JP2010003326A - 変更色の生成及び表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 塗色の色質感を任意に変え画面上にコンピュータグラフィックとして出力する、コンピュータグラフィックを用いた変更色の生成及び表示装置を提供すること。
【解決手段】 塗色の分光反射率を測定する分光光度計と;測定された分光反射率を入力し演算して、変更色の変更分光反射率を得るためのコンピュータと;変更色のコンピュータグラフィックを表示するモニターとを具備することを特徴とする変更色の表示装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗色の色質感を任意に変え画面上にコンピュータグラフィックとして出力する、コンピユータグラフィックを用いた変更色の生成及び表示装置に関する。
尚、本明細書において、本発明が、メタリック色を処理する方法及び装置として説明されるが、本発明は、メタリック色に限らず、ソリッド色についても同様に適用できることは明らかである。
近年、自動車会社の塗色開発スピードの向上のために様様な局面でコンピュータを用いた塗料設計支援ツールが開発されている。例えば、意匠効果を高めるために、バインダー中に有彩顔料とフレーク状の光輝性顔料(アルミフレーク、パールフレーク等)又は、レーリー散乱を利用した微粒子酸化チタンを混ぜたメタリック塗色がある。見る角度により明度や彩度、および色相が変化し、金属感やパール感等の質感が感じられる。
これらの塗色を開発する従来の方法は自動車会社のカラースタイリストと呼ばれるデザイナーが布地、化粧品の瓶、貝殻、雑誌の中のイメージ画像を塗料会社の調色デザイナーに、狙いとする色質感を口頭で述べ、塗色開発を依頼する方法が一般的であり、現在もこのコミュニケーションが主流である。この方法は、個人の経験と表現力に依存し、しばしば色の発注者であるカラースタイリストと調色デザイナーの間で意見の相違から注文に合わない塗色を作成する等の非効率性が問題視されてきた。
しかし、IT革命に象徴されるように、色を測定する機器、コンピュータ、表示モニターの性能の向上により自動車の外板色の新意匠開発においても、コンピュータを用いた塗色設計を行いたい要望が自動車会社、塗料会社ともに時代のニーズとして起きた。これらの機器を用いて塗色開発の精度の向上とスピードアップが期待できる。
本発明は、自動車外板色の中で、特に色数が多いフレーク顔料を含むメタリック塗色の色質感を画面上で任意に変えて新色を画面上で表示するコンピュータシステムのアルゴリズムと手順を提供する。
新意匠を画面上で設計する場合、全く無から新しい色を作成することは無く、たいていは、過去に作成してきた塗色(これを元色という)を元にして、この色を好みの方向に色を修正し変更した色(これを変更色という)を得る方法が従来から行われている。
そこで、元色のメタリック塗色の色を変角分光光度計で測定し、全受光角度、またはハイライト、正面、シェードと角度毎に反射率を変化させて、色、質感を変えて、新たな色を作成し、作成した色をRGBに変換し画面に元色と変更色をフルカラーのグラフィックで表示して視覚的に色質感を判断し、決定した分光反射率を用いて、既存の塗色のデータベースから近似色を検索して過去の配合を求め、またメタリックCCMSで予測配合を求めて、変更色を現実に作成するアルゴリズムと手順を開発し、システムとして完成させた。
元塗色の多角度分光反射率の反射率に演算を行い、色と質感を任意に変えた反射率からコンピュータグラフィックを作成し、元色と変更色の画像を同時に表示し、可視的に評価し、塗色データベースから近似色を検索、またはCCMによって配合を算出できるシステムを提供する。
大型の変角分光光度計(村上色彩研究所製のGCMS)でメタリック塗色を測定し、変角分光反射率から質感パラメータを算出する。第1=分光波長に依存、第2=受光角度に依存を計算し、質感を変えた分光反射率を予測する手段を具備したコンピュータグラフィック装置(特許文献1、トヨタ自動車、豊田中央研究所、関西ペイント;コンピュータグラフィックス装置)があるが、この方法で用いている分光光度計は1度毎に測定でき精密ではあるが測定に時間がかかる欠点があった。また、多量の変角分光反射率を予め演算して、2つの特徴パラメータを算出しておかなければならない。
大型の変角分光光度計(村上色彩研究所製のGCMS)で1度ごとの測定値を自動車形状の角度にマッピングして、自動車画像を作成し、それを市販の写真編集ソフトに表示して、マスクして色を修正する方法。(特許文献2;日本ペイント;コンピュータグラフィックスを用いたデザイン方法)があるが、これは元色は測色した反射率であるが、変更後の色は写真編集ソフトの内部で処理するRGB値であり、分光反射率で得られない。また、変更後の色の受光角度と色との対応関係が明確にできないので、変更後の色を塗色データベースから検索したり、反射率からCCMを行うことはできない。
塗色の分光反射率と自動車形状の3次元形状にマッピングし、環境光も含めてレンダリングしてリアルな写真を作成して自動車外板色を評価する方法(特許文献3;日本ペイント;自動車外板塗色の選定支援方法)があるが、既存の塗色を3次元形状にマッピングする方法であって、元色を色彩学的に変更し、新しい色を作成するものではない。
CG(シミュレーション画像、デジタルカメラ画像等)のRGBをXYZに変換し、ファジー推論を用いて人間のあいまい性をもたせてデータベースから近似色検索する方法。(特許文献4;日本ペイント、日清紡績;コンピュータグラフィックス画像から塗料配合を推定する方法)があるが、この方法は測色値の分光反射率から変更色を作成するものではない。
見本帳データベース(塗料配合あり)、その変角測色値と自動車の3次元形状データを用いて、高速レンダリングして、自動車のCGを作る。また、色は感性情報とリンクしてデザイナーがデザイン用語で塗色を選定できるようにした。(特許文献5;日本ペイント
自動車外板塗色の選定支援方法)これも感性のデータベースの検索であり色変更ではない。
元画像のもつ元色を変更色に変える色変換方法。元色の特性データのデータベースを用いて自動車を外光下でみた色にレンダリングする方法。(特許文献6;物体画像の色変更方法)があるが、特許文献7と同様の手法で色を変える方法であり、多量の変角分光反射率を予め演算して、2つの特徴パラメータを算出しておかなければならない欠点がある。
特願平6−260786 特開平10−111653号公報 特開平11−66119号公報 特開平11−269411号公報 特開平11−66119号公報 特開平11−232430号公報 特開平8−123981号公報 特開平10−10045号公報 特開2002−259398号公報 特開2001−221690号公報
従って、本発明の目的は、元色の多角度分光光度計から得られた分光反射率の特性を大きく損なわずに反射率の演算を行って、色を微修正して新たな変更色の分光反射率を算出し、それをコンピュータグラフィックとしてモニター上に変更前と後の画像を同時に表示して、色の修正方向を視覚的に判断して、塗色の新色開発、特に意匠性の可否を判断できるデザインツールを提供することである。
本発明の他の目的は、変更後の変更色が、希望とする塗装工程(例えば、2C1B、3コート等の複層工程)、及び、ターゲットとする自動車会社の塗装ラインで実現可能か否かの判断を、予め設定しておいた色再現の限度値に照らし合わせて、工業的に成立するか否かのメッセージを表示する工業用途の塗色設計のツールを提供することである。
本発明の他の目的は、変更後の分光反射率を用いて、既存の塗色データベースから多角度で近似色検索を行い最も近似の色と質感を持つ色を検索し、検索結果の塗色を元にして、変更色を迅速に作成する新意匠開発のための近似色検索ツールを提供することである。
本発明の他の目的は、上記近似色検索によって、近似の色が無いときには、変更色の分光反射率を用いて、メタリックCCMを行い、配合計算をして、色材の配合量を算出して、変更色を迅速に作成するための色設計用メタリックCCMを提供することである。
本発明に従うと、上記従来技術の課題を解決するために、
分光光度計を用いて、元塗色の分光反射率を測定すること、
測定した分光反射率を変更して、変更色の変更分光反射率を得ること、及び
変更色のコンピユータグラフィックをモニターに表示することを含むことを特徴とするコンピユータグラフィックを用いた変更色の生成及び表示方法
が提供される。
好ましい態様においては、多角度分光光度計を用いて、メタリック色である元塗色の分光反射率を測定することを含む。
好ましい態様においては、受光角度が入射光の正反射光を0度とした偏角で表した受光角度が、10〜100度の間の5つ以上の角度で、多角度分光光度計を用いて、元塗色の分光反射率を測定することを含む。
好ましい態様においては、測定した分光反射率に係数を乗算して変更分光反射率を得ることを含む。
好ましい態様においては、該係数が、全角度、同じ値である。
好ましい態様においては、該係数が、1操作当たり0.5〜1.5の範囲にあり、複数回の繰り返し操作を行って、段階的に色を変更することを含む。
好ましい態様においては、角度毎に係数が異なる。
好ましい態様においては、測定した分光反射率の山と谷を伸張して変更分光反射率を得る。
好ましい態様においては、測定した分光反射率の最大値を拡大し、最小値を縮小して、彩度を主に変える。
好ましい態様においては、測定した分光反射率の波長をシフトして、変更分光反射率を得る。
好ましい態様においては、測定した分光反射率の波長をシフトする量が、1操作当たり、−5nm〜+5nmの範囲であり、複数回繰り返し操作して、段階的に色相を主に変更する。
好ましい態様においては、測定した分光反射率にカラーフイルター係数を乗算して変更分光反射率を得る。
好ましい態様においては、該カラーフイルター係数が、380〜700nmの波長範囲で、0.8〜1.2の範囲にあり、複数回操作を繰り返して、段階的に色を変更する。
好ましい態様においては、測定した分光反射率に別塗料の分光反射率を配合比率で加算演算することによって、色と質感を変えた変更分光反射率を得る。
好ましい態様においては、別塗料の分光反射率に配合比率を乗算して得られた分光反射率を、測定した分光反射率に和算するとによって、変更分光反射率を得る。
好ましい態様においては、変更分光反射率をRGB値に変換して、RGB値によって特定された変更色を得ることを含む。
好ましい態様においては、測定された元塗色の分光反射率をRGB値に変換して、RGB値によって特定された元塗色を得ることを含む。
好ましい態様においては、元塗色及び変更色の双方のコンピユータグラフィックをモニターに表示する。
好ましい態様においては、測定された元塗色の分光反射率及び変更分光反射率を用いて、元塗色及び変更色の双方のコンピユータグラフィックをモニターに表示する。
好ましい態様においては、元塗色のRGB値及び変更色のRGB値を用いて、元塗色及び変更色のコンピユータグラフィックをモニターに表示する。
好ましい態様においては、モニターに表示された、元塗色及び変更色のコンピユータグラフィックを使用して、元塗色及び変更色の意匠性を、可視的に評価することを含む。
好ましい態様においては、変更色を生成する塗料が作成可能かをチエックすることを含む。
好ましい態様においては、作成可能な色の上限の表を用いて、変更色を生成する塗料が作成可能かをチエックする。
好ましい態様においては、該作成可能な色の上限の表が、塗装工程、塗装ラインごとに取替え可能である。
好ましい態様においては、変更色が、該作成可能な色の上限の表における上限を超えたとき、画面に警告メッセージを表示して、非現実的な色を創作することを防止する。
好ましい態様においては、変更色の近似色を検索することを含む。
好ましい態様においては、変更分光反射率を用いて、変更色の近似色を検索する。
好ましい態様においては、変更分光反射率を用いて、塗色データベースから変更色の近似色を検索する。
好ましい態様においては、変更色を生成する塗料の配合を計算することを含む。
好ましい態様においては、CCMシステムに、変更分光反射率を読み込み、変更色を生成する塗料の配合を計算する。
更に、本発明に従うと、上記従来技術の課題を解決するために、
塗色の分光反射率を測定する分光光度計と、
測定された分光反射率を変更して、変更色の変更分光反射率を得るための手段と、
変更色のコンピユータグラフィックを表示するモニターとを具備することを特徴とする変更色の生成及び表示装置
が提供される。
本発明のシステム構成図。 本発明のフローチャート図。 色変更作業のコンピュータ画面。 作成した色フィルターのグラフ。 IV68,SV68,FF68を増減させたメタリック色のグラフ。 彩度を増減させた中彩赤マイカ色のグラフ。 波長をシフトさせ色相を変えた中彩赤マイカ色のグラフ。 色フィルターを乗じて着色したシルバーメタリック色のグラフ。 別の色を混色して着色したシルバーメタリック色のグラフ。
本発明のシステム構成図を図1に示した。図のように通常入手できるコンピュータ(101)に、フルカラーの表示が可能なモニター(102)を接続した構成が基本である。元色の変角または多角度分光反射率を得るには、実際に作成した塗板や色紙(105)を測定してもよいし、インターネット(108)のような広域のネットワーク上のサーバー(107)からネットワークを通じて入手してもよい。元色のCG(104)を表示し、以下に述べる手順で作成できる変更色のCG(103)を表示して同時に塗色を目視で意匠性を評価する。
本明細書において、「反射率」とは、ある波長λにおける反射率(R%)をいい、「分光反射率」とは、波長λ毎の反射率(R(λ)%)をいい、多角度分光反射率は、多数の角度のそれぞれにおける分光反射率をいう。ただし、「分光反射率」を単に反射率ということもある。メタリック色は、見る角度によって異なる色を示す。ソリッド色は、見る角度によって色は変わらない。メタリック色を測定するには、多角度分光光度計を用いる必要があり、ソリッド色を測定するには、「多角度」分光光度計である必要はない。
処理手順を図2を用いながら更に詳しく説明する。
第1に、元色となるメタリック塗色を準備する(201)。この塗色は、顧客から提示されることもあるし、現在の自動車に設定してあるラインカラー(これを号口色という)である場合もあるし、または塗料会社が持っているストックカラーから選んだ色である場合もある。いずれの場合でも、変更後の色になるべく近似の色を元色とする。
または、多角度分光光度計を用いて、元色を測色する。多角度分光光度計として村上色彩研究所製のGCMS(入射角度と受光角度を1度刻みで変更可能)や携帯型分光光度計として米国X−Rite社のMA68(入射角度−45度、受光角度は正反射光からの偏角で15、25、45、75、110度)を用いる。MA68を用いれば、短時間で大量の測色ができるので便利である。
第2に、この多角度分光反射率を用いて、コンピュータグラフィックを作成する(202)。GCMSを用いて、1度刻みに測定した場合は測定した反射率からJIS Z8701を用いてXYZにした後、CIE(国際照明委員会)が定義しているXYZからRGBへ変換する式を用いてRGBにし、全角度のRGB点を計算し、これを画面上に表示するとハイライト(一般に受光角度が10−15度)からシェード(一般に受光角度75−110度)までの滑らかなグラデーションの塗色のCGが得られる。
携帯型分光光度計であるMA68を用いた場合は、測定角度が5角度であるので、このままでは、5点のRGB点しか得られない。その場合は特許文献8(関西ペイント(株)増田豊,川口洋一;メタリック塗膜の光学的性質を決定する方法)で規定した5角度の反射率の回帰式から任意の角度の反射率を予測回帰式を用いてハイライトからシェードまでの分光反射率を予測後、XYZ,RGBを算出しコンピュータグラフィックを得る事ができる。
第3に、元色の反射率を演算して、様様な色、質感に変更し、変更色の分光反射率を得る(203)。
第4に、変更色の色情報とCGを表示する(204)。色情報として色度値(Lab*,Lch*)や質感パラメーター(ハイライトの輝度を表すIV,正面の明度をあらわすSV,ハイライトと正面のコントラストを表すフリップフロップ値FF)が適している。また、元色の変更色との多角度の色差を求めて、フルカラーモニター上に前述した元色のCGの横に表示する。
第5に、色再現域がOKか否かを判断する(205)。予め作成しておいた塗装工程(2C1B,3コート等)、また、自動車会社の塗装ライン毎に実際に塗装して塗膜となる”色彩再現域の上限値の表”(コンピュータが読み込めるファイル形式)を読み込み、この変更色がこの中に入っているか、外れているかをチェックする。もしも外れていて、現実の塗色となりえない場合は、色変更の演算(203)に戻り再度、変更色を作成する。この色彩の再現域として、格納する色質感パラメータは、IV,FF,各角度毎のY値とL*値、色味の上限を規定する値としてc*(メトリック彩度),h*(メトリック色相)が適している。
IV,FFは、明るさの変化を表し、目視では陰影感を表す。表で格納する場合はFFを0.2ずつ区切ってその中で最大のIVを記述しておく。
各受光角度毎のY値とL*値は、変更色の明度、あるいは輝度(明度が白の100を越えると輝度と表現する)を規定する。表で格納する場合は各角度における最大値を記述しておく。
彩度c*と色相h*は対に用いる。360度の色相円h*をおよそ30度ずつ区分けして、その色相の中での最大彩度c*を記述しておく。受光角度はハイライト(受光角度15度)、正面(45度)の2角度を規定すれば十分である。なぜならば、ハイライト15度は顔料層を透過した光輝材から反射した金属光(アルミフレークの場合)や干渉光(干渉マイカの場合)を特徴的に表しており、また正面45度は顔料の拡散光を表している。この2角度で変更色の色相に対する彩度をチェックすれば十分である。また、色相毎に分けたのは、色彩学的に赤から黄色は高明度且つ高彩度であり、青緑から青、紫は低明度、低彩度であり、色域によって発色の上限の彩度が極端に違うためである。
この”色彩再現域の上限の表”を、塗装工程(2C1B,3コート等)と自動車会社の塗装ライン毎に用意し、色変更を行うときに、塗装工程と、塗装ラインをパソコンに指定して、該当の”色彩再現域の上限の表”を読み込み、色変更した塗色の色、質感パラメータがこの中に入っているか否かを随時計算し、もしも外れている場合はパソコンのモニター上に警告メッセージや警告音を出し、オペレーターに知らせる。このようにして、パソコン上で非現実的な塗色を作成することを防止することができる。
第6に、変更色の塗色のイメージをデザイナーの感性で良し悪しを判断し(206)、もしも気に入らなければ再度色変更の演算(203)に戻り再度、変更色を作成する。
第7に、確定した変更色の多角度反射率をコンピュータの記憶装置に格納する(207)。
第8に、変更色の近似色をカラーライブラリーから検索する(208)。近似色のよりよい検索方法は、例えば特許文献9(2001.2関西ペイント(株)メタリック塗色の近似色を高速に検索する方法)を利用できる。このようにして、変更色に近似の色の実際の塗色を手にいれることができ、顧客に提出することができる。
第9に、変更色をCCMで処理して予測配合を得る(209)。すでに公知のメタリックのCCMを用いて、変更色の多角度分光反射率から配合計算をすることができる。具体的な方法として、特許文献10(関西ペイント株式会社 平山、蒲生 コンピュータ調色装置及びこの装置を用いた塗料の調色方法)や、市販のメタリックCCMのソフトを利用できる。
以下に、本発明の核心部分であるメタリック塗色の多角度の分光反射率色変更を変更して、元色から変更色を作成するアルゴリズム、手順を述べる。
1.メタリック塗色の多角度分光反射率を表す記号
色を変更する最も確実な方法は、色の物理量である分光反射率を変更する方法である。多角度の分光光度計で測定した反射率を以下のようにあらわす。
R(x,λ)
ここで、Rは反射率 Relectanceであり、測定機付属の校正板で校正した反射率%で表す。xは受光角度であり、一般に、正反射光からの偏角で表す。λは波長であり、一般に、可視光範囲400−700nmの間を10nm間隔(波長数31個),20nm間隔(波長数16個)で表す。
正確には、この中にさらに入射角度の変数が必要であるが、ある測定系において入射角度は固定であり、測色学の規格から−45度を採用する機器がほとんどであるので、省略した。
xの受光角度が取りえる範囲は、測定機器の種類によって異なる。例えば村上色彩研究所製の変角分光光度計GCMSでは、入射角度と受光角度を1度間隔で任意に変えられる
。しかしメタリック塗色の測色では一般に入射角度を−45度、受光角度を正反射光からの偏角で表して、5度から110度まで最小1度(通常は5から10度)刻みで測定できる。X−Rite社の携帯型分光光度計MA68の場合は入射角度−45度、受光角度15,25,45,75,110度の5角度であり、通常のメタリック塗色ならばこの5角度測定でハイライト(15度、25度)から正面(45度)からシェード(75度、110度)まで必要かつ十分に測定できる。一般に以下のように表す。
x1,x2...xn (i=1,n) nが受光角度の数
波長λは400−700nmの間を10nm間隔(波長数31個),20nm間隔(波長数16個)で表し、一般に以下のように書く
λ1,λ2,,,,,λm(j=1,m) mが波長の数
以上をまとめると、メタリック色を多角度の分光光度計で測定した測定値は
R(xi,λj) i=1,n j=1,m
で表すことができる。本報告では、多角度分光光度計にMA68をモデルに採用し、以下の議論はn=5、m=16として式を展開する。すなわち、以下の記号となる。
x1=15度,x2=25度,x3=45度,x4=75度,x5=110度
λ1=400nm,λ2=420nm,,,,,λ16=700nm
2.反射率の乗算の方法
2.1 全角度の反射率を一律、係数k倍する方法
元色の反射率Rを変更して、新しい色の反射率R’を得る方法として元の反射率R(x,λ)に正の実数係数kを乗じる方法が最も簡便である。正の実数ならば、反射率が0.0以下になることはなく、実際の色に適用できる。
R’(x,λ)=k*R(x,λ)
受光角度毎に乗じる係数を変える場合は
R’(xi,λj)=ki * R(xi,λj) i=1,5 j=1,16 ....式1
と表される。全角度の反射率を一律にk倍する方法はメタリック塗色の反射率を平行移動することであり、色彩科学的には三刺激値XYZでは明るさY値が、CIE Labでは明度L*値が変り、色相と彩度の変化は少ない結果になる。
2.2 角度毎に反射率に乗じる係数kを変える方法
メタリック塗色の色を変えるときに、ハイライトを強く変えたい、またはシェードの色だけを変えたい要望がある。この場合は、角度xiの係数kiだけを変えることは不適である。なぜならば、メタリック塗色ではある角度の反射率だけを変えることはできず、ハイライトからシェードまで、連続的に反射率が変るためである。そこで反射率に乗じる係数kを角度xに対する一次関数で近似する。つまり、ハイライトx1度における係数をk1,シェードx5度における係数をk5とすると、中間のk2,k3,k4は,まず、x1度とx5度の間の傾きsを求めた後
s=(k5 − k1)/(x5 − x1)..........式2
k2=k1 + s*(x2−x1)
k3=k1 + s*(x3−x1)
k4=k1 + s*(x4−x1)
一般にki=k1+(xi−x1)*(kn−k1)/(xn−x1)となる。この係数の値を1.0よりも大きくすると反射率は増大し、1.0よりも小さければ反射率は減少する。研究の結果、元色の色質感を損なわずに変更する範囲はk1,k5の変更域が0.1から2.0の間が、より好適には0.8から1.2の間が好ましい。あまり大きく変えると極端に色が変りすぎてしまう欠点がある。例えばx1=0.8,x5=1.2とすると、中間の値はx2=0.84,x3=0.93,x4=1.05となる。
3.メタリック塗色の陰影感を変える演算
3.1 陰影感を表すパラメータ
最も、基本的なメタリック塗色の質感のうち、ハイライトと正面の陰影感を表すパラメータを説明する。一般的にはIV、SV、FFとして知られている。MA68の5角度を用いて測定した場合は、MA68の測定値から求めたという意味でIV68,SV68,FF68の記号を用いる。陰影感とは、ハイライトの明るさと、正面からシェードの明るさの比である。ゆえに、分光反射率の演算では、ハイライト15度の反射率と、正面45度からシェード75度の反対率の演算と同じ事である。実際には、乗じる係数をハイライトが1.0以上、シェードが1.0以下にすると、ハイライトがアップしシェードがダウンするので、陰影感は増し、より金属感が強くなる。
IV68はハイライト側k1度(MA68なら15度)の三刺激値XYZの内、明るさを表すY値であるSV68は正面のk3度(MA68なら45度)の三刺激値XYZの内、明るさを表すY値であるFF68はIV68とSV68から下式を用いて計算できるパラメータである。
FF68=2×(IV68−SV68)/(IV68+SV68)
IV68はハイライト、つまり正反射光近傍の明るさであり、白の100を越えると目視では明度から輝度へと感じるパラメータであり、値が大きい程、より強い輝きが得られ、金属感が強く感じる。
SV68は正面の明るさであり、値が小さいほど、正面からシェードが暗く感じ、金属感が強く感じる。
FF68はハイライトと正面の明るさ比、つまりコントラストを表しているパラメータであり、とりうる値は0.0から2.0までである。値が大きい程、金属感が強くなる。一般に、方向性がない顔料だけを含んでいるソリッド塗色では0.0、アルミフレークを含むシルバーメタリック塗色で1.6から1.8である。なお、ここで用いている明るさYは三刺激値XYZは分光反射率をJIS Z8701を用いて計算できる。
3.2 IV68を増減させる
ハイライトの明るさ(または輝度)IV68を増やす場合は、 k1=1.05,k5=1.0とし、式2から中間のk2,k3,k4を求める。x1度の新たな反射率R’は式1で求める。また、逆にIVを減らす場合は、k1=1/1.05=0.9523,k5=1/1.0=1.0として、ハイライトの係数倍率を1.0よりも小さくし、式2によって各角度のkiを求めて式1で計算する。こうすることによって、逆にIV68を減少させることができる。
k1,k5の値は、この値に限定するものではなく、0.5から1.5の間が適する範囲であるが、特にハイライトの輝度の変更は、目視で目立つので、1.05程度が妥当である。
実際に画面上で色を変えるときは、”IV68をup”のコマンドを実行すると、式1から変更色のR’を計算し、画面に各角度の色度値CIE Lab*,Lch*、さらにIV68,SV68,FF68を表示し、元の色との色差を計算して、各角度の色差ΔEを画面に表示するとともに、CS画像も表示する。
”IV68をup”を1回実行した後、効果が小さく、目的のハイライトの輝度に達していない場合は、更に、現在の変更色に対して、再度、”IV68をup”コマンドを実行することができる。この場合の係数はk1=1.05*1.05=1.1025となり、実行する度にIV68は増加する。
3.3 SV68を増減させる
正面の明るさSV68を増加させる場合は、k1=1.0,k5=1.2とし、逆に減少させる場合はk1=1/1.0,k5=1/1.2とし式2で中間の角度の係数を計算する。
3.4 FF68を増減させる
ハイライトとシェードの陰影感を増加させる場合はk1=1.05,k5=0.8とし、逆に減少させる場合はk1=1/1.05,k5=1/0.8とし、式2で中間の角度の係数を計算する。
4.彩度を増減させる
彩度が高い色の反射率は赤なら赤、青なら青の主波長の反射率が大きく、それ以外は小さい色であり、反射率の山谷が急峻な曲線である。この操作を受光角度毎に反射率レベルで行うには以下の手順で行う
<彩度を増減する手順>
1)現在の反射率R(x,λ)におけるある角度xでの波長方向での反射率の最大値R(x,max)と最小値R(x,min)を得る。
2)R(x,max)とR(x,min)の中点を計算し、これをRc(x)とする
Rc(x)=[R(x,max)−R(x,min)]/2
3)Rcを0.0として、Rmax側を正、Rmin側を負として、山側が正、谷側が負の新たな反射率Rnを作成し、これに角度毎の係数kを乗じる。係数kが1.0よりも大きければ、山谷が広がり、より強い彩度が得られる。逆にkが1.0よりも小さい場合は山谷の間隔が狭まり、彩度が低下する。
Rn(x,λ)=k*[R(x,λ)−Rc(x)]
4)再度、RcをRnに足して、彩度変更後の反射率R’を得る。その際、kが1.0よりも大きい場合は、R’が負の場合があるので、その時は測定機が測定できる最小の反射率0.001%とする。
R’(x,λ)=Rn(x,λ) + Rc(x)
R’(x,λ)>=0.001 5)ここで、角度毎のkは以下のように設定する
ハイライトからシェードまで全角度の彩度を上げたい時は、k1=k2=k3=k4=k5=1.05とし、下げたいときはk1=k2=k3=k4=k5=1/1.05とする。
ハイライトの彩度を主に上げたいときはk1=1.05,k5=1.0として、式2で中間の係数k2,k3,k4を計算する。逆にハイライトの彩度を下げたいときはk1=1/1.05,k5=1.0とする。同様にシェードの彩度を上げたいときはk1=1.0,k5=1.2、下げたいときはk1=1.0,k5=1/1.2とする。
5.波長をシフトさせて色味を変える
次に色相を変える方法として2つの方法を述べる。最初に紹介する方法は反射率の波長を長波長の赤味にシフトする方法(Red Shiftともいう)と短波長の青味にシフトする方法(Blue shiftと呼ぶ)である。現在、流通しているデジタル分光光度計は、波長範囲400−700nmの可視光領域を10nmか、20nm毎の離散的な波長で測定し、反射率を得る。波長をシフトさせるには、この測定機が測定する波長間隔でシフトさせると、色が極端に変るので、波長λ1番目とλ2番目の反射率R(λ1),R(λ2)の間を直線近似し、この間隔λ2−λ1をp分割して、測定波長よりも小さい単位で波長を動かす方式をとる。このように測定機の波長間隔Δλをpで割った値がシフトさせる波長単位dλ=Δλ/pとなる。この分割数pは整数でなくても任意の正の実数でもかまわない。
dλの値の範囲は、−20nmから+20nmの範囲が好ましい。これよりも大きいと、色相が極端に変ってしまい色修正とは言えない。より好適には−5nmから+5nmの範囲が適当である。
5.1 長波長にシフトさせる
今、測定波長範囲が400−700nm、波長間隔が20nmで測定した16個の反射率があるとする。これを
R(λ) λ=1,16
とし、これを5分割し20/5=4nm毎に動かすとする。
R(λ)=R(λ)+[R(λ+1)−R(λ)]/5 λ=1,15 式3.1
最後のR(16)番目は長波長の端の700nmであり、R(16+1)=R(17)番目は存在しないので、この場合はR(16)は動かさない。
5.2 短波長にシフトさせる
R(λ)=R(λ)+[R(λ−1)−R(λ)]/5 λ=2,16 式3.2
最初のR(1)は短波長の端の400nmであり、R(1−1)=R(0)番目は存在しないので、この場合は、R(1)は動かさない。
ここで、角度毎に色のシフトを変えたい場合は、分割数pを変えればよい。つまり分割数pが小さければ、大きく波長を動かし、結果として色のシフトが大きいなる。例えば、5角度の全角度を一律4nm毎波長をシフトさせる場合はx1角度の分割数p1,x2角度の分割数p2,,,,x5角度の分割数p5を同じ値に設定する。仮に波長間隔dLが20nmとすれば20nm/5=4nmであるから。
p1=p2=p3=p4=p5=5
ハイライトを主に変えたいときは、ハイライト側の角度の分割数を小さくし、シェード側の分割数を大きくし、その間の角度の波長の分割数は比例計算式2で求めておこなう。例えば、以下のように設定すると
p1=2,p5=10
波長間隔Δλ=20nmとするとハイライト側の角度x1は20nm/2=10nmシフトし、シェード側の角度x5では20/10=2nmシフトすることになる。同様にシェード側を主に変えたいときは、ハイライト側の角度の分割数を大きくし、シェード側の分割数を小さくする。例えば、以下のように設定すると
p1=10,p5=2
ハイライト側の角度x1では20nm/10=2nmシフトし、シェード側の角度x5では20/2=10nmシフトすることになる。
6.カラーフィルターを乗じて色味を変える
6.1 カラーフィルターを乗じる
色味を変えるもう一つの方法は、カラーフィルターを元の反射率に乗じる方法である。あらかじめ、赤、緑、青、黄色のr,g,b,yのカラーフィルターであるFr(λ),Fg(λ),Fb(λ),Fy(λ)を用意し、これに元の反射率R(λ)を乗じて、新しい色R’(λ)を得る。例えば、赤味にするためには以下のようにする。
R’(x,λ)=R(x,λ)*Fr(λ)
このカラーフィルターはあらかじめ以下のように作成しておく。
6.2 カラーフィルターの作り方
カラーフィルターの色は原理的にどんな色のものを作成してもかまわないが、色変更した後の反射率を後工程でCCMを用いて配合を計算するためには塗料で使う顔料で作成した方がよい。そこで、日塗工の色見本帳から、彩度が高く且つ明度が低い、つまり主波長の色純度が高い色を選ぶ。この反射率を元に、例えば赤なら、およそ600−700nmの主波長の範囲の係数を1.1、波長成分がない400−500nmの係数を0.9から1.0の値を持つ係数ベクトルを作成し、これをカラーフィルターとして用いる。色フィルターを作成するために用いた雛型の反射率は、どんな色票でもよいが、塗料で作成された、色見本帳(例えば日本塗料工業会発行の日塗工色見本帳、オートカラー見本帳)が適する。
このように、カラーフィルターの係数ベクトルの値は、雛型とした反射率を0.9−1.1の間に圧縮した形をとっている。これは、雛型の反射率をそのまま使用すると、主波長は反射率が高いが、それ以外は反射率が0.1%以下であり、この反射率を元の反射率に乗じると、元の色の反射率が極端に小さくなり、色変化が大きいためである。つまり、
元の色を殺さず、それに僅かに赤味を着色するために、主波長に1.0よりも高い係数を、それ以外に1.0よりも僅かに小さい係数、好適には0.9から1.1の範囲の係数ベクトルを乗じる方法が現実的である。
6.3 角度毎のカラーフィルターの強度
全角度の色味を変える場合は受光角度のよらず、カラーフィルターF(λ)を元の反射率R(x,λ)に乗じれば良いが、角度毎に着色度を変える場合には、前述した<彩度を増減する手順>を用いて、カラーフィルターF(λ)の係数の山谷を角度毎の係数でk倍に変えた(伸張した、または、圧縮した)新たなカラーフィルターを作成し、これを元の反射率R(x,λ)に乗じる方法を採用する。
7.混色
7.1 反射率の混合方式
ある反射率に別の色の反射率を混色する方法は、単純に
R’(x,λ)=c1*R(x,λ) + c2*W(x,λ)
ここで濃度比率はc1+c2=1.0である。Wが混じる塗色の角度毎の反射率である。KS理論では色材のKS値での加法性はあるが反射率同士の加法性は無いことが知られている。しかしながら、反射率同士の配合比率による足し算でも比較的デザインイメージに合う色を変えることができ、この目的には十分である。例えば、シルバーメタリックの反射率に青ソリッドの反射率を混ずれば、ハイライトではアルミフレークからの高い輝度が、そしてシェードでは青顔料からの拡散光がみられ、デザインイメージは合っている。
7.2 角度毎の混色の強さ
受光角度毎に混色の強さを変えるには単純に、混合比率c2を係数kに応じて増減させることとであると考え、
R’(x,λ)=c1=R(x,λ)+ (c2*k)*W(x,λ)
ここで濃度比率はc1+kc2=1.0
上記の式でkが受光角度毎の重み付けで、ハイライトに沢山の混色を行いたければ
k1=1.1,k5=0.9 条件 k1>k5
とし、式*で中間の角度のおけるkを求める。
シェードに多くの混色を行いたい場合は
k1=0.9,k5=1.1 条件k5>k1
とする。
例えば、別の色の反射率をc2=0.2部加え、ハイライトに沢山加え、シェードに少し加えたい場合はk1=1.1,k5=0.9とすると、受光角度x1では0.2*1.1=0.22加え、受光角度x5では0.2*0.9=0.18加えることになる。
プログラム操作画面
作成したメタリック塗色の色質感を変更するプログラムのメイン画面を図3に示した。左下部に色を変えるメニューがあり、左上部に変更後のIV68,SV68,FF68を表示し,その下にハイライト15度と正面45度の色相h*,彩度c*を表示し、その下に元色との受光角度毎の色差ΔEを表示し、その下に変更色を”色彩再現域の上限の表”でチェックした後、色域が越えている場合はエラー表示をする。右側には元色と変更後の色のCS画像を表示し、視覚的に同時に色質感の差を評価できるようになっている。
元色C1の作成
中粒径(平均粒径14μm)のアルミフレークにカーボンブラック顔料を加え、アルミフレーク15PHR(樹脂100に対する色材の重量)、カーボン5PHRの塗色を作成し、中塗り板の上に完全隠蔽になるまで塗装した後、ウエットオンウエットでクリヤー塗
料を塗装し、最後に140度、30分硬化させた塗板を得て、これを元色(記号C1)とした。尚、本検討は測色学をベースにした色質感の変更方法であるから、塗料は溶剤型でも水性型でも、焼き付け型でも常乾型でも適用は可能である。以後の塗色サンプルの作成も特に塗料の種類や硬化のタイプを指定せずに、単に色材の顔料濃度をPHRで記述する。
元色C2の作成
キナクリドンバイオレット顔料6.86PHR,カーボンブラック1.81PHR,着色干渉ゴールドマイカ10.08PHRを混合してダークレッドマイカ色の元色C2を作成した。
元色C3の作成
中粒径のアルミフレーク20PHRを含むシルバーメタリック色の元色C3を作成した。
以上作成した元色を携帯型5角度分光光度計(X−Rite社MA68)で測色した。測色値を表1に示した。
Figure 2010003326
Figure 2010003326
色フィルターの作成
日本塗料工業会作成の見本帳T版から以下の色を選び、X−Rite社のMA68で測色し、45度の反射率を採用した。波長方向に係数が0.9から1.1の範囲の色フィルターを作成しそれを図4に示した。赤フィルター(red)はT05−50Vを参考にし、赤の反射率曲線と同じような形になるように係数を決定した。緑フィルター(green)はT55−30Lを参考にし、青フィルター(blue)はT72−40Tを参考にし、黄フィルター(yellow)はT25−80Wを参考にして作成した(図4)。
混色用の別の塗色の作成
以下の3色を用意し、その測色値を表2に示した。
Figure 2010003326
混色用塗色W1の作成
フタロシアニンブルーとチタン白で作成した鮮明な青ソリッド色。
混色用塗色W2の作成
干渉青マイカ色を白素地に塗装したスケ色。
混色用塗色W3の作成
着色ゴールドマイカ色とカーボンブラックを混合した、ダークゴールドマイカ色
色再現域の上限値の作成
変更色が実際の工場で塗装可能か否かを判断するための、色再現域の上限の表を作成した。表3は塗色の作成工程が2C1B工程で、あるユーザーのA工場のラインで過去に塗装した塗色約3000色を解析して、発色の上限を調べた表である。表3−1は受光角度毎に取りうる最大の明度をY、L*として規定している。表3−2は、フリップフロップFF68を0.2段階づつに区切り、その中で最大のIV68を規定している。表3−3はハイライトx1=15度における色相h*を30度ずつに区切り、その中で取りうる最大の彩度を示している。彩度が高いと隠ぺい力が悪くなるので、この値は意匠性の彩度と塗色設計の技術とのせめぎあいで毎回問題になる重要な指標である。
Figure 2010003326
陰影感(IV68,SV68,FF68)を変更する実験
米国X−Rite社の5角度分光光度計MA68で測定し得た5角度分光反射率に対して、<手順3>の方法でIV68,SV68,FF68の3つの質感パラメータを個別に増減する処理を行った。よって、受光角度と反射率に乗じる係数の記号は以下のように定義できる。
ハイライト x1= 15度 係数 k1(明るさをY値をIV68という)
ハイライト x2= 25度 係数 k2
正面 x3= 45度 係数 k3(明るさY値をSV68という)
シェード x4= 75度 係数 k4
シェード x5=110度 係数 k5
IV68を増加させるために、受光角度x1=15度の反射率に乗じる係数k1=1.05,受光角度x5=110度の反射率に乗じる係数k5=1.0とし、式1、式2を用いて変更色を作成した。この塗色の場合、1回の変更操作では希望する質感が得られなかったので、この操作を4回繰り返して、変更色C1−1’を得た。4回繰り返して処理したので、結果的に変更後のx1=15度の反射率R’は1.05^4*R,つまり1.2
2*Rとなった。質感の計算結果は表1−1から
元色C1 IV68=36.6,SV68=7.7,FF68=1.31
変更色C1−1’IV68=44.5,SV68=8.8,FF68=1.34
またグラフを図5−1に示した。図より、変更後の色のIV68が優先的に増加している目的の質感が得られた。
SV68増加させるために、元色の正面の明るさSV68(SVは45度のY値)を増加させるためにk1=1.0,k5=1.2とし、式1、式2を用いて計算して変更色C1−2’を得た。計算の繰り返し数は4回である。よって変更後の反射率R’はx5の角度で1.2^4*R、つまり2.07*Rとなった。質感の計算結果は表1−1から
元色C1 IV68=36.6,SV68=7.7,FF68=1.31
変更色C1−2’ IV68=36.6,SV68=9.8,FF68=1.15
またグラフを図5−2に示した。図より、変更後の色はIV値は同じで、SV値とシェード側のY値も増加して、FF68が小さくなった目的の質感が得られた。
FF68を増加させるために、元色のIV68を増加させ、SV68を減少させる方法が一般的である。k1=1.05,k5=0.8とし、式1、式2を用いて計算して変更色C1−3’を得た。計算の繰り返し数は4回である。よって変更後の反射率R’はx1の角度で1.05^4*R、つまり1.22倍に、x5の角度では0.8^4*R,つまり、0.41倍になった。質感の計算結果は表1−1から
元色C1 IV68=36.6,SV68=7.7,FF68=1.31
変更色C1−3’ IV68=44.5,SV68=6.8,FF68=1.47
またグラフを図3−3に示した。図より、変更後の色はIV値が増加し、SV値が減少し、FF値が増加している。
彩度を増減させる実験
元色C2の全角度の彩度を増加させるため角度毎の倍率係数をk1=k2=k3=k4=k5=1.05とし、<彩度を増減させる手順>に従って変更色C2−1’を作成した。また、彩度を減少させるためにはk1=k2=k3=k4=k5=1/1.05として変更色C2−2’を作成した。以下に、ハイライトx1=15度のLch*を示す。色相h*はほぼ一定で、彩度c*だけが変化しているのが分かる。5角度の色度値を表1−2に示した。ハイライト15度で比べると、
元色C2 L*=24.5 c*=36.8 h*=8.6
変更色C2−1’ L*=22.0 c*=43.8 h*=9.4
変更色C2−2’ L*=26.4 c*=31.5 h*=9.2
またグラフを図6に示した。図より、彩度を増加させた色は反射率の山谷が拡大している。また彩度を減少させた色は反射率の山谷の幅が減少している。
波長をシフトさせて色味を変更する実験
波長をシフトして、色相を主に変えるために元色C2を用いた。全角度の波長をシフトさせるため角度毎の倍率係数をk1=k2=k3=k4=k5=1.0とし、長波長側に+4nmシフトさせ、より赤味を強くしたた変更色C2−3’と短波長側に−4nmシフトさせて青味にした変更色C2−4’を作成した。
以下に、ハイライトx1=15度のLch*を示す。色相h*が変っていることが分かる。5角度の色度値を表1−2に示した。ハイライト15度で比べると、
元色C2 L*=24.5 c*=36.8 h*=8.6
変更色C2−3’ L*=27.1 c*=37.3 h*=18.1
変更色C2−4’ L*=22.8 c*=32.7 h*=3.2
またグラフを図7に示した。図より、波長が元色に対して長波長と短波長にずれている
ことが分かる。
色フィルターを乗じて色味を変更する実験
元色C3のシルバーメタリック色に色フィルターを乗じて色を変更する実験を行った。色フィルターを元色C3に全角度同じ係数倍率k1=k2=k3=k4=k5=1.0として、元色に乗じて変更色をそれぞれC3−1’(red),C3−2’(green),C3−3’(blue),C3−4’(yellow)を作成した。以下にハイライトx1=15度のLch*を示す。彩度c*,色相h*が希望どおり変わっているのが分かる。5角度の色度値を表1−3に示した。ハイライト15度で比べると、
元色C3 L*=126.0 c*=0.7 h*=247.6
変更色C3−1’ L*=125.4 c*=5.2 h*=29.0
変更色C3−2’ L*=129.4 c*=5.8 h*=133.3
変更色C3−3’ L*=126.0 c*=7.8 h*=248.0
変更色C3−4’ L*=127.5 c*=7.4 h*=75.5
またグラフを図8に示した。図8−1が元色C3のシルバーメタリック色の5角度の分光反射率である。図8−2が赤フィルターを乗じたC3−1’の結果、同様に図8−3が緑フィルターを乗じたC3−2’の結果、図8−4が青フィルターを乗じたC3−3’の結果、図8−5が黄色フィルターを乗じたC3−4’の結果である。図より、変更後の各色の反射率は元色C3の無彩色のシルバーメタリック色にカラーフィルターを乗じた形状になっている。
別の色を混色して色質感を変更する実験
混色を行うために、元色C3の分光反射率に対して混色用塗色W1,W2,W3の分光反射率を以下の比率0.2から0.5で混色した。
変更色C3−5’ = 0.8*C3 + 0.2*W1
変更色C3−6’ = 0.8*C3 + 0.2*W2
変更色C3−7’ = 0.5*C3 + 0.5*W3
5角度の色度値を表1−3に、グラフを図9に示した。図9−1が元色のC3の5角度の分光反射率である。図9−2がW1を混色したC3−5’、図9−3がW2を混色したC3−6’、図9−4がW3を混色したC−7’を示している。図より、変更後の各色の反射率は元色C3の無彩色のシルバーメタリック色に混色の色W1からW3を乗じた形状になっている。また、作成したCGも混色の結果を反映させる画像であった。
色彩再現域のチェック
”色彩再現域の上限の表”を用いて、変更色が希望の塗装工程(2C1B,3コート等)と塗装ライン上で実現できるか否かを調べなくてはならない。そのために、”色彩再現域の上限の表”の作成方法の一例を示す。このような”色彩再現域の上限の表”を作成し、変更色を作成するたびに変更色がこの表の範囲内かを調べる。もしも、この範囲を越えた場合は、図3のプログラム実行画面の中で<警告>表示を行い、オペレーターに注意を喚起する。これにより、工業ラインで作成できないような非現実的な色を作成してしまう危険を防止している。
変更色の近似色検索による配合予測
作成した、変更色を実際に作成するためにカラーライブラリーによる色の検索を行って、色差の小さい塗色を探すことができる。上記作成したC1−1’からC3−7’に対して近似色検索を行った結果を表4に示した。この表には、検索結果の15度、25度、45度、75度の4角度における色差で近似色の検索精度を表している。色差が小さい程、変更色に近い色質感の色が検索できたことを示している。一般に、意匠性を評価する世界では、ハイライトの色差が5程度、正面が3程度、シェードが2程度なら、デザイン的に近似色と言うことができる。よって、表から8割以上の変更色の近似色が検索できたこと
になり、その近似色の過去の配合を用いて変更色を作成することができる。色差が大きい変更色は次のCCMを用いて配合計算を行うこともできる。
変更色のCCMによる配合予測
メタリック塗色のCCMを行った結果を表4に示す。表ではハイライト25度、正面45度、シェード75度の予測色差を示した。この予測色差が小さい程、予測配合で作成した色が近いことを示している。予測色差が大きいものも、小さいものもあるが、前述の近似色検索を併用してより予測色差が小さいものを採用する。
Figure 2010003326
本発明を用いることにより、意匠性メタリック塗色の色変更をデジタル的にコンピュータの画面上でシミュレーションすることができ、またシミュレーションによって作成した塗色を現実に作成できるか否かを判断し、工業的に作成が妥当な色を分光反射率レベルで作り出し、更にその反射率を用いて近似色検索や、メタリックCCMを行うことにより実際の配合にすることができ、極めて短時間に変更色を現実の塗板として作成できる。この方法を自動車会社のカースタイリストと塗料会社の調色デザイナーが共有することによって、短時間に新色の色質感を決定できる。
101 コンピュータ
102 フルカラーモニター
103 変更色のCG
104 元色のCG
105 メタリック塗色
106 多角度分光光度計
107 インターネット上のサーバー
108 インターネット網

Claims (2)

  1. (1) 塗色の分光反射率を測定する分光光度計と、
    (2) 測定された分光反射率を入力し演算して、変更色の変更分光反射率を得るための
    コンピュータと、
    (3) 変更色のコンピュータグラフィックを表示するモニターと
    を具備することを特徴とする変更色の表示装置。
  2. 変更色の変更分光反射率を得る際に、コンピュータが、元色の分光反射率に、
    a) 明度を変更するときには、測定した分光反射率に係数を乗算し、
    b) ハイライトの色又はシェードの色を変更するときには、測定した分光反射率に
    角度に対する一次関数で近似した係数を乗算し、ここで、分光反射率測定時の入
    射角度を45度、受光角度を15、25、45、75及び110度の5角度を測
    定角度としたとき、受光角度が15又は25度の分光反射率をハイライトの色、
    受光角度が45度の分光反射率を正面の色、受光角度が75又は110度の分光
    反射率をシェードの色とし、
    c) 彩度を変更するときには、測定した分光反射率の波長方向での最大値と最小値
    を求め、該最大値と最小値から中点を計算し、該中点における反射率を0とし且
    つ最大値側を正、最小値側を負とした波長方向における反射率を作成し、それに
    角度の係数を乗算し、さらに該中点における反射率を足すこと
    を含む演算によって変更色の分光反射率を得ることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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