JP2010002561A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】デザインを犠牲にすることなく、把手部を破損することなく安全で持ちやすく、かつ安価で単純な構造の画像形成装置を提供すること。
【解決手段】フロントカバー３と給送カセット11の把手部12とで構成される空間４により装置本体20を運搬する際の把手を形成する。
【選択図】図３

Description

本発明は、シート材を収納する給送カセットを備えたプリンタ、複写機及びファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。

従来、この種の画像形成装置は、図６に示すように、装置本体10の下部に、シート材を収納する給送カセット１が搭載されている。装置本体10は、図示しないシート材を搬送する搬送手段、レーザ光を照射するレーザスキャナユニット、電子写真方式で画像を形成する画像形成部、トナー像をシート材に加熱定着する定着ユニット、シート材を排出する排出ユニット等を有している。

給送カセット１は、シート材の搬送方向と直交し、かつ装置本体10の前方に引き出し可能になっており、ユーザが手を入れて引き出すための把手部２が形成されている。

そして、給送カセット１の上側には、装置本体10の外装カバーであるフロントカバー３が図示しない筐体フレームに強固に固定されている。

かかる画像形成装置では、装置本体10を運搬する際の把手として、誤って給送カセット１の把手部２を使用する場合がある。しかし、給送カセット１には装置本体10を支えるほどの強度がないため、把手部２を破損したり、給送カセット１が引き出され、装置本体10から外れてしまうことがある。

そこで、装置本体10を運搬するために、シート材収納部と画像形成部との間に把手部を設けたものが提案されている（特許文献１参照）。

特開2000-103137号公報

しかしながら、従来の画像形成装置においては、運搬のための把手部が独立した部品として必要なため、画像形成装置の構成が複雑で高価になる。

また、装置本体10を運搬する際に給送カセット１の把手部２を使ってしまった場合、把手部２を強度不足により破損するという事情がある。

本発明の技術的課題は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、デザインを犠牲にすることなく、把手部を破損することなく安全で持ちやすく、かつ安価で単純な構造の画像形成装置を提供することにある。

前記目的を達成するため、本発明に係る代表的な構成は、シート材を収納し、装置本体の前面方向に引き出し可能であり、前記装置本体の前面に対して内側にへこんだ把手部を有する給送カセットと、前記把手部の上部に隣接して配置されるフロントカバーとを有する画像形成装置において、前記フロントカバーと前記給送カセットの把手部とで構成される空間が、前記装置本体を運搬する際の把手を形成することを特徴とする。

本発明によれば、画像形成装置前面のデザインを犠牲にせず、強固で破損することがない安全な把手部を有する安価で単純な構造の画像形成装置が得られる。

［実施形態１］
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１は、本発明の一実施の形態である画像形成装置の概略を示す斜視図である。

図１において、装置本体20は、その下部に搭載されシート材を収納する給送カセット11と、この給送カセット11の上側に設けられた図示しない画像形成部とを有する。給送カセット11は、図２に示すように、装置本体20の前面側に引き出し可能になっている。

給送カセット11の上部には把手部12が形成され、この把手部12は、装置本体20の前面に対して内側にへこんだ形状になっており、給送カセット11を引き出す際にユーザが手を入れやすいようになっている。

給送カセット11の上側には、装置本体20の外装カバーであるフロントカバー３が給送カセット11に隣接して図示しない筐体フレームに強固に固定されている。

図３において、給送カセット11の把手部12のへこみとフロントカバーの底面部３ａとで形成される空間４には、ユーザの手が入るようになっている。そして、装置本体20を運搬する際には、フロントカバー３の底面部３ａを把手として使用することができるようになっている。

このように、本実施の形態では、給送カセット11の把手部12と給送カセット11の上側に配置されるフロントカバー３の底面部３ａとを、画像形成装置を運搬する把手として使用する。これにより、画像形成装置のデザインを犠牲にせず、把手部12を破損することなく安全で持ちやすく、かつ安価で単純な構造の画像形成装置が提供される。

以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。

［実施形態２］
例えば、図４、５は、本発明の第２の実施形態に係る画像形成装置の概略を示す斜視図であり、図４は、フロントカバー３を外した状態を示す。本実施形態では、画像形成装置前面側に、装置本体20の内部を冷却するために外気を取り込む、もしくは装置本体20の内部の空気を排出するためのファン５ａ、５ｂが配設されている。

ファン５ａ、５ｂは、装置本体20の前面に配置されたダクト６によって、フロントカバー３の底面部に設けられたベント穴３ｂにつながっている（図５参照）。そして、フロントカバー３は、装置本体20の筐体フレームに強固に固定されている。

給送カセット11の把手部12は、装置本体20の前面に対して内側にへこんだ形状になっており、フロントカバー３の底面部３ａのベント穴３ｂと給送カセット11の把手部12とによって吸気口及び排気口が形成されている。なお、吸気口及び排気口は、装置本体20の前面方向に配置されている。

また、給送カセット11の把手部12のへこみとフロントカバー３の底面部３ａとで形成される空間４（図３参照）にユーザが手を入れられるようになっている。そして、画像形成装置を運搬する際には、フロントカバー３の底面部３ａを把手として使用することができるようになっている。

このように、本実施の形態では、フロントカバー３の底面部３ａにベント穴３ｂを設け、給送カセット11の把手部12で風路を形成する。これにより、画像形成装置前面側にベント穴３ｂをあける必要がなくなり、製品のデザインを犠牲にすることなく、吸排気を行うことが可能になる。

また、給送カセット11の把手部12とフロントカバー３の底面部３ａとの間に形成される空間４で、画像形成装置を運搬する把手を形成することにより、画像形成装置前面のデザインを犠牲にせず、強固で安全な把手が提供される。

本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図１の画像形成装置の給送カセットを引き出した状態を示す斜視図である。 図１の画像形成装置を底面側からみたときの斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 図４の画像形成装置を底面側からみたときの斜視図である。 従来の画像形成装置の一例を示す斜視図である。

符号の説明

３ フロントカバー
３ａ 底面部
３ｂ ベント穴
４ 空間
５ａ、５ｂ ファン
６ ダクト
11 給送カセット
12 把手部
20 装置本体

Claims (2)

1. シート材を収納し、装置本体の前面方向に引き出し可能であり、前記装置本体の前面に対して内側にへこんだ把手部を有する給送カセットと、前記把手部の上部に隣接して配置されるフロントカバーとを有する画像形成装置において、
   前記フロントカバーと前記給送カセットの把手部とで構成される空間が、前記装置本体を運搬する際の把手を形成することを特徴とする画像形成装置。
2. 前記装置本体の内部に外気を取り込む、あるいは前記装置本体の内部の空気を排出するファンと、前記装置本体の前面方向に配置された吸気口あるいは排気口を有し、
   前記フロントカバーと前記給送カセットの把手部とで形成される空間を、前記吸気口あるいは前記排気口とすることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。

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