JP2009545363A - 超吸収性ポリマーと放射線誘起された親水性を有する材料とを含む吸収性物品 - Google Patents

超吸収性ポリマーと放射線誘起された親水性を有する材料とを含む吸収性物品 Download PDF

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Abstract

本発明は、超吸収性材料を高度に親水性にする表面改質材料と混合した又はこれによりコーティングされた超吸収性ポリマーとを含む超吸収性材料を含んでなり、少なくとも1.10のFRH比を有する材料を提供する吸収性物品に関する。また本発明は、超吸収性ポリマーと放射線誘起された親水性を有する(及び提供する)材料とを含む超吸収性材料を含む吸収性物品に関する。

Description

本発明は、超吸収性材料を高度に親水性にする表面改質材料と混合した又はこれによりコーティングされた超吸収性ポリマーを含む超吸収性材料を含む吸収性物品であり、表面改質剤が、好ましくは放射線誘起された親水性を有する(及び/又は提供する)材料である吸収性物品に関する。
また本発明は、超吸収性ポリマーと、放射線誘起された親水性を有する前記材料とを組み合わせる工程;及び/又は超吸収性ポリマーと、放射線誘起可能な親水性を有する材料とを組み合わせて、前記親水性を誘起するのに適した放射線に付する工程のどちらかを包含するような超吸収性材料の製造方法に関する。
おむつのような使い捨て吸収性物品の重要な構成要素は、超吸収性ポリマー(SAP)を有する吸収性コアであり、超吸収性ポリマー、超吸収性剤、吸収性ゲル材料、AGM、又はヒドロゲル形成性ポリマーとも呼ばれる。このポリマー材料は、多量の体液、例えば尿、経血を、物品によってその使用中に吸収して閉じ込めることができ、これにより、再濡れを低減し、良好な皮膚乾燥を提供することを確実とする。
比較的高い濃度において、これらの超吸収性ポリマーの重要な特性は、これらの浸透性/流れ伝導性である。材料の浸透性/流れ伝導性は、その塩水流伝導度(SFC)の用語で定義することができる。SFCは、(特定の圧力下でさえ)塩水流を浸透できる材料の能力、例えば膨潤した吸収性ポリマーを含む層の体液流を浸透できる能力の測定値である。
比較的高い浸透性(SFC値)を有する吸収性ポリマーは、架橋の量を上昇させることによって作製でき、これは膨潤ゲルの強度を向上するが、典型的に、ゲルの吸収能力を悪いことに低減もする。これまで、超吸収性材料のSFCを上昇する重要な焦点の1つは、最適なSFC値及び吸収能力が同時に得られるように、例えば、片方が他方を危うくし過ぎないように、架橋によりSAPの表面を変性することであった。
吸収性コアの浸透性及び/又は吸収速度を改善するために、表面架橋に加えて、他のいくつかの取り組みが利用されてきた。例えば、米国特許第5,419,956号(ルー(Roe))(1995年5月30日発行)には、流体吸い上げ速度を改善するために、及び流体分布を向上するために、超吸収性ポリマーにシリカのような無機粒子を添加することが記載されている。GB−A−2.082.614(リッチマン(Richman))には、(濡れた状態又は乾燥した状態のいずれかの下で)セルロース誘導体、又は粘土若しくは鉱物のような無機材料のような増量材料を1〜75%添加することが記載されている。
米国特許第5,419,956号 GB−A−2.082.614 EP−A−0691133
しかし、吸収性物品若しくはコアの浸透性を改善する必要性、並びに/又は吸収能力及びゲル強度を同時に改善する必要性がいまだ存在する。
同様に、高濃度のSAPにもかかわらず有意にゲルブロッキングを受けない、高いSAP濃度を有する、より薄い吸収性物品を提供する必要性がいまだ存在する。同様に、流体分布が改善された吸収性コアを提供する必要性がある。
更に、本発明者は、湿潤性が改善された吸収性物品への更なる必要性が存在することを見出した。超吸収性材料の所望の膨潤挙動(例えば、好ましい高SFC及びCRC値を包含する、吸収能力、浸透性、荷重下での収着及び膨潤速度)に加えて、尿及び血のような水性液体又は水含有液体での改善された湿潤性を有する超吸収性材料を有する吸収性物品を提供し、毛細管圧の改善を通して液体移送を改善する必要性があることが見出された。
本発明者は、例えば繊維が存在しない吸収性コア構造においてでさえ、液体移送又は分布を改善する可能性があり、吸収性物品において高濃度及び/又は高密度で使用することができる、湿潤性が改善された、改善された高度に親水性の超吸収性材料を見出したばかりである。
また本発明者は、高度に親水性の超吸収性材料を提供するための好ましい経路は、超吸収性ポリマーを、好ましくは微粒子の、放射線誘起された親水性を有する材料、例えばTiO、SnO、ZnO、WO、VのようなUVに誘起された金属酸化物と組み合わせる(好ましくは部分的に又は完全にコーティングする)ことを含むことも見出した。
本発明は、超吸収性ポリマーと、放射線誘起された親水性を有する材料と、を含む超吸収性材料を含む吸収性物品であって、
a)前記超吸収性ポリマーと、前記放射線誘起された親水性を有する材料とを組み合わせる工程、及び/又は
b)前記超吸収性ポリマーと、放射線誘起可能な親水性を有する材料とを組み合わせて混合物を得て、前記混合物を、前記親水性を誘起するのに適した放射線に付する工程により得られる、吸収性物品に関する。
また本発明は、少なくとも1.10の流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)(FRH比)を有する超吸収性ポリマーを含む超吸収性材料を含む吸収性物品に関する。好ましくは、前記超吸収性材料は、そこに表面改質材料を含んでよい。前記表面改質材料は、放射線誘起された親水性を有する材料であってよい。
吸収性物品
本発明の吸収性物品は、尿、血のような液体を吸収及び保持するために使用される任意の吸収性物品であり得る。典型的に、吸収性物品は、好ましくは陰唇間製品、生理用ナプキン、パンティライナー、成人失禁製品、赤ちゃん又は幼児おむつ、及びトレーニングパンツのような、皮膚に対面して着用する使い捨て吸収性物品である。
本発明の吸収性物品は、例えば吸収性物品の獲得層、分配層、及び/又は貯蔵層、例えば好ましくは(少なくとも)貯蔵層が挙げられる吸収性構造中に、本明細書の超吸収性材料を含む。換言すれば、吸収性構造中の超吸収性材料は、同時に、体液を獲得する、分配及び/又は貯蔵するために役立つ可能性があるが、これは一般的には、少なくとも流体貯蔵として役立つであろう。また吸収性物品は、本明細書の超吸収性材料を含む2つ以上の吸収性構造若しくは層、又は本明細書の化学的に異なる超吸収性材料を含む2つ以上の吸収性構造若しくは層を含んでよい。また本明細書の吸収性物品は、本明細書に記載された超吸収性材料と、放射線誘起された親水性を有する材料を含まない超吸収性ポリマーとを含んでよい。
本明細書の吸収性物品は、本明細書の超吸収性材料を含む1以上の領域を含有し、及び第二の異なる超吸収性材料を含む又は超吸収性材料を含まない1以上の領域を含有する、吸収性構造を含んでよい。本明細書で使用されるとき、「領域」は、少なくとも20mm×15mm(長さ×幅、典型的に機械方向×機械横方向)の表面積を有する、吸収性構造の一部である。前者は、本明細書に記載されるように、放射線誘起可能な親水性を有する材料と混合される超吸収性材料を有する吸収性構造を提供し、前記吸収性構造又は層中の他の領域でなく、特定の領域(単数又は複数)の前記材料のみを選択的に活性化させることによって得られる可能性があり、放射線誘起された親水性を有する超吸収性材料を有する領域と放射線誘起された親水性を有しない超吸収性材料を有する領域とを備える構造又は層を得る。
吸収性物品は、本明細書の超吸収性材料を任意の重量の量又は濃度で含むことが可能である。吸収性物品は、パルプ又は変性吸収性セルロース繊維のような吸収性セルロース繊維と混合した、本明細書の超吸収性材料の1以上の吸収性構造又は層を含んでよい。しかし、一実施形態においては、吸収性物品は、吸収性セルロース繊維のような任意の他の構成要素と比較して、多量の本明細書の超吸収性材料を含む貯蔵層を含む。例えば、吸収性構造中の超吸収性材料と他の構成要素との比は、100:1〜2:1、好ましくは100:1〜3:1、又はより好ましくは〜9:1又は更に〜20:1であってよい。吸収性構造は、セルロース吸収性繊維が実質的に存在しないことが好ましい可能性があり、例えば超吸収性材料の5重量%未満、又は好ましくは更に3重量%未満、又は更に1重量%未満のこうしたセルロース繊維を含む。
吸収性物品は、吸収性セルロース繊維に代わるものとして、又はそれに加えて、前記吸収性構造において超吸収性材料の下に適用される、上に適用される、若しくは超吸収性材料と混合される、熱可塑性材料及び/又は接着材料、例えば繊維性熱可塑性及び/又は接着材料のような構造剤又はマトリックス剤を含んでよい。こうした構造剤又はマトリックス剤は、例えば超吸収性材料の40重量%以下の重量の量で存在してよいが、例えば0.05重量%から、又は0.1重量%から、又は0.5重量%から20重量%まで、10重量%まで、又は5重量%までのより低い量が好ましい。
吸収性構造、例えば本明細書の超吸収性材料を含む吸収性物品の獲得/分配及び/又は貯蔵層(単数又は複数)は、当該技術分野において既知の1以上のコアカバーシート、又はコアラップを含んでよい。例えば、コアカバー層(単数又は複数)は、少なくとも1つの不織布材料のシートを含んでよい。好ましい材料の1つは、スパンボンド層と、メルトブロウン層と、更にスパンボンド層とを含む、いわゆるSMS材料である。極めて好ましいのは、永久的に親水性の不織布であり、特に、耐久性のある親水性コーティングを有する不織布である。代わりの好ましい材料は、SMMS構造を含む。最上層及び最下層は、別個の2シート以上の材料から供給されてもよく、あるいは単一シートの材料から供給されてもよい。好ましい不織布材は、PE、PET、及び最も好ましくはPPのような合成繊維から提供される。不織布の製造に使用されるポリマーは、本質的に疎水性であるので、これらは、当該分野で既知のように、親水性コーティング、例えば、ナノ粒子でコーティングされていることが好ましい。
また本明細書の吸収性物品は、本明細書の超吸収性材料の1以上のポケットを含んでもよく、これは、取り外し可能な及び/又は交換可能なポケットであってよい。
また吸収性物品は、本明細書の超吸収性材料の1以上の不均一又は不連続の層を含んでもよい。
本明細書の好ましい使い捨て吸収性物品は、生理用ナプキン、パンティライナー、成人用失禁製品、及び赤ちゃんおむつ又はトレーニング若しくはプルオンパンツであり、尿を吸収する役目を果たす物品、例えば、成人用失禁製品、おむつ及びトレーニング若しくはプルオンパンツは、本明細書において最も好ましい物品である。本明細書の好ましい吸収性物品は、着用者の皮膚に面するトップシート、及びバックシートを有し、これらはそれぞれ前側領域、後側領域及びそれらの間に位置する股部領域を有する。本発明の吸収性構造体は、典型的に、トップシートとバックシートとの間に位置する。バックシートは、(水分−)蒸気浸透性であり、液体不透過性であってよい。トップシート材料は、少なくとも部分的に液体浸透性であり、これは、1以上の大きい開口部、又は多数の開口を含んでよく、いわゆる有孔の(例えば形成フィルム)トップシートである。それらは、代わりに又は加えて親水性であってよい。トップシートがスキンケア組成物、例えばローションを含むことが好ましい可能性がある。典型的に、生理用ナプキン又はパンティライナーは、物品をユーザーの下着に固定するためのバックシート上に締着手段を含む。本明細書のおむつは、好ましくは前側ウエストバンドを背面ウエストバンドに固定するための締着装置を含む前側及び背面ウエストバンドを有し、典型的に、背面ウエストバンドの一部である又は背面ウエストバンドに付着する1以上の締着部材、及び前側ウエストバンドの一部である又は前側ウエストバンドに付着する1以上のランディング部材を含む。本明細書のトレーニングパンツは、使用中にトレーニングパンツを再締着するための締着手段を更に含むことが可能な事前締着ウエストバンドを有してよい。
本明細書の成人用失禁製品、おむつ及びトレーニングパンツは、1対以上のレッグカフ及び/又はバリアカフを有することが可能である。また、トップシートは、好ましくはその長さに沿って弾性化手段を持つ1以上の開口部を有してよく、そこで、汚物は吸収性構造の上方の空間へと移行することができ、着用者の皮膚から離れてこの空間において確実に隔離される。
吸収性物品の吸収性構造(単数又は複数)、又は本明細書の超吸収性材料を含む領域は、非常に薄く、平均厚さ3mm以下、又は例えば2mm以下を有する可能性がある。
本明細書の超吸収性材料を含む吸収性構造(単数又は複数)は、超吸収性材料の坪量が100g/m以上、又は例えば250g/m以上であってよい1以上の領域(20mm×15mm)を有してよい。
超吸収性材料を含む吸収性構造は、0.1g/cm以上、好ましくは0.15g/cm以上、又は好ましくは0.20g/cm以上、又は好ましくは0.3g/cm以上の密度を有してよい1以上の領域を有してよい。
一実施形態においては、吸収性物品は、超吸収性材料を含む1以上の領域を有する1以上の吸収性構造又は層を含み、前記領域(単数又は複数)は、本明細書に記載の方法で決定できるように、3L/mを超える、好ましくは5L/mを超える、若しくは好ましくは6.5L/mを超える、若しくは例えば5L/mを超える、若しくは6.5L/mを超える、若しくは8L/mを超える、又はある実施形態においては、10L/mを超える、若しくは好ましくは12L/mを超える基礎容量を有する。
加えて又は代わりに、吸収性物品は、本明細書に記載の超吸収性材料を含む1以上の領域を有する1以上の吸収性構造又は層を含んでよく、前記領域(単数又は複数)は、以下に記載の方法で決定できるように、少なくとも2mL/cm、若しくは好ましくは少なくとも3mL/cm、若しくは好ましくは少なくとも5mL/cm、又はある実施形態においては少なくとも6.5mL/cm、若しくは少なくとも8mL/cmの吸収効率を有する。
加えて又は代わりに、吸収性物品は、本明細書に記載の超吸収性材料を含む吸収性構造の第一背部25%部(すなわち、吸収性構造全体の長手方向長さの第一25%部;吸収性構造の背部横端から始まり、吸収性構造の長さの25%まで;「背部」は、使用中、ユーザーの背中の最も近くにある)における領域(単数又は複数)を有する1以上の吸収性構造を含んでよく、吸収性構造の第一背部25%部における前記第一領域(単数又は複数)は、吸収性コアの第三25%部(すなわち、吸収性構造長さ全体の50%から始まり、吸収性構造長さ全体の75%まで)における1以上の領域(単数又は複数)の吸収効率の少なくとも60%、又はより好ましくは少なくとも70%の吸収効率を有し、吸収性構造の第一及び第三25%部における領域(単数又は複数)は、少なくとも30単位、好ましくは少なくとも50単位、又は場合により少なくとも80単位のSFCを有する。
超吸収性材料
本明細書の超吸収性材料は、尿又は血のような液体を吸収することが可能であり、それによって膨潤して、ゲルを形成することが多い。本明細書の超吸収性材料は、以下に記載の超吸収性ポリマー、及び超吸収性ポリマーと前記材料をより親水性にする(同一の超吸収性ポリマーと非誘起材料との混合物と比較して)放射線誘起された親水性を有する材料を含む。
超吸収性材料は、前記超吸収性ポリマーと放射線誘起された親水性を有する前記材料との混合物、典型的に均質混合物を含んでよく、又は超吸収性ポリマーは、放射線誘起された親水性を有する材料でコーティングされてよい。
本明細書の一実施形態においては、又は本明細書の好ましい実施形態においては、超吸収性材料は、1.10以上、又は好ましくは1.25以上、又は好ましくは1.40以上のFRH比を有する。
前記FRH比は、2.50以下、又は例えば2.40以下、又は2.30以下であることが好ましい可能性がある。
n−ヘプタンの高さ上昇は、4cmより高い、又はより好ましくは5cmより高い、又はより好ましくは7cmより高い、又はより好ましくは10cmより高い、又はより好ましくは12cmより高いことが好ましい可能性がある。n−ヘプタンの高さ上昇は、24cmより低い、又はより好ましくは19cmより低いことが好ましい可能性がある。
超吸収性材料は、以下に記載のように、微粒子形態の前記超吸収性ポリマーを含むことが好ましい。同様に、放射線誘起された親水性を有する前記材料は、好ましくは微粒子形態であってよい。
放射線誘起された親水性を有する材料が、好ましくは超吸収性材料の0.005重量%〜10重量%、より好ましくは0.01重量%〜5重量%、又は更に0.01重量%〜2重量%、又はより好ましくは0.01重量%〜1重量%の量で存在する。
また本明細書の超吸収性材料は、充填剤、流動助剤、加工助剤、固化防止剤、臭い制御剤、着色剤等のような他の構成要素を含んでもよい。
超吸収性材料は、本明細書に記載の方法により得ることができ、これは、得られる材料が固体(顆粒、ビーズ、フレーク、繊維、粉末、小板、球体、及び本明細書に記載の超吸収性ポリマーについて当該技術分野において既知の他の形態が挙げられる)であるので好ましい。超吸収性材料は、例えば、EP−A−0691133において示された方法により測定できる、質量メジアン(mass median)粒径10μm〜2mm、又は更に50μm〜1mm、又は好ましくは100μm〜800μmを有する粒子の形態であることが好ましい。本明細書の一実施形態においては、本明細書の超吸収性材料は、粒径10μm〜1200μm、又は更に50μm〜850μm、質量メジアン(mass median)粒径100μm〜800μm、又は更に600μmを有する(自由流)粒子の形態である。加えて、又は本明細書の別の実施形態においては、超吸収性材料は、本質的に球形の粒子を含む。本明細書のなお別の好ましい実施形態においては、本明細書の超吸収性材料は、比較的狭い範囲の粒径を有し、大部分(例えば少なくとも80%、又は好ましくは少なくとも90%、又は更に少なくとも95%)の粒子が、粒径50μm〜850μm、好ましくは100μm〜700μm、より好ましくは200μm〜500μmを有する。
本明細書の超吸収性材料は、好ましくは10重量%未満の残留含水量又は水分、又は更に5重量%未満、又は一実施形態においては3重量%未満の水分、又は好ましくは2重量%未満の水分、又は好ましくは1重量%未満を含み、水分又は水が存在しない可能性がある。残留水又は水分の量は、本明細書の以下に記載の方法により確定できる。
本明細書の方法により製造される特に好ましい超吸収性材料は、以下に概説される遠心保持容量(CRC試験)により測定される高収着能力を有する。一実施形態においては、本明細書の超吸収性材料は、少なくとも15g/g、より好ましくは少なくとも18g/g、更により好ましくは少なくとも21g/g、又は少なくとも25g/g、又は少なくとも27g/g、又は少なくとも29g/gのCRCを有する。
本明細書の方法により作製される特に好ましい超吸収性材料は、米国特許第5,599,335号、米国特許第5,562,646号、及び米国特許第5,669,894号に開示されたSFC試験により測定できるような、液体の高浸透性を有する。本明細書の超吸収性材料は、好ましくは30単位を超える、又はより好ましくは50単位を超える、又は更により好ましくは80単位を超える、又は更により好ましくは100単位を超えるSFCを有する。
超吸収性ポリマー
本明細書の吸収性物品における超吸収性ポリマーは、好ましくは固体、好ましくは粒子、フレーク、繊維、上記のような凝集粒子の形態であり、最も好ましくは、超吸収性ポリマーは、超吸収性材料について上で明記した質量メジアン(mass median)粒径を有する粒子である。
本明細書で使用するとき、用語「超吸収性ポリマー」とは、実質的に非水溶性の、超吸収体、好ましくは水−ゲル化、形成ヒドロゲルであるポリマーを指し、典型的に以下に定義されるような遠心保持容量(CRC)が少なくとも10g/gである。多くの場合、当該技術分野において、これらのポリマーは、(超)吸収性ポリマー(SAP)又は吸収性ゲル材料(AGM)とも称される。
典型的にこれらのポリマーは、(少し)架橋されたポリマー、好ましくは少し架橋された親水性ポリマーである。特に好ましいのは、カルボン酸基のような多数の酸官能基を含有する酸ポリマー、又はこれらの塩、好ましくはナトリウム塩である。本明細書に用いるのに好適な酸ポリマーの例としては、重合可能な酸含有モノマー、又は重合後、酸基に変換することができる官能基を含有するモノマーから調製されるものが挙げられる。こうしたモノマーとしては、典型的にオレフィン性不飽和カルボン酸及び無水物、並びにこれらの混合物が挙げられる。また、いくつかの非酸モノマーは、本明細書の吸収性ポリマーを準備する際に、通常、少量包含され得る。こうした非酸モノマーとしては、例えば、以下の種類の官能基を含有するモノマーを挙げることができる:カルボキシレート並びにスルホネートエステル、ヒドロキシル基、アミド基、アミノ基、ニトリル基、第四級アンモニウム塩基、及びアリール基(例えば、スチレンモノマーに由来するもののようなフェニル基)。こうした非酸モノマーは、周知の材料であり、例えば、米国特許第4,076,663号(マスダ(Masuda)ら)(1978年2月28日発行)、及び米国特許第4,062,817号(ウェスターマン(Westerman))(1977年12月13日)により詳細に記載されている。
本明細書で有用なオレフィン系不飽和カルボン酸及び無水モノマーとしては、アクリル酸自体によって代表されるアクリル酸、メタクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−シアノアクリル酸、β−メチルアクリル酸(クロトン酸)、α−フェニルアクリル酸、β−アクリルオキシプロピオン酸、ソルビン酸、α−クロロソルビン酸、アンゲリカ酸、ケイ皮酸、p−クロロケイ皮酸、β−ステアリルアクリル酸、イタコン酸、シトロコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、アコニット酸、マレイン酸、フマル酸、トリカルボキシエチレン、及び無水マレイン酸が挙げられる。
好ましい超吸収性ポリマーは、上記のカルボン酸/カルボキシレート含有基、又はこれらの塩のような、カルボキシル基を含有する。これらのポリマーとしては、加水分解デンプン−アクリロニトリルグラフトコポリマー、部分的に中和された加水分解デンプン−アクリロニトリルグラフトコポリマー、デンプン−アクリル酸グラフトコポリマー、部分的に中和されたデンプン−アクリル酸グラフトコポリマー、加水分解酢酸ビニル−アクリルエステルコボリマー、加水分解アクリロニトリル又はアクリルアミドコポリマー、前記の任意のコポリマーのわずかに網状架橋されたポリマーが挙げられ、又は非常に好ましいのはポリアクリル酸、及び/若しくはこれらの塩、並びにポリアクリル酸/塩のわずかに網状架橋されたポリマーである。これらのポリマーは単独で使用してもよく、或いは2つ以上の異なるポリマーの混合物の形態で使用してもよい。これらのポリマー材料の例は、米国特許第3,661,875号、米国特許第4,076,663号、米国特許第4,093,776号、米国特許第4,666,983号、及び米国特許第4,734,478号に開示されている。
本明細書の超吸収性ポリマーを作製するために使用される最も好ましいポリマー材料は、ポリアクリレート/アクリル酸並びにこれらの誘導体及び塩であり、好ましくは(わずかに)網状架橋されたポリマー、部分的に中和されたポリアクリル酸/塩及び/又はそれらのデンプン誘導体である。本明細書の方法において、部分的に中和されたポリマーアクリル酸を使用することが好ましい可能性がある。
本発明において有用な超吸収性ポリマーは、任意の重合及び/又は架橋技術により形成され得る。これらのポリマーの典型的な製造方法は、米国再発行特許32,649(ブラント(Brandt)ら)(1988年4月19日発行)、米国特許第4,666,983号(ツバキモト(Tsubakimoto)ら)(1987年5月19日発行)、及び米国特許第4,625,001号(ツバキモト(Tsubakimoto)ら(1986年11月25日発行);米国特許第5,140,076号(ハラダ(Harada));米国特許第6,376,618 B1号、米国特許第6,391,451号及び米国特許第6,239,230号(ミッチェル(Mitchell));米国特許第6,150,469号(ハラダ(Harada))に記載されている。架橋は、重合間に、好適な架橋モノマーの組み込みによって、影響を受け得る。あるいは、ポリマーは、重合後、好適な反応性架橋剤との反応によって、架橋され得る。初めに形成されたポリマーの表面架橋は、吸収能力、多孔性、及び浸透性をある程度制御するための好ましい方法である。
また、超吸収性ポリマーを放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する材料と組み合わせる、混合する、又はコーティングするコーティング工程の前に、同時に、又は後に、超吸収性ポリマーを表面架橋してもよい。本明細書の吸収性ポリマーの表面架橋を行うための好適な一般的方法は、米国特許第4,541,871号(オオバヤシ(Obayashi))(1985年9月17日発行)、PCT国際公開特許WO92/16565(スタンレイ(Stanley))(1992年10月1日公開)、PCT国際公開特許WO90/08789(タイ(Tai))(1990年8月9日公開)、PCT国際公開特許WO93/05080(スタンレイ(Stanley))(1993年3月18日発行)、米国特許第4,824,901号(アレクサンダー(Alexander))(1989年4月25日発行)、米国特許第4,789,861号(ジョンソン(Johnson))(1989年1月17日発行)、米国特許第4,587,308号(牧田(Makita))(1986年5月6日発行)、米国特許第4,734,478号(ツバキモト(Tsubakimoto))(1988年3月29日発行)、米国特許第5,164,459号(木村(Kimura)ら)(1992年11月17日発行)、ドイツ公開特許出願(published German patent application)4,020,780(ダーメン(Dahmen))(1991年8月29日公開)、米国特許第5,140,076号(ハラダ(Harada))、米国特許第6,376,618 B1号、米国特許第6,391,451号、及び米国特許第6,239,230号(ミッチェル(Mitchell))、米国特許第6,150,469号(ハラダ(Harada))、及び欧州公開特許出願(published European patent application)509,708(Gartner)(1992年10月21日公開)に開示されている。
最も好ましくは、超吸収性ポリマーは、約50%〜95%(モル%)中和された、好ましくは約75%中和された、(わずかに架橋された)ポリアクリル酸(例えばポリ(アクリル酸ナトリウム/アクリル酸))を含む。
好ましくは超吸収性ポリマーは、低量、好ましくは15重量%未満(ポリマーの重量で;1時間試験値)、より好ましくは10重量%未満、より好ましくは5重量%未満、又は更により好ましくは3重量%未満の抽出物を有する。抽出物並びにその量及びその測定は、例えば米国特許第5,599,335号、米国特許第5,562,646号、又は米国特許第5,669,894号に更に記載されている。
表面改質剤
本発明の一実施形態においては、超吸収性材料は、表面改質材料と組み合わせられた、又は表面改質材料でコーティングされた超吸収性ポリマーを含む。本明細書に記載されるように、前記表面改質材料は、少なくとも1.10の流体上昇高(Fluid Rise Height)(FRH)における所要の比を提供するものである。驚くべきことに、超吸収性材料が、本明細書で定義するような、少なくとも1.10の流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)における比を有する場合、超吸収性材料は、液体移送を改善する一方で、いまだ優れた吸収性、膨潤及び浸透性、例えば高いSFC及びCRC値を提供できることが見出された。
典型的に、表面が非常に親水性となるように、超吸収性ポリマーの表面を修飾する。表面改質材料は、典型的に(非常に)親水性である。それは、超吸収性ポリマーの表面上で微粒子又はフィルムコーティングを形成することが好ましい。
表面改質材料は、微粒子材料、例えば結晶性材料、及び/又は無機材料、及び/又は非ポリマー有機材料であってよい。
一実施形態においては、表面改質剤は、放射線誘起された親水性を有する材料である。
放射線誘起された親水性を有する材料
本明細書の超吸収性材料は、超吸収性ポリマーと前記材料とを組み合わせることにより、又は超吸収性ポリマーと放射線誘起可能な親水性を有する材料とを組み合わせ、その後、材料を放射線で活性化することにより形成される、放射線誘起された親水性を有する材料を含む。
前記材料は、放射線による活性化以前と比較して、好適な放射線による照射後、親水性が増加するような材料である。
放射線誘起された親水性を有する前記材料は、吸収性物品中に存在するとき、粒子形態の固体材料であることが好ましい。前記粒子は、超吸収性ポリマー粒子の表面上で、部分的に又は完全に、及び/又は均質なコーティングを形成することが好ましい。
放射線誘起された親水性は、例えば、米国化学会(American Chemical Society)、Chem.Master.2002、14、2812〜2816に記載されているように、当該技術分野において既知の現象である。理論に束縛されないが、放射線誘起可能な親水性は、放射線誘起された親水性を有する前記材料の表面の構造変化に基づくと考えられる。前記材料のバンドギャップと類似する又はこれよりも高いエネルギーの放射線によって、例えば価電子帯から伝導帯への電子移動後、材料表面上の(例えば紫外線、Ar+イオンビーム)酸素空孔が生成し、その後、それは、水又はヒドロキシル基に調和すると考えられている。これは、誘起された材料をより親水性にすると考えられている。
加えて、及び本発明に関して、前記材料が、放射線(又は光)触媒酸化も示す場合、TiO、SnO、ZnO、ヒドロキシルラジカル(OH)が形成される可能性があるとも考えられている。ヒドロキシルラジカルは、汚染性構成要素を酸化する、及び/又は超吸収性ポリマーの有機構造を酸化する可能性がある。両方とも、超吸収性ポリマー及び超吸収性材料の親水性及び湿潤性を更に増加する可能性がある。
放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する好ましい材料は、半導体、好ましくは無機半導体である。本明細書の前記材料を活性化するのに適した放射線は、紫外線、UV/可視光線、Ar+イオンビーム、電子ビーム照射、又はいわゆる低密度電子ビーム(例えば、0.48keV〜1.0keV電子ビーム)であってよい。
好ましいのは、典型的に波長200nm〜480nm、又はより好ましくは300nm〜480nm、又はより好ましくは350nm〜480nmのUV/可視放射線によって活性化された又は誘起された材料である。
本明細書の好ましい材料としては、TiO、SnO、ZnO、WO、V、又はこれらの混合物が挙げられ、非常に好ましくは、少なくともTiO、又はこれのみを包含する可能性がある。
更なる効果、例えば着色強化(例えばTiO)、又は薬剤活性(例えばZnO)も提供する、放射線誘起された親水性を有する材料を包含することは、有利である可能性がある。
本明細書のある実施形態においては、放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する材料は、超吸収性ポリマー上にコーティングを形成する。
本明細書で使用するとき、用語「コーティング」とは、表面を完全に被覆するコーティング(例えば、連続コーティング、表面上にフィルムを形成するものを包含する)、並びに表面を部分的にのみ被覆する可能性があるコーティング(例えば、不連続コーティング、例えばギャップを有するコーティング、例えばコーティングプロセスの乾燥工程に起因する)が挙げられる。後者の範疇のコーティングは、コーティング材料の前記粒子間にスペースを有する、超吸収性ポリマー粒子の表面上におけるコーティング材料の粒子の分配によって得られるコーティングを含むことが可能である。ある実施形態においては、コーティングは、超吸収性ポリマー粒子の表面上における前記コーティング材料の粒子の少なくとも1つの層の形態であることが好ましく、前記超吸収性ポリマー粒子表面上における前記コーティング材料の粒子の実質的に均一な層及び/又は均一な分布である。
放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する前記材料は、好ましくは微粒子、例えば最大粒径(寸法、例えば直径)10μm未満、好ましくは5μm未満、又は更により好ましくは0.5μm未満(ESEM;環境制御型走査電子顕微鏡のような既知の方法により決定されてよい)を有する一次離散粒子含む。しかし、材料は、より大きい寸法を持つこうした一次離散粒子の粒塊を含んでよい。
また、前記材料は、例えば、前駆体の加水分解により、前駆体の熱分解により、又は前駆体の化学蒸着により、その場で前駆体から形成されてもよい。
その場での形成と同時に又はその場での形成に続いて、放射線誘起可能な親水性を有する、得られる材料は、放射線への露出によって誘起される可能性がある。
例えば、TiOは、TiCl又はTi(OR)(式中、Rはイソプロピルのような好適な有機基)の加水分解により形成されることができ、SnOは、TiCl、SnCl、又はSn(OR)又はTi(OR)(式中、Rはイソプロピルのような好適な有機基である)の加水分解により形成されることができ、Vは、VOClの加水分解により形成されることができる。
超吸収性材料の活性化及び形成方法
本明細書において、放射線により誘起可能な親水性を有する材料は、材料を活性化し、より親水性にするために、上記のような好適な放射線、例えばUV/可視光線に提示される。それは組み合わせられ、例えば、本明細書の超吸収性ポリマー上で密接に混合され又は更にコーティングされ、得られる超吸収性材料をより親水性にする。
一実施形態においては、そのエネルギーが前記材料に均質に移動されるように、放射線を適用する。
一実施形態においては、放射線誘起可能な親水性を有する材料と超吸収性ポリマーとの組み合わせの薄層又は更に単層は、適切な放射線に露出され、放射線誘起可能な親水性を有する前記材料を活性化する。
別の実施形態においては、超吸収性ポリマーと放射線誘起可能な親水性を有する材料との組み合わせは、放射線誘起可能な親水性を有する前記材料を活性化させるのに適切な放射線への露出の間、攪拌される。
更に別の実施形態では、超吸収性ポリマーと放射線誘起可能な親水性を有する材料との組み合わせは、放射線誘起可能な親水性を有する前記材料を活性化させるのに適切な前記放射線への露出の間、その薄い移動床が形成される方法で動く(例えば、20粒子直径未満、より好ましくは5粒子直径未満の厚さを有する)。
しかし、放射工程は、前記(誘起可能な又は誘起された)材料を前記超吸収性ポリマーと組み合わせる前に、組み合わせるのと同時に、若しくは組み合わせた後に、及び/又は本明細書の物品への超吸収性材料の組み込みに先立ち、組み込みと同時に、若しくは組み込み後に、行われてよい。一実施形態においては、放射線活性化工程は、放射線誘起可能な親水性を有する材料上で、これを超吸収性ポリマーと組み合わせる前に行われる。一実施形態においては、超吸収性ポリマーを有する超吸収性材料、及び放射線誘起可能な親水性を有する材料は、吸収性物品の一部に組みこまれ、続いて照射又は部分的に照射されて、放射線誘起された親水性を有する区域及び放射線誘起された親水性を有さない区域を作製する。これは、液体吸収及び/又は分配を導くのを助けるために有用である可能性がある。
超吸収性ポリマーと、放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する前記材料とを、任意の方法により、組み合わせることが可能である。これは、乾燥ブレンドのような混合、及び分散コーティングのようなコーティングプロセスを含む。好ましいのは、本明細書により上記のように、液体例えば水中への前記材料の分散体が、例えば流動床の使用により、ポリマーに適用され、その後、例えば乾燥により、液体が除去される可能性があり、超吸収性ポリマー粒子の表面上に前記材料の微粒子コーティングを供給することであり得る。
一実施形態においては、本明細書の放射線活性化工程に先立ち、超吸収性ポリマーは、本明細書において上記したように、表面架橋されてよい。
吸収性物品は、当該技術分野において既知の任意のプロセスにより形成されてよい。
本明細書の一実施形態においては、物品の吸収性/保存コア又は層は、本明細書の超吸収性材料を含んでなり、本明細書において上記のように、好ましくはセルロース繊維、又はより好ましくは熱可塑性/接着繊維のようなマトリックス材料と組み合わせられる。これは、成分を混合し、これを1以上のコアカバー若しくはコアラッピング材の間に置くことにより、又は1以上のコアカバーの間でこれらの成分の積層体を形成することによって、形成されることが可能である。その後、前記超吸収性材料、1以上のコアカバーの間のマトリックス繊維の積層体が得られる。
以下の超吸収性ポリマー試料を調製し、続いて、放射線誘起可能な親水性を有する材料と混合し、続いて、本明細書の吸収性物品において有用な超吸収性材料をもたらすよう誘導した。
超吸収性ベースポリマー(試料868の調製用)
(温度計、注射針の導入に適した隔壁で閉じられた四首ガラスカバーを備える)16000mLの樹脂製ケットルに、(脱イオン水から調製される)約5kgの氷(4845.02g)を入れる。典型的に、(液体のとき)全内容物を混合することが可能な磁性攪拌器を加える。1110.18gの50%NaOH溶液(分析用、メルク(Merck)から)を氷に添加し、得られるスラリーを攪拌する。42.79gのメチレンビスアクリルアミド(MBAA)(シグマ・アルドリッチから)を溶解するために、2000.00gのAA(合成用、メルク(Merck)から)から、氷アクリル酸(AA)の量(およそ340g)を引く。攪拌を続けながら、残りのAAを氷/NaOH混合物に添加する。温度計を導入し、一旦温度が下がり始めたら(中和後)、温度が15〜25℃の範囲になるまで、氷(脱イオン水から調製される)を添加する。2000mgの反応開始剤「V50」(=2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロリド、和光化学(WacoChemicals)から)を、およそ35gの脱イオン水に溶解する。
脱イオン水(合計6845.02g(氷+水)を得るための所要量−MBAA溶液及び反応開始剤溶液を含有するビーカーを洗い流すための量(典型的に1000mL))を添加する。MBAA溶液及び反応開始剤「V50」溶液を添加する。ビーカー中の残留溶液(MBAA溶液及び/又は反応開始剤「V50」溶液)を、残りの水で洗浄し、樹脂製ケットルに入れる。
その後、樹脂製ケットルを閉じ、例えば隔壁を通して2つの注射針で穴をあけることによって、圧力除去装置を提供する。その後、約600〜1200RPMで攪拌しながら、60cmの注射針を通して、溶液をアルゴンで強制的にパージする。溶存酸素を効果的に速く除去するために、アルゴン流を攪拌棒の近くに置く。攪拌を約10分後にやめる一方で、アルゴンパージを続け、更に約5分後、2つのフォトランプ(例えば、フィリップス(Phillips)からのPL−L830/4P、36Wランプを備える、バルカー(Balcar)からのツインライト(TWINLITE))を容器の両側に置く。典型的に、2〜5分後、溶液は混濁し始める。その後、アルゴン注射針をゲルの表面より上に上げ、アルゴンでのパージを、低減された流量で続ける。一旦、温度が上昇したら、樹脂製ケットルを、垂直軸の周りで90°回転させることが可能で、樹脂製ケットルの各四分の一が光に暴露され、樹脂製ケットルの異なる部分で温度が同様に上昇する。樹脂製ケットルの各四分の一において、同様の温度の漸進的変化を確実にするために、回転を10分間ごとに繰り返してよい。温度を監視する(典型的に、60〜90分以内に20℃から60℃〜70℃に上昇する)。一旦、温度が約60℃に達したら、ランプのスイッチを切る。一旦、温度が低下し始めたら、樹脂製ケットルを循環オーブンに移動し、60℃を15〜18時間保持する。
この時間の後、樹脂製ケットルを冷却し、ゲルを取り除き、平らなガラス皿に入れる。その後、ゲルをより小さい切片に壊すか、又ははさみで切る。ゲルをグラインダー(例えば、スカルフェン(Scharfen)からのX70G)で粉砕し、ガラス平皿に入れ、真空オーブン(例えば、蒸気トラップ、例えばチタン蒸気トラップ、動力学(Kinetics)を備える、及び/又は真空ポンプ、例えばトライバック(Trivac)(登録商標)、レイボールド(Leybold)を備える、バキュサーム(Vacutherm)、VT6130 P−BL、ヘレウス(Heraeus))に移動し、ここで乾燥させる。典型的に、材料を以下のように乾燥させる:50℃/最高,真空で1〜2日間、その後60℃/最高,真空で3〜4時間、その後70℃/最高,真空で3〜4時間、その後85℃/最高,真空で3〜18時間、最終的に、約100〜300Pa(1〜3mbar)の圧力が得られるまで、100℃/最高,真空で15〜18時間。
一旦、ゲルが一定重量に達したら(通常、乾燥手順3日間)、機械的ミル(例えば、IKAミルMF10.1)を使用して粉砕し、150〜600μmをふるい分ける(例えば、レッチ(Retsch)からのAS 400コントロールにて)。
ミリング手順の詳細:
上の乾燥した超吸収性ベースポリマーを、3mm開口部を有する交換可能なふるいを持つ機械的ミル(IKAミルMF10.1)を使用してミリングし、150〜600μmをふるい分ける(例えば、レッチ(Retsch)からのAS400コントロール)。留分>600μmを、3mm開口部を持つ交換可能なふるいで再びミリングし、150〜600μmをふるい分ける。その後、残りの留分>600μmを、2mm開口部を持つ交換可能なふるいでミリングし、150〜600μmをふるい分ける。残りの留分>600μmを、2mm開口部を持つ交換可能なふるいで再びミリングし、150〜600μmをふるい分ける。その後、残りの留分>600μmを、1.5mm開口部を持つ交換可能なふるいでミリングし、150〜600μmをふるい分ける。残りの留分>600μmを、1.5mm開口部を持つ交換可能なふるいで再びミリングし、150〜600μmをふるい分ける。全ての留分150〜600μmを収集して組み合わせ、ベースポリマー試料を形成する。
その後、試料の残留水分を決定する。これが6重量%超過である場合、試料を上のような100℃/最高,真空にて再び乾燥する。
試料868を得るための表面架橋
(上記のような)乾燥した、ミリングされた超吸収性ベースポリマーの100g部分を、以下のように表面架橋する。
250mLのプラスチックビーカーは、プラスチック又はテフロンブレードを有する機械的攪拌機を備えており、これに100gの乾燥超吸収性ベースポリマー(微粒子形態)を入れる。機械的撹拌機は、300〜500RPMにおいてポリマーの良好な流動化が得られるような方法で選択される。3000μLの注射器に、1,2−プロパンジオール(1.6gの50%EGDGE溶液(シグマ・アルドリッチ)と20gの1,2−プロパンジオールから調製される)中のデナコール(=エチレングリコールジグリシジルエーテル=EGDGE)の4%溶液(w/w)3000μLを入れ;別の10mL注射器に、脱イオン水7.5mLを入れる。
超吸収性ポリマーを、ビーカー内で500RPMにて流動化し、表面架橋剤を30秒以内で滴下する。混合を合計で3分間続ける。攪拌を続けながら、その後、7.5mLの水を3〜5秒以内に添加し、300〜500RPMで更に3分間攪拌を続ける。この時間の後、混合物をガラスビーカーに移動し、アルミホイルで密閉し、0.5時間平衡化させる。その後、ビーカーを140℃のオーブンに移動し、この温度で120分間保持する。この時間の後、ビーカーを冷却し、内容物を除去し、表面架橋された超吸収性ポリマーを得る。任意の粒塊を、穏やかな機械的作用によって慎重に崩壊してよい。その後、得られる表面架橋された超吸収性ポリマー粒子は、手動で150〜600マイクロメートルがふるい分けられる。いくつかの表面架橋工程での得られる材料を組み合わせて、より大きい試料を得ることができる。
得られた表面架橋された超吸収性ポリマー粒子を、100℃/最高,真空で15〜18時間乾燥する(試料868が得られる)。
試料868は、314単位(cms10−7/g)のSFC、及び18.9g/gのCRCを有する。
試料865及び866用の超吸収性ベースポリマー:
(温度計、注射針の導入に適した隔壁で閉じられた四首ガラスカバーを備える)16000mLの樹脂製ケットルに、(脱イオン水から調製される)約5kgの氷(5799.09g)を入れる。典型的に、(液体のとき)全内容物を混合することが可能な磁性攪拌器を加える。2207.97gの50%NaOH溶液(分析用、メルク(Merck)から)を氷に添加し、得られるスラリーを攪拌する。56.74gのメチレンビスアクリルアミド(MBAA)(シグマ・アルドリッチから)を溶解するために、2651.76gのAA(合成の用、メルク(Merck)から)から、氷アクリル酸(AA)の量(およそ450g)を引く。攪拌を続けながら、残りのAAを氷/NaOH混合物に添加する。温度計を導入し、一旦温度が下がり始めたら(中和後)、温度が15〜25℃の範囲になるまで、氷(脱イオン水から調製される)を添加する。2652mgの反応開始剤「V50」(=2,2’−アゾビス(N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロリド、和光化学(Waco Chemicals)から)を、およそ35gの脱イオン水に溶解する。
脱イオン水(合計8339.69g(氷+水)を得るための所要量−MBAA溶液及び反応開始剤溶液を含有するビーカーを洗い流すための量(典型的に1000mL))を添加する。MBAA溶液及び反応開始剤「V50」溶液が添加される。ビーカー中の残留溶液(MBAA溶液及び/又は反応開始剤「V50」溶液)を、残りの水で洗浄し、樹脂製ケットルに入れる。
その後、樹脂製ケットルを閉じ、例えば隔壁を通して2つの注射針で穴をあけることによって、圧力除去装置を提供する。その後、約600〜1200RPMで攪拌しながら、60cmの注射針を通して、溶液をアルゴンで強制的にパージする。溶存酸素を効果的に速く除去するために、アルゴン流を攪拌棒の近くに置く。攪拌を約10分後にやめる一方で、アルゴンパージを続け、更に約5分後、2つのフォトランプ(例えば、フィリップス(Phillips)からのPL−L830/4P、36Wランプを備える、バルカー(Balcar)からのツインライト(TWINLITE))を容器の両側に置く。典型的に、2〜5分後、溶液は混濁し始める。その後、アルゴン注射針をゲルの表面より上に上げ、アルゴンでのパージを、低減された流量で続ける。一旦、温度が約35℃まで上昇したら、樹脂製ケットルを、垂直軸の周りで90°回転させることが可能で、樹脂製ケットルの各四分の一が光に暴露され、樹脂製ケットルの異なる部分で温度が同様に上昇する。樹脂製ケットルの各四分の一において、同様に温度の漸進的変化を確実にするために、回転を10分間ごとに繰り返してよい。温度を監視する(典型的に、60〜90分以内に20℃から60℃〜70℃に上昇する。一旦、温度が約60℃に達したら、ランプのスイッチを切る。一旦、温度が低下し始めたら、樹脂製ケットルを循環オーブンに移動し、60℃を15〜18時間保持する。
この時間の後、樹脂製ケットルを冷却し、ゲルを取り除き、平らなガラス皿に入れる。その後、ゲルをより小さい切片に壊すか、又ははさみで切る。ゲルをグラインダー(例えば、スカルフェン(Scharfen)からのX70G)で粉砕し、ガラス平皿に入れ、真空オーブン(例えば、蒸気トラップ、例えばチタン蒸気トラップ、動力学(Kinetics)を備える、及び/又は真空ポンプ、例えばトライバック(Trivac)(登録商標)、レイボールド(Leybold)を備える、バキュサーム(Vacutherm)、VT6130 P−BL、ヘレウス(Heraeus))に移動し、ここで乾燥させる。典型的に、材料を以下のように乾燥させる:50℃/最高,真空で1〜2日間、その後60℃/最高,真空で3〜4時間、その後70℃/最高,真空で3〜4時間、その後85℃/最高,真空で3〜18時間、最終的に、約100〜300Pa(1〜3mbar)の圧力が得られるまで、100℃/最高,真空で15〜18時間。
一旦、ゲルが一定重量に達したら(通常、乾燥手順3日間)、機械的ミル(例えばIKAミルMF10.1)を使用して粉砕し、150〜600μmをふるい分ける(例えば、レッチ(Retsch)からのAS400コントロールにて)。
ミリング手順の詳細:
(上で得られたような)乾燥した超吸収性ベースポリマーを、3mm開口部を持つ交換可能なふるいを有する機械的ミル(IKAミルMF10.1)を使用してミリングし、150〜600μmをふるい分ける(例えばレッチ(Retsch)からのAS 400コントロール)。留分>850μmを開口部3mmの交換可能なふるいで再びミリングし、150〜850μmをふるい分ける。その後、残りの留分>850μmを開口部2mmの交換可能なふるいでミリングし、150〜850μmをふるい分ける。残りの留分>850μmを開口部2mmの交換可能なふるいで再びミリングし、150〜850μmをふるい分ける。その後、残りの留分>850μmを開口部1.5mmの交換可能なふるいでミリングし、150〜850μmをふるい分ける。残りの留分>850μmを開口部1.5mmの交換可能なふるいで再びミリングし、150〜850μmをふるい分ける。全ての留分150〜850μmを収集して組み合わせ、超吸収性ベースポリマー試料を形成する。
その後、試料の残留水分を決定する。これが6重量%を超える場合、試料を上のような100℃/最高,真空にて再び乾燥する。
試料865を得るための表面架橋
(上記のような)乾燥した、ミリングされた超吸収性ベースポリマーの100g部分を、以下のように表面架橋する。
250mLのプラスチックビーカーは、プラスチック又はテフロンブレードを有する機械的攪拌機を備えており、これに100gの乾燥超吸収性ベースポリマー(微粒子形態)を入れる。機械的撹拌機は、300〜500RPMにおいてポリマーの良好な流動化が得られるような方法で選択される。1000μLの注射器に、1,2−プロパンジオール(1.6gの50%EGDGE溶液(シグマ・アルドリッチ)と20gの1,2−プロパンジオールから調製される)中のデナコール(=エチレングリコールジグリシジルエーテル=EGDGE)の4%溶液(w/w)1000μLを入れ、別の10mL注射器に、脱イオン水7.5mLを入れる。
超吸収性ポリマーを、ビーカー内で500RPMにて流動化し、表面架橋剤を30秒以内で滴下する。混合を合計で3分間続ける。攪拌を続けながら、その後、7.5mLの水を3〜5秒以内に添加し、300〜500RPMで更に3分間攪拌を続ける。この時間の後、混合物をガラスビーカーに移動し、アルミホイルで密閉し、0.5時間平衡化させる。その後、ビーカーを140℃のオーブンに移動し、この温度で120分間保持する。この時間の後、ビーカーを冷却し、内容物を除去し、表面架橋された超吸収性ポリマーを得る。任意の粒塊を、穏やかな機械的作用によって慎重に崩壊することが可能である。その後、得られる表面架橋された超吸収性ポリマー粒子は、手動で150〜850マイクロメートルがふるい分けられる。いくつかの表面架橋工程での得られる材料を組み合わせて、より大きい試料を得ることができる。
その後、得られた表面架橋された超吸収性ポリマー粒子を、100℃/最高,真空で15〜18時間乾燥し(例えば、蒸気トラップ、例えばチタン蒸気トラップ、動力学(Kinetics)を備える、及び/又は真空ポンプ、例えばトライバック(Trivac)(登録商標)、レイボールド(Leybold)を備える、バキュサーム(Vacutherm)、VT6130 P−BL、ヘレウス(Heraeus))、試料865を得る。
試料865は、99単位(cms10−7/g)のSFC、及び22.3g/gのCRCを有する。
試料866を得るための表面架橋
(上記のような)乾燥した、ミリングされた超吸収性ベースポリマーの100g部分を、以下のように表面架橋する。
250mLのプラスチックビーカーは、プラスチック又はテフロンブレードを有する機械的攪拌機を備えており、これに100gの微粒子形態の乾燥超吸収性ベースポリマー(例えばベースポリマー)を入れる。機械的撹拌機は、300〜500RPMにおいてポリマーの良好な流動化が得られるような方法で選択される。3000μLの注射器に、1,2−プロパンジオール(1.6gの50%EGDGE溶液(シグマ・アルドリッチ)と20gの1,2−プロパンジオールから調製される)中のデナコール(=エチレングリコールジグリシジルエーテル=EGDGE)の4%溶液(w/w)1500μLを入れ、別の10mL注射器に、脱イオン水7.5mLを入れる。
超吸収性ポリマーを、ビーカー内で500RPMにて流動化し、表面架橋剤を30秒以内で滴下する。混合を合計で3分間続ける。攪拌を続けながら、その後、7.5mLの水を3〜5秒以内に添加し、300〜500RPMで更に3分間攪拌を続ける。この時間の後、混合物をガラスビーカーに移動し、アルミホイルで密閉し、0.5時間平衡化させる。その後、ビーカーを140℃のオーブンに移動し、この温度で120分間保持する。この時間の後、ビーカーを冷却し、内容物を除去し、表面架橋された超吸収性ポリマーを得る。任意の粒塊を、穏やかな機械的作用によって慎重に崩壊してよい。その後、得られる表面架橋された超吸収性ポリマー粒子は、手動で150〜850マイクロメートルがふるい分けられる。
得られた表面架橋された超吸収性ポリマー粒子を組み合わせ、100℃/最高,真空で15〜18時間乾燥し(例えば、蒸気トラップ、例えばチタン蒸気トラップ、動力学(Kinetics)を備える、及び/又は真空ポンプ、例えばトライバック(Trivac)(登録商標)、レイボールド(Leybold)を備える、バキュサーム(Vacutherm)、VT6130 P−BL、ヘレウス(Heraeus))、試料866を得る。
その後、試料の残留水分を決定する。これが6重量%超を超える場合、試料を上のような100℃/最高,真空にて再び乾燥する。
試料866は、199単位(cms10−7/g)のSFC、及び20.4g/gのCRCを有する。
試料4563を得るためのTiOでの試料のコーティング
118.84gの超吸収性ポリマー試料868を、250mlのPE瓶(VWRインターナショナル(International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)に入れ、1.21gのTiO粉末(シグマ・アルドリッチ、酸化チタン(IV)、粉末、<5マイクロメートル、99.9+%)を添加する。瓶を閉じ、回転ミキサー(ターブラ(Turbula)(登録商標)、システム・シャッツ(System Schatz)、ウィリーA.バッハオーフェン社(Willy A. Bachofen AG)、機械工場(Maschinenfabrik)、スイス、バーゼル(Basel))内で2.5時間回転させる。
40gの混合物をとり、回転式試料分取器(ロータリー・マイクロ・リフラー(Rotary Micro Riffler)、クアンタクロム・インスツルメント(Quantachrome Instruments))にて8つの部分に分ける。40gの第二の試料で試料分取を繰り返し、およそ5gの混合物を含有する16の化学管を得る。各試料分取手順の4つの管をとり、参照用に、清浄なPE瓶内で組み合わせて貯蔵する。
試料4563は、387単位(cms10−7/g)のSFC、及び19.3g/gのCRCを有する。
試料4582(本発明において使用されるような超吸収性材料)を得るための試料4563の放射(照射)
残りの8つの管内の混合物(試料4563材料)を放射線に暴露する(照射)。1つの管の内容物(およそ5g)をガラスぺトリ皿(内径およそ120mm)内において均等に分配し、およそ300〜420nmの紫外線に30分間暴露する。放射のために、例えばランプGN 500 Zsを備え、換気チャンバ(ヘリオス・イタルクオーツ(Helios Italquartz))を備える光源「ポリマー装置(Polimer Apparatus)、GR.E.500W」を使用できる。光源と試料との間の典型的な距離は、約20〜35cmである。照射後、照射された、放射線誘起された材料を共栓化学管内に貯蔵する。全ての残りの管の内容物が照射に暴露されるまで、照射手順を繰り返す。照射された、放射線誘起された超吸収性材料を、PE瓶(VWRインターナショナル(VWR International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)内で組み合わせ、PE瓶を数回(5〜10回)上下逆さにすることで混合する(試料4582を得る)。
試料4582は、356単位(cms10−7/g)のSFC、及び19.0g/gのCRCを有する。
試料4583を得るためのTiOでの試料865のコーティング
118.47gの超吸収性ポリマー試料865を、250mLPE瓶(VWRインターナショナル(International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)に入れ、1.21gのTiO粉末(シグマ・アルドリッチ、酸化チタン(IV)、粉末、<5マイクロメートル、99.9+%)を添加する。瓶を閉じ、回転ミキサー(ターブラ(Turbula)(登録商標)、システム・シャッツ(System Schatz)、ウィリーA.バッハオーフェン社(Willy A. Bachofen AG)、機械工場(Maschinenfabrik)、スイス、バーゼル(Basel))内で2.5時間回転させる。
40gの混合物をとり、回転式試料分取器(ロータリー・マイクロ・リフラー(Rotary Micro Riffler)、クアンタクロム・インスツルメント(Quantachrome Instruments))にて8つの部分に分ける。40gの第二の試料で試料分取を繰り返し、およそ5gの混合物を含有する16の化学管を得る。各試料分取手順の4つの管をとり、参照用に、清浄なPE瓶内で組み合わせて貯蔵する(試料4583)。
試料4583は、136単位(cm10−7/g)のSFC、及び22.7g/gのCRCを有する。
試料4584を得るための試料4583の放射(照射):
残りの8つの管(試料4583)内の混合物を放射線に暴露する(照射)。1つの管の内容物(およそ5g)をガラスぺトリ皿(内径およそ120mm)内において均等に分配し、およそ300〜420nmの紫外線に30分間暴露する。放射のために、例えばランプGN 500 Zsを備え、換気チャンバ(ヘリオス・イタルクオーツ(Helios Italquartz))を備える光源「ポリマー装置(Polimer Apparatus)、GR.E.500W」を使用できる。光源と試料との間の典型的な距離は、約20〜35cmである。照射後、照射された、放射線誘起された材料を共栓化学管内に貯蔵する。全ての残りの管の内容物が照射に暴露されるまで、照射手順を繰り返す。照射された、放射線誘起された超吸収性材料を、PE瓶(VWRインターナショナル(VWR International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)内で組み合わせ、PE瓶を数回(5〜10回)上下逆さにすることで混合し、試料4584を得る。
試料4584は、146単位(cms10−7/g)のSFC、及び22.7g/gのCRCを有する。
試料4585を得るためのTiOでの試料866のコーティング
118.35gの超吸収性ポリマー試料866を、250mLPE瓶(VWRインターナショナル(International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)に入れ、1.11gのTiO粉末(シグマ・アルドリッチ、酸化チタン(IV)、粉末、<5マイクロメートル、99.9+%)を添加する。瓶を閉じ、回転ミキサー(ターブラ(Turbula)(登録商標)、システム・シャッツ(System Schatz)、ウィリーA.バッハオーフェン社(Willy A. Bachofen AG)、機械工場(Maschinenfabrik)、スイス、バーゼル(Basel))内で2.5時間回転させる。
40gの混合物をとり、回転式試料分取器(ロータリー・マイクロ・リフラー(Rotary Micro Riffler)、クアンタクロム・インスツルメント(Quantachrome Instruments))にて8つの部分に分ける。40gの第二の試料で試料分取を繰り返し、およそ5gの混合物を含有する16の化学管を得る。各試料分取手順の4つの管をとり、参照用に、清浄なPE瓶内で組み合わせて貯蔵し、試料4585を得る。
試料458は、246単位(cms10−7/g)のSFC、及び21.6g/gのCRCを有する。
試料4589を得るための試料4585の放射(照射)
残りの8つの管内の混合物(試料4585)を放射線に暴露する(照射)。1つの管の内容物(およそ5g)をガラスぺトリ皿(内径およそ120mm)内において均等に分配し、およそ300〜420nmの紫外線に30分間暴露する。放射のために、例えばランプGN 500 Zsを備え、換気チャンバ(ヘリオス・イタルクオーツ(Helios Italquartz))を備える光源「ポリマー装置(Polimer Apparatus)、GR.E.500W」を使用できる。光源と照射された試料との間の典型的な距離は、約20〜35cmである。照射後、照射された、放射線誘起された超吸収性材料を共栓化学管内に貯蔵する。全ての残りの管の内容物が照射に暴露されるまで、照射手順を繰り返す。照射された、放射線誘起された超吸収性材料を、PE瓶(VWRインターナショナル(VWR International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)内で組み合わせ、PE瓶を数回(5〜10回)上下逆さにすることで混合する(試料4589)。
試料4589は、276単位(cms10−7/g)のSFC、及び21.5g/gのCRCを有する。
試料4586を得るためのTiOでの試料865のコーティング
118.15gの超吸収性ポリマー試料865を、250mLPE瓶(VWRインターナショナル(International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)に入れ、1.11gのTiO粉末(シグマ・アルドリッチ、酸化チタン(IV)、粉末、<5マイクロメートル、99.9+%)を添加する。瓶を閉じ、回転ミキサー(ターブラ(Turbula)(登録商標)、システム・シャッツ(System Schatz)、ウィリーA.バッハオーフェン社(Willy A. Bachofen AG)、機械工場(Maschinenfabrik)、スイス、バーゼル(Basel))内で2.5時間回転させる。
40gの混合物をとり、回転式試料分取器(ロータリー・マイクロ・リフラー(Rotary Micro Riffler)、クアンタクロム・インスツルメント(Quantachrome Instruments))にて8つの部分に分ける。40gの第二の試料で試料分取を繰り返し、およそ5gの混合物を含有する16の化学管を得る。各試料分取手順の4つの管をとり、参照用に、清浄なPE瓶内で組み合わせて貯蔵する(試料4586)。
試料4586は、152単位(cm10−7/g)のSFC、及び22.6g/gのCRCを有する。
試料4590を得るための試料4586の放射(照射)
残りの8つの管内の混合物(試料4586)を放射線に暴露する(照射)。1つの管の内容物(およそ5g)をガラスぺトリ皿(内径およそ120mm)内において均等に分配し、およそ300〜420nmの紫外線に30分間暴露する。放射のために、例えばランプGN 500 Zsを備え、換気チャンバ(Helios Italquartz)を備える光源「ポリマー装置(Polimer Apparatus)、GR.E.500W」を使用できる。光源と試料との間の典型的な距離は、約20〜35cmである。照射後、照射された、放射線誘起された超吸収性材料を共栓化学管内に貯蔵する。全ての残りの管の内容物が照射に暴露されるまで、照射手順を繰り返す。照射された、放射線誘起された超吸収性材料を、PE瓶(VWRインターナショナル(VWR International)、広首瓶(Bottle wide neck)+丸蓋(cap round)、LDPE、250mL)内で組み合わせ、PE瓶を数回(5〜10回)上下逆さにすることで混合する(試料4590)。
試料4590は、156単位(cms10−7/g)のSFC、及び22.7g/gのCRCを有する。
N.B.:試料4563、4582、4583、4584、4585、4586、4589及び4590は全て、0.25%〜0.75%の範囲の湿分含量を有する。
Figure 2009545363
Figure 2009545363
Figure 2009545363
Figure 2009545363
試験方法
全ての試験は、標準状態、温度23℃(+/−2℃)、相対湿度50%(+/−5%)で環境制御された部屋で行われる。
流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)(FRH比)及びn−ヘプタンにおける高さ上昇(RHH)
以下の方法は、本明細書で使用される流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)(FRH比)、及び本明細書で使用されるn−ヘプタンにおける高さ上昇(RHH)を決定するのに役立つ。
FRH比は、n−ヘプタンの超吸収性材料試料を通した高さ上昇と比較した、25%生理食塩水溶液の超吸収性材料試料を通した高さ上昇における、高さ上昇の比である。
25%生理食塩水溶液に、表面張力に影響を及ぼす可能性がある汚染がないように、25%生理食塩水溶液を調製する。得られる純25%生理食塩水溶液は、少なくとも78mN/m、典型的に約82mN/mの表面張力を有するべきである。ユーザーのマニュアル(使用されるビーカーは、完全に清浄でなければならず、これは脱イオン水を入れたビーカーを測定することによって試験でき、これは約70〜71mN/mの表面張力を有するべきである;その後、生理食塩水溶液の表面張力を測定する前に、同じビーカーを25%生理食塩水溶液で洗浄しなければならない)に記載されているように、これは、ウィルヘルミープレート法(Wilhelmy plate method)によってクルエス(KRUESS)K10 ST張力計で測定できる。
各試験/試験溶液について、本発明の超吸収性材料の新たな試料を使用し、清浄な装置を使用する。
試料分取のために、所望の量、例えば5gの代表的試料を得るために、試料分取器、例えばロータリー・マイクロ・リフラー(Rotary Micro Riffler)、クアンタクロム・インスツルメント(Quantachrome Instruments)のような回転式試料分取器を使用する。
各試験について、1重量%未満の水分(又は調整された量、以下を参照)を含む5.0gの乾燥超吸収性材料(例えば、対応するバルク材料の形態としての粒径分布、典型的に本明細書に記載されるような粒径分布を有する)−本明細書では「試料」と呼ぶ−で、長さ200mm(又は調整された長さ−以下を参照)のアクリルガラス管(内径8mm、外径11mm)を完全に充填し、特定の充填高まで超吸収性材料を充填した管をもたらし、底はステンレス鋼メッシュ底を有する長さ15mmのアクリル−ガラス管−蓋(内径11mm)で被覆する(SFC又はAAP装置のために使用される)。内管に高さ5mmをマークする。
試料の量の調整:超吸収体が、n−ヘプタンの高さ上昇又は25%生理食塩水の高さ上昇が、超吸収性材料の充填高から5mm(又はそれ未満)以内であるような場合(タッピング後)、試料の量に因子2を乗じる(その後、カップ内の超吸収性材料の充填高が約2倍高くなるように)。この試料の量の調整を必要に応じて繰り返すことができ、例えば2回の調整により、最初の充填高の約4倍の充填高を有する20gの試料の量が得られる。
アクリルガラス管(内径8mm、外径11mm)の長さの調整:タッピング前の超吸収性材料の充填高が、アクリルガラス管の長さ(内径8mm、外径11mm)を超える場合、すなわち試料を閉管に完全に充填することができない場合、管の長さに因子2を乗じる。管の長さの調整を必要に応じて続けて繰り返すことができ、例えば2回の調整により、800mmの管の長さが得られる。
超吸収性材料試料の正確な重量を記録する。1秒当たり約2タップの頻度、振幅2〜3cmで1分間、管を研究室机に手動でタッピングする。タッピング後の吸収体充填高を記録する。
直径少なくとも110mm、高さ少なくとも12mmを有するペトリ皿に、液体充填高5mmを超えるn−ヘプタンを充填する。クランプ及び支持装置を使用して、ペトリ皿上に垂直に管を固定する。
タッピング後の充填した管の底(メッシュ付)を、n−ヘプタンに浸すので、n−ヘプタン表面は、管の5mmのマークと同一量である(管は、ペトリ皿の底に直接接触せず、n−ヘプタンと直接接触するであろう)。測定の間、n−ヘプタンの量が、確実にこの量のままである必要がある。液体は、10分間、超吸収性材料を上昇する。その後、5mmマークと上昇したn−ヘプタンの媒質最高量との間の距離を測定し、記録する、これはn−ヘプタンについての高さ上昇(RHH)である。(液体−乾燥超吸収性材料遷移の最高点と、液体−乾燥超吸収性材料遷移の最低点との平均として、上昇した液体の媒質最高量を視覚的に検出する。視覚的検出を容易にするために、追加の光源、例えばテーブルランプを使用できる。)
新たな試料で試験を一回繰り返し、n−ヘプタンについての平均上昇(RHH)を得る。
同様に、超吸収性材料を入れた試験管を、上のように調製し、タッピング後、新たなペトリ皿中の25%食塩水(溶液)に入れるので、生理食塩水表面は、管の5mmマークと同一量にある。測定の間、生理食塩水量は、この量のままでなければならない。生理食塩水は、10分間上昇する。
その後、上のように、5mmマークと上昇した液体の媒質最高量との間の距離を測定し、記録する。これは、25%食塩水(溶液)についての高さ上昇(RHS)である。
新たな試料で試験を一回繰り返し、25%食塩水(溶液)についての平均高さ上昇(RHS)を得る。
(超吸収性材料は、n−ヘプタン又は25%食塩水(溶液)を顕著に吸収しないので(液体取り込みで2g/g以下)、RHH及びRSHは、超吸収性材料の収着及び膨潤特徴に影響を受けないことに注目すべきである。)
その後、RSHとRHHとの比(25%食塩水(溶液)の平均高さ上昇とn−ヘプタンの平均高さ上昇との比)を決定する、これは、本明細書では「流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)」(FRH比)として報告される。
水分又は水含有量
本明細書において称するような超吸収性材料又はポリマーの水分又は水含有量を決定するために、ヨーロッパ使い捨て不織布協会(European Disposables and Nonwovens Association)(EDANA)方法430.2−02(2002)を、本明細書において使用する。
坪量
単位面積当たりの質量(40.3−90)のためのヨーロッパ使い捨て不織布協会(European Disposables and Nonwovens Association)(EDANA)標準方法は、本明細書の超吸収性材料の領域(20mn×15mm)の坪量を得るために適している。
厚さ
厚さ(No30.5−99)のためのヨーロッパ使い捨て不織布協会(European Disposables and Nonwovens Association)(EDANA)標準方法は、本明細書の吸収性物品の超吸収性材料における領域(20mm×15mm)の厚さを測定するために適している。好適な装置は、その段落4.1に記載されている。規定圧力は2.1kPaである。
密度
本明細書の超吸収性材料による領域の密度は、上記の坪量方法を使用して決定される坪量を、上記の厚さ方法にて測定される厚さで割ることによって得られる。
領域(単数又は複数)における超吸収性材料の遠心保持容量
ヨーロッパ使い捨て不織布協会(European Disposables and Nonwovens Association)(EDANA)標準方法441.2−02は、本明細書の超吸収性材料のCRCを得るために適している。
吸収性物品の超吸収性材料を含む層又は領域の遠心保持容量(CRC)
本明細書の超吸収性材料による領域のCRCは、修正されたEDANA標準試験方法441.2−02で決定できる。すなわち、この標準試験は、領域又は層の切り取り試料に適用される(この試験で使用される超吸収性粉末の0.200gの標準試料を、領域又は層の切り取り試料と取り替える)。20mm×15mmの試料寸法を使用する。試料は、吸収性物品の特徴的な層/領域を分離することによって得ることができる。その後、上で指定された寸法の試料を、ダイカッターで切断できる。その後、EDANAの方法に規定されているとおりに(例えば、試料を密閉容器に保管して、測定前に調節する)、各試料を処理して測定しなければならない。1つの領域(試料)当たりのCRC値が得られるだろう。適切であるならば、吸収性構造又は層当たり多数の試料を切断して測定してよく、構造又は層当たりの平均CRCが得られてよい。
領域の基礎容量
領域の基礎容量は、前記領域のCRCと前記領域の坪量を乗じることによって算出され、上記の方法で決定されてよい。
基礎容量=領域のCRC×領域の坪量
基礎容量は、層1m当たりに吸収される流体のKgで与えられる。0.9%食塩水(溶液)の密度は約1グラム/cmであるので、本発明でも使用されるように、典型的に、層1m当たりの流体のリットル(L/m)で報告される。
吸収性構造又は層についての平均基礎容量もまた、上で示されたように得ることが可能である。
領域の吸収効率
領域の吸収効率は、領域のCRCと前記領域の密度を乗じることによって算出され、上記の方法で決定することが可能である。
吸収有効性=領域のCRC×領域の密度
(ml/cmで報告される)
吸収性構造又は層についての平均基礎容量もまた、上で示されたように得ることが可能である。

Claims (19)

  1. 超吸収性ポリマーと、放射線誘起された親水性を有する材料と、を含む超吸収性材料を含む吸収性物品であって、
    a)前記超吸収性ポリマーと、前記放射線誘起された親水性を有する材料とを組み合わせる工程、及び/又は
    b)前記超吸収性ポリマーと、放射線誘起可能な親水性を有する材料とを組み合わせて混合物を得て、前記混合物を、前記親水性を誘起するのに適した放射線に付する工程により得られる、吸収性物品。
  2. 超吸収性ポリマーと表面改質材料とを含む超吸収性材料を含んでなり、少なくとも1.10の流体上昇高比(Fluid Rise Height Ratio)(FRH比)を有する、吸収性物品。
  3. 前記超吸収性材料が、少なくとも1.10の流体上昇高比を有する、請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記FRH比が1.25以上、又は好ましくは1.40以上である、請求項2又は3に記載の吸収性物品。
  5. 前記n−ヘプタンの上昇高(RHH)が5cm〜19cmである、請求項2〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記放射線誘起された親水性を有する材料が、超吸収性材料の混合物の0.01重量%〜2重量%の量で存在する、請求項1及び3〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記超吸収性材料が、2重量%未満、好ましくは1重量%未満の湿分含量を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記放射線が、波長200nm〜480nmの電磁放射線である、請求項1に記載の物品。
  9. 前記放射線誘起された親水性を有する材料が、TiO、SnO、ZnO、WO、V、又はこれらの混合物、好ましくは少なくともTiOを含む、請求項1に記載の物品。
  10. 前記放射線誘起された親水性を有する材料が、超吸収性ポリマーの表面上にコーティングを形成する、請求項1に記載の吸収性物品。
  11. 超吸収性材料を含んでなる1以上の領域を有する吸収性構造を含み、6.5L/mを超える基礎容量及び/又は少なくとも3mL/cmの吸収効率を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  12. 前記超吸収性材料と、前記超吸収性材料の20重量%未満、好ましくは5重量%未満、又は1重量%未満の吸収性セルロース繊維とを含む、吸水性構造を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  13. 前記超吸収性材料を含む区域と、第二の異なる超吸収性材料を含む区域と、を含有する吸収性構造を含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  14. 前記超吸収性材料と接着材料若しくは熱可塑性材料との積層体又は混合物の形態の吸収性構造を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  15. 前記超吸収性材料が少なくとも30cms10−7/gのSFCを有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  16. 超吸収性ポリマーと、放射線誘起された親水性を有する材料と、を含む超吸収性材料を含む吸収性物品の製造方法であって、
    a)超吸収性ポリマーと、放射線誘起された親水性を有する材料とを組み合わせる工程、及び/又は
    b)超吸収性ポリマーと、放射線誘起可能な親水性を有する材料とを組み合わせ、得られた混合物を、前記親水性を誘起するのに適した放射線に付して、前記超吸収性材料を得る工程、を含む製造方法。
  17. 放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する材料を、前記材料の粒子の液体への分散体の形態で適用し、それにより前記分散体が、好ましくは流動床反応装置内で、超吸収性ポリマーの表面に適用される、請求項15に記載の方法。
  18. 放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する材料と、超吸収性ポリマーとを、乾燥ブレンドとして混合する、請求項15に記載の方法。
  19. 放射線誘起された又は放射線誘起可能な親水性を有する材料が、前駆体材料と超吸収性ポリマーとを組み合わせる間に又は組み合わせた後に、前駆体材料からその場で形成される、請求項15に記載の方法。
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