JP2010001333A - 時計バンド用潤滑組成物およびこれを用いた時計バンド - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンの抜き力を好ましい範囲に調整できる時計バンド用潤滑組成物を提供することまた、駒のピン挿入部から組成物の成分がしみ出して洋服を汚したり、美観を損ねたりすることがない時計バンド用潤滑組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の時計バンド用潤滑組成物は、炭化水素および/またはエーテルと、中性リン酸エステルおよび/または中性亜リン酸エステルと、パラフィンとを含み、前記中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルを合計で前記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含み、前記パラフィンを前記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、時計バンド用潤滑組成物に関する。より詳しくは、本発明は、ピンを駒のピン挿入部に挿入するときに用いる時計バンド用潤滑組成物に関する。
腕時計は、ヘッドと呼ばれる時刻を表示する部分とバンドとからなり、該バンドの材料としてはプラスチックの他、金属が用いられる。金属製のバンドの場合は、通常、駒と呼ばれる小さな金属製の部品を複数個連結して作られる(非特許文献1参照)。具体的には、金属製のピンを駒のピン挿入部に差し込んで駒が連結される。このとき、通常、時計の装着時に受ける程度の振動によりピンが抜けてバンドが壊れないように、いいかえるとピンの抜き力がある程度大きくなるように製造されている。ここで、抜き力とは、ピンを押して駒から抜くために必要な力を意味する。
また、バンドの長さは、時計の製造時には長めに作製されており、販売時に店頭で、使用する人の腕の太さにあわせて短く調整される。具体的には、上記ピンを抜いて不要な数だけ駒をはずし、再び該ピンを駒に差し込んでバンドを組み立てて、バンドの長さを短くする。
ここで、上述のようにピンの抜き力は大きいため、ピンを抜く際に、ピンをはずすための工具が滑って駒を傷つけたり、さらには、駒や工具を壊したりすることがある。駒が傷つくと商品として販売できなくなるという問題がある。
ザ・シチズンカタログ[online]、[平成20年5月29日検索]、インターネット<URL:http://citizen.jp/the-citizen/catalog/index.html>
これに対しては、ピンや駒のピン挿入部に、液状の潤滑剤を注すことが試みられている。
しかしながら、上記液状の潤滑剤を用いる場合は、時計の装着中に、残存する油分がピン挿入部からしみ出して衣服を汚す問題がある。
さらに、時計の修理時には修理とともにバンドの洗浄が行われることも多い。この洗浄により、油分が取られてバンドの摺動性が低下し、装着するとバンドがきしむという問題もある。
したがって、本発明の目的は、ピンの抜き力を好ましい範囲に調整できる時計バンド用潤滑組成物を提供することにある。詳細には、ピンを抜く際には駒等を傷つけず、時計の装着時にはピンが外れないような抜き力が得られる時計バンド用潤滑組成物を提供することにある。また、駒のピン挿入部とピンとの間から組成物の成分がしみ出して洋服を汚したり、美観を損ねたりすることがない時計バンド用潤滑組成物を提供することにある。さらに、時計の製造時およびメンテナンス時に用いるとバンドの潤滑性が長期間維持できる時計バンド用潤滑組成物を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究した結果、中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルと、パラフィンとを用いることによって、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明に係る時計バンド用潤滑組成物は、
炭化水素および/またはエーテルと、中性リン酸エステルおよび/または中性亜リン酸エステルと、パラフィンとを含み、上記中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルを合計で上記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含み、上記パラフィンを上記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含むことを特徴とする。
本発明に係る時計バンド用潤滑組成物は、さらに、エステル系、イソデシルコハク酸とエチレンオキサイドとの部分エステル(ASA)系および直鎖脂肪酸系の防錆剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の防錆剤を含むことが好ましい。
上記炭化水素およびエーテルの沸点は、180℃以下であることが好ましい。
上記炭化水素およびエーテルの沸点は、130℃以下であることが好ましい。
本発明に係る時計バンドの製造方法は、ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドの製造方法であって、上記時計バンド用潤滑組成物を上記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、上記ピンを上記ピン挿入部に挿入し、該ピンにより上記駒を固定することを特徴とする。
本発明に係る時計バンドは、上記時計バンドの製造方法により得られたことを特徴とする。
本発明に係る時計は、上記時計バンドを有することを特徴とする。
本発明に係る時計バンドのメンテナンス方法は、ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドのメンテナンス方法であって、上記時計バンド用潤滑組成物を上記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、上記ピンを上記ピン挿入部に挿入し、該ピンにより上記駒を固定することを特徴とする。
本発明の時計バンド用潤滑組成物によれば、ピンの抜き力を好ましい範囲に調整できる。詳細には、ピンを抜く際には駒等を傷つけず、時計の装着時にはピンが外れないような抜き力が得られる。また、本発明の時計バンド用潤滑組成物によれば、駒のピン挿入部とピンとの間から組成物の成分がしみ出して洋服を汚したり、美観を損ねたりすることがない。さらに、本発明の時計バンド用潤滑組成物を時計の製造時およびメンテナンス時に用いるとバンドの潤滑性が長期間維持できる。
以下、本発明について具体的に説明する。
<時計バンド用潤滑組成物>
本発明に係る時計バンド用潤滑組成物は、炭化水素および/またはエーテルと、中性リン酸エステルおよび/または中性亜リン酸エステルと、パラフィンとを含む。
本発明では、溶媒として炭化水素および/またはエーテルが用いられ、炭化水素がより好ましく用いられる。
本発明で用いられる溶媒は、常温(25℃)で液体であり、組成物を調整する際に後述する潤滑剤およびパラフィンを溶解させることができればよいが、炭化水素としては、具体的には、
ヘキサン、オクタン、ヘプタン、ノナン、デカン、ウンデカン、トリデカン等の直鎖状飽和炭化水素;
枝分かれのあるメチルブタン、イソペンタン、ネオペンタン、イソヘキサン、2.4−ジメチルヘキサン、2,3,6−トリメチルヘプタン等の分岐状飽和炭化水素;
上記直鎖状または分岐状飽和炭化水素の一部が不飽和結合で形成された不飽和炭化水素;
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、1,3−シクロヘキサンジエン等の環式炭化水素;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;
インデン、ナフタレン、フェナントレン等の縮合多環式炭化水素;
スピロ(4,4)ノナン等のスピロ炭化水素などが挙げられる。
エーテルとしては、上記炭化水素化合物の一部にエーテル結合を有する化合物が挙げられる。たとえば、ジエチルエーテル、メチルブチルエーテル、ジオキサン、オキソラン、1,3−ジオキソラン、ピラン、2−オクチルフラン、エチルビニルエーテル、イソプロピルメチルエーテルなどが挙げられる。
溶媒として、1種もしくは2種以上の炭化水素、または1種もしくは2種以上のエーテルを用いてもよく、また、少なくとも1種の炭化水素と少なくとも1種のエーテルとを組み合わせて用いてもよい。
上記のうちで、本発明の潤滑組成物を使用した時計バンドにおいて、炭化水素が残存して洋服を汚したり、美観を損ねたりしないよう、炭素数2〜9の炭化水素が好適に用いられ、ヘキサンが特に好適に用いられる。
また、本発明者らが種々の溶媒を用いて性能比較したところ、非極性の溶媒である炭化水素が好ましいことが判った。これは、極性を有する溶媒を用いると、該溶媒は、潤滑剤およびパラフィンとともに、溶媒も金属表面に吸着しようとするため、潤滑剤およびパラフィンが金属表面を効率よく覆えない場合があるためである。
本発明では、潤滑剤として中性リン酸エステルおよび/または中性亜リン酸エステルが用いられる。中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルを用いると、後述するように時計バンドにおいてピンの抜き力を好ましい範囲に調整できる。詳細には、ピンを抜く際には駒等を傷つけず、時計の装着時にはピンが外れないような抜き力が得られる。
中性リン酸エステルとしては、具体的には、トリクレジルフォスフェート、トリキシレニルフォスフェート、トリオクチルフォスフェート、トリメチロールプロパンフォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリス(ノニルフェニル)フォスフェート、トリエチルフォスフェート、トリス(トリデシル)フォスフェート、テトラフェニルジプロピレングリコールジフォスフェート、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラフォスフェート、テトラ(トリデシル)−4,4'−イソプロピリデンジフェ
ニルフォスフェート、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジフォスフェート、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスフェート、トリステアリルフォスフェート、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスフェート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート、水添ビスフェノールA・ペンタエリスリトールフォスフェートポリマーなどが挙げられる。
中性亜リン酸エステルとしては、具体的には、トリオレイルフォスファイト、トリオクチルフォスファイト、トリメチロールプロパンフォスファイト、トリフェニルフォスファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、トリエチルフォスファイト、トリス(トリデシル)フォスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジフォスファイト、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペンタエリスリトールテトラフォスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4'−イソプロピリデンジフェニルフォスファイト、ビス(ト
リデシル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリ
スリトールジフォスファイト、トリステアリルフォスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、水添ビスフェノールA・ペンタエリスリトールフォスファイトポリマーなどが挙げられる。
潤滑剤として、1種もしくは2種以上の中性リン酸エステル、または1種もしくは2種以上の中性亜リン酸エステルを用いてもよく、また、少なくとも1種の中性リン酸エステルと少なくとも1種の中性亜リン酸エステルとを組み合わせて用いてもよい。
上記のうちで、パラフィンと組み合わせたときに、ピンの抜き力をより好ましい範囲に調整できることから、トリクレジルフォスフェート、トリキシレニルフォスフェート、トリオクチルフォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリステアリルフォスフェート、トリオレイルフォスファイト、トリオクチルフォスファイト、トリメチロールプロパンフォスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジフォスファイト、トリステアリルフォスファイトが特に好適に用いられ、トリオレイルフォスファイトが最も好適に用いられる。
なお、潤滑剤としては、ジチオリン酸モリブテン、ジチオカルバミン酸モリブテン、硫化イソブチレン、ジ−t−ノニルポリサルファイド、ジベンジルサルファイド等の硫黄系の潤滑剤なども挙げられる。しかしながら、硫黄系、酸性リン酸エステル系、酸性亜リン酸エステル系の潤滑剤を使用すると錆が生じる場合がある。したがって、本発明では、耐摩耗性に優れるだけでなく防錆性にも優れる中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルを用いる。
本発明では、パラフィンが用いられる。時計の製造時やメンテナンス時に、パラフィンを含む本発明の潤滑組成物を用いると、汗などで時計バンドが濡れても、パラフィンの作用により、潤滑剤が長期間駒のピン挿入部とピンとの間に留まることができる。したがって、駒のピン挿入部とピンとの間から組成物の成分がしみ出して洋服を汚したり、美観を損ねたりすることがない。さらに、時計バンドにおいて、ピンの抜き力を好ましい範囲に長期間保持でき、また、潤滑性が長期間維持できる。また、パラフィン自体にも摺動性があるため、金属を磨耗させない能力に優れる中性リン酸エステルおよび亜リン酸エステルと組み合わせると、該効果がより安定して発現できる。
パラフィンは、パラフィンろうとも呼ばれ、具体的には、130°パラフィンなどが挙げられる。
パラフィンは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明に係る時計バンド用潤滑組成物は、さらに、エステル系、イソデシルコハク酸とエチレンオキサイドとの部分エステル(ASA)系および直鎖脂肪酸系の防錆剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を含んでいてもよい。防錆剤が含まれていると、時計バンドの潤滑性がより長期間保持できる。
エステル系の防錆剤としては、具体的には、ソルビンタンモノエステル、ペンタエリスリトールモノエステルなどが挙げられる。
防錆剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、防錆剤としては、スルフォネート系防錆剤、アミン塩系防錆剤なども挙げられる。しかしながら、駒やピンなど金属部品の長期安定性を考慮すると、エステル系、ASA系および直鎖脂肪酸系の防錆剤がより好適に用いられる。
本発明に係る時計バンド用潤滑組成物は、さらに、酸化防止剤などの添加剤を含んでいてもよい。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤および/またはアミン系酸化防止剤が好ましい。また、フェノール系酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノール、4,4'−メチレンビス(2,6−ジ
−t−ブチル)フェノールが好ましく、アミン系酸化防止剤としては、ジフェニルアミン誘導体が好ましい。
酸化防止剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の時計バンド用潤滑組成物において、中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステル(潤滑剤)は合計で、炭化水素およびエーテル(溶媒)の合計100質量部に対して、0.01〜1質量部の量で含まれる。なお、たとえば、時計バンド用潤滑組成物が、炭化水素および中性リン酸エステルを含むときは、中性リン酸エステルは、炭化水素100質量部に対して上記の量で含まれ、時計バンド用潤滑組成物が、エーテルおよび中性亜リン酸エステルを含むときは、中性亜リン酸エステルは、エーテル100質量部に対して上記の量で含まれる。潤滑剤が上記範囲で含まれていると、時計バンドにおいて抜き力が好適な範囲に調整できる。上記範囲を超えると、時計バンド用潤滑組成物を使用する際、溶媒を蒸発させた後にピン挿入部とピンとの間からしみ出すことがある。さらに、金属部品を腐食させたり、皮膚を刺激したりするおそれもある。
また、パラフィンは、炭化水素およびエーテル(溶媒)の合計100質量部に対して、0.01〜1質量部、好ましくは0.01〜0.2質量部の量で含まれる。なお、たとえば、時計バンド用潤滑組成物が、炭化水素およびパラフィンを含むときは、パラフィンは、炭化水素100質量部に対して上記の量で含まれる。パラフィンが上記範囲で含まれていると、時計の装着時に駒のピン挿入部とピンとの間からの組成物の成分(潤滑剤やパラフィン)のしみ出しが抑えられる。さらに、時計の製造時およびメンテナンス時に用いると、ピンの抜き力を好ましい範囲により長期間保持でき、また、バンドの潤滑性がより長期間維持できる。
また、本発明の時計バンド用潤滑組成物において、防錆剤は合計で、炭化水素およびエーテル(溶媒)の合計100質量部に対して0.01〜1.0質量部の量で含まれることが好ましい。さらに、上記の量で、かつ中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステル(潤滑剤)の合計よりも少ない量で含まれることがより好ましい。防錆剤は、潤滑剤と同様に、金属表面に化学吸着する。その結果として、金属表面への潤滑剤の付着量が減り、本発明の時計バンド用潤滑組成物によるピンの抜き力を好ましい範囲に調整し難くなる場合がある。このため、上記範囲で含まれていることが好ましい。
なお、添加剤は、本発明の目的を損なわない範囲で添加されていてもよく、たとえば、炭化水素およびエーテル(溶媒)の合計100質量部に対して0.01〜1.0質量部の量で含まれていてもよい。
本発明の時計バンド用潤滑組成物は、上述した成分を混合するのみで容易に得られる。この組成物中では潤滑剤、パラフィンなどの成分は溶媒に溶解している。また、上記時計バンド用潤滑組成物を実際に使用すると上述したような優れた効果を発揮できる。
<時計バンドの製造方法>
本発明の時計バンドの製造方法は、ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドの製造方法であって、上記時計バンド用潤滑組成物を上記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、該ピンを該ピン挿入部に挿入し、該ピンにより上記駒を固定する。なお、ピンは通常インコネルなどの金属で構成され、駒は通常ステンレスやチタンなどの
金属で構成されている。
具体的には、まず、上記時計バンド用潤滑組成物にピンを浸漬して、該ピン表面に該組成物を付着させる。ピン表面全体にむら無く処理をするため、揺動させながら、または超音波をかけながら浸漬することが好ましい。浸漬時間は通常10秒〜5分である。
次いで、上記組成物からピンを取り出し乾燥させ、溶媒を蒸発させる。常温(15〜25℃)乾燥、好ましくは常温風乾燥する。
時計バンド用潤滑組成物に蒸発しにくい溶媒を用いると、乾燥温度を高くしたり乾燥時間を長くしたりする必要がある。このため、溶媒は蒸発し易い化合物を用いた方が望ましい。常温乾燥に適した溶媒は、沸点が130℃以下の溶媒である。このような溶媒としては、上記溶媒の内、沸点が130℃以下の溶媒、たとえばノナン、ヘキサン、イソヘキサン、ヘプタン、イソヘプタン、ベンゼン等の炭化水素、ジエチルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピルメチルエーテル等のエーテルが挙げられる。
また、熱風乾燥を行ってもよい。安全性を考慮すると、熱風の温度は120〜150℃であることが望ましい。120〜150℃の熱風で30分以内に乾燥できる溶媒の沸点は、通常180℃以下である。このような溶媒としては、上記直鎖炭化水素の内、n−デカン(沸点174℃)が好適に用いられる。
なお、上記時計バンド用潤滑組成物をピン挿入部に注し、上述のように乾燥して、該ピン挿入部表面に該組成物を給油してもよい。
このようにして、上記組成物がピンに給油できる。すなわち、ピンおよび/またはピン挿入部表面に溶媒以外の成分(潤滑剤およびパラフィンなど)が付着する。
最後に、上記ピンにより上記駒を固定して、時計バンドが得られる。
また、本発明の時計バンドの製造方法においては、ピン挿入部に組成物を付着させてもよく、ピンおよびピン挿入部を付着させてもよい。さらに、上記製造方法においては、上記時計バンド用潤滑組成物を注さずにバンドまたは該バンドを有する時計を作製した後に、該組成物を摺動したい部分(ピン挿入部とピンとの間)に給油して、溶媒を蒸発させてもよい。
本発明の方法によれば、ピンおよび/またはピン挿入部表面に潤滑剤およびパラフィンが付着しているため、時計バンドを組み立て後に、好適な抜き力を発揮できる。また、潤滑剤およびパラフィンはピン挿入部とピンとの間に留まりしみ出さないため、洋服を汚したり、美観を損ねたりすることはない。さらに、好適な抜き力およびバンドの潤滑性が長期間保たれる。
なお、本発明に係る時計は、上記時計バンドとヘッドとを組み立てて得られる。
<時計バンドのメンテナンス方法>
本発明の時計バンドのメンテナンス方法は、ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドのメンテナンス方法であって、上記時計バンド用潤滑組成物を上記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、該ピンを該ピン挿入部に挿入し、該ピンにより上記駒を固定する。具体的には、時計の修理の際、ばらばらにされたピンおよび駒を洗浄等した後に、上述の時計バンドの製造方法と同様にして上記時計バンド用潤滑組成物を用いる。また、本発明の時計バンドのメンテナンス方法においては、ピン挿入部に組成物を付着させてもよく、ピンおよびピン挿入部を付着させてもよい。さらに、上記メンテナンス方法においては、時計の修理の際、ばらばらにされたピンおよび駒を洗浄等し、バンドを組み立てた後に、上述の時計バンドの製造方法と同様にして上記時計バンド用潤滑組成物を用いてもよい。以上のメンテナンス方法によると、本発明の時計バンドの製造方法にお
いて述べた効果と同様の効果が得られる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例]
<評価方法>
(1)潤滑試験
時計バンドについて、駒と駒との接合部を1000回曲げ伸ばしして、ピンが抜けないかを試験した。
ピンが抜けなかった場合を○とし、ピンが抜けた場合を×とし、評価結果を表1〜3に示す。なお、この評価結果が○である場合は、抜き力が弱すぎず、また、この抜き力が長期間維持できることを意味する。
(2)アジャスト試験
時計バンドについて、バンドの長さを調整するためのアジャストピンを細い棒で圧し抜いて行った。
ピンを抜く際に、バンドが傷つかなかった場合を○とし、バンドが傷ついた場合を×とし、評価結果を表1〜3に示す。なお、この評価結果が○である場合は、抜き力が強すぎないことを意味する。
(3)総合評価
潤滑試験およびアジャスト試験の評価が○であった場合は、総合評価を○とし、いずれかが×であった場合および両者が×であった場合は、総合評価を×とした。なお、この総合評価が○である場合は、抜き力が好ましい範囲にあることを意味する。
<ピン、ピン挿入部を有する駒および組み立て済みの時計>
インコネル製のピン、ステンレスおよびチタン製の駒、ならびに既に組み立て済みの時計(インコネル製のピン、ステンレスまたはチタン製の駒から時計バンドが構成されていた)を用いた。
<時計バンド用潤滑組成物の調製に用いた成分>
(1)溶媒
HC1:ヘキサン、HC2:ノナン、HC3:イソヘキサン、HC4:ヘプタン、HC5:イソヘプタ
ン、HC6:キシレン、HC7:n−デカン
ET1:ジエチルエーテル、ET2:エチルビニルエーテル、ET3イソプロピルメチルエーテル
(2)潤滑剤
(2−1)中性亜リン酸エステル
P1:トリオレイルフォスファイト、P2:トリオクチルフォスファイト、P3:トリメチロー
ルプロパンフォスファイト、P4:テトラフェニルジプロピレングリコールジフォスファイ
ト、P5:トリステアリルフォスファイト
(2−2)中性リン酸エステル
P11:トリクレジルフォスフェート、P12:トリキシレニルフォスフェート、P13:トリオクチルフォスフェート、P14:トリフェニルフォスフェート、P15:トリステアリルフォスフェート
(3)パラフィン
PA1:130°パラフィン
なお、上記略号は、表1〜3の略号に対応する。
[実施例1]
表1のとおりに成分を混合して時計バンド用潤滑組成物を得た。このとき、潤滑剤およびパラフィンは溶媒に溶解していた。
(1)小皿に入れたピンに上記組成物をたらし、常温で乾燥し、溶媒を蒸発させた。上記処理により、潤滑剤およびパラフィンを付着させたピンと駒とを用いて時計バンドを組み立てた。
評価結果を表1に示す。なお、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られず、潤滑性も良好であった。
(2)また、組み立て済みの時計について、駒のピン挿入部とピンとの間に上記組成物をたらし、常温で乾燥し、溶媒を蒸発させた。これにより、駒のピン挿入部とピンとの間に潤滑剤およびパラフィンを付着させた。
この場合についても、評価結果を表1に示す。なお、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られず、潤滑性も良好であった。
[実施例2〜23]
表1〜3のとおりに成分を混合して時計バンド用潤滑組成物を得た。このとき、潤滑剤およびパラフィンは溶媒に溶解していた。
(1)実施例2〜23においても、実施例1(1)と同様にして、ピンと駒とから時計バンドを製造した。
評価結果を表1〜3に示す。なお、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られず、潤滑性も良好であった。
(2)また、組み立て済みの時計についても、実施例1(2)と同様に、上記組成物により処理を行った。
この場合についても、評価結果を表1〜3に示す。なお、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られず、潤滑性も良好であった。
[比較例1〜4]
表1のとおりに成分を混合して時計バンド用潤滑組成物を得た。このとき、潤滑剤およびパラフィンは溶媒に溶解していた。
(1)比較例1〜4においても、実施例1(1)と同様にして、ピンと駒とから時計バンドを製造した。
評価結果を表1に示す。なお、比較例1〜2では、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られなかったが、潤滑性は劣っていた。比較例3〜4では、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑性は良好であったが、潤滑剤やパラフィンのしみ出しが見られた。
(2)また、組み立て済みの時計についても、実施例1(2)と同様に、上記組成物により処理を行った。
この場合についても、評価結果を表1に示す。なお、比較例1〜2では、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑剤やパラフィンのしみ出しは見られなかったが、潤滑性は劣っていた。比較例3〜4では、潤滑試験前後の時計バンドについて調べたところ、潤滑性は良好であったが、潤滑剤やパラフィンのしみ出しが見られた。
Figure 2010001333
Figure 2010001333
Figure 2010001333
表1〜3において、(1)はピンと駒とを用いた場合の結果を表し、(2)は組み立て済みの時計を用いた場合の結果を表す。

Claims (8)

  1. 炭化水素および/またはエーテルと、中性リン酸エステルおよび/または中性亜リン酸エステルと、パラフィンとを含み、前記中性リン酸エステルおよび中性亜リン酸エステルを合計で前記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含み、前記パラフィンを前記炭化水素およびエーテルの合計100質量部に対して0.01〜1質量部の量で含むことを特徴とする時計バンド用潤滑組成物。
  2. さらに、エステル系、イソデシルコハク酸とエチレンオキサイドとの部分エステル(ASA)系および直鎖脂肪酸系の防錆剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の防錆剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の時計バンド用潤滑組成物。
  3. 前記炭化水素およびエーテルの沸点が180℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の時計バンド用潤滑組成物。
  4. 前記炭化水素およびエーテルの沸点が130℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の時計バンド用潤滑組成物。
  5. ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドの製造方法であって、請求項1〜4のいずれかに記載の時計バンド用潤滑組成物を前記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、前記ピンを前記ピン挿入部に挿入し、該ピンにより前記駒を固定することを特徴とする時計バンドの製造方法。
  6. 請求項5に記載の時計バンドの製造方法により得られたことを特徴とする時計バンド。
  7. 請求項6に記載の時計バンドを有することを特徴とする時計。
  8. ピンおよびピン挿入部を有する駒からなる時計バンドのメンテナンス方法であって、請求項1〜4のいずれかに記載の時計バンド用潤滑組成物を前記ピンおよび/またはピン挿入部に給油し、次いで、前記ピンを前記ピン挿入部に挿入し、該ピンにより前記駒を固定することを特徴とする時計バンドのメンテナンス方法。
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