JP2010001829A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の失火検出装置において、共振現象によって生じる失火検出の誤検出を防止すること。
【解決手段】一定期間の機関回転変動の分布のパターンを解析し、解析した回転変動の分布パターンが燃焼パターン、共振パターン、悪路パターンおよび失火パターンのいずれのパターンに当てはまるかによって、正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火をそれぞれ判定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の失火検出装置に関する。
車両に搭載される内燃機関においては、温度や点火プラグの状態などの条件により、燃焼室内の混合気が着火されない現象、いわゆる「失火」が発生することがある。
失火が発生すると、機関回転速度が低下するばかりでなく、未燃焼混合気が排気通路に排出され、排気エミッションの悪化や、排気浄化触媒への悪影響が懸念される。このため、内燃機関の失火異常に早期に対処すべく、失火発生を検出して運転者への報知等を行なう必要がある。
多気筒内燃機関において失火を検出する失火検出装置として、失火の発生時には機関回転速度の変動(以下、単に「回転変動」と称することもある。)が大きくなることに着目し、この回転変動に基づいて失火の発生を検出する失火検出装置が種々提案されている。
たとえば、特許文献1においては、失火と駆動系の共振とを回転変動の変動パターンで区別し、共振時には失火検出を停止するようにした失火検出装置が開示されている。
また、特許文献2においては、ロックアップ解除またはスリップさせて失火検出する失火検出装置が開示されている。
さらに、上記失火に関連する技術として、特許文献3においては、失火が検出されると、駆動系の保護および運転性の向上のためロックアップを解除する技術が開示されている。
特開平9−287516号公報 特開平4−362232号公報 特開平11−182669号公報
ところで、失火発生時、たとえば、1気筒連続失火時であって、かつ、機関(以下、「エンジン」と称することもある。)の回転数が1000〜2000rpmのように、失火の発生パターンと車両運転状態の組み合わせによっては、失火による回転変動が増幅・変形する場合があることが分かっている。
この現象の発生する領域および影響度は、エンジンの形式、トランスミッションの形式、エンジンおよびトランスミッションの制御などの要因で変化し、特にロックアップがON、すなわちロックアップ中のときに顕著である。
上記の現象が発生すると、失火気筒の特定および失火気筒数の特定、ひいては失火自体が困難となってしまう。
ところが、上記特許文献1は、駆動系の共振現象を失火と誤検出するのを防止するための技術に関するものであって、失火自体がトリガーとなって発生する共振については対応できない。
また、上記特許文献2では、ロックアップ解除条件が規定されておらず、失火検出を常時実施すると、常時、ロックアップ解除状態となり、ロックアップ領域が無くなり燃費が悪化する。
さらに、上記特許文献3に記載の記述では、トルクコンバータ油温が高い状態でのロックアップ解除は逆にトルクコンバータにダメージを与える場合があり、解除条件を設定する必要がある。
このように、特許文献1〜3の技術では、上記の問題を解決するに至らないのが実情である。
そこで、本発明の主たる目的は、共振現象によって生じる失火検出の誤検出を防止し得る内燃機関の失火検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる内燃機関の失火検出装置は、所定期間における内燃機関の機関回転変数に関するパラメータに基づいて、失火に起因する駆動系との共振現象か否かを判定するための判定手段を含む。
上記構成によれば、共振現象によって生じる失火検出の誤検出を防止できる。
具体的には、上記判定手段は、上記内燃機関の機関回転数に関するパラメータに基づいて、失火、悪路および正常燃焼をそれぞれ判定する。
上記内燃機関の失火検出装置は、上記駆動系との間に備えられたロックアップ装置のロックアップ中に、上記判定手段により、失火と判定された場合にはロックアップを解除せず、失火による共振現象であると判定された場合にはロックアップを解除する。
上記構成によれば、特に共振現象が起こりやすいロックアップを解除することで共振現象のさらなる助長を低減できる。
ところで、ロックアップを解除しない、またはできない場合の共振時の気筒特定精度を向上させる必要がある。
そこで、上記内燃機関の失火検出装置は、上記判定手段により失火によって生じる共振現象と判定された場合には、失火気筒の特定制御を禁止する。
さらにまた、上記内燃機関の失火検出装置は、振動を検出する振動検出手段をさらに含み、上記判定手段は、共振現象であると判定された場合には、その後の所定の期間の間に上記振動検出手段により検出された振動はすべて失火によるものと判定する。
上記構成によれば、無駄なロックアップ制御を防止し、運転性の悪化を防ぐことができる。
本発明によれば、ある気筒が失火した場合に、その失火に基づいて共振を起こし、機関回転変動が増幅や変形を起こす場合があり、失火検出自体が困難となるが、失火に基づく共振について判定できるので、失火や悪路などが原因で駆動系の共振・振動が発生した場合でも、所期の失火検出精度を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本実施の形態にかかる失火検出装置を適用するエンジンについて説明する。
<エンジン>
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる失火検出装置を適用するエンジンの概略構成を示す図である。なお、図1にはエンジンの1気筒の構成のみを示している。
エンジン1は、6つの気筒(第1気筒#1〜第6気筒#6)を有する6気筒ガソリンエンジンであって、燃焼室1aを形成するピストン10、および出力軸であるクランクシャフト15を備えている。
ピストン10は、コネクティングロッド16を介してクランクシャフト15に連結されており、ピストン10の往復運動がコネクティングロッド16によってクランクシャフト15の回転へと変換される。
クランクシャフト15は、フライホイールダンパ2を介して図示しないトランスミッションに連結される。このクランクシャフト15には、外周面に複数の突起(歯)17aを有するシグナルロータ17が取り付けられている。シグナルロータ17の側方近傍にはクランクポジションセンサ36が配置されている。
クランクポジションセンサ36は、たとえば、電磁ピックアップであって、クランクシャフト15が回転する際にシグナルロータ17の突起17aに対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
燃焼室1aには、点火プラグ3が配置されている。この点火プラグ3の点火タイミングは、イグナイタ4によって調整される。
エンジン1には、エンジン水温(冷却水温)を検出する水温センサ31が配置されている。
また、上記燃焼室1aには、吸気通路11と排気通路12が接続されている。吸気通路11と燃焼室1aとの間に、吸気バルブ13が設けられており、この吸気バルブ13を開閉駆動することにより、吸気通路11と燃焼室1aとが連通または遮断される。また、排気通路12と燃焼室1aとの間に、排気バルブ14が設けられており、この排気バルブ14を開閉駆動することにより、排気通路12と燃焼室1aとが連通または遮断される。これら吸気バルブ13および排気バルブ14の開閉駆動は、クランクシャフト15の回転が伝達される吸気カムシャフト18および排気カムシャフト19の各回転によって行なわれる。
吸気カムシャフト18の近傍に、気筒判定用のカムポジションセンサ37が配置されている。このカムポジションセンサ37は、たとえば、電磁ピックアップであって、図示はしないが、吸気カムシャフト18に一体的に設けられたロータ外周面の1個の突起(歯)に対向するように配置されており、吸気カムシャフト18が回転する際にパルス状の信号を出力する。なお、吸気カムシャフト18は、クランクシャフト15の1/2の回転速度で回転するので、クランクシャフト15が720°回転するごとにカムポジションセンサ37が1つのパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
吸気通路11には、エアクリーナ7、熱線式のエアフローメータ32、エアフローメータ32に内蔵された吸気温センサ33、およびエンジン1の吸入空気量を調整するための電子制御式のスロットルバルブ5が配置されている。
スロットルバルブ5は、スロットルモータ5aによって駆動される。このスロットルバルブ5の開度は、スロットルポジションセンサ35によって検出される。
排気通路12には、排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサ34および三元触媒8が配置されている。
また、吸気通路11には、燃料噴射用のインジェクタ(燃料噴射弁)6が配置されている。インジェクタ6には、燃料タンクから燃料ポンプ(いずれも図示せず)によって所定圧力の燃料が供給され、吸気通路11に燃料が噴射される。この噴射燃料は、吸入空気と混合されて混合気となってエンジン1の燃焼室1aに導入される。燃焼室1aに導入された混合気(燃料+空気)は、点火プラグ3にて点火されて燃焼・爆発する。この混合気の燃焼室1a内での燃焼・爆発によりピストン10が往復運動してクランクシャフト15が回転する。なお、エンジン1は、第1気筒#1→第2気筒#2→第3気筒#3→第4気筒#4→第5気筒#5→第6気筒#6の順で燃焼・爆発する。
上記のエンジン1の運転状態は、ECU(電子制御ユニット)100によって制御される。
<ECU>
図2はECUの構成を示すブロック図である。
図2を参照して、ECU100は、CPU101、ROM102、RAM103、バックアップRAM104および失火カウンタ105などを備えている。
ROM102は、各種の制御プログラムなどを記憶している。
CPU101は、ECU100の制御中枢を司るものであって、ROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。
RAM103は、CPU101での演算結果や上記の各センサ31〜37から入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104は、エンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性メモリである。
これらCPU01、ROM102、RAM103、バックアップRAM104および失火カウンタ105は、バス109を介して互いに接続されるとともに、外部入力回路107および外部出力回路108と接続されている。
外部入力回路107には、水温センサ31、エアフローメータ32、吸気温センサ33、O2センサ34、スロットルポジションセンサ35、クランクポジションセンサ36、およびカムポジションセンサ37などが接続されている。一方、外部出力回路108には、インジェクタ6、点火プラグ3のイグナイタ4、スロットルバルブ5のスロットルモータ5a、および失火異常を警告するためのインジケータランプ9などが接続されている。
ECU100は、水温センサ31、エアフローメータ32、吸気温センサ33、O2センサ34、スロットルポジションセンサ35、クランクポジションセンサ36、カムポジションセンサ37および図示しないアクセルポジションセンサなどの各種センサの出力に基づいて、エンジン1の各種制御を実行する。
特に、本実施の形態では、ECU100は、エンジン1の回転変動の分布そのもので正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火のそれぞれを判定する。具体的には、ECU100は、図3に示す一定期間のエンジン1の回転変動分布のパターンを解析し、いずれのパターンに当てはまるかによって、正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火のそれぞれを判定する。
<判定用パターン>
図3は正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火の各判定用パターンを示す図である。なお、図3においては、一定点火サイクル(たとえば、200rev)中の回転変動値を示している。
図3(a)に示すのが正常燃焼を判定するためのパターン(以下、単に「燃焼パターン」という。)である。正常燃焼では、上記回転変動の分布が、「0」近傍に収束した収束幅の狭い尖った1つピークを有する1つの山をなす。これを太線で結んだものが燃焼パターンとされる。
図3(b)に示すのが共振中の失火を判定するためのパターン(以下、単に「共振パターン」という。)である。共振中の失火では、失火に起因する駆動系との共振現象が発生しているので、上記回転変動の分布が、「0」近傍に鞍部が形成されるとともにこの鞍部を挟んだ正側および負側にそれぞれ収束幅の広い2つのなだらかなピークを有する2つの山をなす。これを太線で結んだものが共振パターンとされる。
図3(c)に示すのが悪路を判定するためのパターン(以下、単に「悪路パターン」という。)である。悪路では、路面の凹凸が顕著であるので、上記回転変動の分布が、「0」を頂点とするとともに収束幅の広いなだらかな1つのピークを有する1つの山をなす。これを太線で結んだものが悪路パターンとされる。
図3(d)に示すのが共振なしの失火を判定するためのパターン(以下、単に「失火パターン」という。)である。共振無しの失火では、上記回転変動の分布が、「0」近傍に収束した収束幅の狭い尖った中央のピークと、この中央のピークを挟んで正側および負側にそれぞれシフトした位置に収束幅が狭くて中央のピークよりも低い尖った左右のピークとから構成される、線対称の3つの山をなす。これを太線で結んだものが失火パターンとされる。
<失火検出処理>
図4は失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。
図4を参照して、失火検出にあたっては、まず、クランクポジションセンサ36およびカムポジションセンサ37の出力などに基づいて、ECU100は、その内部のCPU101によってエンジン1の回転変動値を計算し、これを基にした回転変動の分布の形をRAM103に保存する(ステップS1)。その後、CPU101は、回転数カウンタを積算する(ステップS2)。
回転数カウンタの積算が終了すると、CPU101は、回転数カウンタが200revに達した否かを判定する(ステップS3)。回転数カウンタが200rev未満であると判定した場合には、CPU101は、なんら処理を行なうことなく、処理をステップS1に戻す。これに対して、回転数カウンタが200revに達したと判定した場合には、CPU101は、処理をステップS4に移す。
ステップS4に移行すると、CPU101は、RAM102に格納されている回転変動の分布の形を読み出し、この分布の形が図3(d)に示す失火パターンにマッチするか否かを判定する。上記回転変動の分布の形が上記失火パターンとマッチした場合には、CPU101は、共振無しの失火と判定し(ステップS9)、失火カウンタ105のカウンタ値をインクリメントする(ステップS10)。その後、CPU101は、処理をステップS8に移す。これに対して、上記回転変動の分布の形が上記失火パターンとマッチしない場合には、CPU101は、処理をステップS5に移す。
ステップS5に移行すると、CPU101は、上記RAM103から読み出された回転変動の分布の形が図3(c)に示す悪路パターンにマッチするか否かを判定する。回転変動の分布の形が上記悪路パターンとマッチした場合には、悪路と判定し(ステップS11)、処理をステップS8に移す。これに対し、回転変動の分布の形が上記悪路パターンとマッチしない場合には、CPU101は、処理をステップS6に移す。
ステップS6に移行すると、CPU101は、上記RAM103から読み出された回転変動の分布の形が図3(b)に示す共振パターンにマッチするか否かを判定する。回転変動の分布の形が上記共振パターンとマッチした場合には、CPU101は、共振中の失火と判定し(ステップS12)、失火カウンタ105のカウンタ値をインクリメントする(ステップS13)。その後、CPU101は、処理をステップS8に移す。これに対し、回転変動の分布が上記失火パターン、悪路パターンおよび共振パターンのいずれのパターンともマッチしない場合には、CPU101は、上記回転変動の分布の形が燃焼パターンとみなして正常燃焼と判定し(ステップS7)、処理をステップS8に移す。
ステップS8に移行すると、CPU101は、回転変動値および回転数カウンタをともにクリアし、処理をステップS1に戻す。
<作用・効果>
以上の説明から明らかな通り、一定期間のエンジン1の回転変動の分布のパターンを解析し、解析した回転変動の分布パターンが図3に示すいずれのパターン(燃焼パターン、共振パターン、悪路パターンおよび失火パターン)に当てはまるかによって、正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火をそれぞれ判定する。ある気筒が失火した場合に、その失火に基づいて共振を起こし、エンジン1の回転変動が増幅や変形を起こす場合があり、失火検出自体が困難となるが、失火に基づく共振について判定できるので、失火や悪路などが原因で駆動系の共振・振動が発生した場合でも、所期の失火検出精度を確保することができる。
[第2の実施の形態]
本実施の形態の特徴は、エンジン1の回転変動分布の分散を計算して、失火無し、悪路および共振または失火中をそれぞれ判定する点、ならびに共振または失火中と判定された場合に、ロックアップ解除する点にある。
まず、本実施の形態にかかる失火検出装置が適用される車両について説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態にかかる失火検出装置が適用される車両の一例を示す概略図である。
図5に示す例の車両は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両であって、エンジン1、ECU100、トルクコンバータ200および自動変速機300などが搭載されている。なお、エンジン1の構成については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
<トルクコンバータおよび自動変速機>
トルクコンバータ200は、図5に示すように、入力軸側のポンプ羽根車210と、出力軸側のタービン羽根車220と、トルク増幅機能を発現するステータ230と、ワンウェイクラッチ240とを備え、ポンプ羽根車210とタービン羽根車220との間で流体を介して動力伝達を行なう。
トルクコンバータ200には、入力側と出力側とを直結状態にするロックアップクラッチ250が設けられており、このロックアップクラッチ250を完全係合させることにより、ポンプ羽根車210とタービン羽根車220とが一体回転する。また、ロックアップクラッチ250を所定のスリップ状態で係合させることにより、駆動時には所定のスリップ量でタービン羽根車220がポンプ羽根車210に追随して回転する。トルクコンバータ200と自動変速機300とは回転軸によって接続される。
自動変速機300は、図5に示すように、ダブルピニオン型の第1の遊星歯車装置310、シングルピニオン型の第2の遊星歯車装置320、およびシングルピニオン型の第3の遊星歯車装置330を備えた遊星歯車式の変速機である。自動変速機300の出力軸340から出力される動力は、プロペラシャフト、デファレンシャルギヤおよびドライブシャフト等を介して駆動輪に伝達される。
自動変速機300の第1の遊星歯車装置310のサンギヤS1は、クラッチC3を介して入力軸350に選択的に連結される。また、サンギヤS1は、ワンウェイクラッチF2およびブレーキB3を介してハウジングに選択的に連結され、逆方向(入力軸350の回転と反対方向)の回転が阻止される。第1の遊星歯車装置310のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジングに選択的に連結されるとともに、そのブレーキB1と並列に設けられたワンウェイクラッチF1により、常に逆方向の回転が阻止される。第1の遊星歯車装置310のリングギヤR1は、第2の遊星歯車装置320のリングギヤR2と一体的に連結されており、ブレーキB2を介してハウジングに選択的に連結される。
第2の遊星歯車装置320のサンギヤS2は、第3の遊星歯車装置330のサンギヤS3と一体的に連結されており、クラッチC4を介して入力軸350に選択的に連結される。また、サンギヤS2は、ワンウェイクラッチF0およびクラッチC1を介して入力軸350に選択的に連結され、その入力軸350に対して相対的に逆方向へ回転することが阻止される。
第2の遊星歯車装置320のキャリアCA2は、第3の遊星歯車装置330のリングギヤR3と一体的に連結されており、クラッチC2を介して入力軸350に選択的に連結されるとともに、ブレーキB4を介してハウジングに選択的に連結される。また、キャリアCA2は、ブレーキB4と並列に設けられたワンウェイクラッチF3によって、常に逆方向の回転が阻止される。そして、第3の遊星歯車装置330のキャリアCA3は、出力軸340に一体的に連結されている。
上記の自動変速機300では、摩擦係合要素であるクラッチC1〜C4、ブレーキB1〜B4およびワンウェイクラッチF0〜F3などが、所定の状態に係合または解放されることによってギヤ段(変速段)が設定される。クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4の係合・解放は、図6に示す油圧制御回路400によって制御される。
油圧制御回路400には、リニアソレノイドバルブおよびオンオフソレノイドバルブなどが設けられており、それらソレノイドバルブの励磁・非励磁を制御して油圧回路を切り替えることによって自動変速機300のクラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4の係合・解放を制御することができる。油圧制御回路400のリニアソレノイドバルブおよびオンオフソレノイドバルブの励磁・非励磁は、ECU100からのソレノイド制御信号(指示油圧信号)によって制御される。
自動変速機300は、運転者がシフトレバーを操作することにより、たとえば、Pレンジ(パーキングレンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)およびDレンジ(前進走行レンジ)等に切り替えることができる。
<ECU>
図6はECUの構成を示すブロック図である。
図6を参照して、本実施の形態においては、ECU100の外部入力回路107には、水温センサ31、エアフローメータ32、吸気温センサ33、O2センサ34、スロットルポジションセンサ35、クランクポジションセンサ36、およびカムポジションセンサ37などに加えて、トルクコンバータ200の油温を検出する油温センサ500が接続されている。この油温センサ500は、図5に示すように、トルクコンバータ200の近傍に配置されている。
一方、ECU100の外部出力回路108には、インジェクタ6、イグナイタ4、スロットルモータ5aおよびインジケータランプ9などに加えて、上記のトルクコンバータ200および自動変速機300を制御する油圧制御回路400が接続されている。
本実施の形態では、ECU100は、上述したように、エンジン1の回転変動分布の分散を計算して、失火無し、悪路および共振または失火中をそれぞれ判定するように構成されている。この判定に用いられる判定マップがECU100内のRAM103に格納されている。
<判定マップ>
図7は判定マップを示す図である。図7(a)に示すのが正常燃焼の回転変動分布の分散パターンである。正常燃焼の分散パターンは、回転変動の分布が、「0」近傍に収束した収束幅の狭い尖った1つピークを有する1つの山をなす。図7(b)に示すのが悪路の回転変動分布の分散パターンである。悪路の分散パターンは、回転変動の分布が、「0」を頂点とするとともに収束幅の広いなだらかな1つのピークを有する1つの山をなす。図7(c)に示すのが失火中の共振または無失火状態での共振の回転変動分布の分散パターンである。これらの共振の分散パターンは、回転変動の分布が、「0」近傍に鞍部が形成されるとともにこの鞍部を挟んだ正側および負側にそれぞれ収束幅の広い2つのなだらかなピークを有する2つの山をなす。図7(d)に示すのが失火の回転変動分布の分散パターンである。失火の分散パターンは、回転変動の分布が、「0」近傍に収束した収束幅の狭い尖った中央のピークと、この中央のピークを挟んで正側および負側にそれぞれシフトした位置に収束幅が狭くて中央のピークよりも低い尖った左右のピークとから構成される、線対称の3つの山をなす。このように、正常燃焼、悪路、共振(失火または無失火)および失火の回転変動分布の分散パターンが異なることから、分散は、正常燃焼、悪路、共振(失火または無失火)および失火の順で大きくなる。
そこで、図7の判定マップでは、失火無しか否かを判定するために、悪路の分散パターンの基準線の値を判定値1として設定されており、悪路か共振中または失火中か否かを判定するために、共振(失火または無失火)の分散パターンの基準線の値を判定値2として設定している。判定値1と判定値2との大小関係は、判定値1<判定値2の関係を有する。これらの判定値1および2がRAM103に書き込み記憶されている。
<失火検出処理>
図8は失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。
図8を参照して、失火検出にあたっては、まず、クランクポジションセンサ36およびカムポジションセンサ37の出力などに基づいて、ECU100は、その内部のCPU101によってエンジン1の回転変動値の分散を計算する(ステップS20)。この計算で得られた分散は、RAM103に保存される。なお、分散の計算は、下記式に基づいて行なわれる。
分散=Σ(ΔNE×ΔNE) (但し、ΔNEはエンジン1の回転変動値)
回転変動値の分散の計算が終了すると、CPU101は、回転数カウンタを積算する(ステップS21)。
回転数カウンタの積算が終了すると、CPU101は、回転数カウンタが200revに達したか否かを判定する(ステップS22)。回転数カウンタが200rev未満であると判定した場合には、CPU101は、なんら処理を行なうことなく、処理をステップS20に戻す。これに対して、回転数カウンタが200revに達したと判定した場合には、CPU101は、処理をステップS23に移す。
ステップS23に移行すると、CPU101は、RAM103に格納されている回転変動分布の分散を読み出し、これが図7に示す判定値1より小さいかを判定する。分散が判定値1より小さい場合には、CPU101は、失火無しと判定し(ステップS29)、処理をステップS28に移す。これに対し、分散が判定値1以上である場合には、CPU101は、処理をステップS24に移す。
ステップS24に移行すると、CPU101は、上記分散が図7に示す判定値2より小さいか否かを判定する。分散が判定値2より小さい場合には、CPU101は、共振無しの悪路と判定し(ステップS30)、処理をステップS28に移す。これに対し、分散が判定値2以上である場合には、CPU101は、共振または失火中と判定し(ステップS25)、失火カウンタ105のカウンタ値をインクリメントする(ステップS26)。
そして、CPU101は、トルクコンバータ200を制御してロックアップクラッチ250を解放し、ロックアップを解除する。このロックアップ解除により、共振現象は解消される。その後、CPU101は、処理をステップS28に移す。
ステップS28に移行すると、CPU101は、回転変動値および回転数カウンタをともにクリアし、処理をステップS20に戻す。
<作用・効果>
以上の説明から明らかな通り、エンジン1の回転変動分布の分散を計算することによって、失火無し、悪路および共振または失火中をそれぞれ判定するようにしている。それゆえ、ある気筒が失火した場合に、その失火に基づいて共振を起こし、エンジン1の回転変動が増幅や変形を起こす場合があり、失火検出自体が困難となるが、失火に基づく共振について判定できるので、失火や悪路などが原因で駆動系の共振・振動が発生した場合でも、所期の失火検出精度を確保することができる。
[第3の実施の形態]
図9は本発明の第3の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。
たとえば、北米法規では、1気筒失火のみ気筒特定が必要とされている。そこで、本実施の形態では、失火気筒数を特定し、1気筒失火と判断された場合のみロックアップ解除して気筒特定を実施するように構成されている。
具体的には、図9を参照して、ロックアップ中において、共振・振動があり、かつ、悪路でないと判断した場合に限って、ECU100内のCPU101は、失火カウンタ105のカウンタ値をインクリメントし、1気筒失火か否かを判定する(ステップS40〜S44)。
2気筒失火時は1気筒失火時と比べてトルクの発生量が小さいため、一定運転条件下では、エンジン負荷、吸入空気量および吸気管圧力などを計測することで、容易に区別できる。
そこで、上記ステップS44の1気筒失火判定処理において、図10に示すマップのように、アイドル時(一定目標回転時)の吸入空気量、吸気管圧力またはエンジン負荷が判定値より小さい場合には1気筒失火と判定され、判定値より大きい場合には2気筒失火と判定される。
上記の原理によって1気筒失火と判定されると、油温センサ500からの検出出力に基づいて、CPU101は、トルクコンバータ200の油温が120℃より低いか否か判定する(ステップS45)。このステップS45において、トルクコンバータ200の油温が120℃より低い場合に限って、CPU101は、ロックアップを解除し(ステップS46)、失火気筒の特定を行なう(ステップS47)。その後、処理はリターンする。
換言すると、本実施の形態においては、悪路走行、共振無しの失火および正常燃焼の状態では、ロックアップを解除する必要がないため、ロックアップを解除しないようにしている。この判定は、上述した第1または第2の実施の形態の判定手法を用いて実現できる。
このように、本実施の形態では、ロックアップ中に、失火と判定された場合にはロックアップを解除せず、失火による共振現象であると判定された場合にはロックアップを解除するので、特に共振現象が起こりやすいロックアップを解除することで共振現象のさらなる助長を低減できる。
[第4の実施の形態]
図11は本発明の第4の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出動作の流れを示すフローチャートである。
図11を参照して、本実施の形態の特徴は、共振して失火気筒を特定できない場合は、1気筒失火判定を一時保留し、失火気筒が特定できるような共振状態になってから気筒特定を実施する点にあり、その他の構成は第3の実施の形態と同様である。
具体的には、ロックアップ中において、共振・振動があり、かつ、悪路でないと判断した場合に限って、ECU100内のCPU101は、失火カウンタ105のインクリメント処理を行ない、1気筒失火か否かを判定する(ステップS50〜S54)。このとき、1気筒失火と判定されると、CPU101は、トルクコンバータ200の油温(以下、単に「トルクコンバータ油温」という。)が120℃が低いか否か判定する(ステップS55)。トルクコンバータ油温が120℃より低い場合には、CPU101は、ロックアップを解除し(ステップS56)、失火気筒の特定(以下、単に「気筒特定」という。)を行なう(ステップS57)。これに対し、トルクコンバータ油温が120℃以上の場合には、CPU101は、共振が解消するのを待つ(ステップS58)。その後に、上記1気筒失火での共振が解消すると、CPU101は、処理をステップS58に移して気筒特定を行なう。
このように、本実施の形態では、ロックアップを解除しない、またはできない場合の共振時の気筒特定精度を向上させるために、失火によって生じる共振現象と判定された場合には、失火気筒の特定制御を禁止するようにしている。
[第5の実施の形態]
図12は本発明の第5の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出動作の流れを示すフローチャートである。
図12を参照して、本実施の形態の特徴は、ロックアップを解除したままではトルクコンバータ油温が上昇するので、失火判定後、トルクコンバータ油温が上昇した場合には、再ロックアップを実施する点にあり、その他の構成は第3の実施の形態と同様である。
具体的には、ロックアップ中において、共振・振動があり、かつ、悪路でないと判断した場合に限って、ECU100内のCPU101は、失火カウンタ105のインクリメント処理を行ない、1気筒失火か否かを判定する(ステップS60〜S64)。このとき、1気筒失火と判定されると、CPU101は、トルクコンバータ油温が120℃より低いか否か判定する(ステップS65)。トルクコンバータ油温が120℃より低いと、CPU101は、ロックアップを解除し(ステップS66)、トルクコンバータ油温が上昇するか否かを判定する(ステップS67)。
トルクコンバータ油温が上昇するか否かの判定手法としては、ロックアップ解除後、エンジントルクを計算し、一定以上のトルクで駆動している場合に油温が上昇すると判定する手法、空気量の積算が一定値を超えた場合に油温が上昇すると判定する手法、およびエンジン回転数とタービン回転数(エミション側回転数)との差が一定以上になった場合に油温が上昇すると判定する手法などを例示することができる。
上記のいずれかの手法により、トルクコンバータ油温が上昇すると判定された場合には、CPU101は、再びロックアップし(ステップS69)、気筒特定を行なうことなく、処理をリターンさせる。これに対し、トルクコンバータ油温が上昇しない場合は、CPU101は、気筒特定を行ない(ステップS68)、処理をリターンさせる。
このように、失火判定後、トルクコンバータ油温が上昇した場合に再ロックアップが実施されるので、ロックアップ解除状態でのトルクコンバータ油温の上昇を未然に防止することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
たとえば、上記第2の実施の形態においては、エンジンの回転変動分布を計算して失火、悪路および共振の各状態を判定する例について記載したが、上記回転変動分布の尖度または歪度を計算して失火、悪路および共振の各状態を判定するようにしてもよい。
ところで、ロックアップON時に連続して共振・振動が発生した場合、失火の有無を確認するため、ロックアップのON/OFFを短期間で繰り返すことになり、運転性が悪化するとともにトルクコンバータにも悪影響を与える。
そこで、ECU内に共振カウンタなどの振動を検出する振動検出手段を備え、ECUにより共振現象であると判定された場合には、その後の所定の期間の間に振動検出手段により検出された振動はすべて失火によるものと判定するようにするのが好ましい。
たとえば、図13に示すように、共振カウンタがインクリメントされて失火判定フラグがONされ、続いて共振カウンタのインクリメントに伴いロックアップがONされた後、連続して共振カウンタがインクリメントされた場合には、この共振カウンタに連続インクリメント期間(図13において楕円で囲んだ部分)をすべて失火とみなす手法が考えられる。すなわち、失火判定を一度実施した後の連続した共振・振動は、すべて失火とみなすのである。
また、図14に示すように、共振カウンタがインクリメントされ失火判定フラグがONされ、続いて共振カウンタのインクリメントに伴いロックアップがONされた後、失火判定フラグがOFFされてもロックアップONが継続している状態で、一度でも共振カウンタがインクリメントされれば、その期間(図14において楕円で囲んだ部分)は失火とみなす手法も考えられる。すなわち、失火判定を実施した後の振動・共振は、すべて失火とみなすのである。
上記のいずれの手法においても、無駄なロックアップ制御を防止し、運転性の悪化を防ぐことができる。
加えて、ロックアップON時に悪路を走行すると、振動・共振と判定するため、頻繁にロックアップをOFF(解除)してしまう。
かかる事態に対処するため、たとえば、図15に示すように、ECU内に備えられた悪路カウンタがインクリメントされて悪路判定フラグがONされ、続いて悪路カウンタのインクリメントに伴いロックアップがONされた後、連続して共振カウンタがインクリメントされた場合には、この共振カウンタに連続インクリメント期間(図15において楕円で囲んだ部分)をすべて悪路とみなすようにすればよい。すなわち、悪路判定を一度実施した後の連続した共振・振動は、すべて悪路とみなすのである。
また、図16に示すように、悪路カウンタがインクリメントされて悪路判定フラグがONされ、続いて悪路カウンタのインクリメントに伴いロックアップがONされた後、悪路判定フラグがOFFされてもロックアップONが継続している状態で、一度でも共振カウンタがインクリメントされれば、その期間(図16において楕円で囲んだ部分)は悪路とみなすようにしてもかまわない。すなわち、悪路判定を実施した後の振動・共振は、すべて悪路とみなすのである。
さらに、上記第1および第2の実施の形態においては、所定期間におけるエンジンの回転変動の収束状態(分布および分散状態を含む概念である。)を失火、悪路および共振の各状態を判定するパラメータとした例について記載した。しかし、本発明はそのような構成には限定されない。たとえば、目標回転数と実際の回転数の差や所定時間の回転数変化率など、エンジンの回転数に関するものをパラメータとしても、本発明の目的は十分に達成できる。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。
本発明の第1の実施の形態にかかる失火検出装置を適用するエンジンの概略構成を示す図である。 ECUの構成を示すブロック図である。 正常燃焼、共振中の失火、悪路および共振無しの失火の各判定用パターンを示す図である。 失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる失火検出装置が適用される車両の一例を示す概略図である。 ECUの構成を示すブロック図である。 判定マップを示す図である。 失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出処理動作の流れを示すフローチャートである。 失火気筒数を判定するためのマップを示す図である。 本発明の第4の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態にかかる失火検出装置の失火検出動作の流れを示すフローチャートである。 失火検出後のみなし失火判定処理内容の一例を示すタイミングチャートである。 失火検出後のみなし失火判定処理内容の他の例を示すタイミングチャートである。 悪路判定後のみなし悪路判定処理内容の一例を示すタイミングチャートである。 悪路判定後のみなし悪路判定処理内容の他の例を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 エンジン
36 クランクポジションセンサ
37 カムポジションセンサ
100 ECU
101 CPU
102 ROM
103 RAM
105 失火カウンタ
200 トルクコンバータ
250 ロックアップクラッチ
500 油温センサ

Claims (5)

  1. 所定期間における内燃機関の機関回転数に関するパラメータに基づいて、失火に起因する駆動系との共振現象か否かを判定するための判定手段を含むことを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置において、
    上記判定手段は、上記内燃機関の機関回転数に関するパラメータに基づいて、失火、悪路および正常燃焼をそれぞれ判定することを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の失火検出装置において、
    上記駆動系との間に備えられたロックアップ装置のロックアップ中に、上記判定手段により、失火と判定された場合にはロックアップを解除せず、失火による共振現象であると判定された場合にはロックアップを解除することを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、
    上記判定手段により失火によって生じる共振現象と判定された場合には、失火気筒の特定制御を禁止することを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置において、
    振動を検出する振動検出手段をさらに含み、
    上記判定手段は、共振現象であると判定された場合には、その後の所定の期間の間に上記振動検出手段により検出された振動はすべて失火によるものと判定することを特徴とする内燃機関の失火検出装置。
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