JP2010007267A - 制振性複合シート、制振性複合体、及びそれを用いた床材 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な緩衝効果を確保する一方で、「へたり」現象が生じ難く、振動や音の伝搬を効果的に減衰することができる制振性複合シート、制振性複合体、及びそれを用いた床材を提供する。
【解決手段】円柱状の突部13を等間隔に多数設けた制振シート12と、前記制振シート12の突部13の外形に対応する円柱状の貫通孔からなる開口を有する緩衝シート14とからなり、前記緩衝シート14の開口に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように、前記緩衝シート14と制振シート12とを積層し、前記突部13を押圧し変形させた後に、前記制振シート12を硬化処理することで前記制振シートと緩衝シートとを一体化した。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築物、土木構造物、車両、航空機など広範な用途に適用可能な制振性複合シートに関し、特には建築物の上層階の木質系床仕上げ材と床下地材との間に敷いて上層階からの振動や音の伝搬を効果的に減衰することができる制振性複合シート、制振性複合体、及びそれを用いた床材に関する。
従来より、戸建て住宅や集合住宅などの建築物においては、床衝撃音を低減させるために様々な対策が採られている。例えば建築物の上層階の木質系床仕上げ材と床下地材との間に制振性複合シートを敷いて上層階からの振動や音の伝搬を減衰する対策は、床衝撃音の低減に有効な手段として多用されている。
上記対策に使用する制振性複合シートとしては、例えば熱可塑性樹脂、ゴム、アスファルト等の粘結材(バインダー成分)と、砂鉄、スラグ、鉄粉等の骨材(フィラー成分)とを混合してシート状に加工し、その表面に緩衝層として不織布を積層したもの(特許文献1参照)、或いは合成樹脂からなる制振層の表面に独立気泡発泡体からなる緩衝層を積層一体化したもの(特許文献2参照)が提案されている。
これらの制振性複合シートは、いずれも制振層と緩衝層とを有し、これら制振層と緩衝層とを厚み方向に積層一体化したものであり、床衝撃時の衝撃力を緩衝層において吸収し、衝撃より生じる振動を制振層によって制振することにより、階下への音や振動の伝搬を防止するようになっていた。
特公平4−65777号公報 特開平8−150682号公報
ところが、これらの制振性複合シートにおいて、緩衝層として用いられている不織布や独立気泡発泡体については、それらの目付や発泡倍率を高くして、硬くしすぎると十分な緩衝効果が得られなくなり、目付や発泡倍率を低くした場合には耐圧縮性が低下するため、いわゆる「へたり」現象が生じるという不具合が指摘されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、十分な緩衝効果を確保する一方で、「へたり」現象が生じ難く、振動や音の伝搬を効果的に減衰することができる制振性複合シート、制振性複合体、及びそれを用いた床材を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1〜16に記載の発明は、衝撃より生じる振動を制振する制振層と衝撃力を吸収緩和する緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けたことを特徴とする制振性複合シートをその要旨とした。
請求項17記載の発明は、請求項1〜16のいずれかに記載の制振性複合シートの少なくも一方面に、合板、鉄板、ガラス板、及びセラミック板のいずれか、或いはこれらの複合物が、接着層または粘着層を介して積層一体化されていることを特徴とする制振性複合体をその要旨とした。
請求項18記載の発明は、請求項16に記載の制振性複合体を用いたことを特徴とする床材をその要旨とした。
請求項1〜16に記載の制振性複合シートにあっては、衝撃より生じる振動を制振する制振層と衝撃力を吸収緩和する緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けたことから、上記衝撃力の吸収緩和と衝撃による振動減衰が同一平面で同時に進行し、振動や音の伝搬が効果的に減衰されるという効果を奏する。
また、請求項1〜16に記載の制振性複合シートにあっては、衝撃より生じる振動を制振する制振層と衝撃力を吸収緩和する緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けたことから、緩衝層は隣接する制振層によって支えられ、「へたり」が生じ難い構造となっており、緩衝層の「へたり」による緩衝効果の低下を抑制して、振動や音の伝搬の優れた減衰効果を担保している。
請求項14に記載の制振性複合シートは、制振層または制振シートが、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択された1種若しくは2種以上の化合物(以下、減衰性促進剤という)を含んでいることから、これらの減衰性促進剤によって該制振層または制振シートの持つ制振性が飛躍的に高められている。
請求項16に記載の制振性複合シートは、緩衝層または緩衝シートが減衰性促進剤を含んでいることから、これらの減衰性促進剤によって該緩衝層または緩衝シートの持つ緩衝性が飛躍的に高められている。
請求項17記載の制振性複合体は、請求項1〜16のいずれかに記載の制振性複合シートの少なくも一方面に接着層または粘着層を介して積層一体化されている、合板、鉄板、ガラス板、及びセラミック板のいずれか、或いはこれらの複合物が、制振性複合シートを拘束する拘束層として作用し、該制振性複合シートの振動減衰効果を向上させ、優れた振動減衰効果を奏する。
請求項18記載の床材は、請求項17に記載の制振性複合体を用いたことから、階下への音や振動の伝搬を確実に防止することができる。
以下、本発明の制振性複合シート、制振性複合体、及びそれを用いた床材を図面に示した一実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。まず、本発明の制振性複合シートについて説明する。本発明の制振性複合シートは、建築物、土木構造物、車両、航空機など広範な用途に適用することができるものであり、特に建築物の上層階の木質系床仕上げ材と床下地材との間に敷いたとき、上層階からの振動や音の伝搬を効果的に減衰することができる。
本発明の制振性複合シートは、衝撃より生じる振動を制振する制振層と衝撃力を吸収緩和する緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けることで特徴づけられたものである。
本発明の制振性複合シートにおいて、制振層と緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設ける形態としては、例えば多数の突部を有する制振シートの前記突部間を埋めるように緩衝層を形成したものを挙げることができる。また、制振性複合シートの別の形態としては、ブロック状に設けた制振層と同じくブロック状に設けた緩衝層とを接着剤を介して交互に連続して接合したり、線状に設けた制振層と同じく線状に設けた緩衝層とを接着剤を介して交互に連続して接合したものを挙げることもできる。
本発明の制振性複合シートを構成する制振層(後述の制振シート)には、ゴム系ポリマーまたはゴム系ポリマーを含むポリマーアロイのいずれかをベースとするものを用いることができる。ゴム系ポリマーとしては、ポリブタジエン(PB)、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、フッ素系ゴム、及びシリコンゴムから選ばれる1種若しくは2種以上、若しくはこれらの共重合体を挙げることができる。
ゴム系ポリマーを含むポリマーアロイとしては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリルスチレン共重合体(AS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、塩素化ポリエチレン(CPE)、及びエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)から選ばれる1種若しくは2種以上を上記ゴム系ポリマーにブレンドしたものを挙げることができる。
また制振層(後述の制振シート)には、ゴム系ポリマーまたはゴム系ポリマーを含むポリマーアロイの他に、0〜25℃の温度領域にガラス転移温度を有する極性ポリマーをベースとするものを用いることもできる。
0〜25℃の温度領域にガラス転移温度を有する極性ポリマーとしては、ポリ塩化ビニル(PCV)、塩素化ポリエチレン(CPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、及びこれらのポリマーアロイなどを挙げることができる。
尚、制振層(後述の制振シート)を構成するベースポリマーの選択に際しては、後述する減衰性促進剤等との相溶性のほか、当該制振性複合シートの適用される用途や使用形態、取り扱い性、成形性、入手容易性、温度性能(耐熱性や耐寒性)、耐候性、価格なども考慮するのが望ましい。
また、制振層(後述の制振シート)は、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択された1種若しくは2種以上の化合物からなる減衰性促進剤を含む形態を採ることもできる。
減衰性促進剤は、上記ベースポリマー中に分散相を形成し、当該制振性複合シートに加わった振動エネルギーを効果的に減衰する働きを持つ。この分散相は、減衰性促進剤がミクロ相分離した分散相として、或いは完全相溶した分散相としてベースポリマー中に存在している。またこの分散相は、上記マトリックス相中に平均1ミクロン以下、より好ましくは平均0.1ミクロン以下の大きさで存在していることが、上記エネルギー減衰効果をより効果的に発揮させる上で望ましい。
この分散相を構成する減衰性促進剤は、ベースポリマー100重量部に対し1〜40重量部の割合で含まれていることが好ましく、より好ましくは10〜300重量部である。
減衰性促進剤の含有量が1重量部を下回る場合、十分な振動減衰性の促進効果を得ることができず、また、減衰性促進剤の含有量が40重量部を上回る場合には、範囲を超える分だけの振動減衰性の促進効果が得られず不経済となるからである。
制振層(後述の制振シート)は、上記成分のほかに、一般に使用される補強剤、充填剤、架橋剤、老化防止剤、難燃剤、着色剤、耐光剤、抗菌剤、帯電防止剤なども、本発明の趣旨に反しない限り、添加することができる。
制振層(後述の制振シート)は、上記ベースポリマーに減衰性促進剤、充填剤などを所定割合で配合し、これを単軸押出し機や二軸押出し機等の連続式混練機およびニーダーやバンバリーミキサー等のバッチ式混練機などを用いて混練し、さらにカレンダー法や押し出し法などにより、用途、目的に応じた形状に成形することができる。
また、制振層(後述の制振シート)は発泡構造を採ることもできる。発泡レベルとしては特に限定されないが、制振性を主に求める用途には独立気泡構造ではなく連続気泡構造とするのが望ましい。
一方、本発明の制振性複合シートを構成する緩衝層(後述の緩衝シート)には、不織布、布、フェルト、発泡樹脂シート、及び軟質ゴムから選ばれるいずれか1種からなるものを用いることができる。また、これら不織布、布、フェルト、発泡樹脂シート、及び軟質ゴムから選ばれるいずれか2種以上の組み合わせ、例えば不織布と発泡樹脂シートとを組み合わせたものやフェルトと軟質ゴムとを組み合わせたものなどを用いることができる。
また緩衝層(後述の緩衝シート)は、減衰性促進剤を含む形態を採ることもできる。緩衝層が減衰性促進剤を含む形態としては、例えば不織布、布、フェルトの場合、不織布、布、フェルトの構成繊維中に減衰性促進剤を含む形態や繊維表面に減衰性促進剤が付着する形態を挙げることができる。また、不織布やフェルトの場合、構成繊維間を結合するバインダー中に減衰性促進剤を含む形態を挙げることもできる。発泡樹脂シートや軟質ゴムの場合、これらのベースポリマー中に減衰性促進剤を含む形態を挙げることができる。
減衰性促進剤を含む形態とすることで、該緩衝層(後述の緩衝シート)は、減衰性促進剤によって緩衝性が飛躍的に高められる。減衰性促進剤の含有量としては、該緩衝層(後述の緩衝シート)を構成する不織布などの基材重量100重量部に対し1〜40重量部の割合で含まれていることが好ましく、より好ましくは10〜300重量部である。減衰性促進剤の含有量が1重量部を下回る場合、十分な緩衝性の促進効果を得ることができず、また、減衰性促進剤の含有量が40重量部を上回る場合には、範囲を超える分だけの緩衝性が促進効果が得られず不経済となるからである。
上述した制振層と緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けた例として、図1〜図12は、多数の突部13を有する制振シート12の前記突部13間を埋めるように緩衝層14を形成した制振性複合シート11の好ましい実施形態を示すものであり、以下、この形態について詳説する。図1〜図8に示す制振性複合シート11は、多数の突部13を有する制振シート12と、前記制振シート12の突部13に対応する開口15を有する緩衝シート14とからなり、前記緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように前記緩衝シート14と制振シート12とを積層一体化したものである。
図1〜図4に示す制振性複合シート11は、円柱状の突部13を等間隔に多数設けた制振シート12と、前記制振シート12の突部13の外形に対応する円柱状の貫通孔からなる開口15を有する緩衝シート14とからなり、図3及び図4に示すように、前記緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように、前記緩衝シート14と制振シート12とを積層し、前記突部13を押圧し変形させた後に、前記制振シート12を硬化処理することで前記制振シートと緩衝シートとを一体化したものである。
図1〜図4に示す制振性複合シート11の場合、制振シート12の突部13は、緩衝シート14の開口15の高さよりも高く設けられているため、図4に示すように、緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13を嵌り込んだとき、突部13の先端が緩衝シート14の開口15の上端から飛び出た状態となる。
そして、この状態で突部13を押圧し変形させることで、図2に示すように突部13の先端は緩衝シート14の開口15上端側周囲に平板状に変形し、その後の硬化処理によって該突部13は抜け止め状態に固定され、制振シート12と緩衝シート14の一体化が図られている。また、硬化処理によって制振シート12(制振層)は粘弾性体(制振体)として機能するようになる。
制振シート12の突部13の形状としては円柱状に限らず、楕円柱状や多角柱状とすることができる。また、図7及び図8に示すようにストライプ状や格子状とすることもできる。また、制振シート12の突部13は異なる形状のものを組み合わせることもできる。
同様に制振シート12の突部13に対応する開口15の形状も、円柱状に限らず、楕円柱状や多角柱状とすることができる。また、図7及び図8に示すようにストライプ状や格子状とすることもできる。また、制振シート12の突部13に合わせて開口15も異なる形状のものを組み合わせることもできる。
また、制振シート12の突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合も任意である。上述の如く突部13は制振層として機能し、その周りを埋める緩衝シートの開口15を構成する部分は緩衝層として機能することから、突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合が小さくなれば、その分だけ制振性能が低くなり、反面、緩衝性が高くなる。反対に突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合が大きくなれば、その分だけ制振性能が高くなり、反面、緩衝性が低くなる。このため、突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合は、該制振性複合シート11の用途や使用状態、求められる性能に応じて適宜決定するのが望ましい。
制振シート12の硬化処理は、例えば常温で放置することによって硬化させる方法、加熱による加硫や架橋によって硬化させる方法、放射線等の照射によって硬化させる方法など、いずれの方法であってもよい。例えば制振シート12のベースポリマーとして、ゴム系ポリマーまたはゴム系ポリマーを含むポリマーアロイのいずれかを用いる場合、ベースポリマー中に架橋剤を添加しておき、加熱により硬化させたり、或いは放射線等を照射することで硬化させたりする方法を採ることができる。
硬化処理の程度としては、硬化処理された制振シート12と緩衝シート14の硬度の比率が0.1〜10であることが望ましい。硬度の比率が前記範囲よりも小さい場合、制振シート12と緩衝シート14を一体化したときに形成される同一平面上に交互に連続する制振層及び緩衝層のそれぞれ機能が十分に発揮されなくなる。一方、硬度の比率が前記範囲よりも大きい場合には、制振層が緩衝層を支えるという機能が得られなくなる恐れが生じる。
尚、図1〜図4に示す例では、制振シート、特には突部の押圧変形、その後の硬化処理を経て該制振シート、特には突部が所定の性能を持つ粘弾性体(制振体)として機能するようにしたが、押圧変形、硬化処理を行わず、初めから所定の硬度を有する粘弾性体(制振体)として機能する制振シート(突部)を用いても良い。
図5及び図6に示す制振性複合シート11は、制振シート12の両表面に多数の円筒状の突部13を設け、この制振シート12の突部13の外形に対応する円柱状の貫通孔からなる開口15を有する2枚の緩衝シート14をそれぞれ制振シート12の両表面に前記緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように積層し一体化したものである。
すなわち、図6に示す制振性複合シート11は、両表面に多数の円筒状の突部13を設けた制振シート12の表側と裏側のそれぞれに緩衝シート14を該緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように積層し、制振シート12の表側と裏側のそれぞれの突部13を押圧し変形させた後に、前記制振シート12を硬化処理することで前記制振シート12と緩衝シート14とを一体化したものである。
図5及び図6に示す制振性複合シート11の場合も図1〜図4に示すものと同様に、制振シート12の突部13は、緩衝シート14の開口15の高さよりも高く設けられている。このため、図6に示すように、緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13を嵌り込んだとき、突部13の先端は緩衝シート14の開口15の上端から飛び出た状態となる。
そして、この状態で突部13を押圧し変形させることで、図5に示すように突部13の先端は緩衝シート14の開口15上端側周囲に平板状に変形し、その後の硬化処理によって該突部13は抜け止め状態に固定され、制振シート12と緩衝シート14の一体化が図られている。また、硬化処理によって制振シート12(制振層)は粘弾性体(制振体)として機能するようになる。
次に、図9〜図12に示す制振性複合シートについて説明する。尚、制振シートの硬化処理、硬化処理の程度については、図1〜図8に示す制振性複合シートの説明箇所で述べたものと同じであるため、ここでの説明は割愛する。この制振性複合シート11は、多数の突部13を有する制振シート12と、前記制振シート12の突部13に対応する凹部16を有する緩衝シート14とからなり、前記緩衝シート14の凹部16に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように前記緩衝シート14と制振シート12とを積層一体化したものである。
図9〜図12に示す制振性複合シート11は、円柱状の突部13を等間隔に多数設けた制振シート12と、前記制振シート12の突部13の外形に対応する円柱状の凹部16を有する緩衝シート14とからなり、図3及び図4に示すように、前記緩衝シート14の開口15に前記制振シート12の突部13が嵌り込むように、前記緩衝シート14と制振シート12とを積層し、前記突部13を押圧し変形させた後に、前記制振シート12を硬化処理することで前記制振シートと緩衝シートとを一体化したものである。
図9〜図12に示す制振性複合シート11の場合、制振シート12の突部13は、緩衝シート14の凹部15の高さよりも高く設けられている。また、制振シート12の突部13は、緩衝シート14の凹部15よりも径小に設けられている。このため、図11に示すように、緩衝シート14の凹部16に前記制振シート12の突部13を嵌り込んだとき、図12に示すように、突部13と凹部16との間には隙間が生じると共に、突部13の高さの上回る分だけ、緩衝シート14が制振シート12から浮き上がった状態となる。
そして、この状態で突部13を押圧し変形させることで、図10に示すように突部13は緩衝シート14の凹部16内の隙間を埋めるように変形し、その後の硬化処理によって該突部13は形状固定され、制振シート12と緩衝シート14の一体化が図られている。
また、硬化処理によって制振シート12(制振層)は粘弾性体(制振体)として機能するようになる。
制振シート12の突部13の形状としては円柱状に限らず、楕円柱状、多角柱状、ストライプ状、或いは格子状とすることもできる。また、制振シート12の突部13は異なる形状のものを組み合わせることもできる。同様に制振シート12の突部13に対応する凹部16の形状も、円柱状に限らず、楕円柱状、多角柱状、ストライプ状、或いは格子状とすることができる。また、制振シート12の突部13に合わせて凹部16も異なる形状のものを組み合わせることもできる。
また、制振シート12の突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合も任意である。上述の如く突部13は制振層として機能し、その周りを埋める緩衝シートの凹部16を構成する部分は緩衝層として機能することから、突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合が小さくなれば、その分だけ制振性能が低くなり、反面、緩衝性が高くなる。反対に突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合が大きくなれば、その分だけ制振性能が高くなり、反面、緩衝性が低くなる。このため、突部13の大きさや該制振性複合シート11に占める割合は、該制振性複合シート11の用途や使用状態、求められる性能に応じて適宜決定するのが望ましい。
尚、図9〜図12に示す例では、制振シート、特には突部の押圧変形、その後の硬化処理を経て該制振シート、特には突部が所定の性能を持つ粘弾性体(制振体)として機能するようにしたが、押圧変形、硬化処理を行わず、初めから所定の硬度を有する粘弾性体(制振体)として機能する制振シート(突部)を用いても良い。
図13は、上記制振性複合シート11の表面に合板17を接着層(図示しない)を介して積層一体化した制振性複合体18を床材として用いた例を示すものである。図示の例において、制振性複合体18は、間隔を置いて配された梁19、19上に固定したパーティクルボード20上に配置されている。制振性複合体18上には、床仕上げ材21が施工され床面が構成されている。このように構成された床は、上層階からの振動や音の伝搬を制振性複合体18が効果的に緩和吸収し、かつ減衰するようになる。
図13に示す制振性複合体18は、制振性複合シート11の表面に合板17を接着層(図示しない)を介して積層一体化することで、合板17が制振性複合シート11に対して拘束層として作用し、該制振性複合シート11の制振性を向上させたものを例示したものである。この制振性複合体において制振性複合シートの制振性を向上させる拘束層としては、合板の他に、例えば鉄板、ガラス板、及びセラミック板のいずれか、或いはこれらの複合物を用いることができ、また接着層に代えて粘着層を一体化手段として用いることもできる。
尚、本発明は、上述した例に限定されず、例えば多数の突部を有する制振シート上に湿式法または乾式法によって熱融着性繊維を含む繊維ウェブを形成し、加熱処理することで、前記熱融着性繊維を溶融して繊維相互を結合させ、突部間を埋めるように緩衝層を形成したり、或いは多数の突部を有する制振シートを成形型内に配置し、突部間を埋めるように樹脂層をインジェクション成形したりするなど、特許請求の範囲に記載した範囲内で自由に変更することができる。
実施例
NBR(極高ニトリル)からなり、4mmの厚さを有しており、その一方表面に直径が9mm、高さが3mmの円柱状の突部を24mm間隔に千鳥状に設けた制振シートを成形した。
目付210g/m2で厚さが10mmのポリエステル系不織布(P210、株式会社ユウホウ製)に、ゴムシートの突部の形状及び大きさに対応する直径10mmの貫通孔を24mm間隔に千鳥状に設けて緩衝シートを作成した。
次いで、図3に示すように不織布からなる緩衝シートに設けた貫通孔に制振シートの突部が嵌り込むように、前記緩衝シートと制振シートとを積層し、突部の先端形状に対応する押し型で熱プレスして前記突部を押圧し変形、架橋し硬化させ、前記制振シートと緩衝シートとを一体化することで図2に示す構造を有する制振性複合シートを得た。硬化後の制振性複合シートにおける制振シート(JIS−A−57°)と緩衝シートの硬度の比率は3であった。
比較例
実施例に係る制振性複合シートと同じ厚みのNBRからなる制振シートと同じ目付及び厚みからなる緩衝シートとを上下に積層し一体化して制振性複合シートとした。
次に、実施例および比較例に係る制振性複合シートにそれぞれ厚さ12mmの合板(複合1種 フローリング板 VCF−02 ミディアム、住友林業株式会社製)を接着剤を介して一体化して制振性複合体を作製し、これを図13に示す床材として用い、このときの各周波数における衝撃音レベル(dB)(重量衝撃音及び軽量衝撃音)を評価した。
その結果を図14(実施例に係る制振性複合シートの床衝撃音レベル)、及び図15(比較例に係る制振性複合シートの床衝撃音レベル)に示した。尚、床衝撃音レベルの測定は、床衝撃音レベル簡易試験により行った。
図14及び図15から、500Hz、1000Hz、2000Hz及び4000Hzの各周波数において、実施例の床衝撃音レベルの低減量の数値が比較例の床衝撃音レベルの低減量の数値よりも大きくなっていることが確認できる。このことから、本発明の構造を持つ制振性複合シートとすることにより、床衝撃音レベルが周波数に関係なく、向上されることが確認された。
本発明の制振性複合シートを示す平面図。 同じく図1に示す制振性複合シートの断面図。 図2に示す制振性複合シートの製造過程を示し、制振シートに緩衝シートを積層しようとしている状態を示す側面図。 図2に示す制振性複合シートの製造過程を示し、制振シートに緩衝シートを積層した状態を示す側面図。 本発明の制振性複合シートの別例を示す断面図。 図5に示す制振性複合シートの製造過程を示し、制振シートに緩衝シートを積層しようとしている状態を示す側面図。 本発明の制振性複合シートのさらに別の例を示す平面図。 本発明の制振性複合シートのさらに別の例を示す平面図。 本発明の制振性複合シートのさらに別の例を示す平面図。 同じく図9に示す制振性複合シートの断面図。 図10に示す制振性複合シートの製造過程を示し、制振シートに緩衝シートを積層しようとしている状態を示す側面図。 図10に示す制振性複合シートの製造過程を示し、制振シートに緩衝シートを積層した状態を示す側面図。 本発明の制振性複合シート表面に合板を一体化した制振性複合体を床材として適用した例を示す斜視図。 実施例に係る制振性複合シート表面に合板を一体化した制振性複合体を床材として適用したときの各周波数における床衝撃音レベル低減量(dB)を示すグラフ。 比較例に係る制振性複合シート表面に合板を一体化した制振性複合体を床材として適用したときの各周波数における床衝撃音レベル低減量(dB)を示すグラフ。
符号の説明
12・・・制振シート
13・・・突部
14・・・緩衝シート
15・・・開口
16・・・凹部
17・・・合板
18・・・制振性複合体

Claims (18)

  1. 衝撃より生じる振動を制振する制振層と衝撃力を吸収緩和する緩衝層とを同一平面上に交互に連続して設けたことを特徴とする制振性複合シート。
  2. 多数の突部を有する制振シートの前記突部間を埋めるように緩衝層を形成したことを特徴とする請求項1記載の制振性複合シート。
  3. 少なくとも一方表面に多数の突部を有する制振シートと、前記制振シートの突部に対応する開口または凹部を有する緩衝シートとにより構成されており、
    前記緩衝シートの開口または凹部に前記制振シートの突部を嵌め込んで前記制振シートと緩衝シートとを積層一体化したことを特徴とする請求項2記載の制振性複合シート。
  4. 緩衝シートの開口または凹部に制振シートの突部が嵌り込むように前記緩衝シートと制振シートとを積層し、前記突部を押圧し変形させた後に、前記制振シートを硬化処理することで前記制振シートと緩衝シートとを一体化したことを特徴とする請求項3記載の制振性複合シート。
  5. 硬化処理された制振シートと緩衝シートの硬度の比率が0.1〜10であることを特徴とする請求項4に記載の制振性複合シート。
  6. 制振シートの突部の形状が、円形状、楕円状、多角形状、ストライプ状、及び格子状のいずれか、またはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の制振性複合シート。
  7. 制振シートの突部が緩衝シートの開口または凹部の高さよりも高く設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の制振性複合シート。
  8. 緩衝シートの開口の形状が、円形状、楕円形状、多角形状、ストライプ状、及び格子状のいずれか、またはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の制振性複合シート。
  9. 緩衝シートの凹部の形状が、円柱状、楕円柱状、多角柱状、ストライプ状、及び格子状のいずれか、またはこれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の制振性複合シート。
  10. 制振層または制振シートが、ゴム系ポリマーまたはゴム系ポリマーを含むポリマーアロイのいずれかをベースとしていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の制振性複合シート。
  11. ゴム系ポリマーが、ポリブタジエン(PB)、ニトリルゴム(NBR)、アクリルゴム(AR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、フッ素系ゴム、及びシリコンゴムから選ばれる1種若しくは2種以上、若しくはこれらの共重合体からなることを特徴とする請求項10記載の制振性複合シート。
  12. 制振層または制振シートが、0〜25℃の温度領域にガラス転移温度を有する極性ポリマーをベースとしていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の制振性複合シート。
  13. 極性ポリマーが、ポリ塩化ビニル(PCV)、塩素化ポリエチレン(CPE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、及びこれらのポリマーアロイのいずれかであることを特徴とする請求項12記載の制振性複合シート。
  14. 制振層または制振シートが、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択された1種若しくは2種以上の化合物を含んでいることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の制振性複合シート。
  15. 緩衝層または緩衝シートが、不織布、布、フェルト、発泡樹脂シート、及び軟質ゴムから選ばれるいずれか1種若しくは2種以上の組み合わせからなることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の制振性複合シート。
  16. 緩衝層または緩衝シートが、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、及びN,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミンから選択された1種若しくは2種以上の化合物を含んでいることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の制振性複合シート。
  17. 請求項1〜16のいずれかに記載の制振性複合シートの少なくも一方面に、合板、鉄板、ガラス板、及びセラミック板のいずれか、或いはこれらの複合物が、接着層または粘着層を介して積層一体化されていることを特徴とする制振性複合体。
  18. 請求項17に記載の制振性複合体を用いたことを特徴とする床材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013032678A (ja) * 2011-06-30 2013-02-14 Tokushu Kenpan Kk 床用緩衝材及びそれを用いた床材
JP2013233249A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Daiwa:Kk フロアマット
KR101727805B1 (ko) * 2015-07-11 2017-04-17 민병옥 완충형 압축제한부재를 결합한 층간 차음재

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