JP2009543867A - 抗hiv剤としての1−ヒドロキシナフチリジン化合物 - Google Patents

抗hiv剤としての1−ヒドロキシナフチリジン化合物 Download PDF

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    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

式I:
Figure 2009543867

(式中、X及びR1からは本明細書に定義する通りである。)の1−ヒドロキシナフチリジン化合物(例えば1−ヒドロキシナフチリジン−2(1H)−オン化合物)はHIVインテグラーゼ及び/又はHIV RNase Hの阻害剤であると同時にHIV複製の阻害剤である。これらの化合物はHIV感染の予防及び治療と、エイズの発症の予防、遅延及び治療に有用である。これらの化合物は化合物自体又は医薬的に許容可能な塩としてHIV感染及びエイズに対して利用される。これらの化合物とその塩は場合によりHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質及びワクチン等の他の抗HIV剤と併用して医薬組成物の成分として利用することができる。

Description

本発明は1−ヒドロキシナフチリジン誘導体と医薬的に許容可能な該誘導体の塩、それらの合成、並びにHIVインテグラーゼ及び/又はRNase Hに対する阻害剤としてのそれらの使用に関する。本発明の化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩はHIV感染の予防又は治療とエイズの予防又は治療又は発症遅延に有用である。
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と呼ばれるレトロウイルス、特にHIV1型(HIV−1)及び2型(HIV−2)ウイルスと呼ばれる株は後天性免疫不全症候群(エイズ)と呼ばれる免疫低下疾患の病因に結び付けられている。HIV血清陽性個体は初期は無症候であるが、一般にエイズ関連症候群(ARC)を発症した後、エイズを発症する。疾患個体は重度免疫低下を示すため、非常に衰弱し易く、最終的に致死性日和見感染症となる可能性が高い。宿主細胞がHIVを複製するにはウイルスゲノムが宿主細胞のDNAに組込まれる必要がある。組込みはインテグラーゼにより3段階で行われ、まず安定な核蛋白複合体がウイルスDNA配列と会合し、次に直鎖状プロウイルスDNAの3’末端からヌクレオチド2個が切断され、最後にこのヌクレオチドを除去されたプロウイルスDNAの3’OH末端が宿主標的部位に形成された数塩基突出した切れ目と共有結合すると考えられる。プロセスの第4段階では、形成されたギャップの修復合成が細胞酵素により行われると考えられる。
HIVのヌクレオチドシーケンシングによると、1個のオープンリーディングフレームにpol遺伝子が存在することが分かった[Ratner,L.et al.,Nature,313,277(1985)]。アミノ酸配列ホモロジーによると、pol配列は逆転写酵素(RT)、インテグラーゼ及びHIVプロテアーゼをコードすることが判明した[Toh,H.et al.,EMBO J.4,1267(1985);Power,M.D.et al.,Science,231,1567(1986);Pearl,L.H.et al.,Nature,329,351(1987)]。全3種の酵素はHIVの複製に必須であることが示されている。
逆転写酵素には3種類の酵素機能があることが分かっている。即ち、逆転写酵素はRNA依存性DNAポリメラーゼ、リボヌクレアーゼ及びDNA依存性DNAポリメラーゼとして作用する。RNA依存性DNAポリメラーゼとしてのその役割において、RTはウイルスRNAを鋳型として使用し、RNA−DNAハイブリッドを生成する。RTのリボヌクレアーゼH活性には2つの機能があり、RNA−DNAハイブリッドのRNAを特異的に切断し、規定RNAプライマーを形成すると共に、RNA−DNAハイブリッドのRNAを非特異的に切断し、RNAの解離と1本鎖DNAの形成を生じる。DNA依存性DNAポリメラーゼとして、RTは第1のDNA鎖を鋳型として使用して第2の相補的DNA鎖を形成する。2本の鎖はプロウイルス2本鎖DNAを形成し、ウイルス酵素であるインテグラーゼにより宿主細胞のゲノムに組込まれる。
HIV RT又はHIVインテグラーゼの酵素機能を阻害する化合物が感染細胞におけるHIV複製を阻害することは知られている。これらの化合物はヒトにおけるHIV感染の予防又は治療に有用である。HIV感染とエイズの治療用に認可されている化合物にはRTポリメラーゼ阻害剤である3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、2’,3’−ジデオキシシチジン(ddC)、d4T、3TC、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ及びアバカビルが含まれている。これらの薬剤はRTのポリメラーゼ活性を阻害することにより作用する。
上記各薬剤はHIV感染とエイズの治療に有効であるが、耐性の問題の増大により、他のRT阻害剤を含む他のHIV抗ウイルス薬の開発が必要とされている。エイズ感染を予防するために抗ウイルス薬を持続使用すると、薬剤に耐性の突然変異体HIV株が出現する。上記認可済みRT阻害薬に耐性の突然変異体HIV株も既に感染患者で観察されている。これらの突然変異体HIV株はこれらの薬剤がRTと結合する部位であるRTのポリメラーゼ活性部位の近傍にアミノ酸突然変異を含むことが最も多い。RTのRNase H活性部位はRTのポリメラーゼ活性部位から離れているため、RNase活性部位又はその近傍に結合することによりRT機能を阻害する化合物は突然変異体株でRT機能を阻害するのに有効であると予想される。
以下の文献が背景技術として重要である。
E.M.Hawes et al.,J.Chem.Soc.(C)1966,pp.315−321は1,2−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルと1,2−ジヒドロ−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸の製造を開示している。
US2004/167123 A1及びUS2004/162285 A1はC型肝炎ポリメラーゼ阻害剤及び抗感染剤としての所定の1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジンに関する。
US2004/162285 A1は抗感染剤としての所定の1,8−ナフチリジンに関する。
WO2006/026619 A2はRNase Hの阻害剤としての所定の置換チエンに関する。
US 2005/0203176 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のジチオカルバメートに関する。
US 2005/0203156 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のヒダントイン誘導体に関する。
US 2005/0203129 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のジヒドロキノリン誘導体に関する。
US 2004/0138166 A1はHIV RTのRNase H活性を阻害するオリゴヌクレオチド剤に関する。
US 5,527,819はRTのRNase H活性の阻害剤としての天然物質マピシンに関連する所定の化合物に関する。
WO 2006026619 A2はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のチオフェン誘導体に関する。
US 2005203176 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のカルバミン酸誘導体に関する。
US 2005203156 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定のヒダントインに関する。
US 2005203129 A1はRTのRNase H活性の阻害剤としての所定の1,2−ジヒドロキノリン誘導体に関する。
Dat,et al.,Journal of Natural Products(2007),vol.70,pp.839−841はHIVリボヌクレアーゼHに対する阻害活性をもつ天然物質ラクトンを記載している。
Didierjean,et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy(2005),vol.49,pp.4884−4894 56はHIV RNase H阻害活性をもつヒドロキシル化トロポロンについて記載している。
S.R.Budihas et al.,Nucleic Acids Res.(2005)vol.33,pp.1249−56はHIV RNase H阻害活性をもつヒドロキシル化トロポロンについて記載している。
A.Somasunderam et al.,Biochemistry(2005)vol.44,pp.10388−95はHIV RNase H活性の阻害剤としてのDNAチオアプタマーについて記載している。
C.A.Shaw−Reid et al.,Biochemistry(2005)vol.44,pp.1595−1606及びC.A.Shaw−Reid et al.,J.Biol.Chem.(2003)vol.278,pp.2777−80はジケト酸HIV RNase H阻害剤について記載している。
R.N.Hannoush et al.,Nucleic Acids Res.(2004)vol.32,pp.6164−6175はHIV RNase H活性の阻害剤としてのオリゴヌクレオチドヘアピンについて記載している。
K.Klumpp et al.,Nucleic Acids Res.(2003)vol.31,No.23,pp.6852−59及びJ.Qi Hang et al.,Biochem.Biophy.Res.Comm.(2004)vol.317,No.23,pp.321−29はHIV RT RNase H活性の2−ヒドロキシイソキノリン−1,3(2H,4H)−ジオン阻害剤について記載している。
G.Borko et al.,Biochemistry(1997),vol.36,pp.3179−3185はHIV RT RNase H活性のアシルヒドラゾン阻害剤について記載している。
I.W.Althaus et al.,Experimentia 52(1996),Birkhauser−Verlag,pp.329−335はHIV RT RNase H活性の阻害剤としての天然物質ノベンアミンについて記載している。
P.Mohan et al.,J.Med.Chem.(1994),vol.37,pp.2513−2519はHIV RT RNase H及びRT DNAポリメラーゼ活性の阻害剤としてのナフタレンスルホン酸誘導体について記載している。
P.Hafkemer et al.,Nucleic Acids Res.(1991)vol.19,pp.4059−65はセファロスポリン分解物のHIV RNase H阻害活性について記載している。
S.Loya et al.,Antimicrobial Agents and Chemother.(1990)vol.34,pp.2009−12はHIV RNase H活性のキノン天然物質阻害剤について記載している。
US 6380249、US 6306891及びUS 6262055はHIVインテグラーゼ阻害剤として有用な所定の2,4−ジオキソ酪酸及び酸エステルに関する。
WO 01/00578はHIVインテグラーゼ阻害剤として有用な所定の1−(芳香族又はヘテロ芳香族置換)−3−(ヘテロ芳香族置換)−1,3−プロパンジオンに関する。
US 2003/0055071(WO 02/30930に対応)、WO 02/30426及びWO 02/55079は各々HIVインテグラーゼ阻害剤としての所定の8−ヒドロキシ−1,6−ナフチリジン−7−カルボキサミドに関する。
WO 02/036734はHIVインテグラーゼ阻害剤としての所定のアザ及びポリアザナフタレニルケトンに関する。
WO 03/016275はインテグラーゼ阻害活性をもつ所定の化合物に関する。
WO 03/35076はHIVインテグラーゼ阻害剤としての所定の5,6−ジヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミドに関し、WO 03/35077はHIVインテグラーゼ阻害剤としての所定のN置換5−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−4−カルボキサミドに関する。
WO 03/062204はHIVインテグラーゼ阻害剤として有用な所定のヒドロキシナフチリジノンカルボキサミドに関する。
WO 04/004657はHIVインテグラーゼ阻害剤である所定のヒドロキシピロール誘導体に関する。
US2004/167123 A1 US2004/162285 A1 US2004/162285 A1 WO2006/026619 A2 US 2005/0203176 A1 US 2005/0203156 A1 US 2005/0203129 A1 US 2004/0138166 A1 US 5,527,819 WO 2006026619 A2 US 2005203176 A1 US 2005203156 A1 US 2005203129 A1 US 6380249 US 6306891 US 6262055 WO 01/00578 US 2003/0055071 WO 02/30930 WO 02/30426 WO 02/55079 WO 02/036734 WO 03/016275 WO 03/35076 WO 03/35077 WO 03/062204 WO 04/004657
Ratner,L.et al.,Nature,313,277(1985) Toh,H.et al.,EMBO J.4,1267(1985) Power,M.D.et al.,Science,231,1567(1986) Pearl,L.H.et al.,Nature,329,351(1987) E.M.Hawes et al.,J.Chem.Soc.(C)1966,pp.315−321 Dat,et al.,Journal of Natural Products(2007),vol.70,pp.839−841 Didierjean,et al.,Antimicrobial Agents and Chemotherapy(2005),vol.49,pp.4884−4894 56 S.R.Budihas et al.,Nucleic Acids Res.(2005)vol.33,pp.1249−56 A.Somasunderam et al.,Biochemistry(2005)vol.44,pp.10388−95 C.A.Shaw−Reid et al.,Biochemistry(2005)vol.44,pp.1595−1606 C.A.Shaw−Reid et al.,J.Biol.Chem.(2003)vol.278,pp.2777−80 R.N.Hannoush et al.,Nucleic Acids Res.(2004)vol.32,pp.6164−6175 K.Klumpp et al.,Nucleic Acids Res.(2003)vol.31,No.23,pp.6852−59 J.Qi Hang et al.,Biochem.Biophy.Res.Comm.(2004)vol.317,No.23,pp.321−29 G.Borko et al.,Biochemistry(1997),vol.36,pp.3179−3185 I.W.Althaus et al.,Experimentia 52(1996),Birkhauser−Verlag,pp.329−335 P.Mohan et al.,J.Med.Chem.(1994),vol.37,pp.2513−2519 P.Hafkemer et al.,Nucleic Acids Res.(1991)vol.19,pp.4059−65 S.Loya et al.,Antimicrobial Agents and Chemother.(1990)vol.34,pp.2009−12
本発明は1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン化合物(例えば1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン化合物)に関する。これらの化合物はHIV RNase H及び/又はHIVインテグラーゼの阻害に有用であり、即ち、これらの化合物にはRNase Hを阻害するものと、インテグラーゼを阻害するものと、RNase Hとインテグラーゼの両者を阻害するものがある。これらの化合物は化合物自体又は(必要に応じて)それらの医薬的に許容可能な塩及び/又は水和物として、あるいは他のHIV抗ウイルス剤、抗感染剤、免疫調節剤、抗生物質又はワクチンとの併用下又は非併用下の医薬組成物成分として、HIV感染の予防、HIV感染の治療、並びにエイズ及び/又はARC発症の予防、治療及び遅延に有用である。より特定的には、本発明の1実施形態(本明細書では「実施形態D0」と言う。)は式I:
Figure 2009543867
[式中、
はO、S又はN−Rであり;
Xは結合、C(O)、SO、C−Cアルキレン、O、N(R)又はSであり;
はH、ハロ、CN、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N(R)R又はORであり;ここで、
アルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R及びC(O)N(R)−C−Cアルキレン−AryBから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
AryBは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたフェニルであり、
シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、CO、C−Cアルキレン−CO、NRSO、C−Cアルキレン−NRSO、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、SON(R)R、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CN、R及びNOから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
アルキル又はシクロアルキルは場合により更にオキソ基で置換されており;
シクロアルキルの2個の隣接する任意の置換基は場合により双方が結合している環原子と一緒に、(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、(ii)ベンゼン環、(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、並びに各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環である、シクロアルキルと縮合した環を形成し;シクロアルキルと縮合した環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
但し、(A)XRはC(O)−ハロ、C(O)−CN、SO−ハロ、SO−CN、O−ハロ、O−CN、O−OR、N(R)−ハロ、N(R)−CN、N(R)−OR、N(R)−N(R)R、S−ハロ、S−CN、S−OR、S−N(R)R、N(R)−ヘテロアリール(ヘテロアリールが環ヘテロ原子を介してNと結合している場合)又はS−ヘテロアリール(ヘテロアリールが環ヘテロ原子を介してSと結合している場合)ではなく;
はH、OH、ハロ、SON(R)R、C−C12アルキル、OR、N(R)R、NRC(O)R、アリール、HetZ以外のヘテロアリール、HetZ又はC(O)−ヘテロアリールであり;
ここでアルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、N(R)−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)−HetX、N(R)−C−Cアルキレン−HetX及びC−Cアルキレン−HetXから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;ここでHetXは独立してHetYと同義であり;
HetZは
Figure 2009543867
から構成される群から選択される縮合二環式ヘテロアリールであり、ここで、A、B、C及びDは各々独立してN又はC−Tであり、但し、A、B、C及びDの3個以上がNになることはなく;各Tは独立してH、ハロ、CN、CO、OR、SR、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)SO、C−Cアルキレン−N(R)CO、C−Cアルキレン−N(R)C(O)R、C−Cアルキレン−N(R)C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−SON(R)(R)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cシクロアルキル、O−C−Cシクロアルキル、O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、S−C−Cシクロアルキル、S−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、アリール、O−アリール、O−C−Cアルキレン−アリール、S−アリール、S−C−Cアルキレン−アリール、N(R)−C−Cアルキレン−アリール、C(O)N(R)−C−Cアルキレン−アリール、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、S−ヘテロアリール、S−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、N(R)−C−Cアルキレン−ヘテロアリール又はC(O)N(R)−C−Cアルキレン−ヘテロアリールであり、
ここで、C−Cシクロアルキルであるか又はC−Cシクロアルキルを含む各Tにおいて、C−Cシクロアルキルは場合により独立して各々独立してハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、OR、N(R)R、N(R)R、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
ここで、アリール又はヘテロアリールであるか又はアリール又はヘテロアリールを含む各Tにおいて、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C(O)−HetY及びC−Cアルキレン−HetYから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
各HetYは独立して1又は2個のN、0又は1個のO、及び0又は1個のSから選択される合計1又は2個のヘテロ原子を含む4から7員飽和ヘテロシクリルであり、ヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OH、O−C−Cアルキル、C−Cアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cハロアルキル、C(O)R、CO又はオキソである1から3個の置換基で置換されており;
あるいは、XRとRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、
(ii)ベンゼン環、
(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されている。)を含む5又は6員複素芳香環、
(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環、又は
(v)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子各Nは場合により酸化されており、各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環(複素環の2個の隣接する炭素原子を介して縮合した5から7員炭素環を有する。)
を形成し;
ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、(iv)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合三環系を形成し、又は(v)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合四環系を形成し;
(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R又はフェニルである1から4個の置換基で置換されており、
ここで各フェニルは独立して場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CN、CO、OR、SR、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)SO、C−Cアルキレン−N(R)CO、C−Cアルキレン−N(R)C(O)R、C−Cアルキレン−N(R)C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−SON(R)(R)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cシクロアルキル、AryC、O−AryC、O−C−Cアルキレン−AryC、ヘテロアリール、HetW、C−Cアルキレン−HetWである1から3個の置換基で置換されており;
各AryCは独立してAryAと同義であり;
各HetWは独立してHetYと同義であり;
各ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CO、OR、SR、N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
(i)の炭素環、(iv)の複素環、又は(v)の複素環は場合により更に1又は2個のオキソ基で置換されており;
(v)の複素環と縮合した炭素環は場合により、各々独立してハロゲン、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R又はC−Cアルキレン−N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており、(v)の複素環は炭素環と縮合していることに加え、場合により、各々独立してOR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R又はオキソである1から3個の置換基で置換されており;
、R及びRは各々独立してH、OH、ハロ、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、アリール、ヘテロアリール、C(O)N(R)R、N(R)R、C(O)N(R)R、SON(R)R、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、OR、CO又はC(O)R10であり;
ここでアルキル、アルケニル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R及びC−Cアルキレン−N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;
アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R及びC(O)−HetSから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;ここで各HetSは独立してHetYと同義であり;
あるいは、RとRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、
(ii)ベンゼン環、
(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は
(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環
を形成し;
ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合三環系を形成し;
(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環は場合により、各々独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである1から4個の置換基で置換されており、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており、
(i)の炭素環又は(iv)の複素環は場合により更に1又は2個のオキソ基で置換されおり;
各Rは独立してH又はC−C12アルキルであり、アルキルは場合により、各々独立してオキソ、ハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
各Rは独立してH、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、アリール、C−Cアルキレン−アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキレン−ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cアルキレン−ヘテロシクリルであり;
であるか又はRの一部であるアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、C−Cアルキレン−NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、O−AryC又はO−C−Cアルキレン−AryCである1から3個の置換基で置換されており、ここでAryCは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R、CO又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたアリールであり;
アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;
又は、RとRは場合により双方が結合しているN原子と一緒に、5から7員飽和複素環、不飽和非芳香族複素環又は芳香族複素環を形成し、複素環はRとRが結合しているN原子に加え、独立してN、O及びSから選択される0から2個のヘテロ原子を含み;飽和又は不飽和非芳香族複素環の各S原子は場合によりS(O)又はS(O)の形態であり;環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、オキソ、アリール、C−Cアルキレン−アリール、HetV、C−Cアルキレン−HetVである1から4個の置換基で置換されており、但し環上の2個以上の置換基がアリール、C−Cアルキレン−アリール、HetV又はC−Cアルキレン−HetVになることはなく;
HetVは独立してHetYと同義であり;
アリールであるか又はアリールを含む、RとRが一緒になって形成される複素環の任意の置換基において、アリールは場合により、各々独立してハロ、OH、SH、S−C−Cアルキル、N(R)R、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)R、NR−C(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−O−C−Cアルキル、C−Cアルキレン−SH、C−Cアルキレン−S−C−Cアルキル、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
各Rは独立してC−C12アルキル又はアリールであり、アリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
10はH又はC−Cアルキルであり;
はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
はアリール又はアリールで置換されたC−Cアルキルであり;
はアリール、アリールで置換されたC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルで置換されたC−Cアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキルで置換されたC−Cアルキルであり、ここで、
について記載した任意の置換されたアルキルにおいて、アルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
シクロアルキル又はヘテロシクリルであるか又はシクロアルキル又はヘテロシクリルを含む任意のRにおいて、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、AryA、C−Cアルキレン−AryA、C−Cアルキレン−HetU、C(O)−HetU、C−Cアルキレン−C(O)−HetU、C−Cアルキレン−(AryA)1−2及びオキソから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
アリール又はヘテロアリールであるか又はアリール又はヘテロアリールを含む任意のRにおいて、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CycA、AryA、C−Cアルキレン−AryA、HetU、C(O)−HetU、C−Cアルキレン−HetU、C−Cアルキレン−C(O)−HetU、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−AryA及びC−Cアルキレン−Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
ここで各AryAは独立してフェニル(場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−N(R)RSON(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されている。)であり;
CycAは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R又はC−Cアルキレン−N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキルであり;
はC(O)−アリール、N(R)−アリール、N(R)−C−Cアルキレン−アリール、C(O)N(R)−アリール、S−アリール、SO−アリール、C(O)−ヘテロアリール、N(R)−ヘテロアリール、C(O)N(R)−ヘテロアリール、S−ヘテロアリール又はSO−ヘテロアリールであり、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRSO、C−Cアルキレン−N(R)RSON(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
各HetUは独立してHetYと同義であり;
はヘテロアリール又はヘテロアリールで置換されたC−Cアルキルであり;
但し、
(B)RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRはC(O)OCHCHではなく;
(C)RがOであり、XRがC(O)N(R)Rであり、R=R=R=Hであるとき、Rは(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルではなく;
(D)RがOであり、XRがC(O)ORであり、R=R=Hであり、Rがエチルであるとき、Rは3−シアノフェニルではない。]の化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩及び/又は水和物を含む。
本発明の別の実施形態(本明細書では「実施形態E0」と言う。)は、
がH、ハロ、CN、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N(R)R又はORであり;アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)RS及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;アルキル又はシクロアルキルは場合により更にオキソ基で置換されており;シクロアルキルの2個の隣接する任意の置換基は場合により双方が結合している環原子と一緒に、シクロアルキルと縮合した環として(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、(ii)ベンゼン環、(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含み、各Nが場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である5から7員不飽和非芳香族複素環を形成し;シクロアルキルと縮合した環は場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
但し、(A)XRはC(O)−ハロ、C(O)−CN、SO−ハロ、SO−CN、O−ハロ、O−CN、O−OR、N(R)−ハロ、N(R)−CN、N(R)−OR、N(R)−N(R)R、S−ハロ、S−CN、S−OR又はS−N(R)Rではなく;
がH、OH、NH、ハロ、SON(R)R、C−C12アルキル、OR、N(R)R、NRC(O)R又はアリールであり、アリールは場合によりハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
あるいは、RとXRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、
(ii)ベンゼン環、
(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含み、各Nが場合により酸化形態である5又は6員複素芳香環、又は
(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含み、各Nが場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である5から7員不飽和非芳香族複素環を形成し;
ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合三環系を形成し;
(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から4個の置換基で置換されており、
(i)の炭素環又は(iv)の複素環は場合により更に1又は2個のオキソ基で置換されており;
、R及びRが各々独立してH、OH、ハロ、NH、N(R)R、SON(R)R、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、アリール、ヘテロアリール、OR、CO、C(O)N(R)R、N(R)R、C−Cシクロアルキル又はヘテロシクリルであり;アルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルは場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R及びC−Cアルキレン−N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;
あるいは、RとRは双方が結合している炭素と一緒に、実施形態D0に定義した環(i)から(iv)のいずれかを形成し;
各Rは独立してH、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、アリール、C−Cアルキレン−アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキレン−ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cアルキレン−ヘテロシクリルであり;アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルは場合によりハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;
又は、RとRは場合により双方が結合しているN原子と一緒に、RとRが結合しているN原子に加え、独立してN、O及びSから選択される0から2個のヘテロ原子を含む5から7員飽和又は不飽和非芳香族又は芳香族複素環を形成し;飽和又は不飽和非芳香族複素環の各S原子は場合によりS(O)又はS(O)の形態であり;環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から4個の置換基で置換されており;
各Rは独立してC−C12アルキル又はアリールであり、アリールは場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
はアリール、アリールで置換されたC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルで置換されたC−Cアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキルで置換されたC−Cアルキルであり、アルキル、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル又はヘテロアリールは場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
但し、(B)RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRはC(O)OCHCHではなく;
他の全変項が実施形態D0に定義した通りである式Iの化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩及び/又は水和物を含む。
本発明は本発明の化合物を含有する医薬組成物と、このような医薬組成物の製造方法も含む。本発明は更にエイズの治療方法、エイズの発症遅延方法、エイズの予防方法、HIV感染の治療方法、及びHIV感染の予防方法も含む。
本発明の他の実施形態、態様及び構成については以下の記載、実施例及び特許請求の範囲に更に記載し、又はこれらから容易に理解されよう。
本発明は上記式Iの化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩を含む。これらの化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩はHIV RT阻害剤(例えばHIV−1 RNase H阻害剤)及び/又はHIVインテグラーゼ阻害剤(例えばHIV−1インテグラーゼ阻害剤)である。
本発明の1実施形態(本明細書では「実施形態D1」とも言う。)は式Iの化合物(あるいは簡単に「化合物I」とも言う。)又は医薬的に許容可能な該化合物の塩であり、D1は実施形態D0における「C−C12アルキル」なる用語を各々「C−Cアルキル」に置き換え、実施形態D0における「C−C12アルケニル」なる用語を各々「C−Cアルケニル」に置き換えた以外は実施形態D0と同一である。
本発明の実施形態D2はRがOであり;他の全変項が発明の概要の欄に記載した実施形態D0で当初に定義した通りであるか又は実施形態D1に定義した通りである化合物I又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態D3はRとRの少なくとも一方がHであり;RがH、OH又はNHであり;他の全変項が実施形態D0、D1又はD2のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D3の1態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD3で当初に定義した通りである。D3の別の態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD3で当初に定義した通りである。
本発明の実施形態D4はXRがH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C(O)O−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、CH−フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C(O)N(R7A)R8A又はO−C−Cアルキルであり;
ここでC−Cアルキルは場合によりC(O)O−C−Cアルキル又はC(O)N(H)CH−フェニルで置換されており、フェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CF、OCF、N(R)R又は(CH1−2−N(R)Rである1又は2個の置換基で置換されており;
フェニル又はCH−フェニルの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
7AはRに関連するRであり、H又はメチルであり;
8AはRに関連するRであり、H、C−Cアルキル、CHCF、CHCHCF、シクロプロピル、フェニル、CH−フェニル、CH(CH)−フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルであり、
ここでフェニル又はCH−フェニルもしくはCH(CH)−フェニルにおけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、メチル、CN、OCH、CF、OCF、C(O)CH、N(H)C(O)CH、COCH、C(O)NH、C(O)N(H)CH又はC(O)N(CHである1又は2個の置換基で置換されており;
ヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、ヘテロアリールは場合によりO−フェニル又はOCH−フェニルで置換されており、場合により更に各々独立してCl、Br、F、OH、メチル、OCH、CF、OCF、C(O)CH、COCH、C(O)NH、C(O)N(H)CH又はC(O)N(CHである1又は2個の置換基で置換されており、合計置換基数は0から2であり;
ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルにおけるヘテロシクリルはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、場合により更にC−Cアルキル、C(O)O−C−Cアルキル又はCH−フェニルで置換されており;
あるいはR7AとR8Aは場合により双方が結合しているN原子と一緒に、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びチオモルホリニルから構成される群から選択されるに飽和複素環を形成し、複素環は場合により、各々独立してハロ、OH、メチル、OCH、CF、OCF、C(O)R、CO、C(O)N(R)R及びオキソである1から3個の置換基で置換されており;
他の全変項が実施形態D0からD3のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D4の1態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD4で当初に定義した通りである。D4の別の態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD4で当初に定義した通りである。
本発明の実施形態D5はRがOH、NH、メチル、フェニル、ナフチル、3,4−ジヒドロナフチル、HetZ以外のヘテロアリール、HetZ、C(O)−HetZ、NRC(O)R8C又はN(RC)R8Cであり、
ここでメチルはフェニル又は(CH1−2−フェニルで置換されており、各フェニルは更に(i)別のフェニル又は(ii)別の(CH1−2−フェニルで置換されており、ここで(i)又は(ii)のフェニルは場合により更に各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)CH−ヘテロアリール、(36)CHCH−ヘテロアリール、(37)CH(CH)−ヘテロアリール、(38)ヘテロシクリル、(39)CH−ヘテロシクリル、(40)CH(CH)−ヘテロシクリル、又は(41)C(O)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、(cc)CN、(dd)場合によりN(R)Rで置換されたシクロプロピル(例えば、
Figure 2009543867
)、(ee)CH−N(R)CH−フェニル、(ff)ヘテロシクリル、(gg)C(O)−ヘテロシクリル、(hh)CH−ヘテロシクリル、又は(ii)CH(CH)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;(ff)、(gg)、(hh)又は(ii)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり;
(34)、(35)、(36)又は(37)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(38)、(39)、(40)又は(41)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により(a)CO、(b)CH−CO、(c)C(O)(R)、(d)N(R)R、(e)(CH1−3−N(R)R、(f)C(O)N(R)R、(g)(CH1−3−C(O)N(R)R、(h)CHC(O)−ヘテロシクリル、(i)フェニル、(j)CH−フェニル、(k)CH(CH)−フェニル、(l)CH(フェニル)で置換されており、(h)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、(i)、(j)、(k)又は(l)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
ヘテロアリールは、
(A)いずれも場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)C(O)R、(18)CH−C(O)R、(19)SO(C−Cアルキル)、(20)SON(R)R、(21)NHSOCH、(22)CHNHSOCH、(23)C(O)N(R)R、(24)CHC(O)N(R)R、(25)CHOH、(26)CHCHOH、(27)CN、(28)フェニル、(29)CH−フェニル、(30)CH(CH)−フェニル、(31)CHCH−フェニル、又は(32)N(R)(CH1−2−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されたピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、(28)、(29)、(30)又は(31)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
(32)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであるか;あるいは
(B)
Figure 2009543867
であり;
HetZは
Figure 2009543867
であり、ここで、各Tは独立して(1)H、(2)Cl、(3)Br、(4)F、(5)OH、(6)CH、(7)OCH、(8)CHF、(9)CF、(10)OCHF、(11)OCF、(12)N(R)R、(13)CH−N(R)R、(14)CHCH−N(R)R、(15)CO、(16)CH−CO、(17)CHCH−CO、(18)CN、(19)ピリジル、(20)ピリミジニル、(21)フェニル、又は(22)C(O)NH(CH1−2−フェニルであり;
(21)又は(22)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
7CはRに関連するRであり、H又はC−Cアルキルであり;
8CはRに関連するRであり、C−Cアルキル、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル、CH(CH)−フェニル、インデニル、ジヒドロインデニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、CH−ヘテロアリール、CH(CH)−ヘテロアリール、CHCH−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、CH−ヘテロシクリル、CHCH−ヘテロシクリル又はCH(CH)−ヘテロシクリルであり;
ここでC−Cアルキルは場合により一方がフェニルであり、他方がOH、(CH1−2−N(R)R、ピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルである2個の置換基で置換されており;
8Cであるか又はR8Cの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)ヘテロアリール、(32)ヘテロシクリル、又は(33)CH−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
(30)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(31)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル又はトリアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(32)又は(33)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されており;
8Cであるか又はR8Cの一部であるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、場合によりフェニル、CH−フェニル、ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルで置換されており、ヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり;
8Cであるか又はR8Cの一部であるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R、CO、フェニル又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
あるいはR7CとR8Cは双方が結合しているNと共に、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであるヘテロシクリルを形成し、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)C(O)R、(12)CO、(13)CHC(O)R、(14)CHCO、(15)フェニル、(16)CH−フェニル、(17)CH(CH)−フェニル、(18)ヘテロシクリル、(19)CH−ヘテロシクリル、又は(20)CH(CH)−ヘテロシクリルである1から3個の置換基で置換されており;
(15)、(16)又は(17)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
(18)、(19)又は(20)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されており;
他の全変項が実施形態D0からD4のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D5の1態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD5で当初に定義した通りである。実施形態D5の別の態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD5で当初に定義した通りである。
本発明の実施形態D6はXRとRが双方と結合している炭素原子と一緒に、
Figure 2009543867
を形成し、ここで、
各Mは独立してH、OH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、N(R)R又は(CH1−2−N(R)Rであり、
各Qは独立してH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C(O)N(R)R、(CH1−2−C(O)N(R)R、N(R)R、(CH1−2−N(R)R又はフェニルであり、
ここでフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)O−フェニル、(32)(CH1−2−フェニル、(33)O−(CH1−2−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)ヘテロシクリル、又は(36)(CH1−2−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており、
(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(34)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル又はトリアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(35)又は(36)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されており;
Q’はH又はC−Cアルキルであり;
他の全変項が実施形態D0からD5のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D6の1態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD6で当初に定義した通りである。D6の別の態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD6で当初に定義した通りである。
本発明の実施形態D7は、
がH、フェニル、CH−フェニル又はC(O)O−C−Cアルキルであり、
ここでフェニル又はCH−フェニルにおけるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、又は(34)ヘテロアリールである1又は2個の置換基で置換されており;
(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(1)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
(34)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
がH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、フェニル、O−フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、NH、C(O)N(R7B)R8B、SON(R7B)R8B、C(O)O−C−Cアルキル、C(O)H又はC(O)−C−Cアルキルであり、
ここでC−Cアルキルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)OCH、(6)CHF、(7)CF、(8)OCHF、(9)OCF、(10)N(R)R、(11)フェニル、又は(12)N(R)CH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
(11)又は(12)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
−Cアルケニルは場合により(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、又は(12)フェニルで置換されており;
フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(I2)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)CH−ヘテロアリール、(36)CHCH−ヘテロアリール、(37)CH(CH)−ヘテロアリール、(38)ヘテロシクリル、(39)CH−ヘテロシクリル、(40)CH(CH)−ヘテロシクリル、又は(41)C(O)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
(34)、(35)、(36)又は(37)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
(38)、(39)、(40)又は(41)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により(1)CO、(2)CH−CO、(3)C(O)(R)、(4)N(R)R、又は(5)(CH1−3−N(R)Rで置換されており;
O−フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
ヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル又はチアゾリルであり、ヘテロアリールは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、又は(16)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
7BはRに関連するRであり、H又はC−Cアルキルであり;
8BはRに関連するRであり、H、C−Cアルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル又はCH(CH)−フェニルであり;
ここでC−Cアルキルは場合により一方がフェニルであり、他方がOH、(CH1−2−N(R)R又はヘテロシクリルである2個の置換基で置換されており;
ヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により(a)CO、(b)CH−CO、(c)C(O)(R)、(d)N(R)R、(e)(CH1−3−N(R)Rで置換されており;
8Bであるか又はR8Bの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
あるいはR7BとR8Bは双方が結合しているNと共に、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであるヘテロシクリルを形成し、ヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R、CO、CHC(O)R、CHCO、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル、CHCHCH−フェニル又はCH(CH)−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
ここでヘテロシクリル上の置換基であるか又は置換基の一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
がHであり;他の全変項が実施形態D0からD6のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D7の1態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD7で当初に定義した通りである。D7の別の態様において、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり、各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;他の全変項はD7で当初に定義した通りである。
本発明の実施形態D8は、(E)Xが結合であり、RがN(R)Rであるとき、Rの定義におけるRとRがNと共に環を形成しないという条件で実施形態D0からD7のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、N(R)Rに関するこの限定はRのみに適用されるものであり、他の任意変項におけるN(R)Rは場合によりこのような環を形成することができる。
本発明の実施形態D9は、(E’)任意N(R)R基に関して、RとRがNと共に環を形成しないという条件で実施形態D0からD7のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、N(R)Rに関するこの限定はその定義に1個以上のN(R)R基を含む任意基に一般に適用される。
本発明の実施形態D10は、(F)RがOであり、RがOH又はNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであるとき、XRがH以外のものであるという条件で上記実施形態D0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D10の態様としては、条件Gが適用され、条件Fの適用により実施形態の範囲が限定される場合があるD0以外の上記各D実施形態が挙げられる。
本発明の実施形態D11は、(G)RがOであり、RがOHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであるとき、XRが1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル以外のものであるという条件で実施形態D0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態D11の態様としては、条件Gが適用され、条件Gの適用により実施形態の範囲が限定される場合があるD0以外の上記各D実施形態が挙げられる。
本発明の実施形態D12は、条件F及び条件Gが適用され、各条件F及びGの適用により実施形態の範囲が限定される場合がある上記D実施形態のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態D13は、(B’)RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRがC(O)O−(C−Cアルキル)以外のものであるという条件で上記実施形態D0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。本実施形態の第1の態様では、RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRがC(O)O−(C−C12アルキル)以外のものであるという条件B’を適用する。実施形態D13の他の態様としては、(当初の定義又はD13の第1の態様の定義による。)条件B’が適用され、条件B’の適用により実施形態の範囲が限定される場合があるD0以外の上記各D実施形態が挙げられる。
本発明の実施形態D14は下記実施例1−14、16−59、及び61−268に記載の化合物(化合物1−14、16−59、及び61−268とも言う。)から構成される群から選択される化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。本実施形態の1態様において、化合物は化合物17、44−46、70、71、83−86、96、104−167、169、170、172−268、及び医薬的に許容可能な該化合物の塩から選択される。本実施形態の別の態様において、化合物は下表21の化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩から構成される群から選択される。
本発明の1分類の化合物(本明細書では分類C1とも言う。)は、
がOであり;
XRが(1)H、(2)C(O)O−CHCH、(3)場合によりCl、OCHもしくはCFで置換されたフェニル、(4)CH−フェニル、(5)ピリジル、(6)C(O)NH−CH−フェニル、(7)C(O)NH−CH−ピロリジニル、(8)C(O)NH−CH−ピペリジニル、又は(9)C(O)NH−CHCFであり;
がOH、メチル、フェニル、HetZ又はN(H)R8Cであり、
ここでメチルは、
(1)CH−N(R)Rで置換された別のフェニルで置換されたフェニルで置換されているか、又は
(2)各々独立してCl、Br又はFである1又は2個の置換基で置換された(CH1−2−フェニルで置換されたフェニルで置換されており;
フェニルは(i)CH−N(R)R又は(ii)CH−N(R)Rで置換された別のフェニルで置換されており;
8Cは、
(1)フェニルがOCH、CHNH
Figure 2009543867
で置換されたCH−フェニル、
(2)CH(CH)−フェニル、
(3)ピリジルが場合により
Figure 2009543867
で置換されたCH−ピリジル、
(4)フェニルと、(CH1−2−N(R)R
Figure 2009543867
で置換されたメチル、
(5)場合により
Figure 2009543867
で置換されたフェニルで置換されたフェニル、
(6)
Figure 2009543867
から構成される群から選択される置換ヘテロシクリル、又は
(6)
Figure 2009543867
であり;
HetZは、
(1)
Figure 2009543867
[一方のTはフェニル、ピリジル又はC(O)OCHであり、他方のTはHである。]、
(2)
Figure 2009543867
[Tは場合によりCH−N(R)Rで置換されたフェニルである。]、又は
(3)
Figure 2009543867
[Tは場合によりCH−N(R)Rで置換されたフェニルである。]であり;
がH、C(O)OCH、C(O)OCHCH、又は場合によりCl、Br、F、OH、CH、OCH、CF、OCFもしくはCH−N(R)Rで置換されたフェニルであり;
がH、F、C(O)OCH、C(O)OCHCH、CH−フェニル、又は場合によりCl、Br、F、OH、CH、OCH、CFもしくはOCFで置換されたフェニルであり;
がHであり;
各Rは独立してH、CH又はCHCHであり;
各Rは独立してH、CH又はCHCHである式Iの化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩を含む。
本発明の実施形態E1は、RがOであり(即ち式II);他の全変項が発明の概要の欄に実施形態E0で当初に定義した通りである化合物I又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
Figure 2009543867
本発明の実施形態E2はXが結合、C(O)、CH又はN(R)であり;他の全変項が実施形態E0又は実施形態E1に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E2の第1の態様において、Xは結合であり;他の全変項は実施形態E0又は実施形態E1に定義した通りである。実施形態E2の第2の態様において、XはC(O)であり;他の全変項は実施形態E0又はE1に定義した通りである。実施形態E2の第3の態様において、XはCHであり;他の全変項は実施形態E0又はE1に定義した通りである。
式I又はIIの化合物に関する上記又は下記任意D及びE実施形態と、上記又は下記任意分類の化合物では、それらの適用が不要でない限り、発明の概要の欄で化合物Iの実施形態D0及びE0に記載した条件A、B、C及びDを適用する。例えば、実施形態E2では、適用可能な条件Aは、「XRはC(O)−ハロ、C(O)−CN、N(R)−ハロ、N(R)−CN、N(R)−OR又はN(R)−N(R)R以外のものである」であり、条件Bは同じである。なお、条件A及び条件Bにより除外される基にX=CHは含まれないので、実施形態E2の第3の態様ではこれらの条件を適用する必要がない。
本発明の実施形態E3はRがH、ハロ、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N(R)R又はORであり、アルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており;他の全変項が実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
実施形態E3の第1の態様において、RはHであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第2の態様において、Rはハロ(例えばBr又はCl)であり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第3の態様において、RはC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第3の態様の1構成において、RはC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第3の態様の別の構成において、Rはメチル、エテル、n−プロピル又はn−ブチルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E3の第4の態様において、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第4の態様の1構成において、Rはシクロペンチル又はシクロヘキシルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E3の第5の態様において、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第5の態様の1構成において、Rは場合により独立してハロ(例えばF、Cl又はBr)、OR及びCFから選択される1から2個の置換基で置換されたフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E3の第6の態様において、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたヘテロアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第6の態様の1構成において、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたピリジル(「ピリジニル」とも言う。)であり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E3の第7の態様において、RはN(R)Rであり、XはC(O)又はSOであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第7の態様の第1の構成において、RはN(R)Rであり、ここでRはH又はC−Cアルキルであり;RはC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルであり;アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルは場合によりハロ、OR、OR、R、C−Cアルキル、NO、CN、CF、NRCO、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第7の態様の第2の構成において、RはN(R)Rであり、ここでRはH又はメチルであり;RはC−Cアルキル、シクロプロピル、フェニル、ピリジル又はピペリジニルであり;アルキル、シクロプロピル、フェニル、ピリジル又はピペリジニルは場合によりハロ、OR、OR、R、C−Cアルキル、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第7の態様の第3の構成において、RはN(R)Rであり、ここでRとRは双方が結合しているN原子と一緒に、独立してN、O及びSから選択される0から2個のヘテロ原子を更に含む5から7員飽和又は不飽和非芳香族又は芳香族複素環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第7の態様の第4の構成において、RはN(R)Rであり、ここでRとRは双方が結合しているN原子と一緒に、ピペリジニル環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E3の第8の態様において、RはORであり、XはC(O)又はSOであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第8の態様の第1の構成において、RはORであり、ここでRはC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E3の第8の態様の第2の構成において、RはORであり、ここでRはメチル又はエチルであり;他の全変項は実施形態E0からE2のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E4はRがOH、NH、ハロ、SON(R)R、C−C12アルキル、OR、N(R)R、NRC(O)R又はアリールであり、アリールは場合によりハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;他の全変項が実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E4の第1の態様において、RはOH、NH、NRC(O)R、N(R)R又はアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第2の態様において、RはOHであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第3の態様において、RはNHであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第4の態様において、RはNRC(O)Rであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第5の態様において、RはNRC(O)Rであり、ここでRはHであり、RはC−Cアルキル又はアリールであり、アルキル又はアリールは場合によりRで置換されており、Rはアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第5の態様の1構成において、RはNRC(O)Rであり、ここでRはHであり、Rはメチル、フェニル又はベンジルであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第6の態様において、RはN(R)Rであり、ここでRはH又はC−Cアルキルであり、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第6の態様の1構成において、RはN(R)Rであり、ここでRはH又はC−Cアルキルであり、Rはフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第7の態様において、Rは場合によりハロ、OR、OR、R、C−Cアルキル、NO、CN、CF、NRCO、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E4の第7の態様の1構成において、Rはフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE3のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E5は、RとXRが一緒になり、(A)独立してN、O及びSから選択される1又は2個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は(B)独立してN、O及びSから選択される1又は2個のヘテロ原子を含み、各Nが場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である5から7員不飽和非芳香族複素環を形成し;(A)の複素芳香環又は(B)の複素環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、アリール、又はアリールで置換されたC−Cアルキルである1から3個の置換基で置換されており;他の全変項が実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E5の1態様において、RとXRは一緒になり、(A)1又は2個のN原子を含む5又は6員複素芳香環、又は(B)1又は2個のN原子を含む5から7員不飽和非芳香族複素環を形成し;(A)の複素芳香環又は(B)の複素環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、アリール、又はアリールで置換されたC−Cアルキルである1又は2個の置換基で置換されており、他の全変項は実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E5の第2の態様において、RとXRは一緒になり、場合によりC−Cアルキルで置換されたピラゾロ環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E5の第3の態様において、RとXRは一緒になり、フェニルで置換されたジヒドロジアゼピノ環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E5の第4の態様において、RとXRは一緒になり、場合によりメチルで置換されたイソオキサゾリルを形成し;他の全変項は実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E5の第5の態様において、RとXRは一緒になってチエニルを形成し;他の全変項は実施形態E0からE4のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E5に含まれる化合物の例を以下に挙げる。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
本発明の実施形態E6はRがH、アリール又はCOであり、アリールは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており;他の全変項が実施形態E0からE5のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E6の第1の態様において、RはHであり;他の全変項は実施形態E0からE5のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E6の第2の態様において、Rはフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE5のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E6の第3の態様において、RはCOであり、ここでRはC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE5のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E6の第3の態様の1構成において、RはCOEtであり;他の全変項は実施形態E0からE5のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E7はRがH、ハロ、SON(R)R、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、アリール、ヘテロアリール、OR、CO又はC(O)N(R)Rであり、アルキル、アルケニル、アリール又はヘテロアリールは場合によりハロ、OR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、CN、NRSO及びC−Cアルキレン−N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;他の全変項が実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E7の第1の態様において、RはHであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第2の態様において、Rはハロであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第2の態様の1構成において、RはF又はBrであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第3の態様において、RはC−C12アルキル又はC−C12アルケニルであり、アルキル又はアルケニルは場合によりR、ハロ又はN(R)Rで置換されており;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第3の態様の第1の構成において、RはC−Cアルキル又はC−Cアルケニルであり、アルキル又はアルケニルは場合によりフェニル(即ち、アルキル又はアルケニルは場合によりRで置換されており、Rはフェニルである。)、ハロ又はN(R)R(ここでRは場合によりハロで置換されたベンジルである。)で置換されており;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第3の態様の第2の構成において、Rはメチル、エチル、ブロモプロピル(例えば2−ブロモプロピル)、ベンジル、2−フェニルビニル(例えば(E)−2−フェニルビニル)又は[(クロモベンジル)アミノ]エチル(例えば1−[(3−クロモベンジル)アミノ]エチル)であり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E7の第4の態様において、RはSON(R)Rであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第4の態様の1構成において、RはSON(R)Rであり、ここでRはHであり、Rはフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第5の態様において、Rはアリール又はヘテロアリールであり、アリール又はヘテロアリールは場合によりハロ、OR、N(R)R、R、CN、NRSO、及び場合によりN(R)Rで置換されたC−Cアルキルから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第5の態様の第1の構成において、Rは場合により独立してF、Cl、Br、CN、OH、OMe、モルホリニルメチル、ピラゾリル、メチル、NH、NHSOMe及び−CHNHから選択される1から2個の置換基で置換されたフェニル又はナフチルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第5の態様の第2の構成において、Rはチエニル又はピリジルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。
実施形態E7の第6の態様において、RはORであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第6の態様の第1の構成において、RはORであり、ここでRは場合によりハロ、OR、SR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたアリールであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第6の態様の第2の構成において、RはORであり、ここでRは場合によりN(R)Rで置換されたフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第7の態様において、RはCOであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第6の態様の1構成において、RはCOであり、ここでRはC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第8の態様において、RはC(O)N(R)Rであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第8の態様の第1の構成において、RはC(O)N(R)Rであり、ここでRはH又はC−Cアルキルであり、Rは場合によりRで置換されたC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第8の態様の第2の構成において、RはC(O)N(R)Rであり、ここでRはH又はC−Cアルキルであり、Rは場合によりRで置換されたC−Cアルキルであり、Rは場合によりハロ、OR、NO、CN、CF、NRC(O)R、CO及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されたフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第8の態様の第3の構成において、RはC(O)N(R)Rであり、ここでRとRは双方が結合しているN原子と一緒に、他のヘテロ原子を含まない5又は6員飽和複素環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E7の第8の態様の第4の構成において、RはC(O)N(R)Rであり、ここでRとRは双方が結合しているN原子と一緒に、フェニルエチルで置換されたピペリジニル環を形成し;他の全変項は実施形態E0からE6のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E8はRがHであり;他の全変項が実施形態E0からE7のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態E9はR、R及びRの少なくとも1個がHではなく;他の全変項が実施形態E0からE8のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態E10は、(E)Xが結合であり、RがN(R)Rであるとき、Rの定義におけるRとRがNと共に環を形成しないという条件で実施形態E0からE9のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、N(R)Rに関するこの限定はRのみに適用されるものであり、他の任意変項におけるN(R)Rは場合によりこのような環を形成することができる。
本発明の実施形態E11は、(E’)任意N(R)R基に関して、RとRがNと共に環を形成しないという条件で実施形態E0からE10のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、N(R)Rに関するこの限定はその定義に1個以上のN(R)R基を含む任意基に一般に適用される。
本発明の実施形態E12は、RがH又はC−Cアルキルであり;RがH又はC−Cアルキルであり;他の全変項が実施形態E0からE11のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。実施形態E12の第1の態様において、RはH又はC−Cアルキルであり;RはH又はC−Cアルキルであり;他の全変項は実施形態E0からE11のいずれか1種に定義した通りである。実施形態E12の第2の態様において、RはH又はCHであり;RはH又はCHであり;他の全変項は実施形態E0からE11のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E13は、各アリールがフェニル又はナフチルであり;他の全変項が実施形態E0からE12のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、実施形態E0からE12の任意1種における(置換されていないか又は1個以上の置換基で置換されているかを問わずに)アリールという表記は実施形態E13ではフェニル及びナフチルという対応する表記に置換えられる。実施形態E13の1態様において、各アリールはフェニルであり;他の全変項は実施形態E0からE12のいずれか1種に定義した通りである。
本発明の実施形態E14は、
(A)各ヘテロアリールが独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、
(B)各ヘテロシクリルが独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含み、各Nが場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である5から7員不飽和非芳香族複素環であり;
他の全変項が実施形態E0からE13のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。当然のことながら、実施形態E0からE13の任意1種における(置換されていないか又は1個以上の置換基で置換されているかを問わずに)ヘテロアリール及びヘテロシクリルという表記は夫々実施形態E14の(A)に記載の複素芳香環及び(B)に記載の複素環という対応する表記に置換えられる。
本発明の実施形態E15は、各アリールが実施形態E13に定義した通りであり、各ヘテロアリール及びヘテロシクリルが実施形態E14に定義した通りであり;他の全変項が実施形態E0からE12のいずれか1種に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態E16は下記実施例1−16、18−43、47−69、72−82、87−95、97−103、168及び171に記載の化合物(化合物1−16、18−43、47−69、72−82、87−95、97−103、168及び171とも言う。)から構成される群から選択される化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態E17は、(F)RがOであり、RがOH又はNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであるとき、XRがH以外のものであるという条件で上記実施形態E0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
実施形態E17の態様としては、条件Fが適用される各実施形態E1、E2、E3、E4、E6、E7、E8、E10、E1I、E12、E13、E14、E15及びE16が挙げられる。
本発明の実施形態E18は、(G)RがOであり、RがOHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであるとき、XRが1,1−ジオキシド−4H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル以外のものであるという条件で実施形態E0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
実施形態E18の態様としては、条件Gが適用される各実施形態E1、E2、E3、E4、E6、E7、E8.E10、E11、E12、E13、E14、E15及びE16が挙げられる。
本発明の実施形態E19は、実施形態E17に記載の条件Fと実施形態E18に記載の条件Gが適用される実施形態E0、E1、E2、E3、E4、E6、E7、E8、E10、E11、E12、E13、E14、E15及びE16のいずれか1種に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
本発明の実施形態E20は、(B’)RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRがC(O)O−(C−Cアルキル)以外のものであるという条件で上記実施形態E0に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。本実施形態の第1の態様では、RがOであり、RがHであり、R=R=R=Hであるとき、XRはC(O)O−(C−C12アルキル)以外のものであるという条件B’を適用する。
実施形態E20の態様としては、(当初の定義又はE20の第1の態様の定義による。)条件B’が適用される各実施形態E1、E2、E3、E6、E7、E8、E10、E11、E12、E13、E14、E15、E16、E17、E18及びE19が挙げられる。
本発明の1分類の化合物(本明細書では分類C2とも言う。)は、
がOであり;
Xが結合又はC(O)であり;
が(1)H、(2)ハロ、(3)C−Cアルキル、(4)O−C−Cアルキル、(5)C−Cシクロアルキル、(6)フェニル、(7)C−Cアルキレン−フェニル、(8)NR7A8A、又は(9)HetAであり、
ここでフェニルは場合により合計1から3個の置換基で置換されており、そのうち、
(i)置換基の0から3個はハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)及びC(O)N(C−Cアルキル)から構成される群から選択され、
(ii)置換基の0から1個はフェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、C−Cアルキレン−HetJ又はO−C−Cアルキレン−HetJであり;
HetA及びHetJは各々独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;
但し、(A)XRはC(O)−ハロではなく;
7AはH又はC−Cアルキルであり;
8Aは(1)H、(2)C−Cアルキル、(3)C−Cフルオロアルキル、(4)C−Cシクロアルキル、(5)フェニル、(6)C−Cアルキレン−フェニル、(7)HetB、(8)C−Cアルキレン−HetB、(9)HetC、又は(10)C−Cアルキレン−HetCであり;
ここでフェニルは場合により合計1から3個の置換基で置換されており、そのうち、
(i)置換基の0から3個はハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)及びC(O)N(C−Cアルキル)から構成される群から選択され、
(ii)置換基の0から1個はフェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、C−Cアルキレン−HetJ又はO−C−Cアルキレン−HetJであり、ここでHetJは上記に定義した通りであり;
HetBは1から3個のN原子、0から1個のO原子、及び場合によりS(O)又はS(O)の形態である0から1個のS原子から選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から7員飽和複素環であり、飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
HetCはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル又はO−C−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
あるいは、XがC(O)であるとき、R7AとR8Aは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、S原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニル、及びアゼパニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル又はC(O)−C−Cアルキルである1から3個の置換基で置換されており;
がOH、NH、N(H)C(O)−C−Cアルキル、N(H)C(O)−フェニル、N(H)C(O)−C−Cアルキレン−フェニル、N(H)−フェニル又はフェニルであり;
あるいは、RとXRが双方と結合している炭素原子と一緒に、
Figure 2009543867
を形成し、
各Qは独立してH、C−Cアルキル、ハロ、フェニル又はC−Cアルキレン−フェニルであり;
がH、CO−C−Cアルキル又はフェニルであり、フェニルは場合により、各々独立してハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;
が(1)H、(2)ハロ、(3)C−Cアルキル、(4)C−Cハロアルキル、(5)C(O)O−C−Cアルキル、(6)フェニル、(7)C−Cアルキレン−フェニル、(8)C−Cアルケニレン−フェニル、(9)O−フェニル、(10)SON(H)−フェニル、(11)SON(C−Cアルキル)−フェニル、(12)SON(H)−C−Cアルキレン−フェニル、(13)SON(C−Cアルキル)−C−Cアルキレン−フェニル、(14)ナフチル、(15)C−Cアルキレン−ナフチル、(16)O−ナフチル、(17)HetD、(18)C−Cアルキレン−N(H)−C−Cアルキレン−フェニル、(19)C(O)N(H)−C−Cアルキレン−フェニル、(20)C(O)N(C−Cアルキル)−C−Cアルキレン−フェニル、又は(21)C(O)NR7B8Bであり;
ここでフェニル又はナフチルは場合により、各々独立してハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、HetK、C−Cアルキレン−HetK、HetL、又はC−Cアルキレン−HetLである1から3個の置換基で置換されており;
ここでHetKはN、O及び場合により(O)又はS(O)の形態であるSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から7員飽和複素環であり、飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
HetLはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;
HetDはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル又はO−C−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
がH又はC−Cアルキルであり;
7BはH又はC−Cアルキルであり;
8BはH又はC−Cアルキルであり;
あるいは、R7BとR8Bは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、S原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニル、及びアゼパニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されている式Iの化合物と医薬的に許容可能な該化合物の塩を含む。
分類C2の第1のサブ分類(サブ分類SC2−1)は、
XRが(1)H、(2)ハロ、(3)C−Cアルキル、(4)C−Cシクロアルキル、(5)C(O)O−C−Cアルキル、(6)フェニル、(7)C−Cアルキレン−フェニル、(8)C(O)NR7A8A、又は(9)HetAであり、
ここでフェニルは場合により合計1から3個の置換基で置換されており、そのうち、
(i)置換基の0から3個はハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)及びC(O)N(C−Cアルキル)から構成される群から選択され、
(ii)置換基の0から1個はフェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、C−Cアルキレン−HetJ、又はO−C−Cアルキレン−HetJであり;
他の全変項が分類C2で当初に定義した通りである式Iの化合物である。
分類C2の第2のサブ分類(サブ分類SC2−2)は、
がOであり;
XRが(1)H、(2)Cl、BrもしくはF、(3)C−Cアルキル、(4)C−Cシクロアルキル、(5)C(O)OCH、(6)C(O)OCHCH、(6)フェニル、(7)(CH)C1−2−フェニル、(8)C(O)NR7A8A、又は(9)HetAであり、
ここでフェニルは場合によりCl、Br、F、OH、CN、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)及びC(O)N(CHから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており、
HetAはピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
7AはH又はCHであり;
8Aは(1)H、(2)CH、(3)CHCF、(4)シクロプロピル、(5)フェニル、(6)CH−フェニル、(6)CH(CH)−フェニル、(7)HetB、(8)CH−HetB、(9)HetC、又は(10)CH−HetCであり;
ここでフェニルは場合により合計1又は2個の置換基で置換されており、そのうち、
(i)置換基の0から2個はCl、Br、F、OH、CN、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)及びC(O)N(CHから構成される群から選択され、
(ii)置換基の0から1個はフェニル、CH−フェニル、OCH−フェニル、CH−ピリジニル又はOCH−ピリジニルであり;
HetBはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、CH、SOCH、COCH、C(O)CH又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
HetCはピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
あるいは、R7AとR8Aは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、複素環は場合によりオキソ、CH、SOCH、COCH又はC(O)CHで置換されており;
がOH、NH、N(H)C(O)CH、N(H)C(O)−フェニル、N(H)C(O)CH−フェニル、N(H)−フェニル又はフェニルであり;
あるいは、RとXRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
Figure 2009543867
を形成し、
がH、COCH、COCHCH又はフェニルであり;
が(1)H、(2)Cl、BrもしくはF、(3)C−Cアルキル、(4)CHCF、(5)CHCH(CH)Br、(6)C(O)OCH、(7)C(O)OCHCH、(8)フェニル、(9)CH−フェニル、(10)CH(CH)−フェニル、(11)CH=CH−フェニル、(12)O−フェニル、(13)SON(H)−フェニル、(14)SON(CH)−フェニル、(15)SON(H)CH−フェニル、(16)SON(CH)CH−フェニル、(17)ナフチル、(18)CH−ナフチル、(19)O−ナフチル、(20)HetD、(21)CHN(H)CH−フェニル、(22)CH(CH)N(H)CH−フェニル、(23)C(O)N(H)(CH)C1--2−フェニル、(24)C(O)N(CH)(CH1−2−フェニル、又は(25)C(O)NR7B8Bであり;
ここでフェニルは場合により合計1又は2個の置換基で置換されており、そのうち、
(i)置換基の0から2個はCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)及びC(O)N(CHCHから構成される群から選択され、
(ii)置換基の0から1個はフェニル、CH−フェニル、OCH−フェニル、HetK、CH−HetK、HetL又はCH−HetLであり;
ここでHetKはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、CH、CHCH、SOCH、SOCHCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
HetLはチエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)、C(O)N(CHCH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
HetDはチエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)、C(O)N(CHCH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
7BはH、CH又はCHCHであり;
8BはH、CH又はCHCHであり;
あるいは、R7BとR8Bは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、複素環は場合によりオキソ、CH、SOCH、COCH、C(O)CH又は(CH1−2−フェニルで置換されており;
がHである式Iの化合物である。
分類C2の第3のサブ分類(サブ分類SC2−3)は、RがOHであり;他の全変項が分類C2で当初に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
分類C2の第4のサブ分類(サブ分類SC2−4)は、RがOHであり;RがHであり;他の全変項が分類C2で当初に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
分類C2の第5のサブ分類(サブ分類SC2−5)は、RがOHであり;他の全変項がサブ分類SC2−2に定義した通りである式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。
分類C2の第6のサブ分類(サブ分類SC2−6)は、(D)RがOH又はNHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであるとき、XRがH以外のものであるという条件で分類C2に定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩である。分類C2の他のサブ分類としては、サブ分類SC2−6に記載の条件Dが適用されるサブ分類SC2−1、SC2−2.SC2−3、SC2−4及びSC2−5のいずれか1種に定義した式Iの化合物が挙げられる。
本発明の別の実施形態は上記実施形態、態様、分類又はサブ分類のいずれかに定義した式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩であって、実質的に純粋な形態のものである。本明細書で使用する「実質的に純粋」とは式Iの化合物又はその塩を含有する生成物(例えば化合物又は塩を生じる反応混合物から単離された生成物)の適切には少なくとも約60重量%、一般には少なくとも約70重量%、好ましくは少なくとも約80重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%(例えば約90重量%〜約99重量%)、更に好ましくは少なくとも約95重量%(例えば約95重量%〜約99重量%、又は約98重量%〜100重量%)、最も好ましくは少なくとも約99重量%(例えば100重量%)が化合物又は塩から構成されることを意味する。化合物及び塩の純度レベルは薄層クロマトグラフィー、ゲル電気泳動、高性能液体クロマトグラフィー及び/又は質量分析法等の標準分析法を使用して測定することができる。2種類以上の分析法を使用し、方法によって測定される純度レベルに実験有意差が生じる場合には、不純物レベルが最大となる方法を利用する。純度100%の化合物又は塩とは、標準分析法により測定した場合に検出可能な不純物を含まないものである。本発明の化合物は1個以上の不斉中心をもち、立体異性体の混合物として存在する場合があるが、このような場合に実質的に純粋な化合物とは立体異性体の実質的に純粋な混合物でもよいし、実質的に純粋な個々のジアステレオマー又はエナンチオマーでもよい。
本発明は更に以下の実施形態を含む。
(a)有効量の式I’の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物。
(b)有効量の式I’の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーを配合(例えば混合)することにより製造される生成物を含有する医薬組成物。
(c)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤及び抗感染剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外の有効量の第2の抗HIV剤(例えば抗HIV−1剤)を更に含有する(a)又は(b)に記載の医薬組成物。
(d)第2の抗HIV剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外のHIV抗ウイルス剤(例えばHIV−1抗ウイルス剤)である(c)に記載の医薬組成物。
(e)(i)式I’の化合物と、(ii)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤及び抗感染剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外の第2の抗HIV剤(例えば抗HIV−1剤)からなる医薬併用剤であって、併用剤がHIVインテグラーゼ及び/又はHIV逆転写酵素(例えばRNase H)の阻害、HIV感染の治療もしくは予防、又はエイズ発症の予防、治療もしくは遅延に有効となるような量で式I’の化合物と抗HIV剤を各々使用する併用剤。
(f)第2の抗HIV剤がHIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外のHIV抗ウイルス剤である(e)に記載の併用剤。
(g)該当阻害を必要とする対象におけるHIVインテグラーゼ及び/又はRNase H(例えばHIV−1インテグラーゼ及び/又はRNase H)の阻害方法であって、対象に有効量の式I’の化合物を投与することを含む方法。
(h)該当処置を必要とする対象におけるHIV感染(例えばHIV−1)の予防又は治療方法であって、対象に有効量の式I’の化合物を投与することを含む方法。
(i)HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外の有効量の少なくとも1種の他のHIV抗ウイルス剤と式I’の化合物を併用投与する(h)に記載の方法。
(j)該当処置を必要とする対象におけるエイズ発症の予防、治療又は遅延方法であって、対象に有効量の式I’の化合物を投与することを含む方法。
(k)HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される式I’の化合物以外の有効量の少なくとも1種の他のHIV抗ウイルス剤と化合物を併用投与する(j)に記載の方法。
(l)該当阻害を必要とする対象におけるHIVインテグラーゼ及び/又はRNase H(例えばHIV−1インテグラーゼ及び/又はRNase H)の阻害方法であって、対象に(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしく(f)に記載の併用剤を投与することを含む方法。
(m)該当処置を必要とする対象におけるHIV感染(例えばHIV−1)の予防又は治療方法であって、対象に(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしく(f)に記載の併用剤を投与することを含む方法。
(n)該当処置を必要とする対象におけるエイズ発症の予防、治療又は遅延方法であって、対象に(a)、(b)、(c)もしくは(d)に記載の医薬組成物又は(e)もしく(f)に記載の併用剤を投与することを含む方法。
実施形態(a)〜(n)において、式I’の化合物は条件Bが適用されない点を除いて発明の概要の欄に定義(即ち実施形態D0又は実施形態E0に定義)した式Iの化合物と同義であり、即ち実施形態(a)〜(n)の趣旨で適切な式I’の化合物としては、RがOであり、R=R=R=R=Hであるとき、XRがC(O)OCHCHである化合物が挙げられる。各実施形態(a)〜(n)の1態様において、式I’の化合物は発明の概要の欄に定義した式Iの化合物であり、即ち条件Bが適用される。
本発明は更に、(a)HIVインテグラーゼ及び/又はRNase Hの阻害、(b)HIV感染の予防もしくは治療、又は(c)エイズの予防、治療もしくは発症遅延において(i)使用するため、(ii)そのための医薬として使用するため、又は(iii)そのための医薬の製造で使用するための式I’の化合物を含む。これらの使用では、式I’の化合物は場合によりHIV抗ウイルス剤、抗感染剤及び免疫調節剤から選択される1種以上の他の抗HIV剤と併用することができる。
各実施形態(i)から(iii)の1態様において、式I’の化合物は発明の概要の欄に定義した式Iの化合物であり、即ち条件Bが適用される。
本発明の他の実施形態としては、使用する本発明の化合物が上記化合物Iの実施形態、態様、分類、サブ分類又は構成の1種に定義した式Iの化合物である上記(a)〜(n)に記載の医薬組成物、併用剤及び方法と、上記(i)から(iii)に記載の使用が挙げられる。これらの全実施形態において、化合物は場合により医薬的に許容可能な塩及び/又は水和物として使用することができる。
本発明は更に式I及びI’の化合物のプロドラッグを含む。「プロドラッグ」なる用語は化合物I(又はI’)にin vivo変換される式I(又はI’)の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩の誘導体を意味する。式I(又はI’)の化合物のプロドラッグは化合物自体に比較して高い溶解度、吸収性及び/又は親油性を示すため、バイオアベイラビリティと効力を増すことができる。プロドラッグのin vivo変換は酵素触媒化学反応、代謝化学反応、及び/又は自然化学反応(例えば加溶媒分解)の結果であり得る。プロドラッグとしては例えばエステル(−OC(O)R)、炭酸エステル(−OC(O)OR)、リン酸エステル(−O−P(=O)(OH))、又はエーテル(−OR)等のヒドロキシ基の誘導体が挙げられる。他の例としては、式I(又はI’)の化合物がカルボン酸基を含む場合には、プロドラッグとしてはエステル又はアミドが挙げられ、式I(又はI’)の化合物が第1級アミノ基又は誘導体化可能な別の適切な窒素を含む場合には、プロドラッグとしてはアミド、カルバミン酸エステル、尿素、イミン又はマンニッヒ塩基が挙げられる。式I(又はI’)の化合物の1個以上の官能基を誘導体化すると、そのプロドラッグが得られる。適切なプロドラッグ誘導体の慣用選択及び製造方法は例えばDesign of Prodrugs,H.Bundgaard編,Elsevier,1985;J.J.Hale et al.,J.Med.Chem.2000,vol.43,pp.1234−1241;C.S.Larsen and J.Ostergaard,“Design and application of prodrugs”in:Textbook of Drug Design and Discovery.第3版,C.S.Larsen編,2002,pp.410−458;及びBeaumont et al.,Current Drug Metabolism 2003,vol.4,pp.461−458に記載されており、各々その開示内容全体を本明細書に援用する。
本明細書で使用する「アルキル」なる用語は指定範囲の炭素原子数の任意直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。従って、例えば「C1−6アルキル」(又は「C−Cアルキル」)とは全ヘキシルアルキル及びペンチルアルキル異性体と、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。別の例として、「C1−4アルキル」とはn−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−プロピル、イソプロピル、エチル及びメチルを意味する。
「アルキレン」なる用語は指定範囲の炭素原子数の任意2価直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素基を意味する。従って、例えば「−C−Cアルキレン−」とは任意C−C直鎖又は分岐鎖アルキレンを意味し、「−C−Cアルキレン−」とは任意C−C直鎖又は分岐鎖アルキレンを意味する。本発明に関して特に重要な1分類のアルキレンは−(CH1−6−であり、特に重要なサブ分類としては、−(CH1−4−、−(CH1−3−、−(CH1−2−及び−CH−が挙げられる。別の重要なサブ分類は−CH−、−CH(CH)−及び−C(CH−から構成される群から選択されるアルキレンである。「C−Cアルキレン−フェニル」と「フェニルで置換されたC−Cアルキル」等の表現は同義であり、交換可能に使用する。
「シクロアルキル」なる用語は指定範囲の炭素原子数のアルカンの任意環を意味する。従って、例えば「C−Cシクロアルキル」(又は「C3−8シクロアルキル」)とはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルを意味する。
「アルケニレン」なる用語は指定範囲の炭素原子数の任意2価直鎖又は分岐鎖脂肪族モノ不飽和炭化水素基を意味する。
「ハロゲン」(又は「ハロ」)なる用語はフッ素、塩素、臭素及びヨウ素(別称フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード)を意味する。
「ハロアルキル」なる用語は水素原子の1個以上がハロゲン(即ちF,Cl,Br及び/又はI)で置換されている上記定義によるアルキル基を意味する。従って、例えば「C1−6ハロアルキル」(又は「C−Cハロアルキル」)とは1個以上のハロゲン置換基をもつ上記定義によるC−C直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。「フルオロアルキル」なる用語はハロゲン置換基をフルオロに限定する以外は同義である。適切なフルオロアルキルとしては(CH0−4CF系(即ちトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル等)が挙げられる。
「アリール」なる用語は(i)フェニル、(ii)少なくとも1個の環が芳香族である9又は10員二環式縮合炭素環系、及び(iii)少なくとも1個の環が芳香族である11から14員三環式縮合炭素環系を意味する。適切なアリールとしては、例えばフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル(テトラリニル)、インデニル、アントラセニル及びフルオレニルが挙げられる。
「ヘテロアリール」なる用語は(i)5及び6員複素芳香環と、(ii)少なくとも1個の環が芳香族である9及び10員二環式縮合炭素環系を意味し、複素芳香環又は二環式縮合環系は独立してN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含み、各Nは場合によりオキシドの形態であり、非芳香環における各Sは場合によりS(O)又はS(O)である。適切な5及び6員複素芳香環としては例えばピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサトリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル及びチアジアゾリルが挙げられる。適切な9及び10員複素二環式縮合環系としては例えばベンゾフラニル、インドリル、インダゾリル、ナフチリジニル、イソベンゾフラニル、ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロメニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリル、ベンゾジオキソリル(例えばベンゾ−1,3−ジオキソリル:
Figure 2009543867
)、ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル及び2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(即ち
Figure 2009543867
)が挙げられる。
「ヘテロシクリル」なる用語は(i)少なくとも1個の炭素原子と1から4個のヘテロ原子を含む4から8員飽和及び不飽和非芳香族単環、(ii)1から6個のヘテロ原子を含む7〜12員二環系、並びに(iii)10から18員三環系を意味し、(ii)又は(iii)の各環は相互に独立しているか、縮合しているか、又は架橋しており、各環は飽和又は不飽和非芳香族であり、(i)、(ii)及び(iii)の各ヘテロ原子は独立してN、O及びSから選択され、各Nは場合によりオキシドの形態であり、各Sは場合によりS(O)又はS(O)の酸化形態である。適切な4から8員飽和ヘテロシクリルとしては、例えばアゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ジオキサニル及びアザシクロオクチルが挙げられる。適切な不飽和複素環としては前文に挙げた飽和複素環に対応し、単結合を二重結合で置換えたもの(例えば炭素−炭素単結合を炭素−炭素二重結合で置換えたもの)が挙げられる。適切な飽和二環系複素環としては、
Figure 2009543867
が挙げられ、適切な不飽和二環系複素環としては、上記飽和二環系複素環に対応し、単結合を二重結合で置換えたものが挙げられる。当然のことながら、本発明で使用するのに適した特定環及び環系は本段落及び前段落に挙げたものに限定されない。これらの環及び環系は代表例に過ぎない。
特に逆の記載がない限り、本明細書に記載する全範囲は両端を含む。例えば、複素環が「1から4個のヘテロ原子」を含むと言う場合には環が1、2、3又は4個のヘテロ原子を含むことを意味する。同様に当然のことながら、本明細書に記載する任意範囲はこの範囲内の全ての部分的範囲をその範囲に含む。従って、例えば複素環が「1から4個のヘテロ原子」を含むと言う場合には、2から4個、3又は4個、1から3個、2又は3個、1又は2個、1個、2個等のヘテロ原子を含む複素環をその態様として含むものとする。
本発明の化合物を表す任意式又は実施形態中の任意成分に任意変項(例えばR,R,R,R及びR)が2回以上出現する場合には、出現毎のその定義は他の全出現時のその定義から独立している。また、置換基及び/又は変項の組み合わせはこのような組み合わせにより安定な化合物が得られる場合に限って許容可能である。
(例えば「場合により1から5個の置換基で置換された」等における。)「置換」なる用語はこのような一置換及び多置換(同一部位の多置換を含む)が化学的に許容される範囲での指定置換基による一置換及び多置換を含む。特に逆の記載がない限り、指定置換基による置換はこのような環置換が化学的に許容され、安定な化合物を生じるという条件で、環(例えばアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はヘテロシクリル)の任意原子に許容される。
特に逆の記載がない限り、安定な化合物が得られるという条件で、本明細書に定義する各種炭素環及び複素環及び環系はいずれも任意環原子(即ち任意炭素原子又は任意ヘテロ原子)で化合物の残余と結合することができる。
「安定」な化合物とは製造単離することができ、その構造と性質が維持される化合物又は本明細書に記載する目的(例えば対象への治療又は予防投与)での化合物の使用を可能にするために十分な時間にわたって本質的に変化させずに維持できる化合物である。
置換基と置換基パターンの選択の結果として、本発明の所定の化合物は不斉中心をもち、立体異性体の混合物、又は個々のジアステレオマーもしくはエナンチオマーとして存在することができる。単離されているか混合物であるかに関係なく、これらの化合物の全異性体が本発明の範囲に含まれる。
当業者に自明の通り、本発明の所定の化合物は互変異性体として存在することができる。本発明の趣旨で本明細書において式I(又はI’)の化合物と言う場合には、化合物自体、又はその互変異性体の任意1種自体、又は2種類以上の互変異性体の混合物を意味する。1個以上のヒドロキシ(−OH)置換基が複素芳香環上に許容され、ケト−エノール互変異性が可能な場合には、当然のことながら、置換基は実際に全体又は部分的にケト形で存在する場合がある。複素芳香環の炭素原子上にヒドロキシ置換基をもつ本発明の化合物はヒドロキシのみが存在する化合物と、互変異性ケト形(即ちオキソ置換基)のみが存在する化合物と、ケト形とエノール形の両者が存在する化合物を含むものとする。
本発明の化合物はHIV逆転写酵素(例えばHIV−1 RNase H)及び/又はインテグラーゼ(例えばHIV−1インテグラーゼ)の阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防又は治療、及びその結果として生じる病態(例えばエイズ)の予防、治療又は発症遅延に有用である。エイズの予防、エイズの治療、エイズの発症遅延、又はHIV感染の治療もしくは予防は限定されないが、エイズ、ARC(エイズ関連症候群)、症候性及び非症候性並びに実際的又は潜在的なHIV暴露等の広範なHIV感染状態の治療を含むものとして定義される。例えば、本発明の化合物は輸血、体液交換、咬傷、偶発的穿刺、又は外科手術中の患者血液との接触等により過去にHIVに暴露された疑いがある場合のHIV感染の治療に有用である。
本発明の化合物は抗ウイルス化合物のスクリーニングアッセイの準備と実施に有用である。例えば、本発明の化合物はより強力な抗ウイルス化合物の優れたスクリーニングツールである酵素突然変異体を単離するために有用である。更に、本発明の化合物は例えば競合阻害によるHIV逆転写酵素(例えばRNase H)及び/又はHIVインテグラーゼとの他の抗ウイルス剤の結合部位の判定又は決定にも有用である。従って、本発明の化合物はこれらの目的で販売される商業製品である。
本発明の化合物は医薬的に許容可能な塩として投与することができる。「医薬的に許容可能な塩」なる用語は親化合物の効力を保持し、生物学的又は他の点で有害でない(例えばそのレシピエントに対して毒性でなく、他の点で有害でもない)塩を意味する。適切な塩としては、例えば本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸又は安息香酸等の医薬的に許容可能な酸の溶液と混合することにより形成することができる酸付加塩が挙げられる。本発明の化合物の多くは酸性部分をもち、その場合に適切な医薬的に許容可能な該化合物の塩としてはアルカリ金属塩(例えばナトリウム又はカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム又はマグネシウム塩)、及び適切な有機リガンドと形成される塩(例えば第4級アンモニウム塩)が挙げられる。また、酸(−COOH)又はアルコール基が存在する場合には、医薬的に許容可能なエステルを使用して化合物の溶解度又は加水分解特性を変えることができる。
本発明の化合物に関して「投与」なる用語とその変形(例えば化合物を「投与する」)は治療を必要とする個体に化合物又は化合物のプロドラッグを提供することを意味する。本発明の化合物又はそのプロドラッグを1種類以上の他の活性剤(例えばHIV感染又はエイズの治療に有用な抗ウイルス剤)と併用投与する場合には、「投与」とその変形は各々本発明の化合物と他の物質を別々又は一緒に投与できることを意味し、別々に投与する場合には、製剤を同時又は異なる時点で(例えば交互に)投与できる。
本明細書で使用する「組成物」なる用語は特定成分を含有する製剤に加え、特定成分の併用により直接又は間接的に得られる任意製剤を意味する。
「医薬的に許容可能」とは医薬組成物の成分が相互に適合可能でなければならず且つそのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
本明細書で使用する「対象」(あるいは本明細書では「患者」とも言う。)なる用語は治療、観察又は実験の対象とした動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
本明細書で使用する「有効量」なる用語は研究者、獣医、医師又は他の臨床医により所望されている生物学的又は医学的応答を組織、系、動物又はヒトに誘発する活性化合物又は薬剤の量を意味する。1実施形態では、有効量は治療する疾患又は病態の症状を緩和するための「治療有効量」である。別の実施形態では、有効量は予防する疾患又は病態の症状を予防するための「予防有効量」である。この用語は本明細書では更にHIV逆転写酵素(例えばRNase H)及び/又はHIVインテグラーゼを阻害することにより所望応答を誘発するために十分な活性化合物の量(即ち「阻害有効量」)も意味する。活性化合物(即ち活性成分)を塩として投与する場合には、活性成分の量とは化合物の遊離酸又は遊離塩基形態の量である。
HIV RNase H及び/又はHIVインテグラーゼの阻害、HIV感染の予防もしくは治療、又はエイズの予防、治療もしくは発症遅延の目的では、活性剤を活性剤の作用部位と接触させる任意手段により場合により塩形態の本発明の化合物を投与することができる。これらの化合物は医薬品関連で利用可能な任意従来手段により個々の治療剤として又は治療剤の併用剤として投与することができる。化合物は単独で投与してもよいが、一般には選択した投与経路と標準医薬プラクティスに基づいて選択された医薬キャリヤーと共に投与する。本発明の化合物は例えば、有効量の化合物と医薬的に許容可能な慣用非毒性キャリヤー、アジュバント及びビヒクルを含有する医薬組成物の単位製剤の形態で経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋肉内、胸骨内注射又は輸液法を含む)、吸入スプレー、又は直腸投与することができる。経口投与に適した液体製剤(例えば懸濁液剤、シロップ、エリキシル剤等)は当分野で公知の技術に従って製造することができ、水、グリコール、油、アルコール等の通常媒体の任意のものを使用することができる。経口投与に適した固体製剤(例えば散剤、ピル、カプセル剤及び錠剤)は当分野で公知の技術に従って製造することができ、澱粉、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等の固体賦形剤を使用することができる。非経口組成物は当分野で公知の技術に従って製造することができ、一般にキャリヤーとして滅菌水と、場合により他の成分(例えば溶解助剤)を使用することができる。注射用溶液は当分野で公知の方法に従って製造することができ、キャリヤーは食塩水、ブドウ糖液又は食塩とブドウ糖の混合物を含有する溶液を含む。本発明の医薬組成物の製造に使用するのに適した方法と、組成物で使用するのに適した成分に関する更に詳細についてはRemington’s Pharmaceutical Sciences,第18版,A.R.Gennaro編,Mack Publishing Co.,1990及びRemington−The Science and Practice of Pharmacy,第21版,Lippincott Williams & Wilkins,2005に記載されている。
本発明の化合物は1回又は数回に分けて0.001から1000mg/kg哺乳動物(例えばヒト)体重/日の用量範囲で経口投与することができる。1好適用量範囲は0.01から500mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。別の好適用量範囲は0.1から100mg/kg体重/日を1回又は数回に分けて経口投与する。経口投与には、治療する患者の症状に合わせて用量を調節するように活性成分1.0から500mg、特に活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、及び500mgを含有する錠剤又はカプセル剤の形態で組成物を提供することができる。任意特定患者の特定用量レベルと投与頻度は使用する特定化合物の活性、化合物の代謝安定性と作用時間、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与方法及び時間、排泄率、薬剤併用、特定病態の重篤度、並びに治療を受ける宿主等の種々の因子により異なる。
上述のように、本発明は更に本発明のHIV RNase H及び/又はHIVインテグラーゼ阻害剤化合物と1種類以上の抗HIV剤との併用に関する。「抗HIV剤」とはHIV複製もしくは感染に必要なHIVインテグラーゼもしくは別の酵素の阻害、HIV感染の治療もしくは予防、及び/又はエイズの治療、予防もしくは発症遅延に直接又は間接的に有効な任意物質である。当然のことながら、抗HIV剤はHIV感染又はエイズ及び/又はエイズに起因もしくは付随する疾患もしくは病態の治療、予防又は発症遅延に有効である。例えば、本発明の化合物は暴露前及び/又は暴露後を問わずに、WO01/38332の表1又はWO02/30930の表に開示されているもの等のHIV感染又はエイズの治療に有用なHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤又はワクチンから選択される1種類以上の有効量の抗HIV剤と有効に併用投与することができる。本発明の化合物と併用するのに適したHIV抗ウイルス剤としては例えば下表Aに記載するものが挙げられる。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
当然のことながら、本発明の化合物と抗HIV剤の併用の範囲は表A及び/又はWO01/38332及びWO02/30930の上記表に記載のHIV抗ウイルス剤に限定されず、原則としてエイズの治療又は予防に有用な任意医薬組成物との任意併用を含む。HIV抗ウイルス剤及び他の物質は文献に報告されているその慣用用量範囲及びレジメンでこれらの併用で一般に利用され、例えばPhysicians’Desk Reference,Thomson PDR,Thomson PDR,第57版(2003),第58版(2004),第59版(2005),第60版(2006)又は第61版(2007)に記載されている用量が挙げられる。これらの併用における本発明の化合物の用量範囲は上記範囲と同一である。
本明細書で使用する略語を以下に挙げる:Ac=アセチル;AIDS=後天性免疫不全症候群;Bn=ベンジル;BOC(又はBoc)=t−ブチルオキシカルボニル;DCM=ジクロロメタン;DIPEA=ジイソプロピルエチルアミン;DMF=ジメチルホルムアミド;DMSO=ジメチルスルホキシド;dppf=1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン;DTT=ジチオスレイトール(クレランド試薬);EDC=1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;EDTA=エチレンジアミン四酢酸;EGTA=エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸;ES MS=エレクトロスプレー質量分析法;Et=エチル;EtOAc=酢酸エチル;EtOH=エタノール;FT−ICR−MS=フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析法;HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;HOAc=酢酸;HOAT=1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール;HOBT又はHOBt=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;HPLC=高性能液体クロマトグラフィー;LC−MS=液体クロマトグラフィー−質量分析法;LD50=試験集団の50%の致死量;LiHMDS=リチウムヘキサメチルジシラジド;MCPBA=メタ−クロロペルオキシ安息香酸;Me=メチル;MeOH=メタノール;MS FT−ICR=フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析法;NMR=核磁気共鳴;PEG=ポリエチレングリコール;Ph=フェニル;RP−HPLC=逆相HPLC;SGC=シリカゲルカラムクロマトグラフィー;TEA=トリエチルアミン;TFA=トリフルオロ酢酸;TFAA=無水トリフルオロ酢酸;THF=テトラヒドロフラン;UHP=尿素・過酸化水素。
本発明の化合物は当分野で公知の方法に従い、HIV逆転写酵素(例えばRNase H)及びHIVインテグラーゼ活性の阻害とHIV複製の阻害について試験することができる。RNase H阻害活性の適切な測定アッセイは以下に記載するようなASHアッセイである。
RNase H阻害剤としての物質の効力はRNA/DNAハイブリッドデュプレックス基質におけるRNA鎖がRNase Hの触媒作用により切断されるのを阻止する能力を測定することにより判定することができる。RNase H活性はオリゴリボヌクレオチド5’−rCrCrUrCrUrCrArArArArArCrArGrGrArGrCrArGrArArArGrArCrArArG(配列番号1)をオリゴデオキシリボヌクレオチド5’−ビオチン−GTCTTTCTGCTC(配列番号2)とアニールさせることにより作製した基質を使用して測定する。反応は50mM Tris−HCl,pH7.8,80mM KCl,6mM MgCl2,1mM DTT,0.1mM EGTA,0.2% PEG 8000(即ち平均分子量=8000のポリエチレングリコール),及び1−10% DMSOを含有する溶液中でHIV−1逆転写酵素(3.1nM)と阻害剤とRNA/DNAハイブリッドデュプレックス基質(39.1nM)を混合することにより実施する。反応混合物を37℃で60分間インキュベートした後、EDTAを終濃度119mMで添加することによりクエンチする。デュプレックス中のRNA鎖が切断すると、5’−ビオチン化DNA鎖が解離する。遊離した5’− ビオチン化DNAを相補的オリゴデオキシリボヌクレオチド5’−フルオレセイン−GAGCAGAAAGAC(配列番号3)とアニールさせる。ストレプトアビジン又は抗フルオレセインをコートしたビーズ(Packard Bioscience)を製造業者のガイドラインに従って使用し、Fusion AlphaScreen計器で読み取ることにより、得られた2本鎖デュプレックスDNA産物をALPHAスクリーンフォーマットで定量する。あるいは、遊離した5’− ビオチン化DNAを相補的オリゴデオキシリボヌクレオチド5’−ルテニウム−GAGC AGAAAGAC(配列番号3)とアニールさせる。ストレプトアビジンをコートしたDynabeads M280(BioVeris Corporation)を製造業者のガイドラインに従って使用し、BioVeris M384 Analyzerで読み取ることにより、得られた2本鎖デュプレックスDNA産物をECLスクリーンフォーマットで定量する。
インテグラーゼ阻害活性の適切な測定アッセイはWO 02/30930に記載(更にWolfe,A.L.et al.,J.Virol.1996,70:1424−1432,Hazuda et al.,J.Virol.1997,71:7005−7011;Hazuda et al.,Drug Design and Discovery 1997,15:17−24;及びHazuda et al.,Science 2000,287:646−650にも記載)されているようなインテグラーゼの鎖転移活性を測定するアッセイである。
本発明の化合物は容易に入手可能な出発材料、試薬及び慣用合成手順を使用して下記反応スキーム及び実施例又はその変形に従って容易に製造することができる。これらの反応では、詳細には記載しないが、それ自体当業者に公知の変形を使用することも可能である。更に、下記反応スキーム及び実施例から本発明の化合物の他の製造方法も当業者に容易に理解されよう。特に指定しない限り、全変項は上記に定義した通りである。下記スキームにおける「Ar」は場合により置換されたアリールを意味する。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
以下の実施例は本発明とその実施を例証するものに過ぎない。以下の実施例は本発明の範囲又は精神を限定するものではない。
(実施例1)
エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ニコチネート
エチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート(J.Het.Chem.1993,30(4),909−912;7.0g,25.7mmol)とTEA(7.17mL,51.4mmol)のDCM(250mL)溶液にエチルマロニルクロリド(6.62mL.51.4mmol)を滴下した。1時間後に溶媒を除去し、形成された固形分を濾別した。濾液を濃縮し、残留物をSGC(0%→40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.71(d,J=3.9Hz,1H),8.22(dd,J=1.8,7.7Hz,1H),7.56(dd,J=4.8,7.7Hz,1H),7.36(m,5H),4.99(s,2H),4.24(q,J=7.1Hz,2H),4.08(q,J=7.1Hz,2H),3.69(S,2H),1.26(t,J=7.1Hz,3H),and 1.17(m,3H).ES MS:m/z=387(M+1)。
ステップ2:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ニコチネート(7.0g,18.1mmol)の無水EtOH(200mL)溶液にナトリウムエトキシド溶液(EtOH中21重量%;16.9mL,45.3mmol)を滴下した。反応混合物を18時間撹拌した。2N HClの添加により反応溶液をpH4に調整した。15分後に、形成された固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。濾液を濃縮後、EtOHで希釈した。形成された固形分を採取し、他の生成物と合わせて標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ13.2(br s,1H),8.79(dd,J=1.7,4.7Hz,1H),8.48−8.46(m,1H),7.63(dd,J=1.7,7.8Hz,1H),7.42−7.37(m,5H),5.11(s,2H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),and 1.29(t,J=7.0Hz,3H).ES MS:m/z=341(M+1)。
ステップ3:エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(3.0g,8.82mmol)の脱気EtOH(300mL)溶液に10%Pd/C(0.3g)を加えた。反応混合物を更に脱気し、N(x3)パージした後、Hバルーン下におき、1時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、脱気した熱EtOHで洗浄した。濾液を濃縮した。得られた固形分にEtOHを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ12.9(br s,1H),10.8(s,1H),8.75(dd,J=4.7 and 1.7Hz,1H),8.43(dd,J=8.0 and 1.7Hz,1H),7.36(dd,J=8.0 and 4.7Hz,1H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),and 1.31(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値251.0664(M+1);計算値251.0663(M+1)。
(実施例2)
1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例1,ステップ2;4.0g,12mmol)をMeOH(100mL)と1N NaOH水溶液(50mL,50mmol)に溶かした溶液を沸騰するまで撹拌下に加熱した。MeOHを留去し、得られた水溶液を4時間加熱還流した。混合物を氷水浴で冷却し、溶液がpH1から2になるまでこの混合物に撹拌下に濃HClを滴下した。HClの添加中に粘稠沈殿が形成された。沈殿を濾取し、48時間乾燥し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.87(s,1H),8.73(d,J=4.6Hz,1H),8,27(d,J=7.9Hz,1H),7.66−7.64(m,2H),7.45−7.35(m,4H),5.96(m,1H),and 5.14(s,2H).ES MS:m/z=269(M+1)。
ステップ2:1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(150mg,0.56mmol)を33重量%HBr/HOAc溶液(3mL)とHO(1ml)の混合物に溶かし、80℃まで2時間加熱した。溶媒を除去し、残留物にMeOHを加えてトリチュレートした。固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.7(br s,1H),8.65(dd,J=1.7,4.8Hz,1H),8.27(dd,J=1.7,7.9Hz,1H),7.32(dd,J=4.8,7.9Hz,1H),and 5.95(s,1H).高分解能MS:m/z実測値179.0444(M+1),計算値179.0451(M+1)。
(実施例3)
エチル6−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−ブロモニコチネート
乾燥したフラスコにメチル−5−ブロモ−2−クロロニコチネート(5g,20mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン(10mL)の混合物を入れ、110℃で一晩撹拌した。得られた溶液を冷却し、緩衝水溶液(300mL,pH=4)で処理し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層をHOで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を除去した。粗生成物をSGC(10−30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=337.1(M+1)。
ステップ2:メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−5−ブロモニコチネート
メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−ブロモニコチネート(4.0g,12mmol)とTEA(3.8mL,25.0mmol)のDCM(250mL)溶液にエチルマロニルクロリド(3.31mL,25.0mmol)を滴下した。1時間後に溶媒を除去し、形成された固形分を濾別した。濾液を濃縮し、残留物をSGC(0%→40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た。ES MS:m/z=451.1(M+1)。
ステップ3:エチル1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−5−ブロモニコチネート(4.0g,8.1mmol)の無水EtOH(200mL)溶液にナトリウムエトキシド溶液(EtOH中21重量%;2.5mL,8.1mmol)を滴下した。反応混合物を18時間撹拌した。2N HCl水溶液の添加により反応溶液をpH4に調整した。15分後に、形成された固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。濾液を濃縮後、EtOHで希釈した。形成された固形分を採取し、他の生成物と合わせて標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.82(s,1H),8.75(s,1H),8.38(s,1H),7.51(m,,H),5.21(s,2H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),and 1.31(t,J=7.1Hz,3H).ES MS:m/z=418.2(M+1)。
ステップ4:エチル6−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル6−ブロモ−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.5g,1.2mmol)のHOAc(3mL)溶液に33%HBr/HOAc(1.0mL)を加えた。反応混合物を80℃まで加熱し、1時間撹拌した。溶液を濃縮し、RP−HPLC(C18カラムと移動相としてHO/CHCNを使用)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):10.80(s,1H),8.65(s,1H),8.38(s,1H)54.34(q,J=7.6Hz,2H),and 1.31(t,J=7.6Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値328.9776(M+1);計算値328.9768(M+1)。
(実施例4)
エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−5−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−4−フェニルニコチネート
メチル2−フルオロ−4−フェニルニコチネート(1.0g,4.31mmol)をDMSO(10mL)に溶かし、O−ベンジルヒドロキシルアミン(2.0mL)を加えた。混合物を100℃に一晩加熱した。溶液を冷却し、HO(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、溶媒を除去した。残留物をSGC(10−50%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=335(M+1)。
ステップ2:メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−4−フェニルニコチネート
メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−4−フェニルニコチネート(1.0g,2.9mmol)をDCM(20mL)とピリジン(3.0mL)に溶かした溶液をエチルマロニルクロリド(0.5mL,3.0mmol)で処理し、混合物を室温で1時間撹拌した。HCl水溶液(1.0M,20mL)を加えた。有機層を分離し、濃縮した。残留物をSGC(20−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=363.3(M+1)。
ステップ3:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−5−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
カリウムtert−ブトキシド(50mg,0.45mmol)をEtOH(10mL)に加え、溶液を80℃まで加熱した。メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−4−フェニルニコチネート(100mg,0.22mmol)をEtOH(5.0mL)に溶かし、この溶液を熱カリウムtert−ブトキシド溶液に5分間滴下した。次に混合物を冷却し、EtOHを除去した。残留物をHCl水溶液(1.0M,5mL)で酸性化し、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層を乾燥し、濃縮した。残留物をEtOAcとヘキサンから再結晶させ、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,ppm):δ8.72(dd,J=6.4,6.8Hz,1H,),7.50(m,2H),7.32−7.50(m,7H),7.05(dd,J=6.2,6.6Hz,1H),5.32(s,2H),4.48(q,J=7.3Hz,2H),1.45(t,J=6.3Hz,3H).ES MS:m/z=417.2(M+1)。
ステップ4:エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−5−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−5−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(50mg,0.12mmol)をEtOH(5mL)に溶かした。この溶液を10%Pd/C(10mg)で処理し、Hガスを混合物に1分間バブリングした。1時間後に溶液をセライトで濾過した。濾液を濃縮し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDOD,ppm):δ8.12(d,J=6.8Hz,1H),7.50(m,2H),7.32−7.43(m,6H),7.17(d,J=6.2Hz,1H),4.45(q,J=7.3Hz,2H),and 1.40(t,J=6.3Hz,3H).ES MS:m/z=326.3(M+1)。
(実施例5)
1,4−ジヒドロキシ−N,N−ジメチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
Figure 2009543867
エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例1,ステップ3;25mg,0.1mmol)のDMF(1.5mL)溶液にジメチルアミン(MeOH中2.0M;0.25mL,0.5mmol)を加えた。反応混合物を150℃のマイクロ波反応器で45分間撹拌した。DMFを除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD,ppm):δ8.69(d,J=4.2Hz,1H),8.55(d,J=7.7Hz,1H),7.44(dd,J=4.9,7.9Hz,1H),3.07(s,6H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値250.0823(M+1);計算値250.0823(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例18)
N−(4−フルオロベンジル)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−N−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例1,ステップ2;0.20g,0.59mmol)のDMF(1.5mL)溶液に4−フルオロベンジルアミン(0.34mL,2.94mmol)を加えた。反応混合物を140℃のマイクロ波反応器で1時間撹拌した。溶媒を除去した。残留物にMeOHを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を白色固体として得た。ES MS:m/z=420(M+1)。
ステップ2:N−(4−フルオロベンジル)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1−(ベンジルオキシ)−N−(4−フルオロベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(0.22g,0.53mmol)のHBr(HOAc中33重量%;5mL)溶液を80℃まで4時間加熱した。HO(1mL)を加え、反応混合物を80℃で更に18時間撹拌した。反応混合物を室温まで放冷した。形成された固形分を減圧濾過により採取し、CHCNで洗浄し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.5(s,1H),8.84(dd,J=1.7,4.7Hz,1H),8.48(dd,J=1.8,7.9Hz,1H),7.46−7.41(m,3H),7.22−7.17(m,2H),and 4.61(d,J=6.0Hz,2H).高分解能MS:m/z=実測値330.0888(M+1);計算値330.0885(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例27)
1,4−ジヒドロキシ−3−ピリジン−2−イル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−ピリジン−2−イル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
乾燥した丸底フラスコにエチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート([J.Het.Chem.1993,30(4),909−912];1.0mmol)、エチルピリジン−2−イルアセテート(5.0mmol)及びナトリウムエトキシドのEtOH溶液(2.5mmol)を加えた。反応混合物を80℃まで48時間加熱した。HCl水溶液(1M,3.0mmol)を加え、混合物をEtOAで抽出した。有機抽出層を合わせてHOとブラインで洗浄後、濃縮した。残留物をSGC(15%→50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=346(M+1)。
ステップ2:1,4−ジヒドロキシ−3−ピリジン−2−イル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−ピリジン−2−イル−1.8−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.5mmol)のHOAc(1mL)溶液にHBr(HOAc中33重量%,2.0mL)を加えた。反応混合物を80℃まで2時間加熱した。混合物を濃縮し、残留物にMeOHとEtOAcを加えてトリチュレートし、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.28(d.J=6.6Hz,1H),8.62(2H,m),8.55(d,J=6.6Hz,1H),8.24(t,6.8Hz,1H),7.51(t,J=6.4Hz,1H),and 7.31(dd,J=6.2,8.1Hz,1H).ES MS:m/z=256(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例47)
6−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:メチル2−[(ベンジルオキシ)(フェニルアセチル)アミノ]−5−ブロモニコチネート
メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−ブロモニコチネート(実施例3,ステップ1;3.0g,8.1mmol)とTEA(3.8mL,25.0mmol)のDCM(250mL)溶液にフェニルアセチルクロリド(3.6mL,12mmol)を滴下した。1時間後に、形成された固形分を濾別した。濾液を濃縮し、残留物をSGC(0%→40%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を茶色油状物として得た。ES MS:m/z=455.1(M+1)。
ステップ2:1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
メチル2−[(ベンジルオキシ)(フェニルアセチル)アミノ]−5−ブロモニコチネート(2.5g,5.5mmol)の無水THF(20mL)溶液にリチウムヘキサジメチルシラジド溶液(5.1mL,5.5mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。2N HCl水溶液の添加により反応溶液をpH4に調整した。15分後に、形成された固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.82(s,1H),8.71(s,1H),8.42(s,1H),7.51(m,5H),7.31−7.28(m,5H),5.21(s,2H),and 3.61(s,3H).ES MS:m/z=423.2(M+1)。
ステップ3:6−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.33g,1.0mmol)のHOAc(3mL)溶液に33%HBr/HOAc(1.0mL)を加えた。反応混合物を80℃まで加熱し、1時間撹拌した。溶液を濃縮し、RP−HPLC(C18カラムと溶離液としてHO/CHCNを使用)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.1(s,1H),10.31(br s,1H),8.65(s,1H),8.37(s,1H),and 7.31−7.38(m,5H).ES MS:m/z=333.2(M+1)。
(実施例48)
6−フルオロ−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
標記化合物は原則的に実施例47に記載の手順に従ってエチル2−クロロ−5−フルオロニコチネートから製造した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.82(br s,1H),10.64(br s,1H),8.72(d,J=8.0,1H),8.25(m,1H),and 7.36−7.48(m,5H).ES MS:m/z=273.3(M+1)。
(実施例49)
エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例3,ステップ3;100mg,0.25mmol)のDMF(4.0mL)溶液にフェニルボロン酸(50mg,0.42mmol)とKCO(75mg,0.61mmol)とHO(1.0mL)を加えた。Nを溶液にバブリングした。Pd(dppf)Cl(25mg,0.02mmol)を加え、反応容器を密閉した。この溶液を110℃のマイクロ波反応器で10分間加熱した後、溶液を冷却し、HCl(1.0M,10mL)とEtOAc(10mL)に分配した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。残留物をSGC(80%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=417.2(M+1)。
ステップ2:エチル1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(30mg,0.07mmol)のEtOH(5mL)溶液を10%Pd/C(10mg)で処理し、この溶液をHで飽和させ、室温で撹拌した。1時間後に溶液をセライトパッドで濾過した。濾液を濃縮し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN/0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値327.0990(M+1);計算値327.0975(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例72)
3−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−6−ピリジン−4−イル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ピリジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
標記化合物は原則的に実施例49,ステップ1に記載の手順に従ってエチル1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例3,ステップ3)とピリジン−4−イルボロン酸から製造した。ES MS:m/z=418.2(M+1)。
ステップ2:3−ブロモ−1,4−ジヒドロキシ−6−ピリジン−4−イル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−6−ピリジン−4−イル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(41mg,0.10mmol)と33%HBr−HOAc(2mL)とHO(0.5mL)の混合物を80℃で1時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値333.9821(M+1);計算値333.9822(M+1)。
(実施例73)
6−エチル−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−6−ビニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンと(実施例47,ステップ2;50mg,0.12mmol)とビニルトリブチル錫(0.052mL,0.18mmol)とビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(8.3mg,0.012mmol)をジオキサン(7mL)に加えた混合物を密閉圧力管に入れ、80℃に7.5時間加熱した。更にビニルトリブチル錫(0.069mL)とPd触媒(8mg)を加え、混合物をNパージし、100℃に4.5時間加熱した。溶媒を除去し、残留物をSGC(0−80%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色フォームとして得た。ES MS:m/z=371.14(M+1)。
ステップ2:6−エチル−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−6−ビニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(30mg,0.08mmol)のEtOH(9mL)溶液をNパージし、10%Pd/C(1mg)で処理した。混合物をH(x3)でフラッシュし、H雰囲気下に室温で一晩撹拌すると、中間体1−(ベンジルオキシ)−6−エチル−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンが形成された。混合物をセライトパッドで濾過し、溶媒を除去した。残留物を33%HBr/HOAc(4mL)とHO(1mL)に溶かし、混合物を80℃に1.25時間加熱した。溶媒を除去し、残留物をMeOHに溶かした。RP−HPLC(C18カラム;15−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.46(br s,1H),8.61(s,1H),8.32(s,1H),7.52−7.40(m,5H),2.81(q,J=7.3,14.8Hz,2H),and 1.32(t,J=7.5Hz,3H).ES MS:m/z=283.3(M+1)。
(実施例74)
6−(2−ブロモプロピル)−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:6−アリル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
標記化合物は原則的に実施例73,ステップ1に記載の手順に従って1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例47,ステップ2)とアリルトリブチル錫から製造した。ES MS:m/z=385.3(M+1)。
ステップ2:6−(2−ブロモプロピル)−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
6−アリル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(10mg,0.03mmol)を33%HBr/HOAc(2mL)とHO(0.5mL)に溶かした溶液を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去し、残留物をMeOHに溶かし、RP−HPLC(C18カラム;15−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.42(br s,1H),8.58(s,1H),8.31(s,1H),7.44−7.36(m,5H),4.58(br m,1H),3.35−3.15(m,2H),and 1.73(d,J=6.0Hz,3H).ES MS:m/z=375.2(M+1)。
(実施例75)
6−(チエン−2−イル)−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
標記化合物は原則的に実施例73,ステップ1及び2に記載の手順に従って製造した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.66(br s,1H),9.02(s,1H),8.58(s,1H),7.68−7.65(m,2H),7.45−7.37(m,5H),and 7.22(br s,1H).ES MS:m/z=337.2(M+1)。
(実施例76)
6−{1−[(3−クロロベンジル)アミノ]エチル}−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:6−アセチル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例47,ステップ2;0.33g,1.0mmol)のジオキサン(5mL)溶液にトリブチル(1−エトキシビニル)錫(0.3mL)を加えた。Nを溶液にバブリングした。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg,0.05mmol)を加え、混合物を80℃に1時間加熱した。溶液を冷却し、HOAc(1.0mL)を加えた後、EtOAc(20mL)とブライン(20mL)を加えた。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。粗生成物をSGC(10−60%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.41(br s,1H),8.62(s,1H),8.47(s,1H),7.38−7.32(m,5H),5.21(s,2H),and 2.42(s,3H).ES MS:m/z=387.2(M+1)。
ステップ2:1−(ベンジルオキシ)−6−{1−[(3−クロロベンジル)アミノ]エチル}−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
6−アセチル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(50mg,0.13mmol)のMeOH(10mL)溶液をトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(100mg,0.47mmol)と3−クロロベンジルアミン(100mg,0.71mmol)で順次処理した。混合物を3時間撹拌した。飽和炭酸ナトリウム溶液(5mL)を加えることにより反応混合物をクエンチし、生成物をEtOAcで抽出した。有機層をHOで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物をSGC(30−100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS m/z=512.2(M+1)。
ステップ3:(6−{1−[(3−クロロベンジル)アミノ]エチル}−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン)
1−(ベンジルオキシ)−6−{1−[(3−クロロベンジル)アミノ]エチル}−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(40mg,0.08mmol)を33%HBr/HOAc(1.0mL)に溶かした溶液を80℃に1時間加熱した。溶液を冷却し、溶媒を除去した。粗生成物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.98(br s,1H),8.99(s,1H),8.67(s,1H),7.85−7.61(m,2H),7.48−7.16(m,5H)4.12(s,2H),3.98(m,1H),and 3.32(d,J=7.8Hz,3H).ES MS:m/z=422.3(M+1)。
(実施例77)
エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩
ピリジン−3,5−ジカルボン酸(10.0g,59.8mmol)のMeOH(250mL)懸濁液にHClガスをバブリングし、全固形分を溶解させた。次に飽和溶液を一晩室温で撹拌し、主生成物としてのモノエステルを形成させた。更にHClを混合物にバブリングした後、室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、固体残留物にMeOHを加えてトリチュレートし、減圧濾過により採取し、標記化合物を白色固体として得た。更に濾液から沈殿した生成物を採取し、最初のバッチと合わせた。ES MS:m/z=196(M+1)。
ステップ2:ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート1−オキシド
ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート塩酸塩を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理した。混合物をDCMで抽出し、有機層を濃縮し、遊離塩基ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレートを白色固体として得た。この固体(5.0g,25.6mmol)をDCM(150mL)に溶かし、溶液を0℃まで冷却し、尿素・過酸化水素(5.06g,53.8mmol)と無水トリフルオロ酢酸(7.2mL,51.2mmol)で順次処理した。反応混合物を室温で一晩撹拌後、更に尿素・過酸化水素(2.0g,21.3mmol)と無水トリフルオロ酢酸(3.1mL,22mmol)で処理した。混合物を室温で更に3時間撹拌後、亜ジチオン酸ナトリウム水溶液を加えることによりクエンチし、15分間撹拌した。次に混合物を1N HCl水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSCG(0−5%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を薄黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.73(m,2H),8.08(m,1H),and 3.92(s,6H).ES MS:m/z=212(M+1)。
ステップ3:ジメチル2−クロロピリジン−3,5−ジカルボキシレート
ジメチルピリジン−3,5−ジカルボキシレート1−オキシド(5.15g,24.4mmol)とオキシ塩化リン(7.5mL,80mmol)の混合物を90℃に5日間加熱した。揮発分を除去し、茶色い残留油状物を得、MeOH(40mL)にピペットで加えた。溶媒を除去し、残留物をSGC(0−60%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオフホワイト固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.05(m,1H),8.65(m,1H),and 3.92(s,6H).ES MS:m/z=230(M+1)。
ステップ4:ジメチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート
ジメチル2−クロロピリジン−3,5−ジカルボキシレート(618mg,2.7mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン(663mg,5.4mmol)をMeOH(20mL)に加えた混合物を80℃に一晩加熱した。溶媒を除去し、残留物をSGC(0−20%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色−黄色油状物として得た。ES MS:m/z=317(M+1)。
ステップ5:ジメチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート
ジメチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(740mg,2.3mmol)とTEA(0.65mL,4.7mmol)のDCM(10mL)溶液に室温でエチルマロニルクロリド(0.60mL,4.7mmol)を滴下して処理した。混合物を1時間撹拌後、HOとDCMに分配した。層分離し、水層をDCMで更に2回抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−30%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.9.12(s,1H),8.51(m,1H),7.39−7.33(m,5H),5.00(s,2H),4.05(q,J=7.1Hz,2H),3.90(s,2H),3.76(s,3H),3.72(s,3H),and 1.17−1.10(m,残留EtOAcピークとオーバーラップ).ES MS:m/z=431(M+1)。
ステップ6:3−エチル6−メチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート及びジエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート
ジメチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ピリジン−3,5−ジカルボキシレート(678mg,1.6mmol)のEtOH(6mL)溶液をナトリウムエトキシドのEtOH溶液(21重量%,1.2mL,3.2mmol)で処理し、黄色固体を沈殿させた。粘稠混合物を室温で3時間撹拌した後、溶媒を除去した。残留物を0.5M HCl水溶液とEtOAcに分配した。層分離し、水層をEtOAcで更に2回抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物にEtOAcを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物の1:1混合物を白色固体として得た。3−エチル6−メチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート:ES MS:m/z=399(M+1)。ジエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート:ES MS:m/z=413(M+1)。
ステップ7:8−(ベンジルオキシ)−6−(エトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
3−エチル6−メチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレートとジエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート(50mg)をEtOH(2mL)に加えた混合物を1N NaOH水溶液(0.13mL,0.13mmol)で処理した。室温で10分後に、当初の均質溶液から白色固体が沈殿した。混合物を60℃まで1時間加熱後、更に1N NaOH(0.13mL)で処理し、一晩60℃に加熱した。更に1N NaOH(0.13mL)を加え、混合物を1時間加熱した。次に溶媒を除去し、残留物を(1N HCl水溶液で酸性化した)HOとEtOAcに分配した。層分離し、水層をEtOAcで更に2回抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.23(d,J=2.0Hz,1H),8.84(d,J=2.1Hz,1H),7.67−7.65(m,2H),7.47−7.39(m,3H),5.17(s,2H),4.36(q,J=7.0Hz,2H),and 1.33(t,J=7.2Hz,3H).ES MS:m/z=385(M+1)。
ステップ8:エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
8−(ベンジルオキシ)−6−(エトキシカルボニル)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸(50mg,0.13mmol)のDMF(2mL)溶液にBOP試薬(115mg,0.26mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌後、ベンジルアミン(0.03mL,0.26mmol)で処理した。混合物を室温で1.5時間撹拌後、溶媒を除去した。残留物をHOとEtOAcに分配し、層分離し、水層をEtOAcで更に2回抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物にCHCNを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を白色固体として得た。濾液の濃縮により更に標記化合物を回収した。ES MS:m/z=474(M+1)。
ステップ9:エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(32mg,0.07mmol)をEtOH(10mL)に溶かし、この溶液をNパージした。10%Pd/C(7.2mg)を加え、混合物をH雰囲気(バルーン)下で30分間撹拌した。セライトを脱気したEtOHでリンスしながら、反応混合物をN下にセライトプラグで濾過した。次に濾液をナイロン0.2μm Millipore Milex−GNカートリッジに通して残留触媒を除去した。濾液を濃縮し、残留物にEtOHを加えてトリチュレートした。得られた固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ12.9(br s,1H),11.0(br s,1H),9.39(t,J=5.8Hz,1H),9.20(d,J=2.2Hz,1H),8.90(d,J=2.2Hz,1H),7.36−7.24(m,5H),4.53(d,J=5.8Hz,2H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値384.1195(M+1);計算値384.1190(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例87)
N,N’−ジベンジル−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:N,N’−ジベンジル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキサミド
エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例77,ステップ8;20mg,0.04mmol)とベンジルアミン(0.5mL,4.6mmol)のDMF(1.5mL)溶液をマイクロ波で140℃に加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;0−75%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を白色固体として得た。ES MS:m/z=535(M+1)。
ステップ2:N,N’−ジベンジル−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキサミド
N,N’−ジベンジル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキサミド(11mg,0.02mmol)と33重量%HBr−HOAc(2mL,0.02mmol)とHO(1mL)の混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去し、残留物にCHCNを加えてトリチュレートした。固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値445.1513(M+1);計算値445.1507(M+1)。
(実施例88)
エチル5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:ジエチルピリジン−3,4−ジカルボキシレート1−オキシド
ジエチルピリジン−3,4−ジカルボキシレート(5.00g,22.4mmol)の0℃のDCM(150mL)溶液に撹拌下に尿素・過酸化水素(4.42g,47.0mmol)を加えた。温度を5℃未満に維持しながら無水トリフルオロ酢酸(6.32mL,44.8mmol)を混合物にゆっくりと加えた。添加が完了したら反応混合物を室温まで昇温し、3日間撹拌した。次に亜ジチオン酸ナトリウム水溶液(250mL)を加えることにより混合物をクエンチした後、15分間撹拌した。次に混合物を1N HCl水溶液に注ぎ、DCM(x2)で抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−5%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=240.3。
ステップ2:ジエチル2−クロロピリジン−3,4−ジカルボキシレート
ジエチルピリジン−3,4−ジカルボキシレート1−オキシド(1.00g,4.18mmol)とオキシ塩化リン(6.60mL)の混合物を90℃に一晩加熱した。揮発分を除去し、茶色油状物を得、MeOH(40mL)にピペットで加え、混合物を30分間撹拌した。溶媒を除去し、飽和NaHCO水溶液に撹拌下に残留物をピペットで加えた。混合物をDCM(x3)で抽出し、有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−50%EtOAc−ヘキサン)により精製し、位置異性体副生物ジエチル6−クロロピリジン−3,4−ジカルボキシレートを最初の溶出成分として得、次いで標記化合物を得た。標記化合物ES MS:m/z=258.3(M+1)。
ステップ3:ジエチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,4−ジカルボキシレート
ジエチル2−クロロピリジン−3,4−ジカルボキシレート(400mg,1.55mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン(382mg,3.10mmol)をEtOH(15mL)に加えた混合物を80℃に一晩加熱した。変換は起こらず、混合物を更にO−ベンジルヒドロキシルアミン(764mg,6.20mmol)で処理した。4時間後に変換が生じなかったので、EtOHを除去し、残留物をジイソプロピルエチルアミン(20mL)に溶かした。混合物を130℃に6日間加熱した処、この時点で溶媒の大半は蒸発しており、標記化合物の形成がLCMSにより観測された。更に130℃にもう1日加熱したが、それ以上変換は生じなかった。粗材料をSGC(0−30%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=345.3(M+1)。
ステップ4:ジエチル2−[アセチル(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,4−ジカルボキシレート
ジエチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,4−ジカルボキシレート(60mg,0.17mmol)とTEA(48μL,0.35mmol)を室温のDCM(2mL)に加えた混合物に無水酢酸(33μL,0.35mmol)を滴下した。5.5時間後に変換は生じなかった。混合物を更に無水酢酸とTEAで処理し、撹拌を5日間続けた。次に混合物を50℃に2時間加熱し、塩化アセチル(25μL,0.35mmol)で処理したが、それ以上変換は生じなかった。混合物をHOとDCMに分配した。層分離し、水層を更にDCM(x2)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−5%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=345.3(M+1−42),387.3(M+1)。
ステップ5:エチル8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
温度を−75℃未満に維持しながらジエチル2−[アセチル(ベンジルオキシ)アミノ]ピリジン−3,4−ジカルボキシレート(50mg,0.13mmol)の冷(−78℃)無水THF(1mL)溶液にリチウムヘキサメチルジシラジド溶液(THF中1M,0.32mL,0.32mmol)を滴下した。混合物を15分間−78℃で撹拌後、室温まで昇温し、1M HCl水溶液の添加によりクエンチした。混合物をEtOAc(x3)で抽出し、有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=341.2(M+1)。
ステップ6:エチル5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
エチル8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート(40mg.0.12mmol)のEtOH(5mL)溶液をNパージした。10%Pd/C(13mg)を加え、混合物をH雰囲気下で2.5時間撹拌した。次にEtOHで洗浄しながら混合物をセライトパッドで濾過した。濾液を濃縮し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;0−95%CHCN−HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.97(s,1H),8.70(d,J=4.7Hz,1H),7.25(d,J=4.7Hz,1H),5.93(s,1H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),and 1.30(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS:m/z実測値251.0663(M+1),計算値251.0662(M+1)。
(実施例89)
エチル6−(4−アミノフェノキシ)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:メチル5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート
標記化合物は水素化ナトリウムの代わりに炭酸セシウムを塩基として使用し、原則的にKhire,U.R.et al Bioorg.Med.Chem.Lett.2004,14,783−786に記載の方法に従って5−ヒドロキシニコチン酸メチルエステル(TCI−USから入手可能)と1−フルオロ−4−ニトロベンゼンから製造した。
ステップ2:メチル5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート1−オキシド
標記化合物は原則的に実施例77,ステップ2に記載の手順に従ってメチル5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート(2.35g,8.6mmol)から製造し、淡黄色固体として単離した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.63(m,1H),8.46(m,1H),8.32(d,J=0.7Hz,2H),8.30(m,1H),8.29(d,J=0.7Hz,2H),and 3.88(s,3H).ES MS:m/z=291(M+1)。
ステップ3:メチル2−クロロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート
標記化合物は原則的に実施例77,ステップ3に記載の手順に従ってメチル5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート1−オキシド(1.0g,3.4mmol)から製造した。粗反応生成物をSGC(0−20%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物と位置異性体メチル6−クロロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートの1:1混合物を淡黄色油状物として得た。ES MS:m/z=309(M+1)。
ステップ4:メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート
標記化合物は原則的に実施例77,ステップ4に記載の手順に従ってメチル2−クロロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートとメチル6−クロロ−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートの1:1混合物(865mg,2.80mmol)から製造した。粗生成物の混合物をRP−HPLC(C18カラム;0−95%CHCN−HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物と位置異性体メチル6−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートの1:1混合物をオレンジがかった黄色油状物として得た。ES MS:m/z−396(M+1)。
ステップ5:メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート
標記化合物は原則的に実施例77,ステップ5に記載の手順に従ってエチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートとメチル6−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネートの1:1混合物(251mg,0.64mmol)から製造した。粗生成物の混合物をSGC(0−60%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物(黄色油状物)を未反応メチル6−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート出発材料から分離した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.67(s,1H),8.32(m,2H),8.00(s,1H),7.38−7.32(m,7H),5.04(s,2H),4.10(q,J=6.9Hz,2H),3.78(s,3H),3.70(s,2H),and 1.19−1.15(m).ES MS:m/z=510(M+1)。
ステップ6:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−(4−ニトロフェノキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
標記化合物は原則的に実施例77,ステップ6に記載の手順に従ってメチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−5−(4−ニトロフェノキシ)ニコチネート(110mg,0.22mmol)から製造し、黄色固体として単離した。ES MS:m/z=478(M+1)。
ステップ7:エチル6−(4−アミノフェノキシ)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
標記化合物はナイロン0.2μm Millipore Milex−GNカートリッジによる濾過を省略した以外は原則的に実施例77,ステップ9に記載の手順に従ってエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−(4−ニトロフェノキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(44mg,0.09mmol)から製造した。粗生成物をRP−HPLC(C18カラム;0−95%CHCN−HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物をオレンジ色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD,ppm)δ8.16(d,J=2.2Hz,1H),8.14(d,J=2.5Hz,1H),7.44(d,J=8.6Hz,2H),7.26(d,J=8.4Hz,2H),4.49(q,J=7.1Hz,2H),and 1.43(t,J=7.0Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値358.1045(M+1);計算値358.1034(M+1)。
(実施例90)
エチル6−[4−(ジエチルアミノ)フェノキシ]−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
エチル6−(4−アミノフェノキシ)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例89,ステップ9;29mg,0.08mmol)をDMF(1mL)とEtOH(1mL)に溶かした溶液をHOAc(14μL,0.24mmol)、アセトアルデヒド(14μL,0.24mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(15mg,0.24mmol)で順次処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。次に溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;0−95%CHCN−HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm)δ13.6(bs,1H),10.9(bs,1H),8.64(s,1H),7.91(bs,1H),7.23−7.04(m,4H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.60−3.28(m,4H),1.29(t,J=7.0Hz,3H),and 1.05(m,6H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値414.1676(M+1);計算値414.1660(M+1)。
(実施例91)
メチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:メチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート及びエチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
3−エチル6−メチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレートとジエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3,6−ジカルボキシレート(実施例77,ステップ6;61mg,0.08mmol)をDMF(3mL)に加えた混合物をベンジルアミン(1mL,9.2mmol)で処理した。混合物を140℃のマイクロ波で45分間加熱した。次に粗混合物をRP−HPLC(C18カラム;0−85%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。メチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート:白色固体。ES MS:m/z=460(M+1)。エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート:白色固体(36mg)。ES MS:m/z=474(M+1)。
ステップ2:メチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
メチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(15mg,0.03mmol)のMeOH(5mL)溶液をNガスでパージし、10%Pd/C(3.5mg)で処理した。反応混合物をH雰囲気(バルーン)下で30分間撹拌後、Nパージし、脱気したMeOHでリンスしながらセライトプラグで濾過した。次に濾液をナイロン0.2μm Millipore Milex−GNカートリッジに通し、残留触媒を除去した。濾液を濃縮し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm)δ11.3(bs,1H),10.4(bs,1H),9.22(bs,1H),8.08(d,J=2.0Hz,1H),7.37−7.26(m,6H),4.61(d,J=5.3Hz,2H),and 3.92(s,3H).ES MS:m/z=370(M+1)。
(実施例92)
エチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
標記化合物は原則的に実施例91,ステップ2に記載の手順に従ってエチル6−[(ベンジルアミノ)カルボニル]−8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例91,ステップ1;15mg)から製造し、黄色固体として単離した。ES MS:m/z=384(M+1)。
(実施例93)
3−アセチル−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:エチル2−{アセトアセチル(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート
エチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート([J.Het Chem.1993,30(4),909−912];300mg,1.1mmol)とジケテン(0.5mL)の混合物を100℃のマイクロ波で30分間加熱した。溶液を冷却し、SGC(20−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,ppm):δ8.67(d,J=8.3Hz,1H),8.21(d,J=7.8Hz,1H),7.31−7.35(m,6H),5.21(s,2H),4.21(q,J=5.8Hz,2H),3.57(s,2H),2.12(s,3H),and 1.21(t,J=6.2Hz,3H).ES MS:m/z=357.2。
ステップ2:3−アセチル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
エチル2−{アセトアセチル(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート(287mg,0.80mmol)のEtOH(5mL)溶液をカリウムtert−ブトキシド(220mg,1.96mmol)で処理し、混合物を室温で30分間撹拌した。次に混合物をHCl水溶液(1.0M,5mL)で酸性化し、EtOAc(25mL)で抽出した。有機層を濃縮し、残留物をEtOAcとヘキサンから再結晶させ、標記化合物を得た。ES MS:m/z=311(M+1)。
ステップ3:3−アセチル−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
3−アセチル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン(50mg,0.16mmol)の溶液を33%HBr/HOAc溶液(1mL)に溶かし、80℃に1時間加熱した。次に溶液を冷却し、濃縮した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.81(s,1H),8.78(d,J=6.2Hz,1H),8.46(d,J=8.5Hz,1H),7.36(dd,J=6.2,7.1Hz,1H),6.49(br s,1H),and 2.76(s,3H).ES MS:m/z=221.2(M+1)。
(実施例94)
5−ヒドロキシ−3−メチル−1,5−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[4,3−c]−1,8−ナフチリジン−4−オン
Figure 2009543867
3−アセチル−1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン(実施例93,ステップ2;50mg,0.16mmol)をHOAc(1.0mL)に溶かした。硫酸(2滴)とヒドラジン(0.5mL)を加え、混合物を80℃に3時間加熱した。溶液を冷却し、33%HBr/HOAc(3.0mL)で処理した。80℃に加熱を1時間続けた。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;CHCN及びHO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.81(s,1H),8.78(d,J=6.2Hz,1H),8.66(d.J=8.5Hz,1H),7.36(br s,1H),and 2.66(s,3H).ES MS:m/z=217.2(M+1)。
(実施例95)
5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−N,6−ジフェニル−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−スルホンアミド
Figure 2009543867
ステップ1:エチル2−クロロ−5−(クロロスルホニル)ニコチネート
5−(エトキシカルボニル)−6−ヒドロキシピリジン−3−スルホン酸([Org.Proc.Res.Dev.2002,6,767−772];12.0g,48mmol)のトルエン(50mL)溶液に撹拌下に塩化チオニル(18mL,247mmol)を加えた。DMF(2mL)を加え、得られた懸濁液を3時間還流し、黄色溶液を得た。溶媒を除去し、残留物をEtOAcと飽和NaHCO水溶液/ブラインに分配した。層分離し、有機層を濃縮し、粗標記化合物を得、次段階で直接使用した。
ステップ2:エチル5−(アニリノスルホニル)−2−クロロニコチネート
エチル2−クロロ−5−(クロロスルホニル)ニコチネート(1.0g,3.5mmol)のトルエン(3.5mL)溶液を−10℃まで冷却した。温度を10℃未満に維持しながらアニリン(320μL,3.5mmol)とTEA(1.1mL,7.0mmol)のトルエン(3mL)溶液をゆっくりと滴下した。添加が完了したら、混合物室温まで昇温した後、HOとブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、残留物をSGC(0−30%EtOAc−ヘキサン)により精製すると、標記化合物が副生物エチル2−アニリノ−5−(アニリノスルホニル)ニコチネートと共に溶出した。混合物をSGC(0−10%EtOAc/DCM)により再精製し、標記化合物を白色結晶として得た。エチル2−アニリノ−5−(アニリノスルホニル)ニコチネート副生物を別に採取した。標記化合物ES MS:m/z=341.2(M+1)。
ステップ3:エチル5−(アニリノスルホニル)−2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート
エチル5−(アニリノスルホニル)−2−クロロニコチネート(1.0g,2.9mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン(680μL,5.9mmol)とジイソプロピルエチルアミン(1.0mL,5.9mmol)の混合物を90℃に1時間加熱した。混合物をDCM(1mL)で希釈し、SGC(0−30%EtOAc−ヘキサン)、次いでRP−HPLC(C18カラム;15−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=428.3(M+1)。
ステップ4:エチル5−(アニリノスルホニル)−2−[ベンゾイル(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート
エチル5−(アニリノスルホニル)−2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート(361mg,0.844mmol)とフェニルアセチルクロリド(1.1mL,8.4mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。ピリジン(137μL.1.69mmol)を加え、撹拌を更に1時間続けた。混合物をDCMで希釈し、1N HCl水溶液で洗浄した。水層を更にDCM(x3)で抽出し、有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(30−50%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=546.1(M+1)。
ステップ5:8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−N,6−ジフェニル−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−スルホンアミド
エチル5−(アニリノスルホニル)−2−[ベンゾイル(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート(230mg.0.422mmol)を無水DMFと2回共沸させた。残留物をTHF(4.2mL)に溶かし、溶液を撹拌下に−78℃まで冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中2M,0.63mL,1.3mmol)を滴下した後、混合物を室温まで昇温した。溶媒を除去し、残留物をSGC(0−30−50−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=500.2(M+1)。
ステップ6:5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−N,6−ジフェニル−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−スルホンアミド
8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−N,6−ジフェニル−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−スルホンアミド(85mg,0.17mmol)のEtOH(15mL)溶液を脱気し、10%Pd/C(18mg)で処理した。混合物をH(x3)でフラッシュした後、H雰囲気下で4時間撹拌した。次に混合物をセライトパッドで濾過した。濾液を濃縮し、残留物をMeOHに溶かし、RP−HPLC(C18カラム;15−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.94(br s,1H),10.44(s,1H),8.85(d,J=2.2Hz,1H),8.68(d,J=2.2Hz,1H),7.46−7.34(m,5H),7.29−7.25(m,2H),and 7.14−7.06(m,2H).ES MS:m/z=410.01(M+1)。
(実施例96)
N−ベンジル−5,8−ジヒドロキシ−7−オキソ−6−フェニル−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−スルホンアミド
Figure 2009543867
上記化合物は実施例95に記載の手順に従って製造した。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値424.2(M+1);計算値423.4418(M+1)。
(実施例97)
エチル4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチノニトリル
2−クロロニコチノニトリル(5.0g,36.1mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(6.91g,43.3mmol)とDIEA(12.6mL,72.2mmol)の混合物を撹拌し、密閉フラスコで160℃に18時間加熱した。HOとEtOAcを加え、層分離した。水層をEtOAc(3x)で抽出し、有機抽出層を合わせて飽和ブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。粗残留物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色固体として得た。ES MS:m/z=226(M+1)。
ステップ2:エチル3−[(ベンジルオキシ)(3−シアノピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロパノエート
2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチノニトリル(2.5g,11.1mmol)とTEA(2.32mL,16.6mmol)のDCM(30mL)溶液にエチル3−クロロ−3−オキソプロパノエート(2.14mL,16.6mmol)を滴下した。反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物にEtOAcを加えてトリチュレートした。固形分を濾別し、濾液をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た。ES MS:m/z=340(M+1)。
ステップ3:エチル4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル3−[(ベンジルオキシ)(3−シアノピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロパノエート(1.87g,5.5mmol)の無水EtOH(40mL)溶液にナトリウムエトキシド溶液(EtOH中21重量%;4.11mL,11.0mmol)を加えた。反応混合物は濃いオレンジ色になった。45分後にEtOHを除去した。EtOAcとHOを加え、1N HClの添加により溶液をpH3に調整した。層分離し、水層をEtOAc(3x)で抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物をオレンジ色固体として得た。ES MS:m/z=340(M+1)。
ステップ4:エチル4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.10g,0.30mmol)の脱気EtOH(5mL)溶液に10%Pd/C(10mg)を加えた。反応混合物を更に脱気し、N(3回)パージした後、Hバルーン下に置き、18時間撹拌した。混合物をセライトで濾過し、脱気したMeOHで洗浄した。濾液を濃縮した。得られた残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−65%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.67(d,J=4.6Hz,1H),8.63(dd,J=1.3,8.1Hz,1H),8.23(s,2H),7.29(dd,J=4.7,8.1Hz,1H),4.26(q,J=7.1Hz,2H),and 1.28(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値250.0822(M+1);計算値250.0823(M+1)。
(実施例98)
エチル4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−オキソ−6−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
標記化合物は原則的に実施例97に記載の手順に従って2−クロロ−5−フェニルニコチノニトリルから製造した。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値326.1166(M+1);計算値326.1136(M+1)。
(実施例99)
4−アミノ−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
エチル4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例9,ステップ3;1.0g,3.0mmol)のMeOH(30mL)溶液にNaOH水溶液(2M,8.84mL,17.7mmol)を加えた。反応混合物を加熱還流した。2時間後に更にNaOH(0.35g,8.84mmol)とHO(10mL)を加え、混合物を更に18時間撹拌還流した。反応混合物を室温まで放冷させた。反応混合物中に形成された固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=268(M+1)。
ステップ2:4−アミノ−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(79mg,0.30mmol)のHBr(HOAc中33重量%;3mL)溶液を50℃まで2時間加熱した。反応混合物を室温まで放冷させ、溶媒を除去した。残留物にCHCNを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.66−8.62(m,2H),7.65(br s,2H)7.45−7.42(m,2H),5.70(s,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値178.0613(M+1);計算値178.0611(M+1)。
(実施例100)
N−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)アセトアミド
Figure 2009543867
ステップ1:N−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]アセトアミド
4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例99,ステップ1;75mg,0.28mmol)とピリジン(34uL,0.42mmol)の無水DCM(3mL)溶液に塩化アセチル(24μL,0.34mmol)を加えた。1時間後に更にピリジン(34μL,0.42mmol)と塩化アセチル(24μL,0.34mmol)を加え、反応混合物を室温で更に18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=310(M+1)。
ステップ2:N−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)アセトアミド
N−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]アセトアミド(62mg,0.20mmol)のHBr(HOAc中33重量%;2mL)溶液を60℃まで2時間加熱した。溶媒を除去し、残留物にMeOHを加えてトリチュレートした。形成された固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.96(m,1H),8.59−8.55(m,3H),7.35(m,2H),5.65(s,1H),2.20(s,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値220.0718(M+1);計算値220.0717(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例103)
4−アニリノ−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例2,ステップ1;276mg,1.03mmol)とTEA(0.29mL,2.06mmol)のDCM(5mL)溶液を0℃まで冷却し、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.35mL,2.06mmol)で滴下処理した。冷却浴を除去し、混合物を室温で1時間撹拌した。粗反応混合物をSGC(0→40%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=401(M+1)。
ステップ2:4−アニリノ−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(50mg,0.12mmol)とアニリン(0.5mL,5.48mmol)をDMF(1.5mL)に加えた混合物を140℃のマイクロ波で45分間加熱した。粗反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;95:5→5:95HO:CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を淡黄色固体として得た。ES MS:m/z=344(M+1)。
ステップ3:4−アニリノ−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
4−アニリノ−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(22mg,0.06mmol)を33重量%HBr−HOAc(2mL,0.06mmol)とHO(1mL)に加えた混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去し、残留物にCHCNを加えてトリチュレートした。固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物を薄黄色−オレンジ色固体として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm)δ8.90(s,1H),8.72(d,J=8.0Hz,1H),8.29(d,J=4.7Hz,1H),7.48−7.41(m,3H),7.34(m,2H),7.21(t,J=7.0Hz,1H),and 5.88(s,1H).高分解能MS:m/z実測値254.0920(M+1);計算値254.0924(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例130)
4−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1は実施例103に記載の手順に従って実施した。
ステップ2:4−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(70mg,0.175mmol)とN−メチルベンジルアミン(0.5ml,3.87mmol)をDMF(0.5ml)に溶かした。この溶液を20分間マイクロ波管で140℃に照射した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=282.1(M+1)。
ステップ3:4−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
4−[ベンジル(メチル)アミノ]−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(20mg,0.054mmol)をMeOH(4ml)に加えた混合物を抽気し、Nパージした。水酸化パラジウム(7.56mg,0.054mmol)を反応混合物に加えた。混合物を室温で1気圧H下に撹拌した。1時間後に溶液をセライトパッドで濾過した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDOD):δ8.59(s,1H),8.35(s,1H),7.28(m,6H),6.17(s,1H),4.45(s,2H),2.83(s,3H).ES MS:m/z=282.1(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例138)
1−ヒドロキシ−4−[4−(4−モルホリニル)−1−ピペリジニル]−1,8−ナフチリジン−2(1H−オン)
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−[4−(4−モルホリニル)−1−ピペリジニル]−1,8−ナフチリジン−2(1H−オン)
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例2,ステップ1;60mg,0.150mmol)の溶液に4−モルホリノピペリジン(213mg,0.749mmol)を加えた。反応混合物を120℃のマイクロ波反応器で25分間撹拌した。反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z 421(M+1)。
ステップ2:1−ヒドロキシ−4−[4−(4−モルホリニル)−1−ピペリジニル]−1,8−ナフチリジン−2(1−H−オン)
1−(ベンジルオキシ)−4−[4−(4−モルホリニル)−1−ピペリジニル]−1,8−ナフチリジン−2(1−H−オン)(64mg,0.115mmol)を脱気したMeOHに溶かした後、Pd(OH)を加え、反応混合物を再び脱気した後、室温で30分間撹拌した。30分後に反応混合物を脱気した後、セライトパッドで濾過し、大量のMeOHで洗浄した。溶液を濃縮し、RP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値331.1739(M+1);計算値331.1692(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例168)
(2S)−7−ヒドロキシ−2−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン及び(3S)−7−ヒドロキシ−3−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン
Figure 2009543867
ステップ1:(2S)−7−(ベンジルオキシ)−2−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン及び(3S)−7−(ベンジルオキシ)−3−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;50mg,0.11mmol)と(1S)−1−フェニルエタン−1,2−ジアミン(50mg,0.37mmol)をDMF(2mL)に加えた混合物をマイクロ波で140℃に45分間、次いで150℃に90分間加熱した。粗反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物の混合物を得た。ES MS:m/z=413(M+1)。
ステップ2:(2S)−7−ヒドロキシ−2−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン及び(3S)−7−ヒドロキシ−3−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン
前段階からの(2S)−7−(ベンジルオキシ)−2−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオンと(3S)−7−(ベンジルオキシ)−3−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン(25mg,0.06mmol)を33%HBr−HOAc(1mL,0.06mmol)とHO(0.3mL)に加えた混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;100−80%HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物(2S)−7−ヒドロキシ−2−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオンを黄色固体(5mg)[H NMR(600MHz,d−DMSO,ppm):δ8.65(m,1H),8.55(m,1H),8.00(br s,1H),7.65(br s,1H),7.39−7.37(m,2H),7.32−7.29(m,4H),5.00(br s,1H),3.63−3.60(m,1H),3.55−3.50(m,1H).ES MS:m/z=323.3(M+1)]として得、更に(3S)−7−ヒドロキシ−3−フェニル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]ジアゼピノ[6,5−c]−1,8−ナフチリジン−5,6(2H,7H)−ジオン[H NMR(600MHz,d−DMSO):δ11.06(br signal,1H),9.62(br s,1H),8.84(br s,1H),8.74(m,1H),8.47(m,1H),7.42−7.26(m,6H),5.05(br s,1H),4.15−4.11(m,1H),and 3.78−3.75(m,1H).ES MS:m/z=323.3(M+1)]を得た。
Figure 2009543867
(実施例171)
1−ヒドロキシ−4−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;40mg,0.10mmol)とフェニルボロン酸(14.6mg,0.12mmol)と炭酸ナトリウム(21mg,0.20mmol)とPd(PPh(5.8mg,0.005mmol)をジオキサン(3mL)に加えた混合物を100℃まで一晩加熱した。(LCMS観測によると)最初に形成された1−ベンジルオキシ−4−フェニル−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オンからのベンジル保護基の除去が一晩加熱後に認められ、溶媒は蒸発していた。残留物をMeOHで希釈し、RP−HPLC(C18カラム;95:5→5:95 HO:CHCN+0.1%TFA)により精製した後、2回目のRP−HPLC精製(85:15 HO:CHCN+0.1%TFA)を行い、標記化合物を黄色固体として得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値239.0815(M+1);計算値239.0815(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例205)
4−{3’−[(ベンジルアミノ)メチル]ビフェニル−3−イル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(H)−オン
Figure 2009543867
実施例205の上記化合物はステップ2を追加した以外は実施例171(ステップ1)に記載の手順に従って製造した。
ステップ2:4−{3’−[(ベンジルアミノ)メチル]ビフェニル−3−イル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(H)−オン
アルデヒド(50mg,0.116mmol)の無水TEDF(5ml)溶液にTEA(0.097ml,0.694mmol)とベンジルアミン(0.038ml,0.347mmol)を加えた。室温で1時間撹拌後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(73.5mg,0.347mmol)とHOAc(0.013ml,0.231mmol)を混合物に加えた。1時間後に溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;5−100%CHCN/HO+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を白色固体として得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ8.71(s,1H),7.88(d,J=7.5,1H),7.74(d,J=7,2H),7.65(m,2H),7.53(m,3H),7.40(m,5H),7.19(m,1H),6.74(s,1H),3.92(s,2H),3.87(s,2H).ES MS:m/z=524.2(M+1)。
(実施例206)
4−{3−[(4−ベンジル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H−オン)
Figure 2009543867
ステップ1:3−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]ベンズアルデヒド
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;40mg,0.10mmol)と3−ホルミルフェニルボロン酸(14.6mg,0.12mmol)と炭酸ナトリウム(21mg,0.20mmol)とPd(PPh(5.8mg,0.005mmol)をジオキサン(3mL)に加えた混合物を密閉マイクロ波バイアルで120℃まで20分間加熱した。次に反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;5:95 HO:CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。ES MS:m/z=357(M+1)。
ステップ2:1−(ベンジルオキシ)−4−{3−[(4−ベンジル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
3−(1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル)ベンズアルデヒド(70mg,0.196mmol)と1−ベンジルピペラジン(45mg,0.255mmol)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(210mg,0.590mmol)とHOAc(25uL,0.395mmol)の混合物をマイクロ波で130℃まで10分間加熱した。次に反応混合物を濃縮し、精製せずにステップ3で使用した。ES MS:m/z=517(M+1)。
ステップ3:4−{3−[(4−ベンジル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H−オン)
1−(ベンジルオキシ)−4−{3−[(4−ベンジル−1−ピペラジニル)メチル]フェニル}−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(100mg,0.213mmol)と33%HBr/AcOH(2.5mL)とHO(0.5mL)の混合物をマイクロ波で10分間100℃に加熱した。次に反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;95:5→5:95 HO:CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を黄色固体として得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値427.2127(M+1);計算値427.2056(M+1)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例214)
1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−N−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−N−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例2,ステップ1;30mg,0.11mmol)のニトロベンゼン(0.4mL)溶液にイソシアン酸フェニル(18μL,0.17mmol)とTEA(16μL,0.11mmol)を加えた。反応混合物を160℃のマイクロ波反応器で3時間撹拌した。反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=388(M+1)。
ステップ2:1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−N−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−N−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(23mg,0.06mmol)を33%HBr/HOAc(2mL)中で85℃に1時間加熱した。溶液を濃縮し、RP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ12.2(bs,1H),8.80(d,J=3.8Hz,1H),8.62(d,J=7.7Hz,1H),7.69(d,J=7.6Hz,2H),7.47(dd,J=7.5 and 4.7Hz,1H),7.39(t,J=7.2Hz,2H)and 7.18(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値298.0848(M+1);計算値298.0823(M+1)。
(実施例215)
1,4−ジヒドロキシ−N−メチル−2−オキソ−N−ピロリジン−3−イル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:1,4−ジヒドロキシ−N−メチル−2−オキソ−N−ピロリジン−3−イル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
tert−ブチル3−[[(1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)カルボニル](メチル)アミノ]ピロリジン−1−カルボキシレート(表1,化合物10;25mg,0.062mmol)をDCM(2ml)に溶かし、TFA(0.048ml,0.618mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物をTFA塩として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.3(bs,1H),8.85(dd,J=4.6 and 1.8Hz,1H),8.71(bs,2H),8.47(dd,J=8.0 and 1.8Hz,1H),7.45(dd,J=8.0 and 4.6Hz,1H),3.49(m,3H),3.28(m,2H),3.15(m,1H),2.94(m,1H),2.61(m,1H),2.05(m,1H)and 1.69(m,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値305.1247(M+1);計算値305.1245(M+1)。
(実施例216)
6−ヒドロキシ−3−メチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)−ジオン
Figure 2009543867
ステップ1:ナトリウム4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1.2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例91,ステップ3;1g,2.95mmol)のEtOH(20ml)溶液に1N NaOH(5.89ml,5.89mmol)を加え、溶液を50℃に3時間加熱した。反応混合物を冷却し、固形分を採取し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppmj:δ8.8(bs,2H),8.64(dd,J=4.7 and 1.3Hz,1H),8.51(dd,J=8.0 andl.3Hz,1H),7.68(m,2H),7.44−7.38(m,3H),7.30(dd,J=8.0 and 4.7Hz,1H)and 5.10(s,2H).ES MS:m/z=312(M+1)。
ステップ2:4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
ナトリウム4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(50mg,0.15mmol)とBOP試薬(133mg,0.30mmol)とTHF(0.150ml,0.30mmol)中2Mメチルアミンを室温のDMF(1ml)に加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液とDCMに分配した。層分離し、DCMで更に2回水層から生成物を抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.9(bs,1H),9.98(d,J=4.6Hz,1H),8.79(d,J=4.6Hz,1H),8.70(d,J=8.0Hz,1H),8.40(bs,1H),7.66(m,2H),7.56−7.40(m,4H),5.14(s,2H)and 2.83(d,J=4.6Hz,3H).ES MS:m/z=325(M+1)。
ステップ3:6−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)−ジオン
4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)−N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(23mg,0.071mmol)とベンズアルデヒド(65μl,0.43mmol)とトルエンスルホン酸(13mg,0.071mmol)をベンゼン(2mL)に加え、80℃まで2時間加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=413(M+1)。
ステップ4:6−ヒドロキシ−3−メチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)−ジオン
6−(ベンジルオキシ)−3−メチル−2−フェニル−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)−ジオン(16mg,39μmol)を33%HBr/HOAc(1.5mL)とHO(0.5mL)に溶かした溶液を85℃に2時間加熱した。溶液を濃縮し、RP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):9.25(d,J=3.7Hz,1H),8.65(d,J=4.0Hz,1H),8.51(d,J=7.9Hz,1H),7.41−7.33(m,5H),7.29(dd,J=7.9 and 4.7Hz,1H),6.05(d,J=3.9Hz,1H)and 2.94(s,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値323.1132(M+1);計算値323.1139(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例221)
4−アミノ−1−ヒドロキシ−N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:4−アミノ−1−ヒドロキシ−N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド
4−アミノ−1−(ベンジルオキシ)N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(実施例216,ステップ2;175mg,0.54mmol)を33%HBr/HOAc(2.5mL)とHO(0.5mL)に溶かした溶液を85℃に2時間加熱した。残留物にMeOHを加えてトリチュレートし、固形分を減圧濾過により採取し、標記化合物をHBr塩として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):10.1(bs,1H),8.72−8.68(m,2H),7.38(dd,J=8.0 and 4.6Hz,1H),6.6(vbs,3H)and 2.81(s,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値235.0833(M+1);計算値235.0826(M+1)。
(実施例222)
2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)ジオン
Figure 2009543867
ステップ1:2−[2−(ベンジルオキシ)フェニル]−6−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロピリミド[5,4−c]−1,8−ナフチリジン−4,5(1H,6H)ジオン
4−アミノ−1−ヒドロキシ−N−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキサミド(実施例221,ステップ1;25mg,0.079mmol)をベンゼン(2ml)とDMF(0.5ml)の溶液中で2−ベンジルオキシベンズアルデヒド(0.044ml,0.278mmol)及びトルエンスルホン酸(45.3mg,0.238mmol)と共に一晩80℃に加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値429.1540(M+1);計算値429.1558(M+1)。
(実施例223)
エチル(1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)アセテート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル2−[(ベンジルオキシ)(4−エトキシ−4−オキソブタノイル)アミノ]ニコチネート
エチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]ニコチネート(J.Het.Chem.1993,30(4),909−912;2.0g,7.34mmol)とピリジン(1.19mL,14.7mmol)の無水トルエン(20mL)溶液にエチルスクシニルクロリド(2.10mL,14.7mmol)を滴下した。溶液を4時間還流した。反応混合物を濃縮し、残留物をSGC(EtOAc/ヘキサン勾配)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.71(dd,J=4.8 and 1.8Hz,1H),8.20(dd,J=7.8 and 1.8Hz,1H),7.54(dd,J=7.8 and 4.8Hz,1H),7.36(m,5H),5.03(s,2H),4.21(q,J=7.1Hz,2H),4.04(m,2H),2.54−2.41(m,4H),1.24(t,J=7.1Hz,3H),and 1.17(t,J=7.1Hz,3H).ES MS:m/z=401(M+1)。
ステップ2:エチル[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセテート及び[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]酢酸
エチル2−[(ベンジルオキシ)(4−エトキシ−4−オキソブタノイル)アミノ]ニコチネート(100mg,0.25mmol)の無水トルエン(2mL)溶液に鉱油(33mg,0.25mmol)中30重量%水素化カリウムを加えた。溶液を一晩70℃に加熱した。反応混合物を10%HSO水溶液とDCMに分配した。層分離し、更に2回DCMで生成物を水層から抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をSGC(EtOAc/ヘキサン勾配)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=355(M+1)。
ステップ3:エチル(1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル)アセテート
エチル[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセテート(22mg,62μmol)の脱気EtOH(2mL)溶液に10%Pd/C(5mg)を加えた。反応混合物を更に脱気し、N(x3)パージした後、Hバルーン下に置き、1時間室温で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、脱気したEtOHで洗浄した。濾液を濃縮し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.9(bs,1H),8.65(d,J=3.3Hz,1H),8.37(d,J=7.9Hz,1H),7.34(dd,J=7.8 and 4.8Hz,1H),4.07(q,J=7.1Hz,2H),3.65(s,2H)and 1.19(t,J=7.1Hz,3H).ES MS:m/z=265(M+1)。
(実施例224)
N−[3−(アミノメチル)ベンジル]−2−[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセトアミド
Figure 2009543867
ステップ1:tert−ブチル{3−[({[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセチル}アミノ)メチル]ベンジル}カルバメート
[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]酢酸(実施例223,ステップ2;28mg,86μmol)とtert−ブチルN−[3−(アミノメチル)ベンジル]カルバメート(30mg,0.13mmol)とEDC(25mg,0.13mmol)とHOAT(18mg,0.13mmol)をDMF(1ml)に加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=545(M+1)。
ステップ2:N−[3−(アミノメチル)ベンジル]−2−[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセトアミド
tert−ブチル{3−[({[1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−イル]アセチル}アミノ)メチル]ベンジル}カルバメート(35mg,64μmol)をDCM(2mL)とTFA(0.5mL)の溶液中で2時間室温にて撹拌した。溶媒を除去し、残留物を脱気したMeOH(2mL)に溶かした。溶液に10%Pd/C(5mg)を加えた。反応混合物を更に脱気し、N(x3)パージした後、Hバルーン下に置き、1時間室温で撹拌した。混合物をセライトで濾過し、脱気したMeOHで洗浄した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物をTFA塩として得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.6(bs,1H),8.75(t,J=5.7Hz,1H),8.66(dd,J=4.7 1.6Hz,1H),8.36(dd,J=7.8 and 1.6Hz,1H),8.20(bs,3H),7.42−7.28(m,5H),4.30(d,J=5.7Hz,2H),4.03(m,2H)and 3.68(s,2H).ES MS:m/z=355(M+1)。
(実施例225)
エチル−5−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート及び5−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:メチル4−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロニコチネート
メチル2−フルオロ−4−ヨードニコチネート(0.500g,1.779mmol)をトルエン(4mL)とEtOH(0.50mL)とHO(0.50mL)に溶かした溶液にNをバブリングしながら3−ブロモフェニルボロン酸(0.357g,1.779mmol)と炭酸カリウム(0.369g,2.67mmol)とテトラキス(0.514g,0.445mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を110℃に1.5時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、NaOH水溶液(1N,10mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−25%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=310(M),312(M+2)。
ステップ2:メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−4−(3−ブロモフェニル)ニコチネート
メチル4−(3−ブロモフェニル)−2−フルオロニコチネート(0.2546g,0.821mmol)のDMSO(5mL)溶液をマイクロ波管に入れ、o−ベンジルヒドロキシルアミン(0.337mL,2.87mmol)を加えた。管を密閉後、反応混合物を110℃で一晩撹拌した。溶液を室温まで冷却し、HCl水溶液(1N,12mL)で希釈し、EtOAc(3x12mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−25%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=413(M),415(M+2)。
ステップ3:メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−4−(3−ブロモフェニル)ニコチネート
メチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−4−(3−ブロモフェニル)ニコチネート(0.1991g,0.482mmol)をDCM(10mL)とTEA(0.134mL,0.964mmol)に溶かした溶液をエチルマロニルクロリド(0.124mL.0.964mmol)で滴下処理した。混合物を室温で1時間撹拌した。HCl水溶液(0.5M,mL)を加えた。有機層を分離し、DCMで更に2回抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を SGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=527(M),529(M+2)。
ステップ4:エチル1−(ベンジルオキシ)−5−(3−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
カリウムtert−ブトキシド(0.085g,0.755mmol)をEtOH(6mL)に加え、溶液をN下に〜20分間還流した(80℃)。メチル2−[(ベンジルオキシ)(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]−4−(3−ブロモフェニル)ニコチネート(0.1992g,0.378mmol)をEtOH(6mL)に溶かし、溶液を熱カリウムtert−ブトキシド溶液に5分間滴下した。得られた溶液を更に20分間還流した後、室温まで冷却した。EtOHを除去した。残留物をHCl水溶液(0.5M)で酸性化し、EtOAc(3x12mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=495(M),497(M+2)。
ステップ5:エチル5−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート及び5−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
エチル1−(ベンジルオキシ)−5−(3−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.040g,0.081mmol)をHBr(AcOH中33重量%,2mL)とHO(0.5mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。濃縮後、所望生成物に加えて脱炭酸生成物がLC/MSにより認められた。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を分離した。化合物A:H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ13.02(bs,1H),11.85(bs,1H),8.72(d,J=4.6Hz,1H),7.62−7.60(m,2H),7.11(d,J=4.8Hz,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),1.27(t,J=7.1Hz,3H)。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値405.0069(M+1);計算値405.0081(M+1)。化合物B:H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.19(s,1H),11.65(bs,1H),8.62(d,J=4.4Hz,1H),7.58(d,J=3.9Hz,1H),7.56(s,1H),7.35(s,2H),7.05(d,J=4.4Hz,1H)5.83(s,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値332.9870(M+1);計算値332.9870(M+1)。
(実施例226)
1,4−ジヒドロキシ−5−(3−ヒドロキシフェニル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
上記化合物は実施例225に記載の手順に従って製造した。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値271.0714(M+1);計算値271.0714(M+1)。
(実施例227)
5−[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:tert−ブチル({3’−[8−ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メチル)カルバメート
エチル1−(ベンジルオキシ)−5−(3−ブロモフェニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(実施例225,ステップ4,0.100g,0.202mmol)をDMF(5.0mL)とHO(1.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれに3−(N−BOC−アミノメチル)フェニルボロン酸(0.101g,0.404mmol)と炭酸カリウム(0.084g,0.606mmol)とPd dppf(DCM付加物)触媒(0.008g,0.010mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を100℃のマイクロ波で0.5時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、HO(6mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=622(M+1)。
ステップ2:5−[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]−1,4−ジヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
tert−ブチル({3’−[8−ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メチル)カルバメート(0.1272g,0.205mmol)をHBr(AcOH中33重量%,3mL)とHO(0.75mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.59(s,1H),10.64(bs,1H),8.65(d,J=4.7Hz,1H),8.17(bs,3H),7.84(s,1H),7.74(t,J=9.1Hz,2H),7.65(s,1H),7.52(t,J=7.6Hz,2H),7.44(d,J=7.5Hz,1H),7.38(d,J=7.3Hz,1H),7.12(d,J=4.7Hz,1H),5.85(s,1H),4.11(d,J=5.2Hz,2H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値360.1342(M+1);計算値360.1343(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例231)
4−{[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]メチル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;0.250g,0.624mmol)の無水THF(5mL)溶液にNをバブリングした。テトラキス(0.036g,0.031mmol)の添加後、反応容器を密閉した。これに3−ブロモベンジル亜鉛ブロミド(THF中0.5M溶液,2.498mL,1.249mmol)をシリンジで加えた。反応混合物を110℃のマイクロ波で10分間加熱した。溶液を室温まで冷却し、HCl水溶液(1N,8mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮した。ES MS:m/z=421(M),423(M+2)。
ステップ2:tert−ブチル[(3’−{[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]メチル}ビフェニル−3−イル)メチル]カルバメート
1−(ベンジルオキシ)−4−(3−ブロモベンジル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.150g,0.356mmol)をDMF(5.0mL)とHO(1.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれに3−(N−BOC−アミノメチル)フェニルボロン酸(0.179g,0.712mmol)と炭酸カリウム(0.148g,1.068mmol)とPd dppf(DCM付加物)触媒(0.015g,0.018mmol)を加えた。反応容器を密閉し反応混合物を100℃のマイクロ波で10分間加熱した。溶液を室温まで冷却し、HCl水溶液(1N,6mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮した。ES MS:m/z=548(M+1)。
ステップ3:4−{[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]メチル}−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
tert−ブチル[(3’−{[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]メチル}ビフェニル−3−イル)メチル]カルバメート(0.4343g,0.743mmol)をHBr(AcOH中33重量%,3mL)とHO(0.75mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ10.90(bs,1H),8.66(d,J=3.6Hz,1H),8.36(d,J=6.7Hz,1H),8.18(bs,3H),7.77(s,1H),7.67(d,J=9.2Hz,2H),7.59−7.43(m,4H),7.34−7.32(m,2H),6.55(s,1H),4.33(s,2H),4.11(d,J=3.3Hz,2H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値358.1555(M+1);計算値358.155(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例237)
1−ヒドロキシ−4−(3−ヒドロキシフェニル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;0.150g,0.375mmol)をDME(5.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれに3−ヒドロキシフェニルボロン酸(0.054g,0.393mmol)と炭酸ナトリウム水溶液(2M;0.375mL,0.749mmol)とテトラキス(0.022g,0.019mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をHCl水溶液(1N,10mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−10%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=345(M+1)。
ステップ2:1−ヒドロキシ−4−(3−ヒドロキシフェニル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.0592g,0.172mmol)をHBr(AcOH中33重量%,2mL)とHO(0.5mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.07(s,1H),9.77(s,1H),8.70(dd,J=4.5,1.5Hz,1H),7.92(dd,J=8.0,1.5Hz,2H),7.37−7.31(m,2H),6.94−6.88(m,2H),6.85(d,J=1.7Hz,1H),6.66(s,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値255.0787(M+1);計算値255.0764(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例241)
エチル5−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−8−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル8−(ベンジルオキシ)−7−オキソ−5−{[トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
エチル8−(ベンジルオキシ)−5−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート(実施例88,ステップ4;0.150g,0.441mmol)とTEA(0.123mL,0.881mmol)のDCM(6mL)溶液を0℃まで冷却し、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.119mL,0.705mmol)で滴下処理した。30分後に冷却浴を除去し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去した。残留物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=473(M+1)。
ステップ2:エチル8−(ベンジルオキシ)−5−(4’−{[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ビフェニル−4−イル)−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
エチル8−(ベンジルオキシ)−7−オキソ−5−{[トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート(0.050g,0.106mmol)をDME(2.0mL)に溶かした。溶液にNをバブリングしながらこれにtert−ブチル{[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}カルバメート(0.045g,0.111mmol)と炭酸ナトリウム水溶液(2M;0.106mL,0.212mmol)とテトラキス(0.0011g,0.907μmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を100℃のマイクロ波で10分加熱した。溶媒を除去した。残留物をHCl水溶液(1N,6mL)とEtOAc(6mL)に分配した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=606(M+1)。
ステップ3:エチル5−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−8−ヒドロキシ−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート
エチル8−(ベンジルオキシ)−5−(4’−{[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ビフェニル−4−イル)−7−オキソ−7,8−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボキシレート(0.1755g,0.290mmol)をHBr(AcOH中33重量%,3mL)とHO(0.75mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.27(bs,1H),8.83(d,J=4.7Hz,1H),8.21(bs,1H),7.82−7.80(m,4H),7.59(d,J=8.0Hz,2H),7.47(d,J=8.1Hz,2H),7.40(d,J=4.7Hz,1H),6.78(s,1H),4.12(s,2H),3.44(q,J=7.1Hz,2H),1.03(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値416.1613(M+1);計算値416.1605(M+1)。
(実施例242)
4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−6−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−6−フルオロ−2−オキソ−3−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート
1−(ベンジルオキシ)−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(実施例48のo−ベンジル化前駆体;0.150g,0.414mmol)とTEA(0.112mL,0.662mmol)のDCM(6mL)溶液を0℃まで冷却し、無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.115mL,0.828mmol)で滴下処理した。30分後に冷却浴を除去し、混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を除去した。残留物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=495(M+1)。
ステップ2:4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−(ベンジルオキシ)−6−フルオロ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−6−フルオロ−2−オキソ−3−フェニル−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(0.050g,0.101mmol)をDME(2.0mLs)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれにtert−ブチル{[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}カルバメート(0.043g,0.106mmol)と炭酸ナトリウム水溶液(2M;0.101mL,0.202mmol)とテトラキス(0.0011g,0.907μmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を100℃のマイクロ波で10分間加熱した。溶媒を除去した。残留物をHCl水溶液(1N,10mL)とEtOAc(10mL)に分配した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=628(M+1)。
ステップ3:4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−6−フルオロ−1−ヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−(ベンジルオキシ)−6−フルオロ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(0.2241g,0.357mmol)をHBr(AcOH中33重量%,3mL)とHO(0.75mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.32(bs,1H),8.77(d,J=2.7Hz,1H),8.20(bs,1H),7.77(d,J=8.2Hz,2H),7.70(d,J=8.2Hz,2H),7.53(d,J=8.1Hz,2H),7.33−7.29(m,3H),7.24−7.17(m,5H),4.09(d,J=5.6Hz,2H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値438.1625(M+1);計算値438.1613(M+1)。
(実施例243)
エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.100g,0.212mmol)をDME(2.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれにtert−ブチル{[4’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}カルバメート(0.091g,0.222mmol)と炭酸ナトリウム水溶液(2M;0.212mL,0.423mmol)とテトラキス(0.012g,10.58μmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を80℃に2時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をHCl水溶液(1N,5mL)とEtOAc(5mL)に分配した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=606(M+1)。
ステップ2:エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−4−イル]−1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8,−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.3569g,0.589mmol)をHBr(AcOH中33重量%,3mL)とHO(0.75mL)に溶かした溶液を80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.77(dd,J=4.6,1.7,1H),7.88(d,J=8.3Hz,1H),7.82(d,J=8.2Hz,1H),7.73(dd,J=8.1,1.6Hz,1H),7.58(d,J=8.1Hz,1H),7.49(d,J=8.3Hz,1H),7.36(q,J=4.2Hz,1H),4.08(s,2H),4.05(q,J=7.1Hz,2H),0.91(t,J=7.1Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値416.1631(M+1);計算値416.1605(M+1)。
(実施例244)
1−ヒドロキシ−4−(ピラゾール−4−イル)−1,8−ナフチリジン−2−(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(50mg,0.125mmol)とtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート(74mg,0.25mmol)と2M炭酸ナトリウム(187uL,0.375mmol)とPd(PPh(7.2mg,6.24umol)をDME 1.5mに加えた混合物に120℃のマイクロ波を25分間照射した。DCMで洗浄しながら反応混合物をセライトで濾過した。溶媒を蒸発させ、残留物をSGC(0−5%MeOH:CHCl)により精製し、油状物22mgを得た。
ステップ2:1−ヒドロキシ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン臭化水素酸塩
1−(ベンジルオキシ)−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(22mg,0.069mmol)を30%HBr/HOAc 300uLに溶かした。HO 90uLを加え、80℃に1時間加熱した。濃縮し、固形分を得た。エーテルを加えてトリチュレートし、固形分を濾別した。減圧乾燥し、固体18mgを得た。H NMR(400MHz,d−DMSO):8.70(d,J=3.7Hz,1H),8.35(d,J=7.7Hz,1H),8.13(s,2H),7.37(dd,J=4.7,7.9Hz,1H),6.81(s,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値229.0752(M+1);計算値229.0720(M+1)。
(実施例245)
1−ヒドロキシ−4−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オンビストリフルオロ酢酸塩
Figure 2009543867
上記化合物は最終化合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製した以外は実施例244に記載の手順に従って製造した。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値279.0907(M+1);計算値279.0887(M+1)。
(実施例246)
4−(3,4−ジヒドロナフタレン−2−イル)−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1,4−ジヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート
3,4−ジヒドロナフタレン−2(1H)−オン(1g,6.84mmol)を無水DCM(15ml)に溶かし、−78℃まで冷却した。N−ジイソプロピルエチルアミン(5.97ml,34.2mmol)を加え、混合物を10分間撹拌した。無水トリフルオロメタンスルホン酸(1.4ml,8.21mmol)を滴下した後、室温まで一晩ゆっくりと昇温した。次に混合物をHOと10%クエン酸溶液(2x)で洗浄し、乾燥し、溶媒を除去した。残留物をSGC(0−5%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDCl,ppm):δ7.15(m,4H),6.47(s,1H),3.57(t,J=8.2,3H),3.12(t,J=8.4,3H)。
ステップ2:1−(ベンジルオキシ)−4−(3,4−ジヒドロナフタレン−2−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1,4−ジヒドロナフタレン−2−イルトリフルオロメタンスルホネート(100mg,0.359mmol)とビス(ピナコラート)ジボロン(100mg,0.395mmol)と酢酸カリウム(106mg,1.078mmol)とPdCl(dppf)(7.89mg,0.011mmol)のDMF(2ml)溶液をフラスコに仕込み、Nフラッシュした。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(288mg,0.719mmol)とPdCl(dppf)(7.89mg,0.01 lmmol)とNaCO(0.898ml,1.797mmol,HO中2M)を加えた。次に混合物を80℃(油浴)でN下に一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、生成物をEtOで抽出した。有機抽出層をHO、ブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。残留物をSGC(5%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=381.3(M+1)。
ステップ3:4−(3,4−ジヒドロナフタレン−2−イル)−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−(3,4−ジヒドロナフタレン−2−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(33mg,0.087mmol)をEtOH 15mlに溶かした。N(g)を溶液にバブリングしながらこれに10%Pd/C(〜8mg)を加えた。次に反応混合物をH(g)(3x)でフラッシュし、H(g)下に3時間撹拌した。完了後、濾過し、RP−HPLC(10−100%HO/CHCN)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,CDOD,ppm):δ and 4.94Hz,1H),8.40(dd,J=1.47 and 8.06Hz,1H),7.43(dd,J=4.76 and 8.06Hz,1H),7.18(m,4 H),6.78(s,1H),6.75(s,1H),3.02(t,J=7.69,3H),2.69(t,J=7.14,3H).ES MS:m/z=291.3(M+1)。
(実施例247)
4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸
パール圧力容器のオーブン乾燥したガラスライナーの内側で1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1,400mg,1.0mmol)とN,N−ジシクロヘキシルメチルアミン(0.4mL,1.87mmol)を無水DMF(10mL)と無水MeOH(5mL)に溶かした溶液にNガスを10分間バブリングした。ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(34mg,0.067mmol)を加え、圧力容器をCO(g)で300psiまで加圧した。容器を70℃に18時間加熱した。次に容器を冷却し、減圧した。反応混合物をMeOHで希釈し、濾過し、濃縮した。粗生成物をSGC(0−100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、白色粉末を得た。この固体をMeOH(20mL)に溶かし、NaOH(1N,1.1当量)を加え、溶液を室温で30分間撹拌した。有機溶媒を除去し、残留物を1N HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。有機抽出層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮し、標記化合物を白色固体として得た。ES MS m/z=297.1(M+1)。
ステップ2:4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イルカルボニル)−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(32uL,0.25mmol)とジイソプロピルエチルアミン(65uL,0.37mmol)と1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−カルボン酸(50mg,0.17mmol)のDMF(0.50mL)溶液に(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)[トリス(ジメチルアミノ)]ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(90mg,0.20mmol)を加え、得られた溶液を2日間室温で撹拌した。反応混合物をHOで希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を2:1 EtOAc/EtOH溶液(2mL)に溶かし、Nガスをバブリングした。パールマン触媒(23mg)を加え、Hガスバルーンをフラスコに取り付けた。2時間撹拌後に反応混合物をセライトパッドで濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値322.1186(M+1);計算値322.1178(M+1)。
(実施例248)
エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]−1−ヒドロキシ−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−6−ブロモ−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(420mg,1mmol)をDMF(5mL)に溶かし、2−メトキシフェニルボロン酸塩(170mg,1.1.mmol)と炭酸ナトリウム溶液(1mL,2M)をN下に加えた後、Pd(ddpf)Cl(70mg,0.1mmol)を加え、80℃に1時間加熱した。LC−MSは反応の完了を示した。EtOAc(10mL)を加え、有機層をHO(5mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮し、90%を上回る純度で標記化合物を得た。LC−MS:計算値446.1;実測値447.2(M+H)。
ステップ2:エチル1−(ベンジルオキシ)−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
ステップ1からのエチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(420mg,0.9mmol)をDCMに溶かし、TEA(0.5mL)と無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.5mL)を加えた。溶液を1時間撹拌した。LC−MSは反応の完了を示した。HO(10mL)を加え、有機層を分離し、乾燥し、濃縮し、85%を上回る純度で標記化合物を得た。LC−MS:計算値578.1;実測値579.1(M+H)。
ステップ3:エチル4−[4’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]−1−ヒドロキシ−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
ステップ2からのエチル1−(ベンジルオキシ)−6−(2−メトキシフェニル)−2−オキソ−4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(500mg,0.8mmol)を無水THF(5mL)に溶かし、(4’−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ビフェニル−3−イル)ボロン酸(350mg,1.1mmol)を加え、次いで炭酸ナトリウム溶液(0.5mL,2.0M)を加えた。溶液を80℃に30分間加熱した。溶液を冷却し、EtOAc(20mL)を加え、有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。粗中間体をHOAc(1.0mL)と33%HBr/HOAc(0.5mL)に溶かし、80℃に1時間加熱した。溶液を冷却し、HOAcを除去し、粗生成物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN)により精製した。収量(50mg,20%収率)。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.77(dd,J=5.1,1.7,1H),7.88(s,1H),7.73(m,2H),7.49−7.36(m,8H),7.29−7.22(m,4H),4.08(s,2H),4.05(q,J=7.6Hz,2H),0.91(t,J=7.1Hz,3H).LC−MS:計算値521.1;実測値522.2(M−HH)。
(実施例249)
エチル5−{[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]メチル}−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル1−(ベンジルオキシ)−5−(3−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−5−ヨード−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.220g,0.500mmol)をDME(5.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれにブロモベンジル亜鉛ブロミド(1mL,THF中1.0 M溶液)とPd(dppf)Cl(0.044g,0.01mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をHCl水溶液(1N,10mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物(200mg)を次段階で使用した。ES MS:m/z=509.1(M+1)。
ステップ2:エチル1−(ベンジルオキシ)−5−[(3’−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
ステップ1からのエチル1−(ベンジルオキシ)−5−(3−ブロモベンジル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.200g,0.41mmol)をDMF(5.0mL)とHO(1.0mL)に溶かした。Nを溶液にバブリングしながらこれに3−(N−BOC−アミノメチル)フェニルボロン酸(0.101g,0.404mmol)とKCO(0.084g,0.606mmol)とPd dppf(DCM付加物)触媒(0.008g,0.010mmol)を加えた。反応容器を密閉し、反応混合物を100℃のマイクロ波で0.5時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、HO(6mL)で希釈し、EtOAc(3x10mL)で抽出した。有機層を合わせて乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(0−100%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物(150mg)を得た。ES MS:m/z=636.1(M+1)。
ステップ3:エチル5−{[3’−(アミノメチル)ビフェニル−3−イル]メチル}−1,4−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート:
エチル1−(ベンジルオキシ)−5−[(3’−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ビフェニル−3−イル)メチル]−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(0.0592g,0.172mmol)をHBr(AcOH中33重量%,2mL)とHO(0.5mL)に溶かし、80℃まで0.5時間加熱した。溶媒を除去した。残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。LC−MS:446.1(M+1)計算値:445.1。
(実施例250)
6−アミノ−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−ニトロ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
エチル2−[(ベンジルオキシ)アミノ]−5−ニトロニコチネート(1g,0.33mmol)とフェニル酢酸エチル(1mL)とナトリウムエトキシド(400mg,0.66mmol)をEtOHに加え、一晩還流した。溶液をHCl(2.0mL,1.0M)で酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。生成物をEtOAcとヘキサンから再結晶させた(150mg,12%収率)。
ステップ2:6−アミノ−1,4−ジヒドロキシ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
ステップ1からの1−(ベンジルオキシ)−4−ヒドロキシ−6−ニトロ−3−フェニル−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(50mg,0.12mmol)をN下てEtOH(10mL)に溶かした。TFA(0.5mL)と10%Pd/C(20mg)を加え、Hバルーンを使用して室温で水素化した。1時間後に溶液をセライトで濾過し、濃縮した。生成物にジエチルエーテル(10mL)を加えてトリチュレートした。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.71(s 1 1H).7.88(s,1H),7.73−7.61(m,5H).LC−MS:計算値269.1;実測値270.2(M+H)。
(実施例251)
4−[7−(3−アミノフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:1−(ベンジルオキシ)−4−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1)−オン
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例2,ステップ1:500mg,1.249mmol)と7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(1007mg,4.75mmol)をDMF(10ml)に溶かし、110℃に加熱し、90分間撹拌した。粗混合物をDCMに溶かし、SGC(30−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。MS:m/z=462.3(M),464.3(M+2)。
ステップ2:4−[7−(3−アミノフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
1−(ベンジルオキシ)−4−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−1,8−ナフチリジン−2(1)−オン(150mg,0.324mmol)と3−アミノフェニルボロン酸(89mg,0.649mmol)とPdCl(dppf)−DCM(13.25mg,0.016mmol)とKCO(224mg,1.622mmol)をDMF(2ml)とHO(0.5ml)に溶かし、Nで脱気した。反応混合物を120℃のマイクロ波照射下に10分間撹拌した。粗混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥後、濃縮した。残留物をSGC(50−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=475.4(M+1)。
ステップ3:4−[7−(3−アミノフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
4−[7−(3−アミノフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−(ベンジルオキシ)−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン(100mg,0.211mmol)をEtOH(10ml)に溶かした。反応混合物を5分間Nで脱気後、10%Pd/C(20mg)を加えた。Hバルーンを使用して反応容器をHで3回プライミングした。反応混合物をHバルーン下に2時間撹拌した。Pd触媒を濾過し、RP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)を使用して反応混合物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.66(d,J=3.3,1H),8.21(d,J=6.6H,1H),7.37(m,7H),7.02(d,J=7.7,1H),6.21(s,1H),4.40(s,2H),3.49(t,J=5.8,2H),3.12(t.J=5.4,2H).ES MS:m/z=385.4(M)。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
Figure 2009543867
(実施例260)
4−[7−(フェニルエチルアミノカルボニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:メチル2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例2,ステップ1:400mg,1.249mmol)とメチル1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(382mg,2.00mmol)をDMF(5ml)に溶かし、110℃に加熱し、90分間撹拌した。粗混合物をDCMに溶かし、SGC(0−30%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。MS:m/z=442.4(M+1)。
ステップ2:2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボン酸
メチル2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキシレート(90mg,0.204mmol)のTHF(19ml)溶液にKOTMS(78.5mg,0.612mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、HO、ブラインで洗浄した後、乾燥し、濃縮し、粗標記化合物を得、次段階で直接使用した。ES MS:m/z=428.3(M+1)。
ステップ3:2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−N−(2−フェニルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド
2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボン酸(45mg,0.105mmol)のDMF(1.5ml)溶液にTEA(13.25mg,0.016mmol)とHATU(80mg,0.211mmol)を加えた。次に反応混合物にN下で2−フェニルエタンアミン(25.5mg,0.211mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。粗混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaCO水溶液で洗浄し、乾燥した後、濃縮して粗標記化合物を得、次段階で直接使用した。ES MS:m/z=531.4(M+1)。
ステップ4:4−[7−(3−アミノフェニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
2−[1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イル]−N−(2−フェニルエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−7−カルボキサミド(50mg,0.094mmol)をEtOH(10ml)に溶かした。反応混合物をNで5分間脱気後、Pd(OH)(5mg)を加えた。Hバルーンを使用して反応容器をHで3回プライミングした。反応混合物をHバルーン下に3時間撹拌した。Pd触媒を濾過し、RP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)を使用して反応混合物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.65(broad s,1H),8.52(broad s,1H),8.20(d,J=7.14,1H),7.68(m,2H),7.28(m,7H),6.20(s,1H),4.36s,2H),3.47(broad s,4H),3.11(broad s,2H),2.85(broad s,2H).ES MS:m/z=441.4(M+1)。
(実施例261)
4−[6−(ベンジルアミノカルボニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル]−1−ヒドロキシ−1,8−ナフチリジン−2(1H)−オン
Figure 2009543867
上記化合物は実施例260に記載の手順に従って製造した。ES MS:m/z=427.4(M+1)。
(実施例262)
エチル4−[4−(2−ピリジン−4−イルエチル)フェニル]1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2,−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
Figure 2009543867
ステップ1:エチル1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−4−[4−(2−ピリジン−4−イルエチル)フェニル]−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例103,ステップ1;75mg,0.159mmol)のTHF(2ml)溶液に4−{2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]エチル}ピリジン(98mg,0.318mmol)とKCO(65.8mg,0.476mmol)とHO(1ml)を加えた。Nを溶液にバブリングした。Pd(dppf)Cl(12.97mg,0.016mmol)を加え、反応容器を密閉した。この溶液を120℃のマイクロ波反応器で20分間加熱した後、溶液を冷却し、HCl(1.0M,10mL)とEtOAc(10mL)に分配した。有機層を分離し、乾燥し、濃縮した。残留物をSGC(50−100%EtOAc−ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=505.8(M)。
ステップ2:エチル4−[4−(2−ピリジン−4−イルエチル)フェニル]1−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート
エチル1−(ベンジルオキシ)−2−オキソ−4−[4−(2−ピリジン−4−イルエチル)フェニル]−1,2−ジヒドロ−1,8−ナフチリジン−3−カルボキシレート(50mg,0.06mmol)を33重量%HBr−HOAc(3mL,18.23mmol)とHO(1mL)に加えた混合物を80℃に0.5時間加熱した。溶媒を除去し、RP−HPLC(C18カラム;5−95%CHCN/HO+0.1%TFA)を使用して残留物を精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm)δ8.81(broad s,2H),7.91(broad s,2H),7.62(s,1H),7.37(m,6 H),3.99(broad s,2H),3.23(broad s,2H),3.11(broad s,2H)0.87(broad s,3H).ES MS:m/z=415.8(M+1)。
Figure 2009543867
(実施例265)
5−ヒドロキシベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:エチル2−ピリジン−3−イルベンゾエート
エチル2−ブロモベンゾエート(1.4ml,8.7mmol)とピリジン−3−ボロン酸(1.6g,13mmol)とテトラキス(0.5g,0.44mmol)とKCO(3.6g,26mmol)をトルエン(20ml)に加え、3時間加熱還流した。EtOAcで洗浄しながら反応混合物をフリットガラスシリンジで濾過して固形分を除去した。濾液を濃縮し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=228(M+1)。
ステップ2:2−ピリジン−3−イル安息香酸
エチル2−ブロモベンゾエート(600mg,2.6mmol)をNaOH(5.2ml,5.2mmol)とMeOH(10ml)の50℃溶液中で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.72(m,2H),8.10(d,J=7.8Hz,1H),7.95(d,J=7.8Hz,1H),7.74−7.67(m,2H).7.59(m,1H)and 7.46(d,J=7.6Hz,1H).ES MS:m/z=200(M+1)。
ステップ3:N−(ベンジルオキシ)−2−ピリジン−3−イルベンズアミド
エチル2−ブロモベンゾエート(380mg,1.9mmol)とO−ヒドロキシルベンジルアミン(280mg,2.3mmol)とEDC(440mg,2.3mmol)とHOBT(350mg,2.3mmol)をDMF(2ml)に加え、2日間室温で撹拌した。反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.6(s,1H),8.75(s,1H),8.72(d,J=4.8Hz,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.73(t,J=6.6Hz,1H),7.63(t,J=7.3Hz,1H),7.57−7.51(m,3H),7.44−7.34(m,5H)and 4.76(s,2H).ES MS:m/z=305(M+1)。
ステップ4:N−(ベンジルオキシ)−2−ピリジン−3−イルベンズアミド(340mg,1.1mmol)の0℃のDCM(10ml)溶液にmCPBA(290mg,1.7mmol)を加えた。反応混合物を室温で撹拌し、反応が完了するまで1時間おきに更にmCPBAを加えた。反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=321(M+1)。
ステップ5:5−(ベンジルオキシ)ベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
N−(ベンジルオキシ)−2−(1−オキシドピリジン−3−イル)ベンズアミド(79mg,0.25mmol)の0℃のDCM(2ml)溶液に無水トリフルオロ酢酸(0.07ml,0.49mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。TFAAの別のバッチ(0.07ml,0.49mmol)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を除去し、残留物£RP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=303(M+1)。
ステップ6:5−ヒドロキシベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
5−(ベンジルオキシ)ベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン(30mg,0.10mmol)を33重量%HBr/HOAc溶液(1.5mL)とHO(0.5ml)の混合物に溶かし、80℃まで一晩加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.0(d,J=8.0Hz,1H),8.66(d,J=4.7Hz,1H),8.61(d,J=8.1Hz,1H),8.39(d,J=8.0Hz,1H),7.92(t,J=8.1,1H),7.74(t,J=7.8Hz,1H),and 7.45(dd,J=7.8 and 4.7Hz,1H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値213.0651(M+1);計算値213.0659(M+1)。
(実施例266)
5−ヒドロキシ−N−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−9−カルボキサミド
Figure 2009543867
ステップ1:ジメチル2−ピリジン−3−イルテレフタレート
ジメチルヨードテレフタレート(1.5g,4.7mmol)とピリジン−3−ボロン酸(0.63g,5.2mmol)とテトラキス(0.27g,0.23mmol)とCsCO(3.0g,9.4mmol)をDMF(25ml)中で130℃まで一晩加熱した。溶媒を除去し、残留物をHOとEtOAcに分配した。層分離し、更に2回EtOAcで生成物を水層から抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、生成物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.61(dd,J=4.8 and 1.5Hz,1H),8.53(d,J=2.4Hz,1H),8.11(dd,J=7.8 and 1.5Hz,1H),8.00(d,J=8.1Hz,1H),7.95(d,J=1.7Hz,1H),7.80(m,1H),7.48(m,1H),3.90(s,3H)and 3.66(s,3H).ES MS:m/z=272(M+1)。
ステップ2:4−(メトキシカルボニル)−3−ピリジン−3−イル安息香酸
ジメチル2−ピリジン−3−イルテレフタレート(340mg,1.3mmol)をMeOH(10ml)と1N NaOH(1.3ml,1.3mmol)の溶液中で50℃まで一晩加熱した。溶媒を除去し、残留物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=258(M+1)。
ステップ3:メチル4−[(メチルアミノ)カルボニル]−2−ピリジン−3−イルベンゾエート
4−(メトキシカルボニル)−3−ピリジン−3−イル安息香酸(380mg,1.0mmol)とTHF中2Mメチルアミン(1.0ml,2.0mmol)とEDC(390mg,2.0mmol)とHOBT(310mg,2.0mmol)を室温でDMF(7ml)に加えた。次に反応混合物を一晩撹拌した後、溶媒を除去した。残留物をHOとDCMに分配し、層分離し、DCMで更に2回生成物を水層から抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物をSGC(0−5%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ8.68(d,J=4.1Hz,1H),8.60(d,J=4.8Hz,1H),8.55(s,1H),7.96(m,2H),7.90(s,1H),7.79(d,J=7.8Hz,1H),7.48(m,1H),3.65(s,3H)and 2.80(d,J=4.5Hz,3H).ES MS:m/z=271(M+1)。
ステップ4:5−ヒドロキシ−N−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−9−カルボキサミド
実施例265(ステップ2から6)と同様に、メチル4−[(メチルアミノ)カルボニル]−2−ピリジン−3−イルベンゾエートから標記化合物を製造した。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ11.1(bs,1H),8.96(m,2H),8.82(d,J=4.1Hz,1H),8.69(d,J=4.5Hz,1H),8.45(d,J=8.2Hz,1H),8.12(d,J=8.3Hz,1H),7.51(m,1H),and 2.89(d,J=4.2Hz,3H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値270.0871(M+1);計算値270.0873(M+1)。
(実施例267)
5−ヒドロキシ−9−フェニルベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
Figure 2009543867
ステップ1:メチル4−クロロ−2−ピリジン−3−イルベンゾエート
実施例265(ステップ1)と同様に、メチル4−クロロ−2−ヨードベンゾエートをピリジン3−ボロン酸と鈴木カップリングさせ、SGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)後に標記化合物を得た。ES MS:m/z=248(M+1)。
ステップ2:メチル3−ピリジン−3−イルビフェニル−4−カルボキシレート
メチル4−クロロ−2−ピリジン−3−イルベンゾエート(2.5g,10mmol)とPd(OAc)(45mg,0.20.mmol)とフェニルボロン酸(1.85g,15mmol)とCsF(4.6g,30mmol)と2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(0.119g,0.303mmol)を脱気したジオキサン(30ml)に加え、85℃で一晩撹拌した。ジオキサンとDMFで洗浄しながら反応混合物をセライト薄層パックで濾過した。溶媒を除去し、残留物をSGC(0−50%EtOAc/ヘキサン)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=290(M+1)。
ステップ3:メチル3−(1−オキシドピリジン−3−イル)ビフェニル−4−カルボキシレート
m−CPBA(9.0g,52mmol)をメチル3−ピリジン−3−イルビフェニル−4−カルボキシレート(3.0g,10.4mmol)の0℃のDCM(100ml)溶液に加えた。4時間撹拌後、反応混合物をNaHCO(水溶液)に注ぎ、DCM(4x)で抽出した。有機抽出層を合わせてNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をSGC(2−20%MeOH/DCM)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=306(M+1)。
ステップ4:3−(1−オキシドピリジン−3−イル)ビフェニル−4−カルボン酸
メチル3−(1−オキシドピリジン−3−イル)ビフェニル−4−カルボキシレート(3.5g,11.3mmol)のMeOH(57ml)溶液に50℃で一晩1N NaOH(17ml,17mmol)を加えた。冷却した反応混合物に1N HCl(17mL,17mmol)を加え、溶媒を除去した。ES MS:m/z−292(M+1)。
ステップ5:5−(ベンジルオキシ)−9−フェニルベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
3−(1−オキシドピリジン−3−イル)ビフェニル−4−カルボン酸.(30mg,0.10mmol)とO−ベンジルヒドロキシルアミン(38mg,0.31mmol)とEDC(59mg,0.31mmol)とHOBT(32mg,0.21mmol)をDMF(1.0mL)に加えた混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に無水酢酸(97μl,1.0mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。反応混合物をRP−HPLC(C18カラム;HO/CHCN+0.1%TFA)により精製し、標記化合物を得た。ES MS:m/z=379(M+1)。
ステップ6:5−ヒドロキシ−9−フェニルベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
実施例265(ステップ6)と同様に、5−(ベンジルオキシ)−9−フェニルベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オンを脱保護し、標記化合物を得た。H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.21(m,1H),8.87(s,1H),8.68(d,J=4.6Hz.1H),8.46(d,J=8.2Hz,1H),8.05(m,1H),7.96(d,J=7.7Hz,2H),7.58(m,2H),and 7.52−7.47(m,2H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値289.0970(M+1);計算値289.0972(M+1)。
(実施例268)
5−ヒドロキシ−8−フェニルベンゾ[c]−1,8−ナフチリジン−6(5H)−オン
Figure 2009543867
H NMR(400MHz,d−DMSO,ppm):δ9.03(d,J=7.7Hz,1H),8.72−8.67(m,2H),8.62(m,1H),8.24(m,1H),8.05(m,1H),7.86(d,J=7.5Hz,2H),7.56(m,2H),and 7.51−7.45(m,2H).高分解能MS(FT−ICR):m/z実測値289.0972(M+1);計算値289.0972(M+1)。
(実施例269)
本発明の代表的な化合物はHIVインテグラーゼ又はHIV RNase H又は両者の阻害を示す。例えば、化合物1−268を(相補的オリゴデオキシリボヌクレオチド5’−ルテニウム−GAGCAGAAAGAC(配列番号3)にアニールさせた代替5’−ビオチン化DNAを使用し、BioVeris M384アナライザーで読み取ることにより)上記のようなASHアッセイで試験した処、いずれもIC50値が100マイクロモル未満であることが判明した。化合物1−268を更に上記のようなインテグラーゼ鎖転移アッセイ(STA)で試験した。STAアッセイで実施例1−92、94−162、164−234、236−257及び260−268の化合物はIC50値が50マイクロモル未満であり、実施例93、163、235、258及び259の化合物はIC50値が50マイクロモルを上回ることが判明した。
(実施例270)
HIV複製阻害アッセイA
Joyce,J.G.,et al.,J.Biol.Chem.,2002,277,45811,Hazuda,D.J.et al.,Science,2000,287,646、及びKimpton,J.et al,J.Virol.1992,66,2232に従い、単サイクル感染アッセイでHeLa P4−2細胞による急性HIV感染の阻害を測定するためのアッセイ(SCIA−A)を実施した。インテグラーゼ遺伝子がIIIB単離株に由来し、HIVゲノムのその他がNL4−3単離株に由来するHIVプロウイルスDNAを293T細胞にトランスフェクトすることにより感染性ウイルスを作製した。本アッセイで化合物1−16、18−43、47−69、72−82、87−95、97−103、168及び171は抗ウイルスIC50値が100マイクロモル未満であることが判明した。
HIV複製阻害アッセイB
単サイクル感染アッセイでHeLa P4−2細胞による急性HIV感染の阻害を測定するための本アッセイB(SCIA−B)はIIIb単離株の代わりにHXB2ウイルスを利用する点以外は上記アッセイAと原則的に同一である。本アッセイで化合物1−14、16−59、及び61−268は抗ウイルスIC50値が100マイクロモル未満であり、実施例15及び60の化合物はIC50値が100マイクロモルを上回ることが判明した。
(実施例271)
細胞毒性試験A
単サイクルHIV感染アッセイで使用したP4/R5細胞株は安定に組込まれたLTR−LacZレポーター遺伝子カセットを含むHeLa細胞由来株である。ウイルス感染の不在下では、これらの細胞は低レベルではあるが、測定可能なレベルのレポーター酵素β−ガラクトシダーゼを発現する。β−ガラクトシダーゼの化学発光基質を使用してウイルスの不在下と各種濃度の薬剤の存在下のレポーター発現レベルを測定する。所与化合物に割り当てられる毒性値であるMTC値はウイルスの不在下で基底β−ガラクトシダーゼ発現レベルの有意低下をもたらす化合物の最低濃度である。単サイクル感染アッセイ(実施例270のアッセイA参照)で試験した本発明の代表的化合物の細胞毒性を濃度100マイクロモルまで試験した処、抗ウイルス効果を生じる濃度よりも有意に高い濃度でしか細胞毒性を示さないことが判明した。特に、化合物1−16、18−43、47−69、72−82、87−95、97−103、168及び171をこのアッセイで試験した。これらの化合物の大半はこのアッセイで細胞毒性を示さず、細胞毒性を示した化合物は実施例270のアッセイAで測定した抗ウイルス活性のIC50値の少なくとも3倍のMTC値であった。
細胞毒性試験B
同様に実施例270の単サイクルHIV感染アッセイBで使用したHeLa P4−2細胞株を使用してウイルス感染の不在下の化合物細胞毒性を試験した。非毒性比色アッセイAlamar Blue(Biosource,Camarillo,CA)を製造業者のプロトコールに従って使用し、結果をLD50値として報告することにより化合物の細胞毒性を測定した。本アッセイは上記試験Bよりも細胞毒性の測定感度が高いことが判明した。化合物1−268の細胞毒性を濃度100マイクロモルまで試験した。化合物の大半は本試験で細胞毒性を示さず、即ち濃度≦100μMで細胞毒性は観察されなかった。その他の化合物は本試験で細胞毒性を示した。化合物15及び60を除くこれらの全化合物は実施例270のアッセイBで測定したそれらの抗ウイルスIC50値の少なくとも5倍のLD50値であることが判明した。
RNase HによるRNA開裂アッセイ(ASH,実施例269)、インテグラーゼ鎖転移アッセイ(STA,実施例269)、単サイクルHIV感染アッセイB(SCIA−B,実施例270)、及び細胞毒性試験B(実施例271)で所定化合物について得られた値を表21に示す。
Figure 2009543867
Figure 2009543867
以上の明細書の記載は本発明の原理を教示するものであり、例証の目的で実施例を記載したが、本発明の実施は以下の特許請求の範囲に該当する通常の全変形、応用及び/又は変更を包含する。

Claims (19)

  1. 式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩
    Figure 2009543867
    [式中、
    はO、S又はN−Rであり;
    Xは結合、C(O)、SO、C−Cアルキレン、O、N(R)又はSであり;
    はH、ハロ、CN、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、N(R)R又はORであり;ここで、
    アルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R及びC(O)N(R)−C−Cアルキレン−AryBから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    ここでAryBは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたフェニルであり、
    シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、CO、C−Cアルキレン−CO、NRSO、C−Cアルキレン−NRSO、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、SON(R)R、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CN、R及びNOから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    アルキル又はシクロアルキルは場合により更にオキソ基で置換されており;
    シクロアルキルの2個の隣接する任意の置換基は場合により双方が結合している環原子と一緒に、(i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、(ii)ベンゼン環、(iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は(iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、並びに各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環である、シクロアルキルと縮合した環を形成し;並びにここで、シクロアルキルと縮合した環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    但し、(A)XRはC(O)−ハロ、C(O)−CN、SO−ハロ、SO−CN、O−ハロ、O−CN、O−OR、N(R)−ハロ、N(R)−CN、N(R)−OR、N(R)−N(R)R、S−ハロ、S−CN、S−OR、S−N(R)R、N(R)−ヘテロアリール(ヘテロアリールが環ヘテロ原子を介してNと結合している場合)又はS−ヘテロアリール(ヘテロアリールが環ヘテロ原子を介してSと結合している場合)ではなく;
    はH、OH、ハロ、SON(R)R、C−C12アルキル、OR、N(R)R、NRC(O)R、アリール、HetZ以外のヘテロアリール、HetZ又はC(O)−ヘテロアリールであり;ここで、
    アルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、N(R)−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)−HetX、N(R)−C−Cアルキレン−HetX及びC−Cアルキレン−HetXから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;並びにここでHetXは独立してHetYと同義であり;並びに
    HetZは
    Figure 2009543867
    から構成される群から選択される縮合二環式ヘテロアリールであり、
    ここで、A、B、C及びDは各々独立してN又はC−Tであり、但し、A、B、C及びDの3個以上がNになることはなく;並びにここで各Tは独立してH、ハロ、CN、CO、OR、SR、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)SO、C−Cアルキレン−N(R)CO、C−Cアルキレン−N(R)C(O)R、C−Cアルキレン−N(R)C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−SON(R)(R)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cシクロアルキル、O−C−Cシクロアルキル、O−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、S−C−Cシクロアルキル、S−C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、アリール、O−アリール、O−C−Cアルキレン−アリール、S−アリール、S−C−Cアルキレン−アリール、N(R)−C−Cアルキレン−アリール、C(O)N(R)−C−Cアルキレン−アリール、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、O−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、S−ヘテロアリール、S−C−Cアルキレン−ヘテロアリール、N(R)−C−Cアルキレン−ヘテロアリール又はC(O)N(R)−C−Cアルキレン−ヘテロアリールであり、
    ここで、C−Cシクロアルキルであるか又はC−Cシクロアルキルを含む各Tにおいて、C−Cシクロアルキルは場合により独立して各々独立してハロゲン、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、OR、N(R)R、N(R)R、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
    ここで、アリール又はヘテロアリールであるか又はアリール又はヘテロアリールを含む各Tにおいて、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C(O)−HetY及びC−Cアルキレン−HetYから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    並びにここで、各HetYは独立して1又は2個のN、0又は1個のO、及び0又は1個のSから選択される合計1又は2個のヘテロ原子を含む4から7員飽和ヘテロシクリルであり、ここでヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OH、O−C−Cアルキル、C−Cアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cハロアルキル、C(O)R、CO又はオキソである1から3個の置換基で置換されており;
    あるいは、XRとRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
    (i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、
    (ii)ベンゼン環、
    (iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されている。)を含む5又は6員複素芳香環、
    (iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環、又は
    (v)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、並びに各Sは場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環(複素環の2個の隣接する炭素原子を介して縮合した5から7員炭素環を有する。)
    を形成し;
    ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、(iv)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合三環系を形成し、又は(v)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合四環系を形成し;
    (i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R又はフェニルである1から4個の置換基で置換されており、
    ここで各フェニルは独立して場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CN、CO、OR、SR、N(R)R、N(R)SO、N(R)CO、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、NO、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、SON(R)(R)、NRSO、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)SO、C−Cアルキレン−N(R)CO、C−Cアルキレン−N(R)C(O)R、C−Cアルキレン−N(R)C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−SON(R)(R)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cシクロアルキル、AryC、O−AryC、O−C−Cアルキレン−AryC、ヘテロアリール、HetW、C−Cアルキレン−HetWである1から3個の置換基で置換されており;ここで、
    各AryCは独立してAryAと同義であり;
    各HetWは独立してHetYと同義であり;
    並びに
    各ヘテロアリールはN、O及びSから選択される1から4個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、CO、OR、SR、N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
    (i)の炭素環、(iv)の複素環、又は(v)の複素環は場合により更に1又は2個のオキソ基で置換されており;並びに
    (v)の複素環と縮合した炭素環は場合により、各々独立してハロゲン、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R又はC−Cアルキレン−N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており、並びに、ここで(v)の複素環は炭素環と縮合していることに加え、場合により、各々独立してOR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R又はオキソである1から3個の置換基で置換されており;
    、R及びRは各々独立してH、OH、ハロ、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、アリール、ヘテロアリール、C(O)N(R)R、N(R)R、C(O)N(R)R、SON(R)R、C−Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、OR、CO又はC(O)R10であり;ここで、
    アルキル、アルケニル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R及びC−Cアルキレン−N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;並びに
    アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R及びC(O)−HetSから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;ここで各HetSは独立してHetYと同義であり;
    あるいは、RとRは双方が結合している炭素原子と一緒に、
    (i)5から7員不飽和非芳香族炭素環、
    (ii)ベンゼン環、
    (iii)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環、又は
    (iv)独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子(各Nは場合により酸化されており、各Sが場合によりS(O)又はS(O)の形態である。)を含む5から7員不飽和非芳香族複素環
    を形成し;
    ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環はナフチリジン環と縮合して縮合三環系を形成し;
    ここで(i)の炭素環、(ii)のベンゼン環、(iii)の複素芳香環、又は(iv)の複素環は場合により、各々独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール又はヘテロアリールである1から4個の置換基で置換されており、ここでアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており、並びに
    ここで(i)の炭素環又は(iv)の複素環は場合により更に1又は2個のオキソ基で置換されおり;
    各Rは独立してH又はC−C12アルキルであり、ここでアルキルは場合により、各々独立してオキソ、ハロ、OR、SR、N(R)R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    各Rは独立してH、C−C12アルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルキレン−C−Cシクロアルキル、アリール、C−Cアルキレン−アリール、ヘテロアリール、C−Cアルキレン−ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC−Cアルキレン−ヘテロシクリルであり;ここで、
    であるか又はRの一部であるアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、OR、SR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、C−Cアルキレン−NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、O−AryC又はO−C−Cアルキレン−AryCである1から3個の置換基で置換されており、ここでAryCは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R、CO又はC(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたアリールであり;並びに
    アルキル、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により更にオキソ基で置換されており;
    又は、RとRは場合により双方が結合しているN原子と一緒に、5から7員飽和複素環、不飽和非芳香族複素環又は芳香族複素環を形成し、ここで複素環はRとRが結合しているN原子に加え、独立してN、O及びSから選択される0から2個のヘテロ原子を含み;ここで飽和又は不飽和非芳香族複素環の各S原子は場合によりS(O)又はS(O)の形態であり;並びにここで環は場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、オキソ、アリール、C−Cアルキレン−アリール、HetV、C−Cアルキレン−HetVである1から4個の置換基で置換されており、但し環上の2個以上の置換基がアリール、C−Cアルキレン−アリール、HetV又はC−Cアルキレン−HetVになることはなく;ここで、
    HetVは独立してHetYと同義であり;並びに
    アリールであるか又はアリールを含む、RとRが一緒になって形成される複素環の任意の置換基において、アリールは場合により、各々独立してハロ、OH、SH、S−C−Cアルキル、N(R)R、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)R、NR−C(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−O−C−Cアルキル、C−Cアルキレン−SH、C−Cアルキレン−S−C−Cアルキル、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−O−C−Cハロアルキル、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
    各Rは独立してC−C12アルキル又はアリールであり、ここでアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−NO、C−Cアルキレン−CN、C−Cアルキレン−SO(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−S(O)(C−Cアルキル)、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    10はH又はC−Cアルキルであり;
    はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はH、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル又はC−Cシクロアルキルであり;
    はアリール又はアリールで置換されたC−Cアルキルであり;
    はアリール、アリールで置換されたC−Cアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルで置換されたC−Cアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールで置換されたC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cシクロアルキルで置換されたC−Cアルキルであり、ここで、
    について記載した任意の置換されたアルキルにおいて、アルキルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R及びC(O)N(R)Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;並びに
    シクロアルキル又はヘテロシクリルであるか又はシクロアルキル又はヘテロシクリルを含む任意のRにおいて、シクロアルキル又はヘテロシクリルは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、AryA、C−Cアルキレン−AryA、C−Cアルキレン−HetU、C(O)−HetU、C−Cアルキレン−C(O)−HetU、C−Cアルキレン−(AryA)1−2及びオキソから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    アリール又はヘテロアリールであるか又はアリール又はヘテロアリールを含む任意のRにおいて、アリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OR、SR、N(R)R、R、R、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、NO、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OR、C−Cアルキレン−SR、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−SON(R)R、C−Cアルキレン−NRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CycA、AryA、C−Cアルキレン−AryA、HetU、C(O)−HetU、C−Cアルキレン−HetU、C−Cアルキレン−C(O)−HetU、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R、C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−AryA及びC−Cアルキレン−Rから構成される群から選択される1から3個の置換基で置換されており;
    ここで
    各AryAは独立してフェニル(場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、NR−C−Cアルキレン−C(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、C−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−NRSO、C−Cアルキレン−N(R)RSON(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されている。)であり;
    CycAは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、N(R)R又はC−Cアルキレン−N(R)Rである1から3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキルであり;
    はC(O)−アリール、N(R)−アリール、N(R)−C−Cアルキレン−アリール、C(O)N(R)−アリール、S−アリール、SO−アリール、C(O)−ヘテロアリール、N(R)−ヘテロアリール、C(O)N(R)−ヘテロアリール、S−ヘテロアリール又はSO−ヘテロアリールであり、ここでアリール又はヘテロアリールは場合により、各々独立してハロ、OH、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、O−C−Cハロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cシクロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、S(O)(C−Cアルキル)、N(R)R、NRSO、SON(R)R、NRCO、NRC(O)R、NRC(O)N(R)R、CO、C(O)R、C(O)N(R)R、又はC−Cアルキレン−OH、C−Cアルキレン−N(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRSO、C−Cアルキレン−N(R)RSON(R)R、C−Cアルキレン−N(R)RNRCO、C−Cアルキレン−NRC(O)R、C−Cアルキレン−NRC(O)N(R)R、C−Cアルキレン−CO、C−Cアルキレン−C(O)R又はC−Cアルキレン−C(O)N(R)Rである1から3個の置換基で置換されており;
    各HetUは独立してHetYと同義であり;並びに
    はヘテロアリール又はヘテロアリールで置換されたC−Cアルキルであり;
    並びに但し、
    (B)RがOであり、RがHであり、及びR=R=R=Hであるとき、XRはC(O)OCHCHではなく;
    (C)RがOであり、XRがC(O)N(R)Rであり、R=R=R=Hであるとき、Rは(ピリジン−2−イルメトキシ)フェニルではなく;
    (D)RがOであり、XRがC(O)ORであり、R=R=Hであり、及びRがエチルであるとき、Rは3−シアノフェニルではない。]。
  2. がOである請求項1に記載の式Iの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  3. 各Rが独立してH又はC−Cアルキルであり;
    各Rが独立してH又はC−Cアルキルであり;
    及びRの少なくとも一方がHであり;並びに
    がH、OH又はNHである
    請求項2に記載の式IIの化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  4. XRがH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C(O)O−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、CH−フェニル、ピリジル、ピリミジニル、C(O)N(R7A)R8A又はO−C−Cアルキルであり;
    ここで
    −Cアルキルは場合によりC(O)O−C−Cアルキル又はC(O)N(H)CH−フェニルで置換されており、ここでフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CF、OCF、N(R)R又は(CH1−2−N(R)Rである1又は2個の置換基で置換されており;
    フェニル又はCH−フェニルの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    7AはRに関連するRであり、並びにH又はメチルであり;
    8AはRに関連するRであり、並びにH、C−Cアルキル、CHCF、CHCHCF、シクロプロピル、フェニル、CH−フェニル、CH(CH)−フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルであり、ここで、
    フェニル又はCH−フェニルもしくはCH(CH)−フェニルにおけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、メチル、CN、OCH、CF、OCF、C(O)CH、N(H)C(O)CH、COCH、C(O)NH、C(O)N(H)CH又はC(O)N(CHである1又は2個の置換基で置換されており;
    ヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、ここでヘテロアリールは場合によりO−フェニル又はOCH−フェニルで置換されており、並びに場合により更に各々独立してCl、Br、F、OH、メチル、OCH、CF、OCF、C(O)CH、COCH、C(O)NH、C(O)N(H)CH又はC(O)N(CHである1又は2個の置換基で置換されており、ここで合計置換基数は0から2であり;
    ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルにおけるヘテロシクリルはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに場合により更にC−Cアルキル、C(O)O−C−Cアルキル又はCH−フェニルで置換されており;
    あるいはR7AとR8Aは場合により双方が結合しているN原子と一緒に、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、モルホリニル及びチオモルホリニルから構成される群から選択されるに飽和複素環を形成し、ここで複素環は場合により、各々独立してハロ、OH、メチル、OCH、CF、OCF、C(O)R、CO、C(O)N(R)R及びオキソである1から3個の置換基で置換されており;
    各Rは独立してH又はC−Cアルキルであり;並びに
    各Rは独立してH又はC−Cアルキルである
    請求項3に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  5. がOH、NH、メチル、フェニル、ナフチル、3,4−ジヒドロナフチル、HetZ以外のヘテロアリール、HetZ、C(O)−HetZ、NRC(O)R8C又はN(RC)R8Cであり、ここで、
    メチルはフェニル又は(CH1−2−フェニルで置換されており、ここで各フェニルは更に(i)別のフェニル又は(ii)別の(CH1−2−フェニルで置換されており、ここで(i)又は(ii)のフェニルは場合により更に各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)CH−ヘテロアリール、(36)CHCH−ヘテロアリール、(37)CH(CH)−ヘテロアリール、(38)ヘテロシクリル、(39)CH−ヘテロシクリル、(40)CH(CH)−ヘテロシクリル、又は(41)C(O)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、(cc)CN、(dd)場合によりN(R)Rで置換されたシクロプロピル、(ee)CH−N(R)CH−フェニル、(ff)ヘテロシクリル、(gg)C(O)−ヘテロシクリル、(hh)CH−ヘテロシクリル、又は(ii)CH(CH)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;ここで(ff)、(gg)、(hh)又は(ii)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり;
    ここで(34)、(35)、(36)又は(37)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、並びにヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(38)、(39)、(40)又は(41)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により(a)CO、(b)CH−CO、(c)C(O)(R)、(d)N(R)R、(e)(CH1−3−N(R)R、(f)C(O)N(R)R、(g)(CH1−3−C(O)N(R)R、(h)CHC(O)−ヘテロシクリル、(i)フェニル、(j)CH−フェニル、(k)CH(CH)−フェニル、(l)CH(フェニル)で置換されており、ここで(h)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、並びにここで(i)、(j)、(k)又は(l)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ヘテロアリールは、
    (A)いずれも場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)C(O)R、(18)CH−C(O)R、(19)SO(C−Cアルキル)、(20)SON(R)R、(21)NHSOCH、(22)CHNHSOCH、(23)C(O)N(R)R、(24)CHC(O)N(R)R、(25)CHOH、(26)CHCHOH、(27)CN、(28)フェニル、(29)CH−フェニル、(30)CH(CH)−フェニル、(31)CHCH−フェニル、又は(32)N(R)(CH1−2−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されたピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、
    ここで(28)、(29)、(30)又は(31)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;並びに
    ここで(32)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり;又は
    (B)
    Figure 2009543867
    であり;
    HetZは
    Figure 2009543867
    であり、ここで、各Tは独立して(1)H、(2)Cl、(3)Br、(4)F、(5)OH、(6)CH、(7)OCH、(8)CHF、(9)CF、(10)OCHF、(11)OCF、(12)N(R)R、(13)CH−N(R)R、(14)CHCH−N(R)R、(15)CO、(16)CH−CO、(17)CHCH−CO、(18)CN、(19)ピリジル、(20)ピリミジニル、(21)フェニル、又は(22)C(O)NH(CH1−2−フェニルであり;
    ここで(21)又は(22)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    7CはRに関連するRであり、並びにH又はC−Cアルキルであり;
    8CはRに関連するRであり、並びにC−Cアルキル、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル、CH(CH)−フェニル、インデニル、ジヒドロインデニル、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ヘテロアリール、CH−ヘテロアリール、CH(CH)−ヘテロアリール、CHCH−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、CH−ヘテロシクリル、CHCH−ヘテロシクリル又はCH(CH)−ヘテロシクリルであり;ここで、
    −Cアルキルは場合により一方がフェニルであり、並びに他方がOH、(CH1−2−N(R)R、ピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルである2個の置換基で置換されており;
    8Cであるか又はR8Cの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)ヘテロアリール、(32)ヘテロシクリル、又は(33)CH−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(30)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(31)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル又はトリアゾリルであり、並びにここでヘテロアリールは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(32)又は(33)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、並びに場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されており;
    8Cであるか又はR8Cの一部であるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、並びに場合によりフェニル、CH−フェニル、ヘテロシクリル又はCH−ヘテロシクリルで置換されており、ヘテロシクリルはピペリジニル、(場合によりC−Cアルキルで置換された)ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり;
    8Cであるか又はR8Cの一部であるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R、CO、フェニル又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    あるいはR7CとR8Cは双方が結合しているNと共に、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであるヘテロシクリルを形成し、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)C(O)R、(12)CO、(13)CHC(O)R、(14)CHCO、(15)フェニル、(16)CH−フェニル、(17)CH(CH)−フェニル、(18)ヘテロシクリル、(19)CH−ヘテロシクリル、又は(20)CH(CH)−ヘテロシクリルである1から3個の置換基で置換されており;
    ここで(15)、(16)又は(17)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(18)、(19)又は(20)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されている
    請求項4に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  6. あるいはXRとRが双方と結合している炭素原子と一緒に、
    Figure 2009543867
    を形成し、ここで、
    各Mは独立してH、OH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、N(R)R又は(CH1−2−N(R)Rであり、
    各Qは独立してH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C(O)N(R)R、(CH1−2−C(O)N(R)R、N(R)R、(CH1−2−N(R)R又はフェニルであり、ここで、
    フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)O−フェニル、(32)(CH1−2−フェニル、(33)O−(CH1−2−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)ヘテロシクリル、又は(36)(CH1−2−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており、
    ここで(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(34)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル又はトリアゾリルであり、並びにここでヘテロアリールは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、N(R)R、CH−N(R)R、CHCH−N(R)R、CO、CH−CO又はCHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(35)又は(36)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、並びに場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R又はCOである1又は2個の置換基で置換されており;並びに
    Q’はH又はC−Cアルキルである
    請求項5に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  7. がH、フェニル、CH−フェニル又はC(O)O−C−Cアルキルであり、ここで、
    フェニル又はCH−フェニルにおけるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、又は(34)ヘテロアリールである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(1)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(34)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、並びにヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    がH、Cl、Br、F、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、フェニル、O−フェニル、ナフチル、ヘテロアリール、NH、C(O)N(R7B)R8B、SON(R7B)R8B、C(O)O−C−Cアルキル、C(O)H又はC(O)−C−Cアルキルであり、ここで、
    −Cアルキルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)OCH、(6)CHF、(7)CF、(8)OCHF、(9)OCF、(10)N(R)R、(11)フェニル、又は(12)N(R)CH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(11)又は(12)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    −Cアルケニルは場合により(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、又は(12)フェニルで置換されており;
    フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(I2)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、(29)CN、(30)フェニル、(31)CH−フェニル、(32)CH(CH)−フェニル、(33)CHCH−フェニル、(34)ヘテロアリール、(35)CH−ヘテロアリール、(36)CHCH−ヘテロアリール、(37)CH(CH)−ヘテロアリール、(38)ヘテロシクリル、(39)CH−ヘテロシクリル、(40)CH(CH)−ヘテロシクリル、又は(41)C(O)−ヘテロシクリルである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(30)、(31)、(32)又は(33)におけるフェニルは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、(p)CHCH−CO、(q)C(O)R、(r)CH−C(O)R、(s)SO(C−Cアルキル)、(t)SON(R)R、(u)NHSOCH、(v)CHNHSOCH、(w)C(O)N(R)R、(x)CHC(O)N(R)R、(y)CHOH、(z)CHCHOH、(aa)N(R)C(O)R、(bb)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(cc)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(34)、(35)、(36)又は(37)におけるヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル又はチアゾリルであり、並びにヘテロアリールは場合により、各々独立して(a)Cl、(b)Br、(c)F、(d)OH、(e)CH、(f)OCH、(g)CHF、(h)CF、(i)OCHF、(j)OCF、(k)N(R)R、(l)CH−N(R)R、(m)CHCH−N(R)R、(n)CO、(o)CH−CO、又は(p)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここで(38)、(39)、(40)又は(41)におけるヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により(1)CO、(2)CH−CO、(3)C(O)(R)、(4)N(R)R、又は(5)(CH1−3−N(R)Rで置換されており;
    O−フェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    ヘテロアリールはピリジル、ピリミジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル又はチアゾリルであり、並びにヘテロアリールは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、又は(16)CHCH−COである1又は2個の置換基で置換されており;
    7BはRに関連するRであり、並びにH又はC−Cアルキルであり;
    8BはRに関連するRであり、並びにH、C−Cアルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル又はCH(CH)−フェニルであり;ここで、
    −Cアルキルは場合により一方がフェニルであり、並びに他方がOH、(CH1−2−N(R)R又はヘテロシクリルである2個の置換基で置換されており;
    ここでヘテロシクリルはピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであり、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により(a)CO、(b)CH−CO、(c)C(O)(R)、(d)N(R)R、(e)(CH1−3−N(R)Rで置換されており;
    8Bであるか又はR8Bの一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;
    あるいはR7BとR8Bは双方が結合しているNと共に、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ピロリジニル又はチオモルホリニルであるヘテロシクリルを形成し、ここでヘテロシクリルは場合によりオキソで置換されており、並びに更に場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CH、OCH、CHF、CF、OCHF、OCF、C(O)R、CO、CHC(O)R、CHCO、フェニル、CH−フェニル、CHCH−フェニル、CHCHCH−フェニル又はCH(CH)−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    ここでヘテロシクリル上の置換基であるか又は置換基の一部であるフェニルは場合により、各々独立して(1)Cl、(2)Br、(3)F、(4)OH、(5)CH、(6)OCH、(7)CHF、(8)CF、(9)OCHF、(10)OCF、(11)N(R)R、(12)CH−N(R)R、(13)CHCH−N(R)R、(14)CO、(15)CH−CO、(16)CHCH−CO、(17)NHSOCH、(18)CHNHSOCH、(19)C(O)N(R)R、(20)CHC(O)N(R)R、(21)CHOH、(22)CHCHOH、(23)SON(R)R、(24)SO(C−Cアルキル)、(25)C(O)R、(26)CHC(O)R、(27)N(R)C(O)R、(28)N(R)CHC(O)N(R)R、又は(29)CNである1又は2個の置換基で置換されており;並びに
    がHである
    請求項6に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  8. XRが(1)H、(2)C(O)O−CHCH、(3)場合によりCl、OCHもしくはCFで置換されたフェニル、(4)CH−フェニル、(5)ピリジル、(6)C(O)NH−CH−フェニル、(7)C(O)NH−CH−ピロリジニル、(8)C(O)NH−CH−ピペリジニル、又は(9)C(O)NH−CHCFであり;
    がOH、メチル、フェニル、HetZ又はN(H)R8Cであり、ここで、
    メチルは、
    (1)CH−N(R)Rで置換された別のフェニルで置換されたフェニルで置換されているか、又は
    (2)各々独立してCl、Br又はFである1又は2個の置換基で置換された(CH1−2−フェニルで置換されたフェニルで置換されており;
    フェニルは(i)CH−N(R)R又は(ii)CH−N(R)Rで置換された別のフェニルで置換されており;
    8Cは、
    (1)フェニルがOCH、CHNH
    Figure 2009543867
    で置換されたCH−フェニル、
    (2)CH(CH)−フェニル、
    (3)ピリジルが場合により
    Figure 2009543867
    で置換されたCH−ピリジル、
    (4)フェニルと、(CH1−2−N(R)R
    Figure 2009543867
    で置換されたメチル、
    (5)場合により
    Figure 2009543867
    で置換されたフェニルで置換されたフェニル、
    (6)
    Figure 2009543867
    から構成される群から選択される置換ヘテロシクリル、又は
    (6)
    Figure 2009543867
    であり;
    HetZは、
    (1)
    Figure 2009543867
    [一方のTはフェニル、ピリジル又はC(O)OCHであり、並びに他方のTはHである。]、
    (2)
    Figure 2009543867
    [Tは場合によりCH−N(R)Rで置換されたフェニルである。]、又は
    (3)
    Figure 2009543867
    [Tは場合によりCH−N(R)Rで置換されたフェニルである。]であり;
    がH、C(O)OCH、C(O)OCHCH、又は場合によりCl、Br、F、OH、CH、OCH、CF、OCFもしくはCH−N(R)Rで置換されたフェニルであり;
    がH、F、C(O)OCH、C(O)OCHCH、CH−フェニル、又は場合によりCl、Br、F、OH、CH、OCH、CFもしくはOCFで置換されたフェニルであり;
    各Rは独立してH、CH又はCHCHであり;並びに
    各Rは独立してH、CH又はCHCHである
    請求項7に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  9. 化合物1−14、16−59、及び61−268から構成される群から選択される化合物である請求項1の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  10. がOであり;
    Xが結合又はC(O)であり;

    (1)H、
    (2)ハロ、
    (3)C−Cアルキル、
    (4)O−C−Cアルキル、
    (5)C−Cシクロアルキル、
    (6)フェニル、
    (7)C−Cアルキレン−フェニル、
    (8)NR7A8A、又は
    (9)HetAであり、
    ここでフェニルは場合により合計1から3個の置換基で置換されており、そのうち、
    (i)置換基の0から3個はハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)及びC(O)N(C−Cアルキル)から構成される群から選択され、並びに
    (ii)置換基の0から1個はフェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、C−Cアルキレン−HetJ又はO−C−Cアルキレン−HetJであり;
    ここでHetA及びHetJは各々独立してN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;
    但し、(A)XRはC(O)−ハロではなく;
    7AはH又はC−Cアルキルであり;
    8A
    (1)H、
    (2)C−Cアルキル、
    (3)C−Cフルオロアルキル、
    (4)C−Cシクロアルキル、
    (5)フェニル、
    (6)C−Cアルキレン−フェニル、
    (7)HetB、
    (8)C−Cアルキレン−HetB、
    (9)HetC、又は
    (10)C−Cアルキレン−HetCであり;
    ここでフェニルは場合により合計1から3個の置換基で置換されており、そのうち、
    (i)置換基の0から3個はハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)及びC(O)N(C−Cアルキル)から構成される群から選択され、並びに
    (ii)置換基の0から1個はフェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、C−Cアルキレン−HetJ又はO−C−Cアルキレン−HetJであり、ここでHetJは上記に定義した通りであり;
    ここでHetBは1から3個のN原子、0から1個のO原子、及び場合によりS(O)又はS(O)の形態である0から1個のS原子から選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から7員飽和複素環であり、ここで飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、並びに飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;並びに
    ここでHetCはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル又はO−C−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
    あるいは、XがC(O)であるとき、R7AとR8Aは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、S原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニル、及びアゼパニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、ここで複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル又はC(O)−C−Cアルキルである1から3個の置換基で置換されており;
    がOH、NH、N(H)C(O)−C−Cアルキル、N(H)C(O)−フェニル、N(H)C(O)−C−Cアルキレン−フェニル、N(H)−フェニル又はフェニルであり;
    あるいは、RとXRが双方と結合している炭素原子と一緒に、
    Figure 2009543867
    を形成し、
    各Qは独立してH、C−Cアルキル、ハロ、フェニル又はC−Cアルキレン−フェニルであり;
    がH、CO−C−Cアルキル又はフェニルであり、ここでフェニルは場合により、各々独立してハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;

    (1)H、
    (2)ハロ、
    (3)C−Cアルキル、
    (4)C−Cハロアルキル、
    (5)C(O)O−C−Cアルキル、
    (6)フェニル、
    (7)C−Cアルキレン−フェニル、
    (8)C−Cアルケニレン−フェニル、
    (9)O−フェニル、
    (10)SON(H)−フェニル、
    (11)SON(C−Cアルキル)−フェニル、
    (12)SON(H)−C−Cアルキレン−フェニル、
    (13)SON(C−Cアルキル)−C−Cアルキレン−フェニル、
    (14)ナフチル、
    (15)C−Cアルキレン−ナフチル、
    (16)O−ナフチル、
    (17)HetD、
    (18)C−Cアルキレン−N(H)−C−Cアルキレン−フェニル、
    (19)C(O)N(H)−C−Cアルキレン−フェニル、
    (20)C(O)N(C−Cアルキル)−C−Cアルキレン−フェニル、又は
    (21)C(O)NR7B8Bであり;
    ここで
    フェニル又はナフチルは場合により、各々独立してハロ、OH、CN、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、N(H)SO−C−Cアルキル、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル、O−C−Cアルキレン−フェニル、HetK、C−Cアルキレン−HetK、HetL、又はC−Cアルキレン−HetLである1から3個の置換基で置換されており;ここで
    HetKはN、O及び場合により(O)又はS(O)の形態であるSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5から7員飽和複素環であり、ここで飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
    HetLはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、又はC(O)N(C−Cアルキル)である1から3個の置換基で置換されており;
    HetDはN、O及びSから選択される1から3個のヘテロ原子を含む5又は6員複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してハロ、C−Cアルキル、O−C−Cアルキル、C−Cフルオロアルキル、O−C−Cフルオロアルキル、CN、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル、NH、NH(C−Cアルキル)、N(C−Cアルキル)、C(O)NH、C(O)NH(C−Cアルキル)、C(O)N(C−Cアルキル)、フェニル、C−Cアルキレン−フェニル又はO−C−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されており;
    がH又はC−Cアルキルであり;
    7BはH又はC−Cアルキルであり;
    8BはH又はC−Cアルキルであり;並びに
    あるいは、R7BとR8Bは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、S原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニル、及びアゼパニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、ここで複素環は場合により、各々独立してオキソ、C−Cアルキル、SO(C−Cアルキル)、CO−C−Cアルキル、C(O)−C−Cアルキル又はC−Cアルキレン−フェニルである1から3個の置換基で置換されている
    請求項1に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  11. がOであり;
    XR
    (1)H、
    (2)Cl、BrもしくはF、
    (3)C−Cアルキル、
    (4)C−Cシクロアルキル、
    (5)C(O)OCH
    (6)C(O)OCHCH
    (6)フェニル、
    (7)(CH1−2−フェニル、
    (8)C(O)NR7A8A、又は
    (9)HetAであり、
    ここでフェニルは場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CN、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)及びC(O)N(CHから構成される群から選択される1から2個の置換基で置換されており、並びに
    HetAはピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    7AはH又はCHであり;
    8A
    (1)H、
    (2)CH
    (3)CHCF
    (4)シクロプロピル、
    (5)フェニル、
    (6)CH−フェニル、
    (6)CH(CH)−フェニル、
    (7)HetB、
    (8)CH−HetB、
    (9)HetC、又は
    (10)CH−HetCであり;
    ここでフェニルは場合により合計1又は2個の置換基で置換されており、そのうち、
    (i)置換基の0から2個はCl、Br、F、OH、CN、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)及びC(O)N(CHから構成される群から選択され、並びに
    (ii)置換基の0から1個はフェニル、CH−フェニル、OCH−フェニル、CH−ピリジニル又はOCH−ピリジニルであり;
    HetBはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、ここで飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、並びにここで飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、CH、SOCH、COCH、C(O)CH又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;並びに
    HetCはピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、CH、OCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、C(O)CH、NH、NH(CH)、N(CH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    あるいは、R7AとR8Aは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、ここで複素環は場合によりオキソ、CH、SOCH、COCH又はC(O)CHで置換されており;
    がOH、NH、N(H)C(O)CH、N(H)C(O)−フェニル、N(H)C(O)CH−フェニル、N(H)−フェニル又はフェニルであり;
    あるいは、RとXRが、双方が結合している炭素原子と一緒に、
    Figure 2009543867
    を形成し、
    がH、COCH、COCHCH又はフェニルであり;

    (1)H、
    (2)Cl、BrもしくはF、
    (3)C−Cアルキル、
    (4)CHCF
    (5)CHCH(CH)Br、
    (6)C(O)OCH
    (7)C(O)OCHCH
    (8)フェニル、
    (9)CH−フェニル、
    (10)CH(CH)−フェニル、
    (11)CH=CH−フェニル、
    (12)O−フェニル、
    (13)SON(H)−フェニル、
    (14)SON(CH)−フェニル、
    (15)SON(H)CH−フェニル、
    (16)SON(CH)CH−フェニル、
    (17)ナフチル、
    (18)CH−ナフチル、
    (19)O−ナフチル、
    (20)HetD、
    (21)CHN(H)CH−フェニル、
    (22)CH(CH)N(H)CH−フェニル、
    (23)C(O)N(H)(CH1−2−フェニル、
    (24)C(O)N(CH)(CH1−2−フェニル、又は
    (25)C(O)NR7B8Bであり;
    ここでフェニルは場合により合計1又は2個の置換基で置換されており、そのうち、
    (i)置換基の0から2個はCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)及びC(O)N(CHCHから構成される群から選択され、並びに
    (ii)置換基の0から1個はフェニル、CH−フェニル、OCH−フェニル、HetK、CH−HetK、HetL又はCH−HetLであり;ここで、
    HetKはピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環であり、ここで飽和複素環は環炭素原子を介して分子の残余と結合しており、並びにここで飽和複素環は場合により、各々独立してオキソ、CH、CHCH、SOCH、SOCHCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH又はCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;並びに
    HetLはチエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)、C(O)N(CHCH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    HetDはチエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピリジニル、ピリミジニル及びピラジニルから構成される群から選択される複素芳香環であり、ここで複素芳香環は場合により、各々独立してCl、Br、F、OH、CN、CH、CHCH、OCH、OCHCH、CF、OCF、CN、SOCH、COCH、COCHCH、C(O)CH、C(O)CHCH、NH、NH(CH)、N(CH、N(H)SOCH、NH(CHCH)、N(CHCH、N(H)SOCHCH、C(O)NH、C(O)NH(CH)、C(O)N(CH、C(O)NH(CHCH)、C(O)N(CHCH、フェニル、CH−フェニル又はOCH−フェニルである1又は2個の置換基で置換されており;
    7BはH、CH又はCHCHであり;
    8BはH、CH又はCHCHであり;並びに
    あるいは、R7BとR8Bは双方が結合しているN原子と共に、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、及びS原子が場合によりS(O)又はS(O)の形態であるチオモルホリニルから構成される群から選択される飽和複素環を形成し、ここで複素環は場合によりオキソ、CH、SOCH、COCH、C(O)CH又は(CH1−2−フェニルで置換されており;並びに
    がHである
    請求項10に記載の化合物又は医薬的に許容可能な該化合物の塩。
  12. 有効量の請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物及び医薬的に許容可能なキャリヤーを含有する医薬組成物。
  13. HIVインテグラーゼ又はHIV RHase H又は両者の阻害を必要とする対象においてHIVインテグラーゼ又はHIV RHase H又は両者を阻害する方法であって、対象に有効量の請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  14. HIV感染の予防もしくは治療又はエイズの発症の予防、治療もしくは遅延を必要とする対象においてHIV感染を予防もしくは治療する又はエイズの発症を予防、治療もしくは遅延する方法であって、対象に有効量の請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む方法。
  15. HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される、式Iの化合物以外の第2のHIV抗ウイルス剤を対象に投与することを更に含む請求項14の方法。
  16. HIVインテグラーゼ又はHIV RHase H又は両者の阻害を必要とする対象においてHIVインテグラーゼ又はHIV RHase H又は両者を阻害するための請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. HIV感染の予防もしくは治療又はエイズの発症の予防、治療もしくは遅延を必要とする対象におけるHIV感染の予防もしくは治療のための又はエイズの発症の予防、治療もしくは遅延のための請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  18. HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される、式Iの化合物以外の第2のHIV抗ウイルス剤を更に含む請求項17の使用。
  19. (i)請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物、及び(ii)HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤及びヌクレオシド系HIV逆転写酵素阻害剤から構成される群から選択される、式Iの化合物以外の第2のHIV抗ウイルス剤からなる医薬合剤。
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