JP2010000250A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1及び第2始動口への遊技球の入球を契機に、少なくとも大当たり乱数及び大当たり図柄乱数を含む遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段71と、大当たり乱数に基づいて、大当たりに当選したか否かの判定を行う大当たり判定手段72と、大当たり判定手段72により大当たりに当選したと判定したときに、大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄の判定を行う大当たり図柄判定手段73と、大当たり図柄判定手段73により判定された大当たり図柄に基づいて、大入賞装置の第1の扉又は第2の扉の何れかを選択する扉選択手段74と、を備えることで、大当たりの種類によって扉を使い分けるようにした。
【選択図】図12
Description
また、大入賞口の開放時間が、例えば0.4秒と極めて短く且つ大入賞口の開放回数が2回の2ラウンド(2R)大当り遊技状態終了後に、特典遊技として確変遊技と時短遊技の両方を付与した2R確変大当りや、2Rの大当り遊技状態終了後に特典遊技として時短遊技のみ付与した2R突時大当りがある。
なお、確変遊技とは、大当り遊技状態の当選確率が通常遊技状態より高い遊技状態(以下、高確率状態ということもある)である。また、時短遊技とは、電動チューリップなどの可動入賞装置の開放パターンを延長して始動条件の成立確率を高めた遊技状態である。
上記した2R確変大当りは、大入賞口の一回あたりの開放時間が極端に短く設定されているため、大当りによる出球は期待できないものの、大当り終了後には確率変動状態に移行している。このため、あたかも突然確率変動状態に当選したかのような感覚を遊技者に与えることができるため、「突確(突然確率変動)大当り」と呼ばれている。
以下、本明細書では、16R確変大当りを確変大当たり、16R時短大当りを通常大当たり、2R確変大当りを確変大当たりと表記する。
しかし、従来の大入賞口は単一の大入賞口に設けた単一の開閉板を開閉動作させるだけの単純な構成であったため、遊技者によって飽きられやすく、この点の改善が強く求められていた。
また、2つの大入賞口を遊技盤面上の異なった位置に離間配置すると共に、各大入賞口に設けた開閉板を個別に開閉するようにした大入賞装置も知られているが、開閉板の開放時間の長短と関係なく各開閉板を開放、閉止する各動作は同一速度で行われていたため、遊技内容の変化に乏しく、遊技者の興趣を著しく低下させる原因となっていた。即ち、通常の遊技状態から突然確率変動状態に移行する場合には、開閉板を出球を伴わずに短時間で開閉動作させる必要があるために開閉動作は迅速に行う必要がある。
一方、出球を伴う確変大当たりや通常大当たり状態にあっては、開閉板の開放動作、及び閉止動作は緩慢であっても差し支えないのにも拘わらず、突然確率変動状態に移行する場合と同様の迅速な開閉速度(例えば、0.4秒)で行われていた。このため、各開閉板の開閉動作が単調となり、変化に乏しい遊技内容となっていた。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、2つの大入賞口を個別に開閉する扉を設け、且つ各扉の開放動作速度、及び閉止動作速度を異ならせて遊技の進行に応じて使い分けることにより遊技内容に多様な変化をもたらすことを可能としたパチンコ遊技機を提供することを目的としている。
即ち、本発明の第1の形態は、第1の入賞口、前後方向へ回動することにより該第1の入賞口を開閉する第1の扉、該第1の扉を開閉する第1の開閉機構、及び該第1の開閉機構を駆動する第1の駆動源を有した第1の扉開閉ユニットと、第2の入賞口、前後方向へ回動することにより該第2の入賞口を開閉する第2の扉、該第2の扉を開閉する第2の開閉機構、及び該第2の開閉機構を駆動する第2の駆動源を有した第2の扉開閉ユニットと、を有する大入賞装置を備えたパチンコ遊技機であって、遊技球の入球を契機に特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる始動口と、前記始動口への前記遊技球の入球を契機に、少なくとも大当たり乱数及び大当たり図柄乱数を含む遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段と、前記大当たり乱数に基づいて、大当たりに当選したか否かの判定を行う大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段により大当たりに当選したと判定したときに、前記大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄の判定を行う大当たり図柄判定手段と、前記大当たり図柄判定手段により判定された大当たり図柄に基づいて、前記大入賞装置の前記第1の扉又は前記第2の扉の何れかを選択する扉選択手段と、を備えるパチンコ遊技機を特徴とする。
本発明の第3の形態は、前記第1の扉は直動により開閉し、前記第2の扉は自重によい開閉する請求項2に記載のパチンコ遊技機を特徴とする。
本発明の第4の形態は、特別図柄を変動表示可能な特別図柄変動表示手段と、大当たり当選時は、前記大当たり図柄判定手段により判定された大当たり図柄を前記特別図柄として前記特別図柄変動表示手段に表示する表示制御を行い、大当たり非当選時は、ハズレ図柄を前記特別図柄として前記特別図柄変動表示手段に表示する表示制御を行う特別図柄変動表示制御手段と、をさらに備える請求項1乃至3の何れか一項に記載のパチンコ遊技機を特徴とする。
本発明の第6の形態は、前記第2の扉は、下部に設けた回動軸を中心として前後方向へ回動する第2の扉本体と、該第2の扉本体の一側部から後方へ突出した側板から側方へ突出したピンと、を備え、前記第2の駆動源は、ソレノイド本体と、該ソレノイド本体から前後方向へ出没するプランジャと、を備えたソレノイドであり、前記第2の開閉機構は、前記ピンを非緊密状態で遊嵌する凹部を前部に備え、且つ上下方向へ回動自在に軸支される軸部を後部に有した回動部材を備え、前記プランジャの出没動作によって前記回動部材を前記軸部を中心として回動させることにより前記凹部内に嵌合された前記ピンを介して前記第2の扉本体を開閉させる構成を備え、前記ソレノイド本体のオフ時には、前記プランジャが突出方向へ弾性付勢されて前記回動部材の前部を下降させることにより、前記凹部の上部内壁により前記ピンを押し下げて前記扉本体を閉止位置に保持し、前記ソレノイド本体のオン時には、前記プランジャが後方へ退避して前記回動部材の前部を上昇させることにより前記凹部の下部内壁により前記ピンが初期的に上向きに押圧された後は自重により前記第2の扉本体は開放位置に移動する請求項1乃至5の何れか一項に記載のパチンコ遊技機を特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る大入賞装置を備えたパチンコ遊技機の全体正面図である。
図1に示す本実施形態のパチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して裏側から遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤3の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤3の下部には遊技球を貯留する受け皿部4と、受け皿部4内の遊技球を発射する発射レバー5等が設けられている。また、受け皿部4の上部には、後述する遊技演出用のチャンスボタンや十字キーなどの操作部18や、遊技球の購入ボタンや購入取り消しボタンなどが設けられている。
遊技盤3の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤3における遊技領域3aの周囲には、発射レバー5を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域3aの上部に案内したり、アウト口15に案内したりする外レールR1、及び内レールR2が設けられている。
遊技盤3のほぼ中央部には、中央が開口したセンター部材7が配置される。センター部材7の内部には、画像表示器9が配置されている。画像表示器9は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルによって構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた画像が表示される。また、いわゆるリーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
センター部材7の下方には、可変入賞装置11が設けられている。また、センター部材7の左側には、遊技盤の右下部に配置された普通図柄表示器8に表示される普通図柄を作動させるためのゲート12が設けられている。さらに可変入賞装置11の下方には、特別遊技状態の一つである大当り状態のときに開放状態になる開閉扉を有する大入賞口13が設けられている。
可変入賞装置11は、上始動ポケット(上始動口)14と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)17とを備えて構成される。上始動口14及び電チュー17の内部には、後述する特別図柄表示器(特別図柄変動表示手段)10の特別図柄を変動表示する権利を発生させる始動口スイッチ(SW)が設けられている。
また、画像表示器9の左側には、後述する普通図柄表示器8を作動させるためのゲート12が設けられている。ゲート12は、その内部にゲートスイッチ(SW)が設けられており、遊技球が通過したときに、所定時間作動して停止するようになっている。そして所定態様で停止したときに電チュー17が所定時間、開成動作するように構成されている。
遊技盤3には普通入賞口16やアウト口15等が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
特別図柄表示器10の特別図柄が変動中に上始動口14または電チュー17に遊技球の入球が入球した場合は、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)をそれぞれ4個、最大8個留保可能に構成される。この保留球の留保数は、特別図柄保留ランプ10aの点灯又は点滅により表示するようにしている。
但し、本実施形態では、第1始動口である上始動口14の保留球と、第2始動口である電チュー17の保留球とが同時に記憶されている状態では、電チュー17に係る保留球を優先的に処理する。電チュー17に係る保留球を優先的に処理するのは、電チュー17は通常遊技状態においては上始動口14より入球し難く、逆に遊技者に有利な時短遊技状態においては、上始動口14より入球し易くなっている。従って、電チュー17の保留球を優先的に処理すれば、遊技者に有利な遊技状態のときに効率よく遊技を進行することができるからである。なお、本実施形態では、始動口として、第1始動口と第2始動口を設ける場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、始動口は第1始動口または第2始動口のいずれか一つでもよい。
またゲート12の普通図柄が変動中に遊技球がゲート12を通過した場合も、ゲート12の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利が最大4個留保される。この権利は普通図柄保留ランプ8aの点灯により表示される。
図2、図3、図4、及び図5は、大入賞装置20の構成を示す正面図、斜視図、天板を除去した内部構成を示す斜視図、及び分解斜視図である。
大入賞装置20は、遊技盤面に設けた大入賞装置装着孔内に嵌合される略直方体状の装置本体21と、装置本体21の前部に固定された化粧板22と、を備えている。装置本体21を大入賞装置装着孔内に前方から嵌合して化粧板22を遊技盤面にネジ止めすることにより大入賞装置20は組み付けられる。
装置本体21の前面には、横並びに隣接配置された第1の入賞口25及び第2の入賞口40と、第1及び第2の入賞口25、40を夫々独立別個に開閉するために下端部を軸支された第1の扉26、及び第2の扉41が配置されている。
装置本体21の前面に配置された第1及び第2の扉26、41は、化粧板22の前面に設けた長方形状の開口22aから露出している。
第1の入賞口25と、前後方向へ回動することにより第1の入賞口25を開閉する第1の扉26と、第1の扉26を開閉する第1の開閉機構27と、第1の開閉機構27を駆動する第1の駆動源28は、第1の扉開閉ユニット29を構成している。
第1の入賞口25の側方に隣接配置された第2の入賞口40と、前後方向へ回動することにより第2の入賞口40を開閉する第2の扉41と、第2の扉41を開閉する第2の開閉機構42と、第2の開閉機構42を駆動する第2の駆動源43は、第2の扉開閉ユニット44を構成している。
第1の扉開閉ユニット29は、第1の扉26を第1の開閉機構27の動作とタイムラグなく開閉駆動(直動)させる構成を備えており、第2の扉開閉ユニット44は、第2の扉41を第2の開閉機構42の動作との間に所定のタイムラグを有して開閉駆動させる構成を備えている。
このため、例えば出球のない2R確変大当たり(突確大当たり)の大当たり遊技状態発生時には第1の扉26を素早い動作により短い開放時間だけ開放させてから素早く閉止する一方で、出球のある7R、或いは15Rの大当たり遊技状態発生時には第2の扉41を緩慢な動作で開放させて長い時間開放し続け、閉止時にも緩慢な動作により閉止させることができる。従って、隣接配置した2つの扉26、41の開閉動作パターンを異ならせて対照的な印象を与え、遊技進行上の重要な変化をもたらすことができる。
まず、第1の扉開閉ユニット29を構成する第1の扉26は、下部に設けた回動軸26bを中心として前後方向へ回動する第1の扉本体26aと、第1の扉本体26aの一側部から後方へ突出した側板26cから側方へ突出したピン26dと、を備えている。回動軸26bはベース部材50に設けた軸支部により軸支されている。第1の駆動源28は、ソレノイド本体28bと、ソレノイド本体28bから前後方向へ出没するプランジャ28cと、プランジャに一体化されたスライダ28c`と、プランジャ28cを突出方向へ付勢するコイルバネ28dを備えたソレノイド28aである。ソレノイド28aは、図示しない制御手段からの制御信号によってオン、オフ制御され、オン時にはコイルバネ28dに抗してプランジャ28cを後方へ引っ込ませる。
図8及び図9は第2の扉開閉ユニット44の閉止状態及び開放状態を夫々示す斜視図であり、第2の扉41は下部に設けた回動軸41bを中心として前後方向へ回動する第2の扉本体41aと、第2の扉本体41aの一側部から後方へ突出した側板41cから側方へ突出したピン41dと、を備えている。回動軸41bはベース部材50に設けた軸支部によって軸支されている。第2の駆動源43は、ソレノイド本体43bと、ソレノイド本体43bから前後方向へ出没するプランジャ43cと、プランジャ43cを突出方向へ付勢するコイルバネ43dを備えたソレノイド43aである。ソレノイド43aは、図示しない制御手段からの制御信号によってオン、オフ制御され、オン時にはコイルバネ43dに抗してプランジャ43cを後方へ引っ込ませる。
凹部42bの開口径はピン41dの直径よりも大幅に大きく構成されているために、回動部材42aが回動した時の駆動力は、凹部42b内のピン41dに対して直ちには伝達されず、回動部材の回動動作とピンの動作との間にはタイムラグがある。
ソレノイド本体がオンすることにより、第2の扉は図8の閉止状態から図9の開放状態に移行するが、プランジャ43cが後方へ退避して回動部材42aの前部を上昇させたとしてもピン41dに対して扉開放方向への駆動力は直ちには伝達されない。即ち、凹部の上部内壁42b−1と下部内壁42b−2との間には所要幅のギャップがあるため、ピン41dがこのギャップ内を相対的に通過するのに要する時間だけピン41dに対して駆動力は伝達されず、第2の扉本体41aは凹部42bの下部内壁42b−2がピン41dと接してこれを上方に押圧するまでは閉止状態を維持している。その後、凹部の下部内壁42b−2によってピン41dが初期的に上向きに押圧された後は自重により第2の扉本体41aは開放位置に移動する。即ち、凹部の下部内壁は第2の扉本体41aが図9に示した完全な開放状態に移行するまで継続してピンを押し続けるのではなく、ピン41dを初期的に押圧して第2の扉本体が開放する契機を与えるに過ぎない。第2の扉本体41aは、凹部の下部内壁42b−2によってピン41dを押圧されてバランスを崩された時点以降に自重により完全な開放位置まで達する。なお、本例では、第2の扉本体41の完全な開放位置は、図9に示したようにピン41dが凹部の上部内壁42b−1に当接することにより維持されている。
従って、回動部材42aの上方への回動動作は直ちにピン41dに伝達される訳ではなく、ピン41dが相対的に凹部42bのギャップ内を通過するのに要する時間だけのタイムラグを経て伝達開始され、ピンが上方に押圧された直後に第2の扉は自重により開放する。
このように本実施の形態によれば、例えば扉の開放時間が短い大当たり遊技状態(確変大当たり)発生時には第1の扉26を素早い動作により短い開放時間だけ開放させてから素早く閉止する一方で、扉の開放時間が長い大当たり遊技状態発生時には第2の扉41を緩慢な動作で開放させて長い時間開放し続け、閉止時にも緩慢な動作により閉止させることができる。つまり、本実施形態の大入賞装置20では、出球を伴わない突確大当たりでは第1の扉26を直動により駆動し、出球を伴う確変大当たりや、通常大当たりでは第2の扉41を自重により駆動するようにしている。従って、隣接配置した2つの扉26、41の開閉動作パターンを異ならせて対照的な印象を与え、遊技進行上の重要な変化をもたらすことができる。
なお、本例では、第1の扉26と第2の扉41の各内側の回動軸は一本の共通の回動軸26bを使用しているが、一方の扉の開閉動作に他方の扉が連れられて開閉動作することを防止するために、別個の軸部材としてもよい。即ち、図10では第1の扉26は専用の内側回動軸26bにより軸支する一方で、第2の扉41は専用の内側回動軸41eにより軸支している。このため、一方の扉の開閉動作に他方の扉が連れられて動作することが無くなり、各扉の動作を独立別個のものとすることができる。
また、本実施形態では、第1の扉26の側方に第2の扉41が隣接配置されているが、第1の扉26と第2の扉41は別々の位置にあってもよい。
図11は本実施形態のパチンコ遊技機全体の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図11に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、メインCPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口14に設けられた第1始動口SW14a、電チュー17に設けられた第2始動口SW17a、電チュー17を開閉動作させるための電チューソレノイド17b、ゲート12に設けられたゲートSW12a、大入賞口13に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13aが接続されている。また、上記した大入賞口13を含む大入賞装置20の第1の扉26を開閉動作させるための第1の扉ソレノイド28a、大入賞装置20の第2の扉41を開閉動作させるための第2の扉ソレノイド43a、普通入賞口SW16a、特別図柄保留ランプ10a、普通図柄保留ランプ8a、特別図柄表示器10、普通図柄表示器8等が接続されている。また、メイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御部121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には画像表示器9及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、盤ランプ145や枠ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の駆動制御を行う。
メイン制御基板111のROM113は、遊技データ抽選手段71、大当たり判定手段72、大当たり図柄判定手段73、扉選択手段74、及び、特別図柄変動表示制御手段75等を備えている。
遊技データ抽選手段71は、上始動口14または電チュー17への遊技球の入球を契機に、つまり第1始動口SW14a又は第2始動口SW17aの遊技球の通過を契機に、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、及びリーチ乱数等の遊技データを抽選により取得する。
大当たり判定手段72は、遊技データ抽選手段71により取得した遊技データに含まれる大当たり乱数に基づいて、大当たりに当選したか否かの判定を行う。
大当たり図柄判定手段73は、大当たり判定手段72により大当たりに当選したと判定したときに、遊技データ抽選手段71により取得した遊技データに含まれる大当たり図柄乱数に基づいて、大当たり図柄の判定を行う。
扉選択手段74は、大当たり図柄判定手段72により判定された大当たり図柄に基づいて、大入賞口13を構成する大入賞装置20の第1の扉26又は第2の扉41の何れかを選択する。例えば、扉選択手段74は、大当たり図柄が出球を伴う大当たり図柄のときは、第2の扉41を選択し、大当たり図柄が出球を伴わない大当たり図柄のときは、第1の扉26を選択する。
なお、大当たり図柄判定手段において、大当たり図柄の判定を行う際は、上始動口14への遊技球の入球を契機に取得された大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄判定を行う場合と、電チュー17への遊技球の入球を契機に取得した大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄判定を行う場合では、突確大当たりに当選する割合を変えることが好ましい。これは突確大当りは、出球が殆ど期待できない大当りであるため、確変遊技状態のときに当選したとしても、遊技者にはメリットがないため、反って遊技者に不快感を与えるおそれがある。このため、本実施の形態では、確変遊技状態のときに入賞しやすい電チュー17の入球を契機に取得した大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄判定を行う際は、突確大当たりに当選しないようにするか、或いは上始動口14の入球を契機に取得した大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄判定を行う場合より当選する割合を極めて低く設定するようにしている。このように構成すると、確変遊技状態のときに遊技者にとってメリットのない突確大当たり殆ど当選することがないので、大当たりに当選したにも関わらず遊技者が不快感を与えるといったことがない。
突確大当たりに当選する割合の変更は、大当たり図柄判定時に使用するテーブルを変更するだけで容易に実現することができる。
このように、本実施の形態のパチンコ遊技機では、例えば扉の開放時間が短く出球が無い確変大当たり時は、第1の扉26を素早い動作により短い開放時間だけ開放させてから素早く閉止する一方で、扉の開放時間が長く出球がある通常大当たり、或いは確変大当たり時は、第2の扉41を緩慢な動作で開放させて長い時間開放し続け、閉止時にも緩慢な動作により閉止させることができる。従って、隣接配置した2つの扉26、41の開閉動作パターンを異ならせて対照的な印象を与え、遊技進行上の重要な変化をもたらすことができる。
なお、本実施形態では、出球の無い2R大当たりの一例として、突確大当たりを例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、突時大当たり、或いはハズレの一種である小当たりなどにおいて、第1の扉26を開放するようにしてもよい。
しかしながら、潜伏確変機能と共に小当たり機能を設けた場合は、潜伏確変大当たり時に加えて小当たり時においても大入賞口の2R開閉動作が行われるため、モード移行を頻繁に行った場合は、これらの2R開閉動作時における大入賞口への入賞を無視することができなくなる。この結果、これまではカウントしていなかった2R開閉動作時の大入賞口への遊技球の入賞によって、出球率(打込球数に対する払出球数の割合)が予め想定していた出球率と異なってしまうおそれがあった。
そこで、この種の潜伏確変機能と小当たり機能を備えた遊技機を本実施形態のパチンコ遊技機により構成すれば、2R開閉動作時に大入賞口に遊技球が殆ど入賞しないようにできるので、モード移行を頻繁に行った場合でも、出球率を当初の想定範囲内に収めることができるという利点がある。
[タイマ割込処理]
図14はメインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、割込処理として、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)を行った後、繰り返し初期値乱数の更新を行う(S10)を行う。
[第1始動口SW処理]
図15はメインCPUが実行する第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、第1始動口SW14aがONであるか否かの判定を行い(S21)、第1始動口SW14aがONであると判定した場合は(S21:YES)、第1始動口SW14aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1<4であるか否かの判定を行う(S22)。カウント値U1が「4」より小さい場合は(S22:YES)、カウント値U1に「1」を加算する(S23)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S24)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S25)、メイン処理に戻る。なお、ステップS22において、カウント値U1が「4」であると判定した場合は(S22:NO)、ステップS25に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS21において、第1始動口SW14aがONでないと判定した場合は(S21:NO)、そのままメイン処理に戻る。
図16はメインCPUが実行する第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、第2始動口SW17aがONであるか否かの判定を行い(S31)、第2始動口SW17aがONであると判定した場合は(S31:YES)、第2始動口SW17aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、U2<4であるか否かの判定を行う(S32)。カウント値U2が「4」より小さい場合は(S32:YES)、カウント値U2に「1」を加算する(S33)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S34)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S35)、メイン処理に戻る。なお、ステップS32において、カウント値U2が「4」であると判定した場合は(S32:NO)、ステップS35に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS31において、第2始動口SW17aがONでないと判定した場合は(S31:NO)、そのままメイン処理に戻る。
図17はメインCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、ゲート12のゲートSW12aがONであるか否かの判定を行い(S41)、ゲートSW12aがONであると判定した場合は(S41:YES)、ゲートSW12aの検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Gが、G<4であるか否かの判定を行う(S42)。カウント値Gが「4」より小さい場合は(S42:YES)、カウント値Gに「1」を加算し(S43)、当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S44)、メイン処理に戻る。なお、ゲートSW12aがONでない場合(S41:NO)、またはカウント値G<4の場合も(S42:NO)、メイン処理に戻る。
図18はメインCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、大当たり中であるか否かの判定を行い(S51)、大当たり中でないと判定した場合は(S51:NO)、特別図柄表示器10の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S52)。特別図柄が変動中であると判定した場合は(S52:YES)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S53)、変動時間が終了したと判定した場合は(S53:YES)、特別図柄表示器10に対して変動停止コマンドをセットして(S54)、変動を停止させる(S55)。この後、変動時間をリセットし(S56)、後述する停止中処理(S57)を実行してメイン処理に戻る。
なお、ステップS51において、大当たり中であると判定した場合(S51:YES)、或いはステップS53において、変動時間が終了していないと判定した場合も(S53:NO)、メイン処理に戻る。
また、ステップS58において、カウント値U2が≧1でないと判定した場合は(S58:NO)、次に第1始動口SW14aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1≧1であるか否かの判定を行い(S61)、カウント値U1が≧1であると判定した場合は(S61:YES)、カウント値U1を「1」減算して(S62)、大当たり判定処理を実行する(S60)。
ステップS60において、大当たり判定処理を実行後は、変動パターン選択処理を実行し(S63)、対応する特別図柄表示器に変動開始コマンドをセットする(S64)。この後、特図表示器の変動を開始させ(S65)、変動時間の計測を開始して(S66)、メイン処理に戻る。なお、ステップS61において、カウント値U1が≧1でないと判定した場合は(S61:NO)、そのままメイン処理に戻る。
図19はメインCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、先ず大当たり乱数の判定を行う(S70)。そして続くステップS71において、大当たりであると判定した場合は(S71:YES)、次に大当たり図柄乱数の判定を行う(S72)。続くステップS73において、大当たり図柄乱数が確変図柄であるか否かの判定を行い、確変図柄であると判定した場合は(S73:YES)、続くステップS74において、大当たり図柄乱数が突確図柄であるか否かの判定を行う。ステップS74において、大当たり図柄乱数が突確図柄であると判定した場合は(S74:YES)、特別図柄として突確図柄をセットし(S77)、突確図柄でない場合は(S74:NO)、特別図柄として確変図柄をセットして(S76)、処理を終了する。
また、ステップS73において、大当たり図柄が確変図柄でないと判定した場合は(S73:NO)、特別図柄として通常図柄をセットして(S77)、処理を終了する。
またステップS71において、大当たり乱数により大当たりでないと判定した場合は(S71:NO)、次に小当たりであるか否かの判定を行い(S78)、小当たりであると判定した場合は(S78:YES)、特別図柄として小当たり図柄をセットし(S79)、小当たりでないと判定した場合は(S78:NO)特別図柄としてハズレ図柄をセットして(S80)、処理を終了する。
図20はメインCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、大当たり乱数から大当たりであるか否かの判定を行い(S81)、大当たりであると判定した場合は(S81:YES)、大当たり用テーブルをセットし(S82)、その後、変動パターン乱数を取得して格納する(S83)。
次に、取得した変動パターン乱数の判定を行い(S84)、大当たり用テーブルを用いて変動パターン乱数に応じた変動パターンをセットして(S85)、処理を終了する。
一方、ステップS81において、大当たりでないと判定した場合は(S81:NO)、次に、リーチ乱数の判定を行う(S86)。そして、続くステップS87において、リーチであるか否かの判定を行い(S87)、リーチであると判定した場合は(S87:YES)、リーチ用テーブルをセットして(S88)、ステップS83の処理に進む。
一方、ステップS87において、リーチでないと判定した場合は(S87:NO)、ハズレ用テーブルをセットして(S88)、ステップS83の処理に進む。
図21はメインCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、大当たりであるか否かの判定を行う(S91)。大当たりであると判定した場合は(S91:YES)、大当たりが確変大当たりであるか否かの判定を行い(S92)、確変大当たりであると判定した場合は(S92:YES)、確変遊技状態にセットする(S93)。この後、大当たり開始コマンドをセットし(S94)、大当たりを開始して(S95)、処理を終了する。
一方、ステップS92において、確変大当たりでないと判定した場合は(S92:NO)、時短遊技状態にセットする(S96)。この後、時短カウンタのカウント値Jを「100」にセットして(S97)、ステップS94の処理に進む。
また、ステップS91において、大当たりでないと判定した場合は(S91:NO)、次に時短カウンタJの値が「0」であるか否かの判定を行い(S98)、時短カウンタJの値が「0」であれば(S98:YES)、処理を終了し、時短カウンタJの値が「0」でなければ(S98:NO)、時短カウントJを「1」減算する(S99)。この後、再び時短カウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S100)、時短カウント値Jが「0」であれば(S100:YES)、遊技状態を通常遊技状態にセットして(S101)、処理を終了する。またステップS100において時短カウント値Jが「0」でなければ(S100:NO)、通常遊技状態にセットすることなく処理を終了する。
図22はメインCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、補助遊技中であるか否かの判定を行い(S111)、補助遊技中でなければ(S111:NO)、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S112)。普通図柄が変動中であると判定した場合は(S112:YES)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S113)、変動時間が終了したと判定した場合は(S113:YES)、変動を停止する(S114)。
次に、変動時間をリセットし(S115)、普通図柄の停止図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行う(S116)。停止図柄が当たり図柄であると判定した場合は(S116:YES)、補助遊技を開始して(S117)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS113において、変動時間が終了していないと判定した場合、或いはステップS116において、停止図柄が当たり図柄でない場合はメイン処理に戻る。
次に、確変/時短遊技状態であるか否かの判定を行い(S124)、確変/時短遊技状態であれば(S124:YES)、普通図柄表示器8の変動時間を3秒にセットし(S125)、確変/時短遊技状態でなければ(S124:NO)、普通図柄表示器8の変動時間を29秒にセットする(S126)。
この後、普通図柄表示器8の変動を開始させ(S127)、変動時間の計測を開始してメイン処理に戻る。なお、ステップS118において、カウント値Gが≧1でないと判定した場合は(S118:NO)、メイン処理に戻る。
図23はメインCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、出球有り大当たり中であるか否かの判定を行い(S131)、出球有り大当たり中であると判定した場合は(S131:YES)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S132)。大当たりのオープニング中であると判定した場合は(S132:YES)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S133)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S133:YES)、大当たりラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S134)、大入賞装置20の第2の扉41を開放する(S135)。
なお、ステップS131において、出球有り大当たりでないと判定した場合(S131:NO)、あるいはステップS133において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S133:NO)、メイン処理に戻る。
一方、大入賞装置20の開放時間が経過していた場合は(S136:YES)、入賞カウンタのカウント値Cのチェックすることなく、大入賞装置20の第2の扉41を閉口する(S138)。
大入賞装置20の第2の扉41を閉口後は、入賞カウンタのカウント値Cの値を「0」にして(S139)、大当たりラウンド回数が最終ラウンド(16R)であるか否かの判定を行う(S140)。大当たりラウンドが最終ラウンドである場合は(S140:YES)、エンディングを開始し(S141)、大当たりラウンドが最終ラウンドでない場合は(S140:NO)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S143:NO)、大当たりを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS142において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S142:YES)、大入賞装置20の第2の扉41が作動中であるか否かの判定を行い(S145)、大入賞装置20の第2の扉41が作動中であれば(S145:YES)、ステップS146に移行する。また、大入賞装置20の第2の扉41が作動中でなければ(S145:NO)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S146)、インターバル中でなければ(S146:NO)、ステップS143に移行する。
また、インターバル中であれば(S146:YES)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S147)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S137:YES)、ステップS124に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S147:NO)、メイン処理に戻る。
図24はメインCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、2R当たり中であるか否かの判定を行い(S151)、2R当たり中であると判定した場合は(S151:YES)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S152)。大当たりのオープニング中であると判定した場合は(S152:YES)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S153)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S153:YES)、大当たりラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S154)、大入賞装置20の第1の扉26を開放する(S155)。
なお、ステップS151において、2R当たりでないと判定した場合(S151:NO)、あるいはステップS153において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S153:NO)、メイン処理に戻る。
大入賞装置20の第1の扉26を閉口後は、大当たりラウンド回数が最終ラウンドであるか否かの判定を行う(S158)。大当たりラウンドが最終ラウンド(2R)である場合は(S158:YES)、エンディングを開始し(S159)、大当たりラウンドが最終ラウンドでない場合は(S158:NO)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S162:NO)、大当たりを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS152において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S152:YES)、大入賞装置20の第1の扉26が作動中であるか否かの判定を行い(S163)、大入賞装置20の第1の扉26が作動中であれば(S163:YES)、ステップS156に移行する。また、大入賞装置20の第1の扉26が作動中でなければ(S163:NO)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S164)、インターバル中でなければ(S164:NO)、ステップS161に移行する。
また、インターバル中であれば(S164:YES)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S165)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S165:YES)、ステップS154に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S165:NO)、メイン処理に戻る。
図25はメインCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、電チュー17が作動中である補助遊技中であるか否かの判定を行い(S171)、補助遊技中であれば(S171:YES)、次にオープニング中であるか否かの判定を行う(S172)。ここで、オープニング中であると判定した場合は(S172:YES)、オープニング時間が経過したか否かの判定を行い(S173)、オープニング時間経過していると判定した場合は(S173:YES)、次に確変/時短中であるか否かの判定を行う(S174)。そして、確変/時短中であれば(S174:YES)、電チュー17の開放時間を3.5秒にセットし(S175)、確変/時短中でなければ(S174:NO)、電チュー17の開放時間を0.2秒にセットする(S176)。この後、電チュー17を開放する(S177)。
次に、電チュー17の開放時間が経過したか否かの判定を行い(S178)、電チュー17の開放時間が経過したと判定した場合は(S178:YES)、電チュー17を閉口して(S179)、補助遊技を終了して(S180)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS172において、オープニング中でないと判定した場合は(S172:NO)、ステップS178に移行する。また、ステップS171において、補助遊技中でないと判定した場合(S171:NO)、ステップS173においてオープニング時間が経過していないと判定した場合(S173:NO)、或いはステップS178において電チュー17の開放時間が経過していないと判定した場合は(S178:NO)、メイン処理に戻る。
このような処理を遊技制御装置が実行することにより、上述した本実施形態のパチンコ遊技機の動作を実現することができる。
Claims (6)
- 第1の入賞口、前後方向へ回動することにより該第1の入賞口を開閉する第1の扉、該第1の扉を開閉する第1の開閉機構、及び該第1の開閉機構を駆動する第1の駆動源を有した第1の扉開閉ユニットと、第2の入賞口、前後方向へ回動することにより該第2の入賞口を開閉する第2の扉、該第2の扉を開閉する第2の開閉機構、及び該第2の開閉機構を駆動する第2の駆動源を有した第2の扉開閉ユニットと、を有する大入賞装置を備えたパチンコ遊技機であって、
遊技球の入球を契機に特別図柄の変動表示を開始させる権利を発生させる始動口と、
前記始動口への前記遊技球の入球を契機に、少なくとも大当たり乱数及び大当たり図柄乱数を含む遊技データを抽選により取得する遊技データ抽選手段と、
前記大当たり乱数に基づいて、大当たりに当選したか否かの判定を行う大当たり判定手段と、
前記大当たり判定手段により大当たりに当選したと判定したときに、前記大当たり図柄乱数に基づいて大当たり図柄の判定を行う大当たり図柄判定手段と、
前記大当たり図柄判定手段により判定された大当たり図柄に基づいて、前記大入賞装置の前記第1の扉又は前記第2の扉の何れかを選択する扉選択手段と、
を備えることを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記第1の扉は、前記第1の開閉機構の動作とタイムラグなく開閉駆動される構成を備え、
前記第2の扉は、前記第2の開閉機構の動作との間に所定のタイムラグを有して開放駆動される構成を備え、
前記扉選択手段は、前記大当たり図柄が出球を伴う大当たり図柄のときは、前記第2の扉を選択し、前記大当たり図柄が出球を伴わない大当たり図柄のときは、前記第1の扉を選択することを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。 - 前記第1の扉は直動により開閉し、前記第2の扉は自重により開閉することを特徴とする請求項2に記載のパチンコ遊技機。
- 特別図柄を変動表示可能な特別図柄変動表示手段と、
大当たり当選時は、前記大当たり図柄判定手段により判定された大当たり図柄を前記特別図柄として前記特別図柄変動表示手段に表示する表示制御を行い、大当たり非当選時は、ハズレ図柄を前記特別図柄として前記特別図柄変動表示手段に表示する表示制御を行う特別図柄変動表示制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。 - 前記第1の扉は、下部に設けた回動軸を中心として前後方向へ回動する第1の扉本体と、該第1の扉本体の一側部から後方へ突出した側板から側方へ突出したピンと、を備え、
前記第1の駆動源は、ソレノイド本体と、該ソレノイド本体から前後方向へ出没するプランジャと、を備えたソレノイドであり、
前記第1の開閉機構は、前記ピンを緊密に且つ移動自在に嵌合する長穴を前部に備え、且つ上下方向へ回動自在に軸支される軸部を後部に有した回動部材を備え、
前記プランジャの出没動作によって前記回動部材を前記軸部を中心として回動させることにより前記長穴内に嵌合された前記ピンを介して前記第1の扉本体を開閉させることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。 - 前記第2の扉は、下部に設けた回動軸を中心として前後方向へ回動する第2の扉本体と、該第2の扉本体の一側部から後方へ突出した側板から側方へ突出したピンと、を備え、
前記第2の駆動源は、ソレノイド本体と、該ソレノイド本体から前後方向へ出没するプランジャと、を備えたソレノイドであり、
前記第2の開閉機構は、前記ピンを非緊密状態で遊嵌する凹部を前部に備え、且つ上下方向へ回動自在に軸支される軸部を後部に有した回動部材を備え、
前記プランジャの出没動作によって前記回動部材を前記軸部を中心として回動させることにより前記凹部内に嵌合された前記ピンを介して前記第2の扉本体を開閉させる構成を備え、
前記ソレノイド本体のオフ時には、前記プランジャが突出方向へ弾性付勢されて前記回動部材の前部を下降させることにより、前記凹部の上部内壁により前記ピンを押し下げて前記扉本体を閉止位置に保持し、
前記ソレノイド本体のオン時には、前記プランジャが後方へ退避して前記回動部材の前部を上昇させることにより前記凹部の下部内壁により前記ピンが初期的に上向きに押圧された後は自重により前記第2の扉本体は開放位置に移動することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
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