JP2010005218A - 内視鏡用電池ボックス - Google Patents

Abstract

【課題】内視鏡操作部からのオーバーハング量が短くなり、内視鏡の良好な操作性を確保できるようにする。
【解決手段】内視鏡操作部に、内視鏡軸に垂直に突出するように配置され、電池２４を収納するボックスであって、前側支持体１６に後側支持体１７を取り付ける光源ボックス１４において、この後側支持体１７の電池収納部１７ａに、切り欠き２８ａを形成した円筒導通体２８を配置すると共に、上記後側支持体１７の後端側に配置された回転スイッチ部２９には、電池接続用のバネ状接片３０と電池収納部１７ａの内側面側まで配置したスイッチ用可動接片３１を一体形成した接片部３２を取り付け、この回転スイッチ部２９の回転操作により、可動接片３１を切り欠き２８ａに移動させてオフ状態にすると共に、円筒導通体２８の側面に接触させてオン状態にする。
【選択図】図１

Description

本発明は内視鏡用電池ボックス、特に携帯用内視鏡等の操作部から突出して設けられ、電源となる電池を収納し、光源等の機能を果たす機能性ボックス内の構造に関する。

内視鏡装置は、光源を用いて、内視鏡（スコープ）の先端部から被観察体へ照明光を照射し、この照明された被観察体を光学的に、又は固体撮像素子等を用いて電子的に観察するものである。一方、近年では、設備の整った施設以外の各種場所での使用、ベッドサイドでの使用、緊急時の使用等を可能にするため、内視鏡装置の携帯化が進められており、この携帯用内視鏡等では、内視鏡の操作部に設けられたボックスに、例えばＬＥＤ光源と電池を配置することが行われる。

図７には、従来の携帯用内視鏡の構成が示されており、図示されるように、内視鏡は、先端部１Ａ、湾曲部及び軟性部１Ｂ、操作部１Ｃからなる。この操作部１Ｃには、鉗子口２や接眼部（対物光学系）３が設けられると共に、内視鏡軸方向に対し垂直方向に、電池を収納した光源ボックス（電池ボックスでもある）４が取り付けられている。

図８には、上記光源ボックス４の後端側の構成が示されており、光源ボックス４の本体５の後端部には、回転スイッチ部６が所定の角度を回動可能に配置される。この本体５の内部の電池収納部に、電池７が配置されるが、本体５の後端部には、コイルバネ８を介して電池７の負（−）電極に接触するための導電部９が取り付けられ、この導電部９に固定接片９ａが設けられる。また、上記回転スイッチ部６には、スイッチ用可動接片１０が取り付けられており、このスイッチ用可動接片１０は、本体５を介して光源駆動回路部へ接続される。

このような光源ボックス４によれば、回転スイッチ部６を所定の角度回転させたとき、スイッチ用可動接片１０が固定接片９ａに接触し、これによって、電池７の電源が光源に供給され、光源が点灯することになる。
特開２０００−１３１６２３号公報

しかしながら、従来の携帯用内視鏡では、図７に示されるように、電池７が収納される光源ボックス４が操作部１Ｃの内視鏡軸方向から垂直方向に突出して設けられており、このオーバーハング量（突出量）Ｌが長いと、この光源ボックス４が術者の内視鏡操作を阻害するという問題がある。即ち、術者は、操作部１Ｃの鉗子口２と光源ボックス４との間の部分を片手で持ちながら操作することになるが、光源ボックス４が長いと、術者の腕等に当たったり、内視鏡軸中心の回転モーメントが大きくなったりすることで、操作性が悪くなる。従って、電池７が収納される光源ボックス４のオーバーハング量Ｌは、極力短くすることが要請される。

本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、内視鏡操作部からのオーバーハング量が短くなり、内視鏡の良好な操作性を確保することができる内視鏡用電池ボックスを提供することにある。

上記目的を達成するために、請求項１の発明は、内視鏡操作部から所定方向へ突出するように配置され、電池を収納する電池収納部及び回転スイッチ部（電源投入スイッチ、駆動開始スイッチ）が設けられた内視鏡用電池ボックスにおいて、このボックス本体の後端部に配置された上記電池接続用のバネ状接片と、このバネ状接片に連結して上記電池収納部の内側面側（電池の側面側）まで配置され、上記回転スイッチ部に固定されたスイッチ用可動接片と、上記電池収納部の内側面（内周面）側に配置されたスイッチ用固定導通体と、を設け、上記回転スイッチ部の回転操作に基づく上記スイッチ用可動接片と上記スイッチ用固定導通体との接触／非接触により、スイッチ動作を実行することを特徴とする。
請求項２に係る発明の上記スイッチ用固定導通体は、導電性円筒体の周方向の一部に切り欠きを設けてなり、上記スイッチ用可動接片がこの切り欠きに移動したときオフ状態、この円筒体側面に接触したときオン状態となるようにしたことを特徴とする。

上記構成によれば、回転スイッチ部をオン方向に回転させると、可動接片が例えば円筒体からなる固定導通体の側面に接触することで、オン状態となり、回転スイッチをオフ方向に回転させると、可動接片が円筒固定導通体の切り欠きに移動することで、オフ状態となる。

本発明の内視鏡用電池ボックスによれば、スイッチ用可動接片が電池の側面（円筒外側面）側に配置され、この場所に配置された固定導通体との間でスイッチ動作を実行することになるので、従来の光源ボックスの後端部に存在していたスイッチ用の両接片のための配置スペースが不要となり、またコイルバネを用いないので、電池ボックス（又は光源ボックス）の内視鏡操作部からのオーバーハング量が短くなり、内視鏡の良好な操作性が確保されるという効果がある。

図１乃至図６には、実施例に係る内視鏡用電池ボックスの構成が示されており、この実施例は、収納した電池で光源を点灯させる光源ボックス（機能性ボックス）である。この光源ボックス１４は、図７で説明した内視鏡と同様に、内視鏡操作部（１Ｃ）において、内視鏡軸から垂直方向に突出するように配置されたものである。図１は、光源ボックス１４の断面、図３は光源ボックス１４の各部材の分解図を示したものであり、この光源ボックス１４は、内視鏡操作部に取り付けるための取付け部１５を有する中空の前側（図の右側）支持体１６と、電池収納部１７ａを有する中空の後側支持体１７を備えてなる。即ち、図３，図５（Ａ）にも示されるように、後側支持体１７の先端外周に設けられた雄ネジ部１８を、前側支持体１６の後端内周に設けられた雌ネジ部１９に螺合することで、両者が結合・固定される。

上記前側支持体１６内には、光学レンズが設けられると共に、固定用板にＬＥＤを搭載したＬＥＤ部２１、このＬＥＤを駆動するためのＬＥＤ駆動回路（定電流回路等）２２ａ等を前側面に搭載した回路基板２２が配置される。この回路基板２２の後側面には、その中心部に電池２４の正（＋）電極が接触する電池接続用接片２５が設けられると共に、この接片２５の外側に、円周方向に沿う弧形状のバネ状接片２６が設けられており、このバネ状接片２６は、ＬＥＤ駆動回路２２ａの負側電源線に接続されている。

一方、後側支持体１７内には、電池収納部１７ａが設けられるが、この電池収納部１７ａ内における電池２４の外側の位置に、スイッチ用固定導通体である円筒導通体２８が配置されており、図２等に示されるように、この円筒導通体２８の後端には、スイッチオフ用の切り欠き２８ａが設けられ、この切り欠き２８ａが存在する部分の円筒外側面がスイッチオン用の摺動端子部となる。なお、切り欠き２８ｂは、円筒導通体２８を後側支持体１６の内面に固定するためのものである。

また、上記後側支持体１７の後側には、回転可能に椀形状の回転スイッチ部（電源投入スイッチであり、光源点灯スイッチでもある）２９が取り付けられており、この回転スイッチ部（体）２９は、例えば後側支持体１７側で円周方向に形成された長溝（ガイド溝）に、回転スイッチ部２９側のピンを係合させることで、オン、オフ動作に必要な所定の角度を回転するように構成される。そして、この回転スイッチ部２９に、電池２４の負（−）電極が接触する電池接続用バネ状接片３０とスイッチ用可動接片（端子）３１が一体に形成された接片部３２が設けられる。

即ち、図２、図４、図６等にも示されるように、上記バネ状接片３０は電池２４の負電極へ向けた突部が形成されるように短冊状バネ板を（への字状に）折り曲げた接片であり、上記スイッチ用可動接片３１はこのバネ状接片３０の基端部板面から垂直に形成・配置され、かつ電池収納部１７ａの内側面（円筒導通体２８又は電池２４の外周）に沿って弧状に曲げ形成されており、その先端には内側に突出する突部が形成された接片である。この接片部３２は、バネ状接片３０の基端部がネジ３３で固定される。

また、上記回転スイッチ部２９の椀形内底面に、上記スイッチ用可動接片３１の内側への移動を規制するためのボス（ピン状突起）３５が設けられている。このボス３５は、図６（Ａ）に示されるように、可動接片３１（突部）が円筒導通体２８の切り込み２８ａに移動したとき、可動接片３１が内側へ入り込まないように係止し、スイッチのオフ（ＯＦＦ）動作を確保し、かつ可動接片３１の電池２４への接触を避けるストッパの役目をする。

実施例は以上の構成からなり、図１に示されるように、図２のＬＥＤ部２１と回路基板２２は、前側支持体１６の内部に固定され、円筒導通体２８は後側支持体１７の電池収納部１７ａに固定され、接片部３２は回転スイッチ部２９の底面に固定されることになり、この前側支持体１６に後側支持体１７が取り付けられたとき、図４の状態となる。この状態では、円筒導通体２８の前側端が、ＬＥＤ駆動回路２２ａの負側電源線に接続されるバネ状接片２６に接触し、またスイッチ用可動接片３１が円筒導通体２８の外周側へ配置された状態となる。

即ち、この光源ボックス１４では、図５（Ａ）に示されるように、後側支持体１７内（電池収納部１７ａ）に電池２４を入れた後、雄ネジ部１８を雌ネジ部１９に螺合させることで、図５（Ｂ）のように、この後側支持体１７が前側支持体１６に取り付けられる。

そして、回転スイッチ部２９をオン（ＯＮ）方向へ所定角度、回転させると、回転スイッチ部２９に固定された可動接片３１が、図６（Ａ）のオフ（ＯＦＦ）時の状態から図６（Ｂ）のオン時の状態に移動する。即ち、図６は、回転スイッチ部２９内の底面側を後側支持体１７の前側（開口側）から見たものであり、図６（Ａ）のオフ時では、スイッチ用可動接片３１がボス３５に係止された状態で円筒導通体２８の切り込み２８ａの位置にあり、回転スイッチ部２９でオン操作をすると、図６（Ｂ）のように、可動接片３１が回転して円筒導通体２８の外周（摺動端子部）に接触し、これによって、電源スイッチがオン状態となり、ＬＥＤ部２１が点灯される。なお、図６（Ｂ）の状態では、ボス３５に可動接片３１が接触する前に可動接片３１と円筒導通体２８とが接触する位置関係になっている。

逆に、この図６（Ｂ）のＯＮ時の状態から、回転スイッチ部２９を反対のオフ方向へ回転させると、図６（Ａ）のように、可動接片３１が円筒導通体２８の切り込み２８ａの位置に移動するので、これによって、電源スイッチがオフ状態となり、ＬＥＤ部２１が消灯される。なお、このオフ時において、上記可動接片３１はボス３５によって係止されており、これによって、可動接片３１は電池２４に接触せず、この電池２４の出し入れ時に可動接片３１が障害物となることもない。このボス３５は、回転スイッチ部２９と一緒に回転することになるが、図１に示されるように、円筒導通体２８の後端部（接片３０側）に届かない位置までの長さとされ、かつ可動接片３１には接触する長さで構成されているため、ストッパの役目を持ちつつ、円筒導通体２８には干渉しない。

上記実施例では、電池ボックスが光源ボックスである場合を説明したが、この光源を電池で駆動する場合に限らず、他の駆動部に電池電源を供給する電池収納機能性ボックスに、本発明を適用することが可能である。

本発明の実施例に係る内視鏡用電池ボックス（光源ボックス）の構成を示す断面図である。 実施例の光源ボックス内の主要な部材を示す分解斜視図である。 実施例の光源ボックスを構成する各部材を示す分解斜視図である。 図２に示した実施例の光源ボックスの主要な部材を結合させたときの斜視図である。 実施例の光源ボックスの分離（支持体分離）状態［図（Ａ）］と結合状態［図（Ｂ）］を示す斜視図である。 実施例の円筒導通体に対するスイッチ用可動接片の動作を示し、図（Ａ）は回転スイッチ部のオフ時の図、図（Ｂ）はオン時の図である。 従来の内視鏡の全体構成を示す斜視図である。 従来の光源ボックス（電池ボックス）の構成を示す断面図である。

符号の説明

１Ｃ…内視鏡操作部、 ４，１４…光源ボックス、
７，１４…電池、 １０，３１…スイッチ用可動接片、
１６…前側支持体、 １７…後側支持体、
１７ａ…電池収納部、 ２１…ＬＥＤ部、
２２…回路基板、 ２６，３０…バネ状接片、
２８…円筒導通体（スイッチ用固定導通体）、
２８ａ…切り欠き、 ２９…回転スイッチ部、
３２…接片部、 ３５…ボス。

Claims (2)

1. 内視鏡操作部から所定方向へ突出するように配置され、電池を収納する電池収納部及び回転スイッチ部が設けられた内視鏡用電池ボックスにおいて、
   このボックス本体の後端部に配置された上記電池接続用のバネ状接片と、
   このバネ状接片に連結して上記電池収納部の内側面側まで配置され、上記回転スイッチ部に固定されたスイッチ用可動接片と、
   上記電池収納部の内側面側に配置されたスイッチ用固定導通体と、を設け、
   上記回転スイッチ部の回転操作に基づく上記スイッチ用可動接片と上記スイッチ用固定導通体との接触／非接触により、スイッチ動作を実行することを特徴とする内視鏡用電池ボックス。
2. 上記スイッチ用固定導通体は、導電性円筒体の周方向の一部に切り欠きを設けてなり、上記スイッチ用可動接片がこの切り欠きに移動したときオフ状態、この円筒体側面に接触したときオン状態となるようにしたことを特徴とする請求項１記載の内視鏡用電池ボックス。

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