JP2010004524A - Pll方式発振回路、ポーラ送信回路及び通信機器 - Google Patents

Pll方式発振回路、ポーラ送信回路及び通信機器 Download PDF

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Abstract

【課題】VCO101の変調感度のばらつきを低減し、高速、高精度に所望の出力振幅を得ることができるPLL方式発振回路を提供する。
【解決手段】振幅検出器103は、VCO101の出力振幅を検出する。振幅制御部105は、振幅検出器103が検出したVCO101の出力振幅が所望の振幅になるように可変電流源109の電流値を制御する。LPF108は、振幅制御部105と可変電流源109との間に接続される。スイッチ107は、LPF108を振幅制御部105と可変電流源109との間に接続するか否かを切り替える。振幅制御部105は、LPF108又は切り替えスイッチ107のいずれか一方を介して、可変電流源109と接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、PLL方式発振回路に関し、より特定的には、電圧制御発振器(VCO)の変調感度のばらつきを低減し、高速、高精度に所望の出力振幅を得ることができるPLL方式発振回路、それを用いたポーラ送信回路、及び通信機器に関する。
電圧制御発振器(VCO)を直接変調方式で利用する場合、線形なFM変調を行うためには、VCOの変調感度が線形であることが要求される。しかし、VCOの変調感度は非線形であることが一般的である。
ここで、VCOの変調感度が非線形になる原因について説明する。図10は、VCOの回路構成の一例を示す図である。図10に示す例では、VCOとして、差動クロスカップルドLC発振器を用いている。図11は、VCOの出力振幅Vo(Vo=Vop−Von)に応じたC−V特性の一例を示す図である。ここでは、VCOの出力振幅Voが、0.5Vと、1.5Vである場合のVCOのC−V特定を示している。図11に示すように、VCOの出力振幅Voの変動により、MOSバラクタの平均容量値が変動することが、VCOの変調感度がばらつく原因となっていた。
このため、VCOの入出力特性は、図12に示すように、非線形なものとなっていた。図12は、VCOの非線形性を説明するための図である。図12において、横軸がVCOの入力電圧(Vtune)を示し、縦軸がVCOの出力周波数(fout)を示している。また、点線が、理想的な(線形な)VCOの入出力特性を示し、実線が、現実の(非線形な)VCOの入出力特性を示している。VCOの入出力特性は、理想的には点線で示すように線形であることが望ましいが、実際には実線で示すように非線形であることが一般的である。
そのため、PM−PMテーブルを用いて、VCOの変調感度を補正する手法が従来から用いられている。PM−PMテーブルは、VCOの非線形性を補償するために用いられる。PM−PMテーブルとは、非線形なVCOを線形動作させるために、VCOの入力電圧(Vtune)を最適な値に変換するためのテーブルである。しかし、VCOの変調感度をPM−PM補正したとしても、VCOの温度変動等によりVCOの変調感度がばらつくとPM−PM補正の効果が薄れ、VCOの変調感度が非線形となっていた。
そこで、VCOの出力振幅Voを一定化させることで、VCOの変調感度を補正する回路が従来から開示されている。図13は、VCO501の出力振幅Voを一定化させる従来の回路500の一例を示す図である。図13に示す従来の回路500において、振幅検出器502が、VOC501の出力振幅Voを検出し、当該検出したVCO501の出力振幅Voに対応した直流電圧を出力する。誤差検出アンプ503は、VCO501の出力振幅Voに対応した直流電圧と基準電圧(Vref)とを比較することで、VCO501の出力振幅Voの変動を検出する。誤差検出アンプ503の出力信号は、LPF504を介して、可変電流源505に入力される。可変電流源505は、誤差検出アンプ503の出力信号に応じた電流をVCO501に供給する。これによって、従来の回路500は、VCO501の出力振幅Voを一定化させていた。
特表2004−527982号公報
図14Aは、VCO501の発振周波数と位相ノイズとの関係を示す図である。図14Aには、従来の回路500を動作させた場合の位相ノイズ(With VCO CAL)と、VCO501を単体で動作させた場合の位相ノイズ(Without VCO CAL)とのシミュレーション結果を示している。図14Aに示すように、従来の回路500を動作させた場合には、VCO501を単体で動作させた場合と比較して、VCO501出力で検出される位相ノイズが劣化するという問題点があった。
VCO501出力で検出される位相ノイズの原因として、振幅検出器502で発生するノイズが支配的に作用していることが知られている。ここで、VCO501の出力で検出される位相ノイズは、振幅検出器502で発生するノイズと、閉ループ伝達関数(ローパス関数)とが乗算されたもので表される。このため、従来の回路500のループ帯域を狭くすることで、位相ノイズの劣化を改善させることが可能となる。図14Aでは、ループ帯域を1.8MHzから3MHzにした場合に、位相ノイズが改善する例を示している。
ただし、従来の回路500のループ帯域を狭くすることで位相ノイズの劣化を改善することができるが、逆にVCO501の出力が収束するまでの時間(すなわち、応答性能)が劣化することが知られている。図14Bは、ループ帯域と応答性能との関係を示す図である。図14Bでは、ループ帯域を1.8MHzから3MHzにした場合に、VCO501出力の応答特性が劣化する例を示している。このため、従来の回路500のループ帯域を狭くすることで位相ノイズの劣化を改善すると、VCO501の応答特性がシステムの要求を満たさなくなる可能性があった。
また、振幅検出器502で発生するノイズは、振幅検出器502を構成するトランジスタのデバイスサイズを大きくすることで低減させることができる。ただし、ノイズをシステムが要求するレベルまで低減させるためにはトランジスタのデバイスサイズを十分に大きくする必要があり、トランジスタのデバイスサイズを大きくすることでノイズを低減させることには限界があった。また、大きなデバイスサイズのトランジスタを用いると、VCO501への負荷が非常に大きくなり、VCO501ゲインの大幅な低下が避けられなかった。
また、特許文献1には、VCOの出力振幅を一定化させる従来の発振器回路510が開示されている。図15は、特許文献1に開示されている従来の発振器回路510を示す図である。図15に示す従来の発振器回路510において、複数の電流経路(増幅器512、電流源513、及びスイッチ514)は、それぞれ互いに並列となるようにLC共振器511(VCO)に接続されており、スイッチ514を介して個別にオン/オフが切り替えられる。振幅検出器516は、LC共振器511の出力振幅を検出する。制御部515は、振幅検出器516の出力信号に応じて、複数のスイッチ514のオン/オフを切り替えることで、従来の発振器回路510の出力振幅を一定化させる。
しかしながら、図15に示す従来の発振器回路510では、UMTS等の連続送信モードがあるアプリケーションに適用された場合、複数のスイッチ514を切り替え、出力振幅を調整しようとすると、動作ノイズによりLC共振器511の出力信号に不要輻射が発生してしまうという問題があった。
それ故に、本発明の目的は、VCOの変調感度のばらつきを低減し、高速、高精度に所望の出力振幅を得ることができるPLL方式発振回路、それを用いたポーラ送信回路、及び通信機器を提供することである。
本発明は、基準周波数発振器と位相比較器とループフィルタと電圧制御発振器とを備えたPLL方式発振回路に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のPLL方式発振回路は、電圧制御発振器の非線形性を補償するPM−PMテーブルと、電圧制御発振器と供給電位端子との間に接続された可変電流源と、電圧制御発振器の出力振幅を検出する振幅検出器と、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように可変電流源の電流値を制御する振幅制御部と、振幅制御部と可変電流源との間に接続されたLPFと、LPFを振幅制御部と可変電流源との間に接続するか否かを切り替えるスイッチとを備える。
電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、スイッチの接続がオンに切り替えられ、振幅制御部が、スイッチを介して、可変電流源と接続されると共に、PM−PMテーブルの設定値が、当該切り替え後の出力周波数に対応した値に更新され、電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、スイッチの接続がオフに切り替えられ、振幅制御部が、LPFを介して、可変電流源と接続される。
スイッチの接続がオンの期間は、電圧制御発振器の出力周波数切替え時の非送信スロット内である。
好ましくは、電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、振幅制御部は、所定の初期値を出力すると共に、当該初期値の値を変更した変更後初期値を少なくとも1回出力し、当該初期値及び当該変更後初期値を出力したときに、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅の変動に基づいて、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように可変電流源の電流値を制御する。
振幅制御部は、電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、電圧制御発振器の出力振幅の変動幅と、可変電流源に出力する制御信号の変動幅との関係を示す係数を算出する。振幅制御部は、電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、当該算出した係数に基づいて、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように可変電流源の電流値を制御する。
好ましくは、振幅制御部は、初期値に所定値を加算した値を出力したときに、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅値と、初期値から所定値を減算した値を出力したときに、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の第2の出力振幅値とを検出し、所定値を2倍した値を、第1の出力振幅値から第2の出力振幅値を減算した値で除算することで、係数を算出する。
また、振幅制御部は、電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、予め記憶された電圧制御発振器の出力振幅の変動幅と、可変電流源に出力する制御信号の変動幅との関係を示す係数に基づいて、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように可変電流源の電流値を制御してもよい。
振幅制御部は、予め設定されたLUTを参照することで、振幅検出器が検出した電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように、可変電流源の電流値を制御してもよい。
好ましくは、PLL方式発振回路は、振幅検出器と振幅制御部との間には、振幅検出器の出力信号をデジタル変換するADCをさらに備える。また、PLL方式発振回路は、振幅制御部と可変電流源との間には、振幅制御部の出力信号をアナログ変換するDACをさらに備える。
また、本発明は、ポーラ送信回路にも向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のポーラ送信回路は、入力データを振幅信号及び位相信号に変換する座標変換部と、振幅信号をアナログ変換するDACと、DACを介して入力される振幅信号からノイズを除去するフィルタと、位相信号をΔΣ変調するΔΣ変調器と、ΔΣ変調器を介して入力される位相信号に応じた周波数の信号を出力する、上記いずれかのPLL方式発振回路と、PLL方式発振回路の出力信号をフィルタの出力信号に応じて増幅して、送信信号として出力するPAとを備える。
また、本発明は、通信機器にも向けられている。通信機器は、送信信号を生成する送信回路と、送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備える。送信回路は、上述したいずれかに記載のPLL方式発振回路を用いて構成される。また、通信機器は、アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、送信回路で生成された送信信号をアンテナに出力し、アンテナから受信した受信信号を受信回路に出力するアンテナ共用器とをさらに備えてもよい。
以上のように、本発明に係るPLL方式発振回路によれば、ADCが振幅検出器の出力信号をデジタル変換することで、振幅検出器で発生するノイズの影響を低減することができる。また、VCOのチャネル切り替え時にスイッチをオンにし、LPFの接続を外すことで、チャネル切り替え時の回路の応答速度を早めることができる。また、VCOが所望チャネルの信号を出力時にスイッチをオフし、LPFを接続することで、チャネル切り替え時の応答速度を犠牲にすることなく、不要輻射の発生を防止することができる。これによって、PLL方式発振回路は、VCOの変調感度のばらつきを低減し、高速、高精度に所望の出力振幅を得ることができる。
また、PLL方式発振回路は、VCOのチャネル切り替え時に、回路毎に最適な係数a1を算出することで、より高速、高精度にVCOの出力振幅を一定化することが可能となる。また、回路毎に最適な係数a1の算出を、回路の電源投入時等に予め行っておくことで、より高速にVCOの出力振幅を一定化させることが可能となる。
また、本発明の送信回路によれば、上述したPLL方式発振回路を用いることで、精度の高い送信信号を出力することが可能となる。また、本発明の通信機器によれば、上述した送信回路を用いることで、広い出力電力の範囲に渡って、低歪みかつ高効率に動作することができる。
本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100の動作の一例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100に対応したタイミングチャートを示す図 出力信号Daと制御信号Ddとの値を記憶したLUTの一例を示す図 線形なVCO101を用いたときの整数Nと制御電圧Vtuneとの関係を示す図 非線形なVCO101を用いたときの整数Nと制御電圧Vtuneとの関係を示す図 PM−PMテーブル110の具体例を示す図 本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200の動作の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200の動作の一例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200に対応したタイミングチャートを示す図 本発明の第3の実施形態に係るポーラ送信回路300の構成の一例を示すブロック図 本発明の第4の実施形態に係る通信機器400の構成の一例を示すブロック図 VCOの回路構成の一例を示す図 VCOの出力振幅Voに応じたC−V特性の一例を示す図 VCOの非線形性を説明するための図 VCO51の出力振幅Voを一定化させる従来の回路500の一例を示す図 VCO501の発振周波数と位相ノイズとの関係を示す図 VCO501出力の応答特性が劣化する例を示す図 従来の発振器回路510を示す図
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100の一例を示すブロック図である。図1において、PLL方式発振回路100は、電圧制御発振器(VCO)101、PLL制御部102、振幅検出器103、ADC104、振幅制御部105、DAC106、スイッチ107、LPF108、可変電流源109、及びPM−PMテーブル110を備える。
PLL制御部102は、VCO101の出力周波数を制御するための周波数制御信号(Vtune)を出力する。PLL制御部102から出力された周波数制御信号(Vtune)は、PM−PMテーブル110を介して、VCO101に入力される。PM−PMテーブル110は、VCO101の非線形性を補償するために用いられる。PM−PMテーブル110は、非線形なVCO101を線形動作させるために、VCO101に入力される周波数制御信号(Vtune)を最適な値に変換するためのテーブルである。PM−PMテーブル110は、VCO101のチャネル(出力周波数)切替え時に、切替え後のチャネルに対応した最適な値に更新される。
VCO101は、PM−PMテーブル110を介して入力された周波数制御信号(Vtune)に応じて、所望の周波数の信号を出力する。VCO101には、可変電流源109から電流値が供給される。振幅検出器103は、VCO101の出力振幅を検出し、当該検出したVCO101の出力振幅に応じた出力信号を出力する。ADC104は、振幅検出器103の出力信号をデジタル変換する。ADC104の出力信号Daは、振幅制御部105に入力される。
ADC104は、振幅検出器103で発生するノイズを反映しない程度に粗く、振幅検出器103の出力信号をデジタル変換することが好ましい。これによって、振幅検出器103で発生するノイズの影響を低減することができる。これは、振幅検出器103で発生するノイズの大きさに比べてADC104の精度がある程度粗い場合、振幅検出器103で発生するノイズがADC104の分解能の中に埋もれてしまうためである。一例としては、振幅検出器103で発生するノイズが約100ナノVであり、ADC104の精度が約2mV程度であるような場合、ADC104は、振幅検出器103で発生するノイズを反映しない。
振幅制御部105は、振幅検出器103が検出したVCO101の出力振幅が所望の振幅になるように、可変電流源109の電流値を制御する。具体的には、振幅制御部105は、ADC104の出力信号Daに基づいて、可変電流源109がVCO101に供給する電流値を制御するための制御信号Ddを出力する。DAC106は、振幅制御部105が出力した制御信号Ddをアナログ変換する。LPF108は、DAC106を介して入力された制御信号Ddからスプリアスを除去し、不要輻射の発生を防止する。
スイッチ107は、LPF108をDAC106と可変電流源109との間に接続するか否かを切り替える。具体的には、スイッチ107は、VCO101のチャネル(出力周波数)切り替え時にオンに切り替えられる。この場合、DAC106と可変電流源109とが、スイッチ107を介して接続される。一方、スイッチ107は、VCO101が所望チャネル(所望周波数)の信号を出力時にオフに切り替えられる。この場合、DAC106と可変電流源109とが、LPF108を介して接続される。VCO101のチャネル(すなわち、出力周波数)切り替え時に、スイッチ107をオンに切り替え、LPF108の接続を外すのは、チャネル切り替え時の回路の応答速度を早めるためである。また、VCO101が所望チャネル(所望周波数)の信号を出力時に、LPF108が接続されることで、回路の応答速度は若干遅くなるが、VCO101の温度変動に対しては高い追随性は必要ないので、回路の応答速度に関する問題は発生しない。すなわち、PLL方式発振回路100は、スイッチ107によってLPF108を接続するか否かを切り替えることで、チャネル切り替え時の応答速度を犠牲にすることなく、不要輻射の発生を防止することができる。
可変電流源109は、振幅制御部105から出力された制御信号Ddに応じた電流値をVCO101に供給する。
なお、PLL方式発振回路100は、ADC104及びDAC106を備えない構成であってもよい。例えば、PLL方式発振回路100は、振幅検出器103がデジタル信号を出力する場合には、ADC104を備える必要はない。あるいは、振幅検出器103がアナログ信号を出力する場合であっても、振幅制御部105がアナログ部品から構成される場合には、ADC104を備える必要はない。また、PLL方式発振回路100は、振幅制御部105がアナログ信号を出力する場合には、DAC106を備える必要はない。あるいは、振幅制御部105がデジタル信号を出力する場合であっても、LPF108及び可変電流源109がアナログ部品から構成される場合には、DAC106を備える必要はない。
次に、本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100の動作について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100の動作の一例を示すフローチャートである。図3は、本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100に対応したタイミングチャートを示す図である。図2及び図3を参照して、振幅制御部105は、基地局からチャネル切り替え信号を受信すると(ステップS11)、スイッチ107をオンにしLPF108をバイパスすると共に、リセット信号(NRESET)をDAC106に出力し、DAC106をリセットする(ステップS12)。これによって、DAC106と可変電流源109とがLPF108を介さずに接続されると共に、DAC106の出力が初期化される。
次に、振幅制御部105は、初期値Dd0を制御信号Ddに設定してDAC106に出力する(ステップS13)。初期値Dd0は、出荷時等に設定された1つの値であってもよいし、精度を高めるためチャネル切り替え信号に対応させた複数の値であってもよい。ここでは、振幅制御部105は、初期値Dd0をLUT等に予め記憶しているものとする。このタイミングで、PLL制御部102は、VCO101のサブバンドを選択し、PLLをロックする(ステップS14)。
このときに、振幅検出器103がVCO101の出力振幅を検出し、ADC104が振幅検出器103の出力信号をデジタル変換する。ADC104の出力信号Daは、振幅制御部105に入力される。振幅制御部105は、ADC104の出力信号Daの電圧を測定する(ステップS15)。このときの測定値を基準値Value_REFとする。必要がある場合には、振幅制御部105は、スイッチ107がオンになっているこのタイミングで、PM−PMテーブルを更新する(ステップS16)。PM−PMテーブル110の更新方法については後に説明する。
振幅制御部105は、スイッチ107をオフし、DAC106と可変電流源109との間にLPF108を接続する(ステップS17)。PLL方式発振回路100は、スイッチ107がオンになっているタイミングで、PM−PMテーブル110を更新することで、PM−PMテーブル110の更新に要する時間を短縮することができる。これによって、チャネル切替えに要する時間(スイッチ107をオンにし、PM−PMテーブル110を更新し、スイッチ107をオフし、信号を送信するまでの時間)を短縮することができる。具体的には、チャネル切替え動作を、非送信スロット内(適用されるシステムに応じて異なるが、200μsec〜250μsec程度)で終わらせる必要がある。
次に、振幅制御部105は、スイッチ107をオフしてから、所定時間Tが経過後に(ステップS18)、ADC104の出力信号Daの電圧を測定する(ステップS19)。このときの測定値をVaule_NEWとする。所定時間Tは、適用されるシステムに応じて異なるが、例えば、660μsec〜20msec程度に設定される。
振幅制御部105は、(式1)を用いて、変更後初期値Ddnの値を算出する(ステップS20)。ただし、(式1)において、係数a1は、VCO101の出力振幅の変動幅と、制御信号Ddの変動幅との関係を示す値であり、例えば、工場出荷時等にサンプル毎に設定される。そして、振幅制御部105は、算出した変更後初期値Ddnを制御信号Ddに設定し、当該制御信号DdをDAC106及びLPF108を介して、可変電流源109に出力する(ステップS21)。
変更後初期値Ddn=制御信号Dd−(Vaule_NEW−Vaule_REF)・係数a1 ・・・(式1)
以降、所定時間Tが経過する毎に、ステップS18からステップS21までの動作を繰り返す。これによって、PLL方式発振回路100は、PLLロック後のVCO101の出力振幅の温度変動を低減することができる。
なお、PLL方式発振回路100は、予め図2を用いて説明した処理を行うことで、ADC104の出力信号Daに対応した最適な制御信号Ddの値をLUT(図4参照)に記憶しておいてもよい。これによって、PLL方式発振回路100は、当該LUTを参照することで、VCO101の出力振幅が所望の振幅になるように、可変電流源109の電流値を制御することができる。
PM−PMテーブル110の更新方法の一例について説明する。振幅制御部105は、VCO101のチャネル切り替え時にスイッチ107がオンになっているタイミングで、PLL制御部102を用いて、周波数制御信号(Vtune)を変化させる。そして、そのときのVCO101の出力周波数の変化から、PM−PMテーブル110を最適な値に更新する。なお、上述した説明では、振幅制御部105がPM−PMテーブル110を更新するとしたが、PLL制御部102が更新するものであってもよいし、別途制御部を設けて、当該制御部が更新するものであってもよい。
より具体的には、PLL制御部102は、参照信号(Fref)の整数倍の出力周波数の信号(fout)を得るために用いられる。このため、PLLがロックされている定常状態では、(式2)の関係が成立する。ただし、Nは任意の整数であり、参照信号(Fref)が一定であるものとする。(式2)の関係は、VCO101が線形であっても、非線形であっても成立する。
fout=N×Fref ・・・(式2)
図5Aは、理想的な(線形な)VCO101を用いたときの整数Nと制御電圧Vtuneとの関係を示す図である。図5Bは、現実の(非線形な)VCO101を用いたときの整数Nと制御電圧Vtuneとの関係を示す図である。この例では、切替え後の送信チャネルを100(N=100)だと仮定する。PLL制御部102は、VCO101のチャネル切り替え時にスイッチ107がオンになっているタイミングで、整数Nを98〜102まで変化させる。
図5Aに示すように、線形なVCO101を用いたときは、整数N(98〜102)を変化させたとき、出力周波数foutに応じた制御電圧Vtune(V1〜V5)の間隔が等間隔になるはずである。一方、図5Bに示すように、非線形なVCO101を用いたときは、整数N(98〜102)を変化させたとき、出力周波数に応じた制御電圧Vtune(V1'〜V5')の間隔は、等間隔にならない。この図5Aと図5Bとの関係を利用して、PM−PMテーブル110が生成される。すなわち、図5Aに示すV1〜V5が入力されたときに、図5Bに示すV1'〜V5'を出力されるように、PM−PMテーブル110(図5C参照)が生成される。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100によれば、ADC104が振幅検出器103の出力信号をデジタル変換することで、振幅検出器103で発生するノイズの影響を低減することができる。また、VCO101のチャネル切り替え時にスイッチ107をオンにし、LPF108の接続を外すことで、チャネル切り替え時の回路の応答速度を早めることができる。また、VCO101が所望チャネルの信号を出力時にスイッチ107をオフし、LPF108を接続することで、チャネル切り替え時の応答速度を犠牲にすることなく、不要輻射の発生を防止することができる。これによって、PLL方式発振回路100は、VCO101の変調感度のばらつきを低減し、高速、高精度に所望の出力振幅を得ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100は、(式1)で用いる係数a1として工場出荷時等にサンプル毎に設定されたものを用いた。このため、回路の個体ばらつきによっては、係数a1に誤差が生じ、所望の出力振幅に至るまでに、時間がかかる場合があった。そこで、第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200は、第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100と比較して、回路毎に最適な係数a1を算出する手順を追加する。
本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200の動作について、図6A、図6B及び図7を用いて説明する。第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200の構成は、第1の実施形態に係るPLL方式発振回路100と同様であるので、図1を援用する。図6A及び図6Bは、本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200の動作の一例を示すフローチャートである。図7は、本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200に対応したタイミングチャートを示す図である。図6Aにおいて、ステップS11からステップS15まで、及びステップS16からステップS22までの動作は、第1の実施形態で図2を用いて説明したものと同じであるので、説明を省略する。
図6B及び図7を参照して、振幅制御部105は、ADC104の出力信号Daを測定した後に(ステップS15)、初期値Dd0に所定値Aを加算した値を制御信号Ddに設定する(ステップS21)。このときに、振幅検出器103がVCO101の出力振幅を検出し、ADC104が振幅検出器103の出力信号をデジタル変換する。ADC104の出力信号Daは、振幅制御部105に入力される。振幅制御部105は、ADC104の出力信号Daの電圧を測定する(ステップS22)。このときの測定値をValue_D1とする。
次に、振幅制御部105は、初期値Dd0から所定値Aを減算した値を制御信号Ddに設定する(ステップS23)。このときに、振幅検出器103がVCO101の出力振幅を検出し、ADC104が振幅検出器103の出力信号をデジタル変換する。ADC104の出力信号Daは、振幅制御部105に入力される。振幅制御部105は、ADC104の出力信号Daの電圧を測定する(ステップS24)。このときの測定値をValue_D2とする。
次に、振幅制御部105は、(式3)を用いて、係数a1の値を算出する(ステップS25)。
係数a1=2A/(Value_D1−Value_D2) ・・・(式3)
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るPLL方式発振回路200は、VCO101のチャネル切り替え時に、回路毎に最適な係数a1を算出することで、第1の実施形態と比較して、より高速、高精度にVCO101の出力振幅を一定化することが可能となる。
また、上述した説明では、係数a1の算出処理(ステップS21〜S25)をステップS15の後で行ったが、この処理を回路の電源投入時等に予め行っておくことで、より高速にVCO101の出力振幅を一定化させることが可能となる。また、周波数制御信号(Vtune)に応じて係数a1の値が変化する場合は、周波数制御信号(Vtune)が変化した複数の時点で係数a1を算出することが望ましい。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係るポーラ送信回路300の構成の一例を示すブロック図である。図8を参照して、第3の実施形態に係るポーラ送信回路300は、座標変換部301、DAC302、フィルタ303、ΔΣ変調器304、PLL方式発振回路305、及びPA306を備える。PLL方式発振回路305には、上述した第1〜2の実施形態のいずれかに記載のPLL方式発振回路が用いられる。
ポーラ送信回路300において、座標変換部301には、直交データであるI,Qデータが入力される。座標変換部301は、直交データであるI,Qデータを極座標データである振幅信号及び位相信号に変換する。振幅信号は、DAC302でアナログ変換され、フィルタ303でDAC302の不要な折り返しノイズを減衰させ、PA306に供給される。位相信号は、ΔΣ変調器304でΔΣ変調され、PLL方式発振回路305に入力される。PLL方式発振回路305は、ΔΣ変調器304を介して入力された位相信号に応じた周波数の信号を出力する。
ここで、座標変換部301に入力されるI,QデータをI(t)、Q(t)で表すと、フィルタ303の出力信号R(t)は、(式4)を用いて表すことができる。また、PLL方式発振回路305の出力信号φ(t)は、(式5)を用いて表すことができる。また、PA306の出力信号S(t)は、(式6)を用いて表すことができる。ただし、α、βには任意の値が入力される。
Figure 2010004524
Figure 2010004524
Figure 2010004524
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照して、第4の実施形態に係る通信機器400は、送信回路410、受信回路420、アンテナ共用器430、及びアンテナ440を備える。送信回路410は、上述した第3の実施形態に記載のポーラ送信回路300を用いて構成される。アンテナ共用器430は、送信回路410から出力された送信信号をアンテナ440に伝達し、受信回路420に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用器430は、アンテナ440から入力された受信信号を受信回路420に伝達し、受信信号が送信回路410に漏れるのを防ぐ。
従って、送信信号は、送信回路410から出力され、アンテナ共用器430を介してアンテナ440から空間に放出される。受信信号は、アンテナ440で受信され、アンテナ共用器430を介して受信回路420で受信される。第4の実施形態に係る通信機器400は、第3の実施形態に記載のポーラ送信回路300を送信回路410として備えることで、送信信号410の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路410の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路410からアンテナ440までの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。なお、通信機器400は、送信回路410とアンテナ440とのみを備えた構成であってもよい。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明にかかるPLL方式発振回路は、携帯電話や無線LANなど通信機器に用いられる発振回路等として有用である。
100,200 PLL方式発振回路
101 電圧制御発振器(VCO)
102 PLL制御部
103 振幅検出器
104 ADC
105 振幅制御部
106 DAC
107 スイッチ
108 LPF
109 可変電流源
300 ポーラ送信回路
301 座標変換部
302 DAC
303 フィルタ
304 ΔΣ変調器
305 PLL方式発振回路
306 PA
400 通信機器
410 送信回路
420 受信回路
430 アンテナ共用器
440 アンテナ
500 従来の回路
501 電圧制御発振器(VCO)
502 振幅検出器
503 誤差検出アンプ
504 LPF
505 可変電流源
510 従来の発振器回路
511 LC共振器
512 増幅器
513 電流源
514 スイッチ
515 制御部
516 振幅検出部

Claims (12)

  1. 基準周波数発振器と位相比較器とループフィルタと電圧制御発振器とを備えたPLL方式発振回路において、
    前記電圧制御発振器の非線形性を補償するPM−PMテーブルと、
    前記電圧制御発振器と供給電位端子との間に接続された可変電流源と、
    前記電圧制御発振器の出力振幅を検出する振幅検出器と、
    前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように前記可変電流源の電流値を制御する振幅制御部と、
    前記振幅制御部と前記可変電流源との間に接続されたLPFと、
    前記LPFを前記振幅制御部と可変電流源との間に接続するか否かを切り替えるスイッチとを備え、
    前記電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、前記スイッチの接続がオンに切り替えられ、前記振幅制御部が、前記スイッチを介して、前記可変電流源と接続されると共に、前記PM−PMテーブルの設定値が、当該切り替え後の出力周波数に対応した値に更新され、
    前記電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、前記スイッチの接続がオフに切り替えられ、前記振幅制御部が、前記LPFを介して、前記可変電流源と接続される、PLL方式発振回路。
  2. 前記スイッチの接続がオンの期間は、前記電圧制御発振器の出力周波数切替え時の非送信スロット内であることを特徴とする、請求項1に記載のPLL方式発振回路。
  3. 前記電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、前記振幅制御部は、所定の初期値を出力すると共に、当該初期値の値を変更した変更後初期値を少なくとも1回出力し、当該初期値及び当該変更後初期値を出力したときに、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅の変動に基づいて、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように前記可変電流源の電流値を制御することを特徴とする、請求項1に記載のPLL方式発振回路。
  4. 前記振幅制御部は、前記電圧制御発振器の出力周波数切り替え時に、前記電圧制御発振器の出力振幅の変動幅と、前記可変電流源に出力する制御信号の変動幅との関係を示す係数を算出し、
    前記振幅制御部は、前記電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、当該算出した係数に基づいて、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように前記可変電流源の電流値を制御することを特徴とする、請求項3に記載のPLL方式発振回路。
  5. 前記振幅制御部は、前記初期値に所定値を加算した値を出力したときに、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅値と、前記初期値から前記所定値を減算した値を出力したときに、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の第2の出力振幅値とを検出し、前記所定値を2倍した値を、前記第1の出力振幅値から前記第2の出力振幅値を減算した値で除算することで、前記係数を算出することを特徴とする、請求項4に記載のPLL方式発振回路。
  6. 前記振幅制御部は、前記電圧制御発振器が所望の周波数の信号を出力時に、予め記憶された前記電圧制御発振器の出力振幅の変動幅と、前記可変電流源に出力する制御信号の変動幅との関係を示す係数に基づいて、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように前記可変電流源の電流値を制御することを特徴とする、請求項4に記載のPLL方式発振回路。
  7. 前記振幅制御部は、予め設定されたLUTを参照することで、前記振幅検出器が検出した前記電圧制御発振器の出力振幅が所望の振幅になるように、前記可変電流源の電流値を制御することを特徴とする、請求項1に記載のPLL方式発振回路。
  8. 前記振幅検出器と前記振幅制御部との間には、前記振幅検出器の出力信号をデジタル変換するADCをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のPLL方式発振回路。
  9. 前記振幅制御部と前記可変電流源との間には、前記振幅制御部の出力信号をアナログ変換するDACをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載のPLL方式発振回路。
  10. ポーラ送信回路であって、
    入力データを振幅信号及び位相信号に変換する座標変換部と、
    前記振幅信号をアナログ変換するDACと、
    前記DACを介して入力される振幅信号からノイズを除去するフィルタと、
    前記位相信号をΔΣ変調するΔΣ変調器と、
    前記ΔΣ変調器を介して入力される位相信号に応じた周波数の信号を出力する、請求項1に記載のPLL方式発振回路と、
    前記PLL方式発振回路の出力信号を前記フィルタの出力信号に応じて増幅して、送信信号として出力するPAとを備える、ポーラ送信回路。
  11. 通信機器であって、
    送信信号を生成する送信回路と、
    前記送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備え、
    前記送信回路は、請求項10に記載のポーラ送信回路を用いて構成されることを特徴とする、通信機器。
  12. 前記アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、
    前記送信回路で生成された送信信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナから受信した受信信号を前記受信回路に出力するアンテナ共用器とをさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の通信機器。
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