JP2009539789A - Bace阻害剤として有用なピロリジン誘導体 - Google Patents

Bace阻害剤として有用なピロリジン誘導体 Download PDF

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ファントン・シロッカン
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Abstract

新規3−モノ−、3,4−ジ−および3,4,4,−トリ−置換ピロリジン化合物、温血動物の診断的および治療的処置、とりわけベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患(=障害)の処置において使用するためのこれらの化合物;ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置用医薬の製造のためのこのクラスの化合物の使用;ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置におけるこのクラスの化合物の使用;該置換ピロリジン化合物を含む医薬、および/または該置換ピロリジン化合物を投与することを含む処置法。置換ピロリジン化合物は、式I
【化1】
Figure 2009539789

〔式中、置換基は本明細書に定義のとおりである〕
で示される化合物である。

Description

本発明は、(3,4−ジ−、3,4,4−トリ−または3,3,4,4−テトラ−)置換ピロリジン化合物、温血動物の診断的および治療的処置、とりわけベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患(=障害)の処置において使用するためのこれらの化合物;ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置用医薬の製造のためのこのクラスの化合物の使用;ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置におけるこのクラスの化合物の使用;該置換ピロリジン化合物を含む医薬、および/または該置換ピロリジン化合物を投与することを含む処置法、該置換ピロリジン化合物の製造法、およびその合成のための新規中間体および部分的工程に関する。
本発明は、とりわけ式I
Figure 2009539789
〔式中、
およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルコキシまたはハロゲンであり;
CYCLは、アリールまたはシクロアルキルであり;
およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであり;
は、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、置換もしくは非置換アルケニル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルであり;
nは、0または1であり;
、RおよびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであるか;
または、RおよびRの両方が、C−C−アルキルであるとき、それらはC−C−シクロアルキル環を形成し得る〕
で示される化合物またはその塩を提供する。
本発明の薬剤は、アスパラギン酸プロテアーゼの阻害剤であり、このような酵素による変換を含む障害の処置のために使用できる。特に、それらは、ベータセクレターゼ自体を阻害し、ベータアミロイドの産生およびその後のオリゴマーおよび線維への凝集を阻害する。
下記は、本発明の化合物、ならびにそれらの使用および合成、出発物質および中間体などを記載するために使用する様々な用語を定義する。これらの定義は、本明細書において使用される1つ、1つ以上または全ての一般的な表現または記号を置き換えることにより、故に本発明の好ましい態様を生じることにより、好ましくは個々にまたはより大きな基の一部として具体的な例で別の意味に限定されていない限り、本明細書を通してそれらが使用されるときに適用される。
“低級”または“C−C−”なる用語は、最大7個まで(7を含む)、とりわけ最大4個まで(4を含む)の炭素原子を有する部分であって、分岐鎖(1回以上)または直鎖であり、末端または非末端炭素を介して結合している部分である。低級またはC−C−アルキルは、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシルもしくはn−ヘプチルまたは好ましくはC−C−アルキル、とりわけメチル、エチル、n−プロピル、sec−プロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルである。
ハロまたはハロゲンは、好ましくはフルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、最も好ましくはフルオロ、クロロまたはブロモである。特に明記または記載されていないとき、ハロはまた分子、例えばアルキル、アルカノイルなど中(例えばトリフルオロメチル、トリフルオロアセチル中)の2個以上のハロゲン置換基を表すことができる。
非置換もしくは置換アリールは、好ましくは単環式もしくは多環式、とりわけ6個から22個の炭素原子を有する単環式、二環式、三環式アリール、とりわけフェニル、ナフチル、インデニルまたはフルオレニルであり、そして非置換であるか、または1個以上、とりわけ1個から3個の、好ましくは、
式−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−H、ここで、C−アルキレンは結合アルキレンの代わりに結合が存在することを意味し、rおよびsは、互いにそれぞれ独立して、0または1であり、XおよびYのそれぞれは、存在するとき互いに独立して、−O−、−NV−、−S−、−O−CO−、−CO−O−、−NV−CO−;−CO−NV−;−NV−SO−、−SO−NV;−NV−CO−NV−、−NV−CO−O−、−O−CO−NV−、−NV−SO−NV−であり、ここで、Vは下記定義の水素または非置換もしくは置換アルキルである置換基からなる群から独立に選択され、とりわけC−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルおよびハロ−C−C−アルキル;例えば、C−C−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルもしくはtert−ブチル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、例えば、3−メトキシプロピルまたは2−メトキシエチル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、例えば、アミノメチル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−O−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−SO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−Cアルコキシ、C−C−アルカノイルオキシ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、(N−)モノ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルまたはN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノスルホニルから;
−C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、ナフチル、ヘテロシクリル、とりわけヘテロシクリルに関する下記定義のとおりのもの、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−3−もしくは−5−イルおよびベンゾ[1,3]−ジオキソリル、フェニル−もしくはナフチル−もしくはヘテロシクリル−C−C−アルキル、ここで、ヘテロシクリルは下記に定義のとおりであり、好ましくはピロリル、フラニル、チエニルおよびベンゾ[1,3]−ジオキソリルから選択され;例えば、ベンジルまたはナフチルメチル、ハロ−C−C−アルキル、例えば、トリフルオロメチル、フェニルオキシ−もしくはナフチルオキシ−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ−もしくはナフチル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ−C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ−C−C−アルキル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、フェニル−C−C−アルコキシ、ここで、フェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/またはハロにより置換されており、ハロ−C−C−アルコキシ、例えば、トリフルオロメトキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えば、トリフルオロメチルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、ハロ−C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、アミノ−C−C−アルキルカルボニル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルカルボニル、ハロ−C−C−アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノもしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、非置換であるか、または4個までのC−C−アルキル置換基により置換されており、そしてアリール部分の隣接した2個の環原子に結合しているC−C−アルキレン、アリール部分の隣接した2個の環原子に結合しているC−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルキルスルホニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルスルホニル、アミノ−C−C−アルキルスルホニル、(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルスルホニル、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノもしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、フェニル−C−C−アルキルおよび/またはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルから選択される部分により置換されている。
非置換もしくは置換ヘテロシクリルは、好ましくは3個から22個(より好ましくは3個から14個)の環原子を有し、1個以上、好ましくは1個から4個の窒素(=N−、−NH−もしくは置換−NH−)、酸素、硫黄(−S−、S(=O)−もしくはS−(=O)−)から独立して選択されるヘテロ原子を有する、単もしくは二環式の、または置換基RもしくはRの一部または置換基RおよびRでないとき、さらに多環式ヘテロ環式部分(非置換もしくは置換ヘテロシクリルが置換基RおよびRの一部(例えば、ヘテロシクリルアルキル)であるか、またはそれ自体が部分RまたはRである場合、それは互いに2個以上の環縮環を含まないが、非置換もしくは置換ヘテロシクリルを含むか、または、からなる置換基Rの場合、それは互いに2個以上の環縮環を含み得ることを意味する)、好ましくは単もしくは二環式の、または置換基RもしくはRの一部または置換基RおよびRでないとき、単、二またはさらに三環式(上記のモノ−環状または縮環系の全ての場合)の、不飽和、部分的に飽和または飽和環系であり、これは非置換であるか、または好ましくは1個以上、例えば3個までの、好ましくはアリールに関する上記置換基およびオキソから独立して選択される置換基により置換されている。好ましくは、非置換もしくは置換ヘテロシクリルは、下記部分から選択される:
Figure 2009539789
Figure 2009539789
Figure 2009539789
Figure 2009539789
Figure 2009539789
ここで、それぞれのヘテロシクリル部分が分子の残りに結合しているアスタリスクを有する結合にNHが存在するそれぞれの場合において、Hは該結合で置換されていてもよく、および/または、Hは置換基により置換されていてもよい。
非置換もしくは置換ヘテロシクリル部分がRおよびRの一部として存在するか、または、このような置換基であるときはすべて、このヘテロシクリルは単もしくは二環式であり、すなわち、二縮環より大きくはない(単結合を介して結合しているさらなる環が縮環しない、例えばアリール置換基などが可能である)。
非置換もしくは置換シクロアルキルは、好ましくは単環式もしくは多環式、より好ましくは単環式の、1以上の二重結合(例えば、シクロアルケニル)および/または三重結合(例えば、シクロアルキニル)を含み得るC−C10−シクロアルキルであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の好ましくはアリールに関する置換基として上記されているものから独立して選択される置換基により置換されている。
非置換もしくは置換アリール−アルキルにおいて、アリール(好ましくは、非置換であるか、または1個以上の置換基、例えば、1個から3個のアリールに関する置換基として上記されているものから独立して選択される置換基により置換されている)は、好ましくはアリールに関する上記されているとおりであり、末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合している。
非置換もしくは置換ヘテロシクリル−アルキルにおいて、ヘテロシクリルは、好ましくは上記のとおりであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の、置換アリールに関する上記されているものから独立して選択される置換基により置換されており、そして、ヘテロシクリルは末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合している。
非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルにおいて、シクロアルキルは、好ましくは上記のとおりであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の、置換アリールに関する上記されているものから独立して選択される置換基により置換されており、そして、シクロアルキルは末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合している。
非置換もしくは置換アルキルは、好ましくはC−C20−アルキル、より好ましくはC−C−アルキルであり、直鎖または分岐鎖(1個または適当なときそれ以上)であり、これは非置換、または、1個以上の、例えば3個までの、上記のとおりの非置換もしくは置換アリール、とりわけ非置換もしくは置換アリールに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているフェニルまたはナフチル、上記のとおりの非置換もしくは置換ヘテロシクリル、とりわけ、ヘテロシクリルが非置換もしくは置換ヘテロシクリルに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−2−、−3−もしくは−5−イルまたはベンゾ[1,3]ジオキソリル;上記のとおりの非置換もしくは置換シクロアルキル、とりわけ非置換もしくは置換シクロアルキルに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル;C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ、例えば、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、C−C−アルキルチオ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えば、トリフルオロメチルチオ、ヒドロキシ−C−C−アルキルチオ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、C−C−アルカノイルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン、C−C−アルキレンジオキシ、スルフェニル(−S−OH)、スルホニル(−S(=O)−OH)、C−C−アルキルスルフィニル(C−C−アルキル−S(=O)−)、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイル、N−モノもしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル)−アミノスルホニル、N−モノ−、N’−モノ−、N,N−ジ−もしくはN,N,N’−トリ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノカルボニルアミノおよびN−モノ−、N’−モノ−、N,N−ジ−もしくはN,N,N’−トリ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)アミノスルホニルアミノから選択される1個以上の、例えば1個から3個の部分により置換されている。非置換もしくは置換ヘテロシクリル−アルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキル−部分が置換基として記載されている場合、非置換もしくは置換アルキルの定義は、非置換もしくは置換ヘテロシクリル、アリールまたはシクロアルキルに加えて、アルキル置換基として少なくとも1個のさらに異なる部分(とりわけこのパラグラフにおいて記載のもの)を含むこのような部分に関する。
置換もしくは非置換アルケニルは、置換もしくは非置換アルキルに関する上記定義のとおりであり、1個以上、好ましくは1個の単結合の代わりに、二重結合が存在する。
N−モノ−もしくはN,N−ジ−置換アミノカルボニルは、窒素で好ましくは1個以上の非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル(これらそれぞれは好ましくは上記で定義されているもの)から選択される部分によりモノ−もしくはジ−置換されているアミノカルボニル(−C(=O)−NH)(好ましくはL=イミノまたはとりわけオキシに結合している)であり;好ましい例は、L=オキシまたはさらにイミノに結合している、アリール−C−C−アルキルアミノカルボニル(=アリール−C−C−NH−C(=O)−)、例えば、ベンジルアミノカルボニルである。
N−モノ−もしくはN,N−ジ−置換アミノスルホニルは、窒素で好ましくは1個以上の非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル(これらそれぞれは好ましくは上記で定義されているもの)から選択される部分でモノ−もしくはジ−置換されているスルファモイル(−S(=O)−NH)(好ましくはL=イミノまたはとりわけオキシに結合している)であり;好ましい例は、L=オキシまたはさらにイミノに結合している、アリール−C−C−アルキルアミノスルホニル(=アリール−C−C−NH−S(=O)−)、例えば、ベンジルアミノスルホニルである。
上記の全ての定義において、安定な化合物のみであることは言うまでもなく、当業者は過度の実験または考察をすることなく、重要さ(例えば、30秒より長い半減期を有する、例えば薬剤の製造のために十分に安定であるもの)、したがって、本願の特許請求の範囲により好ましく包含されるか、および化学的に可能な結合および置換のみが包含されること、ならびに存在するとき互変異性形態が包含されることを認識できる。
塩はとりわけ式Iの化合物の薬学的に許容される塩である。それらは塩形成基、例えば、塩基性または酸性基が存在するとき形成でき、例えば、pH4から10の水溶液において、少なくとも部分的に解離された形態で存在できるか、またはとりわけ固体形態で単離できる。
このような塩は、例えば、塩基性窒素原子(例えば、イミノまたはアミノ)を有する式Iの化合物から好ましくは、有機酸または無機酸との酸付加塩、とりわけ、薬学的に許容される塩として形成される。適当な無機酸は、例えば、ハロゲン酸、例えば、塩酸、硫酸、またはリン酸である。適当な有機酸は、例えば、カルボン酸、ホスホン酸、スルホン酸またはスルファミン酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、アミノ酸、例えば、グルタミン酸もしくはアスパラギン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸、安息香酸、メタン−もしくはエタン−スルホン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、1,5−ナフタレン−ジスルホン酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸、N−メチル−、N−エチル−もしくはN−プロピル−スルファミン酸、または他の有機プロトン酸、例えば、アスコルビン酸である。
負に帯電した基の存在下において、例えば、カルボキシまたはスルホ塩は、また塩基、例えば、金属もしくはアンモニウム塩、例えば、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムもしくはカルシウム塩、またはアンモニアとのアンモニウム塩または適当な有機アミン、例えば三級モノアミン、例えば、トリエチルアミンもしくはトリ(2−ヒドロキシエチル)アミン、またはヘテロ環式塩基、例えば、N−エチル−ピペリジンもしくはN,N’−ジメチルピペラジンとで形成し得る。
塩基性基および酸性基が同じ分子中に存在するとき、式Iの化合物はまた分子内塩を形成し得る。
単離または精製目的に関して、薬学的に許容されない塩、例えば、ピクリン酸塩または過塩素酸塩を使用することも可能である。治療的使用に関して、薬学的に許容される塩または遊離化合物のみが使用され(医薬的製造形において適用できるとき)、したがってこれらが好ましい。
遊離形の化合物と中間体として使用され得るこれらの塩を含むそれらの塩形との密接な関係を考慮して、例えば、化合物またはそれらの塩の精製または同定において、上記および下記“化合物”および“中間体”、とりわけ式Iの化合物へのいずれかの言及は、他に記載がないときに適当なおよび好都合なとき、それらの1種以上の塩または遊離化合物およびそれらの1種以上の塩の混合物も、これらそれぞれのすべての溶媒和物、式Iの化合物のエステルまたはアミドのような代謝前駆体、または1種以上のそれらの塩も含むとして理解すべきである。異なる結晶形が得ることができ、そのときそれも含む。
複数形が化合物、塩、医薬、疾患、障害などに対して使用されているとき、これは1個(好ましい)またはそれ以上の化合物、塩、医薬、疾患、障害などを意味することを意図し、単数形または不定冠詞が使用されているとき、これは複数または好ましくは単数を含むことを意図する。
本発明の化合物は、置換基の選択に依存して2個以上の不斉中心を有する。C−3およびC−4不斉中心での好ましい絶対配置は、明細書中および特許請求の範囲中に記載されている。しかしながら、すべての可能性のあるジアステレオ異性体、エナンチオマーおよび幾何エナンチオマー、およびそれらの混合物、例えば、ラセミ体は、本発明により包含される。
下記または上記で“使用”なる用語が記載されているとき(動詞または名詞として)(式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の使用、またはそれらの使用法に関して)、これは(異なった指示がない限りまたは文脈から異なって解釈すべきでない限り)、各々1個以上の何らかの下記の本発明の態様(特記しない限り):適当および好都合であり他に記載のないとき、ベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患または障害の処置における使用、ベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患または障害の処置用医薬組成物の製造における使用;ベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患または障害の処置のための、1個以上の式Iの化合物の使用法;ベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患または障害の処置用の1個以上の式Iの化合物を含む医薬;および温血動物の疾患または障害、とりわけヒト、好ましくはベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生、その後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置において使用するための1個以上の式Iの化合物を含む。
“処置”、“処置する”または“治療”なる用語は、該疾患(複数もある)または障害(複数もある)、とりわけ上記または下記の1種以上の疾患または障害の予防的(例えば疾患または障害の発症の遅延または阻止)または好ましくは治療的(予防、発症および/または進行の遅延、軽減、治癒、症状緩和、症状軽減、患者の状態の緩和、レニン調節および/またはレニン阻害を含むがこれらに限定されない)処置に関する。
本発明の好ましい態様
下記の本発明の好ましい態様群は排他的なものとはみなされず、むしろ例えば、一般的な表現または記号をより具体的な定義に置き換えるために、これらの化合物群の一部を上記で示された定義を使用して相互交換または交換したり、適当なとき削除することができる。
より好ましくは下記配置を有する式IA:
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、R、R、R、R、R、CYCLおよびnは、本明細書に定義のとおりである〕
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩である。
式Iの化合物(その塩を含む)が記載されているときまたは対応する中間的な化合物がのべられているときはいつでも、式IAを式Iと置き換えることができる。
本発明のより好ましく態様は、
が、水素であり;
が、水素またはFであり;
CYCLが、フェニルまたはシクロヘキシルであり;
およびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
が、置換もしくは非置換C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、フェニル−C−C−アルキル、単環式ヘテロシクリル−C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルであり;
nが0であり;
が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシである、式Iの化合物またはその塩に関する。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、O−メチルまたはハロゲン、より好ましくは水素またはF、さらに好ましくは水素である。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、O−メチルまたはハロゲン、より好ましくは水素またはF、さらに好ましくは水素である。
1つの態様において、RがFであるとき、R1は好ましくは水素である。
CYCLに対する好ましい定義
CYCLが特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくは、CYCLがアリールであるとき、それはフェニルまたはナフチル、より好ましくはフェニルであるか、または、好ましくは、CYCLがシクロアルキルであるとき、それはC−C−シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル、より好ましくはシクロヘキシルである。さらに好ましくはCYCLがフェニルまたはシクロヘキシルである。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノ、より好ましくは水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシ;さらに好ましくは水素またはハロ、例えば、FまたはBrである。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノ、より好ましくは水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシ;さらに好ましくは水素またはハロ、例えば、FまたはBrである。
さらに好ましくは、RおよびRの両方が水素または水素以外の上記置換基、例えば、ハロであるか、または一方が水素であり、そして他方が水素以外の上記置換基、例えば、ハロである。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキル、より好ましくは置換もしくは非置換C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、フェニル−C−C−アルキル、置換もしくは非置換C−C−アルケニル、単環式ヘテロシクリル−C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルである。
第1の態様において、Rが非置換もしくは置換アルキルである。アルキルに対する好ましい例は、置換されているか、または非置換であってよい分岐鎖または直鎖C−C−アルキルである。1つの態様において、Rが分岐アルキル、例えば、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチルもしくはtert−ブチル、イソペンチル、1−エチルプロピルおよび1,2−ジメチル−プロピル、さらに好ましくはイソプロピルである。分岐アルキルは好ましくは非置換である。他の態様において、Rが直鎖アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチルまたはn−ペンチル、好ましくはメチル、エチルまたはn−プロピルである。直鎖アルキルは、好ましくは置換されているか、または非置換である。アルキル部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−、ジ−もしくはトリ−置換されており、より好ましくはモノ−置換されている。アルキル部分に対する適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくはO−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシル、C−C−アルキルオキシ−カルボニルまたはシアノ、さらに好ましくは、カルボキシルまたはC−C−アルキルオキシ−カルボニルである。
好ましくは第2の態様において、Rがシクロアルキルである。シクロアルキルに対する好ましい例は、単環式環、好ましくはC−C−シクロアルキル、より好ましくはC、C、CおよびC−シクロアルキル、例えば、シクロプロピルまたはシクロブチル、さらに好ましくはシクロプロピルである。シクロアルキル部分は置換されているか、または非置換であってよい。シクロアルキル部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−置換されている。シクロアルキル部分に対する適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくはO−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換フェニル、ナフチル、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシルおよびシアノである。さらに好ましくは、シクロアルキル部分は非置換である。
好ましくは第3の態様において、Rが非置換もしくは置換アリール−アルキル、例えば、フェニル−C−C−アルキルまたはナフチル−C−C−アルキル、好ましくはフェニル−C−C−アルキル、例えば、ベンジル、フェネチル、フェニル−CHCHCH、フェニル−CHCHCHCH、フェニル−CH(CH)、ナフチル−CH、さらに好ましくはベンジルである。さらに好ましくは、アリール部分がフェニルである。アリール部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−もしくはジ−置換されている。適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくは−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−Hであり、ここで、rおよびsは0または1であり、そしてYおよびXは、独立してO、NHまたは−NH−CO−O−、−CO−NH−、NHCO、N(C−C−アルキル)、ハロ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、N(モノもしくはジ−CO−C−C−アルキルもしくはホルミル)アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシルおよびシアノである。−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−Hの好ましい例は、−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−CO−NH、−C−C−アルキル、−NHCO−C−C−アルキル、−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−H、−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−C−C−アルキレン−(O、NH−CO−O、NHCOもしくはNH)−C−C−アルキル、−C−C−アルキレン−(O、NHCOもしくはNH)−H、−C−C−アルキレン−N(C−C−アルキル)−C−C−アルキル、−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−Hまたは−C−C−アルキレン−NH−CO−O−C−C−アルキル、さらに好ましくは−OMe、−CHNH、−CONH、−CHN(Me)、−CHNHCOMe、−CHNHCO−H、−CHNHCOH、NHCOMe、−OCOMe、NHCOMeまたは−OCOMeである。さらに好ましくはアリール部分が非置換であるか、またはハロ、OMeおよび/またはCNで置換されている。
好ましくは第4の態様において、Rが非置換もしくは置換アルケニルである。アルケニルに対する好ましい例は、置換されているか、または非置換であってよい分岐鎖または直鎖C−C−アルケニルである。Rは好ましくは1個または2個、より好ましくは1個の二重結合を含む。好ましくは、Rは1個の二重結合を含む下記部分:エチル、n−プロピル、n−ブチルもしくはn−ペンチル、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、イソペンチル、1−エチルプロピルおよび1,2−ジメチル−プロピル、さらに好ましくはイソブチルである。アルケニル部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−、ジ−もしくはトリ−置換されており、より好ましくはモノ−置換されている。アルキル部分に対する適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくはO−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシル、C−C−アルキルオキシ−カルボニルまたはシアノ、さらに好ましくは、カルボキシルまたはC−C−アルキルオキシ−カルボニルである。さらに好ましくは、アルケニル部分は非置換である。
好ましくは第5の態様において、Rが非置換もしくは置換の、単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキル、例えば、ヘテロシクリル−C−C−アルキル、特にヘテロシクリル−CH、ヘテロシクリル−CHCHまたはヘテロシクリル−CHCHCH、さらに好ましくはヘテロシクリル−CHである。ヘテロ環式部分は好ましくは単環式である。好ましくは、芳香環系であるか、または特に二環式部分が意図されるとき、部分的に飽和された環系、特にそれにより環の一方が芳香族性であり、そして他方が飽和または部分的に飽和であるか、さらに好ましくは芳香環系である。ヘテロシクリル部分は、好ましくは1個、2個または3個、より好ましくは1個または2個のO、NまたはS、より好ましくはOまたはNから選択されるヘテロ原子を有する。特に好ましい例は、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−2−、−3−もしくは−5−イル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾフラニル、キノリニル、ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾリルおよび3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、より好ましくはピリジルを含む。ヘテロシクリル部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−置換されている。ヘテロシクリル部分に対する適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくは−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−Hであり、ここで、rおよびsは0または1であり、そしてYおよびXは、独立してO、NHまたはNH−CO−O−、ハロ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシルおよびシアノである。−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−Hの好ましい例は、−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−C−C−アルキル、−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−H、−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキル、−C−C−アルキレン−(OもしくはNH)−C−C−アルキルまたは−C−C−アルキレン−NH−CO−O−C−C−アルキル、より好ましくは−OMe、−OCOMe、−NH−プロピル、メチル、エチル、−C−NH−CO−OMe、−CHOCOMe、−OCOC、−OCOH、−COMe、−COMeおよび−NH−COMe、さらにより好ましくは−NH−プロピル、−COMeおよび−COMeを含む。さらに好ましくは、ヘテロシクリル部分は非置換である。
好ましくは第6の態様において、Rがシクロアルキルアルキル、例えば、シクロアルキル−C1−4アルキル−、特にシクロアルキル−CH−である。シクロアルキルに対する好ましい例は単環式環、好ましくはC−C−シクロアルキル、より好ましくはC、C、CおよびC−シクロアルキル、例えば、シクロプロピルまたはシクロブチル、さらに好ましくはシクロプロピルである。シクロアルキル部分は置換されているか、または非置換であってよい。シクロアルキル部分が置換されているとき、それは好ましくはモノ−置換されている。シクロアルキル部分に対する適当な置換基は本明細書に定義のとおりであり、好ましくはO−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、非置換もしくは置換フェニル、ナフチル、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチルオキシ、非置換もしくは置換、好ましくは非置換、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、ニトロ、アミノ、アミノ−C−C−アルキル、カルボキシルおよびシアノである。さらに好ましくは、シクロアルキル部分は非置換である。
特に好ましいものは、第1および第2の態様である。
nに対する好ましい定義
整数nが特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくは0である。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノ、より好ましくは水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシ;さらに好ましくは水素またはハロ、例えばFである。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノ、より好ましくは水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシ;さらに好ましくは水素またはメチルである。
に対する好ましい定義
が特許請求の範囲に定義のとおりであり、好ましくはRが水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノ、より好ましくは水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシ;さらに好ましくは水素またはメチルである。
1つの態様において、RおよびRの両方がC−C−アルキルであるとき、それらはC−C−シクロアルキル環、例えば、シクロプロピル環を形成し得る。
好ましくは、RおよびRの両方は、水素または水素以外の上記置換基、例えば、C−C−アルキル、さらに好ましくは両方が水素である。RおよびRの両方が水素以外の上記置換基、例えば、C−C−アルキルであるとき、それらは好ましくは同じ炭素に結合している。
特定の変形の定義(好ましいものを含む)は、当業者に明らかな他の変形の定義(好ましいものを含む)と組み合わせて読むことができる。
本発明の、とりわけ式Iの化合物および/またはその塩の特定の態様は実施例において提供されている−したがってとても好ましい態様において、本発明は実施例において得られる化合物から選択される式Iの化合物またはその塩、ならびにそれらの使用に関する。
製造法
式Iの化合物またはその塩は、式Iの新規化合物については類似方法よりも少なくとも新規である、他の化合物に関しては原則として当分野で既知である方法に準じて製造、とりわけ説明的実施例に記載のとおりまたはその方法に準じて、またはそれらの変法により製造される。好ましくは実施例に記載のスキームを使用し、必要なとき、適合させて、本出願の範囲の化合物を製造する。好ましくは、下記一般方法を使用する:
A)式II
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、RおよびCYCLは式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGは保護基である〕で示されるアルデヒドと式III
NH (III)
〔式中、Rは上記定義のとおりである〕で示されるアミノ化合物を還元アミノ化条件下で反応させ、R、R、R、R、RおよびCYCLが式Iの化合物に対して定義のとおりである式IVの化合物を得、次に式IV;
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、R、RおよびCYCLは式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGは保護基である〕で示される化合物と式V
Figure 2009539789
〔式中、R、R、Rおよびnは式Iの化合物に対して定義のとおりである〕で示される酸化合物を還元条件下でR、R、R、R、R、R、R、R、nおよびCYCLが式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGが保護基である式VIの化合物を得、次に保護基PGを除去し、式Iの化合物を得る。
B)式VII
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、RおよびCYCLは式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGは保護基である〕で示されるアルコールとスルホンアミド式VIII
Figure 2009539789
〔式中、Rは上記定義のとおりである〕で示されるスルホンアミドを慣用の光延条件下(例えば、Chem. Commun. 2004, 353-359.)で反応させ、R、R、R、R、RおよびCYCLが式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGが保護基である式IXの化合物を得、保護基を交換する必要があるとき、次に式IX;
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、R、RおよびCYCLは式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGは保護基である〕で示される化合物を、ニトロベンゼンスルホンアミド(Ns−アミド)に対する標準脱保護条件下で、チオフェノールまたはチオグリコール酸(例えば、Chem. Commun. 2004, 353-359.)を使用して反応させ、R、R、R、R、RおよびCYCLが式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGが保護基である式IVの化合物を得、次に式IV;
Figure 2009539789
〔式中、R、R、R、R、RおよびCYCLは式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGは保護基である〕で示される化合物と式V
Figure 2009539789
〔式中、R、R、Rおよびnは式Iの化合物に対して定義のとおりである〕で示される酸化合物を還元条件下で反応させ、R、R、R、R、R、R、R、R、nおよびCYCLが式Iの化合物に対して定義のとおりであり、そしてPGが保護基である式VIの化合物を得、次に保護基PGを除去し、式Iの化合物を得る。
所望により、(A)から(B)において記載の任意の1つ以上の方法の後に、得られる式Iの化合物またはその保護された形を異なる式Iの化合物に変換し、得られる式Iの化合物の塩を遊離化合物または異なる塩に変換し、得られる式Iの遊離化合物をその塩に変換し、そして/または得られる式Iの化合物の異性体混合物を個々の異性体に分離する;
いずれかの出発物質において、記載されている特定の保護基に加えて、さらに保護基は存在し得、そして何らかの保護基は対応する式Iの化合物またはその塩を得るための適当な段階で除去する。
好ましい反応条件
上記A)からB)の反応、ならびに成分置換および変化の好ましい反応条件は次の通りである。
式Vの酸またはその反応性誘導体および式IVのアミノ化合物の縮合反応は、好ましくは、慣用の縮合条件下で実施し、ここでは式IIの酸の可能性のある反応性誘導体の中でも、反応性エステル(例えば、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、ペンタフルオロフェニル、4−ニトロフェニルまたはN−ヒドロキシスクシンイミドエステル)、酸ハロゲン化物(例えば、酸塩化物もしくは臭化物)または反応性無水物(例えば、低級アルカン酸との混合無水物または不斉無水物)が好ましい。反応性炭酸誘導体は、また、その場で形成させることもできる。この反応は、式IIおよびIIIの化合物を適当な溶媒、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えば、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、塩化メチレンまたは2種以上のこのような溶媒の混合物に溶解し、適当な塩基、例えば、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、および、式IIの酸の反応性誘導体がその場で形成されるとき、その場で式IIIの炭酸の好ましい反応性誘導体を形成する適当なカップリング剤、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド/1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(DCC/HOBT);ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸塩化物(BOPCl);O−(1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU);O−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’、N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU);(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)−トリピロリジノホスホニウム−ヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)または1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩/ヒドロキシベンゾトリアゾール(EDCl/HOBT)を加えることにより実施する。いくつかの他の可能性のあるカップリング剤に関しては、例えば、Klauser; Bodansky, Synthesis 1972, 453-463参照。反応混合物を好ましくは、約−20℃から50℃、とりわけ0℃から30℃、例えば室温で撹拌する。この反応は好ましくは不活性ガス、例えば窒素またはアルゴン下で実施する。
その後の保護基、例えば、PG、例えば、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルまたは2−(トリメチルシリル)−エトキシカルボニルの除去は、標準条件下で実施する、一般方法条件として以下に記載されている文献も参照。例えば、tert−ブトキシカルボニルは、酸、例えば、TFAまたはハロゲン化水素酸、例えば、HClの存在下で、適当な溶媒、例えば、エーテル、例えば、ジオキサン中で、慣用の温度、例えば、室温で除去され、ベンジルの除去は、例えば、エチルクロロホルメートまたは2−トリメチルシリルエチル−クロロホルメートと、適当な溶媒、例えば、トルエン中で、高温、例えば、80から110℃で反応させ、そして次に、得られたエトキシカルボニル基を、塩基、例えば、水酸化アルカリ金属、例えば、水酸化カリウムの存在下で、適当な溶媒、例えば、アルコール、例えば、エタノール中で、高温、例えば、80から120℃で加水分解により除去することにより達成することができ、ならびに、2−(トリメチルシリル)−エトキシカルボニルの除去は、例えば、テトラ−低級アルキルアンモニウムフルオリドと、例えば、フッ化テトラエチルアンモニウム、適当な溶媒または溶媒混合物、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えば、塩化メチレン、および/またはニトリル、例えば、アセトニトリル中で、好ましくは高温、例えば、還流条件下で反応させることにより達成することができる。
式IIのアルデヒド化合物と式IIIのアミノ化合物の反応は、好ましくは還元アミノ化に対する慣用の条件下で、例えば適当な還元(例えば、水素化)剤、例えば水素の存在下で、触媒または複合水素化物、例えばトリアセトキシホウ化水素ナトリウムまたはシアノホウ化水素ナトリウムの存在下で、適当な溶媒、例えばハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレンまたは1,2,−ジクロロエタン、および所望により炭酸、例えば酢酸中で、−10℃から50℃、例えば0℃から室温の好ましい温度で実施する;その後の保護基の除去は例えば上記のとおりに実施する。
所望の反応および変換
具体的に記載されていなくとも、変換の出発材料と同様にその後に含められる前記手順のいずれか1つにしたがって直接得られた式Iの化合物またはその保護形態は、必要なとき保護基の除去後、既知の方法にしたがって異なる式Iの化合物に変換できる。
該反応は、例えば、実施例に記載のとおりの慣用の方法にしたがって実施できる。
得られた反応混合物の後処理および化合物の精製は既知の方法にしたがって実施できる。
少なくとも1個の塩形成基を有する式Iの化合物の塩は、既知の方法で製造され得る。例えば、酸性基を有する式Iの化合物の塩は、例えば、化合物を、金属化合物、例えば適当な有機カルボン酸のアルカリ金属塩、例えば2−エチルヘキサン酸のナトリウム塩で、有機アルカリ金属またはアルカリ土類金属化合物、例えば対応する水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩、例えばナトリウムまたはカリウムの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩で、対応するカルシウム化合物でまたはアンモニアもしくは適当な有機アミンを有する化合物で、好ましくは使用されるべき化学量論量または少し過剰な塩形成剤を使用して、処理することにより、形成され得る。式Iの化合物の酸付加塩を、慣用の方法、例えば酸または適当な陰イオン交換試薬で化合物を処理することにより得る。酸性および塩基性塩形成基、例えば遊離カルボキシ基および遊離アミノ基を含む式Iの化合物の分子内塩は、例えば酸付加塩の、例えば弱塩基での等電点までの塩の中和により、またはイオン交換体での処理により形成され得る。
式Iの化合物の塩は、慣用の方法で遊離化合物に変換できる;金属およびアンモニウム塩は、例えば適当な酸で処理することにより変換でき、そして酸付加塩は、例えば適当な塩基性剤で処理することにより変換できる。両方の場合において、適当なイオン交換体が使用され得る。
立体異性体混合物、例えば、ジアステレオマーの混合物は、適当な分離方法により、それ自体既知の方法でその対応する異性体に分離することができる。ジアステレオマー混合物は、例えば、分別結晶、クロマトグラフィー、溶媒分配、および同様の手法により、その個々のジアステレオマーに分離することができる。この分離は出発化合物の一つの段階で、または式Iで示される化合物それ自体で起こり得る。エナンチオマーはジアステレオマー塩の形成を経由して、例えば、エナンチオマー純粋キラル酸との塩形成により、またはクロマトグラフィー、例えば、キラルリガンド付きのクロマトグラフィー用基質を用いるHPLCにより分離することができる。
中間体および最終産物は、例えばクロマトグラフィー法、分配法、(再)結晶化などを使用する、慣用方法にしたがって、後処理および/または精製できる。
出発物質
式II、III、V、VIIおよび/またはVIIIなどの化合物のような式Iの化合物に対する中間体を含む出発物質は、例えば、当分野で既知の方法にしたがって、実施例および表題実施例または実施例に記載されているものと類似の方法にしたがって製造でき、そして/または、それらは既知であるか、または市販されている。
出発物質および中間体およびそれらの合成の下記記載において、R、R、R、R、R、R、R、R、nおよびCYCLは、他に直接または文脈上示されていない限り、上記または実施例における個々の出発物質または中間体に関する意味を有する。保護基は、具体的に記載されていないとき、対応する反応ステップまたはステージでその反応がその反応に関与することが望ましくない官能基を保護するために適当なステップまたはステージで導入および除去することができ、保護基の使用、それらの導入および除去のための方法は、上記または下記、例えば“一般的な反応条件”に記載されている。
中心にピロリジンならびに3および4位に置換基が1種以上の下記配置のいずれかで存在するとき上記式すべてにおいて、対応する異性体の混合物が形成され、そして/または適当な段階で個々の異性体に分離されてよい:
Figure 2009539789
ここで左下の結合は、また、上記に示す式中間体もしくは出発物質または式Iの最終産物のいずれかの左側にあるものであり、右下の結合は右側にあるものである。
一般方法条件
下記は一般に前記および後記の全ての方法に適用されるが、上記および下記に具体的に記載の反応条件が好ましい:
前記および後記の全ての反応において、保護基を、具体的に記載されていなくても、所定の反応に参加することを意図しない官能基を保護するために適当であるか望むとき使用でき、それらは適当なまたは望む段階で挿入および/または除去できる。保護基の使用を含む反応は、したがって、保護および/または脱保護の特定の記載がない反応が本明細書に記載されている全てで、可能であるとき含まれる。
本明細書の範囲内で、式Iの特定の所望の最終生成物の構成成分ではない容易に除去できる基のみを、他に記載のない限り、“保護基”と示す。このような保護基による官能基の保護、保護基それ自体、ならびにそれらの挿入および除去に適当な反応は、例えば、標準的参考文献、例えば、J. F. W. McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London and New York 1973, in T. W. Greene and P. G. M. Wuts, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Third edition, Wiley, New York 1999, in “The Peptides”; Volume 3 (editors: E. Gross and J. Meienhofer), Academic Press, London and New York 1981, in “Methoden der organischen Chemie” (Methods of Organic Chemistry), Houben Weyl, 4th edition, Volume 15/I, Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974, in H.-D. Jakubke and H. Jeschkeit, “Aminosaeuren, Peptide, Proteine” (Amino acids, Peptides, Proteins), Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Beach, and Basel 1982, およびin Jochen Lehmann, “Chemie der Kohlenhydrate: Monosaccharide und Derivate” (Chemistry of Carbohydrates: Monosaccharides and Derivate), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974に記載されている。保護基の特徴は、容易に(すなわち望まない二次反応なしに)、例えば加溶媒分解、還元、光分解により、あるいは生理学的条件下(例えば酵素的開裂により)除去できることである。
全ての上記処理工程は、それ自体既知の、好ましくは具体的に記載の反応条件下で、溶媒または希釈剤、好ましくは使用する試薬に対して不活性であり、そしてそれらを溶解する溶媒または希釈剤の非存在下または慣用的に存在下で、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、例えばH形の、例えば、陽イオン交換体の非存在下または存在下で、反応および/または反応体の性質に依存して、低温、常温または高温で、例えば約−100℃から約190℃、好ましくは約−80℃から約150℃、例えば−80から−60℃、室温で、−20から40℃または還流温度の温度範囲で、大気圧下または密閉容器中で、適当なとき、加圧下、および/または不活性雰囲気下で、例えばアルゴンまたは窒素雰囲気下で行い得る。
特定の反応のために選択され得る適当な溶媒は、方法の記載において他の指示がない限り、具体的に記載のもの、または、例えば、水、エステル、例えば、低級アルキル−低級アルカノエート、例えば、酢酸エチル、エーテル、例えば、脂肪族エーテル、例えば、ジエチルエーテル、または環状エーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、液体芳香族性炭化水素、例えば、ベンゼンまたはトルエン、アルコール、例えば、メタノール、エタノールまたは1−もしくは2−プロパノール、ニトリル、例えばアセトニトリル、ハロゲン化炭化水素、例えば、塩化メチレンまたはクロロホルム、酸アミド、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド、塩基、例えば、ヘテロ環式窒素塩基、例えば、ピリジンまたはN−メチルピロリジン−2−オン、カルボン酸無水物、例えば、低級アルカン酸無水物、例えば、酢酸無水物、環状、直鎖または分枝炭化水素、例えば、シクロヘキサン、ヘキサンまたはイソペンタン、またはこれらの混合物、例えば水性溶液を含む。このような溶媒混合物は、また、例えばクロマトグラフィーまたは分配による後処理に使用できる。
本発明は、また、方法の任意の段階で中間体として得ることができる化合物を出発物質として使用し、残りの工程を実施するか、または、出発物質を反応条件下で製造するか、または誘導体、例えば保護された形もしくは塩の形で使用するか、本発明の方法により得ることができる化合物を本方法条件下で製造し、そしてさらにその場で処理する方法の形態に関する。本発明の方法において、好ましいとして記載の式Iの化合物をもたらす出発物質を好ましくは使用する。実施例に記載のものと同一のまたはそれに準じた反応条件が特に好ましい。
医薬的使用、医薬製剤および方法
上記“本発明の薬剤”として称される、式Iの化合物およびその薬学的に許容される酸付加塩は、インビトロで動物で試験したとき価値ある薬理学的特性を示し、したがって薬剤として有用である。
本発明の薬剤は、アスパラギン酸プロテアーゼの阻害剤であり、このような酵素による物質変換による障害の処置のために使用できる。特にそれらはベータセクレターゼを阻害し、それ自体ベータアミロイドの産生およびその後のオリゴマーおよび線維への凝集を阻害する。
本発明はさらに、治療有効量の薬理学的に活性な本発明の化合物、単独または1種以上の薬学的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物を提供する。
本発明の医薬組成物は、ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、および/またはその後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する状態を処置するための、ヒトを含む哺乳動物への経腸、例えば、経口または経直腸、経皮および非経腸投与のために適当なものである。このような状態は、アルツハイマー病、ダウン症候群、記憶および認識機能障害、認知症、アミロイドニューロパシー、脳炎症、神経および脳外傷、血管アミロイドーシスまたはアミロイド性脳出血などを含む。
いくつかの本発明の薬剤は、また、ペプシン型アスパルチルプロテアーゼおよびベータセクレターゼの近い類似体であるBACE2(ベータ部位APP開裂酵素2)またはカテプシンDを阻害する。BACE2およびカテプシンD発現とより強い癌原性および腫瘍細胞のより強い転移可能性との相関関係のため、上記阻害剤は腫瘍細胞と関連する転移進行の抑制のために有用である。
上記適応症のために対して、適当な用量は、例えば、使用される化合物、宿主、投与経路および処置される状態の性質および重症度に依存して変化する。しかしながら、一般的に、動物において満足のいく結果が、約0.1から約100、好ましくは約1から約50、mg/kg動物体重の1日用量で得られることが示されている。大型哺乳動物、例えばヒトにおいて、示される1日用量は、例えば、1日に4回までの分割用量でまたは持続放出形態で慣用的に投与される本発明の薬剤において、約10から約2000、好ましくは約10から約200mgの範囲である。
本発明の薬剤は、何らかの慣用の経路、特に経腸的、好ましくは経口的、例えば錠剤またはカプセルの形態で、または、非経腸的、例えば注射用溶液または懸濁液の形態で投与できる。
前記にしたがって、本発明は、また、例えば、ベータアミロイドの産生および/または凝集に関連する神経または血管障害の処置のための薬剤として使用するための本発明の薬剤を提供する。
本発明は、さらに本発明の薬剤を少なくとも1種の医薬担体または希釈剤と一緒に含む医薬組成物を提供する。このような組成物は慣用の方法で製造できる。単位用量形は、例えば、約1から約1000、好ましくは約1から約500mgの本発明の薬剤を含む。
本発明の薬剤は、単独または上記状態の処置において有効である他の医薬と組み合わせて投与できる。
医薬組合せは単位投与形の形態であり得、したがってそれぞれの単位投与形は、あらかじめ決定された量の2種の成分を適当な医薬担体または希釈剤と混合して含む。あるいは、該組合せは、2種の成分を別々に含むパッケージングの形態、例えば、別々に用意されている2種の活性剤の同時または別々の投与のために適しているパッケージングまたはディスペンサーデバイスであり得る。
さらに、本発明は、ベータアミロイド産生および/または凝集に関連する何らかの神経または血管障害の処置のための薬剤の製造のための、本発明の薬剤の使用を提供する。
またさらなる局面において、本発明は、このような処置を必要とする対象におけるベータアミロイド産生および/または凝集に関連する何らかの神経または血管障害の処置法であって、このような対象に治療有効量の本発明の薬剤を投与することを含む方法を提供する。
したがって、薬理学的に活性な本発明の化合物は、有効量のそれを、経腸または非経腸投与のいずれかに対して適当である賦形剤または担体と共にまたは混合して含む医薬組成物の製造において使用できる。好ましいものは、活性成分を:
a)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;
b)滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール;錠剤用としてはまた、
c)結合剤、例えば、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポリビニルピロリドン;所望により
d)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩、または起沸性混合物;および/または
e)吸収剤、着色剤、香味剤および甘味剤
と一緒に含む錠剤およびゼラチンカプセルである。
注射用組成物は、好ましくは水性等張溶液または懸濁液であり、坐薬は脂肪エマルジョンまたは懸濁液から有利に製造する。
該組成物は、滅菌可能であり、かつ/または、アジュバント、例えば、保存剤、安定剤、湿潤剤または乳化剤、溶解促進剤、浸透圧調整のための塩、および/または、緩衝剤を含み得る。加えて、それらは、また、他の治療的に価値のある物質を含み得る。該組成物は、慣用の混合、造粒またはコーティング法、各々にしたがって製造され、約0.1−75%、好ましくは約1−50%の活性成分を含む。
経皮投与用の適当な製剤は、治療有効量の本発明の化合物と担体を含む。有利には、担体は、宿主の皮膚を介した通過を助けるための吸収性の薬理学的に許容される溶媒を含む。特徴的に、経皮デバイスは、裏打ち部材、化合物を所望により担体と含む貯蔵部、所望により化合物を宿主の皮膚へ制御され、予め決定された速度で長期間にわたり送達するための速度制御バリア、およびデバイスを皮膚に固定するための手段を含む、バンデージの形である。
好ましくは、本発明の化合物をそれを必要とする哺乳動物に投与する。
最終的に、本発明は、本明細書に記載されている医薬組成物の形態の式Iの化合物を投与することを含む、方法または使用を提供する。
上記特性は、有利な動物、例えば、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、サルまたは単離された臓器、組織およびその調製物を使用してインビトロおよびインビボ試験で証明することができる。該化合物は、インビトロで溶液、例えば、好ましくは水溶液の形態で、および、例えば懸濁液または水溶液としてインビボで経腸的に、非経腸的に、有利には静脈内に適用できる。インビトロにおける濃度レベルは約10−3モルから10−10モル濃度の範囲であり得る。インビボにおける治療有効量は、投与経路に依存して、約0.001から500mg/kg、好ましくは約0.1から100mg/kgの範囲であり得る。
とりわけ下記試験を使用できる:
試験1:ヒトBACEの阻害
組み換えBACE(バキュロウイルスで発現させ、標準方法を使用して精製した細胞外ドメイン)を0.1−10nMの濃度で、試験化合物と様々な濃度で1時間、室温で0.1%のCHAPSを含む10−100mMの酢酸バッファー、pH4.5中でインキュベートする。APPの配列由来であり、適当な蛍光消光剤を一対含む合成蛍光消光ペプチド基質を最終濃度1−5μMに加え、蛍光の増加を5−30分間、1分間隔でマイクロプレート分光蛍光計において適当な励起/発光波長で記録する。IC50値を試験化合物濃度の関数としてBACE活性の阻害パーセントから計算する。
試験2:ヒトBACE−2の阻害
組み換えBACE−2(バキュロウイルスで発現させ、標準方法を使用して精製した細胞外ドメイン)を0.1−10nMの濃度で、試験化合物と様々な濃度で1時間、室温で0.1%のCHAPSを含む10−100mMの酢酸バッファー、pH4.5中でインキュベートする。APPの配列由来であり、適当な蛍光消光剤を一対含む合成蛍光消光ペプチド基質を最終濃度1−5μMに加え、蛍光の増加を5−30分間、1分間隔でマイクロプレート分光蛍光計において適当な励起/発光波長で記録する。IC50値を試験化合物濃度の関数としてBACE−2−活性の阻害パーセントから計算する。
試験3:ヒトカテプシンDの阻害
組み換えカテプシンD(バキュロウイルスでプロカテプシンDとして発現させ、標準方法を使用して精製し、ギ酸ナトリウムバッファーpH3.7中でインキュベートすることにより活性化した)を、試験化合物と様々な濃度で1時間、室温でギ酸ナトリウムまたは酢酸ナトリウムバッファー中でpH3.0−5.0の範囲の適当なpHでインキュベートする。合成ペプチド基質Mca−Gly−Lys−Pro−Ile−Leu−Phe−Phe−Arg−Leu−Lys(DNP)−D−Arg−NHを最終濃度1−5μMに加え、蛍光の増加を5−30分間、1分間隔でマイクロプレート分光蛍光計において325nmの励起および400nmで発光で記録する。IC50値を試験化合物濃度の関数としてカテプシンD−活性の阻害パーセントから計算する。
試験4:アミロイドペプチド1−40の細胞放出の阻害
チャイニーズハムスター卵巣細胞をアミロイド前駆体タンパク質に対する遺伝子とトランスフェクトする。細胞を96ウェルマイクロタイタープレートに8000細胞/ウェルの濃度でまき、10%のFCSを含むDMEM細胞培養培地中で24時間培養する。試験化合物を細胞に様々な濃度で加え、細胞を試験化合物の存在下で24時間培養する。上清を回収し、アミロイドペプチド1−40の濃度をサンドウィッチELISAを使用して測定する。化合物の有効性を試験化合物濃度の関数としてアミロイドペプチド放出の阻害パーセントから計算する。
上記試験の少なくとも1つにおいて、本発明の薬剤は20μM未満の濃度で活性を示す。具体的に、式Iの化合物は、上記試験の少なくとも1つにおいて、好ましくは10nMから20μMの範囲でIC50値を示す。
下記実施例は、本発明の好ましい態様を示しているが、その範囲を限定することなく本発明を説明するために提供する:
略語
abs. 無水
Ac アセチル
AcOEt/EtOAc 酢酸エチル
AcOH 酢酸
APP アミロイド前駆体タンパク質
aq 水性
Ar アリール
Bn ベンジル
Bu ブチル(nBu=n−ブチル、tBu=tert−ブチル)
CHAPS 3−[(3−コールアミドプロピル)−ジメチルアンモニオ]−プロパンスルホン酸
c−ヘキサン シクロヘキサン
DBU ジアザビシクロウンデセン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIBAL−H ジイソブチルアルミニウム水素化物
DMEM ダルベッコ改変必須培地
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
ELISA 酵素免疫吸着測定法
エーテル ジエチルエーテル
EtN トリエチルアミン
EtO ジエチルエーテル
EtOH エタノール
FCS ウシ胎仔血清
Flow 流速
h 時間
HMPA ヘキサメチルホスホロアミド
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
iPrOH イソプロパノール
L リットル
KHMDS ヘキサメチルジシラザンカリウム
LC−MS 液体クロマトグラフィー/質量分析
LDA ジイソプロピルアミンリチウム
Me メチル
MeI ヨウ化メチル
MeOH メタノール
Mg ミリグラム
Min 分
mL ミリリットル
MS 質量分析
NMM 4−メチルモルホリン
NMR 核磁気共鳴
Pd/C パラジウム炭素
PG 保護基
Ph フェニル
PyBOP (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)−トリピロリジノホスホニウム−ヘキサフルオロリン酸塩
フロント比
RMgX 塩化ベンジルマグネシウム
RT 室温
TBAF テトラ−ブチルフッ化アンモニウム
TBDMS−Cl tert−ブチルジメチル塩化シリル
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TEA トリエチルアミン
TEMPO 2,2,6,6,−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ遊離基
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
RP 逆相
RT 室温
Prep 分取
TLC 薄層クロマトグラフィー
保持時間
商標
Celite =Celite(登録商標)(The Celite Corporation)=珪藻土に基づく濾過補助剤
Nucleosil =Nucleosil(登録商標)、HPLC物質に関するMachery & Nagel, Dueren, FRGの商標
温度は摂氏で測定する。特に記載しない限り、反応はRTで実施する。
TLC条件:TLCに対するR値を5×10cmのTLCプレート、silica gelF254, Merck, Darmstadt, Germanyで測定する。
スキーム1:
Figure 2009539789
実施例1:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド
Figure 2009539789
A.3−[ベンジル−((E)−3−フェニル−アリル)−アミノ]−プロピオニトリル
Figure 2009539789
15LのCHCl中の3−ベンジルアミノ−プロピオニトリル(4.8kg、30mol)およびベンジル−トリ−(N−ブチル)臭化アンモニウム(1.08kg、3mol)の溶液に2Nの水性NaOH溶液(30L)を加える。反応混合物をN雰囲気下で撹拌し、CHCl(30L)中のシンナミルブロマイド(5.91kg、30mol)の溶液を滴下する。反応混合物をさらに40℃で5時間撹拌し、30LのCHClで希釈し、水(20L)に注ぐ。層を分離し、水性部分をCHClで抽出する。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮し、表題化合物を得る。TLC、Rf(トルエン/EtOH、NHOH 84/15/1)=0.75.
B.1,4−ジベンジル−ピロリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539789
NaH(油脂中80%、0.816kg、27.2mol)に、HMPA(17L)(発熱!)を注意深くN雰囲気下で加える。得られた懸濁液を30分撹拌し、0℃に冷却し、HMPA(16L)中の3−[ベンジル−((E)−3−フェニル−アリル)−アミノ]−プロピオニトリル(5.98kg、18.1mol)の溶液を滴下する。反応混合物を一晩で室温にし、AcOH(1.9L)を0℃で、次に水(27L)を加える。反応混合物をトルエン(3×25L)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮し、表題化合物を褐色の油状物として得る。無水EtOH(5L)中の残渣の溶液に、無水EtOH(4L)中のシュウ酸一水和物(2.28kg、18.1mol)の溶液を加え、得られた混合物を室温で撹拌する。8LのEtOを加え、混合物をさらに1時間5℃撹拌する。アセトンおよびEtO 1/1(6L)を加え、混合物を遠心し、残渣をさらにEtOで洗浄し、濾過する。得られた物質を真空乾燥し、所望のシュウ酸塩を得る。水(20L)およびトルエン(33L)の混合物中のシュウ酸塩(3.3kg)の溶液に、NHOH(25%、2.6L)を加え、pH10に調節する。層を分離し、水性部分をトルエン(10L)で2回抽出する。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、表題化合物を得る。TLC、Rf(CHCl/ベンゼン 75/25)=0.5.
C.(3S*,4S*)−1,4−ジベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸
Figure 2009539789
1,4−ジベンジル−ピロリジン−3−カルボニトリル(0.828kg、3mol)、酢酸(2.7L)、水(0.9L)および濃HCl(0.9L)の溶液を18時間還流する。溶液に、炭素を加え、得られた混合物をさらに50℃で撹拌し、(まだ温かい)混合物をセライトパッドで濾過する。濾液を減圧下濃縮し、残渣をMeOH(1.5L)および水(7.5L)の混合物に50℃で溶解する。得られた溶液に、HO(7.5L)およびトルエン(4.5L)を加え、層を分離し、水性部分をトルエン(4L)で逆抽出する。炭素を水性層に加え、セライトパッドで濾過し、濾液を60℃で水性アンモニア溶液(10%)を加えることによりpH6に塩基性化し、アンモニウム塩を沈殿させる。混合物を激しく45分撹拌し、室温に冷却し、濾過する。得られた化合物をEtOH中で再結晶し、表題化合物を得る。TLC、Rf(CHCl/MeOH/NHOH 50/45/5)=0.45.MS(LC−MS):296[M+H];t(HPLC、Nucleosil C18カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/3分、流速:1.5mL/分):4.15分。
D.(3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
EtOH(1L)中の(3R*,4R*)−1,4−ジベンジル−ピロリジン−3−カルボン酸(50g、0.169mol)、ジ−tert−ブチルカーボネート(37.1g、0.169mol)およびPd(OH)/C 20%(5g、50%湿性)の混合物を水素雰囲気下で6時間撹拌する。粗物質をセライトパッドで濾過し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮し、表題化合物を得る。TLC、Rf(CHCl/MeOH 95/5)=0.33。MS(LC−MS):304.2[M+H]
E.(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
THF(340mL)中の(3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル(47.2g、0.154mol)の溶液に、ボランジメチルスルフィド錯体(THF中で2N、123.5mL、0.247mol)の溶液を−10℃でゆっくり加える。混合物を80分、−10℃で撹拌し、次にRTにし、さらに一晩撹拌する。混合物を注意深くMeOHに注ぎ、減圧下濃縮する。残渣をCHClに取り、NaHCOの水性飽和溶液で抽出する。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮し、表題化合物を得る。TLC、Rf(CHCl/MeOH 90/10)=0.6。t(HPLC、Nucleosil C18 カラム、10から90%のHO中のCHCN 11分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.5mL/分):5.29分。
(3R,4R)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルおよび(3S,4S)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
2つのエナンチオマーをキラル分取HPLC(Chiracel OJ, Daicel Chemical Industries, LTD.)10×50cm 20um、流速:120mL/分、UV=210nM、注入=1.2g)(溶離剤:ヘプタン/EtOH 85/45)を介して分離する:
(3R,4R)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:t32.5分。
(3S,4S)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:t40.9分。
F.別法a)(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
よく撹拌したCHCl(200mL)中の(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10g、34.3mol)およびデスマーチンペルヨージナン(14.55g、34.3mmol)の混合物に、湿性CHCl(37.7mmol、50mLのCHCl中の0.68mLの水)をゆっくり加える。透明の溶液は湿性CHClの添加の終了に向かい濁る。混合物をEtOで希釈し、回転蒸発により数mLの溶媒に濃縮する。残渣をEtOに取り、1/1 10%のNa/NaHCOの飽和水性溶液、次にHOおよび塩水で洗浄する。水性洗浄液をEtOで逆抽出し、この有機層をHOおよび塩水で洗浄する。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮する。粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤;c−ヘキサン/AcOEt 2/1)により精製し、表題化合物をわずかに黄色の油状物として得る。TLC、Rf(c−ヘキサン/AcOEt 2/1)=0.5。1H NMR (DMSO, 400 MHz): δ = 1.49 (s, 9H), 2.7-2.88 (m, 4H), 3.08 (dd, 1H), 3.32 (dd, 1H), 3.48-3.58 (m, 2H), 7.23 (m, 3H), 7.32 (m, 2H), 9.5 (m, 1H)。
別法b)(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
トルエン/AcOEt(1/1、2L)中の(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(60g、0.206mol)およびTEMPO(0.96g、0.006mol)の混合物に、RTで水(100mL)中のKBr(36.6g、0.309mol)の溶液を加える。得られた混合物を0℃に冷却し、KHCO(77.4g、0.773mol)およびNaOCl(57.5g、0.772mol)を含む水(1L)溶液を滴下する。得られた反応混合物をさらに1時間0℃でおよび3時間室温で撹拌する。層を分離し、水性部分をトルエン/AcOEt(1/1、500mL)で2回逆抽出する。合わせた有機抽出物を水/10%のNaの水性溶液/10%のKHSOの水性溶液(1/1/1)を含む溶液(3L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下濃縮する。粗物質をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤;c−ヘキサン/AcOEt 2/1)により精製し、表題化合物をわずかに黄色の油状物として得る。
G.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg、0.86mmol)およびメチルアミン(0.12mL、0.95mmol、EtOH中で33%)を1,2−ジクロロエタン(20mL)中で混合し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.31g、1.30mmol)で0℃で処理する。混合物を室温で窒素下で一晩撹拌し、飽和NaHCO水溶液の添加によりクエンチし、CHClで抽出し、NaSOで乾燥させ、濃縮する。粗生成物を分取RP−HPLC(溶離剤:ACN/HO)により精製し、表題化合物を得る。TLC、Rf(CHCl/MeOH 9/1)=0.28
MS(EI+):305[M+H]
H.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[メチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
CHCl(10mL)中の(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(126mg、0.41mmol)、BOP−Cl(163mg、0.62mmol)、NEt(0.29mL、2.1mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(87mg、0.46mmol)の混合物を2.5時間還流する。反応混合物を水でクエンチし、CHClで抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空除去する。粗生成物を分取RP−HPLCにより精製する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.65分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.09、MS(EI+):478[M+H]
I.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド
Figure 2009539789
1,4−ジオキサン(4mL)中の(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[メチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.169g、0.35mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン中の4NのHCl(5mL)を加える。5時間撹拌後、溶媒を真空除去し、残渣を一晩凍結乾燥させ、表題化合物を塩酸塩として得る。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):2.70分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.57。MS(EI+):378[M+H]
実施例2:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−シクロプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、1.73mmol)およびシクロプロピルアミン(131mg、2.5mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.91分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 9/1)=0.63、MS(EI+):331[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−シクロプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(358mg、1.1mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(269mg、1.4mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.98分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.19、MS(EI+):504[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(543mg、1.1mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.15分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.15。MS(EI+):404[M+H]
実施例3:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸ベンジル−((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−(ベンジルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(300mg、1.0mmol)およびベンジルアミン(134mg、1.3mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.22分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 98/2)=0.12、MS(EI+):381[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[ベンジル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−(ベンジルアミノ−メチル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(597mg、1.6mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(390mg、2.0mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.33分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.17、MS(EI+):554[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸ベンジル−((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[ベンジル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(684mg、1.1mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.75分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.15。MS(EI+):454[M+H]
実施例4:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピルメチル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、1.73mmol)およびC−シクロプロピルメチルアミン(166mg、2.25mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.10分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 9/1)=0.39、MS(EI+):345[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピルメチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(シクロプロピルメチル−アミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(491mg、1.4mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(354mg、1.8mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.12分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.17、MS(EI+):518[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピルメチル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピルメチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(618mg、1.2mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.45分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.14。MS(EI+):418[M+H]
実施例5:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−メチル−アリル)−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(2−メチル−アリルアミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、1.73mmol)および2−メチルアリルアミン(165mg、2.25mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.13分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 9/1)=0.59、MS(EI+):345[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[(2−メチル−アリル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(2−メチル−アリルアミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(272mg、0.79mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(196mg、1.3mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.18分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.19、MS(EI+):518[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−メチル−アリル)−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[(2−メチル−アリル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(336mg、0.65mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):2.76分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.08。MS(EI+):436[M+18]
実施例6:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−イソプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−イソプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(220mg、0.76mmol)およびイソプロピルアミン(100μL、1.14mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):333.3[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[イソプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−イソプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.6mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(173mg、0.9mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):506.3[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−イソプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[イソプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.4mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):406[M+H]。t(HPLC、Nucleosil C18 カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/2.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.28分。
実施例7:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロブチル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−シクロブチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(300mg、1.04mmol)およびシクロブチルアミン(111mg、1.56mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):345.2[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロブチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*4R*)−3−ベンジル−4−シクロブチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(140mg、0.4mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(93mg、0.48mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):518.3[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロブチル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[イソプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.38mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):455[M+H]。t(HPLC、Nucleosil C18 カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/2.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.98および5.06分。
実施例8:
6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピル−(6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−シクロプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg、0.3mmol)および6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(188mg、0.9mmol)を使用して、実施例2(スキーム1)のBにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.03分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.31、MS(EI+):522[M+H]
B.6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(100mg、0.19mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.35分。MS(EI+):422[M+H]
実施例9:
A.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.69mmol)および3−アミノ−酪酸tert−ブチルエステル(121mg、0.76mmol、Bachem)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.47分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.21、MS(EI+):433[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(313mg、0.72mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(152mg、0.80mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.49分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 95/5)=0.20、MS(EI+):606[M+H]
C.4−[((3S*,4S*)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−ベンジル−4−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(361mg、0.60mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):2.56および2.72分。MS(EI+):450[M+H]
スキーム2:
Figure 2009539789
実施例10:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をNishimura触媒での(3S*,4S*)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.0g、10.3mmol)の水素化により製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.40分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.26、MS(EI+):298[M+H]
B.(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.3g、11mmol)およびデスマーチンペルヨージナン(9.4g、22mmol、Rarechem)を使用して、実施例1(スキーム1)のFにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.67分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.46
C.(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.68mmol)およびメチルアミン(0.84mL、6.8mmol、EtOH中で33%)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.52分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 9/1)=0.17、MS(EI+):311[M+H]
D.(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−{[メチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
CHCl(10mL)中の(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−メチルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.39g、0.89mmol)、BOP−Cl(0.15g、0.57mmol)、NEt(0.27mL、1.9mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(80mg、0.42mmol)の混合物を2.5時間還流する。反応混合物を水でクエンチし、CHClで抽出し、NaSOで乾燥させ、濾過し、溶媒真空除去する。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤;CHCl/MeOH 19/1)により精製し、表題化合物を得る。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.48分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.25、MS(EI+):484[M+H]
E.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−シクロヘキシル−メチル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−{[メチル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(143mg、0.30mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.40分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.14。MS(EI+):384[M+H]
実施例11:
4−[((3S*,4S*)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸
Figure 2009539789
A.(3R*,4S*)−3−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(265mg、0.90mmol)および3−アミノ−酪酸tert−ブチルエステル(157mg、0.99mmol、Bachem)を使用して、実施例10(スキーム2)のCにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.14、MS(EI+):439[M]
B.(3R*,4S*)−3−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3R*,4S*)−3−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(166mg、0.38mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(80mg、0.42mmol)を使用して、実施例10(スキーム2)のDにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):6.28分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.24、MS(EI+):612[M]
C.4−[((3S*,4S*)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸
Figure 2009539789
表題化合物を(3R*,4S*)−3−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(203mg、0.33mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.25分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 75/27/5/0.5)=0.45。MS(EI+):456[M+H]
実施例12:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−シクロプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4S*)−3−シクロヘキシルメチル−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、1.7mmol)およびシクロプロピルアミン(148mg、2.5mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.22、MS(EI+):337[M+H]
B.(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−シクロプロピルアミノメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(80mg、0.24mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(60mg、0.31mmol)を使用して、実施例10(スキーム2)のDにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.81分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 19/1)=0.28、MS(EI+):510[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S*,4S*)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物を(3S*,4R*)−3−シクロヘキシルメチル−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(54mg、0.11mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.76分。TLC、Rf(CHCl/MeOH/HO/AcOH 90/10/1/0.5)=0.18。MS(EI+):410[M+H]
スキーム3:
Figure 2009539789
実施例13:
rac−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.rac−(3R,4R)−1,4−ジベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2009539789
50mLのCHCl中の(Z)−2−フルオロ−4−フェニル−ブタ−2−エン酸エチルエステル(Tetrahedron 1991, 27, 4905にしたがって製造される)(2.5g、12mmol)およびN−ベンジル−N−(メトキシメチル)トリメチルシリルアミン(3.9g、16mmol)の溶液にTFA(0.020mL)を加える。環境温度で2時間後、溶媒を真空除去し、生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤;PE/EtOAc 10/1)により精製し、表題化合物を得る。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.79分。TLC、Rf(PE/EtOAc 10/1)=0.15、MS(EI+):342[M+H]
B.rac−(3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−(3R,4R)−1,4−ジベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(3.8g、11mmol)and(BOC)O(2.9g、13mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のDにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.39分。TLC、Rf(PE/EtOAc 10/1)=0.27、MS(EI+):296[M−55]
C.rac−3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
THF(20mL)中のrac−(3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル3−エチルエステル(2.7g、7.8mmol)の溶液に0℃でLiBH(8mmol、THF中の4mLの2Mの溶液)を加える。環境温度で2時間撹拌後、反応混合物を0.5MのNaOH(40mL)の注意深い添加によりクエンチし、TBMEで抽出し、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を真空除去し、表題化合物を得、これをさらなる精製なしで使用する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.43分。TLC、Rf(PE/EtOAc 2/1)=0.6、MS(EI+):254[M−55]
D.rac−(3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−3−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−(3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−3−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.65mmol)およびデスマーチンペルヨージナン(331mg、0.78mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のFにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.13分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 95/5)=0.24。
E.rac−(3S,4R)−4−ベンジル−3−シクロプロピルアミノメチル−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−(3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−3−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.65mmol)、シクロプロピルアミン(74mg、1.3mmol)およびNaBH(OAc)(290mg、1.3mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.91分。TLC、Rf(CHCl/MeOH 95/5)=0.50.MS(EI+):349[M+H]
E.rac−(3S,4R)−4−ベンジル−3−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−(3S,4R)−4−ベンジル−3−シクロプロピルアミノメチル−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(160mg、0.46mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(105mg、0.6mmol)を使用して、実施例10(スキーム2)のDにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):5.07分。MS(EI+):522[M+H]
F.rac−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物をrac−(3S,4R)−4−ベンジル−3−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−3−フルオロ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(160mg、0.31mmol)を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。
(HPLC、Nucleosil C18 カラム、20−100%のCHCN/HO/6分、100%のCHCN/1.5分、100−20%のCHCN/HO/0.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):3.26&3.44分。MS(EI+):422[M+H]
スキーム4:
Figure 2009539789
実施例14:
(R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S*,4S*)−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(E)−4−(3−ブロモ−フェニル)−ブタ−2−エン酸エチルエステル
Figure 2009539789
CuI(1g、5.15mmol)およびLiCl(437mg、10.3mmol)をAr下で250mLの丸底フラスコに入れる。乾燥THF(100mL)をこれらの塩に加え、混合物を溶解が完了するまで室温で0.5時間撹拌する。透明で明黄色の均一な溶液を−78℃に冷却し、プロピオール酸エチル(1.2mL、10.3mmol)、次にTMSCl(1.73mL、13.4mmol)を加える。−78℃で5分後、EtO中の3−ブロモベンジルマグネシウムブロマイドの50mL(12.4mmol)の2Mの溶液をカニューレで滴下し、溶液を−78℃で1時間撹拌する。飽和塩化アンモニウム溶液を加え、反応を−78℃でクエンチし、混合物を室温に温め、30分撹拌する。生成物をEtO(3×100mL)で抽出し、水、次に塩水で洗浄する。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、粗生成物を得る。粗生成物(シクロヘキサン中で20%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、ジアステレオ選択的に純粋な(E)−4−(3−ブロモ−フェニル)−ブタ−2−エン酸エチルエステルを得る。MS(ESI):286および287[M+HO]
B.rac−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2009539789
DCM(50ml)中の(E)−4−(3−ブロモ−フェニル)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(4.5g、16.7mmol)の溶液にN−ベンジル−N−(メトキシメチル)トリメチルシリルアミン(5.56mL、21.7mmol)およびTFA(90μL、1.17mmol)を加える。混合物を室温で15分撹拌し、真空濃縮する。粗生成物(シクロヘキサン中で20%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物のラセミ混合物を得る。MS(ESI):403および404[M+H]
C.rac−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イル]−メタノール
Figure 2009539789
THF(100mL)中のrac−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(5g、12.4mmol)の溶液を0℃に冷却し、LiAlH(486mg、12.4mmol)を少しずつ加える。混合物を0℃で1時間撹拌し、5%のNaOH水溶液(250mL)に注ぎ、次にセライトで濾過する。濾液を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×150mL)で抽出する。有機相を合わせ、水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、ラセミ混合物として表題化合物を得る。この粗混合物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。MS(ESI):360および361[M+H]
D.rac−N−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
トルエン中のrac−N−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イル]−メタノール(1g、2.78mmol)の溶液にPPh(1.09g、4.16mmol)を加える。反応混合物をアルゴン下で0℃で冷却し、次にDIAD(820μL、4.16mmol)を加える。反応混合物を室温に温め、一晩撹拌し、真空濃縮する。粗生成物(シクロヘキサンで30%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物をラセミ混合物として得る。MS(ESI):585および586[M+H]
E.rac−N−[(3S,4S)−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
DCE(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(800mg、1.37mmol)の溶液に1−クロロエチルクロロホルメート(298μL、2.74mmol)を加える。混合物を一晩還流し、真空濃縮する。残渣をMeOH(20mL)に溶解し、1時間還流し、真空濃縮する。粗生成物(DCM中で5%のMeOH)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物をラセミ混合物として得る。MS(ESI):496.および497[M+H]
F.rac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
DCM(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(500mg、1.01mmol)の溶液にEtN(397μL、2.02mmol)および(BOC)O(441mg、2.02mmol)を加える。反応混合物を真空濃縮する。粗生成物(シクロヘキサン中で30%のEtOAc)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物をラセミ混合物として得る。MS(ESI):538および539[M−tBu]
G.rac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル
Figure 2009539789
MeCN(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(530mg、0.891mmol)の溶液にDBU(667μL、4.46mmol)および2−メルカプトエタノール(687μL、9.81mmol)を加える。混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒真空除去する。残渣を水(100mL)でクエンチし、DCM(100mL)で抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を逆相HPLCで精製し、表題化合物をラセミ混合物として得る。MS(ESI):409および411[M+H]
H.rac−(3S,4R)−3−(3−ブロモ−ベンジル)−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
DCM(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル(350mg、0.855mmol)の溶液に2−オキソ−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(196mg、1.03mmol)、BOP−Cl(337mg、1.28mmol)およびEtN(594μL、4.27mmol)を加える。混合物をアルゴン下で2時間還流し、真空濃縮する。残渣をEtOAc(50mL)で抽出し、水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を逆相HPLCで精製し、表題化合物をジアステレオマー混合物として得る。MS(ESI):409および411[M+H]
I.(S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S*,4S*)−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
MeOH(10ml)中の(3S,4R)−3−(3−ブロモ−ベンジル)−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(220mg、0.38mmol)の溶液にジオキサン(1.89ml、7.55mmol)中の4NのHClの溶液を加える。混合物を室温で15分撹拌し、次に真空濃縮する。残渣を逆相HPLCで精製する。MS(EI+):406[M+H]
ジアセテレオマー混合物をキラルHPLC(Chiralpak AD−H 0.46×25cm、EtOH 100%+0.05%DEA、流速0.8mL/分、検出器 UV210nM)により分離し、表題化合物を単一のジアステレオ異性体として得る。t:10.63分。3つの他の異性体、t:8.76、18.85および21.69分。
実施例15:(R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S*,4S*)−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
A.(E)−4−(2−ブロモ−フェニル)−ブタ−2−エン酸エチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をEtO中の50mL(12.4mmol)の2−ブロモベンジルマグネシウムブロマイドの2Mの溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のAにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):286および287[M+HO]
B.rac−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物を(E)−4−(2−ブロモ−フェニル)−ブタ−2−エン酸エチルエステル(2.4g、8.92mmol)を使用して、実施例14(スキーム4)のBにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):403および404[M+H]
C.rac−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イル]−メタノール
Figure 2009539789
表題化合物をTHF(100mL)中のrac−(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル(3.5g、8.7mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のCにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):360および361[M+H]
D.rac−N−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
表題化合物をトルエン中のraq−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イル]−メタノール(3.1g、8.6mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のDにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):585および586[M+H]
E.rac−N−[(3S,4S)−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
表題化合物をDCE(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−ベンジル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(1g、1.71mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のEにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):496および497[M+H]
F.rac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2009539789
表題化合物をDCM(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(500mg、1.01mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のFにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):538および539[M−tBu]
G.rac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル
Figure 2009539789
表題化合物をMeCN(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(560mg、0.94mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):409および411[M+H]
H.(3S,4R)−3−(2−ブロモ−ベンジル)−4−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をDCM(20mL)中のrac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル(340mg、0.83mmol)および2−オキソ−テトラヒドロキノリン−4−カルボン酸(191mg、1mmol)の溶液を使用して、実施例14(スキーム4)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(ESI):409および411[M+H]
I.(S)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S*,4S*)−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物をMeOH(10ml)中のrac−N−[(3S,4S)−1−カルボン酸tert−ブチルエステル−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−N−シクロプロピル(220mg、0.38mmol)の溶液を使用して、実施例1(スキーム1)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):406[M+H]
ジアステレオマー混合物をキラルHPLC(Chiralcel AD−H 0.30×25cm、MeOH 40%+0.2%IPAm、流速100g/分、検出器 UV220nM)により分離し、表題化合物を単一のジアステレオ異性体を得る。t:3.6分。3つの他の異性体、t:5.15、6.22および14.48分
スキーム5:
Figure 2009539789
実施例16:
4−[[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸
Figure 2009539789
A.(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロプ−2−エン−1−オール
Figure 2009539789
THF(50mL)中の3,5−ジフルオロフェニル(4g、21.7mmoles)およびEtN(3.62mL、26.1mmol)の冷(0℃)溶液にイソブチルクロロホルメート(3.24mL、25mmol)を滴下する。白色の沈殿が現れる。混合物を1時間撹拌し、濾過し、濾液を氷/水(10ml)で希釈する。NaBH(2.05g、54.3mmol)を加え、混合物を3時間、室温で撹拌する。反応混合物をHCl2Nで酸性化し、DCMで抽出し、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物(シクロヘキサンで30%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロプ−2−エン−1−オールを無色のシロップ状物として得る。MS(EI+):169[M−H]
B.(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロペナール
Figure 2009539789
DCM(25mL)中の(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロプ−2−エン−1−オール(1.8g、10.6mmol)の溶液にMnO(5.78g、42.3mmol)を加える。混合物を室温で一晩撹拌し、ガラス繊維で濾過し、濃縮し、(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロペナールを白色の粉末として得、これをさらなる精製なしで次の工程で使用する。MS(EI+):168[M−H]
C.3−{ベンジル−[(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−アリル]−アミノ}−プロピオニトリル
Figure 2009539789
(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−プロペナール(2.5g、14.9mmol)および3−(ベンジルアミノ)プロピオニトリル(3.49mL、22.3mmol)を室温でDCE(100mL)中で15分混合し、次にNaBH(OAc)(7.88g、37.2mmol)およびAcOH(1.17mL、14.9mmol)を加える。一晩、室温で撹拌後、反応混合物を飽和NaHCO水溶液で注意深くクエンチし、DCM(2×150mL)で抽出する。合わせた有機相を水、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を(シクロヘキサン中で20%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、3−{ベンジル−[(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−アリル]−アミノ}−プロピオニトリルを無色のシロップ状物として得る。MS(EI+):313[M+H]
D.rac−1−ベンジル−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539789
DMF(128mL)中の3−{ベンジル−[(E)−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−アリル]−アミノ}−プロピオニトリル(4g、12.8mmol)の溶液に室温でアルゴン下でNaH(1.02gLの鉱油中で60%、25.6mmol)を加える。混合物を室温で4時間撹拌し、氷および飽和NaHCO水溶液に注ぎ、EtOAc(200mL)で抽出する。有機相を水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物(シクロヘキサン中で20%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物を明黄色のシロップ状物として得る。MS(EI+):313[M+H]
E.rac−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボニトリル
Figure 2009539789
DCE(100mL)中のrac−1−ベンジル−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボニトリル(3g、9.6mmol)の溶液に1−クロロエチルクロロホルメート(2.09mL、19.2mmol)を加える。混合物を一晩還流し、濃縮する。残渣をMeOH(100mL)に溶解し、1時間還流する。濃縮後、残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(DCM中で2%のMeOH)により精製し、表題化合物を明黄色のシロップ状物として得る。MS(EI+):223[M+H]
F.rac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
−78℃で冷却したTHF(50mL)中のrac−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−カルボニトリル(780mg、2.42mmol)の溶液にDIBAL−H(4.84mLのヘキサン中1M溶液、4.84mmol)をシリンジポンプを介して1時間にわたって加える。反応混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、数滴の水の添加によりクエンチする。反応混合物をEtOAcで抽出し、水および塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物(シクロヘキサン中で40%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物を明黄色のシロップ状物として得る。MS(EI+):284[M+H−tBu]
G.rac−3−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
rac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(250mg、0.77mmol)、H−γ−Abu−OtBuHCl(195mg、1mmol)およびEtN(160μL、1.15mmol)をDCE(15mL)中で混合し、5分撹拌し、次にNaBH(OAc)(244mg、1.15mmol)およびAcOH(605μL、7.68mmol)を加える。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮する。粗生成物(シクロヘキサン中の50%の酢酸エチル)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物を得る。MS(EI+):469[M+H]
H.rac−3−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
rac−3−[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピルアミノ)−メチル]−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(350mg、0.75mmol)、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(171mg、0.89mmol)、BOP−Cl(294mg、1.12mmol)およびEtN(519μL、3.73mmol)をDCM(20mL)中で混合する。反応混合物を40℃で30分還流し、濃縮する。粗生成物(DCM中の5%のMeOH)をシリカカラムクロマトグラフィーに付し、表題化合物をジアステレオマー混合物として得る。MS(EI+):640[M−H]
I.rac−4−[[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸
Figure 2009539789
MeOH(5mL)中のrac−3−{[(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(350mg、0.54mmol)の溶液を0℃でジオキサン(15mL)中の4NのHClで処理する。反応混合物を1時間、室温で撹拌し、濃縮する。逆相HPLCで精製し、表題化合物をジアステレオ異性体の混合物として得る。MS(ESI):486[M+H]。t(HPLC、Nucleosil C18カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/2.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.30および4.61分。
実施例17:
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸シクロプロピル−[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−アミド
Figure 2009539789
A.rac−3−シクロプロピルアミノメチル−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.61mmol)、AcOH(194μL、2.46mmol)、NaBH(OAc)(195mg、0.92mmol)およびシクロプロピルアミン(65μL、0.92mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):367[M+H]
B.rac−3−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−3−シクロプロピルアミノメチル−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(180mg、0.49mmol)および2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸(122mg、0.64mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):539[M+H]
C.2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸シクロプロピル−[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−アミド
Figure 2009539789
表題化合物をrac−3−{[シクロプロピル−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−メチル}−4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(115mg、0.21mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):476[M+H+HCl](HPLC、Nucleosil C18 カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/2.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.95分。
実施例18:
rac−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−ピリジン−4−イルメチル−アミド
Figure 2009539789
A.rac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物rac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−ホルミル−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.61mmol)、AcOH(194μL、2.46mmol)、NaBH(OAc)(195mg、0.92mmol)および4−ピコリルアミン(93μL、0.92mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のGにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):418[M+H]
B.rac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−{[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−ピリジン−4−イルメチル−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
Figure 2009539789
表題化合物をrac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−{[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(240mg、0.58mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のHにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):591[M+H]
C.rac−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−ピリジン−4−イルメチル−アミド
Figure 2009539789
表題化合物をrac−3−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−4−{[(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−ピリジン−4−イルメチル−アミノ]−メチル}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(110mg、0.19mmol)を使用して、実施例16(スキーム5)のIにおける表題化合物に対して記載されている方法に準じて製造する。MS(EI+):491[M+H](HPLC、Nucleosil C18 カラム、10−100%のCHCN/HO 5分、100%のCHCN/2.5分、0.1%のTFAを含むCHCNおよびHO、流速:1.0mL/分):4.32分。
製剤実施例1:軟カプセル剤
活性成分として前記実施例のいずれか1つに記載されている式Iの化合物のいずれか1つをそれぞれ0.05g含む5000個の軟ゼラチンカプセルを、次のように製造する:
1. 組成
活性成分 250g
ラウログリコール 2リットル
製造法:粉砕した活性成分をLauroglykol(登録商標)(ラウリン酸プロピレングリコール、Gattefosse S.A., Saint Priest, France)に懸濁させ、湿式粉砕機で粉砕し、粒径約1〜3μmとする。次にこの混合物を0.419gずつカプセル充填機を使用して、軟ゼラチンカプセルに導入する。
製剤実施例2:式Iの化合物を含む錠剤
下記組成を有する、前記実施例のいずれか1個に記載の式Iの化合物のいずれか1個の100mgを活性成分として含む錠剤を、下記の標準的方法で製造する:
組成
活性成分 100mg
結晶性ラクトース 240mg
Avicel 80mg
PVPPXL 20mg
Aerosil 2mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
−−−−−
447mg
製造:活性成分を担体と混合し、打錠機の手段により圧縮する(Korsch EKO、型直径10mm)。
Avicel(登録商標)は、微結晶性セルロース(FMC, Philadelphia, USA)である。PVPPXLは架橋ポリビニルポリピロリドン(BASF, Germany)である。Aerosil(登録商標)は二酸化硅素(Degussa, Germany)である。

Claims (20)

  1. 遊離形または塩形の、式I
    Figure 2009539789
    〔式中、
    およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルコキシまたはハロゲンであり;
    CYCLは、アリールまたはシクロアルキルであり;
    およびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであり;
    は、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、置換もしくは非置換アルケニル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルであり;
    nは、0または1であり;
    、RおよびRは、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであるか;
    または、RおよびRの両方が、C−C−アルキルであるとき、それらはC−C−シクロアルキル環を形成し得る〕
    で示される化合物。
  2. 遊離形または薬学的に許容される塩形の、
    およびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルコキシまたはハロゲンであり;
    CYCLが、アリールまたはシクロアルキルであり;
    およびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであり;
    が、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、置換もしくは非置換アルケニル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルであり;
    nが、0または1であり;
    、RおよびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)カルバモイルおよびN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル−、フェニル−、ナフチル−、フェニル−C−C−アルキル−もしくはナフチル−C−C−アルキル−)スルファモイルおよびシアノであるか;
    または、RおよびRの両方が、C−C−アルキルであるとき、それらがC−C−シクロアルキル環を形成し得;
    ここで、本請求項の上記のそれぞれの場合において、
    非置換もしくは置換アリールが、単環式もしくは多環式、とりわけ6個から22個の炭素原子を有する単環式、二環式、三環式アリール、とりわけフェニル、ナフチル、インデニルまたはフルオレニルであり、そして非置換であるか、または1個以上、とりわけ1個から3個の、好ましくは、
    式−(C−C−アルキレン)−(X)−(C−C−アルキレン)−(Y)−(C−C−アルキレン)−H、ここで、C−アルキレンは結合アルキレンの代わりに結合が存在することを意味し、rおよびsは、互いにそれぞれ独立して、0または1であり、XおよびYのそれぞれは、存在するとき互いに独立して、−O−、−NV−、−S−、−O−CO−、−CO−O−、−NV−CO−;−CO−NV−;−NV−SO−、−SO−NV;−NV−CO−NV−、−NV−CO−O−、−O−CO−NV−、−NV−SO−NV−であり、ここで、Vは下記定義の水素または非置換もしくは置換アルキルである置換基からなる群から独立に選択され、とりわけC−C−アルキル、フェニル、ナフチル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルおよびハロ−C−C−アルキル;例えば、該式の置換基は、C−C−アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルもしくはtert−ブチル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、例えば、3−メトキシプロピルまたは2−メトキシエチル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルオキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、例えば、アミノメチル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノ−C−C−アルキル、モノ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−O−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−CO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルキル−NH−SO−NH−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルカノイルオキシ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、N−モノ−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルアミノ、C−C−アルカノイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、C−C−アルコキシ−カルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシカルボニル、アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、(N−)モノ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルコキシカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルバモイルまたはN−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノスルホニルまたはカルボキシルから;
    −C−アルケニル、C−C−アルキニル、フェニル、ナフチル、シクロアルキルヘテロシクリル、とりわけヘテロシクリルに関する下記定義のとおりのもの、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−3−もしくは−5−イルおよびベンゾ[1,3]−ジオキソリルから選択され、フェニル−もしくはナフチル−もしくはヘテロシクリル−C−C−アルキル、ここで、ヘテロシクリルは下記に定義のとおりであり、好ましくはピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−3−もしくは−5−イルおよびベンゾ[1,3]−ジオキソリルから選択され、例えば、ベンジルまたはナフチルメチル、ハロ−C−C−アルキル、例えば、トリフルオロメチル、フェニルオキシ−もしくはナフチルオキシ−C−C−アルキル、シクロアルキル−C−C−アルキル、ヘテロシクリル−C−C−アルキル、フェニル−C−C−アルコキシ−もしくはナフチル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキルシクロアルキル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ヘテロシクリル−C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノ−C−C−アルキルモノ−もしくはジ−(ヘテロシクリル−、シクロアルキル−、ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノ−C−C−アルキル、ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(ヘテロシクリル−、シクロアルキル−、ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ−C−C−アルキル、シクロアルキル−COアミノ−C−C−アルキル、ヘテロシクリル−COアミノ−C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ−C−C−アルキル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ヘテロシクリルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、シクロアルキル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、カルボキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、フェニル−C−C−アルコキシ、ここで、フェニルは非置換であるか、またはC−C−アルコキシおよび/またはハロにより置換されており、ハロ−C−C−アルコキシ、例えば、トリフルオロメトキシ、シクロアルキル−C−C−アルコキシ、ヘテロシクリル−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、シクロアルキル−C−C−アルキルオキシ、ヘテロシクリル−C−C−アルキルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えば、トリフルオロメチルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクリルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、シクロアルキル−C−C−アルキルチオ、ヘテロシクリル−C−C−アルキルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(ヘテロシクリル−、シクロアルキル−、ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、シクロアルキル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、ハロ−C−C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルカルボニル、アミノ−C−C−アルキルカルボニル、(N−)モノ−もしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルカルボニル、N−モノもしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、ハロ−C−C−アルコキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、N−モノもしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノもしくはN,N−ジ−(ヘテロシクリル−、シクロアルキル−、ナフチル−もしくはフェニル−)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ヘテロシクリル−、シクロアルキル−、ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、非置換であるか、または4個までのC−C−アルキル置換基により置換されており、そしてアリール部分の隣接した2個の環原子に結合しているC−C−アルキレン、アリール部分の隣接した2個の環原子に結合しているC−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルフィニル、ヘテロシクリルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、シクロアルキル−C−C−アルキルスルフィニル、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、ハロ−C−C−アルキルスルホニル、ヒドロキシ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルスルホニル、アミノ−C−C−アルキルスルホニル、N−モノもしくは(N,N−)ジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキルスルホニル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキルスルホニル、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、シクロアルキル−C−C−アルキルスルホニル、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイルおよびN−モノもしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル、フェニル−、ナフチル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、フェニル−C−C−アルキルおよび/またはナフチル−C−C−アルキル、ヘテロシクリル−C−C−アルキル、シクロアルキル−C−C−アルキル)−アミノスルホニルから選択される部分により置換されており;
    非置換もしくは置換ヘテロシクリルが、好ましくは3個から22個(より好ましくは3個から14個)の環原子を有し、1個以上、好ましくは1個から4個の窒素(=N−、−NH−もしくは置換−NH−)、酸素、硫黄(−S−、S(=O)−もしくはS−(=O)−)から独立して選択されるヘテロ原子を有する、単もしくは二環式の、不飽和、部分的に飽和または飽和環系であり、これは非置換であるか、または好ましくは1個以上、例えば3個までの、好ましくはアリールに関する上記置換基およびオキソから独立して選択される置換基により置換されており、好ましくは下記部分から選択され:
    Figure 2009539789
    Figure 2009539789
    Figure 2009539789
    Figure 2009539789
    Figure 2009539789
    ここで、それぞれのヘテロシクリル部分が分子の残りに結合しているアスタリスクを有する結合にNHが存在するそれぞれの場合において、Hは該結合で置換されていてもよく、および/または、Hは置換基により置換されていてもよく、
    非置換もしくは置換シクロアルキルが、単環式もしくは多環式、より好ましくは単環式の、1以上の二重結合(例えば、シクロアルケニル)および/または三重結合(例えば、シクロアルキニル)を含み得るC−C10−シクロアルキルであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の好ましくはアリールに関する置換基として上記されているものから独立して選択される置換基により置換されており;
    非置換もしくは置換アリール−アルキルにおいて、好ましくは、非置換であるか、または1個以上の置換基、例えば、1個から3個のアリールに関する置換基として上記されているものから独立して選択される置換基により置換されているアリールは、好ましくはアリールに関する上記されているとおりであり、末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合しており;
    非置換もしくは置換ヘテロシクリル−アルキルにおいて、ヘテロシクリルが、上記のとおりであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の、置換アリールに関する上記されているものから独立して選択される置換基により置換されており、そして、ヘテロシクリルは末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合しており;
    非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルにおいて、シクロアルキルが、上記のとおりであり、非置換であるか、または1個以上、例えば、1個から3個の、置換アリールに関する上記されているものから独立して選択される置換基により置換されており、そして、シクロアルキルは末端でまたはアルキル鎖における他のいずれかの炭素、例えば1−炭素でアルキル、好ましくはC−C−アルキルに結合しており;
    非置換もしくは置換アルキルが、C−C20−アルキル、より好ましくはC−C−アルキルであり、直鎖または分岐鎖であり、これは非置換、または、1個以上の、例えば3個までの、上記のとおりの非置換もしくは置換アリール、とりわけ非置換もしくは置換アリールに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているフェニルまたはナフチル、上記のとおりの非置換もしくは置換ヘテロシクリル、とりわけ、ヘテロシクリルが非置換もしくは置換ヘテロシクリルに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているピロリル、フラニル、チエニル、ピリミジン−2,4−ジオン−1−、−2−、−3−もしくは−5−イルまたはベンゾ[1,3]ジオキソリル;上記のとおりの非置換もしくは置換シクロアルキル、とりわけ非置換もしくは置換シクロアルキルに関する上記のとおりに、それぞれ非置換であるか、または置換されているシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル;C−C−アルケニル、C−C−アルキニル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、ハロ−C−C−アルコキシ、例えば、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、フェニル−もしくはナフチルオキシ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルオキシ、C−C−アルカノイルオキシ、ベンゾイル−もしくはナフトイルオキシ、C−C−アルキルチオ、ハロ−C−C−アルキルチオ、例えば、トリフルオロメチルチオ、ヒドロキシ−C−C−アルキルチオ、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルチオ、フェニル−もしくはナフチルチオ、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルチオ、C−C−アルカノイルチオ、ベンゾイル−もしくはナフトイルチオ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノ、モノ−もしくはジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、ベンゾイル−もしくはナフトイルアミノ、C−C−アルキルスルホニルアミノ、フェニル−もしくはナフチルスルホニルアミノ(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニルアミノ、カルボキシル、C−C−アルキル−カルボニル、C−C−アルコキシ−カルボニル、フェニル−もしくはナフチルオキシカルボニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(ナフチル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(アルキル、ナフチル、フェニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ナフチル−、ヘテロシクリル−、シクロアルキル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノカルボニル、シアノ、C−C−アルケニレンもしくは−アルキニレン、C−C−アルキレンジオキシ、スルフェニル、スルフィニル、C−C−アルキルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチルスルフィニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルフィニル、ヘテロシクリルスルフィニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルフィニル、シクロアルキル−C−C−アルキルスルフィニル、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルフィニル、スルホニル、C−C−アルキルスルホニル、フェニル−もしくはナフチルスルホニル(ここで、フェニル−もしくはナフチルは非置換であるか、または1個以上の、とりわけ1個から3個のC−C−アルキル部分により置換されている)、シクロアルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキルスルホニル、シクロアルキル−C−C−アルキルスルホニル、ヘテロシクリル−C−C−アルキルスルホニル、スルファモイル、N−モノ−もしくはN,N−ジ−(アルキル、ナフチル、フェニル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、ナフチル−、ヘテロシクリル−、シクロアルキル−もしくはフェニル−C−C−アルキル)−アミノスルホニル、N−モノ−、N’−モノ−、N,N−ジ−もしくはN,N,N’−トリ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)−アミノカルボニルアミノおよびN−モノ−、N’−モノ−、N,N−ジ−もしくはN,N,N’−トリ−(C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキルおよび/またはC−C−アルコキシ−C−C−アルキル)アミノスルホニルアミノから選択される部分により置換されており;ここで、置換もしくは非置換アルキルスルホニル、置換もしくは非置換アルキルは、非置換もしくは置換アルキルに関する上記定義のとおりであり;
    置換もしくは非置換アルケニルが、置換もしくは非置換アルキルに関する上記定義のとおりであり、1個以上、好ましくは1個の単結合の代わりに、二重結合が存在し;
    N−モノ−もしくはN,N−ジ−置換アミノカルボニルが、好ましくは、窒素で1個以上の非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル(これらそれぞれは好ましくは上記で定義されているもの)から選択される部分によりモノ−もしくはジ−置換されている、好ましくはL=オキシまたはチオに結合しているアミノカルボニルであり;好ましい例は、L=オキシまたはさらにチオに結合している、アリール−C−C−アルキルアミノカルボニル(=アリール−C−C−NH−C(=O)−)、例えば、ベンジルアミノカルボニルであり;そして
    N−モノ−もしくはN,N−ジ−置換アミノスルホニルが、好ましくは、窒素で1個以上の非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル(これらそれぞれは好ましくは上記で定義されているもの)から選択される部分によりモノ−もしくはジ−置換されている、好ましくはL=イミノまたはとりわけオキシに結合しているスルファモイルであり;好ましい例は、L=オキシまたはさらにイミノに結合している、アリール−C−C−アルキルアミノスルホニル(=アリール−C−C−NH−S(=O)−)、例えば、ベンジルアミノスルホニルである、式Iの請求項1に記載の化合物。
  3. およびRが、互いに独立して、水素またはFである、式Iの請求項1または2に記載の化合物。
  4. CYCLが、フェニルまたはシクロヘキシルのようなフェニルまたはC−C−シクロアルキルである、式Iの請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
  5. およびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノである、式Iの請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  6. が、非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール−アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、非置換もしくは置換単もしくは二環式ヘテロシクリル−アルキルまたは非置換もしくは置換シクロアルキル−アルキルである、式Iの請求項1から5のいずれかに記載の化合物。
  7. nが0である、式Iの請求項1から6のいずれかに記載の化合物。
  8. 、RおよびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、フェニル−もしくはナフチル−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ−C−C−アルキル、アミノ−C−C−アルキル、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ−C−C−アルキル、C−C−アルカノイルアミノ−C−C−アルキル、C−C−アルキルスルホニルアミノ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、C−C−アルコキシ−C−C−アルコキシ、ヒドロキシ−C−C−アルコキシ、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルカノイルアミノ、カルボキシルおよびシアノであるか、または、RおよびRの両方がC−C−アルキルであるとき、それらはC−シクロアルキル環を形成し得る、式Iの請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
  9. 遊離形または薬学的に許容される塩形の、式IA
    Figure 2009539789
    〔式中、R、R、R、R、R、R、R、R、CYCLおよびnは、請求項1から8のいずれかに定義のとおりである〕
    で示される、請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
  10. 式IAにおいて、
    が、水素であり;
    が、水素またはFであり;
    CYCLが、フェニルまたはシクロヘキシルであり;
    およびRが、互いに独立して、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
    が、置換もしくは非置換C−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、フェニル−C−C−アルキル、置換もしくは非置換C−C−アルケニル、単環式ヘテロシクリル−C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキル−C−C−アルキルであり;
    nが0であり;
    が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
    が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシであり;
    が、水素、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ、ヒドロキシまたはC−C−アルコキシである、式Iまたは式IAの請求項1から9のいずれかに記載の化合物。
  11. 2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸ベンジル−((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピルメチル−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−メチル−アリル)−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−イソプロピル−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロブチル−アミド;
    6−フルオロ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド;
    4−[((3S,4S)−4−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−メチル−アミド;
    4−[((3S,4S)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3S,4S)−4−シクロヘキシルメチル−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸((3R,4R)−4−ベンジル−3−フルオロ−ピロリジン−3−イルメチル)−シクロプロピル−アミド;
    (R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S,4S)−4−(3−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド;
    (R)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[(3S,4S)−4−(2−ブロモ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−シクロプロピル−アミド
    4−[[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−(2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボニル)−アミノ]−酪酸;
    2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸シクロプロピル−[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−アミド;および、
    rac−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−カルボン酸[4−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−ピロリジン−3−イルメチル]−ピリジン−4−イルメチル−アミド
    からなる化合物の群から選択される、式Iの請求項1に記載の化合物。
  12. 温血動物の診断的または治療的処置において使用するための、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物。
  13. ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、および/またはその後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する、温血動物の疾患(=障害)の診断的および治療的処置において使用するための、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物。
  14. アルツハイマー病、ダウン症候群、記憶および認識機能障害、認知症、アミロイドニューロパシー、脳炎症、神経および脳外傷、血管アミロイドーシスまたはアミロイド性脳出血のような神経変性疾患の診断的および治療的処置において使用するための、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物。
  15. ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、および/またはその後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置用医薬組成物の製造のための、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物の使用。
  16. ベータセクレターゼの活性および/またはベータアミロイドの産生およびその後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する疾患の処置のための、遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物の使用。
  17. アルツハイマー病、ダウン症候群、記憶および認識機能障害、認知症、アミロイドニューロパシー、脳炎症、神経および脳外傷、血管アミロイドーシスまたはアミロイド性脳出血のような神経変性疾患の処置のための、請求項16に記載の使用。
  18. 活性成分として遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  19. ベータセクレターゼの活性、ベータアミロイドの産生、および/またはその後のオリゴマーおよび線維への凝集に依存する、温血動物、とりわけヒトの疾患の処置法であって、このような処置を必要とする温血動物、とりわけヒトに、薬学的に有効量の遊離形または薬学的に許容される塩形の請求項1から11のいずれかに記載の式Iまたは式IAの化合物を投与することを含む、方法。
  20. アルツハイマー病、ダウン症候群、記憶および認識機能障害、認知症、アミロイドニューロパシー、脳炎症、神経および脳外傷、血管アミロイドーシスまたはアミロイド性脳出血のような神経変性疾患の処置のための請求項19に記載の方法。
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