JP2010000980A - 車両用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブロー成形によって形成される車両用プロテクタを車両に固定させるときに、作業性を悪化させることなく固定部材の数が少なくて済むようにすることである。
【解決手段】 第1ストレート部3の両端部に、第1湾曲部4a,4bを介して第2ストレート部5a,5bを接続し、第2ストレート部5a,5bの先端部に第2湾曲部6a,6bを介してコルゲート部2a,2bを接続する。第1及び第2のストレート部3,5a,5b及び第1及び第2の湾曲部4a,4b,6a,6bによって形成される本体部1の肉厚を厚くして伸張・屈曲しにくくさせるとともに、コルゲート部2a,2bの肉厚を薄くして伸張・屈曲し易くさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブロー成形により筒状に形成され、車両に配策されるワイヤハーネス等の線材を内部に通してこれを保護する車両用プロテクタに関するものである。
車両(例えば、自動車)の電装品に使用される電線は、複数本が束ねられた電線束(ワイヤハーネス)となって車両に配策される。ここで、外部からの衝撃(例えば、飛び石や雨水)からワイヤハーネスを保護するため、このワイヤハーネスをプロテクタで覆う場合がある。車両に使用されるプロテクタとして、筒状でその外表面が波状(蛇腹状)に形成されたコルゲートチューブが使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
従来のコルゲートチューブは可撓性を有していて、軸方向に変形させたり、軸線と交差する方向に変形させたりすることが容易である。このため、ワイヤハーネスを曲げて配置させる場合、ワイヤハーネスを収容したコルゲートチューブを屈曲させて車両に取り付けている。このとき、コルゲートチューブがストレート状態に戻らないように、コルゲートチューブをクランプ等の固定部材で押さえ付けている。コルゲートチューブを屈曲させて固定するために、多数個のクランプを取り付けなければならず、作業工数が多くかかってしまうとともに、取付け後の見栄えも良くない。
また、特許文献2に開示される技術では、屈曲部分にワイヤハーネスを配索するときに、コルゲートチューブの端部を斜めにカットし、各カット部を突き合わせてコルゲートチューブどうしを連結している。この技術の場合、コルゲートチューブを斜めにカットしなければならず、大変な手間を要する。
特開2007−228776号公報 特開平9−163542号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、ブロー成形によって形成される車両用プロテクタを車両に固定させるときに、作業性を悪化させることなく、かつ固定部材の数が少なくて済むようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記した課題を解決するための本発明は、
ブロー成形により筒状に成形され、車両に配策されるワイヤハーネス等の線材を内部に通してこれを保護する車両用プロテクタであって、
湾曲部を有して軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形することが困難に形成され、その外周面が軸方向に切開されて内部に前記線材を挿入可能な本体部と、
前記本体部の軸方向の少なくとも一端部から延設され、その外周面に波形状部が軸方向に連続して設けられて軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形することが容易に形成され、その外周面が軸方向に切開されて内部に前記線材を挿入可能なコルゲート部と、
を備えることを特徴としている。
本発明に係る車両用プロテクタは、上記したように構成されていて、湾曲部を有して軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形困難な本体部と、軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形容易なコルゲート部が一体にブロー成形されている。このため、この車両用プロテクタを車両に取り付けるときに、湾曲部を有する状態の本体部がストレート状態に戻ってしまうことを考えることなく、そのまま本体部をクランプ等の固定部材によって固定するだけで済む。これにより、車両用プロテクタを取り付けるときの作業性を悪化させることなく、従来の車両用プロテクタの場合と比較して、固定部材の数を少なくできる。また、取付け後の見栄えも良好になる。
前記本体部における軸直角方向の断面には、ブロー成形時におけるブロー中心からの距離が短くなって当該部分の肉厚が厚くなるように形成される厚肉部と、同じくブロー中心からの距離が長くなって当該部分の肉厚が薄くなるように形成される薄肉部とが設けられているようにできる。
本発明に係る車両用プロテクタでは、本体部とコルゲート部とが一体にブロー成形される。そして、コルゲート部を軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形容易に成形するために、コルゲート部の肉厚を薄くする必要がある。すると、それに伴って本体部の肉厚も薄くなり、本体部が軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形容易に成形されてしまう。この不具合は、軸直角方向の断面における本体部とコルゲート部の大きさが同じ程度の場合、または本体部がコルゲート部よりも大きい場合に生じる。この場合、本体部の肉厚を全周に亘って一定にするのではなく、部分的に厚くなる部分(厚肉部)と薄くなる部分(薄肉部)とを形成する。これは、ブロー成形時におけるブロー中心からの距離を調整することによって可能である。これにより、本体部の肉厚が薄くなる場合であっても、該本体部を軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形困難に形成することができる。
そして、前記本体部の薄肉部を軸方向に切開すれば、本体部の切開作業が容易になる。
また、前記本体部の切開線と前記コルゲート部の切開線を連続して設けることにより、本体部を軸方向に切開する作業とコルゲート部を軸方向に切開する作業を同時に行うことができるため、作業工数を低減できる。
前記本体部と前記コルゲート部は、それらの軸方向に沿って設けられた稜線部をヒンジとし、前記切開線と前記稜線部との間の部分を外側に引き上げることにより、前記線材を挿入可能な開口が形成されるようにできる。
これにより、車両用プロテクタにワイヤハーネス等の線材を挿入させる開口が形成されるため、線材の挿入作業が簡単になる。また、開口を閉塞することも簡単にできるため、線材が挿入された後の車両用プロテクタの見栄えが良好になる。
そして、前記本体部の湾曲部は、該本体部における切開線の部分から前記稜線部まで周方向に沿って切開されていることが望ましい。
これにより、小さな力で開口を形成する作業ができる。
前記コルゲート部は前記本体部から軸心を同一にして延設され、前記本体部の外周面が、前記コルゲート部の最も内側の内周面に含まれるように形成されているようにできる。
これにより、コルゲート部は本体部よりも大きくなるため、コルゲート部の肉厚が本体部の肉厚よりも薄くなり、コルゲート部を軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形容易にしたまま、本体部を軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形困難とすることができる。
更に、前記本体部の厚肉部の外周面には、該本体部と車両とを直接的に又は別部材を介して間接的に連結するための連結部を設けることもできる。
この場合、クランプ等の固定部材を使用することなく、車両用プロテクタを直接的に車両に取り付けることかできる。
本発明の実施例について説明する。図1は第1実施例の車両用プロテクタ101の斜視図、図2は同じく正面断面図、図3は図2のX−X線断面図、図4の(a)はコルゲート部2aの拡大断面図、(b)は同じく左側面図である。
図1ないし図4に示されるように、本発明の第1実施例の車両用プロテクタ101(以下、単に「プロテクタ」と記載する。)は、ブロー成形により筒状に形成され(後述)、車両(例えば、自動車)に配策されるワイヤハーネスWH等の線材を内部に通してこれを保護するものである。第1実施例のプロテクタ101は、樹脂材(例えば、ポリプロピレン)より成り、正面視において台形状に屈曲された略角筒状の本体部1と、本体部1の両端部から延設される一対のコルゲート部2a,2bとを備えている。本体部1の厚みは厚く(例えば、1〜2mm)、軸方向に変形しにくくなっている。これに対して、コルゲート部2a,2bの厚みは薄く(例えば、0.2〜0.4mm)であり、軸方向に変形(伸張)させたり、軸線CLと交差する方向に変形(屈曲)させたりすることが容易になっている。第1実施例のプロテクタ101において、本体部1と一対のコルゲート部2a,2bは左右対称形状となっている。このため、以降、正面視における(即ち、図1の図面視における)左側部分の部材には添字「a」を付し、同じく右側部分の部材には添字「b」を付して区別するとともに、本明細書では左側部分についてのみ説明する。
最初に、本体部1について説明する。図1及び図2に示されるように、本体部1における直線筒状の第1ストレート部3の軸方向の端部には、第1湾曲部4aを介して第2ストレート部5aが斜めに接続されている。そして、第2ストレート部5aの先端部(第1湾曲部4aの側でない端部)は、第2湾曲部6aを介してコルゲート部2aと斜めに接続されている。第1湾曲部4aの湾曲方向と第2湾曲部6aの湾曲方向は逆になっていて(第1湾曲部4aは軸線CLに対して左回りの方向に湾曲されていて、第2湾曲部6aは同じく右回りの方向に湾曲されている。)、第1ストレート部3とコルゲート部2aとはほぼ平行に配置されている。
図3に示されるように、本体部1における軸直角方向の断面形状は、外幅L1の上辺部7と、長さH1(外側高さ)だけ離れて配置され、上辺部7よりも短い外幅L2の下辺部8とが、2本の斜辺部9によって連結された略台形状であり、各コーナー部は曲面形状となっている。そして、本体部1の幅方向及び高さ方向のほぼ中央部に軸線CLの軸心Pが配置されている。このため、本体部1において、軸心Pから上辺部7の両コーナー部11,12までの距離L3が最も長くなっている。
ここで、成形型13,14に流入したパリソン15が、成形型13,14内で膨出することにより、本体部1がブロー成形される(図5ないし図8を参照)。このパリソン15は、成形型13,14において、ブロー中心からの距離が短い程、成形される肉厚が厚くなり、ブロー中心からの距離が長い程、成形される肉厚が薄くなる。このため、本体部1において、上辺部7と下辺部8における幅方向の中央部近傍の肉厚が最も厚くなり(厚肉部)、上辺部8の両コーナー部11,12における肉厚が最も薄くなる(薄肉部)。
そして、図1に示されるように、本体部1の手前側のコーナー部11に形成された薄肉部が、軸方向に切開されて第1切開線16が形成されるとともに、第1及び第2の湾曲部4a,6aが、本体部1の第1切開線16の部分から奥側のコーナー部12に向かって周方向に切開されて、第2切開線17aと第3切開線18aが形成される。この結果、第1ストレート部3の上辺部7は、第1切開線16と第2切開線17a,17bとにより、上辺部7を除く第1ストレート部3の他の部分(下辺部8及び両斜辺部9)から分離される。そして、図3に示されるように、第1ストレート部3の上辺部7を、奥側のコーナー部12(稜線部)を回動支点として外側(軸心Pから遠ざかる方向。図3において、矢印19で示す。)に回動させると、第1ストレート部3にワイヤハーネスWHを挿入する空間部Qを形成することができる。同様にして第2ストレート部5a,5bにも、ワイヤハーネスWHを挿入するための空間部Qを形成することができる。なお、本体部1に、第1切開線16の他に周方向に沿って各第2切開線17a,17bを形成するのは、第1ストレート部3の上辺部7を、より小さな力で回動させることができるようにするためである。このため、小さな力で第1ストレート部3の上辺部7を回動できるのであれば、本体部1に第1切開線16を形成するだけでよい。
次に、コルゲート部2aについて説明する。図1及び図4に示されるように、第1実施例のプロテクタ101のコルゲート部2aは、幅方向の両端部が半円形状となった略長方形状であり、その外周面には、多数個の波形状部21が軸方向に連続して設けられている。図4の(b)に示されるように、軸直角方向の断面におけるコルゲート部2aの大きさは、本体部1の大きさよりも大きい。即ち、コルゲート部2aの波形状部21の内側高さH2は、本体部1の外側高さH1よりも少し長く、同じく内幅L3は、本体部1の上辺部7の外幅L1よりも少し長い。このため、本体部1におけるコルゲート部2aとの接続部分の全部が、コルゲート部2aの内周面に包含されて配置されている。コルゲート部2aの波形状部21の内周面は、曲面形状となっていて、挿入されたワイヤハーネスWHの損傷防止が図られている。
本体部1と同様に、コルゲート部2aにおいても、軸方向に切開線22が形成される。これにより、コルゲート部2aを引き上げて拡開させることにより、コルゲート部2aにワイヤハーネスWHを挿入させることができる。コルゲート部2aの切開線22を、本体部1の第1切開線16と連続して形成することにより、それらを同一の作業工程で形成することができる。
ここで、コルゲート部2aは、本体部1と一体にブロー成形される。換言すれば、本体部1を成形するパリソン15とコルゲート部2aを成形するパリソン15は同一のものであるため、コルゲート部2aの肉厚は、本体部1の肉厚よりも遥かに薄くなる。この結果、本体部1の伸張・屈曲を困難にしたまま、コルゲート部2aを伸張・屈曲容易とすることができる。
次に、図5ないし図8を参照しながら、第1実施例のプロテクタ101のブロー成形方法について説明する。第1実施例のプロテクタ101は、樹脂(例えば、ポリプロピレン)をブロー成形した袋状成形体110(図8参照)から筒状のプロテクタ予備体120を形成し、このプロテクタ予備体120の本体部1及びコルゲート部2a,2bを軸方向に切開することによって形成される。なお、プロテクタ予備体120は、本体部1及びコルゲート部2a,2bが切開されていることを除いて、プロテクタ101と同一形状である。
図5及び図6に示されるように、押出し機23によって円筒状の溶融樹脂(パリソン15)が押し出される。このパリソン15の左右方向から、一対の成形型13,14が接近し、パリソン15を挟み込んだ状態で型閉じされる。成形型13,14の対向面には、プロテクタ101の本体部1及びコルゲート部2a,2bの外形状に対応するキャビティ13a,14aが形成されている。そして、図7に示されるように、パリソン15の下方からその内部にエアが吹き込まれる。吹き込まれる状態のエアを、矢印24で示す。成形型13,14内のパリソン15が膨出し、成形型13,14の内壁面(キャビティ13a,14a)に押し付けられる。図8に示されるように、この状態で成形型13,14を冷却し、所定時間後に成形型13,14を型開きすると、細長い袋状成形体110が成形される。この袋状成形体110の軸方向の両端部(捨て袋部25)を切断して除去することにより、筒状のプロテクタ予備体120が形成される。そして、このプロテクタ予備体120における本体部1及びコルゲート部2a,2bのコーナー部11の近傍を軸方向に切開することにより、プロテクタ101が形成される。図8において、切断面26を破線で示す。
第1実施例のプロテクタ101の作用について説明する。図3に示されるように、本体部1の上辺部7が、奥側のコーナー部12を回動支点として外側に回動される。プロテクタ101は樹脂材より成り、可撓制を有しているため、本体部1の上辺部7を回動させることができる。すると、本体部1における上辺部7とそれ以外の部分に空間部Qが形成される。この空間部Qから、ワイヤハーネスWHが挿入される。ワイヤハーネスWHが挿入されたプロテクタ101の本体部1が戻され(即ち、逆方向に回動され)、図示しない結束バンド、粘着テープ等によって空間部Qが閉塞される。
図1に示されるように、プロテクタ101が車両の所定位置に配置される。このプロテクタ101は、クランプ27によって車両に固定される。プロテクタ101の本体部1は、外部からの衝撃に対応できるだけの厚みを有しているため、挿入されたワイヤハーネスWHが飛び石等から保護される。しかも、本体部1は、軸方向に変形(伸張)したり、軸線と交差する方向に変形(屈曲)したりすることが困難になっているため、クランプ27の数が少なくて済む。例えば、図1に示されるプロテクタ101を車両に固定する場合、クランプ27の数は2個で済む。しかし、従来のプロテクタ(例えば、コルゲートチューブ)の場合、全体に亘って伸張させたり、屈曲させたりすることが容易である。このため、従来のプロテクタにより、図1の形状を保持させるためには、本実施例のプロテクタ101の第1ストレート部3に相当する部分の両端部をもクランプしなければならない。この結果、多数個のクランプ27を必要とし、作業工数も多くなる。また、取付け後の見栄えも良くない。
これに対して、本発明に係るプロテクタ101の場合、クランプ27の数が少なくて済むため、作業性を悪化させることなく、作業工数が少なくなるとともに、取付け後の見栄えも良好になる。
本発明に係るプロテクタは、本体部1とコルゲート部2a,2bがブロー成形によって成形できるという条件を満たす限り、種々の形状が考えられる。例えば、図9に示される第2実施例のプロテクタ102のように、本体部1が略S字状になっていてもよい。
また、図10に示される第3実施例のプロテクタ103のように、本体部1が略L字状になっていてもよい。
第2及び第3実施例のプロテクタ102,103のように、本体部1とコルゲート部2a,2bの外径をほぼ同一にしてもよい。このとき、コルゲート部2a,2bを伸張・屈曲容易とするためにそれらの肉厚を薄くすると、それに伴って本体部1の肉厚も薄くなってしまい、本体部1も伸張・屈曲容易になってしまう。これを防止するため、図11に示されるように、本体部1の外周面に凹部28を設けることができる。すると、本体部1がブロー成形されるときに、凹部28の部分の長さ(内径R1)が、他の部分の長さ(内径R2)よりも短くなるため、凹部8の部分の肉厚t1が、他の部分の肉厚t2よりも厚くなる。これらにより、本体部1の剛性が高くなり、本体部1を伸張させたり、屈曲させたりすることを困難にすることができる。
更に、図12に示される第4実施例のプロテクタ104のように、本体部1が2箇所に設けられているもの、即ち、第1実施例のプロテクタ101を連結し、3箇所にコルゲート部2a〜2cが設けられたものであってもよい。
上記した各実施例のプロテクタ101〜104では、クランプ27を介して車両に連結する形態である。しかし、プロテクタに連結部を形成し、この連結部により、プロテクタを車両に直接的に連結させてもよい。図13に示される実施例のプロテクタ105は、第1実施例のプロテクタ101において、本体部1の第1ストレート部3に円錐台形状の連結部29を突出させたものである。この連結部29は、プロテクタ105がブロー成形されるときに、同時に成形される。そして、連結部28の頂部には、車両の突起部(図示せず)に係止される係止穴29が設けられている。車両の突起部を連結部29の係止穴31に係止させることにより、クランプ27を使用することなく、プロテクタ105を車両に固定することができる。
第1実施例の車両用プロテクタ101の斜視図である。 同じく正面断面図である。 図2のX−X線断面図である。 (a)はコルゲート部2aの拡大断面図、(b)は同じく左側面図である。 プロテクタ101の成形型13,14の断面図である。 成形型13,14にパリソン15を挟み込む状態の作用説明図である。 パリソン15にエアを吹き込んで膨出させる状態の作用説明図である。 成形型13,14を型開きして、プロテクタ101を排出する状態の作用説明図である。 第2実施例のプロテクタ102の斜視図である。 第3実施例のプロテクタ103の斜視図である。 プロテクタ102,103の本体部1の断面図である。 第4実施例のプロテクタ104の斜視図である。 第5実施例のプロテクタ105の斜視図である。
符号の説明
101〜105 プロテクタ
1 本体部
2a〜2c コルゲート部
4a,4b 第1湾曲部(湾曲部)
6a,6b 第2湾曲部(湾曲部)
11 コーナー部(薄肉部)
12 コーナー部(稜線部)
16 第1切開線(切開線)
16 第1切開線(切開線)
21 空間部(開口)
22 波形状部
27 クランプ(連結部)
29 連結部
L3 長さ(距離)
R1,R2 内径(長さ)
t1,t2 肉厚
WH ワイヤハーネス

Claims (8)

  1. ブロー成形により筒状に成形され、車両に配策されるワイヤハーネス等の線材を内部に通してこれを保護する車両用プロテクタであって、
    湾曲部を有して軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形することが困難に形成され、その外周面が軸方向に切開されて内部に前記線材を挿入可能な本体部と、
    前記本体部の軸方向の少なくとも一端部から延設され、その外周面に波形状部が軸方向に連続して設けられて軸方向及び/又は軸線と交差する方向に変形することが容易に形成され、その外周面が軸方向に切開されて内部に前記線材を挿入可能なコルゲート部と、
    を備えることを特徴とする車両用プロテクタ。
  2. 前記本体部における軸直角方向の断面には、ブロー成形時におけるブロー中心からの距離が短くなって当該部分の肉厚が厚くなるように形成される厚肉部と、同じくブロー中心からの距離が長くなって当該部分の肉厚が薄くなるように形成される薄肉部とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用プロテクタ。
  3. 前記本体部の薄肉部が軸方向に切開されることを特徴とする請求項2に記載の車両用プロテクタ。
  4. 前記本体部の切開線と前記コルゲート部の切開線が連続して設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用プロテクタ。
  5. 前記本体部と前記コルゲート部は、それらの軸方向に沿って設けられた稜線部をヒンジとし、前記切開線と前記稜線部との間の部分を外側に引き上げることにより、前記線材を挿入可能な開口が形成されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用プロテクタ。
  6. 前記本体部の湾曲部は、該本体部における切開線の部分から前記稜線部まで周方向に沿って切開されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用プロテクタ。
  7. 前記コルゲート部は前記本体部から軸心を同一にして延設され、前記本体部の外周面が、前記コルゲート部の最も内側の内周面に含まれるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車両用プロテクタ。
  8. 前記本体部の厚肉部の外周面には、該本体部と車両とを直接的に又は別部材を介して間接的に連結するための連結部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用プロテクタ。
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