタ装置25に貯留されている尿素水をその自重により尿素水ポンプ23に供与(滴下)する構成としたため、電気的な動力等を要しなくても尿素水の供与が可能となる。したがって、尿素水ポンプ23の駆動停止後(すなわち、尿素水ポンプ23の停止放置後)に尿素水を継続的に供与する場合において好適なる構成を実現できる。
第1チェック弁24において、弁体89を有してなる通路開閉部に並列にオリフィス91を設け、そのオリフィス91により、通路開閉部を挟んでフィルタ側の尿素水通路とポンプ側の尿素水通路とを連通する構成とした。これにより、尿素水ポンプ23の駆動停止後において、オリフィス91の開口面積に応じて少量ずつの尿素水の滴下が可能となる。
尿素水ポンプ23の駆動停止後に尿素水ポンプ23に供与するための尿素水を貯留する尿素水貯留部としてフィルタ装置25を用いたため、尿素水貯留部として新たな貯留部を設ける必要が無く、構成の簡素化を図る上で有効である。また、フィルタ装置25は、ケース61内にエレメント等からなる濾過部を有し、その濾過部には尿素水の貯留が可能となっている。したがって、ポンプ駆動停止後において尿素水を貯留させておく上で都合がよいと言える。
フィルタ装置25に貯留されている尿素水は同フィルタ装置25の容積分に限られ、有限であるが、オリフィス径(オリフィス断面積)を適宜設定する等により、尿素水の滴下量(時間あたりの滴下量)の調整が可能となる。したがって、尿素水の滴下処理を長時間にわたって継続させることが可能となる。
フィルタ装置25に、貯留尿素水の凍結膨張時の変形を許容する易変形部としてダイアフラム65を設けたため、フィルタ装置25内における尿素水の凍結膨張による破損を抑制できる。
尿素水の吸い戻しが行われる際、バイパス配管28を介して、すなわちフィルタ装置25を迂回して尿素水が吸い戻されるため、尿素水ポンプ23の駆動停止後において、フィルタ装置25内に尿素水を貯留したまま保持できる。また、フィルタ装置25に捕集されている異物が尿素水と共に逆流して尿素水ポンプ23に入り込む(異物の噛み込みが生じる)といった不都合を回避できる。
また、オリフィス91が小径孔であることを考えれば、尿素水の吸い戻し時に仮にフィルタ装置25から第1チェック弁24に異物が流れ込んだとしても、その異物がオリフィス91を介して尿素水ポンプ23側に流れ込むことがなく、尿素水ポンプ23への異物混入を抑制する上でも有効である。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、尿素水ポンプ23の下流側(尿素水添加弁側)に、第1チェック弁24及びフィルタ装置25を設ける構成を採用したが(図1参照)、これを変更してもよい。例えば、図7に示すように、尿素水ポンプ23の上流側(タンク側)に、第1チェック弁24及びフィルタ装置25を設ける構成とする。この場合、尿素水供給管22には、フィルタ装置25、第1チェック弁24及び尿素水ポンプ23がこの順で上下に並べて設置されている(これは図1と同様)。例えば、尿素水ポンプ23をブラシレスモータで構成する場合、ブラシ接触部が無くなるため、ポンプ内部で異物が発生しなくなる。したがって、尿素水ポンプ23の下流側にフィルタ装置25を設置する必要がなく、図7の構成が可能となる。また、尿素水ポンプ23の上流側にフィルタ装置25を設置したため、尿素水タンク21内の異物が尿素水ポンプ23に侵入するといった不都合を防止できる。
・尿素水供給管22の途中に設けられる還元剤貯留部として、フィルタ装置25に代えて、尿素水供給管22に連通する容積室を有しかつその容積室の内部容積が可変である容積可変装置を設ける構成としてもよい。具体的には、図8(a)に示すように、尿素水ポンプ23の下流側(尿素水添加弁側)には容積可変装置95が設けられている。なお、本構成では、尿素水ポンプ23が尿素水を吐出する場合、チェック弁96が開放されることで尿素水が下流側(尿素水添加弁側)に給送されるようになっている。また、尿素水タンク21内には、尿素水供給管22の入口部にフィルタ(インタンクフィルタ)97が設けられている。
図8(b)に示すように、容積可変装置95は、シリンダ部95aと、シリンダ部95a内に摺動可能に設けられるピストン部95bとを有し、シリンダ部95aの内壁とピストン部95bとに囲まれて容積室95cが設けられている。容積室95cは、上流側(ポンプ側)及び下流側(添加弁側)の尿素水供給管22に連通しており、ピストン部95bの位置に応じて内部容積が可変となっている。また、容積可変装置95には、容積室95cの内部容積を減縮する方向にピストン部95bを付勢するスプリング95dが設けられている。さらに、容積室95cに接続される上流側(ポンプ側)及び下流側(添加弁側)の尿素水供給管22のうち、上流側の尿素水供給管22との接続部にはオリフィス(絞り孔)95eが設けられている。
上記構成の容積可変装置95では、尿素水ポンプ23による尿素水の吐出に伴い容積可変装置95の容積室95cに尿素水が貯留され、尿素水ポンプ23が駆動停止した状態で、容積室95c内に貯留されている尿素水がオリフィス95eを介して少量ずつ(時間あたり所定量ずつ)滴下される。これにより、尿素水ポンプ23の駆動停止後においてポンプ内部がウエット状態で保持され、尿素の析出を抑制できる。オリフィス95eからの尿素水の滴下が行われると、次第に容積室95cの内部容積が小さくなるが、その状態でも尿素水の滴下は継続される。
・あらかじめ定めた尿素水滴下の実施可能期間(図6のTz)内にユーザがエンジンを始動させないことも想定される。したがって、エンジン停止から所定の実施可能期間が経過した時点で、尿素水ポンプ23を駆動させて再びフィルタ装置25内に尿素水を送り込む構成とすることも可能である。より具体的には、エンジン停止からの経過時間(ソーク時間)を計測し、その経過時間が所定の実施可能期間(例えば1週間)に達した時点でECU100を起動させる。そして、ECU100から尿素水ポンプ23に対して駆動指令を出し、一定期間だけ尿素水ポンプ23を駆動させる。尿素水ポンプ23の駆動時間は、フィルタ装置25内が尿素水で満たされるのに足りる時間であればよい。
エンジン停止中においてフィルタ装置25への尿素水供給を行う構成によれば、尿素水滴下の実施可能期間(図6のTz)が比較的短くても、その実施可能期間を超える期間で尿素水の滴下処理を実施できる。したがって、尿素水ポンプ23への尿素水の時間当たりの滴下量(オリフィス流量)を充分に確保しつつ、尿素水の滴下処理を長時間にわたって継続できる。
・上記実施形態では、尿素水ポンプ23としてトロコイド式ポンプを用いたが、他の構造のポンプを用いることも可能である。例えば、尿素水ポンプ23としてタービンポンプを用いてもよい。タービンポンプの場合にも、尿素の析出により作動不良が生じるおそれがあり、本発明の適用により作動不良を解消できる。
・還元剤添加装置として、尿素水添加弁以外の構成を採用してもよい。例えば、還元剤添加装置として、エンジン排気管においてSCR触媒の上流側に細管状の添加ノズルを設け、その添加ノズルから尿素水(還元剤水溶液)を添加する構成としてもよい。
・車載ディーゼルエンジン用の尿素SCRシステムとして実用化する以外に、例えばガソリンエンジン、特にリーンバーンエンジン用の尿素SCRシステムとして実用化することも可能である。また、尿素水以外の還元剤水溶液を用いる排気浄化システムにおいても本発明を同様に適用することが可能である。例えば、還元剤水溶液として、アンモニア含有の水溶液を用いることが考えられる。
11…排気管(排気通路)、13…SCR触媒(NOx触媒)、15…尿素水添加弁(還元剤添加装置)、21…尿素水タンク(還元剤タンク)、22…尿素水供給管(還元剤通路)、23…尿素水ポンプ、24…第1チェック弁、25…フィルタ装置(還元剤貯留部)、28…バイパス配管(迂回通路)、65…ダイアフラム(易変形部)、71…フィルタエレメント(濾過部)、87…弁座部材、89…弁体、91…オリフィス(還元剤供与部)、95…容積可変装置(還元剤貯留部)、95e…オリフィス(還元剤供与部)。
Claims (8)
- 還元剤水溶液を貯留する還元剤タンクと、該還元剤タンクに還元剤通路を介して接続され同タンク内の還元剤水溶液を所定の還元剤添加場所に添加する還元剤添加装置と、前記還元剤通路の途中であって前記還元剤タンク内の還元剤水溶液に浸漬しない状態で設けられ前記還元剤添加装置に対して還元剤水溶液を給送するポンプとを備える還元剤供給システムであって、
前記還元剤通路に設けられ、前記ポンプによる還元剤水溶液の給送に伴い還元剤水溶液を貯留する還元剤貯留部と、
前記ポンプが駆動停止した状態で、前記還元剤貯留部に貯留されている還元剤水溶液を所定量ずつ前記ポンプに供与する還元剤供与部と、
を備えることを特徴とする還元剤供給システム。 - 前記ポンプを下側、前記還元剤貯留部を上側としてこれらが上下に設置されるとともに、それらポンプと還元剤貯留部との間に前記還元剤供与部が設置され、
前記還元剤供与部は、前記還元剤貯留部に貯留されている還元剤水溶液をその自重により前記ポンプに供与するものである請求項1に記載の還元剤供給システム。 - 前記ポンプと前記還元剤貯留部との間の還元剤通路に設けられ、前記ポンプによる還元剤水溶液の給送時に開放される通路開閉部を備え、
前記還元剤供与部は、前記通路開閉部に並列に設けられ、その通路開閉部を挟んで前記還元剤貯留部側の還元剤通路と前記ポンプ側の還元剤通路とを連通するオリフィスにより構成されている請求項2に記載の還元剤供給システム。 - 前記還元剤貯留部は、前記還元剤通路内の還元剤水溶液を濾過するための濾過部を有するフィルタ装置である請求項1乃至3のいずれか一項に記載の還元剤供給システム。
- 前記ポンプは、前記還元剤通路内の還元剤水溶液を双方向に流通させることができるものであり、
前記還元剤添加装置に対する還元剤供給の停止後に、前記ポンプによる還元剤流通方向を逆にして還元剤吸い戻しを実施する手段を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の還元剤供給システム。 - 前記還元剤通路に、前記還元剤貯留部を迂回させて設けられる迂回通路を接続し、
前記還元剤吸い戻しの実施時には、前記迂回通路を介して還元剤水溶液を吸い戻すようにした請求項5に記載の還元剤供給システム。 - 前記還元剤貯留部には、貯留還元剤の凍結膨張時の変形を許容する易変形部が設けられている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の還元剤供給システム。
- 内燃機関の排気通路に設けられ、還元剤により排気中のNOxを選択的に浄化するNOx触媒を備える排気浄化装置に適用され、
前記排気通路においてNOx触媒よりも上流側を前記還元剤添加場所として還元剤水溶液を添加する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の還元剤供給システム。
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