JP2010007431A - PCa梁部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できるようにする。
【解決手段】梁下部5と、梁下部の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成された立上り部7とを備えたPCa梁部材2の製造方法において、外型枠9の内側に複数のせん断補強筋4及び複数の梁主筋3を設置するとともに、外型枠9の内壁面56と対向する凹凸面33;34を備えた内型枠10を用い、当該内型枠10の凹凸面33;34をせん断補強筋4の内側とせん断補強筋4の上端面64よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠9内に梁下部5を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間に立上り部7を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部7の内壁面42に内型枠10の凹凸面33;34を反転させた凹凸面を形成した。
【選択図】図1
【解決手段】梁下部5と、梁下部の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成された立上り部7とを備えたPCa梁部材2の製造方法において、外型枠9の内側に複数のせん断補強筋4及び複数の梁主筋3を設置するとともに、外型枠9の内壁面56と対向する凹凸面33;34を備えた内型枠10を用い、当該内型枠10の凹凸面33;34をせん断補強筋4の内側とせん断補強筋4の上端面64よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠9内に梁下部5を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間に立上り部7を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部7の内壁面42に内型枠10の凹凸面33;34を反転させた凹凸面を形成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材の製造方法に関する。
梁下部と、梁下部の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成された立上り部とを備えた、PCa梁部材が知られている(例えば、特許文献1等参照)。つまり、ハーフPCa(プレキャスト)と呼ばれるPCa梁部材である。特許文献1では、立上り部を形成するための内型枠として、網目状の孔を備えた、所謂、ラス網によるラス型枠を用いている。このPCa梁部材を現場の梁位置に設置した後に、互いに対向する立上り部と立上り部との間にコンクリートを打設することにより、梁を形成できる。
特開平10−61102号公報
特許文献1のように、立上り部を形成するための内型枠板としてラス型枠を用いると、外型枠とラス型枠との間にコンクリート(PCa部分となる先打設コンクリートと呼ばれる)を打設して立上り部を形成した場合、ラス網を介して外型枠の中央側にコンクリートが突出する部分とラス網を介して外型枠の中央側にコンクリートが突出しない部分とが生じてしまう。この場合、互いに対向する立上り部と立上り部との間にコンクリート(現場打ちされる後打設コンクリートと呼ばれる)を打設すると、ラス網を介して外型枠の中央側にコンクリートが突出しない部分において、立上り部と後打設コンクリートとが良好に結合されないという課題があった。また、外型枠とあばら筋(せん断補強筋)との間にラス型枠を設置することもあるが、この場合、外型枠とラス型枠との間の距離が、所謂、コンクリートのかぶり厚さとなるので、かぶり厚さが小さくなり、また、上記と同様に立上り部と後打設コンクリート部とが良好に結合されないという課題があった。
そこで、本発明は、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できるようにした。
そこで、本発明は、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できるようにした。
本発明に係るPCa梁部材の製造方法は、梁下部と、梁下部の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成された立上り部とを備えたPCa梁部材の製造方法において、外型枠の内側に複数のせん断補強筋及び複数の梁主筋を設置するとともに、外型枠の内壁面と対向する凹凸面を備えた内型枠を用い、当該内型枠の凹凸面をせん断補強筋の内側とせん断補強筋の上端面よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠内に梁下部を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間に立上り部を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部の内壁面に内型枠の凹凸面を反転させた凹凸面を形成したことを特徴とする。
せん断補強筋の内側の上端部に梁の延長方向に沿って延長する棒材を設置するとともに、せん断補強筋の内側に設置されて下凹凸面を有した下側型枠板とせん断補強筋の上方に設置されて上凹凸面を有した上側型枠板とを備えた内型枠を用い、固定具を用いて、下側型枠板を棒材に固定するとともに上側型枠板をせん断補強筋に固定することによって、下凹凸面と上凹凸面とによる上記凹凸面を形成したことも特徴とする。
立上り部を形成するためのコンクリートが外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間からせん断補強筋の内側に流出するのを防止するために、下側型枠板と棒材の下面とを接触させたとともに上側型枠板と棒材との間を塞ぐ塞ぎ材を設けたことも特徴とする。
下側型枠板の下凹凸面がせん断補強筋の上下方向に延長する部分の内側面と接触するように設置されるとともに、棒材がせん断補強筋の矩形環の内側における上角部に接触するように設置され、かつ、上凹凸面が下凹凸面と同一平面上に位置するように設置されたことも特徴とする。
立上り部を形成するためのコンクリートが梁下部の上面に盛り上がる現象を防止するために、水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部を下端部に備えた下側型枠板を用いたことも特徴とする。
せん断補強筋の内側の上端部に梁の延長方向に沿って延長する棒材を設置するとともに、せん断補強筋の内側に設置されて下凹凸面を有した下側型枠板とせん断補強筋の上方に設置されて上凹凸面を有した上側型枠板とを備えた内型枠を用い、固定具を用いて、下側型枠板を棒材に固定するとともに上側型枠板をせん断補強筋に固定することによって、下凹凸面と上凹凸面とによる上記凹凸面を形成したことも特徴とする。
立上り部を形成するためのコンクリートが外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間からせん断補強筋の内側に流出するのを防止するために、下側型枠板と棒材の下面とを接触させたとともに上側型枠板と棒材との間を塞ぐ塞ぎ材を設けたことも特徴とする。
下側型枠板の下凹凸面がせん断補強筋の上下方向に延長する部分の内側面と接触するように設置されるとともに、棒材がせん断補強筋の矩形環の内側における上角部に接触するように設置され、かつ、上凹凸面が下凹凸面と同一平面上に位置するように設置されたことも特徴とする。
立上り部を形成するためのコンクリートが梁下部の上面に盛り上がる現象を防止するために、水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部を下端部に備えた下側型枠板を用いたことも特徴とする。
本発明に係るPCa梁部材の製造方法によれば、内型枠の凹凸面をせん断補強筋の内側とせん断補強筋の上端面よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠内に梁下部を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間に立上り部を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部の内壁面に内型枠の凹凸面を反転させた凹凸面を形成したので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できる。
棒材を設置し、下側型枠板と上側型枠板とを備えた内型枠を用い、固定具を用いて、下側型枠板を棒材に固定するとともに上側型枠板をせん断補強筋に固定することによって、せん断補強筋の上側に上凹凸面を容易に形成できるとともに、せん断補強筋の内側に下凹凸面を容易に形成できるので、せん断補強筋よりも上方に立上るような立上り部を備えたPCa梁部材を容易に製造できる。
下側型枠板と棒材の下面とを接触させたとともに上側型枠板と棒材との間を塞ぐ塞ぎ材を設けたので、立上り部を形成するためのコンクリートがせん断補強筋の内側に流出するのを防止できる。
下側型枠板の下凹凸面がせん断補強筋の上下方向に延長する部分の内側面と接触するように設置されるとともに、棒材がせん断補強筋の矩形環の内側における上角部に接触するように設置され、かつ、上凹凸面が下凹凸面と同一平面上に位置するように設置されたことにより、下側型枠板及び棒材の動きがせん断補強筋によって規制されるため、内型枠間に設けられる突っ張り部材の設置作業を確実かつ容易に行えて、内型枠の設置作業を確実かつ容易に行えるので、PCa梁部材を容易に製造できる。
水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部を下端部に備えた下側型枠板を用いたので、立上り部を形成するためのコンクリートが梁下部の上面に盛り上がる現象を防止できるので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できる。
棒材を設置し、下側型枠板と上側型枠板とを備えた内型枠を用い、固定具を用いて、下側型枠板を棒材に固定するとともに上側型枠板をせん断補強筋に固定することによって、せん断補強筋の上側に上凹凸面を容易に形成できるとともに、せん断補強筋の内側に下凹凸面を容易に形成できるので、せん断補強筋よりも上方に立上るような立上り部を備えたPCa梁部材を容易に製造できる。
下側型枠板と棒材の下面とを接触させたとともに上側型枠板と棒材との間を塞ぐ塞ぎ材を設けたので、立上り部を形成するためのコンクリートがせん断補強筋の内側に流出するのを防止できる。
下側型枠板の下凹凸面がせん断補強筋の上下方向に延長する部分の内側面と接触するように設置されるとともに、棒材がせん断補強筋の矩形環の内側における上角部に接触するように設置され、かつ、上凹凸面が下凹凸面と同一平面上に位置するように設置されたことにより、下側型枠板及び棒材の動きがせん断補強筋によって規制されるため、内型枠間に設けられる突っ張り部材の設置作業を確実かつ容易に行えて、内型枠の設置作業を確実かつ容易に行えるので、PCa梁部材を容易に製造できる。
水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部を下端部に備えた下側型枠板を用いたので、立上り部を形成するためのコンクリートが梁下部の上面に盛り上がる現象を防止できるので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部を備えたPCa梁部材を製造できる。
図1乃至図9は最良の形態を示し、図1はPCa梁部材形成装置を断面図(図のA−A断面に相当)で示し、図2(a)はPCa梁部材形成装置を斜視図で示し、図2(b)はパイプとせん断補強筋と塞ぎ材との関係を示し、図3は凹凸面形成部を示し、図4は立上り部の内壁面を示し、図5乃至図8はPCa梁部材の製造方法を示し、図9はPCa梁部材の使用例を示す。
図8に示す最良の形態1のPCa梁部材2は、少なくとも梁主筋3やせん断補強筋4(スターラップ)などの鉄筋を内蔵した鉄筋コンクリートにより構成される。
図1;2を参照し、PCa梁部材2を形成するためのPCa梁部材形成装置1の構造を説明する。PCa梁部材形成装置1は、梁下部5を形成するための梁下部形成装置6と立上り部7を形成するための立上り部形成装置8とを備える。梁下部形成装置6は外型枠9により構成される。立上り部形成装置8は、外型枠9、内型枠10、固定具としての万力11、塞ぎ材12により構成される。
図1;2を参照し、PCa梁部材2を形成するためのPCa梁部材形成装置1の構造を説明する。PCa梁部材形成装置1は、梁下部5を形成するための梁下部形成装置6と立上り部7を形成するための立上り部形成装置8とを備える。梁下部形成装置6は外型枠9により構成される。立上り部形成装置8は、外型枠9、内型枠10、固定具としての万力11、塞ぎ材12により構成される。
外型枠9は、底板20と側板21;21と端板22;22とで囲まれた上部開放の長尺な箱状に形成される。底板20は長尺平板により形成される。側板21は長尺平板により形成されて底板20の両方の側縁より垂直に立ち上がる。端板22は底板20の長手方向の端部と側板21;21の長手方向の端部とで囲まれた両方の端部開口24の下部、及び、立上り部7を形成するための外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間の空間の端部となる両方の端部開口24の左右の上部を塞ぐ。
内型枠10は、下側型枠板25と上側型枠板26とにより形成される。下側型枠板25は、下凹凸面形成部30と、コンクリート盛り上がり抑え部28と、上接触部29とを備える。上側型枠板26は、上凹凸面形成部31と、下接触部32とを備える。
上下の凹凸面形成部30;31は、一方の面が凹凸面33;34に形成されて他方の面が平面に形成されたチェッカープレートと呼ばれる縞鋼板により形成される(図3参照)。
コンクリート盛り上がり抑え部28は、下凹凸面形成部30の下端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。コンクリート盛り上がり抑え部28は、長尺鋼板のL字の一方の平板部36の外面と下凹凸面形成部30の平面の下端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部35が下凹凸面形成部30の下端より下方に突出して他方の平板部35の外面が下凹凸面形成部30の平面に対して直角をなすように形成される。
上接触部29は、下凹凸面形成部30の上端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。上接触部29は、長尺鋼板のL字の一方の平板部37の外面と下凹凸面形成部30の平面の上端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部39の外面が下凹凸面形成部30の平面に対して直角をなすように形成される。
下接触部32は、上凹凸面形成部31の下端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。下接触部32は、長尺鋼板のL字の一方の平板部62の外面と上凹凸面形成部31の平面の下端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部63の外面が上凹凸面形成部31の平面に対して直角をなすように形成される。
上下の凹凸面形成部30;31は、一方の面が凹凸面33;34に形成されて他方の面が平面に形成されたチェッカープレートと呼ばれる縞鋼板により形成される(図3参照)。
コンクリート盛り上がり抑え部28は、下凹凸面形成部30の下端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。コンクリート盛り上がり抑え部28は、長尺鋼板のL字の一方の平板部36の外面と下凹凸面形成部30の平面の下端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部35が下凹凸面形成部30の下端より下方に突出して他方の平板部35の外面が下凹凸面形成部30の平面に対して直角をなすように形成される。
上接触部29は、下凹凸面形成部30の上端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。上接触部29は、長尺鋼板のL字の一方の平板部37の外面と下凹凸面形成部30の平面の上端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部39の外面が下凹凸面形成部30の平面に対して直角をなすように形成される。
下接触部32は、上凹凸面形成部31の下端部に取り付けられた断面L字形状の長尺鋼板により形成される。下接触部32は、長尺鋼板のL字の一方の平板部62の外面と上凹凸面形成部31の平面の下端部とが溶接などにより接合されて、長尺鋼板のL字の他方の平板部63の外面が上凹凸面形成部31の平面に対して直角をなすように形成される。
塞ぎ材12としては、例えば、中空又は中実の弾性を有するホース状やロープ状の連続物、具体的には、ゴムホースのような硬質弾性体が用いられる。この場合、その断面径がせん断補強筋4の断面径よりも大きいゴムホースが用いられる。例えば、せん断補強筋の断面径が13mmである場合、断面径20mmのゴムホースを用いる。
外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間にコンクリートが充填されることにより下凹凸面形成部30と上凹凸面形成部31とに接する面となる立上り部7の内壁面42が、下凹凸面形成部30の下凹凸面33及び上凹凸面形成部31の上凹凸面34を反転した凹凸面15に形成される(図4参照)。
尚、外型枠9の内壁面56とは、互いに対向する側板21;21の内側面をいう。
尚、外型枠9の内壁面56とは、互いに対向する側板21;21の内側面をいう。
図5乃至図8を参照して、PCa梁部材の製造方法を説明する。まず、外型枠9の内側に、梁主筋3、せん断補強筋4(スターラップ)などの鉄筋を配筋する。梁主筋3は、外型枠9の内側に、外型枠の長手方向に沿って延長するように設置される。せん断補強筋4は、矩形環状に形成される。この矩形環状に形成された複数のせん断補強筋4が、外型枠9の内側に、外型枠9の長手方向に沿って所定間隔隔てて設置される。即ち、矩形環の中心線が梁の延長方向と同方向に延長するように梁の延長方向に所定間隔を隔てて複数のせん断補強筋4が設置される。複数の梁主筋3が、梁の延長方向と同方向に延長するように複数のせん断補強筋4の矩形環状の内側に配置される。梁主筋3は、せん断補強筋4の矩形環の下辺部50を形成する鉄筋の上に複数本並ぶように設置されるとともに、せん断補強筋4の矩形環の上辺部51を形成する鉄筋の下に複数本並ぶように設置される。梁主筋3は、少なくとも、せん断補強筋4の矩形環の内側の4つの角部に位置するように設置される。尚、せん断補強筋4の矩形環の内側における上辺部51の両側の2つの上角部52には、梁主筋を構成する鉄筋の代わりに外表面が非凹凸面により形成された棒材としての円形筒状のパイプ53が設置され、立上り部7が形成された後に、上記パイプ53を梁主筋を構成する鉄筋に取り替える。パイプ53は結束線などでせん断補強筋4に仮止めしておく。
内型枠10の設置手順を説明する。梁の延長方向に沿って延長するようにパイプ53を複数のせん断補強筋4の矩形環の内側における上辺部51の両側の2つの上角部52に結束線などで仮止めする。図2に示すように、下側型枠板25のコンクリート盛り上がり抑え部28の両端部を外型枠9の端板22;22の上面に載置するとともに、下側型枠板25の下凹凸面形成部30の下凹凸面33とせん断補強筋4の上下方向に延長する鉄筋立上り部40の内側面65(矩形環の内側面)とを接触させ、かつ、下側型枠板25の上接触部29のL字の他方の平板部39の外面とパイプ53の下面とを接触させる。これにより、コンクリート盛り上がり抑え部28のL字の他方の平板部35が水平に延長するように設置される。
そして、図2(a);(b)に示すように、当該塞ぎ材12をパイプ53の上面に沿わせてパイプ53の上面とせん断補強筋4の上面とに載せた状態としてから、塞ぎ材12の上面に上凹凸面形成部31の下接触部32の下面を接触させ、かつ、上凹凸面形成部31の上凹凸面34と下凹凸面形成部30の下凹凸面33とを同一平面上に位置させる。そして、塞ぎ材12と接触した他方の平板部63の上面に万力11の上顎16を当てるとともに、パイプ53の下面と接触した上接触部29の他方の平板部39の下面に万力11の下顎17を当てて、下接触部32と上接触部29とでパイプ53とせん断補強筋4の上横筋部41とを上下から挟みこむように万力11を締め付ける。
以上により、図2(b)に示すように、下接触部32と塞ぎ材12の上面とが密着した状態に接触するとともに、塞ぎ材12の下面とパイプ53の上面とが密着した状態に接触し、かつ、塞ぎ材12の下面とせん断補強筋4の上面とが密着した状態に接触することによって、パイプ53の上面と上凹凸面形成部31の下接触部32の下面との間、及び、下接触部32の下面とせん断補強筋4との間が塞ぎ材12で塞がれた状態となり、立上り部成形空間からせん断補強筋4の内側へのコンクリートの流出を効果的に防止できる。
以上により、図2(b)に示すように、下接触部32と塞ぎ材12の上面とが密着した状態に接触するとともに、塞ぎ材12の下面とパイプ53の上面とが密着した状態に接触し、かつ、塞ぎ材12の下面とせん断補強筋4の上面とが密着した状態に接触することによって、パイプ53の上面と上凹凸面形成部31の下接触部32の下面との間、及び、下接触部32の下面とせん断補強筋4との間が塞ぎ材12で塞がれた状態となり、立上り部成形空間からせん断補強筋4の内側へのコンクリートの流出を効果的に防止できる。
せん断補強筋4の両方の内側面65にそれぞれ個別に接触するように設置されかつ万力11で固定された左右両方の下側型枠板25の下凹凸面形成部30と下凹凸面形成部30との間には突っ張り部材60が設置される。万力11で固定された左右両方の上側型枠板26の上凹凸面形成部31と上凹凸面形成部31との間には突っ張り部材69が設置される。
以上により、外型枠9の内側に、立上り部7を形成するための内型枠10が設置される。
以上により、外型枠9の内側に、立上り部7を形成するための内型枠10が設置される。
そして、外型枠9内に梁下部5を形成するためのコンクリートを打設する。この際、コンクリート盛り上がり抑え部28を目印にしてコンクリート盛り上がり抑え部28の下面までコンクリートを打設する。その後、所定時間経過してコンクリートがある程度固まったなら、外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間の立上り部形成空間に立上り部7を形成するためのコンクリートを打設し、この打設後に内型枠10を撤去する。尚、所定時間とは、立上り部形成空間に立上り部7を形成するためのコンクリートを打設しても、先に打設した梁下部5のコンクリートが内型枠10と内型枠10との間に流れ込まない程度に固化に要する時間である。これにより、立上り部7の内壁面42が、下凹凸面形成部30及び上凹凸面形成部31の凹凸面33;34を反転した凹凸面15に形成されるので(図4参照)、立上り部7の内壁面42と、後にこの立上り部7の内壁面42に打継がれる後打設コンクリートとがコッターの役目を果たす凹凸面15によって良好に結合される。
尚、外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間の立上り部形成空間にコンクリートを流し込んだ場合、コンクリートが下凹凸面33の上端と上凹凸面34の下端との間の隙間h(図2(a)参照)を経由して塞ぎ材12の位置まで流入することによって立上り部7の内壁面42に図外の突起が生じるが、この突起があっても立上り部7の内壁面42と後打設コンクリートとは良好に結合される(ただし、この突起は小さいほうが好ましい)。
また、図2(b)に示すように、塞ぎ材12の下に位置されるせん断補強筋4の周囲の下側においては、塞ぎ材12及びパイプ53とせん断補強筋4と間に小さな隙間yが生じるが、当該隙間yを経由してせん断補強筋4の内側にコンクリートが流出しないように、当該隙間yを出来るだけ小さくできるように弾性を有した塞ぎ材12を用いることによって、コンクリートが当該隙間yを経由してせん断補強筋4の内側に流出するのを防止できる。
また、図2(b)に示すように、塞ぎ材12の下に位置されるせん断補強筋4の周囲の下側においては、塞ぎ材12及びパイプ53とせん断補強筋4と間に小さな隙間yが生じるが、当該隙間yを経由してせん断補強筋4の内側にコンクリートが流出しないように、当該隙間yを出来るだけ小さくできるように弾性を有した塞ぎ材12を用いることによって、コンクリートが当該隙間yを経由してせん断補強筋4の内側に流出するのを防止できる。
最良の形態では、塞ぎ材12として、硬質弾性体により形成されて断面径がせん断補強筋4の断面径よりも大きな中空のゴムホースを用いたので、万力11での締め付けによって塞ぎ材12が横方向により潰れ易く、下接触部32、せん断補強筋4、パイプ53に対して塞ぎ材12が密着しやすくなるので、隙間hや隙間yを小さくでき、立上り部形成空間からせん断補強筋4の内側へのコンクリートの流出をより効果的に防止できる。
尚、パイプ53の長手方向に沿って隣り合うせん断補強筋4とせん断補強筋4との間の長さに長さを合わせた塞ぎ材12をせん断補強筋4とせん断補強筋4との間のパイプ53の上面に個別に設置すれば、隙間hや隙間yをより小さくできるという利点がある。しかし、この場合、塞ぎ材12を個別に設置する作業が必要となる。
一方、上述したように、塞ぎ材12としてせん断補強筋4の上面を跨いでパイプ53の上面に沿って連続して設置されるゴムホースのような連続物を用いることによって、塞ぎ材12の設置作業が容易となるという利点がある。
尚、パイプ53の長手方向に沿って隣り合うせん断補強筋4とせん断補強筋4との間の長さに長さを合わせた塞ぎ材12をせん断補強筋4とせん断補強筋4との間のパイプ53の上面に個別に設置すれば、隙間hや隙間yをより小さくできるという利点がある。しかし、この場合、塞ぎ材12を個別に設置する作業が必要となる。
一方、上述したように、塞ぎ材12としてせん断補強筋4の上面を跨いでパイプ53の上面に沿って連続して設置されるゴムホースのような連続物を用いることによって、塞ぎ材12の設置作業が容易となるという利点がある。
そして、外型枠9からの脱型作業、突っ張り部材60;69、万力11、内型枠10の解除作業を行って、図7に示すような、パイプ53付きのPCa梁部材2Aを得、その後、パイプ53を取り外して、図8に示すように、パイプ53の代わりに結束線などでせん断補強筋4に梁主筋3Bを取り付ける作業を行って、PCa梁部材2を得る。
以上により、梁下部5と、梁下部5の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成されたコンクリート立上り部7とを備え、互いに対向する立上り部7の内壁面42が凹凸面15に形成されたPCa梁部材2を製造できる。
以上により、梁下部5と、梁下部5の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成されたコンクリート立上り部7とを備え、互いに対向する立上り部7の内壁面42が凹凸面15に形成されたPCa梁部材2を製造できる。
このPCa梁部材2によれば、図8に示すように、せん断補強筋4の外側面70と立上り部7の外壁面71との間の距離であるコンクリートのかぶり厚さXを確実に確保できる。
また、せん断補強筋4が立上り部7内に位置されるので、立上り部7間に打設される後打設コンクリートと立上り部7の内壁面42との間に空間が形成されず、立上り部7と現場打ちされる後打設コンクリート部との結合が良好に行われる。
また、せん断補強筋4が立上り部7内に位置されるので、立上り部7間に打設される後打設コンクリートと立上り部7の内壁面42との間に空間が形成されず、立上り部7と現場打ちされる後打設コンクリート部との結合が良好に行われる。
最良の形態による製造方法によれば、コンクリートのかぶり厚さXを確実に確保できるとともに、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。
最良の形態による製造方法によれば、コンクリート盛り上がり抑え部28を用いたので、外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間に打設されるコンクリートが、梁下部5の上面55と下凹凸面形成部30の下端との間を経由して梁下部5の上面55に盛り上がるのを防止できる。すなわち、立上り部7を形成するためのコンクリートが梁下部5の上面55に盛り上がる現象を防止するために、水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部28を下端部に備えた下側型枠板25を用いた。コンクリート盛り上がり抑え部28を備えない場合、外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間に打設されるコンクリートが下凹凸面形成部30の下端を経由して下凹凸面形成部30の下端部付近の梁下部5の上面55で盛り上がる盛り上がり部分が生じてしまう。この盛り上がり部分が生じると、内型枠10を撤去した場合に、立上り部7と盛り上がり部分との間に隙間が生じ、この隙間に、後打設コンクリートが充填されにくくなって、PCa梁部材と後打設コンクリート部との結合が良好とならなくなる場合がある。最良の形態では、コンクリート盛り上がり抑え部28を備えたので、下凹凸面形成部30の下端部付近の梁下部5の上面55での盛り上がり部分の発生を防止できるので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。
最良の形態による製造方法によれば、上側型枠板26を用いたので、せん断補強筋4の上端面64よりも上方に立上るような立上り部7を形成できるので、図9に示すような場合に使用するPCa梁部材2を容易に製造できる。すなわち、内型枠10の凹凸面33;34をせん断補強筋4の内側とせん断補強筋4の上端面64よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠9内に梁下部5を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠9の内壁面56と内型枠10の凹凸面33;34との間に立上り部7を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部7の内壁面42に内型枠10の凹凸面33;34を反転させた凹凸面15を形成したので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。
最良の形態による製造方法によって製造されたPCa梁部材2は、例えば、図9(a)に示すように床スラブを打設しない場所に用いる梁や、図9(b)に示すように外壁101側に用いる梁や、図9(c)に示すようにスラブの段差部に用いる梁として使用される。図9(b)の105は床スラブである。図9(b);(c)に示す梁として用いる場合、一方の立上り部7はせん断補強筋4よりも上方に立上るような立上り部7として形成し、他方の立上り部7zは外型枠9の内壁面56と下側型枠板25の下凹凸面33との間にコンクリートを打設して形成する。図9(c)に示す梁として用いる場合、段差部102を隔てて設けられた上側床スラブ103と下側床スラブ104のスラブ厚を小さく、かつ、等しくでき、経済的である。
最良の形態による製造方法によれば、下側型枠板25と、上側型枠板26と、棒材としてのパイプと、固定具としての万力11とを用いたので、せん断補強筋4の上側に上凹凸面形成部31を容易に形成できるとともに、せん断補強筋4の上側に下凹凸面形成部30を容易に形成できるので、せん断補強筋4よりも上方に立上るような立上り部7を備えたPCa梁部材2を容易に製造できる。
最良の形態による製造方法によれば、パイプ53の上面と上凹凸面形成部31の下接触部32の下面との間に塞ぎ材12を設けたので、コンクリートがパイプ53の上面と下接触部32の下面との間を経由して立上り部成形空間からせん断補強筋4の内側に流出するのを防止でき、無駄なコンクリートの消費をなくせる。
尚、内型枠10を外型枠9とせん断補強筋4との間に設置した場合、立上り部7とせん断補強筋4との間に狭い隙間が生じ易く、当該隙間に後打設コンクリートが充填しにくくなる。つまり、立上り部7とせん断補強筋4との間の隙間には後打設コンクリートが充填しにくくなり、空隙が残ってしまうので、立上り部7と内側面65とが良好に結合されないという問題が生じる可能性がある。
一方、最良の形態のように、下側型枠板25の下凹凸面形成部30の下凹凸面33とせん断補強筋4の上下方向に延長する鉄筋立上り部40の内側面65とを接触させたことにより、立上り部7とせん断補強筋4との間に隙間が生じることがなく、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。よって、立上り部7と後打設コンクリート部とが良好に結合され、品質の良い梁を形成できる。
また、下側型枠板25の下凹凸面形成部30の下凹凸面33とせん断補強筋4の上下方向に延長する鉄筋立上り部40の内側面65とを接触させ、かつ、せん断補強筋4の矩形環の内側における上辺部51の両側の2つの上角部52にはパイプ53を設置したので、下側型枠板25及びパイプ53の動きがせん断補強筋4によって規制されるため、下側型枠板25;25間に設けられる突っ張り部材60の設置作業、万力11の取り付け作業、上側型枠板26;26間に設けられる突っ張り部材69の設置作業を確実かつ容易に行えて、内型枠10;10の設置作業を確実かつ容易に行えるので、PCa梁部材2を容易に製造できる。
せん断補強筋4の矩形環の内側における上辺部の両側の2つの上角部52に設けられるべき梁主筋の代わりに外表面が非凹凸面により形成された棒材としてのパイプ53を設置したので、このパイプ53を梁主筋3Bに置き換えた場合に、梁主筋3BをPCa梁部材2の延長方向に沿った方向に移動させることが可能となる。これは、PCa梁部材2を結合する柱位置においてPCa梁部材2の梁主筋同士を結合する場合において、梁主筋3BをPCa梁部材2の延長方向に沿った方向に移動させることが必要となる場合に効果がある。また、この場合、立上り部7の内壁面42とパイプ53の外表面とが結合されにくく、パイプ53の除去作業を簡単に行える。さらに、パイプ53を用いた場合、パイプ53は鉄筋と比べて軽いので、作業性が良いという効果もある。尚、梁主筋をPCa梁部材の延長方向に沿った方向に移動させる必要がないPCa梁部材を製造する場合には、パイプ53の代わりに梁主筋3Bを最初から設置しておけばよい。
万力11以外の固定具を用いてもかまわない。棒材として、矩形筒状のパイプを用いても良い。
内型枠10の凹凸面33;34をせん断補強筋4の鉄筋立上り部40よりも外型枠9の中央側に位置させてもよい。この場合でも、立上り部7とせん断補強筋4との間に隙間は生じないので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。
最良の形態では、凹凸面を備えたチェッカープレートと呼ばれる縞鋼板を内型枠10として用いたが、立上り部7の内壁面42にコッターとして機能する凹凸面15を形成できるものであれば、鋼板以外の凹凸面板を用いてもよい。
内型枠10の凹凸面33;34をせん断補強筋4の鉄筋立上り部40よりも外型枠9の中央側に位置させてもよい。この場合でも、立上り部7とせん断補強筋4との間に隙間は生じないので、後打設コンクリート部が良好に結合される立上り部7を備えたPCa梁部材2を製造できる。
最良の形態では、凹凸面を備えたチェッカープレートと呼ばれる縞鋼板を内型枠10として用いたが、立上り部7の内壁面42にコッターとして機能する凹凸面15を形成できるものであれば、鋼板以外の凹凸面板を用いてもよい。
1 PCa梁部材形成装置、2 PCa梁部材、3 梁主筋、
4 せん断補強筋、5 梁下部、7 立上り部、9 外型枠、10 内型枠、
11 万力(固定具)、12 塞ぎ材、15 凹凸面、25 下側型枠板、
26 上側型枠板、28 コンクリート盛り上がり抑え部、29 上接触部、
32 下接触部、33 下凹凸面、34 上凹凸面、42 立上り部の内壁面、
52 上角部、53 パイプ(棒材)、56 外型枠の内壁面。
4 せん断補強筋、5 梁下部、7 立上り部、9 外型枠、10 内型枠、
11 万力(固定具)、12 塞ぎ材、15 凹凸面、25 下側型枠板、
26 上側型枠板、28 コンクリート盛り上がり抑え部、29 上接触部、
32 下接触部、33 下凹凸面、34 上凹凸面、42 立上り部の内壁面、
52 上角部、53 パイプ(棒材)、56 外型枠の内壁面。
Claims (5)
- 梁下部と、梁下部の長手方向に沿った両方の側部より立上って互いに向かい合うように形成された立上り部とを備えたPCa梁部材の製造方法において、外型枠の内側に複数のせん断補強筋及び複数の梁主筋を設置するとともに、外型枠の内壁面と対向する凹凸面を備えた内型枠を用い、当該内型枠の凹凸面をせん断補強筋の内側とせん断補強筋の上端面よりも上方とに跨るように設置した後に、外型枠内に梁下部を形成するコンクリートを打設し、その後、互いに対向する外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間に立上り部を形成するためのコンクリートを打設することによって、立上り部の内壁面に内型枠の凹凸面を反転させた凹凸面を形成したことを特徴とするPCa梁部材の製造方法。
- せん断補強筋の内側の上端部に梁の延長方向に沿って延長する棒材を設置するとともに、せん断補強筋の内側に設置されて下凹凸面を有した下側型枠板とせん断補強筋の上方に設置されて上凹凸面を有した上側型枠板とを備えた内型枠を用い、固定具を用いて、下側型枠板を棒材に固定するとともに上側型枠板をせん断補強筋に固定することによって、下凹凸面と上凹凸面とによる上記凹凸面を形成したことを特徴とする請求項1に記載のPCa梁部材の製造方法。
- 立上り部を形成するためのコンクリートが外型枠の内壁面と内型枠の凹凸面との間からせん断補強筋の内側に流出するのを防止するために、下側型枠板と棒材の下面とを接触させたとともに上側型枠板と棒材との間を塞ぐ塞ぎ材を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のPCa梁部材の製造方法。
- 下側型枠板の下凹凸面がせん断補強筋の上下方向に延長する部分の内側面と接触するように設置されるとともに、棒材がせん断補強筋の矩形環の内側における上角部に接触するように設置され、かつ、上凹凸面が下凹凸面と同一平面上に位置するように設置されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のPCa梁部材の製造方法。
- 立上り部を形成するためのコンクリートが梁下部の上面に盛り上がる現象を防止するために、水平に延長するコンクリート盛り上がり抑え部を下端部に備えた下側型枠板を用いたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載のPCa梁部材の製造方法。
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CN112609841A (zh) * | 2020-12-23 | 2021-04-06 | 四川尧顺建设集团有限公司 | 框架剪力墙柱与砌体填充墙连接结构及施工方法 |
-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008171106A patent/JP2010007431A/ja not_active Withdrawn
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CN112609841B (zh) * | 2020-12-23 | 2021-12-24 | 四川尧顺建设集团有限公司 | 框架剪力墙柱与砌体填充墙连接结构的施工方法 |
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