JP2010000837A - 作業機の操向角検出構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前輪の操向角度を検出する操向角度センサ47と繰向部材41とを連係機構Bによって連係する。連係機構Bを、繰向部材41より後方に延出された連係ロッド48と、その連係ロッド48の作動を伝達する上下向き姿勢の回転連係軸49とで構成し、操向角度センサ47を前記回転連係軸49の上端部に連係させてある。
【選択図】図3
Description
請求項1に係る発明の特徴構成は、操向輪の操向角度を検出する操向角度センサと操向機構とを連係機構によって連係し、前記連係機構を、前記操向機構より横方向に延出された連係ロッドと、その連係ロッドの作動を伝達する上下向き姿勢の回転連係軸とで構成し、前記操向角度センサを前記連係機構の上端部より上方に位置させてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
従来のように、操向角度センサを操向機構のピットマンアームの軸等に直接連結するのではなく、操向角度センサの設置位置を見出すのに、まず、操向機構から連係ロッドを介して一旦操向機構から横方向(機体左右方向や機体前後方向)に偏位した位置を選定する。その選定した位置で上下方向へのスペースを見出し、その位置で上下向き姿勢の回転連係軸を立設して、その回転連係軸の上端位置に操向角度センサの設置位置を設定する。その回転連係軸に操向角度センサを連係し、操向角度センサを連係機構の上端部より上方に位置させるようにした。
このような配置構成によって、従来より高い位置に操向角度センサを設けることができた。
横方向に延出された連係ロッドと、その連係ロッドの作動を伝達する上下向き姿勢の回転連係軸とを装備した連係機構を介して操向角度センサを操向機構から離れた位置でかつ圃面上方に設けることができた。
これによって、操向角度センサの最低地上高を下げ過ぎないようにしつつ、泥かぶりの少ない位置に配置することができ、検出構造として信頼性の高いものを提供することができた。
請求項2に係る発明の特徴構成は、前記連係ロッドが、前記操向機構の後方に位置するミッションケースの下方を迂回する状態に配置されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
上下向き姿勢の回転連係軸に連係するに、ミッションケース下方が空きスペースとなっている点に着目して、連係ロッドを配置したものであり、連係機構の配置スペースを容易に見出すことができた。
請求項3に係る発明の特徴構成は、前記回転連係軸が前記ミッションケースの後方に立設されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
上下方向での空きスペースを見出すのに、ミッションケースの後方に見出すことによって、回転連係軸をエンジンから離間した位置に配置することができた。例えばミッションケースの前方にエンジンが配置されている場合、エンジンからの熱影響を抑制できる位置に操向角度センサを配置することができた。
請求項4に係る発明の特徴構成は、前記操向角度センサがメインフレームの近傍に配置されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
メインフレームが機体において十分圃面から離れた高い位置に配置されているので、操向角度センサをメインフレーム近傍まで配置することによって、操向角度センサを圃面から離れた位置に配置できて、操向角度センサが汚損され難い。しかも、メインフレームによって保護されることともなるので、他物との接触から保護されることとなる。
請求項5に係る発明の特徴構成は、前記連係ロッドが前記操向機構としてのピットマンアームに連係されている点にあり、その作用効果は次の通りである。
左右の操向車輪に操向角度センサを取り付ける場合に比べて単一のセンサで済ますことができ、センサ構造の簡素化が図れるとともに、ハンドル軸の回転操作量を操向角度センサで直接検出することが可能となる。
バランスウエイト52の上面にナット56Aを固定した板部材56を取付固定し、吊り下げ用ブラケット54の水平向き受け面下方から取付ボルト55を上向きに差し込むことによって、バランスウエイト52を取付け固定することができる。
このように、吊り下げ用ブラケット54の下方から取付ボルト54を装着できるので、バランスウエイト52の作業が容易に行えるようになった。
このような旋回形態を採るのは、図9(a)に示すように、エンジンボンネット51の先端部から植付位置までの前後長Wが、図9(b)に示すように、8条分の植付幅に相当する長さとなっているからである。
そこで、図7に示すように、エンジンボンネット51の下方でエンジンフレーム53に、LED形式の照明灯58を取り付けてある。この照明灯58で田面G2から耕盤G1に向けて深く刻設された指標であっても、照明灯58の灯火が田面G2内に深く浸透して、指標を視認し易くしてある。
図1及び図2に示すように、エンジン31の動力が伝動ベルト32を介して静油圧式無段変速装置33及びミッションケース34に伝達され、ミッションケース34の内部の副変速装置(図示せず)から前車軸ケース35を介して、右及び左の前輪1に伝達される。静油圧式無段変速装置33は中立位置から前進側及び後進側に無段階に変速自在に構成されており、操縦ハンドル20の左横側に備えられた変速レバー45により静油圧式無段変速装置33を操作する。
ここに、操縦ハンドル20、操縦ハンドル20で駆動される操向部材41、及び、操向部材41で駆動操作されるサイドクラッチ40を纏めて、操向機構Aと称する。
このように、連係ロッド48を後方に向けて延出することも、請求項1に記載される横方向の概念に含まれるとする。
以上、連係ロッド48と回転連係軸49とを連係機構Bと称する。また、操向角度センサ47としては、ポテンショメータやロータリーエンコーダ等を利用できる。
機体が畦際に達して前輪が操向操作されると、畦際での旋回が開始されたと判断されて、距離センサーにより機体の走行距離の検出(積算)が開始され、苗植付装置が自動又は手動により上昇駆動される。
エンジン31の下端部には、油圧ポンプ28が設けてあり、エンジン31によって油圧ポンプ28が駆動され、油圧ポンプ28からの圧油によってパワーステアリング装置24が作動している。
ただ、そのような場合であっても、ピットマンアーム25とアクセルレバー26とを連係ワイヤ27で連係してあるので、操縦ハンドル20を最大限切り操作した場合には、アクセルレバー26が操作されて、エンジン回転数の低下が抑制される。
(1)操向輪としては、前後輪のいずれであってもよい。
(2)連係ロッド48が連係される操向機構としては、ピットマンアーム25だけでなく、操向輪の一方のナックルアームに連係してもよい。
(3)本発明は、機体の後部にロータリ耕耘装置(作業装置に相当)を昇降駆動自在に連結可能に構成された農用トラクタや、機体の前部に刈取部(作業装置に相当)を昇降駆動自在に支持したコンバイン等の作業車にも適用できる。
25 ピットマンアーム
34 ミッションケース
36 メインフレーム
40 サイドクラッチ
47 操向角度センサ
48 連係ロッド
49 回転連係軸
A 操向機構
B 連係機構
Claims (5)
- 操向輪の操向角度を検出する操向角度センサと操向機構とを連係機構によって連係し、前記連係機構を、前記操向機構より横方向に延出された連係ロッドと、その連係ロッドの作動を伝達する上下向き姿勢の回転連係軸とで構成し、前記操向角度センサを前記連係機構の上端部より上方に位置させてある作業機の操向角検出構造。
- 前記連係ロッドが、前記操向機構の後方に位置するミッションケースの下方を迂回する状態に配置されている請求項1記載の作業機の操向角検出構造。
- 前記回転連係軸が前記ミッションケースの後方に立設されている請求項2記載の作業機の操向角検出構造。
- 前記操向角度センサがメインフレームの近傍に配置されている請求項1から3のうちのいずれか一つに記載の作業機の操向角検出構造。
- 前記連係ロッドが前記操向機構としてのピットマンアームに連係されている請求項1から4のうちのいずれか一つに記載の作業機の操向角検出構造。
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