JP2010007432A - 開き戸用反り防止矯正器具 - Google Patents

開き戸用反り防止矯正器具 Download PDF

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Abstract

【課題】構成部品が出っ張らずに見栄えがよく、開き戸の開閉に支障を来たさないで、開き戸の反り変形を確実に防止矯正することが実現される開き戸用反り防止矯正器具を提供する。
【解決手段】開き戸用反り防止矯正器具Rは、開いたときに反り変形した開き戸を閉方向へ回動すると、扉側反り防止矯正手段30の可動矯正具39の押当凸部50が、枠側反り防止矯正手段25の突起32のガイド凸部35の傾斜側面35aと摺接しながら、傾斜側面で扉側矯正手段が枠側反り防止矯正手段に衝突しないようにガイド凸部を案内して突起を可動矯正具の係合凹部51に係合し、その可動矯正具の押当凸部が突起の根元側の押圧部36に押し当り、続いて開き戸が回動して閉じるに従い、固定の押圧部で押当凸部を、開き戸の反り変形が矯正される方向に次第に強く押圧し、これにより、先の開時に開き戸に発生した反り変形を、開き戸を閉じながら矯正する構成になっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピボットヒンジを用いて吊元側を戸枠の上下隅部に連結して回動可能に吊り込む開き戸を、上下のピボットヒンジの間で、戸枠に連結して開き戸の反り変形を防止矯正する開き戸用反り防止矯正器具に関する。
最近、開き戸は、ヒンジとして、例えば図13に示すように、目立たずに装着されて見栄えが良いことから、上下に一対のピボットヒンジ1・2を用い、それらピボットヒンジに備えたピボット軸と軸受穴の嵌め合いで、吊元側を回動可能に戸枠3の上下隅部に連結して吊り込んでいる。また、開き戸4は、縦長なパネル上で、素材が木製など、経時に弓状に反り易い材質の場合は、ピボットヒンジ1・2の中間に反り防止金具5を装着し、この反り防止金具5で戸枠3に連結して反り変形の発生を防止していた。反り防止器具5は、一対の中間ヒンジ体5a・5bを、上下に重ねて一方を戸枠3側にねじ止めし、他方を開き戸4にねじ止めする一方、ピボット軸5cで連結したピン継手構造とし、上下のピボットヒンジ1・2と相俟って開き戸4を戸枠3に回動可能に連結している(特許文献1参照)。
しかし、上述した従来の開き戸用反り防止器具5では、開き戸4の吊元側において、上下のピボットヒンジ1・2だけでなく、その間でも出っ張りを生ずる結果、それだけ扉周りの見栄えが悪くなり、最近、特に扉周りは、デザイン上、出っ張りを少なくして一面フラットな外観であることが求められているため、そのような要求に反するという問題があった。
そこで、従来、開き戸用反り防止器具の中には、例えば図14および図15(A)に示すように、開き戸4と戸枠3の間から構成部品が出っ張らないように、互いの合せ面3a・4aに構成部品を組み付けて開き戸の反り変形を防止しようとするものがある。
この従来の開き戸用反り防止器具は、突出部6aを有した雄器具6を、戸枠3の合せ面3aに固定する一方、窪み7aを有した雌器具7を開き戸4の吊元側の合せ面4aに固定し、開き戸4を閉じたとき、図15(B)に示すように、窪み7aに突出部6aを嵌合させて開き戸4を戸枠3に連結し、これによって、開き戸4の反り変形を強制的に防止する構造になっている(特許文献2参照)。
特開2003−148031号公報 特開2008−38346号公報
ところで、従来の開き戸用反り防止器具は、確かに、開き戸4が閉状態にある間は、開き戸4を剛体の戸枠3に連結して反り変形を強制的に規制することにより、反り変形は防止することができるが、いったん開き戸4を開いて雄器具6と雌器具7の嵌め合いが外れると、開き戸4が、強制的な反り規制が一気に解かれた反動で、却って大きく反って変形してしまっている。従って、この従来の反り防止器具よれば、開き戸4を開いて後に、図15(C)に示すように閉じようとしても、開き戸4には、開いたときに既に反り変形が発生して雌器具7と雄器具6との間で位置ズレを起こしているため、雌器具7が雄器具6に衝突して閉じることができず、その結果、開き戸4の開閉に支障を来たし、また、開き戸4が閉じられないのでは、閉時中に開き戸4の反り変形を防止することもできなくなるという課題があった。
そこで、本発明の目的は、構成部品が出っ張らず見栄えがよく、しかも、開き戸の開閉に支障を来たさないで、開き戸の反り変形を確実に防止矯正することが実現する開き戸用反り防止矯正器具を提供することにある。
そこで、上述した課題を解決すべく、請求項1に記載の発明に係る開き戸用反り防止矯正器具Rは、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、ピボットヒンジP(P1・P2)を用いて吊元側を戸枠Aの上下隅部11a・11bに連結して回動可能に吊り込む開き戸Dを、上下の前記ピボットヒンジP1・P2の間において、前記戸枠Aに連結して前記開き戸Dの反り変形を防止矯正する器具であって、前記開き戸Dが閉状態にあるとき、該開き戸Dの吊元側端面22と向き合う前記戸枠Aの縦枠11の端面21に組み付ける枠側反り防止矯正手段25と、該枠側反り防止矯正手段25と対向する前記開き戸Dの吊元側端面22に組み付ける扉側矯正手段30とからなり、前記枠側反り防止矯正手段25は、フランジ31と、該フランジ31上から突出する突起32とを有し、前記フランジ31に長穴33を設ける一方、前記突起32を、前記長穴33に沿って肉厚な根元の押圧部36と、該押圧部36から先端に至るに従い薄肉になる向きに両側面35a・35bが傾斜して伸びるガイド凸部35とで形成し、組付時、該ガイド凸部35の両側面35a・35bを前記縦枠11の両側面55・56に合わせた向きで、前記フランジ31を前記縦枠11の端面21にあてがい、止めねじ37を前記長穴33に通して組付位置を移動調整可能に固定してなり、前記扉側反り防止矯正手段30は、ガイド穴45を設け、該ガイド穴45を前記突起32に対向させて前記開き戸Dの吊元側端面22に固定するガイドケース38と、該ガイドケース38で前記ガイド穴45から出没自在に保持する可動矯正具39と、該可動矯正具39を前記ガイド穴45から突出する向きに常時付勢する付勢ばね40とを備え、前記可動矯正具39には、前記開き戸Dが閉じるときに枠側の前記突起32が係合する係合凹部51を凹設する一方、開いたとき反り変形した前記開き戸Dが閉じるときに前記突起32の押圧部36に押し当り、前記開き戸Dが閉方向に回動するに従い、該開き戸Dの反り変形が矯正される方向に枠側の前記押圧部36に押圧される押当凸部50を突設してなることを特徴とする。
従って、請求項1に記載の発明では、開き戸が閉状態にあるとき、上下のピボットヒンジP1・P2の間において、枠側の突起32が扉側の可動矯正具39の係合凹部51に係合して開き戸Dを剛体の戸枠Aに連結し、これにより、経時、例えば開き戸Dの内側と外側とで温度や湿度に差が発生することがあっても、開き戸Dが反り変形するのを強制的に防止する。一方、開き戸Dは、閉状態にある間は、本発明の開き戸用反り防止矯正器具Rで戸枠Aに連結されるため、反り変形するのを強制的に規制されるが、開き戸Dを開いて、枠側の突起32と扉側の可動矯正具39の係合凹部51との係り合いが外れると、一気に強制的な反り規制が解かれた反動で、開き戸Dが大きく反り変形する。しかし、本発明の反り防止器具Rは、開いたときに反り変形した開き戸Dを閉方向へ回動すると、扉側の可動矯正具39の押当凸部50が、枠側の突起32のガイド凸部35の傾斜した両側面35a・35bの何れかに摺接しながら、その傾斜側面で扉側反り防止矯正手段30が枠側反り防止矯正手段25に衝突しないようにガイド凸部35を案内して突起32を係合凹部51に係合し、それから、扉側可動矯正具39の押当凸部50が枠側突起32の根元側押圧部36に押し当り、続いて開き戸Dが回動して閉じるに従い、固定の押圧部36で押当凸部50を開き戸Dの反り変形が矯正される向きに次第に強く押圧し、これにより、先の開時に開き戸Dに発生した反り変形を、開き戸Dを閉じながら事前に矯正する。
請求項2に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開き戸用反り防止矯正器具Rにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記枠側反り防止矯正手段25は、取付板23を備え、組付時に該取付板23に前記フランジ31を重ね合わせて前記縦枠11の端面21に固定し、前記取付板23と前記フランジ31の合せ面23a・31a双方に、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止め29・34を形成してなることを特徴とする。
よって、請求項1に記載の発明によれば、開き戸を開いたために、閉時に抑えられていた反り変形が開き戸に発生しても、この反り変形を、その都度、開き戸を閉じながら事前に矯正してから、枠側反り防止矯正手段の突起を扉側反り防止矯正手段の可動矯正具の係合凹部に係合して開き戸を戸枠に連結するから、枠側反り防止矯正手段に扉側反り防止矯正手段が衝突したりして開き戸を閉じられず、開き戸Dの開閉に支障を来たしたり、開き戸が閉じられないために閉時に反り変形防止効果を発揮することができないような不具合の発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、枠側反り防止矯正手段の重ね合わさったフランジと取付板との合せ面双方に、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止めを付けているため、フランジを縦枠端面の幅方向前後に動かして移動調整するとき、動き過ぎを抑えて枠側反り防止矯正手段を最適な取付位置に簡単且つ正確に位置決めすることができる一方、所定の取付位置に枠側反り防止矯正手段をいったん固定すると、平行な刻み目の噛み合いでズレ動くことなく堅固に固定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一例である開き戸用反り防止矯正器具を適用した室内の開き戸構造体を、開き戸の閉状態において示す斜視図、図2は、開き戸構造体を開き戸の全閉状態において示す正面図である。符号Dは、開き戸構造体に備える室内扉の開き戸、Aは戸枠、Fは床面である。図示開き戸Dは、縦長な木製で、ピボットヒンジPを用いて図中右の吊元側を戸枠Aの上下隅部に連結して回動可能に吊り込む。戸枠Aは、図中左右の縦枠10・11と天井側の上枠12とからなる。符号13は、開き戸Dの戸当りである。
ピボットヒンジPは、一組の下部ヒンジP1と上部ヒンジP2とからなる、取付位置調整型ピボットヒンジで、下部ヒンジP1を、互いに向かい合う戸枠Aの右縦枠11の下隅部11aと開き戸Dの右下隅部14a間に装着し、上部ヒンジP2を、右縦枠11の上隅部11bと開き戸Dの右上隅部14b間に装着し、開き戸Dを戸枠Aに対して所定取付位置で右勝手に開閉可能に吊り込む。そのため、下部ヒンジP1は、開き戸Dの荷重を支えるヒンジで、支持用のアングル板15及びそれに付設する付属品からなるサポートユニット16と、ピボット軸17を含むピボットユニット18の一対からなる。上部ヒンジP2は、開き戸Dの回動を案内するヒンジで、下部ヒンジP1と部品構成が略同じガイドユニット19とピボットユニット20の一対からなる。そこで、下部ヒンジ部P1および上部ヒンジP2に備えたピボット軸17と軸受穴の嵌め合いで、開き戸Dを、戸枠Aの上下隅部11a・11bに回動可能に取り付ける一方、戸枠Aに対する取付位置の調整時は、ピボット軸17と軸受穴の嵌め合い位置を変位させて、戸枠Aに対し上下、前後左右に調整する。そして、図示例では、これら下部ヒンジP1と上部ヒンジP2間の中間位置において、開き戸Dを戸枠Aに連結して開き戸Dの反り変形を防止する、本発明の開き戸用反り防止矯正器具Rを装着する。
図示反り防止矯正器具Rは、図1に示すように、戸枠Aの右縦枠11の端面21に組み付ける枠側反り防止矯正手段25と、枠側反り防止矯正手段25に対向させて開き戸Dの吊元側端面22に組み付ける扉側矯正手段30とからなる。
枠側反り防止矯正手段25は、ステンレス製の取付板23と樹脂製の固定矯正具24とを備えてなる。取付板23は、図3に示すように、縦長矩形の平板で、長手方向両端の対称位置にねじ挿通穴26とそれより小径なビス挿通穴27を設ける一方、表側の合せ面23aのこれら挿通穴26・27間に、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止め29を形成してなる。
固定矯正具24は、樹脂で一体成形し、板状のフランジ31と、フランジ31の片面中央から突出する突起32とからなる。フランジ31は、取付板23に対応させて縦長矩形の平板状に成形し、突起32を間に挟んだ両端側に板幅方向に細長い長穴33を設けてなる。更に、フランジ31は、図4に示すように、他面側の合せ面31aには、突起32の真裏に、取付板23の滑り止め29に合わせて、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止め34を形成してなる。一方、突起32は、図3に示すように、長穴33の長さ方向に肉厚な根元の押圧部36と、押圧部36から先端に至るに従い薄肉になる向きに両側面35a・35bが傾斜してテーパ状に伸びる刃形状のガイド凸部35とに成形してなる。
そこで、枠側反り防止矯正手段25は、互いの合せ面23a・31aを合わせて取付板23に固定矯正具24のフランジ31を重ねて、図5に示すように、止めねじ37を長穴33に通して固定矯正具24を取付板23に連結し、取付板23に対する固定矯正具24の重ね合せ位置を長穴33に沿ってずらせて移動調整可能に組み立てられる。
扉側反り防止矯正手段30は、図6に示すように、樹脂製のガイドケース38と、樹脂製の可動矯正具39と、圧縮コイルスプリングからなる付勢ばね40を備えてなる。
ガイドケース38は、樹脂で一体成形したケース本体41と底蓋42とからなる。ケース本体41は、飯盒形状のガイド部43と、ガイド部43を間に挟んだ両端側に対称に延びる取付鍔部44とからなる。ガイド部43は、可動矯正具39の外形状に合わせて縦長矩形の貫通穴のガイド穴45を設け、ガイド穴45の入口開口46を取付鍔部44側に形成する一方、反対側に開いた底側開口47を間に挟んだ両端側に一対の蓋受部43aを設けてなる。また、ガイド穴45の内壁四隅には、入口開口46の穴縁から底側開口47へ向けそれぞれ同じ長さの凸条部43bを設け、凸条部43bの底側開口47側に規制段部43cを形成してなる。底蓋42は、ガイド部43の輪郭形状に合わせて長さ方向両端が半円状のプレートで、その片面中央に円形のばね受け凹部42aを凹設してなる。
可動矯正具39は、底側のばね当て部48と、ばね当て部48の幅方向両側縁から平行に延びてそれぞれ先端が丸みを帯びた一側板状の案内凸部49および他側板状の押当凸部50を設けて、内側に係合凹部51が形成されるチャンネル状に一体成形してなる。ばね当て部48は、ガイドケース38の底蓋42のばね受け凹部42aと対応し、係合凹部51側と反対側の外面中央にばね入れ凹部48aを設けてなる。押当凸部50は、一側の案内凸部49よりばね当て部48から長く延ばして成形し、一段高く突出させてなる。案内凸部49および押当凸部50には、それぞれ係合凹部51側と反対側の外側角縁に、ガイドケース38側のガイド穴45の凸条部43bが係合可能に凹条部49a・50aを設け、凹条部49a・50aのばね当て部48側にストッパ段部49b・50bを形成してなる。
そこで、扉側反り防止矯正手段30は、可動矯正具39を底側開口47からガイドケース38のガイド穴45に嵌め入れて凸条部43bを凹条部49a・50aに係合し、付勢ばね40の一端をばね当て部48のばね入れ凹部48aに嵌め込む一方、他端を底蓋42のばね受け凹部42aに嵌め込んでから、底蓋42を蓋受部43aにビス52で止めて組み立てる。すると、扉側反り防止矯正手段30は、可動矯正具39を、常時は付勢ばね40で入口開口46から突出する向きに付勢する一方で、ストッパ段部49b・50bが規制段部43cに突き当たり、図7(A)に示すように、押当凸部50の先端板部50cが入口開口46から突出した待機位置に止めて保持した状態で組み立てられてなる。他方、可動矯正具39を、付勢ばね40に抗してガイド穴45に押し込むと、図7(B)に示すように、押圧凸部50の先端板部50cもガイド穴45内に納まる矯正位置で止めて保持する。以って、扉側反り防止矯正手段30は、図7(A)・(B)に示すように、可動矯正具39を、ガイドケース38のガイド穴45内に押当凸部50の先端板部50cが入口開口46から出没自在に収納してなる。
ところで、図示開き戸Dは、木製で縦長パネル状の室内扉であるため、開き戸Dの室内側と外側とで温度や湿度に差があると、弓反り変形を起こし易いが、通常、扉内側の温度が高く空気が乾燥し、外側の温度が低く湿度が高いことが多いため、開き戸Dは、図8中鎖線で示すように、上下のヒンジP1・P2間の中間部が外側の矢印X方向に凸状の弓反り変形を起こし易い。
そこで、上述した部品構成の反り防止矯正器具Rは、このような開き戸Dの反り変形を防止するために、ピボットヒンジPを用いて吊元側を戸枠Aの上下隅部11a・11bに取り付けて回動可能に吊り込んだ開き戸Dを、戸枠Aに連結する。その場合、反り防止器具Rは、図1および図2に示すように、上下のピボットヒンジP1・P2間の中間位置において、縦枠11の端面21に枠側反り防止矯正手段25を組み付け、枠側反り防止矯正手段25に対向させて開き戸Dの吊元側端面22に扉側反り防止矯正手段30を組み付ける。なお、開き戸Dの吊元側端面22には、扉側反り防止矯正手段30の組付位置に、ガイドケース38のガイド部43の外形状に合わせて、飯盒型に取付凹部を穿設している(図示省略)。
さて、反り防止矯正器具Rにおいて、枠側反り防止矯正手段25を縦枠11の端面21に組み付けるときは、図3〜図5に示すように、縦枠11の端面21に取付板23を木ねじ59で縦向きに固着してから、突起32のガイド凸部35の両側面35a・35bを縦枠11の両側面55・56に合わせた向きで、固定矯正具24のフランジ31を取付板23に重ね合わせ、止めねじ37を長穴33とビス穴27に通して、固定矯正具24を縦枠11の端面21に仮止めする。即ち、固定矯正具24の取付板23に重ねた取付位置を、長穴33に沿って穴長さ方向に、即ち、図9中矢示する縦枠端面21の幅方向前後に、固定矯正具24をずらして移動調整可能に縦枠端面21に、いったん取り付ける
一方、扉側反り防止矯正手段30は、図7(A)に示すように、可動矯正具39の押圧凸部50を、開き戸Dが中間部で矢印X方向に凸状に反った側とは反対の室内側に位置させ、ガイドケース38の飯盒型ガイド部43を吊元側端面22の前記取付凹部に嵌め込んで取付鍔部44を木ねじ60で固定し、図9に示すように吊元側端面22に組み付ける。しかる後、開き戸Dを、図10(A)・(B)に示すように閉方向へ回動して閉めるときに、いま仮止め状態の固定矯正具24の突起32が可動矯正具39の係合凹部51に係合する状態が最適な状態になるように、開き戸Dの反り変形の形状や変形量を考慮し、固定矯正具24を、必要に応じて、図5に示す取付板23に対し長穴33に沿って最適な取付位置に移動調整してから、本止めする。即ち、反り変形していない状態で開き戸Dを回動し、図10(A)に示すように閉じる途中では、固定矯正具24の突起32が可動矯正具39の係合凹部51に余裕をもって係合し、図10(B)に示す全閉状態では、突起32のガイド凸部35における室内側の側面35aに可動矯正具39の押圧凸部50の内面が当接して係合する最適な状態になるように、固定矯正具24を移動調整してから固定する。
図示反り防止矯正器具Rでは、重ね合った固定矯正具24のフランジ31と取付板23との合せ面31a・23a双方に、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止め34・29を付けているため、固定矯正具24を縦枠端面11の幅方向前後に動かして移動調整するとき、動き過ぎを抑えて固定矯正具24を最適な取付位置に簡単且つ正確に位置決めすることができる。一方、所定取付位置に固定矯正具24をいったん固定すると、平行な刻み目の噛み合いでズレ動くことなく堅固に固定することができる。これを以って、図示反り防止器具Rは、開き戸Dの吊元側と戸枠Aの右縦枠11間で構成部品が出っ張って見栄えが低下するようなことがなく、枠側反り防止矯正手段25と扉側反り防止矯正手段30を、それぞれ互いの合せ面の縦枠端面21と吊元側端面22に組み付けて、上下のピボットヒンジP1・P2の中間位置において、その装着を終える。
従って、図示反り防止矯正器具Rは、図9(B)に示すように、開き戸Dが全閉状態にあるとき、上下のピボットヒンジP1・P2の中間位置において、固定矯正具24の突起32が可動矯正具39の係合凹部51に係合して開き戸Dを剛体の戸枠Aに連結し、これによって、経時、開き戸Dの室内側と外側とで温度や湿度に差が発生することがあっても、開き戸Dが弓なりに反って変形するのを強制的に防止する。
さて、図示例においても、開き戸Dは、閉状態にある間は、図示反り防止矯正器具Rで戸枠Aに連結されるため、弓なりに反って変形するのを強制的に規制されるが、図11に示すように、開き戸Dを開いて、枠側固定矯正具24の突起32と扉側可動矯正具39の係合凹部51の係り合いが外れると、一気に強制的な反り規制が解かれた反動で、開き戸Dが大きく弓なりに反って変形してしまう。このとき、扉側反り防止矯正手段30では、可動矯正具39を、扉側可動矯正具39の押当凸部50の先端板部50cがガイド穴45から突出した待機位置に止めて保持した状態にある。
しかし、本発明の反り防止矯正器具Rは、開き戸Dを開いたとき、図8で示す弓形に変形した開き戸Dを、図12(A)に示すように閉方向へ回動すると、今、待機位置にある扉側可動矯正具39の押圧凸部50が、枠側固定矯正具24の突起32のガイド凸部35の傾斜した室内側側面35aに摺接しながら、その傾斜側面35aで扉側反り防止矯正手段30が枠側反り防止矯正手段25に衝突しないようにガイド凸部35を案内して突起32を係合凹部51に係合する。それから、図12(B)に示すように、扉側可動矯正具39の押当凸部50が枠側突起32の押圧部36に押し当たり、続いて開き戸Dが閉方向へ回動して閉じるに従い、固定の突起32の押圧部36で押当凸部50を、開き戸Dの反り変形が矯正される向きに、即ち、開き戸Dの反り変形方向Xとは反対のY方向に次第に強く押圧しながら、枠側突起32が扉側の係合凹部51に係合し、図12(C)に示すように、開き戸Dを剛体の戸枠Aに連結し、開き戸Dを反り変形規制状態で閉状態にする。
従って、本発明の反り防止矯正器具Rでは、開くたびに反り変形する開き戸Dであっても、開き戸Dが閉方向へ回動して閉じるに従い、枠側固定矯正具24の突起32の押圧部36で扉側可動矯正具39の押当凸部50を、反り変形方向Xとは反対のY方向の開き戸Dの反り変形が矯正される向きに次第に強く押圧することにより、開時に開き戸Dに発生する反り変形を、その都度、開き戸Dを閉じながら事前に矯正する。
その結果、本発明の反り防止矯正器具Rでは、開き戸Dを開いたために、閉時に抑えられていた反り変形が開き戸Dに発生しても、その反り変形を、その都度、開き戸Dを閉じながら事前に矯正してから、枠側の固定矯正具24の突起32を扉側の可動矯正具39の係合凹部51に係合して開き戸Dを戸枠Aに連結するから、枠側反り防止矯正手段25に扉側反り防止矯正手段30が衝突したりして開き戸Dを閉じることができず、開き戸Dの開閉に支障を来たしたり、開き戸Dが閉じられないために閉時に反り変形防止効果を発揮することができないという不具合の発生を防止することができる。
ところで、以上の図示実施の形態において、扉側反り防止矯正手段30の可動矯正具39は、ばね当て部48の一側(取付時は室外側)に案内凸部49を突設する一方、他側(取付時は室内側)に、開き戸Dの反り変形方向Xを考慮し、枠側の突起32で押圧して開き戸Dの反り変形を矯正する押当凸部50を突設した形状としたが、本発明の開き戸用反り防止矯正器具は、それに限らず、各種の開き戸に発生する反り変形方向や形状に応じて、押当凸部を、ばね当て部の一側に突設したり又は両側に突設したりすることを除外するものではない。
なお、以上の図示実施の形態では、開き戸Dが木製であったが、本発明の開き戸用反り防止矯正器具は、開き戸の材質が木製である場合に限らず、樹脂製のものなど、反り変形を発生する余地のある材質からなる開き戸全般に適用し得るのは、勿論である。
本発明の一例である開き戸用反り防止矯正器具を適用した開き戸構造体を、開き戸の閉状態において示す斜視図である。 開き戸構造体を開き戸の全閉状態で示す正面図ある。 反り防止矯正器具の枠側反り防止矯正手段を示す分解斜視図である。 枠側反り防止矯正手段の固定矯正具を示す斜視図である。 枠側反り防止矯正手段の組立斜視図である。 (A)扉側反り防止矯正手段を一方向から見て示し、(B)他方向から見て示す分解斜視図である。 (A)扉側反り防止矯正手段を押圧凸部の突出状態において示し、(B)押圧凸部をガイド穴の収納状態において示す組立斜視図である。 開き戸の反り変形状態を説明する開き戸の斜視図である。 開き戸用反り防止矯正器具の組付状態を、開き戸の開状態において示す縦断面図である。 (A)開き戸用反り防止矯正器具の組付位置を、開き戸が開途中の状態において示し、(B)全閉状態において示す縦断面図である。 開き戸用反り防止矯正器具の組付状態を、反り変形状態にある開き戸の開状態において示す縦断面図である。 (A)開いたときに発生する開き戸の反り変形を防止する状態を、開き戸の開途中状態において示し、(B)開き戸が閉止直前の状態において示し、(C)開き戸が全閉状態において示す縦断面図である。 従来の開き戸用反り防止器具を適用した開き戸構造体を、開き戸の閉状態において示す斜視図である。 従来の他の開き戸用反り防止器具を適用した開き戸構造体を、開き戸の閉状態において示す斜視図である。 (A)従来の他の反り防止器具の雄器具と雌器具の嵌め合いで開き戸の反り変形を防止する状態を、開き戸の閉状態において示し、(B)雄器具と雌器具の係合状態を、開き戸の閉止直前状態において示し、(C)開き戸に発生した反り変形が原因で雄器具に雌器具が衝突した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
A 戸枠
D 開き戸
P(P1・P2) ピボットヒンジ
R 開き戸用反り防止矯正器具
10・11 左右縦枠
21 縦枠の端面
22 開き戸の吊元側端面
23 取付板
24 固定矯正具
25 枠側反り防止矯正手段
29・34 刻み目
30 扉側反り防止矯正手段
31 フランジ
32 突起
35 ガイド凸部
35a・35b ガイド凸部の両側面
36 押圧部
38 ガイドケース
39 可動矯正具
40 付勢ばね
45 ガイド穴
50 押当凸部
51 係合凹部

Claims (2)

  1. ピボットヒンジを用いて吊元側を戸枠の上下隅部に連結して回動可能に吊り込む開き戸を、上下の前記ピボットヒンジの間において、前記戸枠に連結して前記開き戸の反り変形を防止矯正する器具であって、
    前記開き戸が閉状態にあるとき、該開き戸の吊元側端面と向き合う前記戸枠の縦枠の端面に組み付ける枠側反り防止矯正手段と、該枠側反り防止矯正手段と対向する前記開き戸の吊元側端面に組み付ける扉側反り防止矯正手段とからなり、
    前記枠側反り防止矯正手段は、
    フランジと、該フランジ上から突出する突起とを有し、前記フランジに長穴を設ける一方、前記突起を、前記長穴に沿って肉厚な根元の押圧部と、該押圧部から先端に至るに従い薄肉になる向きに両側面が傾斜して伸びるガイド凸部とで形成し、組付時、該ガイド凸部の両側面を前記縦枠の両側面に合わせた向きで、前記フランジを前記縦枠の端面にあてがい、止めねじを前記長穴に通して組付位置を移動調整可能に固定してなり、
    前記扉側反り防止矯正手段は、
    ガイド穴を設け、該ガイド穴を前記突起に対向させて前記開き戸の吊元側端面に固定するガイドケースと、該ガイドケースで前記ガイド穴から出没自在に保持する可動矯正具と、該可動矯正具を前記ガイド穴から突出する向きに常時付勢する付勢ばねとを備え、
    前記可動矯正具には、前記開き戸が閉じるときに枠側の前記突起が係合する係合凹部を凹設する一方、開いたとき反り変形した前記開き戸が閉じるときに前記突起の押圧部に押し当り、前記開き戸が閉方向に回動するに従い、該開き戸の反り変形が矯正される方向に枠側の前記押圧部に押圧される押当凸部を突設してなることを特徴とする、開き戸用反り防止矯正器具。
  2. 前記枠側反り防止矯正手段は、取付板を備え、組付時に該取付板に前記フランジを重ね合わせて前記縦枠の端面に固定し、前記取付板と前記フランジの合せ面双方に、平行直線の刻みを板幅方向に多数並べて刻設した滑り止めを形成してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の開き戸用反り防止矯正器具。
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